JP5897398B2 - 架線用テンションバランサ - Google Patents

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Description

本発明は、架線に張力を与えるテンションバランサに関する。
架線に張力を与える装置として、テンションバランサが知られている。例えば、特許文献1には、垂直な方向に配置されたコイルばねを用い、水平に架設された架線に張力を与える鉄道用テンションバランサが記載されている。この技術では、コイルばねの底部に回転自在に連結されたリンクロッドの他端を、くの字型の回転アームの一端に回転自在な状態で連結し、回転アームの他端で架線を支持する。そして、架線が伸び縮みすると、回転アームが回転し、水平方向の動きが垂直方向の動きに変換され、垂直に配置されたコイルばねが延び縮みする。
特開2009−166583号公報
特許文献1に記載の技術では、回転アームと架線との連結点が回転アームの回転に従って回転するので、コイルばねの伸縮に伴って架線が上下する。このような背景において、本発明は、架線用テンションバランサにおいて、張力発生手段の変位に対する架線の上下動を制御できる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、回転可能なリンク部材と、前記リンク部材に連結され、前記リンク部材を回転させようとする張力を発生する張力発生手段と、架線が固定され、特定の経路に沿って動くことが可能なスライダと、前記リンク部材の回転を前記スライダの前記特定の経路に沿った動きに変換する変換手段とを備え、前記リンク部材は、三角形の頂点となる第1、第2および第3の点を有し、前記第1の点を回転中心として回転が可能であり、前記張力発生手段は、前記リンク部材の前記第2の点を引っ張り、前記スライダは、前記第1の点に対して回転する前記第3の点により引っ張られることを特徴とする架線用テンションバランサである。
請求項1に記載の発明によれば、張力発生手段の変位に伴い、リンク部材が回転する。このリンク部材の回転が、変換手段によりスライダに伝わり、スライダが特定の経路に沿って動く。スライダが特定の経路に沿って動くことで架線が引っ張られ、架線に張力が与えられる。ここで、変換手段により、リンク部材の回転が、直線移動やその他特定の経路に沿った移動に変換されるので、張力発生手段の変位に対する架線の上下動を制御することができる。また、張力発生手段の変位に伴い、リンク部材が回転するが、この際に、円周経路上を移動する第3の点に引っ張られるスライダが、第3の点の移動経路(つまり、円周上の経路)と異なる特定の経路に沿って動く。そのため、張力発生手段の変位に対する架線の上下動を制御することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記変換手段は、前記スライダに回転自在な状態で一端が連結され、他端が前記リンク部材に回転自在な状態で連結された連結棒を備えることを特徴とする。請求項に記載の発明によれば、連結棒により、クランク機構が構成され、このクランク機構によりリンク部材の回転が直線運動に変換され、スライダが直線方向に移動する。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記スライダは、水平な方向に延在したガイド部材上において水平方向のみの移動が許容された状態で移動することを特徴とする。請求項に記載の発明によれば、スライダが水平な方向にしか移動できないので、架線に伸び縮みが発生しても、スライダは水平に動くだけで、上下に動かず、架線に上下動は発生しない。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発明において、前記変換手段は、前記リンク部材の回転を前記スライダの直線移動に変換する手段であることを特徴とする。請求項に記載の発明によれば、リンク部材が回転してもスライダは回転せず、直線移動するので、張力発生手段の変位に対する架線の上下を制御することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発明において、前記張力発生手段は、縦置きされた外側筐体と、コイルばねの伸縮に伴い前記外側筐体に対して軸方向に可動し、前記リンク部材に回転自在な状態で連結された可動部とを備え、前記外側筐体の下部が支持体に回転自在な状態で取り付けられていることを特徴とする。請求項に記載の発明によれば、張力発生手段の上端部分(リンク部材への可動部の接続点)が首を振るように回動できるので、架線の伸び縮みに伴ってリンク部材が回転しても、外筒の延在方向と可動部の可動方向とが常に一致する。そのため、張力発生手段において、可動部が外筒に対して無理な角度で出入りすることがなく、構造的に無理がなく、また力の伝達に無理やロスが生じる問題が発生しない。
本発明によれば、架線用テンションバランサにおいて、張力発生手段の変位に対する架線の上下を制御できる技術が提供される。
実施形態の概念図である。 実施形態の側面図である。 実施形態の側面図である。 実施形態の正面図である。 図4の一部拡大図である。 各部材の係合状態を示す上面図である。 実施形態の概念図である。 実施形態の概念図である。
(基本構造)
図1には、発明を利用した鉄道用テンションバランサの原理図が示されている。図1には、鉄道用テンションバランサ100が示されている。鉄道用テンションバランサ100は、支持体である支柱101に取り付けられている。支柱101は、例えば、鉄柱やコンクリート柱である。支柱101には、水平方向に延在したフレーム102,103が取り付けられている。
鉄道用テンションバランサ100は、リンク部材104を備えている。リンク部材104は略三角形状形の部材であり、三角形の頂点の位置にある符合105,106,112の各部分が軸により他の部材と連結されている。まず、リンク部材104は、フレーム102に軸105により連結され、フレーム102に対して、軸105を回転中心として図の面内で回転が可能とされている。また、リンク部材104には、可動ロッド107が軸106によって回転自在な状態で連結されている。可動ロッド107は、コイルばねアッセンブリー108の一部であり、コイルばねアッセンブリー108が発生する張力により、軸106の部分を下方に引っ張る。なお、ここでいう下方という語句には、鉛直下の方向および鉛直下方向の成分を有する斜め下の方向の意味が含まれる。
コイルばねアッセンブリー108は、張力発生手段の一例であり、縦置き配置されている。なお、ここでいう縦置きという語句には、コイルばねアッセンブリー108の延在方向が鉛直とされた場合のみならず、図1に示すような鉛直から傾いた状態で配置される場合も含まれる。コイルばねアッセンブリー108は、筐体である円筒形状の外筒109を有している。外筒109の内部には、図示しないコイルばねが納められている。このコイルばねの反発力によって、可動ロッド107が外筒109の内部に引き込まれる向きの力が生成される。外筒109の下端は、軸110によって、フレーム103に回転自在な状態で取り付けられている。
また、リンク部材104には、連結棒111が軸112によって回転自在な状態で連結されている。ここで、軸105、106および112は、三角形の頂点の位置関係にある。なお、軸105、106および112により構成される三角形の形状は、特定の形状(例えば、直角三角形等)に限定されず、必要に応じたものを採用することができる。
連結棒111の他端は、軸113によってスライダ114に回転自在な状態で連結されている。スライダ114は、水平に配置されたレール115上を水平方向(図の左右の方向)にのみ移動可能とされている。レール115は、一端が支柱101に固定され、スライダ114を水平方向のみへの移動を許容する状態で束縛する。レール115に対するスライダ114のスライド機構は、特に限定されず、例えば摩擦しながら滑る形態、ローラを用いる形態、ギヤを用いる形態等が採用可能である。
軸105を回転中心とした軸112の部分の回転運動(円周経路上の移動)が、連結棒111により、スライダ114(軸113の部分)の直線運動に変換される。つまり、連結棒111により、リンク部材104の回転をスライダ114のレール115上での特定の経路に沿った動きに変換する変換手段となるクランク機構が構成されている。スライダ114には、架線116の端部が取り付けられている。なお、スライダ114と架線116との間にガイド線等の介在物を介した構造も可能である。
(動作原理)
コイルばねアッセンブリー108内のコイルばねの作用により、可動ロッド107の軸106の部分が、図の下の方向(厳密には、斜め左下の方向)に引っ張られる。リンク部材104は、軸105を回転中心として回転が可能であるので、軸106の部分が下方に引っ張られることで、リンク部材104には、軸105を回転中心として図の反時計回りの方向に回転しようとする力が作用する。この力により、軸112の部分も同様に図の反時計回り方向に回転しようとし、連結棒111の左側の端部が、図の左の方向に引っ張られる。ここで、軸112の部分は、軸105を中心した円周上を経路して移動しようとするが、連結棒111の右端は、水平方向のみの移動が許容されたスライダ114に軸113を介して連結されているので、スライダ114が図の左の方向に引っ張られる。こうして、架線116を図の左の方向に引っ張る張力が発生する。
仮に、架線116が延びた場合、スライダ114が図の左の方向に移動する。この際、リンク部材104が軸105を回転中心として、図の反時計回り方向に回転し、架線116が図の左の方向に引っ張れた状態が維持される。この際、スライダ114は水平な方向にしか移動しないので、架線116に上下動は発生しない。また、この際、軸106の位置が図の反時計回りに方向に回転するが、それに合わせて軸110を回転中心として、外筒109が回動し、外筒109の軸方向と可動ロッド107の可動方向とにずれは生じない。
また、架線116が縮んだ場合、スライダ114が図の右の方向に移動する。この際、リンク部材104が軸105を回転中心として、図の時計回り方向に回転し、架線116が図の左の方向に引っ張れた状態が維持される。この際、スライダ114は水平な方向にしか移動しないので、架線116に上下動は発生しない。また、この際、軸106の位置が図の時計回りに方向に回転するが、それに合わせて軸110を回転中心として、外筒109が回動し、外筒109の軸方向と可動ロッド107の可動方向とにずれは生じない。
以上述べたように、架線116に伸縮が生じ、軸112が軸105を回転中心として回転しても、スライダ114(軸113)はそれと異なり直線上を移動する。すなわち、架線116が伸縮し、コイルばねアッセンブリー108の可動ロッド107の端部(軸106の部分)が変位(つまり、コイルばねが伸縮)しても、スライダ114の位置は垂直方向には動かず、その高さ方向の位置は変化しない。つまり、架線116に伸び縮みが発生しても、架線116の端部に上下動が発生しない状態で、架線116への張力を与え続けることができる。
(具体例)
図2〜図3には、発明の具体例が示されている。図2および図3は、実施形態の側面図である。図4は、図3の状態を図3の右の方向から見た正面図であり、図5は、図4の一部を拡大した拡大図である。
図2〜図3には、鉄道用テンションバランサ200が示されている。鉄道用テンションバランサ200は、支持体として機能する垂直に立てられたコンクリート柱201に取り付けられている。コンクリート柱201には、水平方向に延在したフレーム202,203が取り付けられている。
図5に示されているように、フレーム202は、内部に空洞を有し、そこに後述する可動ロッド207やリンク部材204が収められている。フレーム202は、環状のバンド部11を用いてコンクリート柱201に取り付けられている。すなわち、フレーム202には、溶接等により、環状のバンド部11が固定されており、環状のバンド部11は、フランジ部12を有している。そして、コンクリート柱201の外側に、環状のバンド部11を取り付けた状態で、フランジ部12をボルト13で締め付けることで、フレーム202がコンクリート柱201に固定されている。この環状のバンド部を用いたコンクリート柱への固定の構造は、フレーム203も同じである。
鉄道用テンションバランサ200は、リンク部材204を備えている。リンク部材204は略三角形状の板状の部材であり、三角形の頂点の位置関係となる3点の部分で他の部材と軸により連結されている。まず、リンク部材204は、フレーム202に軸205により連結され、フレーム202に対して、軸205を回転中心として図の面内で回転が可能とされている。可動ロッド207の端部には、連結部207aが設けられ、連結部207aが軸206によって、リンク部材204に回転自在な状態で連結されている。可動ロッド207は、コイルばねアッセンブリー208の一部であり、コイルばねアッセンブリー208が発生する力により、軸206の部分が下方に引っ張られる。
コイルばねアッセンブリー208は、張力発生手段の一例であり、縦置き配置されている。コイルばねアッセンブリー208は、筐体である円筒形状の外筒209を有している。外筒209の下端は、軸210によって、フレーム203に回転自在な状態で取り付けられている。外筒209の内部には、複数のコイルばね218(この場合は4個)が圧縮された状態で納められている。4個あるコイルばね218の一番下側のコイルばねの下端には、円板形状の接触部材219が接触している。接触部材219の中心には、可動ロッド207の下端部が固定されており、圧縮された4個のコイルばね218によって、接触部材219が図の下の方向に押されている。これにより、可動ロッド207が外筒209の内側に引き込まれる力が生成されている。
図6(A)には、リンク部材204、連結棒211、スライダ214および架線接続用ロッド216の係合状態を図2の上方の方向から見た上面図が示されている。なお、図6(A)において、スライダ214の上面を構成する摺動板(例えば、図6(B)の符合21)は図示省略されている。図6(A)に示すように、連結棒211は、連結棒構成部材211aおよび211bにより構成され、軸212によってリンク部材204と回転自在な状態で連結されている。連結棒211の他端は、軸213によってスライダ214に回転自在な状態で連結され、また軸213によって架線接続用ロッド216が連結棒211およびスライダ214に回転自在な状態で連結されている。架線接続用ロッド216の先端は、架線接続部216aとされ、ここに架線が接続される。
スライダ214は、ガイド部材215の内部を水平方向(図の左右の方向)に移動可能とされている。ガイド部材215は、一端が支柱101に取り付けられ、水平な状態で保持されている。ガイド部材215は、断面形状が角型の筒構造を有し、その内部をスライダ214がガイド部材215の延在方向(図の左右の方向)に摺動しつつスライドする。スライダ214は、ガイド部材215の内部に束縛されているので、水平方向(図の左右の方向)にしか移動できない。ガイド部材215の下面には、連結棒211が通る図示されないスリットが設けられている。
ガイド部材215は、環状のバンド部31を用いてコンクリート柱201に取り付けられている。すなわち、ガイド部材215の端部は、溶接等により、環状のバンド部31と一体化されており、環状のバンド部31は、フランジ部32を有している。そして、コンクリート柱201の外側に、環状のバンド部31を取り付けた状態で、フランジ部32をボルト13で締め付けることで、ガイド部材215がコンクリート柱201に水平に固定されている。また、フレーム202から補強用フレーム202aおよび202bが上方に延在しており、この補強用フレーム202a,202bによって、ガイド部材215は下から支えられている。
図6(B)には、スライダ214の部分を拡大した拡大図が示され、図6(C)には、図6(B)を右の方向から見た正面図が示されている。図6(B)および図6(C)において、ガイド部材215の断面が示され、また連結棒211および架線接続用ロッド216の記載は省略されている。
図6(B)に示すように、スライダ214は、板材214aおよび214bにより構成されている。板材214aと214bは、同じ構造を有している。例えば、板材214aの上下の面(ガイド部材215の内側と接触する上下の縁の部分)には、板状の摺動部材21,22がボルト23,24により取り付けられている。摺動部材21,22は、鋼板を加工したもので、摺動面にフッ素樹脂等を用いた滑りライニング加工が施され、ガイド部材215に対する摺動性が確保されている。以上の構造は、板材214bにおいても同じである。スライダ214は、ガイド部材215の内部において、水平方向(図2の左右の方向)のみへの移動が許容された束縛状態とされている。
鉄道用テンションバランサ200によって、架線接続部216aに接続された架線が図2の左の方向に引っ張られる。図3には、図2の状態から架線が縮み、スライダ214が右の方向にスライドした状態が示されている。以下、図2から図3の状態に移る過程における各部の動きを説明する。
まず、図2に示す状態において、架線接続部216aに架線が接続され、この架線に図2の左方向への張力が付与されているとする。この状態において、架線が縮むと、架線接続用ロッド216を介して、スライダ214が図2の右の方向に引かれる。この際、軸212が図2の右の方向に引かれ、リンク部材204が軸205を回転中心として、時計回り方向に回転する。またこれに伴い、軸206が時計回り方向に回転し、可動ロッド207が外筒209から引き出され、接触部材219が軸206の方向に動く。この結果、コイルばね218が更に圧縮される。
またこの際、図2→図3の遷移の状態を見ると分るように、軸206の位置が時計回り方向に回転するのにしたがって、コイルばねアッセンブリー208が軸210を支点として回動する。このコイルばねアッセンブリー208の回動が生じることで、外筒209に対する可動ロッド207の向きが変化しない状態での外筒209に対する可動ロッド207の変位が行なわれる。
この構造においても、スライダ214は水平方向にしか動けないので、架線の伸縮に伴う架線の上下動は生じない。
(変形例1)
レール115を水平ではなく、傾けて設置してもよい。すなわち、スライダ114が移動する方向は水平に限定されず、斜めであってもよい。また、レールは直線でなく波打った形状、凹型や山型等の曲線形状、途中から延在する方向が変化した形状等であってもよい。図7には、鉄道用テンションバランサ500が示されている。この例では、レール501の先端近くの部分が上方向に湾曲した曲線形状とされている。このように、レール501の形状により、スライダ114の移動経路を、軸112の移動経路と異なる経路に設定することができる。なお、図7において、図1と同じ符合の部分は、図1に関連して説明した部分と同じである。
(変形例2)
図1に示す構造において、連結棒111は、スライダ114を軸112の方向に引っ張る部材であればよいので、連結棒111をワイヤに置き換えても良い。
(変形例3)
リンク部材の回転を直線移動に変換する手段として、遊星歯車機構やラックピニオン機構を利用することもできる。
図8には、ラックピニオン機構を用いた場合の概念図が示されている。この場合、軸105を回転中心として、歯車601が回転する。歯車601の軸105から離れた位置には、軸106を介して、可動ロッド107が回転自在な状態で連結されている。可動ロッド107は、図1に関連して説明したコイルばねアッセンブリー108の出力軸である。歯車601には、スライダとなるラック602が噛み合っている。歯車601が回転すると、ラック602が図の左右の方向に移動する。なお、歯車601とラック602の歯は図示省略されている。ラック602の端部には、架線116が固定されている。
コイルばねアッセンブリー108の機能により、可動ロッド107が外筒109の内部に引き込まれる向きの力が発生している。この力により、軸106が可動ロッド107によって図の下の方向に引っ張られ、歯車601が図の反時計回りの方向に回転しようとする力が作用する。この力は、歯車601からラック602に伝わり、ラック602を図の左に方向に動かそうとし、それにより、架線116が図の左の方向に引っ張られる。ここで、架線116が伸び縮みしても、歯車601が回転することで、架線116には、張力が与え続けられ、またその際にラック602は上下動しないので、架線116は上下動しない。
(変形例4)
張力発生手段としては、コイルばねを使用したものに限定されず、油圧や空気圧を利用したもの、コイルばね以外のばねを用いたものを採用することも可能である。
(その他)
以上の例示では、本発明を鉄道用の架線にテンションを与える鉄道用テンションバランサの例を説明したが、対象となる架線は、鉄道用に限定されず、電力線(送電線)や各種の信号線、あるいは送電が目的でない架線であってもよい。この送電が目的でない架線としては、例えばネットを吊るために架け渡されたワイヤ等が挙げられる。例示したリンク部材204は、略三角の形状を有しているが、他の形状であっても構わない。
本発明は、架線にテンションを与えるテンションバランサに利用することができる。
11…バンド部、12…フランジ部、13…ボルト、21…摺動部材、22…摺動部材、23…ボルト、24…ボルト、31…バンド部、32…フランジ部、33…ボルト、100…鉄道用テンションバランサ、101…支柱、102…フレーム、103…フレーム、104…リンク部材、105…軸、106…軸、107…可動ロッド、108…コイルばねアッセンブリー、109…外筒、110…軸、111…連結棒、112…軸、113…軸、114…スライダ、115…レール、116…架線、200…鉄道用テンションバランサ、201…コンクリート柱、202…フレーム、202a…補強用フレーム、202b…補強用フレーム、203…フレーム、204…リンク部材、205…軸、206…軸、207…可動ロッド、207a…連結部、208…コイルばねアッセンブリー、209…外筒、210…軸、211…連結棒、211a…連結棒構成部材、211b…連結棒構成部材、212…軸、213…軸、214…スライダ、214a…板材、214b…板材、215…ガイド部材、216…架線接続用ロッド、216a…架線接続部、218…コイルばね、219…接触部材、500…鉄道用テンションバランサ、501…レール、601…歯車、602…ラック。

Claims (5)

  1. 回転可能なリンク部材と、
    前記リンク部材に連結され、前記リンク部材を回転させようとする張力を発生する張力発生手段と、
    架線が固定され、特定の経路に沿って動くことが可能なスライダと、
    前記リンク部材の回転を前記スライダの前記特定の経路に沿った動きに変換する変換手段と
    を備え、
    前記リンク部材は、三角形の頂点となる第1、第2および第3の点を有し、前記第1の点を回転中心として回転が可能であり、
    前記張力発生手段は、前記リンク部材の前記第2の点を引っ張り、
    前記スライダは、前記第1の点に対して回転する前記第3の点により引っ張られることを特徴とする架線用テンションバランサ。
  2. 前記変換手段は、前記スライダに回転自在な状態で一端が連結され、他端が前記リンク部材に回転自在な状態で連結された連結棒を備えることを特徴とする請求項1に記載の架線用テンションバランサ。
  3. 前記スライダは、水平な方向に延在したガイド部材上において水平方向のみの移動が許容された状態で移動することを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道用テンションバランサ。
  4. 前記変換手段は、前記リンク部材の回転を前記スライダの直線移動に変換する手段であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の架線用テンションバランサ。
  5. 前記張力発生手段は、
    縦置きされた外側筐体と、
    コイルばねの伸縮に伴い前記外側筐体に対して軸方向に可動し、前記リンク部材に回転自在な状態で連結された可動部と
    を備え、
    前記外側筐体の下部が支持体に回転自在な状態で取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の架線用テンションバランサ。
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