JP4906060B2 - カメラクレーン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレビ番組や映画等の制作などに用いられるカメラクレーン装置に関する。
テレビ番組や映画等の制作においては一般的に、カメラをクレーンに取り付けて操作しながら撮影することが行われている。
このようなカメラクレーンとしては、一端部にカメラを装着したアームと、このアームを揺動可能に支持する支持部と、アームの他端部に設けられた、アームのバランスを保つためのバランスウエイトとを具備したカメラクレーン装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記した従来のカメラクレーンは、アームの長さが固定されているため、アームを揺動した際のカメラの移動軌跡が揺動軸を中心とした円弧状となり、被写体とカメラとの距離を一定に保ちながらカメラを走査させるといったことが困難である。また、近時、撮影の自由度の要求が高まり、上記した従来のカメラクレーンではこのような要求を満足させることができなくなりつつある。
このような要求を満足させるために、アームの伸縮が可能なクレーンが望まれているが、アームの伸縮機構やバランス機構等が複雑なものとなり、未だ実用的なものが得られていない。
特開平9−126392号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構造でありながらも、カメラ移動の自由度が高いカメラクレーン装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、カメラが取り付けられるカメラ取り付け部を一方側の端部に有するアームと、前記アームを、揺動可能に支持し、前記カメラ取り付け部を有する第1の部分と反対側の第2の部分とに区画する支持部と、前記アームが任意の位置でバランスを保つように前記第2の部分に設けられたバランスウエイトとを具備したカメラクレーン装置であって、前記アームの前記第1の部分は、入れ子状に構成された3本以上の筒状体を有し、内周側および外周側にそれぞれ隣接する筒状体を有する中間の筒状体の周壁には、その長さ方向に延びるように、回転可能な無端状の伸縮用連携索が外周側および内周側にわたってかけ渡されているとともに、前記中間の筒状体の内周側および外周側にそれぞれ隣接する前記筒状体の周壁には、前記伸縮用連携索が固定されており、前記アームの前記第1の部分は、前記伸縮用連携索が回転して、内周側の各筒状体が隣接する外周側の各筒状体に対して同期して出入りすることにより伸縮可能であり、前記バランスウエイトは、前記アームが揺動または/および伸縮した際に、前記アームのモーメントが釣り合うように移動することを特徴とするカメラクレーン装置を提供する。
発明において、前記アームの前記第2の部分には、その長さ方向に延びるように、回転可能な無端状の移動用連携索がかけ渡されているとともに、前記移動用連携索は前記バランスウエイトに固定されており、前記移動用連携索の回転により、前記バランスウエイトが移動することが好ましい。さらに、この場合に、前記伸縮用連携索を回転させる駆動源と前記移動用連携索を回転させる駆動源とは同一であることが好ましい。
また、以上の本発明において、前記カメラ取り付け部は、カメラが取り付けられた状態で、前記アームの揺動に伴って、カメラの姿勢が一定となるように前記アームの揺動方向と反対方向に回転することが好ましく、あるいは、前記カメラ取り付け部は、カメラが取り付けられた状態で、前記アームの揺動に伴って、カメラを俯仰させてカメラのフォーカスポイントが一定となるように前記アームの揺動方向と反対方向に回転することが好ましい。この場合に、前記アームの揺動中心には第1の歯車部材が設けられ、前記複数の筒状体内には、前記第1の歯車部材とかみ合い、前記アームの揺動に伴って前記筒状体の長さ方向を軸として回転するとともに、前記アームの伸縮に伴って伸縮可能な第2の歯車部材が設けられ、前記カメラ取り付け部には、前記第2の歯車部材とかみ合って回転する第3の歯車部材が前記第1の歯車部材と平行に設けられており、前記カメラ取り付け部は、前記アームの揺動に伴う前記第2および第3の歯車部材の回転により、前記アームの揺動方向と反対方向に回転することが好ましい。
さらに、以上の本発明において、前記アームは、前記カメラ取り付け部または前記カメラ取り付け部に取り付けられるカメラの移動軌跡が直線状となるように揺動および伸縮することが好ましく、あるいは、前記アームは、前記カメラ取り付け部にカメラが取り付けられた状態で、カメラの移動軌跡が、そのフォーカスポイントを中心とした円弧状となるように、揺動および伸縮することが好ましい。
さらに、以上の本発明において、前記支持部は、台車を有し、前記台車によって移動可能であることがなお好ましい。
本発明によれば、揺動可能に支持する支持部によって区画されたアームのカメラ取り付け部を有する第1の部分を、入れ子状に構成された複数の筒状体から構成し、内周側および外周側にそれぞれ隣接する筒状体を有する中間の筒状体の周壁に、その長さ方向に延びるように回転可能な無端状の伸縮用連携索を外周側および内周側にわたってかけ渡し、中間の筒状体の内周側および外周側にそれぞれ隣接する筒状体の周壁に伸縮用連携索を固定し、伸縮用連携索を回転させて内周側の各筒状体を隣接する外周側の各筒状体に対して同期して出入りさせることにより伸縮可能に構成するとともに、アームの第1の部分と反対側の第2の部分に設けられたバランスウエイトを、アームが揺動または/および伸縮した際に、アームのモーメントが釣り合うように移動するように構成したため、カメラを自由かつ容易に移動させることができつつも、アームの伸縮機構およびバランス機構の簡素化を図ることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るカメラクレーン装置の平面図であり、図2はその側面図である。
カメラクレーン装置1は、一端部にテレビカメラ等のカメラ2が取り付けられたカメラ取り付け部30を有し、他端部に操作部9を有するアーム3と、このアーム3を、揺動可能に支持し、揺動中心を基準としてカメラ取り付け部30を有するカメラ側部(第1の部分)3aと操作部9を有する操作側部(第2の部分)3bとに区画する、支持部としてのペデスタル4と、アーム3が任意の位置でバランスを保つように操作側部3bに設けられたバランスウエイト5とを備えている。
ペデスタル4は、車輪40によって床上を走行移動可能な台車41と、この台車41上に回転可能に設けられた支柱部42とを有している。車輪40は、図示しないストッパによって固定可能に設けられている。
アーム3は、揺動可能にペデスタル4の支柱部42に取り付けられており、支柱部42の回転に伴って回転する(図1の仮想線参照)。アーム3のカメラ側部3aは、入れ子状に構成された複数、例えば3本の筒状体、外側筒状体31、中間筒状体32および内側筒状体33を有し、内周側の筒状体32、33がそれぞれ、隣接する外周側の筒状体31、32に対して出入りすることにより伸縮可能に構成されている(図1、2の仮想線参照)。
アーム3の操作側部3bの下方には、操作側部3bと平行に延びるリンク部材37が設けられており、リンク部材37は、一端部および他端部がそれぞれ、支柱部42および操作部9に回動可能に取り付けられている。また、操作部9は、アーム3の操作側部3bに回動可能に設けられており、これにより、アーム3が揺動しても、操作部9が水平に保たれるように構成されている。
カメラ取り付け部30は、支柱部42に固定されたアーム3の揺動軸36と平行な回転軸30aを有して(図5参照)、アーム3のカメラ側部3aに回転可能に設けられたアーム接続部30bと、このアーム接続部30bの回転方向と直交する方向、例えば水平方向に回転可能にアーム接続部30bに設けられた取り付け本体30cとを備えており、取り付け本体30cには、カメラ2がアーム接続部30bと平行な回転軸を有するように回転可能に取り付けられている。
図3はカメラクレーン装置1に設けられたアーム3のカメラ側部3aの伸縮態様を説明するための図である。図3に示すように、中間筒状体32の周壁には、プーリ61bが、内周側および外周側を貫通するように、アーム3または筒状体31、32、33の長さ方向に間隔をあけて2つ設けられている。各プーリ61bは、アーム3の長さ方向に交差、例えば直交する方向を軸として回転可能であり、プーリ61b、61bには、無端状または環状の伸縮用連携索62bがかけ渡されている。すなわち、中間筒状体32の周壁には、その長さ方向に延びるように、伸縮用連携索62bが、プーリ61b、61bを介して外周側および内周側にわたって回転可能にかけ渡されている。伸縮用連携索62bは、ワイヤやベルト等で構成される。この伸縮用連携索62bは、その一部が、中間筒状体32に隣接する外側筒状体31および内側筒状体33の周壁に固定されている(符号A、B位置参照)。したがって、伸縮用連携索62bが回転すると、外側筒状体31への固定位置Aおよび内側筒状体33への固定位置Bが相対変位して、中間筒状体32および内側筒状体33がそれぞれ、外側筒状体31および中間筒状体32に対して同期して出入りするため、アーム3のカメラ側部3aは、モーメント変化が線形となるように伸縮することとなる(図3(a)が短縮状態、図3(b)が伸張状態)。このような構成により、アーム3のカメラ側部3aの伸縮の際の負荷が各筒状体31、32、33間に均等に分散され、カメラ側部3aを大きく伸縮させることができる。
外側筒状体31の周壁にも、中間筒状体32の周壁と同様に、回転可能なプーリ61aが、内周側および外周側を貫通するように、アーム3の長さ方向に間隔をあけて2つ設けられている。プーリ61a、61aには、伸縮用連携索62bと同様に、ワイヤやベルト等で構成される無端状または環状の伸縮駆動用連携索62aがかけ渡されている。伸縮駆動用連携索62aは、その一部が、外側筒状体31の内周側に隣接する中間筒状体32の周壁に固定されているとともに(符号C位置参照)、アーム3の揺動中心の近傍に設けられた駆動源としてのサーボモータ63にかけられている。したがって、サーボモータ63を正逆方向に回転駆動させると、伸縮駆動用連携索62aが回転し、中間筒状体32への固定位置Cが変位して、中間筒状体32が外側筒状体31に対して出入りする。これにより、伸縮用連携索62bが回転して、アーム3のカメラ側部3aが伸縮することとなる。サーボモータ63の駆動は、後述するコントローラ85によって制御される。
なお、符号64は、例えばアーム3の揺動中心の近傍に設置された、モータ63を収容するケースであり、符号61cは、例えばケース64内に設けられた、伸縮駆動用連携索62aの撓みを防止するプーリであり、符号65は、外側筒状体31と中間筒状体32との間、および中間筒状体32と内側筒状体33との間にそれぞれ設けられた、中間筒状体32および内側筒状体33の出入りをスムーズに行うための回転可能なガイドローラである。
図4はカメラクレーン装置1に設けられたバランスウエイト5の移動態様を説明するための図である。図4に示すように、バランスウエイト5は、アーム3の操作側部3bに設けられた、その長さ方向に延びるガイドレール35に沿ってスライド移動可能に設けられている。一方、アーム3の操作側部3bの例えば操作部9近傍には、アーム3の長さ方向に交差、例えば直交する方向を軸として回転可能なプーリ66が設けられており、プーリ66およびサーボモータ63には、アーム3または操作側部3bの長さ方向に延びるように、無端状または環状の移動用連携索67がかけ渡されている。移動用連携索67は、その一部がバランスウエイト5に固定されており、サーボモータ63を正逆方向に回転駆動させることにより、バランスウエイト5が操作側部3bに沿って一方側および他方側に移動するように構成されている(図4(a)が一方側端(例えば揺動中心)に位置した状態、図4(b)が他方側端に位置した状態)。すなわち、伸縮駆動用連携索62a、伸縮用連携索62bの回転によるアーム3のカメラ側部3aの伸縮、および移動用連携索67の回転によるバランスウエイト5の移動は1つのサーボモータ63によって行われる。これにより、モータ等の駆動源の数が少なく抑えられ、装置の軽量化ならびに小型化が図られる。移動用連携索67は、伸縮用連携索62bと同様にワイヤやベルト等で構成される。バランスウエイト5の移動は、後述するコントローラ85の制御により、アーム3の揺動または/および伸縮に伴って、アームのカメラ側部3aと操作側部3bとのモーメントが釣り合うように行われる。
図5はアーム3に設けられたカメラ取り付け部30の回転態様を説明するための図である。図5に示すように、アーム3の揺動軸36には傘歯車(第1の歯車部材)71が設けられているとともに、カメラ取り付け部30のアーム接続部30bの回転軸30aには傘歯車(第3の歯車部材)72が設けられており、筒状体31、32、33内には、長さ方向両端部にそれぞれ、傘歯車71、72にかみ合う傘歯車部73a、73bを有する回転軸部材(第2の歯車部材)73が設けられている。カメラ取り付け部30またはアーム接続部30bは、アーム3が揺動すると、傘歯車71にかみ合った回転軸部材73が回転するとともに、回転軸部材73にかみ合った傘歯車72が回転することにより、アーム3の揺動方向と反対方向に回転するように構成されている。これにより、カメラ取り付け部30またはアーム接続部30bを回転させるための駆動源を別途設ける必要がないため、装置の軽量化ならびに小型化が図られる。
回転軸部材73は、傘歯車部73a、73bの間に、外側筒状体31、中間筒状体32および内側筒状体33に対応して小径円筒体73c、中径円筒体73dおよび大径円筒体73eから構成された入れ子状の軸部を有しており、アーム3のカメラ側部3aの伸縮に伴って、内周側の円筒体73c、73dがそれぞれ、内周側の円筒体73d、73eに対して出入りすることにより伸縮するように構成されている。小径円筒体73c、中径円筒体73dおよび大径円筒体73eはそれぞれ、外側筒状体31、中間筒状体32および内側筒状体33に対し、玉軸受け74を介して長さ方向または軸方向に係合し、かつ回転可能である。これにより、回転軸部材73の回転に伴う中間筒状体32および内側筒状体33の回転が防止される。なお、符号75は、アーム3と揺動軸36との間に設けられた、アーム3の揺動をスムーズに行うための玉軸受けであり、符号76は、小径円筒体73cと中径円筒体73dとの間、および中径円筒体73dと大径円筒体73eとの間にそれぞれ設けられた、小径円筒体73cおよび中径円筒体73dの出入りをスムーズに行うための回転可能なガイドローラである。
傘歯車71、72および傘歯車部73a、73bは、アーム3の揺動に伴ってカメラ取り付け部30またはアーム接続部30bがアーム3の揺動方向と反対方向に回転しても、アーム接続部30bの角度が常に一定に保たれるようなギヤ比に設定されている。
なお、支柱部42および取り付け本体30cの回転軸にそれぞれ設けられた傘歯車と、これらの傘歯車に係合するように設けられた回転軸部材とにより(図示せず)、取り付け本体30cも、支柱部42の回転に伴って、支柱部42の回転方向と反対方向に回転するように構成されており、これら傘歯車および回転軸部材は、カメラ2の向きが一定となるような、あるいはカメラ2のフォーカスポイントが一定となるようなギヤ比に設定されている。また、傘歯車72と、傘歯車72に係合するように設けられた回転軸部材(図示せず)と、この回転軸部材に係合するようにカメラ2の回転軸に設けられた傘歯車(図示せず)とにより、カメラ2も、アーム3の揺動およびアーム接続部3bの回転に伴って、アーム接続部3bの回転方向と反対方向に回転するように構成することができる。この場合には、これら傘歯車および回転軸部材は、カメラ2のフォーカスポイントが一定となるようなギヤ比に設定される。
図6はカメラクレーン装置1の制御系を概念的に示すブロック図である。図6に示すように、カメラ取り付け部30の取り付け本体30cには、基準位置を検出するための原点検出器80が設けられ、サーボモータ63には、サーボモータ63の回転量を検出するエンコーダ83が設けられている。また、支柱部42の回転中心には、支柱部42の回転量、すなわちアーム3のパン位置を検出するアームパン位置検出エンコーダ81が設けられ、アーム3の揺動中心には、アーム3の揺動量、すなわちアーム3のチルト位置を検出するアームチルト位置検出エンコーダ82が設けられている。サーボモータ63の駆動は、例えば操作部9(図1、2参照)に設けられた、CPUを有するコントローラ85によりモータドライバ63aを介して制御される。コントローラ85は、取り付け本体30cまたはカメラ2の移動軌跡情報があらかじめ記憶された記憶部86と接続され、アームパン位置検出エンコーダ81およびアームチルト位置検出エンコーダ82からの検出信号を受け取るように構成されており、モータドライバ63aは、原点検出器80およびエンコーダ83の検出信号を受け取るように構成されている。コントローラ85は、ユーザ(操作者)による支柱部42の回転操作、アーム3の揺動操作、あるいは操作部9からのコマンド入力があると、原点検出器80、エンコーダ83、アームパン位置検出エンコーダ81ならびにアームチルト位置検出エンコーダ82からの検出信号に基づき、取り付け本体30cまたはカメラ2が記憶部86に記憶された所定の移動軌跡を描くように、モータドライバ63aによってサーボモータ63を駆動させて、アーム3のカメラ側部3aを伸縮させ、かつ、バランスウエイト5を移動させる。
上述の通り構成されたカメラクレーン装置1においては、被写体(撮影対象)との距離や撮影角度に応じて、ユーザが操作部9を操作し、支柱部42を回転させたり、アーム3を揺動させたり、さらには、サーボモータ63によってアーム3のカメラ側部3aを伸縮させたりして、カメラ2を所望の方向に移動させつつ、カメラ2で被写体を撮影する。ここで、カメラクレーン装置1は、アーム3が揺動した際に、さらにはアーム3のカメラ側部3aが伸縮した際に、コントローラ85の制御より同期して、アーム3のモーメントが釣り合うようにバランスウエイト5が移動するため、アーム3の操作が容易である。アーム3のカメラ側部3aは、中間筒状体32および内側筒状体33がそれぞれ、外側筒状体31および中間筒状体32に対して同期して出入りすることにより伸縮するため、そのモーメント変化が線形となるようにスムーズに伸縮することができる。したがって、アーム3のモーメントを釣り合わせるためのバランスウエイト5の操作側部3bでの位置が設定しやすいため、コントローラ85の制御下で、アーム3のモーメントが釣り合うようにバランスウエイト5を移動させることができる。
さらに、カメラクレーン装置1は、アーム3を揺動させた際に、あるいは支柱部42を回転させた際に、記憶部86に記憶されたカメラ2またはカメラ取り付け部30の様々な移動軌跡情報に基づくコントローラ85の制御により、同期してアーム3のカメラ側部3aが伸縮することができるため、カメラ2を様々な方向にスムーズに移動させることができる。このため、カメラ2の移動の自由度が高く、例えば、図7に示すように、カメラ2の姿勢を一定に保ちつつ、カメラ2または取り付け本体30cを直線状または平面状に移動させることができる。また、アーム接続部30bの回転とカメラ2の回転とを連動させておくことにより、図8に示すように、カメラ2のフォーカスポイントを一定に保ちつつ、カメラ2または取り付け本体30cを直線状または平面状に移動させることができる。さらには、アーム3を揺動させた際に、あるいは支柱部42を回転させた際に、コントローラ85の制御によってアーム3のカメラ側部3aが伸縮するため、カメラ2または取り付け本体30cを、カメラ2のフォーカスポイントを中心とした円弧状または球面状に移動させるといったことも可能である。したがって、カメラクレーン装置1は、従来のカメラクレーン装置では難しかったカメラの移動軌跡を正確かつ容易に実現することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、伸縮用連携索にサーボモータ等の駆動源を直接接続して回転させてもよく、伸縮駆動用連携索を、内側筒状体31の周壁に回転可能に設け、かつ中間筒状体32の周壁に固定し、伸縮駆動用連携索の駆動源をアーム3の長さ方向一方側端部に設けてもよい。また、アームのカメラ側部を、入れ子状に構成された4本以上の筒状体を有して構成してもよい。
本発明の一実施形態に係るカメラクレーン装置の平面図である。 カメラクレーン装置の側面図である。 カメラクレーン装置に設けられたアームのカメラ側部の伸縮態様を説明するための図である。 カメラクレーン装置に設けられたバランスウエイトの移動態様を説明するための図である。 アームに設けられたカメラ取り付け部の回転態様を説明するための図である。 カメラクレーン装置の制御系を概念的に示すブロック図である。 カメラクレーン装置の動作の一例を説明するための図である。 カメラクレーン装置の動作の他の例を説明するための図である。
符号の説明
1…カメラクレーン装置
2…カメラ
3…アーム
3a…カメラ側部(第1の部分)
3b…操作側部(第2の部分)
4…ペデスタル(支持部)
5…バランスウエイト
30…カメラ取り付け部
31…外側筒状体
32…中間筒状体
33…内側筒状体
41…台車
62b…伸縮用連携索
63…サーボモータ(駆動源)
67…移動用連携索
71…傘歯車(第1の歯車部材)
72…傘歯車(第3の歯車部材)
73…回転軸部材(第2の歯車部材)

Claims (9)

  1. カメラが取り付けられるカメラ取り付け部を一方側の端部に有するアームと、
    前記アームを、揺動可能に支持し、前記カメラ取り付け部を有する第1の部分と反対側の第2の部分とに区画する支持部と、
    前記アームが任意の位置でバランスを保つように前記第2の部分に設けられたバランスウエイトと
    を具備したカメラクレーン装置であって、
    前記アームの前記第1の部分は、入れ子状に構成された3本以上の筒状体を有し、
    内周側および外周側にそれぞれ隣接する筒状体を有する中間の筒状体の周壁には、その長さ方向に延びるように、回転可能な無端状の伸縮用連携索が外周側および内周側にわたってかけ渡されているとともに、前記中間の筒状体の内周側および外周側にそれぞれ隣接する前記筒状体の周壁には、前記伸縮用連携索が固定されており、
    前記アームの前記第1の部分は、前記伸縮用連携索が回転して、内周側の各筒状体が隣接する外周側の各筒状体に対して同期して出入りすることにより伸縮可能であり、
    前記バランスウエイトは、前記アームが揺動または/および伸縮した際に、前記アームのモーメントが釣り合うように移動することを特徴とするカメラクレーン装置。
  2. 前記アームの前記第2の部分には、その長さ方向に延びるように、回転可能な無端状の移動用連携索がかけ渡されているとともに、前記移動用連携索は前記バランスウエイトに固定されており、
    前記移動用連携索の回転により前記バランスウエイトが移動することを特徴とする請求項に記載のカメラクレーン装置。
  3. 前記伸縮用連携索を回転させる駆動源と前記移動用連携索を回転させる駆動源とは同一であることを特徴とする請求項に記載のカメラクレーン装置。
  4. 前記カメラ取り付け部は、カメラが取り付けられた状態で、前記アームの揺動に伴って、カメラの姿勢が一定となるように前記アームの揺動方向と反対方向に回転することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカメラクレーン装置。
  5. 前記カメラ取り付け部は、カメラが取り付けられた状態で、前記アームの揺動に伴って、カメラを俯仰させてカメラのフォーカスポイントが一定となるように前記アームの揺動方向と反対方向に回転することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカメラクレーン装置。
  6. 前記アームの揺動中心には第1の歯車部材が設けられ、
    前記複数の筒状体内には、前記第1の歯車部材とかみ合い、前記アームの揺動に伴って前記筒状体の長さ方向を軸として回転するとともに、前記アームの伸縮に伴って伸縮可能な第2の歯車部材が設けられ、
    前記カメラ取り付け部には、前記第2の歯車部材とかみ合って回転する第3の歯車部材が前記第1の歯車部材と平行に設けられており、
    前記カメラ取り付け部は、前記アームの揺動に伴う前記第2および第3の歯車部材の回転により、前記アームの揺動方向と反対方向に回転することを特徴とする請求項または請求項に記載のカメラクレーン装置。
  7. 前記アームは、前記カメラ取り付け部または前記カメラ取り付け部に取り付けられるカメラの移動軌跡が直線状となるように揺動および伸縮することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカメラクレーン装置。
  8. 前記アームは、前記カメラ取り付け部にカメラが取り付けられた状態で、カメラの移動軌跡が、そのフォーカスポイントを中心とした円弧状となるように、揺動および伸縮することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカメラクレーン装置。
  9. 前記支持部は、台車を有し、前記台車によって移動可能であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカメラクレーン装置。
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