JPH02142724A - チロシンキナーゼ阻害剤及び制癌剤 - Google Patents

チロシンキナーゼ阻害剤及び制癌剤

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Publication number
JPH02142724A
JPH02142724A JP29365288A JP29365288A JPH02142724A JP H02142724 A JPH02142724 A JP H02142724A JP 29365288 A JP29365288 A JP 29365288A JP 29365288 A JP29365288 A JP 29365288A JP H02142724 A JPH02142724 A JP H02142724A
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JP
Japan
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agent
tyrosine kinase
hydroxyphenylpropenoic
acid
active ingredient
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Pending
Application number
JP29365288A
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English (en)
Inventor
Yuzo Goto
後藤 祐三
Hiroshi Maeda
浩 前田
Shigeaki Fujieda
藤枝 重明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ペプチドのチロシン残基を特異的にリン酸化
する酵素であるチロシンキナーゼ阻害剤、及び制癌剤に
関する。
[従来の技術] 最近、細胞増殖因子の受容体、例えば、EGFレセプタ
ー、PDGFレセプター、C3F−ルセプター、インス
リンレセプター等がチロシンキナーゼ活性を有し、また
、発癌遺伝子の生産物にチロシンキナーゼ活性が認めら
れ、活性化された発癌遺伝子でチロシンキナーゼ活性が
上昇していることが明らかになり、チロシンキナーゼが
細胞の増殖、癌化に重要な役割を果たしていることが知
られてきた。そこで、チロシンキナーゼ活性を特異的に
阻害する薬剤が、新しい作用機序を持った副作用の少な
い制癌剤、発癌防止剤となりうろことが期待され、かか
る薬剤の研究開発が進められている。
従来、チロシンキナーゼ阻害剤として微生物由来のアー
プスタチン(Erbstatin)、ハービマイシンA
 (Herbimycin A )或いはゲニスタイン
(Ge−nistein)等、化学合成品では次式に示
すような4−ヒドロキシ桂皮酸アミド誘導体〔バイオケ
ミカルアンドバイオフィジカルリサーチコミュニケーシ
ョンズ(Biochemjcal and bjoph
ysical  research  cou+mun
ications)  Vol、147  No、]p
322 (1987))、3,5−ジイソプロピル−4
−ヒドロキシスチレン誘導体(特開昭62−39522
号公報)さらには3.5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
スチレン誘導体(特開昭62−39523号公報)等が
提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記化合物は構造が比較的複雑であり、一般に製造コス
トが高くなる傾向にある。本発明は、比較的簡単な構造
からなり、製造が容易な新しいチロシンキナーゼ阻害剤
及び制癌剤を提供することを課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、チロシンキナーゼがチロシンのフェノール
性水酸基にリン酸を付加する活性を有することに鑑み、
当該酵素がチロシンの場合と同様に作用し、かかる作用
の過程において酵素活性を失わせるような化合物がチロ
シンのアナログに存在するとの予測を立て、鋭意研究を
進めた結果、ある種のチロシンアナログ体がチロシンキ
ナーゼ阻害活性を有することを見出した。
本発明は、かかる知見に基づき発明されたもので、本発
明は、チロシンキナーゼ阻害剤及び制癌剤として、l・
記の一般式(1) (ここで、Xは−○I]、−NH2又は−ORで、この
Rは低級アルキル基を示す)で表されるヒドロキシフェ
ニルプロペン酸誘導体を有効成分とすることからなるも
のである。
本発明における上記ヒドロキシフェニルプロペン酸誘導
体の代表的なものとしては、2−ヒドロキシフェニルプ
ロペン酸、3−ヒドロキシフェニルプロペン酸、4−ヒ
ドロキシフェニルプロペン酸及びこれらの酸アミド或い
はこれらとメタノール、エタノール、プロパツール、ブ
タノール等の低級アルコールとのエステルを例示するこ
とができる。
これらの化合物はチロシンキナーゼ阻害剤或いは制癌剤
として用いられるが、これらは、経口、経腸又は非経口
的な投与のいずれの形態にでも、例えば、錠剤、カプセ
ル剤、細粒剤、シロップ剤、座薬、軟膏剤、注射剤等に
製剤して用いることができる。この場合、製剤の担体と
して、経口、経腸又は非経口的に投与するに適した有機
又は無機の固体又は液体の薬学的に不活性な担体、例え
ば、結晶性セルローズ、ゼラチン、乳糖、澱粉、ステア
リン酸マグネシウ11、タルク、植物性及び動物性脂肪
及び油、刀11、ポリアルキレングリコール等を用いる
ことができる。本発明の薬剤は、これらの担体に対し、
上記化合物を0.1〜200%の範囲で適宜選定して用
いることができる。また、本発明の薬剤は、他の同様の
薬剤或いはその他の医薬と混合して使用することもでき
る。
本発明のチロシンキナーゼ阻害剤或いは制癌剤は、所望
の作用が、著しい副作用を伴わないで達成されるような
投与量が投与され、一般には、成人−人当り1mg〜L
ogの範囲で適宜選定して投与することができる。
[実施例コ 2−ヒドロキシフェニルプロペン酸、3−ヒドロキシフ
ェニルプロペン酸、4−ヒドロキシフェニルプロペン酸
を用い、チロシンキナーゼ阻害作用を調べた。
このチロシンキナーゼ阻害作用は、ニス、コーエン(S
、Cohen)らのチロシンキナーゼ活性測定法〔ザジ
ャーナルオブバイオロジカルヶミストリー(J、Bio
l、Chem、)、Vol、 257.P1523(1
982))の方法に準じて測定した。すなわち、ヒト癌
細胞由来のA−431株を、牛胎児血清10%を含むダ
ルベツコ変法イーグル培地中で、37℃、5%炭酸ガス
雰囲気で培養した。得られた細胞を上記チロシンキナー
ゼ活性測定法に記載の方法で処理し、上皮細胞増殖因子
受容体−チロジンキナーゼ複合体を含有する股標品を得
た。この膜標品は可溶化することなく、測定に用いた。
N−2−ハイドロキシエチルピペラジノ−N′−2−エ
タンスルホン酸緩衝液20mM(PH7,4)、塩化マ
ンガン1mM、牛血清アルブミン7.5μg及び上記膜
標品30μg(蛋白として)からなる液に、エタノール
に溶解した2−ヒドロキシフェニルプロペン酸、3−ヒ
ドロキシフェニルプロペン酸及び4−ヒドロキシフェニ
ルプロペン酸をそれぞれ加え、これにさらに上皮細胞増
殖因子1100nを加え、0℃で、10分間インキュベ
ートした。次いで、3000Ci/mmol濃度の(y
−”P)ATPを5μCi添加し、最終的に50μmと
し、更に0℃で10分間インキュベートした後、リーム
リ(Leammli) S D Sサンプルバッファー
50μlを加えて、反応を停止させた。次にこの反応液
を100℃で、5分間沸騰させた後、7.5%アクリル
アミドよりなるSDSゲル電気泳動法により分画した。
次に、オートラジオグラフィーで、170000ダルト
ンの上皮細胞増殖因子受容体−チロジンキナーゼ複合体
の位置を確認した後、その部分を切り出し、液体シンチ
レーションカウンターを用いて放射能を測定した。
チロシンキナーゼ阻害作用を2−ヒドロキシフェニルプ
ロペン酸、3−ヒドロキシフェニルプロペン酸及び4−
ヒドロキシフェニルプロペン酸等を添加しない場合の反
応による放射能の量を50%まで低下させることができ
るこれらの化合物の濃度(μM)として求めた。この結
果を第1表に示した。
第  1  表 一8= この結果から、これらの化合物が強いチロシンキナーゼ
阻害活性を示すことが分かる。尚、これらの阻害活性は
、これらの化合物のうち主に水酸基を有する芳香環の部
分によって発揮されているものと認められ、これらの化
合物の酸アミド或いはエステル誘導体についても同様な
阻害活性を有することは容易に予測しうる。また、この
強いチロシンキナーゼ阻害活性から、制癌作用を有する
ことは明らかで、制癌剤として使用できることは十分に
予測できる。
[発明の効果] 本発明の化合物は、比較的簡単な構造からなり、製造が
容易でチロシンキナーゼ阻害活性を有し、副作用の少な
い、新しいチロシンキナーゼ阻害剤さらには制癌剤とし
て利用できるという格別の効果を奏するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の一般式( I )で表されるヒドロキシフェ
    ニルプロペン酸誘導体を有効成分とするチロシンキナー
    ゼ阻害剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ここで、Xは−OH、−NH_2又は−ORで、この
    Rは低級アルキル基を示す。)
  2. (2)下記の一般式( I )で表されるヒドロキシフェ
    ニルプロペン酸誘導体を有効成分とする制癌剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ここで、Xは−OH、−NH_2又は−ORで、この
    Rは低級アルキル基を示す。)
JP29365288A 1988-11-22 1988-11-22 チロシンキナーゼ阻害剤及び制癌剤 Pending JPH02142724A (ja)

Priority Applications (1)

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JP29365288A JPH02142724A (ja) 1988-11-22 1988-11-22 チロシンキナーゼ阻害剤及び制癌剤

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JP29365288A JPH02142724A (ja) 1988-11-22 1988-11-22 チロシンキナーゼ阻害剤及び制癌剤

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Publication Number Publication Date
JPH02142724A true JPH02142724A (ja) 1990-05-31

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ID=17797487

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JP29365288A Pending JPH02142724A (ja) 1988-11-22 1988-11-22 チロシンキナーゼ阻害剤及び制癌剤

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JP (1) JPH02142724A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239842A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Shotoku Corp カメラクレーン装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007239842A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Shotoku Corp カメラクレーン装置

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