JP5896964B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、定電圧電源から給電されるマイクロプロセッサと多チャンネルAD変換器とを備えた電子制御装置、特には定電圧電源の電源異常の有無を常時監視する改良された電子制御装置に関するものである。
自動車用の車載電子制御装置等において、AD変換器の基準電源端子に給電する電源電圧の監視を行って、デジタル変換値の変動を監視するマイクロプロセッサを備えた電圧監視装置が知られている。
例えば、特開平09-027749号公報(特許文献1)(図1参照)に、監視すべきアナログ入力電圧(例えばVcc)から、それよりも低い値の定電圧Vzを発生させる回路(抵抗1とツェナダイオード2)と、アナログ/デジタル変換器3と、を備え、通常のA/D変換器の使用方法とは逆に、監視すべきアナログ入力電圧を基準電圧端子3sに与え、アナログ入力端子3aに定電圧Vzを与えるように接続し、さらに、前記アナログ/デジタル変換器から出力されるデジタル値の変動を監視するCPU4を備えた電圧監視装置が開示されている。この電圧監視装置によれば、電圧変動の精密な監視を行なうことが出来ると共に、比較電圧の変更も容易な装置が提供できるとされている。
また、特開2009-022152号公報(特許文献2)(図14参照)には、複数種類の安定化出力電圧を有し、各出力電圧の異常の有無を検出して、総合的な異常処理を行う車載電子制御装置用の定電圧電源が開示されている。各出力電圧の異常の有無を検出し、総合的な異常処理を行うものとして、定電圧電源は、高精度小容量5Vの出力電圧Vad、低精度大容量5Vの出力電圧Vif、及び低精度大容量3.3Vの出力電圧Vcpを発生し、さらに、低精度小容量2.8Vの出力電圧Vupと、高精度小容量3.3Vの出力電圧Vsbの少なくとも一方を発生するとともに、判定信号入力回路は、例えば出力電圧Vadの分圧電圧を基準として、出力電圧Vifの分圧電圧と、出力電圧Vcpの分圧電圧と、出力電圧Vupの分圧電圧、出力電圧Vsbの分圧電圧との比較結果を論理合成して、相対電圧情報ER2・ER3・ER4・ER5をマイクロプロセッサに入力し、マイクロプロセッサはこれらの相対電圧情報により、比較基準電圧を含めて総合的に判断して異常報知又は異常発生情報の保存を行なうようになっている。なお、前記の各符号は、それぞれの特許文献に記載された符号を示している。
特開平09-027749号公報(要約の欄、図1) 特開2009-022152号公報(要約の欄、図14)
前記特許文献1に開示された電圧監視装置によれば、監視すべきアナログ入力電圧を基準電圧端子に与え、アナログ入力端子に定電圧(基準電圧)を与えるように構成することにより、基準電圧となる定電圧は、監視すべきアナログ入力電圧よりも低い値で済むため、監視すべきアナログ入力電圧(例えば電源電圧Vcc)からツェナダイオード等の簡単な回路で容易に発生させることが出来るとされている。
しかし、ツェナダイオードの電圧特性は個々の単品によってバラツキがあり、監視するべき基準電圧にも同様のバラツキがあるので、得られた結果はどちらが正しいと判定することもできない不確定なものとなる。これを確定するためには、ツェナダイオードの現品特性に対応した初期校正を行い、広範囲な環境温度変化に対応する温度特性の補正を行っておく必要があるので、決して安価なものとはならない問題点がある。
前記特許文献2に開示された車載電子制御装置は、複数の定電圧電源回路の中の高精度な出力電圧精度を有する定電圧電源回路の出力電圧を比較基準電圧として、複数の定電圧電源回路の出力電圧が許容変動幅内にあるかどうかの帯域比較を行なって個別異常の有無を検出するようになっているので、比較基準となった高精度電圧に脈動変動があると相対比較が困難となり、正確な異常判定が行えなくなるとともに、脈動変動の大きさを定量的に把握することができない問題点がある。
この発明の第一の目的は、定電圧電源の出力電圧の異常を判定するために、判定基準となる高精度な基準電圧、又はその初期校正処理を必要としない安価な構成の電子制御装置を得ることである。
また、この発明の第二の目的は、電源異常の兆候となる電圧リップルの発生を検出するために、出力電圧の脈動成分を定量的に検出することができる安価な構成の電子制御装置を得ることである。
この発明による電子制御装置は、外部電源から給電された入力電源電圧によって、給電対象が異なる複数の出力電圧の中から第1の出力電圧及び第2の出力電圧を分配給電又は分割給電する定電圧制御回路部を有する定電圧電源と、前記複数の出力電圧の中で最も高精度の第1の出力電圧によって給電される多チャンネルAD変換器と前記第2の出力電圧によって給電されるマイクロプロセッサ、プログラムメモリ、及びRAMメモリとが協働してスイッチセンサ群とアナログセンサ群の動作状態に応動し、電気負荷群を駆動制御する主制御回路部と、を備え、
前記多チャンネルAD変換器は、基準電圧端子に印加された基準電圧と入力信号電圧との比率に比例したデジタル出力を発生し、前記比率が1のときに、所定ビット数nの分解能に基づく最大デジタル出力2−1を発生するようになっている。
また、前記基準電圧端子には、前記第1の出力電圧が基準電圧として印加されるとともに、前記多チャンネルAD変換器の入力信号電圧の一つとして、平滑化電源モニタ信号が電源監視電圧として入力されるか、若しくは、前記第1の出力電圧から基準電源フィルタを介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧として印加されるとともに、前記多チャンネルAD変換器の入力信号電圧の一つとして、不平滑電源モニタ信号が電源監視電圧として入力され、
前記平滑化電源モニタ信号は、前記第1の出力電圧の分圧電圧から、第1電源フィルタを介して脈動成分を抑制した平滑電圧であって、前記平滑電圧は前記基準電圧の脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
前記基準電源フィルタ及び前記第1電源フィルタは、前記第1の出力電圧が異常状態であるときの脈動周波数以上の脈動成分を平滑するローパスフィルタであり、
前記不平滑電源モニタ信号は、前記第1の出力電圧の分圧電圧であって、前記分圧電圧は前記基準電圧の脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
前記マイクロプロセッサは、前記プログラムメモリと協働し、前記平滑化電源モニタ信号若しくは前記不平滑電源モニタ信号のデジタル変換値を、前記RAMメモリで構成されたシフトレジスタに定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の最大値と最小値との偏差である最大偏差を算出し、算出された最大偏差が所定の閾値を超過していると前記定電圧電源の異常であると判定するようになっている。
この発明による電子制御装置は、多チャンネルAD変換器の基準電圧端子とアナログ入力端子の一方に対して、定電圧電源による複数の出力電圧の中で最も高精度な出力電圧である第1の出力電圧又はその分圧電圧を印加し、他方に対して前記第1の出力電圧の平滑電圧又はその分圧電圧を印加し、どちらか一方を平滑電圧とし他方を不平滑電圧とすることによって、得られたデジタル変換値から前記第1の出力電圧の脈動偏差電圧を算出し、前記定電圧電源の異常の有無を判定するようになっている。
なお,高精度な出力電圧の精度が適正であるかどうかを判定するためには、より高精度な比較基準電圧を必要とし、安価な比較基準電圧を得ることが困難となるが、初品の出荷検査で正常であった定電圧電源に異常が発生すると、通常は出力電圧に脈動変動が発生することに着目し、この脈動変動の発生を検出するとで定電圧電源の異常発生が検出できるものである。
従って、脈動成分を含む基準電圧又は電源監視電圧と、脈動成分が平滑化された電源監視電圧又は基準電圧とに基づいてデジタル変換することによって、得られたデジタル変換値が脈動し、前記第1の出力電圧の脈動成分をデジタル値として手軽に検出することができ、所定の閾値との対比によって前記定電圧電源の異常の有無を常時監視し、異常発生を速やかに検出することができる効果がある。
また、比較基準電圧と電源監視電圧とは、一方を平滑化して他方を生成したものであり、新たに高精度な比較基準電圧を用意する必要がないので、安価な構成で正確に異常判定を行うことができる効果がある。
この発明の実施の形態1による電子制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1による電子制御装置の部分詳細回路図である。 この発明の実施の形態1による電子制御装置の異常電圧波形の特性線図である。 この発明の実施の形態1による電子制御装置の動作説明用フローチャートである。 この発明の実施の形態2による電子制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態2による電子制御装置の部分詳細回路図である。 この発明の実施の形態2による電子制御装置の動作説明用フローチャートである。 この発明の実施の形態3による電子制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態3による電子制御装置の部分詳細回路図である。 この発明の実施の形態3による電子制御装置の動作説明用フローチャートである。
以下、この発明による電子制御装置の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同一または相当部分については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1による電子制御装置の構成の詳細について、図1に示す全体構成図と図2に示す部分詳細回路図により説明する。
図1において、電子制御装置100Aには、例えば車載バッテリである外部電源101から、電源リレーの出力接点102aを介して入力電源電圧Vbが印加されると共に、出力接点102aが開路しているときであっても外部電源101から微小電力用の補助電源電圧Vbbが直接印加されている。
電源リレーの励磁コイル102bは、電源スイッチ103に応動する電源スイッチ信号PWSによって、図示しないベース回路を介して付勢トランジスタ112aが導通駆動されることによって付勢される。付勢トランジスタ112aは、電源スイッチ103が開路されても、後述のマイクロプロセッサ121が発生する自己保持指令信号DRVによって、付勢抵抗112bを介して持続通電し、所定時間をおいて遅延消勢されるように電子制御装置100Aによって制御されている。
電子制御装置100Aには、第1アナログセンサ104と第2アナログセンサ105と、スイッチセンサ群106と電気負荷群107とが接続されている。なお、アナログセンサ群108は、後述の第1の出力電圧Vadを電源として動作し、例えばポテンショメータのようにセンサとしての検出信号電圧が、当該第1の出力電圧Vadの値に比例して変動する第1アナログセンサ104と、入力電源電圧Vb又は第1の出力電圧Vadを電源として動作し、センサ内部に高精度な定電圧制御回路部又は定電流制御回路部を有することによって、センサとしての検出信号電圧が、当該第1の出力電圧Vadの脈動変動に影響されない第2アナログセンサ105とによって構成されている。
電子制御装置100Aに内蔵された定電圧電源110は、入力電源電圧Vbから降圧された安定化電圧である第1、第2、第3の出力電圧Vad、Vcp、Vifを発生すると共に、補助電源電圧Vbbから降圧された安定化電圧である第4の出力電圧Vupを発生するようになっている。
主制御回路部120Aは、マイクロプロセッサ121、プログラムメモリ122A、演算処理用のRAMメモリ123、多チャンネルAD変換器124A、入力インタフェース回路125、出力インタフェース回路126によって構成され、これ等の構成要素はデータバスによって互いに接続されている。
マイクロプロセッサ121と協働するプログラムメモリ122Aには、図4において後述する校正処理手段403bと、異常判定手段408と、異常判定対象更新手段409となる制御プログラムが書込まれている。
RAMメモリ123は後述のシフトレジスタSRGiとSFTjを包含し、第2、第4の出力電圧Vcp、Vupからダイオード113a、113bを介して給電されている。多チャンネルAD変換器124Aには、図2で後述する電源監視回路130Aから電源モニタ信号Ma1、Mb2、Mb3が入力されるとともに、第1アナログセンサ104から、ノイズフィルタ140を介して入力された第1アナログ信号A1kと、第2アナログセンサ105から、ノイズフィルタ150を介して入力された第2アナログ信号A2jとが入力されている。
入力インタフェース回路125には、スイッチセンサ群106から、前段入力インタフェース回路160を介してオン/オフ信号が入力される。なお、入力電源電圧Vbによって動作する前段入力インタフェース回路160は、信号電圧レベルの変換回路とノイズフィルタ回路によって構成されている。出力インタフェース回路126には、後段出力インタフェース回路170を介して電気負荷群107が接続されている。入力電源電圧Vbによって動作する後段出力インタフェース回路170は、信号電圧レベルの変換を行なうパワートランジスタ回路によって構成されている。
第1の出力電圧Vadは例えばDC5V±20mV/20mAの高精度小容量の電源となっていて、多チャンネルAD変換器124A、ノイズフィルタ140、150、第1、第2アナログセンサ104、105の一部に対して給電するようになっている。但し、第1、第2アナログセンサ104、105に対する給電回路には短絡保護のためのバッファアンプ114が直列接続されており、第2アナログセンサ105の一部は、入力電源電圧Vbによって作動するようになっている。
第2の出力電圧Vcpは例えばDC3.3V±0.3V/500mAの低精度大容量の電源となっていて、マイクロプロセッサ121、プログラムメモリ122A、RAMメモリ123に給電するようになっている。
第3の出力電圧Vifは例えばDC5V±0.2V/200mAの低精度大容量の電源となっていて、入力インタフェース回路125と出力インタフェース回路126に給電するようになっている。
第4の出力電圧Vupは例えばDC3.3V±0.3V/20mAの低精度小容量の電源となっていて、電源リレーの出力接点102aが開路されているときに、RAMメモリ123に給電するようになっている。これ等の出力電圧は定電圧電源110内に設けられた図示しない複数の定電圧制御回路部から、それぞれに分割して給電するようになっている。第1の出力電圧Vadと第3の出力電圧Vifは、出力電圧の精度が異なってはいるが、同一の定格電圧であるから、出力電圧精度を高精度にしておけば一つの定電圧制御回路部から分配給電することも可能である。
また、マイクロプロセッサ121が低速動作で小容量メモリである場合には、第2の出力電圧VcpとしてDC5Vが使用され、この場合には第1の出力電圧Vadと第2の出力電圧Vcpと第3の出力電圧Vifとを一つの定電圧制御回路部から分配給電することも可能である。
図2において、多チャンネルAD変換器124Aには、その電源電圧Vccと基準電圧Vrefとして、第1の出力電圧Vadがそのまま印加されている。また、多チャンネルAD変換器124Aの入力信号として、電源監視回路130Aによって生成される平滑化電源モニタ信号Ma1と、第2の電源モニタ信号Mb2と、第3の電源モニタ信号Mb3、及びノイズフィルタ140、150から出力される第1アナログ信号A1kと、第2アナログ信号A2jが入力されている。
平滑化電源モニタ信号Ma1は、第1の出力電圧Vadから分圧抵抗115a、116aと、第1電源フィルタ119を介して得られる信号であり、第1電源フィルタ119は平滑抵抗117と平滑コンデンサ118によって構成されている。
第2の電源モニタ信号Mb2は、第2の出力電圧Vcpがそのまま接続されている。第3の電源モニタ信号Mb3は、第3の出力電圧Vifから、分圧抵抗115c、116cを介して得られる信号である。
第1アナログ信号A1kは、第1アナログセンサ104からノイズフィルタ140を介して得られる複数のアナログ信号であり、ノイズフィルタ140は外来高周波ノイズを遮断するためのバイパスコンデンサ142と、入力抵抗141と出力側コンデンサ143によって構成されている。
第2アナログ信号A2jは、第2アナログセンサ105からノイズフィルタ150を介して得られる複数のアナログ信号であり、ノイズフィルタ150は外来高周波ノイズを遮断するためのバイパスコンデンサ152と、入力抵抗151と出力側コンデンサ153によって構成されている。なお、多チャンネルAD変換器124Aは基準電圧端子に印加された基準電圧Vrefと、平滑化電源モニタ信号Ma1、第2の電源モニタ信号Mb2、第3の電源モニタ信号Mb3、第1アナログ信号A1k、第2アナログ信号A2j等の入力信号電圧Vinとの比率Vin/Vrefに比例したデジタル出力を発生し、Vin/Vref=1のときに、所定ビット数nの分解能に基づくフルスケールのデジタル出力Dout=2−1を発生するようになっている。従って、分解能が10ビットであればDout=1023となるので、基準電圧VrefがDC5Vであれば、入力信号電圧Vinの最小単位として5mVを識別することができるようになっている。
図3は、電子制御装置100Aの異常電圧波形の特性線図を示し、この図3において、縦軸は異常発生状態における第1の出力電圧Vadの出力電圧、横軸は経過時間を示しており、この異常特性波形によれば異常発生時の第1の出力電圧Vadは脈動周波数50KHzで、脈動振幅±70mVの脈動成分を含んでいることがわかる。
正常状態における第1の出力電圧Vadは、DC5V±20mVの精度を維持し、そのうちで、脈動成分は±5mV以下であって脈動周波数も数Hz以下の低振幅低周波数の安定した出力電圧となっている。
このように、定電圧電源110の出力電圧波形は、正常状態では低振幅低周波数の脈動出力電圧であるが、異常状態になるとその度合いに応じて脈動振幅が増大し、脈動振幅の増大に伴って脈動周波数も高くなる傾向がある。
一方、多チャンネルAD変換器124Aが一つの入力信号電圧Vinのデジタル変換を行うのに必要とする変換所用時間は例えば3μsecであり、脈動周波数が大きくなるとデジタル変換精度が低下することになる。
しかし、脈動周波数が大きいときには脈動振幅も大きくなっているので、分解能5mVの多チャンネルAD変換器124Aであれば、確実に異常発生状態を検知することができるものとなっている。
第1及び第2アナログセンサ104、105の入力回路に設けられたノイズフィルタ140、150は、アナログ入力回路で発生する数10Hz〜数KHz以上のノイズ信号を抑制するとともに、数MHz〜数10MHz帯域の外来高周波ノイズを抑制するためのバイパスコンデンサ142、152を包含している。なお、ノイズフィルタとしては、出来る限り平滑時定数を大きく(即ち折点周波数を小さく)したほうがノイズの抑制効果が向上する一方で、平滑時定数を過大(即ち折点周波数を過小)にすると、センサとしての応答性が悪化することになる。このため、センサとしての応答性が許せる範囲で出来る限り大きな平滑時定数(即ち出来る限り小さな折点周波数)のものが適用される。従って、少なくとも第1アナログセンサ104に対するノイズフィルタ140の場合には、例えば20Hzの第1の折点周波数を有するローパスフィルタとなっており、第2アナログセンサ105に対するノイズフィルタ150も同様であればよい。
第1電源フィルタ119のフィルタ定数は、第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑するためのものであって、例えば10Hzである第2の折点周波数を有するローパスフィルタとなっている。これは、第1の出力電圧Vadに脈動成分が発生した場合に、速やかに異常検出を行うことができるようにするためであって、少なくとも、ノイズフィルタ140による平滑時定数は、第1電源フィルタ119による平滑時定数よりも小さく、第1電源フィルタ119の方が平滑特性に勝っている状態になっていることが肝要である。
実施の形態1による電子制御装置100Aは前記のように構成されており、次に動作並びに作用について図4の動作説明用フローチャートに基づいて詳細に説明する。
まず、図1、図2において、電源スイッチ103が閉路されて、電源リレーの出力接点102aが閉路すると、1個又は複数個の定電圧制御回路部を有する定電圧電源110は、外部電源101から給電された入力電源電圧Vbによって、給電対象が異なる第1の出力電圧Vad、又は第2の出力電圧Vcp、又は第3の出力電圧Vifを分配給電又は分割給電する。
マイクロプロセッサ121は第2の出力電圧Vcpの立ち上がりによって動作を開始し、プログラムメモリ122A及び多チャンネルAD変換器124Aと協働して、スイッチセンサ群106とアナログセンサ群108の動作状態に応動して、電気負荷群107を駆動制御する。なお、多チャンネルAD変換器124Aの電源端子と基準電圧端子には第1の出力電圧Vadがそのまま印加されている。
ここで、平滑化電源モニタ信号Ma1は第1の出力電圧Vadを第1電源フィルタ119によって平滑したものであり、多チャンネルAD変換器124Aの基準電圧Vrefは第1の出力電圧Vadそのものであるから、第1の出力電圧Vadが正常であれば、平滑化電源モニタ信号Ma1のデジタル変換値は分圧抵抗115a、116aによる分圧比に比例した一定の値となる。しかし、第1の出力電圧Vadが異常となって脈動成分が発生すると、基準電圧Vrefが脈動するのに対して平滑化電源モニタ信号Ma1は第1電源フィルタ119によって平滑化されて脈動が抑制されているので、平滑化電源モニタ信号Ma1のデジタル変換値は増減脈動することになる。
マイクロプロセッサ121は、図4で後述するとおり、この脈動振幅を検出して、第1の出力電圧Vadの異常の有無を判定するようになっている。なお、平滑化電源モニタ信号Ma1による平滑出力電圧は、脈動する第1の出力電圧Vadの最小値以下となるように分圧抵抗115a、116aによる分圧比が定められている。
第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3は、正常動作している高精度な第1の出力電圧Vadを基準として、低精度な第2、第3の出力電圧Vcp、Vifの異常の有無を判定するための電源監視入力であり、マイクロプロセッサ121は図4において後述するとおり、第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3の平均値と脈動振幅とを監視して第2、第3の出力電圧Vcp、Vifの異常の有無を判定するようになっている。
第1アナログ信号A1kは、基準電圧Vrefが正常であるか、又は低周波で脈動している場合であっても、ノイズフィルタ140の影響がない低周波領域であれば、第1アナログ信号A1k自体が第1の出力電圧Vadの脈動に比例して脈動しているので、そのデジタル変換値は脈動せず、ポテンショメータである第1アナログセンサ104による分圧比に比例した値が得られることになる。第1の出力電圧Vadの脈動周波数がもっと大きくなると、第1アナログ信号A1kはノイズフィルタ140によって平滑され、基準電圧Vrefは平滑されていないので、第1アナログ信号A1kのデジタル変換値は増減脈動して正確な分圧比が得られないことになる。しかし、このような状態では平滑化電源モニタ信号Ma1の監視によって異常判定が先に行われているようになっている。
第2アナログ信号A2jは、第1の出力電圧Vadの変動とは無関係にセンサとしての信号電圧が得られるものであるが、多チャンネルAD変換器124Aの基準電圧Vrefが変動すると、そのデジタル変換値は基準電圧Vrefに反比例して変動する問題がある。そのためこの実施の形態においては、図4で後述するとおりデジタル変換値の移動平均値を算出して脈動成分を除去したデジタル変換値を得るようになっている。
図4において、工程400はマイクロプロセッサ121が例えば少なくとも10msec以下の周期で定期的にアナログ信号処理を実行開始するステップである。
続く工程401は、多チャンネルAD変換器124A内に設けられ、様々の入力信号電圧Vinのデジタル変換値が格納されているバッファメモリBFMの内容を読み出して、RAMメモリ123の所定領域に転送するステップである。
続く工程402は、平滑化電源モニタ信号Ma1と第2の電源モニタ信号Mb2と第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値をシフトレジスタSRGi=SRG0、SRG2、SRG3によって構成された第1から第3の先入れ先出しテーブルに格納するとともに、第2アナログ信号A2j(j=1・2・・・・)のデジタル変換値をシフトレジスタSFTj=SFT1、SFT2、・・・によって構成された複数の先入れ先出しテーブルに格納するステップであり、一つの先入れ先出しテーブルには例えば10ビットのデジタル変換値が16点格納され、16点を超えると古いデータから順次排出されるようになっている。
続く工程403aは工程402においてシフトレジスタSRG2、SRG3のそれぞれに格納された最新所定点数のデジタル変換値について、各シフトレジスタ毎の総和を加算点数で割って移動平均値を算出するステップである。
続く工程403bは工程402においてシフトレジスタSFT1、SFT2、・・・のそれぞれに格納された最新所定点数のデジタル変換値について、各シフトレジスタ毎の総和を加算点数で割って移動平均値を算出するステップであり、これは第2アナログ信号A2jに対するデジタル変換値の脈動成分を除去するための校正処理手段となっている。
続く工程404は、異常判定時期であるかどうかの判定ステップであり、運転開始時又は運転中の例えば100msec以下の周期で定期的YESの判定を行って工程405へ移行し、異常判定を行わないときにはNOの判定を行って工程409へ移行するようになっている。工程405は工程402においてシフトレジスタSRG0、SRG2、SRG3のそれぞれに格納された最新所定点数のデジタル変換値のいずれかについて、最大値と最小値の偏差である最大偏差を算出するステップであるが、実際の最大値と最小値は除外して、2番目の最大値と 2番目の最小値との偏差を最大偏差とする等の確からしい統計処理を施すことが望ましい。
続く工程406aは、平滑化電源モニタ信号Ma1と第2の電源モニタ信号Mb2と第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値のいずれかについて、予め設定されている最大偏差の判定閾値と対比して、工程405で算出された最大偏差が過大であるかどうかを判定し、過大であればYESの判定を行って工程407aへ移行し、正常であればNOの判定を行って工程406bへ移行する判定ステップである。
工程407aでは異常報知又は少なくとも異常発生情報をRAMメモリ123の所定領域に書込みしてから工程406bへ移行する。工程406bは、第2の電源モニタ信号Mb2と第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値のいずれかについて、予め設定されている目標帯域値と対比して、工程403aで算出された移動平均値が過大又は過小であるかどうかを判定し、過大又は過小であればYESの判定を行って工程407bへ移行し、正常であればNOの判定を行って工程409へ移行する判定ステップである。工程407bでは異常報知又は少なくとも異常発生情報をRAMメモリ123の所定領域に書込みしてから工程409へ移行する。なお、工程405から工程407bによって構成された工程ブロック408は、異常判定手段となるものである。
工程409は工程405で選択されるシフトレジスタ番号をSRG0からSRG2、SRG2からSRG3、SRG3からSRG0へと順次更新する異常判定対象更新手段となるステップである。続く動作終了工程410では、マイクロプロセッサ121は他の制御プログラムを実行し、例えば10msecの期間内には動作開始工程400へ復帰移行するようになっている。なお、工程409は、工程400から工程410への移行時間を短縮するために、同一演算サイクルの中では一つの監視信号電圧に限定して異常判定を行うようにするためのものとなっている。
以上の説明で明らかなとおり、実施の形態1による電子制御装置は、外部電源101から給電された入力電源電圧Vbによって、給電対象が異なる第1の出力電圧Vad、又は第2の出力電圧Vcp、又は第3の出力電圧Vifを分配給電、又は分割給電する1個又は複数個の定電圧制御回路部を有する定電圧電源110と、第2の出力電圧Vcpによって給電されるマイクロプロセッサ121と、プログラムメモリ122Aと、RAMメモリ123と、第1の出力電圧Vadによって給電される多チャンネルAD変換器124Aとが協働して、スイッチセンサ群106とアナログセンサ群108の動作状態に応動して、電気負荷群107を駆動制御する主制御回路部120Aを備えた電子制御装置100Aであって、
多チャンネルAD変換器124Aは、基準電圧端子に印加された基準電圧Vrefと入力信号電圧Vinとの比率(Vin/Vref)に比例したデジタル出力を発生し、当該比率が1のときに、所定ビット数nの分解能に基づく最大デジタル出力Dout=2−1を発生するようになっている。
前記基準電圧端子には、前記複数の出力電圧の中で最も高精度である第1の出力電圧Vadが基準電圧Vrefとして印加されるとともに、多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、平滑化電源モニタ信号Ma1が電源監視電圧として入力され、平滑化電源モニタ信号Ma1は、第1の出力電圧Vadの分圧電圧から、第1電源フィルタ119を介して脈動成分を抑制した平滑電圧であって、当該平滑電圧は基準電圧Vrefの脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
前記第1電源フィルタ119は、前記第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数以上の脈動成分を平滑するローパスフィルタであり、
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Aと協働して、平滑化電源モニタ信号Ma1のデジタル変換値を、RAMメモリ123によって構成されたシフトレジスタSRG0に定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の最大値と最小値との偏差である最大偏差を算出し、算出された最大偏差が所定の閾値を超過していると定電圧電源110の異常であると判定するようになっている。
第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifの一方又は両方が、第1の出力電圧Vadを生成する前記定電圧制御回路部とは分割された、第2又は第3の定電圧制御回路部によって生成されたものにおいて、
多チャンネルAD変換器124Aの多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、電源監視電圧となる第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3の少なくとも一つが入力され、
第2の電源モニタ信号Mb2は、第2の出力電圧Vcpの値であり、当該第2の出力電圧Vcpの最大値は基準電圧Vrefの最小値以下の値となっており、
第3の電源モニタ信号Mb3は、主制御回路部120Aに設けられた入力インタフェース回路125と出力インタフェース回路126に給電する第3の出力電圧Vifの分圧電圧であって、当該分圧電圧の最大値は基準電圧Vrefの最小値以下の値となるように前記分圧電圧の分圧比が定められている。
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Aと協働して、第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値を、RAMメモリ123で構成されたシフトレジスタSRG2、SRG3に定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の平均値と、最大値と最小値との偏差である最大偏差とを算出し、算出された最大偏差、又は最大偏差と平均値とがそれぞれ所定の閾値を超過しているか、所定の帯域値を逸脱していると定電圧電源110の異常であると判定するようになっている。
以上のように、この発明の請求項2に関連し、定電圧電源110が発生する複数の出力電圧のうち、最も高精度な第1の出力電圧Vadを基準電圧Vrefとし、第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifの少なくとも一方を電源監視電圧として入力して、電源監視電圧のデジタル変換値の平均値、又は脈動最大偏差を算出し、定電圧電源110の異常の有無を判定するようになっている。
従って、第1の出力電圧Vadが正常判定であった場合、高精度な第1の出力電圧Vadを基準電圧Vrefとして、その他の出力電圧の異常の有無、又は異常発生の兆候となる脈動変動の有無が正確に判定される特徴がある。
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Aと協働して、平滑化電源モニタ信号Ma1と、第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3の少なくとも一方に関する異常判定を定期的に交代して実行し、同一制御フローの中では複数の異常判定を行わないようになっている。
以上のように、この発明の請求項3に関連し、複数種類の電源モニタ信号に対する異常判定処理は、時分割処理するようになっている。
従って、同一演算サイクルで複数の異常判定を行わないので、マイクロプロセッサの高速制御負担を軽減し、複数の出力電圧に対する異常判定を個別に行うことができる特徴がある。
前記基準電圧端子には、前記複数の出力電圧の中で最も高精度である第1の出力電圧Vadが基準電圧Vrefとして印加されるとともに、多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、平滑化電源モニタ信号Ma1が電源監視電圧として入力され、アナログセンサ群108は第1の出力電圧Vadを電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、第1の出力電圧Vadの値に比例して変動する第1アナログセンサ104と、入力電源電圧Vb又は第1の出力電圧Vadを電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、第1の出力電圧Vadの脈動変動に影響されない第2アナログセンサ105と、を包含し、
第1及び第2アナログセンサ104、105の入力回路には、数MHz〜数10MHz帯域の外来高周波ノイズを抑制するためのバイパスコンデンサ142、152を含み、当該入力回路内で発生する数10Hzから数KHz以上のノイズ成分を抑制するためのノイズフィルタ140、150が接続されているとともに、
ノイズフィルタ140、150のうち、少なくとも第1のアナログセンサ104に接続されるノイズフィルタ140は、第1の折点周波数を有するローパスフィルタであるのに対し、第1電源フィルタ119のフィルタ定数は、第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑し、前記第1の折点周波数よりも小さな第2の折点周波数を有するローパスフィルタとなっている。
以上のように、この発明の請求項4に関連し、アナログセンサ群108の入力回路には外来サージ電圧を抑制するとともに、入力回路で発生するノイズ成分を抑制するためのノイズフィルタ140、150が接続されており、このノイズフィルタ140、150は第1の出力電圧Vadの脈動成分を抑制するための電源フィルタよりも高い周波数領域で有効となっている。
従って、第1の出力電圧Vadの脈動周波数が小さいときには、第1の出力電圧Vadの脈動振幅及びその中心値そのものが変動しても、第1アナログセンサ104による第1アナログ信号A1kは、第1の出力電圧Vadの変動に連動して変動しているので高精度なデジタル変換を行うことができるとともに、第1の出力電圧Vadが異常状態になって、脈動周波数が高くなると第1アナログ信号A1kはノイズフィルタ140、150によって平滑化されているので第1の出力電圧Vadとは連動しなくなって、デジタル変換精度は低下するが、この場合には平滑化電源モニタ信号を監視しているマイクロプロセッサ121によって、異常発生を検出することができる特徴がある。
同様に、第2アナログセンサ105による第2アナログ信号A2jの場合には、第1の出力電圧Vadが正常状態にあるときには低周波で許容される低振幅の脈動成分を包含していても、第2アナログ信号A2jは許容される誤差範囲でデジタル変換が行われるとともに、脈動振幅が大きくなると第2アナログ信号A2jのデジタル変換精度は低下するが、この場合にはマイクロプロセッサ121によって異常発生を検出することができる特徴がある。
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Aと協働して、第2アナログセンサ105の中の少なくとも一つである第2アナログ信号A2jのデジタル変換値を、RAMメモリ121によって構成されたシフトレジスタSFTjに定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の平均値である移動平均値を算出し、算出された移動平均値を第2アナログ信号A2jに対するデジタル変換値であると特定するようになっている。
以上のように、この発明の請求項5に関連し、定電圧電源110による第1の出力電圧Vadを基準電圧Vrefとして動作する多チャンネルAD変換器124Aの入力信号として、センサとしての検出信号電圧が、第1の出力電圧Vadの値が脈動しても安定している第2アナログセンサ105による第2アナログ信号A2jが入力された場合、そのデジタル変換値の移動平均値を当該第2アナログ信号A2jに対するデジタル変換値として特定するようになっている。
従って、第1の出力電圧Vadの変動が影響しない入力信号電圧を、脈動成分を含む基準電圧Vrefに基づいてデジタル変換することによって、得られたデジタル変換値が脈動しても、当該デジタル変換値の移動平均値を算出することによって手軽に正確なデジタル変換値を得ることができる特徴がある。
なお、センサとしての検出信号電圧が、第1の出力電圧Vadの値に比例して変動する第1アナログセンサ104の場合には、多チャンネルAD変換器124Aの基準電圧Vrefが低周波で脈動しても正確なデジタル変換値が得られるので、アナログセンサ群108として第1アナログセンサ104が多い場合には有利となる特徴がある。
また、第2アナログセンサ105であっても、検出信号電圧が小さくて、高精度なデジタル変換値を必要とするものに限って校正処理を行うようにすれば、マイクロプロッセサ121に対して過度な制御負担をかけないようにすることができるものである。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による電子制御装置の構成の詳細について、図5に示す全体構成図と図6に示す部分詳細回路図により、実施の形態1との相違点を中心にして説明する。実施の形態1は、多チャンネルAD変換器124Aの基準電圧端子に第1の出力電圧Vadがそのまま印加され、入力信号電圧Vinとして第1の出力電圧Vadを第1電源フィルタ119によって平滑した平滑化電源モニタ信号Ma1が入力されるようになっているのに対し、実施の形態2は、多チャンネルAD変換器124Bの基準電圧端子に第1の出力電圧Vadを基準電源フィルタ129によって平滑した電圧が印加され、入力信号電圧Vinとして第1の出力電圧Vadを分圧した不平滑電源モニタ信号Mb1が入力されているのが主な相違点となっている。なお、各図において同一符号は同一又は相当部分を示している。
図5において、電子制御装置100Bには実施の形態1と同様に、外部電源101と電源リレーの出力接点102a、励磁コイル102b、電源スイッチ103、第1アナログセンサ104と第2アナログセンサ105によって構成されたアナログセンサ群108、スイッチセンサ群106、及び電気負荷群107が接続され、入力電源電圧Vbと補助電源電圧Vbbが印加されている。
電子制御装置100B内には、実施の形態1と同様に、定電圧電源110、給電ダイオード113a、113b、バッファアンプ114、主制御回路部120B、図6で後述する電源監視回路130B、ノイズフィルタ140、150、前段入力インタフェース回路160、及び後段出力インタフェース回路170が設けられている。
主制御回路部120Bはマイクロプロセッサ121、プログラムメモリ122B、演算処理用のRAMメモリ123、多チャンネルAD変換器124B、入力インタフェース回路125、出力インタフェース回路126によって構成され、これ等の構成要素はデータバスによって互いに接続されている。なお、多チャンネルAD変換器124Bの基準電圧端子は、第1の出力電圧Vadから平滑抵抗127と平滑コンデンサ128とのよって構成された基準電源フィルタ129を介して給電されるようになっている。
マイクロプロセッサ121と協働するプログラムメモリ122Bには、図7において後述する異常判定手段708と、異常判定対象更新手段709となる制御プログラムが書込まれている。RAMメモリ123は後述のシフトレジスタSRGiを包含し、第2、第4の出力電圧Vcp、Vupからダイオード113a、113bを介して給電されている。
多チャンネルAD変換器124Bには、図6で後述する電源監視回路130Bから不平滑電源モニタ信号Mb1、第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3が入力されるとともに、第1アナログセンサ104から、ノイズフィルタ140を介して入力された第1アナログ信号A1kと、第2アナログセンサ105から、ノイズフィルタ150を介して入力された第2アナログ信号A2jとが入力されている。
第1から第4の出力電圧を発生する定電圧電源110は、図1の場合と同様に、定電圧電源110内に設けられた図示しない複数の定電圧制御回路部から、これらの出力電圧をそれぞれに分割して給電するようになっている。第1の出力電圧Vadと第3の出力電圧Vifは、出力電圧の精度が異なってはいるが、同一の定格電圧であるから、出力電圧精度を高精度にしておけば一つの定電圧制御回路部から分配給電することも可能である。また、マイクロプロセッサ121が低速動作で小容量メモリである場合には、第2の出力電圧VcpとしてDC5Vが使用され、この場合には第1の出力電圧Vadと第2の出力電圧Vcpと第3の出力電圧Vifとを一つの定電圧制御回路部から分配給電することも可能である。
図6において、多チャンネルAD変換器124Bには、その電源電圧Vccと基準電圧Vrefとして、第1の出力電圧Vadを基準電源フィルタ129によって平滑した電圧が印加されている。
また、多チャンネルAD変換器124Bの入力信号として、電源監視回路130Bによって生成される不平滑電源モニタ信号Mb1と、図2で前述した第2の電源モニタ信号Mb2、及び第3の電源モニタ信号Mb3、及びノイズフィルタ140、150から出力される第1アナログ信号A1k、及び第2アナログ信号A2jが接続されている。なお、不平滑電源モニタ信号Mb1は、第1の出力電圧Vadを分圧抵抗115a、116aによって分圧して得られる信号である。
第1及び第2アナログセンサ104、105の入力回路に設けられたノイズフィルタ140、150は、アナログ入力回路で発生する数10Hz数KHz以上のノイズ信号を抑制するとともに、数MHz〜数10MHz帯域の外来高周波ノイズを抑制するためのバイパスコンデンサ142、152を包含している。なお、ノイズフィルタ140、150としては、実施の形態1で前述したとおり、出来る限り平滑時定数を大きく(即ち折点周波数を小さく)したほうがノイズの抑制効果が向上する一方で、平滑時定数を過大(即ち折点周波数を過小)にすると、センサとしての応答性が悪化することになるので、センサとしての応答性が許せる範囲で出来る限り大きな平滑時定数(即ち出来る限り小さな折点周波数)のものが適用される。従って、少なくとも第1アナログセンサ104に対するノイズフィルタ140の場合には、例えば20Hzの第1の折点周波数を有するローパスフィルタとなっており、ノイズフィルタ150も同様であればよい。
これに対し、基準電源フィルタ129のフィルタ定数は、第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑するためのものであって、ノイズフィルタ140と同等の折点周波数を有するローパスフィルタとなっている。これは、第1の出力電圧Vadに脈動成分が発生した場合に、第1アナログ信号A1kが基準電源フィルタ129によって平滑されている基準電圧Vrefの脈動と連動して脈動することによって高精度なデジタル変換精度を維持するために肝要となる。なお、同一特性のフィルタ定数としては、ローパスフィルタを構成する抵抗とコンデンサの特性には、それぞれ固体バラツキ変動があるので、平滑時定数が大きい一方の最小値が、平滑時定数が小さい他方の最大値以下となるような重なり範囲を有する関係であればよい。
実施の形態2による電子制御装置100Bは前記のように構成されており、次に動作並びに作用について図7の動作説明用フローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、図7の中で、400番台で示された工程は、図4の400番台で示された工程に対応しており、ここでは図4とは異なる700番台の符号について説明する。
まず、図5、図6において、電源スイッチ103が閉路されて、電源リレーの出力接点102aが閉路すると、1個又は複数個の定電圧制御回路部を有する定電圧電源110は、外部電源101から給電された入力電源電圧Vbによって、給電対象が異なる第1の出力電圧Vad、又は第2の出力電圧Vcp、又は第3の出力電圧Vifを分配給電又は分割給電する。
マイクロプロセッサ121は第2の出力電圧Vcpの立ち上がりによって動作を開始し、プログラムメモリ122B及び多チャンネルAD変換器124Bと協働して、スイッチセンサ群106とアナログセンサ群108の動作状態に応動して、電気負荷群107を駆動制御する。なお、多チャンネルAD変換器124Bの電源端子と基準電圧端子には第1の出力電圧Vadを基準電源フィルタ129によって平滑した電圧が印加されている。
ここで、不平滑電源モニタ信号Mb1は第1の出力電圧Vadの分圧電圧であり、多チャンネルAD変換器124の基準電圧Vrefは第1の出力電圧Vadを平滑したものであるから、第1の出力電圧Vadが正常であれば、不平滑電源モニタ信号Mb1のデジタル変換値は分圧抵抗115a、116aによる分圧比に比例した一定の値となる。しかし、第1の出力電圧Vadが異常となって脈動成分が発生すると、基準電圧Vrefは脈動抑制されているのに対して不平滑電源モニタ信号Mb1は脈動しているので、不平滑電源モニタ信号Mb1のデジタル変換値は増減脈動することになる。
マイクロプロセッサ121は、図7で後述するとおりこの脈動振幅を検出して、第1の出力電圧Vadの異常の有無を判定するようになっている。なお、不平滑電源モニタ信号Mb1による分圧電圧の最大値は、脈動抑制された基準電圧Vref以下となるように分圧抵抗115a、116aによる分圧比が定められている。
第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3は、正常動作している高精度な第1の出力電圧Vadを基準電源フィルタ129によって平滑した基準電圧Vrefを基準として、低精度な第2、第3の出力電圧Vcp、Vifの異常の有無を判定するための電源監視入力であり、マイクロプロセッサ121は図7において後述するとおり、第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3の平均値と脈動振幅とを監視して第2、第3の出力電圧Vcp、Vifの異常の有無を判定するようになっている。
第1アナログ信号A1kは、第1の出力電圧Vadが脈動していたり、平均値が変動した場合であっても、第1アナログ信号A1k自体が第1の出力電圧Vadの変動に比例して変動し、しかも基準電源フィルタ129と同じ特性のノイズフィルタ140が接続されているので、そのデジタル変換値は脈動せず、ポテンショメータである第1アナログセンサ104による分圧比に比例した値が得られることになる。
但し、第1アナログ信号A1kの一部について、基準電源フィルタ129よりも大きな折点周波数のノイズフィルタを使用した場合には、当該大きな折点周波数と基準電源フィルタ129の折点周波数との間でデジタル変換値が脈動することになるが、この状態は不平滑電源モニタ信号Mb1によって異常判定が行われることになる。
これに対し、第2アナログ信号A2jは、第1の出力電圧Vadの変動とは無関係にセンサとしての信号電圧が得られるものであり、第1の出力電圧Vadの平均値が所定の精度内にあって、脈動成分を含んでいる場合には、多チャンネルAD変換器124Aの基準電圧Vrefが基準電源フィルタ129によって平滑されているので、図4の工程403bで示したようなデジタル変換値の移動平均値を算出する校正処理手段が不要となっている。
図7において、工程401に続く工程702は、不平滑電源モニタ信号Mb1と第2の電源モニタ信号Mb2と第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値をシフトレジスタSRGi=SRG1、SRG2、SRG3によって構成された第1から第3の先入れ先出しテーブルに格納するステップである。
続く工程403aは工程702においてシフトレジスタSRG2、SRG3のそれぞれに格納された最新所定点数のデジタル変換値について、各シフトレジスタ毎の総和を加算点数で割って移動平均値を算出するステップであるが、続く工程403bは削除されて工程404へ移行するようになっている。
工程404の判定がYESであったときに作用する工程705は、工程702においてシフトレジスタSRG1、SRG2、SRG3のそれぞれに格納された最新所定点数のデジタル変換値のいずれかについて、最大値と最小値の偏差である最大偏差を算出するステップであるが、実際の最大値と最小値は除外して、2番目の最大値と2番目の最小値との偏差を最大偏差とする等の確からしい統計処理を施すことが望ましい。
続く工程706aは、不平滑電源モニタ信号Mb1と第2の電源モニタ信号Mb2と第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値のいずれかについて、予め設定されている最大偏差の判定閾値と対比して、工程705で算出された最大偏差が過大であるかどうかを判定し、過大であればYESの判定を行って工程407aへ移行し、正常であればNOの判定を行って工程406bへ移行する判定ステップである。なお、工程705から工程407bによって構成された工程ブロック708は、異常判定手段となるものである。
工程404又は工程406bがNOの判定を行ったとき、或いは工程407bに続いて作用する工程709は工程705で選択されるシフトレジスタ番号をSRG1からSRG2、SRG2からSRG3、SRG3からSRG1へと順次更新する異常判定対象更新手段となるステップである。
以上の説明で明らかなとおり、実施の形態2による電子制御装置は、外部電源101から給電された入力電源電圧Vbによって、給電対象が異なる第1の出力電圧Vad、又は第2の出力電圧Vcp、又は第3の出力電圧Vifを分配給電又は分割給電する1個又は複数個の定電圧制御回路部を有する定電圧電源110と、第2の出力電圧Vcpによって給電されるマイクロプロセッサ121と、プログラムメモリ122Bと、RAMメモリ123と、第1の出力電圧Vadによって給電される多チャンネルAD変換器124Bとが協働して、スイッチセンサ群106とアナログセンサ群108の動作状態に応動して、電気負荷群107を駆動制御する主制御回路部120Bを備えた電子制御装置100Bであって、
前記多チャンネルAD変換器124Bは、基準電圧端子に印加された基準電圧Vrefと入力信号電圧Vinとの比率(Vin/Vref)に比例したデジタル出力を発生し、当該比率が1のときに、所定ビット数nの分解能に基づく最大デジタル出力Dout=2−1を発生するようになっている。
前記基準電圧端子には、前記複数の出力電圧の中で最も高精度である第1の出力電圧Vadから基準電源フィルタ129を介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧Vrefとして印加されるとともに、多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、不平滑電源モニタ信号Mb1が電源監視電圧として入力され、不平滑電源モニタ信号Mb1は、第1の出力電圧Vadの分圧電圧であって、当該分圧電圧は基準電圧Vrefの脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
前記基準電源フィルタ129は、前記第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数以上の脈動成分を平滑するローパスフィルタであり、
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Bと協働して、不平滑電源モニタ信号Mb1のデジタル変換値を、RAMメモリ123によって構成されたシフトレジスタSRG1に定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の最大値と最小値との偏差である最大偏差を算出し、算出された最大偏差が所定の閾値を超過していると定電圧電源110の異常であると判定するようになっている。
第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifの一方又は両方が、第1の出力電圧Vadを生成する前記定電圧制御回路部とは分割された、第2又は第3の定電圧制御回路部によって生成されたものにおいて、
多チャンネルAD変換器124Bの多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、電源監視電圧となる第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3の少なくとも一つが入力され、
第2の電源モニタ信号Mb2は、第2の出力電圧Vcpの値であり、当該第2の出力電圧Vcpの最大値は基準電圧Vrefの最小値以下の値となっており、第3の電源モニタ信号Mb3は、主制御回路部120Bに設けられた入力インタフェース回路125と出力インタフェース回路126に給電する第3の出力電圧Vifの分圧電圧であって、当該分圧電圧の最大値は基準電圧Vrefの最小値以下の値となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Bと協働して、第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値を、RAMメモリ123によって構成されたシフトレジスタSRG2、SRG3に定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の平均値と、最大値と最小値との偏差である最大偏差とを算出し、算出された最大偏差、又は最大偏差と平均値とがそれぞれ所定の閾値を超過しているか、所定の帯域値を逸脱していると定電圧電源110の異常であると判定するようになっている。
以上のように、この発明の請求項2に関連し、定電圧電源110が発生する複数の出力電圧のうち、最も高精度な第1の出力電圧Vadの平滑電圧を基準電圧Vrefとし、第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifの少なくとも一方を電源監視電圧として入力して、電源監視電圧のデジタル変換値の平均値、又は脈動最大偏差を算出し、定電圧電源110の異常の有無を判定するようになっている。
従って、第1の出力電圧Vadが正常判定であった場合、高精度な第1の出力電圧Vadを基準電圧Vrefとして、その他の出力電圧の異常の有無、又は異常発生の兆候となる脈動変動の有無が正確に判定される特徴がある。
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Bと協働して、不平滑電源モニタ信号Mb1と、第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3の少なくとも一方に関する異常判定を定期的に交代して実行し、同一制御フローの中では複数の異常判定を行わないようになっている。
以上のように、この発明の請求項3に関連し、複数種類の電源モニタ信号に対する異常判定処理は、時分割処理するようになっている。
従って、実施の形態1と同様に、同一演算サイクルで複数の異常判定を行わないので、マイクロプロセッサ121の高速制御負担を軽減し、複数の出力電圧に対する異常判定を個別に行うことができる特徴がある。
前記基準電圧端子には、第1の出力電圧Vadから基準電源フィルタ129を介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧Vrefとして印加されるとともに、多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、不平滑電源モニタ信号Mb1が電源監視電圧として入力され、
アナログセンサ群108は第1の出力電圧Vadを電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、第1の出力電圧Vadの値に比例して変動する第1アナログセンサ104と、入力電源電圧Vb又は第1の出力電圧Vadを電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、第1の出力電圧Vadの脈動変動に影響されない第2アナログセンサ105とを包含し、
第1及び第2アナログセンサ104、105の入力回路には、数MHz〜数10MHz帯域の外来高周波ノイズを抑制するためのバイパスコンデンサ142、152を含み、当該入力回路内で発生する数10Hzから数KHz以上のノイズ成分を抑制するためのノイズフィルタ140、150が接続されているとともに、
ノイズフィルタ140、150のうち、少なくとも第1のアナログセンサ104に接続されるノイズフィルタ140は、第1の折点周波数を有するローパスフィルタであるのに対し、基準電源フィルタ129のフィルタ定数は、第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑し、前記第1の折点周波数と同等の折点周波数を有するローパスフィルタとなっている。
以上のように、この発明の請求項6に関連し、アナログセンサ群108の入力回路には外来サージ電圧を抑制するとともに、入力回路で発生するノイズ成分を抑制するためのノイズフィルタ140、150が接続されており、このノイズフィルタ140、150は基準電圧Vrefに使用される基準電源フィルタ129と同じ特性のフィルタとなっている。
従って、第1の出力電圧Vadが正常状態であるときには、第1の出力電圧Vadが低周波の脈動を行っていても、第1アナログセンサ104による第1アナログ信号A1kは、第1の出力電圧Vadの脈動に連動して脈動し、更に基準電源フィルタ129と同じ特性のノイズフィルタ140、150を介して多チャンネルAD変換器124Bに入力されるので、高精度なデジタル変換を行うことができる特徴がある。
同様に、第2アナログセンサ105による第2アナログ信号A2jの場合には、第1の出力電圧Vadが正常状態にあるときには低周波で許容される低振幅の脈動成分を包含していても、第2アナログ信号A2jは許容される誤差範囲でデジタル変換が行われるとともに、脈動周波数が高くなっても基準電圧Vrefが平滑化されているので、第1の出力電圧Vadの平均値が変動していなければ第2アナログ信号A2jのデジタル変換精度は低下しない特徴がある。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による電子制御装置の構成の詳細について、図8に示す全体構成図と図9に示す部分詳細回路図により、実施の形態1あるいは実施の形態2との相違点を中心にして説明する。実施の形態1は、多チャンネルAD変換器124Aの基準電圧端子に第1の出力電圧Vadがそのまま印加され、入力信号電圧Vinとして第1の出力電圧Vadを第1電源フィルタ119によって平滑した平滑化電源モニタ信号Ma1が入力されるようになっており、また、実施の形態2は、多チャンネルAD変換器124Bの基準電圧端子に第1の出力電圧Vadを基準電源フィルタ129によって平滑した電圧が印加され、入力信号電圧Vinとして第1の出力電圧Vadを分圧した不平滑電源モニタ信号Mb1が入力されている。
これに対し、実施の形態3は、多チャンネルAD変換器124Cが一対の多チャンネルAD変換器124Aと多チャンネルAD変換器124Bによって構成されていて、実施の形態1と実施の形態2とを合併したものとなっているのが主な相違点となっている。なお、各図において同一符号は同一又は相当部分を示している。
図8において、電子制御装置100Cには実施の形態1あるいは実施の形態2と同様に、外部電源101、電源リレーの出力接点102a、励磁コイル102b、電源スイッチ103、第1アナログセンサ104と第2アナログセンサ105によって構成されたアナログセンサ群108、スイッチセンサ群106、及び電気負荷群107が接続され、入力電源電圧Vbと補助電源電圧Vbbが印加されている。
電子制御装置100C内には、実施の形態1あるいは実施の形態2と同様に、定電圧電源110、給電ダイオード113a、113b、バッファアンプ114、主制御回路部120C、図9で後述する電源監視回路130C、ノイズフィルタ140、150、前段入力インタフェース回路160、及び後段出力インタフェース回路170が設けられている。
主制御回路部120Cはマイクロプロセッサ121、プログラムメモリ122C、演算処理用のRAMメモリ123、多チャンネルAD変換器124C、入力インタフェース回路125、出力インタフェース回路126によって構成され、これ等の構成要素はデータバスによって互いに接続されている。なお、多チャンネルAD変換器124Cを構成する一方の多チャンネルAD変換器124Aの基準電圧端子は、第1の出力電圧Vadがそのまま基準電圧Vrefとして印加されているのに対し、他方の多チャンネルAD変換器124Bの基準電圧端子は、第1の出力電圧Vadから平滑抵抗127と平滑コンデンサ128で構成された基準電源フィルタ129を介して給電されるようになっている。
マイクロプロセッサ121と協働するプログラムメモリ122Cには、図10において後述する異常判定手段1008と、異常判定対象更新手段1009となる制御プログラムが書込まれている。RAMメモリ123は後述のシフトレジスタSRGiを包含し、第2、第4の出力電圧Vcp、Vupからダイオード113a、113bを介して給電されている。第1から第4の出力電圧を発生する定電圧電源110は、実施の形態1あるいは実施の形態2と同様に、定電圧電源110内に設けられた図示しない複数の定電圧制御回路部から、これらの出力電圧をそれぞれに分割して給電するようになっている。第1の出力電圧Vadと第3の出力電圧Vifは、出力電圧の精度が異なってはいるが、同一の定格電圧であるから、出力電圧精度を高精度にしておけば一つの定電圧制御回路部から分配給電することも可能である。
また、マイクロプロセッサ121が低速動作で小容量メモリである場合には、第2の出力電圧VcpとしてDC5Vが使用され、この場合には第1の出力電圧Vadと第2の出力電圧Vcpと第3の出力電圧Vifとを一つの定電圧制御回路部から分配給電することも可能である。
図9において、多チャンネルAD変換器124Aには、電源監視回路130Cから図2で前述した平滑化電源モニタ信号Ma1が入力されるとともに、第1アナログセンサ104から、ノイズフィルタ140を介して入力された第1アナログ信号A1kが入力されている。
多チャンネルAD変換器124Bには、電源監視回路130Cから図6で前述した不平滑電源モニタ信号Mb1、第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3が入力されるとともに、第2アナログセンサ105から、ノイズフィルタ150を介して入力された第2アナログ信号A2jとが入力されている。
第1及び第2アナログセンサ104、105の入力回路に設けられたノイズフィルタ140、150は、図2で前述したとおり、アナログ入力回路で発生する数10Hz〜数KHz以上のノイズ信号を抑制するとともに、数MHz〜数10MHz帯域の外来高周波ノイズを抑制するためのバイパスコンデンサ142、152を包含している。そして、少なくとも第1アナログセンサ104に対するノイズフィルタ140の場合には、例えば20Hzの第1の折点周波数を有するローパスフィルタとなっており、第2アナログセンサ105に対するノイズフィルタ150も同様であればよい。
第1電源フィルタ119のフィルタ定数は、第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑するためのものであって、例えば10Hzである第2の折点周波数を有するローパスフィルタとなっている。
これに対し、基準電源フィルタ129のフィルタ定数は、図6の場合と同様に第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑するためのものであって、ノイズフィルタ150と同等の折点周波数を有するローパスフィルタとなっている。
これは、第1の出力電圧Vadに脈動成分が発生した場合に、第2アナログ信号A2jが基準電源フィルタ129によって平滑されている基準電圧Vrefの脈動と連動して脈動することによって高精度なデジタル変換精度を維持するために肝要となる。なお、同一特性のフィルタ定数としては、ローパスフィルタを構成する抵抗とコンデンサの特性には、それぞれ固体バラツキ変動があるので、平滑時定数が大きい一方の最小値が、平滑時定数が小さい他方の最大値以下となるような重なり範囲を有する関係であればよい。
実施の形態3による電子制御装置100Cは前記のように構成されており、次に動作並びに作用について図10の動作説明用フローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、図10の中で、400番台で示された工程は、図4の400番台で示された工程に対応しており、ここでは図4とは異なる1000番台の符号について説明する。
まず、図8、図9において、電源スイッチ103が閉路されて、電源リレーの出力接点102aが閉路すると、1個又は複数個の定電圧制御回路部を有する定電圧電源110は、外部電源101から給電された入力電源電圧Vbによって、給電対象が異なる第1の出力電圧Vad又は第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifを分配給電又は分割給電する。
マイクロプロセッサ121は第2の出力電圧Vcpの立ち上がりによって動作を開始し、プログラムメモリ122C及び多チャンネルAD変換器124Cと協働して、スイッチセンサ群106とアナログセンサ群108の動作状態に応動して、電気負荷群107を駆動制御する。
多チャンネルAD変換器124Cを構成する一方の多チャンネルAD変換器124Aでは、その基準電圧端子に第1の出力電圧Vadが印加され、電源監視信号として平滑化電源モニタ信号Ma1が印加されている。
他方の多チャンネルAD変換器124Bでは、その基準電圧端子に基準電源フィルタ129の出力電圧が印加され、電源監視信号として不平滑電源モニタ信号Mb1が印加されている。従って、平滑化電源モニタ信号Ma1と不平滑電源モニタ信号Mb1のデジタル変換値は、いずれも第1の出力電圧Vadの脈動成分を抽出するために使用される二重系の監視信号として使用されており、平滑化電源モニタ信号Ma1又は不平滑電源モニタ信号Mb1のいずれかについては省略することもできる。
なお、多チャンネルAD変換器124Bに入力されている第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3は、多チャンネルAD変換器124A側に入力するようにしてもよい。
図9のとおり、第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3を、多チャンネルAD変換器124B側に接続した場合には、図6の場合と同様に第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3の脈動振幅を検出するうえで、第1の出力電圧Vadの脈動変動の影響をうけない利点がある。
第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3を多チャンネルAD変換器124A側に入力した場合には、図2の場合と同様に第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3の脈動振幅を検出するうえで、第1の出力電圧Vadの脈動変動が加算され、どちらに異常があっても合併した異常判定が行われる特性がある。
ここで、第1アナログ信号A1kが多チャンネルAD変換器124A側に入力されているのは、第1アナログセンサ104の場合には、第1の出力電圧Vadの平均値や脈動振幅が変動しても、そのデジタル変換精度に影響がない特性を有効活用するための措置となっている。但し、第1の出力電圧Vadの脈動周波数が大きくなってノイズフィルタ140による脈動抑制が開始すると、第1アナログ信号A1kと基準電圧Vrefとが連動しなくなるのでデジタル変換精度は悪化し、この状態は多チャンネルAD変換器124A側の平滑化電源モニタ信号Ma1の監視、又は多チャンネルAD変換器124B側の不平滑電源モニタ信号Mb1の監視によって異常判定が行われるようになっている。
また、第2アナログ信号A2jが多チャンネルAD変換器124B側に入力されているのは、第2アナログセンサ105の場合には、第1の出力電圧Vadの平均値や脈動振幅が変動しても、センサの検出出力自体は変動せず、従って多チャンネルAD変換器124Bの基準電圧Vrefの平均値が所定の精度を維持しておれば、脈動成分を平滑化しておくことによって正確なデジタル変換が行える特性を有効活用するための措置となっている。
但し、第1の出力電圧Vadの脈動平均値が変動するとデジタル変換精度が低下するので、この状態は多チャンネルAD変換器124A側の平滑化電源モニタ信号Ma1の監視、又は多チャンネルAD変換器124B側の不平滑電源モニタ信号Mb1の監視によって脈動成分の大きさによって異常判定が行われるようになっている。
図10において、工程401に続く工程1002は、平滑化電源モニタ信号Ma1と不平滑電源モニタ信号Mb1と第2の電源モニタ信号Mb2と第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値をシフトレジスタSRGi=SRG0、SRG1、SRG2、SRG3によって構成された第1から第4の先入れ先出しテーブルに格納するステップである。続く工程403aは工程1002においてシフトレジスタSRG2、SRG3のそれぞれに格納された最新所定点数のデジタル変換値について、各シフトレジスタ毎の総和を加算点数で割って移動平均値を算出するステップであるが、続く工程403bは削除されて工程404へ移行するようになっている。
工程404の判定がYESであったときに作用する工程1005は、工程1002においてシフトレジスタSRG0、SRG1、SRG2、SRG3のそれぞれに格納された最新所定点数のデジタル変換値のいずれかについて、最大値と最小値の偏差である最大偏差を算出するステップであるが、実際の最大値と最小値は除外して、2番目の最大値と2番目の最小値との偏差を最大偏差とする等の確からしい統計処理を施すことが望ましい。
続く工程1006aは、平滑化電源モニタ信号Ma1と不平滑電源モニタ信号Mb1と第2の電源モニタ信号Mb2と第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値のいずれかについて、予め設定されている最大偏差の判定閾値と対比して、工程1005で算出された最大偏差が過大であるかどうかを判定し、過大であればYESの判定を行って工程407aへ移行し、正常であればNOの判定を行って工程406bへ移行する判定ステップである。なお、工程1005から工程407bによって構成された工程ブロック1008は、異常判定手段となるものである。
工程404又は工程406bがNOの判定を行ったとき、或いは工程407bに続いて作用する工程1009は工程1005で選択されるシフトレジスタ番号をSRG0からSRG1、SRG1からSRG2、SRG2からSRG3、SRG3からSRG0へと順次更新する異常判定対象更新手段となるステップである。
以上の説明では、第2類のアナログセンサ105に関し、第1の出力電圧Vadの平均値の変動に伴うデジタル変換誤差の補正については論及しなかったが、第1の出力電圧Vadは製品の出荷検査段階において基準環境温度のもとで所定の出力電圧となるように校正しておくようになっている。更に、望ましくは、多数の製品サンプルを用いて予め実験測定された、定電圧電源110の近傍温度対第1の出力電圧Vadとの平均相間特性である標準データが、プログラムメモリの一部領域である不揮発データメモリに格納保存されている。定電圧電源110には望ましくは図示しない温度センサが設けられていて、電子制御装置100Cの運転中において、マイクロプロセッサ121は定電圧電源110の近傍温度を監視して、現状温度における第1の出力電圧Vadの値を推定し、補正係数K=(推定電圧/校正された第1の出力電圧)を算出し、第2アナログ信号A2jのデジタル変換値D2jを補正係数Kで割ったD2j/Kによって校正されたデジタル変換値を得るようになっている。
第1の出力電圧Vadの値が、目標とされる許容誤差以内であるかどうかを判定することは、より高精度であると信じられる他の基準電圧がなければ困難であるが、定電圧制御を行う負帰還制御系に何らかの異常が発生した場合には、前述した平滑化電源モニタ信号Ma1又は不平滑電源モニタ信号Mb1を監視することによって異常判定を行うことができる。
第1の出力電圧Vadの値が、目標とされる許容誤差を大幅に逸脱した異常状態が発生すると、第2、第3の電源モニタ信号Mb2、Mb3のデジタル変換値の平均値が異常値となるので、多数決論理によって第1の出力電圧Vad、第2の出力電圧Vcp、第3の出力電圧Vifのどれが異常であるかを推定することができる。
以上の説明で明らかなとおり、実施の形態3による電子制御装置は、外部電源101から給電された入力電源電圧Vbによって、給電対象が異なる第1の出力電圧Vad又は第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifを分配給電又は分割給電する1個又は複数個の定電圧制御回路部を有する定電圧電源110と、第2の出力電圧Vcpによって給電されるマイクロプロセッサ121と、プログラムメモリ122Cと、RAMメモリ123と、第1の出力電圧adによって給電される多チャンネルAD変換器124Cとが協働して、スイッチセンサ群106とアナログセンサ群108の動作状態に応動して、電気負荷群107を駆動制御する主制御回路部120Cを備えた電子制御装置100Cであって、
多チャンネルAD変換器124Cは、基準電圧端子に印加された基準電圧Vrefと入力信号電圧Vinとの比率(Vin/Vref)に比例したデジタル出力を発生し、当該比率が1のときに、所定ビット数nの分解能に基づく最大デジタル出力Dout=2−1を発生するようになっている。
前記基準電圧端子には、前記複数の出力電圧の中で最も高精度である第1の出力電圧Vadが基準電圧Vrefとして印加されるとともに、多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、平滑化電源モニタ信号Ma1が電源監視電圧として入力されるか、若しくは、第1の出力電圧Vadから基準電源フィルタ129を介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧Vrefとして印加されるとともに、多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、不平滑電源モニタ信号Mb1が電源監視電圧として入力され、
平滑化電源モニタ信号Ma1は、第1の出力電圧Vadの分圧電圧から、第1電源フィルタ119を介して脈動成分を抑制した平滑電圧であって、当該平滑電圧は基準電圧Vrefの脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、不平滑電源モニタ信号Mb1は、第1の出力電圧Vadの分圧電圧であって、当該分圧電圧は前記基準電圧Vrefの脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
前記基準電源フィルタ129及び前記第1電源フィルタ119は、前記第1の出力電圧Vadが異常状態であるときの脈動周波数以上の脈動成分を平滑するローパスフィルタであり、
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Cと協働して、平滑化電源モニタ信号Ma1若しくは不平滑電源モニタ信号Mb1のデジタル変換値を、RAMメモリ123によって構成されたシフトレジスタSRG0、SRG1に定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の最大値と最小値との偏差である最大偏差を算出し、算出された最大偏差が所定の閾値を超過していると定電圧電源110の異常であると判定するようになっている。
第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifの一方又は両方が、第1の出力電圧Vadを生成する前記定電圧制御回路部とは分割された、第2又は第3の定電圧制御回路部によって生成されたものにおいて、
多チャンネルAD変換器124Bの多チャンネルの入力信号電圧Vinの一つとして、電源監視電圧となる第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3の少なくとも一つが入力され、
第2の電源モニタ信号Mb2は、第2の出力電圧Vcpの値であり、当該第2の出力電圧Vcpの最大値は基準電圧Vrefの最小値以下の値となっており、
第3の電源モニタ信号Mb3は、主制御回路部120Bに設けられた入力インタフェース回路125と出力インタフェース回路126に給電する第3の出力電圧Vifの分圧電圧であって、当該分圧電圧の最大値は基準電圧Vrefの最小値以下の値となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Bと協働して、第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3のデジタル変換値を、RAMメモリ123によって構成されたシフトレジスタSRG2、SRG3に定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の平均値と、最大値と最小値との偏差である最大偏差とを算出し、算出された最大偏差、又は最大偏差と平均値とがそれぞれ所定の閾値を超過しているか、所定の帯域値を逸脱していると定電圧電源110の異常であると判定するようになっている。
以上のように、この発明の請求項2に関連し、定電圧電源110が発生する複数の出力電圧のうち、最も高精度な第1の出力電圧Vad又はその平滑電圧を基準電圧Vrefとし、第2の出力電圧Vcp又は第3の出力電圧Vifの少なくとも一方を電源監視電圧として入力して、電源監視電圧のデジタル変換値の平均値、又は脈動最大偏差を算出し、定電圧電源110の異常の有無を判定するようになっている。
従って、第1の出力電圧Vadが正常判定であった場合、高精度な第1の出力電圧Vadを基準電圧Vrefとして、その他の出力電圧の異常の有無、又は異常発生の兆候となる脈動変動の有無が正確に判定される特徴がある。
マイクロプロセッサ121はプログラムメモリ122Cと協働して、平滑化電源モニタ信号Ma1又は不平滑電源モニタ信号Mb1の少なくとも一方と、第2の電源モニタ信号Mb2又は第3の電源モニタ信号Mb3の少なくとも一方に関する異常判定を定期的に交代して実行し、同一制御フローの中では複数の異常判定を行わないようにするようになっている。
以上のように、この発明の請求項3に関連し、複数種類の電源モニタ信号に対する異常判定処理は、時分割処理するようになっている。
従って、同一演算サイクルで複数の異常判定を行わないので、マイクロプロセッサ121の高速制御負担を軽減し、複数の出力電圧に対する異常判定を個別に行うことができる特徴がある。
多チャンネルAD変換器124Cは複数の多チャンネルAD変換器124A、124Bに分割されており、一方の多チャンネルAD変換器124Aの基準端子には、第1の出力電圧Vadが基準電圧Vrefとして印加され、他方の多チャンネルAD変換器124Bの前記基準端子には、第1の出力電圧Vadから基準電源フィルタ129を介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧Vrefとして印加され、第1アナログセンサ104から得られた入力信号は、第1アナログ信号A1kとして一方の多チャンネルAD変換器124Aのアナログ入力端子に優先して入力され、第2アナログセンサ105から得られた入力信号は、第2アナログ信号A2jとして他方の多チャンネルAD変換器124Bのアナログ入力端子に優先して入力されるようになっている。
以上のように、この発明の請求項7に関連し、検出信号電圧が第1の出力電圧Vadの値に比例して変動する第1アナログセンサ104からの第1アナログ信号は、定電圧電源101による安定化制御電圧を基準電圧Vrefとして動作する一方の多チャンネルAD変換器124Aに入力され、検出信号電圧が第1の出力電圧Vadの値が変動しても安定している第2アナログセンサ105からの第2アナログ信号は、定電圧電源101による第1の出力電圧Vadから脈動成分を平滑化した電圧を基準電圧Vrefとして動作する他方の多チャンネルAD変換器124Bに入力されている。
従って、第1の出力電圧Vadが正常状態にあって、低周波の脈動がある場合でも、第1、第2アナログセンサ104、105共に正確なデジタル変換を行うことができる特徴がある。なお、第1と第2のアナログセンサ104、105の点数に過不足があって、一方又は他方の多チャンネルAD変換器124A、124Bの入出力点数に過不足が生じる場合には、第1と第2のアナログセンサ104、105のうち、検出信号電圧が大きくて高精度なデジタル変換値を必要としないものについては、一方又は他方のどちらの多チャンネルAD変換器124A、124Bに入力してもよいので、全体として多チャンネルAD変換器124A、124Bの入力点数が過剰となって、不経済となるのを抑制することが可能である。
以上、この発明の実施の形態1から3について説明したが、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100A〜100C 電子制御装置、101 外部電源、104 第1アナログセンサ、105 第2アナログセンサ、106 スイッチセンサ群、107 電気負荷群、108 アナログセンサ群、110 定電圧電源、119 第1電源フィルタ、120A〜120C 主制御回路部、121 マイクロプロセッサ、122A〜122C プログラムメモリ、123 RAMメモリ、124A〜124C 多チャンネルAD変換器、125 入力インタフェース回路、126 出力インタフェース回路、129 基準電源フィルタ、140、150 ノイズフィルタ、142、152 バイパスコンデンサ、A1k 第1アナログ信号、A2j 第2アナログ信号、Ma1 平滑化電源モニタ信号、Mb1 不平滑電源モニタ信号、Mb2 第2の電源モニタ信号、Mb3 第3の電源モニタ信号、SRGi シフトレジスタ、SFTj シフトレジスタ、Vad 第1の出力電圧、Vb 入力電源電圧、Vcp 第2の出力電圧、Vif 第3の出力電圧、Vin 入力信号電圧、Vref 基準電圧。

Claims (7)

  1. 外部電源から給電された入力電源電圧によって、給電対象が異なる複数の出力電圧の中から第1の出力電圧及び第2の出力電圧を分配給電又は分割給電する定電圧制御回路部を有する定電圧電源と、
    前記複数の出力電圧の中で最も高精度の第1の出力電圧によって給電される多チャンネルAD変換器と前記第2の出力電圧によって給電されるマイクロプロセッサ、プログラムメモリ、及びRAMメモリとが協働してスイッチセンサ群とアナログセンサ群の動作状態に応動し、電気負荷群を駆動制御する主制御回路部と、を備え、
    前記多チャンネルAD変換器は、基準電圧端子に印加された基準電圧と入力信号電圧との比率に比例したデジタル出力を発生し、前記比率が1のときに、所定ビット数nの分解能に基づく最大デジタル出力2−1を発生するとともに、
    前記基準電圧端子には、前記第1の出力電圧が基準電圧として印加されるとともに、前記多チャンネルAD変換器の入力信号電圧の一つとして、平滑化電源モニタ信号が電源監視電圧として入力されるか、
    若しくは、前記第1の出力電圧から基準電源フィルタを介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧として印加されるとともに、前記多チャンネルAD変換器の入力信号電圧の一つとして、不平滑電源モニタ信号が電源監視電圧として入力され、
    前記平滑化電源モニタ信号は、前記第1の出力電圧の分圧電圧から、第1電源フィルタを介して脈動成分を抑制した平滑電圧であって、前記平滑電圧は前記基準電圧の脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
    前記基準電源フィルタ及び前記第1電源フィルタは、前記第1の出力電圧が異常状態であるときの脈動周波数以上の脈動成分を平滑するローパスフィルタであり、
    前記不平滑電源モニタ信号は、前記第1の出力電圧の分圧電圧であって、前記分圧電圧は前記基準電圧の脈動最低値以下となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
    前記マイクロプロセッサは、前記プログラムメモリと協働し、前記平滑化電源モニタ信号若しくは前記不平滑電源モニタ信号のデジタル変換値を、前記RAMメモリで構成されたシフトレジスタに定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の最大値と最小値との偏差である最大偏差を算出し、算出された最大偏差が所定の閾値を超過していると前記定電圧電源の異常であると判定することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記第2の出力電圧又は前記複数の出力電圧の中の第3の出力電圧の一方又は両方が、前記第1の出力電圧を生成する前記定電圧制御回路部とは分割された第2又は第3の定電圧制御回路部によって生成され、
    前記多チャンネルAD変換器の入力信号電圧の一つとして、前記電源監視電圧となる第2の電源モニタ信号又は第3の電源モニタ信号の少なくとも一つが入力され、
    前記第2の電源モニタ信号は、前記第2の出力電圧の値であり、前記第2の出力電圧の最大値は前記基準電圧の最小値以下の値となっており、
    前記第3の電源モニタ信号は、前記主制御回路部に設けられた入力インタフェース回路と出力インタフェース回路に給電する前記第3の出力電圧の分圧電圧であって、前記分圧電圧の最大値は前記基準電圧の最小値以下の値となるように前記分圧電圧の分圧比が定められており、
    前記マイクロプロセッサは、前記プログラムメモリと協働して、前記第2の電源モニタ信号又は前記第3の電源モニタ信号のデジタル変換値を、前記RAMメモリによって構成されたシフトレジスタに定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の平均値と、最大値と最小値との偏差である最大偏差とを算出し、算出された最大偏差、又は最大偏差と平均値とがそれぞれ所定の閾値を超過しているか、所定の帯域値を逸脱していると前記定電圧電源の異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記マイクロプロセッサは、前記プログラムメモリと協働して、前記平滑化電源モニタ信号又は前記不平滑電源モニタ信号の少なくとも一方と、前記第2の電源モニタ信号又は前記第3の電源モニタ信号の少なくとも一方に関する異常判定を定期的に交代して実行し、同一制御フローの中では複数の異常判定を行わないようにすることを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記基準電圧端子には、前記第1の出力電圧が基準電圧として印加されるとともに、前記多チャンネルAD変換器の入力信号電圧の一つとして、前記平滑化電源モニタ信号が電源監視電圧として入力され、
    前記アナログセンサ群は前記第1の出力電圧を電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、前記第1の出力電圧の値に比例して変動する第1アナログセンサと、前記入力電源電圧又は前記第1の出力電圧を電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、前記第1の出力電圧の脈動変動に影響されない第2アナログセンサとを包含し、
    前記第1アナログセンサ及び前記第2アナログセンサの入力回路には、数MHz〜数10MHz帯域の外来高周波ノイズを抑制するバイパスコンデンサを含み、前記入力回路で発生する数10Hzから数KHz以上のノイズ成分を抑制するノイズフィルタが接続されているとともに、
    前記ノイズフィルタのうち、少なくとも前記第1アナログセンサに接続されるノイズフィルタは、第1の折点周波数を有するローパスフィルタであるのに対し、
    前記第1電源フィルタは、前記第1の出力電圧が異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑し、前記第1の折点周波数よりも小さな第2の折点周波数を有するローパスフィルタであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  5. 前記マイクロプロセッサは、前記プログラムメモリと協働して、前記第2アナログセンサの中の少なくとも一つである第2アナログ信号のデジタル変換値を、前記RAMメモリによって構成されたシフトレジスタに定期的に入力して、最新の所定点数の前記デジタル変換値の平均値である移動平均値を算出し、算出された移動平均値を前記第2アナログ信号に対するデジタル変換値であると特定することを特徴とする請求項4に記載の電子制御装置。
  6. 前記基準電圧端子には、前記第1の出力電圧から基準電源フィルタを介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧として印加されるとともに、前記多チャンネルAD変換器の入力信号電圧の一つとして、前記不平滑電源モニタ信号が前記電源監視電圧として入力され、前記アナログセンサ群は前記第1の出力電圧を電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、前記第1の出力電圧の値に比例して変動する第1アナログセンサと、前記入力電源電圧又は前記第1の出力電圧を電源として動作し、センサとしての検出信号電圧が、前記第1の出力電圧の脈動変動に影響されない第2アナログセンサと、を包含し、
    前記第1アナログセンサ及び前記第2アナログセンサの入力回路には、数MHz〜数10MHz帯域の外来高周波ノイズを抑制するバイパスコンデンサを含み、前記入力回路内で発生する数10Hzから数KHz以上のノイズ成分を抑制するノイズフィルタが接続されているとともに、
    前記ノイズフィルタのうち、少なくとも前記第1アナログセンサに接続されるノイズフィルタは、第1の折点周波数を有するローパスフィルタであるのに対し、
    前記基準電源フィルタは、前記第1の出力電圧が異常状態であるときの脈動周波数である数10Hz〜数10KHz以上の脈動成分を平滑し、前記第1の折点周波数と同等の折点周波数を有するローパスフィルタであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  7. 前記多チャンネルAD変換器は、複数の多チャンネルAD変換器に分割されており、一方の多チャンネルAD変換器の基準端子には、前記第1の出力電圧が基準電圧として印加され、他方の多チャンネルAD変換器の前記基準端子には、前記第1の出力電圧から前記基準電源フィルタを介して脈動成分を抑制した電圧が基準電圧として印加され、
    前記第1アナログセンサから得られた入力信号は、第1アナログ信号として前記一方の多チャンネルAD変換器のアナログ入力端子に優先して入力され、
    前記第2アナログセンサから得られた入力信号は、第2アナログ信号として前記他方の多チャンネルAD変換器のアナログ入力端子に優先して入力されていることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の電子制御装置。
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