JPH11215686A - 給電装置 - Google Patents

給電装置

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JPH11215686A
JPH11215686A JP10011396A JP1139698A JPH11215686A JP H11215686 A JPH11215686 A JP H11215686A JP 10011396 A JP10011396 A JP 10011396A JP 1139698 A JP1139698 A JP 1139698A JP H11215686 A JPH11215686 A JP H11215686A
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power supply
abnormality
supply voltage
voltage
program
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JP10011396A
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English (en)
Inventor
Masabumi Horimoto
正文 堀本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠相の検出と平滑用の容量素子の不良の検出
とを、低廉な価格で実現する。 【解決手段】 二本の基準電位線VG,Vccの間に、互
いに直列に接続された抵抗素子22,23が介挿され、
その接続部32と正直流母線Pとの間に容量素子24が
介挿される。容量素子24は正直流母線Pの電位の直流
成分を遮断し、交流成分としてのリプル電圧のみを、接
続部32へ伝える。このため、接続部32には、基準電
位線VG,Vccの電位を抵抗素子22,23で分圧して
成る直流電位に、直流母線P,Nの間のリプル電圧が重
畳する。欠相または平滑用の容量素子12の異常が発生
すると、リプル電圧の振幅が異常に大きくなるので、接
続部32の電位にもとづいて、これらの異常の有無を判
定することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、給電装置に関
し、特に、交流電源電圧の欠相とともに平滑用の容量素
子の不良を、低廉な価格で実現するための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、この発明の背景となる従来の給
電装置の構成を示す回路図である。この装置151で
は、電源配線R,S,Tを通じて、三相の交流電源電圧
がコンバータ51へ入力される。コンバータ51は、入
力された交流電源電圧を整流し、直流電源電圧へと変換
し、正および負の直流母線P,Nへと出力する。直流母
線P,Nには、平滑用の容量素子52が介挿されてい
る。
【0003】電源配線R,S,Tのそれぞれには、ダイ
オード53のアノードが接続され、それらのカソード
は、抵抗素子54の一端に共通に接続されている。ま
た、抵抗素子54の他端は、検出回路55へと接続され
ている。すなわち、電源配線R,S,Tを通じて供給さ
れる交流電源電圧のそれぞれは、ダイオード53を通じ
て、整流された上で、検出回路55へと入力されてい
る。
【0004】検出回路55には、図示しないフォトカプ
ラが備わっており、整流された各相の電圧によって、こ
のフォトカプラが駆動される。その結果、フォトカプラ
は、デジタル信号としてのパルスを、入力された交流電
源電圧の3倍の周波数で出力する。このパルスは、図示
しないインバータなどを制御するCPU(例えば、マイク
ロコンピュータ)へと送出される。
【0005】CPUは、検出回路55から送られるデジタ
ル信号を、割り込み信号として受信し、このデジタル信
号にもとづいて、交流電源電圧に生じる不測の欠相を検
出する。すなわち、CPUは、フォトカプラからのパルス
を受信するごとに、通常の制御処理を中断して割り込み
処理を実行し、この割り込み処理の中で、入力されたパ
ルスを計数することにより、欠相の有無を判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置1
51では、正確に欠相を検出できるという利点がある反
面、緊急性を必要としない欠相の検出のために、割り込
み処理をCPUに課すこととなるので、CPUの負荷が重くな
るという問題点があった。その結果、欠相の検出を行わ
ない給電装置と比較して、通常の制御処理に関して同等
の機能を実現するためには、より高性能で、より高価な
CPUを用いなければならず、装置がより高価となるとい
う問題点があった。さらに、検出回路55に高価なフォ
トカプラが用いられることも、装置151の価格を高め
る要因となっていた。
【0007】また、給電装置において、容量素子52に
いわゆる「容量抜け」が生じると、装置151から直流
電源電圧の供給を受ける図示しないモータなどの負荷に
対して、悪影響を及ぼす恐れがあるため、欠相だけでな
く、「容量抜け」の原因となる容量素子52の不良につ
いても、発見する必要がある。しかしながら、装置15
1では、欠相の検出は可能であるが、容量素子52の不
良については、検出ができないという問題点があった。
【0008】なお、給電装置を開示する先行技術文献と
して、特開平7-222436号公報、特開平4-156222号公報、
特開平6-335155号公報、特開平6-54550号公報、特開平6
-335154号公報、特開平6-209583号公報、特開平6-16552
3号公報、および、特開平7-135732号公報が挙げられる
が、これらの文献のいずれにおいても、容量素子52の
不良の検出につながるコンバータ51の直流電源電圧の
検出や容量素子52の不良の判断に関する具体的技術に
ついては開示が認められない。
【0009】この発明は、従来の装置における上記した
問題点を解消するためになされたもので、交流電源電圧
の欠相の検出とともに、直流母線に介挿される平滑用の
容量素子の不良の検出をも可能にし、しかも、低廉な価
格でこれらを実現する給電装置を得ることを目的する。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、給
電装置において、外部から入力される交流電源電圧を整
流することにより、二本の直流母線に直流電源電圧を出
力するコンバータと、前記直流電源電圧を平滑化するた
めに前記二本の直流母線の間に介挿される第1容量素子
と、前記直流電源電圧のリプル電圧を検出する検出部
と、前記検出部で検出されたリプル電圧にもとづいて、
直流電源電圧における異常の有無を判定する制御部と、
を備えている。そして、前記検出部は、直流電位が供給
される二本の基準電位線の間に介挿され、互いに直列に
接続された二本の抵抗素子と、当該二本の抵抗素子の接
続部と前記二本の直流母線のいずれか一方との間に介挿
された第2容量素子と、を備え、前記接続部の電位が、
検出された前記リプル電圧として、前記制御部へと入力
される。
【0011】第2の発明の装置は、第1の発明の給電装
置において、前記直流電源電圧を新たな交流電源電圧へ
と変換し、外部の負荷へと供給するインバータを、さら
に備え、前記制御部は、CPUと、A/Dコンバータと、
メモリとを備え、前記メモリには、前記CPUの動作を規
定するプログラムが格納されており、当該プログラムに
は、前記インバータが前記負荷を駆動する通常の動作を
規定する通常制御プログラムと、検出された前記リプル
電圧にもとづいて前記異常の有無を判定する動作を規定
する異常検出プログラムとが含まれており、検出された
前記リプル電圧は、前記A/Dコンバータによってデジ
タル信号に変換されて、前記CPUへと入力される。
【0012】第3の発明の装置は、第2の発明の給電装
置において、前記CPUが、前記異常検出プログラムを実
行する時期は、前記通常制御プログラムの中に規定され
ている。
【0013】第4の発明の装置は、第2または第3の発
明の給電装置において、前記異常検出プログラムが、検
出された前記リプル電圧の振幅を、あらかじめ与えられ
た規定値と比較し、あらかじめ与えられた指定期間にわ
たって継続的に、前記振幅が前記規定値よりも大きいと
きに、前記異常が存在する旨の判定を行うように、前記
CPUの動作を規定する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態の
給電装置の構成を示すブロック図である。この装置10
1には、コンバータ11、平滑用の容量素子12、イン
バータ13、検出部14、および、制御部18が備わっ
ている。装置101には、外部負荷としての負荷19が
接続されている。すなわち、装置101は、制御された
電源電圧を負荷19へ供給することにより、負荷19を
駆動する装置として構成されている。
【0015】コンバータ11には、電源配線R,S,T
を通じて、三相の交流電源電圧が入力される。コンバー
タ11は、入力された交流電源電圧を整流し、直流電源
電圧へと変換し、直流母線P,Nへと出力する。容量素
子12は、直流母線P,Nに介挿され、コンバータ11
から出力される直流電源電圧を平滑する。容量素子12
によって平滑された直流電源電圧は、インバータ13へ
と入力される。
【0016】インバータ13は、入力された直流電源電
圧を、制御部18からの制御にもとづいて、交流電源電
圧へと変換して出力する。インバータ13には、出力配
線U,V,Wを通じて、例えばモータなどの負荷19が
接続される。すなわち、インバータ13は、制御部18
からの制御にもとづいて、負荷19を駆動する。
【0017】検出部14は、直流母線Pに接続されてお
り、検出部14の電圧を検出し、検出結果としての検出
信号Vaを制御部18へと送出する。制御部18には、
マイクロコンピュータなどのCPU15、A/Dコンバー
タ16、および、半導体記憶素子などのメモリ17が備
わっている。検出部14が出力する検出信号Vaは、A
/Dコンバータ16へと入力される。
【0018】A/Dコンバータ16は、アナログ信号と
しての検出信号Vaを、デジタル信号へと変換する。デ
ジタル化された検出信号Vdは、CPU15へと入力され
る。CPU15は、メモリ17にあらかじめ格納されるプ
ログラム(ソフトウェア)にしたがって、処理を実行す
る。通常時におけるCPU15の役割は、負荷19の駆動
を制御すべく、インバータ13へ制御信号を送出するこ
とである。
【0019】例えば、負荷19が動力を伝えるべき対象
の負荷の重さ等の動作状態、あるいは、駆動・定常・停
止等の動作条件に相応して、負荷19に供給すべき交流
電源電圧の高さ、周波数などが、CPU15によって制御
される。インバータ13は、この制御信号にもとづい
て、制御された交流電源電圧を、出力配線U,V,Wへ
と出力する。
【0020】図2は、検出部14の内部構成を示す回路
図である。検出部14には低電位(接地)基準線VG
高電位基準線Vccとの間に、互いに直列に接続された二
本の抵抗素子22,23が介挿されている。低電位基準
線VGおよび高電位基準線Vccは、A/Dコンバータ1
6に対する直流の基準電位を与える信号配線と共通化さ
れており、それらの電位は、例えば、制御部18の低電
位電源線VGおよび高電位電源線Vccの電位と、それぞ
れ共通する。
【0021】抵抗素子22,23は、低電位基準線VG
と高電位基準線Vccの間の直流電圧を分圧すべく機能す
る。すなわち、抵抗素子22と抵抗素子23との間の接
続部32の電位の直流成分には、低電位基準線VGと高
電位基準線Vccの間の直流電圧を抵抗素子22,23の
抵抗の比で分圧した電位が現れる。
【0022】接続部32には、容量素子24を通じて正
直流母線Pが接続されている。容量素子24は、正直流
母線Pの電位を、その直流成分を遮断した上で、接続部
32へと伝える機能を果たす。したがって、接続部32
には、抵抗素子22,23で分圧されて得られる直流電
位成分に、正直流母線Pの交流電位成分が重畳する。接
続部32の電位は、検出信号Vaとして、信号線33を
通じて、A/Dコンバータ16へと入力される。
【0023】すなわち、検出部14は、正直流母線Pに
おける交流電位成分、言い換えると、直流母線P,Nに
現れるリプル電圧を検出し、しかも、直流母線Pの直流
電圧レベルを、A/Dコンバータ16への検出に適した
直流電圧レベルへと、変換すべく機能する。検出信号V
aの波形の例を、図3および図4のグラフに示す。
【0024】図3は、欠相や、容量素子12の不良がな
く、直流母線P,Nに正常な直流電源電圧が得られてい
るときの検出信号Vaの波形を例示している。図3に示
すように、検出信号Vaでは、約2Vの直流電位に、直
流母線P,Nのリプル電圧が重なり合っている。そし
て、直流母線P,Nの直流電源電圧が正常であることを
反映して、検出信号Vaの振幅、すなわち、リプル電圧
の振幅は、約4V程度の低い値にとどまっている。
【0025】一方、図4は、欠相または容量素子12の
不良が生じたときの検出信号Vaの波形を例示してい
る。図4に示すように、このときの検出信号Vaの振
幅、すなわち、リプル電圧の振幅は、直流母線P,Nの
直流電源電圧が異常であること反映して、12V程度の
高さに達している。CPU15は、この検出信号Vaを、
デジタル形式の検出信号Vdとして受け取り、その振幅
の大きさにもとづいて、異常の有無を判定する。
【0026】図5は、CPU15によって、直流電源電圧
の異常を検出するために実行されるプログラムの流れを
示すフローチャートである。この異常検出プログラム
は、負荷19を駆動するための通常の制御を行うプログ
ラム(通常制御プログラム)とともに、メモリ17へ格
納されている。そして、CPU15は、通常制御プログラ
ムを実行する中で、例えば、一定周期ごとに異常検出プ
ログラムを実行する。異常検出プログラムを実行する時
期は、通常制御プログラムの中に規定されている。
【0027】例えば、リプル電圧の周波数(リプル周波
数)からサンプリング定理にもとづいて定められた周
期、すなわち、リプル電圧をサンプリングするのに必要
かつ十分な周波数が、上記一定周期として採用される。
あるいは、欠相の検出や容量素子12の異常の検出は、
緊急性を要しないことから、それよりも、粗い(長い)
周期が採用されてもよい。
【0028】異常検出プログラムの実行が開始される
と、まずステップS1において、A/Dコンバータ16
が出力する検出信号Vdが読み込まれる。つぎに、ステ
ップS2において、検出信号Vdの時間変化率、すなわ
ち時間に対する微分計数が算出される。微分計数は、例
えば、先に読み取られた最も新しい検出信号Vdと、現
在の検出信号Vdとの差を算出することによって得られ
る。
【0029】つづいて、ステップS3において、微分係
数の変化が判定される。その結果、微分係数が、正の値
から非正(0または負)の値へと変化すると判定される
と、処理は、ステップS4へと移行する。また、微分係
数が、負の値から非負(0または正)の値へと変化する
と判定されると、処理は、ステップS5へと移行する。
さらに、微分係数の変化が、それらのいずれでもないと
きには、処理はステップS10へと移行する。微分係数
の変化の判定は、例えば、先に算出された微分係数の値
と、現在の値とを比較することによって、遂行される。
【0030】ステップS4では、現在の検出信号Vd
を。最大値として記憶する。最大値は、メモリ17に保
存されてもよく、また、CPU15に備わるレジスタに保
存されてもよい。その後、処理は、ステップS6へと移
行する。ステップS5では、検出信号Vdが最小値とし
て保存される。この最小値も、メモリ17へ保存されて
もよく、CPU15に備わる別のレジスタに保存されても
よい。その後、処理は、ステップS6へと移行する。
【0031】ステップS6では、保存されている中で最
新の最大値と最新の最小値とが比較される。すなわち、
双方の差が算出される。つづくステップS7では、算出
された差が、あらかじめ与えられている規定値よりも大
きいか否かが判定される。差が規定値よりも大きいと判
定されると、処理はステップS8へと移行し、逆に大き
くないと判定されると、ステップS10へと移行する。
【0032】ステップS8では、差が規定値よりも大き
いという状態が、あらかじめ与えられた指定期間以上の
永さで継続しているか否かが判定される。指定期間以上
の永さでの継続が認められるときには、処理は、ステッ
プS9へと移行し、逆に、指定期間以上の永さでの継続
が認められないときには、処理は、ステップS10へと
移行する。規定値および指定期間は、例えば、メモリ1
7などへ、あらかじめ格納される。
【0033】ステップS9では、直流母線P,Nの直流
電源電圧に異常が生じているとの判定、言い換えると、
欠相または容量素子12の異常が生じているとの判定が
下される。この判定にともなって、例えば、負荷19へ
の交流電源電圧の供給を停止する、あるいは、所定の報
知信号を外部へ出力するなどの処理が行われる。その
後、処理は、ステップS11へと移行する。
【0034】これに対して、ステップS10では、直流
母線P,Nの直流電源電圧は正常であるとの判定、言い
換えると、欠相も容量素子12の異常も生じてはいない
との判定が下される。この判定が得られるときには、異
常の判定にともなう処理は実行されない。その後、処理
は、ステップS11へと移行する。
【0035】ステップS11では、処理を終了して通常
制御プログラムの処理に戻るべきか否かが判定される。
例えば、異常検出プログラムの処理が開始された後、一
定期間が経過しているときには、処理を終了すべきと判
定される。処理を終了すべきでないと判定されると、処
理は、ステップS1へと戻る。すなわち、ステップS1
1において、処理を終了すべきと判定されるまで、ステ
ップS1〜ステップS11までの処理が反復して実行さ
れる。
【0036】以上の処理によって、検出信号Vdの最大
値と最小値の差、すなわち、リプル電圧のピーク間振幅
(ピーク・ツー・ピーク)が規定値を超えて大きいか否
かに応じて、直流電源電圧の異常の有無を判断する。し
たがって、規定値を、適切な大きさに設定することによ
って、直流電源電圧の異常と正常とを適切に判定するこ
とが可能となる。
【0037】なお、上記では、容量素子24の一端が正
直流母線Pに接続される例を示したが、低電位基準線V
Gおよび高電位基準線Vccを基準として、直流母線P,
Nの間のリプル電圧が検出できるのであれば、直流母線
P,Nのいずれに接続されてもよい。
【0038】以上に説明したように、この装置101で
は、第1に、検出部14によるリプル電圧の検出に必要
な回路素子は、2本の抵抗素子22,23と1個の容量
素子24のみであり、装置151に必要とされたダイオ
ード53、およびフォトカプラを必要とされない。この
ため、装置101は、従来の装置151に比べて、低廉
な価格で構成することが可能である。また、素子が少な
いために、素子の搭載に必要とされる基板の面積を小さ
くし、装置を小型化することが可能となる。
【0039】さらに、制御部18にA/Dコンバータ1
6を必要とするが、近年のCPUでは、それ自体にすでに
A/Dコンバータが備わっているのが通例であり、この
ようなCPUが制御部18に用いられる限りは、A/Dコ
ンバータ16を追加的に設ける必要がない。すなわち、
A/Dコンバータ16は、従来の装置151に比べて、
素子の個数、価格の上昇、および、基板の面積の増大
を、必ずしももたらすものではない。
【0040】また、装置101では、図5の異常検出プ
ログラムを実行することにより、検出信号Vaに対応す
る検出信号Vdにもとづいて、異常の有無の判定が行わ
れる。異常検出プログラムを実行する時期は、通常制御
プログラムの中に規定されている。このため、外部から
の指示にもとづくのではなく、CPU15自身の主導にも
とづいて、異常検出プログラムの実行のタイミングを決
定することが可能である。
【0041】すなわち、CPU15は、異常検出プログラ
ムを割り込み処理として実行する必要がなく、通常制御
プログラムを実行する中で、通常の制御動作を妨げない
都合のよい時期を選んで、異常検出プログラムを実行す
ることができる。したがって、CPU15における通常の
制御動作が阻害されることがなく、異常検出プログラム
の処理が、CPU15への負担を増すことなく遂行され得
る。このことは、CPU15として、従来の装置151に
備わるCPUと同等の規模のものを使用できることを意味
し、この点においても、装置の低廉化、小型化が達成さ
れる。
【0042】さらに、従来の装置151にも備わる図示
しないメモリに、異常検出プログラムを書き加えるだけ
で、実施の形態の制御部18が実現し、上記した特徴的
な動作が実現する。すなわち、従来の装置151の大半
部がそのまま利用でき、特に、高価なCPU15やメモリ
17等を置き換えることなく、単に、メモリ17へ書き
込むプログラムを変更するのみで、装置101が実現す
る。この点も、装置の低廉化に大きく寄与する。
【0043】さらに、異常検出プログラムが、図5の例
のように、検出信号Vdの振幅を規定値と比較し、振幅
が一定期間にわたって継続的に規定値を超えたときに、
異常有りと判定するものであるときには、プログラムの
構成が簡素であり、メモリ17の記憶容量への負担が軽
くて済むという利点が得られる。
【0044】また、直流母線P,Nの直流電源電圧が異
常であるか否かの判定は、異常検出プログラムにもとづ
いて実行される。このため、負荷19における動作状
態、動作条件、あるいは、負荷19の種類等に応じた判
定条件の変更、例えば、規定値や指定期間の変更が、CP
U15やメモリ17等のハードウェアを変更することな
く、プログラムの変更のみで達成できるという利点が得
られる。すなわち、装置101は、一品種で多品種に幅
広く対応可能であり、他種類の装置を製造する必要がな
いので、この点でも、装置の低廉化がもたらされる。
【0045】
【発明の効果】第1の発明の装置では、検出部が、直流
電源電圧のリプル電圧を検出するので、制御部では、検
出されたリプル電圧にもとづいて、欠相だけでなく、平
滑用の容量素子の異常をも判定することが可能となる。
また、検出部の構成要素が、2本の抵抗素子と1個の容
量素子だけで足りるので、ダイオードおよびフォトカプ
ラを備える従来の装置に比べて、装置が簡素に構成さ
れ、装置の低廉化、小型化が実現する。
【0046】第2の発明の装置では、インバータの制御
を行うための従来の制御部に備わるメモリに、異常検出
プログラムをメモリへ書き加えるだけで、欠相の検出お
よび平滑用の容量素子の異常の検出が可能となる。ま
た、CPUには、D/Aコンバータが内蔵されるのが通例
であるので、D/Aコンバータについても、通例におい
ては、新たな素子として追加する必要がない。すなわ
ち、制御部の規模を従来装置に比べて拡大することな
く、異常の検出が可能となる。
【0047】また、異常の判定がプログラムにもとづい
て行われるので、負荷の変更、動作条件等に応じた判定
条件の変更が容易に行い得る。その結果、多種類の装置
を単一の装置で実現できるので、装置のさらなる低廉化
が実現する。
【0048】第3の発明の装置では、異常検出プログラ
ムを実行する時期が、通常制御プログラムの中に規定さ
れているので、CPUは、外部からの不定期的な指示にも
とづいた割り込み処理として異常検出プログラムを実行
する必要がなく、通常制御プログラムを実行する上で、
都合のよい時期を選んで、異常検出プログラムを実行す
ることができる。したがって、異常検出プログラムの処
理が、CPUへの負担を増すことなく遂行され得るので、C
PUとして、従来の装置に備わるCPUと同等の規模のもの
を使用できる。このことも、装置の低廉化、小型化に寄
与する。
【0049】第4の発明の装置では、異常検出プログラ
ムが、簡素な手順によって異常の判定を行うように記述
されているので、プログラムを格納するメモリのメモリ
容量に大きな負担を課さない。この点も、装置の低廉
化、小型化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の装置のブロック図である。
【図2】 実施の形態1の検出部のブロック図である。
【図3】 実施の形態1の動作説明図である。
【図4】 実施の形態1の動作説明図である。
【図5】 実施の形態1のCPUの動作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図6】 従来の装置のブロック図である。
【符号の説明】
11 コンバータ、12 容量素子(第1容量素子)、
13 インバータ、14 検出部、15 CPU15、1
6 A/Dコンバータ、17 メモリ、18制御部、2
2,23 抵抗素子、24 容量素子(第1容量素
子)、32 接続部、P,N 直流母線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02M 1/14 H02M 1/14 7/48 7/48 M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電装置において、 外部から入力される交流電源電圧を整流することによ
    り、二本の直流母線に直流電源電圧を出力するコンバー
    タと、 前記直流電源電圧を平滑化するために前記二本の直流母
    線の間に介挿される第1容量素子と、 前記直流電源電圧のリプル電圧を検出する検出部と、 前記検出部で検出されたリプル電圧にもとづいて、直流
    電源電圧における異常の有無を判定する制御部と、を備
    え、 前記検出部は、 直流電位が供給される二本の基準電位線の間に介挿さ
    れ、互いに直列に接続された二本の抵抗素子と、 当該二本の抵抗素子の接続部と前記二本の直流母線のい
    ずれか一方との間に介挿された第2容量素子と、を備
    え、 前記接続部の電位が、検出された前記リプル電圧とし
    て、前記制御部へと入力される給電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の給電装置において、 前記直流電源電圧を新たな交流電源電圧へと変換し、外
    部の負荷へと供給するインバータを、さらに備え、 前記制御部は、CPUと、A/Dコンバータと、メモリと
    を備え、 前記メモリには、前記CPUの動作を規定するプログラム
    が格納されており、当該プログラムには、前記インバー
    タが前記負荷を駆動する通常の動作を規定する通常制御
    プログラムと、検出された前記リプル電圧にもとづいて
    前記異常の有無を判定する動作を規定する異常検出プロ
    グラムとが含まれており、 検出された前記リプル電圧は、前記A/Dコンバータに
    よってデジタル信号に変換されて、前記CPUへと入力さ
    れる給電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の給電装置において、 前記CPUが、前記異常検出プログラムを実行する時期
    は、前記通常制御プログラムの中に規定されている給電
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の給電装
    置において、 前記異常検出プログラムは、検出された前記リプル電圧
    の振幅を、あらかじめ与えられた規定値と比較し、あら
    かじめ与えられた指定期間にわたって継続的に、前記振
    幅が前記規定値よりも大きいときに、前記異常が存在す
    る旨の判定を行うように、前記CPUの動作を規定する給
    電装置。
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