JP5896131B2 - 表面処理装置 - Google Patents

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本発明は、金属製品及び成形品の加工過程などにおいて生じるバリの除去や表面研磨などを行う表面処理装置に関し、更に具体的には、処理対象の前後左右におけるバリ取りや表面処理の均一化に関するものである。
合成樹脂などの成形品の表面に、装飾や機能性の向上といった目的のため、フィルムや箔を設けることは広く行われている。このような成形品に被膜を設けるには、転写成形やインモールド成形のように、樹脂製品の成形と被膜の接触を同時に行う手法など様々なものがあるが、いずれの手法を用いても成形品の表面縁部にバリが生じる場合が多い。また、樹脂成形品に限らず、例えば、金属製品である板金加工物の加工過程においても、縁部にバリが生じる。バリが残っていると、成形品の見栄えが低下するのみならず、バリによる切損事故やバリによる製品の機能低下が生じるおそれがあるため、このような事態を防止するため取り除く必要がある。このようなバリ取りや表面処理を行う装置としては、例えば、図7に示すようなものがある。
図7に示す例では、搬送コンベア208の上方に、該搬送コンベア208の搬送方向と略直交するように、回転ブラシ200が配置されている。該回転ブラシ200の軸202の一端側にはモータ204が接続され、他端側は軸受け206により回転可能に支持されている。ワークW(加工対象)は、回転ブラシ200の軸202に対して略直交する方向に搬送されるため、ワークWがブラシに当たる状態は、搬送コンベア208のスピードと回転ブラシ200の回転数の関係のみによって決められていた。また、ワークWに回転ブラシ200が当たる角度は常に一定であり、そのために、回転ブラシ200を通過した後のバリ取り状態は、ワークWの前後は強いが、左右は弱いという現象が発生していた。
このようなワークの幅方向の研磨の状況の改善に関し、下記特許文献1には、バリ取り装置ではないが、スパイラル状ブラシの駆動軸を、送材方向と直交する方向に対して傾斜させ、かつ、複数本配設することで、研磨方向が幅方向にも生じてムラのない研磨がなされるようにした木工用研磨装置が開示されている。
特開平6−31613号公報
しかしながら、上述した背景技術をバリ取りに応用する場合、実際に幅方向にも均一な研磨を施すためには、ブラシを複数本,しかも、ワークの搬送方向と直交する方向に対して傾斜する角度が異なるブラシを複数本設けることが必要になる。そのため、装置全体が大型化してしまう。また、ブラシの傾斜角度を自在に変更することができないため、ワークの形状や寸法が異なる場合に、対応し難いという課題がある。
本発明は、以上のような点に着目したもので、ブラシの設置数を必要以上に増やすことなく、処理対象の前後方向のみならず幅方向についても均一なバリ取りや研磨を行うことができる表面処理装置を提供すること、その目的とする。
本発明の表面処理装置は、搬送面に処理対象を吸着保持し、該処理対象を所定方向に搬送する搬送手段,該搬送手段上に、前記処理対象の搬送方向に対して非平行であって、かつ、前記搬送手段の搬送面に対して略平行に配置されており、前記処理対象に接触してバリ取りを行う少なくとも一つの回転ブラシ,該回転ブラシの回転軸の一端側に設けられており、該回転ブラシを回転させるための回転駆動手段,前記回転軸の他端側に設けられた軸受け,前記回転軸のいずれか一端側を支点として、前記回転軸の他端側が搬送方向の前後方向に弧を描くように、前記搬送面に対する略平行状態を保ちながら、前記回転ブラシを扇形に繰り返しワイパー作動させるワイパー機構,を備えるとともに、前記回転ブラシが、略円柱状のローラの表面に多数のブラシ体を有しており、該ブラシ体が、前記ローラの軸方向と略直交する面に対して所定角度傾斜していることを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記ワイパー機構が、前記回転ブラシの回転軸のいずれか一端側に設けられており、該一端側を支点として前記回転ブラシをワイパー作動させる駆動手段,前記回転軸の他端側に設けられており、前記回転ブラシのワイパー作動をガイドするガイド手段,を備えたことを特徴とする。他の形態は、前記回転ブラシの回転軸の両端側が、表面処理装置の本体フレームの上面に対して移動可能なベース上に、それぞれ軸受けによって回転可能に支持されており、前記駆動手段によって、前記回転軸の一端側のベースを駆動することを特徴とする。
更に他の形態は、前記駆動手段が、前記ベースに固定されたロットエンド,ロットエンドシャフトを介して前記ロットエンドに往復運動を伝達するカム,該カムを回転させるカム用駆動手段,前記ベースと本体フレームの上面間に設けられており、前記本体フレームの上面に対して前記ベースを回転可能に支持するベース用軸受け,を備えたことを特徴とする。更に他の形態は、前記ガイド手段が、前記回転軸の他端側のベースの底面側に設けられたワイパー作動ガイド用の軸受け,該軸受けと係合する溝が略弧状に形成されており、前記本体フレームの上面に設けられた軸受けガイド,を含むことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、搬送面に処理対象を吸着保持して、該処理対象を搬送する搬送手段上に設けた回転ブラシを、その回転軸の一端側を支点とし、搬送面に対して略平行状態を保ちながら他端側が搬送方向の前後に弧を描くようにワイパー作動させるとともに、前記回転ブラシが、略円柱状のローラの表面に多数のブラシ体を有しており、該ブラシ体が、前記ローラの軸方向と略直交する面に対して所定角度傾斜していることとしたので、処理対象の前後左右のバリ取り等を均一に行うことができる。
本発明の実施例1の表面処理装置を示す図であり、(A)は全体構成を示す外観斜視図,(B)は前記(A)を上方から見た平面図である。 前記図1(A)を矢印F2方向から見た側面図である。 前記実施例1の表面処理装置のワイパー機構の駆動側の構造を拡大して示す斜視図である。 前記実施例1の表面処理装置のワイパー機構のガイド側の構造を拡大して示す斜視図である。 前記実施例1の作用を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 背景技術の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図5を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は、本実施例の表面処理装置の全体構成を示す外観斜視図,図1(B)は前記図1(A)を上方から見た平面図,図2は、前記図1(A)を矢印F2方向から見た側面図である。図3は、本実施例の表面処理装置のワイパー機構の駆動側の構造を拡大して示す斜視図であって、図1(A)を矢印F3方向から見た図に相当する。図4は、前記ワイパー機構のガイド側の構造を拡大して示す斜視図である。図5は、本実施例の作用を示す図である。本発明の表面処理装置は、各種金属製品及び成形品の縁のバリ取りや、ステンレス板などの研磨処理やヘアライン加工などを行うための装置であって、処理対象としては、平面状のみならず、若干の凹凸を有するものも含まれる。本実施例では金属製品及び成形品の縁のバリ取りを行う場合を例に挙げて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例の表面処理装置10は、本体フレーム12に、ワークWを搬送する搬送コンベア22と、ワークWの表面処理(バリ取り等)を行う2本の回転ブラシ40A,40Bを備えた構成となっている。前記本体フレーム12は、下部フレーム14と、前記搬送コンベア22の左右に配置された一対のサイドフレーム18,20を有している。下部フレーム14,サイドフレーム18及び20は、複数のフレーム材の組み立てにより構成されている。また、前記下部フレーム14の底面には、キャスタ付きの脚16が設けられており、表面処理装置10全体が移動可能となっている。このほか、前記本体フレーム12には、前記回転ブラシ40A,40Bを回転駆動するためのブラシ用駆動機構や、前記回転ブラシ40A,40Bを、一端側を支点としてワイパー作動させるためのワイパー機構が設けられている。本発明でいうワイパー作動とは、回転ブラシ40A,40Bを、一端側を支点として扇形に繰り返し作動させることをいい、ワイパー機構は、このような扇形に繰り返し作動させる機構をいう。前記ワイパー機構は、本実施例では、回転ブラシ40A,40Bのモータ側のワイパー駆動部90A,90Bと、非モータ側のワイパーガイド部110A,110Bにより構成される。
前記搬送コンベア22は、前記ワークWを図1(A)に矢印F1で示す方向に搬送するものである。該搬送コンベア22は、コンベア用モータ26により駆動され、その搬送機構は公知である。また、前記搬送コンベア22の搬送面24には、ワークWを搬送面24上に吸着保持するための多数の丸穴ないし長穴が形成されている。前記搬送コンベア22の下方には、ワークWを吸着保持するためのワーク吸引ダクト28と、搬送コンベア22を昇降させるためのコンベア昇降用モータ30が設けられている。該コンベア昇降用モータ30の駆動によって搬送コンベア22を昇降させることにより、ワークWの厚みに応じて搬送面24と回転ブラシ40A,40B間の距離を調節することが可能となっている。
次に、回転ブラシ40A,40Bの回転駆動機構と、前記ワイパー駆動部90A,90Bについて説明する。回転ブラシ40A,40Bの回転駆動機構と、ワイパー駆動部90A,90Bは、本実施例では、一方のサイドフレーム18側に設けられている。前記回転ブラシ40A,40Bは、前記ワークWの搬送方向に略直交ないし非平行であって、かつ、前記搬送面24に対して略平行となるように配置されている。前記回転ブラシ40A,40Bの構造は基本的に同じであるので、以下、回転ブラシ40Aについて説明する。図1及び図3に示すように、回転ブラシ40Aは、略円柱状のローラ42の表面に多数のブラシ体44を有しており、一端側はブラシ固定金具58によりシャフト60に接続され、他端側はブラシ固定金具92によりシャフト94(図1(B)参照)に接続されている。本実施例では、前記ブラシ体44が前記ローラ42の軸方向と略直交する面に対して所定の角度(例えば、7〜20°程度)傾斜するように形成されている。
一方のシャフト60は、サイドフレーム18の天板46上に設けられたモータベース52A上に、軸受け62,64によって回転可能に支持されている。他方のシャフト94は、サイドフレーム20の天板48上に設けられた軸受けベース96A上に、軸受け98,100によって回転可能に支持されている。本実施例では、強度補強のために、前記モータベース52Aと軸受けベース96Aを、連結シャフト54Aにより連結している。シャフト94側の構造については後述する。更に、前記モータベース52A上には、回転ブラシ40Aを回転駆動するためのブラシ用モータ50Aが固定されている。該ブラシ用モータ50Aは、その出力軸が前記シャフト60と略平行になるように配置されている。前記ブラシ用モータ50Aの出力軸に設けられたプーリ68と、前記シャフト60の端部に設けられたプーリ66の間には、ベルト70が掛け回されており、ブラシ用モータ50Aの出力がシャフト60に伝達される。
また、前記モータベース52Aは、前記サイドフレーム18の天板46との間に設けられたベース用軸受け88によって、前記天板46に対して回転可能に支持されている。そして、前記モータベース52Aに固定されたロットエンド86と、ロットエンドシャフト84を介して前記ロットエンド86に往復運動を伝達するカム82と、該カム82を回転させるカム用モータ80Aにより、回転ブラシ40A側のワイパー駆動部90Aが形成される。前記カム用モータ80Aは、前記天板46の下方に設けられている。そして、カム用モータ80Aの駆動により、ブラシ用モータ50A側のベース用軸受け88を支点として、回転ブラシ40Aが所定の角度範囲内で、ワークWの搬送方向の前後にワイパー作動する。
回転ブラシ40B側についても同様の構成となっており、モータベース52B上に設けられたブラシ用モータ50Bの回転によって、回転ブラシ40Bが駆動する。前記モータベース52Bと、軸受けベース96Bの間は、連結シャフト54Bにより連結されている。また、モータベース52Bと前記天板46の間に設けられたベース用軸受け88,ロットエンド86,ロットエンドシャフト84,カム82,カム用モータ80Bにより、モータ50B側のベース用軸受け88を支点とする回転ブラシ40Bのワイパー作動が可能となる。
次に、ワイパー機構のガイド側について説明する。ワイパーガイド部110A,110Bは、他方のサイドフレーム20の天板48上に設けられている。図4に示すように、回転ブラシ40Aに接続されたシャフト94を支持する軸受け98,100が固定される軸受けベース96Aの底面には、ワイパー作動をガイドするためのワイパー作動用軸受け106Aが設けられている。また、前記ワイパー作動用軸受け106Aと係合する溝104が形成された軸受けガイド102Aが、前記天板48上に設けられている。前記溝104は、回転ブラシ40Aのワイパー作動時にシャフト94の端部が描く略弧状の軌跡と同一のカーブに形成されている。前記軸受けガイド102A,ワイパー作動用軸受け106A,軸受けベース96Aにより、回転ブラシ40Aのワイパーガイド部110Aが形成される。回転ブラシ40B側についても同様に、軸受けガイド102B,ワイパー作動用軸受け106B,軸受けベース96Bにより、ワイパーガイド部110Bが形成される。
次に、本実施例の作用について説明する。まず、必要に応じてコンベア昇降用モータ30の駆動によって搬送コンベア22の高さを、ワークWの厚みに合わせて調節する。そして、ブラシ用モータ50A,50Bを駆動し、ワークWの入口側となる回転ブラシ40Aを、図2の矢印F2aで示す方向に回転させ、ワークWの出口側となる回転ブラシ40Bを、図2の矢印F2bで示す方向に回転駆動する。また、カム用モータ80A,80Bを駆動し、回転ブラシ40A,40Bを矢印F4方向にワイパー作動させる。前記カム用モータ80A,80Bを駆動すると、カム82が回転する。本実施例では、カム角度は、例えば14°に設定されている。前記カム82が回転することで、ロットエンドシャフト84を介して、モータベース52A,52Bに固定されているロットエンド86が往復運動し、モータベース52A,52Bを駆動させる。モータベース52A,52Bは、ベース用軸受け88によって天板46上に回転可能に支持されているので、14°のワイパー作動を繰り返す。
一方、回転ブラシ40A,40Bの非モータ側では、軸受けベース96A,96Bの下方に設けられたワイパー作動用軸受け106A,106Bが、軸受けガイド102A,102Bの溝104に沿って略弧状にワイパー作動を繰り返す。これにより、回転ブラシ40A,40B全体が、図1及び図2に矢印F4で示す方向にワイパー作動する。なお、各種モータ及び回転ブラシ40A,40Bの回転時の振動は、ベース用軸受け88,軸受けガイド102A,102B,ワイパー作動用軸受け106A,106Bにより防止される。そして、コンベア用モータ26に通電し、搬送コンベア22を図1に矢印F1で示す方向に駆動する。また、ワーク吸引ダクト28により、搬送コンベア22の搬送面24上のワークWを、該搬送面24に設けられた丸穴等によって吸着保持する。
このような状態でワークWを搬送コンベア22に載せると、ワークWは搬送面24に吸着保持されながら、矢印F1方向に移動し、回転ブラシ40A,40Bの下を通過する。このとき、矢印F2a,F2b方向に回転しながら、F4方向にワイパー作動している回転ブラシ40A,40Bのブラシ体44が、ワークWの表面に当たってバリ取りが行われる。このように、回転ブラシ40A,40Bを扇形に繰り返し動作させる(ワイパー運動させる)ことにより、従来は、搬送コンベア22のスピードと、回転ブラシ40A,40Bの回転数によって決まっていたブラシが当たる状態に、ワイパー運動によるバリ取り回数が加わる。また、図5(A)に示すように、回転ブラシ40A,40BがワークWに当たる角度が変化するため、ワークWの前後のみならず、左右(幅方向)のバリも均一に取れるようになる。
図5(A)に示すように、回転ブラシ40A,40Bは、ブラシ用モータ50Aのベース用軸受け88,50Bのベース用軸受け88を支点として、非モータ側が円弧を描くように往復運動(ワイパー運動)する。ワイパー運動の角度θは、例えば、10〜20°程度とし、回転ブラシ40A,40Bの往復運動は1〜2回/秒程度とする。図7に示した背景技術のように、回転ブラシのワイパー運動がない場合には、ワークWが移動して回転ブラシに1回当たり、ワークWのバリを除去する。これに対し、本実施例のようにワイパー運動をさせた場合であって、搬送コンベア22によるワークWの移動が1.5m/分の場合、ワークWは一秒間で約25mm移動する。そして、回転ブラシ40A,40Bのワイパー運動をする角度θを10度とすると、ワークWに回転ブラシ40A,40Bがあたりバリ取りをする距離Dはそれぞれ約150mmとなる。1往復1秒とすれば、ワークWに回転ブラシ40A,40Bが往復で各6回当たることになる。また、回転ブラシ40A,40BがワークWに当たる角度も変わるため、ワークWの全周(前後左右)でバリが均一に除去可能である。
なお、回転ブラシ40A,40Bのワイパー運動は、図5(A)に示すように、搬送コンベア22の搬送方向と略直交する線Lを中心として、搬送方向の前後に同じ角度だけ動くようにしてもよいが、図5(B)又は図5(C)に示すように駆動させてもよい。図5(B)に示す例は、前記線Lを超えないように、搬送コンベア22の入口側で回転ブラシ40A,40Bがワイパー運動する例であり、図5(C)は、その逆に、前記線Lを超えないように、搬送コンベア22の出口側で回転ブラシ40A,40Bをワイパー運動させる例である。なお、本実施例では、回転ブラシ40A,40Bの双方を、図5(A)に示すようにワイパー運動させることとしたが、必要に応じて、いずれか一方の回転ブラシのみをワイパー運動させるようにしてもよいし、回転ブラシ40Aと回転ブラシ40Bのワイパー運動が図5(A)〜(C)のいずれかのうちから異なった動きをするようにしてもよい。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)ワークWを搬送する搬送コンベア22上に設けた回転ブラシ40A,40Bを、ブラシ用モータ50A,50B側を支点とし、非モータ側が搬送方向の前後に往復運動するようにワイパー作動させることとしたので、回転ブラシ40A,40BがワークWに当たる角度が変わり、ワークWの全周のバリ取りを均一に行うことができる。
(2)前記回転ブラシ40A,40Bのブラシ体44が、ローラ42の軸方向に直交する面に対して傾斜しているため、上述したワイパー運動と合わせて、バリ取り効果が高くなる。
(3)ワイパー駆動部90A,90Bにベース用軸受け88を利用し、ワイパーガイド部110A,110Bで、軸受けガイド102A,102B及びワイパー作動用軸受け106A,106Bを利用しているため、これらにより、モータや回転ブラシ40A,40Bによる振動を吸収することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した各部の形状,大きさは一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
(2)前記実施例では、一対の回転ブラシ40A,40Bを略平行に設けることとしたが、これも一例であり、いずれか一方の回転ブラシのみを用いるようにしてもよいし、3本以上の回転ブラシを用いるようにしてもよい。また、2本以上のブラシを設けるときには、少なくとも一本のブラシがワイパー作動すればよい。
(3)前記実施例では、回転ブラシ40A,40Bのそれぞれのブラシ用モータ50A,50Bをサイドフレーム18側に配置し、前記ブラシ用モータ50A,50B側でワイパー駆動を行うこととしたが、これも一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、図6(A-1)に示すように、回転ブラシ40Aのブラシ用モータ50Aをサイドフレーム20に設け、回転ブラシ40Bのブラシ用モータ50Bをサイドフレーム18に設け、これらブラシ用モータ50A,50B側を駆動することにより、図6(A-2)に示すように回転ブラシ40A,40Bをワイパー作動させるようにしてもよい。なお、図6(A-2)の例では、回転ブラシ40Aについては、図5(C)に示すように駆動し、回転ブラシ40Bについては、図5(B)に示すように駆動しているが、これも一例であり、回転ブラシ40A,40B間の距離などに応じて適宜変更してよい。なお、前記図6(A-1)及び(A-2)においては、回転ブラシ40A,40Bのワイパー作動の理解を容易にするため、モータベース52A,52Bと、軸受けベース96A,96B間に設ける連結シャフト54A,54Bの図示を省略したが、必要に応じて、前記実施例1と同様に連結シャフトを設けるようにしてもよい。また、前記図6(A-1)及び(A-2)においては、ブラシ用モータ50A,50Bの位置も前記実施例1と異なる位置に配置したが、これも一例であり、モータの配置は必要に応じて適宜変更可能である。
(4)前記実施例では、ワイパー駆動前においては、回転ブラシ40A,40Bは、ワークWの搬送方向に対して略直交するように配置されているが、これも一例であり、図6(B-1)に示す例のように、ワイパー駆動前において、搬送方向に対して傾くように設置してもよい。また、この場合におけるワイパー駆動の様子も、図6(B-2)に示す例では、回転ブラシ40A,40Bの双方の駆動部が同一端部側にあるが、図5(A-2)に示す例のように駆動することを妨げるものではない。
(5)前記実施例では、ワイパー駆動部90A,90Bに、カム82とロットエンド86の組み合わせを利用したが、これも一例であり、エアシリンダ及び電動シリンダでワイパー駆動を行うようにしてもよい。
(6)前記実施例では、ブラシ用モータ50A,50B側をワイパー機構の駆動側としたが、これも一例であり、非モータ側で駆動するようにしてもよい。
(7)前記実施例では、回転ブラシ40A,40Bのブラシ体44が、ローラ42の軸方向に直交する面に対して傾斜した構造としたが、これも一例であり、ローラ42の軸方向に対して直交する方向にブラシ体44が設けられた垂直ブラシであってもよい。また、傾斜ブラシとする場合には、その角度は、必要に応じて適宜変更可能である。
(8)前記実施例では、本発明の表面処理装置を処理対象のバリ取りに利用することとしたが、これも一例であり、本発明は、薄板の処理対象の表面研磨や、木材表面の磨き上げ加工など、公知の各種の表面処理に適用可能である。
本発明によれば、搬送面に処理対象を吸着保持して、該処理対象を搬送する搬送手段上に設けた回転ブラシを、その回転軸の一端側を支点とし、搬送面に対して略平行状態を保ちながら他端側が搬送方向の前後に弧を描くようにワイパー作動させるとともに、前記回転ブラシが、略円柱状のローラの表面に多数のブラシ体を有しており、該ブラシ体が、前記ローラの軸方向と略直交する面に対して所定角度傾斜していることとしたので、処理対象のバリ取りを行う表面処理装置の用途に適用できる。特に、処理対象の前後左右のバリ取り等を均一に行うことができるため、バリ取り装置の用途に好適である。

10:表面処理装置
12:本体フレーム
14:下部フレーム
16:脚
18,20:サイドフレーム
22:搬送コンベア
24:搬送面
26:コンベア用モータ
28:ワーク吸引ダクト
30:コンベア昇降用モータ
40A,40B:回転ブラシ
42:ローラ
44:ブラシ体
46,48:天板
50A,50B:ブラシ用モータ
52A,52B:モータベース
54A,54B:連結シャフト
58:ブラシ固定金具
60:シャフト
62,64:軸受け
66,68:プーリ
70:ベルト
80A,80B:カム用モータ
82:カム
84:ロットエンドシャフト
86:ロットエンド
88:ベース用軸受け
90A,90B:ワイパー駆動部
92:ブラシ固定金具
94:シャフト
96A,96B:軸受けベース
98,100:軸受け
102A,102B:軸受けガイド
104:溝
106A,106B:ワイパー作動用軸受け
110A,110B:ワイパーガイド部
200:回転ブラシ
202:軸
204:モータ
206:軸受け
208:搬送コンベア
W:ワーク

Claims (5)

  1. 搬送面に処理対象を吸着保持し、該処理対象を所定方向に搬送する搬送手段,
    該搬送手段上に、前記処理対象の搬送方向に対して非平行であって、かつ、前記搬送手段の搬送面に対して略平行に配置されており、前記処理対象に接触してバリ取りを行う少なくとも一つの回転ブラシ,
    該回転ブラシの回転軸の一端側に設けられており、該回転ブラシを回転させるための回転駆動手段,
    前記回転軸の他端側に設けられた軸受け,
    前記回転軸のいずれか一端側を支点として、前記回転軸の他端側が搬送方向の前後方向に弧を描くように、前記搬送面に対する略平行状態を保ちながら、前記回転ブラシを扇形に繰り返しワイパー作動させるワイパー機構,
    を備えるとともに、
    前記回転ブラシが、
    略円柱状のローラの表面に多数のブラシ体を有しており、該ブラシ体が、前記ローラの軸方向と略直交する面に対して所定角度傾斜していることを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記ワイパー機構が、
    前記回転ブラシの回転軸のいずれか一端側に設けられており、該一端側を支点として前記回転ブラシをワイパー作動させる駆動手段,
    前記回転軸の他端側に設けられており、前記回転ブラシのワイパー作動をガイドするガイド手段,
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の表面処理装置。
  3. 前記回転ブラシの回転軸の両端側が、表面処理装置の本体フレームの上面に対して移動可能なベース上に、それぞれ軸受けによって回転可能に支持されており、
    前記駆動手段によって、前記回転軸の一端側のベースを駆動することを特徴とする請求項2記載の表面処理装置。
  4. 前記駆動手段が、
    前記ベースに固定されたロットエンド,
    ロットエンドシャフトを介して前記ロットエンドに往復運動を伝達するカム,
    該カムを回転させるカム用駆動手段,
    前記ベースと本体フレームの上面間に設けられており、前記本体フレームの上面に対して前記ベースを回転可能に支持するベース用軸受け,
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の表面処理装置。
  5. 前記ガイド手段が、
    前記回転軸の他端側のベースの底面側に設けられたワイパー作動ガイド用の軸受け,
    該軸受けと係合する溝が略弧状に形成されており、前記本体フレームの上面に設けられた軸受けガイド,
    を含むことを特徴とする請求項3又は4記載の表面処理装置。
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