JPH11170723A - 平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置 - Google Patents

平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置

Info

Publication number
JPH11170723A
JPH11170723A JP9343248A JP34324897A JPH11170723A JP H11170723 A JPH11170723 A JP H11170723A JP 9343248 A JP9343248 A JP 9343248A JP 34324897 A JP34324897 A JP 34324897A JP H11170723 A JPH11170723 A JP H11170723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithographic printing
polishing brush
brush
printing support
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9343248A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yamazaki
徹 山崎
Yuzo Rachi
有三 良知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9343248A priority Critical patent/JPH11170723A/ja
Priority to US09/207,664 priority patent/US6273784B1/en
Publication of JPH11170723A publication Critical patent/JPH11170723A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/04Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D13/00Wheels having flexibly-acting working parts, e.g. buffing wheels; Mountings therefor
    • B24D13/02Wheels having flexibly-acting working parts, e.g. buffing wheels; Mountings therefor acting by their periphery
    • B24D13/10Wheels having flexibly-acting working parts, e.g. buffing wheels; Mountings therefor acting by their periphery comprising assemblies of brushes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】幅の異なる複数の平版印刷用支持体を連続的に
表面処理する場合でも、研磨ブラシの更新回数を減少で
き、また毛材の刈揃え作業を行なう必要がない。 【解決手段】研磨ブラシ44をPS版用アルミニウム1
0の幅方向に移動させる移動装置46と、研磨ブラシ4
4をPS版用アルミニウムの走行方向に対して斜め向き
に位置させるように旋回させる旋回装置48とのうちの
少なくとも一方を備えるようにして、PS版用アルミニ
ウム10の幅方向に周期的に移動させることにより、研
磨ブラシ44のブラシ全体をPS版用アルミニウム10
に対して均等に接触させるか、或いは、研磨ブラシ44
をPS版用アルミニウム10の走行方向に対して斜めに
配置することにより、研磨ブラシ44のブラシ全体をP
S版用アルミニウム10に接触させるようにしたので、
研磨ブラシ44を構成する毛材52は均等に磨耗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷用支持体
の表面処理方法及び装置に係り、特に、印刷用アルミニ
ウム支持体(以下「PS版用アルミニウム」と称す)の
表面を粗面化する研磨ブラシの消耗の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】平板印刷版用支持体として従来からPS
版用アルミニウムが広く使用されているが、PS版用ア
ルミニウムと感光層の密着性を良好にし、かつ非画像部
に保水性を与えるため、PS版用アルミニウムの表面を
粗面化する、いわゆる、砂目立て処理がなされている。
【0003】砂目立て処理を行うPS版用アルミニウム
の表面処理方法としては、大別すると、機械的に砂目立
てを行う方法、化学的に砂目立てを行う方法、そして化
学的な砂目立てに電気的な要素を加味して電気化学的に
砂目立てを行う方法がある。機械的に砂目立てを行う方
法としては具体的に、サンドブラスト方法、ボールグレ
イン方法、ワイヤーグレイン方法、ナイロンブラシと研
磨剤/水スラリーによるブラシグレイン方式、研磨剤/
水スラリーを表面に高圧で吹き付けるホーニンググレイ
ン方法等がある。また、化学的に砂目立てを行なう代表
的な方法としては、塩基又は酸あるいはそれらの混合物
からなるエッチング剤で表面を粗面化処理するエッチン
グ方法がある。電気化学的に砂目立てを行なう方法とし
ては、特開昭54−146234号公報及び特開昭48
−28123号公報に記載されている方法がある。
【0004】更には、特開昭53−123205号、特
公昭57−16918号公報、特開昭62−25117
号各公報に記載されている機械的砂目立て方法と電気化
学的砂目立て方法とを組み合わせた方法もある。特開昭
56−55261号公報には、機械的砂目立て方法と鉱
酸のアルミニウム塩の飽和水溶液による化学的砂目立て
方法とを組み合わせた方法が記載されている。
【0005】これらの表面処理方法の中では、ボールグ
レイン方法はボールの種類(材質)、大きさの選定、研
磨の際の水分の調整等が難しく、又バッチ処理のため生
産性が劣るため、現在では、ほとんど使用されていな
い。また、ワイヤーグレイン方法についても砂目が不均
一になりやすく、現在ではほとんど使用されていない。
一方、ブラシグレイン方法は、特開昭53−12320
4号公報に開示されているように、研磨ブラシで研磨材
スラリーをPS版用アルミニウムに擦り付けることによ
り、連続的に良好な印刷性能を有す支持体を得ることが
可能であり、装置コストも比較的安価なことから広く使
用されている。研磨材スラリーは、一般に火成岩から得
られるパーミス、ピューミサイトと称するもの、あるい
は水酸化アルミやアルミナなど新モース硬度で2以上の
ものが使用される。そして、USP4477317号公
報には、ブラシグレインする場合には、回転する研磨ブ
ラシを揺動させることにより平版印刷用支持体の表面に
ブラシ目がでたり、砂目に方向性がでたりするのを防止
できることが開示さている。
【0006】ところで、PS版用アルミニウムの幅は一
定ではなく、1つの研磨ブラシで幅狭のPS版用アルミ
ニウムから幅広のPS版用アルミニウムまでを連続的に
表面処理しなくてはならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開昭53−123204号公報及びUSP4477
317号公報のいずれの表面処理装置の場合にも、幅の
異なるPS版用アルミニウムを連続的に表面処理した場
合、研磨ブラシの表面が局部的に磨耗してしまうという
欠点がある。従って、研磨ブラシを新しいものに頻繁に
交換するか、或いは研磨ブラシを構成する毛材全体を磨
耗した部分に合わせて刈り揃えなくてはならないので、
不経済であると共に作業効率が悪いという問題がある。
【0008】即ち、研磨ブラシを構成する毛材の磨耗
は、PS版用アルミニウムが接触する研磨ブラシの中央
部で生じるため、種々の幅のPS版用アルミニウムを連
続的に表面処理する場合には、幅広なPS版用アルミニ
ウムから順番に幅狭なPS版用アルミニウムを表面処理
装置に流す必要がある。その結果、使用後の研磨ブラシ
は、中央部の毛材が短く、両端部の毛材が長くなり、再
び幅広なPS版用アルミニウムを表面処理する時には、
新しい研磨ブラシに更新するか、研磨ブラシのブラシ長
さを刈り揃えて中央部と両端部の毛材の長さを均等にし
なくてはならない。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、幅の異なる複数の平版印刷用支持体を連続的に
表面処理する場合でも、研磨ブラシの更新回数を減少で
き、また毛材の刈り揃え作業を行なう必要がないので、
経済的で且つ効率の良い平版印刷用支持体の表面処理方
法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、研磨ブラシで研磨材スラリーを走行する平
版印刷用支持体に擦り付けて、前記平版印刷用支持体の
表面を粗面化する平版印刷用支持体の表面処理方法にお
いて、前記研磨ブラシの幅が前記平版印刷用支持体の幅
よりも幅広な場合には、前記研磨ブラシと前記平版印刷
用支持体の少なくも一方を、前記平版印刷用支持体の幅
方向に周期的に移動させることにより前記研磨ブラシの
ブラシ全体を前記平版印刷用支持体に対して均等に接触
させる移動操作と、前記研磨ブラシと前記平版印刷用支
持体の少なくも一方を、前記平版印刷用支持体の走行方
向に対して前記研磨ブラシが斜めに配置されるように旋
回させることにより前記研磨ブラシのブラシ全体を前記
平版印刷用支持体に接触させる旋回操作と、のうちの少
なくとも一方の操作を行なうことを特徴とする。
【0011】また、本発明は前記目的を達成するため
に、研磨ブラシで研磨材スラリーを走行する平版印刷用
支持体に擦り付けて、前記平版印刷用支持体の表面を粗
面化する平版印刷用支持体の表面処理装置において、前
記表面処理装置は、前記研磨ブラシを前記平版印刷用支
持体の幅方向に移動させる移動手段と、前記研磨ブラシ
を前記平版印刷用支持体の走行方向に対して斜め向きに
位置させるように旋回する旋回手段とのうちの少なくと
も一方を備えていることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、研磨ブラシと平版印刷用
支持体との少なくとも一方を、平版印刷用支持体の幅方
向に周期的に移動させる移動操作と、研磨ブラシと平版
印刷用支持体との少なくとも一方を、平版印刷用支持体
の走行方向に対して研磨ブラシが斜めに配置されるよう
に旋回させる旋回操作と、のうちの少なくとも一方を行
なうようにして、研磨ブラシのブラシ全体を平版印刷用
支持体に対して均等に又は常時接触させるようにしたの
で、研磨ブラシを構成する各毛材は均一に磨耗する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置の好ましい
実施の形態について詳説する。図1は、本発明に係る平
版印刷用支持体の表面処理装置の全体構成を示した全体
構成図である。
【0014】PS版用アルミニウム10は、パスロール
12、12…に支えられてブラシグレイン槽14に搬送
される。ブラシグレイン槽14には、PS版用アルミニ
ウム10の搬送軌道に沿って複数の研磨材用ノズル16
と研磨ブラシ装置18とが対になって配設される。そし
て、循環タンク20から循環ポンプ22により研磨材用
ノズル16に供給された研磨材スラリー24は、研磨ブ
ラシ装置18の上流側でPS版用アルミニウム10の表
面に注がれる。この結果、研磨材スラリー24が付着し
たPS版用アルミニウム10の表面が研磨ブラシ装置1
8でブラッシングされ、PS版用アルミニウム10の表
面処理が行なわれる。これにより、PS版用アルミニウ
ム10の表面に砂目が形成され、PS版用アルミニウム
10表面の粗面化を行うことができる。
【0015】PS版用アルミニウム10からブラシグレ
イン槽14に落下した研磨材スラリー24は、戻りライ
ン26を経て循環タンク20に戻る。表面処理に使われ
た研磨材スラリー24は、そのままにしておくと粒径が
小さくなり表面処理ができなくなるため循環タンク20
には研磨材補給ライン28から新しい研磨材が補給さ
れ、水供給ライン30から水が補給される。そして、研
磨材スラリー24の一部がオーバーフロータンク32に
送られる。オーバーフロータンク32の研磨材スラリー
24は、サイクロンポンプ34によりサイクロン36に
送られ、研磨材の粒径が分類される。粒径の大きい研磨
材は循環タンク20へ返送され、粒径の小さい研磨材は
排出ライン38を経て装置の系外へ排出される。系外に
排出された研磨材は、遠心分離機40で固液分離された
小さい研磨材は処理槽42に集められて処分される。
【0016】次に、研磨ブラシ装置18について説明す
る。図2は、研磨ブラシ装置18の概略構成図であり、
主として、研磨ブラシ44と、研磨ブラシ44をPS版
用アルミニウム10の幅方向に周期的に移動させる移動
装置46と、研磨ブラシ44をPS版用アルミニウム1
0の走行方向に対して斜めに配置させる旋回装置48と
で構成される。
【0017】研磨ブラシ44は、主として、回転軸47
を備えたローラ50とローラ50の表面の多数の毛材5
2とから構成され、研磨ブラシ44の幅は、種々の幅寸
法を有するPS版用アルミニウム10の最大幅に合わせ
て形成される。この研磨ブラシ44において、毛材52
をローラ50に直接植毛するように固着してもよいが、
表面に多数の植毛用の溝(チャンネル)が形成された円
筒状のドラム(図示せず)に毛材52を植毛して、この
ドラムをローラ50に着脱自在に装着するようにすると
便利である。
【0018】研磨ブラシ44の回転軸47の一方端は、
正逆回転可能なモータ54に連結されると共に他方端が
滑り軸受56を介してシリンダ58のピストンロッド6
0に連結され、ピストンロッド60は油圧ポンプ62に
より伸縮操作するようになっている。また、滑り軸受5
6、シリンダ58、及び油圧ポンプ62は旋回テーブル
64上に配設され、旋回テーブル64は旋回駆動部66
により旋回動作するようになっている。一方、モータ5
4は移動台68上に設けられ、移動台68は、PS版用
アルミニウム10の幅方向に沿って敷設された直進用レ
ール70上と、旋回テーブル64が旋回する同心円上に
敷設された旋回用レール72上をスライド自在に支持さ
れる。これにより、油圧ポンプ62を作動させてピスト
ンロッド60を伸縮動作させると、研磨ブラシ44はP
S版用アルミニウム10の幅方向に沿って周期的に移動
する。また、旋回駆動部66を作動させると、研磨ブラ
シ44は旋回テーブル64の旋回に伴って旋回し、研磨
ブラシ44はPS版用アルミニウム10の走行方向74
に対して斜めに向いた状態に配置する。
【0019】一方、PS版用アルミニウム10の幅方向
両端の近傍には、一対のセンサ76、76が設けられ、
PS版用アルミニウム10の両端位置が検出され、検出
値がコントローラ78に出力される。コントローラ78
では、検出値から研磨ブラシ44に対するPS版用アル
ミニウム10の幅方向の位置関係、PS版用アルミニウ
ム10の幅寸法、及び研磨ブラシ44とPS版用アルミ
ニウム10との幅寸法差を演算し、これらのデータから
更に、研磨ブラシ44をPS版用アルミニウム10の幅
方向に周期的に移動させるピストンロッド60の移動量
及び移動条件、及びPS版用アルミニウム10の走行方
向に対して斜めになるように研磨ブラシ44を配置する
ための旋回テーブル64の旋回量及び旋回条件を演算す
る。そして、コントローラ78は、これらの演算データ
に基づいて油圧ポンプと旋回駆動部の少なくとも一方を
駆動する。これにより、研磨ブラシ44は、PS版用ア
ルミニウム10の幅方向への周期的な移動動作、及びP
S版用アルミニウム10の走行方向に対して斜めに配置
するための旋回動作のうちの少なくとも一方を行なう。
【0020】次に、上記の如く構成された表面処理装置
でPS版用アルミニウムを表面処理する作用について説
明する。図3及び図4は、研磨ブラシ44の幅寸法より
も少しだけ短い幅寸法のPS版用アルミニウム10、及
び研磨ブラシ44の幅寸法の半分の幅寸法のPS版用ア
ルミニウム10を表面処理する際に、研磨ブラシ44を
PS版用アルミニウム10の幅方向に周期的に移動させ
る場合である。この場合、コントローラ78は、センサ
76、76からの検出値に基づいて研磨ブラシ44にP
S版用アルミニウム10の幅方向に周期的に移動させる
ための移動量及び移動条件を演算し、この条件に基づい
て油圧ポンプ62を作動させる。
【0021】油圧ポンプ62は、図3(a)又は図4
(a)に示すように、研磨ブラシ44とPS版用アルミ
ニウム10の幅寸法差を移動量としてピストンロッド6
0を伸動作させて研磨ブラシ44の一方端とPS版用ア
ルミニウム10の一方端を一致させる。この時、図3よ
りも図4のピストンロッド60の移動量が大きくなる。
続いて、コントローラ78は、図3(b)及び図4
(b)に示すように、油圧ポンプ62を介してピストン
ロッド60を縮動作させて研磨ブラシ44の他方端とP
S版用アルミニウム10の他方端を一致させる。このよ
うにピストンロッド60を伸縮動作させて研磨ブラシ4
4をPS版用アルミニウム10の幅方向に周期的に移動
させることにより、研磨ブラシ44がPS版用アルミニ
ウム10に均等に接触する。従って、研磨ブラシ44で
研磨材スラリー24をPS版用アルミニウム10に擦り
付けて、PS版用アルミニウム10の表面を粗面化する
際に、研磨ブラシを構成する各毛材52の磨耗度を均一
化させることができる。
【0022】図5及び図6は、研磨ブラシ44の幅寸法
よりも少しだけ短い幅寸法のPS版用アルミニウム1
0、及び研磨ブラシ44の幅寸法の半分の幅寸法のPS
版用アルミニウム10を表面処理する際に、研磨ブラシ
44をPS版用アルミニウム10の走行方向に対して斜
めに配置する場合である。この場合、コントローラ78
は、センサ76、76からの検出値から研磨ブラシ44
をPS版用アルミニウム10の走行方向に対して斜めに
配置するための旋回量及び旋回条件を演算し、この条件
に基づいて旋回駆動部66を作動させる。これにより、
旋回テーブル64を旋回させて研磨ブラシ44をPS版
用アルミニウム10に対して直交する位置から図5
(a)及び図6(a)に示すようにPS版用アルミニウ
ム10の走行方向上流側に旋回させる。この時の旋回量
は、PS版用アルミニウム10の両端と研磨ブラシ44
の両端が一致するまで旋回させる量に相当し、図5より
も図6の旋回量が大きくなる。このように、PS版用ア
ルミニウム10の走行方向に対して研磨ブラシ44を斜
めに配置することにより研磨ブラシ44のブラシ全体が
PS版用アルミニウム10に接触させることができる。
これにより、研磨ブラシ44で研磨材スラリー24を走
行するPS版用アルミニウム10に擦り付けて、PS版
用アルミニウム10の表面を粗面化する際に、研磨ブラ
シ44のブラシ全体が常にPS版用アルミニウム10に
接触する。従って、研磨ブラシ44を構成する各毛材5
2の磨耗度を均一化させることができる。
【0023】このように、研磨ブラシ44を旋回操作さ
せる場合、一方向のみの旋回では研磨ブラシ44のブラ
シのコーナ部がPS版用アルミニウムに接触しにくい。
従って、この場合には、PS版用アルミニウム10の上
流側に旋回させたら続いて図5(b)及び図6(b)に
示すように、PS版用アルミニウム10の走行方向下流
側に旋回させると、研磨ブラシ44のコーナ部も均等に
PS版用アルミニウム10に接触させることができる。
【0024】以上の作用の説明では、研磨ブラシ44を
PS版用アルミニウム10の幅方向に周期的に移動操作
させる場合と、研磨ブラシ44をPS版用アルミニウム
10の走行方向に対して斜めに配置されるように旋回操
作させる場合の何れか一方の操作を行なうことで説明し
た。しかし、これに限定されるものではなく、研磨ブラ
シ44の前記移動操作と旋回操作を組み合わせて行なう
ようにしてもよい。この場合には、研磨ブラシ44の各
毛材52をより一層均一化することができる。
【0025】従って、本発明の平版印刷用支持体の表面
処理方法及び装置によれば、平版印刷用支持体を表面処
理する際に、研磨ブラシを構成する各毛材を均等に磨耗
させることができるので、幅の異なる複数の平版印刷用
支持体を連続的に表面処理する場合でも、研磨ブラシの
更新回数を減少でき、また毛材の刈り揃え作業を行なう
必要がない。これにより、経済的で且つ効率の良い表面
処理を行なうことができる。
【0026】尚、研磨ブラシ44をPS版用アルミニウ
ム10の幅方向に移動させる例で示したが、研磨ブラシ
44を固定してPS版用アルミニウム10の方を研磨ブ
ラシの軸方向に移動させるように構成してもよい。ま
た、旋回操作の場合に研磨ブラシを旋回させるようにし
たが、研磨ブラシを固定してPS版用アルミニウムの走
行方向を旋回させるようにしてもよい。
【0027】
【実施例】(実施例1)実施例1として、図2の研磨ブ
ラシ装置を備えた図1の表面処理装置を用いて、研磨ブ
ラシをPS版用アルミニウムの幅方向に周期的に移動さ
せながらPS版用アルミニウムの表面に研磨材スラリー
を注ぎながら研磨ブラシで表面処理した。研磨ブラシの
移動量は、PS版用アルミニウムと研磨ブラシの幅寸法
差とし、移動速度は10mm/分で行なった。
【0028】比較例として研磨ブラシの中央部とPS版
用アルミニウムを接触させて研磨ブラシを全く移動させ
ない場合について行なった。研磨ブラシ装置の研磨ブラ
シは、実施例1及び比較例ともに、幅1000mmで毛
長30mmの毛材を束状にしローラーに固定したものを
用いた。また、PS版用アルミニウムは、最初に800
mm幅のPS版用アルミニウムを走行速度30m/分で
100000m流し、続いて300mm幅のPS版用ア
ルミニウムを同じ走行速度で100000m流した。
【0029】そして、実施例1及び比較例について、試
験終了後の研磨ブラシの中央部の毛材の長さと両端部の
毛材の長さを比較した。その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】 表1の結果から明らかなように、本発明の研磨ブラシ装
置を用いて研磨ブラシをPS版用アルミニウムの幅方向
に移動させることにより、研磨ブラシを構成する各毛材
を均一に磨耗させることができた。従って、実施例の場
合には、次のPS版用アルミニウムの表面処理をする場
合にもそのまま継続して使用することができた。
【0031】これに対し、比較例では、当然のことなが
ら、研磨ブラシの中央部のみの毛材が磨耗し、試験終了
後には研磨ブラシの表面に段差が形成された。従って、
比較例の場合には、新しい研磨ブラシを交換するか、或
いは毛材を刈り揃えなくてはならなかった。 (実施例2)実施例2として、図2の研磨ブラシ装置を
備えた図1の表面処理装置を用いて、研磨ブラシを旋回
させて、PS版用アルミニウムの走行方向に対して斜め
に位置させるように配置し、PS版用アルミニウムの両
端と研磨ブラシの両端が一致するようにして実施例1と
同様に表面処理を行なった。
【0032】比較例として研磨ブラシの中央部とPS版
用アルミニウムを接触させて研磨ブラシを旋回させない
場合について行なった。研磨ブラシ装置の研磨ブラシ
は、実施例1及び比較例ともに、幅1000mmで毛長
30mmの毛材を束状にしローラーに固定したものを用
いた。また、PS版用アルミニウムは、最初に800m
m幅のPS版用アルミニウムを走行速度30m/分で1
00000m流し、続いて300mm幅のPS版用アル
ミニウムを同じ走行速度で100000m流した。
【0033】そして、実施例2及び比較例について、試
験終了後の研磨ブラシの中央部の毛材の長さと両端部の
毛材の長さを比較した。その結果を表2に示す。
【0034】
【表2】 表2の結果から明らかなように、本発明の研磨ブラシ装
置を用いて研磨ブラシをPS版用アルミニウムの幅方向
に移動させることにより、実施例1の場合と同様に研磨
ブラシの毛材を均一に磨耗させることができた。従っ
て、実施例の場合には、次のPS版用アルミニウムの表
面処理をする場合にもそのまま継続して使用することが
できた。
【0035】これに対し、比較例では、当然のことなが
ら、研磨ブラシの中央部のみの毛材が磨耗し、試験終了
後には研磨ブラシの表面に段差が形成された。従って、
比較例の場合には、新しい研磨ブラシを交換するか、或
いは毛材を刈り揃えなくてはならなかった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の平版印刷
用支持体の表面処理方法及び装置によれば、本発明の表
面処理方法によってブラシグレインの問題点を解決し、
研磨ブラシの消耗速度を大幅に遅くしブラシの更新費用
を下げることが可能になり、研磨ブラシの交換作業が大
幅に減り、安価で生産効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平版印刷用支持体の表面処理装置の全
体フローを示した全体構成図
【図2】本発明の表面処理装置の研磨ブラシ装置を説明
する説明図
【図3】本発明の表面処理装置の作用を説明するもの
で、研磨ブラシ装置を幅広なPS版用アルミニウムの幅
方向に移動させた時の説明図
【図4】本発明の表面処理装置の作用を説明するもの
で、研磨ブラシ装置を幅狭なPS版用アルミニウムの幅
方向に移動させた時の説明図
【図5】本発明の表面処理装置の作用を説明するもの
で、研磨ブラシ装置を幅広なPS版用アルミニウムの走
行方向に対して斜めに配置させた時の説明図
【図6】本発明の表面処理装置の作用を説明するもの
で、研磨ブラシ装置を幅狭PS版用アルミニウムの走行
方向に対して斜めに配置させた時の説明図
【符号の説明】
10…PS版用アルミニウム 14…ブラシグレイン槽 16…研磨材ノズル 18…研磨ブラシ装置 20…循環タンク 24…研磨材用スラリー 28…研磨材補給ライン 30…水供給ライン 32…オーバーフロータンク 36…サイクロン 40…遠心分離機 44…研磨ブラシ 46…移動装置 48…旋回装置 52…毛材 54…モータ 56…滑り軸受 58…シリンダ 60…ピストンロッド 62…油圧ポンプ 64…旋回テーブル 66…旋回駆動部 68…移動台 70…直進用レール 72…旋回用レール 74…PS版用アルミニウムの走行方向 76…センサ 78…コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨ブラシで研磨材スラリーを走行する平
    版印刷用支持体に擦り付けて、前記平版印刷用支持体の
    表面を粗面化する平版印刷用支持体の表面処理方法にお
    いて、 前記研磨ブラシの幅が前記平版印刷用支持体の幅よりも
    幅広な場合には、 前記研磨ブラシと前記平版印刷用支持体の少なくとも一
    方を、前記平版印刷用支持体の幅方向に周期的に移動さ
    せることにより前記研磨ブラシのブラシ全体を前記平版
    印刷用支持体に対して均等に接触させる移動操作と、 前記研磨ブラシと前記平版印刷用支持体の少なくとも一
    方を、前記平版印刷用支持体の走行方向に対して前記研
    磨ブラシが斜めに配置されるように旋回させることによ
    り前記研磨ブラシのブラシ全体を前記平版印刷用支持体
    に接触させる旋回操作と、 のうちの少なくとも一方の操作を行なうことを特徴とす
    る平版印刷用支持体の表面処理方法。
  2. 【請求項2】前記移動操作の場合には前記研磨ブラシの
    移動量を変えることにより、前記旋回操作の場合には旋
    回量を変えることにより幅寸法の異なる平版印刷用支持
    体に対応させることを特徴とする請求項1の平版印刷用
    支持体の表面処理方法。
  3. 【請求項3】研磨ブラシで研磨材スラリーを走行する平
    版印刷用支持体に擦り付けて、前記平版印刷用支持体の
    表面を粗面化する平版印刷用支持体の表面処理装置にお
    いて、 前記表面処理装置は、前記研磨ブラシを前記平版印刷用
    支持体の幅方向に移動させる移動手段と、前記研磨ブラ
    シを前記平版印刷用支持体の走行方向に対して斜め向き
    に位置させるように旋回する旋回手段とのうちの少なく
    とも一方を備えていることを特徴とする平版印刷用支持
    体の表面処理装置。
  4. 【請求項4】前記研磨ブラシは、毛材を多数の溝に植毛
    した植毛体をローラ又は板状体に固定したもの、或いは
    束状にした毛材をローラ又は板状体に直接固定したもの
    であることを特徴とする請求項3の平版印刷用支持体の
    表面処理装置。
JP9343248A 1997-12-12 1997-12-12 平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置 Pending JPH11170723A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9343248A JPH11170723A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置
US09/207,664 US6273784B1 (en) 1997-12-12 1998-12-09 Surface treatment method and apparatus for support of lithographic plate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9343248A JPH11170723A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11170723A true JPH11170723A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18360070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9343248A Pending JPH11170723A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6273784B1 (ja)
JP (1) JPH11170723A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166225A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Sanko Sangyo Kk 表面処理装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040094431A1 (en) * 2000-06-12 2004-05-20 Howard A. Fromson Brush graining
US6651298B2 (en) 2000-06-12 2003-11-25 Howard A. Fromson Brush graining method
US6629880B1 (en) * 2000-12-14 2003-10-07 National Semiconductor Corporation Rotary mechanical buffing method for deflashing of molded integrated circuit packages
EP1487610B1 (en) * 2002-02-28 2006-05-24 Nina Himmer Automated processing unit for a working station
WO2004079455A1 (ja) * 2003-03-04 2004-09-16 Mitsubishi Chemical Corporation 電子写真感光体用基体、該基体の製造方法および該基体を用いた電子写真感光体
US20050036631A1 (en) * 2003-08-11 2005-02-17 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha System and method for testing motor vehicle loudspeakers
US20090029631A1 (en) * 2005-09-23 2009-01-29 General Electric Mitigation of stress corrosion and fatigue by surface conditioning
DE102007048544A1 (de) * 2007-10-09 2009-04-16 Paul Ernst Maschinenfabrik Gmbh Vorrichtung zum Schleifen von Werkstücken
TWM367050U (en) * 2009-05-08 2009-10-21 Salida Industry Co Ltd All-purpose sander
CN203125269U (zh) * 2012-11-05 2013-08-14 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 打磨装置
DE102016013408A1 (de) * 2016-11-04 2018-05-30 Michael Weinig Ag Maschine und Verfahren zur Bearbeitung von Werkstücken aus Holz, Kunststoff und dgl.
CN114055312A (zh) * 2020-07-29 2022-02-18 浙江谋皮环保科技有限公司 用于去除金属氧化皮的刷辊移动控制方法、系统及装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2702969A (en) * 1951-10-26 1955-03-01 W P Fuller & Co Mirror making apparatus
US3548435A (en) * 1967-10-27 1970-12-22 Us Industries Inc Egg-washing means
US4078905A (en) * 1976-12-03 1978-03-14 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Edge-rounding method and apparatus therefor
JPS53123204A (en) 1977-04-04 1978-10-27 Okamoto Kagaku Kogyo Kk Method of producing printing plate aluminum support
US4477317A (en) 1977-05-24 1984-10-16 Polychrome Corporation Aluminum substrates useful for lithographic printing plates
US4646479A (en) * 1981-09-25 1987-03-03 Avco Corporation Deburring method
US5759089A (en) * 1996-01-16 1998-06-02 Mccoy; Thomas Edward Apparatus for in-line surface finishing of cylindrical tubing such as stainless steel tubing with supporting mandrel and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166225A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Sanko Sangyo Kk 表面処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6273784B1 (en) 2001-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11170723A (ja) 平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置
US6520833B1 (en) Oscillating fixed abrasive CMP system and methods for implementing the same
JPS6154533B2 (ja)
KR20010067404A (ko) 화학 기계적 평탄화 시스템
JPS6082680A (ja) 金属ウエブの表面処理装置
EP0739684A1 (en) Wheel truing device
JP2001334453A (ja) 化粧板の粗面化工程における粗面化方法およびその装置。
JPH11347843A (ja) 金属管外周面の電解複合研磨方法及びその方法により形成された感光ドラム用基体
JP2003089051A (ja) 研磨装置
TW396084B (en) Chemical mechanic polishing machine
JPH1159008A (ja) 平版印刷用支持体の表面処理方法及び装置並びに研磨ブラシ用研磨装置
JP4078183B2 (ja) デバイスウェハの周辺部研磨装置
KR100586562B1 (ko) 자동연마장치 및 그 제어시스템
KR100252187B1 (ko) 종이 코팅용 브레이드 가공장치
JPH10329006A (ja) 研磨装置における研磨布自動交換装置
KR100415300B1 (ko) 선재용 롤링 경화장치
JP5445081B2 (ja) ツルーイング方法
JP2003266318A (ja) 有機弾性体の研削砥石、研削方法及び研削盤
RU2237570C1 (ru) Способ очистки засаленных абразивных кругов
EP0979738A1 (en) Surface treatment method and apparatus for graining aluminium base for printing plates
RU2155662C2 (ru) Способ шлифования поверхностей сборным прерывистым кругом
JP2001054864A (ja) 研削加工方法及びそれを用いる研削盤
JPH05237756A (ja) ゴムロールの表面研削方法
KR100393895B1 (ko) 선재용 롤링 경화장치
CN115476239A (zh) 线材砂光生产线