JP5445081B2 - ツルーイング方法 - Google Patents

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本発明は、研削盤の砥石車のツルーイング方法に関するものであり、詳しくは回転する砥石車外周のツルーイング対象面をツルアによってツルーイングする砥石車のツルーイング方法に関するものである。
研削後の砥石車の形状乱れを成形するためのツルーイング方法として、ツルーイングロールをトラバース送りして砥石車を成形する従来技術(例えば、特許文献1参照)がある。
カムシャフトのカム部のように工作対象部の全幅を研削する場合、砥石幅が工作対象部の全幅より広い砥石車を使用して研削する。これは工作物の位置決め誤差、工作物幅誤差を吸収して全幅を確実に研削するためである。このような構成で研削すると、研削の作用面である砥石車中央部は研削により磨耗して径が減少し、非研削部の砥石幅の両端部は磨耗しないため、砥石車外周面に凹凸が生じる。
砥石車が研削による磨耗で所望の研削性能を発揮できなくなった場合に、砥石車のこの凹凸の除去を含む砥石車の成形が必要となり、ツルーイングが実施される。
特許文献1に記載の従来技術について以下に説明する。
図10に示す研削盤において、砥石車45は、Z軸と平行な回転軸を持つ砥石軸48に装着され、X軸方向に往復可能な砥石台41に保持される。ツルーイング装置47は、砥石車45の回転軸と平行な軸で回転するツルーイングロール46を備え、Z軸方向へ往復可能なテーブル42上に設置された主軸台43に配置される。
ツルーイングは以下のように実施する。
図11において、砥石車45をX軸方向でツルーイングロール46に接近させて砥石車45とツルーイングロール46が接触した状態で、ツルーイングロールをZ軸方法へトラバースさせ砥石車45から抜けた位置で停止させる。次に、砥石車45をX軸方向でツルーイングロール46に接近する方向へ所定量送り、ツルーイングロール46をZ軸方向で先ほどと反対方向にトラバースさせ砥石車45から抜けた位置で停止させる。さらに、砥石車45をX軸方向でツルーイングロール46に接近する方向へ所定量送り、ツルーイングロール46をZ軸方向で先ほどと反対方向にトラバースさせ砥石車45から抜けた位置で停止させる。以上の操作を繰り返して、砥石車45の外周面の凹凸がなくなった時点でツルーイングを終了する。
ここで、ツルーイングロール46の幅はツルーイングロールの低コスト化と、ツルーイング時の法線力を制限して所定の接触面圧を得るため通常5mm以下であり、カムシャフトのカム幅は通常10mm以上である。すなわち、工作物の研削幅B1よりツルーイングロール46の幅B3が小さい。
特開2007−260880号公報
従来技術ではツルーイングロール46の幅B3が加工幅B1より狭いために、砥石車表面が平坦化されるまでに砥石幅の中央部の凹部が余分に除去され、過剰な砥石消耗とツルーイング時間の増大が避けられなかった。その詳細を以下に説明する。
ツルーイング時に砥石が実用的なオーダで除去されるには、所定以上のツルーイングロール46と砥石車45の法線方向の接触力が必要である。その力は砥石車45にツルーイングロール46が切込まれ、砥石車45とツルーイングロール46が相対的に弾性変位することで発生する。このときのツルーイングロール46の切込量をK、砥石除去深さをJ、砥石車45とツルーイングロール46の相対的な弾性変位をDとすると、J=K−Dとなる。切込量Kに対する除去深さJの比率C=J/Kは切込量と系の構造によって異なるが0.3〜0.7程度である。
図12に示すように、凸部と凹部の段差Eが切込量Kより小さくなると、ツルーイングロールが凸部と凹部の両面に接触する、この状態での段差とツルーイング回数の関係は以下のように表せる。初期段差高さをEとすると、凸部の除去深さはK・C=Jとなり、凹部の除去深さは(K−E)・Cとなり、1回のツルーイング後の段差EはE=E−K・C+(K−E)・C=E(1−C)となる。2回目のツルーイング後の段差EはE=E(1−C)=E(1−C)となり、n回後の段差はE=E(1−C)となる。
この間の凹部の総除去深さHはH=n・J−E(1−(1−C))となり、これは本来不要な過剰な除去量である。
特許文献1に示す従来技術では、形修正ツルーイングと目立てツルーイングでツルアロールと砥石車の回転速度比率を変えることで、形修正ツルーイング時の切込量Kと除去深さJの比であるCを大きくして、凹部の過剰な除去を減少させている。しかしながら凹部の過剰な除去を完全には無くすことができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、砥石車外周面の凸部を選択的にツルーイングし平坦化した後に全表面をツルーイングすることで、過剰な砥石除去とツルーイング時間の増大が生じないツルーイング方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、砥石幅より狭い加工物の加工面をプランジ研削加工した結果、砥石車の研削作用面の両端部に凸部が発生した前記砥石車のツルーイング方法において、前記加工面より広幅のツルアを用い、前記ツルアと前記砥石車を前記砥石車の回転軸と平行な面内で前記砥石車幅方向の運動を含む相対運動をして、前記砥石車を成形することである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1に係る発明において、前記砥石車の回転軸を含む断面において前記砥石車の研削作用面の形状が直線で構成され、前記ツルアのツルーイング面が円筒または平面または円錐で、前記ツルアが前記砥石車の研削作用面に沿った併進運動と、前記ツルアを前記砥石車に切込む切込み運動をさせることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1に係る発明において、前記砥石車の回転軸を含む断面において前記砥石車の研削作用面の形状が円弧で、前記ツルアのツルーイング面が球またはトロイダルまたは円筒で、前記ツルアが前記砥石車の円弧状研削作用面に沿った遥動運動と、前記ツルアを前記砥石車に切込む切込み運動をさせることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項2または請求項3に係る発明において、前記ツルアを前記砥石車の幅と前記ツルア幅の合計より大きなストロークで研削作用面に沿った相対運動をさせ、ストロークの両端の前記砥石車と前記ツルアが接触しない状態で前記切込み運動をさせることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に係る発明において、前記砥石車と前記ツルアとの接触状態を検知する接触検知手段を備えたツルーイング装置を用いて、前記接触検知手段の接触状態の検知出力、または前記接触検知手段の接触状態の前記検知出力と前記ツルアと前記砥石車の相対位置、に基づき、前記砥石車のツルーイングの開始と終了の少なくとも一方を判定することである。
請求項1に係る発明によれば、ツルーイング初期にはツルアと砥石車の外周面の凸部が常に接触しており、凹部にツルアが接触することはない。凸部のみが選択的に除去され、凸部が凹部と同じ高さに平坦化された後に凹部を含む砥石車の全面がツルーイングされる。このため、凹部の過剰な除去が防止でき砥石寿命が長くなり、研削加工のコストを低下できる。さらに、効率的に段差除去ができツルーイング時間を短縮できるため、研削加工の効率を向上できる。
請求項2に係る発明によれば、工作物の加工部形状が円筒、円錐及びショルダ付き円筒、ショルダ付き円錐の研削加工における、コスト低下と、効率を向上できる。
請求項3に係る発明によれば、工作物の加工部形状が球またはトロイダルの研削加工における、コスト低下と、効率を向上できる。
請求項4に係る発明によれば、ツルアの全面が均等に砥石除去作用を行うのでツルアの消耗が均一に生じツルアの形状崩れが少なく、ツルア寿命が長くなる。
請求項5に係る発明によれば、ツルーイングの開始を凸部とツルアが接触した時の接触検知手段の出力変動で判定できるので、ツルアが砥石車の凸部に接触するまでは高速でツルアを砥石車に接近させ、接触判定によりツルーイングを開始する。これにより、ツルーイング開始までの時間を短縮できる。
また、凸部のツルーイングが終了し段差がなくなったことを、ツルアと砥石車の接触幅が広くなることによる接触検知手段の出力変動で判定できるので、凸部の除去を終えたと判定した時点でツルーイングの終了または所定の仕上げサイクルを起動してツルーイングを終了する。これにより、余裕を見たツルーイングサイクルが不要となり、砥石の過剰な除去と、無駄な時間をなくしたツルーイングを実現できる。
第1実施形態のツルーイング装置の全体構成を示す概略図である。 図1の側面図である。 第1実施形態の研削状態を示す概略図である。 第1実施形態のツルーイング動作を示す概略図である。 第1実施形態のツルーイング時のツルーイングロールと砥石車の相対位置を示す概略図である。 第1実施形態のツルーイングロール位置とツルーイングモータ動力を示すグラフである。 第1実施形態のアンギュラ形研削への適用例を示す概略図である。 第2実施形態のツルーイング動作を示す概略図である。 第2実施形態のツルーイング時のツルーイングロールと砥石車の相対位置を示す概略図である。 従来技術の全体構成を示す概略図である。 従来技術のツルーイング動作を示す概略図である。 従来技術のツルーイング時の砥石除去状態を示す概念図である。
以下、本発明のツルーイング方法の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の工作物の研削部の形状が直線の母線で構成されたカムを研削するカム研削盤の実施事例に基づき、図1〜図6を参照しつつ説明する。
図1に示すように、研削盤1は、ベッド2を備え、ベッド2上にX軸方向に往復可能な砥石台3と、X軸に直交するZ軸方向に往復可能なテーブル4を備えている。砥石台3は砥石軸8を回転自在に支持し、砥石軸8を回転させる砥石軸回転モータ(図示省略する)を備えており、砥石車7は砥石軸8に着脱自在に装着されて回転駆動される。テーブル3上には、工作物11の一端を把持して回転自在に支持し主軸モータ(図示省略する)により回転駆動される主軸5と、工作物11の他端を回転自在に支持する心押し台6を備えており、工作物Wは主軸5と心押し台6により支持されて、研削加工時に回転駆動される。 ツルーイングモータ11により回転駆動されるツルーイングロール9を回転自在に支持したツルーイング装置10が、主軸5に付設されている。ツルーイングロール9の幅B3は工作物Wの加工幅B1より大きく砥石車7の幅B2より小さく設定されている。
この研削盤1は、所定のプログラムを実行することで自動化された研削加工やツルーイングを実行する制御装置30を備えている。制御装置30の機能的構成として、砥石台3の送りを制御するX軸制御手段31、テーブル4の送りを制御するZ軸制御手段32、ツルーイング装置10を制御するツルーイング装置制御手段33、砥石軸8の回転を制御する砥石軸制御手段34などを具備している。また、ツルーイング装置制御手段33の内部にはツルーイングモータ11の動力を検知できるツルーイングモータ動力検知手段331を備えている。
上記の研削盤1で工作物Wの加工部の幅B1より砥石車7の幅B2が大きい砥石車7で工作物Wをプランジ研削すると、図3に示すように、砥石車7の中央部の研削作用面が損耗し形状誤差と砥粒の切れ味低下が発生すると共に、研削しない両端部に凸部が形成される。所望の研削性能を維持するためには、砥石形状の修正と砥粒の切れ味を再生するためのツルーイングが必要となる。
上記のように損耗した砥石車7のツルーイング方法を図4〜図6に基づき説明する。
図4に示すように、ツルーイングロール9をZ軸方向にテーブル4により移動させ、砥石車7とツルーイングロール9が接触できる位置bへ割出す。ツルーイングロール9と砥石車7を回転させ、砥石車7をX軸方向にツルーイングロール9に接近するように前進させる。砥石車7の凸部とツルーイングロール9が接触したら砥石車7の送りを停止する。このときの砥石車7とツルーイングロール9の接触は、ツルーイングモータ動力検知手段331によりツルーイングモータ11の動力が変動したことにより検知する。
次に、ツルーイングロール9を、砥石車7の凸部に接触した状態でZ軸方向にテーブル4により移動させ、砥石車7とツルーイングロール9の接触が終了した位置eで停止する。次に、砥石車7を所定の量X軸方向に前進させた後に、ツルーイングロール9を、先程と反対のZ軸方向に、砥石車7の凸部に接触した状態でテーブル4により移動させ、砥石車7とツルーイングロール9の接触が終了した位置aで停止する。さらに、砥石車7を所定の量X軸方向に前進させた後に、ツルーイングロール9を、砥石車7の凸部に接触した状態で、先程と反対のZ軸方向にテーブル4により移動させ、砥石車7とツルーイングロール9の接触が終了した位置eで停止する。このaからeまでの往復動作を砥石車7の凸部が除去されるまで繰り返す。
この時の、ツルーイングロール9と砥石車7の位置関係は図5のa〜eに示す順番で変化し、ツルーイングモータ11の動力とツルーイングロール9のZ軸位置の関係は図6の実線で示すような変動をする。
以上のツルーイング工程では、砥石車7の凸部とツルーイングロール9が接触しているので、ツルーイングロール9と砥石車7の凹部が接触することはなく凸部のみが選択的に除去できる。すなわち、凹部の過剰な除去が防止でき、凸部の除去時間も短縮できる。
また、aからeまでの往復動作でツルーイングするため、ツルーイングロール9の全面が均等に砥石除去作用を行うので、ツルーイングロール9の消耗が均一となり型崩れが少なくツルーイングロール9の寿命が長くなる。
砥石車7の外周面の凸部が除去され平坦化されると、ツルーイングロール9と砥石車7の接触幅はZ軸方向の相対位置により変化し、最大接触幅はツルーイングロール9の幅となる。この時のツルーイングモータ11の動力とツルーイングロール9のZ軸位置の関係は図6の破線で示すような変動をし、ツルーイングロール9が全幅で砥石車7に接触する位置で最大の動力値となる。
この動力の増加を検知したら所定の仕上げツルーイングサイクルを起動して、仕上げツルーイングサイクルが終了した時点でツルーイングを終了する。仕上げツルーイングサイクルとしては例えば、所定のツルーイングロール9の切込で1回Z軸方向に送り、次に切込無しで1回Z軸方向に送るなどのサイクルが採用されるが、該当の研削に最適な条件で仕上げツルーイングサイクルを決定すればよい。
なお、本実施例ではツルーイングモータ11の動力を検知してツルーイング状況を判定したが、ツルーイングロール9に加わる抵抗力やアコースティックエミッション(AE)信号などの他の検知手段を用いてもよい。
また、本実施例では砥石車7とツルーイングロール9が円筒形状の場合について説明したが、図7に示すショルダ付き円筒工作物の研削に使用される、アンギュラ形砥石車15にも適用可能である。この場合は、そろばん玉状のツルーイングロール16を用いて、砥石車15のショルダ面のツルーイングはZ軸方向を切込としX軸方向に送り、砥石車15の円筒部加工面のツルーイングはX軸方向を切込としZ軸方向に送ることでツルーイングする。
以上の結果、ツルーイング初期にはツルーイングロール9と砥石車7の外周面の凸部が常に接触しており、凹部にツルーイングロール9が接触することはない。凸部のみが選択的に除去され、凸部が凹部と同じ高さになった後に凹部を含む砥石車7の全面がツルーイングされる。このため、凹部の過剰な除去が防止でき砥石寿命が長くなるため、研削加工のコストを低下できる。さらに、効率的に段差除去ができツルーイング時間を短縮できるため、研削加工の効率を向上できる。
凸部とツルーイングロール9の接触をツルーイングモータ11の動力変動で判定できるので、ツルーイングロール9が砥石車7の凸部に接触するまでは高速でツルーイングロール9を砥石車7に接近させ、接触検知後にツルーイングを開始することが可能で、ツルーイング開始までに必要な時間を短縮できる。
凸部の除去が終了し段差がなくなったことを、ツルーイングロール9と砥石車7の接触幅が広くなることによるモータ動力検知手段331の出力変動で判定できる。凸部の除去を終えたと判定した時点で、ツルーイングの終了または所定の仕上げサイクルを起動してツルーイングを終了することができる。このためあらかじめ余裕を見たツルーイングサイクルを実施する必要がなくなり、余分なツルーイングを防止でき、無駄な時間を短縮し、効率的なツルーイングを実現できる。
工作物の加工部形状が円筒、円錐及びショルダ付き円筒、ショルダ付き円錐の研削加工における、コスト低下と、効率向上ができる。
<第2実施形態>
球面またはトロイダル形状の工作物の研削に用いられる、砥石車20の回転軸を含む断面において砥石車20の研削作用面の形状が円弧であるトロイダル形状の砥石車20についても図8に示す構成で第1実施形態と同様の効果を得られる。
図8は第1実施形態の機械構成に、X軸とZ軸に直交する鉛直軸のV軸を付加しツルーイング装置22を旋回可能にした機械構成である。
ツルーイングロール21の回転軸を含む断面でのツルーイング作用面形状は工作物と同じ円弧形状を備えている。
ツルーイング時の砥石車20とツルーイングロール21の相対的な運動を、第1実施形態のZ軸方向の併進運動から、図9に示すような砥石車20の円弧に沿った遥動運動に代える。この遥動運動は砥石車送りのX軸、ツルーイングロール送りのZ軸、ツルーイングロール旋回のV軸の3軸同時制御により実行される。
なお、本実施事例ではV軸をツルーイングロール21が旋回する構造で構成したが、砥石車20を旋回する構造としてもよい。
これにより、円弧形状の砥石車20の両端の凸部を選択的に除去することが可能で、工作物の加工部形状が球またはトロイダルの研削加工における、凹部の過剰な除去が防止でき砥石寿命が長くなるため、研削加工のコストを低下できる。効率的に段差除去ができツルーイング時間を短縮できるため、研削加工の効率を向上できる。
また円弧形状の砥石車20のツルーイングにおいて、ツルーイングの開始を、凸部とツルーイングロール21が接触した時のツルーイングモータ動力検知手段331の出力変動で判定できる。このため、ツルルーイングロール21が砥石車20の凸部に接触するまでは、高速でツルーイングロール21を砥石車に接近させることが可能で、ツルーイング開始までに必要な時間を短縮できる。
同じく、凸部の除去が終了し段差がなくなったことを、ツルーイングロール21と砥石車20の接触幅が広くなることによる、ツルーイングモータ動力検知手段331の出力変動で判定できる。このため、凸部の除去を終えたと判定した時点で、ツルーイングの終了または所定の仕上げサイクルを起動してツルーイングを終了することができる。これにより、あらかじめ余裕を見たツルーイングサイクルを実施する必要がなくなり、余分なツルーイングを防止でき、無駄な時間を短縮し、効率的なツルーイングを実現できる。
<第1実施形態および第2実施形態の変形態様>
上記の実施形態では回転式のツルーイングロール9、16、21を備えた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ツルーイングロール9、16、21をツルーイングブロックとして静止した状態でツルーイングするツルーイング方法にも適用可能である。
W:工作物 4:テーブル 7、15、20:砥石車 9、16、21:ツルーイングロール 10、22:ツルーイング装置 11、23:ツルーイングモータ 331:ツルーイングモータ動力検知手段

Claims (5)

  1. 砥石幅より狭い加工物の加工面をプランジ研削加工した結果、砥石車の研削作用面の両端部に凸部が発生した前記砥石車のツルーイング方法において、前記加工面より広幅のツルアを用い、前記ツルアと前記砥石車を前記砥石車の回転軸と平行な面内で前記砥石車幅方向の運動を含む相対運動をさせて、前記砥石車を成形するツルーイング方法。
  2. 前記砥石車の回転軸を含む断面において前記砥石車の研削作用面の形状が直線で構成され、前記ツルアのツルーイング面が円筒または平面または円錐で、前記ツルアが前記砥石車の研削作用面に沿った併進運動と、前記ツルアを前記砥石車に切込む切込み運動をさせる、請求項1記載のツルーイング方法。
  3. 前記砥石車の回転軸を含む断面において前記砥石車の研削作用面の形状が円弧で、前記ツルアのツルーイング面が球またはトロイダルまたは円筒で、前記ツルアが前記砥石車の円弧状研削作用面に沿った遥動運動と、前記ツルアを前記砥石車に切込む切込み運動をさせる、請求項1記載のツルーイング方法。
  4. 前記ツルアを前記砥石車の幅と前記ツルア幅の合計より大きなストロークで研削作用面に沿った相対運動をさせ、ストロークの両端の前記砥石車と前記ツルアが接触しない状態で前記切込み運動をさせる、請求項2〜請求項3のいずれか1項に記載のツルーイング方法。
  5. 前記砥石車と前記ツルアとの接触状態を検知する接触検知手段を備えたツルーイング装置を用いて、前記接触検知手段の接触状態の検知出力、または前記接触検知手段の接触状態の前記検知出力と前記ツルアと前記砥石車の相対位置、に基づき、前記砥石車のツルーイングの開始と終了の少なくとも一方を判定する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のツルーイング方法。
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