JP5895484B2 - 押出ラミネート用エチレン系重合体組成物および積層体 - Google Patents
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Description
(a)160℃で測定された溶融張力10〜100mN
(b)MFR4g/10分以上13g/10分以下
(c)エチレン−α−オレフィン共重合体(A)のMFR(MFRA)とエチレン−α−オレフィン共重合体(B)のMFR(MFRB)の比MFRA/MFRBが0.25〜4.0
(d)エチレン−α−オレフィン共重合体(A)のMFR(MFRA)と高圧法低密度ポリエチレン(C)のMFR(MFRC)の比MFRA/MFRCが0.25〜4.0
以下、本発明について詳細に説明する。
メタロセン触媒の構成成分として用いる活性化助触媒は、メタロセン錯体、またはメタロセン錯体と有機アルミニウム化合物の反応物を、オレフィンの重合が可能な活性種に変換する役割を果たす化合物を示し、メタロセン錯体からカチオン性化合物を生成させる化合物であることが好ましく、生成したカチオン性化合物は、オレフィンを重合することが可能な重合活性種として作用する。活性化助触媒は、重合活性種を形成した後、生成したカチオン性化合物に対して弱く配位または相互作用するものの、該活性種と直接反応しない化合物を提供する化合物である。
(g)エチレン系重合体組成物よりなる層の厚みの最大値dHと最小値dLが式(1)の関係を満足する。
層の厚みの最大値dHと最小値dLの関係が上記範囲にあるとき、押出ラミネート成形品の端部の厚みが中央部と均一になって耳高が抑制されるため、巻物としたときにラミネートフィルムにしわが入りにくくなるため好ましい。
マクロモノマーおよびエチレン−α−オレフィン共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)および重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mlの濃度で調製し、0.3ml注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正されている。なお、MwおよびMnは直鎖状ポリエチレン換算の値として求めた。
エチレン−α−オレフィン共重合体(A)およびエチレン系重合体組成物の密度は、JIS K6760(1995)に準拠して密度勾配管法で測定した。
エチレン−α−オレフィン共重合体(A)およびエチレン系重合体組成物のMFRは、JIS K6760(1995)に準拠してメルトインデクサーで測定した。
エチレン系重合体組成物の溶融張力は、バレル直径9.55mmの毛管粘度計(東洋精機製作所、商品名:キャピログラフ)に、長さが8mm,直径が2.095mm、流入角が90°のダイスを装着し測定した。溶融張力は、温度を160℃に設定し、ピストン降下速度を10mm/分、延伸比を47に設定し、引き取りに必要な荷重(mN)を測定した。最大延伸比が47未満の場合、破断しない最高の延伸比での引き取りに必要な荷重(mN)を溶融張力とした。
エチレン−α−オレフィン共重合体(A)の長鎖分岐数は、Varian製 VNMRS−400型核磁気共鳴装置を用いて、13C−NMRによってヘキシル基以上の長鎖分岐の数を測定した。溶媒はテトラクロロエタン−d2である。主鎖メチレン炭素1,000個当たりの個数として、「マクロモレキュールズ(Macromolecules)」第31巻、25号、8677〜8683ページ(1998年)に記載の下記式(4)から求めた。
[式中、IAαはヘキシル基以上の長鎖分岐のα−炭素ピーク(化学シフト:34.6ppm)の積分強度であり、IAtotは主鎖メチレン炭素のピーク(30.0ppm)の積分強度である。]
〜ネックイン〜
エチレン系重合体組成物を90mmφのスクリューを有する押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)の押出機へ供給し、エアーギャップ130mm、315℃の温度で開口幅600mmのTダイより押出し、基材の引取り速度を200m/分として、坪量50g/m2のクラフト紙基材上にエチレン系重合体組成物が10μmの厚さになるよう押出ラミネートした際の、Tダイ開口幅とエチレン系重合体組成物のコート幅との差をネックインとし、その値を測定した。
エチレン系重合体組成物を90mmφのスクリューを有する押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)の押出機へ供給し、315℃の温度で開口幅600mmのTダイより押出し、基材の引取速度を200m/分として、基材である厚み20μmのアルミニウム箔(住軽アルミ箔(株)製)と厚み50μmのLLDPE製フィルム(東洋紡績(株)製リックス)の間にエチレン系重合体組成物が15μmの厚さになるようにサンドウィッチラミネートして積層体を得た。得られた積層体を幅15mmに切断し、アルミニウム面と樹脂組成物の面の剥離強度を、引張試験機(エーアンドディ社製テンシロン)を用いて引張速度300mm/分で測定した。
ネックインの測定において作製した積層体の厚みを、端部から50mmおきに計測し、最も厚い部分の厚みをdH(mm)、最も薄い部分の厚みをdL(mm)とした。
[変性ヘクトライトの調製]
水3リットルにエタノール3リットルと37%濃塩酸100ミリリットルを加えた後、得られた溶液にN−メチル−ジオレイルアミン585g(1.1mol)を添加し、60℃に加熱することによって、塩酸塩溶液を調製した。この溶液にヘクトライト1kgを加えた。この懸濁液を60℃で、3時間撹拌し、上澄液を除去した後、60℃の水50Lで洗浄した。その後、60℃、10−3torrで24時間乾燥し、ジェットミルで粉砕することによって、平均粒径5.2μmの変性ヘクトライトを得た。
[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]
前記変性ヘクトライト500gをヘキサン1.7リットルに懸濁させ、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロライド8.81g(20.0mmol)とトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)2.8リットル(2mol)の混合液を添加し、60℃で3時間攪拌した後、静置して上澄み液を除去、さらにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.15M)を添加してマクロモノマー合成触媒(100g/L)とした。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)の製造]
内容積540Lの重合器に、ヘキサンを145kg/時、エチレンを33.0kg/時、ブテン−1を5.3kg/時、水素を4NL/時およびポリマー生産量が30kg/時になるように上記[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]で調製したポリエチレン系樹脂製造触媒を連続的に供給し、全圧を3,000kPa、重合器内温を60℃に保ちながら連続的に重合反応を行った。重合器から連続的にスラリー抜き出し、未反応の水素、エチレン、ブテン−1を除去した後、分離、乾燥の工程を経てエチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)粉末を得た。これを200℃に設定した50mm径の単軸押出機を使用して溶融混練し、ペレタイズすることでエチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)ペレットを得た。得られたエチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)ペレットの密度は921kg/m3、MFRは9.0g/10分、長鎖分岐数は1000炭素原子当り0.13個、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnは3.8であった。
[マクロモノマーの合成]
合成例1[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)の製造]において、ポリエチレン系樹脂製造触媒の代わりに合成例1[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]で調製したマクロモノマー合成触媒を用いたこと以外は、合成例1と同様に行い、マクロモノマーペレットを得た。得られたマクロモノマーペレットのMn=20,000であり、Mw/Mn=2.8であった。また、マクロモノマーペレットの末端構造を解析したところ、1,000炭素当りの末端ビニル数は0.05個であった。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−2)の製造]
合成例1[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)の製造]において、ブテン−1を5.3kg/時から5.0kg/時、水素供給量を4NL/時から2NL/時に変え、合成例1と同様に行い、エチレン−α−オレフィン共重合体(A−2)を得た。得られたエチレン−α−オレフィン共重合体(A−2)の密度は921kg/m3、MFRは6.0g/10分、長鎖分岐数は1000炭素原子当り0.10個、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnは4.2であった。
[マクロモノマーの合成]
合成例2[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−2)の製造]において、ポリエチレン系樹脂製造触媒の代わりに合成例1[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]で調製したマクロモノマー合成触媒を用いたこと以外は、合成例2と同様に行い、マクロモノマーペレットを得た。得られたマクロモノマーペレットのMn=21,000であり、Mw/Mn=2.7であった。また、マクロモノマーペレットの末端構造を解析したところ、1,000炭素当りの末端ビニル数は0.05個であった。
[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]
合成例1[変性ヘクトライトの調製]で調製した変性ヘクトライト500gをヘキサン1.7リットルに懸濁させ、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド7.85g(20.0mmol)とトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)2.8リットル(2mol)の混合液を添加し、60℃で3時間攪拌した後、静置して上澄み液を除去、さらにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.15M)を添加してマクロモノマー合成触媒(100g/L)とした。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−3)の製造]
合成例1[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)の製造]において、ブテン−1を5.3kg/時から3.5kg/時、水素供給量を4NL/時から10NL/時、重合温度を60℃から75℃に変え、触媒を上記[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]で調製したポリエチレン系樹脂製造触媒に変更したこと以外は、合成例1と同様に行い、エチレン−α−オレフィン共重合体(A−3)を得た。得られたエチレン−α−オレフィン共重合体(A−4)の密度は934kg/m3、MFRは9.0g/10分、長鎖分岐数は1000炭素原子当り0.03個、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnは2.4であった。
[マクロモノマーの合成]
合成例3[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−3)の製造]において、ポリエチレン系樹脂製造触媒の代わりに合成例3[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]で調製したマクロモノマー合成触媒を用いたこと以外は、合成例3と同様に行い、マクロモノマーペレットを得た。得られたマクロモノマーペレットのMn=20,000であり、Mw/Mn=2.2であった。また、マクロモノマーペレットの末端構造を解析したところ、1,000炭素当りの末端ビニル数は0.02個であった。
[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]
合成例1[変性ヘクトライトの調製]で調製した変性ヘクトライト500gをヘキサン1.7リットルに懸濁させ、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル)(2,4,7−トリメチルインデニル)ジルコニウムジクロライド8.81g(20.0mmol)とトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)2.8リットル(2mol)の混合液を添加し、60℃で3時間攪拌した後、静置して上澄み液を除去、さらにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.15M)を添加してマクロモノマー合成触媒(100g/L)とした。
[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−4)の製造]
合成例1[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)の製造]において、水素供給量を4NL/時から5NL/時に変え、触媒を上記[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]で調製したポリエチレン系樹脂製造触媒に変更したこと以外は、合成例1と同様に行い、エチレン−α−オレフィン共重合体(A−4)を得た。得られたエチレン−α−オレフィン共重合体(A−4)の密度は920kg/m3、MFRは12.7g/10分、長鎖分岐数は1000炭素原子当り0.10個、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnは4.2であった。
[マクロモノマーの合成]
合成例4[エチレン−α−オレフィン共重合体(A−4)の製造]において、ポリエチレン系樹脂製造触媒の代わりに合成例4[ポリエチレン系樹脂製造触媒の調製]で調製したマクロモノマー合成触媒を用いたこと以外は、合成例1と同様に行い、マクロモノマーペレットを得た。得られたマクロモノマーペレットのMn=20,000であり、Mw/Mn=2.8であった。また、マクロモノマーペレットの末端構造を解析したところ、1,000炭素当りの末端ビニル数は0.05個であった。
合成例1に示したエチレン−α−オレフィン共重合体(A−1)65重量%、エチレン−α−オレフィン共重合体(ダウ製 商品名 AFFINITY EG8185;密度885kg/m3、MFR30g/10分)(以下、(B−1)という。)15重量%、高圧ラジカル重合法で得られた低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 203;密度919kg/m3、MFR8g/10分)(以下、(C−1)という。)20重量%をタンブラーミキサーにて予備混合した後、シリンダー温度180℃に調整した単軸押出機((株)プラコー製、型式 PDA−50)で溶融混練、造粒し、エチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、エチレン系重合体組成物の評価方法に示した方法によりラミネート成形した。得られたエチレン系重合体組成物の密度、MFR、溶融張力を測定し、押出ラミネート成形時にネックインとエチレン系重合体組成物層の厚みの評価を行った。また基材接着性に示した方法により、基材との接着性を評価した。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてB−1の代わりに表2に示したB−2(ダウ製 商品名 AFFINITY PL1280G;密度900kg/m3、MFR6g/10分)(以下、B−2という)を使用し、配合比率を、A−1 50重量%、B−2 30重量%、C−1 20重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてB−1の代わりに表2に示したB−3(ダウ製 商品名 AFFINITY PL1845G;密度910kg/m3、MFR3.5g/10分)(以下、B−3という)を使用し、組成物の配合比率を、A−1 50重量%、B−3 20重量%、C−1 30重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてB−1の代わりにB−2を使用し、組成物の配合比率を、A−1 80重量%、B−2 10重量%、C−1 10重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてA−1の代わりに合成例2に示したエチレン−α−オレフィン共重合体A−2を使用し、エチレン−α−オレフィン共重合体としてB−1の代わりにB−2を使用し、高圧法低密度ポリエチレンとしてC−1に代わりに高圧法低密度ポリエチレン(東ソー製 商品名 ペトロセン360;密度919kg/m3、MFR1.6g/10分)(以下、C−2という)を使用し、配合比率をA−2 65重量%、B−2 15重量%、C−2 20重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてA−1の代わりに合成例3に示したエチレン−α−オレフィン共重合体A−3を使用し、高圧法低密度ポリエチレンC−1の代わりに高圧法低密度ポリエチレンC−3(東ソー製 商品名 ペトロセン205;密度924kg/m3、MFR3g/10分)(以下、C−3という)を使用し、配合比率をA−3 65重量%、B−1 15重量%、C−3 20重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてB−1の代わりにB−3を使用し、高圧法低密度ポリエチレンC−1の代わりにC−3を使用し、配合比率をA−1 65重量%、B−3 15重量%、C−3 20重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてB−1の代わりにB−2を使用し、配合比率をA−1 50重量%、B−2 10重量%、C−1 40重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表3に示す。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてA−1に代わり合成例4に示したエチレン−α−オレフィン共重合体A−4に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表4に示す。得られたエチレン系重合体組成物は、基材接着性は良好なものの、厚みの変化が大きかった。
エチレン−α−オレフィン共重合体としてA−1に代わり合成例2に示したエチレン−α−オレフィン共重合体A−2に変更し、エチレン−α−オレフィン共重合体としてB−1の代わりに表2に示したエチレン−α−オレフィン共重合体(ダウ製 商品名 AFFINITY EG8100G;密度870kg/m3、MFR1g/10分)(以下、B−4という)を使用し、配合比率をA−2 80重量%、B−4 10重量%、C−1 10重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表4に示す。得られたエチレン系重合体組成物は、厚みの変化が大きかった。
エチレン−α−オレフィン共重合体(B)を配合せず、高圧法低密度ポリエチレンC−1に代わり高圧法低密度ポリエチレンC−2に変更し、配合比率をA−1 80重量%、C−2 20重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表4に示す。得られたエチレン系重合体組成物は、基材接着性が弱く、厚みの変化が大きかった。
高圧法低密度ポリエチレン(C)を配合せず、エチレン−α−オレフィン共重合体としてA−1に代わり合成例3に示したエチレン−α−オレフィン共重合体A−3に変更し、配合比率をA−3 80重量%、B−2 20重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形を行ったが、成形が困難であった。
エチレン−α−オレフィン共重合体(A)を配合せず、配合比率をB−3 80重量%、C−2 20重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表4に示す。得られたエチレン系重合体は、基材接着性は良好であったものの、厚みの変化が大きかった。
エチレン−α−オレフィン共重合体(B)と高圧法低密度ポリエチレン(C)を配合せず、配合比率をA−1 100重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形を行ったが、成形が困難であった。
エチレン−α−オレフィン共重合体(A)と高圧法低密度ポリエチレン(C)を配合せず、配合比率をB−3 100重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形を行ったが、成形が困難であった。
エチレン−α−オレフィン共重合体(A)とエチレン−α−オレフィン共重合体(B)を配合せず、配合比率をC−3 100重量%に変更した以外は実施例1と同様にしてエチレン系重合体組成物のペレットを得た。得られたペレットは、実施例1と同様にラミネート成形し評価を行った。これらの評価結果を表4に示す。得られたエチレン系重合体は、基材接着性は弱く、厚みの変化が大きかった。
Claims (6)
- 密度920kg/m3以上935kg/m3以下、MFR5g/10分以上10g/10分以下であるエチレンと炭素数3から6のα−オレフィンを共重合してなるエチレン−α−オレフィン共重合体(A)50〜80重量%と、密度860kg/m3以上910kg/m3以下、MFR5g/10分以上40g/10分未満のエチレン−α−オレフィン共重合体(B)10〜30重量%および密度915kg/m3以上930kg/m3以下、MFR1.25g/10分以上10g/10分以下の高圧法低密度ポリエチレン(C)10〜40重量%からなり、下記要件(a)〜(d)を満たす押出ラミネート用エチレン系重合体組成物。
(a)160℃で測定された溶融張力10〜100mN
(b)MFR4g/10分以上13g/10分以下
(c)エチレン−α−オレフィン共重合体(A)のMFR(MFRA)とエチレン−α−オレフィン共重合体(B)のMFR(MFRB)の比MFRA/MFRBが0.25〜4.0
(d)エチレン−α−オレフィン共重合体(A)のMFR(MFRA)と高圧法低密度ポリエチレン(C)のMFR(MFRC)の比MFRA/MFRCが0.25〜4.0 - エチレン−α−オレフィン共重合体(A)が、下記要件(e)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載のエチレン系重合体組成物。
(e)炭素数6以上の長鎖分岐を、炭素数1000個あたり0.01〜0.2個有する - エチレン−α−オレフィン共重合体(A)が、下記要件(f)を満たすことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエチレン系重合体組成物。
(f)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが2〜5 - エチレン−α−オレフィン共重合体(A)が、エチレンを重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン重合体またはエチレンと炭素数3〜6のオレフィンを共重合して得られ末端にビニル基を有するエチレン共重合体からなるマクロモノマーであって、数平均分子量(Mn)が2000以上であるマクロモノマーと、エチレン又はエチレンおよび炭素数3〜6のオレフィンを重合することにより得られるポリエチレン系重合体をであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のエチレン系重合体組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のエチレン系重合体組成物よりなる層を少なくとも1層有することを特徴とする積層体。
- 下記要件(g)を満たすことを特徴とする請求項5に記載の積層体。
(g)エチレン系重合体組成物よりなる層の厚みの最大値dHと最小値dLが、下記式(1)の関係を満足する。
(dH−dL)/dL≦0.15 (1)
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