JP5894038B2 - ワイパーブレード及びその製造方法 - Google Patents
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Description
請求項1は、付加加硫型シリコーンゴムを含有し、シリコーンオイルを実質的に無含有の基体と、前記基体の少なくともガラスを払拭する部分の表面に配置され、シリコーンポリマー100質量部、シリコーンオイル5〜60質量部及び潤滑剤を含有する表面層とを有するワイパーブレードであり、
請求項2は、前記表面層は前記シリコーンポリマーの前駆体100質量部、前記シリコーンオイル5〜60質量部及び前記潤滑剤を含有するシリコーンポリマー組成物を前記部分に塗布硬化してなる請求項1に記載のワイパーブレードであり、
請求項3は、前記潤滑剤はグラファイトである請求項1又は2に記載のワイパーブレードであり、
請求項4は、シリコーンオイルを実質的に無含有の付加硬化型シリコーンゴム組成物を押出成形して基体を作製し、
基体の少なくともガラスを払拭する部分の表面に、シリコーンポリマーの前駆体100質量部、シリコーンオイル5〜60質量部及び潤滑剤を含有するシリコーンポリマー組成物を塗布硬化して表面層を形成するワイパーブレードの製造方法であり、
請求項5は、前記潤滑剤はグラファイトである請求項4に記載のワイパーブレードの製造方法ある。
付加加硫型シリコーンゴム「KE−961」(信越化学工業株式会社、商品名)100質量部と、加硫剤「C25 A/B」(信越化学工業株式会社、商品名)3質量部と、顔料「KE−COLOR CB」(信越化学工業株式会社、商品名)0.5質量部を、2本ロールで混練して、シリコーンオイル無含有の付加硬化型シリコーンゴム組成物を作製した。この付加硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物はJIS K 6253のAタイプ・デュロメーターによる硬度が62°であった。
前記シリコーンポリマー組成物におけるシリコーンオイルの含有量(第1表において「オイル含有量」と表記する。)及び/又は硬化後の膜厚を第1表に示す値に変更したこと以外は実施例1と基本的に同様してワイパーブレード1をそれぞれ製造した。
潤滑剤として、グラファイトに代えて窒化ホウ素「MGP」(電気化学工業株式会社製、商品名)を用いたこと以外は実施例1と基本的に同様にしてワイパーブレードを製造した。
前記付加硬化型シリコーンゴム組成物にジメチルシリコーンオイル「KE96−300」3質量部をさらに添加したこと以外は実施例1と基本的に同様にしてワイパーブレードを製造した。
前記付加硬化型シリコーンゴム組成物に代えて、シリコーンオイル無含有の下記過酸化物硬化型シリコーンゴム組成物を用いたこと以外は実施例1と基本的に同様してワイパーブレードを製造した。
前記シリコーンポリマー組成物におけるシリコーンオイルの含有量を第1表に示す値に変更したこと以外は実施例1と基本的に同様してワイパーブレードを製造した。
製造した各ワイパーブレードの撥水膜形成能(第1表において「初期撥水性」と表記する。)を以下のようにして評価した。具体的には、マーチ(日産自動車株式会社製、98年式)のフロントガラスを洗剤でよく洗浄し、JISD5710に準拠した方法にて評価した。ワイパーアームのスプリングを可変できるようにし、ワイパーブレードのフロントガラスへの圧力が12g/cm(Total荷重636g)となるように調整した。ワイパーの評価には運転席側のみを使用した。ワイパーブレードのフレームは、エアロツインワイパー AM53A(ボッシュ株式会社製)を使用した。次いで、マーチのフロントガラスに散水せずにワイパーを作動させた後に散水器によってフロントガラスに水を散布し、水をはじくか否かを所定時間毎に観察した。フロントガラスに撥水膜が均一の膜厚に形成され、散布した水がはじかれるまでに要した時間(第1表において「撥水膜の形成時間」と表記する。)で評価した。具体的には、膜形成時間が5分以内であった場合を「○」、5分を超え15分以内であった場合を「△」、15分を超えた場合を「×」とした。撥水膜の形成時間及びその評価結果を第1表に示す。
製造した各ワイパーブレードを80℃の環境下に30日間静置した後の撥水膜形成能(第1表において「促進撥水性」と表記する。)を、前記撥水膜形成能1と同様にして評価した。その結果を第1表に示す。
実施例及び比較例で製造したワイパーブレードの要求特性を以下のようにして評価した。評価は、室温環境下で取り扱われ、80℃の環境下に置かれていない未使用の各ワイパーブレードの要求特性(第1表において「初期」と表記する。)と、洗剤でよく洗浄したフロントガラスに対して16g/cmの圧力(Total荷重848g)で取り付け、ワイパーブレード動作電圧13.5V、フロントガラスへの散水量30L/hとし、10万回(10万往復)揺動作動(耐久性試験)させた後の各ワイパーブレードの要求特性(第1表において、「耐久試験後」と表記する。)とを実施した。なお、通常、ワイパーブレードは1年間で約10万回揺動作動し、ワイパーブレードの交換サイクルは約半年であるから、耐久性試験における「10万回の揺動作動」は実際の使用状況を考慮すると十分な揺動回数である。
総合評価は、前記「撥水膜の形成時間」、前記「促進試験での撥水膜の形成時間」及び前記「ワイパーブレードの特性評価」がすべて「○」であった場合を「○」、ひとつでも「△」があった場合を「△」、ひとつでも「×」があった場合を「×」とした。その結果を第1表に示す。
2 基体
3 表面層
5 保持部
51、52、53 短冊状保持板
54、55 連結体
6 ネック部
7 リップ部
71 板状部材
72 基部
8 先端部
81、82 側面
83 先端面
W ガラス
Claims (5)
- 付加加硫型シリコーンゴムを含有し、シリコーンオイルを実質的に無含有の基体と、前記基体の少なくともガラスを払拭する部分の表面に配置され、シリコーンポリマー100質量部、シリコーンオイル5〜60質量部及び潤滑剤を含有する表面層とを有するワイパーブレード。
- 前記表面層は、前記シリコーンポリマーの前駆体100質量部、前記シリコーンオイル5〜60質量部及び前記潤滑剤を含有するシリコーンポリマー組成物を前記部分に塗布硬化してなる請求項1に記載のワイパーブレード。
- 前記潤滑剤は、グラファイトである請求項1又は2に記載のワイパーブレード。
- シリコーンオイルを実質的に無含有の付加硬化型シリコーンゴム組成物を押出成形して基体を作製し、
基体の少なくともガラスを払拭する部分の表面に、シリコーンポリマーの前駆体100質量部、シリコーンオイル5〜60質量部及び潤滑剤を含有するシリコーンポリマー組成物を塗布硬化して表面層を形成するワイパーブレードの製造方法。 - 前記潤滑剤は、グラファイトである請求項4に記載のワイパーブレードの製造方法。
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