JP5893209B2 - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5893209B2
JP5893209B2 JP2015505665A JP2015505665A JP5893209B2 JP 5893209 B2 JP5893209 B2 JP 5893209B2 JP 2015505665 A JP2015505665 A JP 2015505665A JP 2015505665 A JP2015505665 A JP 2015505665A JP 5893209 B2 JP5893209 B2 JP 5893209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sio
chemical formula
group
formula
curable composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015505665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015519420A (ja
Inventor
ミン・ジン・コ
ジェ・ホ・ジュン
ブム・ギュ・チェ
ミン・ア・ユ
Original Assignee
エルジー・ケム・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルジー・ケム・リミテッド filed Critical エルジー・ケム・リミテッド
Publication of JP2015519420A publication Critical patent/JP2015519420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5893209B2 publication Critical patent/JP5893209B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/48Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor body packages
    • H01L33/52Encapsulations
    • H01L33/56Materials, e.g. epoxy or silicone resin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/20Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/80Siloxanes having aromatic substituents, e.g. phenyl side groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明は、硬化性組成物及びその用途に関する。
LED(Light Emitting Diode)、例えば発光波長が約250nm〜550nmの青色または紫外線LEDとして、GaN、GaAlN、InGaN及びInAlGaNのようなGaN系の化合物半導体を利用した高輝度製品が得られている。また、赤色及び緑色LEDを青色LEDと組合させる技法として高画質のフルカラー画像の形成も可能になっている。例えば、青色LEDまたは紫外線LEDを蛍光体と組み合わせて、白色LEDを製造する技術が知られている。
このようなLEDは、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置の光源や照明用などに需要が拡大されている。
LED封止材として、接着性が高く、力学的な耐久性に優れたエポキシ樹脂が幅広く利用されている。しかし、エポキシ樹脂は、青色〜紫外線領域の光に対する透過率が低く、また耐熱性と耐光性が劣る問題点がある。これにより、例えば、特許文献1〜3などでは、上記のような問題点を改良するための技術を提案している。しかし、上記文献で開示する封止材は、耐熱性及び耐光性が十分ではない。
特開平11−274571号公報 特開2001−196151号公報 特開2002−226551号公報
本発明は、硬化性組成物及びその用途を提供する。
例示的な硬化性組成物は、水素ケイ素化反応(hydrosilylation)、例えば、脂肪族不飽和結合と水素原子の反応によって硬化することができる成分を含むことができる。例えば、上記硬化性組成物は、脂肪族不飽和結合を含む官能基を含むポリオルガノシロキサン(以下、ポリオルガノシロキサン(A))を含む重合反応物を含むことができる。
以下、本明細書で用語「M単位」は、業界で式(RSiO1/2)で表示される場合があるいわゆる一官能性シロキサン単位を意味し、用語「D単位」は、業界で式(R2SiO2/2)で表示される場合があるいわゆる二管能性シロキサン単位を意味し、用語「T単位」は、業界で式(RSiO3/2)で表示される場合があるいわゆる三官能性シロキサン単位を意味し、用語「Q単位」は、式(SiO4/2)で表示される場合があるいわゆる四官能性シロキサン単位を意味することができる。上記で、Rは、ケイ素原子(Si)に結合されている官能基であり、例えば、水素原子、ヒドロキシ基、エポキシ基、アルコキシ基または1価炭化水素基であることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)は、例えば、線形構造または部分架橋構造を有することができる。本明細書で用語「線形構造」は、M単位とD単位よりなるポリオルガノシロキサンの構造を意味することができる。また、用語「部分架橋構造」は、D単位から由来する線形構造が充分に長く、且つTまたはQ単位、例えば、T単位が部分的に導入されているポリオルガノシロキサンの構造を意味することができる。1つの例示で、部分架橋構造のポリオルガノシロキサンは、ポリオルガノシロキサンに含まれる全体D、T及びQ単位に対するD単位の比率(D/(D+T+Q))が0.65以上のポリオルガノシロキサンを意味することができる。
1つの例示で、部分架橋構造のポリオルガノシロキサン(A)は、1つの酸素原子を共有しながら連結されているD単位及びT単位を含むことができる。上記連結された単位は、例えば、下記化学式1で表示されることができる。
Figure 0005893209
化学式1で、R及びRは、それぞれ独立にアルキル基、アルケニル基またはアリール基であり、Rは、アルキル基またはアリール基である。
化学式1でR及びRは、例えば、同時にアルキル基であるか、あるいは同時にアリール基であることができる。
部分架橋構造のポリオルガノシロキサン(A)は、化学式1の単位を1つ以上含むことができる。化学式1の単位は、ポリオルガノシロキサン(A)のシロキサン単位のうちD単位のケイ素原子とT単位のケイ素原子が同一の酸素原子を媒介で直接結合されている形態の単位である。化学式1の単位を含むポリオルガノシロキサンは、例えば、後述するように、環状シロキサン化合物を含む混合物を重合、例えば、開環重合させて製造することができる。上記方式を適用すれば、化学式1の単位を含みながらも、構造の中でアルコキシ基が結合されたケイ素原子及びヒドロキシ基が結合されたケイ素原子などが最小化されたポリオルガノシロキサンの製造が可能である。
ポリオルガノシロキサン(A)は、脂肪族不飽和結合を含む官能基、例えば、アルケニル基を1つ以上含むことができる。例えば、上記ポリオルガノシロキサン(A)で、全体ケイ素原子のモル数(Si)に対する上記脂肪族不飽和結合を含む官能基のモル数(Ak)の比率(Ak/Si)は、約0.01〜約0.3または約0.02〜約0.25であることができる。モル比(Ak/Si)を0.01または0.02以上に調節し、反応性を適切に維持し、未反応成分が硬化物の表面に染み出る現象を防止することができる。また、モル比(Ak/Si)を0.3または0.25以下に調節し、硬化物の耐亀裂性を優秀に維持することができる。
ポリオルガノシロキサン(A)は、アリール基、例えば、ケイ素原子に結合されているアリール基を1つ以上含むことができる。例えば、ポリオルガノシロキサン(A)に含まれる全体ケイ素結合された官能基のモル数(R)に対する上記アリール基のモル数(Ar)の比率は、百分率(100×Ar/R)で30%〜60%程度であることができる。このような比率の範囲内で組成物は、硬化前に優れた加工性及び作業性を示し、硬化後には耐湿性、光透過率、屈折率、光抽出効率及び硬度特性などを優秀に維持することができる。特に上記の比率(100×Ar/R)を30%以上に維持し、硬化物の機械的強度びガス透過性を適切に確保することができ、60%以下にして硬化物の耐亀裂性と光透過率などを優秀に維持することができる。
ポリオルガノシロキサン(A)は、D単位としてする化学式2の単位と下記化学式3の単位を含むことができる。
[化学式2]
(RSiO2/2
[化学式3]
(R SiO2/2
化学式2及び3で、R及びRは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、Rは、アリール基である。1つの例示で、上記R及びRは、それぞれ独立にアルキル基であることができる。
本明細書で用語「1価炭化水素基」は、特に別途規定しない限り、炭素と水素よりなる化合物またはそのような化合物の誘導体から誘導される1価残基を意味することができる。例えば、上記1価炭化水素基は、1個〜25個の炭素原子を含むことができる。1価炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはアリール基などが例示されることができる。
本明細書で用語「アルキル基」は、特に別途規定しない限り、炭素数1〜20、炭素数1〜16、炭素数1〜12、炭素数1〜8または炭素数1〜4のアルキル基を意味することができる。上記アルキル基は、直鎖状、分岐鎖状または環状であることができる。また、上記アルキル基は、任意的に1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で用語「アルケニル基」は、特に別途規定しない限り、炭素数2〜20、炭素数2〜16、炭素数2〜12、炭素数2〜8または炭素数2〜4のアルケニル基を意味することができる。上記アルケニル基は、直鎖状、分岐鎖状または環状であることができ、任意的に1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で用語「アルキニル基」は、特に別途規定しない限り、炭素数2〜20、炭素数2〜16、炭素数2〜12、炭素数2〜8または炭素数2〜4のアルキニル基を意味することができる。上記アルキニル基は、直鎖状、分岐鎖状または環状であることができ、任意的に1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
本明細書で用語「アリール基」は、特に別途規定しない限り、ベンゼン環または2つ以上のベンゼン環が1つまたは2つの炭素原子を共有しながら縮合または結合された構造を含む化合物またはその誘導体から由来する1価残基を意味することができる。アリール基の範囲には、通常、アリール基と呼称される官能基はもちろん、いわゆるアルアルキル基(aralkyl group)またはアリールアルキル基などと呼称される官能基が含まれることができる。アリール基は、例えば、炭素数6〜25、炭素数6〜21、炭素数6〜18または炭素数6〜12のアリール基であることができる。アリール基としては、フェニル基、ジクロロフェニル、クロロフェニル、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、ベンジル基、トリル基、キシリル基(xylyl group)またはナフチル基などが例示されることができる。
本明細書で用語「エポキシ基」は、特に別途規定しない限り、3個の環構成原子を有する環状エーテル(cyclic ether)または上記環状エーテルを含む化合物から誘導された1価残基を意味することができる。エポキシ基としては、グリシジル基、エポキシアルキル基、グリシドキシアルキル基または脂環式エポキシ基などが例示されることができる。上記で脂環式エポキシ基は、脂肪族炭化水素環構造を含み、上記脂肪族炭化水素環を形成している2つの炭素原子がまたエポキシ基を形成している構造を含む化合物から来由される1価残基を意味することができる。脂環式エポキシ基としては、6個〜12個の炭素原子を有する脂環式エポキシ基が例示されることができ、例えば、3、4−エポキシシクロヘキシルエチル基などが例示されることができる。
エポキシ基または1価炭化水素基に任意的で置換されていてもよい置換基としては、塩素またはフッ素などのハロゲン、グリシジル基、エポキシアルキル基、グリシドキシアルキル基または脂環式エポキシ基などのエポキシ基、アクリロイル基、メタクリロイル基、イソシアネート基、チオール基または1価炭化水素基などが例示されることができるが、これに制限されるものではない。
ポリオルガノシロキサン(A)において上記化学式2のシロキサン単位のモル数(Dm)に対して上記化学式3のシロキサン単位のモル数(Dp)の比率(Dm/Dp)は、約0.3〜2.0、0.3〜1.5または0.5〜1.5程度であることができる。このような比率の範囲内で光透過率及び機械的強度などに優れ、表面べたつきがなく、水分及びガス透過性が調節され、長時間安定的な耐久性が確保されることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)において化学式3のシロキサン単位のモル数(Dp)及びポリオルガノシロキサン(A)に含まれる全体D単位のモル数(D)の比率は、百分率(100×Dp/D)で30%以上、30%〜65%または30%〜60%程度であることができる。このような比率の範囲内で光透過率及び機械的強度などに優れ、表面べたつきがなく、水分及びガス透過性が調節され、長時間安定的な耐久性が確保されることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)において化学式3のシロキサン単位のモル数(Dp)及びポリオルガノシロキサン(A)に含まれる全体D単位のうちアリール基を含むD単位のモル数(ArD)の比率は、百分率(100×Dp/ArD)で70%以上または80%以上であることができる。上記百分率(100×Dp/ArD)の上限は、特に制限されず、例えば、100%であることができる。このような比率の範囲内で、組成物は、硬化前に優れた加工性及び作業性を示し、硬化後には機械的強度、ガス透過性、耐湿性、光透過率、屈折率、光抽出効率及び硬度特性などを優秀に維持することができる。
1つの例示で、ポリオルガノシロキサン(A)は、下記化学式4の平均組成式を有することができる。
[化学式4]
(R SiO1/2(R SiO2/2(RSiO3/2(SiO4/2
化学式4で、Rは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、且つRのうち少なくとも1つは、アルケニル基であり、Rのうち少なくとも1つは、アリール基である。上記アルケニル基及びアリール基は、例えば、前述したモル比率などが満足されるように含まれていてもよい。
本明細書でポリオルガノシロキサンが特定平均組成式で表示されるというのは、当該ポリオルガノシロキサンがその平均組成式で表示される単一の成分の場合はもちろん、2つ以上の成分の混合物であり、且つ上記混合物内の成分の組成の平均を取れば、その平均組成式で示される場合をも含む。
化学式4の平均組成式で、a、b、c及びdは、ポリオルガノシロキサン(A)の各シロキサン単位のモル比率を示し、例えば、aは、正の数であり、bは、正の数であり、cは、0または正の数であり、dは、0または正の数であることができる。例えば、上記モル比率の総和(a+b+c+d)を1に換算する場合、aは、0.01〜0.3であり、bは、0.65〜0.97であり、cは、0〜0.30または0.01〜0.30であり、dは、0〜0.2であることができ、b/(b+c+d)は、0.7〜1であることができる。ポリオルガノシロキサン(A)が部分架橋構造を有する場合、b/(b+c+d)は、0.65〜0.97または0.7〜0.97であることができる。シロキサン単位の比率をこのように調節し、適用用途に応じて適した物性を確保することができる。
他の例示でポリオルガノシロキサン(A)は、下記化学式5の平均組成式を有することができる。
[化学式5]
(R SiO1/2(RSiO2/2(R SiO2/2(R10SiO3/2
化学式5の平均組成式でR〜R10は、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であることができる。上記でR及びR〜Rのうち少なくとも1つは、アルケニル基であり、R〜Rのうち少なくとも1つは、アリール基であることができる。例えば、上記平均組成式でR及びRは、それぞれ独立にアルキル基であり、Rは、アリール基であることができる。
1つの例示で、化学式5のRは、1価炭化水素基、例えば、アルケニル基であり、Rは、炭素数1〜4のアルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立にアルキル基またはアリール基であり、Rは、アリール基であることができる。
化学式5の平均組成式で、e、f、g及びhは、ポリオルガノシロキサン(A)の各シロキサン単位のモル比率を示し、例えば、eは、正の数であり、f及びgは、それぞれ独立に0または正の数であり、hは、0または正の数であることができる。上記の比率の総和(e+f+g+h)を1に換算する場合、eは、0.01〜0.3であり、fは、0〜0.97または0.65〜0.97であり、gは、0〜0.97または0.65〜0.97であり、hは、0〜0.30または0.01〜0.30であることができる。また、上記で(f+g)/(f+g+h)は、0.7〜1であることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)が部分架橋構造を有する場合に、(f+g)/(f+g+h)は、0.7〜0.97または0.65〜0.97であることができる。シロキサン単位の比率をこのように調節し、適用用途に応じて適した物性を確保することができる。1つの例示で、化学式5の平均組成式でf及びgはいずれも0ではないことができる。f及びgがいずれも0ではない場合、f/gは、0.3〜2.0、0.3〜1.5または0.5〜1.5の範囲内にあり得る。
ポリオルガノシロキサン(A)を含む重合反応物は、例えば、環状ポリオルガノシロキサンを含む混合物の開環重合反応物であることができる。ポリオルガノシロキサン(A)が部分架橋構造の場合には、上記混合物は、例えば、ケージ構造または部分ケージ構造を有するか、またはT単位を含むポリオルガノシロキサンをさらに含むことができる。環状ポリオルガノシロキサン化合物としては、例えば、下記化学式6で表示される化合物を使用することができる。
Figure 0005893209
化学式6で、R及びRは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、oは、3〜6である。
環状ポリオルガノシロキサンは、また下記化学式7の化合物及び下記化学式8の化合物を含むことができる。
Figure 0005893209
Figure 0005893209
化学式7及び8で、R及びRは、エポキシ基またはアルキル基であり、R及びRは、エポキシ基またはアリール基であり、pは、3〜6の数であり、qは、3〜6の数である。化学式7及び8で、R及びRは、それぞれ独立にアルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立にアリール基であることができる。
化学式6〜8で、R〜Rの具体的な種類やo、p及びqの具体的な数値、そして混合物内での各成分の比率は、目的するポリオルガノシロキサン(A)の構造によって定められることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)が部分架橋構造の場合、上記混合物は、例えば、下記化学式9の平均組成式を有する化合物;または下記化学式10の平均組成式を有する化合物をさらに含むことができる。
[化学式9]
[RSiO3/2
[化学式10]
[R SiO1/2[RSiO3/2
化学式9及び10で、R、R及びRは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、Rは、エポキシ基または炭素数1〜4のアルキル基であり、pは、1〜3であり、qは、1〜10である。
化学式9及び10で、R〜Rの具体的な種類やp及びqの具体的な数値、そして混合物内での各成分の比率は、目的するポリオルガノシロキサン(A)の構造によって定められることができる。
環状ポリオルガノシロキサンをケージ構造及び/または部分ケージ構造を有するか、またはT単位を含むポリオルガノシロキサンと反応させれば、目的する部分架橋構造を有するポリオルガノシロキサンを十分な分子量で合成することができる。また、上記方式によれば、ポリオルガノシロキサンまたはそれを含む重合反応物内でケイ素原子に結合しているアルコキシ基やヒドロキシ基のような官能基を最小化し、優れた物性を有する目的物を製造することができる。
1つの例示で、上記混合物は、下記化学式11で表示される化合物をさらに含むことができる。
[化学式11]
(R Si)
化学式11で、R及びRは、エポキシ基または1価炭化水素基である。
化学式11で、1価炭化水素基の具体的な種類や混合物内での配合比率は、目的するポリオルガノシロキサン(A)によって定められることができる。
上記混合物内の各成分の反応は、適切な触媒の存在下で行われることができる。したがって、上記混合物は、触媒をさらに含むことができる。
混合物に含まれることができる触媒としては、例えば、塩基触媒が挙げられる。適切な塩基触媒としては、KOH、NaOHまたはCsOHなどのような金属水酸化物;アルカリ金属化合物とシロキサンを含む金属シラノレート(metalsilanolate)またはテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(tetramethylammoniumhydroxide)、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(tetraethylammoniumhydroxide)またはテトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(tetrapropylammonium hydroxide)などのような4級アンモニウム化合物などが例示されることができるが、これに制限されるものではない。
混合物内で上記触媒の比率は、目的する反応性などを考慮して適切に選択されることができ、例えば、混合物内の反応物の合計重量100重量部に対して0.01重量部〜30重量部または0.03重量部〜5重量部の比率で含まれることができる。本明細書で特に別途規定しない限り、単位重量部は、各成分間の重量の比率を意味する。
1つの例示で、上記混合物の反応は、溶媒を使用しない無溶媒の下または適切な溶媒の存在の下に行われることができる。溶媒としては、上記混合物内の反応物、すなわちジシロキサンまたはポリシロキサンなどと触媒が適切に混合されることができ、反応性に大きい差し支えを与えないものなら、どんな種類も使用されることができる。溶媒としては、n−ペンタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、i−ヘキサン、2、2、4−トリメチルペンタン、シクロヘキサンまたはメチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、エチルベンゼンまたはメチルエチルベンゼンなどの芳香族系溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、メチルn−プロピルケトン、メチルn−ブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノンまたはアセチルアセトンなどのケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、エチルエーテル、n−プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ジグライム、ダイオキシン、ジメチルダイオキシン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルまたはプロピレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル系溶媒;ジエチルカーボネート、メチルアセテート、エチルアセテート、エチルラクテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートまたはエチレングリコールジアセテートなどのエステル系溶媒;N−メチルピロリドン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミドまたはN、N−ジエチルアセトアミドなどのアミド系溶媒が例示されることができるが、これに制限されるものではない。
混合物の反応、例えば、開環重合反応は、例えば、触媒を添加して行い、例えば、0℃〜150℃または30℃〜130℃の範囲内の反応温度で行われることができる。また、上記反応時間は、例えば、1時間〜3日の範囲内で調節されることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)またはそれを含む重合反応物は、H NMRで求められるスペクトルでケイ素原子に結合されたアルコキシ基から由来するピークの面積がケイ素に結合された脂肪族不飽和結合含有官能基、例えば、ビニル基のようなアルケニル基から由来するピークの面積に対して0.01以下、0.005以下または0であることができる。上記範囲で適切な粘度特性を示しながら、他の物性も優秀に維持されることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)またはそれを含む重合反応物は、KOH滴定によって求められる酸価(acid value)が0.02以下、0.01以下または0であることができる。上記範囲で適切な粘度特性を示しながら、他の物性も優秀に維持されることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)またはそれを含む重合反応物は、25℃での粘度が500cP以上、1,000cP以上、2,000cP以上、5,000cP以上であることができる。このような範囲で加工性及び硬度特性などが適切に維持されることができる。上記粘度の上限は、特に制限されるものではないが、例えば、上記粘度は、500,000cP以下、400,000cP以下、300,000cP以下、200,000cP以下、100,000cP以下、80,000cP以下、70,000cP以下または65,000cP以下であることができる。
ポリオルガノシロキサン(A)またはそれを含む重合反応物は、重量平均分子量(Mw:Weight Average Molecular Weight)が500〜50,000または1,500〜30,000であることができる。本明細書で用語重量平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatograph)で測定した標準ポリスチレンに対する換算数値を示し、特に別途規定しない限り、分子量は、重量平均分子量を意味することができる。上記のような分子量の範囲で成形性、硬度及び強度特性などが適切に維持されることができる。
硬化性組成物は、架橋形ポリオルガノシロキサン(以下、ポリオルガノシロキサン(B))をさらに含むことができる。用語架橋形ポリオルガノシロキサンは、シロキサン単位としてT単位またはQ単位を必須に含み、且つD、T及びQ単位に対するD単位の比率(D/(D+T+Q))が0.65未満のポリオルガノシロキサンを意味することができる。
架橋形ポリオルガノシロキサンは、例えば、下記化学式12の平均組成式を有することができる。
[化学式12]
(R11 SiO1/2(R11 SiO2/2(R11SiO3/2(SiO4/2
化学式12で、R11は、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、R11のうち少なくとも1つは、アルケニル基であり、R11のうち少なくとも1つは、アリール基であり、aは、正の数であり、bは、0または正の数であり、cは、正の数であり、dは、0または正の数であり、b/(b+c+d)は、0.65未満、0.5以下または0.3以下であり、c/(c+d)は0.8以上、0.85以上または0.9以上である。
化学式12で、R11のうち少なくとも1つまたは2つ以上は、アルケニル基であることができる。1つの例示で、アルケニル基は、ポリオルガノシロキサン(B)に含まれる全体ケイ素原子のモル数(Si)に対する上記アルケニル基のモル数(Ak)の比率(Ak/Si)が約0.05〜約0.4または約0.05〜約0.35となるようにする量で存在することができる。モル比(Ak/Si)を0.05以上に調節し、反応性を適切に維持し、未反応成分が硬化物の表面に染み出る現象を防止することができる。また、モル比(Ak/Si)を0.4または0.35以下に調節し、硬化物の硬度特性、耐亀裂性及び耐熱衝撃性などを優秀に維持することができる。
また、化学式12で、R11のうち1つ以上は、アリール基であることができる。これにより、硬化物の屈折率及び硬度特性などを効果的に制御することができる。アリール基は、ポリオルガノシロキサン(B)に含まれる全体ケイ素原子のモル数(Si)に対する、上記アリール基のモル数(Ar)の比率(Ar/Si)が約0.5〜約1.5または約0.5〜約1.2となる量で存在することができる。モル比(Ar/Si)を0.5以上に調節し、硬化物の屈折率及び硬度特性を極大化することができ、また1.5または1.2以下に調節し、組成物の粘度及び耐熱衝撃性などを適切に維持することができる。
化学式12の平均組成式でa、b、c及びdは、各シロキサン単位のモル比率を示す。例えば、上記の比率の総和(a+b+c+d)を1に換算すれば、aは、0.05〜0.5であり、bは、0〜0.3であり、cは、0.6〜0.95であり、dは、0〜0.2であることができる。硬化物の強度、耐亀裂性及び耐熱衝撃性を極大化するために、上記で(a+b)/(a+b+c+d)は、0.2〜0.7であり、b/(b+c+d)は、0.65未満、0.5以下または0.3以下であり、c/(c+d)は、0.8以上、0.85以上または0.9以上の範囲に調節することができる。上記でb/(b+c+d)の下限は、特に制限されず、例えば、上記b/(b+c+d)は、0であることができる。また、上記でc/(c+d)の上限は、特に制限されず、例えば、1.0であることができる。
ポリオルガノシロキサン(B)は、25℃での粘度が5,000cP以上または1,000,000cP以上であることができ、これにより、硬化前の加工性と硬化後の硬度特性などの適切に維持することができる。
また、ポリオルガノシロキサン(B)は、例えば、800〜20,000または800〜10,000の分子量を有することができる。分子量を800以上に調節し、硬化前の成形性や、硬化後の強度を効果的に維持されることができ、分子量を20,000または10,000以下に調節し、粘度などを適切な水準に維持することができる。
ポリオルガノシロキサン(B)を製造する方法は、特に制限されず、例えば、当業界で公知されているポリシロキサンの製造方法を適用するか、またはポリオルガノシロキサン(A)と類似の方式を適用することができる。
ポリオルガノシロキサン(B)は、例えば、上記ポリオルガノシロキサン(A)及びポリオルガノシロキサン(B)の混合物においてポリオルガノシロキサン(A)の重量の比率(A/(A+B))が10〜50程度となるように含まれることができる。このような比率で硬化物の強度び耐熱衝撃性を優秀に維持し、表面べたつきをも防止することができる。
硬化性組成物は、またケイ素原子に結合している水素原子を含むケイ素化合物(ケイ素化合物(C))をさらに含むことができる。ケイ素化合物(C)は、水素原子を1個以上または2個以上有することができる。
ケイ素化合物(C)は、ポリオルガノシロキサンの脂肪族不飽和結合含有官能基と反応し、組成物を架橋させる架橋剤として作用することができる。例えば、ケイ素化合物(C)の水素原子及びポリオルガノシロキサン(A)及び/または(B)のアルケニル基が付加反応し、架橋及び硬化が進行されることができる。
ケイ素化合物(C)としては、分子の中にケイ素原子に結合した水素原子(Si−H)を含むものなら、多様な種類が使用されることができる。ケイ素化合物(C)は、例えば、線形、分岐形、環形または架橋形のポリオルガノシロキサンであることができる。ケイ素化合物(C)は、ケイ素原子が2個〜1000個、好ましくは3〜300個である化合物であることができる。
ケイ素化合物(C)は、例えば、下記化学式13の化合物または下記化学式14の平均組成式を有する化合物であることができる。
[化学式13]
12 SiO(R12 SiO)SiR12
[化学式14]
(R13 SiO1/2(R13 SiO2/2(R13SiO3/2(SiO
化学式13及び14で、R12は、それぞれ独立に水素または1価の炭化水素基である。R12のうち少なくとも2つは、水素原子であり、R12のうち少なくとも1つは、アリール基であることができ、nは、1〜100であることができる。また、R13は、それぞれ独立に水素または1価の炭化水素基であり、R13のうち少なくとも2つは、水素原子であり、R13のうち少なくとも1つは、アリール基であり、aは、正の数であり、bは、0または正の数であり、cは、正の数であり、dは、0または正の数である。例えば、上記の比率の総和(a+b+c+d)を1に換算したとき、aは、0.1〜0.8であり、bは、0〜0.5であり、cは、0.1〜0.8であり、dは、0〜0.2であることができる。
化学式13の化合物は、ケイ素原子に結合された水素原子を少なくとも2つ有する線形シロキサン化合物である。化学式13で、nは、1〜100、1〜50、1〜25、1〜10または1〜5であることができる。化学式14の平均組成式で表示される化合物は、架橋または部分架橋構造のポリシロキサンであることができる。
1つの例示で、ケイ素化合物(C)に含まれる全体ケイ素原子のモル数(Si)及びケイ素原子結合水素原子のモル数(H)の比率(H/Si)は、約0.2〜約0.8または約0.3〜約0.75であることができる。上記モル比を0.2または0.3以上に調節し、組成物の硬化性を優秀に維持し、また、0.8または0.75以下に調節し、耐亀裂性及び耐熱衝撃性などを優秀に維持することができる。
ケイ素化合物(C)は、少なくとも1つのアリール基を含むことができ、これにより、化学式13でR12のうち少なくとも1つ、または化学式14でR13のうち少なくとも1つは、アリール基であることができる。これにより、硬化物の屈折率及び硬度特性などを効果的に制御することができる。アリール基は、化合物(C)に含まれる全体ケイ素原子のモル数(Si)に対する、上記アリール基のモル数(Ar)の比率(Ar/Si)が約0.5〜約1.5または約0.5〜約1.3となる量で存在することができる。モル比(Ar/Si)を0.5以上に調節し、硬化物の屈折率及び硬度特性を極大化することができ、また1.5または1.3以下に調節し、組成物の粘度及び耐クラック特性を適切に維持することができる。
化合物(C)は、25℃での粘度が0.1cP〜100,000cP、0.1cP〜10,000cP、0.1cP〜1,000cPまたは0.1cP〜300cPであることができる。上記粘度を有する場合、組成物の加工性及び硬化物の硬度特性などを優秀に維持することができる。
また、化合物(C)は、例えば、2,000未満、1,000未満または800未満の分子量を有することができる。化合物(C)の分子量が1,000以上なら、硬化物の強度が低下するおそれがある。化合物(C)の分子量の下限は、特に制限されず、例えば、250であることができる。化合物(C)の場合、分子量は、重量平均分子量であるか、あるいは化合物の通常的な分子量を意味することができる。
化合物(C)を製造する方法は、特に制限されず、例えば、ポリオルガノシロキサンの製造に通常公知された方式を適用するか、あるいはポリオルガノシロキサン(A)に準ずる方式を適用して製造することができる。
化合物(C)の含量は、硬化性組成物に含まれる全体脂肪族不飽和結合含有官能基、例えば、ポリオルガノシロキサン(A)及び/または(B)に含まれるアルケニル基のようなローカル不飽和結合含有官能基のモル数(Ak)に対する化合物(C)に含まれるケイ素原子に結合した水素原子のモル数(H)の比率(H/Ak)が約0.5〜2.0または0.7〜1.5になる範囲で選択されることができる。このようなモル比(H/Ak)で配合することによって、硬化前に優れた加工性と作業性を示し、硬化して優れた耐亀裂性、硬度特性、耐熱衝撃性及び接着性を示し、苛酷条件での白濁や、表面のべたつきなどを誘発しない組成物を提供することができる。
硬化性組成物は、また、脂肪族不飽和結合を有する官能基、例えば、アルケニル基をエポキシ基とともに含むポリオルガノシロキサン(以下、ポリオルガノシロキサン(D))をさらに含むことができる。
ポリオルガノシロキサン(D)は、例えば、接着力を向上させるための接着付与剤として使用されることができる。
1つの例示として、ポリオルガノシロキサン(D)は、下記化学式15の平均組成式で表示されることができる。
[化学式15]
(R14 SiO1/2(R14 SiO2/2(R14SiO3/2(SiO4/2
化学式15で、R14は、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、且つR14のうち少なくとも1つは、アルケニル基であり、R14のうち少なくとも1つは、エポキシ基であり、a、b、c及びdは、それぞれ独立に0または正の数であり、(c+d)/(a+b+c+d)は、0.2〜0.7であり、c/(d+d)は、0.8以上であることができる。上記でa、b、c及びdの総和(a+b+c+d)を1に換算したとき、aは、0〜0.7であり、bは0〜0.5であり、cは、0〜0.8であり、dは、0〜0.2であることができる。
化学式15で、R14のうち少なくとも1つまたは2つ以上は、アルケニル基であることができる。1つの例示で、アルケニル基は、ポリオルガノシロキサン(D)に含まれる全体ケイ素原子のモル数(Si)に対するアルケニル基のモル数(Ak)の比率(Ak/Si)が0.05〜0.35または0.05〜0.3となるようにする量で存在することができる。このようなモル比(Ak/Si)で他の化合物と優れた反応性を示し、接着強度に優れた、耐衝撃性などの物性に優れた硬化物を提供することができる。
化学式15で、R14のうち少なくとも1つは、またエポキシ基であることができる。これにより、硬化物の強度び耐スクラッチ性が適切に維持され、優れた接着性が発揮されることができる。エポキシ基は、例えば、ポリオルガノシロキサン(D)に含まれる全体ケイ素原子のモル数(Si)に対する上記エポキシ基のモル数(Ep)の比率(Ep/Si)が0.1以上または0.2以上となる量で存在することができる。このようなモル比(Ep/Si)で硬化物の架橋構造を適切に維持し、耐熱性及び接着性などの特性を優秀に維持することができる。上記モル比(Ep/Si)の上限は、特に制限されず、例えば、1.0であることができる。
化学式15の平均組成式で、a、b、c及びdは、各シロキサン単位のモル比率を示し、その総和を1に換算すれば、aは、0〜0.7であり、bは、0〜0.5であり、cは、0〜0.8であり、dは、0〜0.2であることができる。上記でc及びdは、同時に0ではないことがある。硬化物の強度、耐亀裂性及び耐熱衝撃性を極大化し、基材との接着力に優れた硬化物を提供するために、(c+d)/(a+b+c+d)は、0.3〜0.7であり、c/(c+d)は、0.8以上の範囲に調節することができる。上記でc/(c+d)の上限は、特に制限されず、例えば、1.0であることができる。
ポリオルガノシロキサン(D)は、25℃での粘度が100cP以上または100000cP以上であることができ、これにより、硬化前の加工性と硬化後の硬度特性などを適切に維持することができる。
ポリオルガノシロキサン(D)は、例えば、1,000以上または1,500以上の分子量を有することができる。分子量を1,000または1,500以上に調節し、硬化前に優れた加工性及び作業性を有し、硬化後に耐クラック性、耐熱衝撃性及び基材との接着特性に優れた硬化物を提供することができる。上記分子量の上限は、特に制限されず、例えば、20,000であることができる。
ポリオルガノシロキサン(D)は、例えば、通常公知されているポリオルガノシロキサンの製造方法を適用するか、または上記ポリオルガノシロキサン(A)の製造と類似の方式を適用することができる。
ポリオルガノシロキサン(D)は、例えば、硬化性組成物に含まれる他の化合物、例えば、上記ポリオルガノシロキサン(A)、ポリオルガノシロキサン(B)及び/またはケイ素化合物(C)の合計重量100重量部に対して、0.2〜10重量部または0.5〜5重量部の比率で組成物に含まれることができる。このような比率の範囲内で接着性及び透明度を優秀に維持することができる。
硬化性組成物は、繊維(fiber)状フィラー、例えば、繊維状無機フィラーを含むことができる。本明細書で用語「繊維状フィラー」は、単一ストランド(strand)を基準として縦長さ(フィラーの長さ)に対する横長さ(粒径、内径または外径)が相対的に大きいフィラーを意味することができ、例えば、上記縦横比(縦長さ/横長さ)が5以上、10以上、20以上、30以上、40以上、50以上または100以上のフィラーを意味することができる。繊維状フィラーにおいて上記縦横比(縦長さ/横の長さ)は、例えば、2,000以下、1,600以下、1,500以下、1,200以下、1,000以下、700以下、500以下または400以下であることができる
繊維状フィラーは、中空繊維(hollow fiber)状フィラーであることができる。本明細書で用語「中空繊維状フィラー」は、内部に孔が存在し、例えば、パイプ形態を有するフィラーを意味することができる。中空繊維状フィラーに対して縦横比の計算時に、上記横長さは、例えば、上記繊維の内径または外径であることができる。
繊維状フィラー、特に中空繊維状フィラーは、他の形態のフィラー、例えば、板状、球状またはその他の形状のフィラーに比べて低い結晶性を有し、粒子間の相互作用が少なくて、分散性に優れている。したがって、このようなフィラーは、組成物の粘度上昇を抑制することができ、凝集される現象が少ない。また、繊維状フィラーは、異方性(anisotropic)構造を有し、機械的特性及び耐亀裂性の向上に有利であり、チクソ性に優れ、少量でも蛍光体の沈降などを効果的に抑制することができる。
繊維状フィラーにおいて単一ストランド(strand)の粒径や、中空繊維状フィラーにおいて単一本(strand)の内径または外径は、特に制限されるものではないが、例えば、約0.5nm〜1,000nm、0.5nm〜800nm、0.5nm〜600nm、0.5nm〜500nm、0.5nm〜300nm、0.5nm〜200nm、1nm〜150nm、1nm〜100nm、1nm〜80nm、1nm〜60nmまたは1nm〜50nm程度であることができる。
上記繊維状フィラーの屈折率は、例えば、約1.45以上であることができる。また、上記繊維状フィラーは、下記数式1を満足することができる。
[数式1]
|X−Y|≦0.1
数式1で、Xは、上記フィラーを除いた上記硬化性組成物またはその硬化物の屈折率であり、Yは、上記フィラーの屈折率である。
本明細書で屈折率は、例えば、450nmの波長の光に対して測定された屈折率を意味することができる。上記のような範囲で組成物または硬化物の透明度を維持させて、素子に適用される場合、その輝度を向上させることができる。上記数式1で|X−Y|は、例えば、0.07以下または0.05以下であってもよい。
繊維状フィラーとしては、イモゴライト(imogolite)またはハロイサイト(halloysite)などが例示されることができる。イモゴライトは、中空繊維形態であり、AlSiO(OH)の式を有するアルミニウムシリケート系の化合物であり、ハロイサイトは、やはり中空繊維形態であり、式AlSi(OH)で表示されるアルミニウムシリケート系の化合物である。
フィラーは、硬化性組成物内に、例えば、上記ポリオルガノシロキサン(A)100重量部に対して0.5重量部〜70重量部、1重量部〜50重量部、5重量部〜50重量部、10重量部〜50重量部または10重量部〜40重量部の比率で含まれることができる。繊維状フィラーの重量の比率を0.5重量部以上にして組成物または硬化物の機械的特性、耐亀裂性及び放熱性などを向上させ、素子の信頼性などを改善することができる。また、上記重量の比率を70重量部以下で使用して、工程性を優秀に維持することができる。
硬化性組成物は、ヒドロシリル化触媒をさらに含むことができる。ヒドロシリル化触媒は、水素ケイ素化反応を促進させるために使用されることができる。ヒドロシリル化触媒としては、この分野で公知された通常の成分をすべて使用することができる。このような触媒の例としては、白金、パラジウムまたはロジウム系触媒などが挙げられる。本発明では、触媒効率などを考慮して、白金系触媒を使用することができ、このような触媒の例としては、塩化白金酸、四塩化白金、白金のオレフィン錯体、白金のアルケニルシロキサン錯体または白金のカーボニル錯体などがあげられるが、これに制限されるものではない。
ヒドロシリル化触媒の含量は、いわゆる触媒量、すなわち触媒として作用することができる量で含まれる限り、特に制限されない。通常、白金、パラジウムまたはロジウムの原子量を基準として0.1ppm〜200ppm、好ましくは0.2ppm〜100ppmの量で使用することができる。
硬化性組成物は、また、各種基材に対する接着性の追加的な向上の観点から、ポリオルガノシロキサン(D)と一緒にまたは単独で接着性付与剤をさらに含むことができる。接着性付与剤は、組成物または硬化物に自己接着性を改善することができる成分であって、特に金属及び有機樹脂に対する自己接着性を改善することができる。
接着性付与剤としては、ビニル基などのアルケニル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、ヒドロシリル基(SiH基)、エポキシ基、アルコキシ基、アルコキシシリル基、カルボニル基及びフェニル基よりなる群から選択される1種以上または2種以上の官能基を有するシラン;または2〜30または4〜20個のケイ素原子を有する環状または直鎖状シロキサンなどの有機ケイ素化合物などが例示されることができるが、これに制限されるものではない。本発明では、上記のような接着性付与剤の一種または二種以上をさらに混合して使用することができる。
接着性付与剤が組成物に含まれる場合、例えば、硬化性組成物に含まれる他の化合物、例えば、上記ポリオルガノシロキサン(A)、ポリオルガノシロキサン(B)及び/またはケイ素化合物(C)の合計重量100重量部に対して、0.1重量部〜20重量部の比率で含まれることができるが、上記含量は、目的する接着性改善効果などを考慮して適切に変更されることができる。
硬化性組成物は、必要に応じて、2−メチル−3−ブチン−2−オル、2−フェニル−3−1−ブチン−2オル、3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3、5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン、1、3、5、7−テトラメチル−1、3、5、7−テトラヘキセニルシクロテトラシロキサンまたはエチニルシクロヘキサンなどの反応抑制剤;シリカ、アルミナ、ジルコニアまたはチタニアなどの無機充填剤;エポキシ基及び/またはアルコキシシリル基を有する炭素官能性シラン、その部分加水分解縮合物またはシロキサン化合物;ポリエーテルなどと併用されることができる煙霧状シリカなどの揺変性付与剤;銀、銅またはアルミニウムなどの金属粉末や、各種カーボン素材などのような導電性付与剤;顔料または染料などの色調調整剤などの添加剤を一種または二種以上をさらに含むことができる。
硬化性組成物は、蛍光体をさらに含むことができる。この場合、使用されることができる蛍光体の種類は、特に制限されず、例えば、白色光を具現するためにLEDパッケージに適用される通常的な種類の蛍光逓加使用されることができる。
本発明は、また、半導体素子、例えば、光半導体素子に関する。例示的な半導体素子は、上記硬化性組成物の硬化物を含む封止材によって封止されたものであることができる。封止材で封止される半導体素子としては、ダイオード、トランジスタ、サイリスタ、フォトカップラ、CCD、固体撮像装置、一体式IC、混成IC、LSI、VLSI及びLED(Light Emitting Diode)などが例示されることができる。1つの例示で、上記半導体素子は、発光ダイオードであることができる。
上記発光ダイオードとしては、例えば、基板上に半導体材料を積層して形成した発光ダイオードなどが例示されることができる。上記半導体材料としては、GaAs、GaP、GaAlAs、GaAsP、AlGaInP、GaN、InN、AlN、InGaAlNまたはSiCなどが例示されることができるが、これに制限されるものではない。また、上記基板としては、サファイア、スピンネル、SiC、Si、ZnOまたはGaN単結晶などが例示されることができる。
また、発光ダイオードの製造時には、必要に応じて、基板と半導体材料との間にバッファー層を形成することができる。バッファー層としては、GaNまたはAlNなどが使用されることができる。基板上への半導体材料の積層方法は、特に制限されず、例えば、MOCVD法、HDVPE法または液相成長法などを使用することができる。また、発光ダイオードの構造は、例えば、MIS接合、PN接合、PIN接合を有するモノ接合、ヘテロ接合、二重ヘテロ接合などであることができる。また、単一または多重量子井戸構造で上記発光ダイオードを形成することができる。
1つの例示で、上記発光ダイオードの発光波長は、例えば、250nm〜550nm、300nm〜500nmまたは330nm〜470nmであることができる。上記発光波長は、主発光ピーク波長を意味することができる。発光ダイオードの発光波長を上記範囲に設定することによって、さらに長い寿命で、エネルギー効率が高く、色再現性が高い白色発光ダイオードを得ることができる。
発光ダイオードは、上記組成物を使用して封止されることができる。発光ダイオードの封止は、上記組成物だけで行われることができ、場合によっては、他の封止材が上記組成物と併用されることができる。2種の封止材を併用する場合、上記組成物を使用した封止後に、その周囲を他の封止材で封止してもよく、他の封止材でまず封止した後、その周囲を上記組成物で封止してもよい。他の封止材としては、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ユリア樹脂、イミド樹脂またはガラスなどが挙げられる。
硬化性組成物で発光ダイオードを封止する方法では、例えば、モールド金型に上記組成物をあらかじめ注入し、そこに発光ダイオードが固定されたリードフレームなどを浸漬させ、組成物を硬化させる方法、発光ダイオードを挿入した金型の中に組成物を注入し、硬化させる方法などを使用することができる。組成物を注入する方法としては、ディスペンサーによる注入、トランスファー成形または射出成形などが例示されることができる。また、その他の封止方法としては、組成物を発光ダイオード上に滴下、孔版印刷、スクリーン印刷またはマスクを媒介で塗布し、硬化させる方法、底部に発光ダイオードを配置したコップなどに組成物をディスペンサーなどによって注入し、硬化させる方法などが使用されることができる。
硬化性組成物は、必要に応じて、発光ダイオードをリード端子やパッケージに固定するダイボンド材や、発光ダイオード上のパッシベーション(passivation)膜またはパッケージ基板などに用いられることができる。
上記組成物の硬化が必要な場合、硬化方法は、特に制限されず、例えば、60℃〜200℃の温度で10分〜5時間上記組成物を維持して行うか、または適正温度及び時間での2段階以上の過程を経て段階的な硬化工程を進行することができる。
封止材の形状は、特に限定されず、例えば、砲弾型のレンズ形状、板状または薄膜状などで構成することができる。
また、従来公知の方法によって発光ダイオードの追加的な性能向上を図ることができる。性能向上の方法としては、例えば、発光ダイオードの背面に光の反射層または集光層を設置する方法、補色着色部を底部に形成する方法、主発光ピークより短波長の光を吸収する層を発光ダイオード上に設置する方法、発光ダイオードを封止した後、さらに硬質材料でモールディングする方法、発光ダイオードを貫通ホールに挿入して固定する方法、発光ダイオードをフリッブチップ接続などによってリード部材などと接続し、基板方向から光を取り出す方法などが挙げられる。
上記光半導体、例えば発光ダイオードは、例えば、液晶表示装置(LCD;LiquidCrystal Display)のバックライト、照明、各種センサー、プリンター、コピー機などの光源、車両用計器光源、信号灯、表示灯、表示装置、面状発光体の光源、ディスプレイ、装飾または各種ライトなどに効果的に適用されることができる。
例示的な硬化性組成物は、加工性と作業性に優れている。また、硬化性組成物は、硬化すれば、優れた光抽出効率、硬度、耐熱衝撃性、耐湿性、ガス透過性及び接着性などを示す。また、硬化性組成物は、苛酷条件でも長時間安定的な耐久信頼性を示し、白濁及び表面でのべたつきなどが誘発されない硬化物を提供することができる。
以下、実施例及び比較例を通じて上記硬化性組成物をより詳しく説明するが、上記硬化性組成物の範囲が下記実施例によって制限されるものではない。
以下で、参照符号Viは、ビニル基を示し、参照符号Phは、フェニル基を示し、参照符号Meは、メチル基を示し、参照符号Epは、3−グリシドキシプロピル基を示す。
1.光透過度測定
実施例及び比較例の硬化性組成物の光透過度は、下記の方式で評価した。硬化性組成物を約1mmの間隔で離れている二枚のガラス板の間に注入し、150℃で1時間維持して硬化させて、厚さが1mmの板状の試験片を製造する。その後、常温でUV−VISスペクトロメーター(spectrometer)を使用して450nm波長に対する上記試験片の厚さ方向の光透過率を測定し、下記基準によって評価する
〈光透過度評価基準〉
○:光透過度が85%以上の場合
△:光透過度が75%以上であり、また85%未満の場合
×:光透過度が75%未満の場合
2.素子特性評価
ポリフタルアミド(PPA)で製造された7030 LEDパッケージを使用して素子特性を評価する。具体的に、ポリフタルアミドコップ内に硬化性組成物をディスフェンシングし、70℃で30分間維持した後、さらに150℃で1時間維持して硬化させて、表面実装型LEDを製造する。その後、下記提示された方法によってテストを進行する。
(1)熱衝撃テスト
LEDを−40℃で30分間維持し、さらに85℃で30分間維持することを1サイクルとして上記を200回、すなわち200サイクル繰り返した後、室温に維持し、剥離状態を調査して耐熱衝撃性を評価する。評価時には、同一硬化性組成物で製造された20個のLEDに対してそれぞれ上記のような試験を行い、剥離されたLEDの数を下記表1に記載した(剥離されたLEDの数/全体LEDの数(20))。
(2)長期信頼性テスト
LEDを85℃及び85%の相対湿度の条件で維持した状態で30mAの電流を流しながら500時間動作させる。次いで、動作前の初基輝度に対して動作後の輝度減少率を測定し、下記基準で評価する。
〈評価基準〉
A:初基輝度に比べて輝度減少率が5%以下の場合
B:初基に比べて輝度減少率が5%を超過し、7%以下の場合
C:初基に比べて輝度減少率が7%を超過し、9%以下の場合
D:初基に比べて輝度の減少率が9%を超過する場合
実施例1
それぞれ下記の化学式A〜Dで表示される化合物を混合し、ヒドロシリル化反応によって硬化することができる硬化性組成物を製造した(配合量:化学式A:70g、化学式B:200g、化学式C:70g、化学式D:4g)。上記で化学式Aのポリオルガノシロキサンは、オクタメチルシクロテトラシロキサン(octamethylcyclotetrasiloxane)及びオクタフェニルシクロテトラシロキサン(octaphenylcyclotetrasiloxane)の混合物をジビニルテトラメチルジシロキサン(divinyltetramethyldisiloxane)と混合した状態で触媒であるテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH;tetramethylammonium hydroxide)存在の下に約115℃の温度で約20時間反応させて製造し、化学式Aのポリオルガノシロキサン以外の他の化合物は、公知の合成法で製造した。次に、上記組成物にPt(0)の含量が10ppmとなる量で触媒(Platinum(0)−1、3−divinyl−1、1、3、3−tetramethyldisiloxane)を配合し、さらに平均外径が約2nm程度であり、長さが約400nmである中空状イモゴライト(imogolite)20gを均一に混合し、硬化性組成物を製造した。
[化学式A]
(ViMeSiO1/2(MeSiO2/216(PhSiO2/214
[化学式B]
(ViMeSiO1/2(PhSiO2/20.4(PhSiO3/2
[化学式C]
(HMeSiO1/2(PhSiO2/21.5
[化学式D]
(ViMeSiO1/2(EpSiO3/2(MePhSiO2/220
実施例2
それぞれ下記の化学式E、F、C及びDで表示される化合物を混合し、ヒドロシリル化反応によって硬化することができる硬化性組成物を製造した(配合量:化学式E:70g、化学式F:200g、化学式C:70g、化学式D:4g)。上記で化学式Eのポリオルガノシロキサンは、オクタメチルシクロテトラシロキサン(octamethylcyclotetrasiloxane)及びテトラメチルテトラフェニルシクロテトだとシロキサン(tetramethyltetraphenylcyclotetrasiloxane)の混合物をジビニルテトラメチルジシロキサン(divinyltetramethyldisiloxane)と混合した状態で触媒であるテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH;tetramethylammonium hydroxide)存在の下に反応させて製造し、化学式Eのポリオルガノシロキサン以外の他の化合物は、公知の合成法で製造した。次に、上記組成物にPt(0)の含量が10ppmとなる量で触媒(Platinum(0)−1、3−divinyl−1、1、3、3−tetramethyldisiloxane)を配合し、平均内径が約50nmであり、長さが約8000nmである中空状ハロイサイト約20gを均一に混合し、硬化性組成物を製造した。
[化学式E]
(ViMeSiO1/2(PhMeSiO2/226(MeSiO2/2
[化学式F]
(ViMeSiO1/2(MePhSiO2/20.4(PhSiO3/2
[化学式C]
(HMeSiO1/2(PhSiO2/21.5
[化学式D]
(ViMeSiO1/2(EpSiO3/2(MePhSiO2/220
実施例3
それぞれ下記の化学式G、H、C及びDで表示される化合物を混合し、ヒドロシリル化反応によって硬化することができる硬化性組成物を製造した(配合量:化学式G:70g、化学式H:200g、化学式C:70g、化学式D:4g)。上記で化学式Gのポリオルガノシロキサンは、オクタメチルシクロテトラシロキサン(octamethylcyclotetrasiloxane)、オクタフェニルシクロテトラシロキサン(octaphenylcyclotetrasiloxane)、オクタフェニル−POSS(octaphenyl−polyhedral oligomeric silsesquioxane)及びジビニルテトラメチルジシロキサン(divinyltetramethyldisiloxane)の混合物に触媒(TMAH;tetramethylammonium hydroxide)を配合した後、適正温度で反応させて製造し、その他の化合物は、公知の方式で製造した。次に、上記組成物にPt(0)の含量が10ppmとなる量で触媒(Platinum(0)−1、3−divinyl−1、1、3、3−tetramethyldisiloxane)を配合し、さらに平均内径が約30nmであり、長さが約10,000nmである中空状ハロイサイト約20gを均一に混合し、硬化性組成物を製造した。
[化学式G]
(ViMeSiO1/2(MeSiO2/210(PhSiO2/210(PhSiO3/2
[化学式H]
(ViMeSiO1/2(PhSiO2/20.4(PhSiO3/2
[化学式C]
(HMeSiO1/2(PhSiO2/21.5
[化学式D]
(ViMeSiO1/2(EpSiO3/2(MePhSiO2/220
実施例4
それぞれ下記の化学式I、J、C及びDで表示される化合物を混合し、ヒドロシリル化反応によって硬化することができる硬化性組成物を製造した(配合量:化学式I:70g、化学式J:200g、化学式C:70g、化学式D:4g)。上記で化学式Iのポリオルガノシロキサンは、オクタメチルシクロテトラシロキサン(octamethylcyclotetrasiloxane)及びオクタフェニルシクロテトラシロキサン(octaphenylcyclotetrasiloxane)の混合物をジビニルテトラメチルジシロキサン(divinyltetramethyldisiloxane)と混合した状態で触媒であるテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH;tetramethylammonium hydroxide)存在の下に反応させて製造し、その他の化合物は、公知の合成法で製造した。次に、上記組成物にPt(0)の含量が10ppmとなる量で触媒(Platinum(0)−1、3−divinyl−1、1、3、3−tetramethyldisiloxane)を配合し、平均内径が約40nmであり、長さが約5000nmである中空状ハロイサイト約20gを均一に混合し、硬化性組成物を製造した。
[化学式I]
(ViMeSiO1/2(MeSiO2/214(PhSiO2/216
[化学式J]
(ViMeSiO1/2(PhSiO2/20.4(PhSiO3/2
[化学式C]
(HMeSiO1/2(PhSiO2/21.5
[化学式D]
(ViMeSiO1/2(EpSiO3/2(MePhSiO2/220
比較例1
イモゴライトを配合しないことを除いて、実施例1と同一の方式で硬化性組成物を製造した。
比較例2
イモゴライトを配合せず、その代わりに、平均粒径が約20nmであるシリカ粒子を使用しことを除いて、実施例1と同一の方式で硬化性組成物を製造した。
比較例3
イモゴライトを配合せず、その代わりに、ガラスフレーク(REP−015、ニッボンイタラハスサ)を使用したことを除いて、実施例1と同一の方式で硬化性組成物を製造した。
比較例4
イモゴライトを配合せず、その代わりに、モンモロリロナイトクレイを使用したことを除いて、実施例1と同一の方式で硬化性組成物を製造した。
比較例5
イモゴライトを配合せず、その代わりに、中空形態ではない繊維状フィラーとして、粒径が約2nm程度であり、長さが約400nm程度であるアルミナ繊維を使用したことを除いて、実施例1と同一の方式で硬化性組成物を製造した。
上記実施例及び比較例について測定した物性を下記表1に整理して記載した。
Figure 0005893209

Claims (18)

  1. 脂肪族不飽和結合を有する官能基及びアリール基を含むポリオルガノシロキサンを含む重合反応物と;中空繊維状フィラーとしてイモゴライトまたはハロイサイトと;を含む硬化性組成物。
  2. ポリオルガノシロキサンは、下記化学式2の単位と下記化学式3の単位を含む、請求項1に記載の硬化性組成物:
    [化学式2]
    (RSiO2/2
    [化学式3]
    (R SiO2/2
    上記化学式2及び3で、R及びRは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、Rは、アリール基である。
  3. 化学式2の単位のモル数(M)及び化学式3の単位のモル数(M)の比率(M/M)が0.3〜2.0である、請求項2に記載の硬化性組成物。
  4. ポリオルガノシロキサンは、下記化学式4の平均組成式を有する、請求項1に記載の硬化性組成物:
    [化学式4]
    (R SiO1/2(R SiO2/2(RSiO3/2(SiO4/2
    上記化学式4で、Rは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、且つRのうち少なくとも1つは、アルケニル基であり、Rのうち少なくとも1つは、アリール基であり、a及びbは、それぞれ正の数であり、c及びdは、それぞれ0または正の数であり、b/(b+c+d)は、0.7〜1である。
  5. ポリオルガノシロキサンは、下記化学式5の平均組成式を有する、請求項1に記載の硬化性組成物:
    [化学式5]
    (R SiO1/2(RSiO2/2(R SiO2/2(R10SiO3/2
    上記化学式5で、Rは、1価炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜4のアルキル基であり、R及びRは、それぞれ独立にアルキル基、アルケニル基、エポキシ基またはアリール基であり、Rは、エポキシ基またはアリール基であり、 10 は、エポキシ基または1価炭化水素基であり、eは、正の数であり、f、g及びhは、それぞれ0または正の数であり、(f+g)/(f+g+h)は、0.7〜1である。
  6. 重合反応物は、下記化学式6の化合物を含む混合物の重合反応物である、請求項1に記載の硬化性組成物:
    Figure 0005893209
    上記化学式6で、R及びRは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、oは、3〜6である。
  7. 重合反応物は、下記化学式7の化合物及び下記化学式8の化合物を含む混合物の重合反応物である、請求項1に記載の硬化性組成物:
    Figure 0005893209
    上記化学式7及び8で、R及びRは、エポキシ基またはアルキル基であり、R及びRは、エポキシ基またはアリール基であり、pは、3〜6の数であり、qは、3〜6の数である。
  8. 混合物は、下記化学式9または下記化学式10の平均組成式を有するポリオルガノシロキサンをさらに含む、請求項6または7に記載の硬化性組成物:
    [化学式9]
    [RSiO3/2
    [化学式10]
    [R SiO1/2[RSiO3/2
    上記化学式9及び10で、R、R及びRは、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜4のアルキル基であり、pは1〜3であり、qは、1〜10である。
  9. 中空繊維状フィラーは、縦横比が50以上である、請求項1に記載の硬化性組成物。
  10. 中空繊維状フィラーは、単一ストランドの内径または外径が0.5nm〜1,000nmである、請求項9に記載の硬化性組成物。
  11. 中空繊維状フィラーは、下記数式1を満足する、請求項1に記載の硬化性組成物:
    [数式1]
    |X−Y|≦0.1
    上記数式1で、Xは、上記フィラーを除いた上記硬化性組成物またはその硬化物の屈折率であり、Yは、上記フィラーの屈折率である。
  12. 中空繊維状フィラーの屈折率は1.45以上である、請求項11に記載の硬化性組成物。
  13. 中空繊維状フィラーは、ポリオルガノシロキサン100重量部に対して0.5重量部〜70重量部の比率で含まれる、請求項1に記載の硬化性組成物。
  14. 下記化学式12の平均組成式を有するポリオルガノシロキサンをさらに含む、請求項1に記載の硬化性組成物:
    [化学式12]
    (R11 SiO1/2(R11 SiO2/2(R11SiO3/2(SiO4/2
    上記化学式12で、R11は、それぞれ独立にエポキシ基または1価炭化水素基であり、R11のうち少なくとも1つはアルケニル基であり、R11のうち少なくとも1つは、アリール基であり、aは、正の数であり、bは、0または正の数であり、cは、正の数であり、dは、0または正の数であり、b/(b+c+d)は、0.65未満であり、c/(c+d)は、0.8以上である。
  15. 下記化学式13の化合物または下記化学式14の平均組成式を有する化合物をさらに含む、請求項1に記載の硬化性組成物:
    [化学式13]
    12 SiO(R12 SiO)SiR12
    [化学式14]
    (R13 SiO1/2(R13 SiO2/2(R13SiO3/2(SiO
    上記化学式13及び14で、R12は、それぞれ独立に水素または1価の炭化水素基であり、R12のうち少なくとも2つは、水素原子であり、R12のうち少なくとも1つは、アリール基であり、nは、1〜100であり、R13は、それぞれ独立に水素または1価の炭化水素基であり、R13のうち少なくとも2つは、水素原子であり、R13のうち少なくとも1つは、アリール基であり、aは、正の数であり、bは、0または正の数であり、cは、正の数であり、dは、0または正の数である。
  16. 硬化した請求項1に記載の硬化性組成物で封止された光半導体。
  17. 請求項16に記載の光半導体をバックライトユニットに含む液晶ディスプレー。
  18. 請求項16に記載の光半導体を含む照明装置。
JP2015505665A 2012-07-27 2013-07-29 硬化性組成物 Active JP5893209B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2012-0082685 2012-07-27
KR20120082685 2012-07-27
PCT/KR2013/006795 WO2014017884A1 (ko) 2012-07-27 2013-07-29 경화성 조성물
KR1020130089712A KR101591146B1 (ko) 2012-07-27 2013-07-29 경화성 조성물
KR10-2013-0089712 2013-07-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015519420A JP2015519420A (ja) 2015-07-09
JP5893209B2 true JP5893209B2 (ja) 2016-03-23

Family

ID=50264923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015505665A Active JP5893209B2 (ja) 2012-07-27 2013-07-29 硬化性組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8937131B2 (ja)
EP (1) EP2878637B1 (ja)
JP (1) JP5893209B2 (ja)
KR (1) KR101591146B1 (ja)
TW (1) TWI510555B (ja)
WO (1) WO2014017884A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5708824B2 (ja) * 2012-09-14 2015-04-30 横浜ゴム株式会社 硬化性樹脂組成物
TWI775579B (zh) 2021-08-25 2022-08-21 財團法人工業技術研究院 可固化組成物及包含其之電子裝置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6043872B2 (ja) * 1979-09-29 1985-09-30 信越化学工業株式会社 熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物
US5486590A (en) * 1995-02-09 1996-01-23 Dow Corning Corporation Sulfonated polyethylene rearrangement of polyorganosiloxanes
JP3241338B2 (ja) 1998-01-26 2001-12-25 日亜化学工業株式会社 半導体発光装置
JP2001196151A (ja) 2000-01-12 2001-07-19 Takazono Sangyo Kk 発熱体装置及び発熱体温度制御方法
JP2002226551A (ja) 2001-01-31 2002-08-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 発光ダイオード
JP4821986B2 (ja) * 2006-06-07 2011-11-24 信越化学工業株式会社 艶消し用液状オルガノポリシロキサン組成物からなるポッティング材又はコーティング材及び艶消し硬化物並びに表面光沢度低減方法
JP5972512B2 (ja) * 2008-06-18 2016-08-17 東レ・ダウコーニング株式会社 硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び半導体装置
DE102008032176A1 (de) 2008-07-09 2010-01-14 Henkel Ag & Co. Kgaa Polymerisierbare Zusammensetzung
DE102009027486A1 (de) * 2009-07-06 2011-01-13 Wacker Chemie Ag Verfahren zur Herstellung von Siliconbeschichtungen und Siliconformkörpern aus durch Licht vernetzbaren Siliconmischungen
DE202011110489U1 (de) 2010-01-25 2014-04-17 Lg Chem, Ltd. Härtbare Zusammensetzung
WO2011107592A1 (en) * 2010-03-05 2011-09-09 Momentive Performance Materials Gmbh Curable polyorganosiloxane composition for use as an encapsulant for a solar cell module
JP5170471B2 (ja) * 2010-09-02 2013-03-27 信越化学工業株式会社 低ガス透過性シリコーン樹脂組成物及び光半導体装置
WO2012093907A2 (ko) * 2011-01-06 2012-07-12 주식회사 엘지화학 경화성 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014017884A1 (ko) 2014-01-30
EP2878637A1 (en) 2015-06-03
JP2015519420A (ja) 2015-07-09
KR20140015214A (ko) 2014-02-06
KR101591146B1 (ko) 2016-02-02
EP2878637A4 (en) 2015-12-16
CN104411769A (zh) 2015-03-11
EP2878637B1 (en) 2018-09-26
US8937131B2 (en) 2015-01-20
TW201425477A (zh) 2014-07-01
TWI510555B (zh) 2015-12-01
US20140039112A1 (en) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5907262B2 (ja) 硬化性組成物
JP5850446B2 (ja) 硬化性組成物
JP6542811B2 (ja) 硬化性組成物
JP6108132B2 (ja) 硬化性組成物
JP6203189B2 (ja) 硬化性組成物
JP5805883B2 (ja) 硬化性組成物
JP5871413B2 (ja) 硬化性組成物
JP5885368B2 (ja) 硬化性組成物
JP6237881B2 (ja) 硬化性組成物
JP6066385B2 (ja) 硬化性組成物
JP5893212B2 (ja) 硬化性組成物
JP6237879B2 (ja) 硬化性組成物
JP5987221B2 (ja) 硬化性組成物
JP5893209B2 (ja) 硬化性組成物
KR101562091B1 (ko) 경화성 조성물
JP2016520680A (ja) 硬化性組成物
JP6432844B2 (ja) 硬化性組成物
JP6350887B2 (ja) 硬化性組成物
JP6256780B2 (ja) 硬化性組成物
KR101591184B1 (ko) 경화성 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150501

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5893209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250