JP5893206B2 - 自動押圧摩擦伝動減速装置 - Google Patents

Description

本発明はモーター減速駆動部品分野に属し、特に自動押圧摩擦伝動減速装置に関する。

従来の摩擦伝動減速装置の摩擦圧力は、予め一定に設定され、負荷トーションの変化にもかかわらず圧力が常に不変になるので、トルクが小さい場合、摩擦損耗が大きくなり、トルクが大きい場合、設定トルクを超して空回りして焼損させる虞があり、また摩損の増加によりシステムのトルクがますます小さくなり、最終に快く失効させる。

そのため、業界は、負荷トルクの大きさにより自動に摩擦力を調節できる摩擦伝動減速装置を開発すると望んでいる。

本発明の目的は、前記欠陥を克服し、負荷トーションの大きさ変化により即時に摩擦力の大きさを自動に調節し、大幅に摩擦損耗を減少し、摩擦伝動減速装置の効率を向上させ、摩擦伝動減速装置の寿命を延長させる自動押圧摩擦伝動減速装置を提供することにある。

そのため、本発明は以下の技術方案を採用する。

中心軸、遊星歯車、それぞれこの遊星歯車の外部に嵌装される押圧リング内輪及び押圧リング外輪を含み、前記中心軸が円柱体とし、前記遊星歯車が円盤状とし、遊星歯車の最大な円周部が平面外円とし、両側に一定の斜度のある斜面を加工しており、遊星歯車の中間にはシェルに固定される遊星軸が取付されており、遊星軸と遊星歯車との間には、摩擦抵抗を減少させるようにニードルを設置し、押圧リング内輪及び押圧リング外輪には、大きなピッチの複数のネジ（山）が相対回転運動可能に設置され、押圧リング内輪及び押圧リング外輪の各内側内円面には、それぞれ斜度が遊星歯車の両側面と同じ斜面を加工しており、押圧リング内輪と外輪との間に引張バネが設置されることで、予め該装置について小さい圧力を設定し、両押圧リングの離脱を防止することを特徴とする自動押圧摩擦伝動減速装置該装置である。

前記方案への更なる完備及び補充として、本発明は更に以下の技術方案を含んでいる。

前記遊星歯車の両側面に、及び押圧リング内輪及び押圧リング外輪の内円面内側に、それぞれ角度の同じ斜面摩擦面を加工しており、前記遊星歯車の両辺にガスケットが設置されることで、遊星歯車とシェルとの間の摩耗を減少させる。

前記遊星軸の外端面に位置決め片が嵌装されており、この位置決め片がネジによりシェルに固定される。

前記自動押圧摩擦伝動減速装置は、遊星軸がシェルに固定され、押圧リング内輪或は押圧リング外輪を出力端としても良く、押圧リング内輪或は押圧リング外輪をシェルに確実に固定し、遊星歯車及び遊星軸を出力端としても良い。

本発明は以下の有益な効果を奏する。

本発明は負荷トルクの大きさにより即時に摩擦圧力を自動に調整し、摩擦損耗を減少し、負荷能力を大幅に向上させ、摩擦伝動の効率を向上させ、摩擦伝動ノイズが低く振動が小さい長所を保持し、且つ使用要求により押圧リング内輪或は外輪をシェルに固定し、遊星軸を出力端とし、本発明は構造が簡単で、作動が信頼であり、実機に使用されることで良い効果を得る。

図１は本発明の断面図である。 図２は本発明による位置決め片を取り外した後の正面図及び作動原理図である。 図３は本発明による押圧リング内輪の側面図である。

１ 中心軸
２ 遊星歯車
３ 押圧リング内輪
４ 押圧リング外輪
５ 引張バネ
６ 遊星軸
７ ニードル
８ シェル
９ ガスケット
１０ 位置決め片
１１ ネジ

以下、図面を結合して対本発明の実施形態について詳細に記述する。

図１〜３の示すように、本発明は中心軸１と、三つの遊星歯車２と、それぞれこの遊星歯車２の外部に嵌装される押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４とを含み、中心軸１、遊星歯車２、押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４が、それぞれ高強度の耐摩耗鋼材を採用して制作され、前記の中心軸１が円柱体とし、遊星歯車２が円盤状とし、遊星歯車２の最大な円周部が平面外円とし、両側に一定の斜度のある斜面を加工している。各遊星歯車の中間に一つずつ遊星軸６が取付されており、遊星軸６がシェル８に固定され、遊星歯車２の両辺にガスケット９が設置され、遊星軸６及び遊星歯車２との間には、摩擦抵抗を減少させるためのニードル７が設置され、押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４に、それぞれピッチの大きい複数のネジが相対回転運動可能に設置される。押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４の各内側内円面には、それぞれ斜度が遊星歯車両側面と同じ斜面を加工し、押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４との間に引張バネ５が設置されることで、予め該装置について小さい圧力を設定し、両押圧リングの離脱を防止する。遊星歯車２の外端面に位置決め片１０が嵌装されており、位置決め片１０がネジ１１によりシェル８に固定される。

本発明の取付過程は、先ず遊星軸６をシェル８に取付して固定し、中心軸１を動力の入力軸として、押圧リング内輪３を装入した後、そうして遊星軸６に順次にガスケット９、遊星歯車２、ニードル７及びガスケット９を取付し、更に押圧リング外輪４を押圧リング内輪３に締付し、押圧リング内輪３と押圧リング外輪４との間に予め引っ張られた引張バネ５を掛架し、最終にネジ１１により位置決め片１０をシェル８に固定することにより、遊星歯車の軸方向の動きを防止し、そのように本発明の組立を完成する。本実施例は、押圧リング外輪４を動力の出力端とするが、押圧リング内輪３或は押圧リング外輪４をシェル８に固定し、遊星歯車２及び遊星軸６を出力端としても良い。

以下、図面を参照して本発明の実施例の運行過程を詳細に記述する。記述される実施例は、本発明の実施例を例示的に示し、勿論、押圧リング内輪３或は押圧リング外輪４をシェルに固定して良く、このように遊星軸を出力機構とする。

図２の示例のように、入力軸１を時計回りに回転する場合、押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４との間に予め引っ張られた引張バネ５が設置されることにより、押圧リングと遊星歯車及び中心軸との間に一定の摩擦圧力を存在させ、遊星歯車２を反時計回りに回転させ、更に押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４も反時計回りに回動駆動する。押圧リング外輪４に加えられる動抵抗トルクが増大する場合、押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４がネジの作用で一層としてしっかり締付け、このように遊星歯車２両側斜面に作用する押圧力が増大させ、同時にこの増大させた押圧力も遊星歯車２中間の平面を介して中心軸１に作用し、摩擦減速装置の全体の摩擦圧力を上昇させる。外部出力トルクが減小する場合、複数のネジのピッチが比較的大きい（一般的に７度の角度超過）ので、押圧リング内輪３及び押圧リング外輪４とが締付状態を維持できなく、摩擦減速装置の全体の摩擦圧力もこれに従って減少する。入力軸の回転方向が前記回転方向と反対する場合には、押圧リング内輪３と押圧リング外輪４とのネジ回転方向も反対する。

産業の利用可能性

本発明は伝動装置であり、自動車、機器、モーター、エンジン或は類似の駆動システムに減速伝動させるために応用され、負荷トルクの大きさにより即時に摩擦力を自動に調整でき、ノイズが低く、減速比が大きく、空回りしにくく、伝動効率が高く、寿命が長い等の多い長所を備え、実施されることで顕著な経済利益及び社会利益を取得できる。

Claims (3)

1. 中心軸（１）、遊星歯車（２）、この遊星歯車（２）の外部に嵌装される押圧リング内輪（３）及び押圧リング外輪（４）を含み、前記中心軸（１）が円柱体とし、前記遊星歯車（２）が円盤状とし、前記遊星歯車（２）の最大な円周部が平面外円とし、両側に一定の斜度のある斜面を加工しており、前記遊星歯車（２）の中間には、シェル（８）に固定される遊星軸（６）が取付され、遊星軸（６）と遊星歯車（２）との間には、摩擦抵抗を減少させるようにニードル（７）が設置され、押圧リング内輪（３）及び押圧リング外輪（４）に、それぞれ複数のネジが相対回転運動可能に設置され、押圧リング内輪（３）及び押圧リング外輪（４）の各内側内円面には、斜度が遊星歯車の両側面と同じ斜面を加工しており、押圧リング内輪（３）と押圧リング外輪（４）との間に引張バネ（５）が設置されることで、予め押圧リング内輪（３）と押圧リング外輪（４）との間、押圧リング内輪（３）又は押圧リング外輪（４）と遊星歯車（２）との間、及び遊星歯車（２）と中心軸（１）との間には、一定の圧力を設定し、押圧リング外輪（４）を動力の出力端とすることを特徴とする自動押圧摩擦伝動減速装置。
2. 前記遊星歯車（２）の両側面、及び押圧リング内輪（３）及び押圧リング外輪（４）の各内円面内側には、それぞれ角度の同じ斜面摩擦面を加工しており、前記遊星歯車（２）の両辺にはガスケット（９）が設置されることを特徴とする請求項１に記載の自動押圧摩擦伝動減速装置。
3. 前記遊星軸（６）の外端面に位置決め片（１０）が嵌装され、位置決め片（１０）がネジ（１１）によりシェル（８）に固定されることを特徴とする請求項２に記載の自動押圧摩擦伝動減速装置。

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