JP5237768B2 - 摩擦型遊星動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中心要素と、中心要素の周囲に配置された周囲要素と、中心要素の外周面とと周囲要素の内周面に接触し、回転して接触点の摩擦によりトルクの伝達を行う遊星要素と、遊星要素を支持する支持要素を有し、中心要素、周囲要素および支持要素の間で動力の送受を行う、摩擦型遊星動力伝達装置に関する。
周知の遊星歯車式の動力伝達装置の遊星ギア(遊星要素)をローラ等の転動体とし、サンギア(中心要素)およびリングギア(周囲要素)を平滑な面を有する円筒として、接触点の摩擦によりトルクの伝達を行う摩擦型遊星動力伝達装置が知られている。下記特許文献1には、前記のような摩擦型遊星動力伝達装置が示されている。特に、この文献の装置においては、中心要素と周囲要素を偏心させ、偏心によって生じた、これらの要素間の間隔の狭い部分に、遊星要素の一つを食い込ませるようにして、要素どうしを押し付ける力を高めている。
特開平10−281248号公報
前記特許文献1に記載の装置においては、中心要素と周囲要素が偏心した構造となり、装置レイアウト上の制約となる。また、中心要素と周囲要素の間隔の狭い部分に遊星要素が食い込む方向にトルクが作用するときは、要素どうしの押付け力を高めることができるが、逆方向のトルクが掛かるときは、遊星要素が隙間から排除される方向にトルクが作用して押付け力が低下してしまう。
さらに、遊星要素は、中心要素と周囲要素の間隔の狭い部分に位置する必要があり、公転運動を行うことはできない。したがって、中心要素からの入力トルクを、周囲要素と、遊星要素を支持する支持要素とに分配する等の運用を行うことができない。
以上の問題は、遊星要素を、中心要素と周囲要素の間隔の狭い部分に食い込ませる、いわゆる「くさび効果」を利用して要素どうしの押付け力を高めていることに起因する。本発明は、くさび効果とは異なる原理に基づき要素間の押付け力の制御を行う摩擦型遊星動力伝達装置を提供する。さらに、本発明は、要素間の押付け力の可変幅を増大させることができる摩擦型遊星動力伝達装置を提供する。
本発明の摩擦型遊星動力伝達装置は、同心に配置された中心要素外周面と周囲要素内周面に接し、回転してトルク伝達を行う複数の遊星要素を有し、これらの相互の配置を変えることで、要素間の押付け力を制御する。周囲要素は、遊星要素への押付け力の反力を受けて、変形しており、この変形の量が大きいほど、要素同士を押付ける力が大きいことになる。遊星要素の配置を変更することで、周囲要素の変形量を変えることができ、これにより押付け力を変更することができる。
さらに、本発明では、各遊星要素は、中心要素の外周面と接触する大径部と、大径部よりも外径が小さく、周囲要素の内周面と接触する小径部と、を含むことで、遊星要素の個数及び周囲要素の外径を変更することなく、遊星要素の配置(周囲要素の変形量)の可変幅を増大させることができ、要素間の押付け力の可変幅を増大させることができる。
例えば、遊星要素が3個以上の場合、遊星要素と周囲要素の接触点を結んだ多角形の周囲の長さが異なる遊星要素の配置を実現できるようにすることで、押付け力を変更することができる。この多角形の周囲の長さが長い方が周囲要素の変形が大きくなり、押付け力が高まる。遊星要素が2個の場合には、2個が、中心要素の直径方向に配置されたときが、最も押付け力が大きくなり、これからずれるに従い押付け力は小さくなる。遊星要素を支持する支持要素は、上記のような配置の変更が可能なように遊星要素を支持する。押付け力が大きくなる配置、すなわち遊星要素が3個以上のときは、前記の多角形の周囲の長さが長くなる配置、遊星要素が2個の時は直径方向に位置する配置を第1の配置と呼ぶ。また、逆に押付け力が小さくなる配置を第2の配置と呼ぶ。
伝達すべきトルクが大きいときは第1の配置とし、トルクが小さいときは第2の配置とするようにできる。
支持要素は、遊星要素の一部を、残りの遊星要素に対して周方向に移動可能に支持し、遊星要素の周方向の移動は、伝達トルクにより生じるようにし、伝達トルクが増加すると、第2の配置から第1の配置へ移行するようにできる。
遊星要素が3個以上設けられている場合、遊星要素は、少なくとも1個の遊星要素を含む第1群と、第1群以外の少なくとも1個の遊星要素を含む第2群とを有するようにでき、第1の方向に伝達トルクが作用するときに、この伝達トルクにより、第1群の遊星要素を他の遊星要素に対して周方向に移動可能とし、これにより遊星要素が第2の配置から第1の配置へ移行するようにできる。また、第1の方向とは逆の第2の方向に伝達トルクが作用するときに、この伝達トルクにより、第2群の遊星要素を他の遊星要素に対して周方向に移動可能とし、これにより遊星要素が第2の配置から第1の配置へ移行すようにできる。
遊星要素の数は4個とすることができる。対角線上にある遊星要素同士で、前記第1群、第2群を形成することができる。第1の方向のトルクが作用したとき第1群が、このトルクの向きに移動し、第1の方向と逆向きの第2の方向のトルクが作用したとき第2群がこの逆向きのトルクの方向に移動するようにできる。
移動する遊星要素には、ばね要素により第2の配置となる方向に付勢することができる。
遊星要素が3個以上である場合の遊星要素の第1の配置は、前記多角形が正多角形であるようにできる。
本発明によれば、複数の遊星要素の配置を換えることで要素間の押付け力を制御できる。さらに、本発明によれば、要素間の押付け力の可変幅を増大させることができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「基本構成」
図1は、摩擦型遊星動力伝達装置10の基本構成の断面図、図2は図1に示すA−A線断面図である。この基本構成は、出願人が特願2007−130430号にて提案している構成である。ケース12には、軸受13を介してサンローラシャフト14が回転可能に支持されており、サンローラシャフト14の図中左端にはサンローラ16が一体に設けられている。サンローラ16は、円柱形状である。ケース12にはキャリア18が固定されており、キャリア18は、遊星ローラシャフト20を介して円柱形状の遊星ローラ22を支持している。遊星ローラ22は、図2に示すようにサンローラ16の周囲に、これに接触するように4個設けられている。4個の遊星ローラを区別する必要があるときは、以降22A,22B,22C,22Dの符号を用いて説明する。遊星ローラ22は、遊星ローラシャフト20にニードルローラ軸受を介して回転可能に支持されている。遊星ローラシャフト20は、キャリア18に設けられた円弧状の案内溝24に沿って周方向に移動可能となっている。遊星ローラシャフト20は、ばね26により、案内溝24の一方の端に向けて付勢されている。ばね26による付勢の方向は、遊星ローラ22ごとに異なっている。遊星ローラ22A,22Bについては図2中右回りの向きに付勢され、遊星ローラ22C,22Dは、逆に左回りの向きに付勢されている。遊星ローラ22のキャリアに対する動きは、後に詳述する。
遊星ローラ22の更に外側には、内周面が各遊星ローラ22に接触するリング28が配置されている。リング28は、キャップ30に固定され、更にキャップ30には、一体にリング側シャフト32が設けられている。リング側シャフト32は、軸受34を介して、キャリア18に回転可能に支持されている。サンローラ16、リング側シャフト32およびリング28は、同心に配置され、この軸心と共通の中心を有する円周上に遊星ローラ22の軸心が配置される。また、遊星ローラ22は、この円周上を案内溝24に沿って移動可能となっている。
遊星ローラ22は、サンローラ16の円筒外周面と、リング28の円筒内周面とに接触し、これらの接触点において、摩擦によりトルクの伝達を行う。摩擦型遊星動力伝達装置10の動力伝達動作は、一般の遊星歯車機構と基本的に同様であり、遊星歯車機構においては、歯車の噛み合いによりトルク伝達が行われるのに対し、本装置ではトルク伝達が摩擦により行われる点が相違している。
ケース12を固定(回転しない状態)、すなわちキャリア18を固定して、サンローラ16を回転させると、遊星ローラ22が自転し、リング28は、サンローラ16に対し逆転する。このとき、遊星ローラシャフト20は固定されており、遊星ローラ22は、サンローラ16回りの公転運動は行わない。また、リング28の回転速度は、サンローラ16の回転速度に対し、サンローラ外周面の半径とリング内周面の半径比で減速される。また、リング28を固定すると、サンローラ16の回転により遊星ローラ22が自転するが、遊星ローラ22のリング28との接触点はリング28に拘束されているので公転運動が生じる。これによりキャリア18、そしてケース12が回転する。また、キャリア18とリング28の双方を固定しない状態とすれば、サンローラ16からの入力を、キャリア18とリング28に分配することができる。以上は、サンローラ16を入力とした場合であるが、キャリア18を入力とすることも、リング28を入力とすることもできる。
前述のように、基本構成においては、4個の遊星ローラ22の相対的な配置を変更することができる。この配置の変更によって、遊星ローラ22と、リング28およびサンローラ16の押付け力を変更することができる。以下、遊星ローラ22の配置と、押付け力の関係について説明する。
図3は、押付け力が変化する原理の説明図である。摩擦型遊星動力伝達装置10は、要素間の摩擦により動力伝達を行っており、このため、リング28を締まりばめにして、要素間に押付け力を発生させている。リング28が完全な剛体であれば、図3(a)のように完全な円筒形状を維持できる。しかし、現実には、締まりばめによる締め付けの反力を受けて変形し、図3(b)のように、遊星ローラ22との接触点が外側にふくらみ、角が丸まった四角形に変形する。
図3(b)は、4個の遊星ローラ22が周方向に等間隔で配置された状態であり、各遊星ローラ22A〜22Dとリング28との接触点36A〜36Dが正方形38(図3(d)参照)の頂点となる。この等間隔の配置をずらして、接触点が長方形となるようにした配置が図3(c)に示されている。図3(b)の正方形の配置から、1本の対角線上にある2個の遊星ローラ22C,22Dを左回りに回転させることによって、図3(c)の配置となる。このときの各遊星ローラ22の接触点40A〜40Dが長方形42(図3(d)参照)の頂点となる。
正方形38と、長方形42は、対角線の長さは同じであるが外周の長さ、つまり4辺の合計の長さは、正方形が長く、長方形が短い。これは、リング28の周長の延び量に対応する。すなわち、接触点が正方形の配置となる場合の方が、長方形となる場合よりも、リング28の弾性変形量が大きくなる。この結果、各要素間に発生する押付け力が長方形の配置のときより大きくなる。対角線の長さが共通の方形においては、その周長は正方形のとき最も長く、長方形が扁平となるほど短くなる。要素間の押付け力もこれに応じて変化する。つまり、四角形の周長を長くすると押付け力を大きくすることができ、短くすると押付け力を小さくすることができる。これを利用して、押付け力の制御が可能となる。
以上においては、2個の遊星ローラ22を移動させて四角形の周長を変更したが、1個を移動させても、周長の変更は可能である。また、遊星ローラを3個または5個以上とすることもできる。この場合、各遊星ローラとリングの接触点が正多角形の配置が最も周長が長くなる。さらに、遊星ローラを2個とすることも可能である。この場合、2個の遊星ローラをサンローラの1本の直径上に配置したときが、リングの変形量が最も大きくなる。
図4は、遊星ローラ22A,22Cの配置による押付け力の変化を解析するためのモデルを示している。簡単化のためサンローラ16、遊星ローラ22A,22Cは、剛体として取り扱っている。2個の遊星ローラ22A,22Cの間隔が角度aである。角度aが90°であるとき、4個の遊星ローラ22が図3(b)のように正方形に配置された状態を示す。
図5は、図3(c)の遊星ローラ22Cおよびその周囲を拡大した図である。遊星ローラ22Cは、図3(b)の正方形の配置から角度θだけ移動した状態にある。このとき、遊星ローラ22Cとリング28の接触点40Cは、サンローラ16の中心Oと、遊星ローラ22Cの中心の点Pを通る直線m上からずれた位置となる。この接触点40Cに作用する押付け力Faは点Pに向く。つまり、中心O回りのモーメントを生じさせ、これが回転力Naを発生させる。
サンローラ16に図中右回りのトルクTinを入力すると、このトルクTinが遊星ローラ22Cを右回りに移動させようと作用する。この作用が、回転力Naを上回ると、遊星ローラ22Cが角度θを減じる方向に移動を始める。すなわち、サンローラ16から入力されるトルクTinが増加すると、4個の遊星ローラ22は長方形の配置から正方形の配置へと移行し、押付け力が増加する。すなわち、伝達トルクが大きく、接触点にすべりが生じないようにするために押付け力を増加させる必要があるとき、自立的に押付け力が増加する。これにより、伝達トルクが小さいときには、押付け力を小さくし、要素間の接触点における接触面圧を低下させることができ、耐久性の向上に有利に作用する。また、押付け力が小さいということは、リング28の変形量も小さく、リング28の変形に消費されるエネルギを減少させることができ、伝達効率の向上に有利となる。また、外乱トルクが入力したとき、このトルクにより遊星ローラの移動が生じ、押付け力が増大されるので、急な外乱トルクの入力があっても、これに自立的に対応することができる。したがって、外乱トルクによるすべりの発生が抑制され、耐久性の向上に有利となる。
図1および図2に戻って、再び摩擦型遊星動力伝達装置10の動作について説明する。前述のように、4個の遊星ローラ22はキャリア18に対し周方向に移動可能となっている。図2の遊星ローラ22の配置は、伝達トルクが低い状態のときの配置であり、図3(c)の状態に対応する。遊星ローラ22A,22Bは、案内溝24の、サンローラ16の中心から見て右の端に位置し、遊星ローラ22C,22Dは案内溝24左の端に位置する。
入力要素としてのサンローラ16が矢印R1で示すように右回りに回転するとき、伝達トルクが所定値以上になると、遊星ローラ22C,22Dが右回りに移動する。これにより、4個の遊星ローラ22の配置が図3(b)に示す正方形の配置へと移行する。逆に、サンローラ16が矢印R2で示す左回りに回転するときには、遊星ローラ22A,22Bが左回りに移動して、4個の遊星ローラ22が正方形の配置へ移行する。このように、遊星ローラ22A,22Bと遊星ローラ22C,22Dで移動の向きが逆になるようにしておくことで、正逆どちらの向きのトルク入力にも対応して、トルクが増加したときに押付け力を高めるようにできる。
また、ばね26の特性を適切に設定することで、伝達トルクが所定値以上では、伝達トルクの増加と共に押付け力が増加するようにできる。図6は、入力トルクと押付け力の関係の一例を示す図である。入力トルクがTbまでは、遊星ローラ22の配置は、初期の配置、すなわち長方形の配置が維持される。入力トルクTbは、前述の回転力Naと、ばね26の初期付勢力に抗して、遊星ローラ22C,22Dが移動し始める値である。また、この入力トルクTbは、ばね26の初期付勢力を調整することで、変更することができる。入力トルクがTbを超えると、遊星ローラ22C,22Dの位置は、入力トルクによる力とばね力とが釣り合う位置となる。想定される最大入力トルクTmaxの時に、遊星ローラ22C,22Dが案内溝24の右端に達するように、ばね26のばね特性を設定すれば、トルクTbから最大入力トルクTmaxの間で、入力トルクの増加に伴い、押付け力を増加させるように設定することができる。逆向きのトルクも同様である。この結果、入力トルクが小さい範囲Kでは、押付け力を一定とし、入力トルクが所定の値Tbを超えると、最大入力トルクまでの範囲Lで、入力トルクの増加に伴って押付け力が増加する特性を与えることができる。
この基本構成においては、4個の遊星ローラ22を二つの群に分け、一方の群が第1の向きの伝達トルクに対応して周方向に移動するようにし、他方の群が逆向きの第2の向きの伝達トルクに対応して移動するようにした。しかし、4個のうち、1個を第1の向きの伝達トルクに対応して移動するようにし、もう1個を第2の向きのトルクに対応するようにしてもよい。このとき、残りの2個は、正逆どちらの向きのトルクに対しても周方向の移動を行わない。また、前述のように、遊星ローラの数は4個に限定されない。
この基本構成では、回転力Na,Nb、ばね26のばね力、および伝達トルクの関係から、遊星ローラ22の配置の変更が自立的に行われるように構成したが、流体圧アクチュエータ等を設け、外部から遊星ローラ22の配置を強制的に変更するようにもできる。
「実施形態」
図7,8は本発明の実施形態に係る摩擦型遊星動力伝達装置10の概略構成を示す図であり、図7はサンローラ16の軸心方向から見た断面図を示し、図8はサンローラ16の軸心と直交する方向から見た断面図を示す。以下の実施形態の説明では、図1〜6に示した基本構成と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略する構成については基本構成と同様である。
本実施形態では、各遊星ローラ122は、円柱形状の大径部142と、大径部142よりも外径の小さい一対の円柱形状の小径部143−1,143−2と、を含んで構成される。4個の遊星ローラを区別する必要があるときは、以降122A,122B,122C,122Dの符号を用いて説明する。図7,8に示す例では、各遊星ローラ122の外径は、大径部142から小径部143−1(あるいは小径部143−2)にかけてステップ的に減少している。各遊星ローラ122において、大径部142は、その軸心方向に関して小径部143−1,143−2間に配置されている。リング128は、環状部材147と、環状部材147から各遊星ローラ122の小径部143−1,143−2へそれぞれ向けて径方向内側へ突出した一対の環状の突出部148−1,148−2と、を含んで構成される。一対の突出部148−1,148−2は、リング128の軸心方向に関して互いに間隔を空けて配置されており、軸心方向に関する突出部148−1,148−2間の距離は、軸心方向に関する大径部142の長さよりも長い。サンローラ16の円筒外周面とリング128の突出部148−1,148−2の円筒内周面との距離は、各遊星ローラ122(大径部142)の外径よりも短く、サンローラ16の外周面と環状部材147の内周面との距離は、各遊星ローラ122(大径部142)の外径よりも長い。各遊星ローラ122においては、大径部142の一部分が突出部148−1,148−2間に形成された空間に入り込んだ状態で、大径部142の円筒外周面がサンローラ16の円筒外周面と接触し、且つ小径部143−1,143−2の円筒外周面がリング128の突出部148−1,148−2の円筒内周面とそれぞれ接触する。各遊星ローラ122A〜122Dの他の構成については基本構成の各遊星ローラ22A〜22Dとそれぞれ同様であり、リング128の他の構成については基本構成のリング28と同様である。基本構成の遊星ローラ22A〜22D及びリング28を遊星ローラ122A〜122D及びリング128にそれぞれ置き換えることで、本実施形態に係る摩擦型遊星動力伝達装置10が得られる。
本実施形態でも、キャリア18の回転を拘束することで、サンローラ16とリング128との間で動力を変速して伝達することができる。その場合に、サンローラ16からリング128へ動力を伝達するときは、摩擦型遊星動力伝達装置10は、サンローラ16からリング128へ動力を減速して伝達する減速機構として機能する。一方、リング128からサンローラ16へ動力を伝達するときは、摩擦型遊星動力伝達装置10は、リング128からサンローラ16へ動力を増速して伝達する増速機構として機能する。また、リング128の回転を拘束することで、サンローラ16とキャリア18との間で動力を変速して伝達することもできる。その場合に、サンローラ16からキャリア18へ動力を伝達するときは、摩擦型遊星動力伝達装置10は減速機構として機能し、キャリア18からサンローラ16へ動力を伝達するときは、摩擦型遊星動力伝達装置10は増速機構として機能する。また、サンローラ16の回転を拘束することで、キャリア18とリング128との間で動力を変速して伝達することもできる。その場合に、リング128からキャリア18へ動力を伝達するときは、摩擦型遊星動力伝達装置10は減速機構として機能し、キャリア18からリング128へ動力を伝達するときは、摩擦型遊星動力伝達装置10は増速機構として機能する。
本実施形態でも、各遊星ローラ122とリング128及びサンローラ16との押付け力を変更する原理は、基本構成と同様である。すなわち、各遊星ローラ122とリング128との接触点を結んだ多角形(図7に示す例では四角形)の周囲の長さを変化させるように、一部の遊星ローラ(例えば1本の対角線上にある遊星ローラ122C,122D)を残りの遊星ローラ(例えば他の1本の対角線上にある遊星ローラ122A,122B)及びキャリア18に対して周方向に移動させることで、押付け力を変更する。例えば、サンローラ16が矢印R1で示すように右回りに回転するときは、伝達トルクが大きくなって所定値以上になると、遊星ローラ122C,122Dがばね26の付勢力に逆らって遊星ローラ122A,122B及びキャリア18に対して右回りに移動する。これによって、4個の遊星ローラ122の配置が、図3(c)に示すような周長の短い長方形の配置から図3(b)に示すような周長の長い正方形の配置へ移行して、押付け力が増大する。その後、伝達トルクが小さくなると、遊星ローラ122C,122Dがばね26の付勢力により遊星ローラ122A,122B及びキャリア18に対して左回りに移動する。これによって、4個の遊星ローラ122の配置が正方形の配置から長方形の配置へ移行して、押付け力が減少する。逆に、サンローラ16が矢印R2で示すように左回りに回転するときは、伝達トルクが大きくなると、遊星ローラ122A,122Bがばね26の付勢力に逆らって遊星ローラ122C,122D及びキャリア18に対して左回りに移動することで、4個の遊星ローラ122の配置が長方形の配置から正方形の配置へ移行する。その後、伝達トルクが小さくなると、遊星ローラ122A,122Bがばね26の付勢力により遊星ローラ122C,122D及びキャリア18に対して右回りに移動することで、4個の遊星ローラ122の配置が正方形の配置から長方形の配置へ移行する。このように、伝達トルクの増大に対して、各遊星ローラ122とリング128との接点を結んだ多角形の周囲の長さを増大させることで、押付け力を増大させることができる。
以上の説明では、2個の遊星ローラ122を移動させて四角形の周長を変更したが、1個を移動させても、周長の変更は可能である。また、遊星ローラ122を3個または5個以上とすることもできる。この場合、各遊星ローラ122とリング128の接触点が正多角形の配置が最も周長が長くなる。さらに、遊星ローラ122を2個とすることも可能であり、この場合でも、2個の遊星ローラ122の相対的な配置を変更することで、押付け力を変更することができる。この場合は、2個の遊星ローラ122をサンローラ16の1本の直径上に配置したとき(第1の配置)が、押付け力(リング128の変形量)が最も大きくなり、2個の遊星ローラ122の相対的な配置をこの第1の配置からずらすことで、押付け力(リング128の変形量)が小さくなる。
また、以上の説明では、4個の遊星ローラ122を二つの群に分け、一方の群が第1の向きの伝達トルクに対応して周方向に移動するようにし、他方の群が逆向きの第2の向きの伝達トルクに対応して移動するようにした。しかし、4個のうち、1個を第1の向きの伝達トルクに対応して移動するようにし、もう1個を第2の向きのトルクに対応するようにしてもよい。このとき、残りの2個は、正逆どちらの向きのトルクに対しても周方向の移動を行わない。
前述の基本構成において、各遊星ローラ22とリング28及びサンローラ16との押付け力の可変幅を増大させるためには、各遊星ローラ22とリング28との接触点を結んだ多角形の周長の可変幅を増大させる必要がある。そのためには、一部の遊星ローラ(例えば遊星ローラ22C,22D)が他の遊星ローラ(例えば遊星ローラ22A,22B)に対して周方向に移動できる量を増大させる必要がある。遊星ローラ22の個数及び摩擦型遊星動力伝達装置10の外径(リング28の外径)が一定の条件では、サンローラ16の外径を大きくし、遊星ローラ22の外径を小さくすることで、周方向に隣接する遊星ローラ22間の隙間が大きくなるため、一部の遊星ローラが他の遊星ローラに対して周方向に移動できる量を増大させることが可能となり、押付け力の可変幅を増大させることが可能となる。ただし、その場合は、サンローラ16の外周面の外径とリング28の内周面の内径との比が変化するため、摩擦型遊星動力伝達装置10の変速比も変化する。例えばリング28の回転を拘束する場合やキャリア18の回転を拘束する場合は、サンローラ16の外径を大きくすることで、摩擦型遊星動力伝達装置10の減速比(あるいは増速比)が小さくなる。一方、摩擦型遊星動力伝達装置10の減速比(あるいは増速比)を大きくするために、例えば図9,10に示すように、サンローラ16の外径を小さくし、遊星ローラ22の外径を大きくすると、周方向に隣接する遊星ローラ22間の隙間が小さくなる。その結果、一部の遊星ローラが他の遊星ローラに対して周方向に移動できる量が減少し、押付け力の可変幅が減少する。ここで、図9,10は、リング28の回転を拘束した場合におけるサンローラ16とキャリア18との間の減速比が6となるように、サンローラ16の外径及び遊星ローラ22の外径を設定した例を示している。このように、基本構成において、大きい減速比(あるいは増速比)を必要とする場合は、押付け力の可変幅を増大させることが困難となる。
これに対して本実施形態では、各遊星ローラ122の大径部142がサンローラ16の外周面と接触し、各遊星ローラ122の小径部143−1,143−2がリング128(突出部148−1,148−2)の内周面とそれぞれ接触する構成としている。これによって、各遊星ローラ122における大径部142の外径と小径部143−1,143−2の外径との比を調整することで、摩擦型遊星動力伝達装置10の変速比を調整することができる。そのため、周方向に隣接する遊星ローラ122間の隙間を大きくするためにサンローラ16の外径を大きくしても、大径部142の外径と小径部143−1,143−2の外径との比を調整することで、目標とする変速比を得ることができる。例えばリング128の回転を拘束する場合やキャリア18の回転を拘束する場合は、サンローラ16の外径を大きくしても、大きい減速比(あるいは増速比)を得ることが可能となる。ここで、図7,8は、リング128の回転を拘束した場合におけるサンローラ16とキャリア18との間の減速比が6となるように、サンローラ16の外径、大径部142の外径、及び小径部143−1,143−2の外径を設定した例を示している。本実施形態では、図7,8に示すように、遊星ローラの個数、リングの外径、及び摩擦型遊星動力伝達装置の変速比(減速比)が同じ条件で、図9,10に示す基本構成と比較して、隣接する遊星ローラ122間の隙間を大きくすることができ、一部の遊星ローラ(例えば遊星ローラ122C,122D)が他の遊星ローラ(例えば遊星ローラ122A,122B)に対して周方向に移動できる量を増大させることができる。
このように、本実施形態によれば、遊星ローラ122の個数及び摩擦型遊星動力伝達装置10の外径(リング128の外径)を変更することなく、目標とする変速比を得ながら、隣接する遊星ローラ122間の隙間を大きくすることができる。そのため、一部の遊星ローラが他の遊星ローラに対して周方向に移動できる量を増大させることができ、押付け力の可変幅を増大させることができる。その結果、伝達トルクの変化幅が大きい場合でも、伝達トルクに応じて押付け力をより適切に制御できる。
また、基本構成において、ばね26は、遊星ローラ22が伝達トルクによりキャリア18に対して周方向に移動するときに作用する力を受ける必要がある。伝達トルクが大きくなるほど、ばね26が受ける力も大きくなるため、ばね26の弾性係数を大きくする必要があり、ばね26の大型化を招きやすくなる。
これに対して本実施形態では、摩擦型遊星動力伝達装置10の外径(リング128の外径)を変更することなく、目標とする変速比を得ながら、サンローラ16及びリング128の軸心と遊星ローラ122の軸心との距離(遊星ローラ122の中心半径)rを大きくすることができる。例えば図8に示すように、リングの外径及び摩擦型遊星動力伝達装置の変速比(減速比)が同じ条件で、図10に示す基本構成と比較して、遊星ローラの中心半径rを大きくすることができる。ばね26が受ける力は、(キャリア18に作用するトルク)/(遊星ローラ122の中心半径r)で表されるため、遊星ローラ122の中心半径rを大きくすることで、ばね26が受ける力を小さくすることができる。その結果、ばね26の弾性係数を小さくすることができ、ばね26の小型化を図ることができる。
次に、本実施形態の他の構成例について説明する。
図11に示す構成例では、図7,8に示す構成例と比較して、リング128が2つの環状部材147−1,147−2に分割されており、突出部148−1,148−2は、それぞれ環状部材147−1,147−2から各遊星ローラ122の小径部143−1,143−2へ向けて径方向内側へ突出している。各遊星ローラ122(大径部142)の外径は、サンローラ16の外周面と環状部材147−1,147−2の内周面との距離よりも大きく、且つサンローラ16の外周面と環状部材147−1,147−2の外周面との距離よりも小さい。各遊星ローラ122においては、大径部142の一部分が環状部材147−1,147−2間に形成された空間に入り込んだ状態で、大径部142の円筒外周面がサンローラ16の円筒外周面と接触し、且つ小径部143−1,143−2の円筒外周面がリング128の突出部148−1,148−2の円筒内周面とそれぞれ接触する。図11は、リング128の回転を拘束した場合におけるサンローラ16とキャリア18との間の減速比が6となるように、サンローラ16の外径、大径部142の外径、及び小径部143−1,143−2の外径を設定した例を示している。
図11に示す構成例によれば、図7,8に示す構成例と比較して、摩擦型遊星動力伝達装置10の外径(リング128の外径)を変更することなく、遊星ローラ122の中心半径rをさらに大きくすることができるので、ばね26が受ける力をさらに小さくすることができる。その結果、ばね26の弾性係数をさらに小さくすることができ、ばね26のさらなる小型化を図ることができる。さらに、図11に示す構成例によれば、図7,8に示す構成例と比較して、リングの外径及び摩擦型遊星動力伝達装置の変速比(減速比)が同じ条件で、サンローラ16の外径及びリング128(突出部148−1,148−2)の内径を大きくすることができるため、同じトルクを伝達する場合でも押付け力を低減することができる。なお、図11に示す構成例では、リング128を2分割しているため、リング128の回転を拘束することが好ましい。
また、図12に示す構成例では、各遊星ローラ122は、円柱形状の一対の大径部142−1,142−2と、大径部142−1,142−2よりも外径の小さい円柱形状の小径部143と、を含んで構成される。各遊星ローラ122において、小径部143は、その軸心方向に関して大径部142−1,142−2間に配置されている。リング128は、環状部材147から各遊星ローラ122の小径部143へ向けて径方向内側へ突出した環状の突出部148を含む。軸心方向に関する大径部142−1,142−2間の距離は、軸心方向に関する突出部148の長さよりも長い。サンローラ16の円筒外周面とリング128の突出部148の円筒内周面との距離は、各遊星ローラ122(大径部142−1,142−2)の外径よりも短く、サンローラ16と環状部材147との距離は、各遊星ローラ122(大径部142−1,142−2)の外径よりも長い。各遊星ローラ122においては、大径部142−1,142−2間に形成された空間に突出部148の一部分が入り込んだ状態で、小径部143の円筒外周面がリング128の突出部148の円筒内周面と接触し、且つ大径部142−1,142−2の円筒外周面がサンローラ16の円筒外周面と接触する。
図7,8に示す構成例では、両側の小径部143−1,143−2の外周面を別々に加工する必要があるのに対して、図12に示す構成例では、両側の大径部142−1,142−2の外周面を同一の工程で加工することができる。そのため、図12に示す構成例によれば、図7,8に示す構成例と比較して、遊星ローラ122の転動面の加工精度を向上させることができる。一方、図12に示す構成例では、小径部143の外周面(転動面)が外部に晒されていないため、小径部143の外周面への潤滑油路の確保が容易ではないのに対して、図7,8に示す構成例では、大径部142の外周面及び小径部143−1,143−2の外周面が外部に晒されているため、大径部142の外周面及び小径部143−1,143−2の外周面への潤滑油の供給が容易となる。そのため、図7,8に示す構成例によれば、図12に示す構成例と比較して、各転動面への潤滑が容易となる。
摩擦型遊星動力伝達装置の基本構成の断面図である。 図1のA−A線による断面図である。 押付け力の変化する原理の説明図である。 FEM解析モデルを示す図である。 回転力Naの発生原理の説明図である。 入力トルクと押付け力の関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る摩擦型遊星動力伝達装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る摩擦型遊星動力伝達装置の概略構成を示す断面図である。 摩擦型遊星動力伝達装置の基本構成の断面図である。 摩擦型遊星動力伝達装置の基本構成の断面図である。 本発明の実施形態に係る摩擦型遊星動力伝達装置の他の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る摩擦型遊星動力伝達装置の他の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
10 摩擦型遊星動力伝達装置、16 サンローラ(中心要素)、18 キャリア(支持要素)、22,122 遊星ローラ(遊星要素)、24 案内溝、26 ばね(ばね要素)、28,128 リング(周囲要素)、36,40 接触点、142,142−1,142−2 大径部、143,143−1,143−2 小径部、147,147−1,147−2 環状部材、148,148−1,148−2 突出部。

Claims (7)

  1. 断面円形状の外周面を有する中心要素と、
    中心要素の外周面と同心で、これに対向する断面円形状の内周面を有する周囲要素と、
    中心要素の外周面と周囲要素の内周面とに接触し、回転して接触点の摩擦によりトルクの伝達を行う少なくとも3個の遊星要素と、
    各遊星要素を、中心要素の外周面と同心の円周上に、所定の相対関係をもって支持する支持要素と、
    を含む、摩擦型遊星動力伝達装置であって、
    支持要素は、遊星要素を、各遊星要素と周囲要素の接点を結んだ多角形の周囲の長さが異なる少なくとも二つの配置で支持可能であり、
    各遊星要素は、
    中心要素の外周面と接触する大径部と、
    大径部よりも外径が小さく、周囲要素の内周面と接触する小径部と、
    を含み、
    支持要素は、各遊星要素を、当該伝達装置の伝達トルクが大きいときは、前記多角形の周囲の長さが長くなる第1の配置で支持し、伝達トルクが小さいときは、前記多角形の周囲の長さが短くなる第2の配置で支持する、
    摩擦型遊星動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の摩擦型遊星動力伝達装置であって、
    支持要素は、遊星要素の一部を、残りの遊星要素に対して周方向に移動可能に支持し、
    伝達トルクにより遊星要素が周方向に移動し、伝達トルクが増加すると、前記第2の配置から第1の配置へと移行する、
    摩擦型遊星動力伝達装置。
  3. 請求項に記載の摩擦型遊星動力伝達装置であって、
    遊星要素は、少なくとも1個の遊星要素を含む第1群と、第1群以外の少なくとも1個の遊星要素を含む第2群と、を有し、
    支持要素は、第1の方向に伝達トルクが作用するときに、この伝達トルクにより、第1群の遊星要素を他の遊星要素に対して周方向に移動可能に支持し、この周方向の移動により遊星要素が第2の配置から第1の配置へ移行し、
    支持要素はまた、第1の方向とは逆の第2の方向に伝達トルクが作用するときに、この伝達トルクにより、第2群の遊星要素を他の遊星要素に対して周方向に移動可能に支持し、この周方向の移動により遊星要素が第2の配置から第1の配置へ移行する、
    摩擦型遊星動力伝達装置。
  4. 請求項に記載の摩擦型遊星動力伝達装置であって、
    遊星要素は4個であり、前記多角形である四角形の共通の対角線上に配置された遊星要素同士で前記第1群および前記第2群が形成される、
    摩擦型遊星動力伝達装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の摩擦型遊星動力伝達装置であって、
    前記周方向に移動可能に支持された遊星要素に、遊星要素が第2の配置となる方向に付勢するばね要素を有する、
    摩擦型遊星動力伝達装置。
  6. 請求項から5のいずれか1項に記載の摩擦型遊星動力伝達装置であって、前記多角形は、遊星要素が第1の配置にあるとき正多角形である、摩擦型遊星動力伝達装置。
  7. 断面円形状の外周面を有する中心要素と、
    中心要素の外周面と同心で、これに対向する断面円形状の内周面を有する周囲要素と、
    中心要素の外周面と周囲要素の内周面とに接触し、回転して接触点の摩擦によりトルクの伝達を行う2個の遊星要素と、
    各遊星要素を、中心要素の外周面と同心の円周上に、所定の相対関係をもって支持する支持要素と、
    を含む、摩擦型遊星動力伝達装置であって、
    支持要素は、2個の遊星要素を、中心要素の外周面の、ひとつの直径上に配置した第1の配置と、第1の配置からずれた第2の配置とで、支持可能であり、
    各遊星要素は、
    中心要素の外周面と接触する大径部と、
    大径部よりも外径が小さく、周囲要素の内周面と接触する小径部と、
    を含む、
    摩擦型遊星動力伝達装置。
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