本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が行った調査結果について説明する。
図1〜図3は、その調査におけるサンプルの製造途中の断面図である。その調査では、以下のようにしてダマシン法により配線を形成し、その配線中のボイドの発生要因を特定した。
まず、図1(a)に示すように、銅配線1の上に拡散防止絶縁膜8としてCVD法で炭化シリコン膜を55nm〜65nmの厚さに形成した後、その拡散防止絶縁膜8の上に第1の絶縁膜2として低誘電率絶縁膜を形成する。
低誘電率絶縁膜は、比誘電率が酸化シリコンの比誘電率(約4.1)よりも低い絶縁膜であり、この例ではCVD法により比誘電率が約2.7〜3.0のSiOC膜を380nm〜420nm程度の厚さに形成する。
低誘電率絶縁膜は、誘電率が低いため配線間容量の低減には有利であるものの、機械的に脆弱でその表面に傷が付き易い。
そこで、第1の絶縁膜2の上に第2の絶縁膜3を形成し、第1の絶縁膜2の表面に傷が付くのを第2の絶縁膜3で防止する。この例では、第2の絶縁膜3として、第1の絶縁膜2よりも弾性率が高く機械的に強固な膜である炭化シリコン(SiC)膜をCVD法で55nm〜65nm程度の厚さに形成する。
次に、図1(b)に示すように、第2の絶縁膜3の上に第1のレジスト膜4を形成した後、その第1のレジスト膜4を露光、現像することにより、第1のレジスト膜4に第1のレジスト開口4aを形成する。
そして、第1のレジスト開口4aを通じて第1の絶縁膜2と第2の絶縁膜3とをドライエッチングし、これらの絶縁膜にホール2aを形成する。
その後に、第1のレジスト膜4を除去する。
続いて、図2(a)に示すように、第2の絶縁膜3の上に第2のレジスト膜5を形成し、更にその第2のレジスト膜5を露光、現像することにより、第2のレジスト膜5に第2のレジスト開口5aを形成する。
そして、CF4ガスとO2ガスとの混合ガスをエッチングガスとして使用しながら、第2のレジスト開口5aを通じて第1の絶縁膜2の途中の深さまでドライエッチングする。これにより、第2の絶縁膜3に第1の開口3bが形成されると共に、第1の絶縁膜2に第1第2の開口2bが形成される。
ここで、ドライエッチングは異方的エッチングであるため、第1の絶縁膜2と第2の絶縁膜3の各々の厚さ方向に優先的にエッチングが進行する。
しかし、機械的に脆弱な低誘電率絶縁膜から形成される第1の絶縁膜2においては横方向にもエッチングが進行するため第2の開口2bの側面が第1の開口3bよりも後退し、点線円Xに示すように第2の開口2bの開口端に第2の絶縁膜3が張り出すようになる。
次いで、エッチングガスをCHF3ガスとO2ガスとの混合ガスに切り替えてホール2aの下の拡散防止絶縁膜8を除去し、ホール2aに銅配線1の表面を露出させる。
この後に、第2のレジスト膜5を除去する。
次に、図2(b)に示すように、ホール2a、第1の開口3b、及び第2の開口2bのそれぞれの内面と、第2の絶縁膜3の上面とに、バリアメタル膜6としてスパッタ法によりタンタル膜を12nm〜18nm程度の厚さに形成する。
更に、バリアメタル膜6の上にシード層7xとしてスパッタ法で銅膜を55nm〜65nm程度の厚さに形成した後、そのシード層7xを給電層にする電解メッキにより導電膜7として銅膜を形成する。
ここで、既述のように、第2の開口2bの開口端において第2の絶縁膜3が張り出しているため、第2の絶縁膜3によって導電膜7の形成が阻害され、導電膜7にボイド7vが形成される。
その後に、図3に示すように、第2の絶縁膜3の上の余分なバリアメタル膜6と導電膜7とをCMP法により除去し、これらの膜をホール2a、第1の開口3b、及び第2の開口2bの内部のみに導電体7aとして残す。
そのCMPにおいては、第2の絶縁膜3の上にバリアメタル膜6や導電膜7の研磨残を残さないようにオーバー研磨が行われる。
このようにオーバー研磨を行っても、第1の絶縁膜2は第2の絶縁膜3により保護されるため、第1の絶縁膜2にスクラッチと呼ばれる微細な研磨傷が付くのを防止できる。第2の絶縁膜2の上方には後で絶縁膜が積層されるが、このようにスクラッチの発生を防止することでその絶縁膜の表面にスクラッチを反映した凹部が形成されるのを防止し、当該凹部に銅の研磨残渣が残って配線同士が電気的にショートする危険性を低減できる。
また、上記の導電体7aにおいて、第2の開口2b内に形成された部分は配線として供せられ、ホール2a内に形成された部分はその配線と銅配線1とを接続するコンタクトプラグとして供される。このようにコンタクトプラグと配線とを形成するダマシン法はデュアルダマシン法とも呼ばれる。
以上により、調査で使用したサンプルの基本構造が完成した。
この例では、機械的に脆弱な第1の絶縁膜2を保護するために、第1の絶縁膜2よりも機械的に強固な第2の絶縁膜3を形成した。
しかし、このような第1の絶縁膜2と第2の絶縁膜3の材料の相違に起因して、図2(b)を参照して説明したように第2の絶縁膜3が第2の開口2bの開口端から張り出し、これが原因で導電体7aにボイド7vが生じることが明らかとなった。
以下に、本実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態では、ダマシン法におけるボイドの発生を以下のようにして抑制する。
図4〜図11は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図である。
最初に、図4(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、シリコン基板20に素子分離用の溝を形成し、その溝に素子分離絶縁膜21として酸化シリコン膜を埋め込む。このような素子分離構造はSTI(Shallow Trench Isolation)と呼ばれるが、これに代えてLOCOS(Local Oxidation of Silicon)により素子分離を行ってもよい。また、シリコン基板20は半導体基板の一例である。
次いで、シリコン基板20にp型不純物をイオン注入してpウェル22を形成する。
更に、シリコン基板20の表面を熱酸化することにより、ゲート絶縁膜23となる熱酸化膜を形成する。そして、その熱酸化膜の上にCVD法によりポリシリコン膜を形成し、そのポリシリコン膜をパターニングしてゲート電極24を形成する。
続いて、ゲート電極24をマスクにしながらシリコン基板20にn型不純物をイオン注入することにより、低濃度のn型ソースドレインエクステンション25を形成する。
次いで、シリコン基板20の上側全面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極24の横に絶縁性サイドウォール26を形成する。その絶縁膜として、例えば、CVD法により酸化シリコン膜を形成する。
そして、この絶縁性サイドウォール26とゲート電極24とをマスクにしてシリコン基板20にn型不純物をイオン注入することにより、高濃度のn型ソースドレイン領域28を形成する。
次に、シリコン基板1の上側全面に金属膜としてコバルト膜を形成し、その金属膜をアニールしてシリコンと反応させ、n型ソースドレイン領域28の表層に金属シリサイド膜29を形成する。その後、素子分離絶縁膜21等の上において未反応となっている金属膜をウエットエッチングして除去する。
以上により、MOSトランジスタTRの基本構造が完成する。
続いて、図4(b)に示すように、シリコン基板20の上側全面にCVD法によりカバー絶縁膜31と層間絶縁膜32とをこの順に形成し、層間絶縁膜32の上面をCMP法により研磨して平坦化する。なお、カバー絶縁膜31としては酸窒化シリコン膜を形成し、層間絶縁膜としては酸化シリコン膜を形成する。
更に、カバー絶縁膜31と層間絶縁膜32とをパターニングすることによりn型ソースドレイン領域28の上にコンタクトホール32aを形成し、そのコンタクトホール32a内にコンタクトプラグ35を形成する。
そのコンタクトプラグ35の形成方法は特に限定されない。例えば、コンタクトホール32aの内面にバリアメタル膜としてチタン膜と窒化チタン膜とをこの順にスパッタ法で形成した後、そのバリアメタル膜の上にCVD法でタングステン膜を形成することによりコンタクトプラグ35を形成し得る。
次に、図5(a)に示すように、層間絶縁膜32とコンタクトプラグ35のそれぞれの上に第1の拡散防止絶縁膜37としてCVD法で炭化シリコン膜を25nm〜35nm程度の厚さに形成する。その炭化シリコン膜を成膜するための成膜ガスは特に限定されない。本実施形態では、その成膜ガスとしてSi(CH3)4ガスを使用する。
また、第1の拡散防止絶縁膜37は炭化シリコン膜に限定されず、窒化シリコン膜を第1の拡散防止絶縁膜37として形成してもよい。
更に、第1の拡散防止絶縁膜37の上に、Si(CH3)3Hガスを成膜ガスとして使用するCVD法によりSiOC膜を180nm〜200nm程度の厚さに形成し、そのSiOC膜を第1の絶縁膜38とする。第1の絶縁膜38はSiOC膜に限定されないが、半導体装置の動作速度の高速化を図るために低誘電率絶縁膜を第1の絶縁膜38として形成するのが好ましい。そのような低誘電率絶縁膜の材料としては、上記のSiOC膜の他に、多孔性の酸化シリコンの一種であるNano Clustering Silica(日揮触媒化成株式会社製)もある。
また、動作速度の高速化が要求されない場合には、これらの低誘電率絶縁膜に代えて酸化シリコン膜を第1の絶縁膜38として形成してもよい。
更に、その第1の絶縁膜38の上に第2の絶縁膜40としてCVD法で炭化シリコン膜を55nm〜65nm程度の厚さに形成する。
第2の絶縁膜40は、第1の絶縁膜38の表面を保護するハードマスクとしての役割を担うものであり、第1の絶縁膜40よりも弾性率が高い膜であるのが好ましい。そのような膜としては、上記の炭化シリコン膜の他に窒化シリコン膜もある。
次いで、図5(b)に示すように、第2の絶縁膜40の上に第1のレジスト膜42を形成し、それを露光、現像して第1のレジスト開口42aを形成する。
そして、第1のレジスト膜42をマスクにして第2の絶縁膜40をドライエッチングすることにより、第2の絶縁膜40に第1の幅W1を有する第1の開口40aを形成し、その第1の開口40aに第1の絶縁膜38の上面38xを露出させる。
そのドライエッチングで使用し得るエッチングガスとしては、CHF3ガスとO2ガスとの混合ガスがある。このエッチングガスを使用した場合、第2の絶縁膜40のエッチングレートは第1の絶縁膜38のそれよりも速くなり、第1の絶縁膜38と第2の絶縁膜40との間でエッチング選択比が得られるため、このエッチングは第1の絶縁膜38の上面38xで停止する。
よって、本工程では第1の絶縁膜38には開口が形成されず、第1の絶縁膜38と第2の絶縁膜40の材料の違いが原因でその開口端から第2の絶縁膜40が張り出すことがない。
なお、このエッチングを第1の絶縁膜38の上面38xで正確に停止させる必要はなく、第2の絶縁膜40の張り出しが生じない程度の僅かなエッチング深さであれば第2の絶縁膜38をエッチングしてもよい。これについては後述の各実施形態でも同様である。
また、上記のようにエッチング選択比のあるエッチングガスを使用する代わりに、エッチング時間でエッチング深さを制御することにより、第1の絶縁膜38の上面でエッチングを停止させてもよい。
なお、ドライエッチングに代えてウエットエッチングにより第1の開口40aを形成することも考えられる。しかし、ウエットエッチングは等方的エッチングであり、第1の開口40aの第1の幅W1が広がるおそれがあるので、微細な第1の開口40aを形成できるドライエッチングで本工程を行うのが好ましい。
この後に、第1のレジスト膜42は除去される。
次に、図6(a)に示すように、第2の絶縁膜40と第1の開口40aに第2のレジスト膜45を形成した後、第2のレジスト膜45を露光、現像して第2のレジスト開口45aを形成し、当該開口45aに第1の絶縁膜38の上面38xの一部を露出させる。
本実施形態では、第2のレジスト開口45aを第1の開口40aの内側に形成すると共に、既述の第1の幅W1よりも狭い幅に第2のレジスト開口45aを形成することにより、第1の開口40aの側面を第2のレジスト膜45で覆う。
次に、図6(b)に示すように、第2のレジスト膜45をマスク膜に使用しながら、第2のレジスト開口45aを通じて第1の拡散防止絶縁膜37と第1の絶縁膜38とをドライエッチングし、これらの絶縁膜に第2の開口38aを形成する。
ここで、上記のように第1の開口40aの側面を第2のレジスト膜45で覆ったため、第2の開口38aは第1の開口40aよりも狭くなる。
これにより、第2の開口38aは、第1の開口40aの幅W1よりも狭い第2の幅W2を有することになり、第2の開口38aの開口端から第2の絶縁膜40が張り出すことはない。
なお、本工程で使用するエッチングガスは特に限定されない。本実施形態では、第1の絶縁膜38に対するエッチングガスとして、C4F6ガスとO2ガスとの混合ガスを使用する。なお、これに代えてC4F8ガスとO2ガスとの混合ガスを使用してもよい。
また、第1の拡散防止絶縁膜37に対するエッチングガスとしてはCHF3ガスとO2ガスとの混合ガスを使用する。
この後に、第2のレジスト膜45を除去する。
続いて、図7(a)に示すように、第1の開口40aと第2の開口38aの各々の内面と第2の絶縁膜40の上に第1のバリアメタル膜47としてスパッタ法によりタンタル膜を12nm〜18nm程度の厚さに形成する。なお、タンタル膜に代えて窒化タンタル膜を第1のバリアメタル膜47として形成してもよい。
更に、第1のバリアメタル膜47の上に第1のシード層48xとしてスパッタ法で銅膜を55nm〜65nm程度の厚さに形成する。そして、第1のシード層48xを給電層にする電解メッキにより第1の導電膜48として銅膜を形成し、第1の導電膜48で第1の開口40aと第2の開口38aを埋める。
次に、図7(b)に示すように、第2の絶縁膜40の上の余分な第1のバリアメタル膜47と第1の導電膜48とをCMP法により除去し、これらの膜を第1の開口40aと第2の開口38aの内部にのみ第1の導電体50a及び第2の導電体50bとして残す。
そのCMPにおいては、第2の絶縁膜40の上に第1のバリアメタル膜47や第1の導電膜48の研磨残を残さないようにオーバー研磨が行われる。このようにオーバー研磨を行っても、第1の絶縁膜38は第2の絶縁膜40により保護されているため、第1の絶縁膜40にスクラッチが付くのを防止できる。
特に、SiOC膜のような低誘電率絶縁膜は脆弱でスクラッチが付きやすいため、このように第2の絶縁膜40で保護する実益がある。
更に、上記の低誘電率絶縁膜は吸湿することによりその誘電率が高くなり易いが、本工程において第1の絶縁膜38の上に第2の絶縁膜40を残すことにより、第1の絶縁膜38が吸湿するのを第2の絶縁膜40で防止することもできる。
なお、第1の絶縁膜38のスクラッチや吸湿が問題にならない場合には、本工程のCMPにより第2の絶縁膜40を除去してもよい。これについては後述の各実施形態でも同様である。
また、上記した第1の導電体50aと第2の導電体50bは、それぞれ一層目の銅配線として供せられる。このうち、第1の導電体50aは、その下面においてコンタクトプラグ35と電気的に接続される。一方、第2の導電体50bは、第1の導電体50aから間隔をおいて形成される。
また、銅配線として供される第1の導電体50aと第2の導電体50bにはプラグ部分が形成されていないが、このように配線部分のみを絶縁膜の開口に残す方法はシングルダマシン法と呼ばれる。
続いて、図8(a)に示すように、第2の絶縁膜40、第1の導電体50a、及び第2の導電体50bの各々の上に第2の拡散防止絶縁膜52としてCVD法で炭化シリコン膜を55nm〜65nmの厚さに形成する。その炭化シリコン膜用の成膜ガスとしては、例えば、Si(CH3)4がある。
なお、炭化シリコン膜に代えて窒化シリコン膜を第2の拡散防止絶縁膜52として形成してもよい。
そして、第2の拡散防止絶縁膜52の上に、成膜ガスとしてSi(CH3)3Hを使用するCVD法によりSiOC膜を380nm〜420nmの厚さに形成し、そのSiOC膜を第3の絶縁膜53とする。
SiOC膜のような低誘電率絶縁膜を第3の絶縁膜53として形成することで半導体装置の動作速度の高速化が図られる。なお、第3の絶縁膜53として形成し得る低誘電率絶縁膜の材料には既述のNano Clustering Silicaもある。
また、動作速度の高速化が要求されない場合には、低誘電率絶縁膜に代えて酸化シリコン膜を第3の絶縁膜53として形成してもよい。
更に、その第3の絶縁膜53の上に第4の絶縁膜54としてCVD法で炭化シリコン膜を55nm〜65nm程度の厚さに形成する。
第4の絶縁膜54は、第3の絶縁膜53の表面を保護するハードマスクとしての役割を担うものであり、第3の絶縁膜53よりも弾性率が高い膜であるのが好ましい。そのような膜としては、上記の炭化シリコン膜の他に窒化シリコン膜もある。
次に、図8(b)に示すように、第4の絶縁膜54の上に第3のレジスト膜55を形成した後、その第3のレジスト膜55を露光、現像して第3のレジスト開口55aを形成する。
そして、その第3のレジスト開口55aを通じて第3の絶縁膜53と第4の絶縁膜54の各々をドライエッチングすることにより、第2の導電体50bの上方に第3の幅W3を有するホール53aを形成する。
そのドライエッチングにおいては絶縁膜毎にエッチングガスが切り替えられ、第4の絶縁膜54のエッチングガスとしてはCHF3ガスとO2ガスとの混合ガスを使用する。
そして、第3の絶縁膜53のエッチングガスとしてはC4F6ガスとO2ガスとの混合ガスを使用する。そのエッチングガスを使用したとき、第2の拡散防止絶縁膜52のエッチング速度は第3の絶縁膜53のそれよりも遅くなるため、このエッチングは第2の拡散防止絶縁膜52の上面で停止する。そのため、ホール53aの下方において第2の導電体50bがエッチング雰囲気に曝されず、第2の導電体50b中の銅がエッチング雰囲気に飛散する危険性を低減できる。
この後に、第3のレジスト膜55を除去する。
次いで、図9(a)に示すように、第4の絶縁膜54の上に第4のレジスト膜56を形成し、その第4のレジスト膜56を露光、現像して第4のレジスト開口56aを形成する。
そして、第4のレジスト膜56をマスクに使用しながら、ホール53aの周囲の第4の絶縁膜54をドライエッチングすることにより、第4の絶縁膜54に第3の開口54aを形成し、第3の開口54aに第3の絶縁膜53の上面53xを露出させる。
第3の開口54aはホール53aに繋がるように形成され、本実施形態では第3の開口54aの第4の幅W4をホール53aの幅W3よりも広くする。なお、幅の広さはこれに限定されず、第3の幅W3と第4の幅W4とを同一の幅としてもよい。
このドライエッチングで使用するエッチングガスは特に限定されない。本実施形態では、CHF3ガスとO2ガスとの混合ガスをそのエッチングガスとして使用する。このエッチングガスを使用した場合、第4の絶縁膜54のエッチングレートは第3の絶縁膜53のそれよりも速くなり、第3の絶縁膜53と第4の絶縁膜54との間でエッチング選択比が得られるため、このエッチングは第3の絶縁膜53の上面53xで停止する。
よって、本工程では第3の絶縁膜53に開口が形成されず、第3の絶縁膜53と第4の絶縁膜54の材料の違いが原因でその開口端から第4の絶縁膜54が張り出すことがない。
なお、このエッチングを第3の絶縁膜53の上面53xで正確に停止させる必要はなく、第4の絶縁膜54の張り出しが生じない程度の僅かなエッチング深さであれば第4の絶縁膜54をエッチングしてもよい。これについては後述の各実施形態でも同様である。
また、上記のようにエッチング選択比のあるエッチングガスを使用する代わりに、エッチング時間でエッチング深さを制御することにより、第3の絶縁膜53の上面でエッチングを停止させてもよい。
また、ホール53a内には第4のレジスト膜56が形成されているため、このドライエッチングによりホール53aの下の第2の拡散防止絶縁膜52が消失する危険性が低減され、第2の導電体50bの銅がエッチング雰囲気に拡散するのを防止できる。
そして、本工程をドライエッチングで行うことにより、ウエットエッチングを使用する場合のように第3の開口54aの幅が広がるのを防止でき、微細な第3の開口54aを形成することが可能となる。
この後に、第4のレジスト膜56は除去される。
次に、図9(b)に示すように、第4の絶縁膜54と第3の開口54aに第5のレジスト膜57を形成した後、第5のレジスト膜57を露光、現像して第5のレジスト開口57aを形成し、当該開口57aに第3の絶縁膜53の上面53xの一部を露出させる。
その第5のレジスト開口57aは、第3の開口54aの内側に形成される。また、第5のレジスト開口57aの幅を既述の第4の幅W4よりも狭くすることにより、第3の開口54aの側面を第5のレジスト膜57で覆う。
続いて、図10(a)に示すように、第5のレジスト膜57をマスク膜に使用しながら、第5のレジスト開口57aを通じて第3の絶縁膜53をその途中の深さまでドライエッチングし、ホール53aよりも浅い第4の開口53bを形成する。
本実施形態では、上記のように第3の開口54aの側面を第5のレジスト膜57で覆ったため、第4の開口53bは第3の開口54aよりも狭くなる。
これにより、第4の開口53bは、第4の開口54aの幅W4よりも狭い第5の幅W5を有することになり、第4の開口53bの開口端から第4の絶縁膜54が張り出すことはない。
本工程で使用するエッチングガスは特に限定されないが、C4F6ガスとO2ガスとの混合ガスをそのエッチングガスとして使用し得る。なお、これに代えてC4F8ガスとO2ガスとの混合ガスを使用してもよい。
また、ホール53a内には第5のレジスト膜57が形成されているため、このドライエッチングによりホール53aの下の第2の拡散防止絶縁膜52が消失する危険性が低減され、第2の導電体50bの銅がエッチング雰囲気に拡散するのを防止できる。
その後、第5のレジスト膜57を除去する。
次いで、図10(b)に示すように、エッチングガスとしてCHF3ガスとO2ガスとの混合ガスを使用するドライエッチングによりホール53aの下の第2の拡散防止絶縁膜52を除去し、ホール53aに第2の導電体50bの表面を露出させる。
次に、図11(a)に示すように、ホール53a、第3の開口54a及び第4の開口53bの各々の内面と第4の絶縁膜54の上に第2のバリアメタル膜61としてスパッタ法によりタンタル膜を12nm〜18nm程度の厚さに形成する。
なお、第2のバリアメタル膜61はタンタル膜に限定されず、窒化タンタル膜を第2のバリアメタル膜61として形成してもよい。
そして、第2のバリアメタル膜61の上に第2のシード層62xとしてスパッタ法で銅膜を55nm〜65nm程度の厚さに形成した後、第2の導電膜62として銅膜を形成し、第2の導電膜62でホール53a、第3の開口54a及び第4の開口53bの各々を埋める。なお、第2の導電膜62は、第2のシード層62xを給電層にする電解メッキにより形成され得る。
続いて、図11(b)に示すように、第4の絶縁膜54の上の余分な第2のバリアメタル膜61と第2の導電膜62とをCMP法により除去する。
これにより、第1の導電体50aの上方では、第3の開口54aと第4の開口53bの内部に、第2のバリアメタル膜61と第2の導電膜62とがシングルダマシン法により第3の導電体64aとして残される。
一方、第2の導電体50bの上方においては、ホール53a、第3の開口54a及び第4の開口53bの各々の内部に、第2のバリアメタル膜61と第2の導電膜62とがデュアルダマシン法により第4の導電体64bとして残される。
その第4の導電体64bのうち、ホール53a内に形成された部分は、その下の第2の導電体50bと接続する銅プラグとして供せられる。そして、第3の開口54aと第4の開口53b内に形成された部分の第4の導電体64bは二層目の銅配線として供せられる。
また、本工程におけるCMPにおいては研磨残を残さないようにオーバー研磨が行われるが、第3の絶縁膜53は第4の絶縁膜54により保護されているため、第3の絶縁膜53にスクラッチが付くのを防止できる。
特に、第3の絶縁膜53は脆弱な低誘電率絶縁膜で形成されているため、このように第4の絶縁膜54で保護する実益がある。
なお、本実施形態のように第4の絶縁膜54を残すことにより第3の絶縁膜53が吸湿するのを第4の絶縁膜54で抑制できるが、第3の絶縁膜53の吸湿が問題にならない場合には本工程のCMPで第4の絶縁膜54を除去してもよい。これについては後述の各実施形態でも同様である。
この後は、必要に応じて3層目の銅配線を形成する工程が行われるが、その詳細は省略する。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の基本構造が完成した。
上記した本実施形態によれば、図6(b)に示したように、シングルダマシン用の第2の開口38aの幅W2を、その上の第1の開口40aの幅W1よりも狭くした。これにより、第2の開口38aの開口端から第2の絶縁膜40が張り出さなくなるので、その張り出しが原因で第1の導電体50a(図7(b)参照)と第2の導電体50bにボイドが形成される危険性を低減できる。
同様の理由により、図11(b)に示したように、デュアルダマシン法用の第4の開口53bをその上の第3の開口54aよりも狭くしたことで、第4の導体64bにボイドが形成されるのを防止することが可能となる。
このようにボイドの発生を抑制することにより、半導体装置の不良数が低減し、ひいては半導体装置の歩留まりを向上させることが可能となる。
更に、第1の開口40aを形成する工程(図5(b))と第3の開口54aを形成する工程(図9(a))をドライエッチングで行うことでこれらの開口の幅が広がるのを防止したので、第1〜第4の導電体50a、50b、64a、64bの微細化も可能となる。
また、本実施形態によれば以下のような効果も奏される。
図12は、第4の導電体64bとその周囲の拡大断面図である。
上記のように第1の幅W1を第2の幅W2よりも広くすると、第2の導電体50bの上面の面積が拡大するため、第2の導電体50bとホール53aとの位置合わせマージンを増やすことができ、第2の導電体50bからホール53aが脱落する危険が少なくなる。
特に、幅W3が広い場合に第2の導電体50bからホール53aが脱落し易くなるので、上記のように位置合わせマージンを拡大させる実益がある。
図13は、ホール53aの幅W3が広くなる要因の一例について説明するための平面図である。
この例では、第2の導電体50bの配線幅S1と比較して、第4の導電体64bの配線幅S2を広くすると共に、一つの第4の導電体64bの下に複数のホール53aを形成する場合を示す。
この場合、幅が広い第2の開口53bをエッチングするために長時間を要するので、その下のホール53aもエッチング雰囲気に長時間曝され、各ホール53aの幅W3が拡大し易い。このような場合であっても、本実施形態では上記のように各ホール53aが第2の導電体50bから脱落する危険性が少ない。
ところで、上記した本実施形態では、図6(a)、(b)に示したように、それぞれ別々のレジスト膜42、45をエッチングのマスクにして第1の開口40aと第2の開口38aとを形成した。
これに対し、以下の比較例のように、同一のレジスト膜をエッチングのマスクに用いて、第1の開口40aと第2の開口38aとを一括して形成することも考えられる。
図14〜図15は、比較例に係る半導体装置の製造途中の断面図である。なお、図14〜図15において、本実施形態と同じ要素には本実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
この比較例では、図14(a)に示すように、第1のレジスト膜42をマスクに用いながら、第1の拡散防止絶縁膜37、第1の絶縁膜38、及び第2の絶縁膜40を一括してドライエッチングし、第1の開口40aと第2の開口38aとを形成する。
このドライエッチングは、異方性エッチングであるため、基板に対して垂直な方向に優先的に進行する。しかし、第2の絶縁膜40よりも脆弱な第1の絶縁膜38においては基板横方向にもある程度エッチングが進行し、第2の開口38aの開口端に突出部Aが形成される。
その後に、第1のレジスト膜42を除去する。
次いで、図14(b)に示すように、第2の絶縁膜40の上に第2のレジスト膜45を形成する。
そして、第2のレジスト膜45をマスクにして第2の絶縁膜40をドライエッチングすることにより、第1の開口40aの幅を第2の開口38aの幅よりも広くする。
その後に、図15に示すように、本実施形態と同じ工程を行うことにより、第1の開口38aと第2の開口40aの内部に第1の導電体50aを形成する。このとき、上記した突出部Aによって第2の開口38aへの導電膜48の埋め込みが阻害され、ボイド48vが形成されてしまう。
このように、図14(a)の工程において、第1の絶縁膜38と第2の絶縁膜40の各々のマスクとして同一のレジスト膜42を用い、これらの絶縁膜を一括してエッチングしたのでは、第1の導電体50aにボイド48aが形成されるのを防ぐのが難しい。
また、この比較例では、第2の絶縁膜40をエッチングして第1の開口40aを形成する際に、第2の開口38aの内部において第1の絶縁膜38が露出されている。そのため、露出された第1の絶縁膜38もエッチングされ、露出された第1の絶縁膜38が変性する等のダメージを受けたり、第2の開口38aが変形したりしてしまう。
この場合、ダメージにより第1の絶縁膜38の比誘電率が上昇して配線間容量が増大してしまう。また、形状の変化により第2の開口38a内部の側壁に凹凸が形成され、導電体48の埋め込みが阻害されてボイドの発生原因になってしまう。
一方、第1実施形態では、図5(b)、図6(a)、(b)のように、第1の開口40aを形成した後に第2の開口38aを形成する。そのため、第1の開口40aの形成の際に、第2の開口38a内の第1の絶縁膜38がエッチングされてダメージを受けたり、第2の開口38aが変形したりすることはない。
(第2実施形態)
第1実施形態では、図6(b)に示したように、第2の開口38aを形成するときのエッチングのマスク膜として第2のレジスト膜45を形成した。また、図10(a)に示したように、第4の開口53bを形成するときのマスク膜として第5のレジスト膜57を形成した。
このようにレジスト膜をマスク膜にする第1実施形態とは異なり、本実施形態では、以下のようにサイドウォールをマスク膜とする。
図16〜図21は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図である。なお、図16〜図21において、第1実施形態と同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
最初に、図16(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、第1実施形態の図4(a)〜図5(b)の工程を行った後、第2の絶縁膜40の上と第1の開口40aに第1のマスク膜70を形成する。第1のマスク膜70の材料は特に限定されないが、第1の絶縁膜38と第2の絶縁膜40の各々とエッチング選択比が生じる絶縁膜を第1のマスク膜70として形成する。
次いで、図16(b)に示すように、ドライエッチングにより第1のマスク膜70を選択的にエッチバックし、第1の開口40aの側面にのみ第1のマスク膜70をサイドウォール形状に残す。
これにより、第1の絶縁膜38の上面38xのうちの一部が第1のマスク膜70から露出することになる。
次に、図17(a)に示すように、第2の絶縁膜40と第1のマスク膜70とをマスクにしながら、これらの膜で覆われていない部分の第1の拡散防止絶縁膜37と第1の絶縁膜38とをドライエッチングすることにより第2の開口38aを形成する。
ここで、第1の開口40aの側面を覆うように第1のマスク膜70を残したため、第2の開口38aの幅W2は第1の開口40aの幅W1よりも狭くなり、第2の開口38aの開口端から第2の絶縁膜40が張り出すのを防止できる。
本工程で使用するエッチングガスは特に限定されない。本実施形態では、第1実施形態と同様に、第1の絶縁膜38に対するエッチングガスとして、C4F6ガスとO2ガスとの混合ガスを使用する。なお、これに代えてC4F8ガスとO2ガスとの混合ガスを使用してもよい。
また、第1の拡散防止絶縁膜37に対するエッチングガスとしてはCHF3ガスとO2ガスとの混合ガスを使用する。
その後に、図17(b)に示すようにウエットエッチングによりマスク膜70を除去する。
続いて、図18(a)に示すように、第1実施形態で説明した図7(a)、(b)の工程を行うことにより第1の導電体50aと第2の導電体50bとを形成する。
このとき、上記のように第2の開口38aの開口端から第2の絶縁膜40が張り出していないため、第1の開口38a内への第1の導電膜48の形成が阻害されず、第1の導電体50aや第2の導電体50bにボイドが形成される危険性を低減することができる。
次に、図18(b)に示すように、シリコン基板20の上側に第2の拡散防止絶縁膜52、第3の絶縁膜53、及び第4の絶縁膜54を形成した後、第3の絶縁膜53にホール53aを形成し、更に第4の絶縁膜54に第3の開口54aを形成する。
本工程は、第1実施形態の図8(a)〜図9(a)におけるのと同様なので、その詳細は省略する。
次いで、図19(a)に示すように、第4の絶縁膜54の上と第3の開口54aに第2のマスク膜73を形成する。第2のマスク膜73の材料としては、第3の絶縁膜53と第4の絶縁膜54の各々とエッチング選択比が生じる材料を使用するのが好ましい。
また、第2のマスク膜73は、ホール53a内にも形成される。
次に、図19(b)に示すように、ドライエッチングにより第2のマスク膜73を選択的にエッチバックし、第3の開口54aの側面に第2のマスク膜73をサイドウォール形状に残す。
これにより、第3の絶縁膜53の上面53xのうちの一部が第2のマスク膜73から露出することになる。
なお、ホール53aのアスペクト比が第3の開口54aのそれよりも高いため、本工程ではホール53aの第2のマスク膜73は完全には除去されずに残存する。
続いて、図20(a)に示すように、第4の絶縁膜54と第2のマスク膜73とをマスクにしながら、これらの膜で覆われていない部分の第3の絶縁膜53をその途中の深さまでドライエッチングし、ホール53aよりも浅い第4の開口53bを形成する。
本実施形態では、第3の開口54aの側面を覆うように第2のマスク膜73を残したので、第4の開口53bの第5の幅W5は、第3の開口54aの第4の幅W4よりも狭くなる。
また、本工程で使用し得るエッチングガスとしては、例えば、C4F6ガスとO2ガスとの混合ガスがある。なお、これに代えてC4F8ガスとO2ガスとの混合ガスを使用してもよい。
次いで、図20(b)に示すように、ウエットエッチングにより第2のマスク膜73を除去する。
この後は、第1実施形態で説明した図11(a)、(b)の工程を行うことにより、図21に示すように、第3の導電体64aと第4の導電体64bとを形成する。
第1実施形態と同様に、第4の開口53bの開口端から第4の絶縁膜54が張り出していないので、第2の導電膜62で第4の開口53aを良好に埋め込むことができ、第3の導電体64aや第4の導電体64bにボイドが形成される危険性を低減することができる。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の基本構造が完成する。
上記した本実施形態によれば、図17(a)に示したように、第1のマスク膜70がエッチングマスクとなるため、第1の開口40aよりも狭い幅の第2の開口38aを形成できる。よって、第1実施形態と同様に、第2の開口38aの開口端から第2の絶縁膜40が張り出すのを防止でき、ボイドの発生を伴わずに第2の開口38a内に第1の導電体50a(図18(a)参照)や第2の導電体50bを形成できる。
第1実施形態と同様の理由により、二層目の銅配線として供せられる第3の導電体64aや第4の導電体64bにおいてもボイドの発生を抑制できる。また、図14〜図15で説明した比較例とは異なり、本実施形態では、第1の開口40aの形成の際に、第2の開口38a内の第1の絶縁膜38がエッチングされてダメージを受けたり、第2の開口38aが変形したりすることはない。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 半導体基板の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁膜をエッチングすることにより第1の開口を形成し、該第1の開口に前記第1の絶縁膜の上面を露出させる工程と、
前記第1の開口の側面を覆い、かつ、前記第1の絶縁膜の前記上面の一部が露出するマスク膜を形成する工程と、
前記マスク膜をマスクにして前記第1の絶縁膜をエッチングすることにより、前記第1の開口の下の前記第1の絶縁膜に第2の開口を形成する工程と、
前記第1の開口と前記第2の開口の内部に導電体を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記マスク膜を形成する工程は、
前記第2の絶縁膜の上と前記第1の開口に前記マスク膜としてレジスト膜を形成する工程と、
前記第1の開口内の前記レジスト膜の一部をパターニングして、前記第1の絶縁膜の前記上面の一部を露出させる工程とを有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記マスク膜を形成する工程は、
前記第2の絶縁膜の上と前記第1の開口に前記マスク膜を形成する工程と、
前記マスク膜をエッチバックすることにより、前記第1の開口の側面に前記マスク膜を残す工程とを有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記第2の開口に重なるホールを前記第1の絶縁膜に形成する工程を更に有することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記第1の開口を形成する工程は、前記ホールの周囲の前記第2の絶縁膜をエッチングすることにより行われることを特徴とする付記4に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記第2の開口を形成する工程において、前記第2の開口を、前記ホールよりも浅く形成することを特徴とする付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記第1の開口を形成する工程において、前記第2の絶縁膜の前記エッチングをドライエッチングにより行うことを特徴とする付記1乃至付記6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 前記ドライエッチングのエッチングガスとして、前記第2の絶縁膜のエッチングレートが前記第1の絶縁膜のエッチングレートよりも速いガスを使用することを特徴とする付記7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9) 前記導電体を形成する工程は、
前記第1の開口及び前記第2の開口の内部と前記第2の絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、
化学機械研磨法で前記導電膜を研磨することにより、前記第2の絶縁膜の上から前記導電膜を除去すると共に、前記第1の開口と前記第2の開口の内部に前記導電膜を前記導電体として残す工程とを有することを特徴とする付記1乃至付記8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記10) 半導体基板の上方に配線を形成する形成する工程と、
前記配線の上に拡散防止絶縁膜を形成する工程とを更に有し、
前記第1の絶縁膜を形成する工程において、前記拡散防止絶縁膜の上に前記第1の絶縁膜を形成し、
前記第2の開口を形成した後に、該第2の開口の下の前記拡散防止絶縁膜を除去する工程を有することを特徴とする付記1乃至付記9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。