JP5889755B2 - 帯状鋼板のノッチング方法及び帯状鋼板の冷間圧延方法 - Google Patents
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先行鋼板の後端と後行鋼板の先端とを接合した帯状鋼板の連続圧延に際し、この帯状鋼板の接合部の幅方向両縁部にノッチを形成する帯状鋼板のノッチング方法であって、
帯状鋼板の引張時の最大応力点が接合部以外に位置するよう上記ノッチの形状が構成されていることを特徴とする。
先行鋼板と後行鋼板との接合により帯状鋼板を形成する工程と、
上記接合工程の後に当該帯状鋼板のノッチング方法によりノッチングを行う工程と、
上記ノッチング工程の後に帯状鋼板を冷間圧延する工程と
を有する帯状鋼板の冷間圧延方法である。
当該帯状鋼板のノッチング方法を適用する鋼板は、帯状で供給され、製造ライン上を走行する。鋼板のサイズとしては、特に限定されず、例えば幅が600mm以上1650mm以下、厚さが0.15mm以上2.3mm以下のものが使用される。
本発明の帯状鋼板のノッチング方法で形成されるノッチの形状の一例を図1〜3に示す。図1〜3は、冷間圧延工程において、長手方向に搬送される先行鋼板1と後行鋼板2とを接合した帯状鋼板の接合部3付近の平面視形状である。ノッチ4は、接合部3の端縁付近を除去するように先行鋼板1及び後行鋼板2の一部を切除するように形成されている。なお、ノッチ4は、接合部3の他方の端縁付近にも帯状鋼板の幅方向中心線に対して対称の形状のものが形成されている。
上述した図1〜3のノッチ4を先行鋼板1と後行鋼板2との接合部3の幅方向両縁部に形成する方法としては、公知の方法を用いることができる。具体的には、例えばノッチ4の外縁形状を有する金型を作成し、この金型を帯状鋼板の接合部3にプレスすることでノッチ4を形成する方法や、ノッチ4の外縁形状の固定刃を帯状鋼板の下面に固定し、この固定刃と同形状の可動刃を鋼板の上面から下降させて帯状鋼板を切断する方法等を挙げることができる。なお、ノッチ4は、帯状鋼板の幅方向中心線に対して対称となるように帯状鋼板の接合部3の両縁部に形成される。
本発明の帯状鋼板の冷間圧延方法は、以下の工程を有する。
(1)先行鋼板と後行鋼板との接合により帯状鋼板を形成する工程
(2)上記接合工程の後に当該帯状鋼板のノッチング方法によりノッチングを行う工程
(3)上記ノッチング工程の後に帯状鋼板を冷間圧延する冷間圧延工程
接合工程では、先行鋼板の後端と後行鋼板の先端とを接合し、帯状鋼板を形成する。上述のようにこの接合方法としては特に限定されず、例えばレーザ溶接を用いることができる。この接合は、各鋼板を走行させながら行ってもよいし、各鋼板を停止させた状態で行ってもよい。この接合により、先行鋼板と後行鋼板とを連続して後述の冷間圧延工程に供給することができるとともに、張力を失わずに冷間圧延を継続させることができる。
ノッチング工程では、上述した方法で、上記ノッチを先行鋼板と後行鋼板との接合部の両側に形成する。ノッチングは、接合工程と同様に鋼板を走行させながら行ってもよく、鋼板を停止させて行ってもよい。
冷間圧延工程では、ノッチングされた鋼板を冷間圧延機に供給し、所定の厚さに鋼板を圧延する。この冷間圧延機としては特に限定されるものではなく公知のものを使用できるが、例えば複数のミルを直列に並べたタンデム圧延機を用いることができる。
本発明の帯状鋼板のノッチング方法で形成されるノッチの形状は、上記実施形態に限定されるものではない。形成されるノッチは、先行鋼板及び後行鋼板の引張時における最大応力点が、接合部以外に位置する形状を有していればよく、例えば上辺を略直線とし、この上辺の一方の端を他方の端よりも鋼板幅方向内部に位置するように上辺が傾斜した略台形形状のノッチを用いても接合部への応力集中を回避できる。
図1に示す形状のノッチ4において、上辺4aの中央部の高さAが−5mm、台形高さBが50mm、底辺長さCが225mm、上辺長さDが200mm、頂点4cの曲率半径が50mmであり、接合部3に対して線対称なノッチを帯状鋼板に形成した。このノッチは、上辺4aが鋼板幅方向外部に向かって凸となるように湾曲した形状を有する。
上辺4aの中央部の高さAを−10mmとした以外は実施例1と同様としたノッチを形成した。
上辺4aの中央部の高さAを−3mmとした以外は実施例1と同様としたノッチを形成した。
上辺4aの中央部の高さAを8mmとした以外は実施例1と同様としたノッチを形成した。なお、このノッチは図2に示すノッチ4のように、上辺4aが鋼板幅方向内部に向かって凸となるように湾曲した形状を有する。
上辺4aの中央部の高さAを0mmとした以外は実施例1と同様としたノッチを形成した。なお、このノッチは図3に示すノッチ4のように、上辺4aが帯状鋼板の端部と平行な直線となる形状を有する。
図4に示すように、直径が163mmで深さEが50mmとなる半円形状のノッチを接合部3に対して線対称となるように形成した。
実施例1〜5及び比較例1のノッチ形状に張力を加えた際の応力分布を市販のFEM解析ソフトを用いてシミュレーションした。具体的には、鋼板に10kg/mm2の定常応力(張力)を長手方向に付加し、ノッチの縁上の各点の応力をシミュレーション解析し、この応力の上記定常応力に対する比率をグラフ化した。なお、先行鋼板及び後行鋼板は、それぞれ幅が1000mm、厚さ4mmとした。
実施例1〜5及び比較例1のノッチ形状を有する鋼板について、それぞれ複数の鋼板を用意し、張力を長手方向に加えた場合に接合部が破断した割合(破断率)を算出した。比較例1の破断率を1とし、実施例1〜5の破断率を比較例1の破断率で除した破断率の比を表1に示す。
2 後行鋼板
3 接合部
4 ノッチ
4a 上辺
4b 脚部
4c 頂点
Claims (5)
- 先行鋼板の後端と後行鋼板の先端とを接合した帯状鋼板の連続圧延に際し、この帯状鋼板の接合部の幅方向両縁部にノッチを形成する帯状鋼板のノッチング方法であって、
帯状鋼板の引張時の最大応力点が接合部以外に位置するよう上記ノッチの形状が構成されており、
上記ノッチの形状が、帯状鋼板の端縁から曲率が最小となる頂点まで延びる一対の脚部と、これらの頂点で両脚部に対称かつ滑らかに連続し、上記接合部に中心で交わる上辺とを有する等脚台形状であることを特徴とする帯状鋼板のノッチング方法。 - 上記両頂点を通る線を基準とする上辺の中央部の高さが、帯状鋼板の幅方向内向きを正、外向きを負とした場合、−25mm以上10mm未満である請求項1に記載の帯状鋼板のノッチング方法。
- 上記脚部の頂点での曲率半径が、10mm以上60mm以下である請求項1又は請求項2に記載の帯状鋼板のノッチング方法。
- 上記ノッチにおける底辺長さが220mm以上500mm以下であり、台形高さが45mm以上200mm以下であり、上辺長さが195mm以上400mm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の帯状鋼板のノッチング方法。
- 先行鋼板と後行鋼板との接合により帯状鋼板を形成する工程と、
上記接合工程の後に請求項1から請求項4のいずれか1項に記載した帯状鋼板のノッチング方法によりノッチングを行う工程と、
上記ノッチング工程の後に帯状鋼板を冷間圧延する工程と
を有する帯状鋼板の冷間圧延方法。
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