JP5889381B1 - ホイールバランス測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カバー体の開閉時の操作性が向上されたホイールバランス測定装置を提供する。【解決手段】 第1軸線L1まわりに回転駆動される回転軸5に装着される車輪3を上方から覆うカバー体9を、第1軸線L1に対して平面視で第1軸線L1に沿ってハウジング2から離反するにつれて、第1軸線L1を含む鉛直な仮想平面に対して離反する方向に傾斜する第2軸線L2まわりに角変位自在に設け、カバー体9を開放位置に向ってハウジング2の上方背後側へ退避させる。【選択図】 図2

Description

本発明は、ホイールにタイヤが装着された車輪の重心の回転軸線からのずれなどに起因する偏心量(「アンバランス量」とも言う)を車輪の回転角度位置に対応させて測定することができるホイールバランス測定装置に関する。
普通自動車などの車両の高速走行時の走行安定性を得るためには、各車輪が回転軸線に対してアンバランス量とも呼ばれる偏心量のばらつきを最小限に抑制されている必要がある。このような偏心量のばらつきを解消するために、ホイールにタイヤが装着された車輪を高速で回転させて、車輪の回転角度位置に対応する偏心量を測定し、この偏心量が相殺されるようにホイールの外側リムおよび内側リムに所要の重量を有するウエイトを張付け、車輪の回転時に生じる遠心力のばらつきを抑制している。
このようなウエイトの重量およびホイールに対する取付位置を検出するために、従来から、たとえば特許文献1〜3に記載されるホイールバランス測定装置が用いられている。特許文献1〜3に記載されるホイールバランス測定装置は、車両修理工場および給油所などの作業空間の床に水平に設置されるハウジングと、ハウジングに水平な軸線まわりに回転自在に設けられ、ハウジングから突出し、車輪が着脱可能に取付けられる車輪取付部を有する回転軸と、回転軸に回転力を伝達する電動機および減速機などを含んで構成される回転駆動手段と、ハウジング内に設けられ、回転軸の回転時における応力変化を回転位置とともに測定する偏心量測定手段とを備える。
偏心量測定手段は、回転軸を軸線方向に離れた2個所で軸支する2つの軸受と、回転軸の各軸受間に設けられ、回転軸の回転位置を検出する回転位置検出器と、各軸受に生じる歪を検出する歪検出器と、内側リムの内径、およびリム幅などを測定する距離測定器とを備える。
このようなホイールバランス測定装置は、回転軸の車輪取付部に装着されたタイヤの破裂、タイヤおよびホイールに付着した付着物などの飛散から作業者を保護するために、車輪取付部に装着された車輪を上方から覆うカバー体を備えるホイールバランス測定装置が用いられている。
特開平6−235674号公報 特開2005−49290号公報 特開2011−47795号公報
前述のカバー体を備えるホイールバランス測定装置の従来技術では、カバー体はハウジングに回転軸の回転軸線に平行な軸線まわりに角変位自在に基端部が保持されるので、カバー体を車輪から上方へ移動させて開放位置に退避させ、車輪の取外し作業、確認作業などを行う際に、カバー体を車輪の上方の空間よりも背後へ退避する位置まで角変位させなければならず、作業者がカバー体を把持して角変位させる距離が長く、カバー体の開閉時の操作性が悪いという問題がある。
本発明の目的は、カバー体の開閉時の操作性が向上されたホイールバランス測定装置を提供することである。
本発明は、ハウジングと、
ハウジングに、水平な第1軸線まわりに回転自在に設けられる回転軸であって、ホイールにタイヤが装着された車輪が第1軸線と同一軸線に着脱可能に取付けられる回転軸と、
車輪が取付けられた回転軸の回転時に該回転軸から受ける反力を検出し、検出した反力に基づいて、車輪の偏心量を回転位置に対応させて測定する偏心量測定手段と、
車輪取付部に取付けられた車輪を上方から覆う閉鎖位置と、車輪を開放した開放位置とにわたって、水平な予め定める第2軸線まわりに角変位可能にハウジングに設けられるカバー体とを含み、
前記第2軸線は、第1軸線を含む水平な第1仮想平面に平行な第2仮想平面上で、第1軸線と平行な方向にハウジングから離反するにつれて、水平な第1仮想平面に鉛直な、第1軸線を含む第3仮想平面から離反することを特徴とするホイールバランス測定装置である。
また本発明は、前記カバー体を、第2軸線まわりに開放位置と閉鎖位置とにわたって角変位させる角変位駆動手段をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記角変位駆動手段は、第2軸線まわりの任意の角度位置でカバー体を静止させる角変位止部を備えることを特徴とする。
また本発明は、前記カバー体は、
該カバー体が閉鎖位置に配置された状態で、第1軸線に垂直な断面が車輪から離反する方向に凸に湾曲し、車輪を上方から覆うカバー部と、
カバー部の周縁部が固定される枠体とを備え、
前記角変位駆動手段は、
一端部が枠体に固定される、L字状に屈曲したレバー部材と、
レバー部材の他端部にピン結合されるピストン棒を有し、ハウジングに角変位自在に連結される複動シリンダと、
複動シリンダに圧力伝達媒体を供給して、ピストン棒を伸長させ、かつその伸長状態から縮退させる圧力供給源とを備えることを特徴とする。
また本発明は、前記カバー体の開放位置から閉鎖位置に向かう角変位方向下流側の表面に設けられ、物体との接触を検出して、その検出信号を出力する接触検出器と、
接触検出器の検出信号に応答して、角変位駆動手段のカバー体の角変位動作を停止させる制御手段とをさらに含むことを特徴とする。
本発明によれば、ハウジングに回転軸が水平な第1軸線まわりに回転自在に設けられ、回転軸は回転駆動手段によって第1軸線まわりに回転駆動される。回転軸の車輪取付部には、ホイールにタイヤが装着された車輪が同軸かつ着脱可能に取付けられる。回転軸の回転時における反力は、偏心量測定手段によって検出され、この検出した反力に基づいて車輪の偏心量が回転位置とともに測定される。ハウジングには、回転軸の車輪取付部に装着された車輪を上方から覆う閉鎖位置と、車輪を開放した開放位置とにわたって基端部が開閉自在に保持されるカバー体が設けられる。
このようなカバー体の基端部は、回転軸の第1軸線を含む水平な第1仮想平面に平行な第2仮想平面上において、第1軸線と平行な方向にハウジングから離反するにつれて第1軸線を含む鉛直な第3仮想平面から離反する第2軸線まわりに回転自在であるので、カバー体を閉鎖位置から開放位置へ角変位させると、カバー体は車輪から離反しながら第1軸線方向と平行にハウジングに近接する方向に角変位し、カバー体を背後側へ大きく移動させずに車輪を開放することができる。またカバー体を開放位置から閉鎖位置へ移動するときにおいても、カバー体の第1軸線に平行な方向でハウジング側に配置される部位の高さ位置が、カバー体の第1軸線方向でハウジングから離反する側の部位に比べて低い位置に配置され、これによってカバー体を開放位置から閉鎖位置に従来に比べて低い位置で短い距離を移動させればよい。このように、カバー体の開閉時の操作性を向上することができる。
また本発明によれば、ホイールバランス測定装置には、カバー体を第2軸線まわりに開放位置および閉鎖位置間にわたって角変位させる角変位駆動手段が設けられるので、カバー体の開閉操作を作業者が行う必要がなくなり、作業者の労力を削減して、ホイールバランス測定作業の作業性を向上することができる。
また本発明によれば、角変位駆動手段に角変位止部が設けられるので、カバー体を第2軸線まわりの任意の角度位置で角変位を阻止することができる。これによってカバー体が自重によって不所望に移動することが防がれ、安全性および利便性を向上することができる。
また本発明によれば、カバー体がカバー部と枠体とを含んで構成され、枠体の基端部はL字状に屈曲したレバー部材の一端部が固定され、レバー部材の他端部には複動シリンダのピストン棒がピン結合され、複動シリンダはハウジングに角変位自在に連結される。複動シリンダに圧力供給源から圧力伝達媒体を供給してピストン棒を伸長させ、または縮退させると、ピストン棒は枠体の基端部に対して一側方で伸長し、または縮退することができ、枠体の基端部に対するピストン棒の干渉を回避し、ピストン棒の伸長/縮退動作に対して枠体の基端部を第2軸線まわりに大きな角度で回転させることが可能となり、カバー体を閉鎖位置に対して開放位置を大きくすることができる。
また本発明によれば、カバー体の開放位置から閉鎖位置に向かう角変位方向の下流側の表面に接触検出器が設けられ、この接触検出器の検出信号に応答して、制御手段が角変位駆動手段によるカバー体の角変位動作を停止するように構成されるので、カバー体の角変位動作中におけるカバー体内またはカバー体の移動経路内への作業者の手腕または工具などの物体が侵入したときの安全性を向上することができる。
本発明の一実施形態のホイールバランス測定装置1を上方から見た断面図である。 図1の下方から見たホイールバランス測定装置1の一部を切欠いた正面図である。 ホイールバランス測定装置1の平面図である。 ホイールバランス測定装置1の簡略化した側面図である。 カバー体9の斜視図である。 カバー体9を図5の切断面VI−VIから見た断面図である。 カバー体9を図6の左側から見た側面図である。 カバー体9を図6の右側から見た側面図である。 カバー体9の平面図である。 カバー体9の底面図である。 カバー体9を図7の右側から見た正面図である。 カバー体9を図7の左側から見た背面図である。 図9の切断面線XIII−XIIIから見た断面図である。 図9の切断面線XIV−XIVから見た断面図である。 カバー部11の正面図である。 枠体12の正面図である。 角変位駆動手段10付近の正面図である。 角変位駆動手段10付近の左側面図である。 角変位駆動手段10付近の右側面図である。 角変位駆動手段10付近の平面図である。 角変位駆動手段10付近の背面図である。 角変位駆動手段10付近の斜視図である。 接触検出器80の構成を示す一部の断面図である。 接触検出器80を図23の切断面線XXIV−XXIVから見た拡大断面図である。 角変位駆動手段10の構成を示す空気圧回路図である。 開閉圧力調整弁V8の圧力特性を示すグラフである。 開閉圧力調整弁V8の2次側圧力と空気流量との関係を示すグラフである。 ホイールバランス測定装置1の電気的構成を示すブロック図である ホイールバランス測定装置1の動作を説明するためのフローチャートである。 カバー体9が開放されたホイールバランス測定装置1を示す正面図である。 カバー体9が開放されたホイールバランス測定装置1を示す右側面図である。 カバー体9が開放されたホイールバランス測定装置1を示す平面図である。
図1は本発明の一実施形態のホイールバランス測定装置1を上方から見た断面図であり、図2は図1の下方から見たホイールバランス測定装置1の一部を切欠いた正面図であり、図3はホイールバランス測定装置1の平面図であり、図4はホイールバランス測定装置1の簡略化した側面図である。本実施形態のホイールバランス測定装置1は、ハウジング2と、ハウジング2に、水平な第1軸線L1まわりに回転自在に設けられ、ホイールWにタイヤTが装着された車輪3が同軸かつ着脱可能に取付けられる車輪取付部4を有する回転軸5と、回転軸5の回転時の反力を検出し、検出した反力に基づいて車輪3の偏心量を回転位置とともに測定する偏心量測定手段6と、ハウジング2内に設けられ、回転軸5を第1軸線L1まわりに回転駆動する回転駆動手段7と、車輪取付部4に取付けられた車輪3を、上方(図1では、紙面に垂直手前側)から覆う閉鎖位置P1と、車輪3を開放した開放位置P2とにわたって、回転軸5の第1軸線L1を含む水平な第1仮想平面m1に平行な第2仮想平面m2上で、第1軸線L1と平行な方向にハウジング2から離反するにつれて第1軸線L1を含む鉛直な第3仮想平面m3から離反する第2軸線L2まわりに回転自在に保持される基端部8を有するカバー体9とを含んで構成される。
ホイールバランス測定装置1は、カバー体9を、第2軸線L2まわりに閉鎖位置P1および開放位置P2間にわたって開放方向A1および閉鎖方向A2に角変位させる角変位駆動手段10をさらに含む。
図5はカバー体9の斜視図であり、図6はカバー体9を図5の切断面VI−VIから見た断面図である。図7はカバー体9を図6の左側から見た側面図であり、図8はカバー体9を図6の右側から見た側面図であり、図9はカバー体9の平面図であり、図10はカバー体9の底面図である。図11はカバー体9を図7の右側から見た正面図であり、図12はカバー体9を図7の左側から見た背面図であり、図13は図9の切断面線XIII−XIIIから見た断面図であり、図14は図9の切断面線XIV−XIVから見た断面図である。図15はカバー部11の正面図であり、図16は枠体12の正面図である。
カバー体9は、閉鎖位置P1で車輪3を上方から覆い、第1軸線L1に垂直な断面が車輪3から離反する方向に凸に湾曲するカバー部11と、カバー部11の周縁部がビスなどのねじ部材によって固定され、前述の基端部8を有する枠体12とを備える。カバー部11は、円筒体の一部を成す天板13と、天板13の幅方向(図6の左右方向)両端部から内側(図6の下方)に直角に屈曲して連なる2つのリム14,15と、天板13および各リム14,15の長手方向両端部に連なり、枠体12に接合される平面形状が略C字状の補強フランジ16とを有する。補強フランジ16は、その長手方向に垂直な断面形状が、枠体12の外表面に沿って約1/4円周を成す湾曲した形状とされ、内面に枠体12が面接触して、高い連結強度が得られるように構成されている。
天板13は、その曲率半径R1が、測定対象とされるタイヤTの最大外径D1(図2参照)に対して1.2・D1〜1.5・D1に選ばれ、運転時の振動などによってカバー体9がタイヤTに直接接触しないように構成されている。枠体12は、たとえばアルミニウム合金から成るパイプ材によって実現される。この枠体12は、前述の基端部8と、基端部8の一端部に屈曲して連なる第1枠体部分12a、第1枠体部分12aに屈曲して連なる第2枠体部分12b、第2枠体部分12bに屈曲して連なる第3枠体部分12cおよび第3枠体部分12cに屈曲して連なる第4枠体部分12dを含む。第1枠体部分12aと第3枠体部分12cとは平行であり、第2枠体部分12bと第4枠体部分12dとは平行である。基端部8の軸線、すなわち第2軸線L2と第1枠体部分12aの軸線である第3軸線L3とは、第2仮想平面m2上において、角度θを成す。この角度θは、120°以上150°以下(120°≦θ≦150°)に選ばれる。第3軸線L3は、回転軸5の回転軸線である第1軸線L1と平行である。
再び図1〜図4を参照して、ホイールバランス測定装置1は、自動車修理工場、給油所および自動車整備工場などの水平な床17に設置され、図示しない測定手段によってホイールWのリム18の内径を測定した後、車輪3を第1軸線L1まわりに反時計方向である矢符C方向に約210〜360rpmの高速で回転させ、その回転位置に応じた回転軸5の歪を検出し、その歪に応じた偏心量を車輪3の回転位置とともに表示手段19に表示させ、表示された偏心量および回転位置からホイールWに取付けられるべきバランスウエイトの重量および取付位置が表示されるように構成されている。
ハウジング2は、図2の上下方向である長手方向に垂直な断面形状が長方形であり、たとえばステンレス鋼板などの耐腐食性の高い金属から成る。ハウジング2の上部には、複数のバランスウエイトが重量などの種類毎に区分けして収容される複数の凹部20を有する上部パネル体21が装着される。またハウジング2の下部には、ベースプレート22が長手方向に垂直に固定され、このベースプレート22によってホイールバランス測定装置1が床17に垂直に安定して設置される。
このようなハウジング2は、互いにほぼ直角に連なる4つの側壁23,24,25,26を有し、図1の上方である背後側に配置される側壁23には、前述の角変位駆動手段10が設けられる。またこの側壁23の上方には、制御手段27が上部パネル体21に乗載されて設置され、この制御手段27上に表示手段19が搭載される。表示手段19は、液晶表示装置によって実現される。また制御手段27は、操作部28を有し、コンピュータを内蔵した制御ユニットによって実現される。
偏心量測定手段6は、消防法によって防爆構造求領域として規定される、ハウジング2内の上部空間に設けられる。この上部空間は、ハウジング2内の空間のうち、床17から鉛直上方に高さH=600mm以上でかつ上部パネル体21よりも下方の空間である。
偏心量測定手段6は、前述したリム内径を測定する手段(図示せず)と、ハウジング2内の前述の床17から高さHの高さ位置に設けられる支持体30と、支持体30に第1軸線L1と同軸に互いに間隔をあけて固定される一対の軸受31,32と、回転軸5の各軸受31,32間に固定される円環状の遮光板33と、遮光板33の外周部を挟む両側に設けられる発光部34および受光部35を有する光検出器36とを備える。
光検出器36は、たとえばフォトインタラプタによって実現される。遮光板33は、外周部に複数のスリットが周方向に等間隔に形成され、発光部34から発生された光がスリットを介して受光部35に光が受光される毎に、受光部35はその検出信号をローレベルからハイレベルとなり、発光部34から受光部35に向って照射される光が、遮光板33の周方向に隣接する各スリット間の遮光部分によって遮断されると、ローレベルとなるパルス波形の回転検出信号を出力する。
各軸受31,32には、歪検出器41,42が固定される。各歪検出器41,42は、たとえば歪ゲージによって実現される。各歪検出器41,42は、回転軸5に取付けられた車輪3のぶれなどに起因する回転軸5の反力による歪をそれぞれ検出し、その検出した歪量を歪検出信号として車輪3の回転位置に対応付けて制御手段27に出力する。制御手段27は、光検出器36から出力される回転検出信号に同期して、表示手段19の表示画面に車輪3の最上部における偏心量およびバランスウエイトの重量を表示するように構成される。
図17は角変位駆動手段10付近の正面図であり、図18は角変位駆動手段10付近の左側面図であり、図19は角変位駆動手段10付近の右側面図である。図20は角変位駆動手段10付近の平面図であり、図21は角変位駆動手段10付近の背面図であり、図22は角変位駆動手段10付近の斜視図である。角変位駆動手段10は、一端部44が枠体12の基端部8に固定される大略的にL字状に屈曲したレバー部材45と、レバー部材45の他端部46にピン47によってピン結合されるピストン棒48を有し、ハウジング2の一方の側壁23に第1〜第3支持体49〜51を介して角変位自在に連結される複動シリンダ52と、複動シリンダ52に圧力伝達媒体である作動流体としての圧縮空気を供給して、ピストン棒48を伸長/縮退させる空気圧源120とを備える。
第1支持体49は、鋼板から成る複数の板状部材54〜59を有し、これらの板状部材54〜59は溶接によって互いに接合されて組立てられる。これらの板状部材54〜59のうち、1つの板状部材56には複数のボルト60の軸部が挿通され、これらのボルト60はハウジング2の一方の側壁23に形成される図示しないねじ孔に螺合して締付けられ、第1支持体49がハウジング2に固定される。
複動シリンダ52は、空気圧源120からの圧力伝達媒体である圧縮空気が供給されることによってピストン棒48を伸長させ、かつその伸長状態から縮退させる空気圧複動シリンダであって、前述のピストン棒48を保持するシリンダケース61と、シリンダケース61内で軸線方向に移動自在に収容され、ピストン棒48の一端部が固定されるピストン62と、シリンダケース61のピストン棒48が突出する一端部とは反対側の他端部に固定されるブラケット63と、ブラケット63を第2軸線L2と平行な第3軸線L3まわりに角変位自在に挿通されるトラニオンピン64とを有する。
トラニオンピン64は、その一端部が前述の第3支持体51に固定される。第2軸線L2と第3軸線L3とは、鉛直な第4仮想平面m4上で平行である。このような第4仮想平面m4に対して前述の複動シリンダ52の軸線は、枠体12の基端部8の一側方にピストン棒48が配置された状態で、略L字状のレバー部材45によって連結され、ピストン棒48と枠体12の基端部8とが干渉することが防がれ、ピストン棒48のストロークに対して基端部、したがって枠体12を第2軸線L2まわりに大きな角度範囲で角変位させることができる。
第2支持体50は、一対の側板65,66と、各側板65,66の上端部を連結する天板67とを有する。各側板65,66には、基端部8が挿通する挿通孔68,69が形成され、各挿通孔68,69を外囲するように、各側板65,66の外側面には軸受70,71が第2軸線L2に対して同軸に固定される。基端部8は、一方の側板66に設けられる挿通孔68および軸受70を挿通して、他方の側板66に設けられる挿通孔69および軸受71を挿通し、各軸受70,71によって第2軸線L2まわりに角変位自在に軸支される。一方の軸受70の近傍には、前述のレバー部材45が固定される。
図23は接触検出器80の構成を示す一部の断面図であり、図24は接触検出器80を図23の切断面線XXIII−XXIIIから見た拡大断面図である。前述のカバー体9には、作業者または工具などの物体がカバー体9に接触したことを検出するために、接触検出器80が設けられる。このような接触検出器80をカバー体9に設けるのは、前述の物体がカバー体9に接触したときに、カバー体9の閉鎖位置から開放位置への角変位、カバー体9の開放位置から閉鎖位置への角変位および回転軸5の回転を停止させて、より高い安全性を確保するためである。
接触検出器80は、図1〜図4に示すように、カバー体9の開放位置から閉鎖位置に向う角変位方向下流側の表面81に設けられ、さらに好ましくは、表面81のうちで、前述の物体が接触する可能性の高い領域、すなわち基端部8を含む第1枠体部分12aから最も離れた遊端側の領域である第4枠体部分12dに、そのほぼ全長にわたって設けられる。このような接触検出器80は、可撓性を有する帯状のスイッチ本体82と、スイッチ本体82を着脱可能に保持する長尺の取付部材83とを有する。取付部材83は、たとえばポリ塩化ビニルから成り、長手方向に垂直な断面が略C字状に形成され、複数の固定ねじ84によって第4枠体部分12dの表面81に一直線状に固定される。固定ねじ84は、タッピングビスから成る。本発明の他の実施形態では、このような固定ねじ84に代えて、両面粘着テープまたは接着剤によって取付部材83を表面81に接着して固定するようにしてもよい。
取付部材83は、たとえばアルミニウム合金から成るパイプ材によって実現される。枠体12は、前述の基端部8と、基端部8の一端部に屈曲して連なる第1枠体部分12a、第1枠体部分12aに屈曲して連なる第2枠体部分12b、第2枠体部分12bに屈曲して連なる第3枠体部分12cおよび第3枠体部分12cに屈曲して連なる第4枠体部分12dを含む。第1枠体部分12aと第3枠体部分12cとは平行であり、第2枠体部分12bと第4枠体部分12dとは平行である。基端部8の軸線、すなわち第2軸線L2と第1枠体部分12aの軸線である第3軸線L3とは、第2仮想平面m2上において角度θを成す。この角度θは、120°以上150°以下(120°≦θ≦150°)に選ばれる。第3軸線L3は、回転軸5の回転軸線である第1軸線L1と平行である。
取付部材83は、帯状の基部85と、基部85の長手方向に垂直な幅方向(図24の左右方向)の各端部から直角に屈曲して連なる一対の腕部86,87と、各腕部86,87の基部85に連なる端部とは反対側の遊端側の端部から互いに近接する方向に突出する一対の突部88,89とを有する。
スイッチ本体82は、中空でかつ長尺な外被材90と、外被材90に内挿され、中空かつ長尺のハウジング91と、ハウジング91内に内挿される帯状の固定電極92と、ハウジング91内に収容され、固定電極92と平行に配置される可動電極93と、可動電極93と固定電極92との間、および固定電極92とハウジング91との間に介在される長手シート状の絶縁シート94とを含んで構成される。外被材90は電気絶縁性を有する合成樹脂、たとえばエチレンプロピレンゴム(略称EPDM)から成る。この外被材90は、扁平な四角筒状の筒状部95と、筒状部95の一側面から突出して一体的に形成される嵌合部96とを有する。筒状部95は、帯状の前壁部分97、前壁部分97に間隔をあけて平行に配置される帯状の後壁部分98、前壁部分97および後壁部分98の幅方向両端部に連なる一対の側壁部分99,100を有する。各側壁部分99,100もまた、互いに幅方向に間隔をあけて平行に配置され、前壁部分97および後壁部分98と一体的に形成される。
後壁部分98には、前述の嵌合部96が一体的に形成される。嵌合部96は、取付部材83の各突部88,89がそれぞれ嵌合する嵌合溝101,102が形成される一対の平行な凸状部分103,104と、各凸状部分103,104を幅方向に連結し、固定ねじ84の頭部が部分的に嵌合可能な凹所105が形成される連結部分106を有する。このような嵌合部96は、取付部材83の各腕部86,87および各突部88,89間の空間に嵌合し、各突部88,89が各嵌合溝101,102に嵌合し、スイッチ本体82が取付部材83に対して抜止めされた状態で着脱可能に装着される。
ハウジング91は、前壁部分110、後壁部分111、2つの側壁部分112,113および凸状部分114を有する。前壁部分110と後壁部分111とは帯状であって互いに厚み方向に間隔をあけて配置され、これらの前壁部分110および後壁部分111の幅方向両端部は、側壁部分112,113によってそれぞれ連結される。これらの側壁部分112,113もまた帯状であって、互いに幅方向に間隔をあけて平行に配置される。前壁部分110の外表面(図24の下方に臨む表面)の幅方向中央部には、凸状部分114が一直線状に延びて一体的に形成される。この凸状部分114によって、外被材90の前壁部分97が内側から押圧され、ハウジング91の前壁部分110から離間している。このような凸状部分114を前壁部分110に形成することによって、作業者の手や工具などの物体が外部から当接して外力Fが局所的に作用したとき、外被材90の前壁部分97およびハウジング91の前壁部分110の幅方向中央部付近だけに外力Fを伝えて、可動電極93を固定電極92に近接する方向に変形させて、可動電極93を固定電極92に確実に接触させて、物体の接触を検出することができる。
固定電極92および可動電極93は、CuまたはCu合金などの導電性の高い金属から成る。また絶縁シート94は、絶縁性の高い合成樹脂フィルム、たとえばポリオレフィンエラストマ(略称PPE)から成るフィルムによって実現されてもよい。また前記取付部材83は、合成樹脂に代えて、アルミニウム合金の押出し型材によって実現されてもよい。
可動電極93は、長手方向に沿って幅方向一端部側に配置される第1部分115と、幅方向他端部側に配置される第2部分116と、第1部分115の各端部と第2部分116の各端部とに連なって幅方向に延びる第3部分117とを有し、長手方向に沿って平面視で凹状が交互に反転して繰返される矩形波状に形成される。外力Fが作用すると、前述の凸状部分114によって長手方向に力が伝わり、外力Fが作用する部位に最も近い位置に配置されている1または複数の第3部分117が固定電極92に接触して、確実な電気的導通を得ることができる。このように可動電極93が矩形波状に形成されるので、第3部分117を容易に変形させ、外力Fが小さい場合であっても、高い検出感度で物体の接触を検出することができる。
図25は、角変位駆動手段10の構成を示す空気圧回路図である。角変位駆動手段10は、空気圧源120、第1〜第9流路121〜129、自動/手動切換え部131、第1〜第3消音器132〜134、開閉切換え弁V1、急降下防止弁V4、上昇速度調整弁V5、下降速度調整弁V6、逆流防止弁V7および開閉圧力調整弁V8を含んで構成される。
空気圧源120は、圧縮機によって実現され、この空気圧源120の吐出ポートから出力される900kPaの圧力伝達媒体である圧縮空気は、第1流路121に供給される。本実施形態のホイールバランス測定装置1は、電源電力が供給されて待機している状態では、カバー体9は開放位置に保持するように構成される。開閉切換え弁V1は、5つのポートa1〜e1を有し、第1位置136と第2位置137とを切換える5ポート2位置切換え電磁弁によって実現される。このような開閉切換え弁V1によって、カバー体9を開放位置から閉鎖位置へ角変位させる閉鎖動作と、閉鎖位置から開放位置へ角変位させる開放動作とを切換えることができる。
自動/手動切換え部131は、連動する2つの自動/手動切換え弁V2,V3によって構成される。一方の自動/手動切換え弁V2は、3つのポートa11〜c11を有し、手動用流路を形成する第1位置138と、自動用流路を形成する第2位置139とに切換える3ポート2位置切換え電磁弁によって実現される。他方の自動/手動切換え弁V3もまた、一方の自動/手動切換え弁V2と同様に構成される。一方の自動/手動切換え弁V2は、第2流路122および第7流路127と、第3流路123との間に介在される。また他方の自動/手動切換え弁V3は、第5流路125および第6流路126と、第4流路124との間に介在される。また、前述の開閉切換え弁V1は、第1流路121、第8流路128および第9流路129と、第2流路122および第6流路126との間に介在される。
急降下防止弁V4は、第3流路123に介在される流量制御弁140と、第3流路123に流量制御弁140と並列に接続されるバイパス流路141に介在され、複動シリンダ52の一方のポート142から一方の自動/手動切換え弁V2への空気の流れを許容し、かつ一方の自動/手動切換え弁V2から複動シリンダ52の一方のポート142への空気の流れを遮断する逆止弁143とによって構成される。このような急降下防止弁V4によって、カバー体9が開放位置から閉鎖位置へ急激に角変位することが防がれ、安全性の向上が図られている。
複動シリンダ52は、前述の一方のポート142と、他方のポート144とを有する。一方のポート142は、シリンダケース61内の空間において、ピストン62によって仕切られた一方の圧力室145に連通し、他方のポート144は他方の圧力室146に連通する。したがって一方のポート142に第3流路123から圧縮空気が供給されると、一方の圧力室145内の圧力が上昇し、他方の圧力室146内の空気はピストン62によって他方のポート144から第4流路124に押出され、これによってピストン棒148は縮退し、カバー体9が閉じられる。また他方のポート144に第4流路124から圧縮空気が供給されると、他方の圧力室146内の圧力が上昇し、これによってピストン62が押圧され、一方の圧力室145内の空気を一方のポート142から第3流路123に排出される。これによってピストン棒148は伸長し、カバー体9が開放される。
上昇速度調整弁V5は、第6流路126に介在される流量制御弁150と、流量制御弁150と並列に第6流路126に接続されるバイパス流路151に介在され、他方の自動/手動切換え弁V3から開閉切換え弁V1に向う流れを許容し、かつ開閉切換え弁V1から他方の自動/手動切換え弁V3に向う流れを遮断する逆止弁152とによって構成される。このような上昇速度調整弁V5と他方の自動/手動切換え弁V3との間には、下降速度調整弁V6が介在される。
下降速度調整弁V6は、第6流路126に介在される流量制御弁155と、流量制御弁150と並列に第6流路126に接続されるバイパス流路156に介在され、他方の自動/手動切換え弁V3から開閉切換え弁V1への流れを遮断し、かつ開閉切換え弁V1から他方の自動/手動切換え弁V3への流れを許容する逆止弁157とによって構成される。前述の急降下防止弁V4、上昇速度調整弁V5および下降速度調整弁V6にそれぞれ備えられる流量制御弁140,150,155は、たとえば可変絞り弁によって実現される。
逆流防止弁V7は、第5流路125に介在され、他方の自動/手動切換え弁V3から第1流路121への流れを遮断し、第1流路121から他方の自動/手動切換え弁V3への流れを許容する逆止弁160によって構成される。また、開閉圧力調整弁V8は、第5流路125の他方の自動/手動切換え弁V3と逆流防止弁V7との間に介在される圧力制御弁によって実現される。このような開閉圧力調整弁V8によって、カバー体9を開放位置と閉鎖位置との間の途中位置で上昇または下降することなく、第2軸線L2まわりの任意の角度位置で静止させることができる。開閉圧力調整弁V8は、角変位静止部を構成する。
図26は開閉圧力調整弁V8の圧力特性を示すグラフであり、図27は開閉圧力調整弁V8の2次側圧力と空気流量との関係を示すグラフである。図26において、横軸は1次側圧力を示し、縦軸は2次側圧力を示す。また図27において、横軸は空気流量を示し、縦軸は2次側圧力を示す。前述の開閉圧力調整弁V8は、図26のラインL11で示すように、1次側圧力に対して2次側圧力の変動が少なく、空気圧源120からの第1流路121および第5流路125を介して供給される圧縮空気の1次側圧力に対してほぼ一定の2次側圧力が得られ、第5流路125から他方の自動/手動切換え弁V3へ圧縮空気を供給することができる。また、図27に示すように、空気圧源120から第1流路121および第5流路125を経て、0.7MPaの圧縮空気が供給されたとき、ラインL21〜L26で示すように、流量に対する2次側圧力の変化が少なく、作業者がカバー体9を手動で急激に操作しても、過剰な操作感の変動が少なく、円滑な操作を行うことができる。
図28は、ホイールバランス測定装置1の電気的構成を示すブロック図である。ホイールバランス測定装置1は、回転軸5を回転駆動する電動機162と、回転軸5の回転を制動するための制動装置163と、回転軸5の回転速度を検出する速度検出器164と、回転軸5の位相を検出する位相検出器165と、歪検出器41,42と、表示手段19と、操作部28と、接触検出器80と、開閉切換え弁V1と、カバー体9の閉鎖位置の下限を検出する下限検出器166と、制御手段27とを含んで構成される。
下限検出器166は、たとえば複動シリンダ52のピストン棒48が最も縮退したときのピストン62が位置する領域において、シリンダケース61に設けられる磁気センサによって実現されてもよい。このような下限検出器166によって、カバー体9の閉鎖位置における下限が検出され、カバー体9が不用意に閉鎖位置から下方へ角変位することが防がれる。
速度検出器164および位相検出器165は、前述した遮光板33と光検出器36とを含んで構成される。
制御手段27は、速度検出器164および位相検出器165からの回転量検出信号および歪検出器41,42からの歪検出信号などに基づいて、車輪3の偏心量とその位置とを演算して求め、求められた偏心量と回転位置とを対応させて表示手段19に表示させる。作業者は、このように表示された表示手段19の偏心量と回転位置とを確認して、ホイールH上の対応する回転位置、偏心量に対応する重量のバランスウエイトを張付けて固定する。
このような車輪3の偏心量の測定時において、高速で回転する車輪3の破裂および外部からの器物の接触などを防止して安全性を確保するために、測定時には、開放位置で待機していたカバー体が閉鎖位置に角変位し、車輪3を上方から覆うように構成される。
図29はホイールバランス測定装置1の動作を説明するためのフローチャートであり、図30はカバー体9が開放されたホイールバランス測定装置1を示す正面図であり、図31はカバー体9が開放されたホイールバランス測定装置1を示す右側面図であり、図32はカバー体9が開放されたホイールバランス測定装置1を示す平面図である。ステップs1で、車輪3の偏心量を測定するための作業が開始され、作業者によって操作部28のスタートボタンが押下されると、操作部28からの起動信号が制御手段27に出力され、制御手段27は測定開始時における初期状態にリセットされ、開閉切換え弁V1、および各自動/手動切換え弁V2,V3は、図25に示されるようにカバー体9が開放位置に配置されるように設定されており、したがってカバー体9は図30〜図32に示されるように、開放位置に配置され、回転軸5は停止している。
ステップs2で、制御手段27から閉鎖指令信号が開閉切換え弁V1に与えられると、開閉切換え弁V1は第1位置136から第2位置137に切換えられ、第1ポートa1は第4ポートd1に、また第2ポートb1は第5ポートe1に、第3ポートc1は閉鎖位置にそれぞれ切換えられ、空気圧源120から第1流路121を経て供給された圧縮空気は、開閉切換え弁V1の第2ポートb1から第5ポートe1に導かれ、第6流路126に供給され、上昇速度調整弁V5の流量制御弁150によって流量制御されながら、下降速度調整弁V6の逆止弁157を通過して、他方の自動/手動切換え弁V3の第2ポートb12に導かれる。他方の自動/手動切換え弁V3は、制御手段27からの切換え信号によって第1位置138から第2位置139に切換えられ、第2ポートb12に供給された圧縮空気は第3ポートc12に導かれ、第4流路124に供給される。
この第4流路124は、複動シリンダ52の他方のポート144に接続されるので、第4流路124から供給される圧縮空気は一方の圧力室146に供給され、これによってピストン棒48が伸長し、これによってレバー部材45が第2軸線L2まわりに角変位し、カバー体9が閉鎖位置から開放位置に角変位する。このようにしてカバー体9は、開放位置に配置された状態から閉鎖位置に向って角変位動作を開始する。
すなわち、制御手段27は、各自動/手動切換え弁V2,V3への切換え信号を出力して、開閉切換え弁V1を第2位置137から第1位置136へ移動させ、一方の自動/手動切換え弁V2を第1位置138から第2位置139に移動させ、他方の自動/手動切換え弁V3は第1位置138から第2位置139へ移動させる。
この状態では、空気圧源120から第1流路121に供給された圧縮空気は、開閉切換え弁V1の第2ポートb1から第4ポートd1に導かれ、第2流路122を経て、一方の自動/手動切換え弁V2の第2ポートb11に導かれる。第2ポートb11に供給された圧縮空気は、第3ポートc11に導かれ、複動シリンダ52の一方のポート142に急降下防止弁V4の設定流量で圧縮空気が供給され、これによってピストン62が押下げられて、ピストン棒48が縮退する。
このようにしてステップs2でカバー体9が開放位置から閉鎖位置に向って第2軸線L2まわりに閉鎖方向へ角変位し、ステップs3で下限検出器166によってピストン62が下限位置に来たことが検出されると、ステップs4へ移り、制御手段27は電動機162に回転動作指令信号を出力して回転動作を開始させる。
電動機162の回転動作の開始によって回転軸5が第1軸線L1まわりに回転駆動されると、制御手段27は速度検出器164および位相検出器165による検出信号に基づいて、回転が開始されたか否かを判断し、回転が開始されたと判断した場合には、次のステップs5へ移る。また回転動作が開始されていない場合、たとえば速度検出器164からの検出信号である光検出器36によるパルス信号が変化しない場合には、回転動作が開始されていないものと判断して、予め定める時間、3〜10secの期間を待機した後、ステップs7でカバー体9を開き、ステップs8で表示をリセットし、ステップs9で処理を終了する。
前述のステップs4において、回転動作が開始されたと判断した場合には、次のステップs5へ移り、制御手段27は速度検出器164および位相検出器165からの検出信号に基づいて、車輪3の回転位置に対応した偏心量を算出し、表示手段19に回転位置とともに偏心量を表示する。回転軸5の回転数は、約210rpm〜360rpmであり、第1軸線L1に垂直な右側方から見て、反時計まわりに回転駆動される。このような回転軸5に取付け可能な車輪3は、ホイール径10〜30インチ、ホイール幅が2〜15インチ、最大タイヤ外径が900mmである。このような車輪3の偏心量の測定が終了すると、ステップs6に移り、制御手段27は制動装置163を動作させて、電動機162の回転を制動し、回転軸5を停止させる。制動装置163は、電動機162に制動機構が内臓された、いわゆるブレーキ付モータによって実現されてもよい。速度検出器164および位相検出器165からの検出信号に基づいて、制御手段27が回転が停止したことを検出すると、ステップs7でカバー体9が開放される。
ステップs7において、制御手段27から開閉切換え弁V1にカバー体9を開放させる切換え信号が出力されると、開閉切換え弁V1は第1位置136から第2位置137に移動し、第2ポートb1は第5ポートe1に接続され、第5ポートe1から吐出される圧縮空気は、第6流路126へ供給される。第6流路126には、上昇速度調整弁V5と下降速度調整弁V6とが介在されるので、上昇速度調整弁V5の流量制御弁150によって規制された流量で下流側へ圧縮空気が送られ、他方の自動/手動切換え弁V3の第1ポートa12に供給される。第1ポートa12に供給された圧縮空気は、複動シリンダ52の他方の圧力室146内を加圧し、ピストン棒48が伸長されて、レバー部材45が第2軸線L2まわりに角変位し、これによってカバー体9が第2軸線L2まわりに閉鎖位置P1から開放位置P2へ角変位して、回転軸5に取付けられた車輪3の周囲が図30〜図32に示すように開放される。
カバー体9が開放位置P2に移動したときの最上部の床17からの高さH1は、約2000mmである。また表示手段19の最上部の床17からの高さH2は、約1500mmである。
開放位置P2に移動したカバー体9は、回転軸5に装着された車輪3の外側方(図30の右方)に臨む一方の側面に接し、かつ第1軸線L1に垂直な第5仮想平面m5よりも装置本体側背後へほぼ全体が退避し、第5仮想平面m5の外側方(すなわち、装置本体とは反対側)には、第1仮想平面m1よりも上方でかつ第3仮想平面m3よりも背後側(図31の右方)の空間Mを確保することができる。
このような空間Mを回転軸5に装着された車輪3の近傍に確保することができるので、回転軸5への車輪3の取付け時および車輪3の回転軸5からの取外し時の作業空間を広くし、作業性を向上することができる。また把手170がカバー体9に設けられるので、装置本体に正面側から臨む図30の紙面に垂直手前側の作業領域Sに立った状態で、表示手段19の表示画面に表示される偏心量などの表示内容の確認などの作業を行う作業者が、たとえば右手で容易に把手170を把持し、手作業でカバー体9の開閉操作を行うことができる。このようにカバー体9の開閉時における把手170の移動経路が作業領域Sに近いので、作業者がカバー体9の近傍へ移動する必要がなく、作業時の利便性が向上される。
前述のように、車輪3の偏心量を測定した後、ステップs7においてカバー体9が開放位置に復帰すると、ステップs8で作業者は表示手段19の画面に表示されている偏心量に対応するバランスウエイトを、ホイールWの該偏心量の回転位置に取付け、車輪3を回転軸5から取外し、ステップs9でホイールバランス測定作業を終了する。
前記ステップs2で、カバー体9が閉鎖位置P1に移動していない状態で、接触検出器80に作業者の手または工具などの物体が接触すると、ステップs7へ移り、閉まりかけていたカバー体9を開放位置P2へ復帰させ、ステップs8でそのときの偏心量を車輪3の回転位置に対応させて表示手段19に表示させ、ステップs9でホイールバランス測定作業を終了する。この場合、ステップs8における表示手段19の偏心量および回転位置は、測定が行われていないので、リセットされた偏心量および回転位置の値「0」が表示され、バランスウエイトのホイールWへの取付けは行われずに、一連の作業が終了される。
1 ホイールバランス測定装置
2 ハウジング
3 車輪
4 車輪取付部
5 回転軸
6 偏心量測定手段
7 回転駆動手段
8 基端部
9 カバー体
10 角変位駆動手段
11 カバー部
12 枠体
19 表示手段
21 上部パネル体
27 制御手段
28 操作部
36 光検出器
41,42 歪検出器
45 レバー部材
48 ピストン棒
52 複動シリンダ
70,71 軸受
80 接触検出器
81 表面
120 空気圧源
121〜129 流路
140,150,155 流量制御弁
L1 第1軸線
L2 第2軸線
L3 第3軸線
m1 第1仮想平面
m2 第2仮想平面
m3 第3仮想平面
m4 第4仮想平面
V1 開閉切換え弁
V2,V3 自動/手動切換え弁
V4 急降下防止弁
V5 上昇速度調整弁
V6 下降速度調整弁
V7 逆流防止弁
V8 開閉圧力調整弁

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    ハウジングに、水平な第1軸線まわりに回転自在に設けられる回転軸であって、ホイールにタイヤが装着された車輪が第1軸線と同一軸線に着脱可能に取付けられる回転軸と、
    車輪が取付けられた回転軸の回転時に該回転軸から受ける反力を検出し、検出した反力に基づいて、車輪の偏心量を回転位置に対応させて測定する偏心量測定手段と、
    車輪取付部に取付けられた車輪を上方から覆う閉鎖位置と、車輪を開放した開放位置とにわたって、水平な予め定める第2軸線まわりに角変位可能にハウジングに設けられるカバー体とを含み、
    前記第2軸線は、第1軸線を含む水平な第1仮想平面に平行な第2仮想平面上で、第1軸線と平行な方向にハウジングから離反するにつれて、水平な第1仮想平面に鉛直な、第1軸線を含む第3仮想平面から離反することを特徴とするホイールバランス測定装置。
  2. 前記カバー体を、第2軸線まわりに開放位置と閉鎖位置とにわたって角変位させる角変位駆動手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のホイールバランス測定装置。
  3. 前記角変位駆動手段は、第2軸線まわりの任意の角度位置でカバー体を静止させる角変位止部を備えることを特徴とする請求項2に記載のホイールバランス測定装置。
  4. 前記カバー体は、
    該カバー体が閉鎖位置に配置された状態で、第1軸線に垂直な断面が車輪から離反する方向に凸に湾曲し、車輪を上方から覆うカバー部と、
    カバー部の周縁部が固定される枠体とを備え、
    前記角変位駆動手段は、
    一端部が枠体に固定される、L字状に屈曲したレバー部材と、
    レバー部材の他端部にピン結合されるピストン棒を有し、ハウジングに角変位自在に連結される複動シリンダと、
    複動シリンダに圧力伝達媒体を供給して、ピストン棒を伸長させ、かつその伸長状態から縮退させる圧力供給源とを備えることを特徴とする請求項2または3に記載のホイールバランス測定装置。
  5. 前記カバー体の開放位置から閉鎖位置に向かう角変位方向下流側の表面に設けられ、物体との接触を検出して、その検出信号を出力する接触検出器と、
    接触検出器の検出信号に応答して、角変位駆動手段のカバー体の角変位動作を停止させる制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項2〜4のうちのいずれか1つに記載のホイールバランス測定装置。
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