JP5889353B2 - 加工果実の生産方法 - Google Patents

加工果実の生産方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5889353B2
JP5889353B2 JP2014060417A JP2014060417A JP5889353B2 JP 5889353 B2 JP5889353 B2 JP 5889353B2 JP 2014060417 A JP2014060417 A JP 2014060417A JP 2014060417 A JP2014060417 A JP 2014060417A JP 5889353 B2 JP5889353 B2 JP 5889353B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fruit
heating
processed
superheated steam
minutes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014060417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014207894A (ja
Inventor
博明 岩本
博明 岩本
Original Assignee
博明 岩本
博明 岩本
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 博明 岩本, 博明 岩本 filed Critical 博明 岩本
Priority to JP2014060417A priority Critical patent/JP5889353B2/ja
Publication of JP2014207894A publication Critical patent/JP2014207894A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5889353B2 publication Critical patent/JP5889353B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

本発明は、果実を加熱加工して生産する加工果実の生産方法に関する。
ウメ、カキ、リンゴ、ミカン等の未成熟果実は、冷凍処理を行った場合、果肉が冷凍変成し、繊維質の硬質化等の劣化が生じる。また、冷凍時に内部水分が氷結膨張するため内部組織の破壊が生じる。冷凍によりこのような状態となった場合、解凍後の果実は食感が悪く食品としてはそぐわないものとなる。特に、冷凍時の氷結膨張により内部組織が破壊された果実は、ドリップと呼ばれる離水が生じ、食品としての食感、食味、風味等の要素だけでは無く、果実としての原形も損なわれることになる。
未成熟果実の加工方法としては、60〜150℃で蒸すことにより、果肉を柔らかくする方法が知られている。例えば、特許文献1では、青梅に対し、60〜150℃の水蒸気で加熱する加工処理方法について開示している。
特開2007−129994号公報
ところが、60〜150℃の水蒸気で蒸す等の従来の加工処理では、果実の芯温が60〜80℃程度になるように加熱するためには長時間を要し、またその時間中に離水が生じ、変形が発生するという問題がある。更にこのような方法で加熱した果実は、冷凍加工を行った後、解凍を行った場合、離水、変形等の劣化が著しいという問題がある。冷凍加工は、果実の長期保存を行う場合に重要であり、例えば、産地から消費地への輸送に長時間を要する海外輸出を行う上での課題の一つでもある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、略飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気にて高温短時間で加熱することにより、劣化が生じ難い加工果実の生産方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る加工果実の生産方法は、果実を加熱加工して生産する加工果実の生産方法であって、加工対象を加熱する加熱区域に配置した果実を、略飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気により、加熱することを特徴とする。
また、前記果実は、梅であることを特徴とする加工果実の生産方法。
また、前記果実の重さは、30g未満、好ましくは10g以上、30g未満であり、前記過熱蒸気の温度は、200〜300℃、好ましくは260〜300℃であり、前記過熱蒸気による加熱時間は、3〜5分、好ましくは3〜4分であることを特徴とする。
また、前記果実の重さは、30g以上、好ましくは30g以上、50g未満であり、前記過熱蒸気の温度は、240〜320℃、好ましくは285〜320℃であり、前記過熱蒸気による加熱時間は、3〜5.5分、好ましくは3.7〜5.5分であることを特徴とする。
また、本発明に係る加工果実の生産方法は、前記過熱蒸気による加熱は、冷凍加工処理の前処理であることを特徴とする。
また、前記加熱区域は、果実の配置位置の下方に、貯水部を有することを特徴とする。
また、前記過熱蒸気による加熱は、配置した果実に対し、それぞれ異なる複数の方向から過熱蒸気を噴射することにより行うことを特徴とする。
本発明では、加熱加工後、例えば冷凍加工を行った場合であっても、解凍した果実等の食品に劣化が生じることを防止する。
本発明に係る加工果実の生産方法は、飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気により加熱する。これにより、例えば加熱後の果実等の食品に対し冷凍加工を行った後、解凍した場合であっても、劣化が生じ難い等の優れた効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る加工果実の生産方法にて用いられる生産装置の一例を模式的に示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る加工果実の生産方法にて用いられる生産装置の一例を模式的に示す説明図である。 様々な加工条件で加工した加工果実の品質を示す図表である。 加工果実の熱変性の程度の指標となる成熟度の概念を模式的に示す説明図である。 様々な加工条件で加工した加工果実の食味を示す図表である。 様々な加工条件で加工した加工果実の品質を示す図表である。 様々な加工条件で加工した加工果実の食味を示す図表である。 様々な加工条件で加工した加工果実の品質を示す図表である。 様々な加工条件で加工した加工果実の食味を示す図表である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具現化した形態の一部を例示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る加工果実の生産方法にて用いられる生産装置の一例を模式的に示す概略図である。生産装置1は、食用素材を加熱加工することにより、加工食品を生産する装置である。以下では、食用素材として、ウメ、カキ、リンゴ、ミカン等の果実を用い、果実を加熱加工して加工果実を生産する方法について説明する。なお、ここでいう果実には、通常の食用には不向きな未成熟果実も含まれる。
先ず、生産装置1の構成について説明する。生産装置1は、ボイラ10、ヒータ11、加熱室12等の構成を備えている。
ボイラ10は、缶内の水を120〜130℃に加熱することが可能な機構であり、本発明において、ボイラ10は、缶内の水を加熱して気化させることにより、缶内の空気を飽和蒸気とする。ボイラ10には、食品加工に適した蒸留水、水道水等の水を缶内に供給する給水管Wと、缶内を加熱する加熱部に重油、灯油、ガス等の燃料を供給する燃料管Fと、缶内で発生した飽和蒸気をヒータ11へ供給する飽和蒸気管L1とが接続されている。
ヒータ11は、加熱対象を130〜800℃に加熱することが可能な機構であり、本発明において、ヒータ11は、飽和蒸気を200〜300℃に加熱する。ヒータ11には、飽和蒸気管L1と、燃料管Fと、飽和蒸気を加熱した過熱蒸気を加熱室12へ供給する過熱蒸気管L2とが接続されている。
加熱室12は、果実を過熱蒸気により加熱する機構である。加熱室12は、加工対象となる果実を配置する加熱区域120を有している。加熱区域120には、果実を搬送する搬送路としてコンベア121が配設されている。コンベア121は、加熱区域120の前後に設けられた2機のコンベアモータ122,122及び3個のガイドローラ123,123,123を巻回した無端状の搬送帯である。コンベア121に載置された果実は所定の速度で加熱区域120内を通過する。コンベア121による搬送速度は、コンベアモータ122,122の回転速度を制御することで調整可能であり、搬送速度を調整することにより、果実が加熱区域120内を通過する通過時間、即ち加熱時間を調整することができる。
コンベア121には、過熱蒸気を噴射する複数の噴射口(噴出ノズル)124,124,…が搬送路に沿って、それぞれ上下に列設されている。各噴射口124,124,…は、過熱蒸気管L2に接続されており、加熱区域120内を通過するコンベア121に載置された果実に上下方向から過熱蒸気を噴射する。過熱蒸気管L2は、管路をコンベア121の上下に分岐させる分岐管L3,L3を介して各噴射口124,124,…に接続されている。各分岐管L3,L3には、それぞれ蒸気バルブL3a,L3a及び圧力計L3b,L3bが配設されており、過熱蒸気の噴射量を調整することができる。なお、実施の形態1では、搬送路の上下に噴射口124,124,…を列設する形態を示したが、本発明はこれに限るものでは無く、上下に加えて、搬送路の左右にも噴射口124,124,…を列設する等、適宜設計することが可能である。このように果実に向けて複数方向から過熱蒸気を噴射することにより、果実を均質に加熱することが可能となる。
加熱区域120内において、果実を載置するコンベア121の下方には、上部が開放された貯水部125が配設されており、貯水部125に水を蓄えることにより、加熱区域120内の湿度の低下を抑制し、高湿雰囲気を維持することができる。なお、貯水部125の下方には、配水管126が配設されており、配水管126に設けられた排水バルブ126aを開くことにより、貯水部125の排水を行うことができる。
また、加熱室12の上部には、2本の排気管127,127が配設されており、各排気管127,127にそれぞれ設けられた排気バルブ127a,127aを開き、それぞれ排気ファン127b,127bを作動させることにより、加熱室12内の空気を排出することができる。
次に生産装置1を用いて、果実を加熱し、加工果実を生産する方法について説明する。先ず、ボイラ10の缶内に給水し、缶内を加熱することにより、水を気化させ、飽和蒸気を発生させる。飽和蒸気は、飽和蒸気管L1を経てヒータ11へ送られる。なお、飽和蒸気としているが、厳密な意味で飽和状態、即ち、水蒸気量が飽和水蒸気量に等しい相対湿度100%の状態である必要は無く、相対湿度が100%近傍に相当する量の水蒸気を含有する空気であっても良い。
ヒータ11は、飽和蒸気管L1から供給された飽和蒸気を200〜300℃に加熱して過熱蒸気とする。過熱蒸気は、過熱蒸気管L2を経て加熱室12へ送られる。
加熱室12では、果実がコンベア121に載置されて加熱区域120内を搬送される。加熱区域120内では、上下方向から果実に向けて過熱蒸気が噴射される。果実は、コンベア121に搬送されて加熱区域120内を通過する間、過熱蒸気により加熱されることになる。即ち、加熱室12において、果実は、過熱蒸気により、200〜300℃で加熱される。また、果実は、加熱区域120を3〜5分で通過するため、過熱蒸気による加熱時間は、3〜5分となる。なお、加熱温度及び加熱時間は、果実の種類、大きさ、重量等の各種要因に応じて、目標品質を得るべく適宜調整がなされる。
なお、コンベア121に載置された果実が通過する加熱区域120において、入り口付近、中央部及び出口付近で酸素濃度を測定したところ、中央部の酸素濃度が低下している現象が観測されている。これは、過熱蒸気により、加熱区域120内の空気が置換されたためと推測される。
このようにして、加熱加工された果実は、長期保存を目的として、冷凍加工がなされる。即ち、冷凍加工処理の前処理として過熱蒸気による加熱が行われる。なお、加熱加工された果実は、冷凍保存用に限らず、そのまま食品とすることも可能であり、更に果実酒等の飲食物の原料とすることも可能である。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る加工果実の生産方法にて用いられる生産装置の一例を模式的に示す説明図である。実施の形態2は、実施の形態1に係る生産装置1が連続方式で果実を加熱したのに対し、バッチ方式で果実を加工する形態である。なお、以降の説明において、実施の形態1と同様の構成については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。
実施の形態2に係る生産装置1において、加熱室12は、加工対象となる果実を配置する加熱区域120を内包している。加熱区域120には、果実を載置する載置台128が配設されている。載置台128の上方には、過熱蒸気を噴射する複数の噴射口124,124,…が配設されており、各噴射口124,124,…は、過熱蒸気管L2が接続されている。過熱蒸気管L2には、蒸気バルブL2a及び圧力計L2bが配設されており、過熱蒸気の噴射量を調整することができる。
加熱区域120内において、載置台128の下方には、貯水部125が配設されており、貯水部125に水を蓄えることにより、加熱区域120内の湿度の低下を抑制し、高湿雰囲気を維持することができる。なお、貯水部125の下方には、配水管126が配設されており、排水管126に設けられた排水バルブ126aを開くことにより、貯水部125の排水を行うことができる。
実施の形態2において、果実を加熱し、加工果実を生産する方法について説明する。実施の形態1と同様にして、ボイラ10及びヒータ11により発生させた過熱蒸気は、過熱蒸気管L2を経て加熱室12へ送られる。
加熱室12の加熱区域120内では、図2中、模式的に白丸として示したように、果実が載置台128に載置されており、上方向から果実に向けて過熱蒸気が噴射され、過熱蒸気により果実が加熱される。過熱蒸気による加熱条件は、200〜300℃で、3〜5分の加熱となる。なお、加熱温度及び加熱時間は、果実の種類、大きさ、重量等の各種要因に応じて、目標品質を得るべく適宜調整がなされる。加熱後の処理は、実施の形態1と同様である。
図2を用いて示した実施の形態2に係る生産装置1は、上方向から果実に向けて過熱蒸気を噴射する形態を示している。これは本発明に係る加工果実の生産方法が様々な形態に展開することが可能であることを示すためであり、可能であれば、果実に対して、上下方向からのように複数方向から過熱蒸気を噴射するように構成することが好ましい。複数方向から過熱蒸気を噴射することにより、果実に対して熱を均等に伝えることが容易であるため、より優れた品質の加工果実を生産することができる。
実施の形態1に係る連続方式の生産装置1は、少品種多量生産に適しており、実施の形態2に係るバッチ方式の生産装置1は、多品種少量生産に適している。
次に加工条件と加工果実の品質との関係について説明する。
<実験1:2Lサイズの青梅>
図3は、様々な加工条件で加工した加工果実の品質を示す図表である。実験は、加熱温度を180〜320℃の範囲、加熱時間を2〜7分の範囲で加熱条件を設定し、設定した範囲内の様々な加熱条件で加熱加工を行った。実験に用いた果実は、25gの青梅であり、それぞれの加熱条件で各5個加熱し、加熱後1時間経過した加工果実の品質を集計して実験結果とした。品質は、「成熟度」、「加熱後離水量」、「冷凍及び解凍後離水量」、「表皮破壊状況」及び「香り」の6項目について測定又は判定を行った。なお、実験1に用いた25gの青梅は、一般的に、サイズ「2L」に分級される大きさである。
成熟度は、未成熟果実である青梅について加熱加工による熱変性の程度を示す指標である。図4は、加工果実の熱変性の程度の指標となる成熟度の概念を模式的に示す説明図である。図4は、未成熟果実の表皮、果肉及び種子を同心円で模式的に示しており、図4(a)、(b)、(c)、そして(d)の順で時間の経過と供に、熱変性が進んでいる状況を示している。なお、図中、白色で示した部分が熱変性していない果肉を示し、斜線で示した部分が熱変性した果肉を示し、点描にて示した部分が種子を示している。青梅等の未成熟果実は、表皮及び果肉が硬く、苦み、酸味及びえぐ味が強いため、そのままでは食用に適さない。このような未成熟果実を過熱蒸気で加熱することにより、果実の表皮から果肉内部の種子へ向けて熱が伝達されて熱変性が進む。熱変性により、硬い表皮及び果肉は柔らかくなり、また表皮側から種子側へかけて果肉の成熟(糖化)が進み、食用に適する熟した果実となる。
成熟度は、果肉の成熟状況を熱変性の程度として示した指標である。今回の実験では、果実を切断し、その断面を観察した結果に基づいて、表皮から種子表面までの長さに対し、熱変性した部分の比率を百分率で示した値を成熟度として示している。例えば、図4(a)は、成熟度0%、図4(d)は、成熟度100%、そして図4(c)は、成熟度80%である。成熟度100%とは、表皮より種子表面まで熱変性がおこり、果肉全体が糖化した状態である。即ち、果肉の中で一番熱の到達が遅くなるのが、果実中央部に位置する種子表面である。種子表面まで70〜80℃の熱が到達していれば種子表面に結着している繊維質が糖化し、完全熟成した果実となる。
図3に示す成熟度の実験結果は、それぞれの条件で加工した各5個の果実の成熟度の平均値を示したものである。図3より、加熱温度が高いほど、また加熱時間が長いほど、成熟度が高いことが読み取れる。
加熱後離水量は、果実を過熱加工したことにより生じる離水の程度を示す指標である。離水は、果実の内部から液体が流出するドリップと呼ばれる状態を示すものであり、離水が大きいと、食品としての食感、食味、風味等の要素が劣化し、ひどい場合には果実としての原形が損なわれることもある。今回の実験においては、加熱加工前の生の青梅の重量を基準として、加熱加工後の加工果実の重量を百分率で示した値を加熱後離水量としている。従って、加熱後離水量は、数値が小さいほど、離水が少なく、食品として好ましいことになる。
冷凍及び解凍後離水量は、加熱加工後の果実を冷凍加工し、更に常温で解凍したことにより生じる離水の程度を示す指標である。果実を冷凍した場合、冷凍時の氷結膨張により内部組織が破壊されるため、ドリップが生じやすくなる。今回の実験においては、加熱加工前の生の青梅の重量を基準として、加熱処理及び冷凍処理をして自然解凍後の加工果実の重量を百分率で示した値を冷凍及び解凍後離水量としている。従って、加熱後離水量は、数値が小さいほど、離水が少なく、食品として好ましいことになる。なお、図3に示す実験結果において、同じ加熱条件であっても、加熱後離水量より冷凍及び解凍後離水量の方が小さい数値を示すものが見受けられる。これは、実験に用いた果実の本来の含有水分率の差異等の個体差による影響と推測される。このようなバラツキは、加熱時間が長くなる程、収束する傾向があることから、加熱条件の調整により、品質のバラツキを無くし、一定の品質の加工果実を得ることができるものと考えられる。
表皮破壊状況は、加熱加工により生じる表皮の破壊状況を示す指標である。図3は、それぞれの条件で加工した各5個の果実のうち、表皮が破損した個数の全体に対する割合を百分率で示した値を表皮破壊状況としている。即ち、5個全ての果実の表皮に破損がみられた場合、表皮破壊状況は100%であり、5個のうち4個の果実の表皮に破損がみられた場合、表皮破壊状況は80%となる。なお、表皮が破壊された場合、外観が悪化することはいうまでもなく、また内部の成分が流出し易くなるため、品質も劣化する。図3より、加熱温度が高いほど、また加熱時間が長いほど、表皮に破損が生じやすいことが読み取れる。
香りの指標は、加熱加工後の果実の香りを示す指標であり、4人の試験者により判定した結果を示している。図3においては、香りが良く、食品及び商品として好ましい加工果実が得られたものを二重丸にて示している。
図3は、以上の5項目について測定又は判定した結果を示している。なお、数値化していない実験結果として、離水量が多い加工果実ほど、果肉が変形しており、また、冷凍及び解凍後も良好な形状を保っていないという傾向が見られた。
また、図3の実験結果から、加熱温度が200℃未満の場合、冷凍加工し、更に常温で解凍したときには、加熱時間帯に関わらず離水量が多いことが読み取れる。以上の結果より、加熱温度が200℃未満の場合、加熱時間に関わらず良品を得ることは難しいと考えられる。
一方、加熱温度を上げた場合には、図3に示すように、表皮が破損し易く、加熱温度が320℃になると、表皮を破損させずに加熱加工することが困難になる。従って、加熱温度は、300℃以下とする必要がある。
数値化していない実験結果について各加熱条件を検証すると、加熱温度が200℃未満では良品を得ることが困難であることが判明した。具体的には、表皮が破損するまでの加熱時間帯では、果肉の柔らかさが無く、また表皮が破損するまで加熱時間を延ばしたときに発生する離水液は、水っぽく、果実独特の濃厚さ、所謂トロリ感が感じられないという結果が得られた。なお、200℃以上、300℃以下で加熱し、表皮が破損した加工果実について調べたところ、冷凍及び解凍後の加工果実は、果肉と水との分離が少なく、保水力があることが判明した。しかも、離水液そのものにもトロリ感があることが判明した。
図3に示す香りを考慮すると、好ましい結果が得られる加熱条件は、加熱温度が260℃以上、300℃以下の範囲であり、加熱時間が3分以上、5分以下となる。ただし、長時間の加熱は、表皮が破損し易くなるため、3分以上、4分以下が好ましい。
上記実験において、加熱温度を285℃とし、加熱時間を3分30秒とした加工果実は、成熟度が100%と高く、離水量がいずれも1〜2%と低く、表皮が破損しておらず、しかも香りも好ましいという良好な品質が得られた。これらの結果から、加熱条件は、加熱温度が200℃以上、300℃以下であり、加熱時間が3分以上、5分以下であることが求められ、更に好ましくは、加熱温度を260℃以上、300℃以下とし、加熱時間を3分以上、4分以下とすることが必要である。そして、各種要因を加味してこれらの条件内で調整を行うことが望ましい。
次に、加工条件と加工果実の食味について説明する。図5は、様々な加工条件で加工した加工果実の食味を示す図表である。図5は、様々な加熱温度及び加熱時間で実験を行った結果を示している。加熱温度は、180〜320℃の範囲、加熱時間は2〜7分の範囲で加熱条件を設定した。実験に用いた果実は、25gの青梅である。実験方法は、男女各2名合計4名の試食者が、加工前の青梅と加工後の加工果実との食感を比較するものとした。試験項目は、「表皮柔らかさ」、「果肉滑らかさ」、「苦み」、「酸味」、「えぐ味」及び「香り」の6項目である。判定基準は、加工前の青梅を「5」とし、食用に適するに従い「4」、「3」、「2」及び「1」になるように5段階に分級するものとした。「香り」の判定方法は、図3を用いて示した実験と同様である。
図5から明らかなように、加熱温度285℃で、加熱時間が3分30秒〜4分の場合、試食者全員が全ての項目で最高の品質である旨の判定をしている。図5に示す結果から、食味の面でも、加熱条件は、加熱温度が200℃以上、300℃以下であり、加熱時間が3分以上、5分以下であることが求められ、更に好ましくは、加熱温度を260℃以上、300℃以下とし、加熱時間を3分以上、4分以下とすることが必要である。そして、各種要因を加味してこれらの条件内で調整を行うことが望ましい。
調整が必要な理由となる要因は、果実における種類、大きさ、重量等の果実側の要因、更には生産装置1における加熱区域120の大きさ及び形状、過熱蒸気の噴射量及び噴射距離、貯水部125の状況、外部雰囲気等の装置側の要因といった様々な要因である。これらの要因のばらつきにより加熱条件の適正値が変化する。従って、適宜調整を行い、加熱温度、加熱時間等の加熱条件の適正値を求めることが重要である。次に、果実の大きさ(重量)に応じた加熱条件として、異なるサイズの果実に対する適正値を求めた実験について説明する。
<実験2:3Lサイズの青梅>
他のサイズの果実に対する実験結果について説明する。図6は、様々な加工条件で加工した加工果実の品質を示す図表であり、図7は、様々な加工条件で加工した加工果実の食味を示す図表である。実験2に用いた果実は、35gの青梅であり、一般的に、サイズ「3L」に分級される大きさであり、「3L」の青梅は、30g以上、40g未満の重さとなる。なお、各項目及び評価方法は、実験1と同様である。
図6及び図7に示す結果から、高品質の加工果実が得るための加工条件は、加熱温度が、240℃以上、320℃以下であり、加熱時間が3分以上、3.5分(3分30秒)以下であることが求められ、更に好ましくは、加熱温度が285℃以上、320℃以下であり、加熱時間が3.7分(3分42秒)以上、5.5分(5分30秒)以下であることが求められる。
<実験3:4Lサイズの青梅>
更に他のサイズの果実に対する実験結果について説明する。図8は、様々な加工条件で加工した加工果実の品質を示す図表であり、図9は、様々な加工条件で加工した加工果実の食味を示す図表である。実験3に用いた果実は、一般的に、サイズ「4L」に分級される大きさであり、「4L」の青梅は、40g以上、50g未満の重さとなる。なお、各項目及び評価方法は、実験1と同様である。
図8及び図9に示す結果から、高品質の加工果実を得るための加工条件は、加熱温度が、240℃以上、320℃以下であり、加熱時間が3分以上、3.5分(3分30秒)以下であることが求められ、更に好ましくは、加熱温度が285℃以上、320℃以下であり、加熱時間が3.7分(3分42秒)以上、5.5分(5分30秒)以下であることが求められる。
2L〜4Lの青梅を対象とした以上の実験結果より、加工条件として下記の結果が得られた。即ち、加工の対象となる果実の重さは、30g未満、好ましくは10g以上、30g未満であり、過熱蒸気の温度は、200〜300℃、好ましくは260〜300℃であり、過熱蒸気による加熱時間は、3〜5分、好ましくは3〜4分である。また、加工の対象となる果実の重さは、30g以上、好ましくは30g以上、50g未満であり、過熱蒸気の温度は、240〜320℃、好ましくは285〜320℃であり、過熱蒸気による加熱時間は、3〜5.5分、好ましくは3.7〜5.5分である。
なお、上記実験結果以外にも本発明に係る加工果実の生産方法にて生産した加工果実には様々な利点があることが判明している。例えば、冷凍及び解凍後の加工果実において、果肉と水との分離が少なく保水力が高い加工果実は、その加工果実をペースト状に加工したものについても同様に保水力が高いことが判明した。保水力が高いペースト状の加工果実は、果肉と水との分離が少なく果実味が豊かであることから、ジャム等の食品及び果実酒等の飲料品の原材料としても有効である。
また、前述の好ましいとした加工条件で加熱し、種子表面の温度が70〜80℃に達するように完全熟成させた加工果実は、離水も少なく、形も良く、冷凍耐性を持ち、食味及び食感も良好な果肉質となっている。しかも、色焼けも少なく、食材原料として優れた状態であった。また、黄梅の果実についても同様に最良の加工条件を見いだして加工した。この場合、黄梅の加工果実は、青臭さがとれ、熟した梅の香りが放出される状態となった。
一方、黄梅及び青梅(30g未満)に対して、300℃を超える加熱で種子表面の温度が70〜80℃に達するまでの到達時間を短縮した場合、種子表面の温度が70〜80℃に達する前に果肉表皮に破壊が生じた。また、このような条件下で得た加工果実の果肉は、食感、食味も悪く、離水も多く、外観も悪く、ペースト状に加工しても良好な状態とはならない。
なお、加工果実又はペースト状にした加工果実を原材料とした食品についても様々な検証を行っている。例えば、加工果実を甘味シロップ等の調味液に浸漬した場合、加工果実は、甘い梅加工品となり、また、浸漬した加工果実を取り出した後の調味液は、梅の風味が良く、少し酸味もあり、所謂後味がすっきりした梅シロップとなった。即ち、本発明に係る生産方法にて生産した加工果実は、各種調味液、各種アルコール等の液体に浸漬することにより、浸漬後の加工果実には浸漬液の味が染み込み、しかも従来用いられていたような塩漬け工程が無いため、無塩練り梅、無塩梅干し、無塩調味梅等の無塩の加工果実となり得る。その場合の浸漬液には果実の香り及び味が残るため、各種商品の原料としての使用が期待される。
加熱加工をしていない果実(梅)と、本発明の加工果実の生産方法により加熱加工を行った後の加工果実とについては、様々な成分分析も行っている。分析に際しては、双方の果実を冷凍後、解凍した果実を用いた。先ず有機酸の含有量の測定結果について説明する。測定は、電気伝導度の検出により分析する有機酸分析装置によりクエン酸及びリンゴ酸の含有量について行った。クエン酸の含有量は、加熱加工をしていない果実が4.3重量%であるのに対し、加熱加工後の加工果実は3.2重量%という結果が得られた。また、リンゴ酸の含有量は、加熱加工をしていない果実が0.6重量%であるのに対し、加熱加工後の加工果実は0.2重量%という結果が得られた。食味として加熱加工後の果実は、舌に感じる酸味が和らいでいるが、これらの有機酸の現象が一因と考えられる。
総ポリフェノール量について測定した結果について説明する。測定方法は、エタノール80%水で抽出後、Folin-Ciocalteu 法により測定し、没食子酸相当量として100g当たりの含有量を算出した。総ポリフェノール量は、加熱加工をしていない果実が60.3mg/100gであるのに対し、加熱加工後の加工果実は61.6mg/100gという結果が得られた。
ペクチン量を測定した結果について説明する。分析の結果、分析対象100gに含有される塩酸可溶性ペクチン、ヘキサメタリン酸可溶性ペクチン及び水可溶性ペクチンの含有量は、加熱加工をしていない果実が475.0mg、110.9mg及び121.8mgであるのに対し、加熱加工後の加工果実は114.2mg、95.3mg及び391.6mgであった。ペクチンの分子量は、塩酸可溶性ペクチン、ヘキサメタリン酸可溶性ペクチン、そして水可溶性ペクチンの順に小さくなる。自然界において果実が熟すとペクチンの低分子化が進むことが知られている。実験結果からは、加熱加工により、ペクチンが低分子化していることが明らかであるので、加熱加工により果肉の熟成が進んだものと推測される。このように、果実のペクチン含有量の分析結果より、加熱加工により、果実が熟成し、糖化が進むものと推測される。
ただし、本発明の加工果実の生産方法により生産した加工果実と、一般に流通している熟成した果実とは熟成した状態が異なっている。一般的に市場で流通する果実は、未成熟な青い状態で収穫され、1週間から10日かけて流通し、半熟成の状態で市場に出回る。このような果実は完全に熟成すると、表皮を手で触ると変形する程度にまで柔らかくなるため、完全熟成した果実を物流過程に乗せることは困難である。また、熟成に要する期間が長いため表皮の酵母菌による腐敗が始まることも考えられる。一方、本発明の加工果実の生産方法により、短時間で熟成を行った加工果実は、表皮が一定の固さを保っているため変形し難く、完全熟成していても流通が容易である。しかも、冷凍保存が可能であり、前述の実験結果からも明らかなように、解凍後も離水も少ないことから、長期の保存が可能である。このことは、海外への輸出等の遠方への出荷を可能とするという効果にも繋がる。
これらの効果は、一部であり、本発明の加工果実の生産方法により生産した加工果実は品質、生産性、取り扱い等の様々な点で従来の果実又は加工果実より優れている。
なお、本発明の加工果実の生産方法との比較のため、略飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気ではなく、水蒸気で蒸す従来の装置を用いて実験を行った。比較実験には、上方からのみ水蒸気を噴出させ、下方に貯水部を有していない装置を用いた。比較実験は、果実として25gの青梅を使用し、上記実験1として示した加熱温度及び加熱時間を加工条件とした。その結果、加工果実の外観は、表皮が硬いままか、破壊される状態となった。また、いずれの加工条件でも果実に熱が均等に伝わらず、種子表面温度が60℃に達することが無く完熟状態にはならなかった。
以上のように本発明では、加工対象となる果実を加熱区域120に配置し、略飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気により適切な加熱条件で加熱する。適切な加熱条件とは、30g未満、好ましくは10g以上、30g未満の青梅に対して、過熱蒸気の温度は、200〜300℃、好ましくは260〜300℃であり、過熱蒸気による加熱時間は、3〜5分、好ましくは3〜4分である。また、30g以上、好ましくは30g以上、50g未満の青梅に対して、過熱蒸気の温度は、240〜320℃、好ましくは285〜320℃であり、過熱蒸気による加熱時間は、3〜5.5分、好ましくは3.7〜5.5分である。これにより、食用又は食品原料として高品質であり、かつ冷凍保存した場合であっても品質が劣化し難い加工果実を生産することができる。しかも従来と比べて加工時間は短時間であるため、生産効率を向上させることが可能である。
前記実施の形態は、本発明の無数に存在する実施例の一部を開示したに過ぎず、加工対象の種類、大きさ、その他目的、用途等の様々な要因を考慮して適宜調整することが可能である。例えば、前記実施の形態では、加工対象が果実である形態を示したが、本発明は、これに限らず、野菜、穀物、その他根、葉等の他の植物性素材、例えば、トマト、海藻等の植物性素材を適用することが可能であり、更には、魚肉、獣肉等の動物性の素材を加工対象とする等、様々な素材を加工した加工食品を生産する形態に展開することが可能である。
1 生産装置
10 ボイラ
11 ヒータ
12 加熱室
120 加熱区域
121 コンベア
122 コンベアモータ
123 ガイドローラ
124 噴射口
125 貯水部
126 配水管
126a 排水バルブ
127 排気管
127a 排気バルブ
127b 排気ファン
128 載置台
L1 飽和蒸気管
L2 過熱蒸気管
L2a 蒸気バルブ
L2b 圧力計
L3 分岐管
L3a 蒸気バルブ
L3b 圧力計
F 燃料管
W 給水管

Claims (6)

  1. 果実を加熱加工して生産する加工果実の生産方法であって、
    加工対象を加熱する加熱区域に配置した果実を、飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気により、加熱する加熱工程を有し、
    前記果実は、梅であり、
    前記加熱工程での加熱は、配置した果実に対し、上方向及び下方向から過熱蒸気を噴出することにより行い、
    前記果実の重さは、10g以上、30g未満であり、
    前記過熱蒸気の温度は、260〜300℃であり、
    前記過熱蒸気による加熱時間は、3〜4分である
    ことを特徴とする加工果実の生産方法。
  2. 果実を加熱加工して生産する加工果実の生産方法であって、
    加工対象を加熱する加熱区域に配置した果実を、飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気により、加熱する加熱工程を有し、
    前記果実は、梅であり、
    前記加熱工程での加熱は、配置した果実に対し、上方向及び下方向から過熱蒸気を噴出することにより行い、
    前記果実の重さは、30g以上、50g未満であり、
    前記過熱蒸気の温度は、285〜320℃であり、
    前記過熱蒸気による加熱時間は、3.7〜5.5分である
    ことを特徴とする加工果実の生産方法。
  3. 果実を加熱加工して生産する加工果実の生産方法であって、
    加工対象を加熱する加熱区域に配置した果実を、飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気により、加熱する加熱工程を有し、
    前記果実は、梅であり、
    前記加熱区域は、果実の配置位置の下方に、貯水部を有し、
    前記果実の重さは、10g以上、30g未満であり、
    前記過熱蒸気の温度は、260〜300℃であり、
    前記過熱蒸気による加熱時間は、3〜4分である
    ことを特徴とする加工果実の生産方法。
  4. 果実を加熱加工して生産する加工果実の生産方法であって、
    加工対象を加熱する加熱区域に配置した果実を、飽和状態の水蒸気を含有する空気を加熱した過熱蒸気により、加熱する加熱工程を有し、
    前記果実は、梅であり、
    前記加熱区域は、果実の配置位置の下方に、貯水部を有し、
    前記果実の重さは、30g以上、50g未満であり、
    前記過熱蒸気の温度は、285〜320℃であり、
    前記過熱蒸気による加熱時間は、3.7〜5.5分である
    ことを特徴とする加工果実の生産方法。」
  5. 請求項1又は請求項2に記載の加工果実の生産方法であって、
    前記加熱区域は、果実の配置位置の下方に、貯水部を有する
    ことを特徴とする加工果実の生産方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の加工果実の生産方法であって、
    前記過熱蒸気による加熱は、冷凍加工処理の前処理である
    ことを特徴とする加工果実の生産方法。
JP2014060417A 2013-03-26 2014-03-24 加工果実の生産方法 Active JP5889353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014060417A JP5889353B2 (ja) 2013-03-26 2014-03-24 加工果実の生産方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013063763 2013-03-26
JP2013063763 2013-03-26
JP2014060417A JP5889353B2 (ja) 2013-03-26 2014-03-24 加工果実の生産方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016025838A Division JP5976245B2 (ja) 2013-03-26 2016-02-15 加工果実の生産方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014207894A JP2014207894A (ja) 2014-11-06
JP5889353B2 true JP5889353B2 (ja) 2016-03-22

Family

ID=51902642

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014060417A Active JP5889353B2 (ja) 2013-03-26 2014-03-24 加工果実の生産方法
JP2016025838A Active JP5976245B2 (ja) 2013-03-26 2016-02-15 加工果実の生産方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016025838A Active JP5976245B2 (ja) 2013-03-26 2016-02-15 加工果実の生産方法

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5889353B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6266558B2 (ja) * 2015-03-27 2018-01-24 博明 岩本 加工柿の生産方法
KR102114222B1 (ko) * 2018-06-22 2020-05-22 대한민국 냉동 후 해동된 복숭아의 식감 변화 억제 방법
JP6945196B2 (ja) * 2019-03-28 2021-10-06 株式会社ほうじゅ倶楽部 生物由来成分の抽出又は濃縮方法及び抽出又は濃縮装置
JP7016090B1 (ja) * 2021-06-22 2022-02-04 エースシステム株式会社 果実酒の製造方法および果汁の製造方法
JP7016501B1 (ja) 2021-08-02 2022-02-07 株式会社かどや 注射器ホルダ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002165575A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Choya Umeshu Co Ltd 梅肉ペーストの製造方法
JP2008154576A (ja) * 2006-11-28 2008-07-10 Asano Shokuhin:Kk 米粉の製造方法及びその装置
JP4882871B2 (ja) * 2007-05-30 2012-02-22 偉人 粕谷 野菜類及びきのこ類食品の調理方法
JP2009183187A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Itochu Fresh Corp 加工栗の製造方法
WO2009105039A1 (en) * 2008-02-19 2009-08-27 National University Of Singapore Process for treating plant material
JP5721374B2 (ja) * 2010-09-06 2015-05-20 株式会社中温 加工栗および加工栗の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5976245B2 (ja) 2016-08-23
JP2014207894A (ja) 2014-11-06
JP2016112022A (ja) 2016-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5976245B2 (ja) 加工果実の生産方法
JP2020074794A (ja) 加温・冷却一体型食材加工システム
CN104146290A (zh) 一种原味速冻熟制梭子蟹肉的加工方法
JP4900779B2 (ja) アクアガスを用いた農産物のフード供給システム
CN106387740A (zh) 一种猕猴桃脆片的加工方法
JP6266558B2 (ja) 加工柿の生産方法
JP6673630B2 (ja) 冷凍野菜及びそれらを含む食品の製造方法
CN106235113A (zh) 芒果干的制作方法
CN106259854A (zh) 火龙果干的制作方法
CN103651764A (zh) 新型绿竹笋加工方法
Kumar et al. Inhibition of browning in fresh-cut apple wedges through edible coatings and anti-browning agents
Kour et al. Quality and sensorial characteristics of osmotically dehydrated plum (cv. Santa Rosa) with syrups of sugar and honey.
JP2019047825A (ja) 冷凍野菜及びそれらを含む食品の製造方法
Safizadeh The effect of various film packaging, wax coating and storage conditions on the shelf life and quality of pomegranate fruits
Nguyen et al. Effect of pre-treatments on qualities and storage life of banana dried by using solar dryer dome
JP7329888B1 (ja) 食品加工素材の製造方法及び加工食品の製造方法
CN107668167A (zh) 竹笋生物保鲜方法
Padmanabhan et al. Hexanal effects on greenhouse vegetables
Devi et al. Effect of Different Dehydration Methods on Organoleptic Attributes and Quality of Pineapple Candy
AU2017243879B2 (en) Method and apparatus for producing food product
Sardar et al. Effect of various pretreatments on raisin making from grapes (Vitis vinifera L.)
US20210045395A1 (en) Apparatus and method for extending shelf life of a food product comprising water and soft tissue
JP5096600B2 (ja) 冷凍麻竹の製造方法
Harry et al. Examining the applicability of Beeswax and Cassava Starch to extend the Postharvest life of Mangoes (Mangifera indica)
Mahendran et al. Influence of pre-treatments on quality of dehydrated ripe banana (Musa acuminata cv. Embul)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5889353

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250