JP5888109B2 - ラック及びラックマウント物品の搭載方法 - Google Patents

ラック及びラックマウント物品の搭載方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5888109B2
JP5888109B2 JP2012114130A JP2012114130A JP5888109B2 JP 5888109 B2 JP5888109 B2 JP 5888109B2 JP 2012114130 A JP2012114130 A JP 2012114130A JP 2012114130 A JP2012114130 A JP 2012114130A JP 5888109 B2 JP5888109 B2 JP 5888109B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
article
base member
rack mount
connecting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012114130A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013243189A (ja
Inventor
青木 賢治
賢治 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012114130A priority Critical patent/JP5888109B2/ja
Publication of JP2013243189A publication Critical patent/JP2013243189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5888109B2 publication Critical patent/JP5888109B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、ラックマウント物品を搭載するラック、及び、ラックマウント物品の搭載方法に関する。
縦に積み重ねた状態でラックに搭載される、サーバ,ストレージなどのラックマウント装置は、ユーザに出荷される前に、ラックマウント装置を製造・提供するメーカにおいて、情報システムとして稼動する状態で試験される。この場合、メーカでは、ユーザの注文に応じて、試験用のラックに各種のラックマウント装置を搭載して情報システムを構築し、その試験を行った後、ラックからラックマウント装置を下ろして、個別にユーザ先に搬送していた。一方、ラックマウント装置を注文したユーザ先では、ユーザが予め用意したラックにラックマウント装置を搭載して情報システムを再構築していた。
特開2002−164678号公報
しかしながら、従来技術では、メーカにおいて、ラックにラックマウント装置を搭載すると共にラックからラックマウント装置を下ろし、また、ユーザ先において、ラックにラックマウント装置を搭載するなど、重複した作業が行われており、作業効率が良好ではなかった。
そこで、1つの側面では、本発明は、ラックマウント物品の他のラックへの載せ換え作業を改善することができる、ラック及びラックマウント物品の搭載方法を提供することを目的とする。
複数のラックマウント物品が縦に積み重ねられた状態で搭載されるラックは、各ラックマウント物品が載置される複数のベース部材と、各ベース部材に取り付けられたガイドレールと、ベース部材に対して回転可能に取り付けられる連結部材と、駆動部材と、を備える。ガイドレールは、ラックマウント物品を支持し、ラックマウント物品をラック内に収納する収納位置とラックマウント物品をラックに対して出し入れする突出位置との間で移動可能である。連結部材は、ラックマウント物品の側面に当接してラックマウント物品を保持する保持部と、ベース部材に対して保持部を回転可能に支持するとともに上下に隣接するベース部材を連結する連結部と、を有する。駆動部材は、保持部がラックマウント物品の側面に近づく方向に連結部材が回転すると、ガイドレールを収納位置の方向に移動させ、保持部がラックマウント物品の側面から離れる方向に連結部材が回転すると、ガイドレールを突出位置の方向に移動させる。
ラックマウント装置の出荷試験から他のラックへの搭載までの一連の作業に関して、ラックマウント装置の搭載作業を改善することができる。
ラックマウント装置を搭載するラックの一例を示す斜視図である。 ラックマウント装置を搭載するラックの一例を示し、(A)はラックの側面図、(B)はラックの正面図である。 連結部材の一例を示し、(A)は右斜め上方から見た斜視図、(B)は右斜め下方から見た斜視図である。 第1のベース部材の一例を示す斜視図である。 第2のベース部材の一例を示す斜視図である。 ロック部材の一例を示し、(A)は左斜め上方から見た斜視図、(B)は左斜め下方から見た斜視図である。 ラックマウント装置をラックに搭載する第1手順の説明図である。 ラックマウント装置をラックに搭載する第2手順の説明図である。 ラックに搭載されたラックマウント装置を搬送する状態の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第1手順の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第2手順の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第3手順の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第4手順の説明図である。 ガイドレールの往復動状態を示し、(A)は収納位置の説明図、(B)は突出位置の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第5手順の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第6手順の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第7手順の説明図である。 ラックマウント装置を他のラックに搭載する第8手順の説明図である。 ラックを返送する形態の説明図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、情報システムを構築するサーバ,ストレージなどの各種のラックマウント装置100を、縦(上下)に積み重ねた状態で搭載するラック200の一例を示す。ここで、ラックマウント装置100は、平面視で略矩形形状をなし、少なくとも、その幅が所定寸法(例えば、19インチ)に規定されている。また、ラックマウント装置100の高さは、19インチ幅のラックマウント装置100の場合、例えば、1U(1.75インチ)を単位として、その整数倍に規定されている。なお、ラックマウント装置100が、ラックマウント物品の一例として挙げられる。
ラック200は、第1のベース部材210、第2のベース部材220、連結部材230及びロック部材240を構成部材として、これらを情報システムの機器構成に応じて適宜組み合わせることで組み立てられる。そして、ラック200は、情報システムの出荷試験、ユーザ先への搬送及びラックマウント装置100の搭載に供される。
第1のベース部材210は、縦に積み重ねられた複数のラックマウント装置100のうち、最下段に位置するラックマウント装置100を載置する、平面視で略矩形形状をなす鉄などの材質からなる板材である。第1のベース部材210は、ラックマウント装置100の幅及び奥行きよりも大きなサイズを有し、19インチ幅のラックマウント装置100を搭載対象とする場合には、例えば、幅700mm、奥行き700mm程度の大きさとなる。第1のベース部材210の厚さは、ラック200に複数のラックマウント装置100を搭載した状態で、ラック200を移動・搬送可能な強度を確保できる寸法とする。
また、第1のベース部材210の下面には、ラック200を床面上で移動可能とすると共に、その高さを調整可能とすべく、図2に示すように、高さ調整機能付きのキャスター300が四隅に取り付けられる。キャスター300としては、例えば、ラックマウント装置100の試験中などにラック200を固定できるようにすべく、ブレーキ付きのキャスターとしてもよい。なお、第1のベース部材210の下面には、強度を確保しつつ重量軽減を図るために、縦横に交差するリブを形成してもよい。
第2のベース部材220は、縦に積み重ねられた複数のラックマウント装置100のうち、最下段を除く他の段に位置するラックマウント装置100を搭載し又はラック200の天板となる、平面視で略矩形形状をなす鉄やアルミ合金からなる板材である。第2のベース部材220は、平面視で第1のベース部材210と略同一寸法を有する。第2のベース部材220の厚さは、後述する駆動部材を内蔵すると共に、ラックマウント装置100の重量を支持可能とするため、例えば、10mm程度とすることができる。
第1のベース部材210及び第2のベース部材220には、夫々、載置されたラックマウント装置100の左右端部の下面を支持してラックマウント装置100を搬入出するための、左右一対のガイドレール212及び222が往復動可能に取り付けられる。即ち、第1のベース部材210及び第2のベース部材220の上面には、その奥行き方向の全長に亘って延びる、横断面が略矩形形状をなす凹部が形成される。凹部の底面には、その全長に亘って延びる1条の溝が形成される。そして、凹部の溝に、強度を確保するために横断面が略L字形状をなすガイドレール212及び222の短辺が摺動自由に嵌合される。従って、ガイドレール212及び222は、夫々、第1のベース部材210及び第2のベース部材220の範囲内に収まった「収納位置」とここから後方へと突出した「突出位置」との間で移動可能となる。従って、ガイドレール212及び222は、ラックマウント装置100をラック200内に収納する収納位置とラックマウント装置100をラック200に対して出し入れする突出位置との間で移動可能となる。
ここで、第1のベース部材210及び第2のベース部材220にガイドレール212及び222が夫々取り付けられた状態においては、ラックマウント装置100の移動を阻害しないようにすべく、ガイドレール212及び222の上面は凹部内に収まるようにする。要するに、ガイドレール212及び222の上面は、夫々、第1のベース部材210及び第2のベース部材220の上面より低くなっている。
連結部材230は、第1のベース部材210と第2のベース部材220、又は、第2のベース部材220同士を連結する、アルミ合金,エンジニアプラスチックなどからなる部材であって、ラックマウント装置100の高さの単位である1Uより若干大きな高さ(単位長)を有している。以下の説明では、第1のベース部材210と第2のベース部材220とを区別する必要がない場合には、これを単に「ベース部材」と呼ぶこととする。
連結部材230は、図3に示すように、ベース部材同士を連結する軸として機能する、略円柱形状をなす軸部232と、軸部232から外方に向かって延びる略L字形状の保持部234と、を有する。
軸部232の上端には、その上方に位置するベース部材に着脱可能に嵌合される突起232Aが形成される一方、軸部232の下端には、その下方に位置するベース部材に着脱可能に嵌合される嵌合孔232Bが形成される。ここで、突起232A及び嵌合孔232Bは、異なる連結部材230が軸方向に連結可能なように、同一寸法の外径及び内径を有している。なお、突起232A及び嵌合孔232Bが、夫々、第1係合部及び第2係合部の一例として挙げられる。
また、保持部234は、軸部232に作用した荷重が伝達されないようにすべく、その両端部を軸支するボールベアリングなどのベアリング236を介して、軸部232に対して相対回転可能に連結される。保持部234の先端部の外面、即ち、軸部232から外方に延びた後に屈曲する部分の外面は、ベース部材に載置されたラックマウント装置100の側面と当接して挟持する機能を発揮する。保持部234の基端部の一面、即ち、軸部232から外方に延びる部分の一面には、保持部234がラックマウント装置100の側面と当接した状態で、ラックマウント装置100を固定するためのボルトなどの締結部材が螺合する雌ねじ234Aが少なくとも1つ形成される。ここで、ラックマウント装置100は、その前面パネルであって、その両側面から側方へと突出する部分(以下「耳」という)に設けられた挿通孔(取付孔)に挿通された締結部材により、保持部234に固定される。なお、連結部材230がエンジニアプラスチックからなる場合には、保持部234にインサートされたアルミ合金,鉄などに雌ねじ234Aが形成される。保持部234の先端部の上面には、所定寸法の外径を有する円形断面の突起234Bが形成される一方、保持部234の先端部の下面には、他の連結部材230の突起234Bが嵌合可能なように、所定寸法の内径を有する嵌合孔234Cが形成される。さらに、保持部234の下面には、軸部232と同軸に、後述する駆動部材に噛み合うギヤ234Dが一体的に形成される。なお、突起234B及び嵌合孔234Cが、夫々、第3係合部及び第4係合部の一例として挙げられる。
従って、複数の連結部材230は、軸部232の突起232Aと嵌合孔232B、及び、保持部234の突起234Bと嵌合孔234Cを夫々嵌合して一体化することで、単位1Uの整数倍の高さを有するラックマウント装置100に対応することができる。
なお、連結部材230としては、図3に示す形状に限らず、ベース部材同士を連結すると共に、ラックマウント装置100の側面と当接して挟持可能であれば、如何なる形状をなしていてもよい。但し、ラックマウント装置100の側面と当接する部分は、ラックマウント装置100を後方に押し出すときに退避可能であることが条件となる。また、連結部材230は、右用と左用とがあり、これらは線対称な形状となっている。
第1のベース部材210の上面には、ここに載置されたラックマウント装置100の両側方において、図4に示すように、連結部材230の軸部232の下端に形成された嵌合孔232Bに着脱可能に嵌合する突起210Aが形成される。突起210Aは、連結部材230の保持部234がラックマウント装置100の側面に当接して挟持可能、かつ、前方から見て保持部234がラックマウント装置100から退避可能な位置であって、第1のベース部材210の左右に2箇所ずつ形成される。第1のベース部材210の前方に位置する突起210Aの周囲には、連結部材230の保持部234の下面に形成されたギヤ234Dが収納される、ギヤ収納部210Bが陥凹形成される。また、第1のベース部材210の左右におけるギヤ収納部210Bの後方には、連結部材230のギヤ234Dと噛み合って、連結部材230の保持部234が回転する力によってガイドレール212を駆動(往復動)させる、駆動部材400が配設される。駆動部材400は、連結部材230のギヤ234Dと噛み合う第1のギヤ410、第1のギヤ410及びガイドレール212の側面に形成されたラックギヤ(図示せず)と夫々噛み合う第2のギヤ420、第1のギヤ410及び第2のギヤ420に異物が噛み込まないようにするカバー430を有する。なお、駆動部材400としては、複数のギヤにより構成されたギヤ列に限らず、チェーンやベルトなどの動力伝達機構を用いることもできる。ここで、突起210Aが、第2被係合部の一例として挙げられる。
第2のベース部材220の上面には、ここに載置されたラックマウンド装置100の両側方において、図5に示すように、連結部材230の軸部232の下端に形成された嵌合孔232Bに着脱可能に嵌合する突起220Aが形成される。突起220Aは、連結部材230の保持234がラックマウント装置100の側面に当接して挟持可能、かつ、前方から見て保持部234がラックマウント装置100から退避可能な位置であって、第2のベース部材220の左右に2箇所ずつ形成される。第2のベース部材220の前方に位置する突起220Aの周囲には、連結部材230の保持部234の下面に形成されたギヤ234Dが収納される、ギヤ収納部220Bが陥凹形成される。また、第2のベース部材220の左右におけるギヤ収納部220Bの後方には、第1のベース部材210と同様な駆動部材400が配設される。なお、駆動部材400の具体的構造については、説明済みであるので省略することとする。さらに、第2のベース部材220の下面には、その上面に形成された突起220Aと同軸位置に、連結部材230の軸部232の上端に形成した突起232Aが着脱可能に嵌合する嵌合孔(図示せず)が形成される。ここで、突起220A及びこれと同軸位置に形成された嵌合孔が、第2被係合部及び第1被係合部の一例として夫々挙げられる。
第2のベース部材220の左右端部であって、突起220Aの外側方に位置する部分には、詳細については後述する、ロック部材240を着脱可能に取り付けるための、略矩形形状を有する切欠き220Cが形成される。第2のベース部材220の奥行き方向に沿った切欠き220Cの両側には、ロック部材240の突起が嵌合する嵌合孔220Dが夫々形成される。
ところで、第2のベース部材220は、第1のベース部材210とは異なり、1台のラックマウント装置100の重量を支持可能な強度があれば足りるため、ラックマウント装置100の支持に寄与しない部分に重量軽減穴220E及び重量軽減切欠き220Fを形成してもよい。このようにすれば、第2のベース部材220の重量が軽減するので、その取扱性を向上させることができる。
ロック部材240は、連結部材230の保持部234がラックマウント装置100の側面に当接して挟持した状態をロックするために、保持部234が回転しないようにする部材であって、第2のベース部材220の4箇所に着脱可能に取り付けられる。ロック部材240は、図6に示すように、略直方体形状の当接部242、当接部242の下面中央から下方に向かって延びる略直方体形状の貫通部244、及び、貫通部244の下端から当接部242に直交する方向に向かって延びる略直方体形状の保持部246を有する。当接部242は、第2のベース部材220の上面に当接する。貫通部244は、第2のベース部材220の切欠き220Cを貫通する。保持部246は、その先端部により連結部材230の保持部234の一面であって、第2のベース部材220の両側方と略平行な面を保持することで、連結部材230の回転を阻止する。また、当接部242の下面の両端には、第2のベース部材220の切欠き220Cの両側方に形成された嵌合孔220Dと着脱可能に嵌合する突起242Aが夫々形成される。
従って、第2のベース部材220の外方から切欠き220Cに貫通部244を嵌合しつつ、ロック部材240を下方に移動させて当接部242の突起242Aを嵌合孔220Dに嵌合することで、第2のベース部材220に対してロック部材240を取付・固定することができる。なお、第2のベース部材220からロック部材240を取り外す場合には、ロック部材240を上方に持ち上げつつ外方に引き出せばよい。
次に、かかるラック200を使用して、情報システムを構築する複数のラックマウント装置100の出荷試験、ユーザ先への搬送、及び、他のラックへの搭載の手順について説明する。
ラックマウント装置100を製造・提供するメーカにおいて、作業者は、ユーザの注文に応じて、複数のラックマウント装置100をラック200に搭載して情報システムを構築する。即ち、作業者は、第1のベース部材210の上面にラックマウント装置100を所定位置に載置した後、連結部材230の保持部234によりラックマウント装置100の側面が挟持されるように、第1のベース部材210の突起210Aに連結部材230の軸部232の嵌合孔232Bを嵌合させる。このとき、作業者は、必要があれば、ラックマウント装置100の高さに応じて複数の連結部材230を連結させる。前方に位置する連結部材230を第1のベース部材210に取り付けるとき、連結部材230の保持部234の下端に形成されたギヤ234Dが、第1のベース部材210に組み込まれた駆動部材400の第1のギヤ410に噛み合う。そして、作業者は、ラックマウント装置100の前面パネルの耳に形成された挿通孔にボルトなどの締結部材を挿通し、その先端部を連結部材230の保持部234に形成された雌ねじ234Aに螺合し、保持部234に対してラックマウント装置100を固定する。なお、第1のベース部材210にラックマウント装置100を搭載する前に、第1のベース部材210に連結部材230を取り付けるようにしてもよい。
次に、作業者は、第1のベース部材210に取り付けた連結部材230の上に、第2のベース部材220を取り付ける。即ち、作業者は、連結部材230の軸部232の上端に形成された突起232Aを、第2のベース部材220の下面に形成された嵌合孔に嵌合させる。そして、作業者は、第2のベース部材220の上面にラックマウント装置100を所定位置に載置した後、連結部材230の保持部234によりラックマウント装置100の側面が挟持されるように、第2のベース部材220の突起220Aに連結部材230の軸部232の嵌合孔232Bを嵌合させる。その後、作業者は、ラックマウント装置100の前面パネルの耳に形成された挿通孔にボルトなどの締結部材を挿通し、その先端部を連結部材230の保持部234に形成した雌ねじ234Aに螺合し、保持部234に対してラックマウント装置100を固定する。また、作業者は、第2のベース部材220にロック部材240を取り付けることで、その下段に位置する第1のベース部材210に取り付けられた連結部材230の回転を抑制することができる。
作業者は、このような作業を順次繰り返し、図7に示すように、ラック200に、最上段に位置するラックマウント装置100まで搭載する。
最上段に位置するラックマウント装置100の搭載が完了したら、作業者は、図8に示すように、第2のベース部材220に取り付けられた連結部材230の上部に、天板となる第2のベース部材220を更に取り付ける。このとき、作業者は、天板となる第2のベース部材220にロック部材240を取り付けることで、最上段に位置するラックマウント装置100を挟持する連結部材230の回転を抑制することができる。
そして、作業者は、この状態で情報システムの出荷試験を行った後、問題がなければ、図9に示すように、ラック200の周囲を、例えば、布製のバンド500で巻き回して固定し、ラック200上に構築された情報システムをそのままユーザ先へと搬送する。
情報システムが到着したユーザ先においては、作業者は、ラック200の周囲からバンド500を取り外し、図10に示すように、ユーザが用意した他のラック(以下「ユーザラック」という)600の前までラック200を搬送する。このとき、第1のベース部材210の下面にキャスター300が取り付けられているため、作業者はラック200の搬送を少ない力で行うことができる。そして、作業者は、図11に示すように、ラック200から天板となる第2のベース部材220を取り外すと共に、最上段に位置するラックマウント装置100を連結部材230の保持部234に固定している締結部材700を取り外す。ラック200から第2のベース部材220を取り外すとき、最上段に位置するラックマウント装置100を挟持している連結部材230の回転を抑制するロック部材240も一緒に取り外されるので、締結部材700を取り外すことで、連結部材230を回転できるようになる。
そして、作業者は、必要に応じて、第1のベース部材210の下面に取り付けられたキャスター300により高さ調整をし、図12に示すように、最上段に位置するラックマウント装置100の高さを、ユーザラック600のマウントレール610の高さに合わせる。高さ調整が完了したら、作業者は、図13に示すように、第2のベース部材220に取り付けられている4つの連結部材230のうち、前面側に位置する連結部材230を回転させ、その保持部234によるラックマウント装置100の挟持を解放する。このとき、連結部材230を図14(A)の位置から図14(B)の位置まで回転させると、連結部材230の保持部234の下端に形成されたギヤ234Dが回転するため、この回転力が駆動部材400によってガイドレール222を収納位置から突出位置へと移動させる。なお、ユーザラック600のマウントレール610が、他のラックの収納部の一例として挙げられる。
作業者は、ラック200の前面からラックマウント装置100を後方へと押し出し、図15に示すように、ガイドレール222の上面を滑らせて、ユーザラック600のマウントレール610の上へと移動する。このとき、後方に位置する連結部材230は、ラックマウント装置100の側面と当接しているので、ラックマウント装置100を真っ直ぐ押し出すガイドとなり得る。また、ラックマウント装置100の前面パネルの耳があるため、ラックマウント装置100が後方に取り付けられた連結部材230と干渉するので、ラックマウンド装置100を押し出している途中で、図16に示すように、後方の連結部材230を回転させる。そして、図17に示すように、ラックマウント装置100がユーザラック600に移動されたならば、図18に示すように、第2のベース部材220に取り付けられた連結部材230を元の位置まで回転させることで、ガイドレール222が突出位置から収納位置まで移動する。
その後、連結部材230及びロック部材240が取り付けられた第2のベース部材220を取り外し、同様な作業を順次繰り返して、ユーザラック600にラックマウント装置100を搭載する。
従って、メーカにおいてラック200に搭載したラックマウント装置100を下ろさずに、そのままユーザ先へと搬送し、連結部材230の保持部234を回転することで突出するガイドレール212及び222の上を滑らせて、ラックマウンド装置100をユーザラック600へ搭載することができる。このため、ラックに対してラックマウント装置100を頻繁に積み下ろしする必要がなくなり、ラックマウント装置100の搭載作業を改善することができる。
また、ユーザラック600へのラックマウント装置100の載せ換え作業は、ラック200と対向配置されたユーザラック600のマウントレール610とを連結するガイドレール212又は222の上をラックマウント装置100を滑らせることで行われるため、作業ミスなどにより、ラックマウント装置100を落下させることを抑制できる。このとき、ラックマウント装置100の重量が大きくても、ユーザ先において作業員の追加やリフタの手配などが不要となるため、搭載作業に要する労力を低減することもできる。さらに、メーカからユーザ先へとラックマウント装置100を搬送するときに、個別のラックマウント装置100を梱包する梱包箱が不要であるため、コスト低減を図ると共に、梱包箱を廃却することによる資源の無駄を回避することができる。
なお、ユーザ先において、ユーザラック600へのラックマウント装置100の搭載が完了したら、図19に示すように、第1のベース部材210の上に第2のベース部材220を積み重ねる。また、積み重ねられた第2のベース部材220の重量軽減穴220E及び重量軽減切欠き220Fにより区画される空間に、連結部材230及びロック部材240を収納することで、分解したラック200をコンパクトにまとめることができる。このようなラック200は、その占有面積が小さいため、専用のトラックなどを用意しなくとも、例えば、宅配便などでメーカに返送することができる。
以上説明した実施形態においては、連結部材230の回転をガイドレール212及び222に伝達することで、ガイドレール212及び222を移動させていたが、連結部材230の回転を検知するスイッチなどの信号に応答して、モータなどでガイドレール212及び222を移動させるようにしてもよい。この場合には、第2のベース部材220には、駆動部材400として、スイッチ,バッテリ及びモータなどが取り付けられる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)複数のラックマウント物品が縦に積み重ねられた状態で搭載されるラックであって、
各ラックマウント物品が載置される複数のベース部材と、
前記ラックマウント物品を支持し、前記ラックマウント物品をラック内に収納する収納位置と前記ラックマウント物品をラックに対して出し入れする突出位置との間で移動可能に各ベース部材に取り付けられたガイドレールと、
前記ラックマウント物品の側面に当接して前記ラックマウント物品を保持する保持部と、前記ベース部材に対して前記保持部を回転可能に支持するとともに上下に隣接するベース部材を連結する軸部と、を有する連結部材と、
前記保持部が前記ラックマウント物品の側面に近づく方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記収納位置の方向に移動させ、前記保持部が前記ラックマウント物品の側面から離れる方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記突出位置の方向に移動させる駆動部材と、
を備えることを特徴とするラック。
(付記2)前記連結部材は、軸部の上面に第1係合部と、軸部の下面に第2係合部と、を有し、
前記第1係合部は、前記ベース部材の下面に設けられた第1被係合部と着脱可能に係合し、前記第2係合部は、前記ベース部材の上面に設けられた第2被係合部に着脱可能に係合することを特徴とする付記1に記載のラック。
(付記3)前記第1係合部は、前記第2係合部に対して係合可能な形状を有することを特徴とする付記2に記載のラック。
(付記4)前記連結部材は、保持部の上面に第3係合部と、保持部の下面に第4係合部と、を有し、
前記第3係合部は、前記第4係合部に対して係合可能な形状を有することを特徴とする付記3に記載のラック。
(付記5)前記駆動部材は、
前記連結部材のギヤと噛み合う第1のギヤと、
前記第1のギヤ及び前記ガイドレールの側面に形成されたラックギヤと噛み合う第2のギヤと、
を含むことを特徴とする付記1〜付記4のいずれか1つに記載のラック。
(付記6)前記ベース部材には、前記連結部材の前記保持部が前記ラックマウント物品の側面に当接した状態にロックするロック部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする付記1〜付記5のいずれか1つに記載のラック。
(付記7)前記連結部材の前記保持部には、前記保持部が前記ラックマウント物品の側面に当接した状態で、前記ラックマウント物品の前面パネルの両端に設けられた取付孔に挿通される締結部材が螺合する雌ねじが形成されていることを特徴とする付記1〜付記6のいずれか1つに記載のラック。
(付記8)最下段に位置する前記ラックマウント物品が載置される前記ベース部材の下面には、高さ調整機能付きのキャスターが取り付けられていることを特徴とする付記1〜付記7のいずれか1つに記載のラック。
(付記9)ラックマウント物品が載置されるとともに、各ラックマウント物品が載置される複数のベース部材と、
前記ラックマウント物品を支持し、前記ラックマウント物品をラック内に収納する収納位置と前記ラックマウント物品をラックに対して出し入れする突出位置との間で移動可能に各ベース部材に取り付けられたガイドレールと、
前記ラックマウント物品の側面に当接して前記ラックマウント物品を保持する保持部と、前記ベース部材に対して前記保持部を回転可能に支持するとともに上下に隣接するベース部材を連結する軸部と、を有する連結部材と、
前記保持部が前記ラックマウント物品の側面に近づく方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記収納位置の方向に移動させ、前記保持部が前記ラックマウント物品の側面から離れる方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記突出位置の方向に移動させる駆動部材と、を有するラックを使用し、
前記連結部材の回転により前記ガイドレールを突出位置まで移動させ、前記ガイドレールによって前記ラックと対向配置された他のラックの収納部と連結し、前記ガイドレールで支持された前記ラックマウント物品を押し出して、前記他のラックの収納部に搭載することを特徴とするラックマウント物品の搭載方法。
100 ラックマウント装置
200 ラック
210 第1のベース部材(ベース部材)
210A 突起
212 ガイドレール
220 第2のベース部材(ベース部材)
220A 突起
222 ガイドレール
230 連結部材
232 軸部
232A 突起
232B 嵌合孔
234 保持部
234B 突起
234C 嵌合孔
240 ロック部材
400 駆動部材
600 ユーザラック(他のラック)

Claims (7)

  1. 複数のラックマウント物品が縦に積み重ねられた状態で搭載されるラックであって、
    各ラックマウント物品が載置される複数のベース部材と、
    前記ラックマウント物品を支持し、前記ラックマウント物品をラック内に収納する収納位置と前記ラックマウント物品をラックに対して出し入れする突出位置との間で移動可能に各ベース部材に取り付けられたガイドレールと、
    前記ラックマウント物品の側面に当接して前記ラックマウント物品を保持する保持部と、前記ベース部材に対して前記保持部を回転可能に支持するとともに上下に隣接するベース部材を連結する軸部と、を有する連結部材と、
    前記保持部が前記ラックマウント物品の側面に近づく方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記収納位置の方向に移動させ、前記保持部が前記ラックマウント物品の側面から離れる方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記突出位置の方向に移動させる駆動部材と、
    を備えることを特徴とするラック。
  2. 前記連結部材は、軸部の上面に第1係合部と、軸部の下面に第2係合部と、を有し、
    前記第1係合部は、前記ベース部材の下面に設けられた第1被係合部と着脱可能に係合し、前記第2係合部は、前記ベース部材の上面に設けられた第2被係合部に着脱可能に係合することを特徴とする請求項1に記載のラック。
  3. 前記第1係合部は、前記第2係合部に対して係合可能な形状を有することを特徴とする請求項2に記載のラック。
  4. 前記連結部材は、保持部の上面に第3係合部と、保持部の下面に第4係合部と、を有し、
    前記第3係合部は、前記第4係合部に対して係合可能な形状を有することを特徴とする請求項3に記載のラック。
  5. 前記駆動部材は、
    前記連結部材のギヤと噛み合う第1のギヤと、
    前記第1のギヤ及び前記ガイドレールの側面に形成されたラックギヤと噛み合う第2のギヤと、
    を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のラック。
  6. 前記ベース部材には、前記連結部材の前記保持部が前記ラックマウント物品の側面に当接した状態にロックするロック部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のラック。
  7. ラックマウント物品が載置されるとともに、各ラックマウント物品が載置される複数のベース部材と、
    前記ラックマウント物品を支持し、前記ラックマウント物品をラック内に収納する収納位置と前記ラックマウント物品をラックに対して出し入れする突出位置との間で移動可能に各ベース部材に取り付けられたガイドレールと、
    前記ラックマウント物品の側面に当接して前記ラックマウント物品を保持する保持部と、前記ベース部材に対して前記保持部を回転可能に支持するとともに上下に隣接するベース部材を連結する軸部と、を有する連結部材と、
    前記保持部が前記ラックマウント物品の側面に近づく方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記収納位置の方向に移動させ、前記保持部が前記ラックマウント物品の側面から離れる方向に前記連結部材が回転すると、前記ガイドレールを前記突出位置の方向に移動させる駆動部材と、を有するラックを使用し、
    前記連結部材の回転により前記ガイドレールを突出位置まで移動させ、前記ガイドレールによって前記ラックと対向配置された他のラックの収納部と連結し、前記ガイドレールで支持された前記ラックマウント物品を押し出して、前記他のラックの収納部に搭載することを特徴とするラックマウント物品の搭載方法。
JP2012114130A 2012-05-18 2012-05-18 ラック及びラックマウント物品の搭載方法 Active JP5888109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012114130A JP5888109B2 (ja) 2012-05-18 2012-05-18 ラック及びラックマウント物品の搭載方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012114130A JP5888109B2 (ja) 2012-05-18 2012-05-18 ラック及びラックマウント物品の搭載方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013243189A JP2013243189A (ja) 2013-12-05
JP5888109B2 true JP5888109B2 (ja) 2016-03-16

Family

ID=49843818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012114130A Active JP5888109B2 (ja) 2012-05-18 2012-05-18 ラック及びラックマウント物品の搭載方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5888109B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6036465B2 (ja) * 2013-03-26 2016-11-30 富士通株式会社 ラック

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002164678A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Hitachi Ltd リフター機構付き電子機器収納筐体
JP4489280B2 (ja) * 2000-12-06 2010-06-23 株式会社内田洋行 Oa機器積載装置
JP3846435B2 (ja) * 2003-03-07 2006-11-15 日本電気株式会社 引き出し付き収納庫及びその転倒防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013243189A (ja) 2013-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9715894B2 (en) Vertical pass-through for a data storage library
JP6730925B2 (ja) 部品供給装置
WO2014196002A1 (ja) ノズル管理システム
WO2013140929A1 (ja) 部品供給装置及び部品実装装置
JP5888109B2 (ja) ラック及びラックマウント物品の搭載方法
JP6305018B2 (ja) 電子部品装着機
JP2006228340A (ja) 磁気ディスク搭載装置
WO2016051582A1 (ja) 部品供給装置
JP2019029499A (ja) 部品供給装置及び部品実装装置
JP2012235042A (ja) 部品供給装置
US10327366B2 (en) Conveyance robot apparatus
JP2010135757A (ja) 配設装置
US8898683B2 (en) Disc drive unit and apparatus having the same
JP2009040554A (ja) 容器積載装置
JP2015170811A (ja) 電子機器
JP6036465B2 (ja) ラック
JP2011184131A (ja) カセット交換用の台車、作業装置、およびカセットの交換方法
JP7012868B2 (ja) 電気部品供給装置、および電気部品供給方法
JP5387663B2 (ja) 書類受け棚
CN220115097U (zh) 一种周转容器
JP7398653B2 (ja) ホルダおよびそれが取り付けられたテープフィーダ
CN208772865U (zh) 用于惯性牙箱的组装机构
JP2011189049A (ja) 遊技機検査ライン装置
JP4623821B2 (ja) 医療電子機器用カート
CN211531453U (zh) 多功能pcb板贴片上料装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20140514

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5888109

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150