JP5886112B2 - 半導体集積回路装置、レベルシフト回路 - Google Patents

半導体集積回路装置、レベルシフト回路 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に半導体集積回路装置の外部に信号を出力する高電圧出力ドライバを駆動するためのレベルシフト回路に関する。
半導体集積回路に使用されるトランジスタには、低耐圧素子と高耐圧素子とがある。低耐圧素子は、例えばゲート酸化膜が薄く、トランジスタサイズが小さいシングルオキサイド(Single Oxide:SOX)構造を有する。ここでは、SOX構造のトランジスタをSOXトランジスタと称する。高耐圧素子は、例えばゲート酸化膜が低耐圧素子に比べて厚く、トランジスタサイズが大きいマルチオキサイド(Multi Oxide:MOX)構造を有する。ここでは、MOX構造のトランジスタをMOXトランジスタと称する。半導体集積回路は、年々の微細化が進んでおり、主にSOXトランジスタが用いられる内部トランジスタは、性能や電力密度を考慮しながらスケーリングされている。これに対し、MOXトランジスタが用いられる外部トランジスタは、主にデバイス間のインターフェース規格を考慮して設計される。デバイス間の複数のインターフェース規格に対応する半導体集積回路では、Triple Oxide化(SOX+1.8ボルト用MOX+3.3ボルト用MOX)して製造する手法があったが、近年、製造コスト削減のため、3.3Vのインターフェース規格を含む複数の規格に外部トランジスタを1.8ボルト用MOXトランジスタだけで対応する要求が増えている。
特開平9−172368号公報には、内部回路を低電圧電源で駆動し、その内部回路の出力信号を、外部回路を駆動する高電圧電源のレベルに変換して出力する半導体出力回路の技術が開示されている。この技術では、半導体出力回路は、直列接続回路と、クランプ回路と、ラッチ回路と、ラッチ反転回路とを有する。直列接続回路は、ソースが高電圧電源に接続されている第1のpチャネルMOSトランジスタとドレインが出力端子に接続されている第2のpチャネルMOSトランジスタとで構成される。クランプ回路は、中間電圧をクランプする。ラッチ回路は、高電圧電源とクランプ電圧との間で動作する。ラッチ反転回路は、クランプ電圧と接地電圧との間で動作する。上記ラッチ回路の出力端子が第1のpチャネルMOSトランジスタのゲートに接続されている。
また、特開平9−148915号公報には、外部LSIの電源電圧がMOSトランジスタのゲート酸化膜耐圧以上でも、各MOSトランジスタのゲート酸化膜に耐圧以上の電圧がかかることなく、上記外部LSIの電源電圧を振幅とする信号を出力可能な出力回路の技術が開示されている。この出力回路は、第1の電圧を電源電圧とする一の回路の出力信号を入力とし、この一の回路の出力信号に従って、出力部から第2の電圧を電源電圧とする他の回路に信号を出力する。出力回路は、信号生成回路と、電圧変換回路と、プルアップ回路と、プルダウン回路とを備える。信号生成回路は、入力された一の回路の出力信号を基にして、第1の電圧と接地電圧との電圧差を振幅とする第1及び第2の制御信号を生成する。電圧変換回路は、信号生成回路によって生成される第1の制御信号を入力とし、この第1の制御信号の振幅を変換することによりプルアップ制御信号を生成して出力する。プルアップ回路は、第1のP型MOSトランジスタと、第2のP型MOSトランジスタとを備える。第1のP型MOSトランジスタは、ソースに第2の電圧が与えられ、且つゲートにプルアップ制御信号が入力される。第2のP型MOSトランジスタは、第1のP型MOSトランジスタのドレインにソースが接続されると共にドレインが出力部に接続され且つゲートに第3の電圧が印加される。すなわちプルアップ回路は、電圧変換回路から出力されたプルアップ制御信号を入力とし、このプルアップ制御信号の指示に従って出力部の電圧を第2の電圧に引き上げるか否かを制御する。プルダウン回路は、第1のN型MOSトランジスタと、第2のN型MOSトランジスタとを備える。第1のN型MOSトランジスタは、ソースが接地され且つゲートにプルダウン制御信号が入力される。第2のN型MOSトランジスタは、第1のN型MOSトランジスタのドレインにソースが接続されると共にドレインが出力部に接続され、且つゲートに第1の電圧が印加される。すなわちプルダウン回路は、信号生成回路によって生成される第2の制御信号をプルダウン制御信号として入力し、このプルダウン制御信号の指示に従って出力部の電圧を接地電圧に引き下げるか否かを制御する。電圧変換回路は、出力部の電圧を第2の電圧に引き上げるようプルアップ回路に指示するときは、プルアップ制御信号の電圧を、第2の電圧から第1のP型MOSトランジスタの閾値電圧を引いた電圧以下で且つ第2の電圧から第1のP型MOSトランジスタのゲート酸化膜耐圧相当電圧を引いた電圧以上の電圧にする。また、出力部の電圧を第2の電圧に引き上げるようプルアップ回路に指示しないときは、電圧変換回路は、プルアップ制御信号の電圧を第2の電圧にする。
このような回路では、中間電圧発生回路で発生する中間電圧を使用するのでジッタが大きい。
特開平9−172368号公報 特開平9−148915号公報
このような回路では、中間電圧発生回路で発生する中間電圧を使用するのでジッタが大きい。したがって、ジッタが少ないレベルシフト回路、そのレベルシフト回路を搭載する半導体集積回路装置を提供する。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、レベルシフト回路は、第1回路と、第1耐圧保護回路と第2耐圧保護回路とを備える第2回路とを具備し、第1回路は、第1耐圧保護回路と第2耐圧保護回路との接続ノードの電圧に基づいて駆動される。第1回路は、出力信号の第1の論理レベルを決定する第1電源電圧と、出力信号の第2の論理レベルを決定する第2電源電圧とに基づいて、出力信号の振幅を設定する第1および第2トランジスタと、第3および第4トランジスタとを備える。第1電源電圧は、第2電源電圧と基準電源電圧との間の電圧値を示す。第1および第2トランジスタは、出力信号の振幅を第2の論理レベルに設定する。第3および第4トランジスタは、出力信号の振幅を第1の論理レベルに設定する。第2回路は、第5および第6トランジスタと、第7および第8トランジスタと、第1耐圧保護回路と、第2耐圧保護回路とを備える。第5および第6トランジスタは、出力信号と、出力信号の論理反転された反転出力信号とを入力して第2の論理レベルの信号を出力するか否かを制御する。第7および第8トランジスタは、第1電源電圧と基準電源電圧との間の電圧値を示す入力信号を入力し、第5および第6トランジスタを駆動する。第1耐圧保護回路は、第5および第6トランジスタと、第7および第8トランジスタとの間に配置され、第5および第6トランジスタの耐圧を保護する。第2耐圧保護回路は、第1耐圧保護回路と、第7および第8トランジスタとの間に配置され、第7および第8トランジスタの耐圧を保護する。
また、半導体集積回路装置は、上記レベルシフト回路と、上記レベルシフト回路の出力信号に応答して駆動される出力バッファ回路とを具備する。
前記一実施の形態によれば、ジッタが少ないレベルシフト回路、そのレベルシフト回路を搭載する半導体集積回路装置を提供することができる。
図1は、半導体集積回路装置の出力回路の構成を説明するブロック図である。 図2は、第1の実施の形態に係るレベルシフト回路の概略構成を示すブロック図である。 図3は、第1の実施の形態に係るレベルシフト回路の回路構成を示す回路図である。 図4は、第2の実施の形態に係るレベルシフト回路の概略構成を示すブロック図である。 図5は、第2の実施の形態に係るレベルシフト回路の回路構成を示す回路図である。 図6Aは、入力信号の電圧が基準電源電圧(0ボルト)のときの各トランジスタに印加される電圧を示す図である。 図6Bは、入力信号の電圧が第1電源電圧(VCCL)のときの各トランジスタに印加される電圧を示す図である。 図7は、各ノードの電圧を示す図である。 図8は、動作をシミュレーションした結果を示す図である。
図面を参照して、実施の形態を説明する。
図1は、半導体集積回路の構成を示す図である。半導体集積回路50は、図1(a)に示されるように、外部端子が接続されるパッド53と、半導体集積回路50のコアであり半導体集積回路の主機能を担う内部回路55が配置される内部ロジック領域51と、内部ロジック領域51と外部との間に配置されて電気的特性の整合をとる入出力回路を有するインターフェース領域52とを具備する。パッド53に出力信号が接続される場合、インターフェース領域52には、図1(b)に示されるように、レベルシフト回路56とドライバ回路57とが配置される。レベルシフト回路56は、ドライバ回路57を駆動することができるように、内部ロジック領域51に配置される内部回路55から出力される信号のレベルを変換する。
通常、内部ロジック領域51に配置される内部回路55は、低耐圧のトランジスタにより構成され、外部回路を駆動するドライバ回路57は、高耐圧のトランジスタにより構成される。したがって、レベルシフト回路56には、高耐圧のトランジスタを用いることが好ましいが、前述のように、低耐圧のトランジスタのみを用いて構成されることが要求される。
(第1の実施の形態)
図2に、第1の実施の形態に係る低耐圧のトランジスタを用いて高い電圧レベルの信号を出力するレベルシフト回路56の構成を示すブロック図が示される。レベルシフト回路56は、第1回路10と、第2回路とを具備する。ここで、基準電源電圧GNDを0(ボルト)、低い電源電圧(例えば1.8ボルト)を第1電源電圧VCCL、高い電源電圧(例えば3.3ボルト)を第2電源電圧VCCHとする。第1回路は、0ボルトから第2電源電圧VCCHの範囲の振幅を有する信号を入力して所望の信号レベルである第1電源電圧VCCLから第2電源電圧VCCHの範囲の振幅を有する信号に変換して出力する。第2回路20は、内部回路55から出力される0ボルトから第1電源電圧VCCLの範囲の振幅を有する信号を入力して0ボルトから第2電源電圧VCCHの範囲の振幅を有する信号に変換して出力する。また、第2回路20は、第1回路10から出力される第1電源電圧VCCLから第2電源電圧VCCHの範囲の振幅を有する信号を入力する。
図3は、第1回路10および第2回路20を備えるレベルシフト回路56の具体的な回路構成を示す回路図である。第1の実施の形態に係るレベルシフト回路56は、第1回路10と、第2回路20と、入力信号INの反転信号を生成するインバータ回路40とを具備する。第1回路10は、Pチャネル型MOSトランジスタ(以降Pトランジスタと略記する)P15、P16、P25、P26を備える。第2回路20は、PトランジスタP13、P14、P23、P24と、Nチャネル型MOSトランジスタ(以降Nトランジスタと略記する)N11、N12、N21、N22とを備える。
第1回路10では、第2電源電圧VCCHと、第1電源電圧VCCLとの間に、PトランジスタP15、P16が直列に接続され、それと並列に、PトランジスタP25、P26が直列に接続される。すなわち、PトランジスタP15のソースは第2電源電圧VCCHに接続され、PトランジスタP15のドレインとPトランジスタP16のソースとはノードOUTBに接続され、PトランジスタP16のドレインは第1電源電圧VCCLに接続される。PトランジスタP25のソースは第2電源電圧VCCHに接続され、PトランジスタP25のドレインとPトランジスタP26のソースとはノードOUTPに接続され、PトランジスタP26のドレインは第1電源電圧VCCLに接続される。PトランジスタP15のゲートはノードOUTPに、PトランジスタP25のゲートはノードOUTBに接続される。PトランジスタP16のゲートはノードa2に接続され、PトランジスタP26のゲートはノードb2に接続される。PトランジスタP15、P16、P25、P26のバックゲートは第2電源電圧VCCHに接続される。
第2回路20では、第2電源電圧VCCHと基準電源電圧GNDとの間に、PトランジスタP14、P13、NトランジスタN12、N11がこの順に直列に接続される。これと並列に、PトランジスタP24、P23、NトランジスタN22、N21が第2電源電圧VCCHと基準電源電圧GNDとの間にこの順に直列に接続される。NトランジスタN11のゲートは、ノードINPに接続され、入力信号INが印加される。NトランジスタN21のゲートは、ノードINBに接続され、入力信号INがインバータ回路40によって論理反転された信号が印加される。NトランジスタN11、N21のソースは基準電源電圧GNDに接続される。NトランジスタN11のドレインと、NトランジスタN12のソースとは、ノードa1に接続される。NトランジスタN21のドレインと、NトランジスタN22のソースとは、ノードb1に接続される。NトランジスタN11、N12、N21、N22のバックゲートは、基準電源電圧GNDに接続される。
NトランジスタN12のドレインと、PトランジスタP13のドレインとは、ノードa2に接続され、さらにPトランジスタP16のゲートに接続される。ノードa2は、第2回路20の出力ノードの一つである。NトランジスタN22のドレインと、PトランジスタP23のドレインとは、ノードb2に接続され、さらにPトランジスタP26のゲートに接続されるノードb2は、第2回路20の出力ノードの一つである。PトランジスタP13のソースと、PトランジスタP14のドレインとは、ノードa3に接続され、PトランジスタP14のソースは第2電源電圧VCCHに接続される。PトランジスタP23のソースと、PトランジスタP24のドレインとは、ノードb3に接続され、PトランジスタP24のソースは第2電源電圧VCCHに接続される。NトランジスタN12、N22のゲート、PトランジスタP13、P23のゲートは、第1電源電圧VCCLに接続される。したがって、NトランジスタN12、N22およびPトランジスタP13、P23は、常時オン状態であり、耐圧保護用トランジスタとして機能する。PトランジスタP13、P14、P23、P24のバックゲートは第2電源電圧VCCHに接続される。
第1の実施の形態に係るレベルシフト回路の動作を説明する。
まず、入力信号INが立ち下がるときの動作を説明する。入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)から基準電源電圧GND=0ボルト(ロウレベル)に遷移すると、NトランジスタN11はオフ状態になる。入力信号INは、インバータ回路40によって論理反転され、ノードINBは第1電源電圧VCCL(ハイレベル)になり、NトランジスタN21はオン状態になる。NトランジスタN21がオン状態になると、ノードb1の電圧は下降し、常時オン状態のNトランジスタN22を介してノードb1に接続されるノードb2の電圧も降下する。ノードb2の電圧が下降すると、PトランジスタP26がオン状態になる。
PトランジスタP26がオン状態になると、ノードOUTPの電圧は、第1電源電圧VCCLに向かって下降する。ノードOUTPにゲートが接続されるPトランジスタP14、P15は、オン状態になり、ノードa3、OUTBの電圧は、第2電源電圧VCCHに向かって上昇する。常時オン状態のPトランジスタP13を介してノードa3に接続しているノードa2の電圧も上昇し、ノードa2にゲートが接続されるPトランジスタP16は、ほぼオフ状態もしくは弱いオン状態になる。常時オン状態のNトランジスタN12を介してノードa2に接続されるノードa1の電圧は、“VCCL−Vtn”まで上昇する。ここで、VtnはNトランジスタの閾値電圧である。PトランジスタP16がほぼオフ状態になるため、ノードOUTBの電圧は第2電源電圧VCCHになり、PトランジスタP24、P25をオフ状態にする。PトランジスタP25がオフ状態になるため、ノードOUTPの電圧は、第1電源電圧VCCLになる。また、ノードOUTBの電圧が第2電源電圧VCCHになると、PトランジスタP14もノードa3を介してノードa2に第2電源電圧VCCHを与えているため、PトランジスタP16は完全なオフ状態になる。
入力信号INが立ち上がるとき、すなわち、入力信号INが基準電源電圧GND=0ボルト(ロウレベル)から第1電源電圧VCCL(ハイレベル)に遷移すると、NトランジスタN11はオン状態になり、反転信号が入力されるNトランジスタN21はオフ状態になる。NトランジスタN11がオン状態になると、ノードa1の電圧は下降し、常時オン状態のNトランジスタN12を介してノードa1に接続されるノードa2の電圧も降下する。ノードa2の電圧が下降すると、PトランジスタP16がオン状態になる。
PトランジスタP16がオン状態になると、ノードOUTBの電圧は、第1電源電圧VCCLに向かって下降する。ノードOUTBにゲートが接続されるPトランジスタP24、P25は、オン状態になり、ノードb3、OUTPの電圧は、第2電源電圧VCCHに向かって上昇する。常時オン状態のPトランジスタP23を介してノードb3に接続しているノードb2の電圧も上昇し、ノードb2にゲートが接続されるPトランジスタP26は、ほぼオフ状態もしくは弱いオン状態になる。常時オン状態のNトランジスタN22を介してノードb2に接続されるノードb1の電圧は、“VCCL−Vtn”まで上昇する。PトランジスタP26がほぼオフ状態になるため、ノードOUTPの電圧は第2電源電圧VCCHになり、出力信号OUTとして第2電源電圧VCCHのレベルの信号が出力される。ノードOUTPの電圧が第2電源電圧VCCHになると、PトランジスタP14、P15をオフ状態にする。PトランジスタP15がオフ状態になるため、ノードOUTBの電圧は、第1電源電圧VCCLになる。また、ノードOUTPの電圧が第2電源電圧VCCHになると、PトランジスタP24もノードa4を介してノードa1に第2電源電圧VCCHを与えているため、PトランジスタP26は完全なオフ状態になる。各トランジスタの耐圧条件等については後述する。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態に係る低耐圧のトランジスタを用いる高い電圧レベルの信号を出力するレベルシフト回路56の構成を示すブロック図である。第2の実施の形態に係るレベルシフト回路56は、第1回路10と、第2回路20と、第3回路30とを具備する。第1回路10と、第2回路20とは、第1の実施の形態に係るレベルシフト回路56の第1回路10と、第2回路20と同じであり、第2の実施の形態に係るレベルシフト回路は、第3回路30が付加された回路であり、重複して説明する。
基準電源電圧GNDを0ボルト、低い電源電圧を第1電源電圧VCCL、高い電源電圧を第2電源電圧VCCHとすると、第1回路10は、0ボルトから第2電源電圧VCCHの範囲の振幅を有する信号を入力して、所望の信号レベルである第1電源電圧VCCLから第2電源電圧VCCHの範囲の振幅を有する信号に変換して出力するレベル変換回路である。
第2回路20は、内部回路55から出力される0ボルトから第1電源電圧VCCLの範囲の信号を入力として、0ボルトから第2電源電圧VCCHの振幅を有する信号を出力するレベル変換回路である。第2回路20は、第1回路10の出力信号と第3回路30の出力信号とを入力する。
第3回路30は、0ボルトから第1電源電圧VCCLの範囲の振幅を有する信号と、0ボルトから第2電源電圧VCCHの範囲の振幅を有する信号とを入力し、第2回路20の動作速度を向上させる回路である。上記第1回路10と第2回路20と第3回路30とは、0ボルトから第2電源電圧VCCHまでの範囲の振幅を有する信号を送受信するが、耐圧条件は満足する。
図5は、第2の実施の形態に係るレベルシフト回路56の具体的な回路構成を示す回路図である。第2の実施の形態に係るレベルシフト回路56は、第1回路10と、第2回路20と、第3回路30と、入力反転信号を生成するインバータ回路40とを具備する。第1回路10は、PトランジスタP15、P16、P25、P26を備える。第2回路20は、PトランジスタP13、P14、P23、P24と、NトランジスタN11、N12、N21、N22とを備える。第3回路30は、PトランジスタP17、P18、P27、P28を備える。
第1回路10では、第2電源電圧VCCHと、第1電源電圧VCCLとの間に、PトランジスタP15、P16が直列に接続され、それと並列に、PトランジスタP25、P26が直列に接続される。すなわち、PトランジスタP15のソースは第2電源電圧VCCHに接続され、PトランジスタP15のドレインとPトランジスタP16のソースとはノードOUTBに接続され、PトランジスタP16のドレインは第1電源電圧VCCLに接続される。PトランジスタP25のソースは第2電源電圧VCCHに接続され、PトランジスタP25のドレインとPトランジスタP26のソースとはノードOUTPに接続され、PトランジスタP26のドレインは第1電源電圧VCCLに接続される。PトランジスタP15のゲートはノードOUTPに、PトランジスタP25のゲートはノードOUTBに接続される。PトランジスタP16のゲートはノードa2に接続され、PトランジスタP26のゲートはノードb2に接続される。PトランジスタP15、P16、P25、P26のバックゲートは第2電源電圧VCCHに接続される。
第2回路20では、第2電源電圧VCCHと基準電源電圧GNDとの間に、PトランジスタP14、P13、NトランジスタN12、N11がこの順に直列に接続される。これと並列に、PトランジスタP24、P23、NトランジスタN22、N21が第2電源電圧VCCHと基準電源電圧GNDとの間にこの順に直列に接続される。NトランジスタN11のゲートは、ノードINPに接続され、入力信号INが印加される。NトランジスタN21のゲートは、ノードINBに接続され、入力信号INがインバータ回路40によって論理反転された信号が印加される。NトランジスタN11、N21のソースは基準電源電圧GNDに接続される。NトランジスタN11のドレインと、NトランジスタN12のソースとは、ノードa1に接続される。NトランジスタN21のドレインと、NトランジスタN22のソースとは、ノードb1に接続される。NトランジスタN11、N12、N21、N22のバックゲートは、基準電源電圧GNDに接続される。
NトランジスタN12のドレインと、PトランジスタP13のドレインとは、ノードa2に接続され、さらにPトランジスタP16のゲートに接続される。ノードa2は、第2回路20の出力ノードの一つである。NトランジスタN22のドレインと、PトランジスタP23のドレインとは、ノードb2に接続され、さらにPトランジスタP26のゲートに接続されるノードb2は、第2回路20の出力ノードの一つである。PトランジスタP13のソースと、PトランジスタP14のドレインとは、ノードa3に接続され、PトランジスタP14のソースは第2電源電圧VCCHに接続される。PトランジスタP23のソースと、PトランジスタP24のドレインとは、ノードb3に接続され、PトランジスタP24のソースは第2電源電圧VCCHに接続される。NトランジスタN12、N22のゲート、PトランジスタP13、P23のゲートは、第1電源電圧VCCLに接続される。したがって、NトランジスタN12、N22およびPトランジスタP13、P23は、常時オン状態であり、耐圧保護用トランジスタとして機能する。PトランジスタP13、P14、P23、P24のバックゲートは第2電源電圧VCCHに接続される。
第3回路30では、第1電源電圧VCCLとノードa1との間にPトランジスタP17、P18が直列に接続され、第1電源電圧VCCLとノードb1との間にPトランジスタP27、P28が直列に接続される。すなわち、PトランジスタP17のソースは第1電源電圧VCCLに接続され、PトランジスタP18のドレインはノードa1に接続される。PトランジスタP17のドレインとPトランジスタP18のソースとは、ノードa4に接続される。PトランジスタP17のゲートはノードa2に接続され、PトランジスタP18のゲートはノードINPに接続される。PトランジスタP27のソースは第1電源電圧VCCLに接続され、PトランジスタP28のドレインはノードb1に接続される。PトランジスタP27のドレインとPトランジスタP28のソースとは、ノードb4に接続される。PトランジスタP27のゲートはノードb2に接続され、PトランジスタP28のゲートはノードINBに接続される。PトランジスタP17、P18、P27、P28のバックゲートは、第1電源電圧VCCLに接続される。
第2の実施の形態に係るレベルシフト回路の動作を説明する。
まず、入力信号INが立ち下がるときの動作を説明する。入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)から基準電源電圧GND=0ボルト(ロウレベル)に遷移すると、NトランジスタN11はオフ状態となり、PトランジスタP18はオン状態となる。このとき、PトランジスタP18のソースに接続されるPトランジスタP17は、入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)の時の状態を維持している。すなわち、PトランジスタP17は、ノードa2の電圧が0ボルト(ロウレベル)であるため、オン状態であり、ノードa1の電圧は上昇する。
PトランジスタP17のゲートは、常時オン状態のNトランジスタN12を介してノードa1に接続されているため、ノードa1およびノードa2の電圧は、0ボルトから“VCCL−Vtn”もしくは“VCCL−Vtp”に漸近する。ここで、VtnはNトランジスタの閾値電圧、VtpはPトランジスタの閾値電圧である。
ノードa2の電圧は、第1電源電圧VCCLに接続されているPトランジスタP17、P16をほぼオフ状態もしくは弱いオン状態にするまで上昇する。したがって、ノードa2をゲートに接続されるPトランジスタP16は、オフ状態もしくは弱いオン状態となる。
入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)から0ボルト(ロウレベル)に遷移すると、ノードINBの電圧はハイレベルとなり、NトランジスタN21はオン状態となる。したがって、ノードb1の電圧は、“VCCL−Vtn”から0ボルトに降下する。このとき、ノードb2の電圧は、入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)の時の状態を維持しており、第2電源電圧VCCHを示している。NトランジスタN21がオン状態になることにより、ノードb2の電圧は、NトランジスタN22を介してノードb1の電圧と同じ0ボルトに向かって下降する。
ノードb2の電圧が“VCCL−Vtp”以下にまで降下すると、PトランジスタP26はオン状態になる。PトランジスタP26がオン状態になると、出力信号OUTは、第2電源電圧VCCHから降下する。
出力信号OUTが“VCCH−Vtp”以下にまで降下すると、ノードOUTPにゲートが接続されるPトランジスタP14、P15は、オン状態になる。PトランジスタP14がオン状態になると、ノードa3の電圧は、第2電源電圧VCCHに向かって上昇する。ノードa3の電圧が“VCCL+Vtp”を越えると、PトランジスタP13を介してノードa3に接続されているノードa2の電圧は、ノードa3の電圧に等しくなる。
ノードa2の電圧が第1電源電圧VCCLに達すると、ノードa2にゲートが接続されるPトランジスタP16は、ほぼオフ状態(もしくは弱いオン状態)になり、PトランジスタP17はオフ状態になる。PトランジスタP16がオフ状態になると、PトランジスタP15がオン状態であるからノードOUTBの電圧は、第2電源電圧VCCHになる。ノードOUTBの電圧が第2電源電圧VCCHになると、ノードOUTBにゲートが接続されているPトランジスタP24、P25は、オフ状態になる。PトランジスタP26がオン状態であるため、出力信号OUTは、第1電源電圧VCCLになる。
次に、入力信号INが立ち上がるときの動作を説明する。入力信号INが基準電源電圧GND=0ボルト(ロウレベル)から第1電源電圧VCCL(ハイレベル)に遷移すると、インバータ回路40を介して接続されるノードINBの電圧はロウレベルになる。ノードINBの電圧がロウレベルになると、NトランジスタN21はオフ状態に、PトランジスタP28はオン状態になる。
PトランジスタP28のソースに接続されるPトランジスタP27は、入力信号INが0V(ロウレベル)の時の状態を維持している。すなわち、PトランジスタP27は、ノードb2の電圧が0ボルト(ロウレベル)であるため、オン状態であり、ノードb1の電圧は上昇する。
PトランジスタP27のゲートは、常時オン状態のNトランジスタN22を介してノードb1に接続されているため、ノードb1およびノードb2の電圧は、“VCCL−Vtp”もしくは“VCCL−Vtn”に漸近する。
ノードb2の電圧は、第1電源電圧VCCLに接続されているPトランジスタP27、P26をほぼオフ状態もしくは弱いオン状態にするまで上昇する。したがって、ノードb2をゲートに接続されるPトランジスタP26は、オフ状態もしくは弱いオン状態となる。
入力信号INが0ボルト(ロウレベル)から第1電源電圧VCCL(ハイレベル)に遷移すると、NトランジスタN11は、オン状態になり、PトランジスタP18はオフ状態になる。したがって、ノードa1の電圧は、“VCCL−Vtn”から0ボルトに降下する。このとき、ノードa2の電圧は、入力信号INが0ボルト(ロウレベル)の時の状態を維持しており、第2電源電圧VCCHを示している。NトランジスタN11がオン状態になることにより、ノードa2の電圧は、NトランジスタN12を介してノードa1の電圧と同じ0ボルトに向かって降下する。
ノードa2の電圧が“VCCL−Vtp”以下にまで降下すると、PトランジスタP16はオン状態になる。PトランジスタP16がオン状態になると、ノードOUTBの電圧が第2電源電圧VCCHから降下する。
ノードOUTBの電圧が“VCCH−Vtp”以下にまで降下すると、ノードOUTBにゲートが接続されるPトランジスタP24、P25は、オン状態になる。PトランジスタP24がオン状態になると、ノードb3の電圧は、第2電源電圧VCCHに向かって上昇する。ノードb3の電圧が“VCCL+Vtp”を越えると、PトランジスタP23を介してノードb3に接続されているノードb2の電圧は、ノードb3の電圧に等しくなる。
ノードb2の電圧が第1電源電圧VCCLに達すると、PトランジスタP26は、ほぼオフ状態(もしくは弱いオン状態)になり、PトランジスタP27はオフ状態になる。PトランジスタP26がオフ状態になると、PトランジスタP25がオン状態であるからノードOUTPの電圧(出力信号OUT)は、第2電源電圧VCCHになる。ノードOUTPの電圧が第2電源電圧VCCHになると、ノードOUTPにゲートが接続されているPトランジスタP14、P15は、オフ状態になる。PトランジスタP16がオン状態であるため、ノードOUTBの電圧は、第1電源電圧VCCLになる。
次に各トランジスタの耐圧条件について、図6A、6B、図7を参照して説明する。
図6Aは、第2の実施の形態に係るレベルシフト回路の入力信号INが基準電源電圧GND=0ボルト(ロウレベル)のときの各トランジスタのノード間電圧の一覧であり、図6Bは、同じく入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)のときの各トランジスタのノード間電圧の一覧である。図7は、第2の実施例の形態に係るレベルシフト回路の入力信号INの状態に対応する各ノードの電圧の一覧である。ここで、第2電源電圧VCCHは、例えば3.3ボルトであり、第1電源電圧VCCLは、例えば1.8ボルトである。Vtpは、Pトランジスタの閾値電圧であり、VtnはNトランジスタの閾値電圧である。入力信号INは、基準電源電圧GND(0V)から第1電源電圧VCCLまでの範囲で変化する。Vbを低耐圧トランジスタの許容される耐圧範囲の電圧とすると、各電圧に対して、次の関係を満たすことが前提となる。
VCCH>Vb
Vb>VCCL
Vb>VCCH−VCCL
Vb>VCCL+Vtp
図7に示されるように、入力信号INが基準電源電圧GND=0ボルト(ロウレベル)の場合、ノードINBは、インバータ回路40によって論理反転されるため、“VCCL”となる。ノードa1、a4は、“VCCL−Vtn〜VCCL”となり、ノードa2、a3は、“VCCH”となる。ノードOUTPは、“VCCL”となる。ノードb1、b2は、“0”となり、ノードb3は、“VCCL+Vtp”となり、ノードb4は、“VCCL”となり、ノードOUTBは、“VCCH”となる。
また、入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)の場合、ノードINBは、インバータ回路40によって論理反転されるため、“0”となり、ノードa1、a2は、“0”となる。ノードa3は、“VCCL+Vtp”となる。ノードa4は、“VCCL”となり、ノードOUTPは、“VCCH”となる。ノードb1は、“VCCL−Vtn〜VCCL”とあり、ノードb2、b3は、“VCCH”となり、ノードb4は、“VCCL−Vtn〜VCCL”となり、ノードOUTBは、“VCCL”となる。
図6Aに示されるように、入力信号INが基準電源電圧GND=0ボルト(ロウレベル)である場合、NトランジスタN11では、Vgsは“0”となり、Vdsは“VCCL−Vtn”となり、Vgdは“VCCL−Vtn”となる。NトランジスタN12では、Vgsは“Vtn”となり、Vdsは“VCCH−(VCCL−Vtn)”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となる。PトランジスタP13では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vdsは“0”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となる。PトランジスタP14では、Vgsは“VCCH−(VCCL+Vtp)”となり、Vdsは“0”となり、Vgdは“0”となる。
入力信号INが0ボルト(ロウレベル)であるときは、ノードINBはハイレベルを示し、NトランジスタN21では、Vgsは“VCCL”となり、Vdsは“0”となり、Vgdは“VCCL”となる。NトランジスタN22では、Vgsは“VCCL”となり、Vgdは“VCCL”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP23では、Vgsは“Vtp”となり、Vgdは“VCCL+Vtp”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP24では、Vgsは“0”となり、Vgdは“VCCH−(VCCL+Vtp)”となり、Vdsは“VCCH−(VCCL+Vtp)”となる。
PトランジスタP16では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vgdは“0”となり、Vdsは“VCCH−VCCL”となる。PトランジスタP26では、Vgsは“VCCL”となり、Vgdは“VCCL”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP15では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP25では、Vgsは“0”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となり、Vdsは“VCCH−VCCL”となる。
PトランジスタP18では、Vgsは“Vtn”となり、Vgdは“Vtn”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP28では、Vgsは“0”となり、Vgdは“VCCL”となり、Vdsは“VCCL”となる。PトランジスタP17では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vgdは“VCCH−(VCCL−Vtn)”となり、Vdsは“Vtn”となる。PトランジスタP27では、Vgsは“VCCL”となり、Vgdは“VCCL”となり、Vdsは“0”となる。
次に、図6Bに示されるように、入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)である場合、NトランジスタN11のゲート・ソース間電圧(以下Vgs)は“VCCL”となり、ドレイン・ソース間電圧(以下Vds)は“0”となり、ゲート・ドレイン間電圧(以下Vgd)は“VCCL”となる。同様に、NトランジスタN12では、Vgsは“VCCL”となり、Vdsは“0”となり、Vgdは“VCCL”となる。PトランジスタP13は、ゲートに“VCCL”が印加されているため、ソースの電圧は“VCCL+Vtp”以下には下降しない。したがって、PトランジスタP13では、Vgsは“Vtp”となり、Vdsは“VCCL+Vtp”となり、Vgdは“VCCL”となる。PトランジスタP14では、Vgsは“0”となり、Vdsは“VCCH−(VCCL+Vtp)”となり、Vgdは“VCCH−(VCCL+Vtp)”となる。
入力信号INが第1電源電圧VCCL(ハイレベル)であるときは、ノードINBの電圧はロウレベルを示し、NトランジスタN21では、Vgsは“0”となり、Vdsは“(VCCL−Vtn)”となり、Vgdは“(VCCL−Vtn)”となる。NトランジスタN22では、Vgsは“Vtn”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となり、Vdsは“VCCH−(VCCL−Vtn)”となる。PトランジスタP23では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP24では、Vgsは“VCCH−(VCCL+Vtp)”となり、Vgdは“0”となり、Vdsは“0”となる。
PトランジスタP16では、Vgsは“VCCL”となり、Vgdは“VCCL”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP26では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vgdは“0”となり、Vdsは“VCCH−VCCL”となる。PトランジスタP15では、Vgsは“0”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となり、Vdsは“VCCH−VCCL”となる。PトランジスタP25では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vgdは“VCCH−VCCL”となり、Vdsは“0”となる。
PトランジスタP18では、Vgsは“0”となり、Vgdは“VCCL”となり、Vdsは“VCCL”となる。PトランジスタP28では、Vgsは“Vtn”となり、Vgdは“Vtn”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP17では、Vgsは“VCCL”となり、Vgdは“VCCL”となり、Vdsは“0”となる。PトランジスタP27では、Vgsは“VCCH−VCCL”となり、Vgdは“VCCH−(VCCL−Vtn)”となり、Vdsは“Vtn”となる。
図8は、第2の実施の形態に係るレベルシフト回路をスパイス(SPICE:Simulation Program with Integrated
Circuit Emphasis)によって動作をシミュレーションした結果を示す。上記で説明されたように、動作することが分かる。入力信号INは、50MHzのランダムパタンを示す信号(図8“入力IN(Vin)”)であり、出力信号OUT(図8出力Out)が、比較信号として特開平9−172368号公報に記載された回路のシミュレーションの結果(図8“出力Vg11”)とともに示される。特開平9−172368号公報に記載された回路では出力信号Vg11のロウレベル出力時の電圧が中間電位であるため、動作周波数が50MHzのランダムパタンに対する応答に対し、ジッタが発生している。実施の形態に係るレベルシフト回路では、出力信号OUTのスイングレベルは、第1電源電圧VCCLから第2電源電圧VCCHの間で、動作周波数50MHzのランダムパタンに対対して安定しており、ジッタが非常に少ないことが分かる。
上述のように、各トランジスタのゲート電圧は、ゲートが接続されるノードが浮遊状態にならずに電源電圧になるため、ジッタが小さくなる。また、回路内の各トランジスタのノード間電圧が、図6A、6Bに示される組み合わせのみであり、耐圧範囲Vbを越えることがないため耐圧面で問題ない。したがって、入力状態(ロウレベル/ハイレベル)によらず耐圧を保証することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
10 第1回路
20 第2回路
30 第3回路
50 半導体集積回路
51 内部ロジック領域
52 インターフェース領域
53 パッド
55 内部回路
56 レベルシフト回路
57 ドライバ回路
N11、N12、N21、N22 Nチャネル型MOSトランジスタ
P13〜P18、P23〜P28 Pチャネル型MOSトランジスタ

Claims (8)

  1. 第1回路および第2回路を備えるレベルシフト回路であって、
    前記第1回路は、
    出力信号の第1の論理レベルを決定する第1電源電圧と、前記出力信号の第2の論理レベルを決定する第2電源電圧とに基づいて、前記出力信号の振幅を前記第2の論理レベルに設定する第1および第2トランジスタと、前記第1電源電圧は、前記第2電源電圧と基準電源電圧との間の電圧値を示し、
    前記出力信号の振幅を前記第1の論理レベルに設定する第3および第4トランジスタと
    を備
    前記第2回路は、
    前記出力信号と、前記出力信号の論理反転された反転出力信号とを入力して前記第2の論理レベルの信号を出力するか否かを制御する第5および第6トランジスタと、
    前記第1電源電圧と前記基準電源電圧との間の電圧値を示す入力信号を入力し、前記第5および第6トランジスタを駆動する第7および第8トランジスタと、
    前記第5および第6トランジスタと、前記第7および第8トランジスタとの間に配置され、前記第5および第6トランジスタの耐圧を保護する第1耐圧保護回路と、
    前記第1耐圧保護回路と、前記第7および第8トランジスタとの間に配置され、前記第7および第8トランジスタの耐圧を保護する第2耐圧保護回路と
    を備え、
    前記第1トランジスタと前記第3トランジスタとは、第1導電型のトランジスタであって、前記第2電源電圧と前記第1電源電圧との間に直列に接続され、
    前記第2トランジスタと前記第4トランジスタとは、前記第1導電型のトランジスタであって、前記第2電源電圧と前記第1電源電圧との間に直列に接続され、
    前記第1トランジスタのソースは前記第2電源電圧に接続され、前記第3トランジスタのドレインは前記第1電源電圧に接続され、前記第1トランジスタのドレインと前記第3トランジスタのソースとの接続ノードから前記出力信号が出力され、
    前記第2トランジスタのソースは前記第2電源電圧に接続され、前記第4トランジスタのドレインは前記第1電源電圧に接続され、前記第2トランジスタのドレインと前記第4トランジスタのソースとの接続ノードから前記反転出力信号が出力され、
    前記第1トランジスタのゲートに前記反転出力信号が印加され、前記第2トランジスタのゲートに前記出力信号が印加され、前記第3トランジスタのゲートに前記第1耐圧保護回路と前記第2耐圧保護回路との第1接続ノードの電圧が印加され、前記第4トランジスタのゲートに前記第1耐圧保護回路と前記第2耐圧保護回路との第2接続ノードの電圧が印加され、
    前記第1回路は、前記第1接続ノードの電圧および前記第2接続ノードの電圧に基づいて駆動される
    レベルシフト回路。
  2. 前記第5トランジスタと前記第7トランジスタとは、前記第1接続ノードを介して直列に接続され、
    前記第6トランジスタと前記第8トランジスタとは、前記第2接続ノードを介して直列に接続され、
    前記第5トランジスタは、前記第1導電型のトランジスタであって、ソースを前記第2電源電圧に接続され、ドレインを前記第1耐圧保護回路に接続され、ゲートに前記反転出力信号が印加され、
    前記第6トランジスタは、前記第1導電型のトランジスタであって、ソースを前記第2電源電圧に接続され、ドレインを前記第1耐圧保護回路に接続され、ゲートに前記出力信号が印加され、
    前記第7トランジスタは、前記第1導電型と相補の第2導電型のトランジスタであって、ソースを前記基準電源電圧に接続され、ドレインを前記第2耐圧保護回路に接続され、ゲートに前記入力信号の論理反転された反転入力信号が印加され、
    前記第8トランジスタは、前記第2導電型のトランジスタであって、ソースを前記基準電源電圧に接続され、ドレインを前記第2耐圧保護回路に接続され、ゲートに前記入力信号が印加される
    請求項に記載のレベルシフト回路。
  3. 前記第1耐圧保護回路は、
    前記第5トランジスタと、前記第1接続ノードとの間に接続され、電流源として動作する前記第1導電型の第9トランジスタと、
    前記第6トランジスタと、前記第2接続ノードとの間に接続され、電流源として動作する前記第1導電型の第10トランジスタと
    を含み、
    前記第2耐圧保護回路は、
    前記第1接続ノードと、前記第7トランジスタとの間に接続され、電流源として動作する前記第2導電型の第11トランジスタと、
    前記第2接続ノードと、前記第8トランジスタとの間に接続され、電流源として動作する前記第2導電型の第12トランジスタと
    を含む
    請求項または請求項に記載のレベルシフト回路。
  4. 前記第9から第12トランジスタのゲートは、前記第1電源電圧に接続される
    請求項に記載のレベルシフト回路。
  5. 前記第7および第8トランジスタと、前記第2耐圧保護回路との接続ノードに、前記入力信号に応答して前記第1電源電圧を印加する第3回路をさらに具備する
    請求項1から請求項のいずれかに記載のレベルシフト回路。
  6. 前記第3回路は、
    前記第1電源電圧と、前記7トランジスタと前記第2耐圧回路とが接続される第3接続ノードとの間に直列に接続される前記第1導電型の第13および14トランジスタと、
    前記第1電源電圧と、前記8トランジスタと前記第2耐圧回路とが接続される第4接続ノードとの間に直列に接続される前記第1導電型の第15および16トランジスタと
    を備え、
    前記第13トランジスタは、ソースを前記第1電源電圧に接続され、ゲートを前記第1耐圧保護回路と前記第2耐圧保護回路との一方の接続ノードに接続され、
    前記第14トランジスタは、ソースを前記第13トランジスタのドレインに接続され、ドレインを前記第3接続ノードに接続され、ゲートに前記入力信号を論理反転した信号が印加され、
    前記第15トランジスタは、ソースを前記第1電源電圧に接続され、ゲートを前記第1耐圧保護回路と前記第2耐圧保護回路との他方の接続ノードに接続され、
    前記第16トランジスタは、ソースを前記第15トランジスタのドレインに接続され、ドレインを前記第4接続ノードに接続され、ゲートに前記入力信号が印加される
    請求項に記載のレベルシフト回路。
  7. 前記入力信号INに基づいて前記反転入力信号を生成するインバータ回路を更に具備する
    請求項1から請求項のいずれかに記載のレベルシフト回路。
  8. 請求項1から請求項のいずれかに記載のレベルシフト回路と、
    前記レベルシフト回路の出力信号に応答して駆動される出力バッファ回路と
    を具備する
    半導体集積回路装置。
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