JP2003324343A - 集積回路 - Google Patents

集積回路

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JP2003324343A
JP2003324343A JP2002128852A JP2002128852A JP2003324343A JP 2003324343 A JP2003324343 A JP 2003324343A JP 2002128852 A JP2002128852 A JP 2002128852A JP 2002128852 A JP2002128852 A JP 2002128852A JP 2003324343 A JP2003324343 A JP 2003324343A
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transistor
voltage
cascode
node
conductivity type
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JP2002128852A
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English (en)
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Vladimir Prodanov
プロダノフ ヴラジーミル
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Lucent Technologies Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2X耐性を提供しながら、2X以上の倍率の
動作電圧を有し、ゲート・ソース間、ゲート・ドレイン
間、ドレイン・ソース間のストレスのない、少なくとも
2つのICをインタフェースすることが可能な出力バッ
ファを実現する。 【解決手段】 出力バッファは、トランジスタのノード
間に印加可能な最大電圧Vmaxの大きさの約3倍まで
の電圧スイングVHIGHを有する出力信号を出力す
る。出力バッファは、第1および第2のトランジスタカ
スコードスタックを有する。それぞれのスタックは、ド
ライバトランジスタと、少なくとも1つのカスコードト
ランジスタとを有する。出力バッファはまた、それぞれ
のカスコードスタック内の各トランジスタの各ノード対
のノード間に印加可能な電圧の大きさがVmax以下に
なるように、それぞれのカスコードスタックのカスコー
ドトランジスタの少なくとも1つをバイアスするバイア
ス回路をも有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に集積回路に
関し、特に、低電圧テクノロジを比較的高電圧のテクノ
ロジとインタフェースするためのバッファに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体技術における進歩は、デバイスの
動作速度をますます増大させ、サイズをますます小さく
している。
【0003】集積回路(IC)のパフォーマンスを最大
化するためのこの継続的努力は、動作電圧の低下および
消費電力の低減を含むいくつかの追加的利益をもたらし
ている。
【0004】MOSテクノロジが0.2μm以下まで微
細化しているため、許容可能電源電圧は以前の3.3V
や5Vの標準より低くなっている。しかし、ICテクノ
ロジが開発され商用化される動作電圧が低くなるにつれ
て、別個の問題点が生じている。ほとんどは経済的理由
のためであるが、電子システムは、いくつかのテクノロ
ジ世代にわたるICを使用し、各世代は、異なる電源電
圧要件を有する。より新しい低消費電力ICをそれらに
先行するICとインタフェースする能力は、それぞれの
ICが異なる動作電圧範囲を有する場合、特に金属酸化
物半導体(MOS)に関しては、重要である。旧式の高
い動作電圧ICを低動作電圧テクノロジとインタフェー
スすることは、信頼性の問題や、一時的、さらには永久
的な損傷さえ、生じることがある。例えば、1.5V
ICのバッファ回路は、(ハイインピーダンス状態のと
き)3.3Vドライブを提供することも持続することも
できない。
【0005】このインタフェース問題を克服するため、
いくつかの解決法が提案されている。1つのアプローチ
は、同じ半導体基板上に低電圧および高電圧の両方を扱
うことが可能なMOSデバイスを開発するものである。
この「デュアル電源」アプローチは、現在のところ回路
実装においては簡単であるが、高電圧デバイスを製造す
るのに要する追加工程のために、従来の知られているM
OSテクノロジよりも相当に高価となる。現在、多くの
0.2μmテクノロジはこの「デュアル電源」アプロー
チを利用している。
【0006】別法として、低電圧MOSテクノロジを用
いて高電圧ドライブ能力を提供するためのいくつかのバ
ッファインタフェースアーキテクチャも当業者に知られ
ている。この方法を用いると、低電圧MOSテクノロジ
において実現化されながら高電圧ドライブ能力を有する
インタフェースを実現するのに要する追加回路に関連す
るコスト増分は、無視できる。
【0007】低電圧トランジスタを有する高電圧ドライ
ブバッファ(HVB/LVT:high-voltage drive buf
fer with low-voltage transistor)への従来のアプロ
ーチは、2つの基本的グループに分類することができ
る。図1に、高電圧耐性および高電圧ドライブを有する
回路を示す。このような回路は、米国特許第5,66
3,917号(発明者:Oka et al.)に提案されてい
る。図2は、高電圧耐性および低電圧ドライブを有する
回路を示す。これは、例えば、M. Pelgrom and E. Dijk
mans, "A 3/5V compatible I/O Buffer", IEEE J. of S
olid-State Circuits,vol.30, No.7, pp.823-825, Jul
y, 1995、に記載されている。
【0008】図1の回路10の目的にとって、回路内で
用いられるトランジスタのブレークダウン電圧は、(1
/2)VHIGH−[入力信号の電圧スイング]、より
わずかだけ高いと仮定される。図1の回路10は、パッ
ドドライバ12を有する。パッドドライバ12は、MO
SデバイスP、PおよびN、Nをそれぞれ有す
るpチャネルおよびnチャネルのカスコードスタックを
有する。カスコードトランジスタPおよびNによ
り、パッドノード14における出力が0VとV IGH
の間を動く一方で、4個のすべてのトランジスタP
、N、NのVGS(ゲート・ソース間電圧)お
よびVGD(ゲート・ドレイン間電圧)は(1/2)V
HIGHより低いままに、したがってトランジスタのブ
レークダウン電圧より低いままにとどまる。したがっ
て、パッドドライバ12の電圧能力は、ドライバにおい
て用いられるMOSFETの電圧能力の2倍の大きさと
なる。このような回路は「2Xドライバ」とも呼ばれ
る。
【0009】正しい動作のためには、カスコードパッド
ドライバ12は、ノード18および19において2つの
同相入力信号を必要とする。用いられるトランジスタの
電圧能力を超えないようにするために、両方の信号とも
(1/2)VHIGHを超えない電圧スイングを有して
いなければならない。これらの信号は、レベルシフタ1
6から2つの通常のインバータチェインを通じてドライ
バ12に提供される。レベルシフタ16は、0から(1
/2)VHIGHまでのスイング入力データ信号をと
り、ノード18において(1/2)VHIGHとV
HIGHの間でスイングするデータ信号を出力する。当
然、レベルシフタ16は、そのいずれのトランジスタも
電圧オーバーストレス(過大な電圧の印加)を受けない
ように実現化されなければならない。
【0010】図1の回路10とは異なり、図2の回路2
0は、低電源電圧(1/2)VHI GHからバイアスさ
れる低電圧トランジスタを有する高電圧バッファであ
り、高電圧耐性を有するが低電圧ドライブであることに
よって特徴づけられる。その結果、その出力ドライブ
は、0と(1/2)VHIGHの間だけとなる。しか
し、この構造のため、バッファがトライステートモード
にあるときは、パッド電圧が電源電圧を超えることが可
能である。すなわち、回路は、素子を損傷せずにおよそ
HIGHの電圧によってドライブされることが可能と
なる。したがって、回路は、「2X耐性」を有するとし
て特徴づけられる。図1の回路10もまた「2X耐性」
回路として特徴づけられる。
【0011】次の3つの問題点が解消されて、回路20
の2X耐性が達成される:(a)nチャネルトランジス
タNのVDG(ドレイン・ゲート間電圧)オーバース
トレス、(b)トライステートモードで、出力ノードが
電源電圧をおよそスレッショルド電圧だけ超えるとき
の、pチャネルトランジスタPの導通、および(c)
出力が電源電圧を十分に超えるときの、pチャネルトラ
ンジスタPのドレイン・バルクp−n接合のフォワー
ドバイアス。第1の問題点は、nチャネルカスコードN
を使用することにより解決され、一方、第2および第
3の問題点は、ダイナミックゲート・バルクバイアスを
使用することによって(概念的に、2対のスイッチを用
いて図示される)解消される。
【0012】最近、2倍超の電圧能力を有する2つのH
VB/LVTが報告されている。第1の回路は、2Vト
ランジスタを用いて3.3Vドライブおよび5V耐性を
有し、L. Clark, "High-Voltage Output Buffer Fabric
ated on a 2V CMOS Technology", Digest of Technical
Papers, 1999 VLSI Symposium, pp.61-62、で提案され
ている。また、カスコードスタックのストレスフリー
(オーバーストレスのない)レンジを、電源とグランド
の間の差を超えておよそスレッショルド電圧分だけ拡大
した回路が、G. Singh and R. Salem, "High-Voltage-T
olerant I/O Buffers with Low-Voltage CMOS Proces
s", IEEE J. of Solid-State Circuits, vol.34, No.1
1, pp.1512-1525, Nov. 1999、で提案されている。いず
れの回路もダイナミックゲートバイアスを用いている。
【0013】上記の文献の回路は、旧式の高動作電圧I
Cを低動作電圧テクノロジとインタフェースすることに
伴う問題点のいくつかを解決するが、これらの回路は、
重大な長期的欠点を有する。現在、半導体業界には、サ
ブ1.5V電源で駆動される0.16μm、さらには
0.13μmテクノロジへ向けて、サブ0.2μmへ移
行する動きがある。今後4年内に、電源電圧はサブ1V
レンジにさえ入る可能性があると予想される。産業界が
サブ0.2μm領域に移行しテクノロジがサブ1.5V
電源で駆動されると、インタフェースバッファは、旧式
の0.24〜0.35μmデバイスとともに機能するた
めには、従来技術の2Xより大きい倍率を扱うことが要
求されることになる。このため、小型デバイスのブレー
クダウン電圧の2倍より大きい電圧で動作する旧式のI
C素子が引き続き現実に市販されていることに鑑みる
と、ますます小型化するMOSトランジスタテクノロジ
への移行により、従来技術は、長期的解決法としては限
定されたものとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、少なくと
も2X耐性を提供しながら、2X以上の倍率の動作電圧
を有し、ゲート・ソース間、ゲート・ドレイン間、およ
びドレイン・ソース間のストレスのない、少なくとも2
つのICをインタフェースすることが可能な、改良され
た出力バッファが必要とされている。さらに、3X電圧
能力あるいはそれ以上の低電圧トランジスタで実現化さ
れた、トライステート機能付き高電圧バッファが必要と
されている。
【0015】
【課題を解決するための手段】集積回路は、トランジス
タの少なくとも1対のノード間に印加可能な最大電圧V
maxに近い最大電圧を有する出力バッファを有する。
出力バッファは、V axの大きさの約3倍までの電圧
スイングVHIGHを有する出力信号を出力することが
可能である。出力バッファは、少なくとも第1および第
2のトランジスタカスコードスタックを有する。それぞ
れのスタックは、ドライバトランジスタと、少なくとも
1つのカスコードトランジスタとを有する。出力バッフ
ァはまた、それぞれのカスコードスタック内の各トラン
ジスタの各ノード対のノード間に印加可能な電圧の大き
さがVmax以下になるように、それぞれのカスコード
スタックのカスコードトランジスタの少なくとも1つを
バイアスするバイアス回路をも有する。
【0016】少なくとも1つの電圧シフトされたデータ
信号レベルを供給するレベルシフタは、第1インバータ
を有する。第1インバータは、バイアス端子において入
力データ信号に結合する少なくとも1つの入力トランジ
スタと、入力トランジスタと直列に接続され、入力トラ
ンジスタが電圧オーバーストレスを受けないようにする
ための低電圧バイアスを有する少なくとも1つのトラン
ジスタを含むカスコードスタックと、第1ノードにおい
て電源電圧VHIGHとカスコードスタックの間に結合
する負荷トランジスタとを有する。電圧シフトされたデ
ータ信号は、およそVHIGHと、カスコードスタック
内の最上位のカスコードトランジスタに対する低電圧バ
イアスとの間の電圧スイングを有する入力データ信号に
相当して、第1ノードにおいて出力される。
【0017】ドライバとレベルシフタは、互いに結合し
て、3Xドライブおよび3X耐性を含む、3Xまでの電
圧能力を有するトライステート機能付きバッファ回路を
提供することが可能である。
【0018】本発明の上記およびその他の特徴は、添付
図面に関して提供される本発明の好ましい実施例につい
ての以下の詳細な説明からよりよく理解される。
【0019】
【発明の実施の形態】図3Aは、低電源電圧ICチップ
と高電源電圧ICチップをインタフェースするためのト
ライステート機能付きCMOSバッファ30の概念図で
ある。バッファ30は、入力において低電圧電源から入
力データ信号を受け取り、入力データ信号に対応するが
グランドと高電源電圧VDDの間の電圧スイングを有す
る出力データ信号を生成する。バッファ30は、レベル
シフタ32およびドライバ段34を有する。
【0020】レベルシフタは、回路が「アクティブモー
ド」または「トライステートモード」のいずれで動作し
ているかに応じて、図3Bおよび図3Cに示すデータ波
形V およびVを生成する。通常のように、トライス
テートモードは、OEN(出力イネーブル)入力を介し
てイネーブルされる。「アクティブモード」では、V
は一般に入力データ信号であり、Vは、図3Bに示さ
れるようにDCオフセットのあるVに対応する。必ず
しも必要ではないが、低動作電圧ICから入力される入
力データ信号は、ピークがVmaxの電圧スイングを有
し、Vmaxは、バッファ回路内のトランジスタが耐え
られる最大電圧に近い(すなわち、|V GS|,|V
GD|,|VDS|≦Vmax)ことが仮定される。
【0021】図4は、3Xのストレスフリーレンジを有
するパッドドライバ100の実施例の概念図である。す
なわち、ドライバ100は、ドライバ100内で用いら
れるトランジスタのブレークダウン電圧の約3倍までの
電圧スイングVHIGHを有する出力信号Vpadを出
力ノード102においてドライブすることが可能であ
る。ドライバ100は、出力ノード102で直列に接続
されたpチャネルカスコードスタックおよびnチャネル
カスコードスタックを有する。pチャネルカスコードス
タックは、電源電圧VHIGHと出力ノード102の間
に直列接続された少なくとも3個のpチャネルMOSト
ランジスタP、P、Pを有する。nチャネルカス
コードスタックは、出力ノード102と相対グランドV
GROUN の間に直列接続された少なくとも3個のn
チャネルMOSトランジスタN、N、Nを有す
る。
【0022】Nのゲート端子は入力データ信号V
(図3A)に接続され、Pのゲート端子はレベルシ
フトされたデータ信号V(図3A)に接続される。こ
れらの信号は、レベルシフタ回路によって供給されるこ
とが可能である。nチャネルトランジスタNのゲート
端子は、第1定電圧に接続され、この第1定電圧とV
GR OUNDの間の差がVmaxを超えないようにされ
る。真の3Xバッファの場合、第1定電圧の値は、図4
に示されるように、ほぼVmaxに等しい。pチャネル
トランジスタPのゲート端子は、第2定電圧に接続さ
れ、VHIGHとこの第2定電圧の間の差がVmax
超えないようにされる。真の3Xバッファの場合、第2
定電圧の値は、図4に示されるように、2Vmaxに設
定される。第1定電圧は、従来技術によって、バッファ
の内部で生成されることも可能である。
【0023】例示的なドライバ100において、出力ノ
ード102におけるパッド電圧がスイッチSおよびS
を制御し、それにより、これらのスイッチは、カスコ
ードトランジスタPおよびNに対するダイナミック
ゲートバイアスを提供する。以下の条件が満たされる場
合には、6個のトランジスタN、N、N、P
、およびPのいずれも、VGSまたはVDGの電
圧オーバーストレスを受けない:(1)Vpadが第1
定電圧(例えば、Vmax)より低いとき、S が閉じ
る;(2)Vpadが第2定電圧(例えば、2
max)より高いとき、Sが閉じる;(3)V
padが第1定電圧と第2定電圧の間(両端を含む)に
あるとき、SおよびSは、NおよびPのゲート
電圧を第1定電圧と第2定電圧の間(両端を含む)に維
持する。もちろん、SおよびSが両方とも閉じるこ
とはない。
【0024】Sの制御電圧(すなわち、Vpad)が
スイッチ端子電圧より低いときに閉じなければならない
(オンでなければならない)ことは、Sがpチャネル
トランジスタを用いて実現化されるべきことを示唆す
る。他方、Sは、その制御電圧がその端子電圧より高
いときに閉じなければならない(オンでなければならな
い)ため、nチャネルトランジスタを用いて実現化され
るべきである。この構成は、nチャネルトランジスタN
およびpチャネルトランジスタPを追加して図5に
示されている。各トランジスタのドレイン端子は、ノー
ド104において、トランジスタNおよびPのゲー
ト端子に接続される。
【0025】両方のスイッチトランジスタNおよびP
のゲートがVpadによって制御されるべきである
が、パッドノード102に直接には接続されないのが好
ましい。直接に接続すると、スイッチトランジスタN
およびPの電圧オーバーストレスを引き起こす。スト
レスフリー動作のためには、Pのゲート電圧は、V
adに追従すべきであるが、(2/3)VHIGHすな
わち2Vmaxを超えるべきではない。同様に、N
ゲート電圧は、Vpadに追従すべきであるが、(1/
3)VHIGHすなわちVmaxを下回るべきではな
い。図4のドライバ100がトライステートモードにあ
るとき、ノード110および112は、要求される電圧
偏差(エクスカーション)を有する。ノード112にお
ける電圧は、下方ではVGROUNDまでVpadに追
従するが、(2/3)VHIGH−Vtnを大きく超え
て増大することはない。他方、ノード110における電
圧は、電源レールまでVpadに追従するが、(1/
3)VHIGH+Vtpより大幅に低く減少することは
ない。ここで、Vtnはnチャネルデバイスのスレッシ
ョルド電圧であり、Vtpはpチャネルデバイスのスレ
ッショルド電圧である。
【0026】図5に示したドライバ100(ただし、N
およびPのゲート端子をノード110および112
にそれぞれ直接に結合したもの)を、0.25μmの
2.5Vブレークダウン電圧テクノロジと7.5VのV
HIGHを用いてシミュレートした。ドライバをトライ
ステートモードにおき(すなわち、NおよびPを両
方ともオフにした)、パッド電圧を0と7.5Vの間で
変化させた。予想されるように、8個のすべてのトラン
ジスタ(N〜NおよびP〜P)のゲート・ソー
ス間およびゲート・ドレイン間の電圧は、±2.5Vの
限界内にとどまった(すなわち、電圧はVmaxを超え
なかった)。しかし、アクティブモードでは、ノード1
12における電圧は、Vout(すなわち、Vpad
の関数であるのみならず、トランジスタNのゲート電
圧の関数でもある。同様に、ノード110における電圧
は、Vpadと、トランジスタPのゲート電圧との両
方の関数である。その結果、それぞれの入力遷移の直後
に、P(S)およびN(S)は両方ともオンに
なり、大きい「ショットスルー」(shot-through)電流が
流れる。さらに重要な点であるが、同じ時間フレーム中
に、NおよびPのゲート酸化物は電圧オーバースト
レスを受ける。この問題点は、図6の回路で解決され
る。
【0027】図6において、三重カスコードは2個の回
路に分かれる。その一方は常にトライステートモードで
動作し、スイッチングトランジスタは共有される。スイ
ッチングトランジスタの制御は、「常時トライステー
ト」回路から導かれる。スイッチトランジスタPおよ
びNは、ノード102におけるVpadの変化のみに
応答し、追加されたトランジスタNおよびPのため
の動的保護を提供する。トランジスタNおよびP
は、ゲート端子がノード104に接続され、ドレイン
端子が出力ノード102に接続される。Pのソース端
子は、Nのゲート端子に接続され、Nのソース端子
は、Pのゲート端子に接続される。これらの2つのト
ランジスタNおよびPのドレインおよびゲートノー
ドはそれぞれN およびPのゲートおよびドレインノ
ード(それぞれノード104および102ともいう)に
接続されるため、スイッチNおよびPもまたP
よびNのための保護を提供する。したがって、例示的
な高電圧バッファ・低電圧トランジスタ回路が実現され
る。
【0028】10個のすべてのトランジスタ(N〜N
,P〜P)のゲート・ソース間およびゲート・ド
レイン間の電圧は常に±(1/3)VHIGHすなわち
axに制限される。しかし、トランジスタN、P
、NおよびPのドレイン・ソース(DS)間電圧
は、少なくともスレッショルド電圧(Vtn)だけV
maxを超える可能性がある。これは、ドライバ内のデ
バイスの長さを延長することによって解決することが可
能であるが、ICに対する面積制約が増大するため、現
実的な選択肢ではないかもしれない。
【0029】NのVDSを(1/3)VHIGHすな
わちVmax以下に保つために、ノード106を(2/
3)VHIGHまで引き上げることも可能である。これ
は、図7および図8の例示的な回路配置において、トラ
ンジスタNにより実現される。同様に、PのVDS
を(1/3)VHIGHすなわちVmax以下に保つた
めに、ノード108を(1/3)VHIGHまで引き下
げることも可能であり、これは、トランジスタPによ
り実現される。なお、動作時に、Nは、ノード106
を直接(2/3)VHIGHには接続せず、代わりに、
それをノード104に接続し、ノード104は、高パッ
ド電圧に対して、所望の(2/3)V IGHの値を得
る。同様に、ノード108は、ノード104を介して間
接的に(1/3)VHIGHに下げられる。この構成
は、トランジスタNおよびPがオーバーストレスを
受けないことを保証する。
【0030】解決されるべき最後の問題点は、トランジ
スタNおよびPのドレイン・ソース間のオーバース
トレスの可能性である。以下で、トランジスタNのド
レイン・ソース間オーバーストレスの原因について簡単
に説明し、この問題点を解決するための回路を図9に示
す。Pのオーバーストレスの原因はNの場合と同様
であるため、説明しない。
【0031】102におけるパッド電圧がVHIGH
等しいとき、トランジスタNおよびNのドレイン・
ソース間電圧はそれぞれ次のようになる。 NのVDS=(1/3)VHIGH+(NのVGS
−NのVGS) NのVDS=(1/3)VHIGH+NのVGSのゲート端子における入力データ信号の入力遷移の
直後に、NのVGSおよびNのVGSが両方とも増
大することがあるため、カスコードトランジスタN
よびNはNによって導通された電流を運ぶことがあ
る。これらの変化は、NのVDSおよびNのVDS
を変化させる。第1式により、NとNのサイズを等
しくすることによって、NのVDSの変化は、ほぼ一
定に低く保たれ、(1/3)VHIGHに等しくするこ
とができる。第2式から、Nはドレイン・ソース間オ
ーバーストレスを受けることがわかる。このオーバース
トレスは、図9に示すように、Nのドレインとノード
102との間に追加のカスコードトランジスタNを接
続すれば防ぐことができる。図9においてnチャネルカ
スコードスタックにトランジスタNを追加したことに
より、Nのドレイン・ソース間電圧はVDS=(1/
3)VHIGH+(NのVGS−NのV )とな
る。今度は、単にNとNのサイズをほぼ等しくする
ことによって、このドレイン・ソース間電圧は、ほぼ一
定に低く保たれ、(1/3)VHIGHに等しくするこ
とができる。このドレイン・ソース間オーバーストレス
保護のためには、パッドノードの電位がVHIGHであ
るときは必ずNのゲート端子の電位がVHIGHであ
ることが必要である。しかし、パッドノード102がV
ROUNDへ向かって動くとき、トランジスタN
ゲート端子電位は(1/3)VHIGHに低下すべきで
ある。すなわち、Nは、VHIGHないし(1/3)
HIGHのダイナミックゲートバイアスを必要とす
る。このようなバイアスは、ノード108において容易
に得られる。
【0032】同様に、Pのドレイン・ソース間オーバ
ーストレスは、Pのドレイン端子と出力ノード102
との間に接続されたPカスコードトランジスタの追加
によって除去される。図9に示されるように、必要なダ
イナミックバイアス(0ないし(2/3)VHIGH
は、トランジスタPをノード106に接続することに
よって得られる。
【0033】図10は、ゲート・ソース間、ゲート・ド
レイン間、およびドレイン・ソース間のオーバーストレ
スのない3Xドライバを実現する際の上記のものと同じ
基本的なアプローチが、ゲート・ソース間、ゲート・ド
レイン間、およびドレイン・ソース間のオーバーストレ
スのない2Xドライバ200を提供するためにも利用可
能であることを示すための図である。なお、図10のド
ライバ200は、図4〜図9に示したように出力ノード
202で接続されたnチャネルおよびpチャネルのカス
コードスタックを有する。電源レールは、3Vmax
代わりに、2Xドライバ200では2Vmaxに設定さ
れる。また、VHIGHとノード204の間の差がV
maxより大きくならず、かつ、ノード204とV
GROUNDの間の差がVmaxより大きくならないよ
うに、PおよびNのゲート端子は、ノード204
(Vmaxとして図示)で単一の定電圧に接続される。
のゲート端子における入力データ信号は、Vmax
の最大電圧スイングを有する可能性があり、Pのゲー
ト端子における入力データ信号は、Nの入力データ信
号を、ノード204におけるDC値だけレベルシフトし
たものである。すなわち、データ信号は、Vmaxと2
maxの間を動く。制御回路206および208はそ
れぞれ、nチャネルトランジスタNおよびpチャネル
トランジスタPにダイナミックゲートバイアス信号G
nおよびGpを提供する。
【0034】信号GnおよびGpは両方とも、ノード2
02において生成される出力信号と同相であり、電圧ス
イングはVmaxであり、GnはVmaxとVHIGH
の間を動き、GpはVGROUNDとVmaxの間を動
く。図10の回路200がどのようにしてストレスフリ
ー動作を提供するかを理解するため、入力遷移前後の回
路の挙動を考える。初期条件は次の通りであると仮定す
る:入力はローであり(Nのゲートは0Vであり、P
のゲートはVmaxである)、出力はVHI GHであ
る。バイアス回路206、208の作用により、Gnお
よびGpはそれぞれVHIGHおよびVmaxである。
これらの指定された条件の下で、任意の2つのトランジ
スタ端子間の電位差はVmaxを超えないことを示すこ
とができる。
【0035】Nのゲート端子における入力信号がハイ
になると、Nによって運ばれる電流は増大する。この
電流がNおよびNを流れるため、NおよびN
トランジスタソース電位はそれらの初期値Vmax−V
tnおよび2Vmax−Vtnから減少する。NとN
が同等である場合、両方のトランジスタのソース減少
分は等しく、NのVDSは最初から一定のままであ
り、ほぼVmaxに等しい。Nのドレイン・ソース間
電圧もまた、Vmaxより小さい。負荷キャパシタンス
が放電されると、Nのドレイン電圧は減少する。ある
時点に、バイアス回路206が活性化され、Nのゲー
ト電圧を低下させて、トランジスタNのVGDが大き
くなりすぎないようにする。出力ノード202は、V
GROUNDに達するまで放電し続け、そこで落ち着
く。
【0036】出力が「ロー」すなわちVGROUND
あり、入力がVmaxである場合、どの端子間電圧もV
maxを超えないことを示すことができる。回路200
は、「ハイ」から「ロー」への入力遷移(および「ロ
ー」から「ハイ」への出力遷移)のときも同様の挙動を
示す。この遷移中、Pの存在により、トランジスタP
は、ドレイン・ソース間電圧が大きくならないように
抑制される一方、制御回路208が、Pに対するゲー
ト・ソース間およびゲート・ドレイン間のオーバースト
レス保護を提供する。
【0037】バイアス回路206および208は、pチ
ャネルトランジスタPおよびPならびにnチャネル
トランジスタNおよびNとともに、図10に示され
るように実現化される。pチャネルトランジスタP
は、そのゲート端子が出力ノード202でVpad
接続され、ドレイン端子はノード204で定電圧に接続
され、ソース端子はNのゲート端子に接続される。ト
ランジスタPは、そのゲート端子がノード204に接
続され、ドレイン端子は出力ノード202に接続され、
そのソース端子はNのゲート端子に接続される。同様
に、バイアス回路208は、nチャネルトランジスタN
のゲート端子が出力ノード202に接続され、そのソ
ース端子がPのゲート端子に接続され、そのドレイン
端子が204で定電圧に接続されて、実現化される。n
チャネルトランジスタNは、そのゲート端子がノード
204で定電圧に接続され、そのソース端子はPのゲ
ート端子に接続され、そのドレイン端子は出力ノード2
02に接続される。バイアス回路は、静止電力を消費し
ないという利点を有する。
【0038】図11〜図13は、3Xトライステート機
能付きバッファで用いられる例示的なレベルシフタ回路
300の回路図である。この回路は、信号Vをドライ
バ100に提供するために使用可能である。レベルシフ
タ回路は、入力nチャネルトランジスタと、入力トラン
ジスタを電圧オーバーストレスから保護し少なくとも1
つのnチャネルカスコードトランジスタを有するカスコ
ードスタックと、出力ノードにおいてカスコードスタッ
クに接続される負荷トランジスタとを有する。図11に
示すように、信号を前述のようなドライバに提供するた
めのレベルシフタ300は一般に、直列に接続された少
なくとも4個のnチャネルトランジスタN、N、N
10およびN11を有する変形N−MOSインバータと
して例示される。入力トランジスタNのソース端子は
VGROUNDに接続され、カスコードトランジスタN
のソース端子はNのドレイン端子に接続され、カス
コードトランジスタN10のソース端子はNのドレイ
ン端子に接続され、負荷トランジスタN11のドレイン
およびゲート端子は両方とも電源VHIGHすなわち3
maxに接続される。トランジスタN11とN10
互いに第1出力ノード302で接続される。Nのゲー
ト端子は、最大電圧スイングがVmaxを超えない入力
データ信号に接続される。この入力データ信号は、低電
圧ICによって提供されることが可能である。Nおよ
びN10のゲート端子はそれぞれ第1定電圧および第2
定電圧に接続され、VHIGHと第2定電圧の間の差が
ma を超えず、かつ、第1定電圧とVGROUND
の間の差がVmaxを超えないようにされる。真の3X
レベルシフタ段の場合、第1および第2定電圧はそれぞ
れVmax((1/3)VHIGH)および2Vmax
((2/3)VHIGH)である。レベルシフタ300
により、データ信号Vは出力ノード302において生
成され、これは、入力データ信号に対応するが2V
maxのDCオフセットを有する。すなわち、信号は、
図4〜図9に示したドライバ回路の必要に応じて2V
maxと3Vmaxの間を動く。明らかなように、図1
1の回路で、ゲート電圧バイアスを適当な一定値にし、
電源電圧VHIGHを大きくして、さらにnチャネルカ
スコードを単に追加することによって、さらに高い電圧
シフトされたデータ信号が得られる。
【0039】回路300は、ノード302において非常
にロバストな出力信号を提供するが、静止電力を消費す
ることがある。この静止電力消費を低減するため、入力
データ信号のデューティサイクルを低減することができ
る。入力データ信号のデューティサイクルが低減される
場合、出力デューティサイクルは依然として保持されな
ければならない。したがって、例示的なレベルシフタは
さらに、半サイクルだけ入力インバータと位相がずれて
ドライブされる第2のインバータ段と、2つのインバー
タ段を接続するRS(リセット−セット)ラッチとを有
することが可能である。レベルシフタのこの実施例を図
12に示す。
【0040】図12のレベルシフタは、RSラッチ30
6に接続されたインバータ300aおよびインバータ3
00b(N12、N13、N14、およびN15)を有
する。レベルシフタはまた、オプションとして、クロス
接続されたpチャネルトランジスタPおよびPと、
追加の直列nチャネルトランジスタN16およびN
とを有する。これらのデバイス(P8,P9,N16,
N17)は必ずしも必要ではないが、レベルシフタが出
力308および310においてなめらかな出力波形を生
成するのを助ける。それぞれのインバータ300a、3
00bは、ゲート端子で入力信号INおよびIN
接続された入力トランジスタと、カスコードスタック
と、負荷トランジスタとを有する。入力信号INおよ
びINは、50%より低い低減されたデューティサイ
クルを有するように図示されている。「破線」の波形
は、50%のデューティサイクルを有する入力波形を示
す。カスコードトランジスタは、すべてのデバイスに対
するオーバーストレス保護を提供する。効果的なオーバ
ーストレス保護のため、すべてのデバイスは同じサイズ
であることが好ましい。入力トランジスタと負荷トラン
ジスタのサイズが等しい場合、図12のレベルシフタ
は、大信号に対してほぼ1の利得を示す。インバータ利
得は、1次のオーダーでは、プロセス変動および温度変
動に対して反応しない。しかし、図12のレベルシフタ
は、入力信号INおよびINが(図12の破線の入
力信号で示すように)50%という通常のデューティサ
イクルを有する場合には、静止電力を消費する。
【0041】インバータ段300a、300bは、それ
らの入力が「ハイ」であるときに静止電力を消費するた
め、2つのインバータがインパルスドライブされる場合
には静止電力消費を低減することができる。しかし、ラ
ッチ306がその状態を変えることができるためには、
インパルス継続時間は、十分に大きくされるべきであ
る。2つのインバータがパルスドライブされる場合、両
方のインバータ出力はほとんどの時間「ハイ」となる。
その状態を保持することができるためには、RSラッチ
306は、(NORゲートではなく)NANDゲートを
用いて実現化されるべきである。
【0042】図13の回路は、変形パルス信号IN
よびINを生成する1つの手段を例示する。図13の
回路はまた、出力316および318において0とV
maxの間の電圧スイングを有するさらに2つの信号を
生成するという追加的な利点を提供する。これらの信号
の一方は、ドライバ段100のnチャネルトランジスタ
をドライブする信号Vを提供するために使用可能
である。
【0043】図13の所望のインパルスドライブは、
「ワンショット」回路を用いて実現される。この回路
は、入力回路314内の3個のMOSインバータと、入
力回路314内の2個のNANDゲートと、NANDに
よるRSラッチ312とを使用する。トランジスタ
、N、N12およびN13もまた、このワンショ
ット回路の一部である。よりなめらかな波形の生成のた
めに、pチャネルトランジスタP10およびP11を含
めることも可能である。パルスは、正の入力遷移がある
ときにはトランジスタNのゲートにおいて、また、負
の入力遷移があるときには入力トランジスタN12のゲ
ートにおいて、生成される。生成されるパルスの継続時
間は、Tmos+TN8/N9+TRSにほぼ等しい。
ただし、TmosはMOSインバータの遅延であり、T
N8/N9はN/Nインバータの遅延であり、T
RSはRSラッチ312のスイッチング遅延である。R
Sラッチ306およびRSラッチ312が等しい負荷を
受け、それらの対応するドライブ回路に対して小さい負
荷しか示さない限り、生成されるドライブパルスの継続
時間は、RSラッチ306のスイッチングを保証するの
に十分となる。
【0044】図14は、上記のドライバ段200に接続
された、上記のレベルシフタ回路300を有する、3X
トライステート機能付き出力バッファ回路400の実施
例である。トライステート機能付き7V出力バッファ4
00は、0.25μm 2.5V CMOSプロセスで
製造された。この回路は、200MHzで10pFの負
荷キャパシタンスをドライブするように設計された。ト
ランジスタサイズ(幅/長さ、単位μm)は次の通りで
あった。 N〜N,N 370/0.24 N,N 37/0.24 N 740/0.24 N〜N17 0.6/0.24 P〜P,P 1300/0.28 P,P 74/0.28 P 1300/0.28 P〜P11 2.1/0.28
【0045】上記のように設計された回路はテストさ
れ、「オン・ウェハ」プロービングが正しく実行され
た。高電圧能力を確認するため、バッファを「パッケー
ジ環境」で動作させながら、内部ノード104、106
および108がモニタされた。これは、PCB(プリン
ト回路基板)上に直接にベアダイをボンディングし、ア
クティブプローブを使用することによって行われた。そ
して、得られた波形を、ノード102で生成された出力
波形と比較した。電位差V102−V106、V 02
−V108およびV102−V104は、GSおよびG
D電圧オーバーストレスの有無を示す。これらの差は、
およそ±2.5Vの限界内にとどまった。したがって、
開発されたバッファ回路の電圧ドライブおよび耐性は、
回路内で使用されるMOSデバイスのブレークダウン電
圧のほぼ3倍の大きさである。
【0046】図15は、図7〜図9に記載した回路が入
力バッファ回路を形成するために用いられることを例示
する。この入力バッファ回路は、ノード102において
0と3Vmaxの間でスイングする入力信号を受け取
り、出力ノード506において0とVmaxの間でスイ
ングする出力データを生成する。もちろん、出力信号
は、通常のように、インバータ510またはインバータ
のチェインによって増幅されることが可能である。図7
〜図9のnチャネルおよびpチャネルのカスコードスタ
ックは、例示した入力ドライバの作用には不要である。
この回路は、破線のボックス508内に示されている。
これらのカスコードスタックは、Pのゲートを電源電
圧に接続し、NのゲートをVGROUNDに接続する
ことによって無効化することが可能である。
【0047】入力段502は、図7〜図9に示したよう
に、トランジスタN〜NおよびP〜Pから、特
に、図7および図8で導入された回路配置から、設計す
ることが可能である。同様に、nチャネルトランジスタ
5aおよびN4aを含む図10のバイアス回路208
は、図示のように入力段502に接続されることが可能
である。高電圧ICからノード102に提示される、0
と3Vmaxの間の電圧スイングを有する入力データ信
号は、ノード506にデータ信号を生成し、これは、低
電圧ICを安全にドライブするのに適している。ノード
504におけるデータ信号は、0と2Vmaxの間の電
圧スイングを有し、ノード506におけるデータ信号は
0とVmaxの間の電圧スイングを有する。
【0048】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、少
なくとも2X耐性を提供しながら、2X以上の倍率の動
作電圧を有し、ゲート・ソース間、ゲート・ドレイン
間、およびドレイン・ソース間のストレスのない、少な
くとも2つのICをインタフェースすることが可能な、
改良された出力バッファが実現される。さらに、3X電
圧能力あるいはそれ以上の低電圧トランジスタで実現化
された、トライステート機能付き高電圧バッファが実現
される。
【0049】特許請求の範囲の発明の要件の後に括弧で
記載した番号がある場合は、本発明の一実施例の対応関
係を示すものであって、本発明の範囲を限定するものと
解釈すべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知の高電圧耐性・高電圧ドライババッファイ
ンタフェース回路の回路図である。
【図2】公知の高電圧耐性・低電圧ドライババッファイ
ンタフェース回路の回路図である。
【図3】トライステート機能付き高電圧バッファと、対
応するアクティブモードおよびトライステートモードの
波形とを示す概略図である。
【図4】3Xトライステート機能付きバッファの例示的
なドライバの回路図である。
【図5】3Xトライステート機能付きバッファの例示的
なドライバの回路図である。
【図6】3Xトライステート機能付きバッファの例示的
なドライバの回路図である。
【図7】3Xトライステート機能付きバッファの例示的
なドライバの回路図である。
【図8】3Xトライステート機能付きバッファの例示的
なドライバの回路図である。
【図9】3Xトライステート機能付きバッファの例示的
なドライバの回路図である。
【図10】2Xトライステート機能付きバッファの例示
的なドライバの回路図である。
【図11】3Xトライステート機能付きバッファの例示
的なレベルシフタ回路の回路図である。
【図12】3Xトライステート機能付きバッファの例示
的なレベルシフタ回路の回路図である。
【図13】3Xトライステート機能付きバッファの例示
的なレベルシフタ回路の回路図である。
【図14】例示的な3Xトライステート機能付き出力バ
ッファの回路図である。
【図15】3Xトライステート機能付き入力バッファの
回路図である。
【符号の説明】 10 回路 12 パッドドライバ 14 パッドノード 16 レベルシフタ 18 ノード 19 ノード 20 回路 30 トライステート機能付きCMOSバッファ 32 レベルシフタ 34 ドライバ段 100 パッドドライバ 102 出力ノード(パッドノード) 104,110,112 ノード 200 2Xドライバ 202 出力ノード 204 ノード 206,208 制御回路(バイアス回路) 300 レベルシフタ回路 300a,300b インバータ段 302 出力ノード 306 RSラッチ 308,310 出力 312 RSラッチ 314 入力回路 316,318 出力 400 3Xトライステート機能付き出力バッファ回路 502 入力段 504 ノード 506 出力ノード 510 インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J056 AA05 AA11 BB58 CC04 CC14 CC21 DD13 DD29 EE07 EE12 FF07 FF08 GG09 GG12 KK01 KK03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタの少なくとも1対のノード
    間に印加可能な最大電圧Vmaxに近い最大電圧を有す
    る出力バッファを有する集積回路において、 出力バッファは、Vmaxの大きさの約3倍までの電圧
    スイングVHIGHを有する出力信号を出力し、 前記出力バッファは、 (a)それぞれのスタックが、ドライバトランジスタ
    と、少なくとも1つのカスコードトランジスタとを有す
    る、少なくとも第1および第2のトランジスタカスコー
    ドスタックと、 (b)前記出力信号に応答して、それぞれのカスコード
    スタック内の各トランジスタの各ノード対のノード間に
    印加可能な電圧の大きさがVmax以下になるように、
    それぞれのカスコードスタックの前記少なくとも1つの
    カスコードトランジスタをバイアスするバイアス回路と
    を有することを特徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】 前記バイアス回路は、前記第1および第
    2のカスコードスタックのそれぞれのカスコードトラン
    ジスタのバイアスノードに、出力信号電圧がおよそV
    HIGH−Vmax以上であるときにはおよそV
    HIGH−Vmaxの大きさを有する第1電圧を印加
    し、出力信号電圧がおよそVHIGH−2Vma 以下
    であるときにはおよそVHIGH−2Vmaxの大きさ
    を有する第2電圧を印加するスイッチング手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の集積回路。
  3. 【請求項3】 前記第1トランジスタカスコードスタッ
    クは、第1導電型のトランジスタを有し、前記第2トラ
    ンジスタカスコードスタックは、第2導電型のトランジ
    スタを有することを特徴とする請求項2記載の集積回
    路。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも第1および第2のトラン
    ジスタカスコードスタックはそれぞれ、少なくとも2個
    のカスコードトランジスタを有し、前記第1電圧は、前
    記第1カスコードスタック内の前記カスコードトランジ
    スタのうちの1つのカスコードトランジスタのバイアス
    ノードに接続され、前記第2電圧は、前記第2カスコー
    ドスタック内の前記カスコードトランジスタのうちの少
    なくとも1つのカスコードトランジスタのバイアスノー
    ドに接続され、前記スイッチング手段は、前記第1およ
    び第2のカスコードスタックのそれぞれの、他のカスコ
    ードトランジスタのバイアスノードに、出力信号電圧が
    およそVHIGH−V ax以上であるときには前記第
    1電圧を印加し、出力信号電圧がおよそVHIG −V
    max以下であるときには前記第2電圧を印加すること
    を特徴とする請求項3記載の集積回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング手段は、前記第1電圧
    を前記他のカスコードトランジスタの前記バイアスノー
    ドに接続する前記第2導電型の第4トランジスタと、前
    記第2電圧を前記他のカスコードトランジスタの前記バ
    イアスノードに接続する前記第1導電型の第4トランジ
    スタとを有することを特徴とする請求項4記載の集積回
    路。
  6. 【請求項6】 前記第4トランジスタは、前記カスコー
    ドスタックの前記他のトランジスタの前記バイアスノー
    ドに接続された第1ノードで互いに接続され、 前記スイッチング手段は、 前記第1導電型の前記第4トランジスタの前記バイアス
    ノードを出力ノードに接続する前記第2導電型の第5ト
    ランジスタと、 前記第2導電型の前記第4トランジスタの前記バイアス
    ノードを前記出力ノードに接続する前記第1導電型の第
    5トランジスタとをさらに有し、 前記第5トランジスタはそれぞれ前記第1ノードに接続
    されたバイアスノードを有することを特徴とする請求項
    5記載の集積回路。
  7. 【請求項7】 前記第4トランジスタの前記バイアスノ
    ードどうしの間に接続された、前記第2導電型の第6ト
    ランジスタおよび前記第1導電型の第6トランジスタを
    さらに有し、 前記第6トランジスタは、前記出力ノードに接続された
    バイアスノードを有することを特徴とする請求項6記載
    の集積回路。
  8. 【請求項8】 前記第4トランジスタの前記バイアスノ
    ードどうしの間に接続された、前記第2導電型の第6ト
    ランジスタおよび前記第1導電型の第6トランジスタを
    さらに有し、 前記第6トランジスタは、前記第1ノードにおいて互い
    に接続され、 前記第1導電型の前記第6トランジスタのバイアス端子
    は、前記第1導電型の前記第4トランジスタのバイアス
    端子に接続され、 前記第2導電型の前記第6トランジスタのバイアス端子
    は、前記第2導電型の前記第4トランジスタのバイアス
    端子に接続されることを特徴とする請求項6記載の集積
    回路。
  9. 【請求項9】 前記第1カスコードスタックは、前記第
    1カスコードスタックの前記他のカスコードトランジス
    タと前記出力ノードとの間に接続された前記第1導電型
    の第7トランジスタをさらに有し、 前記第2カスコードスタックは、前記第2カスコードス
    タックの前記他のカスコードトランジスタと前記出力ノ
    ードとの間に接続された前記第2導電型の第7トランジ
    スタをさらに有し、 前記第2導電型の前記第7トランジスタのバイアスノー
    ドは、前記第2導電型の前記第4トランジスタのバイア
    スノードに接続され、 前記第1導電型の前記第7トランジスタのバイアスノー
    ドは、前記第1導電型の前記第4トランジスタのバイア
    スノードに接続されることを特徴とする請求項8記載の
    集積回路。
  10. 【請求項10】 前記バッファがアクティブモードにあ
    るときに、少なくとも1つの電圧シフトされたデータ信
    号を少なくとも1つのカスコードスタックの前記ドライ
    バトランジスタに提供するレベルシフタ回路をさらに有
    し、 前記回路は、イネーブル信号に応答して前記バッファを
    トライステートモードにおくように構成されることを特
    徴とする請求項1記載の集積回路。
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