JP5886104B2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射装置の燃料噴射ポンプに関し、より詳細にはコントロールラックの凍結防止の技術に関する。
従来、ポンプヘッドとポンプポンプハウジングとから形成されるラック室にコントロールラックが配置されたエンジンの燃料噴射ポンプが公知となっている。コントロールラックを操作することにより、燃料噴射ポンプがエンジンに供給する燃料の量を調整することができる。このような燃料噴射ポンプにおいて、常温状態のエンジンを始動する際に供給する燃料の量よりも低温状態のエンジンを始動する際に供給する燃料の量を増加させて、エンジンの始動性を向上させるものがある。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の燃料噴射ポンプは、エンジンの温度状態に応じてコントロールラックを移動させているリンクのストッパー位置を切り替える。これにより、コントロールラックの移動量を変更させてエンジンの始動性を向上させる。しかし、エンジンから侵入したブローバイガスに含まれる水分が凝縮してコントロールラックに付着している場合、コントロールラックの周囲の温度が氷点よりも下回ると水分がコントロールラック上で凍結する。この結果、コントロールラックが氷滴により動かなくなりエンジンに燃料が供給できなくなる可能性があった。
特開平8−128335号公報
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、コントロールラックに水分が付着し、当該水分が凍結することによるエンジンの始動不良を防止する燃料噴射ポンプの提供を目的とする。
請求項1においては、ポンプヘッドとポンプハウジングの内部に構成されるラック室に燃料噴射量を調整するコントロールラックが配置されるエンジンの燃料噴射ポンプであって、前記ポンプヘッドには、前記ラック室に連通される潤滑油供給孔が形成され、当該潤滑油供給孔を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段が具備され、前記潤滑油供給手段は、シリンダと、前記シリンダに摺動自在に挿入されるピストンと、前記ピストンを付勢する付勢部材とを備え、前記シリンダと前記ピストンから構成される油室は、電磁弁を介して前記潤滑油供給孔に接続されるとともに、逆止弁を介して前記エンジンから前記燃料噴射ポンプに潤滑油を供給する潤滑油通路に接続されるものである。
請求項2においては、前記電磁弁は、前記エンジンの停止後に所定時間だけ開状態となるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に係る発明によれば、ラック室に潤滑油通路を介して潤滑油を供給することで、コントロールラックに潤滑油を塗布することができる。これにより、コントロールラック20の凍結によるディーゼルエンジンの始動不良が防止される。
また、電磁弁の開閉によりディーゼルエンジンを潤滑している潤滑油をコントロールラックに塗布することができる。これにより、コントロールラックの凍結によるディーゼルエンジンの始動不良が防止される。
請求項2に係る発明によれば、ディーゼルエンジンの運転中に余分な潤滑油が注入されず、コントロールラックに潤滑油を自動的に塗布することができる。これにより、コントロールラック20の凍結によるディーゼルエンジンの始動不良が防止される。
本発明に係る燃料噴射ポンプの第一実施形態における構成を示した一側面断面図。 本発明に係る燃料噴射ポンプの第一実施形態における構成を示した他側面断面図。 本発明に係る燃料噴射ポンプと潤滑油供給装置30との構成を示した概略図。 本発明に係るディーゼルエンジンと燃料噴射ポンプとにおける潤滑油の供給経路を示すブロック図。 本発明に係る燃料噴射ポンプの制御態様を表すフローチャートを示す図。
以下では、本発明に係る燃料噴射ポンプにおける第一実施形態である燃料噴射ポンプ1の構成について図1から図3を用いて説明する。なお、本発明には、各実施形態に示す構成を相互に組み合わせた構成も含まれる。
燃料噴射ポンプ1は、燃料をディーゼルエンジン40(図3参照)の図示しない燃料噴射ノズルに供給するものである。本実施形態の燃料噴射ポンプ1は、ディーゼルエンジン40の各気筒に燃料を分配して供給する、いわゆる分配型の燃料噴射ポンプ1である。図1および図2に示すように、燃料噴射ポンプ1は、ポンプハウジング2とポンプヘッド3と潤滑油供給手段である潤滑油供給装置30とから構成される。
ポンプハウジング2は、燃料噴射ポンプ1の下半部を成す構造体である。ポンプハウジング2の上面には、略直方体形状に下方に凹んだ窪みが形成される。ポンプハウジング2の下部には、カム室4が形成される。カム室4は、後述のカム軸6が配置されるとともにポンプハウジング2の内部を潤滑した潤滑油が貯留可能に構成される。ポンプハウジング2には、ガバナ装置22を取り付けるためのガバナフランジ2aがポンプハウジング2と一体的に形成される。ポンプハウジング2には、カム軸6、タペット8、伝達軸11等が組み付けられる。
ポンプヘッド3は、燃料噴射ポンプ1の上半部を成す構造体である。ポンプヘッド3はポンプハウジング2の上に固定される。ポンプハウジング2の上面のうち前記窪みを形成している部分と、ポンプヘッド3の下面と、によって取り囲まれる空間は、ラック室5を成している。ラック室5はカム室4の上方に配置される。ポンプヘッド3には、プランジャ12、プランジャバレル13、スプリング14、分配軸15、スリーブ17、および調量機構18(図2参照)等が組み付けられるとともに、ラック室5に潤滑油供給孔10が形成される。
カム軸6はカム室4に水平に架け渡される長い略円柱形状の部材である。カム軸6は、ベアリング等を介してポンプハウジング2に回転可能に支持される。カム軸6の途中部には、後述のプランジャ12を駆動させるカム6aが固定される。カム軸6の一側端部はガバナフランジ2aよりも突出している。カム軸6の他側端部にはカムギヤ7が固定される。カムギヤ7はディーゼルエンジン40のギヤケース43の内部の図示しない各種ギヤと連動連結される。これにより、カム軸6は、ディーゼルエンジン40の図示しないクランク軸の回転動力がギヤケース43に収容される各種ギヤを介して伝達される。
タペット8は下端部を閉塞した略円筒形状の部材である。タペット8は、ポンプハウジング2に形成されたタペット孔2bに摺動可能に嵌装される。タペット孔2bは、カム室4とラック室5とを上下方向に連通するように形成された孔であり、タペット8により概ね塞がれている。タペット8は、その軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるように、カム軸6の上方に配置される。タペット8の下端部には、ローラ9がカム6a上を転動可能に設けられる。
潤滑油供給孔10は、潤滑油をラック室5に供給するための孔である。潤滑油供給孔10は、ポンプハウジング2のラック室5と燃料噴射ポンプ1の外部とを連通するようにポンプヘッド3に形成される。
伝達軸11は、ポンプハウジング2に支持される略円柱形状の部材である。伝達軸11はその軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるように、カム軸6の上方に配置される。伝達軸11はポンプハウジング2に形成された伝達軸孔2cに回転可能に嵌装される。伝達軸孔2cはカム室4とラック室5とを上下方向に連通するように形成された孔であり、伝達軸11により概ね塞がれている。伝達軸11は、ベベルギヤ6b・6cを介してカム軸6と連動連結される。
プランジャ12は、燃料を加圧するものである、プランジャ12は、略円柱形状の部材であり、ポンプヘッド3に固定されたプランジャバレル13に嵌装される。プランジャ12の上面とプランジャバレル13の内周面とで取り囲まれる空間は加圧室13aを構成している。プランジャ12は、その軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるようにカム6aの上方に配置される。プランジャ12はプランジャバレル13の内周面に沿って軸線方向に摺動可能、かつ、周方向に回転可能に構成される。
プランジャ12の下端部には、タペット8が係止される。さらに、プランジャ12の下端部には、圧縮コイルバネであるスプリング14が嵌装される。スプリング14の上端部はバネ受け16を介してポンプヘッド3に当接され、スプリング14の下端部はタペット8底部に当接される。これにより、タペット8は、スプリング14の付勢力により下方に付勢され、ローラ9を介してカム6aに常に当接される。
分配軸15はポンプヘッド3に支持される略円柱形状の部材である。分配軸15はポンプヘッド3に固定されたスリーブ17に回転可能に嵌装される。分配軸15は、その軸線方向がカム軸6に垂直な方向となるように伝達軸11の上方に配置される。分配軸15は、伝達軸11と連動連結される。
図2に示すように、調量機構18は、燃料噴射ポンプ1からディーゼルエンジン40の各気筒に供給する燃料の量を調整するための機構である。調量機構18は、ラックガイド19、コントロールラック20、コントロールスリーブ21を具備する。
ラックガイド19は、コントロールラック20を支持する部材である。本実施形態のラックガイド19は、ラック室5の内部であるポンプヘッド3の下面に固定される。ラックガイド19には、コントロールラック20を貫装するための貫装孔が形成される。
コントロールラック20は棒状の部材である。コントロールラック20はラックガイド19の貫装孔に貫装される。コントロールラック20はラックガイド19の貫装孔内を摺動可能である。コントロールラック20の一側端部はコントロールスリーブ21に接続され、コントロールラック20の中途部はピン等を介して後述するガバナ装置22のリンク28に接続される。
コントロールスリーブ21は略円筒形状の部材である。コントロールスリーブ21は、プランジャ12とバネ受け16との間に挟まれた状態でプランジャ12に嵌装される。コントロールスリーブ21は、バネ受け16の内周面に沿って周方向に回転可能である。このときプランジャ12は、コントロールスリーブ21の回転にともなってコントロールスリーブ21と一体的に回転する。
次に、燃料噴射ポンプ1に取り付けられるガバナ装置22について、図1および図2を参照して説明する。
ガバナ装置22は調量機構18を作動させるための装置である。ガバナ装置22は、支持部材23、複数の遠心錘24・24・・・・、スライド体25、ガバナアーム26、リンク28および、ガバナハウジング27等を備える。これらの部材を収容したガバナハウジング27がボルト等を用いてガバナフランジ2aに取り付けられる。
支持部材23は、遠心錘24・24・・を支持する部材である。支持部材23は、カム軸6上のガバナフランジ2aの内側となる位置に固定される。支持部材23はカム軸6の回転にともなってカム軸6と一体的に回転する。支持部材23には、複数の遠心錘24・24・・が支持される。
遠心錘24・24・・は、スライド体25を摺動させる錘である。複数の遠心錘24・24・・は、その一端がカム軸6の軸心から離間可能に支持部材23に支持される。複数の遠心錘24・24・・の他端は、カム軸6の先端部に嵌装されるスライド体25の一端に当接される。スライド体25は、遠心錘24・24・・の一端がカム軸6から離間する方向に移動すると、遠心錘24・24・・の他端によって軸方向に押し出される。
スライド体25は、ガバナアーム26を押し出す部材である。スライド体25は、ガバナハウジング27に回転自在に支持されるガバナアーム26の一側に当接される。ガバナアーム26の他側には、リンク28が接続される。リンク28は、ガバナフランジ2aに形成されたガバナ連通孔2dを介してコントロールラック20に接続される。
図3に示すように、潤滑油供給装置30は、ラック室5の内部に潤滑油を供給する。潤滑油供給装置30は、ディーゼルエンジン40の近傍に配置される。潤滑油供給装置30は、シリンダ31とピストン32と付勢部材である圧縮ばね34と電磁弁38、およびこれらを制御する制御装置39とから構成される。
潤滑油供給装置30は、有底円筒状のシリンダ31にピストン32が摺動自在に挿入されて構成される。潤滑油供給装置30は、シリンダ31とピストン32とから油室33が構成される。また、ピストン32は、圧縮ばね34によってシリンダ31の底部に向かって付勢されている。つまり、潤滑油供給装置30は、圧縮ばね34によって油室33の容積が縮小するように付勢されている。潤滑油供給装置30の油室33は、ディーゼルエンジン40のオイルパン41から燃料噴射ポンプ1の潤滑油が供給される潤滑油通路35aに逆止弁36を介して接続される。さらに、潤滑油供給装置30の油室33は、潤滑油通路35bによってノズル37を介して燃料噴射ポンプ1の潤滑油供給孔10に接続される。潤滑油通路35bの途中部には閉状態(ポジションA)と開状態(ポジションB)とに切り換え可能な電磁弁38が設けられる。
制御装置39は、潤滑油供給装置30の制御を行う。制御装置39は、潤滑油供給装置30の制御を行うための種々のプログラムやデータが格納される。制御装置39は、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
制御装置39は、ディーゼルエンジン40の各種装置やセンサーに接続される。具体的には、制御装置39は、ディーゼルエンジン40の電源スイッチ44に接続され、電源スイッチ44の入り信号を取得することができる。制御装置39は、潤滑油供給装置30の電磁弁38に接続され、電磁弁38の開閉を制御することができる。
このように、潤滑油供給装置30は、逆止弁36の作用により逆流することなく潤滑油通路から油室33の内部に潤滑油が供給可能に構成される。また、潤滑油供給装置30は、制御装置39による電磁弁38の開閉により油室33内の潤滑油を燃料噴射ポンプ1のラック室5の内部に供給可能に構成される。なお、潤滑油供給装置30は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、作業者がスポイト等によってポンプヘッド3の潤滑油供給孔10から潤滑油を供給するものでもよい。
以下では、このように構成される燃料噴射ポンプ1の動作態様について説明する。
カム軸6が回転すると、カム6aに当接しているタペット8がタペット孔2b内を上下方向に往復運動する。これにともなって、プランジャ12がプランジャバレル13内を上下方向に往復運動する。これにより、燃料は、加圧室13a内に吸入および加圧された後に分配軸15に供給される。
分配軸15は、カム軸6が回転することにより、ベベルギヤ6b・6cおよび伝達軸11を介して回転する。分配軸15に供給された燃料は、分配軸15の回転によりよりデリバリバルブ29に供給される。よりデリバリバルブ29に供給された燃料は図示しない噴射管を通って各気筒の燃料噴射ノズルから噴射される。
ガバナ装置22において、カム軸6と一体的に回転する遠心錘24・24・・は、発生する遠心力の大きさに応じてスライド体25を移動させる。スライド体25の移動によってガバナアーム26が支持軸回りに回転される。ガバナアーム26の回転によってリンク28が移動される。リンク28の移動によってコントロールラック20がラックガイド19の貫装孔内を移動される。コントロールラック20の移動によってコントロールスリーブ21およびプランジャ12が周方向に回転される。これにより、燃料噴射ポンプ1から各気筒に供給する燃料の量を調整することを可能としている。
次に、潤滑油の循環について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、ディーゼルエンジン40および燃料噴射ポンプ1の潤滑油は、オイルパン41に貯留される。オイルパン41に貯留されている潤滑油は、潤滑油ポンプ42によって吸い上げられ、図示しないオイルフィルタ等を介してディーゼルエンジン40に供給される。ディーゼルエンジン40に供給された潤滑油は、ディーゼルエンジン40に形成される図示しない潤滑油通路を介してディーゼルエンジン40の各部に供給される。ディーゼルエンジン40の各部を潤滑した潤滑油は、オイルパン41に戻される。
また、ディーゼルエンジン40に供給された潤滑油の一部は、潤滑油通路35aを介して燃料噴射ポンプ1に供給される。燃料噴射ポンプ1に供給された潤滑油は、ポンプハウジング2の内部にある調量機構18やカム軸6を潤滑した後にディーゼルエンジン40のギヤケース43に排出される。ギヤケース43に排出された潤滑油は、オイルパン41に戻される。
さらに、ディーゼルエンジン40に供給された潤滑油の一部は、潤滑油通路を介して潤滑油供給装置30に供給される。潤滑油供給装置30に供給される潤滑油は、潤滑油ポンプ42の吐出圧と圧縮ばね34の付勢力による油室33の内圧とが等しくなるまで油室33に貯留される。そして、油室33の潤滑油は、潤滑油供給装置30の電磁弁38が閉状態(ポジションA)から開状態(ポジションB)になると圧縮ばね34の付勢力によって燃料噴射ポンプ1のラック室5に潤滑油供給孔10を介して供給される(図2白矢印参照)。
潤滑油供給装置30によって供給される潤滑油によって、ラック室5の内部に配置されるコントロールラック20に付着している水分が除去される。つまり、燃料噴射ポンプ1のラック室5の温度がブローバイガスの露点温度以下になっても、ラック室5の内部に配置されるコントロールラック20に水分が付着することがない。同時に、ラック室5の温度が氷点下になっても、コントロールラック20の凍結によるエンジンの始動不良が発生することがない。
次に、図3および図5を用いて上述の如く構成される燃料噴射ポンプ1における制御装置39の動作態様について説明する。
図3に示すように、制御装置39は、電源スイッチ44からの切り信号を取得すると、潤滑油供給装置30の電磁弁38を開状態とする。制御装置39は、所定時間経過後に電磁弁38を閉状態とする。
図5に示すように、制御装置39は、以下のステップで電磁弁38の入り切りを制御する。
まず、ステップS101において、制御装置39は、制御装置39に接続されている電源スイッチ44からの切り信号を取得する。
ステップS102において、制御装置39は、電磁弁38を開状態(ポジションB)にする。すなわち、制御装置39は、潤滑油供給装置30によって燃料噴射ポンプ1のラック室5に潤滑油を供給させる。その後、制御装置39は、ステップをステップS103に移行させる。
ステップS103において、制御装置39は、電磁弁38の開状態の時間が所定時間経過したか判定する。その結果、電磁弁38の開状態の時間が所定時間経過したと判定した場合、制御装置39は、ステップをステップS104に移行させる。一方、電磁弁38の開状態の時間が所定時間経過していないと判定した場合、制御装置39は、ステップをステップS103に戻す。
ステップS104において、制御装置39は、電磁弁38を閉状態(ポジションA)にする。
以上が本実施形態に係る燃料噴射ポンプ1の動作態様についての説明である。なお、本発明の技術的思想は、上述したディーゼルエンジン40および燃料噴射ポンプ1への適用に限るものではなく、その他の構成のエンジンおよび燃料噴射ポンプ1に適用することが可能である。
以上の如く、本発明の第一実施形態に係る燃料噴射ポンプ1は、ポンプヘッド3とポンプハウジング2の内部に構成されるラック室5に燃料噴射量を調整するコントロールラック20が配置されるエンジンの一種であるディーゼルエンジン40の燃料噴射ポンプであって、ポンプヘッド3には、ラック室5に連通される潤滑油供給孔10が形成され、潤滑油供給孔10を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段である潤滑油供給装置30が具備されるものである。このように構成することにより、ラック室5に潤滑油通路35bを介して潤滑油を供給することで、コントロールラックに潤滑油を塗布することができる。これにより、コントロールラック20の凍結によるディーゼルエンジン40の始動不良が防止される。
また、潤滑油供給装置30は、シリンダ31と、シリンダ31に摺動自在に挿入されるピストン32と、ピストン32を付勢する付勢部材である圧縮ばね34と、から構成され、シリンダ31とピストン32とから構成される油室33は、電磁弁38を介して潤滑油供給孔10に接続されるとともに、逆止弁36を介してディーゼルエンジン40から燃料噴射ポンプ1に潤滑油を供給する潤滑油通路35aに接続されるものである。このように構成することにより、電磁弁38の開閉によりディーゼルエンジン40を潤滑している潤滑油をコントロールラック20に塗布することができる。これにより、コントロールラック20の凍結によるディーゼルエンジン40の始動不良が防止される。
また、電磁弁38は、ディーゼルエンジン40の停止後に所定時間だけ開状態(ポジションB)となるものである。このように構成することにより、ディーゼルエンジン40の運転中に余分な潤滑油が注入されず、コントロールラック20に潤滑油を自動的に塗布することができる。これにより、コントロールラック20の凍結によるディーゼルエンジン40の始動不良が防止される。
1 燃料噴射ポンプ
2 ポンプハウジング
3 ポンプヘッド
5 ラック室
10 潤滑油供給孔

Claims (2)

  1. ポンプヘッドとポンプハウジングの内部に構成されるラック室に燃料噴射量を調整するコントロールラックが配置されるエンジンの燃料噴射ポンプであって、
    前記ポンプヘッドには、前記ラック室に連通される潤滑油供給孔が形成され、当該潤滑油供給孔を介して潤滑油を供給する潤滑油供給手段が具備され
    前記潤滑油供給手段は、シリンダと、前記シリンダに摺動自在に挿入されるピストンと、前記ピストンを付勢する付勢部材とを備え、
    前記シリンダと前記ピストンから構成される油室は、電磁弁を介して前記潤滑油供給孔に接続されるとともに、逆止弁を介して前記エンジンから前記燃料噴射ポンプに潤滑油を供給する潤滑油通路に接続される
    ことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 前記電磁弁は、前記エンジンの停止後に所定時間だけ開状態となる請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
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