JP5884756B2 - 行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラム - Google Patents

行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5884756B2
JP5884756B2 JP2013058983A JP2013058983A JP5884756B2 JP 5884756 B2 JP5884756 B2 JP 5884756B2 JP 2013058983 A JP2013058983 A JP 2013058983A JP 2013058983 A JP2013058983 A JP 2013058983A JP 5884756 B2 JP5884756 B2 JP 5884756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
matrix
input
calculation
small
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013058983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014186375A5 (ja
JP2014186375A (ja
Inventor
真人 大野
真人 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2013058983A priority Critical patent/JP5884756B2/ja
Priority to EP14160614.5A priority patent/EP2782022A1/en
Priority to US14/220,054 priority patent/US9645973B2/en
Priority to AU2014201685A priority patent/AU2014201685B2/en
Priority to CN201410108468.2A priority patent/CN104063358B/zh
Publication of JP2014186375A publication Critical patent/JP2014186375A/ja
Publication of JP2014186375A5 publication Critical patent/JP2014186375A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5884756B2 publication Critical patent/JP5884756B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/16Matrix or vector computation, e.g. matrix-matrix or matrix-vector multiplication, matrix factorization
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/02Digital computers in general; Data processing equipment in general manually operated with input through keyboard and computation using a built-in program, e.g. pocket calculators
    • G06F15/0225User interface arrangements, e.g. keyboard, display; Interfaces to other computer systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/02Digital computers in general; Data processing equipment in general manually operated with input through keyboard and computation using a built-in program, e.g. pocket calculators
    • G06F15/025Digital computers in general; Data processing equipment in general manually operated with input through keyboard and computation using a built-in program, e.g. pocket calculators adapted to a specific application
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B19/00Teaching not covered by other main groups of this subclass
    • G09B19/02Counting; Calculating
    • G09B19/025Counting; Calculating with electrically operated apparatus or devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Algebra (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Calculators And Similar Devices (AREA)
  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)

Description

本発明は、行列の計算を学習するための行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラムに関する。
近年、教育ツールとして、数学の教科書にある各種の計算式をその書式のままで表示(以下「数学自然表示」と称す)することが可能な関数電卓が広く普及している。そして、この数学自然表示可能な関数電卓には行列計算機能も搭載されている。
従来の関数電卓であって、行列A×行列Bの乗算結果が、その行列計算式と解の行列として表示された状態で、表示された解の行列要素の中の任意の要素を指定すると、指定された解の行列要素を計算するのに用いられた行列計算式の中の行列要素が識別表示される。これにより、行列の積の計算を行う過程において、各行列間で複数の行列要素同士がどのような組み合わせで計算されたかを容易に学習することができる行列計算装置が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、縦と横の要素の数が多い大きな行列を計算する学習において、その行列を分割した部分行列(小行列)を固有の行列名(小行列名)で置き換え、当該大きな行列を等価的に簡単化することで効率よく計算する手法がある。
特開2007−287185号公報
従来の関数電卓等では、行列計算機能は搭載されているものの、例えば、大きな行列を分割した小行列を組み合わせて簡単化した行列計算式を生成して効率よく計算する手順を学習することはできない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、行列の計算を行う際に、当該行列を分割した小行列を用いて効率よく計算する手順を学習することが可能になる行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る行列計算装置は、行列を構成する各要素の位置が表示された任意の行列を含む行列計算式を表示部に表示させる行列計算式表示制御手段と、任意の行列を前記表示部に表示させる行列表示制御手段と、前記行列表示制御手段により表示された行列を前記行列計算式表示制御手段により表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力する小行列入力手段と、前記小行列入力手段により前記行列計算式の行列の要素として入力された小行列の行列サイズと入力された要素の位置に応じて、前記行列計算式の行列のサイズを変更して表示させる行列サイズ変更表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、行列の計算を行う際に、当該行列を分割した小行列を用いて効率よく計算する手順を学習することが可能になる。
本発明の行列計算装置の実施形態に係るグラフ関数電卓10の外観構成を示す正面図。 前記グラフ関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図。 前記グラフ関数電卓10の行列サイズ対応識別色データ領域12bに記憶される識別色データの具体例を示す図。 本発明の行列計算装置の他の実施形態に係るタブレットPC10Tの外観構成を示す正面図。 前記グラフ関数電卓10による行列計算処理(その1)を示すフローチャート。 前記グラフ関数電卓10による行列計算処理(その2)を示すフローチャート。 前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に伴う行列計算式の入力とその表示動作を示す図。 前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に従い4行4列の乗算の行列計算式A・B=を小行列に分割して計算する過程(その1)の表示動作を示す図。 前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に従い4行4列の乗算の行列計算式A・B=を小行列に分割して計算する過程(その2)の表示動作を示す図。 前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に伴う各種行列計算式の識別表示動作を示す図。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の行列計算装置の実施形態に係るグラフ関数電卓10の外観構成を示す正面図である。
この行列計算装置は、以下に説明する計算専用の携帯機器(グラフ関数電卓10)として構成されるか、行列計算機能を備えたタッチパネル式PDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。
このグラフ関数電卓10の本体ケースは、ユーザが片手で十分把持できる大きさからなり、その正面の下半分の領域には、数字キー、演算キー、記号キー、各種の機能キーを配列したキー入力部16が備えられ、上半分の領域には、タッチパネル式カラー表示部17が備えられる。
図2は、前記グラフ関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。
このグラフ関数電卓10の電子回路には、コンピュータであるCPU11が備えられる。CPU11は、メモリ12に予め記憶された電卓制御プログラム、あるいはメモリ・カードなどの外部記録媒体13から記録媒体読み取り部14を介してメモリ12に読み込まれた電卓制御プログラム、あるいは通信ネットワークN上のWebサーバ(ここでは教育サーバ)20から通信部15を介してメモリ12に読み込まれた電卓制御プログラムに従い、同メモリ12を作業領域として回路各部の動作を制御する。
前記メモリ12に記憶される電卓制御プログラムとしては、各種の計算処理、グラフ描画処理、テーブル処理等を行うための計算用プログラム、通信部15を介して外部の各種電子機器と通信するための通信用プログラム他、行列の計算において当該行列を分割した小行列を用いて効率よく計算する手順を学習するための行列計算処理プログラム12pが記憶される。
前記電卓制御プログラムは、キー入力部16からのユーザ操作に応じたキー入力信号、あるいはタッチパネル式カラー表示部17からのユーザ操作に応じたタッチ入力信号、あるいは通信部15を介して外部から受信される通信信号に応じて起動される。
そして、前記メモリ12には、各種作業用の記憶領域として、行列要素入力用データ領域12a、行列サイズ対応識別色データ領域12b、行列データ領域12c、行列計算式データ領域12d、行列名/行列要素置換えデータ領域12e、表示データ領域12f、ワークエリア12gなどが確保される。
前記行列要素入力用データ領域12aには、例えば図6(A)に示すように、行列を構成する各要素の数値入力位置(行列位置)(ここでは、a11,a21,a12,a22,b11,b21,b12,b22)を表記した各種の行列計算形態の基本行列計算式(ここでは、2行2列の行列の積の行列計算式A・B=…)が記憶される。
図3は、前記グラフ関数電卓10の行列サイズ対応識別色データ領域12bに記憶される識別色データの具体例を示す図である。
この行列サイズ対応識別色データ(12b)は、行列計算処理において表示部17に表示されるm行n列の行列(行列名に置換された行列も含む)に対し、その行列サイズ(m×n)に対応した形と色の識別マークMmnを付加して表示させるための識別色を規定したもので、例えば1行2列の行列の識別マークM12(水色)、1行3列の行列の識別マークM13(緑)、2行1列の行列の識別マークM21(赤)、2行2列の行列の識別マークM22(黄緑)、2行3列の行列の識別マークM23(黄)、3行1列の行列の識別マークM31(桃色)、3行2列の行列の識別マークM32(薄緑)などとして規定される。
前記行列データ領域12cには、ユーザにより入力された任意の行列、学習教材に基づき入力された行列等の行列データが、計算対象の基になる行列データとして記憶される。
前記行列計算式データ領域12dには、前記行列要素入力用データ領域12aに記憶された基本行列計算式に基づいて、当該基本行列計算式を構成する各行列の行列要素に対し、ユーザ任意の数値が入力されて生成された行列の計算式、あるいは前記行列データ領域12cに記憶された任意の行列が小行列として組み込まれて生成された行列の計算式が記憶される。
前記行列名/行列要素置換えデータ領域12eには、前記行列計算式データ領域12dに記憶された行列の計算式について、当該計算式を構成する行列に組み込まれた小行列の行列名(小行列名)とその小行列を構成する行列要素とが対応付けられて記憶される。なお、前記小行列の行列名(小行列名)は、例えばアルファベット順にそれぞれ固有の行列名として付加されるか、当該小行列が属する行列の行列名に同行列内での行列位置に応じた添字を付加して生成される。
前記表示データ領域12fは、タッチパネル式カラー表示部17の表示画面領域に対応するカラービットマップデータの記憶領域を有し、この記憶領域には、実行中のプログラムに従い生成された表示画面データが記憶される。
このように、CPU11には、メモリ12、記録媒体読み取り部14、通信部15、キー入力部16、およびタッチパネル式カラー表示部17が接続されて構成される。
そして、このグラフ関数電卓10は、ユーザ入力されて表示された任意の行列を、前記行列要素入力用データ領域12aから読み出した基本行列計算式を構成する各行列の行列要素位置に対して小行列として組み込み任意の行列計算式を生成して表示させる機能、生成された行列計算式内の各小行列をそこに含まれる行列要素から当該小行列の行列名(小行列名)に置き換えて表示させる機能、各小行列の小行列名への置き換えに際し単位行列は単位行列記号「I」に置き換え、ゼロ行列はゼロ行列記号「0」に置き換えて表示させる機能、前記生成された行列計算式内の各小行列がそれぞれその小行列名、単位行列記号「I」、ゼロ行列記号「0」に置き換えられた状態で当該行列計算式の計算を実行する機能、この行列計算式の計算を実行した後にその計算結果を構成する小行列名を当該小行列名に置き換える前の行列要素に変換して表示させる機能、前記一連の行列計算処理に伴い表示される各行列(行列名に置換された行列も含む)に対し、その行列サイズ(m×n)に対応した形と色の識別マークMmnを付加して表示させる機能を有する。
このように構成されたグラフ関数電卓10は、CPU11が前記電卓制御プログラム(12p)に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能を実現する。
なお、この行列計算装置の実施形態は、前記グラフ関数電卓10により実現した場合について説明しているが、例えば図4に示すように、タブレットPC10Tにても、前記行列計算処理プログラム12pの各処理に応じた入力および表示動作を、タッチパネル式カラー表示部17にて行わせることで実現可能であるのは勿論である。
図4は、本発明の行列計算装置の他の実施形態に係るタブレットPC10Tの外観構成を示す正面図である。
この図4におけるタブレットPC10Tでは、タッチパネル式カラー表示部17において、前記行列要素入力用データ領域12aから選択的に読み出して表示させた基本行列計算式A・B=…の行列Aの要素入力位置a11,a21に対して、ユーザ入力された3行2列の行列Cを小行列としてドラッグ&ドロップして入力する際の行列計算処理に対応した表示動作を示している。
次に、前記構成の小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能を備えたグラフ関数電卓10の動作について説明する。
図5Aは、前記グラフ関数電卓10による行列計算処理(その1)を示すフローチャートである。
図5Bは、前記グラフ関数電卓10による行列計算処理(その2)を示すフローチャートである。
図6は、前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に伴う行列計算式の入力とその表示動作を示す図である。
行列の積の計算を行う場合に、図6(A)に示すように、タッチパネル式カラー表示部17に対し、例えば3行2列の行列Cをキーまたは手書き(文字認識)により入力して表示させると(ステップS1(Yes)→S2)、当該入力された行列Cのデータは行列データ領域12cに記憶され、同行列Cには3行2列の識別マークM32(薄緑)が付加されて表示される(ステップS3)。
そして、行列要素入力用データ領域12aに記憶されている複数種類の行列計算形態の基本行列計算式の中から、例えば正方行列の積を計算するための基本行列計算式A・B=…を選択的に読み出して表示させた状態で、前記入力された行列CをペンPにより指定し、当該基本行列計算式A・B=…の行列Aにおける要素入力位置(範囲)a11,a21に対して、矢印aに示すようにドラッグ&ドロップし小行列として入力する(ステップS4(Yes))。
すると、図6(B)に示すように、前記基本行列計算式A・B=…の行列Aにおける要素入力位置(範囲)a11,a21に前記行列(小行列名)「C」が小行列として入力されて表示されると共に(ステップS5)、この入力された小行列Cのサイズ(3行2列)と要素入力位置(範囲)a11,a21に応じて、当該行列Aのサイズが3行3列の行列に拡大されて表示される(ステップS6)。
そして、前記拡大された3行3列の行列Aには、入力された3行2列の小行列Cを分割する列の分割線d1が追加されて識別表示される(ステップS7)。
ここで、前記小行列Cが入力されて列の分割線d1が表示された行列Aについて、他の行列Bと乗算の関係にあると判断されると(ステップS8(Yes))、乗算対象である他の行列Bのサイズが前記行列Aと乗算可能な3行3列の行列に拡大されて表示される(ステップS9)。
すると、前記乗算の関係にある行列計算式A・B=…において、前記小行列Cが左側の行列Aに入力されたのか、右側の行列Bに入力されたのかが判断され(ステップS10a,S10b)、ここで、左側の行列Aに入力されたと判断されると(ステップS10a(Yes))、列または行の分割線dnが追加されたか否か判断される(ステップS11a)。
ここで、前記左側の行列Aにおいて、入力された小行列Cを分割する列の分割線d1が追加されたと判断されると(ステップS11a(Yes))、左行列の列数と右行列の行数とが等しくなければならないという行列の積の定義に基づいて、右行列Bに対し当該右行列Bを2行目までの小行列と3行目の小行列とに分ける行の分割線d2が追加されて識別表示される(ステップS12a)。こうして生成された行列計算式A・B=…は行列計算式データ領域12dに記憶される。
すると、前記小行列が入力されて分割された分割行列A内の当該小行列Cの小行列名「C」に、同小行列Cの行列要素(1,4,2,5,3,6)が対応付けられて行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録される。なおこの際、小行列がゼロ行列のときには小行列名(ゼロ行列記号)「0」、単位行列のときには小行列名(単位行列記号)「I」に設定されて登録される(ステップS13)。
そして、前記行列計算式A・B=…において、分割行列Aの列分割線d1により分割された右1列の小行列には3行1列の識別マークM31(桃色)が付加されて表示され、また、分割行列Bの行分割線d2により分割された上2行の小行列には2行3列の識別マークM23(黄)が、下1行の小行列には1行3列の識別マークM13(緑)が表示される(ステップS3)。
この後、前記同様に、前記行列計算式A・B=…の各要素入力位置(範囲)を指定して任意の行列データを小行列として入力して行くことで、当該小行列を組み合わせて簡単化した所望の行列計算式A・B=…が生成されて表示される。
図7は、前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に従い4行4列の乗算の行列計算式A・B=を小行列に分割して計算する過程(その1)の表示動作を示す図である。
図8は、前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に従い4行4列の乗算の行列計算式A・B=を小行列に分割して計算する過程(その2)の表示動作を示す図である。
例えば、図7(A)に示すように、4行4列の乗算の行列計算式A・B=…が問題として与えられた場合に、ユーザ(学習者)が、行列Aおよび行列Bそれぞれの右上2行2列の小行列が単位行列であること、同左下2行2列の小行列がゼロ行列であることを認識し、以下の通り、小行列を用いた効率的な計算の手順を学習する。
先ず、前記図7(A)で示した、4行4列の乗算の行列計算式A・B=…のうち、前記各行列右上の単位行列と左下のゼロ行列を除く各小行列C,D,E,について、図7(B)に示すように、タッチパネル式カラー表示部17に行列C=…,行列D=…,行列E=…として入力して表示させると(ステップS1(Yes)→S2)、当該入力された行列C=…,行列D=…,行列E=…のデータは行列データ領域12cに記憶され、何れも2行2列の識別マークM22(黄緑)が付加されて表示される(ステップS3)。
そして、前記問題として与えられた4行4列の乗算の行列計算式A・B=…(図7(A)参照)を計算するため、行列要素入力用データ領域12aに記憶されている複数種類の行列計算形態の基本行列計算式の中から、図7(B)に示すように、正方行列の積の基本行列計算式A・B=…を選択的に読み出して表示させた状態で、先ず、前記入力された行列CをペンPにより指定し、当該基本行列計算式A・B=…の行列Aにおける要素入力位置a11に対して、矢印bに示すようにドラッグ&ドロップし小行列として入力する(ステップS4(Yes))。
すると、図7(C)に示すように、前記基本行列計算式A・B=…の行列Aにおける要素入力位置a11に前記行列(小行列名)「C」が小行列として入力されて表示されると共に(ステップS5)、この入力された小行列Cのサイズ(2行2列)と要素入力位置a11に応じて、当該行列Aのサイズが3行3列の行列に拡大されて表示される(ステップS6)。
そして、前記拡大された3行3列の行列Aには、入力された2行2列の小行列Cを分割する列の分割線d1と行の分割線d2が追加されて識別表示される(ステップS7)。
ここで、前記小行列Cが入力されて列の分割線d1と行の分割線d2が表示された行列Aについて、他の行列Bと乗算の関係にあると判断されると(ステップS8(Yes))、乗算対象である他の行列Bのサイズが前記行列Aと乗算可能な3行3列の行列に拡大されて表示される(ステップS9)。
すると、前記乗算の関係にある行列計算式A・B=…において、前記小行列Cが左側の行列Aに入力されたのか、右側の行列Bに入力されたのかが判断され(ステップS10a,S10b)、ここで、左側の行列Aに入力されたと判断されると(ステップS10a(Yes))、列または行の分割線dnが追加されたか否か判断される(ステップS11a)。
ここで、前記左側の行列Aにおいて、入力された小行列Cを分割する列の分割線d1と行の分割線d2が追加されたと判断されると(ステップS11a(Yes))、左行列の列数と右行列の行数とが等しくなければならないという行列の積の定義に基づいて、右行列Bに対し、当該右行列Bを2行2列目までの小行列に分ける行の分割線d3および列の分割線d4が追加されて識別表示される(ステップS12a)。こうして生成された行列計算式A・B=…は行列計算式データ領域12dに記憶される。
すると、前記小行列Cが入力されて分割された分割行列Aの当該小行列Cの小行列名「C」に、同小行列Cの行列要素(2,1,4,3)が対応付けられて行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録される(ステップS13)。
続いて前記同様に、前記問題に基づき入力された行列EをペンPにより指定し、前記小行列Cが入力された行列計算式A・B=…の行列Aにおける要素入力位置a22に対して、矢印cに示すようにドラッグ&ドロップし小行列として入力する(ステップS4(Yes))。
すると、図7(D)に示すように、前記小行列Eが入力された行列計算式A・B=…の行列Aにおける要素入力位置a22に当該行列(小行列名)「E」が入力されて表示されると共に(ステップS5)、この入力された小行列Eのサイズ(2行2列)と要素入力位置a22に応じて、当該行列Aのサイズが4行4列の行列にさらに拡大されて表示される(ステップS6)。
そして、前記拡大された4行4列の計算対象行列Aには、入力された2行2列の小行列Eを分割する列の分割線d1と行の分割線d2がそのまま延長されて識別表示される(ステップS7)。
ここで、前記小行列Eが入力されて列の分割線d1と行の分割線d2が延長表示された行列Aについて、他の行列Bと乗算の関係にあると判断されると(ステップS8(Yes))、乗算対象である他の行列Bのサイズも前記行列Aと乗算可能な4行4列の計算対象行列に拡大されて表示される(ステップS9)。
なおここで、前記行列Bのサイズが前記行列Aと乗算可能な4行4列の計算対象行列に拡大された際には、当該行列サイズの拡大に対応して行の分割線d3と列の分割線d4も延長されて表示される。
すると、前記乗算の関係にある行列計算式A・B=…において、前記小行列Eが左側の行列Aに入力されたのか、右側の行列Bに入力されたのかが判断され(ステップS10a,S10b)、ここで、左側の行列Aに入力されたと判断されると(ステップS10a(Yes))、列または行の分割線dnが追加されたか否か判断される(ステップS11a)。
ここで、前記左側の行列Aにおいて、今回入力された小行列Eを分割する列の分割線d1と行の分割線d2は、前記小行列Cを入力した際に追加されており、今回は追加されていないと判断されると(ステップS11a(No))、今回小行列Eが入力された分割行列Aの当該小行列Eの小行列名「E」に、同小行列Eの行列要素(2,1,1,0)が対応付けられて行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録される(ステップS13)。
続いて前記同様に、前記問題に基づき入力された行列DをペンPにより指定し、前記行列計算式A・B=…の右行列Bにおける要素入力位置(範囲)b11に対して、ドラッグ&ドロップし小行列として入力する(ステップS4(Yes))。
すると、前記行列計算式A・B=…の右行列Bにおける要素入力位置(範囲)b11に前記行列(小行列名)「D」が小行列として入力されて表示される(図8(A)参照)と共に(ステップS5)、この入力された小行列Dのサイズ(2行2列)と要素入力位置b11に応じて、当該行列Bのサイズが4行4列の行列に拡大されて表示される(ステップS6)。
なおここでは、前記行列Aに対して小行列C,Eを入力した際に、前記行列Bも4行4列に拡大済みであるので、実際の拡大処理は行われない。
そして、前記拡大された4行4列の行列Bには、入力された2行2列の小行列Dを分割する行の分割線d3と列の分割線d4がそのまま識別表示される(ステップS7)。
ここで、今回小行列Dが入力されて行の分割線d3と列の分割線d4が表示された行列Bについて、他の行列Aと乗算の関係にあると判断されると(ステップS8(Yes))、乗算対象である他の行列Aのサイズが前記行列Bと乗算可能な4行4列の計算対象行列に拡大されて表示される(ステップS9)。
なおここでは、前記計算対象行列Aに対して小行列C,Eを入力した際に、その行列サイズは既に4行4列に拡大済みであるので、実際の拡大処理は行われない。
すると、前記乗算の関係にある行列計算式A・B=…において、前記小行列Dが左側の行列Aに入力されたのか、右側の行列Bに入力されたのかが判断され(ステップS10a,S10b)、ここで、右側の行列Bに入力されたと判断されると(ステップS10b(Yes))、行または列の分割線dnが追加されたか否か判断される(ステップS11b)。
ここで、前記右側の行列Bにおいて、今回入力された小行列Dを分割する行の分割線d3と列の分割線d4は、前記左側の行列Aに小行列Cを入力した際に追加されており、今回は追加されていないと判断されるので(ステップS11b(No))、今回小行列Dが入力されて分割された分割行列Bの当該小行列Dの小行列名「D」に、同小行列Dの行列要素(1,1,3,2)が対応付けられて行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録される(ステップS13)。
続いて前記同様に、右側の計算対象行列Bの要素入力位置(範囲)b22に対して、前記行列Eをドラッグ&ドロップし小行列として入力すると、前記同様の処理(ステップS4〜S10b(Yes))に従って、図8(A)に示すように、右側の行列Bの要素入力位置(範囲)b22に、今回入力された小行列名「E」が表示される。
そして、今回小行列Eが入力されて分割された分割行列Bの当該小行列Eの小行列名「E」に、同小行列Eの行列要素(2,1,1,0)が対応付けられて行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録される(ステップS13)。
そして、同図8(A)に示すように、前記問題の行列計算式A・B=…(図7(A)参照)においてユーザ(学習者)が認識した単位行列とゼロ行列の位置に応じて、例えば機能メニューから単位行列の小行列名「I」とゼロ行列の小行列名「0」とを選択し、左行列Aの要素入力位置a12と右行列Bの要素入力位置b12に対しては前記単位行列の小行列名「I」を入力して表示させると共に、左行列Aの要素入力位置a21と右行列Bの要素入力位置b21に対しては前記ゼロ行列の小行列名「0」を入力して表示させる。
これにより、ユーザ(学習者)は、前記問題として与えられた4行4列の行列計算式A・B=…(図7(A)参照)について、当該行列計算式A・B=…を構成する各小行列C,D,Eをそれぞれその小行列に応じた小行列名「C」「D」「E」に置き換え、また単位行列は単位行列名「I」に、ゼロ行列はゼロ行列名「0」に置き換え、小行列を用いて簡略化した行列計算式A・B=…として表示させることができる。
そして、キー入力部16の[EXE]キーが操作されることで行列計算の実行が指示されると(ステップS25(Yes))、前記簡略化された行列計算式A・B=…のまま乗算が実行され、図8(B)に示すようにその計算結果Xが表示される(ステップS26)。
この簡略化された行列計算式A・B=…の乗算結果Xにおいて、当該乗算結果の構成要素x11〜x22である各小行列名「C」「D」「E」が、順次ペンPによりダブルタッチされるかカーソルによりダブル指定されると(ステップS17(Yes))、その都度当該指定された小行列名「C」「D」「E」は行列要素による表示状態ではないと判断される(ステップS18(No))。
すると、前記行列計算式A・B=…の乗算結果Xの構成要素x11〜x22である各小行列名「C」「D」「E」は、図8(C)に示すように、前記ステップS13において行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録された各対応する行列要素に置き換えられて表示される(ステップS24)。
これにより、ユーザ(学習者)が、行列の計算を行う際に、当該行列を分割した小行列を用いて効率よく計算する手順を学習することができる。
なお、前記図8(C)で示したように、行列計算式A・B=…の構成要素x11〜x22が各対応する行列要素に置き換えられて表示された状態で、左の分割行列Aの小行列CとD、右の分割行列Bの小行列CとEとがペンPにより順次ダブルタッチされるかカーソルによりダブル指定されると(ステップS17(Yes))、その都度、前記同様に各小行列C,D,Eは行列要素による表示状態であると判断される(ステップS18(Yes))。
すると、前記行列計算式A・B=…の指定された各小行列C,D,Eは、何れも単位行列でなく(ステップS19(No))、ゼロ行列でもないと判断され(ステップS21(No))、前記図8(B)で示したように、指定された各小行列C,D,Eに対応付けられて前記行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録されている小行列名「C」「D」「E」に置き換えられて表示される(ステップS23)。
そして、前記同様に、行列計算式A・B=…において指定された小行列が行列要素による表示状態であると判断された状態であって(ステップS18(Yes))、指定された小行列が単位行列であると判断された場合には(ステップS19(Yes))、その行列要素が小行列名(単位行列記号)「I」に置き換えられて表示される(ステップS20)。
また、前記行列計算式A・B=…において指定された小行列がゼロ行列であると判断された場合には(ステップS21(Yes))、その行列要素が小行列名(ゼロ行列記号)「0」に置き換えられて表示される(ステップS22)。
これにより、ユーザ(学習者)は、生成された行列計算式A・B=…(図8(C)参照)の各小行列をそれぞれその小行列に応じた小行列名に置き換え、また単位行列は単位行列記号「I」に、ゼロ行列はゼロ行列記号「0」に置き換え、前記元の簡略化した行列計算式A・B=…(図8(B)参照)に戻して表示させることもできる。
また、例えば前記図8(A)で示したように小行列により分割された行列計算式A・B=…において、左側の分割行列Aの小行列C,0の領域がペンPによりシングルタッチされるかカーソルによりシングル指定されると(ステップS14(Yes))、指定された分割行列Aは乗算の一方の行列であると判断され(ステップS15(Yes))当該指定された分割行列Aの小行列C,0の領域と乗算の組み合わせで対応関係にある分割行列Bの小行列D,Iの領域とが同じ表示色(例えば黄色)により識別表示される(ステップS16)。
さらに、左側の分割行列Aの小行列I,Eの領域がペンPによりシングルタッチされるかカーソルにより指定されると(ステップS14(Yes))、前記同様に、指定された分割行列Aは乗算の一方の行列であると判断され(ステップS15(Yes))、当該指定された分割行列Aの小行列I,Eと乗算の組み合わせで対応関係にある分割行列Bの小行列0,Eの領域とが同じ表示色(例えば、青色)により識別表示される(ステップS16)。
これにより、ユーザ(学習者)は、生成された行列計算式A・B=…において、一方の分割行列Aの各小行列を他方の分割行列Bの各小行列とどのような組み合わせで乗算しなければならないかを容易かつ明確に学習することができる。
図9は、前記グラフ関数電卓10の行列計算処理に伴う各種行列計算式の識別表示動作を示す図である。
行列計算式の入力に伴い、例えば図9に示すように、2行1列の行列A、1行2列の行列B、2行2列の行列Cが入力されたり、計算されたりして表示されると(ステップS1,S2)、前記行列サイズ対応識別色データ(12b)に基づき、前記行列Aには2行1列の縦長の識別マークM21(赤)が付加されて識別表示され、前記行列Bには1行2列の横長の識別マークM12(水色)が付加されて識別表示され、前記行列Cには2行2列の正方形の識別マークM22(黄緑)が付加されて識別表示される(ステップS3)。
したがって、前記構成のグラフ関数電卓10による小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能によれば、行列を構成する各要素の位置が表記された任意の行列計算形態の基本行列計算式を表示させると共に、計算対象となる複数の行列を表示させた状態で、前記基本行列計算式の各要素の位置を指定し、前記計算対象の各行列を当該基本行列計算式の小行列として入力すると、この入力された小行列が前記各要素の位置にその小行列名として表記され、簡単化された行列計算式が生成されて表示される。この際、各小行列を構成する行列要素のデータは、その小行列名に対応付けられて行列名/行列要素置換えデータ領域12eに登録される。そして、前記小行列名が組み込まれて生成された行列計算式の計算が実行されると、当該小行列名のままでの行列計算が実行された後、各小行列名を前記登録された当該各小行列を構成する行列要素のデータに置換えて計算できる。
このため、行列の計算を行う際に、当該行列を分割した小行列を用いて効率よく計算する手順を学習することが可能になる。
また、前記構成のグラフ関数電卓10による小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能によれば、タッチパネル式カラー表示部17に表示される前記行列計算式の各行列名およびその行列には、当該各行列の行列サイズ(m行n列)に応じた色と形からなる識別マークMmnが付加されて表示されるので、小行列名の組み合わせにより生成された行列計算式であっても、その行列要素となる各小行列の行列サイズを一目で認識できるようになる。
また、前記構成のグラフ関数電卓10による小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能によれば、前記基本行列計算式に含まれる各行列要素の位置を指定して前記計算対象の各行列を小行列として入力して行くと、当該入力された計算対象の各行列の行列サイズに合わせて、前記基本行列計算式の行列サイズが変更されるので、小行列名の組み合わせにより生成された行列計算式であっても、当該行列計算式の行列サイズを明確に知ることができる。
また、前記構成のグラフ関数電卓10による小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能によれば、前記任意の行列計算形態の基本行列計算式が行列の積の計算形態の基本行列計算式である場合に、積の一方の行列の行列要素位置に前記計算対象の行列が小行列として入力されると、当該小行列は入力された一方の行列内で分割線により区切られて表示され、これに伴い積の他方の行列の各行列要素位置も、左行列の列数と右行列の行数とが等しくなければならないという行列の積の定義に基づき分割線が追加されて表示されるので、小行列を用いた積の行列計算式を誤り無く容易かつ簡単に生成して学習できる。
なお、前記実施形態において記載したグラフ関数電卓10による各処理の手法、すなわち、図5Aのフローチャートに示す行列計算処理(その1)、図5Bのフローチャートに示す行列計算処理(その2)などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体13に格納して配布することができる。そして、タッチパネル式のカラー表示部(17)を備えた電子機器のコンピュータは、この外部記憶媒体13に記憶されたプログラムを記憶装置(12)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続されたタッチパネル式のカラー表示部(17)を備えた電子機器のコンピュータに通信部15によって取り込むことで、前述した小行列を用いた行列計算式の生成・計算・表示機能を実現することもできる。
本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
行列を構成する各要素の位置が表示された任意の行列を含む行列計算式を表示部に表示させる行列計算式表示制御手段と、
任意の行列を前記表示部に表示させる行列表示制御手段と、
この行列表示制御手段により表示された行列を前記行列計算式表示制御手段により表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力する小行列入力手段と、
この小行列入力手段により入力された小行列を行列の要素として含んだ行列計算式に従って行列の計算を実行する行列計算手段と、
を備えたことを特徴とする行列計算装置。
[2]
前記小行列入力手段は、前記行列表示制御手段により表示された行列をその行列名で前記行列計算式表示制御手段により表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力し、
前記小行列入力手段により小行列として入力された行列名にその行列要素を対応付けて登録する行列名/行列要素対応登録手段を備え、
前記行列計算手段は、前記小行列入力手段により行列名で入力された小行列を行列の要素として含んだ行列計算式に応じて行列の計算を実行する第1の行列計算手段と、この第1の行列計算手段による計算結果の行列に含まれる行列名をその行列名に対応付けられて前記行列名/行列要素対応登録手段により登録された行列要素に置換えて行列の計算を実行する第2の行列計算手段とを有する、
ことを特徴とする[1]に記載の行列計算装置。
[3]
前記表示部に表示される各行列をその行列サイズに応じた形態で識別して表示させる行列識別表示制御手段を備えたことを特徴とする[1]または[2]に記載の行列計算装置。
[4]
前記小行列入力手段により小行列が行列の要素として入力されたその行列の行列サイズを、当該小行列の行列サイズとその要素入力位置に応じて変更して表示させる行列サイズ変更表示制御手段を備えたことを特徴とする[1]ないし[3]の何れかに記載の行列計算装置。
[5]
前記行列計算式は、複数列の行列要素を含む左行列と、複数行の行列要素を含む右行列と、当該左行列と右行列との間の乗算記号とからなる行列の乗算式であって、
前記小行列入力手段により前記乗算式の一方の行列を構成する要素の位置を指定して前記行列表示制御手段により表示された行列を小行列として入力した際に、当該一方の行列内で前記入力された小行列の分割位置を識別表示させる第1の分割位置表示手段と、
この第1の分割位置表示手段により識別表示された前記一方の行列内での分割位置と行列の積の定義とに基づいて前記他方の行列の分割位置を識別表示させる第2の分割位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする[1]ないし[4]の何れかに記載の行列計算装置。
[6]
表示部を備えた電子機器のコンピュータを制御して行例の計算式を計算するための方法であって、
行列を構成する各要素の位置が表示された任意の行列を含む行列計算式を前記表示部に表示させ、
任意の行列を前記表示部に表示させ、
前記表示部に表示された任意の行列を前記行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力し、
前記入力された小行列を行列の要素として含んだ行列計算式に従って行列の計算を実行すること、
からなることを特徴とする行列計算方法。
[7]
表示部を備えた電子機器のコンピュータを制御して行例式を計算するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
行列を構成する各要素の位置が表示された任意の行列を含む行列計算式を前記表示部に表示させる行列計算式表示制御手段、
任意の行列を前記表示部に表示させる行列表示制御手段、
この行列表示制御手段により表示された行列を前記行列計算式表示制御手段により表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力する小行列入力手段、
この小行列入力手段により入力された小行列を行列の要素として含んだ行列計算式に従って行列の計算を実行する行列計算手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能な行列計算処理プログラム。
10 …行列計算装置(グラフ関数電卓10/タブレットPC10T)
11 …CPU
12 …メモリ
12p…行列計算処理プログラム
12a…行列要素入力用データ領域
12b…行列サイズ対応識別色データ領域
12c…行列データ領域
12d…行列計算式データ領域
12e…行列名/行列要素置換えデータ領域
12f…表示データ領域
12g…ワークエリア
13 …外部記録媒体
14 …記録媒体読み取り部
15 …通信部
16 …キー入力部
17 …タッチパネル式カラー表示部
20 …Webサーバ(教育サーバ)
amn,bmn…行列要素入力位置
d1,d2,d3,d4…分割線
C,D,E…小行列
Mmn…行列サイズ識別マーク
P …タッチペン

Claims (7)

  1. 行列を構成する各要素の位置が表示された任意の行列を含む行列計算式を表示部に表示させる行列計算式表示制御手段と、
    任意の行列を前記表示部に表示させる行列表示制御手段と、
    前記行列表示制御手段により表示された行列を前記行列計算式表示制御手段により表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力する小行列入力手段と、
    前記小行列入力手段により前記行列計算式の行列の要素として入力された小行列の行列サイズと入力された要素の位置に応じて、前記行列計算式の行列のサイズを変更して表示させる行列サイズ変更表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする行列計算装置。
  2. 前記行列計算式は、複数列の行列要素を含む左行列と、複数行の行列要素を含む右行列と、当該左行列と右行列との間の乗算記号とからなる行列の乗算式であって、
    前記行列サイズ変更表示制御手段は、前記小行列入力手段により前記行列計算式の行列の要素として入力された小行列の行列サイズと入力された要素の位置に応じて、前記行列計算式の各行列のサイズを変更して表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の行列計算装置。
  3. さらに、前記小行列入力手段により入力された小行列を行列の要素として含んだ行列計算式に従って行列の計算を実行する行列計算手段を備え、
    前記小行列入力手段は、前記行列表示制御手段により表示された行列をその行列名で前記行列計算式表示制御手段により表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力し、
    前記小行列入力手段により小行列として入力された行列名にその行列要素を対応付けて登録する行列名要素対応登録手段を備え、
    前記行列計算手段は、前記小行列入力手段により行列名で入力された小行列を行列の要素として含んだ行列計算式に応じて行列の計算を実行する第1の行列計算手段と、この第1の行列計算手段による計算結果の行列に含まれる行列名をその行列名に対応付けられて前記行列名要素対応登録手段により登録された行列要素に置換えて行列の計算を実行する第2の行列計算手段とを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の行列計算装置。
  4. 前記表示部に表示される各行列をその行列サイズに応じた形態で識別して表示させる行列識別表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の行列計算装置。
  5. 前記行列計算式は、複数列の行列要素を含む左行列と、複数行の行列要素を含む右行列と、当該左行列と右行列との間の乗算記号とからなる行列の乗算式であって、
    前記小行列入力手段により前記乗算式の一方の行列を構成する要素の位置を指定して前記行列表示制御手段により表示された行列を小行列として入力した際に、当該一方の行列内で前記入力された小行列の分割位置を識別表示させる第1の分割位置表示手段と、
    前記第1の分割位置表示手段により識別表示された前記一方の行列内での分割位置と行列の積の定義とに基づいて前記一方の行列とは異なる前記乗算式の他方の行列の分割位置を識別表示させる第2の分割位置表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の行列計算装置。
  6. 表示部とコンピュータを備えた電子機器における行列計算方法であって、
    前記コンピュータを制御することより、
    行列を構成する各要素の位置が表示された任意の行列を含む行列計算式を前記表示部に表示させ、
    任意の行列を前記表示部に表示させ、
    前記表示部に表示された行列を前記表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力し、
    前記入力された小行列の行列サイズと入力された要素の位置に応じて、前記行列計算式の行列のサイズを変更して表示させる、
    行列計算方法。
  7. 表示部を備えた電子機器のコンピュータを制御して行例の計算式を計算するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    行列を構成する各要素の位置が表示された任意の行列を含む行列計算式を前記表示部に表示させる行列計算式表示制御手段、
    任意の行列を前記表示部に表示させる行列表示制御手段、
    前記行列表示制御手段により表示された行列を前記行列計算式表示制御手段により表示された行列計算式の行列を構成する要素の位置を指定し小行列として入力する小行列入力手段、
    前記小行列入力手段により前記行列計算式の行列の要素として入力された小行列の行列サイズと入力された要素の位置に応じて、前記行列計算式の行列のサイズを変更して表示させる行列サイズ変更表示制御手段、
    として機能させるためのコンピュータ読み込み可能な行列計算処理プログラム。
JP2013058983A 2013-03-21 2013-03-21 行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラム Active JP5884756B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058983A JP5884756B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラム
EP14160614.5A EP2782022A1 (en) 2013-03-21 2014-03-19 Matrix calculation apparatus, matrix calculation method, and computer readable medium having matrix calculation process program stored thereon
US14/220,054 US9645973B2 (en) 2013-03-21 2014-03-19 Matrix calculation apparatus, matrix calculation method, and computer readable medium having matrix calculation process program stored thereon
AU2014201685A AU2014201685B2 (en) 2013-03-21 2014-03-20 Matrix calculation apparatus, matrix calculation method, and computer readable medium having matrix calculation process program stored thereon
CN201410108468.2A CN104063358B (zh) 2013-03-21 2014-03-21 矩阵计算装置、矩阵计算方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058983A JP5884756B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014186375A JP2014186375A (ja) 2014-10-02
JP2014186375A5 JP2014186375A5 (ja) 2015-05-07
JP5884756B2 true JP5884756B2 (ja) 2016-03-15

Family

ID=50342196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013058983A Active JP5884756B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9645973B2 (ja)
EP (1) EP2782022A1 (ja)
JP (1) JP5884756B2 (ja)
CN (1) CN104063358B (ja)
AU (1) AU2014201685B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9473593B2 (en) * 2014-06-25 2016-10-18 Luke A. Wallace Coaching and training system and method for integrated monitoring, managing, supporting, scheduling and prompting of clients
US20190250968A1 (en) * 2015-05-26 2019-08-15 Alireza Bemanian Smart Multiple Display Calculator with Input Output Data Matrix
JP6907700B2 (ja) * 2017-05-23 2021-07-21 富士通株式会社 情報処理装置、マルチスレッド行列演算方法、およびマルチスレッド行列演算プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0385667A (ja) * 1989-08-30 1991-04-10 Hitachi Ltd 数式入力編集装置
JP3138289B2 (ja) 1991-07-08 2001-02-26 シャープ株式会社 行列の演算・表示機能を備えた電子機器
US5771392A (en) * 1996-06-20 1998-06-23 Mathsoft, Inc. Encoding method to enable vectors and matrices to be elements of vectors and matrices
JP2000181873A (ja) * 1998-12-17 2000-06-30 Casio Comput Co Ltd 行列計算装置及び記憶媒体
JP2001075926A (ja) * 1999-08-31 2001-03-23 Casio Comput Co Ltd 行列計算装置及び行列計算処理プログラムを記録した記録媒体
JP2007287185A (ja) 2007-08-08 2007-11-01 Casio Comput Co Ltd 行列計算装置及び行列計算処理プログラムを記録した記録媒体
JP5765280B2 (ja) * 2012-03-27 2015-08-19 カシオ計算機株式会社 行列計算装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN104063358B (zh) 2017-10-24
CN104063358A (zh) 2014-09-24
US20140289301A1 (en) 2014-09-25
JP2014186375A (ja) 2014-10-02
US9645973B2 (en) 2017-05-09
AU2014201685A1 (en) 2014-10-09
EP2782022A1 (en) 2014-09-24
AU2014201685B2 (en) 2019-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100437481C (zh) 与软件应用相交互的方法和设备
JP4462181B2 (ja) 分数表示装置および分数表示プログラム
JP2007264741A (ja) 数式表示制御装置及び数式表示制御プログラム
RU2007137647A (ru) Способ и устройство для прогнозирующего редактирования текста
US9767069B2 (en) Formula display control device, formula display method, and recording medium storing program
CN109445675B (zh) 电子设备、数学式显示控制方法以及记录介质
JP5884756B2 (ja) 行列計算装置、行列計算方法、行列計算処理プログラム
JP4961792B2 (ja) 数式編集装置及び数式編集プログラム
JP5765280B2 (ja) 行列計算装置およびプログラム
JP5979212B2 (ja) 電子機器およびプログラム
AU2014201812B2 (en) Mathematical expression display control apparatus, mathematical expression display control method, and computer readable medium recording mathematical expression display control program
JP4126498B2 (ja) 電子計算装置および計算表示処理プログラム
JP6100749B2 (ja) テストの得点入力用ソフトキーボード生成システム
JP2016192232A (ja) 電子機器およびプログラム
JP6028329B2 (ja) 数式表示装置及び数式表示プログラム
JP6521047B2 (ja) 数式表示制御装置、数式表示制御方法、数式表示制御プログラム
JP5326263B2 (ja) 数列計算機及びプログラム
JP5532890B2 (ja) 表示装置およびプログラム
JP4126497B2 (ja) 電子計算装置および計算表示処理プログラム
JP2002259348A (ja) データ表示装置、データ表示方法、及びデータ表示処理プログラム
GB2484087A (en) Mathematics workbook graphical user interface, apparatus for providing the interface, and a network system of devices storing the interface
JP2016105275A (ja) 子音、母音、パッチムを同じキーで3回毎の繰返し操作により入力する韓国語入力方法
JP2009140377A (ja) 行列計算機及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150320

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5884756

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150