JP2016192232A - 電子機器およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
(x+1)(x+5)=x2+x+5x+5 …(1)
=x2+6x+5 …(2)
のように数式を記載して式を展開するが、従来の電子機器では、少なくとも上記の(2)の数式については左辺が記載されていないため、Verify機能が働かず真偽を判定することができなかった。
(x+1)(x+5)=x2+x+5x+5 …(1)
x2+x+5x+5=…
のように、ユーザが、真と判定された上記(1)の数式の右辺をもう一度左辺に入力し直して、式の展開を行わなければならなかった。
左辺、等号または不等号、右辺の順に表記される数式を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された数式をディスプレイ上に表示させる表示制御手段と、
前記入力された数式を検証し、真または偽の検証結果を出力する検証手段と、
前記検証手段による前記数式の検証結果が真である場合に、検証された前記数式の右辺を新たな数式の左辺として表示させ、ユーザに右辺の入力を行わせる入力制御手段と、
を備えることを特徴とする。
次に、関数電卓1の内部構造について説明する。図2は、関数電卓1の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、関数電卓1は、CPU(Central Processing Unit)11と、表示駆動部12と、キー入力部13と、通信部14と、記録媒体読取部15と、記憶部16と、RAM(Random Access Memory)17とを備えて構成されている。
とも、上記のように入力キー群2が操作されて入力された入力データを一時的に記憶する記憶領域170や、ディスプレイ10上に表示させる表示データを一時的に記憶する記憶領域171、後述する連続入力を行うために必要なデータ(すなわち連続入力用データ)を一時的に記憶する記憶領域172、後述する真であると検証された数式の履歴のデータ(すなわち履歴データ)を一時的に記憶する記憶領域173等を備えている。
次に、本実施形態に係る電子機器である関数電卓1における動作について、各図面に示すフローチャートに基づいて説明する。また、本実施形態に係る電子機器である関数電卓1の作用についてもあわせて説明する。なお、以下で説明する関数電卓1の動作は、前述した本発明に係るプログラムに従って行われるため、以下の説明は、本発明に係るプログラムについての説明にもなっている。
関数電卓1のCPU11は、ユーザによりVERIFYキー24(図1参照)が押下されるとVerifyモードに移行し、以下で説明するように、入力された数式を検証し、真または偽の検証結果を出力する検証(Verify)処理を実行するようになっている。以下、VerifyモードにおけるCPU11の動作等について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
なお、CPU11は、ユーザによりEXEキー23が押下されたが(ステップS2;Yes)、検証の対象である数式に等号や不等号の記号が含まれていない場合には(ステップS5;No、ステップS13;No)、検証の処理を何もしない(NOP(no operation)参照)。
一方、CPU11は、上記のように、ステップS6やステップS14の検証(Verify)処理で、検証結果が真であった場合、ディスプレイ10上に表示された数式の近傍に「TRUE」の文字を表示させるとともに(ステップS7、S15。図4(B)、図5(B)、図6(B)等参照)とともに、上記のように、RAM17の記憶領域171に記憶されている表示データの中から、検証した数式の右辺(或いは最も右側の等号の右辺)のデータ(例えば図5(B)の場合にはx2+x+5x+5)を連続入力用データとして記憶領域172に記憶させる。
以上のように、本実施形態に係る電子機器1およびプログラムによれば、例えば、前述したように、(x+1)(x+5)の式の展開を行うような場合、ユーザが、
(x+1)(x+5)=x2+x+5x+5 …(1)
と入力して、EXEキー23を押下すると「TRUE」が表示され、右辺が新たな数式の左辺に自動的に移されて、
x2+x+5x+5=
と表示される。そのため、ユーザは、検証結果が真であった(1)式の右辺「x2+x+5x+5」を改めて新たな数式の左辺に入力しなくて済むため、式の展開等を楽に行うことが可能となる。
x2+x+5x+5=x2+6x+5 …(3)
と入力すればよい。そして、ユーザが入力するのは、右辺の「x2+6x+5」だけであるため、例えば自分のノート等で式の展開を行う場合に、
(x+1)(x+5)=x2+x+5x+5 …(1)
=x2+6x+5 …(2)
の記載するのと同じ感覚で式を展開することが可能となる。
また、上記実施形態では、検証された式の右辺を新たな左辺に移動する際に、等号あるいは不等号の記号を追加したが、この記号を追加表示しないで、ユーザに記号を含めて新たな右辺を入力させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
左辺、等号または不等号、右辺の順に表記される数式を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された数式をディスプレイ上に表示させる表示制御手段と、
前記入力された数式を検証し、真または偽の検証結果を出力する検証手段と、
前記検証手段による前記数式の検証結果が真である場合に、検証された前記数式の右辺を新たな数式の左辺として表示させ、ユーザに右辺の入力を行わせる入力制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記入力制御手段は、検証された前記数式に含まれる等号または不等号を、表示させた前記新たな数式の前記左辺の右側に追加して表示させて、ユーザに右辺の入力を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記入力制御手段は、前記検証手段による前記数式の検証結果が真である場合、かつ、ユーザによる所定の操作があった場合に、検証された前記数式の前記右辺を新たな数式の左辺に表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記検証手段は、前記数式に複数の等号または不等号が含まれている場合には、最も右側に表記されている等号または不等号に関する数式の部分を対象として検証を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項5>
前記検証手段により真であると検証された前記数式の履歴を記憶する記憶手段と、
ユーザにより所定の操作が行われた場合に、前記記憶手段に記憶された、真であると検証された前記数式の履歴を1つの数式の形で表示する履歴表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
<請求項6>
ディスプレイを備えたコンピュータを、
左辺、等号または不等号、右辺の順に表記される数式を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された数式をディスプレイ上に表示させる表示制御手段と、
前記入力された数式を検証し、真または偽の検証結果を出力する検証手段と、
前記検証手段による前記数式の検証結果が真である場合に、検証された前記数式の右辺を新たな数式の左辺として表示させ、ユーザに右辺の入力を行わせる入力制御手段、
として機能させるためのプログラム。
2 キー群(入力手段)
10 ディスプレイ
11 CPU(表示制御手段、検証手段、入力制御手段、履歴表示手段)
17 RAM(記憶手段)
Claims (6)
- 左辺、等号または不等号、右辺の順に表記される数式を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された数式をディスプレイ上に表示させる表示制御手段と、
前記入力された数式を検証し、真または偽の検証結果を出力する検証手段と、
前記検証手段による前記数式の検証結果が真である場合に、検証された前記数式の右辺を新たな数式の左辺として表示させ、ユーザに右辺の入力を行わせる入力制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記入力制御手段は、検証された前記数式に含まれる等号または不等号を、表示させた前記新たな数式の前記左辺の右側に追加して表示させて、ユーザに右辺の入力を行わせることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記入力制御手段は、前記検証手段による前記数式の検証結果が真である場合、かつ、ユーザによる所定の操作があった場合に、検証された前記数式の前記右辺を新たな数式の左辺に表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
- 前記検証手段は、前記数式に複数の等号または不等号が含まれている場合には、最も右側に表記されている等号または不等号に関する数式の部分を対象として検証を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記検証手段により真であると検証された前記数式の履歴を記憶する記憶手段と、
ユーザにより所定の操作が行われた場合に、前記記憶手段に記憶された、真であると検証された前記数式の履歴を1つの数式の形で表示する履歴表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。 - ディスプレイを備えたコンピュータを、
左辺、等号または不等号、右辺の順に表記される数式を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された数式をディスプレイ上に表示させる表示制御手段と、
前記入力された数式を検証し、真または偽の検証結果を出力する検証手段と、
前記検証手段による前記数式の検証結果が真である場合に、検証された前記数式の右辺を新たな数式の左辺として表示させ、ユーザに右辺の入力を行わせる入力制御手段、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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Patent Citations (3)
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結城 浩: "C言語プログラミングレッスン第4回", C MAGAZINE, vol. 5, no. 7, JPN6018027275, 1 July 1993 (1993-07-01), JP, pages 78 - 85, ISSN: 0003839721 * |
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