JP2000181873A - 行列計算装置及び記憶媒体 - Google Patents

行列計算装置及び記憶媒体

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JP2000181873A
JP2000181873A JP10359623A JP35962398A JP2000181873A JP 2000181873 A JP2000181873 A JP 2000181873A JP 10359623 A JP10359623 A JP 10359623A JP 35962398 A JP35962398 A JP 35962398A JP 2000181873 A JP2000181873 A JP 2000181873A
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matrix operation
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expression
formula
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JP10359623A
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Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、行列操作式とこの行列操作
式により求められる行列の履歴を残し、行列操作式に対
応する行列を簡便な操作で再表示させることにより、操
作の容易化を図るとともに学習の効率を向上させる行列
計算装置、及び記憶媒体11を提供することである。 【解決手段】 行列操作式が入力されると、CPUはこ
の入力された行列操作式に応じて行列を演算し、演算に
より求められた行列と前記行列操作式とを対応付けて順
次記憶するとともに表示画面を順次スクロールして、演
算により求められた行列を主表示させる。記憶されてい
る行列操作式の中から任意の行列操作式が選択された際
は、当該選択された行列操作式に対応付けられて記憶さ
れている行列を表示画面をスクロールして主表示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、行列計算装置及び
記憶媒体に係り、詳細には、行列操作式に応じた行列の
計算を行なってその演算結果を表示させる行列計算装置
及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】関数電卓や電子計算装置において、通常
の四則演算機能の他に、行列データを入力して演算を行
なう行列演算機能を備えたものが開発されている。
【0003】この行列演算機能を備えた従来の関数電卓
や電子計算装置では、行列の行についての演算、列につ
いての演算を行なう際、演算の前後の行列を同時に表示
させずに表示を更新させて演算結果を表示させていた。
【0004】一方、行列の学習の際には、演算の結果を
知ることのみならず、演算により行列に施された処理の
過程の行列を確認することが重要であり、例えば教科書
等には計算の過程が詳細に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の関数電卓においては、行列計算の処理過程に求め
られる行列を履歴として残していないので、前の処理過
程における操作状態を後から戻って確認することができ
ず、前の操作に戻るためには、行列の入力を初めから行
い確認したい操作状態になるまで同じ行列操作を再度実
行しなければならなかった。この際行列の入力や行列操
作式の入力の操作は、煩雑なものが多く、その入力に多
くの時間が必要であった。
【0006】また、行列操作を行なうための行列操作式
は従来、演算結果を表示する画面と別の式入力画面を表
示させて、この式入力画面上で入力しており、行列に施
される操作を示す式と求められた行列との関係を同時に
確認することができず、このことも学習の効率を妨げる
原因の一つとなっていた。
【0007】本発明の課題は、上記問題に鑑み、行列操
作式とこの行列操作式により求められる行列の履歴を残
し、行列操作式に対応する行列を簡便な操作で再表示さ
せることにより、操作の容易化を図るとともに学習の効
率を向上させる行列計算装置、及び記憶媒体を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
行列の行毎又は列毎の操作内容を示す行列操作式を入力
する行列操作式入力手段と、この行列操作式入力手段に
より入力された行列操作式に応じて、前記行列の各成分
を演算する演算手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】この請求項1記載の発明の行列計算装置に
よれば、行列の行毎又は列毎の操作内容を示す行列操作
式を入力すると、この入力された行列操作式に応じて、
前記行列の各成分を演算する。
【0010】したがって、行列の行毎、列毎の操作内容
を示す行列操作式を入力するとその行毎又は列毎の演算
を行なうことができるので、一つの行列中の各行又は各
列を別個の行列操作式で演算することが可能となり、様
々な方法の行列操作に柔軟に対応することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、行列と行列操作式
とを表示する表示手段と、行列の行毎又は列毎の操作内
容を表す行列操作式を入力する行列操作式入力手段と、
前記行列を前記表示手段に表示させるとともに、前記行
列の各成分を、前記行列操作式入力手段により入力され
た行列操作式に応じた式に変換して前記表示手段に表示
させる行列表示制御手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0012】この請求項2記載の発明の行列計算装置に
よれば、行列の行毎又は列毎の操作内容を表す行列操作
式を入力すると、前記行列を表示させるとともに、前記
行列の各成分を、入力された行列操作式に応じた式に変
換して表示させる。
【0013】したがって、行列操作式に応じた行毎、列
毎の演算を行なう際に、演算過程の式等を行列中に表示
させることができるので、途中経過に現れる式を確認し
ながら学習を進めることができ、学習の理解を向上させ
ることができる。
【0014】請求項3記載の発明は、行列を表示する表
示手段と、行列の行数及び列数に応じて、該行列の行番
号及び列番号を示す数字、文字、又は記号を前記表示手
段に表示させる番号表示制御手段と、前記行列の行番号
及び列番号を示す数字、文字、又は記号のうち任意の数
字、文字、又は記号を指定する番号指定手段と、この番
号指定手段により指定された数字、文字、又は記号の示
す行番号又は列番号に応じて、前記表示手段に表示され
ている行列の行又は列を識別可能に表示させる識別表示
制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0015】この請求項3記載の発明の行列計算装置に
よれば、行列の行数及び列数に応じて、該行列の行番号
及び列番号を示す数字、文字、又は記号を表示させ、前
記行列の行番号及び列番号を示す数字、文字、又は記号
のうち任意の数字、文字、又は記号を指定すると、この
指定された数字、文字、又は記号の示す行番号又は列番
号に応じて、表示されている行列の行又は列を識別可能
に表示させる。
【0016】したがって、行列操作式の入力の際に行番
号や列番号を示す数字、文字、記号を表示させ、この表
示された行番号や列番号を示す数字、文字、記号の中か
ら行番号や列番号を指定することができるので、行番号
や列番号を入力するための特別のキーを新たに設けるこ
と無く簡便な操作で行の指定、列の指定を行なうことが
でき、更に行列中の指定された行や列が識別表示される
ので、どの行又は列を指定して、行列操作式の入力や行
列演算等の処理を行なっているのかを容易に確認でき
る。
【0017】請求項4記載の発明は、行列と行列操作式
とを表示する表示手段と、行列操作式を入力する行列操
作式入力手段と、この行列操作式入力手段により入力さ
れた行列操作式に応じて、前記行列を演算する演算手段
と、この演算手段により求められた行列と前記行列操作
式とを対応付けて順次記憶する記憶手段と、前記記憶手
段に順次記憶された行列操作式の中から任意の行列操作
式を選択する選択手段と、前記演算手段により求められ
た行列を前記表示手段に表示させるとともに、前記選択
手段により行列操作式が選択された場合は、当該選択さ
れた行列操作式に対応付けられて前記記憶手段に記憶さ
れている行列を前記表示手段に表示させる行列表示制御
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0018】この請求項4記載の発明の行列計算装置に
よれば、行列操作式を入力すると、この入力された行列
操作式に応じて、前記行列を演算し、演算により求めら
れた行列と前記行列操作式とを対応付けて順次記憶する
とともに演算により求められた行列を表示させる。記憶
された行列操作式の中から任意の行列操作式が選択され
た場合は、当該選択された行列操作式に対応付けられて
記憶されている行列を表示させる。
【0019】したがって、行列の操作過程の履歴を残す
ことが可能となるので、前にした操作において求められ
た行列を確認したい場合などには、操作の終了した行列
操作式の中から任意の行列操作式を選択するといった簡
便な操作で、その行列操作式により求められた行列を再
度確認することができる。
【0020】また、請求項5記載の発明のように、請求
項4記載の行列計算装置において、前記行列操作式入力
手段により入力された複数の行列操作式に基いて該複数
の行列操作式を同等の行列操作を実現する他の行列操作
式に変換する行列操作式変換手段を更に備え、前記演算
手段は、この行列操作式変換手段により変換された行列
操作式に応じて前記行列を演算することが有効である。
【0021】この請求項5記載の発明の行列計算装置に
よれば、請求項4記載の発明の効果に加え、行列操作式
を同等の行列操作を実現する他の行列操作式に変換する
ことが可能となるので、同一の行列を得るための行列操
作を様々な行列操作式で表すことができ、行列操作の理
解を深めることができる。またこの変形された行列操作
式に基いて行列の演算を行なうことができるので、その
演算結果の行列も確認することができる。
【0022】請求項6記載の発明は、行列と行列操作式
とを表示する表示手段と、行列操作式を入力する行列操
作式入力手段と、この行列操作式入力手段により入力さ
れた行列操作式に応じて、前記行列を演算する演算手段
と、この演算手段により求められた行列と前記行列操作
式とを対応付けて順次記憶する記憶手段と、前記記憶手
段に記憶された行列操作式の中から任意の行列操作式を
選択する選択手段と、前記演算手段が前記行列操作式に
基いて前記行列を演算した際は、前記表示手段の表示画
面を順次スクロールして、該演算手段により求められた
行列を主表示させるとともに、前記選択手段により行列
操作式が選択された際は、当該選択された行列操作式に
対応付けられて前記記憶手段に記憶されている行列を前
記表示手段の表示画面をスクロールして主表示させる、
又は、当該行列を識別可能に表示させる行列表示制御手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0023】この請求項6記載の発明の行列計算装置に
よれば、行列操作式を入力すると、この入力された行列
操作式に応じて、前記行列を演算し、演算により求めら
れた行列と前記行列操作式とを対応付けて順次記憶する
とともに表示画面を順次スクロールして、演算により求
められた行列を主表示させる。記憶されている行列操作
式の中から任意の行列操作式が選択された際は、当該選
択された行列操作式に対応付けられて記憶されている行
列を表示画面をスクロールして主表示させる、又は、当
該行列を識別可能に表示させる。
【0024】したがって、行列の操作過程の履歴を残す
ことが可能となるので、前にした行列操作を確認したい
場合などには、操作の終了した行列操作式の中から任意
の行列操作式を選択するといった簡便な操作で、その行
列操作式により求められた行列を再度確認することがで
きるとともに、画面をスクロールして複数の行列を表示
する際には演算実行中やリプレイ表示中など操作の対象
となっている行列を常に最適な位置で表示させることが
できる。また、演算実行中やリプレイ表示中の行列を識
別表示させることにより、複数の行列が表示画面内に表
示される場合にも、操作の対象となっている行列を容易
に確認することができる。
【0025】請求項7記載の発明は、行列と行列操作式
とを表示する表示手段と、二つの行列のうち一方の行列
を他方の行列に変形させるための行列操作式を算出する
行列操作式算出手段と、前記二つの行列を前記表示手段
に表示させるとともに、この行列操作式算出手段により
算出された行列操作式を前記表示手段に表示させる表示
制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0026】この請求項7記載の発明の行列計算装置に
よれば、二つの行列のうち一方の行列を他方の行列に変
形させるための行列操作式を算出して、前記二つの行列
を表示させるとともに、この算出された行列操作式を表
示させる。
【0027】したがって、行列の演算の処理前と処理後
の行列が分かっているときに、どのような操作が処理前
の行列になされることで処理後の行列が導かれたのかと
いった行列操作の内容を簡単に知ることができ、学習の
効率を向上させることができる。自分で問題を作り、そ
の解を求める等、自主的な学習には特に好適である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図17を参照して本
発明に係る行列計算装置の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0029】[第1の実施の形態]以下、図1〜図8を参
照して本発明に係る行列計算装置1の第1の実施の形態
を詳細に説明する。
【0030】この第1の実施の形態における行列計算装
置1は、行毎又は列毎の操作内容を示す行列操作式を入
力して、この入力された行列操作式に応じて行列の行
毎、列毎の各成分を演算する。また、演算の際に行列の
各成分を行列操作式に応じた成分式に変換して表示す
る。行列操作式の入力の際には、行列の行番号、列番号
を数字、文字、記号等で表した番号マークを表示させ、
番号マークを指定するとこの指定された番号マークに対
応する行や列に対する行列操作式を入力することが可能
となり、この番号マークの示す行や列が識別表示され
る。また番号マークをそのまま行列操作式内にすること
ができる。
【0031】まず構成を説明する。図1は、本実施の形
態における行列計算装置1の構成を示すブロック図であ
る。この図1において、行列計算装置1は、CPU(Ce
ntral Processing Unit)2、入力部3、タブレット
4、位置検出回路5、表示部6、表示駆動回路7、RA
M8(Random Access Memory)8、ROM9(Read
Only Memory)9、記憶装置10及び記憶媒体11によ
って構成されている。
【0032】CPU2は、入力部3から入力される入力
データやタブレット4から位置検出回路5を介して入力
される入力ペンIによるタッチ位置データに応じて、R
OM9または記憶装置10から所定のプログラムを読み
出してRAM8に一時格納し、当該プログラムに基づく
各種処理を実行して行列計算装置1の各部を集中制御す
る。すなわち、CPU2は、前記読み出した所定プログ
ラムに基づいて各種処理を実行し、その処理結果をRA
M8内に格納するともに、表示駆動回路7を介して表示
部6に表示させる。また、入力部3又はタブレット4を
介して入力される指示に基づいて、前記処理結果を記憶
装置10を介して記憶媒体11に保存させる。
【0033】第1の実施の形態において、CPU2は、
ROM9に格納された初期画面表示プログラムに基づい
て図示しないモード選択画面を表示させ、このモード選
択画面において、入力部3又はタブレット4から行列モ
ードが選択設定されると、ROM9に記憶されている第
1の行列計算処理プログラムにしたがって後述する第1
の行列計算処理(図3、図4参照)を実行する。
【0034】後述する第1の行列計算処理(図3、図4
参照)において、CPU2は、入力部3のモード切替キ
ーの操作によるモード切替に伴い、後述する行列入力処
理、後述する行列操作式入力処理、後述する行計算処理
を実行する。
【0035】後述する行列入力処理においてCPU2
は、入力部3から入力される行列の列数及び行数をRA
M8内の列数データメモリ804、行数データメモリ8
03に格納し、また入力部3から入力される行列の各成
分を表示部64に表示させるとともにRAM8内の成分
データメモリ805に格納する。
【0036】後述する行列操作式入力処理において、C
PU2は入力部3から入力される行列の行毎又は列毎の
操作内容を示す行列操作式が入力されると、RAM8に
設定される行列操作式メモリの対応する行又は列のメモ
リに格納する。
【0037】またCPU2は、この行列操作式の入力の
際にRAM8の行数データメモリ803、行数データメ
モリ803に格納されている行数データ及び列数データ
に応じて、行数、列数に応じた番号マークの表示データ
及び当該番号マークと行番号、列番号との対応関係を示
すデータとをROM9から読み出して、表示部6に表示
させるとともにRAM8の番号マークデータメモリ80
8に格納する。更に、番号マークが入力部3又はタブレ
ット4の操作により指定されると指定された番号マーク
の示す行列上の行又は列を識別表示させる。行列操作式
入力の際に番号マークが指定されるとこの番号マーク或
いは番号マークの示す行番号、列番号が行列操作式内に
表示される。
【0038】後述する行計算処理においてCPU2は、
入力された行列の各行毎の演算を実行する。即ち、演算
する行に対して入力された行列操作式をRAM8の行列
操作式データメモリ806から読み出して、各成分を演
算する。また、第1の実施の形態における行計算処理に
おいて、CPU2は、各行の成分を行列操作式に応じた
式の形に変換して成分式を生成して表示する。またその
後に成分式を更に演算して演算結果の行列を表示する。
【0039】なお、後述する行列計算処理の説明におい
て、行列操作式入力処理、行計算処理は行に対する行列
操作式入力、行計算を説明するが、列に対する行列操作
式入力、その行列操作式に応じた列計算にも、以下の説
明を応用することが可能である。即ち、列毎の操作内容
を示す行列操作式を入力する処理は、以下の説明におい
て、「行」と説明した内容を「列」とすることにより実
現できる。
【0040】入力部3は、数値キー、演算子キー、カー
ソルキー、演算実行キー、ファンクションキー及び各種
モード切替キー等によって構成されるキーボードを備
え、押下されたキーの押下信号をCPU2に出力する。
【0041】タブレット4は、入力ペンIなどの座標を
指示する装置と指示した座標を感知する板状の装置を組
み合わせた入力機器であり、位置検出回路5によって、
電磁誘導方式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理
で入力ペンIによって指示された位置座標が検出され
る。このタブレット4は、後述する表示部6と一体とな
っており、表示部6によって表示される番号マーク、各
種入力欄等を入力ペンIによって直接指示して入力操作
を行うことができる。
【0042】表示部6は、LCD(Liquid Crystal D
isplay)等により構成され、表示駆動回路7から入力さ
れる駆動信号に基づく各種表示を行う。表示駆動回路7
は、CPU2から入力される表示データに基づく駆動信
号を生成して、表示部6の表示制御を行う。
【0043】図2は、第1の実施の形態においてRAM
8に設定されるメモリの構成を示す図である。RAM8
は、表示データメモリ801、モードデータメモリ80
2、行数データメモリ803、列数データメモリ80
4、成分データメモリ805、行列操作式データメモリ
806、演算データメモリ807、番号マークデータメ
モリ808、及びワークメモリ810等から構成され
る。
【0044】表示データメモリ801には、表示部6に
表示すべきデータがビットマップのパターンデータとし
て記憶される。
【0045】モードデータメモリ802には、設定され
た動作モードを示すモード設定データが記憶される。
【0046】行数データメモリ803には、入力部3か
ら入力される行列の行数データが記憶される。
【0047】列数データメモリ804には、入力部3か
ら入力される行列の列数データが記憶される。
【0048】成分データメモリ805には、行列の行数
及び列数に応じて各成分の配列が設定され、この各配列
に対して入力部3から入力される行列の各成分が記憶さ
れる。
【0049】行列操作式データメモリ806には、入力
部3から入力される行毎又は列毎の操作内容を示す行列
操作式が、設定されている行数又は列数に応じた数、記
憶される。
【0050】演算データメモリ807には、行列操作式
データメモリ806に記憶された行列操作式に応じて行
毎又は列毎に演算された各行又は各列の成分がその演算
処理に応じ、逐次更新されて記憶される。
【0051】番号マークデータメモリ808には、行列
の行数、列数に応じてROM9から読み出される番号マ
ークの表示データや、その番号マークの示す行番号、列
番号に関するデータが記憶される。
【0052】ワークメモリ810には、各種動作モード
の制御処理に伴いCPU2により入出力されるデータ
や、指定されたアプリケーションプログラム、入力指
示、入力データ及び処理結果等が一時格納される。
【0053】ROM9は、行列計算装置1に対応する基
本プログラム、基本行列図の表示データ等を格納してい
る。すなわち、行列計算装置1の電源がON状態にされ
た際に実行する初期表示メニュープログラム、後述する
行列計算処理プログラム、等の書き換え不要な基本プロ
グラムや、行列を囲む括弧記号、行列の行番号、列番号
を示す数字、文字、又は図形等の番号マーク、初期画面
の表示データ等を格納している。
【0054】記憶装置10は、プログラムやデータ等を
記憶する記憶媒体11を有しており、この記憶媒体11
は磁気的、光学的記憶媒体11、若しくは半導体メモリ
で構成されている。この記憶媒体11は記憶装置10に
固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するもの
であり、この記憶媒体11には当該行列計算装置1に対
応する各種処理プログラム及び各処理プログラムで処理
されたデータ等を記憶する。
【0055】また、この記憶媒体11に記憶するプログ
ラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の
機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通
信回線等を介して接続された他の機器側に前記記憶媒体
11を備えた記憶装置10を設け、この記憶媒体11に
記憶されているプログラム、データ等を通信回線を介し
て使用する構成にしてもよい。
【0056】次に動作を説明する。図3、図4は、行列
計算装置1の実行する第1の行列計算処理を示すフロー
チャートである。
【0057】まず、図示しないモード選択画面におい
て、入力部3のモード切替キー操作、或いはタブレット
4から位置検出回路5を介して、行列モードが選択され
ると、CPU2はROM9又は記憶媒体11に格納され
ている第1の行列計算処理プログラムを読み出してRA
M8のワークメモリ810に確保する。そして第1の行
列計算処理プログラムにしたがって、以下説明する行列
入力処理、行列操作式入力処理、行計算処理を実行す
る。
【0058】はじめにCPU2は行列入力処理を開始す
る。行列入力処理においてCPU2は、ROM9に格納
されている行列入力モードの初期画面G1(図5(a)
参照)を読み出してRAM8の表示データメモリ801
に格納するとともに表示部6に表示させる。行列入力モ
ードの初期画面G1には、行列の成分を囲む括弧記号K
1、K2、及び入力する行列の行数、列数を入力するた
めの行列設定欄Fが設けられている。
【0059】行列入力モードの初期画面G1が表示さ
れ、行列設定欄Fに対して行列の行数及び列数が設定さ
れると(ステップS101)、CPU2は、設定された
行数、列数に応じて、括弧記号K1及びK2の大きさを
変形して表示させ、その括弧記号内に行列の各成分を入
力するための成分入力欄C11,C12,…を行数、列
数に応じた数だけ生成して表示を更新させる(図5
(b)参照)とともに、設定された行数をRAM8内の
行数データメモリ803に格納し、設定された列数を列
数データメモリ804に格納する。成分入力欄C11,
C12,…は例えば1行1列の成分入力欄C11、1行
2列の成分入力欄C12、1行3列の成分入力欄C1
3、2行1列の成分入力欄C21、…のように、3行3
列の行列が設定されていればC11〜C33までの9個
の成分入力欄が生成される。
【0060】次に、入力部3のカーソルキー操作又は入
力ペンIによるタブレット4の押圧操作により成分入力
欄C11〜C33のいずれかの成分入力欄にカーソルを
移動させ、この成分入力欄に対して、入力部3の数値キ
ー操作により行列の各成分が入力されると(ステップS
102)、CPU2は、入力された成分の数値をRAM
8内の成分データメモリ805に記憶するとともに、括
弧記号K1、K2内に表示させる(ステップS10
3)。
【0061】行列の各成分の入力を繰り返し行い、行列
の各成分の入力が終了し、次に入力部3のモード切替キ
ーの操作により、行列操作式入力モードが選択される
(ステップS104;Yes)と、CPU2は、行列操
作式入力処理を開始する。行計算処理、列計算処理等の
行列操作式入力処理以外の処理が選択されると(ステッ
プS104;No)、その選択操作に応じた処理へ移行
する。
【0062】行列操作式入力処理において、CPU2
は、まずRAM8内の行数データメモリ803及び列数
データメモリ804から行数データ及び列数データを読
み出して、行数に応じた行列操作式入力欄E1を表示部
6に表示させる。ここで本第1の実施の形態における行
列操作式入力欄E1には、ステップS101からステッ
プS103の処理において入力されて表示されている行
列の各行の横に設けられており、各行につき一つの行列
操作式を入力することができる。
【0063】更にCPU2は、入力された行列の行数、
列数に応じた行番号、列番号を示す番号マークの表示デ
ータ及び行番号、列番号との対応に関するデータををR
OM9から読み出してRAM8の番号マークデータメモ
リ808に格納するとともに番号マークを表示部6に表
示させる(ステップS105)。
【0064】ここで番号マークとは、例えば、1行目を
示す「」、2行目を示す「」、3行目を示す「」
のように行番号、列番号に応じて数字や文字、又は記号
により表すマークであり、表示されている番号マークの
中から入力部3のファンクションキーの操作や入力ペン
Iによるタブレット4の押圧操作により任意の番号マー
クが指定されると、CPU2は指定された番号マークを
そのまま、或いは対応する行番号又は列番号で行列操作
式内に表示させる。また、番号マークの示す行番号又は
列番号に応じた、表示されている行列の行又は列が識別
表示される。
【0065】CPU2は入力部3のファンクションキー
の操作、或いは入力ペンIによるタブレット4の押圧操
作により、表示部6に表示されている番号マークの中か
ら任意の番号マークの指定の有無を確認する(ステップ
S106)。番号マークが指定されない場合は(ステッ
プS106;No)、処理をせず(NOP;No Operat
ion)、ファンクションキー操作による番号マークの指
定を待機する。ファンクションキーの操作により番号マ
ークが指定されると(ステップS106;Yes)、C
PU2は表示部6に表示されている行列の行又は列のう
ち、指定された番号マークに対応する行又は列の成分を
識別表示させる(ステップS107)とともに、この番
号マークにより指定された行に対応する行列操作式入力
欄E1にカーソルを表示させる(ステップS108)。
例えば番号マークである「」が指定された場合は行列
の2行目を識別表示させるとともに行列操作式入力欄E
1の2行目にカーソルを表示させる。
【0066】その後、CPU2は、入力部3からのキー
入力の有無を監視する(ステップS109)。入力部3
からのキー入力がない場合は(ステップS109;N
o)、そのまま処理をせず(NOP)、キー入力を待機
する。
【0067】入力部3からキー入力がある場合は(ステ
ップS109;Yes)、更にCPU2は、操作された
キーがファンクションキーであるか否かを判定する(ス
テップS110)。ファンクションキーであると判断し
た場合は(ステップS110;Yes)、このファンク
ションキーの操作により指定された番号マークに対応す
る行番号又は列番号、又は番号マークをそのまま行列操
作式入力欄E1の行列操作式内に追加して表示させる
(ステップS111)。
【0068】入力操作されたキーがファンクションキー
でないと判断した場合は(ステップS110;No)、
CPU2は入力されたキーが「+」、「×」、「÷」、
「−」等の演算子キー、「1」、「2」、…等の数値を
示す数値キーのいずれかのキーであるか否かを判定する
(ステップS112)。演算子キー又は数値キーのいず
れかであると判断した場合は(ステップS112;Ye
s)、入力された演算子又は数値を行列操作式内に追加
して表示させる(ステップS113)。
【0069】入力操作されたキーが演算子キー、数値キ
ーのいずれでもないと判断した場合は(ステップS11
2;No)、CPU2は入力されたキーが演算実行キー
であるか否かを判定する(ステップS114)。演算実
行キーでないと判定した場合は(ステップS114;N
o)、ステップS109の判定に戻り、行列操作式に対
するキー入力の有無を監視し、ファンクションキーの操
作による番号マーク入力、演算子キー又は数値キーによ
る演算子入力、数値入力の有無を繰り返し判断して、入
力された行番号や演算子、数値等を行列操作式に順次追
加して表示させる。
【0070】そして行列操作式の入力が終了し、入力部
3の演算実行キーが入力されると(ステップS114;
Yes)、ステップS106において指定した行番号に
対する行列操作式の入力を確定したとして、この入力さ
れた行列操作式をRAM8内の対応する行の行列操作式
データメモリ806に記憶する(ステップS115)。
【0071】次にCPU2は入力部3のモード切替キー
操作による行計算モードへの移行指示の有無を確認する
(ステップS116)。行計算モードへの移行指示が無
い場合は(ステップS116;No)、ステップS10
6へ移行して行列操作式入力処理を繰り返し実行する。
【0072】即ち、CPU2は、ファンクションキー操
作により番号マークの指定があるか否かを判断し、番号
マークが指定された場合は、表示部6に表示されている
行列の各行のうち、ファンクションキー操作により指定
された番号マークに対応する行の成分を識別表示させる
とともに、この番号マークにより指定された行に対応す
る行列操作式入力欄E1にカーソルを表示させ、入力部
3から入力されるキー操作に応じて、行列操作式に対応
する行番号、演算子、数値等を行列操作式に順次追加し
て表示させ、指定された行に対する行列操作式の入力が
確定すると、入力された行列操作式をRAM8内の対応
する行の行列操作式データメモリ806に記憶する。
【0073】その後、行列操作式の入力が終了し、CP
U2は入力部3から行計算モードへの移行指示のあるこ
とを確認すると(ステップS116;Yes)、次に、
行計算処理へ移行する。
【0074】行計算処理において、CPU2はまず、入
力部3のファンクションキーの操作、或いは入力ペンI
によるタブレット4の押圧操作により、表示部6に表示
されている番号マークの中から任意の番号マークの指定
の有無を確認する(ステップS117)。番号マークが
指定されない場合は(ステップS117;No)、処理
をせずファンクションキー操作による番号マークの指定
を待機する。
【0075】ファンクションキーの操作により番号マー
クが指定されると(ステップS117;Yes)、CP
U2は表示部6に表示されている行列の各行のうち、指
定された番号マークに対応する行の成分を識別表示させ
(ステップS118)、更に指定された行に対する行列
操作式をRAM8内の行列操作式データメモリ806か
ら読み出して、更にRAM8内の成分データメモリ80
5に格納された成分データを参照しながら、各成分デー
タを、取得した行列操作式に応じた成分式に変換する
(ステップS119)。
【0076】即ち、行列操作式に含まれている行番号を
同一列の各成分の数値と置き換えて表した成分式を生成
する。例えば、1行目が指定されており、この行の行列
操作式「×2+」を取得すると、1行1列の成分を
変換する際は、1行1列の成分データC11及び2行1
列の成分データC21を参照して、行列操作式に含まれ
る行番号である「」や「」をそれぞれの1行1列の
成分データC11、2行1列の成分データC21の数値
に置き換える。
【0077】具体的には、1行1列の成分C11が
「1」、2行1列の成分C21が「4」である場合は、
「」を「1」と置き換え、「」を「4」と置き換え
て、C11の成分を成分式「1×2+4」と変換する。
【0078】CPU2は、指定された行の成分について
成分式を生成すると、表示部6に表示されている各成分
を生成された成分式に置き換えて表示させる(ステップ
S120)とともに、生成された成分式を演算データメ
モリ807に格納する。
【0079】指定されている行について、各成分を全て
成分式に変換した状態で、入力部3の演算実行キーが再
度操作されると(ステップS121;Yes)、次にC
PU2は各成分式の解を計算する(ステップS12
2)。即ち、上述の例では、RAM8内の演算データメ
モリ807に格納されている1行1列の成分式「1×2
+4」を、読み出し、この計算式に基いて計算を行な
い、演算結果「6」を得た後、RAM8内の演算データ
メモリ807に演算結果を格納する。そしてCPU2
は、成分式で表示されている行列の各成分を、求めた各
成分の値に更新して表示する(ステップS123)。
【0080】その後CPU2は、行列操作式に基く演算
が終了したか否かを判断し(ステップS124)、演算
していない行がある場合は(ステップS124;Ye
s)、ステップS117の処理へ戻り、行番号を指定し
て指定した行の各成分を行列操作式に応じて成分式に変
換し、更に成分式を計算して行列を更新表示する。
【0081】行列操作式に基く演算が終了したと判断し
た場合は(ステップS124;No)、処理を終了す
る。
【0082】図5は、行列を入力する際に表示される初
期画面G1の例を示す図であり、図5(a)は行列設定
欄Fを表示した初期画面G1、図5(b)は設定された
行列の行数、列数に基づいて行列の括弧記号K1、K2
により囲まれる成分入力欄C11〜C33、番号マーク
M1〜M6を表示した画面を示す図である。
【0083】行列計算装置1の電源がONにされ、モー
ド選択により行列モードが選択されると、図5(a)に
示すような行列モードの初期画面G1が表示部6に表示
される。初期画面G1には、行列の成分を囲むための括
弧記号K1、K2が表示され、更に行列の行数及び列数
を設定するための行列設定欄Fが設けられる。この初期
画面G1の行列設定欄Fに対して、例えば「3×3」が
入力されると、CPU2は図5(b)に示すように3行
3列の成分入力欄C11〜C33を表示させるととも
に、括弧記号K1、K2を成分入力欄C11〜C33を
囲むような大きさに変形して表示させる。更に、CPU
2は設定された行数及び列数に応じて、行番号、列番号
を示す番号マークM1〜M6の表示データをROM9か
ら読み出して表示させる。
【0084】ここで番号マークM1、M2、M3はそれ
ぞれ1行、2行、3行といった行番号を示す記号として
例えば行番号1、2、3を丸で囲んだ記号を用い、番号
マークM4、M5、M6はそれぞれ1列、2列、3列と
いった列番号を示す記号として例えば列番号1、2、3
を四角で囲んだ記号を用いる。
【0085】そして、入力部3のカーソルキー操作又は
入力ペンIのタブレット4に対する押圧操作により、成
分入力欄C11〜C33のうちいずれかの成分入力欄を
指定すると、CPU2は指定された成分入力欄にカーソ
ルを移動させる。その後入力部3の数値キー操作によ
り、数値が入力されるとCPU2は、この入力された数
値を成分データとしてRAM8の成分データメモリ80
5に記憶するとともに該成分入力欄に表示させる。
【0086】同様に各成分入力欄に対して数値が入力さ
れると、この入力された数値を成分データとしてRAM
8の成分データメモリ805に記憶するとともに該成分
入力欄に表示させる。
【0087】図6は、行列の各成分入力後の表示画面を
示す図であり、図6(a)は成分の入力された行列、番
号マークM1〜M6、及び行列操作式入力欄E1の表示
例、図6(b)は、指定された行の操作内容を示す行列
操作式を行列操作式入力欄E1に入力する際の表示例を
示す図である。
【0088】行列の大きさが設定され、各成分が入力さ
れた状態で、入力部3により行列操作式入力処理の実行
指示が入力されると、CPU2は行列操作式入力のため
の行列操作式入力欄E1を表示されている行列に隣接さ
せて表示させる。
【0089】図6(a)は各行に対する行列操作式を入
力するための行列操作式入力欄E1の表示例を示してお
り、行列操作式入力欄E1は、設定されている行列が3
行である場合は3つの行列操作式を入力することができ
る。また1行目の操作内容を示す行列操作式は行列操作
式入力欄E1の1行目に表示させ、2行目の操作内容を
示す行列操作式は行列操作式入力欄E1の2行目に表示
させ、3行目の操作内容を示す行列操作式は行列操作式
入力欄E1の3行目に表示させる。
【0090】例えば、2行目に対する行列操作式を入力
する際は、入力部3のファンクションキー操作により、
表示されている番号マークのうち2行を示す番号マーク
M2を選択すると、図6(b)に示すようにCPU2は
表示されている行列の、番号マークM2の示す行である
2行目を識別表示させるとともに、行列操作式入力欄E
1の2行目にカーソルを表示させる。
【0091】次に入力部3のキー操作に応じて指定され
ている2行目の行列操作式入力欄に対して行列操作式を
入力する場合において、行番号を行列操作式中に入力し
たい場合は入力部3のファンクションキーの操作により
番号マークを選択すると、その行番号や列番号を示す記
号が行列操作式中に表示される。例えば、2行目の行番
号「」を入力する場合は、番号マークM2に対応する
ファンクションキーを操作すると行列操作式中に番号マ
ークである「」が表示される。また、数値、演算子は
入力部3のキー操作により入力することができる。
【0092】図7は行列操作式入力後に実行される行計
算処理の表示例を示す図であり、図7(a)は行列と各
行に対する行列操作式を表示した例、図7(b)は行列
操作式に応じて行の各成分を成分式に変換して表示した
例を示す図である。
【0093】行列操作式入力処理において、図7(a)
に示すように、行列操作式が入力され、その後入力部3
から行計算処理の実行指示が入力され、さらに入力部3
のファンクションキーの操作により演算を行う行番号と
して例えば番号マークM1が指定されると、CPU2
は、図7(b)に示すように番号マークM1の示す行で
ある行列の1行目と1行目の行列操作式とを識別表示さ
せ、1行目に対する演算を実行する。CPU2はRAM
8内の成分データメモリ805に記憶されている成分デ
ータを参照し、各成分を行列操作式に応じた成分式に変
換して表示させるとともに、RAM8の演算データメモ
リ807に格納する。
【0094】図8は行計算処理により各行についての演
算実行後の表示例を示す図であり、図8(a)は1行目
の演算が終了した際の表示例、図8(b)はすべての行
について演算が終了した際の表示例を示す図である。
【0095】行列操作式に応じて各成分が成分式に変換
された後、さらに演算実行キーの操作がある場合は、さ
らに成分式で表示されている各成分の値を計算する。例
えば1行1列の成分式「1×2+4」を計算により解を
求めて、図8(a)に示すように、解「6」を成分とし
て表示させるとともに、演算データメモリ807に格納
されている該成分の演算データを更新記憶する。また同
様に各成分についても成分式を計算してその解で成分を
表示させる。
【0096】すべての行について以上の行計算処理が終
了すると、図8(b)に示すように行列操作式により各
行成分についての演算を終了した後の成分を表示した行
列となる。
【0097】以上説明したように、第1の実施の形態に
おける行列計算装置1の実行する第1の行列計算処理に
おいて、CPU2は、入力された行列の行毎、または列
毎に行列操作式が入力されると、この行列操作式に応じ
て、行毎、列毎の演算を実行する。また演算の際には、
行列操作式に応じて行列の各成分を成分式に変換して、
変換された成分式を行列内に表示させる。又、入力され
た行列の行数や列数に応じて、番号マークを表示させ、
この番号マークが指定されると、番号マークの示す行又
は列が指定されたと認識して、指定された行や列を識別
表示させ、その指定された行又は列に対する行列操作式
を入力可能な状態とする。
【0098】したがって、行列の行毎、列毎の操作内容
を示す行列操作式を入力するとその行毎又は列毎の演算
を行なうことができるので、一つの行列中の各行又は各
列を別個の行列操作式で演算することが可能となり、様
々な方法の行列操作に柔軟に対応することができる。ま
た、行列操作式に応じた行毎、列毎の演算を行なう際
に、演算過程の式等を行列中に表示させることができる
ので、途中経過に現れる式を確認しながら学習を進める
ことができ、理解を向上させることができる。更に、表
示された行番号や列番号を示す番号マークの中から行番
号や列番号を指定することができるので、入力部3に特
別のキーを設けること無く簡便な操作で行の指定、列の
指定を行なうことができ、更に行列中の指定された行や
列が識別表示されるので、どの行又は列を指定して、行
列操作式の入力や行列演算等の処理を行なっているのか
を容易に確認できる。
【0099】[第2の実施の形態]次に、図9〜図14
を参照して本発明に係る行列計算装置1の第2の実施の
形態を詳細に説明する。
【0100】この第2の実施の形態における行列計算装
置1は、入力された行列操作式に応じた演算を実行し、
演算により求められた行列を表示するとともに、当該求
められた行列を行列操作式と対応付けて順次記憶する。
また行列操作式を同等の行列操作を実現するための他の
行列操作式に変換する。更に行列操作式に基く演算が数
回行なわれた後に、任意の行列操作式を選択することに
よりこの行列操作式に対応付けて記憶した行列を検索し
て表示させる。即ち、行列操作の過程をさかのぼって再
表示させることができる。
【0101】まず構成を説明する。第2の実施の形態に
おける行列計算装置1は、図1に示す第1の実施の形態
における行列計算装置1と同様の構成であり、以下の説
明において同一の構成要素については図1と同一の番号
を附して説明する。
【0102】第2の実施の形態において、CPU2は、
ROM9に格納された初期画面表示プログラムに基づい
て図示しないモード選択画面を表示させ、このモード選
択画面において、入力部3又はタブレット4から行列モ
ードが選択設定されると、ROM9に記憶されている第
2の行列計算処理プログラムにしたがって後述する第2
の行列計算処理(図10、図11参照)を実行する。
【0103】後述する第2の行列計算処理(図10、図
11参照)において、CPU2は、入力部3のモード切
替キーの操作によるモード切替に伴い、第1の実施の形
態において示した行列入力処理、行列操作式入力処理を
実行する。また後述する行計算処理、後述するリプレイ
表示処理を実行する。
【0104】後述する行計算処理においてCPU2は、
入力された行列操作式に基いて複数の行列操作式を同等
の行列操作を実現する他の行列操作式に変換する。ま
た、行列操作式と演算により求められた行列とを履歴と
して記憶する。即ち、入力された行列操作式、或いは変
換された行列操作式に基いて行毎の演算を行ない、演算
結果として求められた行列を、演算を行なった行列操作
式と対応付けて行列データメモリ809に順次記憶す
る。
【0105】後述するリプレイ表示処理においてCPU
2は、行列操作式に応じた演算を何回か行なった後に、
表示部6に表示されている行列操作式の中から任意の行
列操作式が選択されると、CPU2はRAM8の行列デ
ータメモリ809を検索して、行列操作式データと対応
付けて記憶されている行列を読み出す。そして読み出し
た行列を表示部6に表示させる。
【0106】なお、第2の実施の形態において、行列の
表示は、例えば行列操作式に基く演算を実行するごと
に、その演算結果の行列を順次更新表示させてもよく、
また例えば、演算結果の行列を主表示として画面中央に
表示されるように表示画面をスクロールして演算結果の
行列を表示させるものでも良い。ここで主表示とは、操
作を実行している行列が画面の主な表示内容となるよう
に最適な位置で表示画面に表示させることを意味する。
CPU2は表示画面をスクロールすることにより演算結
果の行列等を主表示させる。
【0107】図9(a)は、第2の実施の形態における
RAM8のメモリ構成を示す図である。第2の実施の形
態においてRAM8は、第1の実施の形態において示す
RAM8内にメモリ領域として設定される表示データメ
モリ801、モードデータメモリ802、行数データメ
モリ803、列数データメモリ804、成分データメモ
リ805、行列操作式データメモリ806、演算データ
メモリ807、ワークメモリ810の他、行列操作式デ
ータメモリ806と対応付けられたメモリ領域である行
列データメモリ809を有する。
【0108】行列データメモリ809には、行列操作式
によって行毎又は列毎の演算が行われた後に求められる
行列が行列操作を行なった行列操作式と対応付けられて
記憶される。
【0109】図9(b)は、行列操作式データメモリ8
06に順次記憶される行列操作式データとこの行列操作
式データに対応付けられて行列データメモリ809に記
憶される行列データの一例を示す図である。行列操作式
データに応じた演算により求められた行列が行列データ
に順次対応付けられて記憶される。
【0110】次に動作を説明する。図10、図11は、
行列計算装置1の実行する第2の行列計算処理を示すフ
ローチャートである。
【0111】まず、図示しないモード選択画面におい
て、入力部3のモード切替キー操作、或いはタブレット
4から位置検出回路5を介して行列モードが選択される
と、CPU2はROM9又は記憶媒体11に格納されて
いる第2の行列計算処理プログラムを読み出してRAM
8のワークメモリ810に確保する。そして第2の行列
計算処理プログラムにしたがって、上述の行列入力処
理、行列操作式入力処理、後述する行計算処理、後述す
るリプレイ表示処理を実行する。
【0112】はじめにCPU2は行列入力処理を開始す
る。行列入力処理においてCPU2は、ROM9に格納
されている行列入力モードの初期画面G1(図5(a)
参照)を読み出してRAM8の表示データメモリ801
に格納するとともに表示部6に表示させる。
【0113】行列入力モードの初期画面G1が表示さ
れ、行列設定欄Fに対して行列の行数及び列数が設定さ
れると(ステップS201)、CPU2は、設定された
行数、列数に応じて、括弧記号K1及びK2の大きさを
変形して表示させ、その括弧記号内に行列の各成分を入
力するための成分入力欄を行数、列数に応じた数だけ生
成して表示を更新させるとともに、設定された行数をR
AM8内の行数データメモリ803に格納し、設定され
た列数を列数データメモリ804に格納する。
【0114】次に、入力部3のカーソルキー操作又は入
力ペンIによるタブレット4の押圧操作により成分入力
欄に対して、入力部3の数値キー操作により行列の各成
分が入力されると(ステップS202)、CPU2は、
入力された成分の数値をRAM8内の成分データメモリ
805に記憶するとともに、括弧記号K1及びK2内に
表示させる(ステップS203)。
【0115】行列の各成分の入力を繰り返し行い、行列
の各成分の入力が終了し、次に入力部3のモード切替キ
ーの操作により、行列操作式入力モードが選択される
(ステップS204;Yes)と、CPU2は、行列操
作式入力処理を開始する。行計算処理、列計算処理等の
行列操作式入力処理以外の処理が選択されると(ステッ
プS204;No)、その選択操作に応じた処理へ移行
する。
【0116】行列操作式入力処理において、CPU2
は、まずRAM8内の行数データメモリ803及び列数
データメモリ804から行数データ及び列数データを読
み出して、行数に応じた行列操作式入力欄E2を表示部
6に表示させる。
【0117】行列操作式入力欄E2(図12(a)参
照)に対して入力部3の数値キー、演算キー、ファンク
ションキー等の操作により各行の操作内容を示す行列操
作式が入力され、任意の行に対して任意の行列操作式の
入力が確定すると、入力された行列操作式を表示部6の
行列操作式入力欄E2に表示させるとともにRAM8内
の対応する行の行列操作式データメモリ806に記憶す
る(ステップS205)。ここで行列操作式を複数入力
することが可能である。
【0118】その後、行列操作式の入力が終了し、入力
部3のモード切替キーの操作による行計算モードへの移
行指示があることを確認すると(ステップS206;Y
es)、次に、行計算処理へ移行する。
【0119】行計算処理において、CPU2はまず、入
力された行列操作式が同一の操作内容を示す他の行列操
作式に変換可能であるか否かを解析する(ステップS2
07)。行列操作式の変換の例として、行列操作式が複
数入力されている場合に、この複数の行列操作式を同一
の演算結果を実現する最短の行列操作式に変換する場合
や、一つの行列操作式を2以上の行列操作式に分割して
表すことや、行列操作式をより整理された行列操作式に
変換する場合等がある。
【0120】例えば、行列操作式として「×2→」
及び「+→」が入力されている場合は、いずれの
行列操作式も1行目の操作に関しての操作であり、「
×2→」と「+→」とをまとめることにより、
同一操作内容を示す他の行列操作式「×2+→」
に変換することが可能である。
【0121】この例のように、入力された行列操作式を
同一操作内容を示す他の行列操作式で表現することが可
能である場合は(ステップS207;Yes)、行列操
作式を他の行列操作式に変換して(ステップS20
8)、変換された行列操作式を表示させる(ステップS
209)とともに変換された行列操作式を行列操作式デ
ータメモリ806に記憶する。
【0122】入力された行列操作式を同一操作内容の他
の行列操作式に変換することができない場合は(ステッ
プS207;No)、行列操作式の変換の処理(ステッ
プS208、ステップS209)を経ずに、ステップS
210の処理へ移行する。
【0123】行列操作式が入力され、或いはその後に行
列操作式が他の形に変換された後、CPU2は入力部3
の演算実行キーの操作の有無を判定し(ステップS21
0)、演算実行キーの操作がされない場合は(ステップ
S210;No)ステップS205へ戻り、更に続けて
行列操作式の入力を行なう。演算実行指示が入力された
場合は(ステップS210;Yes)、行列操作式に応
じて行列に対する演算を実行する。
【0124】即ち、行列操作式をRAM8の行列操作式
データメモリ806から読み出し、また成分データメモ
リ805に記憶されている成分データを参照して行列操
作式に応じた演算を実行し、各成分を求め(ステップS
211)、演算により求められた行列を表示する(ステ
ップS212)。そして求められた行列を行列操作式に
対応付けて行列データメモリ809に記憶させる(ステ
ップS213)。例えば、行列操作式データ(1)メモ
リ806に記憶されている行列操作式に基く演算により
求められた行列は行列データ(1)メモリ809に記憶
される。
【0125】その後CPU2は、入力部3から演算終了
指示があるか否かを確認する(ステップS214)。演
算終了指示がない場合は(ステップS214;No)、
更にステップS205に戻り、行列操作式を入力して、
この入力された行列操作式と同一操作内容の行列操作式
に変換可能な場合は変換して、行列操作式に応じた演算
を実行する。
【0126】入力部3から演算終了指示がある場合は
(ステップS214;Yes)、次に入力部3のモード
切替キーの操作によりリプレイ表示モードの開始指示が
ある場合は(ステップS215;Yes)、リプレイ表
示処理を開始する。
【0127】リプレイ表示処理においてCPU2は、行
列操作式入力欄E2内に表示されている行列操作式上に
行列操作式指示カーソルPを表示する(ステップS21
6;図13参照)。行列操作式指示カーソルPは、入力
部3のカーソルキー操作により移動させることができ
る。
【0128】入力部3のカーソルキーにより行列操作式
指示カーソルを上移動させる指示が入力されると(ステ
ップS217;Yes)、CPU2は行列操作式指示カ
ーソルPを一つ上の行に移動させる(ステップS21
8)。上に行列操作式がない場合は、最下行に行列操作
式指示カーソルPを移動させる。
【0129】CPU2はRAM8の行列データメモリ8
09に格納されている行列の中から、カーソルのある行
列操作式に対応付けられて記憶されている行列を検索し
て呼び出す(ステップS219)。その後、呼び出した
行列を表示部6に表示させる(ステップS220)。
【0130】また、入力部3のカーソルキーによりカー
ソルを下移動させる指示が入力されると(ステップS2
21;Yes)、CPU2は行列操作式指示カーソルP
を一つ下の行に移動させる(ステップS222)。下に
行列操作式がない場合は、最上行に行列操作式指示カー
ソルPを移動させる。
【0131】CPU2はRAM8の行列データメモリ8
09に格納されている行列の中から、カーソルのある行
列操作式に対応付けられて記憶されている行列を検索し
て呼び出す(ステップS223)。その後、呼び出した
行列を表示部6に表示させる(ステップS224)。
【0132】ここで、例えば行列操作式に応じた演算に
より求められた行列を、表示画面をスクロールして、順
次下方に主表示させる場合は、複数の行列が表示画面上
に表示されるので、CPU2は演算を実行する行列を識
別表示させる。
【0133】そして、リプレイ表示処理において、入力
部3のカーソルキー操作により行列操作式が選択される
と、この選択された行列操作式に対応づけて記憶されて
いる行列を行列データメモリ809から呼び出し、更に
表示画面をスクロールして、呼び出した行列を表示画面
上に主表示させる。またCPU2は呼び出された行列、
即ち主表示されている行列を識別表示させる。
【0134】また、表示画面をスクロール表示させず
に、行列操作式に応じた演算により求められた行列を、
順次下方に追加して表示する場合には、入力部3のカー
ソルキー操作により行列操作式が選択されると、この選
択された行列操作式に対応づけて記憶されている行列を
行列データメモリ809から呼び出し、この行列を識別
表示させる。
【0135】入力部3のモード切替キーの操作がある場
合は(ステップS225;Yes)、モード切替キー操
作により指示された処理へ移行する。モード切替キーの
操作がない場合は(ステップS225;No)、CPU
2は更に続けて入力部3からのカーソルキーの移動操
作、モード切替キー操作の有無を判断し、各キー操作に
応じて行列操作式指示カーソルPの上下移動、モード切
替の処理を行なう。
【0136】図12は、第2の行列計算処理における行
列及び行列操作式入力欄の表示例を示す図であり、図1
2(a)は複数の行列操作式が入力された際の表示例、
図12(b)は複数の行列操作式を一つの同一操作内容
を示す行列操作式に変換した際の表示例、図12(c)
は行列操作式に応じた演算を実行して行列の表示を更新
した際の表示例を示す図である。
【0137】CPU2は第2の行列計算処理を開始させ
ると、設定された行数や列数に応じた大きさの括弧記号
K1、K2により囲まれた成分入力欄を生成して表示さ
せ、さらに成分入力欄に対して行列の各成分が図12
(a)に示すように入力されると、各成分データをRA
M8の成分データメモリ805に格納する。更に行列操
作式が入力されると行列操作式入力欄E2に順次表示す
るとともに行列操作式データメモリ806に記憶する。
【0138】そしてCPU2は入力された行列操作式は
同一の操作内容を示す他の行列操作式に変換することが
可能であるか否かを判断する。図12(a)に示す例で
は行列操作式として「×2→」及び「+→」
が入力されており、いずれの行列操作式も1行目の操作
に関しての操作であり、「×2→」と「+→
」とを一つの行列操作式にまとめることが可能であ
る。CPU2は同一操作内容の行列操作式「×2+
→」を求め、図12(b)に示すように行列操作式入
力欄E2の表示を更新する。
【0139】その後、CPU2は入力部3の演算実行指
示に応じてこの行列操作式に応じた演算を実行して、演
算により求められた行列を更新表示する。この際、求め
られた行列と行列操作式とは対応付けられてRAM8に
記憶される。図12(c)は更新表示された行列と行列
操作式とを表示した例である。
【0140】図13は、第2の行列計算処理におけるリ
プレイ表示の例を示す図であり、図13(a)は行列操
作式に応じた演算を終了した際の表示例、図13(b)
は行列操作式を指示して対応する行列をリプレイ表示さ
せた際の表示例を示す図である。
【0141】行列操作式の入力と、その行列操作式に応
じた演算を繰り返した後、リプレイ表示処理へ移行する
と、図13(a)に示すように行列操作式に行列操作式
指示カーソルPが表示される。この状態でカーソルキー
の操作により行列指示カーソルを一つ上の行列操作式へ
移動させると、この行列操作式に対応付けて記憶されて
いる行列が行列データメモリ809から呼び出されて、
更新表示される。即ち、図13(b)に示すように、2
番目の行列操作式上に行列操作式指示カーソルPが移動
されると、行列は図13(a)に示す行列の一つ前の演
算の状態に戻って表示される。
【0142】図13に示す例は、行列が表示画面内に一
つのみ表示され、新たな行列を演算により求めて表示さ
せ、或いはリプレイ表示させる場合は行列を更新して表
示させるものであるが、他の表示例として、表示画面に
演算結果の行列を複数並べて表示させてもよい。
【0143】図14は、第2の行列計算処理におけるリ
プレイ表示の他の表示例を示す図であり、図14(a)
は演算により求められた行列を表示画面に順次追加表示
した際の表示例、図14(b)は行列操作式を指示して
対応する行列を表示画面をスクロールして主表示させた
場合の表示例、図14(c)は行列操作式を指示して対
応する行列を識別表示させた場合の表示例を示す図であ
る。
【0144】図14(a)に示すように行列操作式に応
じた行列が順次下方に並べて表示されている場合は、演
算実行中の行列やリプレイ表示された行列を識別可能に
表示させる。この図に示すように行列を囲む例の他、行
列を反転表示させる、或いは他の部分と異なる色や表示
パターンで表示させるようにしても良い。
【0145】そして、図14(a)の表示状態からカー
ソルキーの操作により一つ上の行列が指示されると、C
PU2は選択された行列操作式「×2+→」に対
応付けられて記憶されている行列を検索して、図14
(b)に示すように表示画面をスクロールしてこの行列
が表示画面の最適な位置、例えば中央に表示されるよう
に表示を変更する。
【0146】また、図14(c)に示すように、画面は
スクロールさせず選択された行列操作式に対応づけられ
た行列を識別表示させるものでもよい。
【0147】以上説明したように、第2の実施の形態に
おける行列計算装置1の実行する第2の行列計算処理に
おいて、CPU2は、入力された行列操作式に応じて演
算を行ない、演算により求められた行列を行列操作式と
対応付けて順次RAM8に記憶させ、既に演算を行なっ
た行列操作式の中から行列操作式が選択されると、この
行列操作式に対応づけられて記憶されている行列を検索
して再表示させることができる。また演算により求めら
れた行列を表示画面をスクロールして順次表示させる場
合には、既に演算を行なった行列操作式の中から行列操
作式が選択されると、この行列操作式に対応づけられて
記憶されている行列を検索して、その演算がなされた時
点での表示画面に戻って表示させる。その際表示画面上
の主表示させている行列を識別表示させる。また行列操
作式が入力された際に、CPU2はその行列操作式が同
等の演算結果を実現する他の行列操作式に変換すること
ができるか否かを確認し、他の行列操作式に変換するこ
とができる場合は、他の行列操作式を求めこの求められ
た行列操作式に基いて演算を実行する。
【0148】したがって、行列の操作過程の履歴を残す
ことが可能となるので、前にした操作を確認したい場合
などには、操作の終了した行列操作式の中から任意の行
列操作式を選択するといった簡便な操作で、その行列操
作式により求められた行列を再度確認することができ
る。また画面をスクロールして複数の行列を表示する際
には演算実行中やリプレイ表示中など操作の対象となっ
ている行列を常に最適な位置で表示させることができ
る。さらに、演算実行中やリプレイ表示中の行列を識別
表示させることにより、複数の行列が表示画面内に表示
される場合にも、操作の対象となっている行列を容易に
確認することができる。
【0149】また、行列操作式を同等の行列操作を実現
する他の行列操作式に変換することが可能となるので、
同一の行列を得るための行列操作を様々な行列操作式で
表すことができ、行列操作の理解を深めることができ
る。またこの変形された行列操作式に基いて行列の演算
を行なうことができるので、その演算結果の行列も確認
することができる。
【0150】[第3の実施の形態]次に、図15〜図1
7を参照して本発明に係る行列計算装置1の第3の実施
の形態を詳細に説明する。
【0151】この第3の実施の形態における行列計算装
置1は、入力される二つの行列について一方の行列(処
理前の行列)を他方の行列(処理後の行列)に変形させ
るための行列操作式を算出して表示する。
【0152】まず構成を説明する。第3の実施の形態に
おける行列計算装置1は、図1に示す第1の実施の形態
における行列計算装置1と同様の構成であり、以下の説
明において同一の構成要素については図1と同一の番号
を附して説明する。
【0153】第3の実施の形態において、CPU2は、
ROM9に格納された初期画面表示プログラムに基づい
て図示しないモード選択画面を表示させ、このモード選
択画面において、入力部3又はタブレット4から行列モ
ードが選択設定されると、ROM9に記憶されている第
3の行列計算処理プログラムにしたがって後述する第3
の行列計算処理(図16参照)を実行する。
【0154】後述する第3の行列計算処理(図16参
照)において、CPU2は、入力部3のモード切替キー
の操作によるモード切替に伴い、後述する行列入力処
理、後述する行列操作式算出処理を実行する。
【0155】後述する行列入力処理においてCPU2
は、入力部3から入力される処理前の行列の列数及び行
数をRAM8内の列数データ(処理前)メモリ803
a、行数データ(処理前)メモリ804aに格納し、ま
た入力部3から入力される行列の各成分を表示部64に
表示させるとともにRAM8内の成分データ(処理前)
メモリ805aに格納する。また、入力部3から入力さ
れる処理後の行列の列数及び行数についても同様にRA
M8内の列数データ(処理後)メモリ803b、行数デ
ータ(処理後)メモリ804bに格納し、また入力部3
から入力される行列の各成分を表示部64に表示させる
とともにRAM8内の成分データ(処理後)メモリ80
5bに格納する。
【0156】後述する行列操作式算出処理において、C
PU2は入力部3から入力された処理前の行列、及び処
理後の行列の各成分データをRAM8の成分データメモ
リ805から読み出して、処理前の行列を処理後の行列
に変換するための行列操作式を算出するための連立方程
式を生成する。そして、生成した連立方程式の解を求め
ることにより行列操作式を算出する。
【0157】図15は、第3の実施の形態におけるRA
M8のメモリ構成を示す図である。第3の実施の形態に
おいてRAM8は、第1の実施の形態と同様に、表示デ
ータメモリ801、モードデータメモリ802、行数デ
ータメモリ803、列数データメモリ804、成分デー
タメモリ805、行列操作式データメモリ806、ワー
クメモリ810等のメモリ領域を有する。行数データメ
モリ803、列数データメモリ804、成分数データメ
モリには、二つの行列(処理前の行列、処理後の行列)
についての行数データ、列数データ、成分データがそれ
ぞれ格納される。
【0158】次に動作を説明する。図16は、行列計算
装置1の実行する第3の行列計算処理を示すフローチャ
ートである。
【0159】まず、図示しないモード選択画面におい
て、入力部3のモード切替キー操作、或いはタブレット
4から位置検出回路5を介して、行列モードが選択され
ると、CPU2はROM9又は記憶媒体11に格納され
ている第3の行列計算処理プログラムを読み出してRA
M8のワークメモリ810に確保する。そして第3の行
列計算処理プログラムにしたがって、後述する行列入力
処理、後述する行列操作式算出処理を実行する。
【0160】はじめにCPU2は行列入力処理を開始す
る。行列入力処理においてCPU2は、ROM9に格納
されている行列入力モードの初期画面を読み出してRA
M8の表示データメモリ801に格納するとともに表示
部6に表示させる。
【0161】第3の実施の形態における行列入力モード
の初期画面には、処理前の行列MTX1を設定する行列
設定欄F1と処理後の行列MTX2を設定する行列設定
欄F2が表示され、更に後述する行列操作式算出処理に
おいて算出された行列操作式を表示するための行列操作
式表示欄E3が設けられる。
【0162】行列入力モードの初期画面が表示され、処
理前の行列に対する行列設定欄F1に対して行列の行数
及び列数が設定されると(ステップS301)、CPU
2は、設定された行数、列数に応じて、括弧記号K1及
びK2の大きさを変形して表示させ、その括弧記号内に
行列の各成分を入力するための成分入力欄を行数、列数
に応じた数だけ生成して表示を更新させるとともに、設
定された行数をRAM8内の行数データ(処理前)メモ
リ803aに格納し、設定された列数を列数データ(処
理前)メモリ804aに格納する。
【0163】次に、入力部3のカーソルキー操作又は入
力ペンIによるタブレット4の押圧操作により処理前の
行列の成分入力欄に対して、入力部3の数値キー操作に
より行列の各成分が入力されると(ステップS30
2)、CPU2は、入力された成分の数値をRAM8内
の成分データ(処理前)メモリ805aに記憶するとと
もに、括弧記号K1及びK2内に表示させる(ステップ
S303)。
【0164】処理前の行列の各成分の入力を繰り返し行
い、行列の各成分の入力が終了すると、同様に処理後の
行列についても入力処理を行なう。即ち、処理後の行列
に対する行列設定欄F2に対して行列の行数及び列数が
設定されると(ステップS304)、CPU2は、設定
された行数、列数に応じて、括弧記号K1及びK2の大
きさを変形して表示させ、その括弧記号内に行列の各成
分を入力するための成分入力欄を行数、列数に応じた数
だけ生成して表示を更新させるとともに、設定された行
数をRAM8内の行数データ(処理後)メモリ803b
に格納し、設定された列数を列数データ(処理後)メモ
リ804bに格納する。
【0165】次に、入力部3のカーソルキー操作又は入
力ペンIによるタブレット4の押圧操作により処理後の
行列の成分入力欄に対して、入力部3の数値キー操作に
より行列の各成分が入力されると(ステップS30
5)、CPU2は、入力された成分の数値をRAM8内
の成分データ(処理後)メモリ805bに記憶するとと
もに、括弧記号K1及びK2内に表示させる(ステップ
S306)。
【0166】その後、入力部3の演算実行キーの操作に
より、行列操作式入力モードが選択される(ステップS
307)と、CPU2は、行列操作式算出処理を開始す
る。
【0167】行列操作式算出処理は、入力された処理前
の行列を処理後の行列に変形する途中経過の行列操作式
を算出する処理である。
【0168】行列操作式算出処理において、CPU2
は、RAM8の成分データ(処理前)メモリ805aと
成分データ(処理後)メモリ805bとから、互いに対
応する成分の値をそれぞれ読み出す。そして、読み出し
た成分の値についての連立方程式を生成して解を求める
ことにより行列操作式を算出する(ステップS30
8)。
【0169】CPU2は算出した行列操作式を行列操作
式データメモリ806に格納するとともに表示部6の行
列操作式表示欄E3に表示させる(ステップS30
9)。
【0170】その後、入力部3の演算実行キーの操作の
有無を確認し(ステップS310)、演算事項キーが操
作される場合(ステップS310;Yes)は、行列の
成分を新たに入力しなおして、行列計算処置を再度実行
する。演算事項キーが操作されない場合(ステップS3
10;No)は第3の行列計算処理を終了する。
【0171】図17は、第3の行列計算処理における行
列操作式算出処理における表示例を示す図であり、図1
7(a)は入力された処理前の行列MTX1、処理後の
行列MTX2の表示例、図17(b)は行列操作式算出
処理において算出された行列操作式の例を示す図であ
る。
【0172】図17(a)に示すように処理前の行列と
して行列MTX1が入力され、処理後の行列として行列
MTX2が入力されると、CPU2は行列MTX1と行
列MTX2とを表示して各成分をそれぞれ成分データメ
モリ805に格納する。その後、CPU2は各成分を比
較して行列操作式を求めるための連立方程式を生成す
る。
【0173】ここで入力されている処理前の行列MTX
1を処理後の行列MTX2に対応させるための行列操作
式を数1及び数2に示す式とする。
【0174】
【数1】
【0175】
【数2】
【0176】そして、各式の左辺の「」には処理前の
行列MTX1の各列の1行目の数値、「」には処理前
の行列MTX1の各列の2行目の数値を代入し、右辺の
「」には処理後の行列MTX2の各列の1行目の数
値、「」には処理後の行列MTX2の各列の2行目の
数値を代入して数3、数4に示す連立方程式を生成す
る。
【0177】
【数3】
【0178】
【数4】
【0179】CPU2は、生成した連立方程式から、未
知の係数a,b,c,dを求めるための演算を実行し、
解としてa=−5/3,b=2/3,c=4/3,d=
−1/3を得る。
【0180】算出した係数を上述の数1、数2にそれぞ
れ代入して、二つの行列操作式「(×2−×5)÷
3」、「(×4−)÷3→」を図17(b)に示
すように行列操作式表示欄E3に表示させる。
【0181】以上説明したように、第2の実施の形態に
おける行列計算装置1の実行する第3の行列計算処理に
おいて、CPU2は、入力された処理前の行列と処理後
の行列の各成分とから、連立方程式を生成して、この連
立方程式を解くことにより、処理前の行列を処理後の行
列に変形するための行列操作式を求めて表示させる。
【0182】したがって、行列の演算の処理前と処理後
の行列が分かっているときに、どのような操作が処理前
の行列になされることで処理後の行列が導かれたのかと
いった行列操作の内容を簡単に知ることができ、学習の
効率を向上させることができる。
【0183】
【発明の効果】請求項1及び8記載の発明によれば、行
列の行毎、列毎の操作内容を示す行列操作式を入力する
とその行毎又は列毎の演算を行なうことができるので、
一つの行列中の各行又は各列を別個の行列操作式で演算
することが可能となり、様々な方法の行列操作に柔軟に
対応することができる。
【0184】請求項2及び9記載の発明によれば、行列
操作式に応じた行毎、列毎の演算を行なう際に、演算過
程の式等を行列中に表示させることができるので、途中
経過に現れる式を確認しながら学習を進めることがで
き、学習の理解を向上させることができる。
【0185】請求項3及び10記載の発明によれば、行
列操作式の入力の際に行番号や列番号を示す数字、文
字、記号を表示させ、この表示された行番号や列番号を
示す数字、文字、記号の中から行番号や列番号を指定す
ることができるので、入力部に特別のキーを設けること
無く簡便な操作で行の指定、列の指定を行なうことがで
き、更に行列中の指定された行や列が識別表示されるの
で、どの行又は列を指定して、行列操作式の入力や行列
演算等の処理を行なっているのかを容易に確認できる。
【0186】請求項4及び11記載の発明によれば、行
列の操作過程の履歴を残すことが可能となるので、手前
の操作を確認したい場合などには、操作の終了した行列
操作式の中から任意の行列操作式を選択するといった簡
便な操作で、その行列操作式により求められた行列を再
度確認することができる。
【0187】請求項5記載の発明によれば、行列操作式
を同等の行列操作を実現する他の行列操作式に変換する
ことが可能となるので、同一の行列を得るための行列操
作を様々な行列操作式で表すことができ、行列操作の理
解を深めることができる。またこの変形された行列操作
式に基いて行列の演算を行なうことができるので、その
演算結果の行列も確認することができる。
【0188】請求項6及び12記載の発明によれば、行
列の操作過程の履歴を残すことが可能となるので、前に
した行列操作を確認したい場合などには、操作の終了し
た行列操作式の中から任意の行列操作式を選択するとい
った簡便な操作で、その行列操作式により求められた行
列を再度確認することができるとともに、画面をスクロ
ールして複数の行列を表示する際には演算実行中やリプ
レイ表示中など操作の対象となっている行列を常に最適
な位置で表示させることができる。また、演算実行中や
リプレイ表示中の行列を識別表示させることにより、複
数の行列が表示画面内に表示される場合にも、操作の対
象となっている行列を容易に確認することができる。
【0189】請求項7及び13記載の発明によれば、行
列の演算の処理前と処理後の行列が分かっているとき
に、どのような操作が処理前の行列になされることで処
理後の行列が導かれたのかといった行列操作の内容を簡
単に知ることができ、学習の効率を向上させることがで
きる。自分で問題を作り、その解を求める等、自主的な
学習には特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】行列計算装置1の内部の要部構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】第1の実施の形態におけるRAM8のメモリの
構成を示す図である。
【図3】行列計算装置1の実行する第1の行列計算処理
を示すフローチャートである。
【図4】行列計算装置1の実行する第1の行列計算処理
を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態において行列を入力する際に
表示される初期画面G1の例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における行列の成分入力後の
表示画面を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における行列操作式入力後に
実行される行計算処理の表示例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態における行計算処理により各
行についての演算実行後の表示例を示す図である。
【図9】図9(a)は第2の実施の形態におけるRAM
8のメモリ構成を示す図であり、図9(b)は行列操作
式データメモリ806に順次記憶される行列操作式デー
タとこの行列操作式データに対応付けられて行列データ
メモリ809に記憶される行列データの一例を示す図で
ある。
【図10】行列計算装置1の実行する第2の行列計算処
理を示すフローチャートである。
【図11】行列計算装置1の実行する第2の行列計算処
理を示すフローチャートである。
【図12】第2の行列計算処理における行列及び行列操
作式入力欄の表示例を示す図である。
【図13】第2の行列計算処理におけるリプレイ表示処
理の表示例を示す図である。
【図14】第2の行列計算処理におけるリプレイ表示処
理の他の表示例を示す図である。
【図15】第3の実施の形態におけるRAM8のメモリ
構成を示す図である。
【図16】行列計算装置1の実行する第3の行列計算処
理を示すフローチャートである。
【図17】第3の行列計算処理における行列操作式算出
処理の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 行列計算装置 2 CPU 3 入力部 4 タブレット 5 位置検出回路 6 表示部 7 表示駆動回路 8 RAM 801 表示データメモリ 802 モードデータメモリ 803 行数データメモリ 804 列数データメモリ 805 成分データメモリ 806 行列操作式データメモリ 807 演算データメモリ 808 番号マークデータメモリ 809 行列データメモリ 810 ワークメモリ 9 ROM 10 記憶装置 11 記憶媒体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】行列の行毎又は列毎の操作内容を示す行列
    操作式を入力する行列操作式入力手段と、 この行列操作式入力手段により入力された行列操作式に
    応じて、前記行列の各成分を演算する演算手段と、 を備えたことを特徴とする行列計算装置。
  2. 【請求項2】行列と行列操作式とを表示する表示手段
    と、 行列の行毎又は列毎の操作内容を表す行列操作式を入力
    する行列操作式入力手段と、 前記行列を前記表示手段に表示させるとともに、前記行
    列の各成分を、前記行列操作式入力手段により入力され
    た行列操作式に応じた式に変換して前記表示手段に表示
    させる行列表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする行列計算装置。
  3. 【請求項3】行列を表示する表示手段と、 行列の行数及び列数に応じて、該行列の行番号及び列番
    号を示す数字、文字、又は記号を前記表示手段に表示さ
    せる番号表示制御手段と、 前記行列の行番号及び列番号を示す数字、文字、又は記
    号のうち任意の数字、文字、又は記号を指定する番号指
    定手段と、 この番号指定手段により指定された数字、文字、又は記
    号の示す行番号又は列番号に応じて、前記表示手段に表
    示されている行列の行又は列を識別可能に表示させる識
    別表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする行列計算装置。
  4. 【請求項4】行列と行列操作式とを表示する表示手段
    と、 行列操作式を入力する行列操作式入力手段と、 この行列操作式入力手段により入力された行列操作式に
    応じて、前記行列を演算する演算手段と、 この演算手段により求められた行列と前記行列操作式と
    を対応付けて順次記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に順次記憶された行列操作式の中から任意
    の行列操作式を選択する選択手段と、 前記演算手段により求められた行列を前記表示手段に表
    示させるとともに、前記選択手段により行列操作式が選
    択された場合は、当該選択された行列操作式に対応付け
    られて前記記憶手段に記憶されている行列を前記表示手
    段に表示させる行列表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする行列計算装置。
  5. 【請求項5】前記行列操作式入力手段により入力された
    複数の行列操作式に基いて該複数の行列操作式を同等の
    行列操作を実現する他の行列操作式に変換する行列操作
    式変換手段を更に備え、 前記演算手段は、この行列操作式変換手段により変換さ
    れた行列操作式に応じて前記行列を演算することを特徴
    とする請求項4記載の行列計算装置。
  6. 【請求項6】行列と行列操作式とを表示する表示手段
    と、 行列操作式を入力する行列操作式入力手段と、 この行列操作式入力手段により入力された行列操作式に
    応じて、前記行列を演算する演算手段と、 この演算手段により求められた行列と前記行列操作式と
    を対応付けて順次記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された行列操作式の中から任意の行
    列操作式を選択する選択手段と、 前記演算手段が前記行列操作式に基いて前記行列を演算
    した際は、前記表示手段の表示画面を順次スクロールし
    て、該演算手段により求められた行列を主表示させると
    ともに、前記選択手段により行列操作式が選択された際
    は、当該選択された行列操作式に対応付けられて前記記
    憶手段に記憶されている行列を前記表示手段の表示画面
    をスクロールして主表示させる、又は、当該行列を識別
    可能に表示させる行列表示制御手段と、を備えたことを
    特徴とする行列計算装置。
  7. 【請求項7】行列と行列操作式とを表示する表示手段
    と、 二つの行列のうち一方の行列を他方の行列に変形させる
    ための行列操作式を算出する行列操作式算出手段と、 前記二つの行列を前記表示手段に表示させるとともに、
    この行列操作式算出手段により算出された行列操作式を
    前記表示手段に表示させる表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする行列計算装置。
  8. 【請求項8】コンピュータが実行可能なプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 行列の行毎又は列毎の操作内容を示す行列操作式を入力
    するためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 この入力された行列操作式に応じて、前記行列の各成分
    を演算するためのコンピュータが実行可能なプログラム
    コードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  9. 【請求項9】コンピュータが実行可能なプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 行列と行列操作式とを表示するためのコンピュータが実
    行可能なプログラムコードと、 行列の行毎又は列毎の操作内容を表す行列操作式を入力
    するためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 前記行列を表示させるとともに、前記行列の各成分を、
    前記入力された行列操作式に応じた式に変換して表示さ
    せるためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  10. 【請求項10】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 行列を表示するためのコンピュータが実行可能なプログ
    ラムコードと、 行列の行数及び列数に応じて、該行列の行番号及び列番
    号を示す数字、文字、又は記号を表示させるためのコン
    ピュータが実行可能なプログラムコードと、 前記行列の行番号及び列番号を示す数字、文字、又は記
    号のうち任意の数字、文字、又は記号を指定するための
    コンピュータが実行可能なプログラムコードと、 この指定された数字、文字、又は記号の示す行番号又は
    列番号に応じて、表示されている行列の行又は列を識別
    可能に表示させるためのコンピュータが実行可能なプロ
    グラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  11. 【請求項11】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 行列と行列操作式とを表示するためのコンピュータが実
    行可能なプログラムコードと、 行列操作式を入力するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムコードと、 この入力された行列操作式に応じて、前記行列を演算す
    るためのコンピュータが実行可能なプログラムコード
    と、 演算により求められた行列と前記行列操作式とを対応付
    けて順次記憶するためのコンピュータが実行可能なプロ
    グラムコードと、 順次記憶された行列操作式の中から任意の行列操作式を
    選択するためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 演算により求められた行列を表示させるとともに、行列
    操作式が選択された場合は、当該選択された行列操作式
    に対応付けられて記憶されている行列を表示させるため
    のコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  12. 【請求項12】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 行列と行列操作式とを表示するためのコンピュータが実
    行可能なプログラムコードと、 行列操作式を入力するためのコンピュータが実行可能な
    プログラムコードと、この入力された行列操作式に応じ
    て、前記行列を演算するためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 演算により求められた行列と前記行列操作式とを対応付
    けて順次記憶するためのコンピュータが実行可能なプロ
    グラムコードと、 順次記憶された行列操作式の中から任意の行列操作式を
    選択するためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 前記行列操作式に基いて前記行列を演算した際は、表示
    画面を順次スクロールして、演算により求められた行列
    を主表示させるとともに、行列操作式が選択された際
    は、当該選択された行列操作式に対応付けられて記憶さ
    れている行列を、表示画面をスクロールして主表示させ
    る、又は、当該行列を識別可能に表示させるためのコン
    ピュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  13. 【請求項13】コンピュータが実行可能なプログラムを
    格納した記憶媒体であって、 行列と行列操作式とを表示するためのコンピュータが実
    行可能なプログラムコードと、 二つの行列のうち一方の行列を他方の行列に変形させる
    ための行列操作式を算出するためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 前記二つの行列を表示させるとともに、算出された行列
    操作式を表示させるためのコンピュータが実行可能なプ
    ログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012243015A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Casio Comput Co Ltd 行列計算装置およびプログラム
CN104063358A (zh) * 2013-03-21 2014-09-24 卡西欧计算机株式会社 矩阵计算装置、矩阵计算方法
JP2016099976A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 カシオ計算機株式会社 計算機、計算サーバ、プログラム、および計算機システム

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