JP5883586B2 - スプリンクラーヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、消火用のスプリンクラーヘッドに関するものである。
スプリンクラーヘッドは、内部にノズルを有する本体が、充水された消火設備配管と接続されており、火災が発生したときに火災の熱を感知して自動的に作動し、水を散布して消火を行うものである。
上記スプリンクラーヘッドにおいて、常時はノズルを閉止する弁体を保持し、火災時には火災の熱により分解してスプリンクラーヘッドの弁体を開放する部分を感熱分解部分と言う。感熱分解部分の構成品のなかで熱を感知する感熱体には融点が低い低融点合金が使用されており、低融点合金は有底筒状のシリンダー内に入れられ、さらにシリンダー内には低融点合金の表面上にプランジャーが配置される。
感熱分解部分は弁体をノズルが閉止される位置に支持し、さらに前述のプランジャーをシリンダー底面側に押圧しており、火災の熱により感熱体に組み込まれた低融点合金が溶融してシリンダー内から溶け出し、プランジャーがシリンダー内に没入することで感熱分解部分が分解作動して弁体の支持が解除され弁体が開放する。弁体の開放によって本体のノズルから消火設備配管内に充填されていた水が外部に放出される。
近年、上記のスプリンクラーヘッドにおいて火災が発生してからスプリンクラーヘッドが作動するまでの時間が従来のスプリンクラーヘッドよりも短い火災感知能力の高いスプリンクラーヘッドの需要が高まっている。スプリンクラーヘッドの火災感知能力を向上させることで火災発生から初期の段階でスプリンクラーヘッドを作動させて水を散布して初期消火を行うことができる。
スプリンクラーヘッドの火災感知能力を向上させる手段の一つとして、低融点合金を押圧しているプランジャーを高分子樹脂にて構成したスプリンクラーヘッドがある(例えば特許文献1)。
特許文献1のスプリンクラーヘッドは、シリンダーの底面に接続された椀状の集熱板が設置されており、集熱板が収集した熱はシリンダー内に収容された低融点合金に伝わる。また、シリンダー内のプランジャーは高分子樹脂により構成されているので低融点合金に伝播されてきた熱は高分子樹脂には伝わらず、低融点合金に熱が効率よく蓄積されて、急速に低融点合金の温度が上昇して低融点合金が溶融する。
これにより火災時において低融点合金が速やかに溶融して、常時低融点合金を押圧しているプランジャーがシリンダー底面側に移動することで感熱分解部が分解作動してスプリンクラーヘッドが作動する。
特開平8−57077号公報
上記のスプリンクラーヘッドでは、プランジャーを高分子樹脂により構成していたが、低融点合金の溶融温度が高温のもの例えば融点が139℃の低融点合金を使用する場合には、高分子樹脂の溶融温度が低融点合金の溶融温度よりも高いものを選定する必要がある。
またプランジャーには常に荷重が印加されており、高分子樹脂の経年劣化を考慮しなければならない。例えば、ある一定期間が経過したスプリンクラーヘッドは交換する等の検討が必要である。
そこで本発明では、上記問題に鑑み、長期間において設置可能であり火災時には低融点合金が迅速に溶融して作動可能なスプリンクラーヘッドを提供することを目的としている。
本発明者は、長期間に渡って印加される荷重に耐えられる強度を有するプランジャーであり、プランジャーが吸収した熱を他の部材に伝播させずに低融点合金の溶融に使用することに着目して本発明を完成させた。
本発明に係るスプリンクラーヘッドは、消火設備配管に接続されるノズルを有する本体と、ノズルを止水する弁体と、有底筒状のシリンダーに収容した低融点合金をプランジャーにて押圧保持する感熱体を有し、火災を感知する低融点合金の軟化又は溶融によってプランジャーがシリンダーの中に移動することで弁体がノズルの閉止を開放する感熱分解部とを備えるスプリンクラーヘッドにおいて、プランジャーを金属製として側面に断熱部を設置したことを特徴とする。
これによれば、プランジャーを金属製としたことで熱伝導効率か良好となり、さらにプランジャーに伝わった熱がプランジャーの側面と近接している部材への熱の伝達を断熱部により阻止して、低融点合金との接触面のみに伝播して低融点合金に効率よく熱を伝えることができるので低融点合金の溶融を早めることができる。また低融点合金との接触面以外から熱が他の部材へ伝播するのを防ぐために、プランジャーを低融点合金側に押圧している部材であるセットスクリューとの接触面積を小さくすることでセットスクリューへ熱が伝わりにくくなり低融点合金へより多くの熱を伝播することができる。
前記本発明は、シリンダー内の低融点合金が柱状でありプランジャーの底面が低融点合金を押圧することで構成可能である。
これによればプランジャーの底面が低融点合金と接しており、プランジャーの側面に断熱部を有することで、プランジャー表面から伝わった熱がプランジャーの側面からシリンダー内面へ伝わるのを防止し、プランジャー底面から低融点合金に熱が伝播可能となり低融点合金に効率よく熱を伝えることができるので低融点合金の溶融を早めることが可能である。
前記本発明は、シリンダー内の低融点合金が環状であり、プランジャーは大径部と小径部を有しており小径部に環状の低融点合金を挿通して大径部にて低融点合金を押圧することで構成可能である。
これによれば、プランジャーの大径部が低融点合金の端面と接触し、さらにプランジャーの小径部側面が低融点合金の内側面と接触している。プランジャーの小径部は低融点合金を介してシリンダー底面の穴に挿通され、セットスクリューと接続される。プランジャーの鍔部から吸収した熱は低融点合金に伝わるとともに、セットスクリューにも伝わろうとするが、低融点合金の穴径はそのままにしてプランジャーの側面に断熱部を設置したことでプランジャー側面の外径が小さくなり、それに従い断面積も小さくなり熱伝達抵抗が大きくなるのでセットスクリューに熱を伝えにくくすることが可能である。
前記本発明は、断熱部をプランジャーの側面に設置した樹脂材により構成可能である。
これによれば、火災の熱気流からシリンダーおよびプランジャーに伝わった熱が樹脂材によってシリンダーとプランジャーの間での熱の伝達を阻止されるので、シリンダーおよびプランジャーに伝わった熱を低融点合金のみに伝えることが可能となる。また、樹脂により断熱部を構成することでプランジャー側面の断面積が小さくなったことによる強度低下を樹脂材により補強することができる。上記において、樹脂材は金属材料と比較して熱伝導性が低い樹脂を用いることができる。その際、シリンダー内の低融点合金の溶融温度よりも軟化・溶融温度が高い樹脂を用いる。また補強作用を向上させたい場合にはセラミックや硬質樹脂を用いることも可能である。
前記本発明は、断熱部をプランジャーの側面に形成した間隙により構成可能である。
これによればプランジャー側面の間隙によりシリンダー内面または低融点合金の穴の内面との間に生じた空間により近接している部材への熱の伝達を阻止することが可能となる。
前記本発明は、断熱部をプランジャーの側面内側に形成した空間により構成可能である。
これによればプランジャーの側面内側に形成した空間によって、プランジャーを押圧する部材側へ熱が伝わる部分の断面積を減らすことができ、熱伝達抵抗が上がることでプランジャーを押圧する部材への熱の伝達を阻止することができる。
本発明によれば、プランジャーを金属材料から構成したことで長期間において設置可能であり、さらにプランジャーの側面に断熱部を設けたことで火災時には低融点合金が迅速に溶融して作動可能なスプリンクラーヘッドを提供することができる。
第1実施形態のスプリンクラーヘッドの断面図 図1のスプリンクラーヘッドの感熱体の断面図 図1のスプリンクラーヘッドの作動状態図 図2の変形例 第2実施形態のスプリンクラーヘッドの断面図 図5のスプリンクラーヘッドの作動状態図 図5のスプリンクラーヘッドの感熱体の断面図 図7の変形例
第1実施形態(図1〜図4)
第1実施形態のスプリンクラーヘッドS1は、本体1、フレーム2、弁体3、デフレクター4、感熱分解部5、およびヒートコレクター部6等から構成されている。
本体1は、中央にノズル7が穿設されており、その下端は弁座8となっていて、外周上部には牡ネジ9が螺設され、また下端にはフランジ10が形成されている。
フレーム2は、円筒状であり、下端は内方フランジ11となっていて、上端は前述本体1のフランジ10に螺合している。
弁体3は、上部にパッキンが被着されており、平時、本体1の弁座8を閉塞している。
デフレクター4は、皿状で周囲に多数の羽根が形成されており、羽根の上にはリング12が載置されていて、作動時、リングから垂下して設置されたピン4Aで吊設されるようになっている。デフレクター4は前述弁体3の下部に設置されている。
感熱分解部5は、フレーム2の下部に設置されており、ガイドポスト13を介して弁体3を保持している。
ここで分解部分について詳細に説明する。上部が外方に屈曲した一対のレバー14、14は、屈曲した部分の下端が前述フレーム2の内方フランジ11に係合している。該レバーには上方に支持板15が係合し、下方には天秤16が係合している。
支持板15には、下部が細くて、その先端が半球状となったセットスクリュー17が螺合されている。セットスクリュー17の先端は後述するプランジャー21を低融点合金20側へ押圧している。天秤16には上部にフランジ18を有するシリンダー19が嵌合されている。
シリンダー19は有底筒状で、底面にはヒートコレクター部6を接続可能な牡ネジ19Aが設置されている。シリンダー19内には低融点合金20が収容されている。上記のシリンダー19内に収容された低融点合金20の上に後述のプランジャー21を載置して構成したものを感熱体という(図2参照)。
シリンダー19内に収容される低融点合金20は、液状の低融点合金20をシリンダー19内に流し込んで固化させた後に、プランジャー21が挿通可能な穴を切削して形成することができる。または、あらかじめ円柱状に形成されたものをシリンダー19内に挿入して構成することも可能である。
低融点合金20はスプリンクラーヘッドを取り付ける場所に応じて各種の温度のものを選択する。例えば一般の事務所、居間のようなところには72℃、厨房のように火を使うところでは96℃、さらに周囲が高温となるところには139℃や183℃の低融点合金を使用する。
低融点合金20の上には、プランジャー21が載置されている。プランジャー21は前述のセットスクリュー17によって低融点合金20側へ押圧されている。プランジャー21の低融点合金20と接触する側である下部21Aの外径は、シリンダー19の内周径より僅かに小さい。プランジャー21のセットスクリュー17と接続する側である上部21Bの外形は、下部21Aの外径より小さくなっており、シリンダー19の内周面と上部21Bの間には間隙Kができる。さらに上部21Bには穴21Cが穿設されており、プランジャー21の側面内側に空間が形成され断熱部を構成している。プランジャー21の中心軸Zと垂直に交差する図中で示すX1−X1線上の断面積(上部21Bの断面積)は、同図X2−X2線上の断面積(下部21Aの断面積)よりも小さくなっている。
これにより、火災時においてプランジャー表面より吸収された熱は上部21Bシリンダー20の間の間隙Kによりシリンダー19への熱伝達を阻止され、低融点合金20と接触している底面21Dから低融点合金20へ伝播される。またプランジャー21の底面21Dの反対側の面、つまり上部21Bと下部21Aの境の段部から熱を吸収可能となり熱の伝わる経路が短縮され効率よく熱を低融点合金に伝えることができる。
さらにプランジャー21の穴21Cの端面には斜面22が刻設されており、該斜面22には前述セットスクリュー17の細い下端部が載置され、セットスクリュー接続部となっている。プランジャー21の斜面22にセットスクリュー17の下端の半球状の部分が接触しているため、これらの接触部は円状の線接触となり接触面積は極めて小さいものである。
ヒートコレクター部6は薄板状の銅材料を層状に設置して構成されている。ヒートコレクター6A、6Bは中心に穴を有しており、該穴はナット6Cの下端に接続している。ナット6Cは筒状であり内周部には前述の牡ネジ19Aと螺合可能な牝ネジが螺刻されている。
ヒートコレクター部6は、ヒートコレクター6A、6Bにより収集した火災の熱を、ナット6Cを介してシリンダー19内の低融点合金20に伝える作用を有する。
次に上記構造の分解部分を有する第1実施形態のスプリンクラーヘッドS1の作動状態について説明する。
火災が発生すると、火災の熱が上昇気流となって天井に達し、天井に取り付けたスプリンクラーヘッドS1を熱する。スプリンクラーヘッドS1ではヒートコレクター部6が火元に近い下部に設置されており、しかも層状に構成されたヒートコレクター部6は表面積が大きくなっているため、気流の熱を多く受けてシリンダー19に伝播され、さらにシリンダー19中の低融点合金20に伝播する。
このようにして低融点合金20には、火災で発生した熱が多量に、そして速やかに伝播されてくる。従来のスプリンクラーヘッドでは低融点合金の上に円柱状のプランジャーが載置されていたため、プランジャーに伝播されてきた熱は、低融点合金だけでなくシリンダーにも伝播されて散逸してしまっていた。
しかしながら、本発明のスプリンクラーヘッドでは、プランジャー21とシリンダー19の間の間隙Kによりシリンダー19とプランジャー21の間で熱が散逸せず、またセットスクリュー17への熱の伝播を抑える構造としたことで底部21Dから低融点合金20のみに熱が伝播するので、急速に低融点合金20の温度が上昇して低融点合金20が溶融する。
シリンダー19内の低融点合金20が溶融すると、プランジャー21はセットスクリュー17でシリンダー19の底面側へ押圧されているため、プランジャー21はシリンダー19内に没入し、低融点合金20はプランジャー21とシリンダー19の間隙から外部へ流出していく。
このように低融点合金20が溶融してプランジャー21がシリンダー19内に没入すると、天秤16で係止されていた一対のレバー14、14の係止が解かれる。するとそれぞれのレバーの下部が外方に回動し、フレーム2の内方フランジ11に係合していたレバーの屈曲端部が外れ、感熱分解部5が分解して全ての構成部品は下方に落下していく。
感熱分解部5の分解落下とともに、レバー14の屈曲頂部で保持していたガイドポスト13が落下し、デフレクター4と一体となった弁体3およびデフレクター4で保持されていたリング12も落下する。ところがデフレクター4は、リング12のピン4Aに吊設され、またリング12はフレーム2の内方フランジ11で係止される仕組みとなっているため、リング12が内方フランジ11で係止されるとデフレクター4も途中で落下が停止する。
弁体3が落下して弁座8を開放するため、図示しない配管で送られる水がノズル7を通って弁座8から噴出される。噴出された水は、途中で止まったデフレクター4に当たって四方に散布され、火炎にかかって消火を行う。
図4は、第1実施形態の変形例であり、図4(a)はプランジャー21の上部21Bの先端が凸形状となっており、それに接触するセットスクリュー17Aの先端は円錐状の窪みとなっている。
さらに図4(b)は先に説明した図4(a)の上部21Bの外周部に樹脂材31を設置したものである。樹脂材31の外径はプランジャー21の下部21Aの外径と同じか僅かに小径である。樹脂材31は断熱作用の他に、プランジャー21が低融点合金20の溶融によってシリンダー19内に没入する際にプランジャー21が傾いてシリンダー19の内周部に引っかかるのを防止するガイドの作用を有する。
樹脂材31の具体的な材質として、ポリフェニレンサルファイド(PPS)や、ポリエーテルケトン(PEEK)樹脂等のスーパーエンジニアリングプラスチックがあげられる。これら樹脂は強度が通常の樹脂よりも高く、低融点合金20の融点よりも高い耐熱温度を有しているものを使用することができる。またセラミックや硬質樹脂を使用することも可能である。
図4(c)は、低融点合金20Aが環状であり、プランジャー21は大径部21Eと小径部21Fを有しており、小径部21Fに低融点合金20Aを挿通して大径部21Eにて低融点合金20Aを押圧する構造の実施形態である。小径部21の外面には樹脂材31Aが設置されており、これによりヒートコレクター部6から牡ネジ19Aに伝わった熱が小系部21に伝わるのを阻止して低融点合金20Aの溶融を促進することができる。また低融点合金20Aの溶融によってプランジャー21がシリンダー19内に没入する際に樹脂材31Aが牡ネジ19の内周面に沿って動くので、プランジャー21が傾いてシリンダー19の内周部に引っかかるのを防止するガイドの作用を有する。
第2実施形態(図5〜図8)
第2実施形態のスプリンクラーヘッドS2は、本体32、カバー33、弁体34、感熱分解部分35から構成されている。第2実施形態のスプリンクラーヘッドS2はシリンダーの開口が下向きに構成されたものである。
第2実施形態のスプリンクラーヘッドS2の詳細な構成および作動については特開平10−71215号公報に記載されており、本実施形態においても構造が同じ箇所については同符号を付して説明を省略する。ここでは本発明の要旨であるシリンダー41とプランジャー42、低融点合金43について説明する。
シリンダー41は、カップ状であり開口41Aが図中下向きに配置されており、底面には押さえ片44の中央の穴と略同一径の穴が穿設されている。シリンダー41は底面の穴を押さえ片44の穴と一致させて押さえ片の下面に設置されている。
プランジャー42は、一端は小径部となっており端部に牡ネジ49が螺設され、他端は大径部である頭部50が形成されたボルト状である。プランジャー42の牡ネジ49は弁体34の牝ネジ58(セットスクリュー)に螺合されており、他端の頭部50はシリンダー41の穴を通してシリンダー41内に位置している。
プランジャー42の頭部50の端面から牡ネジ49側に向かって穴42Aが穿設されている。図7で示すプランジャー42の中心軸Zと垂直に交差して穴42Aを横切るX1−X1線上の断面積は、中心軸Zと垂直に交差して頭部50を横切るX2−X2線上の断面積よりも小さく、穴42Aを穿設することでプランジャー42の側面内側に空間が形成され断熱部が構成される。尚、図7では穴42Aは牡ネジ49側まで貫通していないが、牡ネジ49側まで貫通させてもよい。
これより火災時において頭部50に吸収された熱は、上端側の牡ネジ49にも伝わるが穴42A部分の断面積(X1−X1線上の断面積)が頭部50部分の断面積(X2−X2線上の断面積)より小さいので熱伝達抵抗が大きくなり、頭部50の熱が牡ネジ49側に伝わりにくく頭部50に蓄積された熱が低融点合金43へより多く伝わり急速に低融点合金43の温度が上昇して低融点合金43を溶融することができる。
また、プランジャー42の牡ネジ49と頭部50の間の小径部の側面42Bは、シリンダー41内に挿通されているので火災時にはシリンダー41から低融点合金43を伝わってきた熱が側面42Bに伝播される。側面42Bに伝播された熱は牝ネジ58へと伝わるが、穴42A部分の断面積(X1−X1線上の断面積)が小さくなっているので熱伝達抵抗が大きく牝ネジ58側への熱の伝播を阻止している。
低融点合金43はリング形状でありシリンダー41内に収容されている。低融点合金43の穴にプランジャー42の牡ネジ49側の端を挿通して頭部50に低融点合金43が係止された状態で、頭部50とシリンダー41の底面間に挟まれ設置されている。前述の牡ネジ49と牝ネジ58を螺合させることで頭部50が低融点合金43をシリンダー41の底面側(図中上方)へ押圧している。
図8は、第2実施形態の変形例であり、図8(a)は頭部50のみを金属材料から構成して牡ネジ49側を樹脂による断熱材で構成したものであり、より具体的には頭部50を筒状の樹脂Pにモールドしたものである。
また図8(b)は図7のプランジャー42の側面42Bの外径を小さくし、牡ネジ49側から筒状の断熱材60を挿通させて構成したものである。これによりプランジャーの穴42A部分の断面積は図7のものより減少するので、熱の伝達を妨げる効果が向上する。穴42Aの内周から側面42Bの外周までの肉厚が薄くなったので強度が低下したが、筒状の断熱材60を設置したことで強度を補うことができる。断熱材60は前述の熱伝導性が良くない樹脂等により構成することができる。断熱材60は低融点合金43の穴の内周面からプランジャー42への熱伝達を阻止する効果を有する。断熱材60は上記のように筒状に形成したものを牡ネジ49側から挿通して設置する他に、側面42B上に樹脂材を塗布して皮膜を形成することで設置することもできる。
図8(c)は図8(b)の断熱材60の内周面に螺旋溝61を刻設したものである。図8(c)は前述の図8(b)の効果に加えて、プランジャー42と断熱材60の間に形成された螺旋状の空間により断熱効果を一層向上させることができる。尚、図8(c)では断熱材60の内側に螺旋溝61を形成したがこれとは逆にプランジャー42の側面42Bの外面に螺旋溝61を形成することも可能である。
1、32 本体
2 フレーム
3、34 弁体
4 デフレクター
5、35 感熱分解部
6 ヒートコレクター部
17 セットスクリュー
19、41 シリンダー
20、43 低融点合金
21、42 プランジャー
30、60 断熱材
49 牡ネジ
50 プランジャー頭部(大径部)
58 牝ネジ(セットスクリュー)

Claims (7)

  1. 消火設備配管に接続されるノズルを有する本体と、ノズルを止水する弁体と、有底筒状のシリンダーに収容した低融点合金をプランジャーにて押圧保持する感熱体を有し、火災を感知する低融点合金の軟化又は溶融によってプランジャーがシリンダーの中に移動することで弁体がノズルの閉止を開放する感熱分解部とを備えるスプリンクラーヘッドにおいて、
    シリンダー内の低融点合金が環状であり、
    プランジャーは金属製であり、シリンダーの内周径よりも僅かに小さく低融点合金と接触する大径部と、大径部よりも小径な小径部が形成され、前記小径部に環状の低融点合金を挿通して前記大径部にて低融点合金を押圧しており、前記小径部の側面に断熱部を設置したことを特徴とするスプリンクラーヘッド。
  2. シリンダー内の低融点合金が環状であり、プランジャーは前記大径部と前記小径部を有しており前記小径部に環状の低融点合金を挿通して前記大径部にて低融点合金を押圧する請求項1記載のスプリンクラーヘッド。
  3. 断熱部を前記小径部の側面に設置した樹脂材により構成した請求項1または請求項2記載のスプリンクラーヘッド。
  4. 断熱部を前記小径部の側面内側に形成したにより構成した請求項1から請求項の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
  5. 前記断熱部はシリンダーの底面よりも突出して設置されている請求項1から請求項4の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
  6. 前記穴の開口は大径部の端面に設置されている請求項1から請求項5の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
  7. 前記樹脂材と小径部の間に積層された空間を設けた請求項1から請求項6の何れか1項記載のスプリンクラーヘッド。
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