JP5882944B2 - 環境試験装置、供試体の評価方法、並びに、試験装置 - Google Patents

環境試験装置、供試体の評価方法、並びに、試験装置 Download PDF

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Description

本発明は、供試体の温度特性の評価を行う評価基板に関するものである。また、本発明は、評価基板を所定の環境下に晒す環境試験装置に関するものである。さらに、本発明は、環境試験装置を用いて供試体の温度特性を評価する供試体の評価方法に関するものである。
製品等の性能を評価する方法の一つとして、環境試験がある。環境試験は、製品等を特定の環境下に置き、性能等の変化を観察するものである。
環境試験装置は、環境試験を行うための装置であり、試験空間内を所望の温度等の環境に維持できるものである(例えば、特許文献1)。環境試験装置は、例えば、高温環境や低温環境、高湿度環境や低湿度環境、真空環境といった様々な環境を形成できる。すなわち、環境試験装置は、試験室内に製品を設置し、様々な環境下での製品の性能を評価可能である。
ところで、従来から、プリント基板に実装する小型デバイスなどでは、安全性や信頼性を確保するために構成部材の特性を評価する。例えば、温度特性評価試験では、評価対象たる供試体をはんだ付けして実装したプリント基板を、空気循環式の環境試験装置に設置し、所定の温度の空気に供試体を晒した状態で通電することによって、供試体の温度特性を評価する。
特開2011−209303号公報
通常、供試体の温度特性を評価するにあたって、多数の供試体を一度に評価することが多い。すなわち、1枚のプリント基板上に複数の供試体を実装し、そのそれぞれの供試体を評価することが多い。これらの供試体を評価するにあたって、信頼性の高い温度特性の結果を得るためには、同一条件・環境で評価することが必要となる。
しかしながら、供試体として、チップ抵抗のような通電により発熱を伴う供試体(以下、発熱供試体ともいう)の場合、従来の環境試験装置では、試験室内の空気(風)の当たり方によって、供試体が発熱状態・放熱状態間で変化する。そのため、プリント基板内での温度分布が大きくなり、供試体の取り付け位置によって試験温度のばらつきが生じることがある。それ故に、従来の環境試験装置を用いた評価方法では、温度特性を正確に評価できないことがあるという問題があった。
そこで、このような問題を解決する方策の一つとして、試験室内を無風空間として、風が供試体に当たらない方法が考えられる。
例えば、無風空間内で、表面に発熱供試体を実装したプリント基板を電気ホットプレートのような加熱機器上に載せることによって、発熱供試体を直接的に加熱し、温度特性を評価する方法が考えられる。
しかしながら、この方策においても、プリント基板と加熱機器の接触具合により、プリント基板内での温度にばらつきが生じてしまう。すなわち、プリント基板の表面形状や加熱機器の加熱面の凹凸によって、プリント基板と加熱機器との間の伝熱面積にばらつきが生じ、プリント基板に実装された発熱供試体への伝熱にムラが生じてしまう。そのため、発熱供試体の温度特性を正確に評価できないことがあるという問題があった。
そこで、本発明は、供試体を評価する際に、試験温度のばらつきが生じにくく、供試体の温度特性を正確に評価できる評価基板を提供することを目的とする。また、たとえ、自己発熱する供試体であっても試験温度のばらつきが生じにくく、供試体の温度特性を正確に評価できる環境試験装置を提供することを目的とする。さらに、供試体の温度特性を正確に評価できる評価方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、評価基板と、前記評価基板を設置する設置空間と、前記設置空間を減圧する減圧手段と、加熱ヒーターに給電する加熱ヒーター給電手段とを有する環境試験装置であって、前記評価基板を接続可能なマザー基板を有し、前記評価基板の主面は、前記マザー基板の主面に対して交差する方向を向いており、以下の(1)又は(2)の条件を満たし、供試体を評価する際には、減圧下で供試体に通電しつつ、各供試体を所望の温度に晒すことを特徴とする環境試験装置である。
(1)評価基板が、面状に広がりを有した基板本体と、前記供試体を取り付け可能な複数の取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記基板本体の一方の主面側に、複数の取付部が分布して位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されている。
(2)複数の評価基板が前記設置空間に配されており、前記評価基板は、面状に広がりを有した基板本体と、前記供試体を取り付け可能な取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記基板本体の一方の主面側に、取付部が位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されている。
すなわち、本発明は、供試体に通電しつつ供試体を所望の温度に晒して供試体を評価するための評価基板において、面状に広がりを有した基板本体と、前記供試体を取り付け可能な取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記基板本体の一方の主面側に、前記取付部が位置しており、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されている。
本発明の構成によれば、前記基板本体の一方の主面側に、前記取付部が位置しており、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されている。すなわち、取付部と加熱ヒーターは、基板本体を挟んで対向しており、加熱ヒーターで発生した熱は、基板本体を介して取付部に取り付けられた供試体に伝わる。
つまり、本発明の評価基板は、自己の加熱ヒーターによって、基板本体を面状に加熱するものであり、加熱機器等の他の加熱手段を使用せずとも、供試体を所定の温度に晒すことができる。そのため、基板本体の反対側に取り付けられた供試体への伝熱ムラが生じにくく、供試体の温度特性を正確に評価できる。
請求項に記載の発明は、前記評価基板を接続可能なマザー基板を有し、前記評価基板の主面は、前記マザー基板の主面に対して交差する方向を向いている。
請求項に記載の発明は、前記加熱ヒーターは、導電層によって構成された全長に比べて幅の狭い通電路であり、前記通電路に通電されることによって前記通電路が発熱することを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置である。
本発明の構成によれば、導電層によって構成された全長に比べて幅の狭い通電路に通電されることによって前記通電路が発熱する。すなわち、導電層の内部抵抗等によって、発熱する。そのため、容易に基板本体を加熱することができる。
請求項に記載の発明は、前記加熱ヒーターは、全長に比べて幅の狭い一系統又は複数系統の通電路であり、前記通電路は複数の曲路を有し、前記通電路に通電されることによって前記通電路が発熱することを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置である。
本発明の構成によれば、前記通電路は複数の曲路を有し、前記通電路に通電されることによって前記通電路が発熱するため、基板本体の主面上に通電路をまんべんなく敷き詰めることができ、基板本体の面内温度分布をより均等にすることができる。
請求項に記載の発明は、前記加熱ヒーターは、前記基板本体に広く設けられた導電層をエッチングして形成された全長に比べて幅が狭い導電路であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の環境試験装置である。
本発明の構成によれば、前記加熱ヒーターは、基板本体に広く設けられた導電層をエッチングして形成されているため、導電路を容易に所望の形状にパターンニングすることが可能である。それ故に、当該パターニングにより、全長に比べて幅が狭い導電路を容易に形成することができる。
請求項に記載の発明は、評価基板はプリント基板であり、前記加熱ヒーターは、プリント配線で形成された全長に比べて幅が狭い通電ラインであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の環境試験装置である。
本発明の構成によれば、評価基板はプリント基板であり、前記加熱ヒーターは、プリント配線で形成された全長に比べて幅が狭い通電ラインであるため、所望の形状に加熱ヒーターを容易に形成できると共に量産もしやすい。
請求項に記載の発明は、前記基板本体の端部にヒーター用給電部が設けられており、当該ヒーター用給電部は、前記加熱ヒーターに接続されており、前記ヒーター用給電部は、他の部材に係合可能であり、他の部材と係合されることによって前記ヒーター用給電部に通電されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の環境試験装置である。
本発明の構成によれば、加熱ヒーターに接続されたヒーター用給電部を他の部材と係合することによって、ヒーター用給電部を経由して加熱ヒーターに通電される。そのため、基板本体を他の部材で支持しつつ、容易に他の部材から加熱ヒーターに通電することができる。
また、供試体に通電する供試体通電路が、前記基板本体に一体化されていることが望ましい。
この構成によれば、安定して供試体に通電することができる。
また、前記基板本体の端部に供試体用給電部が設けられており、当該供試体用給電部は供試体通電路に接続されており、前記供試体用給電部は他の部材に係合可能であり、他の部材と係合されることによって前記供試体用給電部に通電されることが望ましい。
この構成によれば、供試体通電路に接続された供試体用給電部を他の部材と係合されることによって、供試体用給電部に通電される。そのため、基板本体を他の部材で支持しつつ、容易に他の部材から供試体に通電することができる。
また、複数の供試体を評価するための評価基板であって、複数の取付部を有し、当該取付部は、前記基板本体の一方の主面側に均等に分布していることが好ましい。
この構成によれば、取付部が基板本体の一方の主面上を均等に分布して配されているため、取付部に取り付けられた供試体間による影響を抑制することができる。
例えば、通電時等に自己発熱する供試体を実装した場合であっても、当該発熱による隣接する供試体への影響を抑制することができる。
ところで、実装した多数の供試体の温度特性を評価する場合、できる限り測定条件を合わせる観点から、同じ試験室内に複数の供試体を実装した評価基板を並列させて評価を行うことが考えられる。
しかしながら、評価基板に自己発熱をする供試体を実装した場合、当該供試体の発熱によって対流が生じ、他の供試体の温度条件や他の評価基板の面内の温度分布に影響を与える場合がある。
この点について具体的に説明する。
図15の評価基板1Aと評価基板1Cの関係のように、評価基板の主面が天地方向に平行になるように2枚並べた場合(評価基板の主面が天地方向を向いた姿勢となる場合)について説明する。天地方向下側に位置する下側評価基板に発熱供試体が実装されていると、当該発熱供試体の発熱による対流がその上方に位置する上側評価基板の温度分布に影響を与える可能性がある。そのため、供試体を正確に評価できなくおそれが生じる。
また、図5の評価基板1Aと評価基板1Bの関係のように、評価基板の主面が水平方向に平行になるように2枚並べた場合(評価基板の主面が水平方向を向いた姿勢となる場合)について説明する。この場合、上記した評価基板間の対流による影響は抑制できる。しかしながら、評価基板上において、天地方向下側に位置する下側発熱供試体の発熱による対流が、同一の評価基板上に実装され、かつ、天地方向上方に位置する上側発熱供試体に影響を与える可能性がある。
このように、一つの試験室内に評価基板を並べて設置した場合に、本発明の評価基板の特長を十分に生かせないという可能性がある。
そこで、請求項1に記載の発明は、上記の評価基板を設置する設置空間と、前記設置空間を減圧する減圧手段と、前記加熱ヒーターに給電する加熱ヒーター給電手段とを有し、減圧下で供試体に通電しつつ供試体を所望の温度に晒すことが可能である。
本発明の構成によれば、減圧下で供試体に通電しつつ供試体を所望の温度に晒すことが可能である。すなわち、各供試体は大気圧に比べて減圧下で通電されるため、熱媒体たる空気の量が少ない状態下で評価されることとなり、他の供試体に熱が伝熱しにくい。そのため、供試体の発熱による供試体間の温度の影響を排除することができる。それ故に、供試体の特性を正確に評価することができる。
減圧手段は、設置空間を0kPa以上50kPa以下に減圧可能とすることが望ましい。
この構成によれば、減圧手段は、設置空間を0kPa以上50kPa以下に減圧可能であるため、設置空間内を大気圧よりも低い真空状態とすることができ、供試体を真空断熱することができる。そのため、対流等の影響を受けにくく、正確に評価することができる。
減圧手段は、設置空間を10kPa以下に減圧可能とすることがさらに望ましい。
この構成によれば、減圧手段は、設置空間の圧力を10kPa以下に減圧可能である。この範囲は、放電が起きない程度の真空度であって、経済的な真空度且つ真空に達する時間が短い真空度となる。
設置空間を1.3kPa以上10kPa以下の一定の範囲の圧力に調整可能とすることが特に望ましい。
この構成によれば、設置空間を1.3kPa以上10kPa以下の一定の範囲の圧力に調整可能である。すなわち、常に低真空状態に維持している。
この範囲であれば、わずかに試験室内に気体(例えば、空気)が存在することになるので、評価基板からの適度な放散熱を発生させ、評価基板の加熱ヒーターの温度制御性を向上させることができる。また、これよりも真空度が高くなると、供試体から放電現象が生じるおそれがあるが、この範囲であれば、放電が起こりにくい。
請求項に記載の発明は、面状に広がりを有した基板本体と、供試体を取り付け可能な取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記基板本体の一方の主面側に、取付部が位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化された評価基板を用い、前記評価基板の主面を前記マザー基板の主面に対して交差する方向に向けて接続して供試体の評価を行う供試体の評価方法であって、複数の供試体を同一の空間内に設置し、減圧下で供試体に通電しつつ、複数の供試体を所望の温度に晒して、複数の供試体の温度を評価することを特徴とする供試体の評価方法である。
すなわち、本発明は、上記の評価基板を用いた供試体の評価方法であって、減圧下で供試体に通電しつつ、複数の供試体を所望の温度に晒して、複数の供試体の温度を評価する。
本発明の方法によれば、供試体間で温度ムラが生じにくく、正確に評価することができる。
また、前記加熱ヒーターによって加熱し、供試体を所望の温度に晒すことが望ましい。
この方法によれば、基板本体上での供試体の設置位置を問わず、温度ムラなく評価することができる。
なお、前記所望の温度は、摂氏50度以上摂氏200度以下の範囲とすることが望ましい。
上記の範囲とすれば、他の供試体への輻射熱の影響が少ない。
請求項8に記載の発明は、供試体に通電しつつ供試体を所望の温度に晒して供試体を評価するための評価基板を有する試験装置において、前記評価基板を接続可能なマザー基板を有し、前記評価基板は、面状に広がりを有した基板本体と、前記供試体を取り付け可能な取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記評価基板は、前記基板本体の一方の主面側に、前記取付部が位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されているものであり、前記評価基板の主面は、前記マザー基板の主面に対して交差する方向を向いていることを特徴とする試験装置である。
本発明の評価基板によれば、試験温度のばらつきが生じにくく、供試体の温度特性を正確に評価できる。
本発明の環境試験装置によれば、たとえ自己発熱をする供試体を評価する場合であっても、試験温度のばらつきが生じにくく、供試体の温度特性を正確に評価できる。
本発明の供試体の評価方法によれば、正確に評価することができる。
本発明の第1実施形態に係る評価基板を模式的に示した斜視図である。 図1の評価基板の分解斜視図である。 図1の評価基板の平面図である。 図3の評価基板を裏面からみた平面図である。 評価基板を評価する環境試験装置を概念的に示した斜視図である。 図5の環境試験装置に取り付けられるマザー基板の斜視図である。 図1の評価基板の測定状況を表す説明図である。 第2実施形態の評価基板の斜視図である。 第3実施形態の評価基板の分解斜視図である。 第4実施形態の評価基板の断面図である。 第5実施形態の評価基板の分解斜視図である。 第6実施形態の評価基板の分解斜視図である。 第7実施形態の評価基板の平面図である。 第8実施形態の評価基板の平面図である。 第9実施形態の環境試験装置の斜視図である。 第10実施形態の環境試験装置の斜視図である。
以下に、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明において、特に断りがない限り、上下の位置関係は、通常の設置位置(図1)を基準に説明する。
第1実施形態の評価基板1は、評価対象たる供試体10に通電しつつ、供試体10を所定の温度に晒すことによって、供試体10の温度特性を評価するための基板である。
評価基板1は、図1のように面状に広がりをもった基板本体2に供試体10を実装したプリント基板である。評価基板1は、図3のように平面視すると、実装領域11とコネクター領域12から形成されている。
実装領域11は、図3のように供試体10等を実装する領域であり、供試体10の評価環境を形成する部位である。
コネクター領域12は、他の部材と接続可能な領域であり、いわゆるエッジコネクターと呼ばれる部位である。コネクター領域12は、実装領域11に実装された供試体10等に給電するための給電部として機能する部位である。コネクター領域12は、他の部材と係合可能となっている。
そして、第1実施形態の評価基板1は、基板本体2を加熱して供試体10を所望の温度に晒すことができる加熱ヒーター8を実装していることを特徴の一つとしている。
このことを踏まえて、以下、評価基板1の構成について説明する。
評価基板1は、図1,図2のように、基板本体2の一方の主面側(上面側)に、複数の取付部3と、各取付部3を通過する供試体用通電路5(供試体通電路)と、温度測定手段4が設けられており、さらにその上から絶縁層6が被覆されている。
また評価基板1は、図1,図2から読み取れるように、基板本体2の他方の主面側(下面側)に、本発明の特徴たる加熱ヒーター8が設けられており、さらにその上に下側から絶縁層9が被覆されている。
基板本体2は、面状に広がりをもった板状の基板であり、片持ち状に支持したときに湾曲しない剛性を有している。
基板本体2の材質は、上記した剛性及び耐熱性を有していれば特に限定されないが、エッチング処理が行い易い観点から、ガラス・エポキシ製(FR4製)であることが好ましい。
基板本体2の厚みは、加熱ヒーター8による評価基板1への熱伝導を効率良く行える範囲にすることが好ましい。
取付部3は、図1,図2から読み取れるように、供試体用通電路5と連続する部位であって、はんだ等の導電性接着剤13を介して供試体10を取り付ける部位である。取付部3は、取り付けられた供試体10に対して給電可能となっている。
供試体用通電路5は、基板本体2に積層された導電層7によって形成されている。
具体的には、供試体用通電路5は、基板本体2上に広がりをもって設けられた導電層7を、エッチングすることによって所望の形状にパターニングされて形成されている。
例えば、供試体用通電路5は、基板本体2上の導電層7に所望のレジストパターンを形成し、導電層7の当該レジストパターン以外の部位を除去した後、レジストパターンを除去して形成されている。
供試体用通電路5は、実装領域11とコネクター領域12に跨がって形成されており、コネクター領域12から他の部材と接続することで通電可能となっている。
導電層7としては、導電性を有したものであれば特に限定されないが、安価であり容易にエッチングすることができる観点から、銅箔であることが好ましい。
温度測定手段4は、公知の温度センサーであり、評価基板1の温度を測定し、測定温度を外部のマイコン等に送信可能となっている。
絶縁層6は、絶縁性を有した樹脂層であり、公知のソルダーレジストである。
加熱ヒーター8は、実装領域11の基板本体2の面内温度分布が均等になるように分布した加熱用通電路15によって形成されている。
加熱ヒーター8は、通電時の実装領域11の基板本体2の面内温度分布が摂氏−1度以上摂氏1度以下に収まるように加熱用通電路15が形成されていることが好ましい。より温度分布を小さくする観点から、摂氏−0.5度以上摂氏0.5度以下となるように加熱用通電路15が形成されていることがより好ましい。
加熱用通電路15は、細長く延びた通電ラインであって、全長に比べて幅の狭い導電路である。加熱用通電路15は、実装領域11において、基板本体2上を隅々まで這うように形成されている。
具体的には、加熱用通電路15は、図4のように、実装領域11において波状に蛇行しており、その端部がコネクター領域12に延びている。加熱用通電路15は、直線状に延びた複数の直線路17と、円弧状に折り返した複数の曲路18から形成されている。
直線路17は、基板本体2の下面上をそれぞれ幅方向に平行に並んでおり、曲路18は、隣接する直線路17,17の端部間を繋ぐように接続している。すなわち、曲路18は、加熱用通電路15の延伸方向を変更する方向転換手段ともいえる。
加熱用通電路15は、プリント配線によって形成されたものであり、基板本体2に積層された箔状の導電層16によって形成されている。具体的には、基板本体2上に広がりをもって設けられた導電層16を、エッチングによって上記した形状にパターニングされて形成されている。
エッチングする方法は、特に限定されるものではないが、主にウェットエッチングが用いられる。
導電層16としては、導電性を有したものであれば特に限定されないが、安価であり容易にエッチングすることができる観点から、銅箔であることが好ましい。また、電気抵抗が比較的高く発熱効率が高い観点からは、鉄箔であることが好ましい。
加熱用通電路15は、実装領域11とコネクター領域12に跨がって形成されており、コネクター領域12から他の部材と通電可能となっている。
そして、加熱用通電路15は、他の部材から給電されることによって、導電層16の内部抵抗によって発熱し、基板本体2を所望の温度になるように加熱することが可能となっている。
加熱用通電路15の断面積は、供試体10の測定温度等によって適宜設計される。内部抵抗による発熱によって、加熱できればよい。基板本体2を加熱するにあたって、適度な速度で温度が上昇する範囲であることが好ましい。
本実施形態の加熱用通電路15の幅は、実装領域11において、ほぼ同一となっており、加熱用通電路15の厚みも、実装領域11において、ほぼ同一となっている。すなわち、加熱用通電路15は、全長に亘ってほぼ同一の抵抗値を備えている。
絶縁層9は、絶縁性を有した樹脂層であり、公知のソルダーレジストである。
供試体10は、例えば、素子や抵抗等の公知の供試体である。本実施形態では、供試体10は、抵抗であり、通電によって自己発熱する発熱体である。
続いて、供試体10を実装した評価基板1の各部位の位置関係について説明する。
基板本体2の片側主面(上面)上には、図3のように、実装領域11において複数の取付部3が配されている。各取付部3は、幅方向x(厚み方向に対して直交する1つの方向)及び長さ方向y(厚み方向に対して直交し幅方向に対して直交する方向)に所定の間隔を空けて並んでいる。
各取付部3は、実装領域11において、基板本体2上を隣接する取付部3間の距離が等間隔になるように均等に分布していることが好ましい。
供試体用通電路5は、図3のように実装領域11において各取付部3と接続されており、コネクター領域12において絶縁層6から露出した供試体用露出部20(供試体用給電部)を有している。すなわち、この供試体用露出部20に他の部材を接続することによって、供試体用通電路5を介して各取付部3に通電することが可能となっている。
加熱用通電路15は、図4のようにコネクター領域12において絶縁層9から露出した加熱用露出部21(ヒーター用給電部)を有している。加熱用露出部21に他の部材を接続することによって、加熱用通電路15に通電することが可能となっている。すなわち、加熱用通電路15は、一方の加熱用露出部21A(21)から実装領域11の直線路17及び曲路18を経由して他方の加熱用露出部21B(21)に繋がる一系統の導電経路を形成している。
温度測定手段4は、絶縁層6の上側にあって、加熱用通電路15の部材厚方向の投影面上を避けるように配されている。
供試体10は、各取付部3にはんだ等の導電性接着剤13によって接着されており、評価基板1と一体化されている。すなわち、供試体10は、取付部3を経由して供試体用通電路5と電気的に接続されている。
絶縁層6は、基板本体2を基準として、天地方向(主面に対して垂直方向)において、供試体用通電路5の外側を被覆している。また、絶縁層9は、基板本体2を基準として、加熱用通電路15の外側を被覆している。
続いて、上記した供試体10を実装した評価基板1を使用する際に好適な環境試験装置100について説明する。
環境試験装置100は、図5,図7から読み取れるように、試験室101と、ステージ102と、真空ポンプ103(減圧手段)と、特性評価装置104と、図示しないマイコンを有している。
試験室101は、複数の評価基板1が接続されたマザー基板105を設置する設置空間110を有した筐体である。
ステージ102は、図6のように評価基板1を接続可能なマザー基板105と、外部電源に接続されたマザー用給電スロット106から形成されている。
マザー基板105は、公知のマザーボードであり、図6のように、評価基板1を接続する1又は複数の評価基板用スロット107と、各評価基板用スロット107に給電するエッジコネクター108を有している。
マザー基板105は、図示しない公知の整流回路を実装している。マザー基板105は、少なくとも2系統の回路を有しており、評価基板用スロット107から直流電力及び交流電力(例えば、商用電力)を独立して供給することができる。
評価基板用スロット107は、評価基板1を固定する部位であり、評価基板1のコネクター領域12と係合可能となっている。
また、評価基板用スロット107は、評価基板1と係合することによって、供試体用露出部20に直流電力を供給可能となっており、加熱用露出部21に交流電力を供給可能となっている。すなわち、評価基板用スロット107は、供試体給電手段であるとともに、加熱ヒーター給電手段でもある。
エッジコネクター108は、マザー用給電スロット106と係合可能であり、係合することによって、マザー用給電スロット106と電気的に接続可能となっている。
真空ポンプ103は、公知の真空ポンプである。真空ポンプ103は、試験室101内の設置空間110を減圧可能であり、マイコン制御によって、所定の範囲の圧力に調整可能となっている。
特性評価装置104は、供試体10の温度特性を測定・評価する装置である。具体的には、図7に示される取付部3と供試体10の接続部位、すなわち、導電性接着剤13を測定点111として測定・評価するものである。
続いて、環境試験装置100の各部材の位置関係について説明する。
マザー用給電スロット106は、図5のように試験室101の側面に複数設けられている。マザー基板105のエッジコネクター108は、マザー用給電スロット106に取り付けられており、マザー基板105は、試験室101の側面に対して交差する方向を向いている。本実施形態では、マザー基板105は、試験室101の側面に対して垂直方向を向いており、縦姿勢(天地に延びた姿勢)となっている。
評価基板1のコネクター領域12は、評価基板用スロット107に取り付けられており、評価基板1はマザー基板105の主面に対して交差する方向を向いている。本実施形態では、評価基板1は、マザー基板105の主面に対して垂直方向を向いており、縦姿勢(垂直に延びた姿勢)となっている。すなわち、本実施形態では、評価基板1は、試験室101の側面に対して対面するように取り付けられている。
例えば、図5に示される評価基板1A(1)は、一枚のマザー基板105上で水平方向に隣接する評価基板1B(1)と平行となっている。また、評価基板1A(1)は、天地方向に隣接する評価基板1D(1)と同一直線上に並んでいる。
なお、一の評価基板1と、当該一の評価基板1と天地方向に隣接する他の評価基板1との関係は、必ずしも同一直線上に並ぶ関係でなくてもよい。
続いて、環境試験装置100を用いた供試体10の評価方法について説明する。
まず、複数の供試体10を、導電性接着剤13を用いて各取付部3に接着し、供試体10を評価基板1に実装する。本実施形態では、複数の供試体10を各取付部3にはんだ付けして接着している。
このとき、1枚の評価基板1上に複数の供試体10が実装される。本実施形態では、図1に示されるように、1枚の評価基板1上に4つの供試体10が実装されている。
その後、図6のように供試体10が実装された評価基板1のコネクター領域12をマザー基板105の評価基板用スロット107に差し込む。
このとき、評価基板1は、マザー基板105の主面に対して交差した姿勢となっている。すなわち、評価基板1は、評価基板用スロット107にコネクター領域12が係合することによって、マザー基板105に対して片持ち状に支持されている。
そして、試験室101内のマザー用給電スロット106にマザー基板105のエッジコネクター108を差し込み、図7のように、各取付部3と供試体10の接続部位に特性評価装置104を接続する。
その後、試験室101を密閉空間とし、真空ポンプ103によって試験室101内を真空引きして、設置空間110が所定の圧力以下になるまで減圧する。
このとき、設置空間110は、0kPa以上50kPa以下に減圧されている。経済的かつ真空に達する時間が短い真空度となる観点から、設置空間110は、10kPa以下に減圧されていることが好ましい。本実施形態では、放電が起きない程度の圧力となる観点から、1.3kPa以上10kPa以下の範囲となるように減圧制御されている。
すなわち、設置空間110は、低真空状態となっている。
そして、設置空間110が所定の真空度以下になるまで減圧されて、真空度が安定すると、加熱ヒーター8に通電し、基板本体2を加熱する。
このとき、絶縁層6上に設けられた温度測定手段4の測定温度をマイコンに受信して、マイコンから加熱ヒーター8への電力出力をオンオフ制御することによって、所望の温度になるように制御している。
基板本体2の温度が、摂氏50度以上摂氏200度以下の範囲の任意の値になるように制御可能であり、本実施形態では、摂氏100度程度になるように制御している。
なお、加熱ヒーター8への電力出力制御は、比例制御であってもよいし、PID制御であってもよい。
基板本体2が加熱され、供試体10の温度が所定の温度に晒された状態となると、供試体10に通電し、特性評価装置104によって、取付部3と供試体10の接続部位の温度を測定し、供試体10の温度特性を評価する。
本実施形態の環境試験装置100によれば、評価時において、設置空間110内を低真空に維持しており、各供試体10が真空断熱されている。すなわち、大気圧よりも減圧下で測定するため、供試体10自身の発熱により、他の供試体10に温度影響を与えることを防止することができる。
また、供試体10の試験温度が摂氏100度程度と低いため、供試体10の輻射熱による他の供試体10への温度影響を与える影響が少ない。
上記した実施形態では、供試体10を縦横碁盤状に配列したが、本発明はこれに限定されるものではなく、供試体10の配列は特に限定されない。例えば、図8のように基板本体2上に供試体10を千鳥状に配列してもよい(第2実施形態)。
上記した実施形態では、基板本体2に一体化された導電層16をエッチングすることによって加熱用通電路15が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、別体の加熱ヒーターを基板本体2に取り付けてもよい。
なお、加熱ヒーターの取り付け方法及び種類は、特に限定されない。例えば、図9のように接着剤等によって基板本体2に面状の加熱部を有した加熱ヒーター30や線状又は箔状の加熱ヒーターを取り付けてもよいし(第3実施形態)、図10のように線状、板状又は箔状の加熱ヒーター31を基板本体2と板状部材32で挟むことによって加熱ヒーター31と基板本体2を接触させて取り付けてもよい(第4実施形態)。
また、図11のように2枚の基板本体2によって、線状、板状あるいは箔状の加熱ヒーター33を挟んだ積層構造としてもよい(第5実施形態)。この場合、供試体10は、当該積層構造の両面に取り付けることができる。そのため、評価基板を設置する空間を小さくすることができる。
例えば、線状の加熱ヒーターの場合には、ニクロム線が使用でき、箔状又は板状の加熱ヒーターの場合には、鉄箔又は鉄板の打ち抜きが使用できる。
また、基板本体2に加熱ヒーターを取り付けるにあたって、基板本体2又は加熱ヒーターの少なくとも一方が融着して一体化してもよい。
上記した実施形態では、1系統の加熱用通電路15を使用して基板本体2を加熱したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数系統の加熱用通電路15を使用して基板本体2を加熱してもよい。この場合、図12のように基板本体2の下面に複数系統(図では2系統)の加熱用通電路15が複数列平行に並ぶことが好ましい(第6実施形態)。
上記した実施形態では、実装領域11における基板本体2上での加熱用通電路15の分布は一様であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱用通電路15の分布は一様でなくてもよい。
例えば、空気中で評価基板1を評価する場合、加熱用通電路15は、存在する空気によって、基板本体2の面方向の外側(基板本体2の縁側)から冷却されて温度が低下する。この様な場合に用いる際には、図13のように加熱用通電路15の外側部位の断面積を小さくして発熱量を増やしてもよい(第7実施形態)。
上記した実施形態では、加熱用通電路15を基板本体2の裏面を波線状に這うように形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板本体2全体が加熱される形状であればよい。例えば、図14のように加熱用通電路15を渦巻き状に形成してもよい(第8実施形態)。
上記した実施形態では、試験室101内に各評価基板1がそれぞれ水平方向に平行になるように固定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、試験室101内の各評価基板1の設置位置及び姿勢は特に限定されない。例えば、図15に示されるように評価基板1を横姿勢に固定してもよい(第9実施形態)。このとき、評価基板1A(1)は、一枚のマザー基板105上で水平方向に隣接する評価基板1B(1)と同一直線上に並んでいる。また、評価基板1A(1)は、天地方向に隣接する評価基板1C(1)と平行となっている。なお、一の評価基板1と、マザー基板105上で一の評価基板1と水平方向に隣接する他の評価基板1との関係は、必ずしも同一直線上に並ぶ関係でなくてもよい。
上記した実施形態では、試験室101内に各マザー基板105がそれぞれ水平方向に平行になるように固定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、試験室101内の各マザー基板105の設置位置及び姿勢は特に限定されない。例えば、図16に示されるようにマザー基板105を横姿勢に固定してもよい(第9実施形態)。このとき、マザー基板105A(105)は、天地方向に隣接するマザー基板105B(105)と平行となっている。
上記した実施形態では、導電層16として銅箔を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、温度上昇に伴って内部抵抗が大きくなり電流密度が低下する材質のものを使用してもよい。
上記した実施形態では、設置空間110内が1.3kPa以上10kPa以下の範囲となるように減圧制御していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、50kPa以下となればよい。すなわち、真空ポンプ103によって常時減圧していてもよい。
上記した実施形態では、温度測定手段4は、絶縁層6の上面に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板本体2の温度を測定できればよい。すなわち、基板本体2のどの場所にあってもよく、温度測定手段4は、絶縁層9の下面に設けられていてもよい。また、温度測定手段4は、基板本体2に設けられていてもよい。
上記した実施形態では、エッチングによって供試体用通電路5及び加熱用通電路15を形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、印刷法によって導電性ペーストを基板本体2に塗布し、供試体用通電路5及び/又は加熱用通電路15を形成してもよい。
上記した実施形態では、設置空間110が所定の真空度以下に減圧されて真空度が安定した後に、加熱ヒーター8に通電して基板本体2を加熱したが、本発明はこれに限定されるものではなく、減圧と同時に加熱ヒーター8に通電し基板本体2を加熱してもよい。
上記した実施形態では、評価基板1に実装された供試体10の評価を環境試験装置100内で行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、減圧せず、大気中で行ってもよい。
上記した実施形態では、環境試験装置100の試験室101内に複数の評価基板1を設置し、供試体10の評価を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、1枚の評価基板1のみで、評価を行ってもよい。
上記した実施形態では、環境試験装置100の試験室101内に評価基板1を実装したマザー基板105を複数設置し、供試体10の評価を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、1枚のマザー基板105のみで、評価を行ってもよい。
1 評価基板
2 基板本体
3 取付部
5 供試体用通電路(供試体通電路)
8 加熱ヒーター
10 供試体
16 導電層
18 曲路
20 供試体用露出部(供試体用給電部)
21 加熱用露出部(ヒーター用給電部)
100 環境試験装置
103 真空ポンプ(減圧手段)
107 評価基板用スロット
110 設置空間

Claims (8)

  1. 評価基板と、前記評価基板を設置する設置空間と、前記設置空間を減圧する減圧手段と、加熱ヒーターに給電する加熱ヒーター給電手段とを有する環境試験装置であって、
    前記評価基板を接続可能なマザー基板を有し、
    前記評価基板の主面は、前記マザー基板の主面に対して交差する方向を向いており、
    以下の(1)又は(2)の条件を満たし、供試体を評価する際には、減圧下で供試体に通電しつつ、各供試体を所望の温度に晒すことを特徴とする環境試験装置。
    (1)評価基板が、面状に広がりを有した基板本体と、前記供試体を取り付け可能な複数の取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記基板本体の一方の主面側に、複数の取付部が分布して位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されている。
    (2)複数の評価基板が前記設置空間に配されており、前記評価基板は、面状に広がりを有した基板本体と、前記供試体を取り付け可能な取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記基板本体の一方の主面側に、取付部が位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されている。
  2. 前記加熱ヒーターは、導電層によって構成された全長に比べて幅の狭い通電路であり、
    前記通電路に通電されることによって前記通電路が発熱することを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
  3. 前記加熱ヒーターは、全長に比べて幅の狭い一系統又は複数系統の通電路であり、
    前記通電路は複数の曲路を有し、
    前記通電路に通電されることによって前記通電路が発熱することを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置。
  4. 前記加熱ヒーターは、前記基板本体に広く設けられた導電層をエッチングして形成された全長に比べて幅が狭い導電路であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の環境試験装置。
  5. 評価基板はプリント基板であり、
    前記加熱ヒーターは、プリント配線で形成された全長に比べて幅が狭い通電ラインであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の環境試験装置。
  6. 前記基板本体の端部にヒーター用給電部が設けられており、
    当該ヒーター用給電部は、前記加熱ヒーターに接続されており、
    前記ヒーター用給電部は、他の部材に係合可能であり、
    他の部材と係合されることによって前記ヒーター用給電部に通電されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の環境試験装置。
  7. 面状に広がりを有した基板本体と、供試体を取り付け可能な取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、前記基板本体の一方の主面側に、取付部が位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化された評価基板を用い、前記評価基板の主面を前記マザー基板の主面に対して交差する方向に向けて接続して供試体の評価を行う供試体の評価方法であって、
    複数の供試体を同一の空間内に設置し、減圧下で供試体に通電しつつ、複数の供試体を所望の温度に晒して、複数の供試体の温度を評価することを特徴とする供試体の評価方法。
  8. 供試体に通電しつつ供試体を所望の温度に晒して供試体を評価するための評価基板を有する試験装置において、
    前記評価基板を接続可能なマザー基板を有し、
    前記評価基板は、面状に広がりを有した基板本体と、前記供試体を取り付け可能な取付部と、前記基板本体を加熱する加熱ヒーターを有し、
    前記評価基板は、前記基板本体の一方の主面側に、前記取付部が位置し、前記基板本体の他方の主面側に、前記加熱ヒーターが面状に分布されて一体化されているものであり、
    前記評価基板の主面は、前記マザー基板の主面に対して交差する方向を向いていることを特徴とする試験装置。
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