JP5882771B2 - 入出力装置、半導体装置、電子機器、及びスイッチング制御方法 - Google Patents

入出力装置、半導体装置、電子機器、及びスイッチング制御方法 Download PDF

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本発明は、入出力装置、半導体装置、電子機器、及びスイッチング制御方法に関する。
近年、異なる複数の電源電圧を効率的に処理するために、複数の処理対象電圧を1つの回路に入力して各処理対象電圧を処理することが要求されている。このような要求に応えるべく、例えば特許文献1には、複数の処理対象信号を入力可能にする多入力型オペアンプが開示されている。また、特許文献2に記載の多入力型オペアンプは、複数の非反転入力端子へ印加される各非反転入力と、反転入力端子へ印加される反転入力とを比較するものであって、入力電圧が所定の動作領域にある場合に、両入力を比較する差動増幅部と、入力電圧が動作領域外の不動作領域にある場合、動作領域に入る方向へ両入力の電位を同一量だけシフトさせるレベルシフタと、を備えている。
特開平8−316747号公報 特開平10−190377号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の発明は何れもオペアンプの複数の入力端子のうちの使用対象とされた入力端子以外の入力端子に不要な電流(例えばオペアンプの入力端子に外部接続されたスイッチング素子から漏れ出る所謂リーク電流)が流入してしまうことが考えられる。すなわち、使用対象とされていない入力端子に不要な電流が流れ込むことによってオペアンプの出力が不正確になってしまう、ということである。従って、多入力型オペアンプの複数の入力端子を選択的に切り替えて使用するにしても使用対象とされていない入力端子に不要な電流が流れ込んでオペアンプの出力が不正確になってしまう、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するために成されたものであり、複数の入力端子のうちの使用対象とされた入力端子以外の入力端子に不要な電流が流れ込むことに起因して出力結果に誤差が生じるという不具合を抑制することができる入出力装置、半導体装置、電子機器、及びスイッチング制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の入出力装置を、第1電圧が供給可能な第1反転入力端子、第2電圧が供給可能な第2反転入力端子、並びに前記第1反転入力端子及び前記第2反転入力端子と共に差動対を構成する第1非反転入力端子を有すると共に、前記第1反転入力端子に供給される電圧の大きさに応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第1スイッチング素子及び該第1スイッチング素子に並列接続され、前記第2反転入力端子に供給される電圧に応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第2スイッチング素子を有する差動増幅回路と、前記第1反転入力端子に接続され、前記第1電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と所定の低電圧源とを接続しないことで前記第1反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第2電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第1反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第3スイッチング素子と、前記第2反転入力端子に接続され、前記第2電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続しないことで前記第2反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第1電圧を差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第2反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第4スイッチング素子と、を含み、前記差動増幅回路は、前記第1非反転入力端子が接続された第1端子、該第1端子に供給される電圧の大きさに応じた大きさの電流が流入する第2端子及び該第2端子に流入した電流が流出可能な第3端子を備えた第5スイッチング素子、並びに該第5スイッチング素子に並列接続され、導通状態及び非導通状態を切り替える電圧が供給可能な制御端子を備えた第6スイッチング素子を更に有し、前記第1非反転入力端子に接続された第4端子、該第4端子に流入した電流が前記低電圧源に流出可能な第5端子、及び該第5端子に接続され、且つ、前記第6スイッチング素子の制御端子と共に接続された第6端子を備えた第7スイッチング素子を更に含む
上記目的を達成するために、請求項8に記載の半導体装置を、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の入出力装置と、前記入出力装置に含まれる少なくとも前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子をスイッチング制御する制御部と、を含むものとした。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の電子機器を、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の入出力装置と、前記入出力装置に含まれる少なくとも前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子をスイッチング制御する制御部と、前記入出力装置及び前記制御部に電力を供給する電源部と、を含んで構成した。
上記目的を達成するために、請求項10に記載のスイッチング制御方法、第1電圧が供給可能な第1反転入力端子、第2電圧が供給可能な第2反転入力端子、並びに前記第1反転入力端子及び前記第2反転入力端子と共に差動対を構成する第1非反転入力端子を有すると共に、前記第1反転入力端子に供給される電圧の大きさに応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第1スイッチング素子と、該第1スイッチング素子に並列接続され、前記第2反転入力端子に供給される電圧に応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第2スイッチング素子とを有する差動増幅回路と、前記第1反転入力端子に接続され、前記第1電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と所定の低電圧源とを接続しないことで前記第1反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第2電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第1反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第3スイッチング素子と、前記第2反転入力端子に接続され、前記第2電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続しないことで前記第2反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第1電圧を差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第2反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第4スイッチング素子と、を含み、前記差動増幅回路が、前記第1非反転入力端子が接続された第1端子、該第1端子に供給される電圧の大きさに応じた大きさの電流が流入する第2端子及び該第2端子に流入した電流が流出可能な第3端子を備えた第5スイッチング素子、並びに該第5スイッチング素子に並列接続され、導通状態及び非導通状態を切り替える電圧が供給可能な制御端子を備えた第6スイッチング素子を更に有し、前記第1非反転入力端子に接続された第4端子、該第4端子に流入した電流が前記低電圧源に流出可能な第5端子、及び該第5端子に接続され、且つ、前記第6スイッチング素子の制御端子と共に接続された第6端子を備えた第7スイッチング素子を更に含む入出力装置に含まれる前記差動増幅回路で前記第1電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子の使用を有効状態とすると共に前記第2反転入力端子の使用を無効状態とし、前記差動増幅回路で前記第2電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子の使用を無効状態とすると共に前記第2反転入力端子の使用を有効状態とする
本発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、複数の入力端子のうちの使用対象とされた入力端子以外の入力端子に不要な電流が流れ込むことに起因して出力結果に誤差が生じるという不具合を抑制することができる、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係る体温計の構成の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態に係る電圧検知部の構成の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態に係る電圧検知部に含まれる多入力型オペアンプの構成の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る体温計に含まれる制御部から出力されるスイッチング制御信号及び反転スイッチング制御信号の各々の信号レベルの遷移状態の一例を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係る多入力型オペアンプの構成の一例を示す回路図である。 第3の実施の形態に係る多入力型オペアンプの構成の一例を示す回路図である。 第4の実施の形態に係る多入力型オペアンプの構成の一例を示す回路図である。 第5の実施の形態に係る簡易ブースタの構成の一例を示す回路図である。 第5の実施の形態に係る簡易ブースタにおける信号レベルの遷移状態の一例を示すタイムチャートである。 第5の実施の形態に係る簡易ブースタの構成の変形例を示す回路図である。 比較例としての体温計の構成の一例を示す回路図である。 図11に示す電圧検知部に含まれるスイッチの構成の第1例を示す構成図である。 図11に示す電圧検知部に含まれるスイッチの構成の第2例を示す構成図である。 図11に示す電圧検知部に含まれるオペアンプの構成の一例を示す回路図である。 図11に示す電圧検知部で第1入力信号を処理する場合の信号の遷移状態の一例を示すタイムチャートである。 図11に示す電圧検知部で第2入力信号を処理する場合の信号の遷移状態の一例を示すタイムチャートである。 第6の実施の形態に係る多入力型オペアンプの構成の一例を示す回路図である。
本発明を実施するための形態例について詳細に説明する前に先ず比較例を示す。
図11は、比較例としての電圧検知部100の構成の一例を示す構成図である。図11に示す電圧検知部100は、体温計102に搭載されており、電圧検知部本体104及びデジタル・アナログ・コンバータ(以下、「DAC」という)106を含んで構成されている。電圧検知部100は、1チップ化された半導体装置であり、電圧検知部本体104は、オペアンプ108、スイッチSW1〜SW4及びコンデンサC1を備えている。なお、以下では、スイッチSW1〜SW4を区別して説明する必要がない場合は単に「スイッチ」と称する。
オペアンプ108は、反転入力端子inn0、非反転入力端子inp0及び出力端子OUTを備えている。反転入力端子inn0にはスイッチSW1が接続されており、第1外部入力端子(図示省略)からスイッチSW1を介して第1入力信号AIN1が供給される。非反転入力端子inp0にはリファレンス電圧VREFが供給されている。出力端子OUTは反転入力端子inn0に負帰還されている。また、この負帰還経路にはスイッチSW4が挿入されている。すなわち、出力端子OUTと反転入力端子inn0とはスイッチSW4を介して接続されている。従って、出力端子OUTから出力された信号は外部に出力されると共に反転入力端子inn0にも入力されることとなる。
また、非反転入力端子inn0にはコンデンサC1の一方の電極が接続されている。コンデンサC1の他方の電極にはスイッチSW2が接続されており、第2外部入力端子(図示省略)からスイッチSW2を介して第2入力信号AIN2が供給される。また、コンデンサC1の他方の電極にはスイッチSW3を介してDAC106の出力端子が接続されており、DAC106の出力端子から出力された信号がスイッチSW3を介して供給される。
スイッチSW1〜SW4は、例えば図12に示すように構成されている。なお、スイッチSW1〜SW4のうち、SW4については、例えば図13に示すように構成しても良い。また、スイッチSW1〜SW3についても図13に示すように構成することも可能であるが、図12に示すように構成されることが好ましい。
図12は、CMOS型のスイッチの構成の一例を示し、図13は、PMOS型のスイッチの構成の一例を示している。なお、図12及び図13に示す「SWp」とは、スイッチSW1〜SW4の導通状態(オン)及び非導通状態(オフ)を切り替える切替信号を指し、電圧検知部本体104の駆動用高電圧VDDを表す信号レベル又は駆動用低電圧VSS(一例として接地電圧)の大きさを示す信号レベルとされる。「SWn」とはこの切替信号を反転した(逆相にした)信号である反転切替信号を指す。
図14は、オペアンプ108の構成の一例を示す回路図である。なお、ここでは、説明の便宜上、NMOS差動対を例示しているが、PMOS差動対であっても良い。
図14に示すように、オペアンプ108は、入力段108A及び出力段108Bを含んで構成されている。入力段108Aは、差動増幅回路とされており、Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、「PMOSトランジスタ」という)MP0,MP1及びNチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、「NMOSトランジスタ」という)MN0,MN1,MN2を含んで構成されている。
PMOSトランジスタMP0において、ソース及びバックゲートは駆動用高電圧VDDが供給された高電圧線110に接続されており、ゲートはドレインに接続されている。また、PMOSトランジスタMP0のドレインはNMOSトランジスタMN0のドレインに接続されている。
PMOSトランジスタMP1において、ソース及びバックゲートは高電圧線110に接続されており、ゲートはPMOSトランジスタMP0のゲートに接続されている。また、PMOSトランジスタMP1のドレインはNMOSトランジスタMN1のドレインに接続されている。
第1スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN0において、ゲートは反転入力端子inn0に接続されており、ドレインはNMOSトランジスタMN2のドレインに接続されている。また、NMOSトランジスタMN0のバックゲートはNMOSトランジスタMN1のバックゲート及びNMOSトランジスタMN2のバックゲートに接続されている。
第5スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN1においてゲートは非反転入力端子inp0に接続されており、ソースはNMOSトランジスタMN2のドレインに接続されている。
NMOSトランジスタMN2において、ソース及びバックゲートは駆動用低電圧VSSが供給された低電圧源の一例である低電圧線112に接続されており、ゲートにはバイアス電圧VBNが供給されている。
出力段108Bは、PMOSトランジスタMP2、NMOSトランジスタMN3、抵抗器R0、及び位相補償用のコンデンサC0を含んで構成されている。なお、ここでは、位相補償用の素子の一例としてコンデンサC0を用いているが、位相を補償するために用いる回路素子はコンデンサに限定されるものではないことは言うまでもない。
PMOSトランジスタMP2及びNMOSトランジスタMN3は高電圧線110と低電圧線112との間で直列に接続されている。具体的には、PMOSトランジスタMNPにおいて、ソース及びバックゲートは高電圧線110に接続されており、ドレインは出力端子OUTに接続されている。また、NMOSトランジスタMN3のソース及びバックゲートは低電圧線112に接続されており、ドレインは出力端子OUTに接続されている。また、NMOSトランジスタMN3のゲートは入力段108AにおけるNMOSトランジスタMN2のゲートに接続されている。従って、NMOSトランジスタMN2のゲートにはバイアス電圧VBNが供給されることとなる。
PMOSトランジスタMP2のゲートは、入力段108Aの出力端子α、すなわち、PMOSトランジスタMP1のドレインに接続されている。従って、PMOSトランジスタMP2のゲートには入力段108Aの出力端子αから電圧が供給され、供給された電圧の大きさに応じてPMOSトランジスタMP2の導通状態及び非導通状態が切り替わることとなる。
抵抗器R0及びコンデンサC0は直列に接続されており、入力段108AにおけるPMOSトランジスタMP1のドレインは抵抗器R0及びコンデンサC0を介して出力端子OUTに接続されている。従って、入力段108Aの出力端子αに供給される電圧の大きさに応じた大きさの電圧がPMOSトランジスタMP2及びNMOSトランジスタMN3のスイッチング状態に従って出力端子OUTから外部に出力されることとなる。
図15には、第1入力信号AIN1を電圧検知部100で処理する場合(第2入力信号AIN2を処理しない場合)の電圧検知部100におけるタイムチャートの一例が示されている。図15に示すように、第1入力信号AIN1を電圧検知部100で処理する場合、スイッチSW1がオン、スイッチSW2〜SW4がオフとされる。この状態で第1入力信号AIN1が入力され、第1入力信号AIN1の信号レベルがリファレンス電圧VREFの大きさを下回ると出力端子OUTから出力される出力信号の信号レベルがローレベルからハイレベルに遷移し、再び第1入力信号AIN1の信号レベルがリファレンス電圧VREFの大きさ以上になると出力端子OUTから出力される出力信号の信号レベルがハイレベルからローレベルに遷移する。このように、第1入力信号AIN1を電圧検知部100で処理する場合、電圧検知部100に含まれるオペアンプ108はコンパレータとして用いられることとなる。
図16には、第2入力信号AIN2を電圧検知部100で処理する場合(第1入力信号AIN1を処理しない場合)の電圧検知部100におけるタイムチャートの一例が示されている。図16に示すように、第2入力信号AIN2を電圧検知部100で処理する場合、スイッチSW1は常時オフとされる。そして、先ず、全スイッチがオフとされた状態から、スイッチSW2,SW4がオンとされると、第2入力信号AINがサンプリングされる。これによりコンデンサC1の電位差は“(リファレンス電圧VREFの大きさ)−(第2入力信号AIN2の電圧の大きさ)”となる。次いで、スイッチSW2,SW4がオフとされてから、スイッチSW3がオンとされると、反転入力端子inn0がハイインピーダンスノードとなるので、コンデンサC1はレベルシフタとして働く。これによって反転入力端子inn0における電圧の大きさは、“(DAC106から出力される信号を示す電圧daoutの大きさ)−(第2入力信号AIN2を示す電圧の大きさ)+(リファレンス電圧VREFの大きさ)”となり、第2入力信号AIN2の電圧の大きさと電圧daoutの大きさとの比較結果が出力端子OUTから出力されることとなる。従って、DAC106から出力電圧の大きさを変化させることで電圧検知部本体104はアナログ・デジタル・コンバータとして機能することとなる。
ところで、上記のように構成された電圧検知部100では、第2入力信号AIN2を処理する場合、オペアンプ108の反転入力端子inn0がハイインピーダンスノードとなってコンデンサC1がレベルシフタとして機能しているときに、スイッチSW1,SW4から漏れ出る電流(以下、「リーク電流」という)により、C1の電荷に誤差が生じてしまう。そのため出力端子OUTから出力される信号が期待値通りとならない、という問題点があった。
そこで、本発明を適用した電圧検知部では、多入力型オペアンプを採用すると共に、不使用の反転入力端子に供給される不要な電流(例えばリーク電流)による悪影響を抑制する構成を備えることとした。以下、図1〜図10を参照して、本発明を実施するための形態例について詳細に説明する。なお、以下の説明では、電圧検知部100の構成と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
[第1の実施の形態]
図1は、本第1の実施の形態に係る電子機器の一例である体温計12の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、体温計12は、入出力装置の一例である電圧検知部10、制御部12A、温度計測部12B、電源ユニット12C、電力供給制御回路12D及び表示部12Eを含んで構成されている。なお、本第1の実施の形態では、電圧検知部10及び制御部12Aが1チップ化された半導体装置とされている。但し、これはあくまでも一例であって1チップ化されていなくても良いことは言うまでもない。また、電圧検知部10と制御部12Aとが別々に1チップ化されていても良い。また、本第1の実施の形態では体温計12を例示して説明するが、電圧検知部10が適用される対象は体温計21に限定されるものではなく、例えば外気温計であっても良いし、家電製品などの電子機器であっても良いことは言うまでもない。
制御部12Aは、例えばマイクロコンピュータを含んで構成されている。従って、制御部12Aは、体温計12全体の動作を司るCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)12A1を備えている。また、制御部12Aは、CPU12A1によって実行される各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)12A2を備えている。また、制御部12Aは、CPU12A1による各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)12A3を備えている。また、制御部12Aは、制御部12Aと外部装置(例えば電圧検知部10、温度計測部12B、電力供給制御回路12D及び表示部12E)とを電気的に接続して制御部12Aと外部装置との間の各種情報の送受信を司るインプット・アウトプット・インターフェース(I/O)12A4を備えている。CPU12A1、ROM12A2、RAM12A3及びI/O12A4は、アドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス12A5を介して互いに電気的に接続されている。従って、CPU12A1は、ROM12A2からの情報の読み出しと、RAM12A3への情報の書き込みと、RAM12A3からの情報の読み出しと、I/O12A4に接続された外部装置との間の情報の授受と、を各々行うことができる。
温度計測部12Bは、サーミスタ、コンデンサ、検温用のRC発振回路などを含んで構成されると共にサーミスタにより検出された温度を示す温度信号を出力することにより温度を計測する。電源ユニット12Cは、体温計12の各部に電力を供給するものであり、電池12C1及び内部電源12C2の2種類の電源を含んで構成されている。電池12C1は、例えば市販の一次電池や二次電池等であり、体温計12の各部(例えば図1に示す制御部12A、温度計測部12B及び表示部12D)に供給する。内部電源12C2は、電池12C1に接続されており、電池12C1から供給された電力を、レギュレータを介して体温計12の各部(例えば図1に示す制御部12A、温度計測部12B及び表示部12D)に供給する。電力供給制御回路12Dは、電源ユニット12Cに接続されており、電源ユニット12Cから体温計12の各部へ電力を供給するように制御する。電力供給制御回路12Dは、例えば、電池12C1及び内部電源12C2の何れかの電源を選択し、選択した電源から体温計12の各部へ電力を供給する。電圧検知部10は、電源ユニット12Cの減電圧を検知するものである。すなわち、制御部12Aの駆動用の電源として電池12C1が選択された場合に電池12C1から供給される駆動用電圧に係る減電圧を検知し、制御部12Aの駆動用の電源として内部電源12C2が選択された場合に内部電源12C2から供給される駆動用電圧に係る減電圧を検知する。
電圧検知部10、温度計測部12B、電力供給制御回路12D及び表示部12Eの各々は、I/O12A4に接続されている。従って、CPU12A1は、温度計測部12Bからの温度信号の取得と、電力供給制御回路12Dの動作の制御と、電圧検知部10での検知結果の把握と、表示部12Eに対する各種情報の表示と、を各々行うことができる。
図2は、本第1の実施の形態に係る電圧検知部10が搭載された体温計12の構成の一例を示す構成図である。図2に示すように、体温計12は、図11に示す体温計102に比べ、電圧検知部100に代えて電圧検知部10を適用した点、及び供給手段の一例である制御部12Aを備えた点が異なっている。電圧検知部10は、図11に示す電圧検知部100に比べ、電圧検知部本体104に代えて電圧検知部本体14を適用した点が異なっている。電圧検知部本体14は、電圧検知部本体104に比べ、オペアンプ108に代えて多入力型オペアンプ18を適用した点が異なっている。多入力型オペアンプ18は、オペアンプ108に比べ、第1反転入力端子inn1を新たに設けた点、図11に示す反転入力端子inn0を第2反転入力端子inn2とした点が異なっている。すなわち、図11に示す入出力装置本体104におけるスイッチSW1の接続先を反転入力端子inn0から第1反転入力端子inn1に変えている点が異なっている。なお、制御部12Aは、スイッチSW1〜SW4及び多入力型オペアンプ18に接続されており、例えばCPU、ROM及びRAMなどを含んで構成されたコンピュータ(例えば体温計12全体の動作を司るコンピュータ)からの指示に従って切替信号及び反転切替信号を生成してスイッチSW1〜SW4に供給すると共に、多入力型オペアンプ18を制御する。
図3は、多入力型オペアンプ18の構成の一例を示す回路図である。図3に示すように、多入力型オペアンプ18は、図14に示すオペアンプ108に比べ、入力段108Aに代えて入力段18Aを適用した点が異なっている。入力段18Aは、図14に示す入力段108Aに比べ、NMOSトランジスタMN4,MN5,MN6を新たに設けた点が異なっている。第2スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN4は、NMOSトランジスタMN0に並列接続されている。すなわち、NMOSトランジスタMN4において、ドレインはNMOSトランジスタMN0のドレインに接続されており、ソースはNMOSトランジスタNM0のソースに接続されている。また、NMOSトランジスタMN4のゲートは第2反転入力端子inn2に接続されており、バックゲートは低電圧線112に接続されている。従って、NMOSトランジスタMN4のゲートには、第2入力信号AIN2とDAC106から出力された信号との比較結果を示す電圧(具体的には、DAC106から出力された信号を示す電圧daoutの大きさから第2入力信号AIN2を示す電圧の大きさを減じた大きさの電圧)にリファレンス電圧VREFを加えた電圧(コンデンサC1の電圧)が供給されることとなる。
また、NMOSトランジスタMN0のゲートには第1反転入力端子inn1が接続されている。従って、NMOSトランジスタMN0のゲートには第1入力信号AIN1が供給されることとなる。なお、以下では、説明の便宜上、第1反転入力端子inn1に供給される第1入力信号AIN1を示す電圧を「第1電圧」と称し、第2反転入力端子inn2に供給される電圧(2入力信号AIN2とDAC106から出力された信号との比較結果を示す電圧にリファレンス電圧VREFを加えた電圧)を「第2電圧」と称する。
第3スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN5において、ソース及びバックゲートは低電圧線112に接続されており、ドレインはNMOSトランジスタMN0のゲートに接続されている。また、NMOSトランジスタMN5のゲートには制御部12Aが接続されており、制御部12Aは、NMOSトランジスタMN5の導通状態及び非導通状態を切り替えるスイッチング制御信号PD_N0をNMOSトランジスタMN5のゲートに供給する。
第4スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN6において、ソース及びバックゲートは低電圧線112に接続されており、ドレインはNMOSトランジスタMN4のゲートに接続されている。また、NMOSトランジスタMN6のゲートには制御部12Aが接続されており、制御部12Aは、NMOSトランジスタMN6の導通状態及び非導通状態を切り替える信号であってスイッチング制御信号PD_N0とは逆相の信号である反転スイッチング制御信号PD_N1をNMOSトランジスタMN6に供給する。
次に、上記のように構成された電圧検知部10の動作を説明する。
図4には、第1電圧を多入力型オペアンプ18で処理する場合(換言すると第2電圧を処理しない場合)及び第2電圧を多入力型オペアンプ18で処理する場合(換言すると第1電圧を処理しない場合)にNMOSトランジスタMN5に供給されるスイッチング制御信号PD_N0の信号レベル及び反転スイッチング制御信号PD_N1の信号レベルの遷移状態の一例を示すタイムチャートである。図4に示すように、第1電圧を多入力型オペアンプ18で処理する場合、スイッチング制御信号PD_N0の信号レベルはローレベルとされるのに対し、反転スイッチング制御信号PD_N1はハイレベルとされる。これにより、NMOSトランジスタMN5は非導通状態(第1反転入力端子inn1と駆動用低電圧線112とが接続されない状態)となり、NMOSトランジスタMN6は導通状態(第2反転入力端子inn2と駆動用低電圧線112とが接続された状態)となる。従って、NMOSトランジスタMN0の導通状態及び非導通状態は、第1反転入力端子inn1に供給された第1電圧に従って切り替えられることとなる。つまり、第1反転入力端子inn1の使用が有効状態となる。その一方で、第2反転入力端子inn2はNMOSトランジスタMN6を介して駆動用低電圧線112に導通された状態(第2反転入力端子inn2と駆動用低電圧線112とが接続された状態)になっているので、第2反転入力端子inn2の使用が無効状態となる。この場合、仮にスイッチSW4からリーク電流が第2反転入力端子inn2に流れ込んだとしてもそのリーク電流を駆動用低電圧線112に逃がすことができる。この結果、第1電圧を多入力型オペアンプ18で処理する場合にリーク電流に起因してNMOSトランジスタMN4に期待値通りの入力がなされないという事態の発生を抑制することができるので、本構成を有しない場合に比べ、第1電圧を多入力型オペアンプ18で処理して得られた結果(出力端子OUTから出力される信号)の精度を向上させることができる。
第2電圧を多入力型オペアンプ18で処理する場合、スイッチング制御信号PD_N0の信号レベルはハイレベルとされるのに対し、反転スイッチング制御信号PD_N1はローレベルとされる。これにより、NMOSトランジスタMN5は導通状態(第1反転入力端子inn1と駆動用低電圧線112とが接続された状態)となり、NMOSトランジスタMN6は非導通状態(第2反転入力端子inn2と駆動用低電圧線112とが接続されない状態)となる。従って、NMOSトランジスタMN4の導通状態及び非導通状態は、第2反転入力端子inn2に供給された第2電圧に従って切り替えられることとなる。つまり、第2反転入力端子inn2の使用が有効状態となる。その一方で、第1反転入力端子inn1はNMOSトランジスタMN5を介して低電圧線112に導通された状態(第1反転入力端子inn1と駆動用低電圧線112とが接続された状態)になっているので、第1反転入力端子inn1の使用が無効状態となる。この場合、仮にスイッチSW1からリーク電流が第1反転入力端子inn1に流れ込んだとしてもそのリーク電流を低電圧線112に逃がすことができる。この結果、第2電圧を多入力型オペアンプ18で処理する場合にリーク電流に起因してNMOSトランジスタMN0に期待値通りの入力がなされないという事態の発生を抑制することができるので、本構成を有しない場合に比べ、第2電圧を多入力型オペアンプ18で処理して得られた結果(出力端子OUTから出力される信号)の精度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、第1反転入力端子inn1及び第2反転入力端子inn2のうちの一方を使用する場合は他方に不要な電流(例えばリーク電流)が供給されないように他方を無効とする措置を講じたが、他方を無効とした場合であってもその無効とされた反転入力端子にゲートが接続されたNMOSトランジスタからリーク電流が流れ出て多入力型オペアンプ18のオフセット電圧が悪化する虞がある。そこで、本第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明した多入力型オペアンプ18に代えて一例として図5に示す多入力型オペアンプ30を適用することとした。なお、ここで言う「オフセット電圧」とは、多入力型オペアンプ18の反転入力側と非反転入力側の電圧差が0Vのときに出力されてしまう電圧のことを指す。
図5に示す多入力型オペアンプ30は、図3に示す多入力型オペアンプ18に比べ、NMOSトランジスタMN7,MN8を新たに設けた点が異なっている。第6スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN7はNMOSトランジスタMN1に並列接続されている。具体的には、NMOSトランジスタMN7のドレインはNMOSトランジスタMN1のドレインに接続されており、NMOSトランジスタMN7のソースはNMOSトランジスタMN1のソースに接続されている。また、NMOSトランジスタMN7のバックゲートは低電圧線112に接続されており、ゲートはNMOSトランジスタMN8のゲートを介して低電圧線112に接続されている。
第7スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN8のドレインはNMOSトランジスタMN1のゲートに接続されており、NMOSトランジスタMN8のソース及びバックゲートは低電圧線112に接続されている。
従って、このように構成された多入力型オペアンプ30では、第1反転入力端子inn1にゲートが接続されたNMOSトランジスタMN0及び第2反転入力端子inn2にゲートが接続されたNMOSトランジスタMN4の一方を導通状態とすると共に他方を非導通状態とした場合に非導通状態とされた他方のNMOSトランジスタ(未使用のNMOSトランジスタ)から流れ出るリーク電流をキャンセルすることができる。つまり、NMOSトランジスタMN0及びNMOSトランジスタMN4のうちの未使用のNMOSトランジスタから流れ出るリーク電流の大きさに相当する大きさのリーク電流をあえてNMOSトランジスタMN7から流出させることによって、NMOSトランジスタMN0及びNMOSトランジスタMN4のうちの未使用のNMOSトランジスタから流れ出るリーク電流を相殺することができる。これにより、出力端子OUTから出力されるオフセット電圧を低減することができる。
なお、本第2の実施の形態では、多入力型オペアンプ30において、各NMOSトランジスタの規模(サイズ)を揃え、各PMOSトランジスタの規模も揃えているが、オフセット電圧を効果的に低減するには、差動対の双方(反転入力側と非反転入力側)で対称的にリーク電流を流すことが有効である。これを実現するためには、少なくともPMOSトランジスタMP0,MP1の規模を揃え、NMOSトランジスタMN4,MN7の規模を揃え、NMOSトランジスタMN0,MN1の規模を揃え、NMOSトランジスタMN7,MN8の規模を揃えることが好ましい。
また、図5に示す例では、非反転入力側には、反転入力側のNMOSトランジスタMN5に対応するPMOSトランジスタMN8が設けられているものの、NMOSトランジスタMN6に対応するPMOSトランジスタが設けられていない。これは、第1反転入力端子inn1及び第2反転入力端子inn2に対して共通のリファレンス電圧VREFを用いれば良い場合を想定しているからである。すなわち、本第2の実施の形態に係る多入力型オペアンプ30は、第1反転入力端子inn1及び第2反転入力端子inn2を使い分けるのに応じて非反転入力側に入力すべき電圧の大きさを使い分けなくても良い場合に適している、ということである。このように本第2の実施の形態に係る多入力型オペアンプ30は、非反転入力側に、NMOSトランジスタMN6に対応するPMOSトランジスタを設ける必要がないので、部品点数を削減することができ、結果として回路規模の大型化を抑制することに寄与することができる。
[第3の実施の形態]
上記第2の実施の形態では、オフセット電圧が出力される多入力型アンプとして単一の非反転入力端子inp0を備えた多入力型オペアンプ30を例示したが、本第3の実施の形態では2個の非反転入力端子を備えた多入力型オペアンプを例に挙げて説明する。
図6には、本第3の実施の形態に係る多入力型オペアンプ40の構成の一例が示されている。図6に示す多入力型オペアンプ40は、上記第2の実施の形態で説明した多入力型オペアンプ30に比べ、非反転入力端子inp0に代えて第1非反転入力端子inp1を適用した点、第2非反転入力端子inp2を新たに設けた点、及びNMOSトランジスタMN9を新たに設けた点が異なっている。
第1非反転入力端子inp1は図5に示す非反転入力端子inp0と何ら変わりはない。図5に示すNMOSトランジスタMN7のゲートはNMOSトランジスタMN8のゲートに接続されているが、本第3の実施の形態では、NMOSトランジスタMN7のゲートは第2非反転入力端子inp2に接続されている。第2非反転入力端子inp2には、例えば第2反転入力端子inn2が使用される際(第2反転入力端子inn2に第2電圧が供給される際)に比較対象とされる比較対象電圧(例えばリファレンス電圧VREFに相当する電圧)が供給される。
また、図6に示すNMOSトランジスタMN8のゲートは低電圧線112に接続されているが、本第3の実施の形態では、NMOSトランジスタMN8のゲートは制御部12Aに接続されている。
また、本第3の実施の形態では、第8スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタMN9のドレインがNMOSトランジスタMN7のゲートに接続されており、NMOSトランジスタMN9のソース及びバックゲートは低電圧線112に接続されている。また、NMOSトランジスタMN9のゲートは制御部12Aに接続されている。
制御部12Aは、NMOSトランジスタMN9の導通状態及び非導通状態を切り替えるスイッチング制御信号PD_P0をNMOSトランジスタMN8のゲートに供給すると共に、NMOSトランジスタMN9の導通状態及び非導通状態を切り替える信号であってスイッチング制御信号PD_P0とは逆相の信号である反転スイッチング制御信号PD_P1をNMOSトランジスタMN9のゲートに供給する。例えば、第1反転入力端子inn1を使用する場合にはNMOSトランジスタMN8が非導通状態となるようにスイッチング制御信号PD_P0をNMOSトランジスタMN8のゲートに供給すると共にNMOSトランジスタMN9が導通状態となるように反転スイッチング制御信号PD_P1をNMOSトランジスタMN9のゲートに供給する。また、第2反転入力端子inn2を使用する場合にはNMOSトランジスタMN9が非導通状態となるように反転スイッチング制御信号PD_P1をNMOSトランジスタMN9のゲートに供給すると共にNMOSトランジスタMN8が導通状態となるようにスイッチング制御信号PD_P0をNMOSトランジスタMN8のゲートに供給する。
従って、このように構成された多入力型オペアンプ40に対して、制御部12Aが、NMOSトランジスタMN8のスイッチング状態をNMOSトランジスタMN5のスイッチング状態と同様になるように制御すると共に、NMOSトランジスタMN9のスイッチング状態をNMOSトランジスタMN6のスイッチング状態と同様になるように制御することで、NMOSトランジスタMN0及びNMOSトランジスタMN4のうちの未使用のNMOSトランジスタから流れ出るリーク電流の大きさに相当する大きさのリーク電流をあえてNMOSトランジスタMN1及びNMOSトランジスタMN7のうちの未使用のNMOSトランジスタから流出させる。NMOSトランジスタMN1及びNMOSトランジスタMN7のうちの未使用のNMOSトランジスタから流出するリーク電流によって、上記第2の実施の形態と同様に、第1反転入力端子inn1にゲートが接続されたNMOSトランジスタMN0及び第2反転入力端子inn2にゲートが接続されたNMOSトランジスタMN4の一方を導通状態とすると共に他方を非導通状態とした場合に非導通状態とされた他方のNMOSトランジスタ(未使用のNMOSトランジスタ)から流れ出るリーク電流をキャンセルすることができる。これにより、出力端子OUTから出力されるオフセット電圧を低減することができる。
なお、本第3の実施の形態では、多入力型オペアンプ40において、各NMOSトランジスタの規模(サイズ)を揃え、各PMOSトランジスタの規模も揃えているが、オフセット電圧を効果的に低減するには、差動対の双方(反転入力側と非反転入力側)で対称的にリーク電流を流すことが有効である。これを実現するためには、少なくともPMOSトランジスタMP0,MP1の規模を揃え、NMOSトランジスタMN4,MN7の規模を揃え、NMOSトランジスタMN0,MN1の規模を揃え、NMOSトランジスタMN7,MN8の規模を揃え、NMOSトランジスタMN6,MN9の規模を揃えることが好ましい。
また、図6に示す例は、図5に示す例に比べ、NMOSトランジスタMN9が設けられている点が異なっているが、これは、第1反転入力端子inn1及び第2反転入力端子inn2に対して、第1非反転入力端子inp1及び第2非反転入力端子inp2を用いて別々のリファレンス電圧を適用しているからである。すなわち、本第3の実施の形態に係る多入力型オペアンプ40は、第1反転入力端子inn1及び第2反転入力端子inn2を使い分けるのに応じて非反転入力側に入力すべき電圧の大きさも使い分ける場合に適している、ということである。従って、本第3の実施の形態に係る多入力型オペアンプ40は、本構成を有しない場合に比べ、幅広い用途を提供することができる。
[第4の実施の形態]
上記第3の実施の形態では、NMOSトランジスタMN0,MN1,MN4,MN7の各ゲートに不要な電流が流れ込まないようにNMOSトランジスタMN5,MN6,MN8,MN9をスイッチング制御する形態例を挙げて説明したが、本第4の実施の形態では、NMOSトランジスタMN0,MN1,MN4,MN7の各ドレインへの電流の流れ込みを選択的に阻止する構成とした。
図7には、本第4の実施の形態に係る多入力型オペアンプ50の構成の一例が示されている。多入力型オペアンプ50は、上記第3の実施の形態で説明した多入力型オペアンプ40に比べ、NMOSトランジスタMN5,MN6,MN8,MN9の配置を変更した点が異なっている。NMOSトランジスタMN6はNMOSトランジスタMN4に直列接続されており、NMOSトランジスタMN7はNMOSトランジスタMN0に直列接続されている。
具体的には、NMOSトランジスタMN6のソースはNMOSトランジスタMN4のドレインに、NMOSトランジスタMN6のドレインはPMOSトランジスタMP0のドレインに、NMOSトランジスタMN6のバックゲートはNMOSトランジスタMN4のバックゲートに各々接続されている。NMOSトランジスタMN5のソースはNMOSトランジスタMN0のドレインに、NMOSトランジスタMN5のドレインはPMOSトランジスタMP0のドレインに、NMOSトランジスタMN5のバックゲートはNMOSトランジスタMN0のバックゲートに各々接続されている。
NMOSトランジスタMN8はNMOSトランジスタMN1に直列接続されており、NMOSトランジスタMN9はNMOSトランジスタMN7に直列接続されている。
具体的には、NMOSトランジスタMN8のソースはNMOSトランジスタMN1のドレインに、NMOSトランジスタMN8のドレインはPMOSトランジスタMP1のドレインに、NMOSトランジスタMN8のバックゲートはNMOSトランジスタMN1のバックゲートに各々接続されている。NMOSトランジスタMN9のソースはNMOSトランジスタMN7のドレインに、NMOSトランジスタMN9のドレインはPMOSトランジスタMP1のドレインに、NMOSトランジスタMN9のバックゲートはNMOSトランジスタMN7のバックゲートに各々接続されている。
従って、このように構成された多入力型オペアンプ50に対して、制御部12Aは、第1反転入力端子inn1を使用する場合、NMOSトランジスタMN5が導通状態となり、NMOSトランジスタMN6が非導通状態となるようにスイッチング制御すると共に、NMOSトランジスタMN8が導通状態となり、NMOSトランジスタMN9が非導通状態となるようにスイッチング制御する。また、第2反転入力端子inn2を使用する場合、NMOSトランジスタMN6が導通状態となり、NMOSトランジスタMN5が非導通状態となるようにスイッチング制御すると共に、NMOSトランジスタMN9が導通状態となり、NMOSトランジスタMN8が非導通状態となるようにスイッチング制御する。
これにより、第1反転入力端子inn1及び第2反転入力端子inn2の一方を使用し他方を使用しない場合、その一方にゲートが接続されたNMOSトランジスタのドレインへの電流の流入を、このNMOSトランジスタに直列に接続された他のNMOSトランジスタで許容することでその一方の使用が有効状態となり、その他方にゲートが接続されたNMOSトランジスタのドレインへの電流の流入を、このNMOSトランジスタに直列に接続された他のNMOSトランジスタで阻止することで他方の使用が無効状態となるので、不要な電流が不使用とされた反転入力端子に流れ込むことによって生じる誤動作を抑制することができ、第1電圧及び第2電圧の各々を多入力型オペアンプ50で処理して得られた結果(出力端子OUTから出力される信号)の精度を向上させることができる。本第4の実施の形態に係る多入力型オペアンプ50では、NMOSトランジスタMN5、MN6の存在により、本構成を有しない場合に比べ、NMOSトランジスタMN0,MN4から流れ出るリーク電流が原因で出力端子OUTから出力される信号が期待値通りとならないという事態の発生を抑制することができる。
また、反転入力側のNMOSトランジスタMN0,MN4,MN5,MN6に対して対称的に非反転入力側にNMOSトランジスタMN1,MN7,MN8,MN9を配置したので、仮にこれらのNMOSトランジスタからリーク電流が流れ出たとしても、反転入力側に流れるリーク電流と非反転入力側に流れるリーク電流とが互いに相殺し合うので、多入力型オペアンプ50から出力されるオフセット電圧を低減することができる。なお、この場合、オフセット電圧の低減効果を高めるためには、上記第3の実施の形態で説明したように、NMOSトランジスタMN0,MN1の規模を揃え、NMOSトランジスタMN4,MN7の規模を揃え、NMOSトランジスタMN5,MN8の規模を揃え、NMOSトランジスタMN6,MN9の規模を揃えることが好ましい。
なお、本第4の実施の形態では、NMOSトランジスタMN7〜MN9を設けているが、本発明は、これらが無くても成立する。しかし、上述したように反転入力側で生じるリーク電流に相当するリーク電流を非反転入力側でも発生させて互いに相殺させるようにすることでオフセット電圧が低減されることを考えると、やはりNMOSトランジスタMN7〜MN9を設けた方が好ましい。
[第5の実施の形態]
第1〜第4の実施の形態では、スイッチSW4からリーク電流が流れ出ることを前提にしているが、本第5の実施の形態では、上記各実施の形態で説明した構成に、スイッチSW4から流れ出るリーク電流を低減する構成を加えた形態例について説明する。本第5の実施の形態では、上記各実施の形態で説明した構成と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、上記各実施の形態と異なる箇所について説明する。
図8には、本第5の実施の形態に係るスイッチSW4及び簡易ブースタ60の構成の一例を示す回路図である。図8に示すように、本第5の実施の形態に係るスイッチSW4は、第9スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタ62を備えている。NMOSトランジスタ62のドレインは出力端子OUTに、NMOSトランジスタ62のソースは第2反転入力端子inn2に各々接続されている。また、NMOSトランジスタ62のバックゲートには駆動用低電圧VSSが供給される。NMOSトランジスタ62のゲートには簡易ブースタ60の出力端子が接続されている。簡易ブースタ60は、インバータINV0,INV1、PMOSトランジスタ60A,62B、NMOSトランジスタ60C、及びレベルシフト用のコンデンサC2を含んで構成されている。PMOSトランジスタ60Aのソースには駆動用高電圧VDDが供給され、PMOSトランジスタ60AのドレインはコンデンサC2の一方の電極及びPMOSトランジスタ60Aのゲートに接続されている。PMOSトランジスタ60Bのゲートには駆動用高電圧VDDが供給され、PMOSトランジスタ60Bのドレインは簡易ブースタ60の出力端子を介してNMOSトランジスタ62のゲートに、PMOSトランジスタ60Bのソース及びゲートはコンデンサC2の一方の電極に各々接続されている。
インバータINV0の入力端子には反転切替信号SWnが供給され、インバータINV0の出力端子はコンデンサC2の他方の電極及びインバータINV1の入力端子に接続されている。インバータINV1の出力端子はNMOSトランジスタ60Cのゲートに接続されている。NMOSトランジスタ60Cのソース及びバックゲートには駆動用低電圧VSSが供給され、NMOSトランジスタ60CのドレインはPMOSトランジスタ60Bのドレインに接続されている。
図9は、簡易ブースタ60における信号レベルの遷移状態を示すタイムチャートである。図9に示すように、反転切替信号SWnがハイレベルのとき、NMOSトランジスタ60Cはオンとされ、簡易ブースタ60の出力端子から出力される信号がローレベルとなり、NMOSトランジスタ62はオフとされる。これと同時にコンデンサC2の両電極には駆動用高電圧VDDが供給され、これによってコンデンサC2に電荷が蓄えられる。反転切替信号SWnがローレベルに反転すると、コンデンサC2はレベルシフタとして機能し、NMOSトランジスタ62のゲートに駆動用高電圧VDDの大きさの約2倍の大きさの電圧が供給される。これによって、NMOSトランジスタ62のオン抵抗の大きさを小さくすることができる。すなわち、リーク電流を低減するためにスイッチSW4の規模を小さくするとオン抵抗が大きくなってしまうが、簡易ブースタ60を設けることにより、スイッチSW4の規模を小さくしてもオン抵抗を小さくすることができる。よって、スイッチSW4は従来のスイッチの規模よりも小規模なものとすることができ、これによりリーク電流を低減することができる。
なお、図8に示すNMOSトランジスタ62では、その両端において寄生容量が発生することが考えられる。この場合、上述したように簡易ブースタ60を設けたにも拘らず、スイッチング制御により寄生容量を通してコンデンサC1の電荷が変化してしまう。そこで、この寄生容量に起因するコンデンサC1の電荷の変化(電荷の誤差)を抑制すべく、例えば図10に示すように、NMOSトランジスタ62の両端にNMOSトランジスタ64,66の各々を直列に接続しても良い。具体的には、NMOSトランジスタ62のソースが第2反転入力端子inn2及び第10スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタ66のドレインに、NMOSトランジスタ62のドレインが出力端子OUT及び第11スイッチング素子の一例であるNMOSトランジスタ64のソースに、NMOSトランジスタ64のドレインが出力端子OUTに、NMOSトランジスタ66のソースが第2反転入力端子inn2に各々接続されている。また、NMOSトランジスタ62,64,66の各バックゲートには駆動用低電圧VSSが供給されている。NMOSトランジスタ64,66の各ゲートには制御部12Aから反転切替信号SWnが供給される。
従って、NMOSトランジスタ62は簡易ブースタ60から供給される信号によってスイッチング制御され、NMOSトランジスタ64,66は制御部12Aから供給される反転切替信号SWn(簡易ブースタ60から出力される信号とは逆相の信号)によってスイッチング制御される。これにより、NMOSトランジスタ62の両端に発生する寄生容量はNMOSトランジスタ64,66によってキャンセルされることになるので、寄生容量に起因するコンデンサC1の電荷の変化(電荷の誤差)を抑制することができる。
また、図8に示す例では、NMOSトランジスタ62,64,66の各規模を揃えている。これにより、NMOSトランジスタ62の両端に生じる寄生容量による悪影響を効果的に低減することができる。
また、図8に示す例では、NMOSトランジスタ62の両端にNMOSトランジスタ64,66の各々を接続する形態例を挙げて説明したが、NMOSトランジスタ62の一端にNMOSトランジスタを接続しても良い。
なお、本第5の実施の形態では、簡易ブースタ60をスイッチSW4に対して適用したが、これに限らず、例えば簡易ブースタ60をスイッチSW1に対しても同様に適用しても良い。この場合もスイッチSW1に対して同様の効果が期待できる。
[第6の実施の形態]
図7には、本第6の実施の形態に係る多入力型アンプ70の構成の一例を示す回路図が示されている。本第6の実施の形態に係る多入力型アンプ70は、上記第3の実施の形態で説明した図6に示す多入力型アンプ40における特徴的な構成と上記第4の実施の形態で説明した図7に示す多入力型アンプ50における特徴的な構成とを組み合わせた構成とされている。
すなわち、本第6の実施の形態に係る多入力アンプ70は、図7に示す多入力型アンプ50に比べ、NMOSトランジスタ68,70,72,74を新たに設けた点が異なっている。NMOSトランジスタ68は図6に示すNMOSトランジスタMN6に相当し、NMOSトランジスタ70は図6に示すNMOSトランジスタMN5に相当し、NMOSトランジスタ72は図6に示すNMOSトランジスタNN8に相当し、NMOSトランジスタ74は図6に示すNMOSトランジスタMN9に相当する。従って、上記第3の実施の形態で説明したようにNMOSトランジスタ68,70,72,74をスイッチング制御することで、リーク電流によって出力端子OUTから出力される信号に誤差が生じるという不具合を抑制することができる点につき、上記第3及び第4の実施の形態で説明した場合に比べ、更なる強化を図ることができる。
なお、NMOSトランジスタMN7,MN8,MN9,72,74は必須構成部材ではない。すなわち、非反転入力側の構成については、図3に示す多入力型アンプ18の構成(NMOSトランジスタMN7,MN8,MN9,72,74を備えない構成)又は図5に示す多入力型アンプ30の構成(NMOSトランジスタMN7,MN8を備えた構成)であっても良い。また、図8に示す簡易ブースタ60を備えた構成としても良いし、図10に示すNMOSトランジスタ64,66の少なくとも1つを備えた構成としても良い。
10 電圧検知部
12 体温計
20 制御部
18,30,40,50,70 多入力型オペアンプ
60 簡易ブースタ
112 駆動用低電圧線
inn1 第1反転入力端子
inn2 第2反転入力端子
inp1 第1非反転入力端子
inp2 第2非反転入力端子
MN0,MN1,MN4,MN5,MN6,MN7,MN8,MN9,62,64,66,68,70,72,74 NMOSトランジスタ
SW1,SW4 スイッチ

Claims (10)

  1. 第1電圧が供給可能な第1反転入力端子、第2電圧が供給可能な第2反転入力端子、並びに前記第1反転入力端子及び前記第2反転入力端子と共に差動対を構成する第1非反転入力端子を有すると共に、前記第1反転入力端子に供給される電圧の大きさに応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第1スイッチング素子及び該第1スイッチング素子に並列接続され、前記第2反転入力端子に供給される電圧に応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第2スイッチング素子を有する差動増幅回路と、
    前記第1反転入力端子に接続され、前記第1電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と所定の低電圧源とを接続しないことで前記第1反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第2電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第1反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第3スイッチング素子と、
    前記第2反転入力端子に接続され、前記第2電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続しないことで前記第2反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第1電圧を差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第2反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第4スイッチング素子と、を含み、
    前記差動増幅回路は、前記第1非反転入力端子が接続された第1端子、該第1端子に供給される電圧の大きさに応じた大きさの電流が流入する第2端子及び該第2端子に流入した電流が流出可能な第3端子を備えた第5スイッチング素子、並びに該第5スイッチング素子に並列接続され、導通状態及び非導通状態を切り替える電圧が供給可能な制御端子を備えた第6スイッチング素子を更に有し、
    前記第1非反転入力端子に接続された第4端子、該第4端子に流入した電流が前記低電圧源に流出可能な第5端子、及び該第5端子に接続され、且つ、前記第6スイッチング素子の制御端子と共に接続された第6端子を備えた第7スイッチング素子を更に含む
    入出力装置。
  2. 前記差動増幅回路の出力端子と前記第2反転入力端子とを接続する第9スイッチング素子を更に含む請求項1に記載の入出力装置。
  3. 前記差動増幅回路の駆動用電圧を昇圧すると共に昇圧して得た電圧を前記第9スイッチング素子の導通状態及び非導通状態を切り替える切替用電圧として前記第9スイッチング素子に供給する昇圧供給手段を更に含む請求項2に記載の入出力装置。
  4. 前記第2反転入力端子と前記第9スイッチング素子の間に直列に接続され、前記第9スイッチング素子のスイッチング状態と相反するスイッチング状態となるようにスイッチング制御される第10スイッチング素子を更に含み、前記第9スイッチング素子のソースが前記第2反転入力端子に接続されている請求項3に記載の入出力装置。
  5. 前記第9スイッチング素子と前記差動増幅回路の出力端子との間に直列に接続され、前記第9スイッチング素子のスイッチング状態と相反するスイッチング状態となるようにスイッチング制御される第11スイッチング素子を更に含み、前記第9スイッチング素子のドレインが前記差動増幅回路の出力端子に接続されている請求項3又は請求項4に記載の入出力装置。
  6. 前記第1電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第3スイッチング素子を非導通状態とすると共に前記第4スイッチング素子を導通状態とし、前記第2電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第3スイッチング素子を導通状態とすると共に前記第4スイッチング素子を非導通状態とするための互いに逆相関係にある一対のスイッチング信号の一方を前記第3スイッチング素子に供給すると共に他方を前記第4スイッチング素子に供給する供給手段を更に含む請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の入出力装置。
  7. 前記第1反転入力端子に接続され、前記第1電圧の前記第1反転入力端子への供給を許容する状態と前記第1電圧の前記第1反転入力端子への供給を阻止する状態とを切り替える第12スイッチング素子を更に含む請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の入出力装置。
  8. 請求項1〜請求項7に何れか1項に記載の入出力装置と、
    前記入出力装置に含まれる少なくとも前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子をスイッチング制御する制御部と、
    を含む半導体装置。
  9. 請求項1〜請求項7に何れか1項に記載の入出力装置と、
    前記入出力装置に含まれる少なくとも前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子をスイッチング制御する制御部と、
    前記入出力装置及び前記制御部に電力を供給する電源部と、
    を含む電子機器。
  10. 第1電圧が供給可能な第1反転入力端子、第2電圧が供給可能な第2反転入力端子、並びに前記第1反転入力端子及び前記第2反転入力端子と共に差動対を構成する第1非反転入力端子を有すると共に、前記第1反転入力端子に供給される電圧の大きさに応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第1スイッチング素子と、該第1スイッチング素子に並列接続され、前記第2反転入力端子に供給される電圧に応じて導通状態及び非導通状態が切り替わる第2スイッチング素子とを有する差動増幅回路と、前記第1反転入力端子に接続され、前記第1電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と所定の低電圧源とを接続しないことで前記第1反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第2電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第1反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第3スイッチング素子と、前記第2反転入力端子に接続され、前記第2電圧を前記差動増幅回路で差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続しないことで前記第2反転入力端子の使用を有効状態とし、前記第1電圧を差動増幅させる場合、前記第2反転入力端子と前記低電圧源とを接続することで前記第2反転入力端子の使用を無効状態とするようにスイッチング制御される第4スイッチング素子と、を含み、前記差動増幅回路が、前記第1非反転入力端子が接続された第1端子、該第1端子に供給される電圧の大きさに応じた大きさの電流が流入する第2端子及び該第2端子に流入した電流が流出可能な第3端子を備えた第5スイッチング素子、並びに該第5スイッチング素子に並列接続され、導通状態及び非導通状態を切り替える電圧が供給可能な制御端子を備えた第6スイッチング素子を更に有し、前記第1非反転入力端子に接続された第4端子、該第4端子に流入した電流が前記低電圧源に流出可能な第5端子、及び該第5端子に接続され、且つ、前記第6スイッチング素子の制御端子と共に接続された第6端子を備えた第7スイッチング素子を更に含む入出力装置に含まれる前記差動増幅回路で前記第1電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子の使用を有効状態とすると共に前記第2反転入力端子の使用を無効状態とし、
    前記差動増幅回路で前記第2電圧を差動増幅させる場合、前記第1反転入力端子の使用を無効状態とすると共に前記第2反転入力端子の使用を有効状態とするスイッチング制御方法。
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