JP5881160B2 - プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法 - Google Patents

プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5881160B2
JP5881160B2 JP2012078292A JP2012078292A JP5881160B2 JP 5881160 B2 JP5881160 B2 JP 5881160B2 JP 2012078292 A JP2012078292 A JP 2012078292A JP 2012078292 A JP2012078292 A JP 2012078292A JP 5881160 B2 JP5881160 B2 JP 5881160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
card holder
opening
sheet
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012078292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013203071A (ja
Inventor
伊藤 修
修 伊藤
政美 保科
政美 保科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Embedded Products Ltd
Original Assignee
NEC Embedded Products Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Embedded Products Ltd filed Critical NEC Embedded Products Ltd
Priority to JP2012078292A priority Critical patent/JP5881160B2/ja
Publication of JP2013203071A publication Critical patent/JP2013203071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5881160B2 publication Critical patent/JP5881160B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Impact Printers (AREA)

Description

本発明は、印刷ヘッドを左右に走査して用紙先端の角部付近を印刷する際に、カードホルダ内にある印刷ヘッドのマスク穴に用紙先端が入り込んでジャムが発生することを防止する、プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法に関する。
この種の関連する技術として、特許文献1に示されるプリンタにおける用紙ジャム抑制方法が知られている。
このプリンタは、用紙先端を印刷ヘッドのマスク穴の中心から下半分だけ通過させるようにし、該マスク穴に臨む用紙先端の角部に対して、該印刷ヘッドの下半分で印刷させるようにしている。これによって、用紙吸入直後の用紙ジャムが発生しやすい範囲でプリントヘッドの左右移動を行わないようにし、用紙ジャムを減少させる。
特開2001−199102号公報
ところで、上記に示す特許文献1では、用紙先端を印刷ヘッドのマスク穴の中心から下半分だけ通過させ、該マスク穴に臨む用紙先端に対して、該印刷ヘッドの下半分で印刷させる処理を行うことから、スループットが低下して印刷効率が悪くなるという問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、特に、用紙先端を印刷ヘッドのマスク穴の中心から下半分だけ通過させる印刷処理を行わなくとも、該印刷ヘッドのマスク穴に用紙先端が入り込んでジャムが発生することを確実に防止し、同時にスループットの低下も防止できるプリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。すなわち、本発明は、プラテンローラの上方に設けられた印刷ヘッドを、該印刷ヘッドとプラテンローラとの間に設けられたカードホルダの開口部を介してプラテンローラ上の用紙に位置させ、該用紙上に印刷を行うプリンタ装置であって、前記開口部の周囲に、前記カードホルダの面に沿ってエアを噴出するノズルを設け、前記印刷ヘッドと用紙との相対位置を検出する用紙検出手段と、該用紙検出手段の検出信号に基づいて、前記ノズルのエア噴出を制御する制御部とを、さらに設けたことを特徴とする。
また、本発明のジャム防止方法では、プラテンローラの上方に設けられた印刷ヘッドを、該印刷ヘッドとプラテンローラとの間に設けられたカードホルダの開口部を介してプラテンローラ上の用紙に位置させ、該用紙上に印刷を行うプリンタ装置であって、前記開口部の周囲に、前記カードホルダの面に沿ってエアを噴出するノズルを設け、前記印刷ヘッドと用紙との相対位置に基づいて、前記ノズルからエアを噴出させることを特徴とする。
本発明によれば、印刷ヘッドのマスク穴となるカードホルダの開口部の周囲に、該カードホルダの面に沿ってエアを噴出するノズルを設け、該ヘッドと用紙との相対位置を検出する用紙検出手段の検出信号に基づいて、該ノズルのエア噴出を制御するようにした。これによってカードホルダの開口部内に、用紙角部が配置された場合に、ノズルのエア噴出をONとすることで、該用紙角部が入り込むことが防止され、その結果、該用紙角部のジャムが防止される。また、本発明では、ノズルによるエア噴出を制御する機構を設けることで、印刷ヘッドのマスク穴において該印刷ヘッドの全面で印刷処理が可能となり、スループットの低下を防止することができる。
本発明が適用されるプリンタ装置100の概略構成図である。 図1に示されるプリンタ装置100の平面図であって、(A)は用紙Pが取り込まれる前の段階、(B)は用紙Pが取り込まれた後の段階を示している。 マスク穴6に設けられるノズル10の噴出口10A〜10Dを示す平面図である。 マスク穴6内に用紙Pの角部が移動した状態を示す平面図である。 用紙Pの角部の移動位置と、マスク穴6と位置関係に応じたエアの噴出を説明する図である。 制御部30及びその周辺構成を示すブロック図である。 印刷処理に係わる全体処理を示す制御フローである。 プラテンローラ1を駆動して用紙Pを吸入する際の制御フローである。 用紙Pの左端にて印刷ヘッド走査を行うための制御フローである。 用紙Pの右端にて印刷ヘッド走査を行うための制御フローである。 用紙Pの左端にて印刷処理を行うための制御フローである。 用紙Pの右端にて印刷処理を行うための制御フローである。 印刷時の紙送りを行うための制御フローである。
本発明の一実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。
図1は本発明が適用されるプリンタ装置100の概略構成図、図2は図1に示すプリンタ装置100の平面図であって、図2(A)は用紙Pが取り込まれる前の段階、図2(B)は用紙Pが取り込まれた後の段階を示している。
これら図1及び図2に符号1で示すものは円筒形のプラテンローラであり、符号2で示すものは用紙Pに所定の印字動作を行う印字ヘッドである。
プラテンローラ1はステッピングモータからなる紙送りモータM1(図6参照)により駆動されるものであって、用紙Pの下面を支持して矢印A方向に用紙送りする。
プラテンローラ1の近傍にはキャリッジ3が配置されている。該キャリッジ3は、印字ヘッド2の印字ヘッドピン2Aを囲むようにして配設されたカードホルダ4、及びリボンカセット5を搭載したものであって、矢印(イ)-(ロ)で示すように、ステッピングモータからなるスペーシングモータM2により、プラテンローラ1に沿い平行に往復動される。
リボンカセット5はプラテンローラ1で支持された用紙Pと印字ヘッド2との間にインクリボン5Aを供給することで、該用紙Pに対して印字処理をする。
カードホルダ4は、図1〜図3に示されるように、中央部に貫通穴となるマスク穴6が設けられたものであって、このマスク穴6に、印字ヘッド2の印字ヘッドピン2Aが臨むように配置されている。
カードホルダ4のマスク穴6は四角形状であり、該四角形状を形成する4つの縁部6Aは、用紙Pの移動方向(矢印A方向)に対して傾斜するように配置されている。なお、本例では、カードホルダ4のマスク穴6は正方形に形成され、各縁部6Aは用紙Pの移動方向(矢印A方向)に対して45°に配置されている。
マスク穴6を形成する4つの縁部6Aには、カードホルダ4の面に沿ってエアを噴出するノズル10がそれぞれ設けられている。
ノズル10は、図3に示されるように、符号10A〜10Dで示される4つのエア噴出口を有し、これらエア噴出口10A〜10Dには、エアチューブ11を介してエアコンプレッサ12及びエアタンク13からなるエア供給手段14が接続されている。また、エア供給手段14には、噴出口10A〜10Dに対してエアチューブ11を経由した圧縮エアを選択的に供給する噴出弁V(図1及び図6参照)が設けられている。
また、用紙Pの移動経路には、図2に示されるように、印刷ヘッド2と用紙Pとの相対位置を検出する用紙検出手段20が設けられている。
この用紙検出手段20は、カードホルダ4に搭載された移動側の第1の用紙端検出センサ(1)及び第2の用紙端検出センサ(2)、用紙Pの移動経路途中に配置された固定側の用紙端検出センサ(3)とから構成され、これらセンサ(1)〜(3)からは用紙の有無を示すON/OFF信号が出力される。
また、これらセンサ(1)〜(3)の中で、第1の用紙端検出センサ(1)及び第2の用紙端検出センサ(2)は、カードホルダ4のマスク穴6を挟むように左右に配置されている。
また、プリンタ装置100には、図6に示されるように、用紙検出手段20の検出信号に基づいて、ノズル10のエア噴出をON/OFFする制御部30が設けられている。
この制御部30は、用紙端検出センサ(1)〜(3)のON/OFF信号に基づき用紙Pの先端に位置する4箇所の角部が、カードホルダ4のマスク穴6内にあるか否かを検出し、マスク穴6内にある場合にノズル10のエア噴出口10A〜10Dから選択的にエアを噴射させる。
具体的には、プラテンローラ1が駆動され、図4に示されるように、矢印A方向に移動する用紙Pの左上角部(図4に符号P1で示す)が、キャリッジ3が矢印(ロ)方向に移動してマスク穴6内に配置された場合に、用紙P上に位置するノズル10の噴出口10Aから、該左上角部P1に向けてエアを噴出させる。
同様に、矢印A方向に移動する用紙Pの右上角部が、キャリッジ3が矢印(イ)方向に移動してマスク穴6内に配置された場合に、用紙P上に位置するノズル10の噴出口10Bから、該右上角部に向けてエアを噴出させる。
また、矢印A方向に移動する用紙Pの左下角部が、キャリッジ3が矢印(ロ)方向に移動してマスク穴6内に配置された場合に、用紙P上に位置するノズル10の噴出口10Cから、該左下角部に向けてエアを噴出させる。
また、矢印A方向に移動する用紙Pの右下角部が、キャリッジ3が矢印(イ)方向に移動してマスク穴6内に配置された場合に、用紙P上に位置するノズル10の噴出口10Dから、該右下角部に向けてエアを噴出させる。
これによって用紙Pの角部が、カードホルダ4のマスク穴6内に入り込むことが防止され、その結果、用紙角部のジャムが防止される。
また、図4に示すエア噴出処理は、キャリッジ3が用紙Pの角部に入り込む方向に走査して、用紙Pの角部がカードホルダ4のマスク穴6内に位置した場合に実行される。
具体的には、図5(A)に示されるように、用紙端検出センサ(1)〜(3)のON/OFF信号に基づき、用紙Pの角部P1(左上角部の他、右上角部、左下角部、右下角部の場合も同様)がカードホルダ4のマスク穴6内に位置していても、キャリッジ3が用紙Pの角部から出て行く方向に走査している場合には、用紙角部のジャムは発生しないため、エア噴出を行わない。
また、(B)及び(D)に示されるように用紙端検出センサ(1)〜(3)のON/OFF信号に基づき、用紙Pの角部P1(左上角部の他、右上角部、左下角部、右下角部の場合も同様)がカードホルダ4のマスク穴6内に位置していないことが検出されている場合には、ノズル10の噴出口10A〜10Dからのエア噴出を行わない。
一方、図5(C)に示されるように用紙端検出センサ(1)〜(3)のON/OFF信号に基づき、用紙Pの角部P1(左上角部の他、右上角部、左下角部、右下角部の場合も同様)がカードホルダ4のマスク穴6内に位置していることを検出し、キャリッジ3が用紙Pの角部に入り込む方向に走査している場合は、ノズル10の噴出口10A〜10Dからの選択的なエア噴出を行い、用紙Pの角部P1が、カードホルダ4のマスク穴6内に入り込むことを防止する。
次に、用紙検出手段20の検出信号に基づいて、ノズル10のエア噴出をON/OFFする制御部30について、図6を参照して説明する。
この制御部30は、予め設定されているプログラム31により制御処理が実行されるCPU32、紙送りモータM1及びスペーシングモータM2から出力されるステップ数(用紙上端ステップ、用紙左端ステップ、用紙右端ステップ、用紙下端ステップ)を記憶するRAM33、及びプリンタの各構成要素を駆動するための個別制御部40からなる。
個別制御部40は、印刷ヘッド2の印字ヘッドピン2Aの駆動を制御する印刷ヘッド制御部34と、印刷ヘッド2の主走査方向(矢印(イ)−(ロ)方向)への駆動を制御するスペーシングモータ制御部35と、プラテンローラ1による紙送りモータM1を制御する紙送りモータ制御部36と、ノズル10にエアを送る噴出弁Vの開閉及び切り替えを行う弁制御部37と、エアコンプレッサ12の駆動制御を行うエアコンプレッサ制御部38と、を有する。また、CPU32には、作業者により操作されるプリンタ操作盤50が接続されている。
次に、CPU32にて実行させるプログラム31の内容について説明する。まず、図7を参照して印刷処理に係わる全体処理について、工程(SP)毎に説明する。
《工程1》
プリンタ操作盤50からの印刷指示に基づき、プラテンローラ1を駆動して図示しない用紙貯留部から矢印A方向に用紙Pを吸入する。この工程1の詳細は図8のフローを参照して後述する。
《工程2》
スペーシングモータM2を駆動することにより印刷ヘッド2を矢印(イ)方向に走査し、用紙Pの左側縁部(左端)を検出する。この工程2の詳細は図9のフローを参照して後述する。
《工程3》
スペーシングモータM2を駆動することにより印刷ヘッド2を矢印(ロ)方向に走査し、用紙Pの右側縁部(右端)を検出する。この工程3の詳細は図10フローを参照して後述する。
《工程4》
印刷ヘッド2を矢印(イ)方向に走査し印刷を行う。この工程4の詳細は図11フローを参照して後述する。
《工程5》
印刷ヘッド2を矢印(ロ)方向に走査し印刷を行う。この工程5の詳細は図12フローを参照して後述する。
《工程6》
工程4または5の走査及び印刷を実行した後、用紙Pの紙送りを実行する。この工程6の詳細は図13フローを参照して後述する。
《工程7》
プリンタ操作盤50からの印刷指示に基づく印刷が終了したか否かを判断し、NOの場合に工程4に戻り、YESの場合に本フローを終了する。
次に、図8を参照して用紙吸入に係わる工程(SP)について説明する。
《工程10》
ステッピングモータからなる紙送りモータM1を1ステップ駆動する。
《工程11》
用紙Pの搬送経路に位置する用紙端検出センサ(3)からON/OFF信号に基づき、吸入された用紙Pの上側縁部(上端)を検出したか否かを判定し、NOである場合に先の工程10に戻り、また、YESである場合に先の工程12に進む。
《工程12》
用紙端検出センサ(3)が用紙Pの上側縁部(上端)を検出したときのステップ数(「用紙上端ステップ数」とする)を「0」に設定し、次の工程13に進む。
《工程13》
ステッピングモータからなる紙送りモータM1を1ステップ駆動する。
《工程14》
工程12で設定した「用紙上端ステップ数」を「1」アップして設定し直した後、次の工程15に進む。
《工程15》
工程14でカウントされた「用紙上端ステップ数」が、予め定めておいた頭出し設定量に一致したか否かを判断し、NOの場合に先の工程13に戻り、YESの場合に用紙Pの頭出しが完了したとして本フローを終了する。
次に、図9を参照して、スペーシングモータM2を駆動することにより印刷ヘッド2を矢印(イ)方向に走査し、用紙Pの左側縁部(左端)を検出する工程(SP)について説明する。
《工程20》
スペーシングモータM2を駆動して、用紙端検出センサ(1)が搭載されたキャリッジ3を矢印(イ)方向に移動させる。
《工程21》
カードホルダ4の左端側に位置する用紙端検出センサ(1)が、用紙Pの左側縁部(左端)を検出したか否かを判断し、NOの場合に先の工程20に戻り、また、YESの場合に先の工程22に進む。
《工程22》
用紙Pの左側縁部(左端)の位置を0とし、この位置を「用紙左端ステップ数=0」と設定する。後述の工程23からは、スペーシングモータM2を駆動する度に用紙左端ステップ数を更新する。矢印(イ)側に駆動する度に「1」アップし、矢印(ロ)側に駆動する度に「1」ダウンする。
《工程23》〜《工程25》
スペーシングモータM2によりキャリッジ3を矢印(イ)側に減速停止させるともに(工程23)、「用紙左端ステップ数」を「1」アップし設定し直す(工程24)。減速が終了したか否かを判断し(工程25)、減速が終了しないNOの場合に工程23〜25を繰り返し、減速が終了したYESの場合に本フローを終了する。
次に、図10を参照して、スペーシングモータM2を駆動することにより印刷ヘッド2を矢印(ロ)方向に走査し、用紙Pの右側縁部(右端)を検出する工程(SP)について説明する。
《工程30》〜《工程31》
スペーシングモータM2を駆動して、用紙端検出センサ(2)が搭載されたキャリッジ3を矢印(ロ)方向に移動させ(工程31)、「用紙左端ステップ数」を「1」ダウンし設定し直す(工程32)。
《工程32》
カードホルダ4の右端側に位置する用紙端検出センサ(2)が、用紙Pの右側縁部(右端)を検出したか否かを判断し、NOの場合に先の工程30に戻り、また、YESの場合に先の工程33に進む。
《工程33》
用紙Pの右側縁部(右端)の位置を0とし、この位置を「用紙右端ステップ数=0」と設定する。後述の工程34からは、スペーシングモータM2を駆動する度に用紙右端ステップ数を更新する。矢印(イ)側に駆動する度に「1」ダウンし、矢印(ロ)側に駆動する度に「1」アップする。
《工程34》〜《工程37》
スペーシングモータM2によりキャリッジ3を矢印(ロ)側に減速停止させるともに(工程34)、「用紙左端ステップ数」を「1」ダウン及び「用紙右端ステップ数」を「1」アップし設定し直す(工程35、工程36)。減速が終了したか否かを判断し(工程37)、減速が終了しないNOの場合に工程34〜37を繰り返し、減速が終了したYESの場合に本フローを終了する。
次に、図11〜図13を参照して、カードホルダ4のマスク穴6と、用紙Pの角部との相対位置を検出して、ノズル10の噴出口10A〜10Dからの選択的なエア噴出を行うための制御フローについて説明する。
まず、図11を参照して、用紙Pの右上角部又は右下角部を検出して、これら角部がカードホルダ4のマスク穴6内への侵入することを防止する工程(SP)について説明する。なお、図11では印字ヘッド2による印刷処理を並行して行うが、工程40〜47中では説明が省略されている。
《工程40》
まず、スペーシングモータM2を駆動してキャリッジ3を矢印(イ)方向に移動させる。
《工程41》
用紙左端ステップ数を更新する。用紙左端ステップ数を矢印(イ)側に駆動するため「1」アップする。
《工程42》
用紙右端ステップ数を更新する。用紙右端ステップ数を矢印(イ)側に駆動するため「1」ダウンする。
《工程43》
工程42で得られた「用紙右端ステップ数」及び工程14または後述の工程61で得られる「用紙上端ステップ数」及び後述の工程63で得られる「用紙下端ステップ数」に基づき、用紙Pの右上角部又は右下角部が、カードホルダ4のマスク穴6内に位置しているか否かを判定する。
具体的には、「用紙上端ステップ数」が、用紙端検出センサ(3)とマスク穴6下端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(3)とマスク穴6上端の距離以下を示すとともに、「用紙右端ステップ数」が、用紙端検出センサ(2)とマスク穴6右端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(2)とマスク穴6左端の距離以下を示す場合に工程44に進む。
また、「用紙下端ステップ数」が、用紙端検出センサ(3)とマスク穴6下端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(3)とマスク穴6上端の距離以下を示すとともに、「用紙右端ステップ数」が、用紙端検出センサ(2)とマスク穴6右端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(2)とマスク穴6左端の距離以下を示す場合に工程45に進む。
また、「用紙右端ステップ数」「用紙上端ステップ数」「用紙下端ステップ数」が上記以外の場合に工程46に進む。
なお、用紙端検出センサ(3)とマスク穴6上端又は下端位置との距離を示すステップ数、用紙端検出センサ(2)とマスク穴6左端又は右端との距離を示すステップ数は、本制御フロー実行前に予め設定しておくものとする。
《工程44》
用紙Pの右上角部がカードホルダ4のマスク穴6内を通過しているとして、ノズル10の噴出口10Bからエアを噴出させ、これにより用紙Pの右上角部がカードホルダ4のマスク穴6内に侵入してジャムが発生することを防止する。
《工程45》
用紙Pの右下角部がカードホルダ4のマスク穴6内を通過しているとして、ノズル10の噴出口10Dからエアを噴出させ、これにより用紙Pの右下角部がカードホルダ4のマスク穴6内に侵入してジャムが発生することを防止する。
《工程46》
用紙Pの右上角部又は右下角部がカードホルダ4のマスク穴6内を通過していないとして、ノズル10からのエア噴出を行わない。
《工程47》
印刷が完了したか否かを判断し、YESの場合に本フローを終了し、NOの場合に先の工程40に戻る。
次に、図12を参照して、用紙Pの左上角部又は左下角部を検出して、これら角部がカードホルダ4のマスク穴6内への侵入することを防止する工程(SP)について説明する。なお、図12では印字ヘッド2による印刷処理を並行して行うが、工程50〜57中では説明が省略されている。
《工程50》
まず、スペーシングモータM2を駆動してキャリッジ3を矢印(ロ)方向に移動させる。
《工程51》
用紙左端ステップ数を更新する。用紙左端ステップ数を矢印(ロ)側に駆動するため「1」ダウンする。
《工程52》
用紙右端ステップ数を更新する。用紙右端ステップ数を矢印(ロ)側に駆動するため「1」アップする。
《工程53》
工程51で得られた「用紙左端ステップ数」及び工程14または後述の工程61で得られる「用紙上端ステップ数」及び後述の工程63で得られる「用紙下端ステップ数」に基づき、用紙Pの左上角部又は左下角部が、カードホルダ4のマスク穴6内に位置しているか否かを判定する。
具体的には、「用紙上端ステップ数」が、用紙端検出センサ(3)とマスク穴6下端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(3)とマスク穴6上端の距離以下を示すとともに、「用紙左端ステップ数」が、用紙端検出センサ(1)とマスク穴6左端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(1)とマスク穴6右端の距離以下を示す場合に工程54に進む。
また、「用紙下端ステップ数」が、用紙端検出センサ(3)とマスク穴6下端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(3)とマスク穴6上端の距離以下を示すとともに、「用紙左端ステップ数」が、用紙端検出センサ(1)とマスク穴6左端の距離以上で、かつ用紙端検出センサ(1)とマスク穴6右端の距離以下を示す場合に工程55に進む。
また、「用紙左端ステップ数」「用紙上端ステップ数」「用紙下端ステップ数」が上記以外の場合に工程56に進む。
なお、用紙端検出センサ『3)とマスク穴6上端又は下端位置との距離を示すステップ数、用紙端検出センサ(1)とマスク穴6左端又は右端との距離を示すステップ数は、本制御フロー実行前に予め設定しておくものとする。
《工程54》
用紙Pの左上角部がカードホルダ4のマスク穴6内を通過しているとして、ノズル10の噴出口10Aからエアを噴出させ、これにより用紙Pの左上角部がカードホルダ4のマスク穴6内に侵入してジャムが発生することを防止する。
《工程55》
用紙Pの左下角部がカードホルダ4のマスク穴6内を通過しているとして、ノズル10の噴出口10Cからエアを噴出させ、これにより用紙Pの左下角部がカードホルダ4のマスク穴6内に侵入してジャムが発生することを防止する。
《工程56》
用紙Pの左上角部又は左下角部がカードホルダ4のマスク穴6内を通過していないとして、ノズル10からのエア噴出を行わない。
《工程57》
印刷が完了したか否かを判断し、YESの場合に本フローを終了し、NOの場合に先の工程50に戻る。
次に、図13を参照して紙送り駆動部となる紙送りモータM1を動作させる
工程(SP)について説明する。
《工程60》
ステッピングモータからなる紙送りモータM1を1ステップ駆動する。
《工程61》
用紙Pの上側縁部(上端)位置を基準の「用紙上端ステップ数=0」(図8の工程12)と設定した状況下で、紙送りモータM1をステップ駆動することに伴い、用紙のPの上側縁部(上端)と、用紙端検出センサ(3)との距離を示す紙送りモータM1の「用紙上端ステップ数」を更新する。「用紙上端ステップ数」を「1」アップして設定し直す。
《工程62》
後述の工程65で用紙Pの下側縁部(下端)位置を基準の「用紙下端ステップ数=0」と設定しているかを判定し、YESの場合に工程63に進み、NOの場合に工程64に進む。
《工程63》
工程65(後述する)にて、用紙Pの下側縁部(下端)位置を基準の「用紙下端ステップ数=0」と設定した状況下にて、紙送りモータM1をステップ駆動することにより、用紙のPの下側縁部(下端)と、用紙端検出センサ(3)との距離を示す紙送りモータM1の「用紙下端ステップ数」を更新する。「用紙下端ステップ数」を「1」アップして設定し直す。
《工程64》
用紙端検出センサ(3)からON/OFF信号に基づき、用紙Pの下端が検出されたか否かを判定し、YESの場合に工程65に進み、NOの場合に工程66に進む。
《工程65》
用紙Pの下側縁部(下端)位置を基準の「用紙下端ステップ数=0」と設定した後、次の工程66に進む。
《工程66》
印刷が完了したか否かを判断し、YESの場合に本フローを終了し、NOの場合に先の工程60に戻る。
以上詳細に説明したように本実施形態に示されるプリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法では、印刷ヘッド2のマスク穴6となるカードホルダ4の開口部の周囲に、該カードホルダ4の面に沿ってエアを噴出するノズル10を設け、該ヘッド2と用紙との相対位置を検出する用紙検出手段20の検出信号に基づいて、該ノズル10のエア噴出をON/OFFするようにした。これによってカードホルダ4のマスク穴6内に、用紙角部が配置された場合に、ノズル10のエア噴出をONとすることで、該用紙角部が入り込むことが防止され、その結果、該用紙角部のジャムが防止される。また、本実施形態では、ノズル10によるエアの噴出をON/OFFする機構を設けることで、印刷ヘッド2のマスク穴6において該印刷ヘッド2の全面で印刷処理が可能となり、スループットの低下を防止することができる。
なお、上記実施形態では、カードホルダ4のマスク穴6を正方形状に形成したが、これに限定されず菱形であっても良い。また、このマスク穴6の縁部6Aを用紙Pの移動方向Aに対して45°となるように設定したが、これに限定されず、マスク穴6の縁部6Aを用紙Pの移動方向Aと平行に位置させ、該縁部6Aの両側に位置するノズル噴出口から、用紙Pの角部の向きに応じて、選択的にエアを噴出させるようにしても良い。
また、上記実施形態では、用紙検出手段20の検出信号に基づいて、ノズル10のエア噴出をON/OFFするようにしたが、これに加えて、ノズル10からのエア噴出をONとした際に、該エア噴出の風量制御も行うようにしても良い。このとき、ノズル10が用紙Pの角部に近づくほど、該ノズル10からの風量を増加させ、用紙Pのジャム発生を完全に防止するように制御しても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、印刷ヘッドを左右に走査して用紙角部(用紙角の先端)付近を印刷する際に、カードホルダ内にある印刷ヘッドのマスク穴に用紙角部が入り込んでジャムが発生することを防止するプリンタ装置におけるジャム防止方法に関する。
1 プラテンローラ
2 印刷ヘッド
4 カードホルダ
6 マスク穴
6A 縁部
10 ノズル(開口部)
20 用紙検出手段
30 制御部
100 プリンタ装置
P 用紙

Claims (8)

  1. プラテンローラの上方に設けられた印刷ヘッドを、該印刷ヘッドとプラテンローラとの間に設けられたカードホルダの開口部を介してプラテンローラ上の用紙に位置させ、該用紙上に印刷を行うプリンタ装置であって、
    前記開口部の周囲に、前記カードホルダの面に沿ってエアを噴出するノズルを設け、
    前記印刷ヘッドと用紙との相対位置を検出する用紙検出手段と、該用紙検出手段の検出信号に基づいて、前記ノズルのエア噴出を制御する制御部とを、さらに設けたことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙検出手段の検出信号に基づいて、前記ノズルのエア噴出をON/OFF制御することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙検出手段の検出信号に基づいて、前記ノズルのエア噴出をONとした際に、該エア噴出の風量制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ装置。
  4. 前記カードホルダの開口部は四角形状であり、該四角形状を形成する4つの縁部は、前記用紙の移動方向に対して傾斜するように配置されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  5. 前記4つの縁部に前記ノズルを配置し、該ノズルから前記カードホルダの開口部に向けてエアを噴出させることを特徴とする請求項4に記載のプリンタ装置。
  6. 前記制御部は、前記用紙検出手段により、前記カードホルダの開口部内に前記用紙の左上角部が位置することが検出された場合に、該開口部の右下縁部に位置するノズルからのエア噴出をONとし、また、前記カードホルダの開口部内に前記用紙の右上角部が位置することが検出された場合に、該開口部の左下縁部に位置するノズルからのエア噴出をONとし、また、前記カードホルダの開口部内に前記用紙の左下角部が位置することが検出された場合に、該開口部の右上縁部に位置するノズルからのエア噴出をONとし、また、前記カードホルダの開口部内に前記用紙の右下角部が位置することが検出された場合に、該開口部の左上縁部に位置するノズルからのエア噴出をONとする請求項5に記載のプリンタ装置。
  7. 前記用紙検出手段は、
    カードホルダに搭載された移動側の用紙端検出センサ、用紙の移動経路途中に配置された固定側の用紙端検出センサとからなり、
    前記制御部は、これら用紙端検出センサのON/OFF信号に基づき前記用紙の先端に位置する角部が、前記カードホルダの開口部内にあるか否かを検出し、該開口部内にあると判断された場合に前記ノズルから選択的にエアを噴射させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  8. プラテンローラの上方に設けられた印刷ヘッドを、該印刷ヘッドとプラテンローラとの間に設けられたカードホルダの開口部を介してプラテンローラ上の用紙に位置させ、該用紙上に印刷を行うプリンタ装置であって、
    前記開口部の周囲に、前記カードホルダの面に沿ってエアを噴出するノズルを設け、
    前記印刷ヘッドと用紙との相対位置に基づいて、前記ノズルからエアを噴出させることを特徴とするプリンタ装置におけるジャム防止方法。
JP2012078292A 2012-03-29 2012-03-29 プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法 Expired - Fee Related JP5881160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078292A JP5881160B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078292A JP5881160B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013203071A JP2013203071A (ja) 2013-10-07
JP5881160B2 true JP5881160B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=49522680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012078292A Expired - Fee Related JP5881160B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5881160B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4481880A (en) * 1980-10-06 1984-11-13 Hitachi Koki Company Limited Dot printer
JPH0620958B2 (ja) * 1988-09-27 1994-03-23 株式会社ピーエフユー 情報出力装置の媒体用紙送り込み方法
JP3319500B2 (ja) * 1997-01-17 2002-09-03 セイコーエプソン株式会社 インパクトワイヤ式シリアル記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013203071A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007229950A (ja) 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法
JP2010094870A (ja) 画像形成装置
JP2013039736A (ja) プリンター、およびプリンターの制御方法
JP2019014148A (ja) 液体吐出装置
JP2012171105A (ja) 画像形成装置
JP2019014155A (ja) インクジェット記録装置
JP6523189B2 (ja) 画像形成装置
US9884494B2 (en) Inkjet printing machine
JP5928093B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5881160B2 (ja) プリンタ装置及びプリンタ装置におけるジャム防止方法
JP2012045860A (ja) 記録装置および記録方法
JP2021178476A (ja) 記録装置及びその搬送制御方法
JP2011073841A (ja) 画像形成装置
JP2017193136A (ja) インクジェット印刷装置および位置調整方法
JP6135103B2 (ja) 画像形成装置
JP7432114B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4904845B2 (ja) 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法
JP7039329B2 (ja) 記録装置
JP2017109364A (ja) 印刷装置の制御方法および印刷装置
JP5987502B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6617563B2 (ja) 印刷装置の制御方法および印刷装置
JP2018165027A (ja) インクジェット記録装置
JP2019130678A (ja) インクジェット記録装置
JP5800052B2 (ja) 印刷装置、及び印刷方法
JP6070024B2 (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5881160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees