JP2017193136A - インクジェット印刷装置および位置調整方法 - Google Patents

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松永 克彦
Katsuhiko Matsunaga
克彦 松永
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Abstract

【課題】基材を載置台上の適切な位置に位置決めを行う。
【解決手段】印刷ジョブに基づいて、インクジェットヘッド27からインクを基材15に吐出することにより印刷するインクジェット印刷装置1であって、基材15が載置される載置台16と、L字形状の屈曲部を回転軸として載置台と平行平面において回転自在に固定されたL字ブロック36aと、L字ブロック36aの内側近傍に載置台16の厚み方向に貫通して設けられた原点吸引穴36eから載置台16の下方へ空気を吸引する吸着ポンプ18とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、基材を載置台上の適切な位置に位置決めを行うインクジェット印刷装置および位置調整方法に関する。
インクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドからインクを吐出することにより印刷媒体に印刷を行う。
特許文献1には、縦長の矩形枠状の架台と、この架台に搭載されインクジェットヘッドが取り付けられた支持ユニットと、架台の内側に設置された水平な長方形の載置台を備えたプラテンとを有したインクジェット式の制作装置が提案されている。
このインクジェット式の制作装置は、載置台に基材(印刷媒体)を載置した状態でインクジェットヘッドからインクを吐出することにより印刷を行う。そのため、基材(印刷媒体)を載置台上の適切な位置に固定していないと印刷ずれによる印刷品質の劣化が生じる場合がある。
特許文献2には、搬送方向と直交する同一直線上に位置する2つの位置決めピンと、位置決めピンの1つに当接している媒体を、位置決めピンの全てに当接するまで、搬送方向に搬送し続ける送りローラーとを備えた媒体搬送機構に関する技術が提案されている。
特開2008−149560号公報 特開2013−56765号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、同一直線上に位置する2つの位置決めピンを備え、位置決めピンの全てに当接するまで搬送方向に搬送し続けるので、媒体のある一辺に合わせて位置決めを行うことになる。
印刷対象である媒体(基材)は、ある程度の直角度交差が許容されており、例えば4(mm/m)などと定められている。そのため、矩形の基材であっても、四隅の角度は正確に90°とは限らない。
このような基材に対して、上述した特許文献2に記載の技術を用いて載置台上の基材の位置決めを行う場合、一辺を基準として位置決めを行うと、直角度交差により基準とした一辺と直行する辺が大きくずれる場合がある。
特に、基材が石膏ボードなど数m×数mの大きなサイズである場合、直角度公差により、位置決めに用いられる一辺と直行する辺における一方の端部と他方の端部とのずれが10mm以上になることもある。このような状態で印刷してしまうと、ずれた部分が印刷されずに残ってしまう場合があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基材を載置台上の適切な位置に位置決めを行うことができるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、印刷ジョブに基づいて、インクジェットヘッドからインクを基材に吐出することにより印刷するインクジェット印刷装置であって、
前記基材が載置される載置台と、
L字形状を有し、前記L字形状の屈曲部に配置された回転軸を中心として前記載置台と平行平面において回転自在であるL字ブロックと、
前記L字ブロックの内側近傍に前記載置台の厚み方向に貫通して設けられた原点吸引穴から前記載置台の下方へ空気を吸引する吸引手段とを備えたことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、
前記載置台には、厚み方向に貫通して空気吐出穴が設けられ、
前記載置台の下方から前記空気吐出穴を介して前記載置台の上方へ空気を吐出する空気吐出手段とを備えたことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴は、
前記載置台上で前記基材の角部が前記L字ブロックの内側に当接している状態で、前記L字ブロックが前記回転軸を中心に回転するように、前記載置台と平行平面において前記基材の他の角部を押動する押動手段とを備えたことにある。
本発明に係る位置調整方法の第1の特徴は、基材が載置される載置台と、L字形状を有し、前記L字形状の屈曲部を回転軸として前記載置台と平行平面において回転自在であるL字ブロックと、前記L字ブロックの内側近傍に前記載置台の厚み方向に貫通して設けられた原点吸引穴から前記載置台の下方へ空気を吸引する吸引手段と、前記載置台上に設けられ、前記L字ブロックに当接した前記基材の角部を構成する2辺を検出するセンサとを用いて前記基材の位置を調整する位置調整方法であって、
前記載置台上に前記基材を載置する基材載置ステップと、
前記載置台上で前記基材の角部が前記L字ブロックの内側に当接している状態で、前記センサにより前記L字ブロックの内側に当接した前記基材の角部を構成する2辺を検出するまで、前記L字ブロックが前記回転軸を中心に回転するように、前記載置台と平行平面において前記基材の他の角部を押動する押動ステップとを有することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、L字形状を有し、L字形状の屈曲部に配置された回転軸を中心として載置台と平行平面において回転自在であるL字ブロックと、L字ブロックの内側近傍に載置台の厚み方向に貫通して設けられた原点吸引穴から載置台の下方へ空気を吸引する吸引手段とを備える。
載置台上で基材の角部がL字ブロックの内側に当接している状態で押動された基材は、L字ブロックの回転軸を中心に載置台と平行平面において回転する。したがって、ユーザはL字ブロックを活用することで基材を回転させることで載置台上の適切な位置に容易に位置決めすることができる。
なお、直角度交差により四隅の角度が正確に90°ではない基材の場合においても、ユーザは、基材を回転させることができるので、ユーザが適切と考える位置で基材を吸着保持させることができる。
これにより、基材の一辺を基準として位置決めを行う場合と比較して、基材の角部を構成する2辺で直角度交差を振り分けることができる。これによって、印刷のずれを2辺に分散することができるため、ユーザが希望する位置に印刷が行われるように基材を位置決めすることができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、載置台の下方から空気吐出穴を介して載置台の上方へ空気を吐出する空気吐出手段を備えるので、載置台の上面に載置された基材と載置台との間の摩擦係数を小さくすることができる。そのため、ユーザは小さい力で、基材の角部がL字ブロックの内側に吸着保持された状態で、L字ブロックと共に基材を、回転軸を回転の中心として回転させることができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴によれば、載置台上で基材の角部がL字ブロックの内側に当接している状態で、L字ブロックが回転軸を中心に回転するように、載置台と平行平面において基材の他の角部を押動する押動手段とを備えているので、自動で位置決めを行うことができる。
本発明に係る位置調整方法の第1の特徴によれば、載置台上に前記基材を載置する基材載置ステップと、載置台上で基材の角部がL字ブロックの内側に当接している状態で、センサによりL字ブロックの内側に当接した基材の角部を構成する2辺を検出するまで、L字ブロックが回転軸を中心に回転するように、載置台と平行平面において基材の他の角部を押動する押動ステップとを有する。
そのため、ユーザは、載置台上で基材の角部がL字ブロックの内側に当接している状態で、L字ブロックが回転軸を中心に回転するように、載置台と平行平面において基材の他の角部を押動することができる。これにより、基材を載置台上の適切な位置に位置決めを行うことができる。
また、押動ステップを押動手段にて行う場合には、自動で基材の位置決めを行うことができる
本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の要部正面図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の制御ブロック図である。 図1に示すインクジェット印刷装置が備える載置台の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置における処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置における位置調整方法を説明した説明図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置における位置調整方法を説明した説明図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置においてアームを用いた場合における位置調整方法を説明した説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の要部正面図である。図3は、図1に示すインクジェット印刷装置の制御ブロック図である。図4は、図1に示すインクジェット印刷装置が備える載置台の平面図である。なお、以下の説明において、図1の矢印で示す上下左右前後を上下左右前後方向とする。
図1〜図3に示すように、第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、シャトルベースユニット2と、フラットベッドユニット3と、シャトルユニット4と、制御部5とを備える。
シャトルベースユニット2は、シャトルユニット4を支持するとともに、前後方向にシャトルユニット4を移動させる。シャトルベースユニット2は、架台部11と、副走査駆動モータ12とを備える。
架台部11は、シャトルユニット4を支持する。架台部11は、矩形枠状に形成されている。架台部11の左右の枠上には、前後方向に延びる副走査駆動ガイド13A,13Bがそれぞれ形成されている。副走査駆動ガイド13A,13Bは、前後方向(副走査方向)に移動するシャトルユニット4をガイドする。
副走査駆動モータ12は、シャトルユニット4を前後方向に移動させる。
フラットベッドユニット3は、用紙や建材等からなる印刷媒体である基材15を保持する。フラットベッドユニット3は、シャトルベースユニット2の架台部11の内側に配置されている。フラットベッドユニット3は、載置台16と、複数の脚部17と、吸着ポンプ18と、昇降駆動部19と、ブロア34とを備える。
載置台16は、伸縮可能に構成された脚部17により支持されている。昇降駆動部19は、油圧昇降機構等からなっており、昇降駆動部19の駆動により脚部17が伸縮することで載置台16が昇降する。
シャトルユニット4は、基材15に画像を印刷する。シャトルユニット4は、筐体21と、ヘッドユニット22と、主走査駆動ガイド23A,23Bと、主走査駆動モータ24とを備える。
筐体21は、ヘッドユニット22および主走査駆動ガイド23A,23Bを収容する。筐体21は、フラットベッドユニット3を左右方向に跨ぐ門型に形成されている。筐体21は、その左右の脚部25A,25Bが、シャトルベースユニット2の架台部11に支持され、副走査駆動ガイド13A,13Bに沿って移動可能になっている。筐体21の脚部25A,25B間の水平部26は、ヘッドユニット22から基材15へインクを吐出するため、下側が開口されている。
ヘッドユニット22は、4つのインクジェットヘッド27を有する。4つのインクジェットヘッド27は、左右方向に並列して配置されている。インクジェットヘッド27は、その下面であるノズル面に開口する、前後方向に沿って配列された複数のノズル(図示せず)を有し、ノズルからインクを基材15へ吐出して印刷する。4つのインクジェットヘッド27は、それぞれ異なる色(例えば、シアン、ブラック、マゼンタ、イエロー)のインクを吐出する。ヘッドユニット22は、筐体21内に配置され、左右方向に移動可能になっている。
主走査駆動ガイド23A,23Bは、左右方向(主走査方向)に移動するヘッドユニット22をガイドする。主走査駆動ガイド23A,23Bは、筐体21内において、脚部25A,25B間に水平に架け渡されている。
主走査駆動モータ24は、ヘッドユニット22を左右方向に移動させる。
制御部5は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部5は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
載置台16は、基材15が載置される台である。載置台16は、直方体形状に形成されており、上面は水平面になっている。図4に示すように、載置台16の上面には、複数の吸引穴16aが形成されており、この複数の吸引穴16aはそれぞれ載置台16を貫通して、それぞれ吸引ライン31が接続されている。
そして、吸着ポンプ18を駆動させると共に電磁弁32を開とすることにより、吸引ライン31を介して吸引穴16aから空気が吸引される。これにより載置台16の上面に載置された基材15が吸着保持される。
また、載置台16の上面には、3つの空気吐出穴16bが形成されており、この空気吐出穴16bはそれぞれ載置台16を貫通して、それぞれブロア34に接続されている。
そして、ブロア34を駆動させることにより、吸引ライン31を介して空気吐出穴16bから空気が吐出される。これにより載置台16の上面に載置された基材15と載置台16との間の摩擦係数を小さくすることができる。
また、載置台16の上面には、原点ユニット36が設けられている。この原点ユニット36は、L字形状を有するL字ブロック36aを有している。L字ブロック36aは、L字形状の屈曲部の回転軸36bを回転の中心として載置台16と平行平面において矢印方向に回転自在に支持されている。
このL字ブロック36aの内側には、円形の原点吸引穴ガイド部36cがガイド支持部材36dにより固定されており、原点吸引穴ガイド部36cの中心部分に原点吸引穴36eが設けられている。これにより、L字ブロック36aが回転軸36bを回転の中心として矢印方向に回転すると、L字ブロック36a内側の原点吸引穴36eもそれに伴って回転軸36bを回転の中心として矢印方向に回転する。
原点吸引穴36eは載置台16を貫通して、吸引ライン33に接続されている。そして、吸着ポンプ18の駆動により吸引ライン33を介して原点吸引穴36eから空気を吸引することにより、載置台16の上面に載置された基材15の角部を吸着保持する。これにより、載置台16上で基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接している状態で基材15を保持することができる。
また、載置台16の上面には、載置台16上で基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接していることを検出するエッジ検出センサ37と、L字ブロック36aの内側に当接した基材15の角部を構成する2辺を検出する基材検出センサ38a,38bとを備える。
次に、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1における処理手順を示したフローチャートである。
図5に示すように、インクジェット印刷装置1の制御部5は、エッジ検出センサ37が基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接していることを検出すると(ステップS101;YES)、制御部5は、吸着ポンプ18を駆動させると共に電磁弁35を全開とすることにより、原点吸引穴36eから空気を吸引開始する(ステップS103)。これにより載置台16の上面に載置された基材15の角部を吸着保持する。
次に、制御部5の指示により、ブロア34が駆動する(ステップS105)。これにより、吸引ライン31を介して空気吐出穴16bから空気が吐出されるので、載置台16の上面に載置された基材15と載置台16との間で摩擦係数が小さくなる。そのため、ユーザは小さい力で、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に吸着保持された状態で、L字ブロック36aと共に基材15を、回転軸36bを回転の中心として回転させることができる。
次に、制御部5は、基材検出センサ38a,38bがオンになるまで基材検出センサ38a,38bの検出状態を監視する(ステップS107;オフ,ステップS109)。これにより、ユーザは、基材検出センサ38a,38bがオンになるまで基材15を手で押しながら基材15の位置合わせをすることができる。
基材検出センサ38a,38bがオンを検出すると(ステップS107;オン)、適切な位置に基材15が載置されているということであるので、制御部5は、電磁弁35を全開とすることにより、吸引穴16aから空気を吸引開始することにより、載置台16の上面に載置された基材15を吸着保持し(ステップS111)、ブロア34を停止する(ステップS113)。
図6,図7は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1における位置調整方法を説明した説明図である。
図6(a)に示すように、まず、ユーザは、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接するように、載置台16上に基材15を載置する。エッジ検出センサ37により、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接していることが検出されると、原点吸引穴36eから空気の吸引が開始され、載置台16の上面に載置された基材15の角部が吸着保持される。さらに、空気吐出穴16bから空気が吐出される。これにより、載置台16の上面に載置された基材15と載置台16との摩擦係数を小さくすることができる。
この段階では、基材15の位置合わせを行っていない状態であるので、基材検出センサ38aがオフ、基材検出センサ38bがオンの状態となっている。
そこで、図6(b)に示すように、基材15と載置台16との摩擦係数が小さくなった状態で、ユーザは、L字ブロック36aの内側に当接された基材15の角部を、例えば、手Hで矢印の方向に押動する。これにより、ユーザは小さい力で、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に吸着保持された状態で、L字ブロック36aと共に基材15を、回転軸36bを回転の中心として載置台16上にて回転させることができる。
そして、図7(c)に示すように、基材検出センサ38a,38bがオンを検出すると、基材15は適切な位置に載置されているということになる。
そこで、図7(d)に示すように、吸引穴16aから空気を吸引開始し、空気吐出穴16bからの空気の吐出を停止することにより、載置台16の上面に載置された基材15を吸着保持する。
以上のように、本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1によれば、L字形状の屈曲部を回転軸として載置台と平行平面において回転自在に固定されたL字ブロック36aと、L字ブロック36aの内側近傍に載置台16の厚み方向に貫通して設けられた原点吸引穴36eから載置台L字ブロック36aの下方へ空気を吸引する吸着ポンプ18とを備えている。
そのため、ユーザは、載置台16上で基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接している状態で、基材検出センサ38a,38bによりL字ブロック36aの内側に当接した基材15の角部を構成する2辺を検出するまで、L字ブロック36aが回転軸36bを中心に回転するように、載置台16と平行平面において基材15の他の角部を押動することができる。これにより、基材15を載置台16上の適切な位置に位置決めを行うことができる。
なお、直角度交差により四隅の角度が正確に90°ではない基材の場合においても、ユーザは、基材検出センサ38a,38bを確認しながら基材15を回転させることができるので、ユーザは基材15を回転させながら、基材検出センサ38a,38bのオンオフ状態を確認し、ユーザが適切と考える位置で基材15を吸着保持させることができる。
これにより、基材15の一辺を基準として位置決めを行う場合と比較して、基材15の角部を構成する2辺で直角度交差を振り分けることも可能である。これにより、印刷のずれを2辺に分散することができる。なお、2辺に分散させる割合はユーザが適宜定めれば良い。
また、インクジェット印刷装置1は、載置台16の下方から空気吐出穴16bを介して載置台16の上方へ空気を吐出するブロア34を備えている。これにより、載置台16の上面に載置された基材15と載置台16との摩擦係数を小さくすることができる。そのため、ユーザは小さい力で、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に吸着保持された状態で、L字ブロック36aと共に基材15を、回転軸36bを回転の中心として回転させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1では、ユーザがL字ブロック36aの内側に当接された基材15の角部を、手Hで矢印の方向に押動することにより、基材15を、回転軸36bを回転の中心として回転させたがこれに限らず、例えば、アームなどを用いて、基材15の角部を押動するようにしてもよい。
図8は、本発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置1においてアームを用いた場合における位置調整方法を説明した説明図である。
図8に示すように、本発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、矢印F1方向に基材15を押動する第1アーム40と、矢印F2方向に基材15を押動する第2アーム41とを備えている。
第1アーム40は、押動バー42と、押動バー42をF1方向にスライド自在に支持する押動バー支持部材43と、押動バー支持部材43をガイドするガイドレール44とを備えている。同様に、第2アーム41は、押動バー46と、押動バー46をF2方向にスライド自在に支持する押動バー支持部材47と、押動バー支持部材47をガイドするガイドレール48とを備えている。
このように、第1アーム40は、押動バー42をF1方向に伸長することにより、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に吸着保持された状態で、L字ブロック36aと共に基材15を、回転軸36bを回転の中心としてF1方向に回転させることができる。同様に、第2アーム41は、押動バー46をF2方向に伸長することにより、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に吸着保持された状態で、L字ブロック36aと共に基材15を、回転軸36bを回転の中心としてF2方向に回転させることができる。
このアームを用いた場合における位置調整方法について詳述すると、まず、エッジ検出センサ37により、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接していることが検出されると、原点吸引穴36eから空気の吸引が開始され、載置台16の上面に載置された基材15の角部が吸着保持される。さらに、空気吐出穴16bから空気が吐出される。これにより、載置台16の上面に載置された基材15と載置台16との間の摩擦係数が小さくなる。
この段階では、基材15の位置合わせを行っていない状態であるので、基材検出センサ38aがオフ、基材検出センサ38bがオンの状態となっている。
制御部5は、基材検出センサ38a,38bの検出結果から、基材15をF1方向に回転させる必要があると判定する。
そこで、制御部5は、第1アーム40に、押動バー42をF1方向に伸長させることにより、基材15と載置台16との摩擦係数が小さくなった状態で、L字ブロック36aの内側に当接された基材15の角部をF1方向に押動する。これにより、基材15の角部がL字ブロック36aの内側に吸着保持された状態で、L字ブロック36aと共に基材15を、回転軸36bを回転の中心として回転させることができる。
基材15がF1方向に回転され、基材検出センサ38a,38bがオンを検出すると、制御部5は、電磁弁32を全開して吸引穴16aから空気を吸引開始し、ブロア34を停止して空気吐出穴16bからの空気の吐出を停止することにより、載置台16の上面に載置された基材15を吸着保持する。
以上のように、本発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置1によれば、載置台16上で基材15の角部がL字ブロック36aの内側に当接している状態で、L字ブロック36aが回転軸36bを中心に回転するように、載置台16と平行平面において第1アーム40が基材15の他の角部を押動するので、ユーザが手で押動することなく、自動で位置決めを行うことができる。
1 インクジェット印刷装置
2 シャトルベースユニット
3 フラットベッドユニット
4 シャトルユニット
5 制御部
15 基材
16 載置台
16a 吸引穴
16b 空気吐出穴
17 脚部
18 吸着ポンプ(吸引手段)
19 昇降駆動部
22 ヘッドユニット
27 インクジェットヘッド
31,33 吸引ライン
32,35 電磁弁
34 ブロア(空気吐出手段)
36 原点ユニット
36a L字ブロック
36b 回転軸
36c 原点吸引穴ガイド部
36d ガイド支持部材
36e 原点吸引穴
37 エッジ検出センサ
38a 基材検出センサ
38b 基材検出センサ
40 第1アーム(押動手段)
41 第2アーム(押動手段)
42,46 押動バー
43,47 押動バー支持部材
44,48 ガイドレール

Claims (4)

  1. 印刷ジョブに基づいて、インクジェットヘッドからインクを基材に吐出することにより印刷するインクジェット印刷装置であって、
    前記基材が載置される載置台と、
    L字形状を有し、前記L字形状の屈曲部に配置された回転軸を中心として前記載置台と平行平面において回転自在であるL字ブロックと、
    前記L字ブロックの内側近傍に前記載置台の厚み方向に貫通して設けられた原点吸引穴から前記載置台の下方へ空気を吸引する吸引手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記載置台には、厚み方向に貫通して空気吐出穴が設けられ、
    前記載置台の下方から前記空気吐出穴を介して前記載置台の上方へ空気を吐出する空気吐出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記載置台上で前記基材の角部が前記L字ブロックの内側に当接している状態で、前記L字ブロックが前記回転軸を中心に回転するように、前記載置台と平行平面において前記基材の他の角部を押動する押動手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット印刷装置。
  4. 基材が載置される載置台と、L字形状を有し、前記L字形状の屈曲部を回転軸として前記載置台と平行平面において回転自在であるL字ブロックと、前記L字ブロックの内側近傍に前記載置台の厚み方向に貫通して設けられた原点吸引穴から前記載置台の下方へ空気を吸引する吸引手段と、前記載置台上に設けられ、前記L字ブロックに当接した前記基材の角部を構成する2辺を検出するセンサとを用いて前記基材の位置を調整する位置調整方法であって、
    前記載置台上に前記基材を載置する基材載置ステップと、
    前記載置台上で前記基材の角部が前記L字ブロックの内側に当接している状態で、前記センサにより前記L字ブロックの内側に当接した前記基材の角部を構成する2辺を検出するまで、前記L字ブロックが前記回転軸を中心に回転するように、前記載置台と平行平面において前記基材の他の角部を押動する押動ステップと、
    を有する位置調整方法。
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