JP2019031021A - 段ボールシート用インクジェット印刷機 - Google Patents

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Koji Hara
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【課題】反りのある段ボールシートでも安定した印刷を行なうことが可能な段ボールシート用インクジェット印刷機を提供する。【解決手段】段ボールシート1を所定の印刷位置で一旦停止するように間欠搬送する間欠搬送コンベヤ2と、印刷位置にある段ボールシート1を間欠搬送コンベヤ2の上面に吸引するサクションボックス3と、印刷位置にある段ボールシート1の搬送方向の前端を上方から押さえるシート前端押さえ4と、印刷位置にある段ボールシート1の上方を移動しながらインクを吐出することで段ボールシート1の上面に印刷を行なうインクジェットヘッド6とを有する構成を段ボールシート用インクジェット印刷機に採用する。【選択図】図1

Description

この発明は、枚葉の段ボールシートに印刷を行なう段ボールシート用インクジェット印刷機に関する。
枚葉の段ボールシートに印刷を行なう印刷機として、一般に、フレキソ印刷機が用いられる。フレキソ印刷機は、印刷画像に相当する形状の凹凸を表面にもつ印版を使用し、その印版の表面にインクを塗布し、その印版を段ボールシートに押し付けることで、段ボールシートへの印刷を行なうものである。印版は、印刷機で回転駆動される版胴の外周に、着脱可能に装着される。
このフレキソ印刷機においては、印刷ロットを前のロットから次のロットに切り替えるときに、版胴の外周の印版の取り替え作業や、印刷機の内部のインクを入れ替える作業が必要であり、その作業に時間を要する(通常は6分程度)。そのため、小ロット(特に100枚以下のロット)の印刷をする場合、印刷の生産効率が大きく低下するという問題がある。
そこで、本願の発明者は、小ロットの印刷をする場合にも、高い生産効率をもって印刷を行なうことが可能な段ボールシート用の印刷機として、デジタル印刷機を使用することを検討した。デジタル印刷機は、印版を用いずに、画像のデジタルデータから直接印刷を行なう印刷機である。このデジタル印刷機を用いると、印刷ロットを前のロットから次のロットに切り替えるときに、印版の取り替えやインクの入れ替えをする必要がないので、ロット替えの作業時間が短縮され、小ロットの印刷の生産効率を大幅に向上させることが可能となる。
デジタル印刷機の一種として、インクジェット印刷機が知られている。インクジェット印刷機は、インクジェットヘッドと印刷対象物を相対移動させながら、インクジェットヘッドから印刷対象物に向けてインクを吐出することで、印刷対象物に画像を印刷する印刷機である。
発明者は、このインクジェット印刷機を段ボールシートの印刷に適用したものとして、特許文献1のように、枚葉の段ボールシートを停止することなく連続搬送する連続搬送コンベヤと、その連続搬送コンベヤの上方に対向して配置したインクジェットヘッドとを有する構成の印刷機を検討した。
米国特許第2017−0028744号明細書
特許文献1の段ボールシート印刷用のインクジェット印刷機においては、連続搬送コンベヤの上方に静止して設けられたインクジェットヘッドから、連続搬送コンベヤで搬送中の段ボールシートに向けてインクを吐出することで段ボールシートの印刷を行なう。つまり、静止状態にあるインクジェットヘッドの下方に段ボールシートを通過させ、このとき静止状態のインクジェットヘッドから移動状態の段ボールシートの上面にインクを吐出することで、段ボールシートの上面に印刷を行なう。
ここで、発明者は、上記インクジェット印刷機で段ボールシートの印刷を行なう場合に、段ボールシートに特有の問題があることに気付いた。すなわち、段ボールシートは、一般に、波形に成形された中しんと、中しんの表側に貼り合わせた表ライナと、中しんの裏側に貼り合わせた裏ライナとを有する3層構造とされ、表側と裏側の水分量の差や張力の差などによって、反りが発生することがある。一方、インクジェット印刷機で印刷を行なう場合、インクジェットヘッドから印刷対象物までの距離は数ミリメートル(例えば2mm)程度に設定する必要がある。そのため、段ボールシートを印刷対象物としてインクジェット印刷を行なう場合、段ボールシートに反りが存在すると、段ボールシートがインクジェットヘッドに衝突する可能性があり、最悪の場合、段ボールシートの衝突によってインクジェットヘッドが破損するおそれがある。
反りのある段ボールシートがインクジェットヘッドに衝突するのを防止する方法として、段ボールシートを連続搬送コンベヤの上面に吸引するサクションボックスを設け、そのサクションボックスで段ボールシートの反りを矯正しながらインクジェットヘッドの下方に段ボールシートを通過させる方法が考えられるが、実際には、サクションボックスを設けたとしても、段ボールシートは一般の紙よりも高い剛性を有するため、サクションボックスの吸引力のみによって段ボールシートの反りを完全に矯正することはできず、反りのある段ボールシートがインクジェットヘッドに衝突するのを完全に防止することは難しい。
この発明が解決しようとする課題は、反りのある段ボールシートでも安定した印刷を行なうことが可能な段ボールシート用インクジェット印刷機を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成の段ボールシート用インクジェット印刷機を提供する。
具体的には、枚葉の段ボールシートを所定の印刷位置で一旦停止するように間欠搬送する間欠搬送コンベヤと、
前記間欠搬送コンベヤに組み込まれ、前記印刷位置にある段ボールシートを前記間欠搬送コンベヤの上面に吸引するサクションボックスと、
前記印刷位置にある段ボールシートの搬送方向の前端を上方から押さえる下降位置と、前記段ボールシートから上方に離反した上昇位置との間で昇降可能に設けられたシート前端押さえと、
前記印刷位置にある前記段ボールシートの上方に対向する対向位置と、前記対向位置から前記段ボールシートの搬送方向に直交する方向に退避した退避位置との間を移動可能に設けられ、前記印刷位置にある段ボールシートの上方を移動しながらインクを吐出することで前記段ボールシートの上面に印刷を行なうインクジェットヘッドと、
を有する段ボールシート用インクジェット印刷機を提供する。
このようにすると、間欠搬送コンベヤで搬送される段ボールシートの上方に対向する位置から段ボールシートの搬送方向に直交する方向にインクジェットヘッドを退避させておくことができるので、間欠搬送コンベヤで段ボールシートを移動させているときに、その段ボールシートがインクジェットヘッドに衝突するのを確実に防止することができる。また、間欠搬送コンベヤで段ボールシートを印刷位置に一旦停止させるときに、シート前端押さえを上昇位置から下降位置に移動させ、そのシート前端押さえで段ボールシートの前端を間欠搬送コンベヤの上面に押さえ付けることで、反りのある段ボールシートであっても、段ボールシートを間欠搬送コンベヤの上面に吸引するサクションボックスの吸引作用を効果的に発揮し、段ボールシートの反りを矯正することができる。その状態でインクジェットヘッドが段ボールシートの上方を移動しながらインクを吐出することで段ボールシートの上面に印刷を行なう。このように、反りのある段ボールシートであっても、段ボールシートがインクジェットヘッドに衝突するのを確実に防止することができるとともに、段ボールシートの反りを矯正した状態で、安定した印刷を行なうことが可能となる。
前記印刷位置にある段ボールシートの搬送方向の後端を上方から押さえる下降位置と、前記段ボールシートから上方に離反した上昇位置との間で昇降可能に設けられたシート後端押さえを更に設けると好ましい。
このようにすると、間欠搬送コンベヤで段ボールシートを印刷位置に一旦停止させるときに、シート前端押さえに加えて、シート後端押さえを上昇位置から下降位置に移動させることで、段ボールシートの前端と後端とが同時に間欠搬送コンベヤの上面に押さえ付けられることになるので、段ボールシートの反りの形態(上反り、下反り、ツイスト反りなど)によらず、段ボールシートの反りを効果的に矯正することが可能となる。
前記インクジェットヘッドのインク吐出領域の段ボールシートの搬送方向に沿った長さLを、前記段ボールシートの前端と後端を押さえた状態での前記シート前端押さえと前記シート後端押さえの間隔Lの70〜99%とすると好ましい。
このようにすると、インクジェットヘッドが、段ボールシートの搬送方向に直交する方向の一方の側から他方の側に1回移動するだけで、段ボールシートの上面の大部分に印刷をすることができるので、高い生産性をもって段ボールシートの印刷を行なうことが可能となる。なお、段ボールシートの主要な印刷面は、箱に組んだときに胴面となる部分である。前記シート前端押さえと前記シート後端押さえに押さえられている部分は、通常、箱に組んだときには天面や底面の端部であるが、この部分は多くの場合印刷不要である。
前記シート前端押さえと前記シート後端押さえの間を通って前記段ボールシートの搬送方向に直交する方向の一方の側から他方の側に通過する光を照射し、その光が前記段ボールシートで遮光されたか否かを検知することで、前記印刷位置にある段ボールシートの前記間欠搬送コンベヤの上面からの浮き上がりを検知する浮き上がり検知センサを更に設けることができる。
このようにすると、段ボールシートの反りによって、万一、印刷位置にある段ボールシートの一部が間欠搬送コンベヤの上面から浮き上がった状態となった場合にも、その浮き上がりを検知することで、インクジェットヘッドが段ボールシートに衝突する事態を確実に防止することができ、高い安全性を確保することが可能となる。
この発明の段ボールシート用インクジェット印刷機は、反りのある段ボールシートであっても、段ボールシートがインクジェットヘッドに衝突するのを確実に防止することができるとともに、段ボールシートの反りを矯正した状態で、安定した印刷を行なうことが可能である。
この発明の実施形態の段ボールシート用インクジェット印刷機を示す断面図であり、印刷位置にある段ボールシートの前端と後端をシート前端押さえとシート後端押さえとで同時に押さえ付けた状態を示す図 図1のII−II線に沿った断面図 段ボールシートを印刷位置に送り込むように図1の間欠搬送コンベヤを駆動している状態を示す図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図3に示す段ボールシートが印刷位置で停止するように搬送ベルトの駆動を一時停止した状態を示す図 図2に示すインクジェットヘッドが段ボールシートの上方を往動しながらインクを吐出することで段ボールシートの上面に印刷を行なっている状態を示す図 図6に示すインクジェットヘッドが段ボールシートの上方を復動しながらインクを吐出することで段ボールシートの上面に印刷を行なっている状態を示す図
図1に、この発明の実施形態の段ボールシート用インクジェット印刷機を示す。このインクジェット印刷機は、枚葉の段ボールシート1を所定の印刷位置で一旦停止するように間欠搬送する間欠搬送コンベヤ2と、間欠搬送コンベヤ2に組み込まれたサクションボックス3と、段ボールシート1の搬送方向の前端を押さえるシート前端押さえ4と、段ボールシート1の搬送方向の後端を押さえるシート後端押さえ5と、段ボールシート1の上面に印刷を行なうインクジェットヘッド6とを有する。
間欠搬送コンベヤ2は、複数のローラ7と、これらのローラ7に巻き掛けられた搬送ベルト8とを有するベルトコンベヤである。搬送ベルト8は水平に走行する部分を有し、その上面には枚葉の段ボールシート1が搬送方向の前後に間隔をおいて一枚ずつ載置されている。
間欠搬送コンベヤ2は、搬送ベルト8上の段ボールシート1を搬送方向の前方に向かって移動させるように搬送ベルト8を駆動する運転動作と、搬送ベルト8上の段ボールシート1が印刷位置(段ボールシート1に印刷を行なう位置)に到達するごとにその段ボールシート1の移動が停止するように搬送ベルト8の駆動を一時停止する停止動作とを交互に繰り返すように制御される。
図2に示すように、段ボールシート1は、搬送方向の前後両端を長辺とし、搬送方向に直交する方向の両端を短辺とする長方形とされている。段ボールシート1は、波形に成形された中しん10と、中しん10の表側に貼り合わせた表ライナ11と、中しん10の裏側に貼り合わせた裏ライナ12とを有する3層構造のシートである。段ボールシート1は、表ライナ11が上面となる向きに搬送ベルト8の上面に載置して搬送される。
図1に示すように、サクションボックス3は、印刷位置にある段ボールシート1を負圧によって間欠搬送コンベヤ2の上面に吸引する箱体である。サクションボックス3は、搬送ベルト8の下面に接するように配置されている。サクションボックス3の搬送ベルト8に対する接触面には、搬送ベルト8を介して段ボールシート1を吸引する吸気口(図示せず)が形成されている。搬送ベルト8には通気性が付与されている。搬送ベルト8に通気性を付与する手段としては、空気透過性の素材(例えばメッシュ素材)で搬送ベルト8を形成する方法や、空気が通過できる多数の貫通孔を搬送ベルト8に形成する方法が挙げられる。サクションボックス3の内部は、図示しないブロワによって常時負圧に保持されている。
サクションボックス3は、間欠搬送コンベヤ2上の複数枚の段ボールシート1のうち、印刷位置にある段ボールシート1と、それ以外の段ボールシート1とを同時に吸引するように構成することも可能であるが、図のように、間欠搬送コンベヤ2上の複数枚の段ボールシート1のうち、印刷位置にある段ボールシート1のみを吸引するように構成すると、印刷位置にある段ボールシート1を大きな吸引力をもって間欠搬送コンベヤ2の上面に吸引することが可能となり、印刷位置にある段ボールシート1の反りを効果的に矯正することが可能となる。
また、間欠搬送コンベヤ2およびサクションボックス3の構成としては、段ボールシート1の搬送方向に直交する方向に間隔をおいて複数の搬送ベルト8で段ボールシート1を搬送し、隣り合う搬送ベルト8の間に開口する吸気口をもつサクションボックス3で段ボールシート1を間欠搬送コンベヤ2の上面に吸引するようにした構成を採用することも可能であるが、ここでは、通気性を付与した搬送ベルト8で段ボールシート1を搬送し、搬送ベルト8に対する接触面に吸気口をもつサクションボックス3で搬送ベルト8を介して段ボールシート1を間欠搬送コンベヤ2の上面に吸引するようにした構成を採用している。後者の構成を採用すると、前者の構成を採用する場合よりも、段ボールシート1の平面度を確保しやすく、品質の良い印刷が可能となる。
シート前端押さえ4は、段ボールシート1の搬送方向と直交する方向に細長く延びる部材である。シート前端押さえ4には、シート前端押さえ4を間欠搬送コンベヤ2の上方で上下に移動させる昇降駆動装置13が接続されている。昇降駆動装置13としては、空気圧シリンダや、電動モータと送りねじ機構とを組み合わせた電動式直動機構などを採用することができる。この昇降駆動装置13によって、シート前端押さえ4は、印刷位置にある段ボールシート1の搬送方向の前端を上方から押さえる下降位置(図1参照)と、段ボールシート1から上方に離反した上昇位置(図3参照)との間で昇降可能とされている。
シート後端押さえ5も、シート前端押さえ4と同様に、段ボールシート1の搬送方向と直交する方向に細長く延びる部材である。シート後端押さえ5には、シート後端押さえ5を間欠搬送コンベヤ2の上方で上下に移動させる昇降駆動装置14が接続されている。昇降駆動装置14としては、空気圧シリンダや、電動モータと送りねじ機構とを組み合わせた電動式直動機構などを採用することができる。この昇降駆動装置14によって、シート後端押さえ5は、印刷位置にある段ボールシート1の搬送方向の後端を上方から押さえる下降位置(図1参照)と、段ボールシート1から上方に離反した上昇位置(図3参照)との間で昇降可能とされている。
図1に示すように、インクジェットヘッド6は、段ボールシート1の搬送方向に細長く延びる部材であり、インクジェットヘッド6の下面には、段ボールシート1の搬送方向に並ぶ多数のインク吐出口(図示せず)が形成され、電気制御によってそれら多数のインク吐出口から選択的にインクを吐出することが可能となっている。
インクジェットヘッド6には、インクジェットヘッド6を間欠搬送コンベヤ2の搬送方向に直交する方向に移動させる直線駆動装置15が接続されている。直線駆動装置15としては、例えば、インクジェットヘッド6を間欠搬送コンベヤ2の搬送方向に直交する方向にスライド可能に支持するリニヤガイド(図示せず)と、電動モータ(図示せず)と、電動モータの回転をインクジェットヘッド6のリニヤガイドに沿った直線移動に変換する運動変換機構(送りねじ機構など)とからなる構成のものを採用することができる。
インクジェットヘッド6は、直線駆動装置15によって、印刷位置にある段ボールシート1の上方に対向する対向位置(図6、図7参照)と、対向位置から段ボールシート1の搬送方向に直交する方向に退避した退避位置(図2、図4参照)との間を、段ボールシート1の上面からインクジェットヘッド6の下面までの高さを一定に保ちながら移動可能とされている。段ボールシート1の上面からインクジェットヘッド6の下面までの高さは、0.5mm〜5.0mmの範囲(好ましくは1.0mm〜3.0mmの範囲)に設定されている。図6、図7に示すように、インクジェットヘッド6が対向位置にあるとき、上方から見てインクジェットヘッド6は段ボールシート1と重なり合う部分を有し、一方、図2、図4に示すように、インクジェットヘッド6が退避位置にあるとき、上方から見てインクジェットヘッド6は段ボールシート1と重なり合う部分を有さない。
図2に示すように、インクジェットヘッド6のインク吐出領域の段ボールシート1の搬送方向に沿った長さLは、段ボールシート1の前端と後端を押さえた状態でのシート前端押さえ4とシート後端押さえ5の間隔Lの70〜99%(好ましくは90〜99%)とされている。また、インクジェットヘッド6の前端とシート前端押さえ4の間の間隔は1〜20mm(好ましくは2〜10mm)、インクジェットヘッド6の後端とシート後端押さえ5の間の間隔は1〜20mm(好ましくは2〜10mm)とすることができる。
また、このインクジェット印刷機は、印刷位置にある段ボールシート1の間欠搬送コンベヤ2の上面からの浮き上がりを検知する浮き上がり検知センサ16を有する。浮き上がり検知センサ16は、印刷位置にある段ボールシート1の搬送方向に直交する方向の両端の辺のうち一方の辺の外側に配置された投光器17と、他方の辺の外側に配置された受光器18とを有する。
投光器17は、反りの無い段ボールシート1の上面と平行に進む光を照射し、その照射した光が、シート前端押さえ4とシート後端押さえ5の間を通って、印刷位置にある段ボールシート1の搬送方向に直交する方向の一方の側の辺から他方の側の辺に通過するように配置されている。投光器17が照射する光はレーザー光である。投光器17の設置高さは、投光器17が照射した光が、反りのない段ボールシート1の上面から上方に0.5mm〜5.0mmの範囲(好ましくは1.0mm〜3.0mmの範囲)に離間した位置を通過する高さとされている。受光器18は、投光器17から照射された光を受光するように、投光器17に対向して配置されている。この浮き上がり検知センサ16は、投光器17から照射された光が段ボールシート1で遮光されたか否かを受光器18で検知することで、印刷位置にある段ボールシート1の間欠搬送コンベヤ2の上面からの浮き上がりを検知する。
投光器17は、上方から見て段ボールシート1の搬送方向に直交する方向に光を照射するように設置することも可能であるが、図に示すように、上方から見て段ボールシート1の搬送方向に直交する方向に対して斜め方向に光を照射するように設置すると好ましい。これにより、ツイスト反りによる段ボールシート1の浮き上がりも検知することが可能となる。
この段ボールシート用インクジェット印刷機の使用例を説明する。
図3に示すように、間欠搬送コンベヤ2の搬送ベルト8が駆動され、搬送ベルト8上の段ボールシート1が搬送方向の前方に向かって移動する。このとき、図4に示すように、インクジェットヘッド6は、退避位置に退避させておく。これにより、図3に示すように、段ボールシート1に反りがある場合であっても、段ボールシート1がインクジェットヘッド6に衝突するのが防止される。
図5に示すように、搬送ベルト8上の段ボールシート1が印刷位置に到達すると、搬送ベルト8の駆動が一時停止し、搬送ベルト8上の段ボールシート1の移動が停止する。このとき、シート前端押さえ4とシート後端押さえ5が、昇降駆動装置13,14で上昇位置から下降位置に移動し、印刷位置にある段ボールシート1の前端と後端を上方から押さえる。これにより、図1に示すように、印刷位置にある段ボールシート1が間欠搬送コンベヤ2の上面に密着した状態となり、段ボールシート1の反りが矯正され、印刷位置にある段ボールシート1の上面が平坦となる。
シート前端押さえ4とシート後端押さえ5が下降位置に移動した後、図2、図6に示すように、インクジェットヘッド6が、直線駆動装置15で図示しないリニヤガイドに沿って退避位置から対向位置に移動する。このとき、インクジェットヘッド6は、印刷位置にある段ボールシート1の上方を移動しながらインクを吐出することで段ボールシート1の上面に印刷を行なう。
ここで、段ボールシート1が印刷位置で一旦停止するごとに、その段ボールシート1の上方でインクジェットヘッド6を、段ボールシート1の搬送方向と直交する方向に往復動させ、このとき、往動時にインクジェットヘッド6からインクを吐出することで段ボールシート1の上面に画像を形成するとともに(図6参照)、復動時にも段ボールシート1の上面の画像に重ねて画像を形成するようにインクジェットヘッド6からインクを吐出することができる(図7参照)。このようにすると、印刷画像に濃淡の不均一が生じにくくなり、良好な印刷画像を得ることができる。
印刷位置にある段ボールシート1の上面への印刷画像の形成が完了した後、図3、図4に示すように、インクジェットヘッド6を退避位置に移動させ、シート前端押さえ4とシート後端押さえ5を、昇降駆動装置13,14で下降位置から上昇位置に移動させる。その後、間欠搬送コンベヤ2の搬送ベルト8を再び駆動し、搬送ベルト8上の段ボールシート1を搬送方向の前方に向かって移動させる。これにより、印刷が完了した段ボールシート1が印刷位置から排出されるとともに、次に印刷を行なう段ボールシート1が印刷位置に送り込まれる。上述の動作を繰り返すことで、複数の段ボールシート1に順次印刷を行なうことができる。
この段ボールシート用インクジェット印刷機は、図4に示すように、間欠搬送コンベヤ2で搬送される段ボールシート1の上方に対向する位置から段ボールシート1の搬送方向に直交する方向にインクジェットヘッド6を退避させておくことができるので、間欠搬送コンベヤ2で段ボールシート1を移動させているときに、その段ボールシート1がインクジェットヘッド6に衝突するのを確実に防止することができる。また、図1に示すように、間欠搬送コンベヤ2で段ボールシート1を印刷位置に一旦停止させるときに、シート前端押さえ4を上昇位置から下降位置に移動させ、そのシート前端押さえ4で段ボールシート1の前端を間欠搬送コンベヤ2の上面に押さえ付けることで、反りのある段ボールシート1であっても、段ボールシート1を間欠搬送コンベヤ2の上面に吸引するサクションボックス3の吸引作用を効果的に発揮し、段ボールシート1の反りを矯正することができる。その状態で、図6、図7に示すように、インクジェットヘッド6が段ボールシート1の上方を移動しながらインクを吐出することで段ボールシート1の上面に印刷を行なう。このように、反りのある段ボールシート1であっても、段ボールシート1がインクジェットヘッド6に衝突するのを確実に防止することができるとともに、段ボールシート1の反りを矯正した状態で、安定した印刷を行なうことが可能である。
また、この段ボールシート用インクジェット印刷機は、間欠搬送コンベヤ2で段ボールシート1を印刷位置に一旦停止させるときに、シート前端押さえ4に加えて、シート後端押さえ5を上昇位置から下降位置に移動させることで、段ボールシート1の前端と後端とを同時に間欠搬送コンベヤ2の上面に押さえ付ける。そのため、段ボールシート1の反りの形態(上反り、下反り、ツイスト反りなど)によらず、段ボールシート1の反りを効果的に矯正することが可能となっている。
また、この段ボールシート用インクジェット印刷機は、インクジェットヘッド6のインク吐出領域の段ボールシート1の搬送方向に沿った長さLを、前記段ボールシート1の前端と後端を押さえた状態での前記シート前端押さえ4と前記シート後端押さえ5の間隔Lの70〜99%(好ましくは90〜99%)としているので、インクジェットヘッド6を、段ボールシート1の搬送方向に直交する方向の一方の側から他方の側に1回移動させるだけで、段ボールシート1の上面の大部分に印刷をすることができ、高い生産性をもって段ボールシート1の印刷を行なうことが可能である。
ところで、上記の段ボールシート用インクジェット印刷機は、シート前端押さえ4とシート後端押さえ5とサクションボックス3とで段ボールシート1の反りを矯正することにより、インクジェットヘッド6が段ボールシート1に衝突する事態を効果的に防止することを可能としているが、段ボールシート1の剛性や反りが想定外に大きい場合や、何らかの不具合によってサクションボックス3の吸引力が低下した場合等に、印刷位置にある段ボールシート1の一部が間欠搬送コンベヤ2の上面から浮き上がった状態となる可能性がある。そして、段ボールシート1の一部が浮き上がった状態のまま、インクジェットヘッド6が印刷のために退避位置から段ボールシート1に向かって移動すると、インクジェットヘッド6が段ボールシート1に衝突する可能性があり、最悪の場合、その衝突によってインクジェットヘッド6が破損するおそれがある。
そこで、インクジェットヘッド6が段ボールシート1に衝突する事態を確実に防止するため、上記実施形態の段ボールシート用インクジェット印刷機においては、浮き上がり検知センサ16で、印刷位置にある段ボールシート1の間欠搬送コンベヤ2の上面からの浮き上がりを検知したときに、インクジェットヘッド6が退避位置から段ボールシート1の上方に移動する動作を中止し、作業者に異常を報知するように構成している。これにより、段ボールシート1の反りによって、万一、印刷位置にある段ボールシート1の一部が間欠搬送コンベヤ2の上面から浮き上がった状態となった場合にも、インクジェットヘッド6が段ボールシート1に衝突する事態を確実に防止することができ、高い安全性を確保することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態と異なり、シート後端押さえ5は、定位置で段ボールシート1の上面に転がり接触する搬送ローラで代用することが可能である。
上記実施形態では、1枚の段ボールシート1が印刷位置に送り込まれるごとに、段ボールシート1の上方でインクジェットヘッド6を往復動させ、その往動時と復動時の両方においてインクジェットヘッド6からインクを吐出することで1枚の段ボールシート1への印刷を完了する動作例を説明したが、インクジェットヘッド6の往動時と復動時の一方においてインクジェットヘッド6からインクを吐出することで1枚の段ボールシート1への印刷を完了するようにしてもよい。例えば、段ボールシート1が印刷位置に送り込まれたときに、段ボールシート1の上方でインクジェットヘッド6を往動させ(図6参照)、その往動時のインクジェットヘッド6からインクを吐出することで1枚の段ボールシート1への印刷を完了し、その次の段ボールシート1が印刷位置に送り込まれたときに、段ボールシート1の上方でインクジェットヘッド6を復動させ(図7参照)、その復動時のインクジェットヘッド6からインクを吐出することで1枚の段ボールシート1への印刷を完了する、という動作を繰り返すようにしてもよい。このようにすると、1枚の段ボールシート1の印刷を行なうのに必要なインクジェットヘッド6の移動距離が短いので、単位時間あたりの印刷枚数を増やすことができる。
印刷が必要な箇所が一部分の場合は、インクジェットヘッド6のインク吐出領域の長さLを、シート前端押さえ4とシート後端押さえ5の間隔Lの20%程度としても良い。
インクジェットヘッド6にも昇降駆動装置を備え、インクジェットヘッド6の待避位置にキャップを備え、インクジェットヘッド6を待避位置に待避させたとき、インクジェットヘッド6を下降位置に移動させることによりインクジェットヘッド6をキャッピングしても良い。このようにすると、インクの乾燥によるインクジェットヘッド6のインク吐出口の詰まりを防止することができる。
投光器17、受光器18は、シート前端押さえ4、シート後端押さえ5に取り付けてもよい。
1 段ボールシート
2 間欠搬送コンベヤ
3 サクションボックス
4 シート前端押さえ
5 シート後端押さえ
6 インクジェットヘッド
16 浮き上がり検知センサ
長さ
間隔

Claims (4)

  1. 枚葉の段ボールシート(1)を所定の印刷位置で一旦停止するように間欠搬送する間欠搬送コンベヤ(2)と、
    前記間欠搬送コンベヤ(2)に組み込まれ、前記印刷位置にある段ボールシート(1)を前記間欠搬送コンベヤ(2)の上面に吸引するサクションボックス(3)と、
    前記印刷位置にある段ボールシート(1)の搬送方向の前端を上方から押さえる下降位置と、前記段ボールシート(1)から上方に離反した上昇位置との間で昇降可能に設けられたシート前端押さえ(4)と、
    前記印刷位置にある前記段ボールシート(1)の上方に対向する対向位置と、前記対向位置から前記段ボールシート(1)の搬送方向に直交する方向に退避した退避位置との間を移動可能に設けられ、前記印刷位置にある段ボールシート(1)の上方を移動しながらインクを吐出することで前記段ボールシート(1)の上面に印刷を行なうインクジェットヘッド(6)と、
    を有する段ボールシート用インクジェット印刷機。
  2. 前記印刷位置にある段ボールシート(1)の搬送方向の後端を上方から押さえる下降位置と、前記段ボールシート(1)から上方に離反した上昇位置との間で昇降可能に設けられたシート後端押さえ(5)を更に有する請求項1に記載の段ボールシート用インクジェット印刷機。
  3. 前記インクジェットヘッド(6)のインク吐出領域の段ボールシート(1)の搬送方向に沿った長さ(L)が、前記段ボールシート(1)の前端と後端を押さえた状態での前記シート前端押さえ(4)と前記シート後端押さえ(5)の間隔(L)の70〜99%とされている請求項2に記載の段ボールシート用インクジェット印刷機。
  4. 前記シート前端押さえ(4)と前記シート後端押さえ(5)の間を通って前記段ボールシート(1)の搬送方向に直交する方向の一方の側から他方の側に通過する光を照射し、その光が前記段ボールシート(1)で遮光されたか否かを検知することで、前記印刷位置にある段ボールシート(1)の前記間欠搬送コンベヤ(2)の上面からの浮き上がりを検知する浮き上がり検知センサ(16)を更に有する請求項2または3に記載の段ボールシート用インクジェット印刷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110843332A (zh) * 2019-12-02 2020-02-28 厦门恰乐文具有限公司 一种可定时自动加墨的纸箱印刷装置

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