JP2011020424A - 記録媒体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙の先端における浮きを確実に防止し画質の劣化を防止する。
【解決手段】記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置150と、記録ヘッド201に対向して配置され複数開設された吸引口127,128で記録媒体を吸引する記録媒体搬送面124とを備え、記録媒体搬送面124は印字可能な最小幅の記録媒体が印字開始位置まで搬送されたとき覆われる領域に配置された第1搬送面部125と、第2搬送面部126とで構成され、吸引口127に連通する第1減圧室121と、吸引口128に連通する第2減圧室と両減圧室を排気するポンプ132と第1減圧室121の圧力を検知する圧力検知装置141とを備え、記録媒体搬送面124が記録開始位置Xまで搬送されたとき、圧力検知装置141が検知圧力が閾値PXよりも小さい場合、記録ヘッド201を印字動作ずに画像形成装置の駆動部材を動作させ記録媒体の先端浮きを除去する浮き除去動作を行う。
【選択図】図9
【解決手段】記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置150と、記録ヘッド201に対向して配置され複数開設された吸引口127,128で記録媒体を吸引する記録媒体搬送面124とを備え、記録媒体搬送面124は印字可能な最小幅の記録媒体が印字開始位置まで搬送されたとき覆われる領域に配置された第1搬送面部125と、第2搬送面部126とで構成され、吸引口127に連通する第1減圧室121と、吸引口128に連通する第2減圧室と両減圧室を排気するポンプ132と第1減圧室121の圧力を検知する圧力検知装置141とを備え、記録媒体搬送面124が記録開始位置Xまで搬送されたとき、圧力検知装置141が検知圧力が閾値PXよりも小さい場合、記録ヘッド201を印字動作ずに画像形成装置の駆動部材を動作させ記録媒体の先端浮きを除去する浮き除去動作を行う。
【選択図】図9
Description
本発明は記録媒体搬送装置及び画像形成装置に係り、特に記録媒体を吸引する吸引口を開設した搬送面部を備える記録媒体搬送装置及びこの記録媒体搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置として、インク吐出ヘッドが主走査方向に駆動し、用紙が前記主走査方向に直行する副走査方向に搬送して画像を形成するインクジェット記録方式のものがある。このような画像形成装置においては、インク吐出ヘッドがインクを吐出する印字個所における搬送面部上で用紙に浮きが生じると、用紙がインク吐出ヘッドが用紙に接触したり、両者が擦れてしまったりして画質を悪化させることがある。このような事態を防止するには用紙を搬送する際に、用紙の平面度を保つ必要があり、用紙のインクが吐出される側の反対側から用紙を搬送面部に吸引しつつ搬送して印字を行う機構を採用するものがある。このような用紙の吸引は、搬送面部に開設された吸引用孔から空気を吸引することにより行われる。
特許文献1には、印刷ヘッドに対向した印刷台に、用紙を吸着するために多数の吸着孔を形成し、印刷台の下方には、多数の開口が形成された遮風板を配置し、遮風板の開口は、搬送方向上流側にあるものほど搬送方向に長く形成しており、用紙が搬送されて用紙先端部が印刷台上を下流側へと移動していくのに連れて、遮風板も下流側へと移動させ、当初遮風板で閉塞されていた吸着孔が上流側のものから順次開口と対向して開放して、用紙を吸着するための空気流によって用紙先端部近傍でインクの着弾精度が低下しないようにして用紙先端部近傍に高画質の画像を印刷できるようにするものが記載されている。
また、特許文献2には、シート体の先端又は後端の搬送位置に対応してシート体の吸着領域を変化させながら搬送させ、シート体が搬送されているシート搬送装置の部分だけがシート体を効率的に吸着するようにし、吸引力の強いバキュームファンを不要とし、製品コストの削減を図り、騒音レベルを低くするものが記載されている。
また、特許文献3には、湿度センサを設け、検出した湿度に応じて、プラテンを介して発生する吸引圧力を変えるよう制御する。カール量が大きくなる環境において、吸引圧力を高めるよう制御することで、記録媒体の浮き上がりを抑え、必要以上に吸引圧力を高めることなく、装置の省力化、騒音の低減を可能とするものが記載されている。
更に、特許文献4には記録ヘッドと、吸着手段を有するプラテン部と、該記録ヘッドより記録媒体の搬送方向の下流側にインクを乾燥させる手段を有する定着部とを有し、前記定着部において、記録媒体の搬送方向の幅が少なくとも、記録媒体の搬送方向における最上流のインク吐出口と最下流のインク吐出口との間の寸法より大きくし、長尺の記録ヘッドに適した、高精度で記録媒体の搬送が可能でかつコックリングを抑制し、更にインク乾燥を促進することにより高画質で高速印刷が可能とするインクジェット記録装置が記載されている。
しかしながら、上述した従来の画像形成装置では、小さい幅寸法(主走査方向寸法)の用紙を使用すると、搬送面に開設された吸引口のうち多くは、用紙に覆われずに開放された状態となり、用紙に十分な吸引力を付与できず用紙の先端が浮いてしまうこととなる。用紙の先端が浮いたままで印字を行うと、用紙と記録ヘッドが衝突したり、インクの飛翔時間が変化して、画質が悪化したりするという問題があった。このような事態に備えて用紙先端が浮いていることを認識する機構を備えることもできるが、このような機構を備えるとコストが上昇することとなる。
そこで、本発明は用紙を搬送面に吸引しつつ印刷を行う画像形成装置において、使用する用紙によることなく用紙の先端における浮きを確実に防止し、ひいては画質の劣化を防止することができる画像形世相値を提供することを目的とする
請求項1の発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、インク滴を吐出する記録ヘッドに対向する位置に配置され、複数開設された吸引口で搬送される記録媒体を吸引する搬送面部と、を備える記録媒体搬送装置において、前記搬送面部は、印字可能な最小幅の記録媒体が印字開始位置まで搬送されたとき覆われる領域に配置された第1搬送面部と、第1搬送面部が配置される領域以外の部分に配置された第2搬送面部と構成され、前記第1搬送面部に開設された吸引口に連通する第1減圧室と、前記第2搬送面部の吸引口に連通する第2減圧室と、前記第1及び第2減圧室を排気する吸引手段と、前記第1減圧室の圧力を検知する圧力検知装置と、を備え、前記記録媒体が記録開始位置まで搬送され記録開始状態になったとき、前記圧力検知装置が検知した圧力が所定の閾値PXよりも小さいとき、前記記録ヘッドを印字動作させることなく、画像形成装置の駆動部材を動作させ前記記録媒体の先端浮きを除去する浮き除去動作を実行することを特徴とする記録媒体搬送装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の記録媒体搬送装置において、前記第1搬送面部は、前記記録媒体が記録開始位置に配置されたとき、前記第1搬送面部に開設された吸引口の1/2以上が前記記録媒体に覆われるよう構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の記録媒体搬送装置において、前記浮き除去動作は、前記搬送手段を駆動させ前記記録媒体を搬送方向に往復運動させるものであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の記録媒体搬送装置において、前記浮き除去動作は、前記第1減圧室を減圧する吸引手段の吸引力を上昇させるものであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の記録媒体搬送装置において、前記浮き除去動作は、前記第1搬送面部を昇降動作させることであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の記録媒体搬送装置において、前記閾値PXは、使用する記録媒体によって予め定められた値として複数種が記憶手段に格納され、印字に際して使用する記録媒体に対応する値が記憶手段から読み出されて使用されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の記録媒体搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明に係る記録媒体搬送装置及び画像形成装置によれば、記録媒体が吸引されつつ搬送される搬送面部を第1及び第2搬送面部で構成し、記録媒体が記録開始位置まで搬送され第1搬送面部を覆った状態において、圧力検知装置で検知した第1減圧室の圧力が所定の閾値PXよりも小さいとき、記録ヘッドを印字動作させることなく、画像形成装置の駆動部材を動作させ前記記録媒体の先端浮きを除去する浮き除去動作を実行するので、記録媒体の先端が浮いいた状態での印字を防止することができ、ひいて作成された画像を良好なものとすることができる。
実発明に係る画像形成装置は、インクジェット方式であり、用紙の吸引口が開設された搬送面部を備え、用紙を吸引しつつ搬送して用紙端部の浮きの発生を防止する。本例に係る画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送手段と、インク滴を吐出する記録ヘッドに対向する位置に配置され、複数開設された吸引口で搬送される記録媒体を吸引する搬送面部と、を備える。前記搬送面部は、印字可能な最小幅の記録媒体が印字開始位置まで搬送されたとき覆われる領域に配置された第1搬送面部と、第1搬送面部が配置される領域以外の部分に配置された第2搬送面部と構成され、前記第1搬送面部に開設された吸引口に連通する第1減圧室と、前記第2搬送面部に連通する第2減圧室と、前記第1及び第2減圧室を排気する吸引手段と、前記第1減圧室の圧力を検知する圧力検知装置と、を備える。そして、前記記録媒体が記録開始位置まで搬送され記録開始状態になったとき、前記圧力検知装置が検知した圧力が所定の閾値PXよりも小さいとき、前記記録ヘッドを印字動作させることなく、画像形成装置の駆動部材を動作させ前記記録媒体の先端浮きを除去する浮き除去動作を実行する。
また、前記第1搬送面部は、前記記録媒体が記録開始位置に配置されたとき、前記第1搬送面部に開設された吸引口の1/2以上が前記記録媒体に覆われるよう構成されている。
また、前記浮き除去動作は、前記搬送手段を駆動させ前記記録媒体を搬送方向に往復運動させるものとすることができる。
また、前記浮き除去動作は、前記第1減圧室を減圧する吸引手段の吸引力を上昇させるものとすることができる。
更に、前記浮き除去動作は、前記第1搬送面部を昇降動作させるものとすることができる。
そして、前記閾値PXは、使用する記録媒体によって予め定められた値として複数種が記憶手段に格納され、印字に際して使用する記録媒体に対応する値が記憶手段から読み出されて使用される。
以下実施例に係る画像形成装置について説明する。以下実施例に係る画像形成装置を図面に基づいて説明する。図1は第1実施形態に係る画像形成装置を示す断面図、図2は画像形成装置の構造を示す平面図、図3は画像形成装置の記録媒体搬送面を示す平面図である。画像形成装置100は記録時に記録媒体1を記録媒体搬送面124に吸引保持する吸引ユニット110と、吸引ユニット110の主走査方向上流側から下流側へ記録媒体1を搬送する記録媒体搬送装置150と、副走査方向に駆動されつつ記録媒体1にインクを吐出する記録ヘッド201とを備えている。
ここで、記録媒体搬送面124は、第1搬送面部125と、第2搬送面部126とから構成され、第1搬送面部125には、吸引口127が、第2搬送面部126には、吸引口128がそれぞれ多数開設されている。ここで吸引口127は第1搬送面部125の表面側に形成された断面長円形の吸引溝127aと、この吸引溝127aから第1搬送面部125の裏側に連通する断面円形の連通孔127bとからなる。同様に吸引口128は、吸引溝128aと、連通孔128bとからなる。
第1搬送面部125は、その幅寸法(副走査方向寸法)が画像形成装置100の最小印刷幅の記録媒体1の用紙幅より小さく、その幅方向の中心が、記録媒体搬送面124の中心となるよう、また、その上流側端部125aが、記録媒体搬送面124の上流側端部124aとなるよう形成される。また、その長さ寸法(主走査方向の寸法)を、記録媒体1を印字開始位置(図4中X)に配置したとき、吸引口127のうち半数以上が記録媒体1で覆われるよう、構成されている。この例では、第1搬送面部125の下流端125bは印字開始位置Xと一致するようにされ、記録媒体1を印字開始位置に配置したとき全ての吸引口127が記録媒体1で覆われるようにしている。
また、第2搬送面部126は、前記第1搬送面部125以外の領域をなし、第1搬送面部125の両側と下流側に連続して位置するよう形成され、平面略凹字形状に形成されている。
吸引ユニット110は、前記記録ヘッド201に対向して配置されており、上段の吸引部120と下段の吸引力発生部130とからなる2段構成の中空箱状に形成されている。
吸引部120は、図2に示すように、前記第1搬送面部125の下部に配置され、前記吸引口127に連通する第1減圧室121と、前記第2搬送面部126の下部に配置され、前記吸引口128に連通する第2減圧室122とからなる。
吸引力発生部130は、内部に遠心ファンを備えたポンプ132を備え、第1減圧室121及び第2減圧室122の下方に各減圧室121,122に連通するよう所定位置に取り付けられている。記録媒体1の先端が印字開始位置Xに搬送される、遠心ファンが回転し各減圧室121,122内を減圧する。
また、本例では、第1減圧室121には、第1減圧室121内の圧力を検知する圧力検知装置141が接続されている。本例では、検出した第1減圧室121内の圧力の大きさにより搬送している記録媒体1の先端の浮きを検知する。
記録媒体1に印字を行うに際して、記録媒体1は、図4に示すように、記録媒体搬送装置150で印字開始位置Xまで搬送される。ここで、記録媒体搬送装置150の近傍には図示しない記録媒体先端検知センサが設置されており、この記録媒体先端検知センサが記録媒体を検知してからの記録媒体1の搬送量を測定することで、記録媒体搬送装置150は、記録媒体1が記録開始位置Xに搬送されるよう制御されている。
記録媒体の浮きの有無は、第1減圧室121内の圧力を閾値PXと比較して判断する。本例では、この閾値PXとして、第1減圧室121上に配置された第1搬送面部125の吸引口127の全て覆われたときにおける第1減圧室121内の負圧の8割を採用している。図5は記録媒体による負圧の違いについて説明する図である。図5に示すように、減圧室121上記第1搬送面部125の吸引口127が全て覆われたときの負圧は、記録媒体の通気性などの特性値により、記録媒体の種類により異なる。このため、画像形成装置100で用いられる記録媒体ごとに閾値PXを設定し、画像形成装置100のメモリにそれぞれ記憶するようにしている。
また、本例では制御部210は、減圧室121が閾値PXに達しないとき、記録媒体1の先端が浮いているものとして、画像形成装置100に浮き除去動作を実行させる。この例では浮き除去動作は、記録媒体搬送装置150を駆動して記録媒体1を往復運動させる動作の他、ポンプ132を駆動して第1減圧室121を更に減圧する動作である。
次に画像形成装置100の制御について説明する。図6は画像形成装置の制御系について説明する図、図7は画像形成装置の動作を示すフローチャートである。画像形成装置100の制御系200は、CPU等を備えて構成される制御部210と、記録媒体1の種類の入力等を行う操作部220と、閾値PXを格納しているメモリ230とを備える。また、制御部210には、記録媒体搬送装置150、記録ヘッド201、ポンプ132が接続され、各部は吸引ユニット110により駆動制御される。
次に画像形成装置100の動作について説明する。まず、操作部220から使用する記録媒体搬送装置150の種類が入力されると(ステップST1)、メモリ230か記録媒体1の種類に応じた閾値PXが出力される(ステップST2)。記録媒体1が供給され(ステップST3)、記録媒体1が記録媒体搬送面124に搬送される(ステップST4)と、ポンプ132が駆動され(ステップST5)、記録媒体1の先端が記録開始位置Xに配置された状態(ステップST6)になったことを確認して、第1減圧室121内の圧力を圧力検知装置141で測定する(ステップST7)。
第1減圧室121内の圧力が当該記録媒体の閾値PXよりも大きい場合(ステップST8のNo)は、制御部210は、記録媒体1の先端に浮きが生じていると判断して、記録ヘッド201を動作させず、記録媒体搬送装置150を駆動して記録媒体1を往復させる(ステップST9、ステップST10)。記録媒体1の往復動後に再び第1減圧室121内の圧力を測定し、閾値PX以下であれば(ステップST8のYes)、記録ヘッド201を駆動して印字を開始する(ステップST11)。
一方、第1減圧室121内の圧力が閾値PX以上の場合、過去に記録媒体1の往復運動を行ったかを確認して(ステップST9)、往復運動を行っていることを条件として、制御部210は、第1減圧室121の吸引力を増すようポンプを駆動する(ステップST13)。更に第1減圧室121内の圧力を測定し(ステップST7、ステップST8)、第1減圧室121内の圧力が閾値PX以下のとき印字を開始し(ステップST11)、第1減圧室121内の圧力が閾値PXを超えるときは、記録媒体の往復動及びポンプの駆動を行ったことを確認して(ステップST9、ステップST12)、表示装置に異常を検知した旨を表示して終了する。
尚、この例では、記録媒体1の往復動と、ポンプ132の駆動を順次行うようにしたが、いずれか一方を1回あるいは所定回数だけ行うようにすることができる。
この動作を記録媒体1の動き従ってみると、以下の通りである。図8は画像形成装置の動作を示す断面図、図9は記録媒体先端が図8中(a),(b)、(c)に配置されたときの状態を示す断面図、図10は記録媒体先端が図8中(a),(b)、(c)に配置されたときの第1減圧室の圧力を示すグラフである。記録媒体1を最初に記録開始位置Xに搬送した状態で、記録媒体1の先端に浮きが生じていると、第1減圧室121は十分に減圧されない。この状態で、記録ヘッド201を動作させずに、記録媒体搬送装置150を駆動して記録媒体1を図8中(a)の位置まで送る。すると、図9(a)に示すように、先端浮きの生じていない部分が吸引されるため、第1減圧室121の吸引口127が塞がれ、第1減圧室121内の圧力は減少する。次に、記録媒体1を図8中(b)、同図(c)の順に後退させると、記録媒体1と第1搬送面部125、第2搬送面部126の摩擦等により記録媒体1の先端の浮きが図9(b),(c)に示すように解消されていき、ついに記録媒体1の先端の浮きがなくなる。ここで、第1減圧室121は、記録媒体1が後退している間において、記録媒体1に先端浮きは生じていない部分、もしくは先端浮きの低減された部分を吸引するため、圧力は減少したままの状態となる。尚、図10では、大気圧より低い状態を負圧としている。第1減圧室121内の圧力は小さいほど負圧は大きく、圧力が大気圧に近いほど負圧は小さくなる。
次に第2実施例に係る画像形成装置について説明する。図11は第2実施例に係る画像形成装置を示す断面図である。本例に係る画像形成装置300の基本的構造は、第1実施例に係る画像形成装置100と同一である。
本例に係る画像形成装置300は、図11に示すように、第1減圧室321と、第2減圧室322とを備え、各減圧室には吸引口327、吸引口328を開設した第1搬送面部325、第2搬送面部326が配置されている。本例では、各減圧室321,322には、減圧室321,322を減圧するポンプ332,333がそれぞれ配置されている。また、本例では、第1減圧室321を昇降できる構造となっておりこの、第1減圧室321の昇降により記録媒体1の浮き除去動作を行う。このため、第1減圧室321の下部には、カム381が配置されている。
本例に係る画像形成装置300は、記録媒体1の先端浮きを検知したとき、図示されていないモータによりカム381を回転させて第1減圧室321を上昇させて記録媒体1を第1搬送面部325に吸着させる。その後、第1減圧室321を下降させて、記録媒体1の先端浮きを取り除く。本例では、ポンプの吸引力が強くない条件でも記録媒体の先端浮きを取り除くことができるため、ポンプの小型化や騒音を低減することができる。
尚、この例では各減圧室321,322には、個別にポンプ332,333を配置したが、1台のポンプで各減圧室を減圧するようにしてもよい。
1 記録媒体
100 画像形成装置
110 吸引ユニット
120 吸引部
121 第1減圧室
122 第2減圧室
124 記録媒体搬送面
124a 上流側端部
125 第1搬送面部
125a 上流側端部
125b 下流端
126 第2搬送面部
127 吸引口
127a 吸引溝
127b 連通孔
128 吸引口
128a 吸引溝
128b 連通孔
130 吸引力発生部
132 ポンプ
141 圧力検知装置
150 記録媒体搬送装置
200 制御系
201 記録ヘッド
210 制御部
220 操作部
230 メモリ
300 画像形成装置
321 第1減圧室
322 第2減圧室
325 第1搬送面部
326 第2搬送面部
327 吸引口
328 吸引口
332,333 ポンプ
381 カム
100 画像形成装置
110 吸引ユニット
120 吸引部
121 第1減圧室
122 第2減圧室
124 記録媒体搬送面
124a 上流側端部
125 第1搬送面部
125a 上流側端部
125b 下流端
126 第2搬送面部
127 吸引口
127a 吸引溝
127b 連通孔
128 吸引口
128a 吸引溝
128b 連通孔
130 吸引力発生部
132 ポンプ
141 圧力検知装置
150 記録媒体搬送装置
200 制御系
201 記録ヘッド
210 制御部
220 操作部
230 メモリ
300 画像形成装置
321 第1減圧室
322 第2減圧室
325 第1搬送面部
326 第2搬送面部
327 吸引口
328 吸引口
332,333 ポンプ
381 カム
Claims (7)
- 記録媒体を搬送する搬送手段と、インク滴を吐出する記録ヘッドに対向する位置に配置され、複数開設された吸引口で搬送される記録媒体を吸引する搬送面部と、を備える記録媒体搬送装置において、
前記搬送面部は、印字可能な最小幅の記録媒体が印字開始位置まで搬送されたとき覆われる領域に配置された第1搬送面部と、
第1搬送面部が配置される領域以外の部分に配置された第2搬送面部と構成され、
前記第1搬送面部に開設された吸引口に連通する第1減圧室と、
前記第2搬送面部に開設された吸引口に連通する第2減圧室と、
前記第1及び第2減圧室を排気する吸引手段と、
前記第1減圧室の圧力を検知する圧力検知装置と、を備え、
前記記録媒体が記録開始位置まで搬送され記録開始状態になったとき、前記圧力検知装置が検知した圧力が所定の閾値PXよりも小さいとき、前記記録ヘッドを印字動作させることなく、画像形成装置の駆動部材を動作させ前記記録媒体の先端浮きを除去する浮き除去動作を実行することを特徴とする記録媒体搬送装置。 - 前記第1搬送面部は、前記記録媒体が記録開始位置に配置されたとき、前記第1搬送面部に開設された吸引口の1/2以上が前記記録媒体に覆われるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
- 前記浮き除去動作は、前記搬送手段を駆動させ前記記録媒体を搬送方向に往復運動させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録媒体搬送装置。
- 前記浮き除去動作は、前記第1減圧室を減圧する吸引手段の吸引力を上昇させるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
- 前記浮き除去動作は、前記第1搬送面部を昇降動作させることであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
- 前記閾値PXは、使用する記録媒体によって予め定められた値として複数種が記憶手段に格納され、印字に際して使用する記録媒体に対応する値が記憶手段から読み出されて使用されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の記録媒体搬送装置。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の記録媒体搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2009169846A JP2011020424A (ja) | 2009-07-21 | 2009-07-21 | 記録媒体搬送装置及び画像形成装置 |
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Cited By (4)
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