JP5880959B2 - ドアトリム - Google Patents

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Description

本発明は、ドアトリムに関する。
従来、車両用内装材として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1のものでは、車両パネルとドアトリムとを架橋する略L字状の支持片を備えることが開示されている。そして、支持片は、ドアトリムから車両パネルに向けて略車幅方向に設けた支持片長板部と、支持片長板部の車外側の端に設けた上方に起立する支持片短板部とを有している。支持片短板部には、ビス(固定具)が挿通可能な固定孔が形成されており、固定孔に挿通されたビスによって、支持片が車両パネルに固定される構成となっている。また、支持片長板部には、ビスのヘッド径より小さい幅を有するスリットが設けられている。これにより、ビスを固定孔に取り付ける際などに、仮にビスが落下した場合であっても、スリットにビスのヘッド部が引っ掛かることによって、車両パネルとドアトリムとの隙間にビスが落下する事態を抑制することができる。つまり、支持片は、ビスの落下を抑制する構成となっている。
特開2009−269414号公報
しかしながら、上記構成では、支持片が車両パネルとドアトリムとを架橋する形で配されている。このため車両の側突時において、ドアトリムが車両パネル側に相対移動する際には、支持片(固定具の落下を抑制する構成)がドアトリムの当該移動の障害となり得る。これにより、ドアトリムの変形が妨げられることで、側突時における衝撃吸収性能を阻害する事態が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、固定具の落下を抑制する構成を備えつつ、当該構成が車両側突時における衝撃吸収性能を阻害する事態の発生を抑制可能なドアトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のドアトリムは、車両パネルに固定具を介して取り付けられるドアトリムであって、前記車両パネルに沿って配されるトリム本体部と、前記トリム本体部に設けられ、車室内側に膨出する形状をなすアームレスト部と、前記アームレスト部の上面に設けられ、上方に開口するプルハンドル部と、を備え、前記アームレスト部は、当該アームレスト部の車室内側面を構成する内側壁部を有し、前記プルハンドル部には、前記内側壁部に対して車室外側に配され、前記固定具によって前記車両パネルに取り付けられる外側壁部が設けられており、前記外側壁部には、車室内側から前記固定具を挿通可能な孔部が形成され、前記外側壁部において、前記孔部の下方には車室内側に張り出す外側張出部が設けられており、前記外側張出部は、当該外側張出部の張り出し端と前記内側壁部との間にクリアランスを有しており、前記内側壁部には、前記外側張出部と対向状に配されるとともに車室外側に張り出す内側張出部が設けられており、前記内側張出部は、当該内側張出部の張り出し端と前記外側壁部との間にクリアランスを有しており、前記外側張出部と前記内側張出部とが、前記固定具を塞き止め可能な塞止部を構成することに特徴を有する。
本発明においては、塞止部が内側張出部と外側張出部とで分割構成されるから、車両側突時において、アームレスト部が車室内側から荷重を受けて、内側壁部が車両パネル側に相対移動する際に、塞止部が車両側突時における衝撃吸収性能を阻害する事態の発生を抑制できる。具体的には、塞止部は内側張出部と外側壁部の間と外側張出部と内側立壁部の間にそれぞれクリアランスを有するから、内側張出部と外側壁部、または外側張出部と内側壁部が当接するまでの間、内側壁部が車両パネル側に相対移動する際の障害となり難い。
上記構成において、前記固定具は、前記孔部の孔径より大きい外径を有する頭部を有し、前記塞止部は、前記外側張出部と前記内側張出部との間に形成される間隙の最小寸法が前記頭部の外径より小さいものとされることができる。
このような構成によれば、外側張出部と内側張出部との間に形成される間隙の最小寸法が固定具の頭部の外径より小さいから、少なくとも固定具の頭部が内側張出部または外側張出部に引っ掛かり、固定具を確実に塞き止めることができる。
上記構成において、前記外側張出部と前記内側張出部のうち少なくともいずれか一方は、その張り出し端側が下方に傾斜するものとすることができる。
このような構成によれば、内側張出部と外側張出部のうち少なくともいずれか一方は、その張り出し端側が下方に傾斜するものとされてなるから、当該下方に傾斜する内側張出部または/および外側張出部が車室内外方向に押圧された場合に、その張り出し基端部から下方に向けて開き変形し易い。このため、内側張出部または/および外側張出部の剛性を低下させることができる。
上記構成において、前記内側張出部は、当該内側張出部の張り出し端が前記外側張出部の張り出し端に対して上下方向においてずれた位置に配されているものとすることができる。
このような構成によれば、内側張出部が外側張出部と干渉する事態の発生を抑制することができ、内側壁部が車両パネル側に相対移動する際の障害となり難い。
上記構成において、前記外側張出部は、当該外側張出部の張り出し端側が下方に傾斜するものとされ、前記内側張出部は、前記外側張出部の張り出し端より下方に配されているものとすることができる。
このような構成によれば、内側張出部が外側張出部と干渉する事態を回避することができ、内側壁部が車両パネル側に相対移動する際の障害となり難い。
上記構成において、前記プルハンドル部は2つの部品で構成されており、前記外側張出部は、前記2つの部品のうち一方の部品に設けられ、上下方向に延びるとともに互いに対向状に配される一対の縦板部と、前記2つの部品のうち他方の部品に設けられ、前記一対の縦板部間に跨って配される横板部と、で分割構成されるものとすることができる。
このような構成によれば、縦板部と横板部との連結部分に角部が形成されず、外側張出部が車室内外方向に押圧された場合に縦板部と横板部が折れ易い。このため、外側張出部の剛性を低下させることができる。
本発明によれば、固定具の落下を抑制する構成を備えつつ、当該構成が車両側突時における衝撃吸収性能を阻害する事態の発生を抑制可能なドアトリムを提供することができる。
本発明の実施形態1に係るドアトリムを示す斜視図 実施形態1に係るプルハンドルカバー部を示す斜視図 実施形態1に係る塞止部を示す一部断面図(図1のA−A線で切断した図に対応) 実施形態1に係る塞止部を示す要部斜視図 実施形態2に係るの塞止部を示す一部断面図 実施形態3に係るプルハンドルカバー部とプルハンドルベース部を示す一部平面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。図1は、本実施形態のドアトリム10を示す斜視図である。ドアトリム10は、車両パネル11を構成するドアインナパネル(図3にて図示)にネジ12(固定具)を介して取り付けられることで車両ドアの車室内側面を構成するものである。なお、ドアトリム10と車両パネル11との間には、シート状をなすフェルト材とされる防音材13が部分的に介在されている。
ドアトリム10は、図1に示されるように、トリムボード14(トリム本体部)を主体に構成されており、アームレスト20(アームレスト部)、ドアポケット15等が設けられている。なお、図1においては、アームレスト20のアームレストカバー部22(図2参照)を取り外して示す。
トリムボード14(トリム本体部)は、車両パネル11に沿って車室内側に配されており、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。なお、トリムボード14の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。
アームレスト20(アームレスト部)は、トリムボード14に設けられ、車室内側に膨出する形状をなし、その上面22aに肘等を載置可能とされている。アームレスト20は、図1に示されるように、車室内側の面を構成する内側壁部21と、内側壁部21の上端から車室外側に延び、アームレスト20の上面22aを構成するアームレストカバー部22(図2参照)とを備える。
内側壁部21は、車両前後方向に延びるとともに、車両パネル11に沿って立設されている。内側壁部21と車両パネル11との間には、アームレストカバー部22を取付ける前の状態で、上方に開口する開口部23が形成されており、開口部23の車両後方にはプルハンドルボックス30(プルハンドル部)が収容されている。
プルハンドルボックス30(プルハンドル部)は、アームレスト20の上面22aに設けられ、上方に開口するものとされており、当該開口がプルハンドル30aとして機能するものとされている。具体的には、プルハンドルボックス30は、車室内側に配されるプルハンドルカバー部31と、車室外側に配されるプルハンドルベース部32とで分割構成されている。そして、プルハンドルカバー部31とプルハンドルベース部32とが組み付けられて、車両前後方向に延び、有底状をなすプルハンドル30aが形成される。
プルハンドルボックス30は、図2に示されるように、プルハンドル30aの下方および上方に設けられた取付片に、トリムボード14の裏面から突設された取付ボス(図示せず)が挿通される取付孔30bを有する。そして、プルハンドルボックス30は、取付ボスを介してトリムボード14に対して取り付けられている。なお、図2に示される、プルハンドルカバー部31の取付孔30bの手前側には、位置を整合させてプルハンドルベース部32の取付孔が配されるものとされており、プルハンドルカバー部31とプルハンドルベース部32とは、共にトリムボード14に対して取り付けられる。
プルハンドルボックス30は、図2に示されるように、プルハンドル30aの前方に、内側壁部21に対して車室外側に配され、ネジ12(固定具)によって車両パネル11に取り付けられる外側壁部35が設けられている。そして、外側壁部35には、車室内側からネジ12を挿通可能な孔部34が形成されている。なお、車両パネル11には、外側壁部35の孔部34に対応する位置にパネル側孔部11aが設けられている。
ネジ12(固定具)は、外径Rが外側壁部35の孔部34の孔径より大きい頭部12aと、頭部12aから突出し、外側壁部35の孔部34とパネル側孔部11aとに挿通される軸部12bとからなる。そして、軸部12bを車室内側(内側壁部21側)から外側壁部35の孔部34とパネル側孔部11aに挿通することで、頭部12aが孔部34の孔縁に係合し、車両パネル11に対してドアトリム10を固定することができる。より具体的には、ネジ12と、パネル側孔部11aの間にはネジ12を螺合させることが可能な螺合部材11bが介在されている。なお、このような螺合部材11bを備えず、ネジ12をパネル側孔部11aの内周面に直接螺合させる構成としてもよい。
外側壁部35の孔部34の下方には、外側壁部35から車室内側に張り出す外側張出部36が設けられている。そして、内側壁部21において外側張出部36と対向する位置には、内側壁部21から車室外側に張り出す内側張出部24が設けられている。このような構成により、外側張出部36と内側張出部24とが、内側壁部21と外側壁部35との間においてネジ12が下方に落下することを防止し、ネジ12を塞き止め可能な塞止部40を構成している。言い換えれば、塞止部40は、内側張出部24と外側張出部36とで分割構成されており、全体として、ネジ12を収容可能な空間を形成している。
具体的には、塞止部40は、外側張出部36と内側張出部24との間に形成される間隙の最小寸法Dがネジ12の頭部12aの外径Rより小さいものとされている。このような構成により、ネジ12が落下した際には、内側張出部24または/および外側張出部36にネジ12が引っ掛かり、それ以上の落下をくい止めることができる。なお、外側張出部36と内側張出部24との間に形成される間隙の最小寸法Dとは、当該間隙におけるもっとも狭い部分における外側張出部36と内側張出部24との距離のことである。特に、外側張出部36の張り出し端である外側張出端部36aと、内側張出部24の張り出し端である内側張出端部24aとの間の距離が最小寸法Dとされることが、塞止部40の剛性を低下させる上で好ましい。
内側張出部24は、図3に示されるように、内側壁部21から車室外側(外側壁部35側)に張り出すものとされている。そして、内側張出部24の内側張出端部24aは外側壁部35との間にクリアランスC1を有するものとされる。詳しくは、内側張出部24の内側張出端部24aが、車室内外方向において、開口部23の中央部付近に配されるようにされており、内側張出部24の車室外側には、開口部23の内寸法Wの1/2程度のクリアランスC1が形成されている。なお、内側張出部24は、内側壁部21に突設された台座部21aから張り出すものとされている。
内側張出部24は、図4に示されるように、断面視U字状をなすとともに、車両内外方向(水平方向)に延びる。このような構成により、湾曲状をなす底部でネジ12を受け止め可能とされるとともに、底部から上方に立ち上がる一対の側壁により、ネジ12が側方から落下する事態が抑制される。
外側張出部36は、図3に示されるように、外側壁部35から車室内側(内側壁部21側)に張り出すものとされている。そして、外側張出部36の外側張出端部36aは内側壁部21との間にクリアランスC2を有するものとされる。詳しくは、外側張出部36の外側張出端部36aが、車室内外方向において、開口部23の中央部付近に配されるようにされており、外側張出部36の車室内側には、開口部23の内寸法Wの1/2程度のクリアランスC2が形成されている。
外側張出部36は、図4に示されるように、断面視U字状をなすとともに、外側張出端部36a側が下方に傾斜するものとされている。このような構成により、湾曲状をなす底部上をネジ12が車室内側に向けて転がり、移動可能とされるとともに、その底部でネジ12を受け止め可能とされている。また、底部から上方に立ち上がる一対の側壁により、ネジ12が側方から落下する事態が抑制される。なお、一対の側壁のうち、図4の奥側に配される側壁36aは、プルハンドルボックス30において車両上下方向に延びる既存のリブとされており、既存のリブを外側張出部36の一部に兼用することで、外側張出部36によりプルハンドルボックス30の剛性が高くなることを、より一層抑制できる。
内側張出部24と外側張出部36とは、図3に示されるように、互いに対向状に配されており、内側張出部24は、内側張出端部24aが外側張出端部36aに対して上方にずれた位置に配されている。外側張出部24は、上述したように外側張出端部36a側が下方に傾斜しているから、内側張出部24の延設方向の延長線上には、外側張出部36の張り出し寸法の中央付近が位置するものとされている。
なお、内側張出部24と外側張出部36とが互いに対向状に配されるとは、内側張出部24と外側張出部36とがネジ12を収容する空間を形成しつつ若干ずれて配される構成を含むものである。例えば、内側張出部24と外側張出部36とが、平面視にて、車室内外方向に並んで配されるとともに、上下方向に若干位置ずれしつつ配されている構成を含むものである。
次に、ネジ12が孔部34の下方に落下した際に、塞止部40によりネジ12が塞き止められる作用について説明する。
孔部34にネジ12を取り付ける作業時、または取り外す作業時において、ネジ12が孔部34から脱落すると、開口部23内において下方に落下し始める。このとき、仮に、塞止部が形成されていない場合には、ネジはドアトリムと車両パネルの間に落ち込み、当該ネジの取り出しにはドアトリムを車両パネルから取り外すことを余儀なくされ、作業工数が大幅に増加する事態となる。
本実施形態では、孔部34から落下したネジ12は、孔部34の直下に形成された外側張出部36に受け止められ、その底面上を車室内側に向かって転がる。そして、ネジ12は、内側張出部24の内側張出端部24aに当接し、外側張出部36上に止まる。具体的には、外側張出部36と内側張出部24との最小寸法Dは、ネジ12の頭部12aの外径Rより小さいから、内側張出部24の内側張出端部24aが外側張出部36の上面を転がるネジ12に対してストッパーとして機能して、ネジ12のそれ以上の移動を規制する。すなわち、ネジ12は、車室内外方向において、開口部23の内寸法Wの1/2程度の位置に止まることとなる。このため、作業者は、落下したネジ12を開口部23の上方から容易に取り出すことができる。
続いて、車両側突時に、ドアトリム10が変形する際の作用について説明する。
まず、車両の側突時において、ドアトリム10のうち、内側壁部21が車室内側から荷重を受け、車両パネル11側に相対移動する。すると、ドアトリム10は開口部23の内寸法Wが小さくなるように変形を開始し、内側張出部24は外側張出部36の上方をスライドしつつ、クリアランスC1が小さくなるように、相対的に車室外側に移動する。この間、内側張出部24の当該移動の障害となるものはない。また、外側張出部36と内側壁部21との間にもクリアランスC2が形成されているから、外側張出部36が内側壁部21に当接することにより、内側張出部24の当該移動の障害となることはない。
そして、内側張出部24の内側張出端部24aが外側張出部36の上面に当接し、内側張出部24がさらに車室外側に移動すると、外側張出部36は車室外側に押圧される。すると、外側張出部36は、その基端部を軸として下方に開き変形し、変形が所定量に達すると、基端部で折れることとなる。
その状態から、さらに、内側張出部24が車室外側に移動し、内側張出部24の内側張出端部24aが外側壁部35に当接すると、内側張出部24が座屈変形し、または、内側張出部24または台座部21aの基端部が折れることとなる。
このようにして、ドアトリム10の開口部23はその内寸法Wを小さくするように変形し、車両の側突時の衝撃を吸収するものとされている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態のドアトリム10は、車両パネル11にネジ12を介して取り付けられるドアトリム10であって、車両パネル11に沿って配されるトリムボード14と、トリムボード14に設けられ、車室内側に膨出する形状をなすアームレスト20と、アームレスト20の上面22aに設けられ、上方に開口するプルハンドルボックス30と、を備え、アームレスト20は、当該アームレスト20の車室内側面を構成する内側壁部21を有し、プルハンドルボックス30には、内側壁部21に対して車室外側に配され、ネジ12によって車両パネル11に取り付けられる外側壁部35が設けられており、外側壁部35には、車室内側からネジ12を挿通可能な孔部34が形成され、外側壁部35において、孔部34の下方には車室内側に張り出す外側張出部36が設けられており、外側張出部36は、当該外側張出部36の外側張出端部36aと内側壁部21との間にクリアランスC2を有しており、内側壁部21には、外側張出部36と対向状に配されるとともに車室外側に張り出す内側張出部24が設けられており、内側張出部24は、当該内側張出部24の内側張出端部24aと外側壁部35との間にクリアランスC1を有しており、外側張出部36と内側張出部24とが、ネジ12を塞き止め可能な塞止部40を構成するものとされている。
本実施形態においては、塞止部40が内側張出部24と外側張出部36とで分割構成されるから、アームレスト20が車室内側から荷重を受けて、内側壁部21が車両パネル11側に相対移動する際には、塞止部40が車両側突時における衝撃吸収性能を阻害する事態の発生を抑制できる。具体的には、塞止部40は内側張出部24と外側壁部35の間と外側張出部36と内側壁部21の間にそれぞれクリアランスC1,C2を有するから、内側張出部24と外側壁部35(外側張出部36)、または外側張出部36と内側壁部21が当接するまでの間、内側壁部21が車両パネル11側に移動する際の障害となり難い。
また、ネジ12は、孔部34の孔径より大きい外径Rを有する頭部12aを有する一方、塞止部40は、内側張出部24と外側張出部36との間に形成される間隙の最小寸法Dが頭部12aの外径Rより小さいものとされる。このため、少なくともネジ12の頭部12aが内側張出部24または外側張出部36に引っ掛かり、ネジ12を確実に塞き止めることができる。
また、外側張出部36は、外側張出端部36a側が下方に傾斜するものとされている。このため、外側張出部36が車室内外方向に押圧された場合に、その張り出し基端部から下方に向けて開き変形し易く、外側張出部36の剛性を低下させることができる。
また、内側張出部24は、当該内側張出部24の内側張出端部24aが外側張出部36の外側張出端部36aに対して上方にずれた位置に配されている。このため、内側張出部24が外側張出部36と干渉する事態の発生を抑制することができ、内側壁部24が車両パネル11側に相対移動する際の障害となり難い。
また、外側張出部36は、外側張出端部36a側が下方に傾斜するものとされるとともに、内側張出部24は、外側張出部36の外側張出端部36aより上方に配されている。このため、外側張出部36の外側張出端部36a側が下方に下がるように傾斜することに起因して、内側壁部21側に移動するネジ12を内側張出部24の内側張出端部24aで係止めし、ネジ12がそれ以上、内側壁部21側に移動することを規制することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の塞止部140においては、内側張出部124の配置が上記実施形態と相違する。
内側張出部124と外側張出部36とは、図5に示されるように、互いに対向状に配されており、内側張出部124は、内側張出端部124aが外側張出端部36aより下方に配されている。言い換えると、内側張出部124の延設方向の延長線上に、外側張出部36が配されない。
次に、ネジ12が孔部34の下方に落下した際に、塞止部140によりネジ12が塞き止められる作用について、上記実施形態と異なる点を説明する。
孔部34から落下したネジ12は、孔部34の直下に形成された外側張出部36の底面上を車室内側に向かって転がる。そして、ネジ12は、内側張出部124の上面に移動し、内側張出部124上に止まる。具体的には、内側張出部124が水平方向に延びるから、ネジ12は、台座部21aより車室外側の位置に止まることとなる。このため、作業者は、落下したネジ12を開口部23の上方から容易に取り出すことができる。
続いて、車両側突時に、ドアトリム10が変形する際の作用について、上記実施形態と異なる点を説明する。
まず、車両の側突時において、ドアトリム10は開口部23の内寸法Wが小さくなるように変形を開始し、内側張出部124は外側張出部36の下方をスライドしつつ、クリアランスC1が小さくなるように、相対的に車室外側に移動する。この間、内側張出部124の当該移動の障害となるものはない。また、外側張出部36と内側壁部21との間にもクリアランスC2が形成されているから、外側張出部36が内側壁部21に当接し、内側張出部124の当該移動の障害となることはない。
そして、内側張出部124の内側張出端部124aが外側壁部35に当接する。さらに、内側張出端部124aが外側壁部35に当接するのとほぼ同時に、外側張出部36の外側張出端部36aが内側壁部21の台座部21aに当接する。すなわち、内側張出部124が外側壁部35に当接し、外側張出部36が内側壁部21(台座部21a)に当接するまでの間、内側張出部124と外側張出部36とが内側壁部21の車室外側への移動の障害となることがない。
その状態から、さらに、内側壁部21が車室外側に移動すると、内側張出部124および外側張出部36が座屈変形し、または、その基端部から折れることとなる。
このようにして、ドアトリム10の開口部23はその内寸法Wを小さくするように変形し、車両の側突時の衝撃を吸収するものとされている。
本実施形態においては、外側張出部36は、外側張出端部36a側が下方に傾斜するものとされ、内側張出部124は、外側張出部36の外側張出端部36aより下方に配されているものとされている。このため、内側壁部21が車両パネル11側に移動する際に、内側張出部124が外側張出部36に当接し難くなり、内側張出部124と外側張出部36との当接により、内側壁部21が車両パネル11側に移動する際の障害となることを抑制することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図6によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の塞止部240においては、外側張出部236が一対の縦板部237,237と、横板部238とで分割構成されていることが上記実施形態と相違する。
プルハンドルボックス30は、図6に示されるように、プルハンドル30aの後方に、車両パネル11に沿って立設されるとともに、内側壁部21側からネジ12(固定具)を挿通可能な孔部234を有する外側壁部235を備える。なお、図6においては図示を省略するが、外側壁部235に対向するように、内側壁部21が配されており、内側壁部21には内側張出部24が設けられている。
外側壁部235は、図6に示されるように、プルハンドルカバー部31に矢印の方向からプルハンドルベース部32を組み付けることで構成されている。具体的には、プルハンドルカバー部31を車室内側に配するとともに、プルハンドルベース部32を車室外側に配することで、2重に形成されている。そして、プルハンドルカバー部31とプルハンドルベース部32には、位置を整合させて孔部234が設けられており、ネジ12が連通されるものとされている。
外側張出部236は、プルハンドルカバー部31に設けられ、上下方向に延びるとともに互いに対向状に配される一対の縦板部237,237と、プルハンドルベース部32に設けられ、一対の縦板部237,237間に跨って配される横板部238と、で分割構成されている。言い換えれば、外側張出部236は、一対の縦板部237,237と横板部238を組み合わせることで、断面視コの字状の外形をなし、上方に開口した空間を形成するものとされている。一対の縦板部237,237と横板部238とは、互いに当接しないものとされており、外側張出部236の剛性を好適に低下させる構成とされている。
続いて、車両側突時に、ドアトリム10が変形する際の作用について、上記実施形態と異なる点を説明する。
外側張出部236が内側張出部24の内側張出端部24aに当接し、または、外側張出部236が内側壁部21に当接すると、一対の縦板部237,237と横板部238とは、その基端部で折れ、または、座屈変形することとなる。一対の縦板部237,237と横板部238とは互いに連結されていないので、縦板部237の倒れる方向が車両前後方向とされるのに対し、横板部238の倒れる方向が上下方向とされる。
本実施形態によれば、縦板部237と横板部238との連結部分に角部が形成されず、外側張出部236が車室内外方向に押圧された場合に縦板部237と横板部238が折れ易い。このため、外側張出部236の剛性を低下させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、内側張出部24は内側壁部21の台座部21aに設けられるものとしたが、これに限られず、内側壁部から直接張り出す構成とされてもよい。
(2)上記した実施形態では、内側張出部24と外側張出部36とが互いに離間する構成を例示したが、これに限られず、内側張出部と外側張出部とが互いに当接するものとされてもよい。
(3)上記した実施形態では、一対の縦板部237,237と横板部238とが互いに当接しない構成を例示したが、これに限られず、一対の縦板部と横板部とが互いに当接するものとされてもよい。
(4)上記した実施形態では、内側張出部24は水平方向に延びるものとしたが、これに限られず、例えば、内側張出部はその内側張出端部側が下方に傾斜するものとしてもよい。
(5)上記した実施形態では、外側張出部36の外側張出端部36aが下方に傾斜するものとしたが、これに限られず、例えば、外側張出部は水平方向に延びるものとしてもよい。
(6)上記した実施形態1では、内側張出部24と外側張出部36は、断面視U字状をなすものとしたが、これに限られず、その形状は適宜変更可能である。
10…ドアトリム、11…車両パネル、12…ネジ(固定具)、12a…頭部、20…アームレスト(アームレスト部)、21…内側壁部、22a…アームレストの上面、24,124…内側張出部、24a,124a…内側張出端部(内側張出部の張り出し端)、30…プルハンドルボックス(プルハンドル部)、31…プルハンドルカバー部(一方の部品)、32…プルハンドルベース部(他方の部品)、34,234…孔部、35,235…外側壁部、36,236…外側張出部、36a…外側張出端部(外側張出部の張り出し端)、40,140,240…塞止部、237…縦板部、238…横板部

Claims (5)

  1. 車両パネルに固定具を介して取り付けられるドアトリムであって、
    前記車両パネルに沿って配されるトリム本体部と、
    前記トリム本体部に設けられ、車室内側に膨出する形状をなすアームレスト部と、
    前記アームレスト部の上面に設けられ、上方に開口するプルハンドル部と、を備え、
    前記アームレスト部は、当該アームレスト部の車室内側面を構成する内側壁部を有し、
    前記プルハンドル部には、前記内側壁部に対して車室外側に配され、前記固定具によって前記車両パネルに取り付けられる外側壁部が設けられており、
    前記外側壁部には、車室内側から前記固定具を挿通可能な孔部が形成され、
    前記外側壁部において、前記孔部の下方には車室内側に張り出す外側張出部が設けられており、
    前記外側張出部は、当該外側張出部の張り出し端と前記内側壁部との間にクリアランスを有しており、
    前記内側壁部には、前記外側張出部と対向状に配されるとともに車室外側に張り出す内側張出部が設けられており、
    前記内側張出部は、当該内側張出部の張り出し端と前記外側壁部との間にクリアランスを有しており、
    前記外側張出部と前記内側張出部とが、前記固定具を塞き止め可能な塞止部を構成し、
    前記外側張出部と前記内側張出部のうち少なくともいずれか一方は、その張り出し端側が下方に傾斜するものとされることを特徴とするドアトリム。
  2. 前記固定具は、前記孔部の孔径より大きい外径を有する頭部を有し、
    前記塞止部は、前記外側張出部と前記内側張出部との間に形成される間隙の最小寸法が前記頭部の外径より小さいものとされることを特徴とする請求項1に記載のドアトリム。
  3. 前記内側張出部は、当該内側張出部の張り出し端が前記外側張出部の張り出し端に対して上下方向においてずれた位置に配されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアトリム。
  4. 前記外側張出部は、当該外側張出部の張り出し端側が下方に傾斜するものとされ、
    前記内側張出部は、前記外側張出部の張り出し端より下方に配されていることを特徴とする請求項3に記載のドアトリム。
  5. 前記プルハンドル部は2つの部品で構成されており、
    前記外側張出部は、前記2つの部品のうち一方の部品に設けられ、上下方向に延びるとともに互いに対向状に配される一対の縦板部と、前記2つの部品のうち他方の部品に設けられ、前記一対の縦板部間に跨って配される横板部と、で分割構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドアトリム。
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