JP5851606B2 - 荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造 - Google Patents

荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5851606B2
JP5851606B2 JP2014521413A JP2014521413A JP5851606B2 JP 5851606 B2 JP5851606 B2 JP 5851606B2 JP 2014521413 A JP2014521413 A JP 2014521413A JP 2014521413 A JP2014521413 A JP 2014521413A JP 5851606 B2 JP5851606 B2 JP 5851606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission member
load
load transmission
mounting plate
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014521413A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013187490A1 (ja
Inventor
長谷川 隆洋
隆洋 長谷川
達也 関根
達也 関根
敦 玉田
敦 玉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Toyota Motor Corp
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Toyota Motor Corp
Toyota Motor East Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc, Toyota Motor Corp, Toyota Motor East Japan Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2014521413A priority Critical patent/JP5851606B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5851606B2 publication Critical patent/JP5851606B2/ja
Publication of JPWO2013187490A1 publication Critical patent/JPWO2013187490A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/04Doors arranged at the vehicle sides
    • B60J5/042Reinforcement elements
    • B60J5/0451Block or short strip-type elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/04Doors arranged at the vehicle sides
    • B60J5/042Reinforcement elements
    • B60J5/0422Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires
    • B60J5/0423Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires characterised by position in the lower door structure
    • B60J5/0427Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires characterised by position in the lower door structure the elements being arranged along the lower edge of door
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/04Doors arranged at the vehicle sides
    • B60J5/042Reinforcement elements
    • B60J5/0422Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires
    • B60J5/0438Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires characterised by the type of elongated elements
    • B60J5/0443Beams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J5/00Doors
    • B60J5/04Doors arranged at the vehicle sides
    • B60J5/042Reinforcement elements
    • B60J5/0456Behaviour during impact
    • B60J5/0458Passive coupling of the reinforcement elements to the door or to the vehicle body
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/12Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members
    • F16F7/121Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members the members having a cellular, e.g. honeycomb, structure

Description

本発明は、パネル部材に取付けられる荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造に関する。
車両、特に自動車では、車体側面からの衝突、所謂側突に対して、車体外部からの荷重を車体内側へ伝達する荷重伝達部材が設けられている。
例えば、特許文献1では、自動車のドアに設けられたドアパネル部材に荷重伝達部材(衝撃吸収部材)を固定し、該荷重伝達部材の第1衝撃吸収部をドアパネル部材の車内側に突出させ、該荷重伝達部材の第2衝撃吸収部をドアパネル部材の車外側に突出させている。また、第1衝撃吸収部より第2衝撃吸収部を脆弱とすることで、車内側よりも車外側で高い衝撃吸収力を得るようにしている。
また、特許文献2では、荷重伝達部材(側突パッド)が、車室ドアのアウタパネルとインナパネルとの間に配置したアウタ側パッドと、このアウタ側パッドに設けた中空部に一部を挿入させた状態で、インナパネルとドアトリムとの間に配置したインナ側パッドと、からなっている。
特開2011−21673号公報 特開2009−196434号公報
本発明は、汎用性が高い荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造を提供する。
本発明の第1の態様は、パネル部材に取付けられる第1取付板と、前記第1取付板の一方の面から立設した複数の第1リブと、前記第1取付板から立設し前記第1リブを包囲する第1包囲壁と、を備えた荷重を伝達する第1荷重伝達部材と、前記第1取付板に重ねられる第2取付板と、前記第2取付板の一方の面から立設した複数の第2リブと、前記第2取付板から立設し前記第2リブを包囲する第2包囲壁と、を備えた荷重を伝達する第2荷重伝達部材と、前記第1取付板と前記第2取付板とに設けられ、前記第1取付板と前記第2取付板とを係合させるための係合構造と、前記第1取付板と前記第2取付板との一方に形成され、前記第1取付板と前記第2取付板との他方のリブ同士や他方のリブと包囲壁とで形成される隙間に嵌合されるずれ防止突起と、を有する荷重伝達部材を提供する。
上記の態様では、荷重伝達部材が第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とを有しており、第1荷重伝達部材の第1取付板と第2荷重伝達部材の第2取付板とに設けられた係合構造によって、第1取付板と第2取付板とが係合される。
このため、他車両や他部位へ荷重伝達部材を取付ける場合には、荷重伝達部材を取付ける部位に対応して、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とのうちの一方を共通とし、他方の形状を変えることで対応可能となる場合がある。この結果、他車両や他部位へ使用する場合に、荷重伝達部材の全体形状を見直す必要がなく汎用性が高い。
また、上記の態様では、第1取付板と第2取付板との一方に形成されたずれ防止突起が、第1取付板と第2取付板との他方に形成されリブ同士や他方に形成されたリブと包囲壁とで形成される隙間に嵌合される。このため、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とが第1取付板と第2取付板の面内方向に沿った方向へ相対移動するのを防止できる。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様において、前記係合構造は、前記第1取付板において前記第1包囲壁の外側まで延びた第1フランジ部と、前記第2取付板において前記第2包囲壁の外側まで延び、前記第1フランジ部と重なる第2フランジ部と、に形成されていてもよい。
上記の態様では、第1取付板において第1包囲壁の外側まで延びた第1フランジ部と、第2取付板において第2包囲壁の外側まで延びた第2フランジ部と、に係合構造がそれぞれ形成されている。そして、第1フランジ部と第2フランジ部とを重ねることで、係合構造により第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とが係合される。このため、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とを簡単に一体化できる。
本発明の第3の態様は、本発明の第2の態様において、前記係合構造は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の一方に設けられた係合爪と、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の他方に設けれ、前記係合爪と係合する係合部と、からなってもよい。
上記の態様では、第1フランジ部と第2フランジ部の一方に設けられた係合爪と、第1フランジ部と第2フランジ部の他方に設けられた係合部とが係合する。このため、係合爪と係合部とによって、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とを瞬時に一体化できる。
本発明の第4の態様は、本発明の第2または第3の態様において、前記第1フランジ部に前記パネル部材に取付けるための第1取付孔が形成され、前記第2フランジ部に前記パネル部材に取付けるための第2取付孔が形成されており、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを重ねることで前記第1取付孔と前記第2取付孔とが互いに一致すると共に、重ねられた前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の片面から前記第1取付孔と前記第2取付孔に挿入される取付部材を有してもよい。
上記の態様では、第1フランジ部と第2フランジ部とを重ねることで、第1フランジ部に形成された第1取付孔と第2フランジ部に形成された第2取付孔とが互いに一致する。このため、重ねられた第1フランジ部と第2フランジ部の片面から第1取付孔と第2取付孔に取付部材を挿入できる。この結果、重ねられた第1フランジ部と第2フランジ部の片側の面からの作業のみで荷重伝達部材をパネル部材に容易に取り付けることができる。
本発明の第5の態様は、本発明の第4の態様において、前記第1取付孔と前記第2取付孔とに挿入されると開く係合部を備え、前記パネル部材に形成された取付孔に固定される前記取付部材によって、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが重なった状態に保持されてもよい。
上記の態様では、第1取付孔と第2取付孔とに挿入された取付部材の係合部が開くことで、第1フランジ部と第2フランジ部とが重なった状態に保持される。このため、荷重伝達部材をパネル部材に固定する際に、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とが位置ずれするのを防止できる。
本発明の第の態様は、本発明の第1〜第の何れか1つの態様において、前記第1包囲壁で包囲された前記第1リブの先端に設けられ、前記第1リブと前記第1包囲壁とで形成される隙間を塞ぐ第1端面壁部と、前記第2包囲壁で包囲された前記第2リブの先端に設けられ、前記第2リブと前記第2包囲壁とで形成される隙間を塞ぐ第2端面壁部と、の少なくとも一方を有してもよい。
上記の態様では、第1包囲壁で包囲された第1リブの先端に設けられ、第1リブと第1包囲壁とで形成される隙間を塞ぐ第1端面壁部と、第2包囲壁で包囲された第2リブの先端に設けられ、第2リブと第2包囲壁とで形成される隙間を塞ぐ第2端面壁部と、の少なくとも一方を有する。このため、荷重伝達部材に荷重を伝達する構造物等に第1端面壁部又は第2端面壁部を当接させることで、構造物からの荷重を効果的に伝達することができる。
本発明の第の態様は、本発明の第6の態様において、前記パネル部材が自動車用ドアのパネルであってもよい。
上記の態様では、パネル部材が自動車用ドアのパネルであるため、他の自動車用ドアへ荷重伝達部材を取付ける場合には、荷重伝達部材を取付ける部位に対応して、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とのうちの一方を共通とし、他方の形状を変えることで対応可能となる場合がある。この結果、他の自動車用ドアへ使用する場合に、荷重伝達部材の全体形状を見直す必要がなく汎用性が高い。
本発明の第の態様は、本発明の第1〜第の何れか1つの態様において、前記第1リブと前記第2リブとは、互いに重なる位置に設けられていてもよい。
上記の態様では、第1リブと第2リブとは、互いに重なる位置に設けられているため、荷重を効果的に伝達することができる。
本発明の第の態様は、本発明の第の態様において、前記自動車用ドアのパネルにはインパクトビームが取り付けられており、前記パネルの車外側に位置する前記第2荷重伝達部材における前記第2取付板の反対側の端部には、取付状態において前記インパクトビームとの干渉を防止するための凹部が形成されていてもよい。
上記の態様では、自動車用ドアのパネルの車外側に位置する第2荷重伝達部材における第2取付板の反対側の端部に形成した凹部によって、自動車用ドアへの取付状態において第2荷重伝達部材とインパクトビームとの干渉を防止することができる。
本発明の第10の態様は、本発明の第の態様において、前記凹部の底部に前記第2端面壁部が形成されていてもよい。
上記の態様では、衝突体が自動車用ドアへ車幅方向外側から車幅内側方向へ向かって衝突した際に、インパクトビームが凹部の底部に形成された第2端面壁部に当接することで、インパクトビームからの荷重を効果的に伝達することができる。
本発明の第11の態様は、本発明の第の態様において、前記凹部の第2端面壁部における前記インパクトビームの下方となる下部は、前記インパクトビームの上方となる上部に比べて突出高さが低い突起形状となっていてもよい。
上記の態様では、衝突体が自動車用ドアへ車幅方向外側から車幅内側方向へ向かって衝突した際に、突起形状となった第2荷重伝達部材の下部によって、インパクトビームが、荷重伝達部材に対して下方へ移動するのを防止できる。
本発明の第12の態様は、本発明の第1〜第11の何れか1つの態様の荷重伝達部材を自動車用ドアのパネルに取り付ける自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造において、
前記第1荷重伝達部材と前記第2荷重伝達部材とを一体とした荷重伝達部材を、前記自動車用ドアの内側から前記パネルに形成した開口部へ挿入して前記パネルに取り付けた自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造を提供する。
上記の態様では、本発明の第1〜第11の何れか1つの態様の荷重伝達部材を自動車用ドアのパネルに取り付けているため、自動車用ドアにおいて前述した如き作用効果を成し遂げる。
本発明の第13の態様は、本発明の第12の態様において、前記荷重伝達部材を前記第2荷重伝達部材の凹部を介して、前記パネルに取り付けられたインパクトビームと車体内部に配置されたアンダー側のリインフォースメントの間に配置してもよい。
上記の態様では、衝突体が自動車用ドアへの車幅方向外側から車幅内側方向に向かって衝突した場合に、第2荷重伝達部材の凹部を介して、荷重伝達部材をインパクトビームと車体内部に配置されたアンダー側のリインフォースメントに荷重を伝達することができる。
本発明の第1の態様は、上記構成としたので、汎用性を高くすることができる。また、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材との相対移動を防止することができる。
本発明の第2の態様は、上記構成としたので、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とを簡単に一体化できる。
本発明の第3の態様は、上記構成としたので、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とを瞬時に一体化できる。
本発明の第4の態様は、上記構成としたので、重ねられたフランジ部の片側の面からの作業のみで荷重伝達部材をパネル部材に取り付けることができる。
本発明の第5の態様は、上記構成としたので、パネル部材に固定する際に、第1荷重伝達部材と第2荷重伝達部材とが位置ずれするのを防止できる。
本発明の第の態様は、上記構成としたので、荷重を効果的に伝達することができる。
本発明の第の態様は、上記構成としたので、自動車用ドアに取り付ける場合の汎用性を高くすることができる。
本発明の第の態様は、上記構成としたので、荷重を効果的に伝達することができる。
本発明の第の態様は、上記構成としたので、自動車用ドアへの取付状態において第2荷重伝達部材とインパクトビームとの干渉を防止することができる。
本発明の第10の態様は、上記構成としたので、インパクトビームからの荷重を効果的に伝達することができる。
本発明の第11の態様は、上記構成としたので、インパクトビームが、荷重伝達部材に対して下方へ移動するのを防止できる。
本発明の第12の態様は、上記構成としたので、自動車用ドアにおいて前述した如き効果を成し遂げる。
本発明の第13の態様は、上記構成としたので、衝突体が自動車用ドアへの車幅方向外側から車幅内側方向に向かって衝突した場合に、第2荷重伝達部材の凹部を介して、荷重伝達部材をインパクトビームと車体内部に配置されたアンダー側のリインフォースメントに荷重を伝達することができる。
本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材を示す側面図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第1荷重伝達部材を示す第1取付板側から見た斜視図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第1荷重伝達部材を示す第1取付板と反対側から見た斜視図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第2荷重伝達部材を示す第2取付板側から見た斜視図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第2荷重伝達部材を示す第2取付板と反対側から見た斜視図である。 図1の6−6断面線に沿った断面図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第1荷重伝達部材を示す第1取付板と反対側から見た平面図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第1荷重伝達部材を示す第1取付板側から見た平面図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第2荷重伝達部材を示す第2取付板側から見た平面図である。 本発明の第1施形態に係る荷重伝達部材の第2荷重伝達部材を示す第2取付板と反対側から見た平面図である。 本実施の第1施形態に係る荷重伝達部材が取付けられたサイドドアを示す車体前後方向から見た断面図である。 本実施の第1施形態に係る荷重伝達部材が取付けられたサイドドアの荷重伝達部材が荷重を受けた状態を示す車体前後方向から見た断面図である。 本実施の第1施形態に係る荷重伝達部材が取付けられたサイドドアの側面図である。 本実施の第2施形態に係る荷重伝達部材を示す図6に対応する側断面図である。 本実施の第3施形態に係る荷重伝達部材を示す図6に対応する側断面図である。
(第1実施形態)
次に、本発明の荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造の第1実施形態を図1〜図13に従って説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、一部図面に示す矢印UPは車体上方、INは車幅内側方向、FRは車体前方を示す。
図13に示すように、自動車車体10の後側部にはリヤサイドドア12が設けられている。また、リヤサイドドア12の内部には、図示しない乗員着座用シートの座部に対応する位置にインパクトビーム14と荷重伝達部材18とが取付けられている。インパクトビーム14は長尺状となっており、前端部14Aがリヤサイドドア12の前端部に、後端部14Bがリヤサイドドア12の後端部にそれぞれ固定されている。
図11に示すように、リヤサイドドア12は、車外側に設けられたアウタパネル12Aと、車内側に設けられたパネル部材としてのインナパネル12B(パネル部材)とを備えている。また、アウタパネル12Aの周縁部とインナパネル12Bの周縁部とは溶接などにより互いに結合されている。なお、アウタパネル12Aとインナパネル12Bとの間には、空間が形成されており、インナパネル12Bの車室側にはドア内装材(ドアトリム)13が取り付けられている。また、インパクトビーム14の両端部を除く中間部14Cは円筒形状となっており、リヤサイドドア12のアウタパネル12Aの裏面に沿って配設されている。
図12に示すように、他車両等の衝突体Kがリヤサイドドア12に車幅方向外側から車幅内側方向(図12の矢印A方向)へ向かって衝突した場合には、インパクトビーム14によってリヤサイドドア12の車室内側方向への変形を抑制できると共に、荷重伝達部材18よって衝突による荷重をリヤサイドドア12の車体内側に配置されたアンダ側のリインフォースメント15等に伝達できるようになっている。
(荷重伝達部材の構成)
次に、荷重伝達部材18の構成について説明する。
図11に示すように、荷重伝達部材18は、第1荷重伝達部材としての内側荷重伝達部材20(第1荷重伝達部材)と、第2荷重伝達部材としての外側荷重伝達部材22(第2荷重伝達部材)とを備えている。また、内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とは別部材となっている。
図2及び図3に示すように、内側荷重伝達部材20の一端には第1取付板としての取付板24(第1取付板)が設けられており、取付板24は多角形状の板部となっている。また、取付板24の一方の面からは複数の第1のリブとしてのリブ26(第1リブ)と、第1の包囲壁としての包囲壁28(第1包囲壁)とが立設しており、包囲壁28が複数のリブ26を包囲している。より具体的に説明すると、包囲壁28は五角形状となっており、包囲壁28の内側に複数のリブ26が格子状に配列されている。また、リブ26の高さは包囲壁28の高さと同じになるように形成されており、リブ26の先端面は包囲壁28の先端面と面一となっている。
図4及び図5に示すように、外側荷重伝達部材22の一端には第2取付板としての取付板34(第2取付板)が設けられており、取付板34は内側荷重伝達部材20の取付板24と同形状の板部となっている。また、取付板34の一方の面からは複数の第2のリブとしてのリブ36(第2リブ)と、第2の包囲壁としての包囲壁38(第2包囲壁)とが立設しており、包囲壁38が複数のリブ36を包囲している。より具体的に説明すると、外側荷重伝達部材22の包囲壁38は内側荷重伝達部材20の包囲壁28と同形の五角形状となっており、包囲壁38の内側に複数のリブ36が格子状に配列されている。また、リブ36の高さは包囲壁38の高さと同じになるように形成されており、リブ36の先端面は包囲壁38の先端面と面一となっている。
図1に示すように、外側荷重伝達部材22における取付板34と反対側の端部には、リヤサイドドア12への取付状態において、インパクトビーム14(図11参照)との干渉を防止するための凹部30が形成されている。
図5に示すように、外側荷重伝達部材22における凹部30の底部には、包囲壁38で包囲されたリブ36の先端に設けられ、リブ36と包囲壁38とで形成される隙間を塞ぐ第2端面壁部としての端面壁部41(第2端面壁部)が形成されている。また、端面壁部41はリヤサイドドア12へ取り付けた状態で車体の前後方向となる方向の中央部が頂部41Aとなった傾斜面となっている。
なお、外側荷重伝達部材22における端面壁部41から突出し、且つインパクトビーム14(図11参照)の上方となる上部22Aは、リブ36とリブ36を取り囲む包囲壁38とを備えた菱形状となっている。一方、外側荷重伝達部材22における端面壁部41から突出し、インパクトビーム14の下方となる下部22Bは、上部22Aに比べて端面壁部41からの突出高さが低く、且つ断面も小さい突起形状となっている。
図6に示すように、内側荷重伝達部材20のリブ26と外側荷重伝達部材22のリブ36は、互いに重なる位置に同じ本数設けられており、リブ26の肉厚はリブ36の肉厚と略同一となっている。
図7に示すように、内側荷重伝達部材20におけるリブ26同士が互いに交差する箇所や、リブ26と包囲壁28とが交差する箇所の一部には、円柱部26Aや半円柱部28Aが設けられている。これらの円柱部26Aや半円柱部28Aは、内側荷重伝達部材20を金型(図示省略)から離型させるときに、金型から突出する突出しピンを受けるため、リブ26や包囲壁28の他の部分よりも肉厚となるようにしたものであるが、このような円柱部26Aや半円柱部28Aを設けることで、リブ26自体や包囲壁28自体を補強することができるようになっている。
図9に示すように、外側荷重伝達部材22におけるリブ36同士が互いに交差する箇所や、リブ36と包囲壁38とが交差する箇所の一部には、円柱部36Aや半円柱部38Aが設けられている。これらの円柱部36Aや半円柱部38Aは、外側荷重伝達部材22を金型(図示省略)から離型させるときに、金型から突出する突出しピンを受けるため、リブ36や包囲壁38の他の部分よりも肉厚となるようにしたものであるが、このような円柱部36Aや半円柱部38Aを設けることで、リブ36自体や包囲壁38自体を補強することができるようになっている。
図7に示すように、内側荷重伝達部材20の取付板24において包囲壁28の外側まで延びた部位は第1フランジ部としてのフランジ部24A(第1フランジ部)となっている。一方、図10に示すように、外側荷重伝達部材22の取付板34において包囲壁38の外側まで延びた部位は第2フランジ部としてのフランジ部34A(第2フランジ部)となっている。そして、図1に示すように、内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aと、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aとが重なるようになっている。
図7及び図8に示すように、内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aにおける長手方向(図面左右方向)の両端部の4箇所の角部には、それぞれ第1取付孔としての取付孔40(第1取付孔)が形成されている。これらの取付孔40は円形となっており、荷重伝達部材18をインナパネル12Bに取り付けるための取付孔となっている。
図9及び図10に示すように、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aにおける長手方向(図面左右方向)の両端部の4箇所の角部には、それぞれ第2取付孔としての取付孔42(第2取付孔)が形成されている。これらの取付孔42は円形となっており、荷重伝達部材18をインナパネル12Bに取り付けるための取付孔となっている。
図1に示すように、内側荷重伝達部材20の取付孔40と、外側荷重伝達部材22の取付孔42とには、それぞれ取付部材としてのスクリュウグロメット50(取付部材)が挿入可能となっている。また、スクリュウグロメット50には、係合部としての頭部50A(係合部)と、頭部50Aから突出され、スクリュウグロメット50の径方向へ弾性変形可能な一対の係合部としての係合片50B(係合部)が設けられている。従って、スクリュウグロメット50が内側荷重伝達部材20側から取付孔40、42にそれぞれ挿入され、一対の係合片50Bが開くことで、フランジ部24Aとフランジ部34Aとがスクリュウグロメット50の頭部50Aと係合片50Bとによって挟持され重なった状態に保持されるようになっている。
一方、インナパネル12Bには、外側荷重伝達部材22の包囲壁38に対応した六角形状の開口部54が形成されており、開口部54に外側荷重伝達部材22の包囲壁38が挿入可能となっている。なお、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aの外形は開口部54よりも大きく形成されており、外側荷重伝達部材22の包囲壁28が開口部54へ挿入された状態で、インナパネル12Bの開口部54の周辺部に、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aが面接触するようになっている。
なお、図10に二点鎖線で示すように、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aにおける包囲壁38の外周部にシール部材55を予め貼り付けることで、フランジ部34Aとインナパネル12Bの開口部54の周辺部との間をシール部材55によってシールすることができるようになっている。
図1に示すように、インナパネル12Bにおける開口部54の近傍には、内側荷重伝達部材20の取付孔40と対応する4箇所に取付孔56がそれぞれ形成されている。これらの取付孔56にはスクリュウグロメット50の係合片50Bが挿入可能とされている。また、係合片50Bは、スクリュウグロメット50に螺合されるタッピングスクリュウ52の呼び径よりも狭幅となっている。従って、取付孔56へ係合片50Bが挿入された状態で、スクリュウグロメット50へ頭部50A側からタッピングスクリュウ52をねじ込むと係合片50Bが拡幅するようになっている。これにより、取付孔56の周辺部に係合片50Bが係合され、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aと係合片50Bとの間でインナパネル12Bが挟持され、荷重伝達部材18が抜け止めされるようになっている。つまり、荷重伝達部材18がインナパネル12Bに固定されるようになっている。
図8に示すように、内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aには、係合構造である係合部としての係合孔58、60(係合構造、係合部)が形成されている。係合孔58、60は、フランジ部24Aの対角線上となる位置にそれぞれ形成されており、隣接する2つの取付孔40の中央部にそれぞれ形成されている。また、一方の係合孔58は矩形孔となっており、他方の係合孔60は円形孔となっている。
図9に示すように、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aには、係合構造である係合爪62、64(係合構造)が、リブ36及び包囲壁38と逆方向へ向かって突出形成されている。係合爪62、64は、フランジ部34Aの対角線上となる位置に2箇所形成されており、隣接する2つの取付孔42の中央部にそれぞれ形成されている。また、一方の係合爪62の軸方向から見た形状は円形となっており、他方の係合爪64の軸方向から見た形状は矩形となっている。従って、内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aと外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aとを重ね合わせることで、係合爪62が係合孔60に挿入され係合されると共に、係合爪64が係合孔58に挿入され係合されるようになっている。この結果、荷重伝達部材18を構成する内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とが一体になる。
図2に示すように、内側荷重伝達部材20の取付板24における包囲壁28が形成された面と反対側の面には、ずれ防止突起68が複数形成されている。また、これらのずれ防止突起68は、直交する2枚の壁部68Aで構成されており、ずれ防止突起68の各壁部68Aの先端角部68Bは傾斜面となっている。
図6に示すように、内側荷重伝達部材20のずれ防止突起68は、外側荷重伝達部材22のリブ36と包囲壁38とで形成される隙間に嵌合可能となっている。このため、内側荷重伝達部材20のずれ防止突起68を外側荷重伝達部材22のリブ36と包囲壁38とで形成される隙間に嵌合させることで、内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とが取付板24、34の面内方向に沿って相対移動することを防止できるようになっている。また、ずれ防止突起68の各壁部68Aの先端角部68Bが傾斜面となっているため、ずれ防止突起68を外側荷重伝達部材22のリブ36と包囲壁38とで形成される隙間に嵌合し易くなっている。
なお、図2に示す符号70は外側荷重伝達部材22のフランジ部24Aに形成された円孔を示しており、これらの円孔70に図4に符号72で示す外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aに形成されたピンが挿入可能となっている。また、図3に示す符号74は内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aと包囲壁28とを連結するリブを示している。
(作用・効果)
次に、荷重伝達部材18の作用と効果について説明する。
図1に示すように、本実施形態では、荷重伝達部材18が内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とを有している。また、内側荷重伝達部材20における取付板24のフランジ部24Aに設けられた係合孔58、60と、外側荷重伝達部材22における取付板34のフランジ部34Aに設けられた係合爪62、64とを係合することによって、内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とが係合され一体となる。
このため、例えば、他車両のリヤサイドドアや、リヤサイドドア12以外のフロントサイドドア等の他のドアに荷重伝達部材18を取付ける場合には、荷重伝達部材18を取付ける部位に存在するインパクトビーム14等の部材に応じて、内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とのうちの一方を共通とし、他方の形状を変えることで対応可能となる場合がある。この結果、荷重伝達部材18の全体形状を見直す必要がなく汎用性が高い。従って、異なる車体における内側荷重伝達部材20又は外側荷重伝達部材22の部品共通化が可能となると共に、荷重伝達部材18の寸法自由度、型抜き方向の自由度等も向上する。
また、本実施形態の荷重伝達部材18をリヤサイドドア12のインナパネル12Bに取付ける際には、内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とが予め一体化された荷重伝達部材18を、ドア組立て工程において、リヤサイドドア12の内側からインナパネル12Bの開口部54へ挿入する。そして、インナパネル12Bの開口部54の周辺部に、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aを面接触させる。このとき、重ねられた内側荷重伝達部材20の取付孔40と外側荷重伝達部材22の取付孔42とに予め装着したスクリュウグロメット50をインナパネル12Bの取付孔56に挿入する。その後、リヤサイドドア12の内側からスクリュウグロメット50へタッピングスクリュウ52をねじ込むことで荷重伝達部材18をインナパネル12Bに固定できる。
このため、荷重伝達部材18をリヤサイドドア12の内側からの片面作業のみでインナパネル12Bに取り付けることができる。この結果、組付け作業性が向上する。
また、本実施形態の荷重伝達部材18では、内側荷重伝達部材20の複数のリブ26及び包囲壁28と、外側荷重伝達部材22の複数のリブ36及び包囲壁38とが同一方向となる車幅方向へ延びているため、製造が容易である。また、図12に示すように、他車両等の衝突体Kがリヤサイドドア12に車幅方向外側から車幅方向内側方向(図12の矢印A方向)へ向かって衝突した際には、外側荷重伝達部材22と内側荷重伝達部材20とで、高い荷重伝達力を得ることができる。このため、車体外部からの荷重をリヤサイドドア12の車体内側に配置されたアンダ側のリインフォースメント15等に効果的に伝達することができる。
また、本実施形態の荷重伝達部材18では、内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aに係合孔58、60が形成されており、外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aに係合爪62、64が形成されている。このため、内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aと外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aとを重ねることで、係合孔58、60と係合爪62、64とにより内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とが係合される。このため、内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とを簡単にそして瞬時に一体化できる。
また、本実施形態では、荷重伝達部材18をインナパネル12Bに固定するためのスクリュウグロメット50の頭部50Aと係合片50Bとによって、内側荷重伝達部材20のフランジ部24Aと外側荷重伝達部材22のフランジ部34Aとが挟持される。このため、荷重伝達部材18をインナパネル12Bに固定する際に、内側荷重伝達部材20と外側荷重伝達部材22とが位置ずれするのを防止できる。
また、本実施形態の荷重伝達部材18では、内側荷重伝達部材20のずれ防止突起68を外側荷重伝達部材22のリブ36と包囲壁38とで形成される隙間に挿入し嵌合させることができる。このため、荷重伝達部材18の外側荷重伝達部材22に荷重が作用した際に、外側荷重伝達部材22と内側荷重伝達部材20とが取付板34、24の面内方向に沿って相対移動することを防止できる。また、ずれ防止突起68の各壁部68Aの先端角部68Bが傾斜面となっている。このため、ずれ防止突起68を外側荷重伝達部材22のリブ36と包囲壁38とで形成される隙間に挿入し易い。
また、本実施形態の荷重伝達部材18では、外側荷重伝達部材22における凹部30の底部に端面壁部41が形成されている。このため、図12に示すように、他車両等の衝突体Kがリヤサイドドア12に車幅方向外側から車幅内側方向(図12の矢印A方向)へ向かって衝突した際に、インパクトビーム14が端面壁部41に当接することで、インパクトビーム14からの荷重を効果的に伝達することができる。
また、本実施形態の荷重伝達部材18では、他車両等の衝突体Kがリヤサイドドア12に車幅方向外側から車幅内側方向(図12の矢印A方向)へ向かって衝突した場合には、外側荷重伝達部材22の下部22Bによって、インパクトビーム14が、荷重伝達部材18に対して下方へ移動するのを防止できる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、複数のリブ26及びリブ36をそれぞれ格子状に配列したが、予め設定された荷重伝達力を得ることができれば良いため、必ずしも格子状に配列する必要はない。
例えば、図示はしないが、複数のリブ26及びリブ36が六角形状(ハニカム形状)を成すように配置しても良い。また、必ずしも全てのリブを互いに連結させる必要はなく、複数本ずつ連結させても良いし、複数のリブがそれぞれ独立した状態で設けられても良い。また、ここでは、包囲壁28、38を五角形状に形成したが、リブ26、36をそれぞれ包囲すれば良いため、必ずしも五角形状である必要はなく、丸形であっても良い。
また、図14に示す第2実施形態のように、外側荷重伝達部材22のリブ36の肉厚(T2)を内側荷重伝達部材20のリブ26の肉厚(T1)よりも薄くする(T2<T1)ことで、リブ26よりもリブ36の強度を低くして、内側荷重伝達部材20よりも外側荷重伝達部材22の荷重伝達力が高くなるようにしても良い。
また、図15に示す第3実施形態のように、内側荷重伝達部材20のリブ26よりも外側荷重伝達部材22のリブ36の本数を少なくすることで、内側荷重伝達部材20よりも外側荷重伝達部材22の強度を低くして、内側荷重伝達部材20よりも外側荷重伝達部材22の荷重伝達力が高くなるようにしても良い。さらに、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせても良い。
また、図示を省略したが、リブ26、36及び包囲壁28、38の肉厚を階段状に形成して、段階的に荷重伝達力が変わるようにしても良い。これにより、荷重伝達力を段階的にコントロールすることができる。
また、上記各実施形態では、係合構造として係合爪62、64と、係合部の一例の係合孔58、60とを使用したが、係合部は係合孔に代えて切欠等の他の係合部でもよく、係合構造は係合爪と係合部以外の他の係合構造を使用してもよい。
また、上記各実施形態では、内側荷重伝達部材20の取付板24のフランジ部24Aに係合孔58、60を形成し、外側荷重伝達部材22の取付板34のフランジ部34Aに係合爪62、64を形成したが、これに代えて、内側荷重伝達部材20の取付板24のフランジ部24Aに係合爪を形成し、外側荷重伝達部材22の取付板34のフランジ部34Aに係合孔を形成した構成としてもよい。また、取付板24、34のフランジ部24A、34A以外の部位に、係合構造を設けた構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、取付部材としてのスクリュウグロメット50によって、荷重伝達部材18をインナパネル12Bに固定したが、スクリュウグロメット50に代えて、ピングロメット等の他のグロメットを使用してもよい。また、グロメット以外の取付部材によって、荷重伝達部材18をインナパネル12Bに固定してもよい。
また、上記各実施形態では、内側荷重伝達部材20にずれ防止突起68を形成したが、これに代えて外側荷重伝達部材22にずれ防止突起を形成し、内側荷重伝達部材20におけるリブ26と包囲壁28とで形成される隙間に挿入可能としてもよい。
また、上記各実施形態では、第2荷重伝達部材としての外側荷重伝達部材22に、包囲壁38で包囲されたリブ36の先端に設けられ、リブ36と包囲壁38とで形成される隙間を塞ぐ第2端面壁部としての端面壁部41を形成したが、成形が可能であれば、第1荷重伝達部材としての内側荷重伝達部材20に、包囲壁28で包囲されたリブ26の先端に設けられ、リブ26と包囲壁28とで形成される隙間を塞ぐ第1端面壁部としての端面壁部を形成してもよい。
また、本発明の荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造は、車体のリヤサイドドア12以外にフロントサイドドア等の他のドアにも適用可能であると共に、ドア以外に車体のサイドパネル等の他のパネル部材にも適用可能である。また、自動車車体以外のパネル部材にも適用可能である。

Claims (13)

  1. パネル部材に取付けられる第1取付板と、前記第1取付板の一方の面から立設した複数の第1リブと、前記第1取付板から立設し前記第1リブを包囲する第1包囲壁と、を備えた荷重を伝達する第1荷重伝達部材と、
    前記第1取付板に重ねられる第2取付板と、前記第2取付板の一方の面から立設した複数の第2リブと、前記第2取付板から立設し前記第2リブを包囲する第2包囲壁と、を備えた荷重を伝達する第2荷重伝達部材と、
    前記第1取付板と前記第2取付板とに設けられ、前記第1取付板と前記第2取付板とを係合させるための係合構造と、
    前記第1取付板と前記第2取付板との一方に形成され、前記第1取付板と前記第2取付板との他方のリブ同士や他方のリブと包囲壁とで形成される隙間に嵌合されるずれ防止突起と、
    を有する荷重伝達部材。
  2. 前記係合構造は、前記第1取付板において前記第1包囲壁の外側まで延びた第1フランジ部と、前記第2取付板において前記第2包囲壁の外側まで延び、前記第1フランジ部と重なる第2フランジ部と、に形成されている請求項1に記載の荷重伝達部材。
  3. 前記係合構造は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の一方に設けられた係合爪と、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の他方に設けれ、前記係合爪と係合する係合部と、からなる請求項2に記載の荷重伝達部材。
  4. 前記第1フランジ部に前記パネル部材に取付けるための第1取付孔が形成され、前記第2フランジ部に前記パネル部材に取付けるための第2取付孔が形成されており、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを重ねることで前記第1取付孔と前記第2取付孔とが互いに一致すると共に、重ねられた前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の片面から前記第1取付孔と前記第2取付孔に挿入される取付部材を有する請求項2または請求項3に記載の荷重伝達部材。
  5. 前記第1取付孔と前記第2取付孔とに挿入されると開く係合部を備え、前記パネル部材に形成された取付孔に固定される前記取付部材によって、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが重なった状態に保持される請求項4に記載の荷重伝達部材。
  6. 前記第1包囲壁で包囲された前記第1リブの先端に設けられ、前記第1リブと前記第1包囲壁とで形成される隙間を塞ぐ第1端面壁部と、前記第2包囲壁で包囲された前記第2リブの先端に設けられ、前記第2リブと前記第2包囲壁とで形成される隙間を塞ぐ第2端面壁部と、の少なくとも一方を有する請求項1〜の何れか1項に記載の荷重伝達部材。
  7. 前記パネル部材が自動車用ドアのパネルである請求項に記載の荷重伝達部材。
  8. 前記第1リブと前記第2リブとは、互いに重なる位置に設けられている請求項1〜の何れか1項に記載の荷重伝達部材。
  9. 前記自動車用ドアのパネルにはインパクトビームが取り付けられており、前記パネルの車外側に位置する前記第2荷重伝達部材における前記第2取付板の反対側の端部には、取付状態において前記インパクトビームとの干渉を防止するための凹部が形成されている請求項に記載の荷重伝達部材。
  10. 前記凹部の底部に前記第2端面壁部が形成されている請求項に記載の荷重伝達部材。
  11. 前記凹部の第2端面壁部における前記インパクトビームの下方となる下部は、前記インパクトビームの上方となる上部に比べて突出高さが低い突起形状となっている請求項に記載の荷重伝達部材。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の荷重伝達部材を自動車用ドアのパネルに取り付ける自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造において、
    前記第1荷重伝達部材と前記第2荷重伝達部材とを一体とした荷重伝達部材を、前記自動車用ドアの内側から前記パネルに形成した開口部へ挿入して前記パネルに取り付けた自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造。
  13. 前記荷重伝達部材を前記第2荷重伝達部材の凹部を介して、前記パネルに取り付けられたインパクトビームと車体内部に配置されたアンダー側のリインフォースメントの間に配置した請求項12に記載の自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造。
JP2014521413A 2012-06-14 2013-06-13 荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造 Active JP5851606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014521413A JP5851606B2 (ja) 2012-06-14 2013-06-13 荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012135030 2012-06-14
JP2012135030 2012-06-14
PCT/JP2013/066403 WO2013187490A1 (ja) 2012-06-14 2013-06-13 荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造
JP2014521413A JP5851606B2 (ja) 2012-06-14 2013-06-13 荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5851606B2 true JP5851606B2 (ja) 2016-02-03
JPWO2013187490A1 JPWO2013187490A1 (ja) 2016-02-08

Family

ID=49758308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014521413A Active JP5851606B2 (ja) 2012-06-14 2013-06-13 荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9321331B2 (ja)
JP (1) JP5851606B2 (ja)
CA (1) CA2876571C (ja)
WO (1) WO2013187490A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9809092B2 (en) * 2016-02-19 2017-11-07 Sango Co., Ltd. Door impact beam for vehicle
JP6278915B2 (ja) * 2015-02-20 2018-02-14 株式会社ニフコ 荷重伝達部材
JP6157682B2 (ja) * 2015-08-06 2017-07-05 株式会社神戸製鋼所 ドアビーム及びドアビームの取付構造
JP6501118B2 (ja) * 2015-08-21 2019-04-17 トヨタ紡織株式会社 衝撃吸収構造
US10112463B2 (en) * 2016-10-20 2018-10-30 Ford Global Technologies, Llc Vehicle door beam assembly
US10093158B2 (en) * 2016-10-24 2018-10-09 Ford Global Technologies Llc Supplemental load transfer trim system
KR102463200B1 (ko) * 2017-12-08 2022-11-04 현대자동차 주식회사 차량용 도어
KR102092667B1 (ko) * 2018-06-21 2020-03-24 주식회사 캠스 차량 도어용 충격방지 빔
CN114401855A (zh) * 2019-09-13 2022-04-26 日本制铁株式会社 汽车外装板的加强构造

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5125213Y2 (ja) * 1972-03-27 1976-06-28
JP3047791B2 (ja) 1995-09-06 2000-06-05 セイコーエプソン株式会社 コンピューター
JP4082145B2 (ja) * 2002-09-06 2008-04-30 日立化成工業株式会社 衝撃吸収部材
JP2004149075A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Kyoraku Co Ltd 車両用衝撃吸収体
WO2004040161A1 (ja) 2002-10-31 2004-05-13 Kyoraku Co., Ltd. 車両用衝撃吸収体
JP4289330B2 (ja) * 2005-07-21 2009-07-01 トヨタ自動車株式会社 車体側部構造
JP4978862B2 (ja) 2008-02-19 2012-07-18 関東自動車工業株式会社 自動車の衝撃吸収構造
JP4876142B2 (ja) * 2009-05-27 2012-02-15 本田技研工業株式会社 車体側部構造
JP2011021673A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Nifco Inc 衝撃吸収部材及び衝撃吸収構造

Also Published As

Publication number Publication date
CA2876571C (en) 2019-12-31
US20150123423A1 (en) 2015-05-07
CA2876571A1 (en) 2013-12-19
JPWO2013187490A1 (ja) 2016-02-08
US9321331B2 (en) 2016-04-26
WO2013187490A1 (ja) 2013-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5851606B2 (ja) 荷重伝達部材及び自動車用ドアへの荷重伝達部材取付構造
JP6555236B2 (ja) 車体下部構造
JP6555235B2 (ja) 車体下部構造
US9545952B2 (en) Vehicle lower part structure
JP6156488B2 (ja) 車体構造
JP6054537B2 (ja) 車体構造
WO2014199718A1 (ja) 車体の前部構造
US10457238B2 (en) Impact absorber
JP2008056138A (ja) 前部車体構造
JP2007083919A (ja) 車両用バンパ構造
WO2015053240A1 (ja) ボックス
JP6232987B2 (ja) 車体樹脂パネル構造
US10442383B2 (en) Impact absorber
KR101316110B1 (ko) 글로브박스 결합형 카울크로스맴버
JP6525243B2 (ja) 車両のハイルーフ取付構造
JP2008013144A (ja) 自動車の前部車体構造
JP6375933B2 (ja) 車体後部構造
JP7358954B2 (ja) 衝撃吸収材の取付構造
JP2014024525A (ja) 車両用エネルギー吸収部材
JP6696309B2 (ja) ライセンスプレート補強構造
KR20060038204A (ko) 자동차의 사이드 실 보강구조
JP6398906B2 (ja) 車両側部構造
JP2018149846A (ja) 衝撃吸収部材の位置決め構造
KR101316109B1 (ko) 니볼스터 일체형 카울크로스맴버
KR100747264B1 (ko) 차량의 대쉬패널 하부 보강구조

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5851606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250