JP5880492B2 - 回転電機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機制御装置に関する。
従来、回転電機の制御装置において、相電圧や相電流等に係る情報をAD変換してAD値として取得し、取得されたAD値に基づいて回転電機の駆動を制御している。AD値は、入力端子等を経由して取得される。このとき、例えば隣り合う入力端子から取得されるAD値の特性が近い場合、正常であって一時的にAD値が一致しているのか、入力端子が短絡しているのかの切り分けが困難である。そこで特許文献1では、隣り合う入力端子に互いに異なる特性のAD値が入力されるように構成している。
特開2005−245053号公報
しかしながら、特許文献1では、例えば回転電機の各相端子電圧を取得する入力端子を隣り合わせに配置できない等、ハード構成に制約が生じる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転電機に電流が通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値の異常を適切に判定可能な回転電機制御装置を提供することにある。
本発明は、運転者が操舵部材を操舵することにより入力される操舵トルクに応じた補助トルクを出力する回転電機の駆動を制御する回転電機制御装置であって、電圧信号取得手段と、通電判断手段と、操舵判断手段と、異常判定手段と、を備える。
電圧信号取得手段は、回転電機に通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値を取得する。通電判断手段は、回転電機に通電しようとしている状態か否かを判断する。操舵判断手段は、操舵部材が操舵されている状態か否かを判断する。
異常判定手段は、回転電機に通電しようしていない状態である、または、操舵部材が操舵される操舵角速度が操舵判定閾値より小さい場合、電圧検出値の異常の判定を行わなない。また、異常判定手段は、回転電機に通電しようとしている状態であり、かつ、操舵部材が操舵される操舵角速度が操舵判定閾値以上である場合、所定期間に亘る電圧検出値の挙動に基づき、電圧検出値の異常を判定する。
本発明では、回転電機に通電しようとしている状態であり、かつ、操舵部材が操舵されている状態であれば、正常時には、回転電機に通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値は変化する。そこで本発明では、回転電機に通電しようとしている状態であり、かつ、操舵部材が操舵されている状態であるときに、所定期間に亘る電圧検出値の挙動に基づき、電圧検出値の異常判定を行っている。換言すると、正常時と異常時とで電圧検出値が所定期間に亘って同様の挙動を示す可能性がある場合、電圧検出値の異常判定を行っていない。
これにより、正常であるにも関わらず異常であると誤判定することなく、回転電機に通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値の異常を適切に判定することができる。
本発明の第1実施形態による回転電機制御装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の回転電機制御装置を適用した電動パワーステアリング装置を示す模式図である。 本発明の第1実施形態の各相端子電圧を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による異常判定処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態による異常判定処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明による回転電機制御装置を図面に基づいて説明する。なお、以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による回転電機制御装置を図1に示す。回転電機制御装置1は、回転電機としてのモータ10を駆動制御するものである。回転電機制御装置1は、電子制御ユニット(ECU)により構成され、モータ10とともに、例えば車両のステアリング操作を補助するための電動パワーステアリング装置100(図2参照)に適用される。
図2は、電動パワーステアリング装置100を備えるステアリングシステム90の全体構成を示すものである。ステアリングシステム90は、操舵部材としてのハンドル(ステアリングホイール)91、ステアリングシャフト92、ピニオンギア96、ラック軸97、車輪98、および、電動パワーステアリング装置100等から構成される。
ハンドル91は、ステアリングシャフト92と接続される。ステアリングシャフト92には、運転者がハンドル91を操作することにより入力される操舵トルクを検出するトルクセンサ94が設けられる。トルクセンサ94は、操舵トルクに応じたトルク信号TRQを制御部40(図1参照)に出力する。
また、ステアリングシャフト92には、ハンドル91の操舵角θhを検出する操舵角センサ95が設けられる。操舵角センサ95は、操舵角θhに係る操舵角信号を制御部40(図1参照)に出力する。
ステアリングシャフト92の先端には、ピニオンギア96が設けられ、ピニオンギア96はラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が連結されている。
これにより、運転者がハンドル91を操舵すると、ハンドル91に接続されたステアリングシャフト92が回転する。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によってラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の変位量に応じた角度に一対の車輪98が転舵される。
電動パワーステアリング装置100は、運転者によるハンドル91の操舵を補助する補助トルクは発生するモータ10、モータ10の駆動を制御する回転電機制御装置1、モータ10の回転を減速してステアリングシャフト92またはラック軸97に伝達する減速ギア93等を備える。モータ10は、減速ギア93を正逆回転させる。これにより、電動パワーステアリング装置100は、ハンドル91の操舵を補助する補助トルクをモータ10から発生し、減速ギア93を介してステアリングシャフト92またはラック軸97に補助トルクを伝達する。
本実施形態のモータ10は、3相ブラシレスモータであり、図示しないバッテリの電力により駆動される。なお、モータ10は、3相ブラシレスモータ以外のモータであってもよい。モータ10は、図示しないロータおよびステータを有している。ロータは、円筒状の部材であり、その表面または内部に永久磁石が貼り付けられ、磁極を有している。ステータは、径方向内側へ所定角度毎に突出する突出部を有し、この突出部にU相コイル、V相コイルおよびW相コイルが巻回される。また、モータ10には、ロータの回転位置である電気角θmを検出する回転角センサ15が設けられる。回転角センサ15は、増幅回路16を経由して電気角θmに係る回転信号SIN、COSを制御部40(図1参照)に出力する。
図1に示すように、回転電機制御装置1は、電子制御ユニット(ECU)により構成され、インバータ部20、電流センサ30、制御部40、および、外部との接続に用いられる図示しないコネクタ等を備える。
インバータ部20は、3相インバータであり、6つのスイッチング素子がブリッジ接続されている。スイッチング素子は、例えば電界効果トランジスタの一種であるMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である。スイッチング素子は、MOSFETに限らず、IGBTやサイリスタ等であってもよい。2つのスイッチング素子は、一方が高電位側、他方が低電位側に接続され、1つのスイッチング素子対(アーム)を構成している。3つのスイッチング素子対は、それぞれ、モータ10のU相コイル、V相コイル、および、W相コイルに接続される。
インバータ部20は、プリドライバ25を介し、後述する制御部40によりスイッチング素子のオンオフ作動が制御され、図示しないバッテリから供給される電力を変換し、モータ10に供給する。また、バッテリとインバータ部20との間には、バッテリからインバータ部20への電力の供給を遮断可能な図示しない電源リレーが設けられる。
電流センサ30は、例えばシャント抵抗により構成され、各スイッチング素子対とグランドとの間に設けられる。シャント抵抗の両端電圧は、増幅回路31を経由し、制御部40へ出力される。
制御部40は、回転電機制御装置1全体の制御を司るものであって、各種演算を実行するマイクロコンピュータにより構成される。
制御部40は、3相/2相変換部45、減算器51、52、PI制御部53、54、2相/3相変換部55、PWM変換部56、異常判定部60、および、操舵角速度演算部65等を有する。3相/2相変換部45、減算器51、52、PI制御部53、54、2相/3相変換部55、PWM変換部56、異常判定部60、および、操舵角速度演算部65は、いずれもソフトウェアにより構成してもよいし、ハードウェアにより構成してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせにより構成してもよい。
3相/2相変換部45は、増幅回路31を経由して電流センサ30から取得されたU相電流Iuに係るU相電流信号、V相電流Ivに係るV相電流信号およびW相電流Iwに係るW相電流信号を取得する。以下、U相電流信号、V相電流信号およびW相電流信号を、適宜単にU相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwという。また、U相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwを、適宜、各相電流Iu、Iv、Iwともいう。
3相/2相変換部45では、電気角θmに基づき、dq変換により、U相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwをd軸電流Idおよびq軸電流Iqに変換する。これにより、U相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwは、3相座標からdq座標に変換される。
減算器51は、d軸電流指令値Id*とd軸電流Idとの差分であるd軸電流偏差ΔIdを演算する。減算器52は、q軸電流指令値Iq*とq軸電流Iqとの差分であるq軸電流偏差ΔIqを演算する。d軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*は、操舵トルクや車速等に応じ、図示しない指令演算部にて演算される。
PI制御部53は、減算器51から入力されたd軸電流偏差ΔIdに基づき、実電流であるd軸電流Idをd軸電流指令値Id*に追従させるべく、PI演算によりd軸電圧指令値Vd*を演算する。PI制御部54は、減算器52から入力されたq軸電流偏差ΔIqに基づき、実電流であるq軸電流Iqをq軸電流指令値Iq*に追従させるべく、PI演算によりq軸電圧指令値Vq*を演算する。
2相/3相変換部55は、電気角θmに基づき、逆dq変換により、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を3相の電圧指令値であるU相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*およびW相電圧指令値Vw*に変換する。
PWM変換部56では、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*およびW相電圧指令値Vw*に基づき、各相のスイッチング素子のオン期間の割合に対応するU相デューティ指令値Du、V相デューティ指令値DvおよびW相デューティ指令値Dwを演算する。
PWM変換部56から出力されたU相デューティ指令値Du、V相デューティ指令値DvおよびW相デューティ指令値Dwは、プリドライバ25にて駆動信号に変換される。そして、当該駆動信号に基づき、インバータ部20のスイッチング素子のオン/オフ作動が制御される。
これにより、制御部40は、インバータ部20を介してモータ10をPWM制御する。
異常判定部60では、制御部40にて取得される電圧検出値の異常判定を行う。
ここで、制御部40にて取得される電圧検出値について説明する。本実施形態では、回転電機制御装置1のコネクタに形成されるコネクタ端子をTe、制御部40に形成される入力端子をTmで表す。
制御部40は、コネクタ端子Te1および入力端子Tm1を経由してU相端子電圧Vuを取得し、コネクタ端子Te2および入力端子Tm2を経由してV相端子電圧Vvを取得し、コネクタ端子Te3および入力端子Tm3を経由してW相端子電圧Vwを取得する。
制御部40は、回転角センサ15から、コネクタ端子Te4、Te5、増幅回路16、および、入力端子Tm4、Tm5を経由し、電気角θmに係る回転信号SIN、COSを取得する。取得された回転信号SIN、COSを用い、図示しない角度演算部にて電気角θmを演算する。電気角θmは、3相/2相変換部45におけるdq変換、および、2相/3相変換部55における逆dq変換等に用いられる。
制御部40は、トルクセンサ94から、コネクタ端子Te6および入力端子Tm6を経由し、トルク信号TRQを取得する。トルク信号TRQは、d軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*の演算等に用いられる。
また、制御部40は、操舵角センサ95から、コネクタ端子Te7および入力端子Tm7を経由し、操舵角θhに係る操舵角信号を取得する。操舵角速度演算部65では、操舵角θhに基づき、操舵角速度ωを演算する。
制御部40は、入力端子Tm8を経由してU相電流Iuに係るU相電流信号を取得し、入力端子Tm9を経由してV相電流Ivに係るV相電流信号を取得し、入力端子Tm10を経由してW相電流Iwに係るW相電流信号を取得する。なお、本実施形態では、各相電流Iu、Iv、Iwに係る各相電流信号は、回転電機制御装置1にて内部的に取得されるので、各相電流信号に係るコネクタ端子は設けられていない。
本実施形態では、コネクタ端子Te1〜Te7がこの順で隣り合って配列されるものとする。また、入力端子Tm1〜Tm10がこの順で隣り合って配列されるものとする。
また、U相端子電圧Vu、V相端子電圧Vv、W相端子電圧Vw、U相電流信号、V相電流信号、W相電流信号、回転信号SIN、COS、トルク信号TRQ、操舵角信号は、いずれもAD変換されたAD値であって、「回転電機に電流が通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値」に対応する。
ここで、各相端子電圧Vu、Vv、Vwを図3に基づいて説明する。
図3に示すように、各相端子電圧Vu、Vv、Vwは、正常時、位相の異なる正弦波状となる。また、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとは、電気角θm1、θm2において、等しくなる。
本実施形態では、U相端子電圧Vuを取得する入力端子Tm1と、V相端子電圧Vvを取得する入力端子Tm2とが隣り合って配置される。そのため、入力端子Tm1と入力端子Tm2とが短絡すると、図3中に二点鎖線Vsで示すように、電気角θmによらず、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致する。ここでは、制御部40の入力端子の短絡について説明したが、入力端子およびコネクタ端子を含むU相端子電圧Vuの取得経路とV相端子電圧Vvの取得経路とが短絡した場合も同様である。以下、「端子間短絡」には、このような取得経路の短絡も含むものとする。
すなわち、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとは、端子間短絡した場合に一致する。また、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとは、正常時であっても電気角によっては一致する場合がある。そのため、例えば電気角θm1にてモータ10が停止している状態である場合、正常であってもU相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致する状態が継続されるため、正常であるか、端子間短絡異常が生じているのかを切り分けることが困難であり、端子間短絡異常を適切に検出することができない。
ここで、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvのように、正常時であっても電圧値が一致することがある2つの電圧検出値を「特性が近い電圧検出値」とすると、特性の近い電圧検出値が入力される入力端子が隣り合わないよう物理的に離して配置し、端子間短絡異常が生じた場合の電圧検出値と正常時の電圧検出値とを異ならせることにより、端子間短絡異常を検出することは可能である。しかしながら、例えば、U相端子電圧Vuの取得に係る端子とV相端子電圧Vvの取得に係る端子とを隣り合わせて配置することができない、といったように、端子配列設計に係る自由度が低下してしまう。
そこで本実施形態では、隣り合う入力端子に特性の近い電圧検出値が入力される場合であっても、端子間短絡異常を検出可能な異常判定処理を行っている。ここでは、U相端子電圧VuおよびV相端子電圧Vvを例に説明するが、W相端子電圧Vw等、他の電圧検出値についても同様の処理にて端子間短絡異常を判定可能である。
異常判定処理を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。異常判定処理は、例えばイグニッション電源がオンされているとき、異常判定部60にて所定の間隔で実行される。
最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、PI制御部53、54にて演算されるd軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を取得する。
S102では、操舵角速度演算部65にて演算される操舵角速度ωを取得する。
S103では、U相端子電圧VuおよびV相端子電圧Vvを取得する。
S104では、モータ10に通電しようとしている状態か否かを判断する。本実施形態では、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*の2乗和が通電判定閾値Xi以上である場合、すなわち(Vd*2+(Vq*2≧Xiである場合、モータ10に通電しようとしている状態であると判断する。ここでは、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*の2乗和が略ゼロか否かを判断するため、通電判定閾値Xiは、センサ誤差等を考慮したゼロに近い値に設定される。モータ10に通電しようとしている状態でないと判断された場合(S104:NO)、すなわち(Vd*2+(Vq*2<Xiである場合、S105〜S109の処理を行わない。モータ10に通電しようとしている状態であると判断された場合(S104:YES)、すなわち(Vd*2+(Vq*2≧Xiである場合、S105へ移行する。
S105では、ハンドル91が操舵されている状態か否かを判断する。本実施形態では、操舵角速度ωに基づき、操舵角速度ωが操舵判定閾値Xω以上である場合、ハンドル91が操舵されている状態であると判断する。ここでは、操舵角速度ωが略ゼロか否かを判断するため、操舵判定閾値Xωは、センサ誤差等を考慮したゼロに近い値に設定される。ハンドル91が操舵されている状態でないと判断された場合(S105:NO)、すなわち操舵角速度ωが操舵判定閾値Xωより小さい場合、S106〜S109の処理を行わない。ハンドル91が操舵されている状態であると判断された場合(S105:YES)、すなわち操舵角速度ωが操舵判定閾値Xω以上である場合、S106へ移行する。
S106では、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致するか否かを判断する。本実施形態では、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとの差の絶対値が短絡判定閾値Xs以下である場合、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致すると判断する。短絡判定閾値Xsは、センサ誤差等を考慮し、ゼロに近い値に設定される。U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致しないと判断された場合(S106:NO)、すなわちU相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとの差の絶対値が短絡判定閾値Xsより大きい場合、S107〜S109の処理を行わない。U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致すると判断された場合(S106:YES)、すなわちU相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとの差の絶対値が短絡判定閾値Xs以下である場合、S107へ移行する。
なお、S104〜S106にて否定判断される場合、後述のカウント値Cをリセットする。
S107では、カウンタのカウント値Cをインクリメントする。
S108では、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致した状態が所定時間に亘って継続したか否かを判断する。本実施形態では、カウント値Cがカウント判定閾値Xcより大きい場合、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致した状態が所定時間に亘って継続した、と判断する。カウント判定閾値Xcは、異常判定に係る所定時間に対応する値として設定される。U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致した状態が所定時間に亘って継続していないと判断された場合(S108:NO)、すなわちカウント値Cがカウント判定閾値Xc以下である場合、S109の処理を行わない。S108にて否定判断された場合、カウント値Cはリセットせずに維持する。U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが一致した状態が所定時間に亘って継続したと判断された場合(S108:YES)、すなわちカウント値Cがカウント判定閾値Xcより大きい場合、S109へ移行する。
S109では、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとが異常であると判定する。具体的には、U相端子電圧Vuを取得する取得経路と、V相端子電圧Vvを取得する取得経路とが短絡する端子間短絡異常が生じていると判定する。
すなわち、本実施形態では、モータ10に通電しようとしていない状態である場合、または、ハンドル91が操舵されていない状態である場合、U相端子電圧VuおよびV相端子電圧Vvは、変化しない。そのため、電気角θmによっては、端子間短絡が生じていなくても、U相端子電圧VuおよびV相端子電圧Vvが一致する状態が継続される。したがって、モータ10に通電しようとしていない状態、または、ハンドル91が操舵されていない状態にて、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとの一致により端子間短絡を判定すると、電気角θmによっては、正常であるにも関わらず、端子間短絡異常が生じていると誤判定する虞がある。
そこで本実施形態では、モータ10に通電しようとしていない状態である場合(S104:NO)、または、ハンドル91が操舵されていない状態である場合(S105:NO)、端子間短絡異常の判定を行わない。これにより、端子間短絡が生じていないにも関わらず、端子間短絡が生じていると誤判定されることを回避することができ、端子間短絡異常を適切に判定することができる。
以上詳述したように、回転電機制御装置1は、運転者がハンドル91を操舵することにより入力される操舵トルクに応じた補助トルクを出力するモータ10の駆動を制御する。異常判定部60では、モータ10に電流が通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値を取得する。
異常判定部60では、モータ10に通電しようとしている状態か否かを判断する(S104)。また異常判定部60では、ハンドル91が操舵されている状態か否かを判断する(S105)。
そして、モータ10に通電しようとしている状態であり、かつ、ハンドル91が操舵されている状態である場合(S104:YES、かつ、S105:YES)、所定期間に亘る電圧検出値の挙動に基づき、電圧検出値の異常を判定する。
モータ10に通電しようとしている状態であり、かつ、ハンドル91が操舵されている状態であれば、モータ10に電流が通電されているときに変化するパラメータ(例えば、各相端子電圧Vu、Vv、Vw等)に係る電圧検出値は変化する。そこで本実施形態では、モータ10に通電しようとしている状態であり、かつ、ハンドル91が操舵されている状態であるときに、所定期間に亘る電圧検出値の挙動に基づき、電圧検出値の異常判定を行っている。換言すると、所定期間に亘り、正常時と異常時とで電圧検出値が同様の挙動を示す可能性がある場合、電圧検出値の異常判定を行っていない。
これにより、正常であるにも関わらず異常であると誤判定することなく、モータ10に電流が通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値の異常を適切に判定することができる。
具体的には、異常判定部60は、電圧検出値として、第1電圧検出値、および、第2電圧検出値を取得する。本実施形態では、第1電圧検出値をU相端子電圧Vu、第2電圧検出値をV相端子電圧Vvとする。
異常判定部60では、所定期間に亘り、第1電圧検出値であるU相端子電圧Vuと第2電圧検出値であるV相端子電圧Vvとが一致する場合(S106:YES、S108:YES)、U相端子電圧VuおよびV相端子電圧Vvが異常であると判定する。具体的には、U相端子電圧Vuを取得する経路とV相端子電圧Vvを取得する経路とが短絡する短絡異常が生じていると判定する。換言すると、所定期間に亘り、第1電圧検出値と第2電圧検出値とが一致する場合、第1電圧検出値を取得する経路と第2電圧検出値を取得する経路とが短絡する短絡異常が生じていると判定する、ということである。
これにより、例えばU相端子電圧VuとV相端子電圧Vvのように、正常であっても一時的に値が一致するような特性の近い2つの電圧検出値について、正常であるにも関わらず端子間短絡異常が生じている、と誤判定するのを避けることができ、電圧検出値の異常を適切に判定することができる。また、端子配列によらず端子間短絡を異常判定処理にて適切に判定可能であるので、特性の近い2つの電圧検出値を、隣り合う端子から取得するように構成することができ、端子配列等の設計の自由度を高めることができる。
ここで、「第1電圧検出値と第2電圧検出値とが一致する」とは、完全に一致している場合に限らず、例えばセンサ誤差や演算誤差程度の差異は許容されるものとする。
異常判定部60では、モータ10の駆動制御に係るd軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*の2乗和が通電判定閾値Xi以上である場合(S104:YES)、モータ10に通電しようとしている状態であると判断する。これにより、少ない演算にて適切にモータ10に通電しようとしている状態か否かを適切に判断することができる。
異常判定部60では、ハンドル91が操舵される操舵角速度ωが操舵判定閾値Xω以上である場合(S105:YES)、ハンドル91が操舵されている状態であると判断する。これにより、ハンドル91が操舵されている状態か否かを適切に判断することができる。
本実施形態では、制御部40の異常判定部60が「電圧信号取得手段」、「通電判断手段」、「操舵判断手段」および「異常判定手段」を構成する。また、図4中のS103が「電圧信号取得手段」の機能としての処理に対応し、S104が「通電判断手段」の機能としての処理に対応し、S105が「操舵判断手段」の機能としての処理に対応し、S109が「異常判定手段」の機能としての処理に対応する。
また本実施形態では、U相が「第1相」に対応し、V相が「第2相」に対応する。もちろん、U相を第1相とし、W相を第2相としてもよいし、V相を第1相とし、U相またはW相を第2相としてもよいし、W相を第1相とし、U相またはV相を第2相としてもよい。
(第2実施形態)
上記実施形態では、U相端子電圧VuとV相端子電圧Vvとの端子間短絡異常を中心に説明した。
本実施形態では、例えば、U相端子電圧Vuを取得する入力端子Tm1の隣に、レギュレータ等を経由した電源電圧が入力される入力端子Tm0が設けられているとする。入力端子Tm0から入力される電圧を入力電圧(例えば5[V])とすると、入力端子Tm0、Tm1で端子間短絡が生じると、U相端子電圧Vuが入力電圧に固着する固着異常が生じる虞がある。
そこで本実施形態では、一定値が入力される入力端子と、モータ10に通電されているときに経時的に変化する電圧検出値が入力される入力端子とが短絡する場合の固着異常を検出可能な異常判定処理を行っている。ここでは、電圧検出値の一例として、U相端子電圧Vuについて説明する。また、ここでいう固着異常は、端子間短絡異常の概念に含まれる、と捉えてもよい。
本実施形態における異常判定処理を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。異常判定処理は、イグニッション電源がオンされているとき、異常判定部60にて所定の間隔で実行される。
S201〜S205の処理は、図4中のS101〜S105と略同様である。本実施形態では、S204またはS205にて否定判断された場合、カウント値Cをリセットし、S209へ移行する。
S206では、今回取得されたU相端子電圧Vuである今回値Vu(n)と前回取得されたU相端子電圧Vuである前回値Vu(n−1)とが一致するか否かを判断する。本実施形態では、今回値Vu(n)と前回値V(n−1)との差の絶対値が固着判定閾値Xf以下である場合、今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とが一致すると判断する。固着判定閾値Xfは、センサ誤差等を考慮し、ゼロに近い値に設定される。今回値V(n)と前回値Vu(n−1)とが一致しないと判断された場合(S206:NO)、すなわち今回値Vu(n)と前回値V(n−1)との差の絶対値が固着判定閾値Xfより大きい場合、カウンタのカウント値Cをリセットし、S209へ移行する。今回値V(n)と前回値Vu(n−1)とが一致すると判断された場合(S207:YES)、すなわち今回値Vu(n)と前回値V(n−1)との差の絶対値が固着判定閾値Xf以下である場合、S207へ移行する。
S207の処理は、図4中のS107の処理と同様である。
S208では、今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とが一致した状態が所定時間に亘って継続したか否かを判断する。本実施形態では、図4中のS108と同様、カウント値Cに基づき、カウント値Cがカウント判定閾値Xcより大きい場合、今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とが一致した状態が所定時間に亘って継続した、と判断する。今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とが一致した状態が所定時間に亘って継続していないと判断された場合(S208:NO)、すなわちカウント値Cがカウント判定閾値Xc以下である場合、S209へ移行する。ここでは、カウント値Cはリセットせずに維持する。今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とが一致した状態が所定時間に亘って継続したと判断された場合(S208:YES)、すなわちカウント値Cがカウント判定閾値Xcよりも大きいと判断された場合、S210へ移行する。
S204、S205、S206またはS208にて否定判断されて移行するS209では、今回値Vu(n)を保持する。保持された今回値Vu(n)は、次回の処理にて、前回値Vu(n−1)として用いられる。
S208にて肯定判断された場合、すなわち今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とが一致した状態が所定時間に亘って継続したと判断された場合に移行するS210では、U相端子電圧Vuに固着異常が生じていると判定する。
本実施形態では、1つの電圧検出値(この例では、U相端子電圧Vu)の今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とを比較することにより、固着異常を検出している。これにより、複数の電圧検出値を用いることなく、固着異常を検出可能である。
本実施形態では、異常判定部60では、所定期間に亘り、電圧検出値であるU相端子電圧Vuの今回値Vu(n)と前回値Vu(n−1)とが一致すると判断された場合(S205:YES、S208:YES)、U相端子電圧Vuが異常であると判定する。これにより、例えばU相端子電圧Vuを取得する電圧取得経路と電源ラインまたはグランドラインとの短絡等による固着異常を適切に判定することができる。
ここで、「電圧検出値の今回値と前回値とが一致する」とは、完全に一致している場合に限らず、例えばセンサ誤差や演算誤差程度の差異は許容されるものとする。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、図5中のS203が「電圧信号取得手段」の機能としての処理に対応し、S204が「通電判断手段」の機能としての処理に対応し、S205が「操舵判断手段」の機能としての処理に対応し、S209が「異常判定手段」の機能としての処理に対応する。
(他の実施形態)
(ア)電圧検出値
上記実施形態では、「電圧検出値」がU相端子電圧VuおよびV相端子電圧Vvであり、「第1電圧検出値」がU相端子電圧Vuであり、「第2電圧検出値」がV相端子電圧Vvである例を中心に説明した。
他の実施形態では、上記実施形態にて電圧検出値として例示したモータ10のU相電流検出信号、V相電流検出信号、W相電流検出信号、回転信号SIN、COS、トルク信号TRQ、および、操舵角信号を「電圧検出値」とし、上記実施形態と同様の異常判定処理を行うことができる。
また、回転電機に電流が流れているとき、スイッチング素子のオン/オフの切り替えがなされるので、スイッチング損失によりスイッチング素子の温度が上昇する。したがって、スイッチング素子の温度を「回転電機に通電されているときに変化するパラメータ」と捉え、スイッチング素子の温度を検出する温度検出素子(例えばサーミスタ)の検出値を「電圧検出値」としてもよい。
その他、電圧検出値は、回転電機に通電されているときに変化するパラメータに係る検出値であれば、どのようなものでもよい。
また、各種電圧検出値の取得に係る端子の配列は、上記実施形態の順に限らず、どのような順序で配列してもよい。
(イ)異常判定処理
入力端子またはコネクタ端子が隣り合う全ての電圧検出値について、上記実施形態と同様の異常判定処理を行ってもよい。また、隣り合う端子から取得される電圧検出値の特性が近い場合に上記実施形態の異常判定処理を行い、電圧検出値の特性が異なる場合には、例えば図4中のS101、S102、S104、S105の処理を省略する等、別処理にて異常判定処理を行ってもよい。
上記実施形態では、カウンタのカウント値Cに基づき、所定期間の経過を判断した。他の実施形態では、カウンタに替えて、タイマ等を用いて所定期間の経過を判断してもよい。
また、図4中のS101〜S106は、S104の前段にてS101が実行され、S105の前段にてS102が実行され、S106の前段にてS103が実行されれば、処理の順番を入れ替えてもよい。
同様に、図5中のS201〜S206は、S204の前段にてS201が実行され、S205の前段にてS202が実行され、S206の前段にてS203が実行されれば、処理の順番を入れ替えてもよい。
さらにまた、異常判定処理の最初のステップに、電源リレーがオンされているか否かを判断するステップを追加してもよい。電源リレーがオンされていると判断された場合、図4のS101に移行し、電源リレーがオンされていないと判断された場合、異常判定処理を実行しないようにしてもよい。図5の処理についても同様である。
(ウ)通電判定手段
上記実施形態では、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*の2乗和に基づき、当該2乗和が通電判定閾値Xi以上である場合、回転電機に通電しようとしている状態であると判断する。他の実施形態では、各相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*の絶対値が、いずれも通電判定閾値Xi2以上である場合、すなわち|Vu*|≧Xi2、|Vv*|≧Xi2かつ|Vw*|≧Xi2である場合、回転電機に通電しようとしている状態であると判断するように構成してもよい。この場合、図4中のS101にて、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*に替えて、各相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を取得する。図5中のS201についても同様である。
また、50から各相デューティ指令値Du、Dv、Dwを除した値の絶対値が通電判定閾値Xi3以上である場合、すなわち|50−Du|≧Xi3、|50−Dv|≧Xi3かつ|50−Dw|≧Xi3である場合、回転電機に通電しようとしている状態であると判断するようにしてもよい。この場合、図4中のS101にて、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*に替えて、各相デューティ指令値Du、Dv、Dwを取得する。図5中のS201についても同様である。
通電判定閾値Xi2、Xi3は、通電判定閾値Xiと同様、センサ誤差等を考慮し、0に近い値とする。
(エ)操舵判定手段
上記実施形態では、操舵角速度ωは、操舵角センサから取得される操舵角θhに基づいて演算される。他の実施形態では、操舵角θhに基づいて演算される操舵角速度ωに替えて、例えば回転電機の電気角θm等に基づいて演算される推定操舵角速度ωeとしてもよい。
(オ)電流センサ
上記実施形態では、電流センサは、シャント抵抗により構成され、スッチング素子対とグランドとの間に設けられる。他の実施形態では、電流センサは、スイッチング素子対と高電位ラインとの間に設けてもよいし、スイッチング素子対と回転電機の巻線との間に設けてもよい。また、電流センサは、シャント抵抗に限らず、例えばホール素子等であってもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・回転電機制御装置
10・・・モータ(回転電機)
20・・・インバータ
40・・・制御部
60・・・異常判定部(電圧信号取得手段、通電判断手段、操舵判断手段、異常判定手段)
91・・・ハンドル(操舵部材)

Claims (5)

  1. 運転者が操舵部材(91)を操舵することにより入力される操舵トルクに応じた補助トルクを出力する回転電機(10)の駆動を制御する回転電機制御装置(1)であって、
    前記回転電機に通電されているときに変化するパラメータに係る電圧検出値を取得する電圧信号取得手段(S103、S203)と、
    前記回転電機に通電しようとしている状態か否かを判断する通電判断手段(S104、S204)と、
    前記操舵部材が操舵されている状態か否かを判断する操舵判断手段(S105、S205)と、
    前記回転電機に通電しようとしていない状態である、または、前記操舵部材が操舵される操舵角速度が操舵判定閾値より小さい場合、前記電圧検出値の異常の判定を行わなず、前記回転電機に通電しようとしている状態であり、かつ、前記操舵角速度が前記操舵判定閾値以上である場合(S104:YESかつS105:YES、S204:YESかつS205:YES)、所定期間に亘る前記電圧検出値の挙動に基づき、前記電圧検出値の異常を判定する異常判定手段(S109、S210)と、
    を備えることを特徴とする回転電機制御装置。
  2. 前記電圧信号取得手段(S103)は、前記電圧検出値として、第1電圧検出値、および、第2電圧検出値を取得し、
    前記異常判定手段(S109)は、前記所定期間に亘り、前記第1電圧検出値と前記第2電圧検出値とが一致すると判断された場合、前記第1電圧検出値および前記第2電圧検出値が異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の回転電機制御装置。
  3. 前記第1電圧検出値は、前記回転電機の第1相の端子電圧であり、
    前記第2電圧検出値は、前記回転電機の前記第1相とは異なる第2相の端子電圧であることを特徴とする請求項2に記載の回転電機制御装置。
  4. 前記異常判定手段(S210)は、前記所定期間に亘り、前記電圧検出値の今回値と前回値とが一致すると判断された場合、前記電圧検出値が異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の回転電機制御装置。
  5. 前記通電判断手段は、前記回転電機の駆動制御に係るd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値の2乗和が通電判定閾値以上である場合、前記回転電機に通電しようとしている状態であると判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機制御装置。
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