以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1Aに示すように、本実施の形態による遊技媒体貸出装置は、
遊技者の遊技に応じて増減する遊技媒体に関する情報を含む遊技結果情報を送信する遊技結果情報送信手段(例えば、後述するメインCPU261やIF210等)を有する遊技機(例えば、後述するパチスロ機10等)に対応して設けられ、
遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段(例えば、後述する駆動回路131や払出用ホッパ51等)と、
前記遊技結果情報送信手段により送信された遊技結果情報を受信する遊技結果情報受信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125等)と、
前記遊技媒体貸出手段に設けられ、遊技媒体を受け入れるとともに、受け入れた遊技媒体を計数する計数手段(例えば、後述する駆動回路132や計数用ホッパ71等)と、
前記遊技結果情報受信手段により受信した遊技結果情報と、前記遊技媒体貸出手段により貸し出された遊技媒体数とに基づいて、遊技媒体数の誤差を算出する遊技誤差算出手段(例えば、後述するメインCPU121やRAM123等)と、
前記遊技結果情報受信手段により受信した遊技結果情報と、前記遊技媒体貸出手段により貸し出された遊技媒体数と、前記計数手段が計数した遊技媒体数とに基づいて、前記遊技の結果払出された遊技媒体数との計数誤差を算出する計数誤差算出手段(例えば、後述するメインCPU121やRAM123等)と、
前記遊技誤差算出手段が算出した遊技誤差と、第1の値とを比較した第1の比較結果が第1の範囲内にあるか否かを判定するとともに、前記計数誤差算出手段が算出した計数誤差と、第2の値とを比較した第2の比較結果が第2の範囲内にあるか否かを判定する誤差判定手段(例えば、後述するメインCPU121やRAM123等)と、を備える。
遊技媒体貸出装置は、遊技機、及び遊技場用装置に対応付けて設けられる。遊技媒体貸出装置は、例えば、遊技機に対応して設置されているサンド等がある。遊技場用装置は、例えば、遊技店に設置されているホールコンピュータ等がある。具体的には、遊技媒体貸出装置は、遊技場用装置と通信可能に設けられている。例えば、遊技媒体貸出装置は、ネットワークを介して遊技場用装置と通信可能に設けられている。ネットワークは、有線でも無線でもよい。
遊技機は、遊技結果情報送信手段を有する。遊技結果情報送信手段は、遊技者の遊技に応じて増減する遊技媒体に関する情報を含む遊技結果情報を遊技媒体貸出装置や、遊技場用装置へ送信する。遊技結果情報は、遊技をするために投入された遊技媒体の数や、遊技の結果に基づいて払い出された遊技媒体の数や、大当りに当籤した回数等の情報がある。すなわち、遊技結果情報は、遊技媒体に関する情報や、遊技の結果に関する情報や、抽選処理の結果等の遊技の途中で定まる情報等がある。なお、ここで、投入とは遊技者が遊技を行う為に使用した遊技媒体の数であり、例えば、1遊技ごとに3枚消費される遊技機であれば、この3枚のメダル数を示す。また、消費されたメダル数は実物としてのメダルの枚数であってもよいし、データ上の枚数であってもよい。
遊技媒体貸出装置は、遊技媒体貸出手段と、遊技結果情報受信手段と、計数手段と、遊技誤差算出手段と、計数誤差算出手段と、誤差判定手段とを備える。
遊技媒体貸出手段は、遊技に必要な遊技媒体としてのメダルの貸し出しを行う。例えば、紙幣及び情報カードといった価値媒体の投入を受け付け、投入された価値媒体の金額に応じた数のメダルを払い出すことにより、メダルの貸し出しを行う。
遊技結果情報受信手段は、遊技結果情報送信手段から送信された遊技結果情報を受信する。
計数手段は、計数手段に投入された遊技媒体の数を計数する。例えば、遊技の結果に応じて、払い出されたメダルを投入することにより、遊技の結果払い出された払出メダル数を計数する。
遊技誤差算出手段は、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体数と、遊技者が遊技を行うため遊技機で使用した遊技媒体数と、遊技の結果遊技機から払い出された遊技媒体数と、から遊技誤差として遊技機で使用された遊技媒体数の誤差を算出する。すなわち、遊技誤差算出手段は、遊技を行った結果生じる遊技媒体数の誤差を遊技誤差として算出する。例えば、遊技機から払い出された遊技媒体を、払い出しを行った遊技機以外の遊技機で使用して、遊技を行った結果生じる遊技媒体数の誤差を算出する。
計数誤差算出手段は、貸し出された遊技媒体数と、計数した遊技媒体数と、遊技機に投入された遊技媒体数と、遊技の結果払い出された遊技媒体数との計数誤差を算出する。すなわち、計数誤差算出手段は、遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体や、遊技媒体貸出装置が対応する遊技機から払い出された遊技媒体以外の遊技媒体を、遊技者が計数手段で計数した結果生じる遊技媒体数の誤差を計数誤差として算出する。例えば、遊技者が他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体を計数手段で計数した結果生じる遊技媒体数の誤差を算出する。
誤差判定手段は、遊技誤差算出手段が算出した遊技誤差と第1の値とを比較した第1の比較結果が第1の範囲内にあるか否かを判定するとともに、計数誤差算出手段が算出した計数誤差と第2の値とを比較した第2の比較結果が第2の範囲内にあるか否かを判定する。例えば、算出した第1の比較結果が正常であると判定する値である第1の範囲内に収まっているか否かを判定する。このとき、第1の比較結果が第1の範囲内に収まっているとき、遊技者が他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体による遊技を行っていないと判定する。また、例えば、算出した第1の比較結果が第1の範囲内に収まっていないとき、遊技者が他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体による遊技を行っていると判定する。さらに、例えば、算出した第2の比較結果が正常であると判定する値である第2の範囲内に収まっているか否かを判定する。このとき、第2の比較結果が第2の範囲内に収まっているとき、遊技者が他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体による計数を行っていないと判定する。また、例えば、算出した第2の比較結果が第2の範囲内に収まっていないとき、遊技者が他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体による計数を行ったと判定する。
このようにすることにより、遊技誤差算出手段が算出する遊技誤差と、計数誤差算出手段が算出する計数誤差とを各々の要因に対して判定する基準を設けることができる。例えば、計数誤差が、他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体を計数することにより発生し、遊技誤差が、他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体を遊技に使用することにより発生した場合には、計数誤差の方が遊技誤差に比べてより直接的な被害を遊技店に与える可能性があるため、計数誤差と遊技誤差との各々に判定基準を設けることで、結果運用に役立てることができる。
さらに、本実施形態による遊技媒体貸出装置は、
前記第2の範囲は、前記第1の範囲よりも狭い範囲であり、
前記誤差判定手段は、前記計数誤差算出手段の算出した計数誤差が前記第2の範囲外にあるとき、自身の機能を制限する機能制限手段(例えば、後述するメインCPU121、駆動回路135)を備える。
機能制限手段は、自身の機能を制限する。例えば、カード挿入口に受け付けている情報カードの排出を禁止する処理である。具体的には、情報カードを排出するカード排出機構83を駆動させるモータ等が駆動することを制限する処理である。
このようにすることで、遊技媒体貸出装置の機能は、遊技誤差算出手段の算出結果よりもより厳密に、計数誤差算出手段の算出結果に対応することができる。また、情報カードの排出を禁止することにより、遊技誤差が第1の範囲外にあるとき、又は計数誤差が第2の範囲外にあるとき、情報カードを遊技者が持ち出すことができないように制御し、情報カードを特定するとともに、遊技誤差又は計数誤差が生じた原因を調べることが可能となる。また、計数誤差の方が遊技誤差に比べてより直接的な被害を遊技店に与える可能性があり、厳密な管理が必要となる。そのため、計数誤差の算出結果に基づいて自身の機能を制限することにより、厳密な管理を行うことができ、より不正に強い遊技媒体貸出装置を提供することができる。
さらに、本実施形態による遊技媒体貸出装置は、
前記遊技機の前方を撮影する撮影手段(例えば、後述するカメラ35等)と、
前記撮影手段により撮影した撮影データを記憶する記憶手段(例えば、後述するメインCPU121やRAM123等)と、
前記記憶手段に記憶している撮影データと、前記撮影手段により新たに撮影された撮影データとを比較し、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段(例えば、後述するメインCPU121やRAM123等)と、
前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記遊技誤差算出手段により算出された遊技誤差と、前記計数誤差算出手段により算出された計数誤差とをリセットする誤差算出リセット手段(例えば、後述するメインCPU121やRAM123等)と、を備え、
前記誤差算出リセット手段は、前記機能制限手段が機能を制限しているとき、前記遊技誤差と、前記計数誤差とをリセットしない。
遊技媒体貸出装置は、撮影手段と、記憶手段と、遊技者交代判定手段と、誤差算出リセット手段とを備える。
撮影手段は、遊技機の前方を撮影する。具体的には、撮影手段は、遊技機で遊技をする遊技者の顔を撮影して、顔画像データを得るための装置が好ましい。なお、遊技機で遊技をする遊技者が存在しない場合もある。この場合には、遊技機で遊技をする人物がいないと判定することができる。
記憶手段は、撮影手段が撮影した画像データ等を記憶する。
遊技者交代判定手段は、記憶手段に記憶している画像データと、新たに撮影した画像データとを比較することにより遊技者が交代したか否かを判定する。例えば、画像データに画像処理を施すことによって画像データに人物の画像が含まれているか否かを判定する。人物の画像が含まれていると判定したとき、画像処理を施すことによって、今回取得した画像データと記憶している画像データとが一致するか否かを判定し、遊技者が交代したか否かを判定する。
誤差算出リセット手段は、遊技者交代判定手段が遊技者の交代を判定したとき、遊技誤差算出手段により算出された遊技誤差と、計数誤差算出手段により算出された計数誤差とをリセットする。この誤差算出リセット手段は、機能制限手段が機能を制限しているとき、遊技誤差と計数誤差とをリセットしない。
このようにすることで、機能制限手段が機能を制限している間、誤差算出リセット手段が作動しないようにすることができる。このようにすることで、不正を働いた遊技者が誤差算出リセット手段を逆手にとって逃亡するような事態にも対応することができ、より不正に強い遊技媒体貸出装置を提供することができる。
上述した例では、遊技媒体貸出装置が、遊技誤差算出手段と、計数誤差算出手段と、誤差判定手段と、誤差算出リセット手段と、遊技者交代判定手段とを備える構成であった。しかしながら、遊技誤差算出手段と、計数誤差算出手段と、誤差判定手段と、誤差算出リセット手段と、遊技者交代判定手段と、は遊技媒体貸出装置のみに有する必要はなく、遊技場用装置が有していてもよい。
図1Bに示すように、本実施の形態による遊技場用装置は、
遊技者の遊技に応じて増減する遊技媒体に関する情報を含む遊技結果情報を送信する遊技結果情報送信手段(例えば、後述するメインCPU261やIF210等)を有する遊技機(例えば、後述するパチスロ機10等)と、
前記遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段(例えば、後述する駆動回路131や払出用ホッパ51等)と、前記遊技媒体貸出手段に設けられ、遊技媒体を受け入れるとともに、受け入れた遊技媒体を計数する計数手段(例えば、後述する駆動回路132や計数用ホッパ71等)と、前記遊技媒体貸出手段が貸し出した貸出遊技媒体数情報を送信する貸出遊技媒体数情報送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125等)と、前記計数手段が計数した計数遊技媒体数情報を送信する計数遊技媒体数情報送信手段(例えば、後述するメインCPU121やIF125等)とを有する遊技媒体貸出装置(例えば、後述するサンド20)と、通信可能に設けられた遊技場用装置(例えば、後述するホールコンピュータ500)であって、
前記遊技結果情報送信手段から送信された遊技結果情報を受信する遊技結果情報受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507)と、
前記貸出遊技媒体数情報送信手段から送信された貸出遊技媒体数情報を受信する貸出遊技媒体数情報受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507)と、
前記計数遊技媒体数情報送信手段から送信された計数遊技媒体数情報を受信する計数遊技媒体数情報受信手段(例えば、後述するメインCPU501やインターフェイス507)と、
前記遊技結果情報受信手段により受信した遊技結果情報と、前記貸出遊技媒体数情報受信手段により受信した貸出遊技媒体数とに基づいて、遊技媒体数の誤差を算出する遊技誤差算出手段(例えば、後述するメインCPU501やRAM504)と、
前記遊技結果情報受信手段により受信した遊技結果情報と、前記貸出遊技媒体数情報受信手段により受信した貸出遊技媒体数と、前記計数遊技媒体数情報受信手段により受信した計数遊技媒体数情報とに基づいて、前記遊技の結果払い出された遊技媒体数との計数誤差を算出する計数誤差算出手段(例えば、後述するメインCPU501やRAM504)と、
前記遊技誤差算出手段が算出した遊技誤差と、第1の値とを比較した第1の比較結果が第1の範囲内にあるか否かを判定するとともに、前記計数誤差算出手段が算出した計数誤差と、第2の値とを比較した第2の比較結果が第2の範囲内にあるか否かを判定する誤差判定手段(例えば、後述するメインCPU501やRAM504)と、を備える。
遊技場用装置は、遊技媒体貸出装置に対応付けて設けられる。遊技場用装置は、例えば、遊技店に設置されているホールコンピュータ等がある。遊技媒体貸出装置は、例えば、遊技機に対応して設置されているサンド等がある。遊技機は、例えば、パチスロ機等がある。具体的には、遊技場用装置は、遊技媒体貸出装置と通信可能に設けられている。例えば、遊技場用装置は、ネットワークを介して遊技媒体貸出装置や、遊技機と通信可能に設けられている。ネットワークは、有線でも無線でもよい。
遊技機は、遊技結果情報送信手段を備えている。遊技結果情報送信手段は、上述した遊技結果情報を遊技媒体貸出装置や、遊技場用装置へ送信する。
遊技媒体貸出装置は、上述した遊技媒体貸出手段と、上述した計数手段と、貸出遊技媒体数情報送信手段と、計数遊技媒体数情報送信手段とを備えている。
貸出遊技媒体数情報送信手段は、遊技媒体貸出手段が貸し出した遊技媒体の数を示す貸出遊技媒体数情報を遊技場用装置へ送信する。計数遊技媒体数情報送信手段は、計数手段が計数した遊技媒体の数を示す計数遊技媒体数情報を遊技場用装置へ送信する。
遊技場用装置は、遊技結果情報受信手段と、貸出遊技媒体数情報受信手段と、計数遊技媒体数情報受信手段と、遊技誤差算出手段と、計数誤差算出手段と、誤差判定手段とを備えている。
遊技結果情報受信手段は、遊技機から送信される遊技結果情報を受信する。貸出遊技媒体数情報受信手段は、遊技媒体貸出装置から送信される貸出遊技媒体数情報を受信する。計数遊技媒体数情報受信手段は、遊技媒体貸出装置から送信される計数遊技媒体数情報を受信する。
遊技誤差算出手段は、遊技機から受信した遊技結果情報と、遊技媒体貸出装置から受信した貸出遊技媒体数情報とに基づいて、前記貸し出された遊技媒体数と、前記遊技機に投入された遊技媒体数と、前記遊技の結果払い出された遊技媒体数とから遊技誤差として遊技機で使用された遊技媒体数の誤差を算出する。すなわち、遊技誤差算出手段は、遊技を行った結果生じる遊技媒体数の誤差を算出する。また、遊技媒体の払い出しが行われた遊技機とは異なる遊技機において、遊技媒体を使用して遊技を行った結果生じる遊技誤差や回数を算出する。
計数誤差算出手段は、遊技機から受信した遊技結果情報と、遊技媒体貸出装置から受信した計数遊技媒体数情報とに基づいて、前記遊技の結果払い出された遊技媒体数との計数誤差を算出する。すなわち、計数誤差算出手段は、遊技者が他の遊技店から持ち込んだ遊技媒体を計数手段で計数した結果生じる遊技媒体数の誤差を算出する。
誤差判定手段は、前記遊技誤差算出手段が算出した遊技誤差と、第1の値とを比較した第1の比較結果が第1の範囲内にあるか否かを判定するとともに、前記計数誤差算出手段が算出した計数誤差と、第2の値とを比較した第2の比較結果が第2の範囲内にあるか否かを判定する。すなわち、持ち込まれた遊技媒体による遊技と、持ち込まれた遊技媒体による計数とでは、異なる値に基づいて判定を行う。
このようにすることで、遊技誤差算出手段が算出する遊技媒体数の誤差と、計数誤差算出手段が算出する遊技媒体数の誤差とを各々の要因に対して判定する基準を設けることができる。そのため、計数誤差の方が遊技誤差に比べてより直接的な被害を遊技店に与える可能性があり、計数誤差と遊技誤差との各々に判定基準を設ける必要があり、結果運用に役立てることができる。
上述した例では、遊技場用装置が、遊技誤差算出手段と、計数誤差算出手段と、誤差判定手段とを備える構成であった。しかしながら、遊技誤差算出手段と、計数誤差算出手段と、誤差判定手段とは、遊技媒体貸出装置のみ、又は遊技場用装置のみが有する必要はなく、遊技場システムとして分散して構成されてもよい。
本実施形態による遊技場システムは、
遊技者の遊技に応じて増減する遊技媒体に関する情報を含む遊技結果情報を送信する遊技結果情報送信手段を有する遊技機と、
前記遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段と、前記遊技媒体貸出手段に設けられ、遊技媒体を受け入れるとともに、受け入れた遊技媒体を計数する計数手段と、前記遊技媒体貸出手段が貸し出した貸出遊技媒体数情報を送信する貸出遊技媒体数情報送信手段と、前記計数手段が計数した計数遊技媒体数情報を送信する計数遊技媒体数情報送信手段とを有する遊技媒体貸出装置と、
前記遊技機と、前記遊技媒体貸出装置と通信可能に設けられ、前記遊技結果情報送信手段から送信された遊技結果情報を受信する遊技結果情報受信手段と、前記貸出遊技媒体数情報送信手段から送信された貸出遊技媒体数情報を受信する貸出遊技媒体数情報受信手段と、前記計数遊技媒体数情報送信手段から送信された計数遊技媒体数情報を受信する計数遊技媒体数情報受信手段とを有する遊技場用装置と、を備える遊技場システムであって、
前記遊技結果情報受信手段により受信した遊技結果情報と、前記貸出遊技媒体数情報受信手段により受信した貸出遊技媒体数とに基づいて、遊技媒体数の誤差を算出する遊技誤差算出手段と、
前記遊技結果情報受信手段により受信した遊技結果情報と、前記貸出遊技媒体数情報受信手段により受信した貸出遊技媒体数と、前記計数遊技媒体数情報受信手段により受信した計数遊技媒体数情報とに基づいて、前記遊技の結果払い出された遊技媒体数との計数誤差を算出する計数誤差算出手段と、
前記遊技誤差算出手段が算出した遊技誤差と、第1の値とを比較した第1の比較結果が第1の範囲内にあるか否かを判定するとともに、前記計数誤差算出手段が算出した計数誤差と、第2の値とを比較した第2の比較結果が第2の範囲内にあるか否かを判定する誤差判定手段とを備える。
このようにすることで、遊技誤差算出手段が算出する遊技媒体数の誤差と、計数誤差算出手段が算出する遊技媒体数の誤差とを各々の要因に対して判定する基準を設けることができる。このようにすることで、異なる不正の要因を考慮した運用を実現することができる。そのため、計数誤差の方が遊技誤差に比べてより直接的な被害を遊技店に与える可能性があり、計数誤差と遊技誤差との各々に判定基準を設ける必要があり、結果運用に役立てることができる。
<本発明に係る遊技媒体貸出装置の実施の形態>
本発明に係る遊技媒体貸出装置としてのサンドを備えた遊技場システムについて説明する。
<<遊技場システム1>>
図2は、遊技場システム1の概略を示す概略図である。遊技場システム1は、複数のパチスロ機10、複数のサンド20、及びホールコンピュータ500を有する。
<<パチスロ機10>>
図3は、パチスロ機10の構成を示すブロック図である。パチスロ機10は、主制御回路250、副制御回路280及びこれらと電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)を備える。主制御回路250は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ260を主たる構成要素とする。マイクロコンピュータ260は、メインCPU261、メインROM262及びメインRAM263により構成される。
メインROM262には、メインCPU261により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路280に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM263には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納するための格納領域が設けられている。
メインCPU261には、クロックパルス発生回路252、分周器253、乱数発生器254及びサンプリング回路255が接続されている。クロックパルス発生回路252及び分周器253は、クロックパルスを発生する。メインCPU261は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器254は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路255は、乱数発生器254によって発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ260の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU261は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ271L,271C,271R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ312Sは、3つのストップボタン312L,312C,312Rのそれぞれが遊技者により停止操作されたことを検出する。開始操作検出手段であるスタートスイッチ310Sは、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ240Sは、メダル投入口11(図2参照)に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ332Sは、ベットボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ334Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、扉センサ335Sは、パチスロ機10の筺体の扉(図示せず)が開かれたことを検出する。
マイクロコンピュータ260により動作が制御される周辺装置には、ステッピングモータ271L,271C,271R、7セグ表示器314及びホッパ(メダル払出装置)350がある。また、マイクロコンピュータ260の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路272は、各リール320L,320C,320Rに対応して設けられたステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動を制御する。リール位置検出回路270は、発光部と受光部とを有する光センサによって、リール320L,320C,320Rが一回転したことを示すリールインデックスを各リール320L,320C,320Rに応じて検出する。
ステッピングモータ271L,271C,271Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備える。ステッピングモータ271L,271C,271Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール320L,320C,320Rに伝達される。ステッピングモータ271L,271C,271Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リール320L,320C,320Rは一定の角度で回転する。
メインCPU261は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ271L,271C,271Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール320L,320C,320Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール320L,320C,320Rの表面に配された各図柄の位置を管理する。
表示器駆動回路315は、7セグ表示器314の動作を制御する。ホッパ駆動回路352は、ホッパ350の動作を制御する。払出完了信号回路353は、ホッパ350に設けられたメダル検出部351が行うメダルの検出を管理し、ホッパ350から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
副制御回路280は、主制御回路250と電気的に接続されている。副制御回路280は、主制御回路250から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路280は、主に、サブCPU、サブROM、サブRAM、レンダリングプロセッサ、描画用RAM、ドライバ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、オーディオRAM等を含む。
サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに応じて、サブROMに記憶されている制御プログラムを実行し、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAMは、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路250から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROMは、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とによって構成される。
サブROMには、発光演出装置(図示せず)における光による演出を行うための演出データが格納されている。サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに基づいて、この演出データを出力し、ランプ412を発光させる。また、サブROMには、効果音や画像による演出を行うための演出データが格納されており、サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに基づいて、この演出データを出力し、スピーカ414から効果音を出力させると共に、液晶表示装置410に演出画像を表示する。
主制御回路250には、インターフェイス210が接続されている。メインCPU261は、インターフェイス210を介して、サンド20やホールコンピュータ500(図2参照)と通信を行う。メインCPU261は、サンド20との間で通信を行いながら、メダルの投入情報やメダルの払出情報等の遊技の結果である遊技結果を含む遊技情報をゲーム毎にサンド20へ送信する。メダルの投入情報とは、例えば、一定期間にパチスロ機10に遊技のために投入されたメダル数である。メダルの払出情報とは、例えば、メダルの払出数やボーナス発生回数等である。メインCPU261は、例えば、スタートレバーが遊技者により操作されたことを契機にメダルの投入情報をサンド20に送信する。また、メインCPU261は、1枚のメダルを払い出す度に、メダルの払出情報をサンド20に送信する。
図2に示すように、各サンド20は、対応するパチスロ機10の右側に併設され、対応するパチスロ機10と通信可能に接続されている。
<<サンド20>>
図4に示すように、各サンド20の前面部21には、LED部31、カード挿入口32、紙幣を投入可能な紙幣挿入口33、タッチパネルLCDにより構成された操作ユニット34、カメラ35、非接触ICカードリーダ36、メダル払出用トレー37、スピーカカバー38、メダル計数用投入口39等が設けられている。カード挿入口32は、例えば、サンド20やホールによって発行された情報カードを受け付け可能な挿入口である。本実施の形態において、情報カードには、会員用のカード(会員カードと称する。)とビジター用のカード(ビジターカードと称する。)との双方が含まれる。情報カードは、ICカードによって構成される。情報カードが、ビジターカードである場合には、所定枚数、例えば、10枚程度の情報カードを予め使用可能にサンド20の内部に保持することができる。
サンド20の紙幣挿入口33に紙幣、例えば、1万円紙幣を挿入すると、情報カードに1万円を示す金額情報が書き込まれる。その後、パチスロ機10において、1000円分遊技を行うと、金額情報は、1000円を減じた9000円を示す金額情報に残高として更新される。さらに、返却されるときには、その金額情報が記録された情報カードがカード挿入口32から排出される。
なお、上述した例では、情報カードに金額情報を書き込む場合を示した。このような処理には限られず、情報カードに金額情報を書き込むのではなく、ホールコンピュータ500に金額情報を記憶させるようにしてもよい。特に、情報カードが会員カードである場合には、金額情報をホールコンピュータ500に記憶させ、情報カードがビジターカードである場合には、金額情報を情報カードに記憶させるようにしてもよい。
情報カードがビジターカードである場合に、残高がなくなったときには、情報カードはサンド20の内部に回収され、残高があるときには、情報カードはサンド20から排出されて遊技者に再度貸出すことができる。情報カードが会員カードである場合には、残高の有無によることなく、情報カードはサンド20から排出されて遊技者に返却される。
情報カードには、情報カードを識別するための固有の情報、例えば、シリアル番号等が予め記憶されている。この情報カードに固有な情報(カードIDと称する。)を、会員の遊技者やビジターの遊技者を識別するための遊技者IDとして扱うことができる。なお、本実施の形態では、会員の遊技者の場合には、会員IDを遊技者IDとし、ビジターの遊技者の場合には、カードIDを遊技者IDとする。会員IDは、遊技店において、会員登録等の手続きによって、遊技者を識別するために遊技者に割り当てられるIDである。
情報カードが会員カードである場合には、サンド20での計数結果に基づく持玉、貯玉、計数結果、及び計数を行ったサンドID等が情報カードに記憶される。また、情報カードがビジターカードである場合には、サンド20での計数結果に基づく持玉、貯玉、計数結果、及び計数を行ったサンドID等が情報カードに記憶される。記憶されるタイミングについては後述するが、情報カードを抜き出す処理を行う際に記憶されるようにしてもよいし、各情報が更新されるたびに情報カードが記憶する情報も更新されるようにしてもよい。
LED部31は、フルカラーLED31A、赤外LED31Bから構成されている。カード挿入口32は情報カードを挿入するためのものであり、紙幣挿入口33は紙幣を挿入するためのものである。なお、情報カードがビジターカードである場合には、遊技者が紙幣挿入口33に所定の金額の紙幣を投入することで情報カードが発行される。一方、情報カードが会員カードである場合には、遊技店で所定の登録手続きをすることで情報カードが発行される。なお、情報カードは、ホールに設置されているカード発行機(図示せず)によって発行してもよい。
操作ユニット34は、タッチパネル式の複数の操作ボタンの画像(図示せず)を表示する液晶表示装置(図示せず)により構成されている。複数の操作ボタンの画像は、遊技者の操作を受け付けるための画像であり、貸出ボタンの画像、計数ボタンの画像、持ちメダル払出ボタンの画像、返却ボタンの画像を含む。遊技者は、所望する処理に対応する操作ボタンの画像にタッチすることで、その処理を実行することができる。
例えば、貸出ボタンの画像は、情報カードをカード挿入口32に挿入して、あるいは現金を紙幣挿入口33に挿入して、メダルの貸し出しを希望するときに操作する画像である。計数ボタンの画像は、計数用ホッパ71(図5参照)によってメダルを計数するときに操作する画像である。持ちメダル払出ボタンの画像は、サンド20に記憶された持ちメダルから遊技者が指定する枚数のメダルを払い出すときに操作する画像である。返却ボタンの画像は、挿入した情報カードを返却するときに操作する画像である。
返却ボタンの画像が遊技者によってタッチされたときには、情報カードには残高を示す金額情報、持玉、貯玉等が書き込まれる。なお、残高を示す金額情報をホールコンピュータ500に記憶させる場合には、返却ボタンの操作に応じて、ホールコンピュータ500において遊技者IDに対応する記憶領域に金額情報が記憶される。また、ホールコンピュータ500には、金額情報だけでなく、持玉、貯玉等の各種の情報を記憶させることができる。
操作ユニット34はさらに、複数の操作ボタンの他に、持ちメダル情報や操作に関する情報が表示され、また複数の操作ボタンに対する操作に応じて表示画面が切り換えられる。
入力インターフェイス78は、複数の操作ボタンの他に、後述する閾値の設定に関する情報が表示され、また、複数の操作ボタンに対する操作に応じて表示画面が切り替えられる。さらに、閾値の設定の入力を受け付ける。
遊技者は、情報カード又は所定金額の紙幣を、カード挿入口32又は紙幣挿入口33に投入した状態で、貸出操作を行うと、遊技に必要な遊技媒体としてのメダルの払い出し又は貸し出しを受けることができる。なお、遊技者が情報カード又は所定の金額の紙幣を、カード挿入口32又は紙幣挿入口33に挿入する行為を貸出操作として扱い、情報カード又は所定の金額の紙幣が挿入されたことを検知することを条件に、遊技媒体の貸し出しが行われてもよい。
また、遊技者は、非接触ICカードを、情報カードとして非接触ICカードリーダ36にかざすことで、遊技に必要なメダルの貸し出しを受けることもできる。非接触ICカードは、Felica(商標)機能を有する。
サンド20は、紙幣や情報カード等の各種の価値媒体の投入を受けると、投入された価値媒体の金額に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパ51によって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。また、サンド20は、使用可能なメダル数が書き込まれた情報カードの投入を受けると、投入された情報カードに書き込まれているメダル数に応じた範囲で、遊技者が指定する枚数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパ51によって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。遊技者は、メダル払出用トレー37から払い出されたメダルをパチスロ機10のメダル投入口11へ投入することにより、パチスロ機10において遊技を行うことができる。
また、パチスロ機10においては、遊技の結果に応じて、メダル払出用トレー12にメダルを払い出す。遊技者は、メダル払出用トレー12に払い出されたメダルをサンド20のメダル計数用投入口39へ投入することにより、サンド20によってメダルを計数させることができる。サンド20は、メダル計数用投入口39から投入されたメダルを、内部に設けられた計数用ホッパ71によって計数する。このように、サンド20は、パチスロ機10に併設され、遊技の結果に応じてパチスロ機10から払い出されたメダルを計数する各台計数装置としての側面を有する。
メダルの計数結果は、遊技者の指示に従って、カード挿入口32から挿入された情報カードに記録され、さらには、ホールコンピュータ500において遊技者IDに対応する記憶領域に記憶される。なお、メダルの計数結果は、遊技者の指示の有無に関わらず記憶してもよい。
計数用ホッパ71において計数されたメダルは、サンド20の底面部に設けられた排出口から搬送コンベアに排出され、回収される。なお、搬送コンベアが設けられていない場所では、サンド20の下部にメダルを貯留するための貯留ボックスを設置し、この貯留ボックスへメダルを排出するようにしてもよい。
メダル計数用投入口39は、図2に示すように、パチスロ機10のメダル払出用トレー12と同等の高さに設けられている。これにより、遊技者は、パチスロ機10のメダル払出用トレー12に払い出されたメダルを、簡単にメダル計数用投入口39へ運ぶことができる。なお、メダル計数用投入口39の高さは、パチスロ機10のメダル払出用トレー12と同等の高さに限られず、メダル払出用トレー12よりも低い位置に設けるようにしてもよい。このようにすれば、遊技者がメダルを運び易くすることができる。
図4に示すように、サンド20の前面部21には、前面パネル23が設けられており、この前面パネル23には、スピーカカバー38が設けられている。このスピーカカバー38は、前面パネル23(スピーカカバー38)の裏面側に設けられたスピーカからの音を前方に透過させる複数の透過口を有している。この透過口の裏面側にスピーカ81が設けられている。本実施の形態の場合、スピーカ81は、払出用ホッパ51の前面部に固定されている。
図4に示すメダル計数用投入口39の大きさは、遊技者の手が入り難い大きさとされている。メダル計数用投入口39には、前面パネル23に併設して、板状のメダルガイド部材29が固定されている。これにより、遊技者の手がメダル計数用投入口39から入り難くすることができる。
また、計数用ホッパ71の開口部にはフォトセンサ77(図5参照)が設けられており、遊技者の手が入った場合にこれを検出するようになっている。これにより、遊技者の手が誤って挿入された場合、又は、不正により手が挿入された場合等に、フォトセンサ77によって検出し、計数用ホッパ71の動作を停止させることができる。
さらに、サンド20には、ランプ82(図5参照)が設けられている。ランプ82は、発光による報知をするための装置である。例えば、サンド20における異常事態の発生や、情報カードの取り忘れ防止を報知するためにランプ82を点灯させたり点滅させたりする。
図5は、サンド20の構成部品を示すブロック図である。メインCPU121は、ROM122に格納された制御プログラムを読み出してメダルの計数及びその他の処理を実行するようになされている。処理に係る各種データは、RAM123に格納される。
メインCPU121は、カード挿入口32を介して情報カードから読み取った金額情報を残高データとしてRAM123に格納する。メインCPU121は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU121は、駆動回路131を制御することにより、払出用ホッパ51を駆動させることができる。また、メインCPU121には、駆動回路132を介して計数用ホッパ71が接続されており、メインCPU121は、駆動回路132を制御することにより、計数用ホッパ71を駆動させることができる。
メインCPU121は、情報カードリーダ/ライタ62を介して情報カードから読み取った持ちメダル数データ、あるいは計数用ホッパ71を介して計数したメダル数データをRAM123に格納する。計数用ホッパ71を介してメダル数を計数した場合において、既にRAM123に持ちメダル数データが格納されているときには、計数したメダル数に基づいて、持ちメダル数データを更新する。
メインCPU121は、この持ちメダル数データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した枚数のメダル数が持ちメダル数データよりも小さい場合には、指定された枚数のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、持ちメダル数データから払い出されたメダル数を減算することにより、持ちメダル数データを更新する。
操作ユニット34には、情報カードを返却するための返却ボタンの画像が表示されており、この返却ボタンの画像を遊技者がタッチすることにより、メインCPU121は、情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードをカード挿入口32から排出する。なお、メインCPU121は、駆動回路135を制御することにより、カード排出機構83を駆動させることができる。
メインCPU121は、紙幣識別装置61から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM123に格納する。メインCPU121は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU121は、駆動回路131を制御することにより、払出用ホッパ51を駆動させることができる。
メインCPU121は、LED部31の赤外LED31Bを監視用投光器として用い、赤外LED31Bからの赤外光を遊技者で反射させ、これをカメラ35において撮影する。メインCPU121は、カメラ35において撮影された画像をRAM123に格納し、この画像に基づいて、遊技者の存在や交代を検出する。この検出処理は常時行われる。遊技者の状態が非検出(離席)状態に変化して、カード挿入口32から挿入された情報カードが挿入されたままである場合、又は紙幣挿入口33から挿入された紙幣の金額データに残高がある場合、メインCPU121は、スピーカ81を介して、警告音や警告音声を発することにより、離席しようとする遊技者に対して注意を喚起することができる。警告音声としては、「カードを忘れています」といった音声が発せられる。
メインCPU121は、インターフェイス125を介して、パチスロ機10やホールコンピュータ500との間で通信を行うようになっている。パチスロ機10は、遊技結果として払い出されたメダル数及び遊技を行うために遊技者によって投入されたメダル数を定期的にサンド20へ送信しており、サンド20のメインCPU121は、これらの情報を受け取ると、これらをRAM123に記憶する。
メインCPU121は、カメラ35を介して遊技者の顔画像を定期的に取り込み、RAM123に記憶する。RAM123に記憶される顔画像は、静止画データでも動画データでもよい。RAM123に記憶される顔画像は、所定のタイミングでインターフェイス125を介してホールコンピュータ500に送信される。
図2に示すように、ホールコンピュータ500は、パチスロ機10及びサンド20は、それぞれホールコンピュータ500と通信可能に接続されており、パチスロ機10からはメダルの投入情報や払出情報といったメダル数に関する情報(メダル数情報)を、サンド20からは、挿入された情報カードのメダル数の移動や計数用ホッパ71による計数結果等のメダル数に関する情報(メダル数情報)や遊技者の顔画像のデータを受信する。
<ホールコンピュータ500>
図6は、ホールコンピュータ500の構成を示すブロック図である。ホールコンピュータ500は、メインCPU501、ROM502、RAM504、ディスプレイ505、及びスピーカ506を備えている。なお、ホールコンピュータ500において、容量が大きなデータを記憶する必要がある場合には、HDD等の記憶装置を設けてもよい。
メインCPU501は、ROM502に格納された制御プログラムを読み出して実行する。具体的には、メインCPU501は、ディスプレイ505やスピーカ506を制御する。
ディスプレイ505は、ホールコンピュータ500によって管理する遊技データを表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ505は、例えば液晶表示装置によって実現される。
スピーカ506は、メダルの不正持込等の不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ505とともに報知を行うものである。このスピーカ506は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
ホールコンピュータ500は、インターフェイス507を介してサンド20と通信可能に接続され、HUB508を介して管理サーバ510と通信可能に接続されている。管理サーバ510は、例えば遊技場に登録された遊技者のデータ(遊技者ID、貯玉、来店履歴等)、過去の遊技データ等を管理するものである。
<<<パチスロ機10、サンド20、ホールコンピュータ500での各種処理>>>
<<パチスロ機10、及びサンド20が実行する各処理のタイミング>>
図7は、本実施形態におけるパチスロ機10と、サンド20とが行う処理を示すフローチャートである。各処理は、信号が入力されたときに割り込み処理として実行される。
メインCPU261は、スタートレバーが遊技者により操作されたことを契機に遊技に使用されたメダル数を示す投入メダル数情報をサンド20に送信する(図7(A)参照)。メインCPU121は、投入メダル数情報の入力を受け付けたとき、後述する蓄積情報テーブルに投入メダル数を登録、及び更新する。なお、メインCPU261は、メダルセンサ240Sが、メダル投入口11に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出したとき、投入されたメダル数を示す投入メダル数情報をサンド20に送信するようにしてもよい。
メインCPU261は、遊技者の遊技の結果に応じてパチスロ機10から物理的に払い
出されるメダル数を払出メダル数情報としてサンド20へ送信するのではなく、遊技の結果得られたデータ上のメダル数を払出メダル数情報としてサンド20に送信する(図7(B)参照)。例えば、パチスロ機10は、所定数までメダルを貯めておくことが可能であり、その所定数を超えるか、または精算操作を行った場合に初めてメダルが物理的にパチスロ機10の外に払い出される。すなわち、遊技中に、パチスロ機10の外へ払い出されたメダル数を払出メダル数情報として送信してしまうと、パチスロ機10に貯まっているメダル数の分だけ、遊技を行った結果得られたデータ上のメダル数と、実際にパチスロ機10から払い出されたメダル数との間に誤差が生じてしまう。例えば、所定数が50枚であるとき、パチスロ機10に49枚のメダル数がデータ上貯まっている状態で、8枚の払い出しが行われた場合、パチスロ機10の外へ払い出されたメダル数は7枚となる。したがって、データ上の払い出されたメダル数を示す情報は、8枚分の払い出しが行われたことを示す情報となるが、実際の払い出されたメダル数を示す情報は、7枚分の払い出しが行われたことを示す情報となる。そのため、遊技を行った結果得られたメダル数と、実際に払い出されたメダル数との間に誤差が生じてしまう。このような理由により、メインCPU261は、遊技者の遊技の結果に応じてパチスロ機10の外に払出されるメダル数を払出メダル数情報としてサンド20に送信するのではなく、データ上のメダルの払出数を払出メダル数情報としてサンド20に送信する。メインCPU121は、払出メダル数情報の入力を受け付けたとき、後述する蓄積情報テーブルに払出メダル数を登録、及び更新する。なお、メインCPU261は、遊技者からメダルの払い出しの入力を受け付け、払出完了信号回路353が、ホッパ350から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したと判定したとき、払い出したメダル数を示す払出メダル数情報をサンド20に送信するようにしてもよい。
メインCPU121は、遊技者が指定した枚数のメダルを払い出したとき、払い出したメダル数を示す貸出メダル数を後述する蓄積情報テーブルに登録、及び更新する(図7(C)参照)。
メインCPU121は、計数用ホッパ71に投入されたメダルを計数し、計数用ホッパ71に投入されたメダル数を示すホッパ投入メダル数を後述する蓄積情報テーブルに登録、及び更新する(図7(D)参照)。
メインCPU261は、遊技情報をサンド20に送信し、メインCPU121は、遊技情報の入力を受け付けたとき、後述する持込遊技判定処理を実行する(図7(E))。
<<<投入メダル数情報送信処理>>>
図8は、メインCPU261が実行する投入メダル数情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU261は、メダルセンサ240Sがメダル投入口11に受け入れられたメダルを検出したとき、メダル投入信号を受信する(ステップS800)。メインCPU261は、受信したメダル投入信号に基づいて、メダル投入口11に投入されたメダル数を示す投入メダル数を計数する(ステップS802)。メインCPU261は、スタートレバーが遊技者により操作されたことを契機に、遊技に使用されたメダル数を示す投入メダル数情報をサンド20に送信する(ステップS804)。メインCPU261は、上述したステップS804の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<払出メダル数情報送信処理>>>
図9は、メインCPU261が実行する払出メダル数情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU261は、遊技者の遊技の結果に応じて、データ上のメダル払出信号を受信する(ステップS900)。メインCPU261は、メダル払出信号に基づいて、払い出すデータ上のメダルの数を示す払出メダル数を計数する(ステップS902)。メインCPU261は、遊技者の遊技の結果に応じてデータ上のメダルの払い出しを行う(ステップS904)。メインCPU261は、上述したように、遊技者の遊技の結果に応じて物理的にパチスロ機10の外へ払い出されるメダル数を払出メダル数情報としてサンド20へ送信することができないため、遊技の結果得られたデータ上のメダル数を払出メダル数情報としてサンド20へ送信する(ステップS906)。メインCPU261は、上述したステップS906の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<遊技情報送信処理>>>
図10は、メインCPU261が実行する遊技情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU261は、例えば、スタートレバーが遊技者により操作されたことを示す信号や、ボーナス発生を示す信号である遊技信号の入力を受け付け(ステップS1000)、上述した遊技情報をサンド20に送信する(ステップS1002)。メインCPU261は、上述したステップS1002の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<投入メダル数更新処理>>>
図11は、メインCPU121が実行する投入メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、パチスロ機10から送信される投入メダル数情報の入力を受け付けたとき、投入メダル数情報を受信する(ステップS1100)。メインCPU121は、受信した投入メダル数情報に基づいて、パチスロ機10に投入された投入メダル数を取得する(ステップS1102)。メインCPU121は、後述する蓄積情報テーブルに、上述したステップS1102において取得した投入メダル数を登録、及び更新する(ステップS1104)。メインCPU121は、上述したステップS1104の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<払出メダル数更新処理>>>
図12は、メインCPU121が実行する払出メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU121がパチスロ機10から払出メダル数情報の入力を受け付けたとき、払出メダル数情報を受信する(ステップS1200)。メインCPU121は、受信した払出メダル数情報に基づいて、パチスロ機10が払い出した払出メダル数を取得する(ステップS1202)。メインCPU121は、後述する蓄積情報テーブルに、上述したステップS1202で取得した払出メダル数を登録、及び更新する(ステップS1204)。メインCPU121は、上述したステップS1204の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<貸出メダル数更新処理>>>
図13は、メインCPU121が実行する貸出メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、遊技者からメダルの払い出しの入力をうけつけたとき、払出用ホッパ35から払い出すメダルの数を示すメダル貸出信号の入力を受け付ける。メインCPU121は、メダル貸出信号を受信し(ステップS1300)、後述するメダル貸出処理を実行する(ステップS1302)。メインCPU121は、メダル貸出処理を実行したのち、後述する蓄積情報テーブルに、貸出メダル数を登録、及び更新する(ステップS1304)。メインCPU121は、上述したステップS1304の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<<メダル貸出処理>>>>
図14は、メインCPU121が実行するメダル貸出処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、上述したステップS1300において、メダル貸出信号を受信したことを契機として、本サブルーチンを実行する。メインCPU121は、紙幣識別装置61に価値媒体が投入されているか否かを判定する(ステップS1400)。ステップS1400において、メインCPU121は、紙幣識別装置61に価値媒体が投入されていると判定したとき(YES)、操作ユニット34から金額指定の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS1402)。ステップS1402において、メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けていると判定したとき(YES)、メインCPU121は、指定金額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS1404)。ステップS1404において、メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し、払出メダルの貸出を行う(ステップS1406)。ステップS1402において、メインCPU121は、操作ユニット34から金額指定の入力を受け付けていないと判定したとき(NO)、投入された価値媒体の全額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS1408)。ステップS1408において、メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し、払出メダルの貸出を行う(ステップS1410)。メインCPU121は、ステップS1406、ステップS1410の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
ステップS1400において、投入された価値媒体の全額分の払い出しを行わずに遊技を終了した場合、遊技者が会員カードを所有しているか否かによって異なる処理を実行する。遊技者1が会員カードを所有しているとき、会員カードを情報カードリーダ/ライタ62に対して受け付け、受け付けた会員カードに残高を登録する。また、遊技者が会員カードを有していないとき、サンド20は、ビジターカードに残高を登録し、遊技者に対して払い出す。
ステップS1400において、メインCPU121は、紙幣識別装置61に価値媒体が投入されていないと判定したとき(NO)、メインCPU121は、情報カードリーダ/ライタ62に情報カードを受け付けているか否かを判定する(ステップS1412)。ステップS1412において、メインCPU121は、情報カードを受け付けていると判定したとき(YES)、情報カードに記録されているメダル数をRAM123に登録する(ステップS1414)。メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けているか否かを判定する(ステップS1416)。ステップS1416において、メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けていると判定したとき(YES)、メインCPU121は、指定金額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS1418)。メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し。払出メダルの貸し出しを行う(ステップS1420)。ステップS1416において、メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けていないと判定したとき(NO)、メインCPU121は、情報カードに登録されている全額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS1422)。メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し、払出メダルの貸出を行う(ステップS1424)。メインCPU121は、上述したステップS1420、ステップS1424の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
ステップS1416において、全てのメダル数の貸出を行わずに、遊技を終了した場合、遊技者が会員カードを所有しているか否かによって異なる処理を実行する。遊技者1が会員カードを所有しているとき、会員カードに残高を登録する。遊技者が会員カードを有していないとき、サンド20は、ビジターカードに残高を登録し、遊技者に対して払い出す。
ステップS1412において、メインCPU121は、情報カードリーダ/ライタ62に情報カードを受け付けていないと判定したとき(NO)、本サブルーチンを終了する。
<<<ホッパ投入メダル数更新処理>>>
図15は、メインCPU121が実行するホッパ投入メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、計数用ホッパ71にメダルが投入されることを契機として、ホッパ投入メダル数更新処理を実行する。すなわち、メインCPU121は、計数用ホッパ71にメダルが投入されたことを示すメダルホッパ投入信号の入力が行われることを契機に、ホッパ投入メダル数更新処理を実行する。メインCPU121は、メダルホッパ投入信号を受信(ステップS1500)する。メインCPU121は、受信したメダルホッパ投入信号に基づいて、計数用ホッパ71に投入されたメダル数を示すホッパ投入メダル数を計数する(ステップS1502)。メインCPU121は、後述する蓄積情報テーブルに、ホッパ投入メダル数を登録、及び更新する。上述したメインCPU121は、ステップS1504の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<蓄積情報テーブル>>>
図16は、RAM123が記憶する蓄積情報テーブルを示す図である。図16において、No.1、No.2、……は、時間の経過を示している。番号が増えるにしたがい、時間が経過することを意味する。本実施の形態の場合、メインCPU121は、所定時間ごとに、図16に示す各種データを取得し、登録する。遊技者1、遊技者2、……は、遊技者ごとに異なる番号を付して示すものである。遊技者―は、遊技者が交代したことを示している。メインCPU121は後述する交代判定処理を所定時間毎に行う。メインCPU121は、遊技者が交代したと判定したとき、交代する以前の遊技者に対応付けられた蓄積情報をリセットする。
なお、蓄積情報テーブルをリセットするタイミングは、上述したタイミングに限られるものではない。例えば、管理者の操作に基づいて任意に蓄積情報テーブルをリセットしてもよい。また、メインCPU121は、一定の期間、一定のデータ量に達した場合に蓄積情報テーブルをリセットしてもよい。
アウトは、パチスロ機10に投入されたメダル数を示している。本実施形態の場合、メインCPU121は、パチスロ機10から送信されたメダルの投入数を示す投入メダル数情報を受信し、蓄積情報テーブルに登録する。メインCPU121は、前回の時間までの登録値を今回取得した値により上書きすることで更新し、更新した値を登録する。
セーフは、パチスロ機10から遊技の結果として払い出されたメダル数を示している。本実施形態の場合、メインCPU121は、パチスロ機10から送信されたメダルの払出数を示す払出メダル数情報を受信し、蓄積情報テーブルに登録する。
持ち玉(枚)は、サンド20に流して計数したメダル数を示している。本実施形態の場合、メインCPU121は、メダル計数用投入口39へ投入されたメダルを計数用ホッパ71によって計数することにより、ホッパ投入メダル数を取得する。メインCPU121は、取得したホッパ投入メダル数を蓄積情報テーブルへ登録する。
売上(枚)は、サンド20が貸し出したメダル数を示している。本実施形態の場合、メインCPU121は、メダル貸出処理において貸し出したメダル数を蓄積情報テーブルへ登録する。
メインCPU121は、上述した蓄積情報テーブルに登録した貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数のデータを用いて、サンド20及びパチスロ機10にあると予想されるメダル数と、実際のメダル数との誤差を示す持込遊技及び持込計数を算出する。メインCPU121は、算出した持込遊技、又は持込計数が予め設定された閾値よりも小さい値であったとき、その旨を報知する。
No.1において、遊技者は1である。アウトは50枚である。セーフは0枚である。持ち玉(枚)は0枚である。売上(枚)は50枚である。
サンド20は、遊技者1にメダルを50枚貸し出し、計数したメダルは0枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが50枚投入され、払い出したメダルは0枚であることを示す。
No.2において、遊技者は1である。アウトは100枚である。セーフは0枚である。持ち玉(枚)は0枚である。売上(枚)は100枚である。
No.2の各項目の値は、No.1の時刻からの累積の値を示す。すなわち、サンド20は、遊技者1にメダルを100枚貸し出し、計数したメダルは0枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが100枚投入され、払い出したメダルは0枚であることを示す。No.1からNo.2の時間に、サンド20は、遊技者1にメダルを50枚貸し出したこと、計数したメダルは0枚であったことを示す。また、No.1からNo.2の時間に、パチスロ機10は、遊技者1にメダルを50枚投入され、払い出したメダルは0枚であったことを示す。
No.3において、遊技者は1である。アウトは150枚である。セーフは0枚である。持ち玉(枚)は0枚である。売上(枚)は150枚である。
No.3の各項目の値は、No.2の時刻からの累積の値を示す。すなわち、サンド20は、遊技者1にメダルを150枚貸し出し、計数したメダルは0枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが150枚投入され、払い出したメダルは0枚であることを示す。No.2からNo.3の時間に、サンド20は、遊技者1にメダルを50枚貸し出したこと、計数したメダルは0枚であったことを示す。また、No.2からNo.3の時間に、パチスロ機10は、遊技者1にメダルを50枚投入され、払い出したメダルは0枚であったことを示す。
No.4において、遊技者は1である。アウトは200枚である。セーフは50枚である。持ち玉(枚)は50枚である。売上(枚)は200枚である。
No.4の各項目の値は、No.3の時刻からの累積の値を示す。すなわち、サンド20は、遊技者1にメダルを200枚貸し出し、計数したメダルは50枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが200枚投入され、払い出したメダルは50枚であることを示す。No.3からNo.4の時間に、サンド20は、遊技者1にメダルを50枚貸し出したこと、計数したメダルは50枚であったことを示す。また、No.3からNo.4の時間に、パチスロ機10は、遊技者1にメダルを50枚投入され、払い出したメダルは50枚であったことを示す。
No.5において、遊技者は−である。アウトは0枚である。セーフは0枚である。持ち玉(枚)は0枚である。売上(枚)は0枚である。
No.5の時間において、遊技者が交代したことを示す。メインCPU121は、後述する交代判定処理を実行することにより遊技者の交代を判定する。
No.6において、遊技者は2である。アウトは80枚である。セーフは30枚である。持ち玉(枚)は100枚である。売上(枚)は50枚である。
サンド20は、遊技者1にメダルを80枚貸し出し、計数したメダルは100枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが80枚投入され、払い出したメダルは30枚であることを示す。
No.7において、遊技者は2である。アウトは80枚である。セーフは30枚である。持ち玉(枚)は100枚である。売上(枚)は50枚である。
No.7の各項目の値は、No.6の時刻からの累積の値を示す。すなわち、サンド20は、遊技者1にメダルを50枚貸し出し、計数したメダルは100枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが80枚投入され、払い出したメダルは30枚であることを示す。No.6からNo.7の時間に、サンド20は、遊技者1にメダルを0枚貸し出したこと、計数したメダルは0枚であったことを示す。また、No.6からNo.7の時間に、パチスロ機10は、遊技者1にメダルを0枚投入され、払い出したメダルは0枚であったことを示す。
No.8において、遊技者は−である。アウトは0枚である。セーフは0枚である。持ち玉(枚)は0枚である。売上(枚)は0枚である。
No.8の時間において、遊技者が交代したことを示す。メインCPU121は、後述する交代判定処理を実行することにより遊技者の交代を判定する。
No.9において、遊技者は3である。アウトは150枚である。セーフは30枚である。持ち玉(枚)は50枚である。売上(枚)は50枚である。
サンド20は、遊技者1にメダルを50枚貸し出し、計数したメダルは50枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが150枚投入され、払い出したメダルは30枚であることを示す。
No.10において、遊技者は3である。アウトは150枚である。セーフは30枚である。持ち玉(枚)は50枚である。売上(枚)は50枚である。
No.10の各項目の値は、No.9の時刻からの累積の値を示す。すなわち、サンド20は、遊技者1にメダルを50枚貸し出し、計数したメダルは50枚であることを示す。パチスロ機10は、メダルが150枚投入され、払い出したメダルは30枚であることを示す。No.9からNo.10の時間に、サンド20は、遊技者1にメダルを0枚貸し出したこと、計数したメダルは0枚であったことを示す。また、No.6からNo.7の時間に、パチスロ機10は、遊技者1にメダルを0枚投入され、払い出したメダルは0枚であったことを示す。
No.11において、遊技者は−である。アウトは0枚である。セーフは0枚である。持ち玉(枚)は0枚である。売上(枚)は0枚である。
No.11の時間において、遊技者が交代したことを示す。メインCPU121は、後述する交代判定処理を実行することにより遊技者の交代を判定する。このように遊技者の交代を判定することにより、遊技機毎の管理ではなく、遊技者毎の管理を行うことができる。また、蓄積情報テーブルを使用することにより、遊技者毎の管理を行いつつも遊技機で行われた遊技結果を網羅することも可能となり、より柔軟な運用が可能となる。
<<<持込遊技判定処理>>>
図17は、メインCPU121が実行する持込遊技判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、パチスロ機10から遊技情報が入力されることを契機として、持込遊技判定処理を実行する。
メインCPU121は、遊技情報を受信し(ステップS1700)、RAM123に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS1702)。メインCPU121は、蓄積情報テーブルに基づいて、貸出メダル数Aを取得する(ステップS1704)。メインCPU121は、取得した貸出メダル数AをRAM123に一時的に記憶する。メインCPU121は、蓄積情報テーブルに基づいて、投入メダル数Cを取得する(ステップS1706)。メインCPU121は、取得した投入メダル数CをRAM123に一時的に記憶する。メインCPU121は、蓄積情報テーブルに基づいて、払出メダル数Dを取得する(ステップS1708)メインCPU121は、取得した払出メダル数DをRAM123に一時的に記憶する。
メインCPU121は、ステップS1704〜ステップS1708において取得した貸出メダル数A、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて、持込遊技を算出する(ステップS1710)。具体的な例示に関しては後述するが、メインCPU121は、持込遊技を、貸出メダル数A−投入メダル数C+払出メダル数Dにより算出する。
メインCPU121は、持込遊技の算出結果がプラスかマイナスかを判定する(ステップS1711)。ステップS1711において、メインCPU121は、持込遊技の算出結果がプラスであると判定したとき(YES)、持込遊技が行われてないと判定する。メインCPU121は、上述したステップS1711を実行した後、本サブルーチンを終了する。メインCPU121は、上述したステップS1711の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
ステップS1711において、メインCPU121は、持込遊技の算出結果がマイナスであると判定したとき(NO)、メインCPU121は、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるか否かを判定する(ステップS1712)。ステップS1712において、メインCPU121は、会員カードであると判定したとき(YES)、メインCPU121は、RAM123に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS1714)。ステップS1712において、メインCPU121は、会員カードではなくビジターカードであると判定したとき(NO)、メインCPU121は、RAM123に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS1716)。
メインCPU121は、ステップS1714、又はステップS1716において取得した閾値を用いて、持込遊技の算出結果がこの閾値以下であるか否かを判定する(ステップS1718)。ステップS1718において、メインCPU121は、持込遊技の算出結果が閾値以下であると判定したとき(YES)、情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS1720)。ステップS1720において、メインCPU121が実行する情報カード禁止処理は、駆動回路135の駆動を停止させ、カード排出機構83が情報カードを排出することを禁止する処理である。
なお、本実施形態において、閾値以下であるか否かを判定しているが、持込遊技の算出結果と閾値とを比較した結果が一定の範囲内であるか否かを判定してもよい。この場合、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるかビジターカードであるかによって、持込遊技の算出結果と閾値とを比較した結果を判定するための一定の範囲を異ならせることが望ましい。
また、持込遊技の算出結果とは、貸出メダル数A、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて算出されるものである。また、閾値とは、持込遊技の算出結果と比較される値である。メインCPU121は、持込遊技の算出結果がプラスかマイナスかを判定することにより、持込遊技が行われたか否かを判定する。メインCPU121は、持込遊技の算出結果と閾値とを比較した結果が正常であるか否かを判定することにより、不正が行われたか否かを判定する。なお、本実施系形態における正常とは、閾値を越えない状態を意味する。
また、メインCPU121は、算出した持込遊技の絶対値を取得し、閾値と比較する構成としてもよい。この場合、取得した持込遊技の絶対値が所定の範囲内の値であるか否かを判定するようにすればよい。
メインCPU121は、ステップS1720の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS1722)。ステップS1722において、メインCPU121は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる。また、ステップS1722において、メインCPU121は、アラート情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU121は、上述したステップS1722の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU121は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、アラート報知を終了する。また、メインCPU121は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
持込遊技判定処理について、図16及び図17を用いて具体的に説明する。
No.4の時間において、メインCPU121が、持込遊技判定処理を行う例を説明する。
メインCPU121は、遊技情報を受信し(ステップS1700)、RAM123に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS1702)。No.4の時間であるとき、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である200を取得する(ステップS1704)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である200を取得する(ステップS1706)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である50を取得する(ステップS1708)。
メインCPU121は、ステップS1704〜ステップS1708において取得した値に基づいて持込遊技を算出する(ステップS1710)。持込遊技の算出は、次の式により求める。持込遊技は、貸出メダル数A−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU121は、この式に基づいて、200−200+50を計算する。計算の結果、持込遊技は、50と算出されるため、投入メダル数Cが貸出メダル数Aと払出メダル数Dを足した値よりも少ないことが証明され、持込遊技は行われていないと判定することが可能となる。なお、本実施形態においては加減算を用いて、貸出メダル数A、投入メダル数C、払出メダル数Dの値を比較したが、貸出、投入、払出に関する値を比較可能な手段であれば限定されるものではない。
このように、メインCPU121は、持込遊技が50であるため、この判定結果から、遊技者が他の遊技店から持ち込んだメダル、遊技者が現在遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して遊技を行っていないと判定することができる。そのため、他の遊技店で使用されているメダル、遊技者が遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して遊技を行うことを禁止している遊技店にあっては、こうした不正なメダルの使用を厳密に管理することができる。したがって、不正な遊技を行っているか否かを判定するための要因とすることが可能となる。
No.6の時間において、メインCPU121が、持込遊技判定処理を行う例を説明する。
メインCPU121は、遊技情報を受信し(ステップS1700)、RAM123に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS1702)。No.6の時間であるとき、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である50を取得する(ステップS1704)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である150を取得する(ステップS1706)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である30を取得する(ステップS1708)。
メインCPU121は、ステップS1704〜ステップS1708において取得した値に基づいて持込遊技を算出する(ステップS1710)。持込遊技の算出は、次の式により求める。持込遊技は、貸出メダル数A−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU121は、この式に基づいて、50−150+30を計算する。計算の結果、持込遊技は、−70と算出されるため、詳細は後述するが、持込遊技と閾値とを比較することにより、持込遊技が行われたか否かを判定することとなる。
メインCPU121は、算出された持込遊技の値が0よりも大きいか否かを算出する(ステップ1711)。ステップS1711において、メインCPU121は、算出された持込遊技の値は−70であり、0よりも小さいとき(NO)、持込遊技が行われたと判定する(ステップS1711)。
ステップS1711において、メインCPU121は、算出された持込遊技の値は、0よりも小さいと判定したとき(NO)、現在の遊技者1が使用している情報カードが会員カードであるか否かの判定を行う(ステップS1712)。会員カードであるか否かの判定には、情報カードから読み取った遊技者IDが会員IDであるかカードIDであるかを判定することにより行う。
ステップS1712において、メインCPU121は、情報カードが会員カードであると判定したとき(YES)、RAM123に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS1714)。ステップS1712において、メインCPU121は、情報カードが会員カードではなく、ビジターカードであると判定したとき(NO)、RAM123に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS1716)。以下、特に区別する必要がない場合、会員用閾値とビジター用閾値とを、閾値と称する。
このように、会員である遊技者と非会員である遊技者との間で異なる閾値を設定する。例えば、会員用閾値が−25であり、ビジター用閾値が−24である。この閾値は、予め設定した値である。なお、ビジター用閾値は、会員用閾値よりも厳密な値であることが望ましい。また、メインCPU121は、RAM123に記憶している閾値を取得している構成としたが、閾値を設定する閾値設定手段として機能してもよい。すなわち、メインCPU121は、閾値に係る情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて閾値を設定する構成としてもよい。また、RAM123は、会員用閾値を複数登録した会員用閾値テーブルと、ビジター用閾値を複数登録したビジター用閾値テーブルとを記憶し、メインCPU121は、会員用閾値テーブル、又はビジター用閾値テーブルから閾値を取得する構成であってもよい。
メインCPU121は、ステップS1710における持込遊技の算出結果と、ステップS1714、又はステップS1716において取得した閾値とを比較する(ステップS1718)。
持込遊技は−70であり、ステップS1714、又はステップS1716において取得した閾値が−25であるとき、ステップS1718において、メインCPU121は、持込遊技が閾値以下であると判定する(YES)。ステップS1718において、メインCPU121は、持込遊技が閾値以下であると判定したとき(YES)、情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS1720)。
このように、メインCPU121は、持込遊技が−70、閾値が−25であるため、持込遊技が閾値以下であると判定する。メインCPU121は、この判定結果から遊技者が他の遊技店から持ち込んだメダル、遊技者が現在遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して遊技を行っていると判定することができる。そのため、他の遊技店で使用されているメダル、遊技者が遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して遊技を行うことを禁止している遊技店にあっては、こうした不正なメダルの使用を厳密に管理することができる。したがって、不正な遊技を行っているか否かを判定するための要因とすることが可能となる。
ステップS1720において、メインCPU121は、カード挿入口32に挿入されている情報カードが排出されないように、サンド20自身の機能を制限する。具体的には、駆動回路135の駆動を制限し、カード排出機構83が情報カードを排出することを制限する。
メインCPU121は、ステップS1720の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS1722)。ステップS1722において、メインCPU121は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる。また、ステップS1722において、メインCPU121は、アラート情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU121は、上述したステップS1722の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU121は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、アラーム報知を終了する。また、メインCPU121は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
このようにしたことにより、メインCPU121が自身の機能を制限しているとき、蓄積情報をリセットしないため、不正を働いた遊技者がリセット機能を逆手にとって逃亡するような事態にも対応することができ、より不正に強い遊技媒体装置を提供することができる。
なお、持込遊技を算出するための式は上述したもの以外のものであってもよい。例えば、上述した式のプラスとマイナスとが反転していてもよい。すなわち、−貸出メダル数A+投入メダル数C−払出メダル数Dを計算して、持込遊技を算出してもよい。算出した持込遊技と閾値とを比較することにより、不正が行われたか否かを判定していても良い。また、閾値は適宜設定すればよく、設定した閾値に応じて持込遊技との比較方法も変更可能である。貸出メダル数、投入メダル数、払出メダル数を比較した結果から持込遊技を行ったか否かを判定し、持込遊技を行ったと判定された場合には、閾値との比較を行うことによって、遊技者が不正に遊技を行ったか否かを判定するものであればよい。すなわち、持込遊技であるか否かを判定した後、持込遊技であった場合には、持込遊技と閾値とを比較することにより、遊技者が不正に遊技を行ったか否かを判定するものであればよい。
<<<持込計数判定処理>>>
図18は、メインCPU121が実行する持込計数判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、操作ユニット34からの計数入力を契機として、持込計数判定処理を実行する。
メインCPU121は、計数信号を受信し(ステップS1800)、RAM123に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS1802)。メインCPU121は、蓄積情報テーブルに基づいて、貸出メダル数Aを取得する(ステップS1804)。ステップS1804において、メインCPU121は、取得した貸出メダル数AをRAM123に一時的に記憶する。メインCPU121は、蓄積情報テーブルに基づいて、ホッパ投入メダル数Bを取得する(ステップS1806)。メインCPU121は、取得したホッパ投入メダル数BをRAM123に一時的に記憶する。メインCPU121は、蓄積情報テーブルに基づいて、投入メダル数Cを取得する(ステップS1808)。メインCPU121は、取得した投入メダル数CをRAM123に一時的に記憶する。メインCPU121は、蓄積情報テーブルに基づいて、払出メダル数Dを取得する(ステップS1810)。メインCPU121は、取得した払出メダル数DをRAM123に一時的に記憶する。
メインCPU121は、ステップS1804〜ステップS1812において取得した貸出メダル数A、ホッパ投入メダル数B、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて、持込計数を算出する(ステップS1812)。具体的な例示に関しては後述するが、メインCPU121は、持込計数を貸出メダル数A−ホッパ投入メダル数B−投入メダル数C+払出メダル数Dにより算出する。
メインCPU121は、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるか否かを判定する(ステップS1814)。ステップS1814において、メインCPU121は、会員カードであると判定したとき(YES)、メインCPU121は、RAM123に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS1816)。ステップS1814において、メインCPU121は、会員カードではなくビジターカードであると判定したとき(NO)、メインCPU121は、RAM123に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS1818)。以下、特に区別する必要がない場合、会員用閾値とビジター用閾値とを、閾値と称する。
メインCPU121は、ステップS1816、又はステップS1818において取得した閾値を用いて、持込計数の算出結果がこの閾値以下であるか否かを判定する(ステップS1820)。ステップS1820において、メインCPU121は、持込計数の算出結果が閾値以下であると判定したとき(YES)、情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS1822)。ステップS1822において、メインCPU121が実行する情報カード排出禁止処理は、駆動回路135の駆動を停止させ、カード排出機構83が情報カードを排出することを禁止する処理である。
なお、本実施形態において、閾値以下であるか否かを判定しているが、持込計数の算出結果と閾値とを比較した結果が一定の範囲内であるか否かを判定してもよい。この場合、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるかビジターカードであるかによって、持込遊技の算出結果と閾値とを比較した結果を判定するための一定の範囲を異ならせることが望ましい。
また、持込計数の算出結果とは、貸出メダル数A、ホッパ投入メダル数B、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて算出されるものである。また、閾値とは持込計数の算出結果と比較される値である。メインCPU121は、持込計数の算出結果がプラスかマイナスかを判定することにより、持込計数が行われたか否かを判定する。メインCPU121は、持込計数の算出結果と閾値を比較した結果が正常であるか否かを判定することにより、不正が行われたか否かを判定する。なお、本実施系形態における正常とは、閾値を越えない状態を意味する。
また、メインCPU121は、算出した持込計数の絶対値を取得し、閾値と比較する構成としてもよい。この場合、取得した持込計数の絶対値が所定の範囲内の値であるか否かを判定するようにすればよい。
メインCPU121は、ステップS1822の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS1824)。ステップS1824において、メインCPU121は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる。また、ステップS1824において、メインCPU121は、アラート情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU121は、上述したステップS1722の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU121は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、アラート報知を終了する。また、メインCPU121は、情報カードの排出処理が解除され、情報カードが完全に排除されたことを検出したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
ステップS1820において、インCPU121は、持込計数の算出結果が閾値よりも大きいと判定したとき(ステップS1820)、本サブルーチンを終了する。
持込計数判定処理について、図16及び図18を用いて具体的に説明する。
No.4の時間において、メインCPU121は、持込計数判定処理を行う例を説明する。
メインCPU121は、計数信号を受信し(ステップS1800)、RAM123に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS1802)。No.4の時間であるとき、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し(ステップS1802)、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である200を取得する(ステップS1804)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、ホッパ投入メダル数Bを示す持ち玉(枚)の値である50を取得する(ステップS1806)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である200を取得する(ステップS1808)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である50を取得する(ステップS1810)。
メインCPU121は、ステップS1804〜ステップS1810において取得した値に基づいて持込計数を算出する(ステップS1812)。持込計数の算出は、次の式により求める。持込計数は、貸出メダル数A−ホッパ投入メダル数B−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU121は、この式に基づいて、200−50−200+50を計算する。メインCPU121は、計算の結果、持込計数は、0と算出するため、詳細は後述するが、持込計数と閾値とを比較することにより、持込計数が行われたか否かを判定することとなる。
メインCPU121は、現在の遊技者1が使用している情報カードが会員カードであるか否かの判定を行う(ステップS1814)。会員カードであるか否かの判定には、情報カードから読み取った遊技者IDが会員IDであるかカードIDであるかを判定することにより行う。
ステップS1816において、メインCPU121は、情報カードが会員カードであると判定したとき(YES)、RAM123に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS1816)。ステップS1814において、メインCPU121は、情報カードが会員カードではなく、ビジターカードであると判定したとき(NO)、メインCPU121は、RAM123に記憶しているビジター用閾値を取得する。
このように、会員である遊技者と非会員である遊技者との間で異なる閾値を設定する。例えば、会員用閾値が−25であり、ビジター用閾値が−24である。この閾値は、予め設定した値である。なお、ビジター用閾値は、会員用閾値よりも厳密な値であることが望ましい。また、メインCPU121は、RAM123に記憶している閾値を取得している構成としたが、メインCPU121は、閾値を設定する閾値設定手段として機能してもよい。すなわち、メインCPU121は、閾値に係る情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて閾値を設定する構成としてもよい。また、会員用閾値を複数登録した会員用閾値テーブルと、ビジター用閾値を複数登録したビジター用閾値テーブルとをRAM123に記憶しておき、メインCPU121は、会員用閾値テーブル、又はビジター用閾値テーブルから閾値を取得する構成であってもよい。
メインCPU121は、ステップS1812における持込計数の算出結果と、ステップS1816、又はステップS1818において取得した閾値とを比較する(ステップS1820)。
持込計数は0であり、ステップS1816、又はステップS1818において取得した予め設定された閾値が−25であるとき、ステップS1820において、メインCPU121は、持込計数が閾値よりも大きいと判定する(NO)。メインCPU121は、上述したステップS1820の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
このように、メインCPU121は、持込計数が0、閾値が−25であるため、持込計数が閾値よりも大きいと判定する。メインCPU121は、この判定結果から、遊技者が他の遊技店から持ち込んだメダル、遊技者が現在遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して計数を行っていないと判定することができる。そのため、他の遊技店で使用されているメダル、遊技者が遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して遊技を行うことを禁止している遊技店にあっては、こうした不正なメダルの計数を厳密に管理することができる。したがって、不正な計数を行っているか否かを判定するための要因とすることが可能となる。
No.9の時間において、メインCPU121は、持込計数判定処理を行う例を説明する。
メインCPU121は、計数信号を受信し(ステップS1800)、RAM123に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS1802)。No.9の時間であるとき、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し(ステップS1802)、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である50を取得する(ステップS1804)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、ホッパ投入メダル数Bを示す持ち玉(枚)の値である100を取得する(ステップS1806)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である80を取得する(ステップS1808)。次に、メインCPU121は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である30を取得する(ステップS1810)。
メインCPU121は、ステップS1804〜ステップS1810において取得した値に基づいて持込計数を算出する(ステップS1812)。持込計数の算出は、次の式により求める。持込計数は、貸出メダル数A−ホッパ投入メダル数B−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU121は、この式に基づいて、50−100−80+30を計算する。メインCPU121は、算出した持込計数の値がプラスであるかマイナスであるかを判定する(ステップS1813)。メインCPU121は、計算の結果、持込計数は、−100と算出するため、詳細は後述するが、持込計数と閾値とを比較することにより、持込計数が行われたか否かを判定することとなる。
メインCPU121は、現在の遊技者1が使用している情報カードが会員カードであるか否かの判定を行う(ステップS1814)。会員カードであるか否かの判定には、情報カードから読み取った遊技者IDが会員IDであるかカードIDであるかを判定することにより行う。
ステップS1814において、メインCPU121は、情報カードが会員カードであると判定したとき(YES)、RAM123に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS1816)。ステップS1814において、メインCPU121は、情報カードが会員カードではなく、ビジターカードであると判定したとき(NO)、RAM123に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS1818)。以下、特に区別する必要がない場合、会員用閾値とビジター用閾値とを、閾値と称する。
このように、会員である遊技者と非会員である遊技者との間で異なる閾値を設定する。例えば、会員用閾値が−25であり、ビジター用閾値が−24である。この閾値は、予め設定した値である。なお、ビジター用閾値は、会員用閾値よりも厳密な値であることが望ましい。また、メインCPU121は、RAM123に記憶している閾値を取得している構成としたが、メインCPU121は、閾値を設定する閾値設定手段として機能してもよい。すなわち、メインCPU121は、閾値に係る情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて閾値を設定する構成としてもよい。また、RAM123は、会員用閾値を複数登録した会員用閾値テーブルと、ビジター用閾値を複数登録したビジター用閾値テーブルとを記憶し、メインCPU121は、会員用閾値テーブル、又はビジター用閾値テーブルから閾値を取得する構成であってもよい。
メインCPU121は、ステップS1812における持込計数の算出結果と、ステップS1816、又はステップS1818において取得した閾値とを比較する(ステップS1820)。
持込計数が−100であり、ステップS1816、又はステップS1818において取得した閾値が−25であるとき、ステップS1820において、メインCPU121は、持込計数が閾値以下であると判定する(YES)。ステップS1820において、メインCPU121は、持込計数が閾値以下であると判定したとき(YES)、情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS1822)。
このように、メインCPU121は、持込計数が−100、閾値が−25であるため、持込遊技が閾値以下であると判定する。メインCPU121は、この判定結果から遊技者が他の遊技店から持ち込んだメダル、遊技者が現在遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して計数を行っていると判定することができる。そのため、他の遊技店で使用されているメダル、遊技者が遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して計数を行うことを禁止している遊技店にあっては、こうした不正なメダルの使用を厳密に管理することができる。したがって、不正な計数を行っているか否かを判定するための要因とすることが可能となる。
ステップS1822において、上述した持込遊技に使用した閾値と、今回持込計数に使用した閾値とは異なった値である。持込計数に使用する閾値は、持込遊技に使用する閾値よりも厳密な数値であることが好ましい。なお、本実施形態における厳密とは、持込計数に使用する閾値は、持込遊技に使用する閾値よりも大きな値であることを意味する。このようにすることにより、持込計数をより防止しやすくなり、不正をより防止しやすくなる。
ステップS1822において、メインCPU121は、カード挿入口32に挿入されている情報カードが排出されないように、サンド20自身の機能を制限する。具体的には、駆動回路135の駆動を制限し、カード排出機構83が情報カードを排出することを制限する。
メインCPU121は、ステップS1822の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS1824)。ステップS1824において、メインCPU121は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる。また、ステップS1824において、メインCPU121は、アラート情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、アラート情報を受信したとき、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU121は、上述したステップS1824の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU121は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、アラート報知を終了する。また、メインCPU121は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
このようにしたことにより、メインCPU121が自身の機能を制限しているとき、蓄積情報をリセットしないため、不正を働いた遊技者がリセット機能を逆手にとって逃亡するような事態にも対応することができ、より不正に強い遊技媒体装置を提供することができる。
なお、持込計数を算出するための式は上述したもの以外のものであってもよい。例えば、上述した式のプラスとマイナスとが反転していてもよい。すなわち、−貸出メダル数A+ホッパ投入メダル数B+投入メダル数C−払出メダル数Dを計算して、持込計数を算出してもよい。算出した持込計数と閾値とを比較することにより、不正が行われたか否かを判定していてもよい。また、閾値は適宜設定すればよく、設定した閾値に応じて持込計数との比較方法も変更可能である。貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、及び払出メダル数を比較した結果から持込計数を行ったか否かを判定し、持込計数を行ったと判定された場合には、閾値との比較を行うことによって、遊技者が不正に遊技を行ったか否かを判定するものであればよい。すなわち、持込計数であるか否かを判定した後、持込計数であった場合には、持込計数と閾値とを比較することにより、遊技者が不正に計数を行ったか否かを判定するものであればよい。
<<<交代判定処理>>>
図19は、メインCPU121が実行する交代判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、所定時間毎に割り込み処理として交代判定処理を実行する。メインCPU121は、所定時間毎に、撮影信号の入力が行われ、撮影信号の入力を契機に交代判定処理を実行する。
メインCPU121は、撮影信号を受信し(ステップS1900)、遊技者画像撮影処理を実行する(ステップS1902)。ステップS1902において、メインCPU121は、カメラ35により、パチスロ機10の前方を撮影する。メインCPU121は、撮影した画像データをRAM123に記憶する。メインCPU121は、今回新たに撮影した画像データと、今回撮影するよりも以前に撮影した画像データとを比較する(ステップS1904)。ステップS1904において、メインCPU121は、フェイシャル認証を用いて撮影データの比較を行う。
メインCPU121は、撮影データを比較した結果、遊技者が一致しているか否かを判定する(ステップS1906)。ステップS1906において、メインCPU121は、遊技者が一致していないと判定したとき(YES)、対応する遊技者の蓄積情報テーブルに登録していた蓄積情報をリセットする(ステップS1908)。メインCPU121は、上述したステップS1908の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
ステップS1906において、メインCPU121は、遊技者が一致していると判定したとき(YES)、メインCPU121は、遊技者が交代していないと判定し、本サブルーチンを終了する。
以上、説明したように、本実施形態においては、サンド20の側で、蓄積情報テーブル(図16)を作成管理し、持込遊技判定処理(図17)、及び持込計数判定処理(図18)を実行することができる。
<本発明に係る遊技媒体貸出装置の変形例>
本発明に係る遊技媒体貸出装置としてのサンドを備えた遊技場システムの変形例について説明する。上述した実施例は、持込計数、及び持込遊技の判定をサンド20により行ったが、本変形例は、持込計数、及び持込遊技の判定をホールコンピュータ500により行う。
<<遊技場システム2>>
遊技場システム2は、上述した実施例と同様に、複数のパチスロ10、複数のサンド20、及びホールコンピュータ500を有する。
<<パチスロ機10>>
パチスロ機10は、上述した実施例と同様に、パチスロ機10は、主制御回路250、副制御回路280及びこれらと電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)を備える。主制御回路250は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ260を主たる構成要素とする。マイクロコンピュータ260は、メインCPU261、メインROM262及びメインRAM263により構成される。主制御回路25、副制御回路280、及び主制御回路250と電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)は上述した実施例と同様であり、詳細な説明は省略する。
<<サンド20>>
各サンド20の前面部21に設けられたLED部31、カード挿入口32、紙幣を投入可能な紙幣挿入口33、タッチパネルLCDにより構成された操作ユニット34、カメラ35、非接触ICカードリーダ36、メダル払出用トレー37、スピーカカバー38、メダル計数用投入口39等は、上述した実施例と同様であるため、詳細な説明は省略する。
サンド20の構成部品は上述した実施例と同様であるため、詳細な説明は省略する。
<ホールコンピュータ500>
ホールコンピュータ500は、メインCPU501、ROM502、RAM504、ディスプレイ505、及びスピーカ506を備えている。なお、ホールコンピュータ500において、容量が大きなデータを記憶する必要がある場合には、HDD等の記憶装置を設けてもよい。
メインCPU501は、ROM502に格納された制御プログラムを読み出して実行する。具体的には、メインCPU501は、ディスプレイ505やスピーカ506を制御する。
ディスプレイ505は、ホールコンピュータ500によって管理する遊技データを表示させ、あるいは不正や異常の発生を報知するものである。このディスプレイ505は、例えば液晶表示装置によって実現される。
スピーカ506は、メダルの不正持込等の不正や異常が生じた場合に、ディスプレイ505とともに報知を行うものである。このスピーカ506は、不正や異常の報知以外にも各種の音声データを出力する。
ホールコンピュータ500は、インターフェイス507を介してパチスロ機10及びサンド20と通信可能に接続され、HUB508を介して管理サーバ510と通信可能に接続されている。管理サーバ510は、例えば遊技場に登録された遊技者のデータ(遊技者ID、貯玉、来店履歴等)、過去の遊技データ等を管理するものである。
ホールコンピュータ500は、パチスロ機10及びサンド20は、それぞれホールコンピュータ500と通信可能に接続されており、パチスロ機10からはメダルの投入情報や払出情報といったメダル数に関する情報(メダル数情報)を、サンド20からは、挿入された情報カードのメダル数の移動や計数用ホッパ71による計数結果等のメダル数に関する情報(メダル数情報)や遊技者の顔画像のデータを受信する。
ホールコンピュータ500は、パチスロ機10から送信されたメダルの投入情報や、払出情報といったメダル数に関する情報を受信し、メインCPU501は、RAM504に格納している後述する蓄積情報テーブルに、投入メダル数、及び払出メダル数を登録、更新する。また、ホールコンピュータ500は、パチスロ機10から送信された遊技に係る情報である上述した遊技情報を受信し、メインCPU501は、後述する持込遊技判定処理を実行する。
ホールコンピュータ500は、サンド20から送信されたメダル数の移動や計数用ホッパ71による計数結果等のメダル数に関する情報を受信し、メインCPU501は、RAM504に格納している後述する蓄積情報テーブルに、貸出メダル数、及びホッパ投入メダル数を登録、更新する。また、ホールコンピュータ500は、サンド20から送信された計数に係る情報である計数情報を受信し、メインCPU501は、後述する持込計数判定処理を実行する。
<<<パチスロ機10、サンド20、ホールコンピュータ500での各種処理>>>
<<パチスロ機10、サンド20、及びホールコンピュータ500が実行する各処理のタイミング>>
図20、及び図21は、本実施形態におけるパチスロ機10と、サンド20、及びホールコンピュータが行う処理を示すフローチャートである。各処理は、信号が入力されたときに割り込み処理として実行される。
メインCPU261は、上述した投入メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する(図20(A)参照)。メインCPU501は、投入メダル数情報の入力を受け付けたとき、上述した蓄積情報テーブルに投入メダル数を登録、及び更新する。
メインCPU261は、上述した払出メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する(図20(B)参照)。メインCPU501は、払出メダル数情報の入力を受け付けたとき、上述した蓄積情報テーブルに払出メダル数を登録、及び更新する。
メインCPU121は、上述した貸出メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、貸出メダル数情報の入力を受け付けたとき、上述した蓄積情報テーブルに貸出メダル数を登録、及び更新する(図20(C)参照)。
メインCPU121は、上述したホッパ投入メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、ホッパ投入メダル数情報の入力を受け付けたとき、上述した蓄積情報テーブルにホッパ投入メダル数情報を登録、及び更新する(図20(D)参照)。
メインCPU261は、上述した遊技情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、遊技情報の入力を受け付けたとき、後述する持込遊技判定処理を実行する(図21(A))。
メインCPU121は、上述した計数情報をホールコンピュータ500に送信する。メインCPU501は、計数情報の入力を受け付けたとき、後述する持込計数判定処理を実行する(図21(B))。
<<<投入メダル数情報送信処理>>>
図22は、メインCPU261が実行する投入メダル数情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU261は、メダルセンサ240Sがメダル投入口11に受け入れられたメダルを検出したとき、メダル投入信号を受信する(ステップS2200)。メインCPU261は、受信したメダル投入信号に基づいて、メダル投入口11に投入されたメダル数を示す投入メダル数を計数する(ステップS2202)。メインCPU261は、スタートレバーが遊技者により操作されたことを契機に、遊技に使用されたメダル数を示す投入メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する(ステップS2204)。メインCPU261は、上述したステップS2204の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<払出メダル数情報送信処理>>>
図23は、メインCPU261が実行する払出メダル数情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU261は、遊技者の遊技の結果に応じて、データ上のメダル払出信号を受信する(ステップS2300)。メインCPU261は、メダル払出信号に基づいて、払い出すデータ上のメダルの数を示す払出メダル数を計数する(ステップS2302)。メインCPU261は、遊技者の遊技の結果に応じてメダルの払い出しを行う(ステップS2304)。メインCPU261は、上述したように、遊技者の遊技の結果に応じて物理的にパチスロ機10の外へ払い出されるメダル数を払出メダル数情報としてホールコンピュータ500に送信することができないため、遊技の結果得られたデータ上のメダル数を払出メダル数情報としてホールコンピュータ500に送信する(ステップS2306)。メインCPU261は、上述したステップS2306の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<貸出メダル数情報送信処理>>>
図24は、メインCPU121が実行する払出メダル数情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、遊技者からメダルの払い出しの入力をうけつけたとき、払出用ホッパ35から払い出すメダルの数を示すメダル貸出信号の入力を受け付ける。メインCPU121は、メダル貸出信号を受信し(ステップS2400)、後述するメダル貸出処理を実行する(ステップS2402)。メインCPU121は、メダル貸出処理を実行したのち、払い出したメダルの数を示す貸出メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する(ステップS2404)。メインCPU121は、上述したステップS2404の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<<メダル貸出処理>>>>
図25は、メインCPU121が実行するメダル貸出処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、上述したステップS2402において、メダル貸出信号を受信したことを契機として、本サブルーチンを実行する。メインCPU121は、紙幣識別装置61に価値媒体が投入されているか否かを判定する(ステップS2500)。ステップS2500において、メインCPU121は、紙幣識別装置61に価値媒体が投入されていると判定したとき(YES)、操作ユニット34から金額指定の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS2502)。ステップS2502において、メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けていると判定したとき(YES)、メインCPU121は、指定金額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS2504)。ステップS2504において、メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し、払出メダルの貸出を行う(ステップS2506)。ステップS2502において、メインCPU121は、操作ユニット34から金額指定の入力を受け付けていないと判定したとき(NO)、投入された価値媒体の全額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS2508)。ステップS2508において、メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し、払出メダルの貸出を行う(ステップS2510)。メインCPU121は、ステップS2506、ステップS2510の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
ステップS2500において、投入された価値媒体の全額分の払い出しを行わずに遊技を終了した場合、遊技者が会員カードを所有しているか否かによって異なる処理を実行する。遊技者1が会員カードを所有しているとき、会員カードを情報カードリーダ/ライタ62に対して受け付け、残高を受け付けた会員カードに登録する。また、遊技者が会員カードを有していないとき、サンド20は、ビジターカードに残高を登録し、遊技者に対して払い出す。
ステップS2500において、メインCPU121は、紙幣識別装置61に価値媒体が投入されていないと判定したとき(NO)、メインCPU121は、情報カードリーダ/ライタ62に情報カードを受け付けているか否かを判定する(ステップS2512)。ステップS2512において、メインCPU121は、情報カードを受け付けていると判定したとき(YES)、情報カードに記録されているメダル数をRAM123に登録する(ステップS2514)。メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けているか否かを判定する(ステップS2516)。ステップS2516において、メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けていると判定したとき(YES)、メインCPU121は、指定金額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS2518)。メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し、払出メダルの貸出を行う(ステップS2520)。ステップS2516において、メインCPU121は、操作ユニットから金額指定の入力を受け付けていないと判定したとき(NO)、メインCPU121は、情報カードに登録されている全額分の払出メダル数をRAM123に登録する(ステップS2522)。メインCPU121は、RAM123に登録した払出メダル数を払出用ホッパに払い出し、払出メダルの貸出を行う(ステップS2524)。メインCPU121は、上述したステップS2520、ステップS2524の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
ステップS1416において、全てのメダル数の貸出を行わずに、遊技を終了した場合、遊技者が会員カードを所有しているか否かによって異なる処理を実行する。遊技者1が会員カードを所有しているとき、会員カードに残高を登録する。遊技者が会員カードを有していないとき、サンド20は、ビジターカードに残高を登録し、遊技者に対して払い出す。
ステップS2512において、メインCPU121は、情報カードリーダ/ライタ62に情報カードを受け付けていないと判定したとき(NO)、本サブルーチンを終了する。
<<<ホッパ投入メダル数送信処理>>>
図26は、メインCPU121が実行するホッパ投入メダル数情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、計数用ホッパ71にメダルが投入されることを契機として、ホッパ投入メダル数送信処理を実行する。すなわち、メインCPU121は、計数用ホッパ71にメダルが投入されたことを示すメダルホッパ投入信号の入力が行われることを契機に、ホッパ投入メダル数送信処理を実行する。メインCPU121は、メダルホッパ投入信号を受信する(ステップS2600)。メインCPU121は、受信したメダルホッパ投入信号に基づいて、計数用ホッパ71に投入されたメダル数を示すホッパ投入メダル数を計数する(ステップS2602)。メインCPU121は、ホッパ投入メダル数を示すホッパ投入メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する(ステップS2604)。メインCPU121は、上述したステップS2604の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<投入メダル数更新処理>>>
図27は、メインCPU501が実行する投入メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU501は、パチスロ機10から送信される投入メダル数情報の入力を受け付けたとき、投入メダル数情報を受信する(ステップS2700)。メインCPU501は、受信した投入メダル数情報に基づいて、パチスロ機10に投入された投入メダル数を取得する(ステップS2702)。メインCPU501は、上述した蓄積情報テーブルに、上述したステップS2702において取得した投入メダル数を登録、及び更新する(ステップS2704)。メインCPU501は、上述したステップS2704の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<払出メダル数更新処理>>>
図28は、メインCPU501が実行する払出メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU501がパチスロ機10から払出メダル数情報の入力を受け付けたとき、払出メダル数情報を受信する(ステップS2800)。メインCPU501は、受信した払出メダル数情報に基づいて、パチスロ機10が払い出した払出メダル数を取得する(ステップS2802)。メインCPU501は、上述した蓄積情報テーブルに、上述したステップS2802で取得した払出メダル数を登録、及び更新する(ステップS2804)。メインCPU501は、上述したステップS2804の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<貸出メダル数更新処理>>>
図29は、メインCPU501が実行する貸出メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU501は、サンド20から貸出メダル数情報の入力を受け付けたとき、貸出メダル数情報を受信する(ステップS2900)。メインCPU2902は、受信した貸出メダル数情報に基づいて、サンド20が払い出した貸出メダル数を取得する(ステップS2902)。メインCPU501は、上述した蓄積情報テーブルに、上述したステップS2902で取得した貸出メダル数を登録、及び更新する(ステップS2904)。メインCPU501は、上述したステップS2904の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<ホッパ投入メダル数更新処理>>>
図30は、メインCPU501が実行するホッパ投入メダル数更新処理を示すフローチャートである。
メインCPU501は、サンド20からホッパ投入メダル数情報の入力を受け付けたとき、ホッパ投入メダル数情報を受信する(ステップS3000)。メインCPU501は、受信したホッパ投入メダル数情報に基づいて、サンド20に投入されたホッパ投入メダル数を取得する(ステップS3002)。メインCPU501は、上述した蓄積情報テーブルに、上述したステップS3002で取得したホッパ投入メダル数を登録、及び更新する(ステップS3004)。メインCPU501は、上述したステップS3004の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<蓄積情報テーブル>>>
本変形例において、図16に示す蓄積情報テーブルは、RAM504に記憶する。メインCPU501は、パチスロ機10、及びサンド20から送信された上述した各種の情報に基づいて、対応する項目の値を登録、及び更新する。登録、及び更新する内容については、上述した実施形態と同様である。
<<<遊技情報送信処理>>>
図31は、メインCPU261が実行する遊技情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU261は、スタートレバーが遊技者に操作されたこと、または、1枚のメダルを払い出すたびに、遊技信号の入力を受け付ける。メインCPU261は、遊技信号の入力を受け付けたとき、上述した遊技信号を受信する(ステップS3100)。メインCPU261は、受信した遊技信号に基づいて、上述した遊技情報をホールコンピュータ500に送信する(ステップS3102)。メインCPU261は、上述したステップS3102の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<持込遊技判定処理>>>
図32は、メインCPU501が実行する持込遊技判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU501は、パチスロ機10から遊技情報が入力されることを契機として、持込遊技判定処理を実行する。
メインCPU501は、遊技情報を受信し(ステップS3200)、RAM504に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS3202)。メインCPU501は、蓄積情報テーブルに基づいて、貸出メダル数Aを取得する(ステップS3204)。メインCPU501は、取得した貸出メダル数AをRAM504に一時的に記憶する。メインCPU501は、蓄積情報テーブルに基づいて、投入メダル数Cを取得する(ステップS3206)。メインCPU501は、取得した投入メダル数CをRAM504に一時的に記憶する。メインCPU501は、蓄積情報テーブルに基づいて、払出メダル数Dを取得する(ステップS3208)メインCPU501は、取得した払出メダル数DをRAM504に一時的に記憶する。
メインCPU501は、ステップS3204〜ステップS3208において取得した貸出メダル数A、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて、持込遊技を算出する(ステップS3210)。具体的な例示に関しては後述するが、メインCPU501は、持込遊技を、貸出メダル数A−投入メダル数C+払出メダル数Dにより算出する。メインCPU501は、算出した持込遊技の値がプラスかマイナスであるかを判定する(ステップS3211)。ステップS3211において、メインCPU501は、算出した持込計数の値がプラスであると判定したとき(YES)、持込計数は行われていないと判定し、本サブルーチンを終了する。
ステップS3211において、メインCPU501は、算出した持込遊技の値がマイナスであると判定したとき(NO)、持込計数が行われたと判定し、メインCPU501は、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるか否かを判定する(ステップS3212)。ステップS3212において、メインCPU501は、会員カードであると判定したとき(YES)、メインCPU501は、RAM504に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS3214)。ステップS3212において、メインCPU501は、会員カードではなくビジターカードであると判定したとき(NO)、メインCPU501は、RAM504に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS3216)。
メインCPU501は、ステップS3214、又はステップS3216において取得した閾値を用いて、持込遊技の算出結果がこの閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3218)。ステップS3218において、メインCPU501は、持込遊技の算出結果が閾値以下であると判定したとき(YES)、サンド20が情報カードを排出することを禁止する情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS3220)。ステップS3220において、メインCPU501は、駆動回路135の駆動を停止させる停止信号をサンド20に送信する。メインCPU121は、停止信号の入力を受け付けたとき、停止信号に基づいて、駆動回路135の駆動を停止させ、カード排出機構83が情報カードを排出することを禁止する。
なお、本実施形態において、閾値以下であるか否かを判定しているが、持込遊技の算出結果と閾値とを比較した結果が一定の範囲内であるか否かを判定してもよい。この場合、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるかビジターカードであるかによって、持込遊技の算出結果と閾値とを比較した結果を判定するための一定の範囲を異ならせることが望ましい。
また、持込遊技の算出結果とは、貸出メダル数A、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて算出されるものである。また、閾値とは、持込遊技の算出結果と比較される値である。メインCPU501は、持込遊技の算出結果がプラスかマイナスかを判定することにより、持込遊技が行われたか否かを判定する。メインCPU501は、持込遊技の算出結果と閾値とを比較した結果が正常であるか否かを判定することにより、不正が行われたか否かを判定する。なお、本実施系形態における正常とは、閾値を越えない状態を意味する。
また、メインCPU501は、算出した持込遊技の絶対値を取得し、閾値と比較する構成としてもよい。この場合、取得した持込遊技の絶対値が所定の範囲内の値であるか否かを判定するようにすればよい。
メインCPU501は、ステップS3220の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS3222)。ステップS3222において、メインCPU501は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる点灯信号をサンド20に送信する。また、ステップS3222において、メインCPU501は、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU501は、上述したステップS3222の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを示す信号をサンド20から受信したとき、アラート報知を終了する。また、メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを示す信号をサンド20から受信したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
持込遊技判定処理について、図16及び図32を用いて具体的に説明する。
No.4の時間において、メインCPU501が、持込遊技判定処理を行う例を説明する。
メインCPU501は、遊技情報を受信し(ステップS3200)、RAM504に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS3202)。No.4の時間であるとき、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である200を取得する(ステップS3204)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である200を取得する(ステップS3206)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である50を取得する(ステップS3208)。
メインCPU501は、ステップS3204〜ステップS3208において取得した値に基づいて持込遊技を算出する(ステップS3210)。持込遊技の算出は、次の式により求める。持込遊技は、貸出メダル数A−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU501は、この式に基づいて、200−200+50を計算する。メインCPU501は、算出された持込遊技の値がプラスであるかマイナスであるかを判定する(ステップS3211)。ステップS3211において、メインCPU501は、算出された持込遊技の値がプラスであると判定したとき(YES)、本サブルーチンを終了する。計算の結果、持込遊技は、50と算出されるため、投入メダル数Cが貸出メダル数Aと払出メダル数Dを足した値よりも少ないことが証明され、持込遊技は行われていないと判定することが可能となる。なお、本実施形態においては加減算を用いて、貸出メダル数A、投入メダル数C、払出メダル数Dの値を比較したが、貸出、投入、払出に関する値を比較可能な手段であれば限定されるものではない。
No.6の時間において、メインCPU501が、持込遊技判定処理を行う例を説明する。
メインCPU501は、遊技情報を受信し(ステップS3200)、RAM504に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS3202)。No.6の時間であるとき、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である50を取得する(ステップS3204)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である150を取得する(ステップS3206)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である30を取得する(ステップS3208)。
メインCPU501は、ステップS3204〜ステップS3208において取得した値に基づいて持込遊技を算出する(ステップS3210)。持込遊技の算出は、次の式により求める。持込遊技は、貸出メダル数A−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU501は、この式に基づいて、50−150+30を計算する。メインCPU501は、算出された持込遊技の値がプラスであるかマイナスであるかを判定する(ステップS3211)。計算の結果、持込遊技は、−70と算出されるため、詳細は後述するが、持込遊技と閾値とを比較することにより、持込遊技が行われたか否かを判定することとなる。
ステップS3211において、メインCPU501は、持込遊技の値がマイナスであると判定したとき(NO)、メインCPU501は、現在の遊技者1が使用している情報カードが会員カードであるか否かの判定を行う(ステップS3212)。会員カードであるか否かの判定には、情報カードから読み取った遊技者IDが会員IDであるかカードIDであるかを判定することにより行う。
ステップS3212において、メインCPU501は、情報カードが会員カードであると判定したとき(YES)、RAM504に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS3214)。ステップS3212において、メインCPU501は、情報カードが会員カードではなく、ビジターカードであると判定したとき(NO)、RAM504に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS3216)。以下、特に区別する必要がない場合、会員用閾値とビジター用閾値とを、閾値と称する。
このように、会員である遊技者と非会員である遊技者との間で異なる閾値を設定する。例えば、会員用閾値が−25であり、ビジター用閾値が−24である。この閾値は、予め設定した値である。なお、ビジター用閾値は、会員用閾値よりも厳密な値であることが望ましい。また、メインCPU501は、RAM504に記憶している閾値を取得している構成としたが、閾値を設定する閾値設定手段として機能してもよい。すなわち、メインCPU501は、閾値に係る情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて閾値を設定する構成としてもよい。また、RAM504は、会員用閾を複数登録した会員用閾値テーブルと、ビジター用閾値を複数登録したビジター用閾値テーブルとを記憶し、メインCPU501は、会員用閾値テーブル、又はビジター用閾値テーブルから閾値を取得する構成であってもよい。
メインCPU501は、ステップS3210における持込遊技の算出結果と、ステップS3214、又はステップS3216において取得した閾値とを比較する(ステップS3218)。
持込遊技は−70であり、ステップS3214、又はステップS3216において取得した閾値が−25であるとき、ステップS3218において、メインCPU501は、持込遊技が閾値以下であると判定する(YES)。ステップS3218において、メインCPU501は、持込遊技が閾値以下であると判定したとき(YES)、情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS3220)。ステップS3220において、メインCPU501は、駆動回路135の駆動を停止させる停止信号をサンド20に送信する。メインCPU121は、停止信号の入力を受け付けたとき、停止信号に基づいて、駆動回路135の駆動を停止させ、カード排出機構83が情報カードを排出することを禁止する。
このように、メインCPU501は、持込遊技が−70、閾値が−25であるため、持込遊技が閾値以下であると判定する。メインCPU501は、この判定結果から遊技者が他の遊技店から持ち込んだメダル、遊技者が現在遊技を行っている遊技機に併設されたサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して遊技を行っていると判定することができる。そのため、他の遊技店で使用されているメダル、遊技者が遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して遊技機を行なうことを禁止している遊技店にあっては、こうした不正なメダルの使用を厳密に管理することができる。したがって、不正な遊技を行っているか否かを判定するための要因とすることが可能となる。
メインCPU501は、ステップS3220の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS3222)。ステップS3222において、メインCPU501は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる点灯信号をサンド20に送信する。また、ステップS3222において、メインCPU501は、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU501は、上述したステップS3222の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを示す信号をサンド20から受信したとき、アラート報知を終了する。また、メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
このようにしたことにより、メインCPU121が自身の機能を制限しているとき、蓄積情報をリセットしないため、不正を働いた遊技者がリセット機能を逆手にとって逃亡するような事態にも対応することができ、より不正に強い遊技媒体装置を提供することができる。
なお、持込遊技を算出するための式は上述したもの以外のものであってもよい。例えば、上述した式のプラスとマイナスとが反転していてもよい。すなわち、−貸出メダル数A+投入メダル数C−払出メダル数Dを計算して、持込遊技を算出してもよい。算出した持込遊技と閾値とを比較することにより、不正が行われたか否かを判定していてもよい。また、閾値は適宜設定すればよく、設定した閾値に応じて持込遊技との比較方法も変更可能である。貸出メダル数、投入メダル数、払出メダル数を比較した結果から持込遊技を行ったか否かを判定し、持込遊技を行ったと判定された場合には、閾値との比較を行うことによって、遊技者が不正に遊技を行ったか否かを判定するものであればよい。すなわち、持込遊技であるか否かを判定した後、持込遊技であった場合には、持込遊技と閾値とを比較することにより、遊技者が不正に遊技を行ったか否かを判定するものであればよい。
<<<計数情報送信処理>>>
図33は、メインCPU121が実行する計数情報送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、計数用ホッパ71にメダルが投入されたことや、操作ユニット34からの計数入力に基づいて、メダルの計数に係る計数信号の入力を受け付ける。メインCPU121は、計数信号の入力を受け付けたときメダルの計数に係る計数信号を受信する(ステップS3300)。計数信号は、例えば、計数用ホッパ71にメダルが投入されたことを示す信号や、ホッパ71に投入されたメダルの数を示す情報や、操作ユニット34により入力されたメダルの数を示す信号である。メインCPU121は、受信した計数信号に基づいて、計数結果を算出する(ステップS3302)。メインCPU121は、算出した計数結果に基づいてメダルの貸し出しや払い出しを行う。また、メインCPU121は、受信した計数信号に基づいて、上述した計数情報をホールコンピュータ500に送信する(ステップS3304)。メインCPU121は、上述したステップS3304の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<持込計数判定処理>>>
図34は、メインCPU501が実行する持込計数判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU501は、操作ユニット34からの計数入力を契機として、持込計数判定処理を実行する。
メインCPU501は、計数信号を受信し(ステップS3400)、RAM504に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS3402)。メインCPU501は、蓄積情報テーブルに基づいて、貸出メダル数Aを取得する(ステップS3404)。ステップS3404において、メインCPU501は、取得した貸出メダル数AをRAM504に一時的に記憶する。メインCPU501は、蓄積情報テーブルに基づいて、ホッパ投入メダル数Bを取得する(ステップS3406)。メインCPU501は、取得したホッパ投入メダル数BをRAM504に一時的に記憶する。メインCPU501は、蓄積情報テーブルに基づいて、投入メダル数Cを取得する(ステップS3408)。メインCPU501は、取得した投入メダル数CをRAM504に一時的に記憶する。メインCPU501は、蓄積情報テーブルに基づいて、払出メダル数Dを取得する(ステップS1810)。メインCPU501は、取得した払出メダル数DをRAM504に一時的に記憶する。
メインCPU501は、ステップS3204〜ステップS3212において取得した貸出メダル数A、ホッパ投入メダル数B、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて、持込計数を算出する(ステップS3212)。具体的な例示に関して後述するが、メインCPU501は、持込計数を貸出メダル数A−ホッパ投入メダル数B−投入メダル数C+払出メダル数Dにより算出する。メインCPU501は、算出した持込計数の値がプラスであるかマイナスであるかを判定する(ステップS3413)。ステップS3413において、メインCPU501は、算出した持込計数の値がプラスであると判定したとき(YES)、持込計数が行われなかったと判定し、本サブルーチンを終了する。
ステップS3413において、メインCPU501は、算出した持込計数の値がマイナスであると判定したとき(NO)、メインCPU501は、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるか否かを判定する(ステップS3414)。ステップS3414において、メインCPU501は、会員カードであると判定したとき(YES)、メインCPU501は、RAM504に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS3416)。ステップS3414において、メインCPU501は、会員カードではなくビジターカードであると判定したとき(NO)、メインCPU501は、RAM504に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS3418)。以下、特に区別する必要がない場合、会員用閾値とビジター用閾値とを、閾値と称する。
メインCPU501は、ステップS3416、又はステップS3418において取得した閾値を用いて、持込計数の算出結果がこの閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3420)。ステップS3420において、メインCPU501は、持込計数の算出結果が閾値以下であると判定したとき(YES)、情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS3422)。ステップS3422において、メインCPU501は、駆動回路135の駆動を停止させる停止信号をサンド20に送信する。メインCPU121は、停止信号の入力を受け付けたとき、停止信号に基づいて、駆動回路135の駆動を停止させ、カード排出機構83が情報カードを排出することを禁止する。
なお、本実施形態において、閾値以下であるか否かを判定しているが、持込計数の算出結果と閾値とを比較した結果が一定の範囲内であるか否かを判定してもよい。この場合、現在情報カードリーダ/ライタ62に挿入されている情報カードが会員カードであるかビジターカードであるかによって、持込計数の算出結果と閾値とを比較した結果を判定するための一定の範囲を異ならせることが望ましい。
また、持込計数の算出結果とは、貸出メダル数A、ホッパ投入メダル数B、投入メダル数C、払出メダル数Dに基づいて算出されるものである。また、閾値とは持込計数の算出結果と比較される値である。メインCPU501は、持込計数の算出結果がプラスかマイナスかを判定することにより、持込計数が行われたか否かを判定する。メインCPU501は、持込計数の算出結果と閾値とを比較した結果が正常であるか否かを判定することにより、不正が行われたか否かを判定する。なお、本実施系形態における正常とは、閾値を越えない状態を意味する。
また、メインCPU501は、算出した持込計数の絶対値を取得し、閾値と比較する構成としてもよい。この場合、取得した持込計数の絶対値が所定の範囲内の値であるか否かを判定するようにすればよい。
メインCPU501は、ステップS3422の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS3424)。ステップS3424において、メインCPU501は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる点灯信号をサンド20に送信する。また、ステップS3424において、メインCPU501は、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU501は、上述したステップS3424の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを示す信号をサンド20から受信したとき、アラート報知を終了する。また、メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排出されたことを検出したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
持込計数判定処理について、図16及び図34を用いて具体的に説明する。
No.4の時間において、メインCPU501は、持込計数判定処理を行う例を説明する。
メインCPU501は、計数信号を受信し(ステップS3400)、RAM504に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS3402)。No.4の時間であるとき、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し(ステップS3402)、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である200を取得する(ステップS3404)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、ホッパ投入メダル数Bを示す持ち玉(枚)の値である50を取得する(ステップS3406)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である200を取得する(ステップS3408)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である50を取得する(ステップS3410)。
メインCPU501は、ステップS3404〜ステップS3410において取得した値に基づいて持込計数を算出する(ステップS3412)。持込計数の算出は、次の式により求める。持込計数は、貸出メダル数A−ホッパ投入メダル数B−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU501は、算出した持込計数の値がプラスであるかマイナスであるかを判定する(ステップS3413)。ステップS3413において、メインCPU501は、この式に基づいて、200−50−200+50を計算する。メインCPU501は、計算の結果、持込計数は、0と算出するため、持込計数はプラスであると判定し(YES)、本サブルーチンを終了する。
No.9の時間において、メインCPU121は、持込計数判定処理を行う例を説明する。
メインCPU501は、計数信号を受信し(ステップS3400)、RAM504に記憶する蓄積情報テーブルを参照する(ステップS3402)。No.9の時間であるとき、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し(ステップS3402)、貸出メダル数Aを示す売上(枚)の値である50を取得する(ステップS3404)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、ホッパ投入メダル数Bを示す持ち玉(枚)の値である100を取得する(ステップS3406)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、投入メダル数Cを示すアウトの値である80を取得する(ステップS3408)。次に、メインCPU501は、蓄積情報テーブルを参照し、払出メダル数Dを示すセーフの値である30を取得する(ステップS3410)。
メインCPU501は、ステップS3404〜ステップS3410において取得した値に基づいて持込計数を算出する(ステップS3412)。持込計数の算出は、次の式により求める。持込計数は、貸出メダル数A−ホッパ投入メダル数B−投入メダル数C+払出メダル数Dを計算することにより算出される。メインCPU501は、算出した持込計数の値がプラスであるかマイナスであるかを判定する(ステップS3413)。メインCPU501は、この式に基づいて、50−100−80+30を計算する。計算の結果、持込計数は、−100と算出されるため、詳細は後述するが、持込計数と閾値とを比較することにより、持込計数が行われたか否かを判定することとなる。
ステップS3413において、メインCPU501は、算出した持込計数の値がマイナスであると判定したとき(NO)、メインCPU501は、現在の遊技者1が使用している情報カードが会員カードであるか否かの判定を行う(ステップS3414)。会員カードであるか否かの判定には、情報カードから読み取った遊技者IDが会員IDであるかカードIDであるかを判定することにより行う。
ステップS3414において、メインCPU501は、情報カードが会員カードであると判定したとき(YES)、RAM504に記憶している会員用閾値を取得する(ステップS3416)。ステップS3414において、メインCPU501は、情報カードが会員カードではなく、ビジターカードであると判定したとき、RAM504に記憶しているビジター用閾値を取得する(ステップS3418)。以下、特に区別する必要がない場合、会員用閾値とビジター用閾値とを、閾値と称する。
このように、会員である遊技者と非会員である遊技者との間で異なる閾値を設定する。例えば、会員用閾値が−25であり、ビジター用閾値が−24である。この閾値は、予め設定した値である。なお、ビジター用閾値は、会員用閾値よりも厳密な値であることが望ましい。また、メインCPU501は、RAM504に記憶している閾値を取得している構成としたが、メインCPU501は、閾値を設定する閾値設定手段として機能してもよい。すなわち、メインCPU501は、閾値に係る情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて閾値を設定する構成としてもよい。また、RAM504は、会員用閾値を複数登録した会員用閾値テーブルと、ビジター用閾値を複数登録したビジター用閾値テーブルとを記憶し、メインCPU501は、会員用閾値テーブル、又はビジター用閾値テーブルから閾値を取得する構成であってもよい。
メインCPU501は、ステップS3412における持込計数の算出結果と、ステップS3416、又はステップS3418において取得した閾値とを比較する(ステップS3420)。
ステップS3422において、上述した持込遊技に使用した閾値と、今回持込計数に使用した閾値とは異なった値である。持込計数に使用する閾値は、持込遊技に使用する閾値よりも厳密な数値であることが好ましい。なお、本実施形態における厳密とは、持込計数に使用する閾値は、持込遊技に使用する閾値よりも大きな値であることを意味する。このようにすることにより、持込計数をより防止しやすくなり、不正をより防止しやすくなる。
持込計数が−100であり、ステップS3416、又はステップS3418において取得した閾値が−25であるとき、ステップS3420において、メインCPU501は、持込計数が閾値以下であると判定する(YES)。ステップS3420において、メインCPU501は、持込計数が閾値以下であると判定したとき(YES)、情報カード排出禁止処理を実行する(ステップS3420)。ステップS3420において、メインCPU501は、駆動回路135の駆動を停止させる停止信号をサンド20に送信する。メインCPU121は、停止信号の入力を受け付けたとき、停止信号に基づいて、駆動回路135の駆動を停止させ、カード排出機構83が情報カードを排出することを禁止する。
このように、メインCPU501は、持込計数が−100であり、閾値が−25であるため、持込遊技が閾値以下であると判定する。メインCPU501は、この判定結果から遊技者が他の遊技店から持ち込んだメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して計数を行っていると判定することができる。そのため、他の遊技店で使用されているメダル、遊技者が遊技を行っている遊技機に併設されるサンド以外から貸し出しを行ったメダル、又は遊技者が現在遊技を行っている遊技機以外の遊技機から払出されたメダルを使用して計数を行うことを禁止している遊技店にあっては、こうした不正なメダルの使用を厳密に管理することができる。したがって、不正な計数を行っているか否かを判定するための要因とすることが可能となる。
メインCPU501は、ステップS3420の処理を実行した後、アラート報知処理を実行する(ステップS3424)。ステップS3424において、メインCPU501は、サンド20に設けた駆動回路134を駆動させ、ランプ82を点灯させる点灯信号をサンド20に送信する。また、ステップS3224において、メインCPU501は、ディスプレイ505にメダルの持ち込みが行われたことを表示する。また、メインCPU501は、スピーカ506によりメダルの持ち込みが行われたことを報知する。メインCPU501は、上述したステップS3224の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排除されたことを示す信号をサンド20から受信したとき、アラート報知を終了する。また、メインCPU501は、情報カードの排出禁止が解除され、情報カードが完全に排除されたことを示す信号をサンド20から受信したとき、貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、払出メダル数を蓄積情報テーブルから削除する。
このようにしたことにより、メインCPU121が自身の機能を制限しているとき、蓄積情報をリセットしないため、不正を働いた遊技者がリセット機能を逆手にとって逃亡するような事態にも対応することができ、より不正に強い遊技媒体装置を提供することができる。
なお、持込計数を算出するための式は上述したもの以外のものであってもよい。例えば、上述した式のプラスとマイナスとが反転していてもよい。すなわち、−貸出メダル数A+ホッパ投入メダル数B+投入メダル数C−払出メダル数Dを計算して、持込計数を算出してもよい。算出した持込計数と閾値とを比較することにより、不正が行われたか否かを判定していてもよい。また、閾値は適宜設定すればよく、設定した閾値に応じて持込計数との比較方法も変更可能である。貸出メダル数、ホッパ投入メダル数、投入メダル数、及び払出メダル数を比較した結果から持込計数を行ったか否かを判定し、持込計数を行ったと判定された場合には、閾値との比較を行うことによって、遊技者が不正に遊技を行ったか否かを判定するものであればよい。すなわち、持込計数であるか否かを判定した後、持込計数であった場合には、持込計数と閾値とを比較することにより、遊技者が不正に計数を行ったか否かを判定するものであればよい。
<<<撮影データ送信処理>>>
図35は、メインCPU121が実行する撮影データ送信処理を示すフローチャートである。
メインCPU121は、所定時間毎に割り込み処理として撮影データ送信処理を実行する。メインCPU121は、所定時間毎に、撮影信号の入力を受け付け、札信号の入力を契機として、撮影処理を実行し、撮影データをホールコンピュータ500へ送信する。
メインCPU121は、撮影信号の入力を受け付けたとき、撮影信号を受信する(ステップS3500)。メインCPU121は、遊技者撮影処理を実行する(ステップS3502)。ステップS3502において、メインCPU121は、カメラ35により、パチスロ機10の前方を撮影する。メインCPU121は、撮影した画像データをホールコンピュータ500へ送信する(ステップS3504)。
メインCPU121は、上述したステップS3504の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
<<<交代判定処理>>>
図36は、メインCPU501が実行する交代判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU501は、サンド20から送信された画像データを受け付けることを契機に本サブルーチンを実行する。メインCPU501は、画像データを受信し(ステップS3600)、RAM504に記憶する。メインCPU501は、新たにサンド20から送信された画像データと、既にRAM504に記憶している画像データとを比較する(ステップS3600)。ステップS3600において、メインCPU501は、画像データの遊技者が一致すると判定したとき(YES)、本サブルーチンを終了する。
メインCPU501は、ステップS3600において、メインCPU501は、画像データの遊技者が一致しないと判定したとき(NO)、蓄積情報テーブルに登録していた蓄積情報をリセットする(ステップS3606)。
以上、説明したように、本変形例においては、ホールコンピュータ500の側で、蓄積情報テーブル(図16)を作成管理し、持込遊技判定処理(図32)、及び持込計数判定処理(図34)を実行することができる。
<他の実施の形態>
上述した実施形態、及び変形例においては、サンド20、又はホールコンピュータ500の何れか一方が、蓄積情報テーブルを作成管理し、持込遊技判定処理、及び持込計数判定処理を実行する構成とした。しかしながら、蓄積情報テーブルと、持込遊技判定処理と、持込計数判定処理とは、サンド20のみ、またはホールコンピュータ500のみが実行する必要はなく、遊技場システムとして分散して構成されていてもよい。
また、上述の実施形態、及び変形例においては、所定時間毎に遊技者を撮影する場合について述べたが、遊技者を撮影するための条件は時間経過に限らず、例えば、情報カードをサンド20に挿入、又は取り出された場合や、パチスロ機10の遊技状態が変化した場合等、遊技者が変わるタイミングを予測して撮影するようにしてもよい。
なお、本願実施例においては、遊技機としてスロットについて記載したが、この例に限定されるものではない。遊技機としては、特に限定されず、例えば、パチンコ遊技機、弾球遊技機、パチスロ遊技機、ゲーミングマシン等が上げられる。また、本願実施例において、遊技媒体としてメダルを想定しているが、この例に限定されるものではなく、パチンコ遊技機に使用される遊技球を含む遊技機に使用される遊技媒体全般を含む。また、本願実施例において、貸出手段とは遊技媒体としてのメダルの貸し出しを行うと記載したが、この例に限定されるものではなく、パチンコ遊技機を例にとれば、遊技媒体を直接的に遊技機に対して貸し出す手段や、パチンコ遊技機に対して遊技媒体の貸出指令を行うものも含む。また、本願実施例において、計数手段とは遊技媒体貸出装置が備えるものと記載したが、この例に限定されるものではなく、パチンコ遊技機を例にとれば、遊技媒体貸出装置に接続された計数皿を含む。また、本願実施例においては、遊技者が遊技に使用した遊技媒体数は遊技機から出力されると記載したが、この例に限定されるものではなく、パチンコ遊技機に併設される遊技媒体貸出装置を例に取れば、遊技機が設置された遊技島(遊技場にて複数、又は単体の遊技機を含む遊技装置に対して遊技媒体の補給や、遊技装置から排出される遊技媒体の管理などを含む遊技装置の管理全般を行う設備であり、遊技島に集められた情報は遊技場を管理するホールコンピューターへと送信される)が、遊技者が遊技に使用した遊技媒体数を検出し送信することを含み、遊技結果情報送信手段を有する遊技機との記載を行っており、このようなパチンコ遊技機の場合には、遊技島に取り付けられたアウト数BOXで発射数(遊技者が遊技に使用した遊技媒体数)を検出し、遊技者が遊技を行った結果得ることが可能な賞球数(遊技者の遊技の結果に応じて払い出される払い出し数)と、を使用して遊技媒体数の誤差を算出することができる。