JP5878412B2 - 埋設型ガス栓 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の内側構成材と外側構成材との間の設置空間内に設けられる埋設型ガス栓に関する。
なお、この発明において、内側構成材とは、建物の床板や壁板及びこれらを支持する根太等を含む概念である。また、外側構成材とは、内側構成材が床板である場合には、地面や床スラブであり、内側構成材が室内に臨む内壁である場合には外壁であり、内側構成材が、ガス機器が設置される部屋側の壁板である場合には、この壁板に隣接する部屋側の壁板である。
一般に、埋設型ガス栓は、下記特許文献1に記載されているように、ケーシング(支持部材)、ガス栓本体及び接続管を有している。ケーシングは、上部が開口した箱状をなしており、床板等の内側部材に取り付けられている。この場合、ケーシングは、その大部分が内側部材に形成された貫通孔に収容されている。ガス栓本体は、ケーシング内に取り付けられおり、その上部にはプラグ部が形成されている。プラグには、ソケットが接続される。接続管は、その下流側の端部がガス栓本体に取り付けられており、その上流側の端部には一次側ガス管が接続される。したがって、プラグ部にソケットを接続すると、一次側ガス管内のガスが、接続管及びガス栓本体2の内部を通り、ソケットに接続された二次側ガス管を介してガス機器に供給される。
特開2005−127470号公報
従来の埋設型ガス栓を接続管の向きで大別すると、次の3種類の埋設型ガス栓がある。接続管が、ガス栓本体から内側部材と直交する方向へ向かって室外側へ延びているもの、内側部材に対して室外側へ斜めに延びているもの、及び内側部材と平行に延びているものの3種類である。この3種類の埋設型ガス栓は、内側部材とこれに対向する床スラブ等の外側部材との間隔に応じて適宜に使い分けられている。
接続管の向きが異なる3種類の埋設型ガス栓をそれぞれ製造すると、埋設型ガス栓の種類が多くなるため、その分だけ製造費及び管理費が嵩むという問題があった。
この発明は、前記の問題を解決するために、建物における室内に臨む内側構成材と、前記内側構成材と対向して前記内側構成材の外側に配置された外側構成材との間の設置空間に配置される埋設型ガス栓であって、前記設置空間において、前記内側構成材を室内外方向に貫通する貫通孔からプラグ部を室内側に臨ませて配置されるガス栓本体と、前記ガス栓本体を前記内側構成部材に固定する支持部材と、前記ガス栓本体に接続されて、一次側ガス管からのガスを前記ガス栓本体に供給ための接続管と、を備え、前記接続管は、少なくともその上流側の端部が前記支持部材から外部に突出して前記設置空間に配置された埋設型ガス栓において、前記接続管の上流側の端部が前記外側構成材に対して室内外方向へ接近離反移動することができるように、前記接続管が前記ガス栓本体に回転可能に設けられ、前記接続管の上流側の端部が前記内側構成材から離反する方向において前記接続管の所定の位置以上の回転を阻止する回転阻止手段をさらに備えていることを特徴としている。
この場合、前記回転阻止手段が、前記接続管の外周面を前記支持部材に押し付けることによって前記接続管の回転を阻止する押圧手段であることが望ましい。
前記回転阻止手段が、前記支持部材と前記ガス栓本体とのいずれか一方に、回転可能に、かつ前記内側構成材から離反する方向へは所定の位置から移動不能に設けられたねじ部材と、このねじ部材に螺合され、前記ねじ部材を一方向へ回転させると前記内側構成材に接近移動するように、前記ねじ部材に対し所定の位置から一方向へ回転不能とされた可動部材とを有し、前記接続管の上流側の端部が前記内側構成材から離反する方向へ所定の位置から移動することを阻止するように、前記可動部材が前記接続管に係合されていることが望ましい。
前記回転阻止手段が、前記支持部材と前記ガス栓本体とのいずれか一方に螺合された押圧部材と、前記接続管に設けられた当接部とを有し、前記押圧部材が前記当接部に突き当たることにより、前記接続管の上流側の端部が前記内側構成材から離反移動することを阻止するように前記接続管が回転することが阻止されていることが望ましい。
前記特徴構成を有するこの発明によれば、接続管を適宜の位置に回転させることにより、一次側ガス管が接続される接続管の先端部の向きを所望の向きに調節することができる。したがって、接続管の向きの違いに対応して各種の埋設型ガス栓を製造する必要がなく、一種類の埋設型ガス栓だけで足りる。よって、埋設型ガス栓の製造費及び管理費を低減することができる。
また、接続管をガス栓本体に回転可能に設けると、接続管の自重及びそれに接続される一次側ガス管の重量により、接続管の先端部が下方に移動するように接続管が回転し、その結果一次側ガス管が外側構成材に接触してしまうという不都合が生じることがある。しかるに、この発明では、接続管が回転阻止手段によって回転が阻止され、それによって接続管の先端部が所定の位置から外側構成材に接近することが阻止されている。したがって、一次側ガス管が外側構成材に接した状態で埋設型ガス栓が設置されるような事態を確実に防止することができる。
図1は、この発明に係る埋設型ガス栓の第1実施の形態の一部を省略し、かつ床板に設けた状態で示す断面図である。 図2は、同実施の形態の一部を省略した状態で示す平面図である。 図3は、同実施の形態の一部を切り欠いて示す側面図である。 図4は、図2よりさらに多くの部分を省略した状態で示す同実施の形態の平面図である。 図5は、図3のX−X線に沿う断面図である。 図6は、ケーシングを省略して示す図3のY−Y線に沿う断面図である。 図7は、接続管をケーシングに固定する前の状態で示す図4のX−X線に沿う断面図である。 図8は、接続管をケーシングに固定した後の状態で示す図4のX−X線に沿う断面図である。 図9は、同実施の形態の分解斜視図である。 図10は、この発明に係る埋設ガス栓を床板に固定するための方法を説明するための図であって、埋設型ガス栓を床板より室内に位置させた状態を示す断面図である。 図11は、同方法を説明するための図であって、埋設型ガス栓を床板の貫通孔に挿入している状態を示す断面図である。 図12は、同方法を説明するための図であって、埋設型ガス栓を床板に固定した状態を示す断面図である。 図13は、同方法を説明するための図であって、一次側ガス管を床スラブから上方へ持ち上げた状態を示す断面図である。 図14は、一次側ガス管を上方へ持ち上げる方法の一例を示す断面図である。 図15は、一次側ガス管を上方へ持ち上げる方法の他の例を示す断面図である。 図16は、接続管をケーシングに固定するための構造を模式的に示す断面図である。 図17は、この発明の第2実施の形態を、一次側接続ガス管が床スラブから上方へ離反するように接続管を回転させる前の状態で示す断面図である。 図18は、この発明の第2実施の形態を、一次側ガス管が床スラブから上方へ離反するまで接続管を回転させた後の状態で示す断面図である。 図19は、同第2実施の形態において用いられているケーシングを示す平面図である。 図20は、同ケーシングの正面図である。 図21は、同ケーシングの右側面図である。 図22は、この発明の第3実施の形態の一部を省略して示す平面図である。 図23は、同実施の形態を、一次側接続ガス管が床スラブから上方へ離反するように接続管を回転させる前の状態で示す断面図である。 図24は、同実施の形態を、一次側ガス管が床スラブから上方へ離反するまで接続管を回転させた後の状態で示す断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図16は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態は、この発明に係る埋設型ガス栓1を水平な床板(内側構成材)Fに取り付けたものである。床板Fには、これを上下に貫通する貫通孔Faが形成されている。貫通孔Faは、断面円形に形成されているが、断面四角形その他の形状に形成してもよい。床板Fの下方には、床スラブ(外側構成材)Sが水平に設けられている。床板Fと床スラブSとの間の設置空間Cには、フレキシブルガス管からなる一次側ガス管Gが配設されている。なお、設置空間Cは、貫通孔Faを含むものである。
埋設型ガス栓1は、金属製の板材からなるケーシング(支持部材)2を有している。ケーシング2は、上部が開口した箱状をなしており、長手方向を上下方向に向けた筒状の周壁部2aと、この周壁部2aの下端部を閉じる水平な底壁部2bとを有している。ケーシング2は、貫通孔Faにその上端開口部から挿脱可能に挿入されている。ケーシング2は、必ずしも箱状をなしている必要がなく、後述するガス栓本体5を支持することができるものであれば、他の形状構造のものであってもよい。
周壁部2aの上端部には、四角形の枠状をなす取付板3がボルトB1によって固定されている。この取付板3は、貫通孔Faより一回り大きく形成されており、その外周側部分が貫通孔Faに隣接する床板Fの上面に環状に載置され、ボルトB2によって床板Fに固定されている。この結果、ケーシング2が床板Fに固定されている。
取付板3には、化粧板4が着脱可能に係止されている。この化粧板4により、取付板3、その周囲に位置する床板F、及び貫通孔Faが外部から目視されないように覆われている。化粧板4には、蓋体4aが開閉可能に設けられている。蓋体4aを開くと、後述するガス栓本体5のプラグ部5bが化粧板4に形成された窓孔4bを介して室内に露出する。
ケーシング2の内部には、ガス栓本体5が収容されている。ガス栓本体5は、ケーシング2の底壁部2bにボルト11c(図7及び図8参照)によって固定されている。なお、ガス栓本体5の底壁部2bへの固定構造については、その詳細を後述する。
図5に示すように、ガス栓本体5の一側部には、水平方向(図5において左方)に突出する筒部5aが形成されている。ガス栓本体5の上部には、上方に向かって延びるプラグ部5bが形成されている。プラグ部5bには、ソケット(図示せず)が着脱可能に接続される。ガス栓本体5の内部には、筒部5aの先端面からプラグ部5bの先端面まで延びるガス通路5cが形成されている。ガス通路5cの内部には、主弁体6及び副弁体7が設けられている。この主弁体6及び副弁体7は、プラグ部5bにソケットが接続されるとガス通路5cを開き、ソケットがプラグ部5bから取り外されるとガス通路5cを閉じる。ソケットとプラグ部5bとの着脱構造、及びガス通路5cの主弁体6及び副弁体7による開閉構造は、周知ものである。そこで、それらの詳細な構造については、その説明を省略する。
図2、図5及び図9に示すように、ケーシング2の内部には、釦保持部材8が収容されている。釦保持部材8は、ガス栓本体5にボルトB3によって固定されている。釦保持部材8は、ケーシング2の底壁部2bに固定してもよい。釦保持部材8には、押し釦8aが上下方向へ所定範囲移動可能に設けられている。押し釦8aを下方へ押すと、プラグ部5bに接続されたソケットが取り外される。ソケットのプラグ部5bからの取り外し構造は、周知のものであるので、その説明を省略する。
図3及び図5に示すように、ケーシング2には、切欠き部2cが形成されている。この切欠き部2cは、ケーシング2の周壁部2aのうちの筒部5aと対向する部分及びその部分に対して周方向に隣接する部分、並びにそれらの部分に対応する底壁部2bの外周側部分にわたって形成されている。
図1及び図5に示すように、切欠き部2cには、接続管9が挿通されている。接続管9は、下流側部分(接続管の下流側の端部)9aと上流側部分(接続管の上流側の端部)9bとを有している。下流側部分9aと上流側部分9bとは、ほぼ直角に屈曲させられている。両部分9a,9bは、直角以外の角度で屈曲させてもよい。
下流側部分9aは、筒部5aの外周面に気密に嵌合されている。しかも、下流側部分9aは、筒部5aにその軸線を中心として回転可能に嵌合されている。下流側部分9aは、筒部5aの内周面に回転可能に嵌合させてもよい。ただし、この実施の形態では、後述するように、下流側部分9aがケーシング2の底壁部2bに押し付けられることによって下流側部分9aの回転が阻止されるとともにガス栓本体5がケーシング2に固定される関係上、下流側部分9aは、筒部5aの外周に嵌合される。
上流側部分9bは、その長手方向の中間部が切欠き部2cに挿通されている。したがって、上流側部分9bの先端部は、ケーシング2から設置空間C内に突出させられている。
上流側部分9bは、下流側部分9aが筒部5aの軸線を中心として回転すると、それに追随して回転する。この場合、筒部5aの軸線が水平である一方、上流側部分9bが下流側部分9aに対して直角に屈曲しているので、下流側部分9bは垂直面内において回転する。その結果、上流側部分9bの長手方向の向きが垂直面内において変わる。上流側部分9bの向きは、360°のいずれの方向へも変えることができるようにしてもよいが、この実施の形態では、切欠き部2cの大きさとの関係上、上流側部分9bは、その長手方向を水平方向に向けた状態から上下方向に向けた状態、それも上流側部分9bの先端部が下方を向いた状態までのほぼ90度の範囲で向きを変えることができるようになっている。使用態様によっては、90°以下の範囲だけで向きを変えることができるものであってもよい。
上流側部分9bの先端部には、ガス管接続具10が設けられている。このガス管接続具10は、周知の構造を有しており、フレキシブルガス管からなる一次側ガス管Gがワンタッチ操作で、つまり一次側ガス管Gをガス管接続具10に挿入するだけで一次側ガス管Gがガス管接続具10に接続される。この結果、一次側ガス管Gが接続管9にガス管接続具10を介して接続されている。一次側ガス管Gは、接続管9に直接接続してもよい。また、ガス管接続具10に代えて、内部に一次側ガス管を挿入した後、ナットを締め付けることによって一次側ガス管が接続されるタイプの接続具を用いてもよい。
下流側部分9aを回転させて上流側部分9bの向きを適宜に変えるために、下流側部分9aの外周面には、図1に示すように、被押圧部9cが形成されている。被押圧部9cは、下流側部分9aの周方向において上流側部分9bと逆側に配置されている。しかも、上流側部分9bの先端部が基端部(下流側部分9a側の端部)より下側に位置するように所定の角度(例えば30°程度)だけ傾斜したとき、被押圧部9cの突出方向がほぼ水平方向になるように、被押圧部9cが配置形成されている。
被押圧部9cの上面9dは、略「く」字状に屈曲させられている。この結果、被押圧部9cがほぼ水平方向へ突出した状態になっているときには、上面9dの中間部、つまり被押圧部9cの突出方向における中間部が、その両端部より下側に位置する。この状態では、図14に示すように、被押圧部9cの上面9dをドライバDによって下方へ押して、下流側部分9aを回転させるとき、ドライバDを上面9dの中間部に確実に押圧接触させることができ、ドライバDが上面9dから被押圧部9cの突出方向先端側へ外れてしまうような事態を未然に防止することができる。被押圧部9cを下方へ押して下流側部分9aを回転させることにより、上流側部分9bの先端部を上方へ移動させることができる。
接続管9の下流側部分9aが筒部5aに回転可能に嵌合されているため、上流側部分9bに一次側ガス管Gをガス管接続具10を介して接続すると、上流側部分9bの自重、ガス管接続具10及び一次側ガス管の重さにより、上流側部分9bの先端部が下方へ移動するように下流側部分9aが回転し、その結果一次側ガス管Gが床スラブSに接触するという事態を招来する。このような事態を防止するために、この実施の形態の埋設型ガス栓1においては、固定手段(回転阻止手段)11が設けられている。固定手段11は、ガス栓本体5をケーシング2に固定するための手段としても兼用されている。
固定手段11について説明すると、図6〜図8に示すように、ガス栓本体5には、固定板部11aが二つ形成されている。二つの固定板部11a,11aは、筒部5aの軸線方向から見たとき、筒部5aに対し水平方向両側に位置するように配置されている。しかも、固定板部11aは、ガス栓本体5から水平方向へ突出するように形成されている。
固定板部11aの下面11bは、水平な平面とされている。下面11bは、下流側部分9aの外周面のうちの最も下側に位置する箇所より所定の微小距離(例えば1mm程度)だけ上側に位置するように配置されている。したがって、図7に示すように、下流側部分9aを底壁部2bに接触させると、固定板部11a,11aが底壁部2bから上方へ離反する。この状態において、固定板部11a,11aに挿通されたボルト11c,11cをケーシング2の底壁部2bに螺合して締め付けると、ガス栓本体5が下方へ移動する結果、下流側部分9aが筒部5aによって下方へ押され、底壁部2bに押し付けられる。図8に示すように、下流側部分9aは、底壁部2bの下流側部分9aが押し付けられた部分が下流側部分9aに沿って円弧状に湾曲するまで押し付けられる。この結果、底壁部2bと下流側部分9aとが面接触する。そして、底壁部2bと下流側部分9aの外周面との互いに接触する部分間に発生する摩擦抵抗によって下流側部分9aの回転が阻止されている。
図8に示すように、下流側部分9aが底壁部2bに押圧固定された状態においては、ガス栓本体5の筒部5aが下流側部分9aを介して底壁部2bに押圧固定されるとともに、固定板部11a,11aが底壁部2bに押圧固定される。これにより、ガス栓本体5が底壁部2bに固定されている。
前記構成の埋設型ガス栓1を床板Fに取り付ける場合には、床板Fと床スラブSとの間の設置空間Cに予め配設された一次側ガス管Gの先端部(下流側部分)を貫通孔Faから室内Iに引き出し、接続管9の上流側部分9bにガス管接続具10を介して接続する。次に、図10に示すように、一次側ガス管G、ガス管接続具10及び接続管9をその順に貫通孔Faから床板Fと床スラブSとの間の空間に挿入する。このとき、接続管9の上流側部分9bは、鉛直下方を向けるよりも、図10に示すように鉛直方向に対して若干の角度(例えば20°程度)だけ傾斜した状態にしておくことが望ましい。
その後、図11に示すように、ケーシング2をその底壁部2b側から貫通孔Faに挿入する。この場合、ケーシング2は、底壁部2bが傾斜した状態で、その下端側から貫通孔Faに挿入される。しかも、ケーシング2は、底壁部2bが傾斜した状態から水平になるように挿入に伴って回転させられている。これは、ケーシング2の大きさ及び形状と貫通孔Faの大きさ及び形状との兼ね合いから、このようにして挿入されているのであり、貫通孔Faがケーシング2に対して十分に大きいときには、底壁部2bを水平にした状態でケーシング2を貫通孔Faにその真上、又は斜め上方から挿入することも可能である。
ケーシング2が貫通孔Faに挿入されると、一次側ガス管Gの下流側の端部の下側の部分が床スラブSに突き当たる。その状態でケーシング2が貫通孔Faにさらに挿入されると、挿入に伴って一次側ガス管Gが床スラブS上を摺動するとともに、上流側部分9bが水平に近づくように接続管9が筒部5aの軸線を中心として回転する。
ケーシング2をその底板部2bが水平になるまで回転させるとともに、ケーシング2全体を貫通孔Faに挿入すると、図12に示すように、取付板3が床板Fの上面に接触する。そこで、取付板3を床板Fに固定する。
取付板3を床板Fに固定した状態では、一次側ガス管Gが床スラブSに接触している。そこで、図13に示すように、一次側ガス管Gが床スラブSから上方へ離反するまで接続管9を図13の時計方向へ回転させる。接続管9は、例えば図14又は図15に示す方法によって回転させることができる。
図14に示す方法は、被押圧部9cを押し下げるものであり、ドライバDを取付板3から挿入してその先端部を被押圧部9cに押し当てる。その状態でドライバDを下方へ移動させて被押圧部9cを押し下げる。すると、接続管9の下流側部分9aが筒部5aの軸線を中心として回転し、上流側部分9bが時計方向へ回転する。これによって、一次側ガス管Gを床スラブSから上方へ離反させる。
図15に示す方法は、ドライバDの中間部を取付板3の内周面に接触させるとともに、ドライバDの先端部を接続管9の上流側部分9bに係合させるものであり、その状態でドライバDを取付板3との接触箇所を中心として図15の時計方向へ回転させると、ドライバDの先端部が上流側部分9bを押し上げて接続管9を時計方向へ回転させる。これにより、一次側ガス管Gを床スラブSから上方へ離反させるものである。
その後、一次側ガス管Gを床スラブSから上方へ離反させた状態を維持しつつ、ボルト11c,11cを締め付ける。これにより、接続管9の下流側部分9aが底壁部2bに押圧固定され、上流側部分9bの先端部が下方へ移動することが阻止される。したがって、一次側ガス管Gが床スラブSに接触することを防止することができる。しかも、ボルト11c,11cを締め付けると、ガス栓本体5がケーシング2の底壁部2bに固定される。その後、取付板3に化粧板4を装着することにより、埋設型ガス栓1の床板Fへの取付が完了する。なお、ボルト11c,11cについては、接続管9が筒部5aを中心として軽く回転することができる程度に締め付け、ガス栓本体5をケーシング2に予め仮固定しておく。
前記構成の埋設型ガス栓1においては、接続管9の下流側部分9aと上流側部分9bとが直角に屈曲され、下流側部分9aが筒部5aの水平な軸線を中心として回転可能であるから、上流側部分9bを下方、斜め下方及び水平方向のいずれの方向へも向けることができる。したがって、上流側部分9bの向きが異なる各種の埋設型ガス栓を製造する必要がなく、一つの埋設型ガス栓1だけを製造すれば足りる。よって、埋設型ガス栓1の製造費及び管理費を低減することができる。
ところで、接続管9を回転可能にすると、一次側ガス管Gを床スラブSから上方へ離反させたとしても、接続管9が一次側ガス管Gの重さ等によって回転し、一次側ガス管Gが床スラブSに接触してしまうという事態を招来する。しかるに、この埋設型ガス栓1においては、固定手段11によって接続管9の下流側部分9aをケーシング2の底壁部2bに押圧固定し、それによって接続管9の回転を阻止しているから、一次側ガス管Gを床スラブSから上方へ離反した状態に維持することができる。特に、この実施の形態では、接続管9の回転を阻止する固定手段11を、ガス栓本体5をケーシング2に固定するための手段として兼用しているから、その分だけ埋設型ガス栓1の製造費をさらに低減することができる。
次に、この発明の他の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態については、前記実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、前記実施の形態と同様な部分に同一符号を付してその説明を省略する。
図17〜図21は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態に係る埋設型ガス栓1Aにおいては、固定手段11がガス栓本体5をケーシング2の底壁部2bに固定するためだけに用いられている。そのために、固定板部11aの下面11bが、下流側部分9aの最も下側に位置する部分より僅かに下側に配置されている。したがって、ボルト11cを締め付けたとしてもガス栓本体5が底壁部2bに固定板部11aを介して固定されるだけであり、下流側部分9bが底壁部2bに固定されることがない。
そこで、この実施の形態の埋設型ガス栓1Aにおいては、接続管9の回転を阻止するための回転阻止手段12が用いられている。回転阻止手段12は、調節ボルト12aを有している。調節ボルト12aは、その長手方向を上下方向に向けて配置されており、ケーシング2の底壁部2bに回転可能に、かつ上下方向へ移動可能に挿通されている。ただし、調節ボルト12aは、その頭部12bが底壁部2bに突き当たることにより、それ以上下方へ移動することが阻止されている。調節ボルト12aは、ガス栓本体5に設けてもよい。
調節ボルト12aの底壁部2bより下側に位置する部分には、支持板(可動部材)12cが螺合されている。支持板12cは、それと調節ボルト12aとのねじ面間に作用する摩擦抵抗により、調節ボルト12aと一緒に回転する。しかし、調節ボルト12aを一方向へ回転させて、支持板12cが所定の位置まで回転すると、図17及び図18に示すように、支持板12cが上流側部分9bの一側部に突き当たる。この状態では、支持板12cが上流側部分9bによって一方向への回転が阻止される。しかも、上流側部分9bが支持板12c上に載置された状態になる。したがって、調節ボルト12aをさらに一方向へ回転させると、支持板12cが上方へ移動する。そして、上方へ移動する支持板12cによって上流側部分9bの先端部が上方へ移動するように、接続管9が回転させられる。これにより、一次側ガス管Gが床スラブSから上方へ離反させられる。勿論、接続管9は、その上流側の端部が下方へ移動するように回転することが支持板12cによって阻止される。支持板接続管9は、図18に示すように、上流側部分9bが床板Fの下面に突き当たるまで上方へ回転させることが望ましい。そのようにすれば、上流側部分9bが床板Fと支持板12cとによって挟持されるので、接続管9がガタツクことを防止することができるからである。
なお、調節ボルト12aを他方向へ回転させると、支持板12cと上流側部分9bとの間に作用する摩擦抵抗によって支持板12cの回転が阻止されているので、支持板12cが下方へ移動する。この結果、上流側部分9bの先端部が、一次側ガス管Gの重さ等によって下方へ移動させられる。
図22〜図24は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態の埋設型ガス栓1Bにおいては、前記第2実施の形態の埋設型ガス栓1Aの回転阻止手段12に代えて回転阻止手段13が用いられている。その他の構成は、前記第2実施の形態と同様である。
接続管9の下流側部分9aの外周面には、被押圧部13aが形成されている。この被押圧部13aは、第1実施の形態の被押圧部9cと同様に構成されている。したがって、被押圧部13aの上面13bは、その中間部において屈曲されている。
ケーシング2の周壁部2aには、その内周面から径方向内側へ向かって水平に突出する突出板部13cが形成されている。この突出板部13cは、被押圧部13aと対向するようにしてその上方に配置されている。突出板部13cには、ボルト13dが螺合されている。このボルト13dは、その下端部が被押圧部13aの上面13bの屈曲した中間部に突き当たるように配置されている。ボルト13dは、ガス栓本体5に螺合させてもよい。
ボルト13dを一方向へ回転させて、ボルト13dを下方へ移動させると、上流側部分9bの先端部が上方へ移動するように接続管9が回転させられる。これにより、一次側ガス管Gが床スラブSから上方へ離反させられる。勿論、接続管9は、その上流側の端部が下方へ移動するように回転することがボルト13dによって阻止される。接続管9は、図24に示すように、上流側部分9bが床板Fの下面に突き当たるまで上方へ回転させることが望ましい。そのようにすれば、上流側部分9bが床板Fと支持板12cとによって挟持されるので、接続管9がガタツクことを防止することができるからである。ボルト13dを他方向へ回転させると、上流側部分9bの先端部が、一次側ガス管Gの重さ等によって下方へ移動させられる。
なお、この発明は、前記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、前記の実施の形態においては、埋設型ガス栓1,1A,1Bが床板Fに設けられているが、埋設型ガス栓1,1A,1Bは、室内Iに臨む内壁(内側構成材)に設けることができる。その場合には、内壁にこれを水平方向に貫通する貫通孔が形成される。また、内壁と外壁(外側構成材)との間の設置空間に一次側ガス管が配設される。
F 床板(内側構成材)
Fa 貫通孔
G 一次側ガス管
I 室内
S 床スラブ(外側構成材)
1 埋設型ガス栓
1A 埋設型ガス栓
1B 埋設型ガス栓
2 ケーシング(支持部材)
5 ガス栓本体
9 接続管
9a 下流側部分(接続管の下流側の端部)
9b 上流側部分(接続管の上流側の端部)
11 固定手段(回転阻止手段)
12 回転阻止手段
12a 調節ボルト(ねじ部材)
12c 支持板(可動部材)
13 回転阻止手段
13a 被押圧部(当接部)
13d ボルト(押圧部材)

Claims (4)

  1. 建物における室内に臨む内側構成材と、前記内側構成材と対向して前記内側構成材の外側に配置された外側構成材との間の設置空間に配置される埋設型ガス栓であって、
    前記設置空間において、前記内側構成材を室内外方向に貫通する貫通孔からプラグ部を室内側に臨ませて配置されるガス栓本体と、
    前記ガス栓本体を前記内側構成部材に固定する支持部材と、
    前記ガス栓本体に接続されて、一次側ガス管からのガスを前記ガス栓本体に供給ための接続管と、を備え、
    前記接続管は、少なくともその上流側の端部が前記支持部材から外部に突出して前記設置空間に配置された埋設型ガス栓において、
    前記接続管の上流側の端部が前記外側構成材に対して室内外方向へ接近離反移動することができるように、前記接続管が前記ガス栓本体に回転可能に設けられ、
    前記接続管の上流側の端部が前記内側構成材から離反する方向において前記接続管の所定の位置以上の回転を阻止する回転阻止手段をさらに備えていることを特徴とする埋設型ガス栓。
  2. 前記回転阻止手段が、前記接続管の外周面を前記支持部材に押し付けることによって前記接続管の回転を阻止する押圧手段であることを特徴とする請求項1に記載の埋設型ガス栓。
  3. 前記回転阻止手段が、前記支持部材と前記ガス栓本体とのいずれか一方に、回転可能に、かつ前記内側構成材から離反する方向へは所定の位置から移動不能に設けられたねじ部材と、このねじ部材に螺合され、前記ねじ部材を一方向へ回転させると前記内側構成材に接近移動するように、前記ねじ部材に対し所定の位置から一方向へ回転不能とされた可動部材とを有し、前記接続管の上流側の端部が前記内側構成材から離反する方向へ所定の位置から移動することを阻止するように、前記可動部材が前記接続管に係合されていることを特徴とする請求項1に記載の埋設型ガス栓。
  4. 前記回転阻止手段が、前記支持部材と前記ガス栓本体とのいずれか一方に螺合された押圧部材と、前記接続管に設けられた当接部とを有し、前記押圧部材が前記当接部に突き当たることにより、前記接続管の上流側の端部が前記内側構成材から離反移動することを阻止するように前記接続管が回転することが阻止されていることを特徴とする請求項1に記載の埋設型ガス栓。
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