JP5877877B2 - 容器入り液体漂白剤物品 - Google Patents

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Description

本発明は、ボトル型の容器入り液体漂白剤物品に関する。
漂白剤組成物は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系漂白剤は特有の刺激臭を有し、また色柄物に使用できないことから、これらの欠点がない酸素系漂白剤が近年普及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、また過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用されており、使い勝手の点から特に液体酸素系漂白剤が主流となっている。
この液体酸素系漂白剤は活性種である過酸化水素は露光によって分解し酸素ガスを発生する。このため、通常遮光性を付与した容器に充填する必要があり、その方法としては、光を通し難い材料を用いる、又は各種顔料等の遮光剤を配合することが一般的である(例えば、特許文献1)。また過酸化水素の安定化のためにラジカルの吸収することで安定化させる、BHTなどの酸化防止剤を配合することは知られているが、透明ボトルに充填した際の安定性を得ることは困難であった。
また特許文献2には、非イオン界面活性剤、過酸化水素、漂白活性化剤、ホウ酸又はホウ酸塩、及びポリオール化合物を含有する漂白剤組成物に非イオン界面活性剤として、高級アルコールにエチレンオキシド、プロピレンオキシド及びエチレンオキシドの順序でアルキレンオキシドを付加させた非イオン界面活性剤を配合する液体漂白剤が開示されている。特許文献3にはエチレンオキシ基の平均付加モル数が15〜30モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を含有する洗剤が開示されている。
特開2000−265200号公報 特開2007−177145号公報 特開昭61−66796号公報
しかしながら、過酸化水素を含有する漂白剤組成物を透明又は半透明の材料からなるボトル型容器に充填し、長期保存後においても安定に貯蔵させる技術はこれまでになく、上記従来技術では実現が困難であった。更に、容器を透明化することは、漂白剤の残量を把握するといった使い勝手を良くするだけでなく、外観を美しくすることで商品価値を向上させるのに有効であり、その実現が望まれていた。
本発明の課題は、露光下での漂白剤組成物の安定性を改善し、容器の膨れや凹みを引き起こすことの無い、透明又は半透明の材料からなるボトル型容器入り液体漂白剤物品を提供することである。
本発明者らは検討を重ねた結果、ポリオキシエチレン鎖を長くした特定の非イオン界面活性剤と特定のラジカルトラップ剤を併用して用いることで、容器入り液体漂白剤物品の安定性が更に改善されることを見出し、本発明を構成するに至った。
すなわち、本発明は、下記(a)成分〜(e)成分を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)が1〜100、(a)成分と(d)成分の質量比(d)/(a)が0.002〜1、20℃におけるpH(JIS K 3362:1998記載)が2〜7である液体漂白剤組成物を、透明又は半透明の材料からなる前記組成物の収容部を有するボトル型容器に充填してなる、容器入り液体漂白剤物品に関する。
(a)成分:過酸化水素
(b)成分:R−OHで表される化合物(Rは炭素数8〜18の炭化水素基)に、エチレンオキシドをp1モル付加させた後、炭素数3〜5のアルキレンオキシドqモル付加させた後、更にエチレンオキサイドをp2モル付加させて得られる非イオン界面活性剤であって、p1が3〜30の数であり、qが0〜5の数であり、p1+p2=14〜50の数である非イオン界面活性剤10〜60質量%
(c)成分:ホスホン酸系金属イオン封鎖剤
(d)成分:25℃の水100gに溶解する質量が10g以下であるフェノール系ラジカルトラップ剤
(e)成分:水
本発明によれば、液体漂白剤物品に透明度の高い容器を使用可能とし、外観上の商品価値や使い勝手(容器中の残液が認識しやすい等)を高め、しかも貯蔵中に容器の膨れや凹みを引き起こさない透明ボトル容器入り液体漂白剤物品が提供できる。
本発明に係る透明ボトル容器を、構成要素を分離した状態で示す概略図である。
[(a)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(a)成分として過酸化水素を含有する。組成物中の(a)成分の含有量は、漂白性能及び安定性の点から、好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜6質量%、更に好ましくは1〜4質量%である。
[(b)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、微量の過酸化水素の分解によって生じるヒドロキシラジカルと非イオン界面活性剤との反応によって発生する、炭酸ガスの生成を抑制する目的で、(b)成分として、特定のポリオキシアルキレン鎖を有する非イオン界面活性剤を含有する。特徴的な点としてポリオキシアルキレン鎖としてポリオキシエチレン鎖を長くすることによって、過酸化水素による影響による相安定性への影響が少なく、炭酸ガスの抑制にも優れるようになる。
すなわち本発明の(b)成分は、R−OHで表される化合物(Rは炭素数8〜18の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基)1モルに対して、エチレンオキシドをp1モル付加させた後、炭素数3〜5のアルキレンオキシドqモル付加させた後、更にエチレンオキサイドをp2モル付加させて得られる非イオン界面活性剤であって、p1が3〜30の数であり、qが0〜5、好ましくは1〜4の数であり、p1+p2=14〜50の数である非イオン界面活性剤である。
通常、本発明の(c)成分と(d)成分の併用により、高温下や露光下での過酸化水素の安定性は向上する傾向にあるが、それでも僅かにヒドロキシラジカルは生成する。本発明者らは、この微量のヒドロキシラジカルが非イオン界面活性剤の分解を進行する反応において、酸素が消費され、炭酸ガスが生成し、容器の膨れや凹みが引き起こされることを確認すると共に、これらの反応を抑制する非イオン界面活性剤として、本発明で選定した特定の構造を有する(b)成分の非イオン界面活性剤を見出した。従って、(b)成分の構造は、本発明の効果を得る上で重要である。
(b)成分の原料であるR−OHにおいて、Rは溶液安定性及び洗浄性能の点から、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、洗浄性の点からRに結合する酸素原子はRの第1炭素原子又は第2炭素原子に結合していることが好ましい。(b)成分は、1級アルコール又は2級アルコールにアルキレンオキシドを付加することによって得ることが出来る。Rはアルキル基であることが好ましく、直鎖であることが好ましい。
(b)成分はオキシエチレン基に相当するp1が3〜30、好ましくは7〜27、より好ましくは9〜24の数である。
(b)成分は、オキシエチレン基に相当する部分の和p1+p2が14〜50であり、好ましくは16〜48、より好ましくは20〜40である。この下限以上にすることで、過酸化水素の光安定性が向上し、上限以下では溶液安定性と洗浄性能が良好となる。
(b)成分は、炭素数が3〜5のオキシアルキレン基に相当するqが0〜5、好ましくは1〜4、より好ましくは2〜3の数である。qを下限以上にすることにより過酸化水素の光安定性が向上し、上限以下にすることで洗浄性能が良好となる。
また、(b)成分は、オキシエチレン基とオキシアルキレン基の位置関係を示す指標として、エチレンオキシ基に相当する部位のp1とp2の比は透明ボトル容器の安定性と組成物の溶液安定性の点から、好ましくはp1/(p1+p2)=0.2〜0.8であり、より好ましくは0.3〜0.7である。
(b)成分としては、p1が5〜20の数であり、qが1〜3の数であり、p1+p2=14〜40の数である非イオン界面活性剤が好ましい。
本発明に係る液体漂白剤組成物中の(b)成分の含有量は、上記記載の露光下での炭酸ガスの生成抑制及び組成物の溶液安定性、更に(d)成分の安定性の点から、10〜60質量%、好ましくは15〜50質量%、より好ましくは20〜45質量%、更に好ましくは25質量%〜40質量%である。透明ボトル容器を用いた露光保存下においては、(b)成分が10質量%未満では、(d)成分が変性してラジカルトラップ効果を失うことでガスが発生し易くなり、また60質量%以上では二酸化炭素ガスが生成することによって透明ボトル容器が膨れ易くなる。(b)成分を特定量で配合することによって、透明ボトル容器中での過酸化水素の安定化、並びに透明ボトル容器の膨れを防止できる。
本発明に係る液体漂白剤組成物において、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)は、透明ボトル容器の安定性の観点から1〜100であり、3〜50が好ましく、5〜30がより好ましく、10〜25が更に好ましい。
[(c)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、配合原料中に微量存在する鉄などの重金属イオンが露光下での過酸化水素の分解を促進することから、その抑制剤として(c)成分として、ホスホン酸系金属イオン封鎖剤を含有する。具体例としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、ヒドロキシメタンホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリ(メチレンホスホン酸)、2−ヒドロキシエチルイミノジ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸誘導体やその塩を挙げることができる。これらの中でも1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸やその塩が好ましい。水や配合原料に由来する重金属イオンは、露光下で過酸化水素の分解を促進させるが、(c)成分を配合することにより、過酸化水素の安定性が向上する。
本発明に係る液体漂白剤組成物中の(c)成分の含有量は、好ましくは0.01〜3質量%、より好ましくは0.05〜2質量%、更に好ましくは0.1〜1質量%である。
[(d)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、露光下での過酸化水素の分解によって生じるヒドロキシラジカルの安定化剤、すなわち過酸化水素を安定化させ、上記記載の炭酸ガス発生を抑制する点から、(d)成分として、25℃の水100gに溶解する質量(以下、溶解度という場合もある)が10g以下であるフェノール系ラジカルトラップ剤を含有する。溶解度は、0〜10g、更に0.00001〜8g、より更に0.0001〜5gが好ましい。
本発明のフェノール系ラジカルトラップ剤としては、フェノール性水酸基を有する化合物(例えば、フェノールやフェノールのベンゼン環の水素原子の一つが水素以外の基で置換された化合物)、及びトコフェノール類等が挙げられる。組成物中においては、溶解度の低いフェノール系ラジカルトラップ剤が効果的な理由は定かではないが、上記(b)成分の近傍に溶存し易く、炭酸ガス生成の起因となるラジカルをより効果的に制御しやすいためではないかと推察している。具体的には、下記一般式(d1)〜(d3)で表される化合物から選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜5の炭化水素基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、及び水酸基から選ばれる基を示し、mは、1〜3の数を示す。)
(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、nは1〜4の数を示す。)
一般式(d1)で表される化合物の具体例としては、クレゾール(2.5)、チモール(1.0)、クロロフェノール(2.9)、ブロモフェノール(1.9)、o−メトキシフェノール(2.6)p−メトキシフェノール(4.0)、ニトロフェノール(1.2)、p−ヒドロキシ安息香酸(0.1)、サリチル酸(0.2)、ジ−t−ブチル−ヒドロキシトルエン(0.001未満)、ヒドロキノン(5.9)、フェノール(8.3)などが挙げられる。ここで、かっこ内の数字は、溶解度をgを省いて表示したものである(以下同様)。
また、一般式(d2)又は(d3)において、R1〜R4はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基が好ましい。nは3が好ましい。一般式(d2)又は(d3)で表される化合物は、トコフェロール類であり、その具体例としては、α−トコフェロール(0.001未満)、β−トコフェロール(0.001未満)、γ−トコフェロール(0.001未満)、δ−トコフェロール(0.001未満)、α−トコトリエノール(0.001未満)、β−トコトリエノール(0.001未満)、γ−トコトリエノール(0.001未満)、δ−トコトリエノール(0.001未満)等が挙げられ、式(d2−1)で表される化合物(α−トコフェロール)又は式(d3−1)で表される化合物(δ−トコトリエノール)が好ましい。
(d)成分としては、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−ヒドロキシトルエン、α−トコフェロール、p−ヒドロキシ安息香酸が好ましく、更にラジカルトラップ剤の安定性を考慮すれば、p−メトキシフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸が更に好ましく、p−メトキシフェノールが特に好ましい。
本発明に係る液体漂白剤組成物中の(d)成分の含有量は0.005〜5質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましく、0.02〜1質量%が更に好ましい。
本発明に係る液体漂白剤組成物において、(a)成分と(d)成分の質量比(d)/(a)は、透明ボトル容器の安定性の観点から0.002〜1であり、0.005〜1が好ましく、0.02〜1が更に好ましい。
[(e)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(e)成分として水を含有する。水は、鉄などの金属分を出来るだけ除去したものを用いることが、漂白剤の安定性上好ましい。例えば、イオン交換水や、水道水の様な次亜塩素酸ナトリウムを低濃度含有した滅菌水などを使用できる。水は、組成物の残部である。
[その他の成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、更に、洗浄性能、安定性の観点から、(f)成分として漂白活性化剤を含有することが好ましい。本発明に係る液体漂白剤組成物中の(f)成分の含有量は0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.2〜3質量%が更に好ましく、0.4〜1質量%が特に好ましい。
漂白活性化剤としては、アルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤が好ましく、炭素数8〜14、更に10〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸、炭素数8〜14、更に10〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸、又はこれらの塩がより好ましい。より具体的に好ましい例としては、オクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましい。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、更に、洗浄性能及び溶液安定性の観点から(g)成分として糖アルコール類を含有することが好ましい。本発明に係る液体漂白剤組成物中の(g)成分の含有量は0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、1〜20質量%が更に好ましく、5〜15質量%が特に好ましい。
糖アルコール類としては、ソルビトール、マンニトール、マルトース、キシリトール、エリスリトール、イノシトール、及びフィチン酸から選ばれる糖アルコールを挙げることができる。その中でも、特にソルビトールが安定性及び洗浄性能の点から好適である。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、安定性、液体物性の観点からホウ素化合物を含有することが好ましい。本発明に係る液体漂白剤組成物中のホウ素化合物の含有量は、ホウ素原子として、好ましくは0.05〜1質量%、より好ましくは0.15〜0.5質量%、更に好ましくは0.2〜0.4質量%である。
ホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等、分子中にホウ素を含有する化合物が挙げられ、特に4ホウ酸ナトリウムが好適である。
特に、(g)成分の糖アルコール類とホウ素化合物を同時に用いることにより、希釈時のpHを意図的に上昇させることができ、洗浄効果を高めることができる。
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、優れた洗浄性能を得る観点から、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種を含有することができ、陰イオン界面活性剤が好ましい。本発明に係わる液体漂白剤組成物中のこれらの界面活性剤の含有量は0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を少なくとも1個有する陰イオン界面活性剤、又は炭素数8〜24のアルキル基で置換されたアリール基を少なくとも1個有する陰イオン界面活性剤が挙げられ、その例として、アルキルベンゼンスルホン酸塩、石鹸、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪酸α−スルホメチルエステル、α−オレフィンスルホン酸塩等を挙げることができる。これらの中でもアルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩が好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、モノまたはジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、カルボベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系の両性界面活性剤が挙げられる。
本発明では、低温での溶液安定化及び凍結回復性を改善したり、高温での液分離を防止する目的で、糖アルコールとは別のハイドロトロープ剤を配合することが出来る。この様なハイドロトロープ剤としては、一般的にトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩などに代表される短鎖アルキル(好ましくは炭素数1〜3)ベンゼンスルホン酸塩、エタノール、プロパノールなどの炭素数1〜4のアルカノール化合物、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール等の炭素数2〜4のアルキレングリコール化合物、グリセリンが挙げられる。ハイドロトロープ剤は短鎖アルキル(好ましくは炭素数1〜3)ベンゼンスルホン酸塩及び炭素数2〜4のアルキレングリコール化合物を併用することが好ましい。ハイドロトロープ剤は、組成物中に0.1〜10質量%配合することが出来るが、アルカノール化合物は過酸化水素の安定性の点から2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が更に好ましい。
本発明では、組成物の粘度調整、ゲル化抑制を目的に、前記ハイドロトロープで例示した化合物以外の水酸基及び/又はエーテル基を有する水混和性有機溶剤を配合することが出来る。
前記水混和性有機溶剤としては(I)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなどの、ユニットの炭素数が2〜3であり重合度が2〜5の低分子ポリアルキレングリコール類、(II)ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−メチルグリセリンエーテル、2−メチルグリセリンエーテル、1,3−ジメチルグリセリンエーテル、1−エチルグリセリンエーテル、1,3−ジエチルグリセリンエーテル、トリエチルグリセリンエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエーテル類及びアルキル鎖の炭素数2〜8のグリセリンアルキルエーテル類、(III)2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、平均分子量約480のポリエチレングリコールモノフェニルエーテル、フェノキシプロピレングリコール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等の芳香族エーテル類、が挙げられる。
上記の(II)アルキルエーテル類、(III)芳香族エーテル類から選ばれる1種以上が好ましく、より効果的に組成物の粘度調整、ゲル化抑制することができる。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、前記水混和性有機溶剤を、好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは0.5〜20質量%、更に好ましくは1〜10質量%含有する。
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、漂白効果を高める目的から分散剤を含有することが好ましく、組成物中の分散剤の含有量は0.05〜14質量%が好ましく、0.1〜8質量%がより好ましい。分散剤としては、特に、重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸もしくはその塩又はポリメタクリル酸もしくはその塩、重量平均分子量1万〜10万、好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーもしくはその塩から選ばれるカルボン酸系ポリマーが好ましい。その他、特開昭55−71710号公報、特開昭59−62614号公報、特開平10−60476号公報、特開平10−60498号公報に記載のあるポリマーを挙げることができる。
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、漂白繊維に対する漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパールCBS(チバ・ガイギー社製)、チノパールSWN(チバ・ガイギー社製)や、カラー・インデックス蛍光増白剤28、40、61、71等のような蛍光増白剤や、漂白性能を向上させるために酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)を配合することができる。また染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤等の種々の微量添加物を適量配合してもよい。
本発明に係わる液体漂白剤組成物は、洗浄性能、透明ボトル容器の安定性の観点から、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが2〜7であり、3〜6.5が好ましく、4.5〜6がより好ましく、5〜5.5が更に好ましい。
このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸、硫酸、燐酸、ポリ燐酸、ホスホン酸等の無機酸、もしくはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸等の有機酸などの酸剤、又は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に硫酸、燐酸、ポリ燐酸、ホスホン酸から選ばれる酸剤、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
なお、本発明の陰イオン界面活性剤、ハイドロトロープ剤及び有機酸等の陰イオン性化合物の塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩又はカリウム塩がより好ましい。モノエタノールアミンなどのアルカノールアミンに代表される、分子量400以下のアミン化合物の塩は、保存安定性のためにアミン化合物自体の液体漂白剤組成物中の含有量として限定される。本発明では、分子量400以下のアミン化合物は、組成物中に1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、実質的に含有しないことが更に好ましい。
また、本発明に係る液体漂白剤組成物の20℃における粘度は、洗浄性能、液体物性の観点から、好ましくは50〜500mPa・s、より好ましくは60〜300mPa・s、更に好ましくは70〜250mPa・sである。
本発明に係る液体漂白剤組成物の粘度は、B型粘度計〔(株)東京計器製、VISCOMETER MODEL DVM−B〕を用い、使用するローターは1、回転数60r/min、測定時間60秒の条件で測定されたものである。
また、本発明に係る液体漂白剤組成物は、昨今の天然志向の高まりを受け、無色透明であることが好ましい。無色透明とは400〜700nmの全域における吸光度が0.5以下、好ましくは0.3以下であることをいう。本発明に係る液体漂白剤組成物の吸光度は、紫外−可視分光光度計UV2500PC(株式会社島津製作所製)を用いて、スペクトル測定モード(スリット幅:2nm)で測定できる。
本発明では、本発明に係る液体漂白剤組成物中の(b)成分の配合量を10〜60質量%、好ましくは15〜50質量%、より好ましくは20〜45質量%とすることで、透明ボトル容器を用いた露光保存下においても、ラジカルトラップ剤の失活に起因する黄変を抑制し無色透明を持続することが出来る。
[容器入り液体漂白剤物品]
本発明の容器入り液体漂白剤物品は、本発明に係る液体漂白剤組成物を透明ボトル容器に充填してなる。透明ボトル容器は、好ましくは液体漂白剤組成物の収容部と蓋部とを含んで構成されており、蓋部は収容部に対して着脱自在のものが好ましい。
本発明でいうボトル型容器についての透明又は半透明とは、450nm〜700nmにおける光透過率が、いずれの波長においても50%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上を意味する。従って、本発明では、透明ボトル容器における収容部の450〜700nmにおける光透過率が、いずれの波長においても50%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上、つまり450〜700nmにおける最小光透過率が好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上である。なお、容器の収容部の光透過率は、UV−3100PC(島津製作所製)の様な市販の分光光度計を用いて測定できる。通常は、容器の収容部から適当な大きさの試験片を切り出して光透過率の測定に用いる。
この様な光を通し易い透明ボトル容器は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を用いた中空成形体として容易に調製できる。本発明では、それらの中でも容器の透明化度と強度の両立の点からポリエチレンテレフタレートを使用することが好適である。
透明ボトル容器における収容部の構成材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、塩化ビニル(PVC)等のプラスチックを用いることができる。本発明の透明容器は、強度が高く、透明性に優れるという点から、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好適である。
本発明に係る透明ボトル容器は、液体漂白剤組成物の収容部の容量が250〜3,000ml、更に300〜2,000ml、より更に400〜1,000mlであるものが好ましい。
本発明に係る透明ボトル容器としては、プラスチック材の成型容器の内圧減少による変形抑制の観点から、液体漂白剤組成物の収容部を有するボトル型プラスチック容器であって、前記収容部が曲げ弾性率(JISK7171)が2,000MPa以上、好ましくは5,000MPa以下、より好ましくは3,000MPa以下のプラスチックから構成され、且つ肉厚が0.3〜1.5mmであるボトル型プラスチック容器、更に該ボトル型プラスチック容器であって、収容部に対して着脱自在に配置されている蓋部を備えた容器が好ましい。
本発明に用いられる透明ボトル容器の例を図1に示す。図1中、1は液体漂白剤組成物の収容部、2は収容部1と螺合される注口部、3は注口部2と螺合される蓋部である。注口部2は収容部1に対して着脱自在であり、また、蓋部3は注口部2に対して着脱自在であることで収容部1に対しても着脱自在となる。収容部1は透明又は半透明の材料からなる。注口部2や蓋部3の構成材料は、収容部1よりも透明度が低くてもよい。このような透明ボトル容器は、収容部1の容量が400〜1,000ml、注口部2の注口面積が0.5〜3cm2で、蓋部3の高さ(h)が30〜70mmで、収容部1の蓋部3の最大容量が10〜60mlのものが好ましい。
本発明の容器入り液体漂白剤物品は、硬質表面用、繊維製品用等として使用できるが、衣料等の繊維製品用として好適である。
実施例1〜2、参考例1〜7及び比較例1〜8
下記配合成分を用い、表1に示す組成の液体漂白剤組成物を調製した。得られた液体漂白剤組成物400mLを下記透明ボトル容器に充填し、容器入り液体漂白剤物品を得た。それらの容器入り液体漂白剤物品について、下記方法で保存安定性試験を行った。その結果を表1に示す。
<配合成分>
(a)成分
a−1;過酸化水素
(b)成分
b−1;炭素数10〜14の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを14モル付加反応させたもの〔(b)成分についての変数:Rが炭素数10〜14の1級アルコール由来のアルキル基、p1=14、q=0、p2=0に相当する。〕
b−2;炭素数10〜14の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを14モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させ、その後エチレンオキサイドを8モルの順にブロック付加させたもの〔(b)成分についての変数:Rが炭素数10〜14の1級アルコール由来のアルキル基、p1=14、q=2、p2=8に相当する。〕
b−3;炭素数10〜14の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを9モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させ、その後エチレンオキサイドを9モルの順にブロック付加させたもの〔(b)成分についての変数:Rが炭素数10〜14の1級アルコール由来のアルキル基、p1=9、q=2、p2=9に相当する。〕
b−4;炭素数10〜14の2級アルコール1モルにエチレンオキサイドを24モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させ、その後エチレンオキサイドを24モルの順にブロック付加させたもの〔(b)成分についての変数:Rが炭素数10〜14の2級アルコール由来のアルキル基、p1=24、q=2、p2=24に相当する。〕
b’−1;ダイアドール13(炭素数13を主成分とする分岐鎖含有合成高級アルコール)1モルにエチレンオキサイドを平均6モル付加反応させた後、プロピレンオキサイドを2モル付加反応させたもの〔(b)成分についての変数:Rが炭素数13の分岐アルコール由来の分岐アルキル基、p1=6、q=2、p2=0に相当する。〕
b’−2;炭素数12の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを平均10モル付加反応させたもの〔(b)成分についての変数:Rが炭素数12の1級アルコール由来のアルキル基、p1=10、q=0、p2=0に相当する。〕
b’−3;炭素数12の1級アルコール1モルにエチレンオキサイドを平均12モル付加反応させたもの〔(b)成分についての変数:Rが炭素数12の1級アルコール由来のアルキル基、p1=12、q=0、p2=0に相当する。〕
なお上記非イオン界面活性剤において、特に記載のない場合はRは直鎖アルキル基を意味する。
(c)成分
c−1:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ディクエスト2010、ソルーシア社製)
(d)成分
d−1;p−メトキシフェノール(4.0)
d−2;α−トコフェロール(0.001未満)
d−3;ジ−t−ブチル−ヒドロキシトルエン(0.001未満)
かっこ内の数値は25℃の水に対する溶解度(g/100g)
d’−1;エピカテキン(40)
d’−2;フェノキシエタノール(93)
かっこ内の数値は25℃の水に対する溶解度(g/100g)
(e)成分
滅菌水:次亜塩素酸ナトリウムにより滅菌した水(次亜塩素酸ナトリウム:2ppm)(f)成分
f−1;デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸
f−2;3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸
(g)成分
g−1;ソルビトール
(その他の成分)
・ラウリン酸(EO)9CH3;ラウリン酸にエチレンオキサイドを平均9モル付加反応させたものに、末端をメチル基で封鎖したもの
・LAS−Na;炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・ES;C1225−O(CH2CH2O)nSO3Na(エチレンオキサイド平均付加モル数n=3)
・AOS−Na:炭素数14〜18のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム
・APAO;アルキル(炭素数12)アミドプロピルジメチルアミンオキシド
・Q−ES;直鎖アルキル(炭素数14)ジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート
・BDG;ジエチレングリコールモノブチルエーテル
・PEG8000;ポリエチレングリコール(重量平均分子量8000)
・ホウ酸:表中の括弧内の数字はホウ素原子としての配合量である。
<透明ボトル容器>
容器は、図1に示すような、収容部1、注口部2及び蓋部3からなるものを用いた。収容部1は、樹脂としてポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレン用いてブロー成形により得た。収容部1の外層の最小厚さ(平面部分)は600μm、容量は400mlであり、450〜700nmにおける最小光透過率はPETが88%、PPが65%であった。注口部2はポリプロピレン樹脂を用いて、注口面積1cm2のものを射出成形により得た。蓋部3も同様に、ポリプロピレン樹脂を射出成形し、内側に凹凸による計量目盛りの付いたものを得た。高さ(h)は51mm、最大容量は25mlであった。なお、収容部1をポリエチレンテレフタレートで作製した容器は「PET容器」、収容部1をポリプロピレン用いてで作製した容器は表中「PP容器」として表中に示した。また、容器の最小光透過率の評価は、容器の収容部から試験片(縦5cm×横3cm)を切り出し、分光光度計UV−3100PC(島津製作所製)を用い、300nm〜800nmの透過率を測定することにより行った。
<保存安定性試験>
各容器入り液体漂白剤物品(1kg)を低温サイクルキセノンフェードメーター(型式:XL75F、スガ試験機(株)製)にて露光試験(20MJ/m2)を行った。その後、目視により外観を観察し、以下の基準で評価を行った。
○:変化なし(膨れや凹みがない)
△:膨れや凹みが発生
×:極端な膨れや凹みにより、ボトルが直立不能となる
××:ボトルが破裂、もしくは亀裂発生により液漏れが見られる
また、保存前後の液体漂白剤組成物中の過酸化水素濃度をKI滴定により測定し、下記式により求めた過酸化水素の残存率により過酸化水素の安定性を評価した。
過酸化水素の残存率(%)=保存後の過酸化水素濃度/保存前の過酸化水素濃度×100
表1では、b−2〜b−4及びb’−1〜b’−3を(b)成分として、またd’−1〜d’−2を(d)成分として、(b)/(a)、(d)/(a)の質量比を示した。
本発明品である実施例1〜2は、透明度の高い容器においても膨れや凹みもなく露光安定性が高いことから、外観上の商品価値の向上が可能となり、また、店頭での商品の陳列等によって直射日光に晒される場合にも、品質上問題が無いことが分かる。一方、比較例1〜3は容器の膨れや凹みが発生し、製品としては不適であることが分かる。
1 液体漂白剤組成物の収容部
2 注口部
3 蓋部

Claims (5)

  1. 下記(a)成分〜(e)成分を含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(b)/(a)が5〜50、(a)成分と(d)成分の質量比(d)/(a)が0.02〜1、20℃におけるpH(JIS K 3362:1998記載)が2〜7である液体漂白剤組成物を、透明又は半透明の材料からなる前記組成物の収容部を有するボトル型容器に充填してなる、容器入り液体漂白剤物品。
    (a)成分:過酸化水素0.5〜6質量%
    (b)成分:R−OHで表される化合物(Rは炭素数8〜18の炭化水素基)に、エチレンオキシドをp1モル付加させた後、炭素数3〜5のアルキレンオキシドqモル付加させた後、更にエチレンオキサイドをp2モル付加させて得られる非イオン界面活性剤であって、p1が3〜30の数であり、qが0であり、p1+p2=14〜50の数である非イオン界面活性剤25〜60質量%
    (c)成分:ホスホン酸系金属イオン封鎖剤
    (d)成分:25℃の水100gに溶解する質量が10g以下であるフェノール系ラジカルトラップ剤
    (e)成分:水
  2. ボトル型容器における収容部の450〜700nmにおける光透過率が50%以上である、請求項1に記載の容器入り液体漂白剤物品。
  3. ボトル型容器における収容部を構成する材料が、ポリエチレンテレフタレートを含む、請求項1又は2に記載の容器入り液体漂白剤物品。
  4. 液体漂白剤組成物が、400〜700nmにおける吸光度が0.5以下の液体である、請求項1〜3いずれか記載の容器入り液体漂白剤物品。
  5. (d)成分が、下記一般式(d1)〜(d3)で表される化合物から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1〜4いずれか記載の容器入り液体漂白剤物品。

    (式中、Rは、水素原子、炭素数1〜5の炭化水素基、炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、及び水酸基から選ばれる基を示し、mは、1〜3の数を示す。)

    (式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、nは1〜4の数を示す。)
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