JPH0987677A - 容器入り液体漂白剤組成物 - Google Patents

容器入り液体漂白剤組成物

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JPH0987677A
JPH0987677A JP24776095A JP24776095A JPH0987677A JP H0987677 A JPH0987677 A JP H0987677A JP 24776095 A JP24776095 A JP 24776095A JP 24776095 A JP24776095 A JP 24776095A JP H0987677 A JPH0987677 A JP H0987677A
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貴臣 日茂
Kasumi Maeda
佳澄 前田
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道水や洗剤が混入した場合でも、過酸化水
素の貯蔵安定性を維持できる液体漂白剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 過酸化水素を漂白成分として含有するp
H 6.0以下の液体漂白剤組成物に、酸性物質を、当該液
体漂白剤組成物1000mlをpH 6.0(20℃)にするために
必要なN/10NaOH水溶液の量が50〜80ml未満になる
量配合して得られた液体漂白剤組成物を、液垂れ防止機
能付き容器に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体漂白剤組成物に
関する。さらに詳しくは洗剤や水道水が混入しても過酸
化水素の分解を引き起こさず、貯蔵安定性に優れた漂白
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物には使
用できず、また特有の臭いを有していることから、これ
らの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及してい
る。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほ
う酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、ま
た過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用されてい
る。
【0003】液体漂白剤は通常過酸化水素の安定性から
酸性条件で貯蔵される。また、金属などが混入すると過
酸化水素の分解触媒として作用することから、金属封鎖
剤などが通常添加されている。
【0004】しかしながら液体漂白剤は、一般的には洗
剤と併用して使用されるために、液体漂白剤の投入時に
洗濯液がはねたり粉末洗剤が飛散したりして、漂白剤容
器の投入口から洗剤や水道水が容器内に混入し、貯蔵安
定性を著しく低下させるおそれがあり、これを防止する
ために容器の注ぎ口の形状を工夫しているのが現状であ
る。しかしながら、注ぎ口に混入防止の工夫をすること
により形状の制限が生じ、液垂れ防止機能付き容器、例
えば液垂れ防止機能付きキャップなど注ぎ口の使いやす
さを向上させたキャップを取り付けた容器に適用するこ
とは困難であった。
【0005】従って、本発明ではこれらの欠点を改善
し、水道水や洗剤が混入しても貯蔵安定性を維持できる
液体漂白剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、過酸化水素を漂白成分とする液体漂白剤組成物
に特定の量の酸性物質を添加し、これを特定の容器に充
填することにより、前記の問題点を解決できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち本発明は、過酸化水素と、酸性物質と
を含有するpH 6.0以下の液体漂白剤組成物であって、
前記酸性物質が、当該液体漂白剤組成物1000mlをpH
6.0(20℃)にするために必要なN/10NaOH水溶液
の量が50ml〜80ml未満になる量配合されている液体漂白
剤組成物を、液垂れ防止機能付きキャップを取り付けた
容器に充填してなる容器入り液体漂白剤組成物を提供す
るものである。以下本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の液体漂白剤組成物は、過酸化水素
を漂白成分とする液体漂白剤組成物に酸性物質を添加し
てなるものである。酸性物質としては、好ましくは1%
水溶液のpHが 6.0以下になるものが使用される。1%
水溶液のpHが6.0 を超える酸性物質では組成物全体の
pHが高くなり、過酸化水素の安定性に影響を及ぼすお
それがある。1%水溶液のpHが 6.0以下の酸性物質の
具体例としては、 酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ヘキサン酸、オク
タン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキ
サデカン酸、オクタデカン酸、グリコール酸、乳酸、コ
ハク酸、クエン酸、フマール酸、安息香酸、サリチル
酸、フタール酸、テレフタール酸、トリメリット酸など
の有機カルボン酸類 ドデカンジ過酸、モノ過フタル酸等の過カルボン酸
類 アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などの不飽
和カルボン酸から得られたホモポリマー又はコポリマー
等のポリカルボン酸類 アルキル硫酸エステル、アルキルエーテル硫酸エス
テル、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル、
アルキルベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、p−ヒドロキシスルホン酸などの有機硫酸エステル
や有機スルホン酸類 エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,
2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1
−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリ
ホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸などのホスホ
ン酸類 硫酸、塩酸、リン酸、ポリリン酸、硝酸、珪酸など
の無機酸 などが挙げられる。これらの中でも有機カルボン酸類、
過カルボン酸類、ポリカルボン酸類、リン酸、ポリリン
酸類、硫酸、ホスホン酸類及びスルホン酸類が好まし
く、更に好ましくは有機カルボン酸類、過カルボン酸
類、ポリカルボン酸類、リン酸、ポリリン酸類、硫酸で
ある。
【0009】これら酸性物質は、液体漂白剤組成物1000
mlをpH 6.0(20℃)にするのに必要なN/10NaOH
水溶液量が50〜80ml未満、好ましくは60〜80ml未満にな
るように添加される。
【0010】本発明の液体漂白剤組成物は過酸化水素を
漂白成分とし、前記のような特定の酸性物質を特定量含
有するものであり、具体的には、下記(a)〜(d)の
ような組成を有する液体漂白剤組成物が好ましい。 (a)過酸化水素 0.5〜10重量% (b)非イオン性界面活性剤 0.5〜30重量% (c)アニオン界面活性剤あるいはカチオン界面活性剤
から選ばれた少なくとも1種 0.1〜20重量% (d)当該液体漂白剤組成物1000mlをpH 6.0(20℃)に
するために必要なN/10NaOH水溶液の量が80ml以上
になる量の酸性物質 ここで、(b)成分の非イオン界面活性剤としては一般
式(2)に示される化合物が好ましい。 R2-X-(AO)m-Y (2) 〔式中、 R2:直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜22、好ましくは8
〜18、特に好ましくは10〜18のアルキル基もしくはアル
ケニル基を示すか、又は直鎖もしくは分岐鎖の総炭素数
1〜18、好ましくは6〜18のアルキル基が置換していて
もよいアリール基を示す。特にアルキル基が好ましい。 X: -O-基又は -COO-基、好ましくは -O-基を示す。 A:直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
す。 Y: H又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。 m:平均値が3〜50、好ましくは3〜20、特に好ましく
は4〜15の数を示す。〕 一般式(2)において、 A基はエチレン基又はプロピレ
ン基(好ましくは分岐型プロピレン基)を示すが、これ
らはブロック型に付加していてもよいし、ランダム型に
付加していてもよい。これら非イオン界面活性剤の具体
的例としては以下の化合物が挙げられる。
【0011】
【表1】
【0012】本発明の液体漂白剤組成物には、(c)成
分としてアニオン界面活性剤あるいはカチオン界面活性
剤から選ばれた少なくとも1種を 0.1〜20重量%配合す
ることが望ましい。アニオン界面活性剤としては平均炭
素数8〜22のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニ
ル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、飽和
又は不飽和脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性
剤、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、ア
ミノ酸型界面活性剤、アルキル又はアルケニルリン酸エ
ステル塩などが例示される。これらの中でもアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩が特に好ましい。(c)成分として
は、アニオン界面活性剤以外にカチオン界面活性剤を配
合してもよい。カチオン界面活性剤としては一般式
(3)で示される化合物が好ましい。
【0013】
【化2】
【0014】〔式中、R3, R4, R5, R6は少なくとも1つ
が炭素数6〜20、好ましくは8〜18のアルキル基又はア
ルケニル基であり、これらのうちアルキル基が好まし
く、残りが炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキ
シアルキル基であり、これらのうちアルキル基が好まし
い。また、 Yは有機又は無機の陰イオンを示す。〕 これらの具体例としては以下の化合物が挙げられる。
【0015】
【化3】
【0016】これらの中でもジオクチルジメチルアンモ
ニウム塩、ジデシルジメチルアンモニウム塩、ジドデシ
ルジメチルアンモニウム塩、ドデシルトリメチルアンモ
ニウム塩、テトラデシルトリメチルアンモニウム塩、ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウム塩が特に好ましい。
なお、(c)成分としては、特にカチオン界面活性剤が
好ましい。
【0017】上記(a)〜(d)成分を配合した液体漂
白剤組成物において、それぞれの成分の配合量は、
(a)成分は 0.5〜10重量%、好ましくは1〜10重量
%、より好ましくは1〜6重量%であり、(b)成分は
0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%、より好まし
くは1〜10重量%である。(c)成分は 0.1〜20重量
%、好ましくは 0.5〜10重量%、より好ましくは 1.0〜
10重量%配合することができる。なお、(d)成分の酸
性物質は前述の通りである。(a)成分が 0.5重量%未
満では十分な漂白性能が得られず、10重量%を超えると
過酸化水素の保存安定性が著しく低下する。(b)成分
が 0.5重量%未満では十分な漂白性能が得られず、また
30重量%を超えると粘度が上昇し、取り扱いにくくなる
という問題が生じる。(c)成分が 0.1重量%未満では
十分な漂白性能が得られず、20重量%を超えると組成物
の粘度が上昇し、取り扱いにくくなる。また、(d)成
分の配合量が本発明の範囲以外では液体漂白剤組成物に
洗剤や水道水が混入すると著しく過酸化水素の安定性が
低下する。
【0018】本発明の液体漂白剤組成物は、基本的には
過酸化水素と特定の酸性物質とを必須として含有してな
るものであり、例えば上記(a)成分〜(d)成分を、
上記の割合で水中に溶解又は分散させたものであるが、
低温での液の安定化及び凍結復元性を改善したり、高温
での液分離を防止する目的でハイドロトロープ剤を配合
しても差し支えない。このようなハイドロトロープ剤と
しては、一般的には、トルエンスルホン酸塩、キシレン
スルホン酸塩などに代表される短鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、エタノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンな
どに代表されるアルコール及び多価アルコール等が挙げ
られる。ハイドロトロープ剤は漂白剤組成物中0〜30重
量%程度配合することができる。
【0019】さらに本発明の液体漂白剤組成物には、
(e)成分として下記一般式(1)で示される漂白活性
化剤を配合することができる。
【0020】
【化4】
【0021】〔式中、R1は炭素数5〜19、好ましくは7
〜15のアルキル基あるいはアルケニル基を示し、これら
のうちアルキル基が好ましい。Z は-SO3M 又は-COOM を
示し、これらのうち -SO3Mが好ましい。M は有機又は無
機の陽イオンである。〕 かかる漂白活性剤の具体例としては、例えば以下の化合
物が挙げられる。
【0022】
【化5】
【0023】本発明の液体漂白剤組成物には、さらに
(f)成分として金属封鎖剤を配合することができる。
金属封鎖剤としては以下の化合物が好ましい。
【0024】(1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこ
れらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −ト
リホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホス
ホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2 −
トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −
ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホ
ン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (3) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (4) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (5) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカ
ノールアミン塩 (6) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (7) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩又はアルカノールアミン塩 (8) アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又はポリ
エチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしく
はそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 等が挙げられる。これらの中で上記(2) 、(5) 、(6) 及
び(7) からなる群より選ばれる少なくとも1種が好まし
く、上記(2) からなる群より選ばれる少なくとも1種が
さらに好ましい。このような金属封鎖剤は、本発明の液
体漂白剤組成物中に、0.0005〜5重量%、好ましくは
0.005〜5重量%、更に好ましくは0.01〜1重量%配合
される。
【0025】また、本発明の液体漂白剤組成物には更に
種々の化合物を含有させることができる。例えば、変褪
色防止剤として公知の物質を含むことができる。このよ
うな物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、リ
ジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ酸
塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイミ
ド化合物更には、アクリロニトリルと第四級アンモニウ
ム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノマー
の1種又は2種以上とのコポリマー等である。尚、アミ
ノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効果におい
ては光学異性体は関与しない。従って、化学的に合成し
たアミノ酸を使用することも可能である。
【0026】また、白物繊維に対する漂白効果を増すた
めに蛍光増白剤として、チノパール(Tinopal)CBS
〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、チノパールSW
N〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・インデックス蛍光
増白剤28,40,61,71などのような蛍光増白剤
を0〜5%添加しても良い。
【0027】更に、組成物の粘度を高め使い勝手を向上
させる目的で増粘剤を0〜20%添加することが可能であ
る。一般的には、ポリアクリル酸塩、アクリル酸マレイ
ン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース誘導体、メ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといった
合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザンと
いった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムといっ
た水膨潤性粘土鉱物などである。又、特開平1−319
600号公報に記載されているような、両性界面活性剤
とアニオン界面活性剤を組み合わせることで粘弾性レオ
ロジー特性を持たせることも可能である。
【0028】また、本発明の液体漂白剤組成物には更
に、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、
殺菌剤、紫外線吸収剤、無機電解質等の種々の微量添加
物を適量(各々0〜約2%程度)配合することが出来
る。尚、染料としては、酸性溶液で耐過酸化水素性を有
する酸性染料が特に好ましい。
【0029】又、本発明組成物において、漂白性能を向
上させるため、従来公知の酵素(セルラーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、配合す
ることができる。
【0030】本発明の液体漂白剤組成物のpHは6以下
であり、好ましくは 3.5以下とすることが望ましい。
【0031】本発明では、上記した液体漂白剤組成物
を、液垂れ防止機能付き容器、例えば液垂れ防止機能付
きキャップを容器の注ぎ口に取り付けたものに充填す
る。かかる液垂れ防止機能を有するキャップの例として
は、実開昭64−51043号公報、実開昭64−11
971号公報、実開昭64−11971号公報、実開平
2−69855号公報などに記載されたキャップを挙げ
ることができる。ここで「液垂れ防止機能付きキャッ
プ」とは、ボトルその他の容器に備えつけられるキャッ
プであって、形状の如何を問わず、内部の液体を排出し
た後に該キャップの壁面をつたう液体を外部に洩らさな
い機能を有するキャップを意味する。かかるキャップと
しては、特に図1に示すような液垂れ防止機能付きキャ
ップを取り付けたものが良好である。図1(a)は液垂
れ防止機能付きキャップの平面図、(b)は(a)のA
−A線断面図、(c)は蓋部(イ)を取り付けた状態を
示す断面略示図である。また、図2は蓋部(イ)で計量
する様子を示す断面略示図である。
【0032】
【発明の効果】本発明の液体漂白剤組成物は、洗剤や水
道水が混入した場合でも過酸化水素の貯蔵安定性に優れ
ている。特に従来、使用時に洗剤や水道水が混入する可
能性が高く、液体漂白剤組成物には使用が困難であった
液垂れ防止機能付き容器を使用することができるため、
使用勝手が格段に向上する。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0034】以下の成分を使用して、表2に示す液体漂
白剤組成物を調製し、下記の方法でN/10NaOHの水
溶液の必要量を測定した。 (a)成分;H2O2 (b)成分; C12H25O(OC2H4)10-OH (b−1) C10H21O(OC2H4)6-OCH3 (b−2) C11H23CO(OC2H4)15-OH (b−3)
【0035】
【化6】
【0036】(d)成分; リン酸(1%水溶液のpH(20℃)=1.6) クエン酸(1%水溶液のpH(20℃)=2.2) ポリアクリル酸(平均分子量8000、1%水溶液のpH
(20℃)=3.2 、水酸化ナトリウムにより一部中和して
このpH値に調節した。) LAS−S(直鎖アルキル(C12)ベンゼンスルホン酸、
1%水溶液のpH(20℃)=1.8)
【0037】
【化7】
【0038】<N/10NaOH水溶液必要量の測定>2
リットルガラス製ビーカーに1000mlの液体漂白剤組成物
を仕込み、マグネティックスターラーにより攪拌した
(20℃を確認)。pHメータによりpHを確認しながら
N/10NaOH水溶液を徐々に添加し、pH=6.0 にな
ったところでN/10NaOH水溶液の添加量を求めた。
結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】<貯蔵安定性の確認>図1の液垂れ防止機
能付きキャップを取り付けた 800mlボトル(花王(株)
製ハミング1/3ボトルを中身を抜き中性洗剤で洗浄
後、イオン交換水でよくすすいだ後、乾燥させて使用し
た)に、表2に示した液体漂白剤組成物を 800ml入れ
た。そこに表3に示す量の洗剤及び水道水を添加し、所
定の条件で保存した。保存後、下記の方法で有効酸素残
存率及びボトルの形状を測定した。その結果を表3に示
す。 (有効酸素残存率)マグネティックスターラーピースを
入れた50mlトールビーカーに液体漂白剤組成物を 0.3g
精秤し、20%硫酸水溶液を10ml添加する。続いてN/10
過マンガン酸ソーダで滴定した。有効酸素残存率は以下
の式で求めた。
【0041】
【数1】
【0042】(ボトルの形状) 以下の評価基準で判定した。 ○ … 全くボトルの形状が変化していない。 △ … ややボトルの膨れがみられる。 × … ボトルが著しく膨れている。 ×× … ボトルが破裂している。
【0043】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体漂白剤組成物を充填する容器に取
り付けられる液垂れ防止機能付きキャップの一例を示す
【図2】図1の液垂れ防止機能付きキャップの使用状態
を示す断面略示図
【符号の説明】
(イ)計量用蓋部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3:34 3:36) (C11D 10/04 1:02 1:38 1:66 3:39 3:20 3:34 3:36) (72)発明者 前田 佳澄 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 青柳 宗郎 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化水素と、酸性物質とを含有するp
    H 6.0以下の液体漂白剤組成物であって、前記酸性物質
    が、当該液体漂白剤組成物1000mlをpH 6.0(20℃)に
    するために必要なN/10NaOH水溶液の量が50ml〜80
    ml未満になる量配合されている液体漂白剤組成物を、液
    垂れ防止機能付き容器に充填してなる容器入り液体漂白
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 酸性物質の1%水溶液のpH(20℃)が
    6.0以下である請求項1記載の液体漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 酸性物質が、カルボン酸類、過カルボン
    酸類、ポリカルボン酸類、リン酸、ポリリン酸類、硫
    酸、ホスホン酸類及びスルホン酸類から選ばれる少なく
    とも1種である請求項1又は2記載の容器入り液体漂白
    剤組成物。
  4. 【請求項4】 酸性物質が、カルボン酸類、過カルボン
    酸類、ポリカルボン酸類、リン酸、ポリリン酸類及び硫
    酸から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2記
    載の容器入り液体漂白剤組成物。
  5. 【請求項5】 下記(a)〜(d)成分を含有するpH
    6.0以下の液体漂白剤組成物を、液垂れ防止機能付きキ
    ャップを取り付けた容器に充填してなる容器入り液体漂
    白剤組成物。 (a)過酸化水素 0.5〜10重量% (b)非イオン性界面活性剤 0.5〜30重量% (c)アニオン界面活性剤あるいはカチオン界面活性剤
    から選ばれた少なくとも1種 0.1〜20重量% (d)当該液体漂白剤組成物1000mlをpH 6.0(20℃)に
    するために必要なN/10NaOH水溶液の量が50ml〜80
    ml未満になる量の酸性物質
  6. 【請求項6】 漂白活性化剤を 0.1〜10重量%含有する
    請求項1〜5の何れか1項記載の容器入り液体漂白剤組
    成物。
  7. 【請求項7】 漂白活性化剤が下記一般式(1)で示さ
    れる請求項6記載の容器入り液体漂白剤組成物。 【化1】 〔式中、R1は炭素数5〜19のアルキル基あるいはアルケ
    ニル基を示し、Zは-SO3M又は-COOM を示す。M は有機又
    は無機の陽イオンである。〕
  8. 【請求項8】 金属封鎖剤を0.0005〜5.0 重量%含有す
    る請求項1〜7の何れか1項記載の容器入り液体漂白剤
    組成物。
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