JP5873774B2 - 梱包材 - Google Patents

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Description

本発明は、被梱包物の梱包に用いられる梱包材に関する。
一般に、画像形成装置等の電化製品やその部品を梱包するために用いられる梱包材は、段ボール等の厚紙に、発砲ポリスチレン等からなる緩衝部材を接着剤等により接着固定して構成されている。ここで、近年、段ボール等の紙製品や発泡ポリスチレン等の発砲樹脂製品は、再使用または再資源化(以下、「再使用等」という。)に供される場面が多くなってきている。再使用等を適切に行うためには、紙製品と発砲樹脂製品とを適切に分別する必要がある。
しかし、紙製品に接着固定されている発砲樹脂製品を分別することは困難である。このような問題を解決するため、板状の支持部材のパッド装着面部(緩衝部材が装着される部分)の一部に切欠孔や切欠部を設け、このパッド装着面部を成形型内に挿入して保持する特殊な成形法(所謂アウトサート成形法)によって発泡ビーズ成形された緩衝部材を備えた梱包材が知られている(例えば、特許文献1参照)。この梱包材では、緩衝部材が、切欠孔等の部分で一体に連続して支持部材を表裏から挾着するように形成される。緩衝部材は、切欠孔等での連続部分の断面積が小さく、かつ発泡ビーズ成形体であるため、支持部材の表と裏とで容易に分割することできる。これにより、緩衝部材を支持部材から容易に分別することができるようになっている。
特開平5−178372号公報
しかしながら、上記した従来の梱包材では、緩衝部材を支持部材から分別する場合、緩衝部材を破壊(分割)しなければならないため、分別した緩衝部材を再使用することができないという問題があった。
また、上記した従来の梱包材では、緩衝部材の材質が限定されており、例えば、段ボールで形成された緩衝部材や、発泡ビーズ成形以外の製法(射出形成、押出形成等)で成形された緩衝部材を使用することができず、緩衝部材および支持部材の材料の組み合わせの自由度が制限されていた。このため、被梱包物の種類に応じて、最適な梱包材を適用することができないという問題があった。
さらに、上記した従来の梱包材では、緩衝部材を特殊な成形法によって成形しているため、コストアップの虞や、支持部材上における緩衝部材の成形位置が制約される虞があった。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、緩衝部材と支持部材との分別を容易且つ安価に行うことができると共に、被梱包物を適切に保護することができる梱包材を提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明の梱包材は、被梱包物に当接する緩衝部材と、前記緩衝部材を支持する支持部材と、を備え、前記緩衝部材は、前記支持部材に貫通形成された開口部に挿通する挿通部と、前記挿通部に連なって設けられ、前記支持部材の前記開口部への前記挿通部の挿通を規制する挿通規制部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、緩衝部材は、支持部材に開口した開口部の一方から挿通部を挿し込んで行くことにより、挿通部に連設された挿通規制部により開口部への挿通が規制された状態で、支持部材に支持される。すなわち、緩衝部材は、開口部からの抜き出し方向への移動は規制されることがないため、緩衝部材を破壊することなく開口部から抜き出すことができる。これにより、緩衝部材を支持部材に適切に支持させることができると共に、緩衝部材と支持部材とを容易に分別することができ、適切に緩衝部材および支持部材の再使用等を行うことができる。
また、緩衝部材と支持部材とを別々に製造(成形)することができるため、緩衝部材および支持部材の材料の組み合せを自由に設定することができる。これにより、製造コストや被梱包物の種類に応じて、梱包材として最適な材料を選択することができる。
さらに、支持部材の開口部からの緩衝部材の挿通部の突出し量を任意に調整することにより、大きさや形状の異なる複数種類の被梱包物に柔軟に対応することができる梱包材を構成することができる。
また、この場合、前記支持部材は、前記開口部の内側に向けて突き出して設けられた少なくとも1つの突起部を有していることが好ましい。
この構成によれば、突起部が、開口部に挿通させた緩衝部材の挿通部に僅かに食い込む。これにより、挿通部は、支持部材の開口部に安定した状態で支持される。また、突起部が当該食い込みにより、開口部から挿通部が抜け出すことを防止することができる。
また、この場合、前記支持部材の前記開口部は、非対称形状に形成され、前記緩衝部材の前記挿通部は、非対称形状に形成された前記開口部に対応した横断面形状を有していることが好ましい。
この構成によれば、支持部材の開口部の形状と緩衝部材の挿通部の横断面形状とは、相互に対応した非対称形状であるため、開口部に挿し入れる挿通部(緩衝部材)の向きは、一義的に決定する。これにより、作業者は、一目で挿通部(緩衝部材)の挿入方向を正確に認識することができるため、挿通部を誤った向きで開口部に挿入してしまうことを防止することができる(誤挿入防止)。これは、例えば、複数の大きさ・形状を有する挿通部(緩衝部材)を、これに対応する複数の開口部に挿通(挿入)させる場合に、特に有効である。
また、この場合、前記被梱包物の周側面にそれぞれ配設される梱包材であって、それぞれの前記支持部材は、板状の部材であり、それぞれの前記支持部材の両端部には、隣り合う側面に配設された前記支持部材に掛け合わすことで連結するための掛合部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、被梱包物の周側面にそれぞれ配設された複数の梱包材が、それぞれの支持部材の両端部に設けられた掛合部によって互いに連結されている。これにより、被梱包物の周側面を適切に保護することができる。
また、この場合、前記挿通規制部は、前記挿通部の基端部の周りに設けられたフランジであることが好ましい。
この構成によれば、支持部材に支持された緩衝部材は、緩衝部材の挿通部が支持部材の開口部に挿通状態で支持される。これに加えて、フランジから成る挿通規制部が、開口部の全周縁に面接触することで、緩衝部材と支持部材との接触面積が増大する。これにより、支持部材は、緩衝部材をより安定した状態で支持することができる。
また、この場合、前記緩衝部材は、前記被梱包物の剛性が高い部位に対し、前記挿通部および前記挿通規制部の何れか一方が前記被梱包物に当接することが好ましい。
この構成によれば、被梱包物の剛性が高い部分に、緩衝部材が当接するように配設されているため、緩衝部材を介して梱包された状態の被梱包物は、自身の剛性が高い部分で支持される。これにより、緩衝部材を介して梱包された被梱包物を適切に保護することができる。
本発明によれば、緩衝部材は、支持部材の開口部からの抜き出し方向の移動が規制されることがないため、開口部から容易に抜出できる。これにより、緩衝部材と支持部材とを容易に分別することができる。また、緩衝部材と支持部材とを別々に製造(成形)することができるため、緩衝部材および支持部材の材料の組み合せを自由に設定することができる。
本発明の実施形態に係る梱包組立体の斜視図である。 本発明の実施形態に係る梱包組立体を展開した状態を示す展開斜視図である。 本発明の実施形態に係る緩衝部材の斜視図である。 本発明の実施形態に係る前側部パッドの支持部材の正面図である。 本発明の実施形態に係る後側部パッドの支持部材の正面図である。 本発明の実施形態に係る左側部パッドの支持部材の正面図である。 本発明の実施形態に係る右側部パッドの支持部材の正面図である。 本発明の実施形態に係る内側梱包部材の一部を示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係る梱包組立体1の斜視図である。図2は、本実施形態に係る梱包組立体1を展開した状態を示す展開斜視図である。なお、以下の説明において、上下、前後、左右の各向きは、便宜上、各図に示した向きを基準とする。
図1に示すように、梱包組立体1は、外観視、略直方体の形状をなしている。図1および図2に示すように、梱包組立体1は、運搬用の台であるスキッド(パレット)2と、スキッド2上に載置され、被梱包物11の底部を支持する底部保持部材(図示省略)と、底部保持部材上に立設された外側ケース4と、外側ケース4の内部において、底部保持部材上に載置された被梱包物11を保護するための内側梱包部材5と、被梱包物11を覆うビニール製の袋状のカバー12と、を備えている。なお、本実施形態では、被梱包物11は、例えば画像形成装置であるが、被梱包物11は画像形成装置に限定されるものではなく、衝撃から保護するために梱包を行う物であればよい。
スキッド2は、フォークリフトで運搬作業をするために、フォークを挿し込むためのフォーク挿入開口21を4方側面に有している。また、スキッド2の上部はトレイ状に形成されており、トレイ状に形成された部分の4方側面には、外側ケース4の下端部を固定する連結部材42を挿し込むための第1連結開口22が複数形成されている。
底部保持部材は、例えば、略矩形の板状に形成された段ボールであり、スキッド2の上面に配設されている。底部保持部材は、被梱包物11を載置する面となる底面載置部(図示省略)と、底面載置部の4つの角部において立ち上げるように設けられた4つの立設部(図示省略)と、を有している。各立設部には、底面載置部に載置された被梱包物11の底部(下部)を不動に保持するための底部パッド33が、それぞれ嵌め込まれる。
外側ケース4は、例えば、段ボールを矩形筒状に折り曲げて組み立てられ、梱包組立体1の外観を成している。矩形筒状の外側ケース4の上面は、その開口を閉じられるようになっている。また、矩形筒状の外側ケース4は、底面(下面)が開口しており、被梱包物11を内包した内側梱包部材5の上方から被せることで、被梱包物11を収納可能に構成されている。外側ケース4の下端部には、上記したスキッド2の各第1連結開口22に対応する位置に第2連結開口41が複数形成されている。外側ケース4を上方から被せると、外側ケース4の下端は、トレイ状に形成されたスキッド2の内側に入り込む。そして、スキッド2の各第1連結開口22と、外側ケース4の各第2連結開口41との位置を合わせて連結部材42を挿し込むことで、外側ケース4は、スキッド2に対して固定される。
図2に示すように、内側梱包部材5は、被梱包物11の前側面を保護する梱包材としての前側部パッド6aと、被梱包物11の後側面を保護する梱包材としての後側部パッド6bと、被梱包物11の左側面を保護する梱包材としての左側部パッド6cと、被梱包物11の右側面を保護する梱包材としての右側部パッド6dと、被梱包物11の全周側面(本実施形態では4面)に当接した各側部パッド6a,6b,6c,6dの外側を覆う内側ケース51と、を備えている。
内側ケース51は、例えば、段ボールを矩形筒状に折り曲げて組み立てられる。内側ケース51は、その内部に各側部パッド6a,6b,6c,6dが当接した被梱包物11を収納可能に構成されている。
次に、梱包材としての各側部パッド6a,6b,6c,6dについて詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る緩衝部材61の斜視図である。図4は、本実施形態に係る前側部パッド6aの支持部材71の正面図である。図5は、本実施形態に係る後側部パッド6bの支持部材71の正面図である。図6は、本実施形態に係る左側部パッド6cの支持部材71の正面図である。図7は、本実施形態に係る右側部パッド6dの支持部材71の正面図である。図8は、本実施形態に係る内側梱包部材5の一部を示す平面図である。
図2に示すように、各側部パッド6a,6b,6c,6dは、それぞれ異なる形状を有しているが、各側部パッド6a,6b,6c,6dを構成する部材は同一であるため、各側部パッド6a,6b,6c,6dの共通する部材について以下説明する。なお、以下の説明では、各側部パッド6a,6b,6c,6dに共通する説明の場合、算用数字のみの符号を付すものとする。各側部パッド6は、それぞれ、被梱包物11に当接する複数の緩衝部材61と、各緩衝部材61を支持する支持部材71と、を備えている。
図2および図3に示すように、各緩衝部材61は、例えば、発砲ポリスチレン等の気泡を含ませた合成樹脂素材により構成されている。各緩衝部材61は、被梱包物11に対する当接位置によって、大きさや形状が異なるものを含んでいる。各緩衝部材61は、支持部材71に貫通形成された開口部72(詳細は後述する。)に挿通する挿通部62と、挿通部62に連なって設けられ、支持部材71の開口部72への挿通部62の挿通を規制する挿通規制部63と、を有している。なお、図2においては、後側部パッド6bの緩衝部材61の図示を省略している。
挿通部62は、略直方体形状に形成されている。挿通部62は、横断面(支持部材71の開口部72への挿入方向に対して垂直な方向の断面)が非対称形状に形成されている。具体的には、例えば、挿通部62の横断面は、四角形の1の角が面取りされた五角形となっているもの(図3に示す(a)および(b)参照)や、四角形の一辺から一部が突出した形状となっているもの(図3に示す(c)参照)がある。また、図3に示した(a)と(b)とは、長さが異なるだけでなく、面取りされた1の角の位置が異なる。なお、挿通部62の横断面形状は、非対称形状であればよく、上記の形状に限定されるものではない。なお、本実施形態では、前側部パッド6a、後側部パッド6bおよび右側部パッド6dについては、挿通部62の先端面が被梱包物11に当接するようになっている。また、各緩衝部材61の挿通部62は、支持部材71上における配設位置によって、支持部材71と被梱包物11の当接箇所との距離が異なるため、開口部72への挿入方向の長さが異なるものを含んでいる。
挿通規制部63は、挿通部62に連なって一体に設けられている。具体的には、挿通規制部63は、開口部72への挿入方向に対して挿通部62の基端部の全周に形成されたフランジである。すなわち、挿通規制部63は、挿通部62および開口部72よりも大きく形成されており、開口部72に挿入することは不可能となっている。なお、各緩衝部材61の挿通規制部63は、各緩衝部材61の挿通部62よりも開口部72への挿入方向の長さが、短く(薄く)形成されている。また、本実施形態では、左側部パッド6cについては、挿通規制部63が被梱包物11に当接するようになっている。
図4乃至図7に示すように、各側部パッド6の支持部材71は、例えば、略矩形の板状に形成された段ボール(紙製)である。支持部材71には、各緩衝部材61の挿通部62が挿通する複数の開口部72が、支持部材71の板の厚み方向に貫通して形成されている。各開口部72は、上記した各緩衝部材61の挿通部62の横断面形状に対応するように非対称形状に形成されている。また、各開口部72は、対応する緩衝部材61の挿通部62の横断面と略同一寸法となるように開口している。さらに、各開口部72は、被梱包物11の適切な保護を考慮して、被梱包物11の剛性の高い部位に緩衝部材61が当接するような位置に形成されている。すなわち、支持部材71に支持された各緩衝部材61は、被梱包物11の剛性の高い部位に当接するようになっている。
また、各開口部72には、その内側に向けて僅かに(1〜2mm程度)突き出した複数の突起部73が設けられている。複数の突起部73は、開口部72を挿通(貫通)してきた緩衝部材61の挿通部62の周面に食い込むようになっている。
また、各側部パッド6の支持部材71の左右方向両端部または前後方向両端部には、各側部パッド6を被梱包物11の前後左右の側面に配設したときに互いに隣り合う側部パッド6同士を連結させるための掛合部74が、それぞれ形成されている。具体的には、前側部パッド6aおよび後側部パッド6bには、左右方向両端部の上部に上端を開放したスリット状の一対の掛合部74と、左端部の下部にスリット状に開口した1つの掛合部74が形成されている(図4および図5参照)。また、左側部パッド6cには、前後方向両端部それぞれにおいて、上部および下部に下端を開放したフック状の2つの掛合部74が形成されている(図6参照)。さらに、右側部パッド6dには、前後方向両端部の上部に下端を開放したフック状の一対の掛合部74が形成されている(図7参照)。各側部パッド6の掛合部74による掛合は、前側部パッド6aおよび後側部パッド6bの各掛合部74に対して、左側部パッド6cおよび右側部パッド6dの各掛合部74を臨ませ、各側部パッド6c,6dを上から下に移動することにより行われる。これにより、互いに隣り合う側部パッド6は、各掛合部74によって掛合し、各側部パッド6a,6b,6c,6dは、矩形筒状に連結される。
さらに、各側部パッド6の支持部材71には、被梱包物11の前後左右いずれの位置に配設されるべきかを指標するための配設位置マーク75が形成されている。各配設位置マーク75は、支持部材71の略中央付近において、支持部材71の板の厚み方向に貫通して形成されている。具体的には、前側部パッド6aの配設位置マーク75は、「Front」の頭文字である「F」である(図4参照)。また、後側部パッド6bの配設位置マーク75は、「Right」および「Left」の頭文字である「R」および「L」と、これらを結ぶ矢印である(図5参照)。同様に、左側部パッド6cおよび右側部パッド6dの配設位置マーク75は、「Front」および「Rear」の頭文字である「F」および「R」とこれらを結ぶ矢印である(図6および図7参照)。また、各配設位置マーク75は、各側部パッド6を被梱包物11の前後左右の側面に正しく配設したときに、表から見て正しく読めるようになっている。なお、以降の説明では、配設位置マーク75を正しく読める面を、支持部材71の「表面F」と呼び、その反対側の面を支持部材71の「裏面B」と呼ぶ。
梱包組立体1を組み立てる作業者は、配設位置マーク75を確認することにより、各側部パッド6を被梱包物11の正しい位置にそれぞれ配設することができる。また、作業者は、表から見て配設位置マーク75が正しく読める方向に各側部パッド6を被梱包物11に配設すればよいため、各側部パッド6の表裏を間違えて配設してしまうことを防止することができる。
続いて、梱包組立体1の組み立て手順について説明する。まず、作業者は、被梱包物11の上面に保護シート13を敷き、被梱包物11の上方から袋状のカバー12を被せる。そして、スキッド2上に敷設した底部保持部材上にカバー12で覆われた被梱包物11を載置し、被梱包物11の下部の4角を底部パッド33により固定する。
次に、前側部パッド6a、後側部パッド6b、左側部パッド6cおよび右側部パッド6dを組み立てる。作業者は、前側部パッド6a、後側部パッド6bおよび右側部パッド6dについては、各支持部材71の表面Fから、各支持部材71の各開口部72に対し、対応する緩衝部材61の挿通部62を挿入させる。また、左側部パッド6cについては、各支持部材71の裏面Bから、各支持部材71の各開口部72に対し、対応する緩衝部材61の挿通部62を挿入させる。上記したように、各開口部72の形状と各挿通部62の横断面形状は、それぞれ相互に対応する非対称形状に形成されているため、特定の開口部72には、これに対応した特定の横断面形状の挿通部62を有する緩衝部材61のみが挿入可能となっている。つまり、開口部72に挿し入れる挿通部62(緩衝部材61)の向きは、一義的に決定する。
各緩衝部材61は、開口部72に挿通部62を挿し込んで行くと、挿通部62に連設された挿通規制部63により開口部72への挿通が規制された状態で、支持部材71に支持される。このとき、各緩衝部材61の挿通部62の周面には、開口部72の内側に突設した複数の突起部73が僅かに食い込んだ状態となる。また、フランジ状の挿通規制部63は、支持部材71の表面Fにおいて、開口部72の全周縁に面接触した状態となる。これにより、各緩衝部材61は、支持部材71に適切に支持される。各支持部材71に形成された全ての開口部72に、緩衝部材61を挿通させて適切に支持させることにより、各側部パッド6が組み立てられる。
次に、作業者は、組み立てた各側部パッド6の配設位置マーク75を確認しながら、各側部パッド6を被梱包物11の正しい位置に配設すると共に、互いに隣り合う側部パッド6の各掛合部74をそれぞれ掛合させて、各側部パッド6a,6b,6c,6dを連結させる。具体的には、まず、前側部パッド6aおよび後側部パッド6bを被梱包物11の前後に配設する。次に、左側部パッド6cおよび右側部パッド6dを被梱包物11の左右に臨ませ、側部パッド6a,6bの各掛合部74に対し、側部パッド6c,6dの各掛合部74を掛合させる。この状態で、矩形筒状に連結された各側部パッド6a,6b,6c,6dの各緩衝部材61は、被梱包物11の所定位置(剛性の高い部位)に接触した状態となる。
次に、作業者は、各側部パッド6a,6b,6c,6dが周設された被梱包物11の上方から内側ケース51を被せる。各側部パッド6a,6b,6c,6dは被梱包物11の各側面に固定され、内側梱包部材5が組み立てられる。また、被せた内側ケース51により、支持部材71の開口部72から各緩衝部材61が脱落することを適切に防止することができる。なお、この状態で、被梱包物11の各側面と支持部材71の裏面Bとの間、および、支持部材71の表面Fと内側ケース51の内側との間には、間隙が形成されている。
そして、最後に、作業者は、外側ケース4を内側梱包部材5の上方から被せ、複数の連結部材42により外側ケース4をスキッド2に対して固定する。これにより、梱包組立体1の組み立てが終了する。
本実施形態によれば、緩衝部材61は、支持部材71に開口した開口部72の一方から挿通部62を挿し込まれ、且つ、挿通規制部63により開口部72への挿通が規制された状態で、支持部材71に支持される。すなわち、緩衝部材61は、挿通規制部63によって、開口部72に対する挿し込み方向(挿入方向)への移動が規制される。一方、緩衝部材61は、開口部72からの抜き出し方向への移動は規制されることがない。したがって、緩衝部材61を破壊することなく開口部72から抜き出すことができる。すなわち、挿通部62を開口部72から引き抜くだけで、緩衝部材61と支持部材71とを分別することができる。これにより、緩衝部材61を支持部材71に適切に支持させることができると共に、緩衝部材61と支持部材71とを容易に分別することができる。このため、緩衝部材61および支持部材71の再使用等を適切に行うことができる。
また、本実施形態によれば、緩衝部材61と支持部材71とを別々に製造(成形)することができるため、緩衝部材61および支持部材71の材料の組み合せを自由に設定することができる。これにより、製造コストや被梱包物11の種類に応じて、側部パッド6(梱包材)として最適な材料を選択することができる。なお、本実施形態では、緩衝部材61は、発砲ポリスチレン等の気泡を含ませた合成樹脂素材により構成されていたが、これに代えて、段ボール等の紙製の材料やその他衝撃吸収力を有する任意の材料を用いてもよい。また、本実施形態では、支持部材71は、紙製の段ボールにより構成されていたが、これに代えて、プラスチック製の段ボールや木製または金属製等の任意の材料を用いてもよい。また、これらの材料を任意に組み合わせて用いてもよい。
さらに、本実施形態によれば、支持部材71の開口部72からの緩衝部材61の挿通部62の突出し量を任意に調整することにより、大きさや形状の異なる複数種類の被梱包物11に柔軟に対応することができる梱包材を構成することができる。具体的には、支持部材71の開口部72(裏面B)からの緩衝部材61の挿通部62の突出し量を任意に調整することにより、被梱包物11の各側面と支持部材71の裏面Bとの間隙を任意の大きさに設定することができる。また、挿通規制部63の厚さ(挿入方向の長さ)を任意に設定することにより、支持部材71の表面Fと内側ケース51の内側との間隙を任意の大きさに設定することもできる。また、本実施形態では、挿通規制部63は、挿通部62よりも開口部72への挿入方向の長さが、短く(薄く)形成されているため、支持部材71の表面Fと内側ケース51の内側との間隙が小さくなる。このため、内側梱包部材5(梱包組立体1)をコンパクトに形成することができる。
本実施形態によれば、複数の突起部73が、開口部72に挿通させた緩衝部材61の挿通部62の周面に僅かに食い込む。これにより、挿通部62は、支持部材71の開口部72に安定した状態で支持される。また、開口部72から挿通部62が簡単に抜け落ちてしまうことも防止することができる。なお、突起部73の形成数は任意であり、少なくとも1以上設けられていればよい。また、本実施形態では、各開口部72は、対応する緩衝部材61の挿通部62の横断面と略同一寸法となるように開口しているため、緩衝部材61の挿通部62が、支持部材71の開口部72に、簡単に抜け落ちない程度に嵌合するのであれば、突起部73は不要である。
本実施形態によれば、支持部材71の開口部72の形状と緩衝部材61の挿通部62の横断面形状とは、相互に対応した非対称形状であるため、開口部72に挿し入れる挿通部62(緩衝部材61)の向きは、一義的に決定する。これにより、作業者は、一目で挿通部62(緩衝部材61)の挿入方向を正確に認識することができるため、挿通部62を誤った向きで開口部72に挿入してしまうことを防止することができる。また、本実施形態のように、大きさ・形状が異なる複数の挿通部62(緩衝部材61)を、それぞれ対応する開口部72に挿入する場合でも、作業者は、一目で挿通部62と開口部72との対応関係を認識することができるため、支持部材71の正しい位置に緩衝部材61を支持させることができる。
本実施形態によれば、被梱包物11の周側面にそれぞれ配設された複数の梱包材としての各側部パッド6a,6b,6c,6dが、それぞれの支持部材71の両端部に設けられた掛合部74によって互いに連結されている。これにより、被梱包物11の周側面を適切に保護することができる。
本実施形態では、各緩衝部材61の挿通部62は、各緩衝部材61の挿通規制部63よりも開口部72への挿入方向の長さが、長く(厚く)形成されている。また、本実施形態では、左側部パッド6cは、各緩衝部材61の挿通規制部63を被梱包物11に当接させ、支持部材71の表面Fに各緩衝部材61の挿通部62を突出させている。このため、図8に示すように、左側部パッド6cについては、他の側部パッド6a,6b,6dよりも、支持部材71の表面Fと内側ケース51の内側との間隙が大きく形成されることとなる。支持部材71の表面Fと内側ケース51の内側との間隙を大きく取ることにより、掛合部74は、支持部材71の端部近傍から中央側に移動した位置に形成されることとなる。具体的には、左側部パッド6cは、前側部パッド6aおよび後側部パッド6bの左端に対し、より右側(被梱包物11側)に位置することとなる。このため、左側部パッド6cの掛合部74と掛合するための前側部パッド6aおよび後側部パッド6bの掛合部74は、側部パッド6a,6bの各支持部材71の左端から、図8に示すAだけ離れた位置に形成される。これにより、側部パッド6a,6bの左側の掛合部74の剛性を高くすることができる。なお、掛合部74の剛性を高くするためには、緩衝部材61の挿入方向を変えずに上記実施形態において、挿通規制部63の厚さ(挿入方向の長さ)を大きくして、支持部材71の表面Fと内側ケース51の内側との間隙を大きくしてもよい。
本実施形態によれば、支持部材71に支持された緩衝部材61は、その挿通部62が支持部材71の開口部72に貫通した状態で支持される。これに加えて、フランジから成る挿通規制部63が、開口部72の全周縁に面接触することで、緩衝部材61と支持部材71との接触面積が増大する。これにより、支持部材71は、緩衝部材61をより安定した状態で支持することができる。なお、本実施形態では、挿通規制部63が、挿通部62の基端部の全周に形成されたフランジであったが、これに限定されるわけではなく、例えば、挿通部62の基端部の一部から周方向に突き出した突部でもよい。このような突部は、少なくとも1以上設けられていればよい。また、例えば、緩衝部材61全体が、開口部72への挿入方向に対してテーパー状に形成されていてもよい。この場合、開口部72よりも小さいテーパー状の細い部分を開口部72に挿入させて行き、開口部72よりも大きくなった部分で開口部72への挿通が規制される。すなわち、挿通規制部63は、開口部72を通ることができない大きさまたは形状を有していればよい。
本実施形態によれば、被梱包物11の剛性が高い部分に、緩衝部材61が当接するように配設されているため、緩衝部材61を介して梱包された状態の被梱包物11は、自身の剛性が高い部分で支持される。これにより、緩衝部材61を介して梱包された被梱包物11を適切に保護することができる。なお、本実施形態では、前側部パッド6a、後側部パッド6bおよび右側部パッド6dについては、各緩衝部材61の挿通部62の先端面が、また、左側部パッド6cについては、各緩衝部材61の挿通規制部63が、それぞれ被梱包物11に当接していたが、これに限定されるものではなく、挿通部62および挿通規制部63の何れか一方が被梱包物11に当接していればよい。
なお、本実施形態では、被梱包物11が略直方体であったため、各側部パッド6(梱包材)を4つの側面にそれぞれ配設していたが、これに限定されるものではなく、被梱包物11の形状に応じて側部パッド6の数を増減してもよい。また、本実施形態では、複数の緩衝部材61を1の支持部材71に支持させたが、1以上の緩衝部材61が支持部材71に支持されていればよい。
なお、上記した本発明の実施の形態の説明は、本発明に係る梱包材における好適な実施の形態を説明しているため、側部パッド6の形状や、側部パッド6の各構成部材の個数、設置位置等において、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
6a 前側部パッド
6b 後側部パッド
6c 左側部パッド
6d 右側部パッド
11 被梱包物
61 緩衝部材
62 挿通部
63 挿通規制部
71 支持部材
72 開口部
73 突起部
74 掛合部

Claims (5)

  1. 被梱包物に当接する緩衝部材と、
    前記緩衝部材を支持する支持部材と、を備え、
    前記緩衝部材は、前記支持部材に貫通形成された開口部に挿通する挿通部と、前記挿通部に連なって設けられ、前記支持部材の前記開口部への前記挿通部の挿通を規制する挿通規制部と、を有し、
    前記支持部材は、前記緩衝部材を前記開口部に挿通させて前記挿通規制部を開口部の全周縁に面接触させた状態で前記挿通部の周面に食い込むように、前記開口部の内側に向けて突き出して設けられた少なくとも1つの突起部を有していることを特徴とする梱包材。
  2. 前記支持部材の前記開口部は、図心を通る平面上の中心線に対して非対称形状に形成され、
    前記緩衝部材の前記挿通部は、前記非対称形状に形成された前記開口部に対応した横断面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記被梱包物の周側面にそれぞれ配設される梱包材であって、
    それぞれの前記支持部材は、板状の部材であり、
    それぞれの前記支持部材の両端部には、隣り合う側面に配設された前記支持部材に掛け合わすことで連結するための掛合部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の梱包材。
  4. 前記挿通規制部は、前記挿通部の基端部の周りに設けられたフランジであることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の梱包材。
  5. 前記緩衝部材は、前記被梱包物に対し、前記挿通部および前記挿通規制部の何れか一方が前記被梱包物に当接することを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の梱包材。
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