JP2003237843A - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP2003237843A
JP2003237843A JP2002041286A JP2002041286A JP2003237843A JP 2003237843 A JP2003237843 A JP 2003237843A JP 2002041286 A JP2002041286 A JP 2002041286A JP 2002041286 A JP2002041286 A JP 2002041286A JP 2003237843 A JP2003237843 A JP 2003237843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装を解いた後に、回収して繰り返し使用す
る際に、広いスペースを要することなく容易に運搬及び
保管することができ、しかも被包装物の寸法変化や形状
変化に対しても柔軟に対応できるような包装体を提供す
る。 【解決手段】 包装体10は、本体11と、本体11の
両端に設けられた緩衝材12とを有している。そして、
この緩衝材12を、被包装物としてのガス給湯器14の
コーナ部にあてがって包装体10をガス給湯器14の上
下位置に設ける。そして、ガス給湯器14及び包装体1
0を熱収縮フィルム23で覆った後、この包装体10を
ガス給湯器14とともに結束バンド22により少なくと
も2ヶ所で締め付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばガス給湯
器等の所定形状を有する被包装物を包装するための包装
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の被包装物を包装する
方法としては、発泡スチロール製の緩衝材と、段ボール
製の梱包箱とを併用するものが一般的に知られている。
すなわち、この包装方法では、前記緩衝材が被包装物の
外面に対応する内面形状と、梱包箱の内面に対応する外
面形状とを有している。そして、被包装物をビニール等
の包装材で包装するとともに、前記緩衝材を被包装物の
外面に嵌着し、それらを梱包箱内に収納する。次いで、
梱包箱の出し入れ口をステープラで閉鎖状態に固定する
とともに、梱包箱の外周面にPP(ポリプロピレン)よ
りなる結束バンドを巻着するようになっている。
【0003】しかしながら、この従来の包装方法におい
ては、ユーザー側で包装を解いた後は、緩衝材及び梱包
箱を再使用できないために、それらを不用物として廃棄
処分していた。このため、省資源化に反する事態を招い
ているとともに、段ボール製の梱包箱や緩衝材が嵩張る
ものであることもあって大量のゴミを生じ、そのゴミ処
理に際してゴミ公害を発生するという問題があった。
【0004】また、被包装物が例えばガス給湯器のよう
に配水管を内蔵している場合には、工場出荷前に配水管
内に水を流通させて試運転するが、配水管内に水が残留
することもある。このような場合には、被包装物が包装
状態での搬送途中において傾けられたりすると、配水管
内の残留水がその接続口から外部に漏れ出すおそれがあ
る。そして、この水漏れにより段ボール製の梱包箱が濡
れて、外観を損ねたり梱包箱を破損したりするというお
それがあった。
【0005】このような問題点に対処するため、例えば
特開2001−151266号公報に開示されるような
包装方法が提案されている。この包装方法においては、
被包装物の上下両端部に一対の合成樹脂製の保護トレイ
を嵌着し、その保護トレイ内に形成された上下方向支持
面部を被包装物の上面または下面に当接させるととも
に、水平方向支持面部を被包装物の横周面に当接させ
る。その後、一対の保護トレイ間に結束バンドを周回さ
せて、被包装物を上下から保護トレイ間で挟んだ状態に
結束する。この状態で、保護トレイ及び被包装物に熱収
縮フィルムを被せて熱収縮させる。そして、被包装物の
包装を解いた後に、合成樹脂製の保護トレイを回収して
繰り返し使用するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被包装
物のコーナ部にあてがわれる部分は損傷しやすく、損傷
したときには、前記従来の保護トレイは全体が一体形成
されているため、全体を交換する必要があり、材料コス
ト面で不利であった。さらに、従来の保護トレイは全体
が一体なので、大きな荷重が作用するコーナ部のみに緩
衝性に優れたものを使用することは不可能であり、緩衝
機能において劣っていた。加えて、従来の保護トレイ
は、全体が薄板材料により形成されるとともに、その薄
板を湾曲または屈曲形成して緩衝用の空間を形成してい
るために、結束バンドの締め付けにより保護トレイが大
きく変形する。このため、被包装物を包装状態で立てた
り、積載したりする場合に、不安定となるおそれがあっ
た。
【0007】また、従来の保護トレイは保護を確実にす
るために、その形状が被包装物毎に決められている。こ
のため、被包装物の種類に応じて保有すべき保護部材の
種類も多くする必要があり、被包装物の寸法変化や形状
変化に対しても柔軟に対応することが困難であるばかり
でなく、多種類の金型等をそろえる必要があって、コス
ト面でも不利であった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、包装に要するコストを低減できるとともに、被包装
物の寸法変化や形状変化に対しても柔軟に対応でき、し
かも包装状態の被包装物を安定して立てたりすることが
でき、緩衝機能に優れた包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、被包装物の隣接する平
行な稜線を含むコーナ部間に外嵌され、前記被包装物
を、熱収縮フィルムとともに包装するための合成樹脂製
の包装体において、全体の骨格を形成する本体と、その
本体の両端部に設けられ被包装物の端部にあてがわれる
保護部とを設け、本体の前記両保護部間を連結する連結
部を両側が開放された平板状にするとともに、前記保護
部を本体と別体にしたことを要旨としている。
【0010】従って、この包装体は、その保護部が被包
装物のコーナ部にあてがわれるようにして、例えば被包
装物の上下両端部に設けられる。そして、この状態にお
いて、被包装物及び包装体の外側が熱収縮フィルムによ
り保護されるとともに、さらにその上から結束バンドに
より結束される。この場合、例えば保護部が破損したと
きには、保護部のみを交換できるので、交換のためのコ
ストが低く抑えられる。また、保護部のみを交換するこ
とが可能になるため、被包装物の形状の相違に対して
は、それに対応する形状の保護部のみを用意すればよ
く、本体を共通使用できる。従って、この面において
も、コストを押さえることができる。
【0011】また、本体と保護部とを異なる材質にする
ことができるので、形状安定性と緩衝性との両方に優れ
た包装体にすることができる。さらに、本体を硬質材料
で構成し、保護部を充実体で構成すれば、熱収縮フィル
ムで包装体を覆っても、あるいは、結束バンドで結束し
ても、あまり変形しないため、安定した立設状態や積載
状態を得ることができる。そして、被包装物の包装が解
かれた後は、保護部が本体の開放部に対応して位置する
ように一対の包装体を重ね合わせることにより、それら
をコンパクトな状態に組み合わせることができるので、
運搬や保管に便利である。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の包装体において、本体の両端部に収容部を設け、保
護部をその収容部に着脱可能に収容したことを要旨とし
ている。
【0013】従って、被包装物の形状が変化した場合、
あるいは保護部が破損した場合、本体はそのままで保護
部のみを変更するだけでよいので、経済的である。請求
項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の包装
体において、前記保護部には、被包装物のコーナ部にお
ける4つの面を支持するための支持面が形成されたこと
を要旨とする。
【0014】従って、被包装物のコーナ部の周囲の4つ
の面がそれぞれ面接触で支持されることになり、安定し
た包装状態を得ることができる。請求項4に記載の発明
では、請求項1〜3のいずれかに記載の包装体におい
て、前記保護部には、前記被包装物上の突部との干渉を
回避するための逃げ部を設けたことを要旨とする。
【0015】従って、被包装物の突部と保護部との干渉
を回避した状態で、被包装物のコーナ部に保護部をあて
がうことができ、確実な包装を行うことができる。請求
項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載
の包装体において、前記保護部を被包装物のコーナ部に
あてがった状態で、前記連結部と被包装物の上面または
底面との間に間隙が形成されることを要旨とする。
【0016】従って、この間隔に被包装物の付属品や、
被包装物に形成されている突起等を納めることができ
る。請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれ
かに記載の包装体において、前記連結部には、保護部間
の間隔を調節することができる調節手段を設けたことを
要旨とする。
【0017】従って、被包装物の寸法が変化した場合で
も、保護部間の間隔を調節することにより、本体及び保
護部がそのまま使用できるので、経済的かつ合理的であ
る。請求項7に記載の発明では、請求項1〜6のいずれ
かに記載の包装体において、前記連結部を分割したこと
を要旨とする。
【0018】従って、分割により包装体の大きさを小さ
くすることができるので、請求項6に記載の作用効果に
加えて、包装体を回収して繰り返し使用する際に、広い
スペースを要することなく容易に運搬及び保管すること
ができる。
【0019】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれかに記載の包装体において、前記本体には、結
束バンドの位置を規制するための規制部が設けられてい
ることを要旨とする。
【0020】従って、結束バンドの位置がズレ難く、結
束バンドも掛け易いので、確実に包装できるとともに、
包装作業性に優れた包装体を提供できる。請求項9に記
載の発明では、請求項1〜8のいずれかに記載の包装体
において、前記本体として、全体の形状保持機能を有す
る材質のものを用い、前記保護部として緩衝機能を有す
る材質のものを用いたことを要旨とする。従って、本体
により包装状態を有効に維持できるとともに、保護部に
より、被包装物を効果的に保護できる。
【0021】請求項10に記載の発明では、請求項1〜
9のいずれかに記載の包装体において、幅方向の中心線
を介して線対称形状であることを要旨とする。従って、
包装体の方向性の制約がなくなり、包装作業を容易に行
い得るようになる。
【0022】請求項11に記載の発明では、請求項1〜
10のいずれかに記載の包装体において、前記被包装物
は給湯器であることを要旨とする。従って、例えば製品
出荷前の検査時に使った水が給湯器内に残っていて、そ
の水が漏れた場合でも、包装体を合成樹脂製にすれば、
外観が損なわれたり破損したりすることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明す
る。
【0024】図1〜図4に示すように、この実施形態に
おいては、被包装物としてのガス給湯器14が例示され
ている。このガス給湯器14の外ケース14aは縦長の
直方体状に形成され、その外周前部側にはフランジ部1
5が突設されるとともに、前面には排気口125が形成
されている。ガス給湯器14の外ケース14aの下面に
は、入口側及び出口側の配水管20やガス管40等が突
設されている。
【0025】前記ガス給湯器14にはリモートコントロ
ーラ19や設置用等の図示しない付属部品が付設されて
いる。そして、製造工場からガス給湯器14が出荷され
る際には、これらのリモートコントローラ19や付属部
品が外ケース14aの上面中央に載置された状態で、全
体が包装されるようになっている。
【0026】そこで、前記ガス給湯器14を包装するた
めの包装体10の構成について説明する。図1〜図5に
示すように、この包装体10は、PP(ポリプロピレ
ン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)等の合成樹脂製であって、比較的硬質で
形状保持機能をする本体11を有している。その本体1
1の両端部には、保護部としての緩衝機能を有する例え
ば発泡スチロール製の緩衝材12を備えている。この緩
衝材12は、多数の気泡が存在するものの、意図的な空
間は形成されておらず、形態としては充実体である。そ
して、包装体10は、その幅方向中心線を介して線対称
に形成されている。
【0027】本体11の両端には、ほぼ短角筒状をなす
一対の収容部18が設けられ、それらの開口縁は相手側
に面する位置が低くなるように形成されている。前記緩
衝材12は、この収容部18内に着脱可能に収容され
て、ガス給湯器14のコーナ部にあてがわれる。両収容
部18間は、平板状の連結部17によって連結されてお
り、その連結部17の両側が開放されている。
【0028】前記緩衝材12の内側は凹設され、その凹
設面には4つの支持面45a、45b、45cが形成さ
れている。そして緩衝材12をガス給湯器14のコーナ
部にあてがったとき、これらの支持面45a〜45cが
ガス給湯器14の4つの面、即ち上面または下面と、前
面と、後面と、側面とにそれぞれ面接触して、それらの
面を支持するようになっている。そして、緩衝材12を
ガス給湯器14のコーナ部にあてがったとき、前記連結
部17とガス給湯器14との上面または底面との間に間
隙が形成されるように、水平な支持面45cが連結部1
7から所定距離を隔てて位置している。
【0029】緩衝材12の内側には、これをガス給湯器
14にあてがうときに、フランジ部15を逃がすための
一対の溝状の逃げ部16が対称に設けられている。この
溝状の逃げ部16は、フランジ部15の厚さよりも幅が
広く形成されている。
【0030】収容部18とそれぞれ対応する位置におい
て、本体11の角部を含む外側面には、結束バンド22
の位置を規制するための規制部としての溝13が設けら
れている。また、本体11の一部には、水抜き孔50が
形成されており、緩衝材12の内側中央には、リモート
コントローラ19や付属品等を収容するための凹部51
が形成されている。
【0031】また、図1及び図6に示すように、本体1
1の上面、底面、前後の側面、あるいは左右の端面の一
箇所には、メーカー側がユーザー側に対して、包装体1
0の返却を促すために「ご返却ください」、「廃棄無
用」等の文字が印刷されたラベル24が貼り付けられて
いる。このラベル24には、包装体10の再使用の回数
をカウントするために、使用回数をチェックすることが
できるチェック欄31が設けられている。
【0032】次に、ガス給湯器14を包装体10によっ
て包装する方法について説明する。図1〜図3に示すよ
うに、前記のように構成された包装体10を、ガス給湯
器14に、フランジ部15が一方の緩衝材12の逃げ部
16に収容されるようにあてがう。この状態では、ガス
給湯器14の各コーナ部における4つの面が、それぞれ
緩衝材12の各支持面45a〜45cによって支持され
る。このとき、逃げ部16が対称に設けられているの
で、包装体10の向きは前後どちらを向いてもよい。ガ
ス給湯器14の下面と、連結部17との間の間隙には、
ガス給湯器14の外ケース14aの下面から突設した配
水管20やガス管40等が配置される。このとき、配水
管20の先端には、ガス給湯器14の出荷検査時に使用
した残留水が漏れないように、予めキャップ21を外嵌
させておく。
【0033】そして、ガス給湯器14の上面と、連結部
17との間の間隙あるいは緩衝材12の凹部51に、リ
モートコントローラ19や付属部品等をビニール等によ
り包装した状態で配置する。なお、このリモートコント
ローラ19や付属部品等は包装状態で、粘着テープ等に
より本体11またはガス給湯器14に止められる。
【0034】続いて、ガス給湯器14及び包装体10の
外側に、酢酸ビニール共重合体、低密度ポリエチレン等
の合成樹脂からなる筒状の熱収縮フィルム23を嵌挿す
る。そして、その熱収縮フィルム23を熱収縮させるこ
とにより、ガス給湯器14及び包装体10の外面を覆
う。なお、図4における25は、円筒状の熱収縮フィル
ム23の熱収縮により縮小形成された熱収縮フィルム2
3の端部開口を示す。
【0035】その後、図4に示すように、結束バンド2
2を、ガス給湯器14の左右両端部において上下に隣接
対応する2つの包装体10間に、溝13に係止した状態
で周回する。この状態で、これらの結束バンド22によ
り、上下方向への締め付け力が付与され、包装体10が
ガス給湯器14に対して強固に固定される。この結束バ
ンド22の上方部分は運搬用の手掛け部として使用でき
る。そして、この包装状態で、ガス給湯器14が製造工
場からユーザー側に出荷される。
【0036】そして、ユーザー側においてガス給湯器1
4の包装が解かれた後は、包装体10が工場側に回収さ
れて繰り返し使用される。この場合、包装体10は、図
5に示すように、連結部17の両側が開放されているた
め、一対の包装体10を、一方の緩衝材12が他方の連
結部17内に納まるようにコンパクトに重ねて組み合わ
される。このため、包装体10を広い場所をとることな
く容易に運搬及び保管することができる。また、緩衝材
12が破損した場合、その緩衝材12は収容部18から
抜き出されて、新たな緩衝材12と交換される。
【0037】以上詳述した第1実施形態によれば次のよ
うな効果が発揮される。 ・ 連結部17の両側が開放されているため、図5から
明らかなように、一対の包装体10を、一方の緩衝材1
2が他方の連結部17内に納まるように重ねて組み合わ
せることができるためコンパクトになる。このため、包
装体10の回収、保管に際して取扱いが容易で便利であ
る。
【0038】・ 例えば緩衝材12が破損した場合、緩
衝材12のみを交換できるので、交換のための材料コス
トが低く抑えられる。 ・ 本体11と緩衝材12とを異なる材質で形成するこ
とができるので、本体11として硬質なものを使用し、
緩衝材12として緩衝性に優れたものを使用すれば、形
状安定性と緩衝性との両方に優れた包装体10にするこ
とができる。
【0039】・ 本体11をPP(ポリプロピレン)等
の比較的硬質で形状保持機能をもつ合成樹脂で構成すれ
ば、熱収縮フィルム23で覆っても、あるいは、結束バ
ンド22で結束しても、包装体10はあまり変形しない
ため、安定した立設状態や積載状態を得ることができ
る。
【0040】・ ガス給湯器14の形状が変化した場合
でも、本体11はそのままで緩衝材12のみを変更する
だけでよいので、ガス給湯器14の形状変更に対して柔
軟に対応できるとともに、材料コストを抑制できる。
【0041】・ 規制部としての溝13に結束バンド2
2を巻くことができるようにしたため、結束バンド22
の位置がズレ難く、結束バンド22も掛け易いので、確
実に包装できるとともに、包装作業性に優れる。
【0042】・ 例えば製品出荷前の検査時に使った水
が給湯器内に残っていて、その水が漏れた場合でも、本
体11及び緩衝材12が合成樹脂製なので、外観が損な
われたり、破損したりすることがない。また、実施形態
のように水抜き孔50を設ければ、前記のような場合に
漏れた水が、この水抜き孔50から排出され、外観向上
に寄与できる。
【0043】・ 緩衝材12には、ガス給湯器14のコ
ーナ部における4つの面を支持するための支持面45a
〜45cが形成され、このコーナ部の周囲4つの面がそ
れぞれ面接触で支持されることになるので、ガス給湯器
14を安定した包装状態にすることができる。
【0044】・ 緩衝材12には逃げ部16が設けられ
ているので、ガス給湯器14のフランジ部15との干渉
を回避した状態でガス給湯器14のコーナ部にあてがう
ことができ、確実な包装を行うことができる。しかも、
逃げ部16の幅がフランジ部15の厚さよりも大きいた
め、フランジ部15の位置が異なるガス給湯器14にも
対応できる。
【0045】・ 連結部17とガス給湯器14の上面ま
たは下面には、間隙が形成されるので、この間隙にガス
給湯器14の付属品や、ガス給湯器14に突設された配
水管20やガス管40を邪魔になることなく納めること
ができる。
【0046】・ 包装体10は、幅方向の中心線を介し
て線対称形状であるので、包装体10の方向性の制約が
なくなるので、包装作業を容易に行うことができる。 (第2実施形態)次に、この発明の第2実施形態を、前
記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0047】さて、この第2実施形態においては、図7
に示すように、連結部17が左右に分割され、それぞれ
高さの異なる一対の連結片31,32に変更されてい
る。一方の連結片32には調節手段としての長孔33が
形成され、他方の連結片31には調節手段としての連結
ピン34が突設されている。なお、前記長孔33及び前
記連結ピン34は、連結片31と連結片32とを連結す
るための手段としても機能する。
【0048】そして、ガス給湯器14の上面側及び下面
側において、分割片としての包装体30がガス給湯器1
4に対してあてがわれるとき、連結ピン34が長孔33
に係合される。これにより、両包装体10がスライド可
能に連結されるようになっている。
【0049】また、包装体30が工場側に回収されて繰
り返し使用される場合には、包装体30は分割され、図
8に示すように、両包装体30を、一方の緩衝材12が
他方の連結片32と対応するように、向きを変えて重ね
合わされる。このため、前記第1実施形態よりもさらに
コンパクトになる。
【0050】従って、この第2実施形態によれば、前記
第1実施形態に記載の効果に加えて、以下のような効果
を得ることができる。 ・ ガス給湯器14の左右幅寸法が異なるものである場
合でも、保護部としての緩衝材12間の間隔を長孔33
に沿って調節するだけでよく、本体11及び緩衝材12
をそのまま使用できる。このため、本体11あるいは緩
衝材12の種類をさらに少なくすることが可能になり、
コスト面で有利である。
【0051】・ 図8に示すように、長孔33と連結ピ
ン34との連結を解除して包装体30の連結片31、3
2を分離させれば、連結片31、32をコンパクトに重
ねて組み合わせることができるため、運搬、保管におい
てさらに便利になる。
【0052】(他の実施形態)なお、前記第1実施形態
を次のように変更して構成することもできる。 ・ 結束バンド22を熱収縮フィルム23の下にしても
よい。但し、この場合には、結束バンド22の上方部分
を運搬用の手掛け部として使用できるように、熱収縮フ
ィルム23の端部開口25を、結束バンド22がはみ出
すくらいの大きさにする必要がある。
【0053】・ 緩衝材12の材質を発泡スチロールで
はなく、例えばウレタンゴムやゴム成分が配合された合
成樹脂にしてもよい。このようにすれば、緩衝材12の
材質選択の自由度が広がる。
【0054】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、包装体
を回収して繰り返し使用する際に、広いスペースを要す
ることなく容易に運搬及び保管することができ、しかも
被包装物の寸法変化や形状変化に対しても柔軟に対応で
き、しかも包装コストを低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 包装体と被包装物の構成を表す説明図
【図2】 被包装物に包装体を外嵌させたときの側面断
面図
【図3】 被包装物に包装体を外嵌させたときの側面断
面図
【図4】 被包装物の包装状態を表す斜視図
【図5】 第1実施形態の包装体同士を組み合わせたと
きの側面断面図
【図6】 ラベルを表す説明図
【図7】 第2実施形態の包装体を表す説明図
【図8】 第2実施形態の包装体同士を組み合わせたと
きの側面断面図
【符号の説明】
10,30…包装体、11…本体、12…保護部として
の緩衝材、13…規制部としての溝、14…被包装物と
してのガス給湯器、15…突部としてのフランジ部、1
6…逃げ部、17…連結部、18…収容部、22…結束
バンド、23…熱収縮フィルム、24…ラベル、31,
32…連結片、33…調節手段としての長孔、34…調
節手段としての連結ピン、45a,45b,45c…支
持面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物の隣接する平行な稜線を含む両
    端コーナ部間に外嵌され、前記被包装物を、熱収縮フィ
    ルムとともに包装するための合成樹脂製の包装体におい
    て、全体の骨格を形成する本体と、その本体の両端部に
    設けられ被包装物の端部にあてがわれる保護部とを設
    け、本体の前記両保護部間を連結する連結部を両側が開
    放された平板状にするとともに、前記保護部を本体と別
    体にしたことを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 本体の両端部に収容部を設け、保護部を
    その収容部に着脱可能に収容したことを特徴とする請求
    項1に記載の包装体。
  3. 【請求項3】 前記保護部には、被包装物のコーナ部に
    おける4つの面を支持するための支持面が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の包装体。
  4. 【請求項4】 前記保護部には、前記被包装物上の突部
    との干渉を回避するための逃げ部を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の包装体。
  5. 【請求項5】 前記保護部を被包装物のコーナ部にあて
    がった状態で、前記連結部と被包装物の上面または底面
    との間に間隙が形成されることを特徴とした請求項1〜
    4のいずれかに記載の包装体。
  6. 【請求項6】 前記連結部には、保護部間の間隔を調節
    することができる調節手段を設けたことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の包装体。
  7. 【請求項7】 前記連結部を分割したことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の包装体。
  8. 【請求項8】 前記本体には、結束バンドの位置を規制
    するための規制部が設けられていることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載の包装体。
  9. 【請求項9】 前記本体として、全体の形状保持機能を
    有する材質のものを用い、前記保護部として緩衝機能を
    有する材質のものを用いたことを特徴とする請求項1〜
    8のいずれかに記載の包装体。
  10. 【請求項10】 幅方向の中心線を介して線対称形状で
    あることを特徴とした請求項1〜9のいずれかに記載の
    包装体。
  11. 【請求項11】 前記被包装物は給湯器であることを特
    徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の包装体。
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