JP5873349B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性を有する筒体を備えたカテーテルに関する。
従来、大動脈瘤や大動脈解離の治療には、人工血管を用いた外科手術が行われてきたが、近年ステントグラフト(ステント付き人工血管)を用いた低侵襲治療が広がっている(例えば、特許文献1参照)。
ステントグラフトを用いた治療法は、ステントグラフト内挿術と呼ばれ、経カテーテル的にステントグラフトを大動脈瘤内に挿入・留置して血管を形成する。それら一連の操作を行う機器は、ステントグラフトシステムと呼ばれ、ステントグラフトと、カテーテル(デリバリーデバイス)とを備える。
前記カテーテルは、可撓性を有する長尺なシャフトと、前記シャフトの基端部に連結されたハンドル部と、前記シャフトの外側に位置すると共に前記シャフトの延在方向に沿って該シャフトに対して相対変位可能な状態で前記ハンドル部に設けられた可撓性を有するシース(筒体)とを有する。
そして、初期状態において、ステントグラフトは、拡張可能に折り畳まれた(収縮させた)状態でシースの先端部内(シースとシャフトとの間)に収納されている。この場合、前記ステントグラフトは、前記シースの内周面に押し付けられた状態でシース内に収納されるため、ステントグラフトとシースの内周面との間には相当な摩擦力が作用することとなる。
このようなステントグラフトシステムでは、該ステントグラフトを血管内にリリースするために該シースの基端側をカテーテルの基端側に引き寄せると、ステントグラフトとシースとの間に相当な摩擦力が作用しているため、該シースがその延在方向に沿って伸長してしまう。シースが伸長すると、該シースの先端のシャフトに対する相対変位量が該シースの基端のシャフトに対する相対変位量(引き寄せ量)よりも小さくなるため、術者は、ステントグラフトの拡張時の引き寄せ操作に違和感を覚えることがある。
ところで、従来のカテーテルにおいて、筒体の壁部内に、該筒体の延在方向に沿って延びた複数の金属線を埋設した技術的思想が知られている(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第6740111号明細書 特開平6−154334号公報
上述した特許文献2等のような従来技術を利用すれば、シースの壁部内に該シースを構成する材質よりも硬い材質の金属線を埋設し、該シースの延在方向に沿った伸長を抑えることができる。
しかしながら、この場合、シースの壁部内に金属線が埋設されることによりシースの見掛けの剛性が高くなるため、該シースが曲がり難くなるという問題がある。そうすると、該シースを備えるカテーテルを湾曲した血管に追従させることが容易でなくなる。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、伸長し難く且つ曲がり易い筒体を有したカテーテルを提供することを目的とする。
[1] 本発明に係るカテーテルは、可撓性を有する筒体と、前記筒体の延在方向に沿って該筒体の壁部内に埋設された線材と、前記線材の外周面に設けられたメッシュ部と、前記筒体の壁部内に埋設された状態で該筒体の延在方向に沿って延在し、且つ前記筒体を構成する材質よりも硬い材質で構成されたメッシュ状の補強部と、を備え、前記線材は、前記筒体を構成する材質よりも柔軟な材質で形成され、前記メッシュ部は、前記筒体を構成する材質よりも硬い材質で形成され、前記線材と前記メッシュ部とを含む複合構造体は、前記筒体の延在方向に沿って、前記補強部の網目を縫うようにして該網目の隙間を通って延在していることを特徴とする。
上記のように構成されたカテーテルによれば、筒体の壁部内に線材を埋設すると共に該線材の外周面にメッシュ部を設け、前記筒体を構成する材質よりも柔軟な材質で前記線材を形成し、前記筒体を構成する材質よりも硬い材質で前記メッシュ部を形成しているので、筒体をその延在方向(カテーテルの延在方向)に沿って伸長し難く且つ曲がり易くすることができる。
これにより、例えば、ステントグラフトシステムのカテーテルを構成するシースに前記筒体を用いた場合には、該シースをその延在方向に沿って伸長し難く且つ曲がり易くすることが可能となる。そうすると、術者は、シースを湾曲した血管に沿って容易に追従させることができ、その上、ステントグラフトを拡張させる際の前記シースの引き寄せ操作を違和感無く行うことができる。
また、補強部を備えているので、筒体に適度な剛性を持たせることができると共に該筒体をその延在方向に沿って一層伸長し難くすることができる。さらに、このように、補強部を備えた場合であっても、複合構造体が、筒体の延在方向に沿って、前記補強部の網目を縫うようにして該網目の隙間を通って延在しているので、筒体が厚肉化することを抑えることができる。すなわち、該複合構造体を前記補強部から筒体の厚み方向に沿って離間して配設した場合と比較して、前記筒体を薄肉化してその外径寸法を小さくすることができる。
[2] 上記のカテーテルにおいて、前記メッシュ部は、複数のメッシュ素線を織り込むことにより形成され、前記複数のメッシュ素線の交点の少なくとも一つが接着又は融着されていてもよい。
このような構成によれば、メッシュ部を構成する複数のメッシュ素線の交点の少なくとも一つを接着又は融着しているため、線材の延在方向に沿ったメッシュ部の伸長を効率的に抑えることができる。これによって、筒体を一層伸長し難くすることができる。
[3] 上記のカテーテルにおいて、前記メッシュ部は、前記線材に固着されていてもよい。このような構成によれば、メッシュ部を線材に固着しているので、前記メッシュ部と前記線材との位置ずれを好適に抑えることができる。
[4] 上記のカテーテルにおいて、前記線材と前記メッシュ部とは、前記筒体の略全長に亘って延在していてもよい。このような構成によれば、線材とメッシュ部が筒体の略全長に亘って延在しているので、該筒体を好適に伸長し難く且つ任意の部位で容易に曲がり易くすることができる。
[5] 上記のカテーテルにおいて、前記線材の厚みは、該線材の延在方向の位置によって異なっていてもよい。このような構成によれば、線材の厚みがその延在方向の位置によって異なっているので、筒体の延在方向の位置によって該筒体の曲がり特性を容易に変えることができる。
[6] 上記のカテーテルにおいて、前記線材は、該線材の延在方向の位置によって異なる柔軟性を有していてもよい。このような構成によれば、線材がその延在方向の位置によって異なる柔軟性を有しているので、筒体の延在方向の位置によって該筒体の曲がり特性を容易に変えることができる。
[7] 上記のカテーテルにおいて、前記線材は、造影剤を含んでいてもよい。このような構成によれば、線材が造影剤を含んでいるので、カテーテルを用いた治療中に、X線撮影画像(動画)によって該カテーテル(筒体)の曲がり易い方向を容易に知ることができる。
] 上記のカテーテルにおいて、前記線材と前記メッシュ部とを含む複合構造体が複数設けられ、前記複数の複合構造体は、前記筒体の周方向に沿って略等間隔離間した状態で該筒体の壁部内に埋設されていてもよい。
このような構成によれば、複数の複合構造体を、筒体の周方向に沿って略等間隔離間した状態で該筒体の壁部内に埋設しているので、該筒体の周方向における曲がり特性を略均一にすることができる。
] 上記のカテーテルにおいて、前記メッシュ部は、前記線材の延在方向の位置によって網目間隔が異なるように構成されていてもよい。このような構成によれば、メッシュ部を線材の延在方向の位置によって網目間隔が異なるように構成しているので、筒体の延在方向の位置によって該筒体の曲がり特性を容易に変えることができる。
10] 上記のカテーテルにおいて、第1の網目間隔を有する前記メッシュ部と前記線材とを含む第1複合構造体と、前記第1の網目間隔よりも狭い第2の網目間隔を有する前記メッシュ部と前記線材とを含む第2複合構造体と、を備えていてもよい。
このような構成によれば、第2複合構造体を構成するメッシュ部の第2網目間隔を第1複合構造体を構成するメッシュ部の第1網目間隔よりも狭くしているので、該第2複合構造体が位置している側に筒体を曲がり易くすることができる。
11] 上記のカテーテルにおいて、可撓性を有するシャフトをさらに備え、前記筒体は、前記シャフトの外側に設けられ、且つ該筒体の径方向外側に向けて拡張可能な拡張構造体を収縮状態で収納するシースを構成していてもよい。
このような構成によれば、筒体が、該筒体の径方向外側に向けて拡張可能な拡張構造体を収縮状態で収納するシースであるので、術者は、シースを血管の湾曲形状に沿って容易に追従させることができ、その上、拡張構造体を拡張させる際の前記シースの引き寄せ操作を違和感無く行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、筒体を構成する材質よりも柔軟な材質で構成された線材を前記筒体の延在方向に沿って該筒体の壁部内に埋設すると共に、前記線材の外周面に、前記筒体を構成する材質よりも硬い材質で構成されたメッシュ部を設けているので、伸長し難く且つ曲がり易い筒体を有したカテーテルを得ることができる。
図1Aは本発明の一実施形態に係るカテーテルを含むステントグラフトシステムにおける初期状態(ステントグラフトを拡張させる前の状態)を示した一部断面平面図であり、図1Bは前記ステントグラフトシステムにおいてステントグラフトを拡張させた状態を説明するための一部断面平面図である。 図1Aに示すカテーテルのシース部の構成を説明するための一部断面平面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図3に示す複合構造体の一部省略拡大平面図である。 第1変形例に係るカテーテルの一部断面平面図である。 図5に示す複合構造体の一部省略拡大平面図である。 第2変形例に係るカテーテルの一部断面平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図8に示す第2複合構造体の一部省略拡大平面図である。
以下、本発明に係るカテーテルについて、それを備えるステントグラフトシステムとの関係で好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明の一実施形態に係るカテーテル10を備えたステントグラフトシステム12(以下、「ステントシステム12」という)について図1A〜図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、図1Aにおけるステントシステム12の右側(ハンドル部20側)を「基端(後端)」側、ステントシステム12の左側(ステントグラフト14側)を「先端」側と呼んで説明する。
図1Aに示すように、ステントシステム12は、ステントグラフト(拡張構造体)14と、前記ステントグラフト14を、血管を通して大動脈瘤等の病変部(治療部位)に到達させて該ステントグラフト14を展開・留置するためのカテーテル10と、カテーテル10を案内するためのガイドワイヤー16とを備える。
ステントグラフト14は、一般的なステントグラフトと略同様な構成である。例えば、グラフトは、ポリエステル等の樹脂の糸で織られた織物(ファブリック)やePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)のフィルムをチューブ状に形成して構成される。グラフトの外表面、つまり血管壁と接触する部分には、血液の漏れを防止するために膨潤性のゲル等を塗布してもよい。
ステントは、超弾性合金等からなる針金をZ状やリング状に形成する、又は、超弾性合金からなるパイプをレーザーカットして形成することにより自己拡張性能を有する。ステントを形成する超弾性合金としては、例えば、Ti−Ni合金、Ti−Ni−Fe系合金、Cu−Zn系合金、Cu−Zn−Al系合金、Cu−Al−Ni系合金、Cu−Au−Zn系合金、Cu−Sn系合金、Ni−Al系合金、Ag−Cd系合金、Au−Cd系合金、In−Ti系合金、In−Cd系合金等を挙げることができる。
カテーテル10は、先端側でステントグラフト14をマウントした長尺なシャフト18と、シャフト18の基端側に固定された筒状のハンドル部20と、シャフト18の延在方向に沿って該シャフト18に対して相対変位可能な状態でハンドル部20に連結(内挿)されたシース操作部22と、シース操作部22の先端に接続されたシース24とを有する。
シャフト18は、可撓性を有する柔軟なチューブ状部材である。シャフト18には、ガイドワイヤー16が挿通されるガイドワイヤールーメン26が全長にわたって貫通形成されている。
シャフト18の基端部には、ガイドワイヤー16が導出されるガイドワイヤー用ポート28がハンドル部20の基端よりも突出して設けられている。シャフト18の先端部には、ステントグラフト14を載置(マウント)するための縮径したマウント部30が形成され、該マウント部30よりも先端側には、先端側に向かって縮径したノーズコーン32が設けられている。
このようなシャフト18は、その先端を湾曲した血管内へと挿通させるために、適度な可撓性と適度な強度(コシ、剛性)を有することが好ましい。そこで、シャフト18は、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料或いはこれらの混合物、或いは上記2種以上の高分子材料の多層チューブ等で形成するとよい。
ハンドル部20は、術者が把持し易い程度の大きさに形成されている。シース操作部22は、術者が手指でスライド操作し易い程度の大きさの円筒部材であって、シース24よりも大きい外径を有している(肉厚である)。
シース24は、シャフト18の外面側に配置される可撓性を有する柔軟なチューブ状部材である。初期状態において、シース24は、シャフト18に対してマウント部30を完全に覆う位置にあり、マウント部30にステントグラフト14が収納される(図1A参照)。この状態で、ステントグラフト14はその外側にあるシース24によって拡張が阻止されている。すなわち、ステントグラフト14とシース24との間には相当な摩擦力が作用している。また、初期状態では、シース24は、ノーズコーン32の基端面に当接(近接)している。
図2及び図3に示すように、シース24は、該シース24の内周面を構成する第1筒体(内側筒体)34と、第1筒体34の外周面に設けられてメッシュ状に形成された補強部36と、第1筒体34の外側に配置されてシース24の外周面を構成する第2筒体(外側筒体)38と、第2筒体38の壁部内に埋設された複数(例えば、8個)の複合構造体(ストランド)40とを含む。
すなわち、シース24は、その略全長において、第1筒体34と第2筒体38の2層構造となっている。なお、シース24は、複数の筒体の多層構造(3層以上)としても構わない。第1筒体34と第2筒体38の各々は、可撓性を有する柔軟な材料で構成されており、例えば、上述したシャフト18と同様の材料で構成可能である。
補強部36は、複数(例えば、16本)の補強素線37を織り込むことにより筒状(円筒状)に形成されている。具体的には、補強部36は、複数の補強素線37を平織りや綾織りによって形成することができる。
各補強素線37は、例えば、断面矩形状に形成されている。なお、各補強素線37の断面形状は、任意に形成してよく、例えば、断面円形状又は断面環状に形成しても構わない。各補強素線37は、第2筒体38を構成する材質よりも硬い材質で形成されている。各補強素線37は、例えば、ステンレス鋼等の金属又は樹脂で構成することができる。補強部36は、第1筒体34の外周面に巻き付けられた状態(ブレード巻きされた状態)で第2筒体38の壁部内に埋設されている(図3参照)。
複数の複合構造体40は、第2筒体38の周方向に沿って等間隔離間して配設されている。各複合構造体40は、第1筒体34の延在方向に沿って、補強素線37よりも第1筒体34側(補強素線37と第1筒体34との間)と、補強素線37よりも第2筒体38の外面側(第1筒体34の径方向外側)とを交互に通るようにして延在している。すなわち、各複合構造体40は、第1筒体34の延在方向に沿って、補強部36の網目を縫うようにして該網目の隙間を通って延在している。各複合構造体40は、第2筒体38の略全長に亘って延在するコア材(線材)42と、コア材42の外周面に設けられたメッシュ部44とを有する。
コア材42は、例えば、断面円形状に形成されている。なお、コア材42の断面形状は、任意に形成してよく、例えば、断面矩形状又は断面環状に形成しても構わない。コア材42は、例えば、樹脂等で構成されており、第2筒体38を構成する材質よりも柔軟な材質で形成されている。
図4に示すように、メッシュ部44は、コア材42の略全長に亘って配設されており、複数(例えば、4本)のメッシュ素線45を織り込むことにより形成されている。具体的には、メッシュ部44は、複数のメッシュ素線45を平織りや綾織りによって形成することができる。各メッシュ素線45は、第2筒体38を構成する材質よりも硬い材質で形成されている。各メッシュ素線45は、ポリエチレンテレフタレート(PBT)等のような樹脂材料や金属材料によって構成することができる。
複数のメッシュ素線45の交点46の少なくとも一つは、接着又は融着されている。これにより、各メッシュ素線45が強固に接合されることとなるので、メッシュ部44がコア材42の延在方向に沿って伸長することを効率的に抑えることができる。換言すれば、メッシュ部44の網目間隔(コア材42の延在方向に沿って隣接する交点46間距離)P1が広がることを好適に抑えることができる。
複合構造体40は、例えば、コア材42の外周面にメッシュ部44を配置した状態で、該コア材42を加熱して軟化(溶融)させて浮き上がらせることにより、該メッシュ部44の隙間に該コア材42を入り込ませて形成することができる。このようにすることで、メッシュ部44とコア材42との位置ずれを好適に抑えることができる。なお、複合構造体40は、接着剤等を用いて、メッシュ部44をコア材42の外周面に接着(固着)することにより形成しても構わない。
本実施形態に係るカテーテル10によれば、第2筒体38の壁部内にコア材42を埋設すると共に該コア材42の外周面にメッシュ部44を設け、前記第2筒体38を構成する材質よりも柔軟な材質で前記コア材42を形成し、前記第2筒体38を構成する材質よりも硬い材質で前記メッシュ部44を形成しているので、第2筒体38をその延在方向(カテーテル10の延在方向)に沿って伸長し難く且つ曲がり易くすることができる。
すなわち、本実施形態では、シース24をその延在方向に沿って伸長し難く且つ曲がり易くすることが可能となる。そうすると、術者は、シース24を湾曲した血管に沿って容易に追従させることができる。また、図1Bに示すように、術者がシース操作部22を把持して引き寄せた際に、シース操作部22の基端のシャフト18に対する相対変位量L1とシース24の先端のシャフト18に対する相対変位量L2とを略同一の距離にすることができるため、ステントグラフト14を拡張させる際のシース操作部22の引き寄せ操作を違和感無く行うことができる。
また、本実施形態では、メッシュ部44を構成する複数のメッシュ素線45の交点46の少なくとも一つを接着又は融着しているため、コア材42の延在方向に沿ったメッシュ部44の伸長を抑えることができる。これによって、シース24を一層伸長し難くすることができる。
さらに、各複合構造体40は、第2筒体38(シース24)の略全長に亘って延在しているので、該シース24を好適に伸長し難く且つ任意の部位で容易に曲がり易くすることができる。
本実施形態では、複数の複合構造体40を、シース24の周方向に沿って略等間隔離間した状態で第2筒体38の壁部内に埋設しているので、シース24の周方向における曲がり特性を略均一にすることができる。
本実施形態によれば、第2筒体38の壁部内に補強部36を配設しているので、シース24に適度な剛性を持たせることができると共に該シース24をその延在方向にそって一層伸長し難くすることができる。また、このように第2筒体38の壁部内に補強部36を配設した場合であっても、各複合構造体40が、第1筒体34の延在方向に沿って、補強部36の網目を縫うようにして該網目の隙間を通って延在しているので、シース24が厚肉化することを抑えることができる。すなわち、前記各複合構造体40を補強部36から第2筒体38の径方向(厚み方向)に沿って離間して設けた場合と比較して、シース24を薄肉化してその外径寸法を小さくすることが可能となる。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係るカテーテル10aについて図5及び図6を参照しながら説明する。この変形例では、上述した実施形態と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略し、後述する第2変形例についても同様である。
図5及び図6に示すように、本変形例に係るカテーテル10aは、複合構造体40aの構成が上述したカテーテル10と異なる。各複合構造体40aは、コア材42と、コア材42の外周面に設けられたメッシュ部44aとを有する。
メッシュ部44aは、その先端側の網目間隔P2が基端側の網目間隔P1よりも狭く(例えば、網目間隔P1の半分の間隔に)設定されている。すなわち、メッシュ部44aは、コア材42の延在方向の位置によって網目間隔が異なるように構成されている。
本変形例によれば、メッシュ部44aの先端側における網目間隔P2を基端側における網目間隔P1よりも狭くしているので、シース24の先端側を基端側よりも曲がり易くすることができる。すなわち、メッシュ部44aをコア材42の延在方向の位置によって網目間隔が異なるように構成しているので、シース24aの延在方向の位置によって該シース24aの曲がり特性を容易に変えることができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係るカテーテル10bについて図7〜図9を参照しながら説明する。
図7〜図9に示すように、本変形例に係るカテーテル10bは、複数(例えば、4つ)の複合構造体(第1複合構造体)40と、複数(例えば、4つ)の複合構造体(第2複合構造体)40bとを有する点が上述したカテーテル10と異なる。
図8から諒解されるように、本変形例では、4つの複合構造体40は、シース24bの周方向に沿って位相が45°ずれるようにして配置されており、4つの複合構造体40bは、シース24bの周方向に沿って位相が45°ずれるようにして配置されている。すなわち、8つの複合構造体40、40bは、シース24bの周方向に沿って、等間隔離間して配置されている。
各複合構造体40bは、複合構造体40と同様に、第1筒体34の延在方向に沿って、補強部36の網目を縫うようにして該網目の隙間を通って延在している。各複合構造体40bは、コア材42aとメッシュ部44bとを有する。コア材42aは、第2筒体38の略全長に亘って延在しており、造影剤を含んだ樹脂等で構成された造影部52と、造影部52の外周に設けられた円環状の外周部54とを含む。
造影部52と外周部54との各々は、第2筒体38を構成する材質よりも柔軟な材質で構成されている。メッシュ部44bは、その全長に亘って網目間隔がP2に設定されている。すなわち、メッシュ部44bの網目間隔P2は、各複合構造体40を構成するメッシュ部44の網目間隔P1よりも狭い(図4及び図9参照)。
本変形例に係るカテーテル10bによれば、各複合構造体40bを構成するメッシュ部44bの網目間隔P2が各複合構造体40を構成するメッシュ部44の網目間隔P1よりも狭くしているため、複合構造体40bが位置する側(図8の下側)にシース24bを曲がり易くすることができる。すなわち、シース24bを曲げる方向によって曲がり具合を変えることができる。
また、各複合構造体40bが造影部52を有しているため、シース24bを湾曲した血管内に挿入する際に、例えば、X線撮影画像(動画)において、複合構造体40bの位置を容易に知ることができる。換言すると、シース24bの曲がり易い方向を容易に知ることができる。これにより、術者は、湾曲した血管内に対して前記シース24bを一層容易に追従させることができる。
上述したカテーテル10、10a、10bは、上記構成に限定されない。例えば、複合構造体40、40aを構成するコア材42、42aの外径(厚み)は、その延在方向の位置によって異なっていてもよい。このようにすることで、シース24、24a、24bの延在方向の位置によって該シース24、24a、24bの曲がり特性を容易に変えることができる。
また、コア材42、42aは、その延在方向の位置によって異なる柔軟性を有していてもよい。この場合にも、シース24、24a、24bの曲がり特性を容易に変えることができる。
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
本発明に係るカテーテルにおいて、複合構造体は、第2筒体の壁部内における任意の位置に任意の数(例えば、1つだけ)設けてよい。また、カテーテルに設けられる拡張構造体は、ステントとして構成されていてもよい。
10、10a、10b…カテーテル 12…ステントグラフトシステム
14…ステントグラフト(拡張構造体) 18…シャフト
20…ハンドル部 22…シース操作部
24、24a、24b…シース 34…第1筒体
36…補強部 38…第2筒体
40、40a、40b…複合構造体 42、42a…コア材
44、44a、44b…メッシュ部 45…メッシュ素線
46…交点 52…造影部

Claims (11)

  1. 可撓性を有する筒体と、
    前記筒体の延在方向に沿って該筒体の壁部内に埋設された線材と、
    前記線材の外周面に設けられたメッシュ部と、
    前記筒体の壁部内に埋設された状態で該筒体の延在方向に沿って延在し、且つ前記筒体を構成する材質よりも硬い材質で構成されたメッシュ状の補強部と、
    を備え、
    前記線材は、前記筒体を構成する材質よりも柔軟な材質で形成され、
    前記メッシュ部は、前記筒体を構成する材質よりも硬い材質で形成され
    前記線材と前記メッシュ部とを含む複合構造体は、前記筒体の延在方向に沿って、前記補強部の網目を縫うようにして該網目の隙間を通って延在していることを特徴とするカテーテル。
  2. 請求項1記載のカテーテルにおいて、
    前記メッシュ部は、複数のメッシュ素線を織り込むことにより形成され、
    前記複数のメッシュ素線の交点の少なくとも一つが接着又は融着されていることを特徴とするカテーテル。
  3. 請求項1又は2に記載のカテーテルにおいて、
    前記メッシュ部は、前記線材に固着されていることを特徴とするカテーテル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記線材と前記メッシュ部とは、前記筒体の略全長に亘って延在していることを特徴とするカテーテル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記線材の厚みは、該線材の延在方向の位置によって異なっていることを特徴とするカテーテル。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記線材は、該線材の延在方向の位置によって異なる柔軟性を有していることを特徴とするカテーテル。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記線材は、造影剤を含んでいることを特徴とするカテーテル。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記線材と前記メッシュ部とを含む複合構造体が複数設けられ、
    前記複数の複合構造体は、前記筒体の周方向に沿って略等間隔離間した状態で該筒体の壁部内に埋設されていることを特徴とするカテーテル。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    前記メッシュ部は、前記線材の延在方向の位置によって網目間隔が異なるように構成されていることを特徴とするカテーテル。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    第1の網目間隔を有する前記メッシュ部と前記線材とを含む第1複合構造体と、
    前記第1の網目間隔よりも狭い第2の網目間隔を有する前記メッシュ部と前記線材とを含む第2複合構造体と、を備えることを特徴とするカテーテル。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のカテーテルにおいて、
    可撓性を有するシャフトをさらに備え、
    前記筒体は、前記シャフトの外側に設けられ、且つ該筒体の径方向外側に向けて拡張可能な拡張構造体を収縮状態で収納するシースを構成することを特徴とするカテーテル。
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