JP5870812B2 - カード用コネクタ、および、電子機器 - Google Patents

Description

本明細書で論じられる実施の形態は、カードが挿入される、カード用コネクタおよび電子機器に関する。

従来、携帯電話、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、プリンタなどの電子機器には、メモリーカードなどのカード用のコネクタが搭載されている。このようなカード用コネクタにおいて、カード挿入時およびカード排出時の両方においてユーザがカードを押圧することで、カードの挿入および排出が行われる。

上記のようなカード用コネクタにおいて、てこの原理により回転動作するイジェクトレバーによりカードを排出するコネクタが知られている。

特開２００２−３５２９１０号公報 実用新案登録第３０５１４４０号公報 特開２０００−１９５６１４号公報

ところで、カード用コネクタでは、ユーザがカードを抜きやすくするために、カード排出時のカード排出量を増やす場合、カードとともにスライドするスライド部材が、カードを収容するハウジングから突出する。

図１５は、第１の参考技術に係るカードロック時およびカード排出時のカード用コネクタ３０１を示す平面図である。
カード用コネクタ３０１は、カード２００が挿入されるハウジング３１０と、カード２００とともにスライドするスライド部材３３０と、スライド部材３３０をハウジング３１０に対してカード排出方向Ｄに付勢するコイルバネ３４０と、ピン３５０と、を備える。

スライド部材３３０は、コイルバネ３４０が巻き付けられるバネ巻き付け用ピン３３１と、ピン５０が係合するハートカム溝３３２とを有する。ハートカム溝３３２およびピン３５０は、スライド部材３３０をハウジング３１０に対してロックする。

カード２００を排出する場合、ユーザは、カード２００を押圧してハートカム溝３３２およびピン３５０によるスライド部材３３０のロックを解除する。これにより、スライド部材３３０がロック位置Ｐ１１から排出位置Ｐ１２にスライドし、カード２００が排出される。カード２００の排出量が３ｍｍである場合、スライド部材３３０のスライド量も３ｍｍである。

図１６は、第２の参考技術に係るカードロック時およびカード排出時のカード用コネクタ４０１を示す平面図である。
カード用コネクタ４０１は、図１５に示すカード用コネクタ３０１と同様に、ハウジング４１０と、スライド部材４３０と、コイルバネ４４０と、ピン４５０と、を備える。スライド部材４３０は、図１５に示すスライド部材３３０と同様に、バネ巻き付け用ピン４３１およびハートカム溝４３２を有し、ロック位置Ｐ２１と排出位置Ｐ２２とに亘ってスライドする。

第２の参考技術に係るカード用コネクタ４０１では、カード排出量およびスライド部材４３０のスライド量が５ｍｍである。
このように、カード２００の排出量を第１の参考技術の３ｍｍから第２の参考技術の５ｍｍに変更する場合、第２の参考技術のハートカム溝４３２が第１の参考技術のハートカム溝３３２よりも２ｍｍ長くなる。そのため、図１７に示すように、第２の参考技術のスライド部材４３０の長さは、第１の参考技術のスライド部材３３０の長さよりも２ｍｍ長くなる。

また、カード２００の排出量を３ｍｍから５ｍｍに増やすためには、第２の参考技術のスライド部材４３０のスライド量（５ｍｍ）が第１の参考技術のスライド部材３３０のスライド量（３ｍｍ）よりも２ｍｍ長くなる。

したがって、図１８に示すように、第２の参考技術のカード用コネクタ４０１では、第１の参考技術のカード用コネクタ３０１よりも、スライド部材４３０が４ｍｍ突出することになる。

このようにスライド部材４３０がハウジング４１０から突出すると接触のおそれがあるため、スライド部材４３０がハウジング４１０から突出しない範囲でカード２００の排出量を増やすことが望ましい。

１つの側面では、実施の形態に係るカード用コネクタおよび電子機器は、カードの排出量を増やすことを目的とする。

実施の形態に係るカード用コネクタは、ハウジングと、スライド部材と、回転部材と、ロック機構と、第１の付勢部材と、第２の付勢部材と、を備える。上記ハウジングには、カードが挿入される。上記スライド部材は、上記ハウジングに対してロックされる第１の位置と、この第１の位置よりも上記ハウジングの内部側に位置し、このハウジングに対するロックが解除される第２の位置と、上記第１の位置よりも上記ハウジングの外部側に位置し、上記カードを抜き差しされる第３の位置と、に亘って上記カードとともにスライドする。上記回転部材は、上記スライド部材により回転可能に支持され、上記カードをカード排出方向に押圧する。上記ロック機構は、上記スライド部材を上記第１の位置において上記ハウジングに対してロックし、上記スライド部材が上記第１の位置から上記第２の位置にスライドすることで上記スライド部材のロックが解除される。上記第１の付勢部材は、上記スライド部材を上記カード排出方向に付勢する。上記第２の付勢部材は、上記回転部材を一方の回転方向である上記カード排出方向に付勢する。

実施の形態に係る電子機器は、ハウジングと、スライド部材と、回転部材と、ロック機構と、第１の付勢部材と、第２の付勢部材と、を備える。上記ハウジングには、カードが挿入される。上記スライド部材は、上記ハウジングに対してロックされる第１の位置と、この第１の位置よりも上記ハウジングの内部側に位置し、このハウジングに対するロックが解除される第２の位置と、上記第１の位置よりも上記ハウジングの外部側に位置し、上記カードを抜き差しされる第３の位置と、に亘って上記カードとともにスライドする。上記回転部材は、上記スライド部材により回転可能に支持され、上記カードをカード排出方向に押圧する。上記ロック機構は、上記スライド部材を上記第１の位置において上記ハウジングに対してロックし、上記スライド部材が上記第１の位置から上記第２の位置にスライドすることで上記スライド部材のロックが解除される。上記第１の付勢部材は、上記スライド部材を上記カード排出方向に付勢する。上記第２の付勢部材は、上記回転部材を一方の回転方向である上記カード排出方向に付勢する。

実施の形態に係るカード用コネクタおよび電子機器によれば、カードの排出量を増やすことができる。

カード用コネクタを備える電子機器を示す平面図である。 カード用コネクタの内部構造を示す平面図である。 スライド部材および回転部材を示す分解斜視図である。 スライド部材の内部構造および回転部材を示す分解斜視図である。 スライド部材および回転部材を示す斜視図である。 スライド部材および回転部材を示す平面図である。 カードロック時のカード用コネクタの内部構造を示す平面図である。 ロック解除時のカード用コネクタの内部構造を示す平面図である。 カード排出途中のカード用コネクタの内部構造を示す平面図である。 カード排出時のカード用コネクタの内部構造を示す平面図である。 カードロック時のカード用コネクタの内部構造を示す斜視図である。 図７のVIII-VIII断面図である。 図８のＢ部拡大図である。 ロック用ストッパを示す平面図である。 図６ＢのＡ部拡大図である。 カード排出時のカード用コネクタの内部構造を示す斜視図である。 図１２のＣ部拡大図である。 変形例に係るカード用コネクタの内部構造を示す平面図 第１の参考技術に係るカードロック時およびカード排出時のカード用コネクタを示す平面図である。 第２の参考技術に係るカードロック時およびカード排出時のカード用コネクタを示す平面図である。 第１の参考技術及び第２の参考技術に係るカード用コネクタのスライド部材を比較するための平面図である。 第１の参考技術及び第２の参考技術に係るカード用コネクタのカード排出時を比較するための平面図である。

以下、実施の形態に係るカード用コネクタ１および電子機器１００について、図面を参照しながら説明する。
図１は、カード用コネクタ１を備える電子機器１００を示す平面図である。
図２は、カード用コネクタ１の内部構造を示す平面図である。
図３Ａは、スライド部材３０および回転部材６０を示す分解斜視図である。図３Ｂは、スライド部材３０の内部構造および回転部材６０を示す分解斜視図である。
図４および図５は、スライド部材３０および回転部材６０を示す斜視図および平面図である。

図１に示す電子機器１００は、カード用コネクタ１を備える。このカード用コネクタ１では、カード２００は、カード用コネクタ１に挿入されてロックされた状態において、図２に示すハウジング１０および図１に示すシェル２０から部分的に突出する。これは、カード２００の挿入時のみならず排出時にもユーザがカード２００を押圧するためである。詳しくは後述するが、このようにユーザがカード２００を押圧することで、カード２００のロックが解除され、カード２００が排出される。

電子機器１００は、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、プリンタなどであるが、カード用コネクタ１を備えるものであればよい。
カード２００は、例えば、Ｍｉｃｒｏ ＳＩＭ(Subscriber Identity Module)カードなどのメモリーカードである。カード２００は、ＩＣカードなどのメモリーカード以外のカードであってもよい。

図２に示すように、カード用コネクタ１は、ハウジング１０と、シェル２０（図１参照）と、スライド部材３０と、第１の付勢部材の一例であるコイルバネ４０と、ピン５０と、回転部材６０と、第２の付勢部材の一例であるトーションバネ７０と、を備える。

ハウジング１０には、カード２００が挿入される。ハウジング１０は、カード用コネクタ１のうち、カード２００の挿入口側を正面とした場合の底面部分および左右側面部分に位置する。ハウジング１０は、必要に応じてカード用コネクタ１の背面部分にも位置する。

ハウジング１０には、ロック用ストッパ１１が形成されている。詳しくは後述するが、このロック用ストッパ１１は、図２に示すカードロック時の回転部材６０に当接し、この回転部材６０のカード排出方向Ｄへの回転を規制する。なお、ロック用ストッパ１１は、シェル２０などの、ハウジング１０と同様に移動不能な部材に配置されていてもよい。

シェル２０は、ハウジング１０とともにシェル２０を収容する。シェル２０は、カード用コネクタ１の少なくとも上面部分に位置する。
スライド部材３０は、図３Ａ〜図５に示すように、バネ巻き付け用ピン３１と、ハートカム溝３２と、バネ収容部３３と、排出規制用ストッパ３４と、を有する。スライド部材３０は、カード２００の幅方向の一端側（図２では右側）においてカード２００に当接し、カード２００とともにスライドする。

バネ巻き付け用ピン３１には、スライド部材３０とハウジング１０との間に位置するコイルバネ４０が巻き付けられる。
コイルバネ４０は、スライド部材３０をカード排出方向Ｄに付勢する圧縮コイルバネである。

ハートカム溝３２には、ハウジング１０に固定されたピン５０が係合する。ハートカム溝３２およびピン５０は、スライド部材３０をハウジング１０に対してロックするロック機構の一例である。なお、ピン５０がシェル２０に固定されていても、シェル２０とハウジング１０とが互いに固定されているため、スライド部材３０をハウジング１０に対してロックすることができる。

バネ収容部３３は、トーションバネ７０をバネ収容部６１とともに収容する孔または凹部である。バネ収容部３３は、トーションバネ７０のコイル部分の下部と一方のアーム部分とを収容する。
詳しくは後述するが、排出規制用ストッパ３４は、カード２００の排出時に回転部材６０に当接し、この回転部材６０のカード排出方向Ｄへの回転を規制する。

図３Ｂに示すように、回転部材６０は、バネ収容部６１と、凸部６２とを有する。
バネ収容部６１は、トーションバネ７０をバネ収容部３３とともに収容する凹部または孔である。バネ収容部６１は、トーションバネ７０のコイル部分の上部と、他方（バネ収容部３３が収容する一方とは反対側）のアーム部分とを収容する。

凸部６２は、回転部材６０の回転軸の一例である。凸部６２は、バネ収容部６１のうちトーションバネ７０のコイル部分を収容する部分（凹部）に囲まれることで、バネ収容部６１よりも下方に突出している。凸部６２は、トーションバネ７０のコイル部分に上方から挿入される。凸部６２は、カード２００の幅方向の中央よりもスライド部材３０側に位置する。

回転部材６０は、凸部６２を中心に回転し、カード２００の幅方向の中央で且つカード２００のうちハウジング１０の内部側（カード排出方向Ｄの反対側）の端部においてカード２００を押圧してカード排出方向Ｄに排出する。
トーションバネ７０は、スライド部材３０に対して回転部材６０を図２では時計回りであるカード排出方向Ｄに付勢する。

以下、上述の説明と重複する事項については省略しながら、カード２００の排出動作を中心にカード用コネクタ１の動作を説明する。
図６Ａ〜図６Ｄは、カードロック時からカード排出時までのカード用コネクタ１の内部構造を示す平面図である。

図６Ａおよび図７に示すカードロック時のカード用コネクタ１では、ピン５０がハートカム溝３２に係合することで、スライド部材３０は、ハウジング１０に対してロックされている（第１の位置Ｐ１）。このとき、スライド部材３０は、カード２００に当接している。そのため、カード２００の排出時にカード２００が押圧された場合、カード２００を介してスライド部材３０も押圧される。

また、図８（図７のVIII-VIII断面図）、図９（図８のＢ部拡大図）、および図１０（ロック用ストッパ１１を示す平面図）に示すように、カードロック時のカード用コネクタ１では、回転部材６０は、ロック用ストッパ１１に当接し、カード排出方向への回転が規制されている。そのため、回転部材６０は、カード２００をカード排出方向Ｄに押圧しない。

次に、図６Ｂに示すロック解除時のカード用コネクタ１では、ユーザがカード２００を押圧することで、スライド部材３０は、ハウジング１０の内部側（カード排出方向Ｄと反対側）にスライドする（第２の位置Ｐ２）。

このように、スライド部材３０が第１の位置Ｐ１（図６Ａ）から第２の位置Ｐ２（図６Ｂ）にスライドすることで、ピン５０およびハートカム溝３２によるハウジング１０に対してのスライド部材３０のロックが解除される。

また、回転部材６０は、スライド部材３０が第１の位置Ｐ１から第２の位置Ｐ２にスライドすることで、スライド部材３０とともに第１の位置Ｐ１から第２の位置Ｐ２にスライドし、ロック用ストッパ１１に当接したままカード排出方向Ｄである一方の回転方向（図６Ｂでは時計回り）とは反対の他方の回転方向（図６Ｂでは反時計回り）に回転する。そのため、図１１（図６ＢのＡ部拡大図）に示すように、回転部材６０は、カード２００がハウジング１０の内部側に押圧されても、カード２００をカード排出方向Ｄに押圧しない。

次に、図６Ｃに示すカード排出途中のカード用コネクタ１では、スライド部材３０は、ピン５０およびハートカム溝３２によるロックが解除されているため、コイルバネ４０によりカード排出方向Ｄに付勢され、カード排出方向Ｄにスライドする。

回転部材６０は、トーションバネ７０によりカード排出方向Ｄ（図６Ｃでは時計回り）に付勢され、カード排出方向Ｄに回転する。そして、回転部材６０は、カード２００をカード排出方向Ｄに押圧する。このとき、回転部材６０は、カード２００の幅方向の中央で且つカード２００のうちハウジング１０の内部側の端部においてカード２００を押圧して排出する。

このように、回転部材６０がカード２００に当接するため、スライド部材３０は、カード排出時には直接的にカード２００に当接しない。しかし、スライド部材３０がカード排出方向Ｄにスライドすることで、スライド部材３０により支持されている回転部材６０もカード排出方向Ｄにスライドするため、スライド部材３０のスライドによってもカード２００が排出される。

次に、図６Ｄ及び図１２に示すカード排出時のカード用コネクタ１では、スライド部材３０は、カード２００を抜き差しされる位置までスライドする（第３の位置Ｐ３）。この第３の位置Ｐ３では、スライド部材３０は、ハウジング１０やシェル２０から突出しないように、例えば、ハウジング１０に形成された図示しないストッパにより停止するか、或いは、コイルバネ４０が自由長に達することで停止する。

また、図１３（図１２のＣ部拡大図）に示すように、回転部材６０は、スライド部材３０の排出規制用ストッパ３４に当接することで、カード排出方向Ｄ（図１３では時計回り）への回転が規制される。

なお、カード２００がカード用コネクタ１に挿入される際には、図６Ｄ等に示すカード排出時の状態からカード２００を介してスライド部材３０が押圧される。そして、スライド部材３０がカード２００を抜き差しされる位置（第３の位置Ｐ３）から、ハウジング１０に対してロックされる位置（第２の位置Ｐ２）にスライドすることで、カード２００がハウジング１０に挿入され、カード２００がスライド部材３０とともにロックされる。

図１４は、変形例に係るカード用コネクタ２の内部構造を示す平面図である。
図１４に示すカード用コネクタ２は、回転部材８０がカード用コネクタ１の回転部材６０と形状が異なる点以外は、カード用コネクタ１と同様である。そのため、回転部材８０のみについて説明する。

回転部材８０には、カード２００が接触する電子機器１００のコンタクト１０１との干渉を回避する凹部８１が形成されている。この凹部８１は、カード排出方向Ｄに開口する。これにより、回転部材８０の回転量を増やし、ひいては、カード２００の排出量を増やすことができる。

以上説明した本実施の形態では、カード２００とともにスライドするスライド部材３０と、このスライド部材３０により回転可能に支持され、カード２００をカード排出方向Ｄに押圧する回転部材とによって、カード２００が排出される。そのため、スライド部材３０をカード排出方向Ｄに長くしたりカード排出方向Ｄへのスライド量を増やしたりする場合のようにスライド部材３０がハウジング１０から突出するのを防ぐことができるとともに、カード２００の排出量を増やすことができる。

また、本実施の形態では、ロック用ストッパ１１は、スライド部材３０が第１の位置Ｐ１（ロック時）に位置するときに回転部材６０に当接し、この回転部材６０のカード排出方向Ｄへの回転を規制する。そのため、カードロック時において回転部材６０のカード排出動作を確実に規制することができる。

また、本実施の形態では、ロック用ストッパ１１は、例えばハウジング１０に対して、移動不能に設けられ、回転部材６０の凸部６２（回転軸の一例）を挟んで、回転部材６０のカード２００を押圧する一端側とは反対側の回転部材６０の他端側に当接する。そして、スライド部材３０は、カード２００の排出時にカード２００を介して押圧されることで、第１の位置Ｐ１から第２の位置Ｐ２にスライドする。更には、回転部材６０は、スライド部材３０が第１の位置Ｐ１（ロック時）から第２の位置Ｐ２（ロック解除時）にスライドすることで、スライド部材３０とともに第１の位置Ｐ１から第２の位置Ｐ２にスライドし、ロック用ストッパ１１に当接したままカード排出方向Ｄである一方の回転方向（図では時計回り）とは反対の他方の回転方向（図では反時計回り）に回転する。そのため、排出時にカード２００が押圧されてロック解除が行われる時においても、カードロック時と同様に回転部材６０のカード排出動作を確実に規制することができる。

また、本実施の形態では、スライド部材３０には、このスライド部材３０が第３の位置Ｐ３（カード排出時）に位置するときに回転部材６０に当接し、この回転部材６０のカード排出方向Ｄへの回転を規制する排出規制用ストッパ３４が設けられている。そのため、カード排出時において、回転部材６０のカード排出動作を確実に規制することができる。

また、本実施の形態では、スライド部材３０は、カード２００の幅方向の一端側においてカード２００に当接し、回転部材６０は、カード２００の幅方向の上記一端側に位置する凸部６２（回転軸の一例）を中心に回転し、カード２００の幅方向の中央で且つカード２００のうちハウジング１０の内部側の端部においてカード２００を押圧して排出する。そのため、回転部材６０によって、カード２００を確実に押圧することができ、したがって、カード２００を確実に排出することができる。

また、図１４に示す変形例に係るカード用コネクタ２のように、回転部材８０に、カード２００が接触するコンタクト１０１との干渉を回避する凹部８１が形成されている場合には、回転部材８０の回転量を増やし、ひいては、カード２００の排出量を増やすことができる。

１ カード用コネクタ
２ カード用コネクタ
１０ ハウジング
１１ ロック用ストッパ
２０ シェル
３０ スライド部材
３１ バネ巻き付け用ピン
３２ ハートカム溝
３３ バネ収容部
３４ 排出規制用ストッパ
４０ コイルバネ
５０ ピン
６０ 回転部材
６１ バネ収容部
６２ 凸部
７０ トーションバネ
８０ 回転部材
１００ 電子機器
１０１ コンタクト
２００ カード

Claims (7)

1. カードが挿入されるハウジングと、
   前記ハウジングに対してロックされる第１の位置と、該第１の位置よりも前記ハウジングの内部側に位置し、該ハウジングに対するロックが解除される第２の位置と、前記第１の位置よりも前記ハウジングの外部側に位置し、前記カードを抜き差しされる第３の位置と、に亘って前記カードとともにスライドするスライド部材と、
   前記スライド部材により回転可能に支持され、前記カードをカード排出方向に押圧する回転部材と、
   前記スライド部材を前記第１の位置において前記ハウジングに対してロックし、前記スライド部材が前記第１の位置から前記第２の位置にスライドすることで前記スライド部材のロックが解除されるロック機構と、
   前記スライド部材を前記カード排出方向に付勢する第１の付勢部材と、
   前記回転部材を一方の回転方向である前記カード排出方向に付勢する第２の付勢部材と、
   前記スライド部材が前記第１の位置に位置するときに前記回転部材の前記カード排出方向への回転を規制し、前記第１の付勢部材によって付勢された前記スライド部材が前記第２の位置から前記カード排出方向にスライドすることによって、前記回転部材の前記カード排出方向への回転を可能にするロック用ストッパと、
   を備えることを特徴とするカード用コネクタ。
2. 前記ロック用ストッパは、前記スライド部材が前記第１の位置に位置するときに前記回転部材に当接し、該回転部材の前記カード排出方向への回転を規制することを特徴とする請求項１記載のカード用コネクタ。
3. 前記ロック用ストッパは、移動不能に設けられ、前記回転部材の回転軸を挟んで、前記回転部材の前記カードを押圧する一端側とは反対側の前記回転部材の他端側に当接し、
   前記スライド部材は、前記カードの排出時に該カードを介して押圧されることで、前記第１の位置から前記第２の位置にスライドし、
   前記回転部材は、前記スライド部材が前記第１の位置から前記第２の位置にスライドすることで、前記スライド部材とともに前記第１の位置から前記第２の位置にスライドし、前記ロック用ストッパに当接したまま前記カード排出方向である前記一方の回転方向とは反対の他方の回転方向に回転する、
   ことを特徴とする請求項２記載のカード用コネクタ。
4. 前記スライド部材には、該スライド部材が前記第３の位置に位置するときに前記回転部材に当接し、該回転部材の前記カード排出方向への回転を規制する排出規制用ストッパが設けられていることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項記載のカード用コネクタ。
5. 前記スライド部材は、前記カードの幅方向の一端側において該カードに当接し、
   前記回転部材は、前記カードの前記幅方向の前記一端側に位置する回転軸を中心に回転し、前記カードの幅方向の中央で且つ前記カードのうち前記ハウジングの内部側の端部において前記カードを押圧して排出する、
   ことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項記載のカード用コネクタ。
6. 前記回転部材には、前記カードが接触するコンタクトとの干渉を回避する凹部が形成されていることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか１項記載のカード用コネクタ。
7. カードが挿入されるハウジングと、
   前記ハウジングに対してロックされる第１の位置と、該第１の位置よりも前記ハウジングの内部側に位置し、該ハウジングに対するロックが解除される第２の位置と、前記第１の位置よりも前記ハウジングの外部側に位置し、前記カードを抜き差しされる第３の位置と、に亘って前記カードとともにスライドするスライド部材と、
   前記スライド部材により回転可能に支持され、前記カードをカード排出方向に押圧する回転部材と、
   前記スライド部材を前記第１の位置において前記ハウジングに対してロックし、前記スライド部材が前記第１の位置から前記第２の位置にスライドすることで前記スライド部材のロックが解除されるロック機構と、
   前記スライド部材を前記カード排出方向に付勢する第１の付勢部材と、
   前記回転部材を一方の回転方向である前記カード排出方向に付勢する第２の付勢部材と、
   前記スライド部材が前記第１の位置に位置するときに前記回転部材の前記カード排出方向への回転を規制し、前記第１の付勢部材によって付勢された前記スライド部材が前記第２の位置から前記カード排出方向にスライドすることによって、前記回転部材の前記カード排出方向への回転を可能にするロック用ストッパと、
   を備えることを特徴とする電子機器。

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