JP5869896B2 - 運転支援装置 - Google Patents

運転支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5869896B2
JP5869896B2 JP2012015223A JP2012015223A JP5869896B2 JP 5869896 B2 JP5869896 B2 JP 5869896B2 JP 2012015223 A JP2012015223 A JP 2012015223A JP 2012015223 A JP2012015223 A JP 2012015223A JP 5869896 B2 JP5869896 B2 JP 5869896B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
accelerator pedal
learning
vehicle
depression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012015223A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013155632A (ja
Inventor
隆生 山賀
隆生 山賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012015223A priority Critical patent/JP5869896B2/ja
Publication of JP2013155632A publication Critical patent/JP2013155632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5869896B2 publication Critical patent/JP5869896B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は運転支援に関し、より具体的にはアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる急発進などの車速上昇を抑制するようにした運転支援装置に関する。
近時、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる急発進などの車速上昇を抑制するようにした運転支援装置が提案されており、その例として特許文献1記載の技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術にあっては、アクセルペダルの踏み込み量が所定値以上の場合は所定の抑制特性に従ってスロットル開度を一定に保持する出力制限(車速上昇抑制)を行うと共に、走行路の勾配によって所定の抑制特性を相違させるように構成している。
特開2008−95635号公報
上記した特許文献1記載の技術のように出力制限(車速上昇抑制)を行うことで、万一運転者によるペダルの踏み間違いがあったとしても、それによる急発進などの車速上昇を抑制することが可能となるが、アクセルペダルの操作は運転者によって相違する。従って、検出されたアクセルペダルの踏み込み量によって一律に出力制限を行うと、運転者それぞれの運転フィーリングに必ずしも合致せず、不満を与えることがあった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、車両の急発進時に車速抑制力を生じさせることでペダルの踏み間違いによる急発進などの車速上昇を抑制すると共に、アクセルペダルの操作を学習して運転者それぞれの運転フィーリングに可能な限り合致させるようにした運転支援装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1にあっては、アクセルペダルの踏み込み量に応じて所定の特性に基づいて車両に搭載される原動機の回転駆動力の制御値を算出する一方、前記車両の発進時に前記アクセルペダルの踏み込み量が所定値以上のとき、前記原動機の回転駆動力が減少するように前記制御値を算出するかあるいは強制的なブレーキ操作を行うことで前記車両に車速抑制力を生じさせてペダル踏み間違いによる車速上昇を抑制する車速抑制手段を備えた運転支援装置において、前記車両の発進時に前記アクセルペダルの踏み込み速度が上昇した後、下降して所定範囲内に入ってから所定時間が経過したときに学習条件が成立したと判断し、該学習条件が成立したと判断する度に前記アクセルペダルの踏み込み量を順次記憶して記憶値として格納する踏み込み量記憶値格納手段と、前記順次格納された記憶値に基づいて前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出し、前記算出された学習値を前記所定値とする学習値算出手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る運転支援装置にあっては、前記学習値算出手段は、前記学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の平均値を算出することで前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出する如く構成した。
請求項3に係る運転支援装置にあっては、前記学習値算出手段は、所定の基準値と重み係数を用いて前記学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の加重平均値を算出することで前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出する如く構成した。
請求項4に係る運転支援装置にあっては、前記学習値算出手段は、前記重み係数を前記順次格納される記憶値の数に応じて可変に設定する如く構成した。
請求項5に係る運転支援装置にあっては、前記学習値算出手段は、前記車両が前進するときと後進するときとで、前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を別々に算出する如く構成した。
請求項6に係る運転支援装置にあっては、前記踏み込み量記憶値格納手段は、前記アクセルペダルの踏み込み量と前記アクセルペダルの踏み込み速度と前記アクセルペダルの踏み込み加速度と車速とのうちの少なくともいずれかに基づいて前記所定範囲を変更する如く構成した。
請求項1に係る運転支援装置にあっては、アクセルペダルの踏み込み量に応じて所定の特性に基づいて車両に搭載される原動機の回転駆動力の制御値を算出する一方、車両の発進時にアクセルペダルの踏み込み量が所定値以上のとき、原動機の回転駆動力が減少するように制御値を算出するかあるいは強制的なブレーキ操作を行うことで車両に車速抑制力を生じさせてペダル踏み間違いによる車速上昇を抑制する車速抑制手段を備えた運転支援装置において、車両の発進時にアクセルペダルの踏み込み速度が上昇した後、下降して所定範囲内に入ってから所定時間が経過したときに学習条件が成立したと判断し、学習条件が成立したと判断する度に前記アクセルペダルの踏み込み量を順次記憶して記憶値として格納し、それら順次格納された記憶値に基づいてアクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出し、算出された学習値を所定値とする如く構成したので、車両の発進時にアクセルペダルの踏み込み量と比較されるべき所定値を適正に求めることができ、よってアクセルペダルの踏み込み量がその所定値以上となるときを車両の急発進時と適正に判定して車速抑制力を生じさせることが可能となり、万一運転者によるペダルの踏み間違いがあったとしても、それによる急発進などの車速上昇を効果的に抑制できると共に、学習条件が成立したと判断する度にアクセルペダルの踏み込み量を順次記憶して記憶値として格納してアクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出して所定値とすることで、運転者それぞれの個性に応じたアクセル操作特性を得ることができ、運転者それぞれの運転フィーリングに可能な限り合致させることができる。
請求項2に係る運転支援装置にあっては、学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の平均値を算出することでアクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出する如く構成したので、上記した効果に加え、信頼性の高い学習値を算出でき、運転者それぞれの個性に一層良く応じたアクセル操作特性を得ることができる。
請求項3に係る運転支援装置にあっては、所定の基準値と重み係数を用いて学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の加重平均値を算出することでアクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出する如く構成したので、上記した効果に加え、重み係数による加重平均を用いることで、操作量のばらつきによる影響を抑えつつ、一層信頼性の高い学習値を算出することができ、運転者それぞれの個性に応じたアクセル操作特性を得ることができる。
請求項4に係る運転支援装置にあっては、重み係数を前記順次格納される記憶値の数に応じて可変に設定する如く構成したので、上記した効果に加え、重み係数を適宜設定することで、一層信頼性の高い学習値を算出することができ、運転者それぞれの個性に応じたアクセル操作特性を得ることができる。
請求項5に係る運転支援装置にあっては、車両が前進するときと後進するときとで、アクセルペダルの踏み込み量の学習値を別々に算出する如く構成したので、上記した効果に加え、運転者それぞれの運転フィーリングに一層良く合致させることができる。
請求項6に係る運転支援装置にあっては、アクセルペダルの踏み込み量と前記アクセルペダルの踏み込み速度とアクセルペダルの踏み込み加速度と車速とのうちの少なくともいずれかに基づいて所定範囲を変更する如く構成したので、例えば所定範囲を拡大することで格納される記憶値の個数を増やすことができ、一層信頼性の高い学習値を算出することができる。
この発明の実施例に係る運転支援装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 図2の処理が前提とする車速抑制制御(スロットル開度制御)を説明する説明図である。 図2の学習タイミングなどを説明するタイム・チャートである。 図2フロー・チャートの学習値の更新のときの加重平均の算出で用いられる重み係数の特性を示す説明図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る運転支援装置を実施するための形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る運転支援装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は車両を示し、その前部にはエンジン(原動機。図1で「ENG」と示す)12が搭載される。エンジン12はガソリンを燃料とする4気筒の内燃機関からなる。エンジン12の吸気系に配置されたスロットルバルブ14は車両運転席床面に配置されるアクセルペダル16との機械的な接続が絶たれ、電動モータなどのアクチュエータを備えるDBW(Drive By Wire)機構20に接続され、DBW機構20で開閉される。
スロットルバルブ14で調量された吸気はインテークマニホルド(図示せず)を通って流れ、各気筒の吸気ポート付近でインジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と混合して混合気を形成し、吸気バルブが開弁されたとき、当該気筒の燃焼室に流入する。燃焼室において混合気は点火されて燃焼し、ピストン(図示せず)を駆動してクランクシャフト(図示せず)を回転させた後、排気となってエンジン12の外部に放出される。
エンジン12の出力(回転駆動力)はクランクシャフトからトルクコンバータ(図示せず)を介して自動変速機(図1で「T/M」と示す)22に入力される。自動変速機22は前進5速、後進1速の有段式変速機からなり、P,R,N,D,Lの5種のレンジを備える。エンジン12の出力は自動変速機22で適宜変速されて左右の前輪24に伝えられ、左右の前輪24を駆動しつつ、左右の後輪26を従動させて車両10を走行させる。
車両10の運転席床面に配置されたブレーキペダル30は、マスタバック32、マスタシリンダ34およびブレーキ油圧機構36を介して左右の前輪24と後輪26のそれぞれに装着されたブレーキ(ディスクブレーキ)40に接続される。ブレーキ油圧機構36は、リザーバに接続される油路に介挿された電磁ソレノイドバルブ群、油圧ポンプ、および油圧ポンプを駆動する電動モータ(全て図示せず)などを備える。
運転者がブレーキペダル30を操作すると、その踏み込み力はマスタバック32で増力され、マスタシリンダ34は増力された踏み込み力で制動圧を発生し、ブレーキ油圧機構36を介して前輪24と後輪26のそれぞれに装着されたブレーキ40を動作させ、車両10を減速させる(制動する)。
エンジン12のカム軸(図示せず)付近などの適宜位置にはクランク角センサ42が設けられ、ピストンの所定クランク角度位置ごとにエンジン回転数NEを示す信号を出力すると共に、吸気系においてスロットルバルブ14の下流の適宜位置には絶対圧センサ44が設けられ、吸気管内絶対圧(エンジン負荷)PBAに比例した信号を出力する。
DBW機構20のアクチュエータにはスロットル開度センサ46が設けられ、アクチュエータの回転量を通じてスロットルバルブ14の開度THに比例した信号を出力する。また車両運転席においてアクセルペダル16の付近にはアクセル開度センサ50が設けられて運転者のアクセルペダル16の踏み込み量(アクセル開度)APに比例する信号を出力する。
またブレーキペダル30の付近にはブレーキスイッチ52が設けられて運転者のブレーキペダル30の踏み込み(操作)に応じてオン信号を出力すると共に、シフトレバー54の付近にはポジションセンサ56が設けられ、P,R,N,D,Lのうちの運転者によって選択されたレンジを示す出力を生じる。また前輪24と後輪26からなる4個の車輪の付近にはそれぞれ車輪速センサ60が設けられ、車輪の回転速度を示す車輪速、即ち、車速Vに比例するパルス信号を出力する。
上記したクランク角センサ42などの出力は、ECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)62に送られる。ECU62はCPU,ROM,RAM,I/O回路、不揮発性メモリなどからなるマイクロコンピュータを備え、それらセンサ出力に基づいて目標スロットル開度を決定してDBW機構20に出力すべきスロットル開度制御値(回転駆動力の制御値)を算出すると共に、燃料噴射量や点火時期などの制御値を算出してそれらの動作を制御する。
また、ECU62は運転支援装置としても動作し、後述するように車両10の発進時にはDBW機構20に出力すべきスロットル開度の制御値が減少するように算出するか、あるいはブレーキ油圧機構36を運転者によるブレーキペダル30の操作とは別に強制的に作動させて車両10の走行を減速することでアクセルペダル16とブレーキペダル30の踏み間違いによる車速の上昇(より具体的には急発進)を抑制する。
ECU62は車両10の運転席に配置されたオーディオスピーカとインディケータからなる警報機器64に接続される。警報機器64はECU62によって作動させられるとき、音声と視覚によって運転者に報知(警報)する。
図2は、図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムはイグニションスイッチ(図1で図示省略)がオンされて起動し、ECU62において所定時間、例えば100msecごとに実行される。
以下説明すると、S10においてブレーキSWオフ、換言すればブレーキ操作がなされていないか否か判断する。ここでブレーキはブレーキ40のみならず、パーキングブレーキ(図1で図示省略)も含む。即ち、S10においてはパーキングブレーキの操作の有無も検出し、いずれかが操作されているときはブレーキ操作がなされていると判断する。これは後述する学習値の算出精度を向上させるためである。
S10において否定されてブレーキ操作がなされていると判断されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS12に進み、車輪速センサ60の出力から検出される車速(車両10の走行速度)Vが基準値(例えば5km/hあるいは10km/h)未満であるか否か判断する。
S12でも肯定されるときは、車両10が運転者によってブレーキ操作されずに停止されている車両10の発進時にあると判断してS14に進み、運転者によって選択された自動変速機22のレンジがDあるいはLの前進走行レンジにあるか否か判断し、肯定されるときはS16に進み、学習タイミングか否か判断する。
ここで図3を参照して車両発進時の車速抑制制御について説明する。
図示の如く、車両発進時の車速抑制制御にあっては、アクセルペダルの踏み込み量が所定値以上のとき、車両10が急発進したと判断し、エンジン12の回転駆動力が減少するように目標スロットル開度を算出し、それからスロットル開度制御値を算出し、DBW機構20に出力するスロットル開度制御を行うか(あるいはブレーキ油圧機構36を作動させて強制的なブレーキ操作を行う)ことで車両10に車速抑制力を生じさせ、万一運転者によるペダル踏み間違いがあったとしても、それによる急加速などの車速上昇を抑制する。図3においては車速抑制力をスロットル開度で示す。
尚、車両が急発進したと判断されない場合、アクセル開度センサ50から検出されるアクセル開度(アクセルペダル16の踏み込み量)APに応じて所定の特性に基づいて目標スロットル開度を算出し、それから車両10に搭載されるスロットル開度制御値(エンジン12の回転駆動力の制御値)を算出し、DBW機構20に出力する通常のスロットル開度制御を行う。同図に示す如く、車速抑制力による車両の抑制制御が解除されると、所定の特性においてスロットル開度はアクセル開度の増加に比例して増加するように設定される。
上記を前提として説明を続けると、図4は図2の学習タイミングなどを説明するタイム・チャートである。
学習タイミングは、車両10の発進時に、運転者によるアクセルペダルの踏み込み速度(アクセル開度APの微分値)ΔAPが上下して所定範囲に推移する学習条件が成立する時点を意味する。
より具体的には、学習タイミングは、アクセルペダル16の踏み込み速度ΔAPが最大微分値まで上昇した後、零付近まで下降して図示のような所定範囲に推移するようになってから所定時間が経過したときの学習条件が成立する時点を意味する。
尚、この所定範囲は、アクセルペダル16の踏み込み量(アクセル開度)APとアクセルペダル16の踏み込み速度とアクセルペダル16の踏み込み加速度と車速Vとのうちの少なくともいずれかに基づいて変更することとする。
S16においてはそのような学習タイミングにあるか否か判断し、肯定されるときはそのときのアクセル開度(アクセルペダル16の踏み込み量)APを記憶すると共に、アクセルペダル16の踏み込み速度ΔAPが最大微分値まで上昇した後、零付近まで下降して図示のような所定範囲に推移するようになってから所定時間が経過する前のアクセル開度APのうち、アクセルペダル踏み込み速度が一定になったときの値のいずれか(例えば図4に「AP1」と示す値)を記憶し、AP1を記憶値1としてRAMに格納する。
次いでS18に進み、それを用いてアクセル開度(アクセルペダル16の踏み込み量)APの学習値を算出し、算出された学習値を前記した所定値(車両急発進判断用のアクセルペダルの踏み込み量)とする。
図2フロー・チャートの処理においてはS16で肯定される度にS18に進んでそのときのアクセルペダルの踏み込み量を順次記憶し、S18に進んで記憶値を記憶値1,2,3,・・・などと順次に格納すると共に、アクセル開度APの学習値を算出して所定値とする。
アクセル開度APの学習値は下記のように記憶値の平均値、より具体的には所定の基準値と重み係数を用いて学習条件が成立する度に順次格納される記憶値の加重平均値を算出することで算出する。
学習値=重み係数×{(記憶値1+記憶値2+・・・記憶値n)/n}
+(1−重み係数)×基本値
上記で基本値は実験により求められる固定値である。
図5は重み係数の特性を示す説明図である。図示の如く、重み係数は順次格納される記憶値の数、換言すれば学習回数に応じて可変に設定される。より具体的には、重み係数は、学習回数が増加するに従って増加するように設定される。このように重み係数による加重平均を用いることで操作量のばらつきによる影響を抑えつつ、運転者それぞれの個性に応じたアクセル操作特性を得ることができる。
また、重み係数は、例えば0から始まる(例1)、あるいは0.5から始まる(例2)ように設定される。例1に示す場合、例2に示す場合に比して最新の記憶値が学習に反映されるのが遅くなるが、その分だけ記憶値の数が少ない場合の信頼性を向上させることが可能となる。
また、基本値を使用することで、例えば記憶値が僅かしか記憶されていず、さらにそれが誤検知されたものであるような場合には学習値が大幅にずれてしまうことが考えられるが、基本値を使用することでそのような不都合を回避することができる。
図2フロー・チャートの説明に戻ると、S16で否定されるときはS20に進み、前回の学習値を用いて車両が前進するときの図3に示すスロットル開度制御値(あるいはそれと等価な強制ブレーキの作動量)を算出する。
アクセルペダル16の踏み込み量(アクセル開度)APに応じて所定の特性に基づいて車両10に搭載されるエンジン12の回転駆動力の制御値(スロットル開度制御値)を算出する一方、車両10の急発進時にはエンジン12の回転駆動力が減少するようにスロットル開度制御値を算出するか、あるいはそれと等価な強制ブレーキの作動量を算出する。尚、S20で前回の学習値がない場合は適宜設定される代替値を用いる。
また、S14で否定されて運転者によって選択された自動変速機22のレンジが前進走行レンジではないと判断されるときはS22に進み、後進走行用レンジRであるか否か判断する。
S22で否定されてPあるいはNレンジであると判断されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS24に進み、学習タイミングか否か判断し、肯定されるときは後進側について前進側と同様にそのときのアクセル開度APを記憶し、記憶値としてRAMに格納すると共に、S26に進み、それを用いてアクセル開度APの学習値を算出して車両急発進判断用の所定値とする。尚、P,Nレンジにあるときに学習値を算出しないのは算出精度の向上のためである。
一方、S24で否定されるときはS28に進み、前回の学習値を用いて車両が後進するときの図3に示すスロットル開度制御値(あるいはそれと等価な強制ブレーキの作動量)を算出する。尚、S28でも前回の学習値がない場合は適宜設定される代替値を用いることはいうまでもない。
次いでS30に進み、イグニションスイッチがオフされるか否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS32に進み、格納された記憶値と学習値を全て消去する。イグニションスイッチのオフはトリップの終了を意味することが多く、その場合には運転者が交代することも考えられるからである。
上記した如く、この実施例にあっては、アクセルペダル16の踏み込み量(アクセル開度)APに応じて所定の特性に基づいて車両10に搭載されるエンジン(原動機)12の回転駆動力の制御値(スロットル開度制御値)を算出する一方、前記車両の発進時に前記アクセルペダルの踏み込み量が所定値以上のとき、前記原動機の回転駆動力が減少するように前記制御値を算出するかあるいは強制的なブレーキ操作を行うことで前記車両に車速抑制力を生じさせてペダル踏み間違いによる車速上昇を抑制する車速抑制手段(ECU62)を備えた運転支援装置において、前記車両10の発進時に前記アクセルペダル16の踏み込み速度ΔAPが上昇した後、下降して所定範囲内に入ってから所定時間が経過したときに学習条件が成立したと判断し、該学習条件が成立したと判断する度に前記アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)APを順次記憶して記憶値として格納する踏み込み量記憶値格納手段(ECU62,S10からS16,S22からS24)と、前記順次格納された記憶値に基づいて前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出し、前記算出された学習値を前記所定値とする学習値算出手段(ECU62,S18,S26)とを備える如く構成したので、車両10の発進時にアクセルペダル16の踏み込み量と比較されるべき所定値を適正に求めることができ、よってアクセルペダル16の踏み込み量がその所定値以上となるときを車両10の急発進時と適正に判定して車速抑制力を生じさせることが可能となり、万一運転者によるペダルの踏み間違いがあったとしても、それによる急発進などの車速上昇を効果的に抑制できると共に学習条件が成立したと判断する度にアクセルペダル16の踏み込み量(アクセル開度)APを順次記憶して記憶値として格納してアクセルペダル16の踏み込み量の学習値を算出して所定値とすることで、運転者それぞれの個性に応じたアクセル操作特性を得ることができ、運転者それぞれの運転フィーリングに可能な限り合致させることができる。
また、前記学習値算出手段は、前記学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の平均値を算出することで前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出する(ECU62,S18,S26)如く構成したので、上記した効果に加え、信頼性の高い学習値を算出でき、運転者それぞれの個性に一層良く応じたアクセル操作特性を得ることができる。
また、前記学習値算出手段は、所定の基準値と重み係数を用いて前記学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の加重平均値を算出することで前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出する(ECU62,S18,S26)如く構成したので、上記した効果に加え、重み係数による加重平均を用いることで、操作量のばらつきによる影響を抑えつつ、一層信頼性の高い学習値を算出することができ、運転者それぞれの個性に応じたアクセル操作特性を得ることができる。
また、前記学習値算出手段は、前記重み係数を前記順次格納される記憶値の数に応じて可変に設定する(ECU62,S18,S26)如く構成したので、上記した効果に加え、重み係数を適宜設定することで、一層信頼性の高い学習値を算出することができ、運転者それぞれの個性に応じたアクセル操作特性を得ることができる。
また、前記学習値算出手段は、前記車両が前進するときと後進するときとで、前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を別々に算出する(ECU62,S14,S22)如く構成したので、上記した効果に加え、運転者それぞれの運転フィーリングに一層良く合致させることができる。
また、前記踏み込み量記憶値格納手段は、前記アクセルペダルの踏み込み量と前記アクセルペダルの踏み込み速度と前記アクセルペダルの踏み込み加速度と車速とのうちの少なくともいずれかに基づいて前記所定範囲を変更する(ECU62,S16,S24)如く構成したので、例えば所定範囲を拡大することで格納される記憶値の個数を増やすことができ、一層信頼性の高い学習値を算出することができる。
尚、上記において、原動機の例としてエンジン(内燃機関)12を開示したが、それに限られるものではなく、原動機は電動機、エンジンと電動機のハイブリッドであっても良い。
また、上記においての車速抑制力をスロットル開度制御と強制的なブレーキ操作のいずれかで行うようにしたが、双方を行っても良い。
また、運転支援装置の解除スイッチを設け、運転者の操作によって図2に示す処理を実行しないようにしても良い。
また、上記において学習値をそのまま急発進判断用の所定値としたが、それに代え、算出された学習値に適宜な値を加算あるいは乗算した値を所定値としても良い。それにより、通常のアクセルペダルの踏み込み量(学習値)を少しでも超えると急発進と判断されることがないため、運転者に煩瑣感を与えることがない。
10 車両(自車)、12 エンジン(原動機)、14 スロットルバルブ、16 アクセルペダル、20 DBW機構、22 自動変速機、30 ブレーキペダル、36 ブレーキ油圧機構、50 アクセル開度センサ、52 ブレーキスイッチ、56 (シフトレバー)ポジションセンサ、60 車輪速センサ、62 ECU(電子制御ユニット)、64 警報機器

Claims (6)

  1. アクセルペダルの踏み込み量に応じて所定の特性に基づいて車両に搭載される原動機の回転駆動力の制御値を算出する一方、前記車両の発進時に前記アクセルペダルの踏み込み量が所定値以上のとき、前記原動機の回転駆動力が減少するように前記制御値を算出するかあるいは強制的なブレーキ操作を行うことで前記車両に車速抑制力を生じさせてペダル踏み間違いによる車速上昇を抑制する車速抑制手段を備えた運転支援装置において、前記車両の発進時に前記アクセルペダルの踏み込み速度が上昇した後、下降して所定範囲内に入ってから所定時間が経過したときに学習条件が成立したと判断し、該学習条件が成立したと判断する度に前記アクセルペダルの踏み込み量を順次記憶して記憶値として格納する踏み込み量記憶値格納手段と、前記順次格納された記憶値に基づいて前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出し、前記算出された学習値を前記所定値とする学習値算出手段とを備えたことを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記学習値算出手段は、前記学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の平均値を算出することで前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出することを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  3. 前記学習値算出手段は、所定の基準値と重み係数を用いて前記学習条件が成立したと判断する度に順次格納される記憶値の加重平均値を算出することで前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を算出することを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。
  4. 前記学習値算出手段は、前記重み係数を前記順次格納される記憶値の数に応じて可変に設定することを特徴とする請求項3記載の運転支援装置。
  5. 前記学習値算出手段は、前記車両が前進するときと後進するときとで、前記アクセルペダルの踏み込み量の学習値を別々に算出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の運転支援装置。
  6. 前記踏み込み量記憶値格納手段は、前記アクセルペダルの踏み込み量と前記アクセルペダルの踏み込み速度と前記アクセルペダルの踏み込み加速度と車速とのうちの少なくともいずれかに基づいて前記所定範囲を変更することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の運転支援装置。
JP2012015223A 2012-01-27 2012-01-27 運転支援装置 Expired - Fee Related JP5869896B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012015223A JP5869896B2 (ja) 2012-01-27 2012-01-27 運転支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012015223A JP5869896B2 (ja) 2012-01-27 2012-01-27 運転支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013155632A JP2013155632A (ja) 2013-08-15
JP5869896B2 true JP5869896B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=49051091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012015223A Expired - Fee Related JP5869896B2 (ja) 2012-01-27 2012-01-27 運転支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5869896B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101555444B1 (ko) 2014-07-10 2015-10-06 현대모비스 주식회사 차량탑재 상황감지 장치 및 그 방법
KR101601134B1 (ko) * 2014-09-22 2016-03-08 현대자동차주식회사 운전자의 발진 성향을 판단하는 장치 및 방법
JP6459596B2 (ja) * 2015-02-16 2019-01-30 株式会社アドヴィックス 車両の運転支援装置
JP6638699B2 (ja) * 2017-05-30 2020-01-29 トヨタ自動車株式会社 誤操作判定装置
JP6805977B2 (ja) * 2017-06-30 2020-12-23 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP2019156252A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 有限会社ジェイ・ロード アクセルスイッチ回路
JP7103050B2 (ja) * 2018-08-08 2022-07-20 株式会社デンソー 車両制御装置
JP2021030882A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 株式会社カーメイト 車両のペダル踏み間違い対応制御装置
JP7314813B2 (ja) * 2020-01-29 2023-07-26 トヨタ自動車株式会社 車両制御方法、車両用制御装置及びサーバ
JP7469890B2 (ja) 2020-01-29 2024-04-17 株式会社Subaru 制御装置
JP7387529B2 (ja) 2020-05-14 2023-11-28 友幸 上原 走行制御装置
CN115214359B (zh) * 2022-08-08 2023-06-13 中通客车股份有限公司 一种智能网联客车油门防误踩控制方法及系统
WO2024047731A1 (ja) * 2022-08-30 2024-03-07 株式会社Subaru 車両走行制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5539766B2 (ja) * 2010-03-25 2014-07-02 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 誤操作検出装置及び誤操作検出方法
JP2013006510A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Denso Corp 車両のシフト誤操作検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013155632A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5869896B2 (ja) 運転支援装置
JP5505229B2 (ja) エンジン制御装置
JP5652090B2 (ja) 車両制御装置
JP5408855B2 (ja) 車両用制御装置及び制御システム
US20110112740A1 (en) Control device for internal combustion engine and method for controlling internal combustion engine
JP2010038051A (ja) 車載動力発生装置のトルク制御装置
US9261042B2 (en) Vehicle start control device
JP2010052720A (ja) アクセルペダル踏力制御装置
JP5869895B2 (ja) 運転支援装置
KR101860192B1 (ko) 차량용 구동력 제어 장치
JP4329695B2 (ja) 制動装置の制御装置
WO2012057301A1 (ja) 車両制御装置および車両制御方法
JP2021006709A (ja) 鞍乗型車両
JP2009280098A (ja) 車両の走行制御装置
JP6519536B2 (ja) 車両制御装置
JP5245515B2 (ja) 車両の制御装置及び制御方法
JP5098921B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2011099394A (ja) 車両駆動力制御装置
JP2007170316A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6070500B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20140244134A1 (en) Throttle behaviour
JP2019100435A (ja) 車両の制御装置
JP2017067205A (ja) 車両用制御装置
JP2017072072A (ja) 出力制御装置
JP2009264304A (ja) 車両の制御装置及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5869896

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees