JP5869394B2 - 熱媒体配管システム - Google Patents

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Description

本発明は、ビル、工場等の建物の空気調和設備における冷水、温水等の熱媒体を送給するための熱媒体配管システムに関するものである。
周知のように、複数の店舗及び事務所等が入居するオフィスビル等の建造物には、複数の空調機が設けられ、各空調機には、冷凍機や冷温水発生器等の熱源機で冷却又は加熱された冷水及び温水等の熱媒体がポンプにより各空調機のコイル等に送水された後また熱源機へ還ってくる循環を行うことで、各空調機が受け持つ部屋やゾーン(空調対象領域)の熱負荷にコイルでの熱交換に対応する流量で熱媒体が供給されて、冷房や暖房が行われる。
従来、建物の空調設備では、空調機毎に異なる熱負荷を熱媒体との熱交換できちんと対応処理させるため、空調機のコイル毎に備える二方弁で熱媒体流量を制御することが最も一般的であり、熱源機から空調機へ冷温水を搬送する際に、熱源機の圧損とその周りの配管圧損の揚程を受け持つ一次ポンプと、空調機等の熱負荷側圧損と長い配管系圧損とを受け持つ二次ポンプとに熱媒体循環系を分担させて、一次ポンプ、二次ポンプとも機械室に設置して一括して送水し、空調機個々(又は空調機群毎)に設置した二方弁の開度調整によって各コイルでの熱媒体流量を変えることで、熱負荷の変動に対応していた。
この場合、二方弁の絞りに応じて二次ポンプの動力を削減するために、往還差圧を一定にする二次ポンプ変流量(インバータ)制御を採用することが多い。しかし、この往還差圧をある一定の値に保つインバータ制御では、二次ポンプの流量だけ制御していて揚程は一定としているので、熱負荷が小さくなる部分負荷時に、ポンプの回転数を下げられる範囲は小さく、ポンプ動力の削減効果は少ない。
そこで、様々なパラメータを記憶して、推定末端差圧制御を行う二次ポンブ制御によって、部分負荷時に空調機の流量不足を生じない範囲で往還差圧の設定値を小さく変更することで、インバータ制御によるポンプ動力の削減効果を大きくする技術が開示されている(例えば、特許文献1の図1参照)。
図19は、斯かる空調機を備えた従来の熱媒体配管システムの一例を示す。
図19に示す熱媒体配管システムは、冷凍機又はボイラのような熱源機1と、熱源機1の出口側に接続されて冷水又は温水等の熱媒体が送給される往き主管2と、往き主管2から分岐した複数の往き管3と、入口側が各往き管3に接続されて互いに並列配置される空調機4と、各空調機4の出口側に接続される還り管5と、各還り管5が合流するように接続されると共に、熱源機1の入口側に接続される還り主管6と、往き主管2側においては、最も熱源機1側の空調機4よりも熱媒体流れ方向上流側において往き主管2に接続され、還り主管6側においては、最も熱源機1側の空調機4よりも熱媒体流れ方向下流側において還り主管6に接続されたバイパス管7とを備えている。
バイパス管7は、往き主管2に設けた第一往きヘッダ17と還り主管6に設けた還りヘッダ18とを繋いでいる。
還り主管6には、バイパス管7の還り主管6との接続位置に設けた還りヘッダ18よりも熱源機1側において熱源ポンプ(一次ポンプ)8が接続されると共に、往き主管2の第一往きヘッダ17より熱媒体流れ方向側において羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な二次ポンプ9が接続され、二次ポンプ9の吐出側に設けた第二往きヘッダ19が設けられている。
各還り管5には二方弁10が設けられている。
各空調機4によって空調が行われる空調対象領域11には、制御対象領域の空気温度を計測する温度センサ12と、温度センサ12からの計測信号と設定されている設定温度との偏差に基づいて演算した出力にて二方弁10の開度調整を行う温度制御装置(TIC)13とが設置されている。
往き主管2の第二ヘッダ19と還り主管6との間の差圧を測定し、その差圧を出力する差圧計14を備えている。差圧計14の測定値は、圧力指示調節計機能を含む二次ポンプコントローラ16に出力される。
二次ポンプコントローラ16は、先ず、還り主管6に設けた流量計15での負荷流量測定値を入力され、予め設定している演算式によって差圧の設定値を演算決定する。次に、入力されている差圧計14で測定されるヘッダ間の差圧の計測値と、現状の流量計測定値における演算決定差圧設定値との偏差に基づいてPID演算された二次ポンプ9のインバータ周波数に対応する出力信号を出力する。
図19に示す熱媒体配管システムでは、冷却又は加熱されて熱源機1から送出された熱媒体は、熱源ポンプ8により往き主管2へ送給され、一部の熱媒体はバイパス管7を通って還り主管6へ流入する。
また、残りの熱媒体は、二次ポンプ9によりさらに往き主管2へ送給され、往き管3から空調機4へ導入されて冷熱又は温熱を消費し、還り管5を通って還り主管6へ流入し、バイパス管7からの熱媒体と共に熱源機1へ戻る。この際、空調機4を通る熱媒体は、空調機4を経て空調対象領域11に送給される空気により空調対象領域11が所定の空気温度になるよう、温度制御装置13によって二方弁10の流量制御を行う。また、バイパス管7で熱媒体の冷熱又は温熱を消費せず熱源機1に戻すのは、第一往きヘッダ17及び還りヘッダ18の空調機4側である二次側配管系では複数の二方弁10の開閉に伴って熱媒体の流量が大きく変動するが、熱源機1が不具合を起こさないようにするため最低確保すべき熱源機1の熱媒体流量が決まっており、その流量を確保するためである。
図19に示す熱媒体配管システムでは、二方弁10の開度調整による配管抵抗の増加を軽減し、ポンプ動力の低減が要望されている。
しかし、図19に示す熱媒体配管システムでは、空調機4毎の負荷が偏在する場合においても、空調機4の流量不足を発生させないように、往還差圧の設定値は、余裕をもって設定せざるを得ない。そのため、設定値を大きくした分だけ配管系に二方弁10の絞り抵抗が生じ、ポンプ動力が増加するという問題がある。
逆に、往還差圧の設定値を必要以上に小さくしすぎると、空調機4の流量不足が発生してしまうため、ポンプ動力の削減効果をできるだけ発揮させるための往還差圧の設定値の決め方が難しいという問題がある。
そこで、例えば、図20に示すように、二方弁10の絞り抵抗を完全に排除することで、ポンプ動力を大幅に削減できる方式が提案されている(例えば、特許文献2参照)。なお、図20において、図19に示す熱媒体配管システムと同一記号の構成は同一機能を表す。
図20に示す熱媒体配管システムでは、往き主管2と還り主管6との間の往き管3及び還り管5を含む分散系に、複数の空調対象領域11をそれぞれ独立して空調するために、上流側から下流側に向かって羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な空調機ポンプ20と、空調機4と、全開及び全閉が可能な二方弁21とを順に配管22に備えている。
空調機ポンプ20と全閉全開が可能な二方弁21とは、制御装置23によって動きが制御されている。空調機ポンプ20は、制御装置23によって、空調機4が対象とする空調対象領域11の温度センサ12による計測値と設定値との偏差により羽根車の回転数が制御される。全閉全開が可能な二方弁21は、制御装置23によって、空調機ポンプ20の立ち上げ時には閉じ、空調機ポンプ20の回転数が所定の回転数に達した後に全開するように制御されている。なお、全閉全開が可能な二方弁21としては、望ましくは配管22と同径とされ、更に配管22での流路抵抗の小さいボール弁、特に二位置制御式フルボア電動ボール弁が好適である。また、配管22と同径とされる二位置制御式電動バタフライ弁が好適である。
図20に示す熱媒体配管システムでは、二方弁21に加えて空調機ポンプ20を空調機4毎に設置し、空調機4の停止時には二方弁21を全閉、空調機4の運転時に二方弁21を全開とし、空調機ポンプ20で流量調整を行っている。
そして、二次ポンプ9と空調機ポンプ20とで揚程を分担し、各分散系に負荷が少しでもあれば、空調機ポンプ20は運転する。
どの分散系の空調機ポンプ20においても、そのサクションで大気圧より負圧にならないように、二次ポンプ9は、定格流量と定格揚程を最大値とする二次曲線上を流量計15の測定流量に応じて動かし揚程圧力設定値を演算し、往き主管2及び還り主管6の間の差圧(往還差圧)を差圧計14で測定しその流量での設定値になるよう圧力制御装置16で制御している。
二方弁21は、全開時に関係と同じ内径となって圧力損失が無く、自身の分散系の負荷がなくなった場合、閉鎖されて隣の空調機ポンプ20の圧力による逆流を防止する。
特許第3917835号公報 特開2010−112699号公報 特開昭60−226650号公報
図20に示す熱媒体配管システムでは、二次ポンプ9の機器容量に対して空調機ポンプ20の機器容量が小さいと、二次ポンプ9と空調機ポンプ20とで揚程を分担しているので、システム全体としてポンプ効率等を考慮した消費電力が大きくなる場合がある(一般的に、ポンプ機器の効率は、ポンプケーシングや羽根車の仕事に寄与しない部分の容積比率によるポンプ効率や、発生磁界が仕事に影響せず熱に変わる部位の容積比率によるモータ効率等から、ポンプ容量が大きいほど大きい傾向にあるため。)。
この場合、システム全体の消費電力を小さくするためには、二次ポンプ9で制御する往還差圧の設定値をできる限り大きくとり、二次ポンプ9の仕事量の割合を増やせばよい。
しかし、図20に示す熱媒体配管システムでは、空調機ポンプ20に対する背圧が大きくなり空調機流量が制御不能になることを避けるには、空調機廻りの情報が必要となり制御が困難である。
なお、特許文献3には、二次ポンプを介さずに各分散系に分散ポンプを設け、制御対象領域の温度計測値を、温度指示調節計に入力し、温度指示調節計の演算結果を、他の出力制御装置に入力したり、制御信号変換器によって二種の信号に分けたりすることで、分散ポンプと開閉弁それぞれに制御信号を出力し、それに応じて分散ポンプを制御する熱源システムの開示がある。
開閉弁は、全開時に分岐管と同じ内径となりそうなボール弁やバタフライ弁で圧力損失が無く、自身の分散系の負荷がなくなった場合、閉鎖されて隣の分散ポンプ圧による逆流を防止するように構成されている。開閉弁は、特許文献3では二方弁のような流量制御するものではない。
しかし、特許文献3には、熱媒体往き主管と熱媒体還り主管との差圧を測定する技術も、それにより制御される二次ポンプも存在しないため、図20に示す熱媒体配管システムにおける不具合を解消することはできない。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、各分散系に備わる空調機ポンプの回転数と二方弁の開度とを、負荷側の制御対象領域における空気温度の計測信号を演算処理した出力信号を出力調整した二信号として各々の操作器(ポンプインバータと二方弁)へ送ることで、中央側二次ポンプの制御と空調機配管系のローカル制御とを分離する簡単な制御により、熱源からの熱媒体の省エネ搬送を実現することが可能な熱媒体配管システムを提供することにある。
請求項1に係る発明は、羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な空調機ポンプと、制御対象領域へ送る空気と熱交換するための熱媒体を流すコイルを有する空調機と、開度調整可能な二方弁とを順に往き管と還り管に備え、複数の空調対象領域毎にそれぞれ独立して配置される空調機配管系と、前記空調機配管系の前記空調機ポンプの回転数及び前記二方弁の開度の制御を行う前記制御対象領域の温度制御装置と、前記各空調機配管系に温度調整した熱媒体を供給する熱源装置と、前記各空調機配管系の前記各空調機ポンプ入口側往き管と前記熱源装置の出口側とに第一往きヘッダを介して繋がる往き主管と、前記各空調機配管系の前記各二方弁出口側還り管と前記熱源装置の入口側とに還りヘッダを介して繋がる還り主管と、前記還り主管の前記熱源装置の入口側に位置し前記還りヘッダから前記第一往きヘッダまでの圧力損失分の揚程で前記熱媒体を搬送する一次ポンプと、前記各空調機配管系へ前記熱媒体を搬送する前記往き主管の前記第一往きヘッダの下流側に配置される羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な二次ポンプと、前記二次ポンプの吐出側の往き主管途中に繋がる第二往きヘッダと、前記第一往きヘッダと前記還りヘッダとを繋ぐヘッダ間バイパス管と、前記第二往きヘッダと前記還りヘッダとの差圧を測定する差圧計と、前記差圧計の測定値に基づいて前記二次ポンプのインバータを制御する圧力制御装置と、前記還り管の前記還りヘッダ上流側に設置される流量計とを備え、前記制御対象領域の温度制御装置は、前記複数の空調対象領域毎の制御対象領域の空気温度を測定する温度センサと、前記温度センサからの測定値と前記制御対象領域の空気温度設定値との偏差に基づいてPI演算した結果の一次制御出力を出力する温度指示調節計と、前記温度指示調節計からの一次制御出力に基づいて前記空調ポンプのインバータへの制御出力を調整して出力する第一出力調整装置と、前記温度指示調節計からの一次制御出力に基づいて前記二方弁の開度制御出力を調整して出力する第二出力調整装置とを備え、且つ前記第一出力調整装置と前記第二出力調整装置との調整割付に差異を持たせることで、前記一次制御出力の変動に際して、前記二方弁の開度調整より前記空調機ポンプのインバータの周波数調整を先に変化させるようにし、前記圧力制御装置は、前記流量計で測定した負荷流量測定値を入力され、予め与えられた負荷流量と設定差圧との関係式により差圧の設定値を演算し、前記差圧計で測定した差圧測定値と演算した前記差圧の設定値との偏差に基づいて演算した圧力制御出力により、前記二次ポンプのインバータを制御することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の熱媒体配管システムにおいて、前記二次ポンプは、全ての前記二方弁を全開としたまま、前記各空調機ポンプの中で最も揚程の低い空調機ポンプに対し、当該空調機ポンプのインバータを制御して揚程を0kPaで且つ所定の流量流れるようにした状態にて、全空調機の定格熱負荷を合計した熱量を処理できるだけの定格流量Q0を、前記最も揚程の低い空調機ポンプを備える前記空調機配管系の往き管還り管接続点までの、前記往き主管及び前記還り主管及び当該空調機配管系の圧力損失を賄える定格揚程P0で搬送できる能力を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の熱媒体配管システムにおいて、前記圧力制御装置は、前記二次ポンプの定格流量Q0における定格揚程P0から、定格流量Q0における往還差圧P0を前記負荷流量と設定差圧との関係式の基準点とし、前記差圧の設定値を、前記流量計の計測負荷流量値の二乗に比例して変化させることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、前記各空調機ポンプは、前記二次ポンプの揚程がゼロであっても、前記各空調機の定格流量を確保できるよう、前記第一往きヘッダから前記還りヘッダまでの圧力損失を賄うだけの定格揚程にて定格流量を流せる能力を有していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、前記制御対象領域の温度制御装置は、前記空調機ポンプの回転数調整による制御時には前記二方弁を全開とし、前記空調機ポンプの回転数が下限値となった場合に、前記二方弁の開度調整によって制御させるように、前記空調機ポンプの回転数調整と前記二方弁の開度調整とを行うことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、前記二方弁は、全開時に前記還り管と同じ内径となるフルボア電動ボール弁又はバタフライ弁で前後配管に比べ圧力損失増加がほぼ無いことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、前記第一出力調整装置及び前記第二出力調整装置は、レシオバイアス設定器であることを特徴とする。
本発明は、空調設備の空調用水搬送システムとして、各負荷側温度制御配管系に分散ポンプである空調機ポンプと二方弁を設け、空調機ポンプの回転数と二方弁の開度を、制御対象領域の空気温度の計測信号を演算処理した信号を二つのレシオバイアスとして各々制御することで、中央側二次ポンプの制御とローカル制御を分離する簡単な制御で省エネ搬送を実現する。
そのため、空調機の流量不足を発生させることなく、往還差圧の設定値を理想通りに下げることができると共に、二方弁の絞り抵抗が小さくなり、空調機ポンプを含めたポンプ動力を低減することができる。
また、往還差圧の設定値は、定格流量時の値を基準とした負荷流量の二乗に比例した曲線等、容易に決定できる。
また、二次ポンプの往還差圧の設定値は定格流量時の値を基準とした負荷流量の二乗に比例曲線で設定するが、定格流量時の値を二方弁の開度調整がない範囲で可能な限り大きくとることで、二次ポンプの仕事量の割合が大きくなり、システム全体の消費電力が小さくできる。
また、二次ポンプ廻りと各空調機廻りの制御は切り離して構成できるため、制御が容易に構成できる。
本発明の一実施形態に係る熱媒体配管システムを示す説明図である。 図1の制御対象領域の温度制御装置を示す説明図である。 図1の熱媒体配管システムにおける定格条件である運転状態Aを示す説明図である。 図3に示す定格条件である運転状態Aから空調機41〜44の負荷が均等に減少(負荷流量が100L/minから50L/minに減少)して運転状態Bに変化した状態を示す説明図である。 図3に示す定格条件である運転状態Aにおける二次ポンプの運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aにおける空調機41〜44の空調機ポンプのインバータと二方弁との運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aにおける空調機41〜44の空調機ポンプの運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図4に示す運転状態Bへの途中過程における空調機41〜44の空調機ポンプのインバータと二方弁との運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図4に示す運転状態Bへの途中過程における二次ポンプの運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図4に示す運転状態Bへの途中過程における空調機41〜44の空調機ポンプのインバータと二方弁との運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図4に示す運転状態Bへの途中過程における空調機41〜44の空調機ポンプの運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから空調機41の負荷が均等に減少(負荷流量が100L/minから20L/minに減少)して運転状態Cに変化した状態を示す説明図である。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図12に示す運転状態Cへの途中過程における空調機41の空調機ポンプのインバータと二方弁との運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図12に示す運転状態Cへの途中過程における二次ポンプの運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図12に示す運転状態Cへの途中過程における空調機41の空調機ポンプのインバータと二方弁との運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図12に示す運転状態Cへの途中過程における空調機41の空調機ポンプの運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図12に示す運転状態Cへの途中過程における空調機42〜44の空調機ポンプのインバータと二方弁との運転状態を示すグラフである。 図3に示す定格条件である運転状態Aから図12に示す運転状態Cへの途中過程における空調機42〜44の空調機ポンプの運転状態を示すグラフである。 従来の熱媒体配管システムを示す説明図である。 従来の別の熱媒体配管システムを示す説明図である。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図18は、本発明の一実施形態に係る熱媒体配管システムを示す説明図である。なお、図19、図20と同一記号の構成は同一機能を表す。
本実施形態に係る熱媒体配管システムは、図20に示す熱媒体配管システムと同様に、熱源機1側の冷温水を循環させる一次ポンプ8と空調機4側への冷温水を循環させるインバータ等による回転数制御可能な二次ポンプ9とで構成されるツーポンプシステムであり、複数の空調対象領域11をそれぞれ独立して空調するための空調機配管系である温度制御配管系Xと、熱媒体主搬送ループYとを備えている。
空調機配管系である温度制御配管系Xは、上流側から下流側に向かって往き管3にインバータ等による回転数制御可能な分散ポンプである空調機ポンプ20と、空調機(送風機、エリミネータ、加湿器、加熱コイル、冷却コイル、フィルタ及びドレーンパン等を含んだエアハンドリングユニット又はファンコイルユニット)4と、還り管5に開度調整可能な二方弁10とを順に、空調機4を境とした往き管還り管である配管22に備え、熱媒体主搬送ループYの往き主管2と還り主管6との間にそれぞれ接続することによって構成されている。
各温度制御配管系Xによって空調される空調対象領域11には、空調機ポンプ20のインバータ20aの回転数及び二方弁10の開度の制御を行う制御対象領域の温度制御装置Zを備えている。
制御対象領域の温度制御装置Zは、図1、図2に示すように、複数の空調対象領域11毎の制御対象領域の空気温度を測定する温度センサ12と、温度センサ12からの測定値と制御対象領域の空気温度設定値との偏差に基づいてPI又はPID演算した結果の一次制御出力を出力する温度指示調節計である温度制御装置30と、温度制御装置30からの一次制御出力に基づいて空調ポンプ20のインバータ20aへの制御出力を調整する第一出力調整装置31と、温度制御装置30からの一次制御出力に基づいて二方弁10の開度制御出力を調整する第二出力調整装置32とを備え、且つ一次制御出力を入力された第一出力調整装置31と第二出力調整装置32とで、一次制御出力を別な割付で調整して出力するのに、それぞれ割付に差異を持たせることで、一次制御出力の変動に際して、二方弁10の開度調整より空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数調整を先に変化させるようにしている。
熱媒体主搬送ループYは、各温度制御配管系Xに温度調整した熱媒体を供給する熱源機1と、各温度制御配管系Xの各空調機ポンプ20入口側往き管3と熱源機1の出口側とに第一往きヘッダ17を介して繋がる往き主管2と、各温度制御配管系Xの各二方弁10の出口側還り管5と熱源機1の入口側とに還りヘッダ18を介して繋がる還り主管6と、還り主管6の熱源機1の入口側に位置し還りヘッダ18から第一往きヘッダ17までの圧力損失分の揚程で熱媒体を搬送する一次ポンプ8と、温度制御配管系Xへ熱媒体を搬送する往き主管2の第一往きヘッダ17の下流側に配置される羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な二次ポンプ9と、二次ポンプ9の往き側に往き主管2の途中に繋がる第二往きヘッダ19と、第一往きヘッダ17と還りヘッダ18とを繋ぐヘッダ間バイパス管7と、還り主管6の還りヘッダ18の上流側に設けた流量計15と、第二往きヘッダ19と還りヘッダ18との差圧を計測する差圧計14と、差圧計14と流量計15との計測値を取り込んで二次ポンプ9のインバータ9aを制御する圧力制御装置16とを備えている。
なお、熱源機1としては、冷凍機と冷却塔等から構成される冷熱源装置や、蒸気ボイラと蒸気・水熱交換器、冷温水発生機等から構成される温熱源装置が用いられる。
還り主管6には、バイパス管7の還り主管6との接続位置に設けた還りヘッダ18よりも熱源機1側において一次ポンプである熱源ポンプ8が接続されると共に、第一往きヘッダ17より熱媒体流れ方向側の往き主管2には羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な二次ポンプ9が接続され、二次ポンプ9の吐出側に第2往きヘッダ19が設けられている。
圧力制御装置16では、流量計15で測定した負荷流量測定値を入力され、予め与えられた負荷流量と設定差圧との関係式により差圧の設定値を演算し、差圧計14で測定した差圧測定値と演算した前記差圧の設定値との偏差に基づいて、例えば、PIやPID演算した圧力制御出力により、二次ポンプ9のインバータ9aを制御する。
本実施形態において、還りヘッダ18から熱源機1を経由して第一往きヘッダ17まで(熱源側、一次側ともいう)の配管抵抗は一次ポンプ8の揚程にほぼ等しく、第一往きヘッダ17からそれぞれの空調機4を経由して還りヘッダ18まで(二次側)の配管抵抗は二次ポンプ9の揚程にそれぞれの空調機4に対応した空調機ポンプ20の揚程を足したものにほぼ等しい。つまり、二次側へ冷温水を循環するための仕事量は、二次ポンプ9と複数の空調機ポンプ20によって分担される。このとき、空調機ポンプ20に対して機器単体として運転効率が高い二次ポンプ9の仕事量(楊程〉の割合をできる限り大きくとるようにする。
二次ポンプ9は、コイルや弁を含む配管抵抗が流量のほぼ二乗に比例する特性を考慮し、差圧計14で測定した往還差圧(≒二次ポンプ9の揚程)が、全ての空調機4の流量の合計である負荷流量の二乗に比例した値になるよう、圧力制御装置16に予め与えられている負荷流量と設定差圧との関係式によって設定されて制御される。
各空調機4の熱負荷に応じた流量調整は、それぞれに該当する空調機ポンプ20と二方弁10とによって行うが、基本的(各空調機4の負荷傾向が等しい場合)には二方弁10を全開に保ちつつ、熱負荷に応じて空調機ポンプ20のインバータ20aの回転数調整を行う。
各空調機4の負荷傾向にバラツキが見られた場合には、全体負荷の平均より負荷の高い系統は、二次ポンプ9による仕事量が相対的に小さくなるため(二次ポンプ9による押込み圧が小さくなるため)、熱負荷に対応した流量を確保するために空調機ポンプ20のインバータ20aの回転数が上昇していく。反対に、全体負荷の平均より負荷の低い系統は、二次ポンプ9による仕事量が相対的に大きくなるため(二次ポンプ9による押込み圧が大きくなるため)、空調機ポンプ20のインバータ20aの回転数が下降し、さらに下限回転数(下限周波数)に達すると、二方弁10の開度を絞り、熱負荷に応じた流量に調整する。
二次ポンプ9の能力は、全ての二方弁10を全開としたまま、各空調機ポンプ20の中で最も揚程の低い空調機ポンプ20に対し、当該空調機ポンプ20のインバータ20aを制御して揚程を0kPaで、且つその空調機ポンプ20の定格流量が流れるようにした状態にて、全空調機4の定格熱負荷を合計した熱量を処理できるだけの定格流量Q0を、最も揚程の低い空調機ポンプ20を備える温度制御配管系Xの往き管還り管接続点までの、往き主管2及び還り主管6及び当該温度制御配管22の圧力損失を賄える定格揚程P0で搬送できる能力を有している。二次ポンプ9の揚程がP0より大きければ、空調機ポンプ20に対する二次ポンプ9からの背圧が大きくなるため、空調機ポンプ20による制御が不能となり過流量となる。このとき、流量を絞るために二方弁10の絞り抵抗が発生し、ポンプの所要動力が増加し、消費電力が大きくなる。一方、二次ポンプ9の揚程がP0より小さければ、空調機ポンプ20の仕事量が大きくなり、機器効率を考慮したシステム全体としての消費電力が大きくなる。
二次ポンプ9は往還差圧が設定値になるようにインバータ制御を行う。圧力制御装置16は、二次ポンプ9の定格流量Q0における定格揚程P0であることから、定格流量Q0における往還差圧P0を負荷流量と設定差圧との関係式の基準点とし、差圧の設定値を、流量計15によって計測した計測負荷流量値の二乗に比例して変化させる。
それぞれの空調機ポンプ20の能力は、二次ポンプ9の揚程がゼロであっても、それぞれの各空調機4の定格流量を確保できるよう、第一往きヘッダ17から還りヘッダ18までの圧力損失を賄うだけの定格揚程にて定格流量を流せる能力を有している。二次ポンプ9は全体負荷の平均とみることができる負荷流量によって往還差圧を決定しているため、各空調機4で熱負荷がばらついた場合、特に極端に熱負荷が小さい系統が多数あり、定格の熱負荷がある系統が少数ある場合、定格の熱負荷がある系統にとって二次ポンプ9の仕事量は極端に小さくなり、その分空調機ポンプ20の仕事量を増やさなければならない。
次に、本実施形態における空調機ポンプ20と二方弁10との制御方法を説明する。
空調機ポンプ20と二方弁10とによって、一般的なシステムと同じように、制御対象領域の空気温度を一定にするように冷温水量を調整して熱負荷を処理する。制御対象領域の空気温度は、空調機4が変風量の場合は給気温度、空調機4が定風量の場合は代表室の室内空気温度となる場合が多い。
制御対象領域の空気温度の制御は、空調機ポンプ20のインバータ20aの回転数調整と二方弁10の開度調整とによって行うが、二方弁10の開度調整より空調機ポンプ20のインバータ20aの回転数調整を優先させる。つまり、空調機ポンプ20のインバータ20aの回転数調整による制御時には二方弁10が全開となり、空調機ポンプ20インバータ20aの回転数の下限値となった場合に、二方弁10の開度調整によって制御させるようにする。
図2に基づいて具体的な制御方法の一例を説明する。図2では冷房の制御動作を示す。
制御量である制御対象領域の空気温度Tを温度制御装置30に入力し、制御対象領域の空気温度Tとその設定値Tspとの偏差に基づいてPI又はPID演算し、制御出力X(0〜100%)を決定する。この温度制御装置30からの制御出力X(0〜100%)を、空調機ポンプ20のインバータ20aと二方弁10とにそれぞれに設けたレシオバイアス設定器等の第一出力調整装置31、第二出力調整装置32に入力し、ある基準値(例えば、50%)〜100%の制御出力Xの値を、空調機ポンプ20のインバータ20aへの制御出力XINVとしての0〜100%に割付て出力し、0%〜ある基準値(例えば、50%)の制御出力Xの値を、二方弁10への制御出力Xvalveとしての0〜100%に割付て出力する。
このようにすることで、例えば、冷房時に熱負荷が増加した場合は、熱負荷に対して必要な冷水量が小さくなるため、制御対象領域の空気温度が上昇する。このとき、温度制御装置30のPID演算によって制御出力Xが上昇するため、空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数が下限の場合には二方弁10の開度が大きくなる、又は二方弁10全開時には空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数が大きくなることで、冷水量が増加するので熱負荷を処理することができる。
なお、温度制御装置30における比例帯は、実際のシステムの応答性に合わせて現地で調整するパラメータである。また、基準値の例として挙げた50%という値は、この値を境に温度制御装置30における比例帯をインバータ20aと二方弁10とに分割している意味をもっており(例えば、この50%という値を大きくすると、制御出力Xの変化に対してインバータ20a用制御出力XINVの応答は速くなり、二方弁10用制御出力Xvalvsの応答は遅くなる)、やはり実際のシステムの応答性に合わせて現地で調整するパラメータである。
また、温度制御装置30と第一出力制御装置31、第二出力装置32における比例帯は、実際のシステムの応答性に合わせて現地で調整するパラメータである。
次に、本実施形態に係る熱媒体配管システムの作用を説明する。
図3に示す定格条件である運転状態Aから、空調機41〜44の負荷が均等に減少(負荷流量が100L/minから50L/minに減少)して図4に示す運転状態Bに変化するときの、各制御機器の制御動作について説明する。
各制御機器は、それぞれ個別の制御対象を制御しているが(空調機ポンプ20と二方弁10とはそれぞれ制御対象領域の空気温度Tを、二次ポンプ9は往還差圧を)、以下のような動作によって、最終的には運転状態Bでバランスする。
図3に示す定格条件である運転状態Aは、基準圧力(膨張タンク接続位置)が100kPaとする。また、二次ポンプ9の運転状態は、図5に示すように、圧力制御装置16に予め与えられている抵抗曲線=設定圧力(Psp=aQ2)(但し、aは係数、Qは流量)と、定格時のポンプ特性曲線(二次ポンプ9のインバータ9a設定周波数50Hz)との交点である、流量400L/min、揚程200kPaを、二次ポンプ9の羽根車を駆動するモータをインバータ周波数50Hzの供給電力で回転させて確保する。
ここで、二次ポンプ9のインバータ9aの制御は、圧力制御装置16によって下記のように制御される。先ず、流量計15で測定した負荷流量Qを入力し、予め設定している演算式(Psp=aQ2)によって、差圧(往還差圧)の設定値Pspを演算する。ここで、aは定格時の流量と揚程とから予め設定しておく値であり、この例の場合は、a=(200/4002)である。次に、差圧計14で測定したヘッダ18,19間の差圧(往還差圧)を入力し、ヘッダ18,19間の差圧(往還差圧)が演算式(Psp=aQ2)で演算された設定値PspになるようにPID演算された値に基づいて行われる。
図3に示すように、共通部分の往き主管2の配管抵抗は50kPaであるから、空調機41〜44に連なる配管系22の往き管3と往き主管2との接合部には、それぞれ250kPaの圧力が掛かる。
定格条件である運転状態Aでは、システム全体の搬送消費電力を小さくするため、当然二次ポンプ9の圧力つまり揚程が大きく設定され、容量の小さい空調機ポンプ20の揚程は極限に小さい0とされるべきである。よって、空調機41〜44にそれぞれ連なる空調機ポンプ20の揚程は0kPa、空調機41〜44のコイル抵抗は何れも80kPa、二方弁の全開時抵抗は20kPaである。そのため、空調機41〜44の入口側の圧力は250kPa、流量は100L/minとなり、空調機41〜44の出口側の圧力は170kPaとなり、還り主管6との接合部の圧力は150kPaとなる。
空調機ポンプ20のインバータ20aと二方弁10の運転状態(空調機41〜44とも共通)は、図6に示すように、温度制御装置30において、制御対象領域の空気温度の設定値SP=測定値PVで、制御出力70%とする。
これに基づいて、空調機ポンプ20のインバータ20aは、第一出力調整装置31で求められたインバータ制御出力46%(インバータ制御出力の0〜100%をインバータ20aの周波数の0〜50Hzに割り当てる場合は23Hz、以下同様の考え方とする。)によって羽根車の回転周波数が制御される。図7は、空調機ポンプ20の運転状態を示す。揚程は0kPaであるが、当然搬送すべき流量100L/min搬送している。
また、二方弁10は、図6にあるように、第二出力調整装置32で割付直された二方弁制御出力100%を出力し、二方弁10の開度が全開に制御される。
還り主管6の配管抵抗は50kPaであるから、還りヘッダ18における圧力は100kPaとなり、基準圧力(膨張タンク接続位置)に一致する。
次に、運転状態Aから運転状態Bへの途中過程を説明する。
図8に示すように、空調機41〜44の負荷が減少すると制御対象領域の空気温度の測定値PVが矢印方向に低下し、制御出力が70%から40%になる。このとき、それぞれの温度制御配管系への制御出力も同様に減少し、第一出力調整装置31を介して割付直された出力は0%、つまり空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数が最低周波数(例えば、5Hz)まで減少することとなり、第二出力調整装置32を介して割付直された出力は、二方弁の開度調整信号として80%を出力する。
次に、全体の負荷流量が400L/minから200L/minへ2分の1に低下するため、図9に示すように、二次ポンプ9は負荷流量の二乗に比例した圧力、つまり200kPaの4分の1である50kPaになるように、圧力制御装置16に予め与えられている抵抗曲線=設定圧力(Psp=aQ2)(但し、aは係数、Qは流量)上を変化させ、結果、インバータ9aの周波数を50Hzから25Hzに減少させる。
次に、二次ポンプ9の揚程が減少するため、各空調機系統における押し込み圧力が低下し、全体的に流量が減少する。この結果、各空調機41〜44で、負荷を処理するために必要な流量が流れなくなり、図10に示すように、制御対象領域の空気温度の測定値PVが上昇するため、制御出力が増加し、空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数が11.5Hz、二方弁10の開閉制御信号が100%となり全開となる。図11は各空調機ポンプ20の運転状態を示しており、インバータ20aの周波数が23Hzから11.5Hzに減少することで、流量が100L/minから50L/minに減少している。
以上の過程を経て、図4に示す運転状態B(空調機41〜44の負荷流量が均等に50L/minに減少した状態)になる。
なお、以上の制御動作については、制御機器の動作を分かりやすく説明するために制御量を急激に変化させているが、実際の変化は緩やかであるため、このように急激に制御量が変化することはない。また、運転状態Bにおける設置値SPと測定値PVとの差(オフセット)は、積分動作によって取り除かれる。
次に、図3に示す定格条件である運転状態Aから、空調機41の負荷として、例えば、4台の内1台のみ減少(負荷流量が100L/minから20L/minに減少)して、図12に示す負荷が偏在する運転状態Cに変化したときの、各制御機器の制御動作について説明する。
各制御機器はそれぞれ個別の制御対象を制御しているが(空調機ポンプ20と二方弁10とはそれぞれの制御対象領域の空気温度Tを、二次ポンプ9は往還差圧を)、以下のような動作によって、最終的には運転状態Cでバランスする。
二次ポンプ9の運転状態、空調機ポンプ20のインバータ20aと二方弁10の運転状態、空調機ポンプ20の運転状態は、それぞれ図5〜図7に示すとおりである。
次に、図3に示す運転状態Aから図12に示す運転状態Cへの途中過程を説明する。
先ず、空調機41の負荷が減少すると制御対象領域の空気温度の測定値PVが低下する。このとき、空調機41系統の温度指示調節計(TIC)30からの制御出力が減少し、図13に示すように、空調機41の負荷が減少すると制御対象領域の空気温度の測定値PVが矢印方向に低下し、制御出力が70%から15%になる。このとき、空調機41系への制御出力も同様に減少し、第一出力調整装置31を介して割付直された出力は0%、つまり空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数が最低周波数(例えば、5Hz)まで減少することとなり、第二出力調整装置32を介して割付直された出力は、二方弁10の開度調整信号として30%に減少する。
次に、全体の負荷流量が400L/minから320L/minへ0.8の割合に低下するため、図14に示すように、二次ポンプ9は負荷流量の二乗に比例した圧力、つまり200kPaの0.64の割合である128kPaになるように、圧力制御装置16に予め与えられている抵抗曲線=設定圧力(Psp=aQ2)(但し、aは係数、Qは流量)上を変化させ、結果、インバータ9aの周波数を50Hzから40Hzに減少させる。
次に、二次ポンプ9の揚程が200kPaから128kPaに減少するため、各空調機系統における押し込み圧力が低下し、全体的に流量が減少する。この結果、図15に示すように、空調機41で、負荷を処理するために必要な流量が流れなくなり、制御対象領域の空気温度の測定値PVが上昇するため、制御出力が15%から30%に増加し、空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数が5Hzのまま、二方弁10の開度信号は30%から60%に増加する。図16は、空調機41の系統の空調機ポンプ20の運転状態を示しており、インバータ20aの周波数が運転状態Aの23Hzから運転状態Cの5Hzに減少したことで、流量100L/minから20L/minに減少している。
また、図17に示すように、空調機42〜44で、負荷を処理するために必要な流量が流れなくなり、制御対象領域の空気温度の測定値PVが上昇するため、制御出力が70%から80%に増加し、空調機ポンプ20のインバータ20aの周波数が23Hzから32Hzに増加し、二方弁10の開度信号は100%のままとなる。図18は、空調機42〜44の系統の空調機ポンプ20の運転状態を示しており、インバータ20aの周波数が運転状態Aの23Hzから運転状態Cの32Hzに増加したことで、流量100L/minのまま揚程が増加している。
以上の過程を経て、図12に示す運転状態C(空調機41の負荷流量が20L/minに減少した状態)になる。
次に、本実施形態に係る熱媒体配管システム及び図19、図20に示す従来の熱媒体配管システムにおける動力の試算例を示す。
試算条件
例えば、各空調機41〜44の流量が以下の条件になった場合、
空調機41:100L/min
空調機42:80L/min
空調機43:60L/min
空調機44:40L/min
(このとき共通往還配管の流量:280L/min)
配管抵抗は流量の二乗に比例するので、それぞれの配管抵抗は以下となる。なお、図19、図20に示す従来の熱媒体配管システムにおける空調機4を、図3、図4、図12と同様に空調機41〜44として説明する。
空調機41循環配管:100kPa[=100×(100/100)2kPa]
空調機42循環配管:64kPa[=100×(80/100)2kPa]
空調機43循環配管:36kPa[=100×(60/100)2kPa]
空調機44循環配管:16kPa[=100×(40/100)2kPa]
共通往還配管:49kPa[=100×(280/400)2kPa]
以上の条件で、各システムの動力を試算すると、表1、表2、表3のようになる。
表1〜表3において、ポンプ水動力(Pw[kW]とする)はポンプから実際に流体に与えられる動力である。
Pw=ρgQH/1000=ρg(Q′/60000)(H′/9.8)/1000
=Q′H′/60000
ρ:密度[kg/m3
g:重力加速度[m/s2
Q:ポンプ流量[m3/s]
H:ポンプ揚程[m]
Q′:ポンプ流量[L/min]
H′:ポンプ揚程[kPa]
また、ポンプ軸動力(P[kW]とする)はポンプを動かすのに必要な動力である。
P=Pw/η
η:ポンプ効率
Figure 0005869394
表1は、図19のシステムに対応する。往還差圧(≒二次ポンプ9の揚程)は、余裕分を0kPaとし、最も配管抵抗の大きい空調機41循環配管の100kPaに、共通往還配管の25kPaを加えた値としている。これは差圧(往還差圧)の設定値を理想的に設定できた場合であるが、実際の往還差圧は余裕を見込んだ値で設定されるため、ポンプ軸動力は1.158kWより大きくなる。
Figure 0005869394
表2は、図20のシステムに対応する。往還差圧(≒二次ポンプ9の揚程)は、定格時の共通循環配管の抵抗100kPaを基準として負荷流量の二乗に比例した25kPaとし、それ以降は各空調機ポンプ20で昇圧している。ポンプ水動力は0.528kWで、ポンプ効率を上表のように仮定すると、ポンプ軸動力は1.129kWとなる。
図19のシステムに比べて約3%削減した。
Figure 0005869394
表3は、図1のシステムに対応する。往還差圧(≒二次ポンプの揚程)は、定格時の最大抵抗200kPaを基準として負荷流量の二乗に比例した50kPaとし、それ以降は各空調機ポンプ20で昇圧又は二方弁10の開度調整を行っている。ポンプ水動力は0.562kWで、ポンプ効率を上表のように仮定すると、ポンプ軸動力は1.044kWとなる。ただし、空調機ポンプ20の揚程が0kPaになる場合は、最低周波数になっているものとし、ポンプ軸動力に一定値0.010kW(実験によって得られた実測値)を与えた。
図19のシステムに比べて約10%削減した。
1 熱源機
2 往き主管
4 空調機
6 還り主管
7 バイパス管
8 一次ポンプ
9 二次ポンプ
9a インバータ
10 二方弁
11 空調対象領域
12 温度センサ
14 差圧計
15 流量計
16 圧力制御装置
17 往きヘッダ
18 還りヘッダ
20 空調機ポンプ
20a インバータ
22 配管
30 温度制御装置
31 第一出力調整装置
32 第二出力調整装置
X 空調機配管系
Y 熱媒体主搬送ループ
Z 制御対象領域の温度制御装置

Claims (7)

  1. 羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な空調機ポンプと、制御対象領域へ送る空気と熱交換するための熱媒体を流すコイルを有する空調機と、開度調整可能な二方弁とを順に往き管と還り管に備え、複数の空調対象領域毎にそれぞれ独立して配置される空調機配管系と、
    前記空調機配管系の前記空調機ポンプの回転数及び前記二方弁の開度の制御を行う前記制御対象領域の温度制御装置と、
    前記各空調機配管系に温度調整した熱媒体を供給する熱源装置と、
    前記各空調機配管系の前記各空調機ポンプ入口側往き管と前記熱源装置の出口側とに第一往きヘッダを介して繋がる往き主管と、
    前記各空調機配管系の前記各二方弁出口側還り管と前記熱源装置の入口側とに還りヘッダを介して繋がる還り主管と、
    前記還り主管の前記熱源装置の入口側に位置し前記還りヘッダから前記第一往きヘッダまでの圧力損失分の揚程で前記熱媒体を搬送する一次ポンプと、
    前記各空調機配管系へ前記熱媒体を搬送する前記往き主管の前記第一往きヘッダの下流側に配置される羽根車を駆動するモータの回転数がインバータ制御可能な二次ポンプと、
    前記二次ポンプの吐出側の往き主管途中に繋がる第二往きヘッダと、
    前記第一往きヘッダと前記還りヘッダとを繋ぐヘッダ間バイパス管と、
    前記第二往きヘッダと前記還りヘッダとの差圧を測定する差圧計と、
    前記差圧計の測定値に基づいて前記二次ポンプのインバータを制御する圧力制御装置と、
    前記還り管の前記還りヘッダ上流側に設置される流量計と
    を備え、
    前記制御対象領域の温度制御装置は、
    前記複数の空調対象領域毎の制御対象領域の空気温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサからの測定値と前記制御対象領域の空気温度設定値との偏差に基づいてPI演算した結果の一次制御出力を出力する温度指示調節計と、
    前記温度指示調節計からの一次制御出力に基づいて前記空調ポンプのインバータへの制御出力を調整して出力する第一出力調整装置と、
    前記温度指示調節計からの一次制御出力に基づいて前記二方弁の開度制御出力を調整して出力する第二出力調整装置と
    を備え、且つ前記第一出力調整装置と前記第二出力調整装置との調整割付に差異を持たせることで、前記一次制御出力の変動に際して、前記二方弁の開度調整より前記空調機ポンプのインバータの周波数調整を先に変化させるようにし、
    前記圧力制御装置は、
    前記流量計で測定した負荷流量測定値を入力され、予め与えられた負荷流量と設定差圧との関係式により差圧の設定値を演算し、前記差圧計で測定した差圧測定値と演算した前記差圧の設定値との偏差に基づいて演算した圧力制御出力により、前記二次ポンプのインバータを制御する
    ことを特徴とする熱媒体配管システム。
  2. 請求項1記載の熱媒体配管システムにおいて、
    前記二次ポンプは、全ての前記二方弁を全開としたまま、前記各空調機ポンプの中で最も揚程の低い空調機ポンプに対し、当該空調機ポンプのインバータを制御して揚程を0kPaで且つ所定の流量流れるようにした状態にて、全空調機の定格熱負荷を合計した熱量を処理できるだけの定格流量Q0を、前記最も揚程の低い空調機ポンプを備える前記空調機配管系の往き管還り管接続点までの、前記往き主管及び前記還り主管及び当該空調機配管系の圧力損失を賄える定格揚程P0で搬送できる能力を有する
    ことを特徴とする熱媒体配管システム。
  3. 請求項1又は2記載の熱媒体配管システムにおいて、
    前記圧力制御装置は、前記二次ポンプの定格流量Q0における定格揚程P0から、定格流量Q0における往還差圧P0を前記負荷流量と設定差圧との関係式の基準点とし、前記差圧の設定値を、前記流量計の計測負荷流量値の二乗に比例して変化させる
    ことを特徴とする熱媒体配管システム。
  4. 請求項1乃至3の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、
    前記各空調機ポンプは、前記二次ポンプの揚程がゼロであっても、前記各空調機の定格流量を確保できるよう、前記第一往きヘッダから前記還りヘッダまでの圧力損失を賄うだけの定格揚程にて定格流量を流せる能力を有している
    ことを特徴とする熱媒体配管システム。
  5. 請求項1乃至4の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、
    前記制御対象領域の温度制御装置は、前記空調機ポンプの回転数調整による制御時には前記二方弁を全開とし、前記空調機ポンプの回転数が下限値となった場合に、前記二方弁の開度調整によって制御させるように、前記空調機ポンプの回転数調整と前記二方弁の開度調整とを行う
    ことを特徴とする熱媒体配管システム。
  6. 請求項1乃至5の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、
    前記二方弁は、全開時に前記還り管と同じ内径となるフルボア電動ボール弁又はバタフライ弁で前後配管に比べ圧力損失増加がほぼ無い
    ことを特徴とする熱媒体配管システム。
  7. 請求項1乃至6の何れか記載の熱媒体配管システムにおいて、
    前記第一出力調整装置及び前記第二出力調整装置は、レシオバイアス設定器である
    ことを特徴とする熱媒体配管システム。
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