JP5869350B2 - 鞍乗型車両のチェーンケース構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両のチェーンケース構造に関するものである。
従来、鞍乗型車両のチェーンケース構造として、例えば特許文献1に見られるような鞍乗型車両のチェーンケース構造が知られている。同文献の符号を借りて説明すると、この鞍乗型車両のチェーンケース構造は、車体フレーム(2)に揺動自在に支持されるとともに後輪(4)を回転自在に支持するスイングアーム(5)と、車体フレーム(2)に搭載された動力源であるエンジン(3)から駆動力を出力するドライブスプロケット(7)と、後輪(4)に連結されたドリブンスプロケット(8)と、ドライブスプロケット(7)とドリブンスプロケット(8)との間に巻き掛けられ、ドライブスプロケット(7)の駆動力をドリブンスプロケット(8)に伝達するドライブチェーン(9)と、上下に分割可能な樹脂製の上ケース(11)と下ケース(12)とを有し、ドライブチェーン(9)の上部および下部を覆うとともに、ドライブチェーン(9)の車幅方向内側にて上ケース(11)と下ケース(12)とが接合され、車幅方向外側にてスイングアーム(5)に締結されるチェーンケース(10)とを備えている。
このようなチェーンケース構造によれば、軽量化を図ることができるとともに、振動による音の発生も抑制することができる。
特開平11−139376号公報
上述したようなチェーンケース構造においては、ドライブチェーンへの給油が適切な量を超えると、ドライブチェーンから垂れまたは飛散したオイルがチェーンケース内に付着する。
上述した従来の鞍乗型車両のチェーンケース構造では、チェーンケース内に付着したオイルがチェーンケースに浸透し、チェーンケース内面が外面に比べて膨潤し、結果として、上下ケースの合わせ面側である開放側端部が開こうとする非相似変形が発生する場合がある。
この場合、チェーンケースは、車幅方向外側がスイングアームに締結されていて、少なくとも締結部においては開きが抑制されるから、上下ケースの開放側端部の開きは、車幅方向内側において生じやすくなる。
そのような上下ケースの開放側端部の開きは、上下ケースの接合部に金属製ステー等を介して相互に締結することにより抑制することも考えられるが、そのようにすると、部品点数が増加するとともに、組み付け工数も増加するという別の問題が生じる。
本発明が解決しようとする課題は、ドライブチェーンへの給油が適切な量を超えた場合であっても、金属製ステー等を用いることなく、チェーンケースの変形を抑制することができる鞍乗型車両のチェーンケース構造を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両のチェーンケース構造は、車体フレームに揺動自在に支持されるとともに後輪を回転自在に支持するスイングアームと、
前記車体フレームに搭載された動力源から駆動力を出力するドライブスプロケットと、
前記後輪に連結されたドリブンスプロケットと、
前記ドライブスプロケットとドリブンスプロケットとの間に巻き掛けられ、ドライブスプロケットの駆動力をドリブンスプロケットに伝達するドライブチェーンと、
上下に分割可能な樹脂製の上ケースと下ケースとを有し、前記ドライブチェーンの上部および下部を覆うとともに、前記ドライブチェーンの少なくとも車幅方向内側にて前記上ケースと下ケースとが接合され、車幅方向外側にて前記スイングアームに締結されるチェーンケースと、を備えた鞍乗型車両のチェーンケース構造において、
前記上ケースと下ケースとの接合部に、一方のケースに設けられた差込部と、この差込部と嵌り合う他方のケースに設けられた受部とを有する差込係止部を前記ドライブチェーンの長手方向に複数個設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部における差込部を上ケースと下ケースとに振り分けて設け
前記相隣接する少なくとも一組の差込係止部における差込部は前記受部と係合する爪部を有し、前記受部は前記差込部の根本部の前後方向における端部よりも車幅方向に幅広の周壁を有する係合孔で構成し、前記差込部の根本部の前後方向における少なくとも一端部を、該根本部に隣接する前記係合孔の周壁に連結したことを特徴とする。
この鞍乗型車両のチェーンケース構造によれば、チェーンケースが樹脂製であるので、軽量化を図ることができるとともに、振動による音の発生も抑制することができる。
そして、少なくとも、上下ケースの開放側端部の開きが生じやすい車幅方向内側における上ケースと下ケースとの接合部には、一方のケースに設けられた差込部と、この差込部と嵌り合う他方のケースに設けられた受部とを有する差込係止部が、ドライブチェーンの長手方向に複数個設けられ、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部における差込部が上ケースと下ケースとに振り分けて設けられているので、少なくとも車幅方向内側における上ケースと下ケースとは、上記複数個の差込係止部によって強固に連結されることとなる。
したがって、ドライブチェーンへの給油が適切な量を超えたとしても、上下ケースの開放側端部の開きが生じやすい車幅方向内側におけるその開放側端部の開きが抑制され、結果として、チェーンケースの非相似変形が抑制されることとなる。
したがって、この発明によれば、金属製ステー等を用いることなく、チェーンケースの変形を抑制することができ、樹脂製チェーンケースの利点である軽量化および振動による音の発生抑制を両立させることができる。
また、変形が抑制される結果として、チェーンケース周辺構造とのクリアランス確保を最小限として、車両をコンパクトに形成できるとともに、変形抑制のための部品点数および組み付け工数の増加も抑制することができる。
また、前記相隣接する少なくとも一組の差込係止部における差込部は前記受部と係合する爪部を有し、前記受部は前記差込部の根本部の前後方向における端部よりも車幅方向に幅広の周壁を有する係合孔で構成し、前記差込部の根本部の前後方向における少なくとも一端部を、該根本部に隣接する前記係合孔の周壁に連結した構成としたので、爪部によって上下ケースの連結を強固にすることができるとともに、差込部の根本部の前後方向における少なくとも一端部が、該端部より幅広の、係合孔をなす周壁に連結されていることで補強されるから、軽量化を図りながら、上下のケースをより強固に連結することが可能になる。
前記相隣接する少なくとも一組の差込係止部における上ケースの係合孔と下ケースの係合孔には、それぞれの口縁部に、ケースの板厚に比べて長く車幅方向へ延びる当接面を形成し、それら当接面同士を当接させる構成とすることができる。
このように構成すると、チェーンケースの車幅方向に作用する力によって差込部の根本部回りに生じるモーメントの一部を前記当接面で受けることができるから、差込部の根本部周辺に加わる荷重を低減させることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両のチェーンケース構造は、前記上ケースと下ケースはそれぞれ、前記ドライブチェーンの外周側を覆う周壁部と、この周壁部と一体に構成され、前記ドライブチェーンの車幅方向内側と外側を覆う内壁部と外壁部とを有し、少なくとも前記内壁部の一部は、前記ドライブチェーンの長手方向と平行な横断面を凹凸状に形成した構成とする。
このように構成すると、上ケースおよび下ケースの内壁部の剛性を共に向上させることができるから、差込係止部に加わる力を低減させることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両のチェーンケース構造は、前記スイングアームは左右の腕部を車幅方向に連結するクロスメンバを備えており、このクロスメンバの前後において、前記差込係止部が設けられているとともに、それら前後の差込係止部の間において、前記スイングアームと上下のケースとを、前後方向および車幅方向に関して位置決めする位置決め部を設けた構成とする。
このように構成すると、クロスメンバの前方においても差込係止部によって上下のケース同士が係止されるため、上下のケース同士を強固に固定することが可能になるとともに、前後の差込係止部の間において、位置決め部によってスイングアームと上下のケースとが前後方向および車幅方向に関して位置決めされるから、前後の差込係止部に加わる力を低減させることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両のチェーンケース構造は、前記スイングアームとチェーンケースとの締結部は、スイングアームの後端部分と前半部分とにおいて上ケースと下ケースとにそれぞれ設け、上ケースと下ケースのいずれにおいても、前後における締結部間の壁部の肉厚を他の部位よりも大とした構成とする。
このように構成すると、締結部間の強度を高めることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両のチェーンケース構造は、前記上ケースと下ケースのそれぞれ外壁部に、前記スイングアームの車幅方向内側面に車幅方向内側から当接する当接部を設けた構成とする。
このように構成すると、上ケースと下ケースの外壁部が車幅方向外側へ開こうとする力を、前記当接部のスイングアームへの当接によって規制することができるから、上下ケースの軽量化を図りながら、変形も抑制することができる。
また、上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両のチェーンケース構造は、前記上ケースと下ケースはそれぞれ、前記ドライブチェーンの外周側を覆う周壁部と、この周壁部と一体に構成され、前記ドライブチェーンの車幅方向内側と外側を覆う内壁部と外壁部とを有し、各壁部の厚さは、周壁部が一番小さく、内壁部および外壁部は、周壁部から離れるにしたがって大となるように構成する。
このように構成すると、チェーンケース内に付着したオイルがチェーンケースに浸透し、チェーンケース内面が外面に比べて膨潤する際、厚さを一番小さくした周壁部の内面と外面との膨張度の差を小さくすることができる。したがって、周壁部の膨張差の影響が内壁部および外壁部に及びにくくなる。同様に、内壁部および外壁部は、周壁部から離れるにしたがって大となるように(逆に言えば内壁部に近いほど小となるように)構成されていることにより、内面と外面との膨張差の影響が内壁部および外壁部に及びにくくなる。結果として、チェーンケースの非相似変形を抑制しやすくなる。
本発明に係る鞍乗型車両のチェーンケース構造の一実施の形態を用いた鞍乗型車両の一例を示す側面図。 図1の部分拡大図。 図2における部分省略3−3断面図。 図2における部分省略4−4断面図。 図2における部分省略5−5断面図。 チェーンケースの平面図。 チェーンケースの側面図。 上ケースの側面および各部断面を示す図。 上ケースの平面および断面を示す図。 上ケーの斜視図。 下ケースの平面図。 下ケースの側面および各部断面を示す図。 下ケーの斜視図。 上ケースの拡大部分底面、および下ケースの拡大部分平面を示す図。
以下、本発明に係る鞍乗型車両のチェーンケース構造の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1に示す車両1は鞍乗型車両の一例である自動二輪車であり,車体フレーム2と,この車体フレーム2に搭載された動力源としてのエンジンEと,このエンジンEから駆動力を出力するドライブスプロケット3と,後輪WRに連結されたドリブンスプロケット4と,ドライブスプロケット3とドリブンスプロケット4との間に巻き掛けられ,ドライブスプロケット3の駆動力をドリブンスプロケット4に伝達するドライブチェーン5と,このドライブチェーン5を覆うチェーンケース10とを備えている。
車体フレーム2の前部には,ハンドル6で操作される一対のフロントフォーク6fが設けられ,このフロントフォーク6fに前輪WFが回転可能に支持されている。
車体フレーム2には,スイングアーム20がピボット軸21で揺動自在に設けられ,このスイングアーム20の後端に後輪WRが回転可能に支持されている。スイングアーム20と車体フレーム2との間にはクッションユニット8が設けられている。
チェーンケース10は,上下に分割可能な樹脂製の上ケース30と下ケース40とを有し、ドライブチェーン5の上部および下部を覆う。
上ケース30,下ケース40は,いずれも,例えばポリプロピレンで一体成型することができる。図1において,14はドライブチェーン5にオイルを差すための穴であり,14cはそのキャップである。
図2および図3〜図5に示すように、上ケース30と下ケース40とは、ドライブチェーン5の車幅方向内側(図3〜図5において左側)と外側(同右側)にて接合されている。図3において、内側接合部を符号11で、外側接合部を符号12で示す。
上ケース30と下ケース40は、車幅方向外側にてスイングアーム20に締結されている。図2において、締結部を符号22f、22r、23f、23rで示す。
図示の上ケース30と下ケース40は、ドライブチェーン5の車幅方向内側と外側にて接合(11,12)されているが、チェーンケース10は車幅方向外側にてスイングアーム20に締結されているので、上ケース30と下ケース40とは、必ずしも車幅方向外側においては接合される必要はなく、ドライブチェーン5の少なくとも車幅方向内側にて接合される構成とすることができる。
図6,図7に示すように、この実施の形態のチェーンケース構造は,上ケース30と下ケース40との車幅方向内側接合部(以下単に内側接合部または接合部ともいう)11に、一方のケース(30または40)に設けられた差込部(31または41)と、この差込部(31または41)と嵌り合う他方のケース(40または30)に設けられた受部(42または32)とを有する差込係止部13をドライブチェーン5の長手方向(前後方向)に複数個(図示のものは13(A)、13(B)、13(C)、13(D)の4個)設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部13,13における差込部31,41を上ケース30と下ケース40とに振り分けて設けることを特徴とする。
前後方向において相隣接する差込係止部13、13の組数はチェーンケース10の大きさや形状に応じて適宜設定できる。図示のものは、相隣接する二組の差込係止部13(図7において略中央部に位置する二組の差込係止部(13(B)と13(C)の組,および13(C)と13(D)の組)における差込部(31,41)を上ケース30と下ケース40とに振り分けて設けたが、相隣接する少なくとも一組の差込係止部13,13における差込部31,41を上ケース30と下ケース40とに振り分けて設けた構成とすることができる。すなわち、図示のもにおける相隣接する差込係止部13の数は3個としたが、4個以上とすることもできるし、最低個数の2個とすることもできる。
図8〜図10に示す上ケース30は、ドライブチェーン5の外周側(上側)を覆う周壁部33と、この周壁部33と一体に構成され、ドライブチェーン5の車幅方向内側と外側を覆う内壁部34と外壁部35とを有している。内壁部34の端面(下面)に、前記内側接合部11における下ケース40との接合面34sが形成され、外壁部35の端面に、前記外側接合部12における下ケース40との接合面35sが形成されている。
内壁部34には、前記差込係止部13(C)をなす差込部31(C)が接合面34sよりも下方に向けて設けられ、前記受部32(B)(D)が接合面34sよりも上方に向けて設けられている。
なお、外壁部35には、後述する下ケース40の突片45pと嵌り合うように、接合面35sより上方へ向けて凹部35hが設けられている。
図11〜図13に示す下ケース40は、ドライブチェーン5の外周側(下側)を覆う周壁部43と、この周壁部43と一体に構成され、ドライブチェーン5の車幅方向内側と外側を覆う内壁部44と外壁部45とを有している。内壁部44の端面(上面)に、前記内側接合部11における上ケース30との接合面44sが形成され、外壁部45の端面に、前記外側接合部12における上ケース30との接合面45sが形成されている。
内壁部44には、前記差込係止部13(A)(B)(D)をなす差込部41(A)(B)(D)が接合面44sよりも上方に向けて設けられ、前記受部42(C)が接合面44sよりも下方に向けて設けられている。
なお、外壁部45には、前述した上ケース30の凹部35hと嵌り合うように、接合面45sより上方へ向けて突片45pが設けられている。
以上のような上ケース30と下ケース40とは、図6,図7に示したように、内側接合部11の各差込係止部13における差込部(31または41)と受部(42または32)とを嵌め合わせるとともに、外側接合部12における突片45pと凹部35hとを嵌め合わせることで接合され、前述した締結部22f、22r、23f、23rをスイングアーム20に締結することで、スイングアーム20に装着される。なお、図6、図7等において、40fは、下ケース40の後端部に設けられたフック、30hはフック40fと係脱可能な孔であり、これらフック40fと孔30hは上下ケース30,40の接合時に係合される。
この実施の形態のチェーンケース構造によれば,チェーンケース10が樹脂製であるので,軽量化を図ることができるとともに,振動による音の発生も抑制することができる。
そして、少なくとも、上下ケース30,40の開放側端部の開きが生じやすい車幅方向内側における上ケース30と下ケース40との接合部11には、一方のケース(30または40)に設けられた差込部(31または41)と、この差込部(31または41)と嵌り合う他方のケース(40または30)に設けられた受部(42または32)とを有する差込係止部13が、ドライブチェーン5の長手方向(前後方向)に複数個(図示のものは13(A)、13(B)、13(C)、13(D)の4個)設けられ、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部13,13における差込部31,41が上ケース30と下ケース40とに振り分けて設けられているので、少なくとも車幅方向内側における上ケース30と下ケース40とは、上記複数個の差込係止部13によって強固に連結されることとなる。
したがって、ドライブチェーン5への給油が適切な量を超えたとしても、上下ケース30,40の開放側端部の開きが生じやすい車幅方向内側(内側接合部11側)におけるその開放側端部の開きが抑制され、結果として、チェーンケース10の非相似変形が抑制されることとなる。
したがって、このチェーンケース構造によれば、金属製ステー等を用いることなく、チェーンケースの変形を抑制することができ、樹脂製チェーンケースの利点である軽量化および振動による音の発生抑制を両立させることができる。
また、変形が抑制される結果として、チェーンケース周辺構造とのクリアランス確保を最小限として、車両1をコンパクトに形成できるとともに、変形抑制のための部品点数および組み付け工数の増加も抑制することができる。
図8〜図10、図11〜図13、および図14に示すように、この実施の形態の差込係止部13における差込部31,41は受部42,32と係合する爪部31f、41fを有している。受部42,32は、差込部31,41の根本部31b、41bの前後方向における端部31b1,31b2、41b1,41b2よりも車幅方向に幅広(幅を符号W1で示す)の周壁42w、32wを有する係合孔42h、32hで構成されている。そして、差込部31,41の根本部31b、41bの前後方向における少なくとも一端部(図8〜図10、図14に示すように差込部31(B)については両端部31b1,31b2、図11〜図13、図14に示すように、差込部41(B)については後端41b2、差込部41(D)については前端41b1)を、根本部31b、41bに隣接する係合孔32h、42hの周壁32w、42wに直接に連結してある。
このように構成すると、爪部31f、41fによって上下ケース30,40の連結を強固にすることができるとともに、差込部31,41の根本部31b、41bの前後方向における少なくとも一端部が、該端部より幅広の、係合孔をなす周壁32w、42wに連結されていることで補強されるから、軽量化を図りながら、上下のケース30,40をより強固に連結することが可能になる。
なお、上述した、爪部、係合孔、および差込部根本部の係合孔周壁への連結構造は、相隣接する少なくとも一組の差込係止部に関して適用するだけでもよく、その適用された一組の差込係止部において上記と同様な効果が得られる。
差込係止部13における差込部31、41は、根本部31b、41bがリブ31r、41rで補強された板状の差込部であり、受部42,32は扁平な筒状孔部である。このように構成することで、差込係止部13の車幅方向の長さを小さくしながら、上下のケース30,40を強固に連結することが可能になる。
図14に示すように、この実施の形態の差込係止部13における上ケース30の係合孔32hと下ケース40の係合孔42hには、それぞれの口縁部に、ケースの板厚に比べて長く車幅方向へ延びる当接面32t、42tを形成し、それら当接面32t、42t同士を当接させる。
このように構成すると、チェーンケース10の車幅方向に作用する力によって差込部31,41の根本部31b、41b回りに生じるモーメントの一部を前記当接面32t、42tで受けることができるから、差込部31,41の根本部31b、41b周辺に加わる荷重を低減させることができる。
なお、上述した、当接構造は、相隣接する少なくとも一組の差込係止部に関して適用するだけでもよく、その適用された一組の差込係止部において上記と同様な効果が得られる。
図9,図10に示すように、上ケース30は、少なくとも内壁部34の一部を、ドライブチェーン5の長手方向と平行な横断面が凹凸状となるように形成する。凹部を符号34bで、凸部を34cで示す。
同じく図11,図13に示すように、下ケース40は、少なくとも内壁部44の一部を、ドライブチェーン5の長手方向と平行な横断面が凹凸状となるように形成する。凹部を符号44bで、凸部を44cで示す。
このように構成すると、上ケース30および下ケース40の内壁部34,44の剛性を共に向上させることができるから、差込係止部13に加わる力を低減させることができる。
上記凹部34b、44bには、それぞれ上下に延びるリブ34r、44rを設ける。このように構成すると、上ケース30および下ケース40の内壁部34,44の剛性を共に一層向上させることができる。
図2〜図4に示すように、スイングアーム20は左右の腕部24(図2において左側の腕部のみ図示)を車幅方向に連結するクロスメンバ25を備えており、図7に示すように、このクロスメンバ25の前後において、前述した差込係止部13が設けられている。すなわち、クロスメンバ25の前部には差込係止部13(A)が設けられ、クロスメンバ25の後部には差込係止部13(B,C,D)が設けられている。そして、それら前後の差込係止部13(A)と13(B,C,D)との間において、スイングアーム20と上下のケース30,40とを、前後方向および車幅方向に関して位置決めする位置決め部が設けられている。この実施の形態の位置決め部は、図4および図7等に示すように、クロスメンバ25の上下に一体的に設けた位置決め用突片26U,26Lと、上の位置決め用突片26Uが差し込まれる、上ケース30に設けられた位置決め用孔36と、下の位置決め用突片26Lが差し込まれる、下ケース40に設けられた位置決め用孔46とで構成されている。
このように構成すると、クロスメンバ25の前方においても差込係止部13(A)によって上下のケース30,40同士が係止されるため、上下のケース30,40同士を強固に固定することが可能になるとともに、前後の差込係止部13(A)と13(B,C,D)との間において、位置決め部(26U,36,26L、46)によってスイングアーム20と上下のケース30,40とが前後方向および車幅方向に関して位置決めされるから、前後の差込係止部13(A)と13(B,C,D)に加わる力を低減させることができる。
図2に示すように、スイングアーム20とチェーンケース10との締結部22f、22r、23f、23rは、スイングアーム20の後端部分と前半部分とにおいて、上ケース30と下ケース40とにそれぞれ設け、上ケース30と下ケース40のいずれにおいても、前後における締結部間の壁部の肉厚を他の部位よりも大とした構成とする。図8〜図10に示すように、上ケース30の前後における締結部22f、22r間の壁部の肉厚t2(図9)を他の部位よりも大とする。また、図11に示すように、下ケース40の前後における締結部23f、23r間の壁部の肉厚t3(=t2である場合を含む)を他の部位よりも大とする。
このように構成すると、締結部間の強度を高めることができる。
スイングアーム20とチェーンケース10との締結構造は適宜の構造を採用し得る。この実施の形態では、図2および図4に示すように、各締結部22f、22r、23f、23rに対応するスイングアーム20の位置に固定片27を一体に設け、固定片27にボルト27bで締結固定した。
図5〜図7等に示すように、上ケース30と下ケース40のそれぞれ外壁部35,45には、スイングアーム20の車幅方向内側面20iに車幅方向内側から当接する当接部37,47が設けられている。
このように構成すると、上ケース30と下ケース40の外壁部35,45が車幅方向外側へ開こうとする力を、当接部37,47のスイングアーム20への当接によって規制することができるから、上下ケース30,40の軽量化を図りながら、変形も抑制することができる。
当接部37,47は、いずれも車幅方向外側に向かって緩やかに突出する湾曲片で構成されおり、縦方向へ延びるリブ37r、47rで補強されている。このように構成すると、当接部37,47を適切な弾性および制振性を持たせてスイングアーム20に当接させることができる。
図4に示すように、上ケース30と下ケース40の各壁部の厚さはそれぞれ、周壁部33,43が一番小さく、内壁部34,44および外壁部35,45は、周壁部33,43から離れるにしたがって大となるように構成してある。
このように構成すると、チェーンケース10内に付着したオイルがチェーンケース10に浸透し、チェーンケース10内面が外面に比べて膨潤する際、厚さを一番小さくした周壁部33,43の内面と外面との膨張度の差を小さくすることができる。したがって、周壁部33,43の膨張差の影響が内壁部34,44および外壁部35,45に及びにくくなる。同様に、内壁部34,44および外壁部35,45は、周壁部33,43から離れるにしたがって大となるように(逆に言えば内壁部33,43に近いほど小となるように)構成されていることにより、内面と外面との膨張差の影響が内壁部34,44および外壁部35,45に及びにくくなる。結果として、チェーンケース10の非相似変形を抑制しやすくなる。
図4において、28はスイングアーム20に固定されたチェーンガイド、図11,図12において43dは下ケース40の周壁部(底壁部)43に設けられたドレン開口である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
1:鞍乗型車両、2:車体フレーム、WR:後輪、E:エンジン、3:ドライブスプロケットと、4:ドリブンスプロケット、5:ドライブチェーン、10:チェーンケース、11:接合部、13:差込係止部、20:スイングアーム、25:クロスメンバ、26U,36,26L、46:位置決め部、22f、22r、23f、23r:締結部、30:上ケース、40:下ケース、31,41:差込部、31f、41f:爪部、31b、41b:根本部、31b1,31b2,41b1,41b2:端部、32,42:受部(係合孔)、32w、42w:周壁、32t、42t:当接面、33,43:周壁部、33,43:内壁部、34,44:外壁部、37、47:当接部。

Claims (7)

  1. 車体フレーム(2)に揺動自在に支持されるとともに後輪(WR)を回転自在に支持するスイングアーム(20)と、
    前記車体フレーム(2)に搭載された動力源(E)から駆動力を出力するドライブスプロケット(3)と、
    前記後輪(WR)に連結されたドリブンスプロケット(4)と、
    前記ドライブスプロケット(3)とドリブンスプロケット(4)との間に巻き掛けられ、ドライブスプロケット(3)の駆動力をドリブンスプロケット(4)に伝達するドライブチェーン(5)と、
    上下に分割可能な樹脂製の上ケース(30)と下ケース(40)とを有し、前記ドライブチェーン(5)の上部および下部を覆うとともに、前記ドライブチェーン(5)の少なくとも車幅方向内側にて前記上ケース(30)と下ケース(40)とが接合され、車幅方向外側にて前記スイングアーム(20)に締結されるチェーンケース(10)と、を備えた鞍乗型車両のチェーンケース構造において、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)との接合部(11)に、一方のケースに設けられた差込部(31,41)と、この差込部(31,41)と嵌り合う他方のケースに設けられた受部(32,42)とを有する差込係止部(13)を前記ドライブチェーン(5)の長手方向に複数個設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における差込部(31,41)を上ケース(30)と下ケース(40)とに振り分けて設け、
    前記相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における差込部(31,41)は前記受部(32,42)と係合する爪部(31f、41f)を有し、前記受部(32,42)は前記差込部(31,41)の根本部の前後方向における端部よりも車幅方向に幅広の周壁(32w、42w)を有する係合孔で構成し、前記差込部(31,41)の根本部の前後方向における少なくとも一端部を、該根本部に隣接する前記係合孔の周壁(32w、42w)に連結したことを特徴とする鞍乗型車両のチェーンケース構造。
  2. 請求項において、
    前記相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における上ケース(30)の係合孔(32)と下ケース(40)の係合孔(42)には、それぞれの口縁部に、ケースの板厚に比べて長く車幅方向へ延びる当接面(32t、42t)を形成し、それら当接面同士を当接させたことを特徴とする鞍乗型車両のチェーンケース構造。
  3. 車体フレーム(2)に揺動自在に支持されるとともに後輪(WR)を回転自在に支持するスイングアーム(20)と、
    前記車体フレーム(2)に搭載された動力源(E)から駆動力を出力するドライブスプロケット(3)と、
    前記後輪(WR)に連結されたドリブンスプロケット(4)と、
    前記ドライブスプロケット(3)とドリブンスプロケット(4)との間に巻き掛けられ、ドライブスプロケット(3)の駆動力をドリブンスプロケット(4)に伝達するドライブチェーン(5)と、
    上下に分割可能な樹脂製の上ケース(30)と下ケース(40)とを有し、前記ドライブチェーン(5)の上部および下部を覆うとともに、前記ドライブチェーン(5)の少なくとも車幅方向内側にて前記上ケース(30)と下ケース(40)とが接合され、車幅方向外側にて前記スイングアーム(20)に締結されるチェーンケース(10)と、を備えた鞍乗型車両のチェーンケース構造において、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)との接合部(11)に、一方のケースに設けられた差込部(31,41)と、この差込部(31,41)と嵌り合う他方のケースに設けられた受部(32,42)とを有する差込係止部(13)を前記ドライブチェーン(5)の長手方向に複数個設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における差込部(31,41)を上ケース(30)と下ケース(40)とに振り分けて設け、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)はそれぞれ、前記ドライブチェーン(5)の外周側を覆う周壁部(33,43)と、この周壁部(33,43)と一体に構成され、前記ドライブチェーン(5)の車幅方向内側と外側を覆う内壁部(34,44)と外壁部(35,45)とを有し、少なくとも前記内壁部(34,44)の一部は、前記ドライブチェーン(5)の長手方向と平行な横断面を凹凸状に形成したことを特徴とする鞍乗型車両のチェーンケース構造。
  4. 車体フレーム(2)に揺動自在に支持されるとともに後輪(WR)を回転自在に支持するスイングアーム(20)と、
    前記車体フレーム(2)に搭載された動力源(E)から駆動力を出力するドライブスプロケット(3)と、
    前記後輪(WR)に連結されたドリブンスプロケット(4)と、
    前記ドライブスプロケット(3)とドリブンスプロケット(4)との間に巻き掛けられ、ドライブスプロケット(3)の駆動力をドリブンスプロケット(4)に伝達するドライブチェーン(5)と、
    上下に分割可能な樹脂製の上ケース(30)と下ケース(40)とを有し、前記ドライブチェーン(5)の上部および下部を覆うとともに、前記ドライブチェーン(5)の少なくとも車幅方向内側にて前記上ケース(30)と下ケース(40)とが接合され、車幅方向外側にて前記スイングアーム(20)に締結されるチェーンケース(10)と、を備えた鞍乗型車両のチェーンケース構造において、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)との接合部(11)に、一方のケースに設けられた差込部(31,41)と、この差込部(31,41)と嵌り合う他方のケースに設けられた受部(32,42)とを有する差込係止部(13)を前記ドライブチェーン(5)の長手方向に複数個設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における差込部(31,41)を上ケース(30)と下ケース(40)とに振り分けて設け、
    前記スイングアーム(20)は左右の腕部(24)を車幅方向に連結するクロスメンバ(25)を備えており、このクロスメンバ(25)の前後において、前記差込係止部(13)が設けられているとともに、それら前後の差込係止部(13)の間において、前記スイングアーム(20)と上下のケース(30,40)とを、前後方向および車幅方向に関して位置決めする位置決め部(26U,36,26L、46)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両のチェーンケース構造。
  5. 車体フレーム(2)に揺動自在に支持されるとともに後輪(WR)を回転自在に支持するスイングアーム(20)と、
    前記車体フレーム(2)に搭載された動力源(E)から駆動力を出力するドライブスプロケット(3)と、
    前記後輪(WR)に連結されたドリブンスプロケット(4)と、
    前記ドライブスプロケット(3)とドリブンスプロケット(4)との間に巻き掛けられ、ドライブスプロケット(3)の駆動力をドリブンスプロケット(4)に伝達するドライブチェーン(5)と、
    上下に分割可能な樹脂製の上ケース(30)と下ケース(40)とを有し、前記ドライブチェーン(5)の上部および下部を覆うとともに、前記ドライブチェーン(5)の少なくとも車幅方向内側にて前記上ケース(30)と下ケース(40)とが接合され、車幅方向外側にて前記スイングアーム(20)に締結されるチェーンケース(10)と、を備えた鞍乗型車両のチェーンケース構造において、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)との接合部(11)に、一方のケースに設けられた差込部(31,41)と、この差込部(31,41)と嵌り合う他方のケースに設けられた受部(32,42)とを有する差込係止部(13)を前記ドライブチェーン(5)の長手方向に複数個設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における差込部(31,41)を上ケース(30)と下ケース(40)とに振り分けて設け、
    前記スイングアーム(20)とチェーンケース10との締結部(22f、22r、23f、23r)は、スイングアーム(20)の後端部分と前半部分とにおいて、上ケース(30)と下ケース(40)とにそれぞれ設け、上ケース(30)と下ケース(40)のいずれにおいても、前後における締結部間の壁部の肉厚を他の部位よりも大としたことを特徴とする鞍乗型車両のチェーンケース構造。
  6. 車体フレーム(2)に揺動自在に支持されるとともに後輪(WR)を回転自在に支持するスイングアーム(20)と、
    前記車体フレーム(2)に搭載された動力源(E)から駆動力を出力するドライブスプロケット(3)と、
    前記後輪(WR)に連結されたドリブンスプロケット(4)と、
    前記ドライブスプロケット(3)とドリブンスプロケット(4)との間に巻き掛けられ、ドライブスプロケット(3)の駆動力をドリブンスプロケット(4)に伝達するドライブチェーン(5)と、
    上下に分割可能な樹脂製の上ケース(30)と下ケース(40)とを有し、前記ドライブチェーン(5)の上部および下部を覆うとともに、前記ドライブチェーン(5)の少なくとも車幅方向内側にて前記上ケース(30)と下ケース(40)とが接合され、車幅方向外側にて前記スイングアーム(20)に締結されるチェーンケース(10)と、を備えた鞍乗型車両のチェーンケース構造において、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)との接合部(11)に、一方のケースに設けられた差込部(31,41)と、この差込部(31,41)と嵌り合う他方のケースに設けられた受部(32,42)とを有する差込係止部(13)を前記ドライブチェーン(5)の長手方向に複数個設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における差込部(31,41)を上ケース(30)と下ケース(40)とに振り分けて設け、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)のそれぞれ外壁部(35,45)に、前記スイングアーム(20)の車幅方向内側面に車幅方向内側から当接する当接部(37,47)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両のチェーンケース構造。
  7. 車体フレーム(2)に揺動自在に支持されるとともに後輪(WR)を回転自在に支持するスイングアーム(20)と、
    前記車体フレーム(2)に搭載された動力源(E)から駆動力を出力するドライブスプロケット(3)と、
    前記後輪(WR)に連結されたドリブンスプロケット(4)と、
    前記ドライブスプロケット(3)とドリブンスプロケット(4)との間に巻き掛けられ、ドライブスプロケット(3)の駆動力をドリブンスプロケット(4)に伝達するドライブチェーン(5)と、
    上下に分割可能な樹脂製の上ケース(30)と下ケース(40)とを有し、前記ドライブチェーン(5)の上部および下部を覆うとともに、前記ドライブチェーン(5)の少なくとも車幅方向内側にて前記上ケース(30)と下ケース(40)とが接合され、車幅方向外側にて前記スイングアーム(20)に締結されるチェーンケース(10)と、を備えた鞍乗型車両のチェーンケース構造において、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)との接合部(11)に、一方のケースに設けられた差込部(31,41)と、この差込部(31,41)と嵌り合う他方のケースに設けられた受部(32,42)とを有する差込係止部(13)を前記ドライブチェーン(5)の長手方向に複数個設け、かつ、相隣接する少なくとも一組の差込係止部(13)における差込部(31,41)を上ケース(30)と下ケース(40)とに振り分けて設け、
    前記上ケース(30)と下ケース(40)はそれぞれ、前記ドライブチェーン(5)の外周側を覆う周壁部(33,43)と、この周壁部(33,43)と一体に構成され、前記ドライブチェーン(5)の車幅方向内側と外側を覆う内壁部(34,44)と外壁部(35,45)とを有し、各壁部の厚さは、周壁部が一番小さく、内壁部(34,44)および外壁部(35,45)は、周壁部から離れるにしたがって大となるように構成されていることを特徴とする鞍乗型車両のチェーンケース構造。
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