JP5869190B2 - バスケット型把持鉗子 - Google Patents

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Description

本発明は、バスケット型把持鉗子に関する。
本願は、2013年12月12日に、日本に出願された特願2013−257235号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、胆管等の体内の管路に挿入され、結石等の異物を回収するためのバスケット型把持鉗子が知られている(たとえば特許文献1,2,3参照)。
バスケット型把持鉗子は、複数のワイヤによって異物を保持する構造を有しているので、大きい異物を回収しようとした場合、異物を保持したままでは管路からバスケットが抜去できなくなる事がある。たとえば、特許文献1,2,3に記載の複数のワイヤの間から異物が外れなくなってしまうと、バスケットを管路から抜去できなくなってしまう。
日本国特開平11−114070号公報 日本国特開2006−94876号公報 国際公開第2012/141213号公報
大きい異物を保持した際に、バスケットが異物と共に胆管などの管路から抜去できなくなった場合には、一度保持した異物を管路内でバスケットから放出し、バスケット型把持鉗子だけでも抜去する必要がある。しかしこのようなケースでは異物が大きいため、一度保持してしまうと、管路内では思うように異物をバスケット外に放出する事ができず、煩雑な作業が必要である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、バスケット内に保持した異物を容易に外すことができるバスケット型把持鉗子の提供を目的とする。
本発明の第1の態様に係るバスケット型把持鉗子は、挿入部と、螺旋状に復元する復元力を有する複数のバスケットワイヤと、前記挿入部の遠位部分から突没可能であり、前記複数のバスケットワイヤが互いに隙間を空けて螺旋状に延びており、前記複数のバスケットワイヤが疎に配置された近位領域と、前記複数のバスケットワイヤが前記近位領域よりも密に配置された遠位領域と、前記近位領域および前記遠位領域に囲まれた内部空間とを有するバスケット部と、前記バスケット部の近位端に接続され前記挿入部内に挿入された操作ワイヤと、前記バスケット部における前記隙間を通過し、前記操作ワイヤと略平行に延びた支持部材と、前記支持部材の遠位端に前記バスケット部の遠位端を固定する連結部材と、前記操作ワイヤおよび前記支持部材をそれぞれ進退操作するために前記挿入部の近位端部に配された操作部と、前記バスケット部の前記内部空間に収容された対象物を前記バスケット部の外へ排出させる排出機構と、を備え、前記排出機構は、前記操作部により前記支持部材に対して前記操作ワイヤを前記挿入部の長手軸に沿って相対的に後退させる第1の形態と、前記操作部により前記支持部材に対して前記操作ワイヤを前記挿入部の長手軸に沿って相対的に前進させる第2の形態とを有し、前記第1の形態および前記第2の形態において、前記バスケット部の内部空間に収容された前記対象物を前記バスケット部における前記隙間を介して外部に排出させる
本発明の第2の態様によれば、上記第1の態様において、前記排出機構における前記第1の形態は、前記複数のバスケットワイヤの前記復元力に抗して前記バスケット部の軸方向に前記バスケット部を引き延ばした状態であり、前記排出機構における前記第2の形態は、前記複数のバスケットワイヤの前記復元力に抗して前記バスケット部の前記近位領域における前記隙間が略円形になるように前記バスケット部を変形させた状態であってもよい。
本発明の第の態様によれば、上記第1の態様または上記第2の態様において、前記排出機構は、前記バスケット部の近位端を前記支持部材の遠位端に対し近接する方向に移動させることで、前記バスケット部の内部の前記対象物を、前記バスケット部の前記遠位領域から前記近位領域へと移動させてもよい。
本発明の第の態様によれば、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれか一態様において、前記支持部材は、前記バスケット部の遠位端に連結され前記バスケット部の近位端近傍まで延びる本体ワイヤと、前記本体ワイヤの近位端に固定され前記本体ワイヤの外径よりも大きな外形寸法を有する第一係止部と、前記第一係止部よりも遠位側に前記第一係止部から離れた位置で前記本体ワイヤに固定され前記本体ワイヤの外径よりも大きな外形寸法を有する第二係止部と、を有し、前記操作部は、前記本体ワイヤが進退自在となる径の貫通孔を有し前記貫通孔に前記本体ワイヤが挿通された状態で前記第一係止部と前記第二係止部との間に配された規制部材と、前記規制部材に遠位端部が固定され前記挿入部の内部を通じて前記操作部まで延びる規制ワイヤと、を備え、前記規制部材が前記第二係止部に当接した状態で前記規制ワイヤの進退位置を固定することによって前記挿入部に対する前記本体ワイヤの近位側への移動が規制され、前記規制部材が前記第一係止部に当接した状態で前記規制ワイヤの進退位置を固定することによって前記挿入部に対する前記本体ワイヤの遠位側への移動が規制されていてもよい。
本発明の第の態様によれば、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれか一態様において、前記バスケットワイヤは形状記憶合金からなっていてもよい。
本発明の第の態様によれば、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれか一態様において、前記バスケットワイヤは、前記バスケット部の中心線を中心とするらせん形状を有し、前記バスケット部は、前記バスケットワイヤの遠位部分を束ねる結束部を備え、前記連結部材は、前記結束部の遠位側にワイヤにより連結され、前記支持部材は、前記結束部に対して前記バスケット部の中心線よりも外周方向へオフセットされた位置で前記バスケット部の内部を通過してもよい。
上記各態様のバスケット型把持鉗子は、バスケット内に保持した異物を容易に外すことができる。
本発明の第1実施形態のバスケット型把持鉗子を示す側面図である。 図1に符号Aで示された部分の拡大断面図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のバスケット型把持鉗子を示す部分断面図である。 図8に符号Bで示された部分の拡大図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 本発明の第3実施形態のバスケット型把持鉗子を示す部分断面図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。 同バスケット型把持鉗子の他の構成例を示す部分断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態のバスケット型把持鉗子を示す側面図である。図2は、図1に符号Aで示された部分の拡大断面図である。
図1に示す本実施形態のバスケット型把持鉗子1は、胆管などの体内の管路に挿入され、異物を取り除くための医療器具である。
図1に示すように、バスケット型把持鉗子1は、シース2(挿入部)と、シース2に挿通された本体部3と、シース2に固定された操作部20とを備える。
シース2は、柔軟性を有する筒部材である。シース2の外形寸法は、内視鏡の処置具チャンネルに対して進退自在に挿通可能な程度である。シース2の遠位端は、バスケット型把持鉗子1の使用時において後述するバスケット部4を畳むことができる程度の硬さを有する。
本体部3は、遠位端と近位端とを有しシース2に挿通された細長い部材である。本体部3は、バスケット部4と、バスケット部4に連結された操作ワイヤ10と、バスケット部4に固定されたセンターワイヤ12(支持部材)とを備える。
バスケット部4は、本体部3における遠位側に配され異物を保持するために略紡錘状に広がり、伸縮可能である。バスケット部4は、収縮状態では、シース2の内部に収容可能な略線状形状となる。
バスケット部4は、複数のバスケットワイヤ5と、複数のバスケットワイヤ5を略紡錘状とするための固定部材6とを備える。
複数のバスケットワイヤ5は、体内において採取すべき対象物(たとえば胆石等の体内の異物)を内部に保持する略紡錘状をなすようにシース2の遠位部分に配されている。本実施形態では、複数のバスケットワイヤ5は、各々、バスケット部4の中心線を中心とした螺旋状をなしている。また、複数のバスケットワイヤ5は、いずれも、遠位側に行くに従って螺旋のピッチが密となるように構成されている。すなわち、複数のバスケットワイヤ5による開口の大きさは、バスケット部4の遠位端において最も小さく、バスケット部4の近位側へ行くに従って漸次大きい。複数のバスケットワイヤ5の材質は、外力がかかっていない状態において複数のバスケットワイヤ5によって略紡錘状の形状が維持されるような復元力を有する材料である。本実施形態では、複数のバスケットワイヤ5は、各々、形状記憶合金によって形成されている。具体的には、本実施形態における複数のバスケットワイヤ5は、ニッケルチタン合金製である。
固定部材6は、バスケット部4の遠位側において各バスケットワイヤ5を束ねて固定する遠位固定部材7(結束部)と、バスケット部4の近位側において各バスケットワイヤ5を束ねて固定する近位固定部材8とを有する。遠位固定部材7と近位固定部材8とは、いずれも筒状をなしている。遠位固定部材7と近位固定部材8との各々の内部には、全てのバスケットワイヤ5が挿通されている。遠位固定部材7とバスケットワイヤ5とは、接着、ろう付け、はんだ付け、あるいは溶接など、公知の固定方法によって固定されている。近位固定部材8とバスケットワイヤ5とは、接着、ろう付け、はんだ付け、あるいは溶接など、公知の固定方法によって固定されている。
さらに、バスケット部4は、バスケット部4の遠位端とセンターワイヤ12の遠位端とを連結するチップ部材9を有する。チップ部材9は、遠位端が曲面形状を有する略球状の部材である。チップ部材9の近位端には、バスケット部4の遠位端から延びるワイヤとセンターワイヤ12との各々が差し込まれた状態で固定されている。この状態で、バスケットワイヤ5の遠位部分の結束部となる遠位固定部材7はバスケット部4の中心線上に位置し、センターワイヤ12は、遠位固定部材7に対してバスケット部4の中心線よりも外周方向へとオフセットされた位置でバスケット部4の内部を通過するように配置されている。
操作ワイヤ10は、バスケット部4の近位側に配されバスケット部4に対して固定されている。操作ワイヤ10とバスケット部4とは、接着、ろう付け、はんだ付け、あるいは溶接など、公知の固定方法によって固定されている。
センターワイヤ12は、バスケット部4の遠位端に接続されバスケット部4の内部を経由してシース2の内部に挿通されている。本実施形態では、センターワイヤ12は、バスケット部4のチップ部材9の内部で各バスケットワイヤ5と共に固定されている。センターワイヤ12とバスケット部4との接続に関しては、バスケットワイヤ5の延出を遠位固定部材7までとし、チップ部材9と遠位固定部材7とを別の接続用ワイヤで接続する構成にしてもよい。また、本実施形態では、センターワイヤ12の近位側領域は、シース2の遠位端側の開口からシース2内に挿入されておりシース2の内部を通じて操作部20まで延びており、操作部20の内部から操作部20の外部へと突出している。
図1及び図2に示すように、操作部20は、操作ワイヤ10とセンターワイヤ12との各々をシース2に対して進退移動させるためにシース2の近位端に設けられている。操作部20は、シース2の近位端に固定されている。
操作部20は、操作本体21と、スライダ29とを備える。
操作本体21は、シース2の近位端に固定されている。操作本体21は、操作ワイヤ10を進退させるためのスライダ29の一部が挿通される第一ポート22と、センターワイヤ12が挿通される第二ポート23とを有する。
第一ポート22は、後述するシャフト30が水密状態で進退可能なポートである。
第二ポート23は、シース2に連通する開口部24と、開口部24内に配された弾性を有する栓26と、第二ポート23の開口部24にねじ込まれ、栓26を弾性変形させるねじ体27とを有し、センターワイヤ12の外周面に接してセンターワイヤ12の位置を固定するチャックとしての機能を有する。また、第二ポート23の開口部24には、センターワイヤ12の外面に接する内寸を有する円形のOリング25が設けられ、水密状態とされる。なお、第二ポート23は、チャック以外の方法によってセンターワイヤ12の位置を固定するように構成されていてもよい。
第二ポート23においてセンターワイヤ12が固定状態にあるときにはセンターワイヤ12は操作部20に対して移動不能であり、第二ポート23においてセンターワイヤ12の固定状態が解除されるとセンターワイヤ12は操作部20に対して進退及び回転が自在となる。
本実施形態では、操作ワイヤ10、センターワイヤ12、第一ポート22、及び第二ポート23によって、バスケット部4内にある異物等をバスケット部4における遠位側から近位側へと移動させてバスケット部4の外部へと排出するための排出機構32が構成されている。
なお、本実施形態における操作部20は、たとえば造影剤や洗浄水等の液体を送液するための第三ポート28を有している。第三ポート28は、操作本体21の内部を通じてシース2と連通している。第一ポート22と第二ポート23とが水密状態とされている状態で第三ポート28から液体が注入されると液体はシース2の内部に流れ込みシース2の遠位端側の開口から吐出される。
スライダ29は、操作ワイヤ10の近位端に固定されたシャフト30と、シャフト30の近位端に配されたグリップ31とを有する。
シャフト30は、硬質な部材であり、本実施形態では筒状である。操作ワイヤ10とシャフト30とは、たとえば不図示の筒状部材を介して連結されている。本実施形態では、操作ワイヤ10とシャフト30とは、接着、ろう付け、はんだ付け、あるいは溶接など、公知の固定方法により固定されていてもよい。
グリップ31は、バスケット型把持鉗子1の操作者が持ちやすいようにシャフト30の外形よりも太く形成された部材である。グリップ31は、必要に応じて滑り止めを有していてよい。
次に、本実施形態のバスケット型把持鉗子1の使用方法及び作用について説明する。図3から図7は、本実施形態のバスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。
バスケット型把持鉗子1は、一般的なバスケット型医療用処置具と同様に、バスケット部4をシース2に収納した状態で内視鏡チャンネルを通じて患者体内の胆管等の管路に挿入される。スライダ29の前進操作により管路内でバスケット部4をシース2から突出させると、バスケットワイヤ5の弾性力によりバスケット部4が拡開する。拡開したバスケット部4内に結石等の異物35(図3参照)を取り込んだ後、スライダ29を引くことでバスケット部4を縮径させ、異物35をバスケット部4内にしっかりと保持することができる。その後、内視鏡とともにバスケット型把持鉗子1を患者体内から抜去し、異物35を回収する。
バスケット部4内に保持した異物35が大きい場合、バスケット部4が胆管などの管路から抜けなくなってしまうことがある。これを回避するためには、バスケット部4が管路内に位置したままの状態で、保持した異物35をバスケット外へ放出する必要がある。異物35を外すための従来の方法としては、緊急砕石具やレーザー等を体内に導入して異物35を砕くなどの方法がある。しかしながら、これら従来の方法は煩雑であり、処置全体の所要時間を引き延ばす原因となる。
バスケット型把持鉗子1においては、まず、図3に示すように操作ワイヤ10を前進させてバスケット部4を前方へと移動させる。このとき、バスケット部4の遠位端に連結されているセンターワイヤ12もバスケット部4とともに前方へと移動する。このとき、バスケット部4を前後に振るようにすることで、バスケット部4の遠位側に保持された異物35がバスケット部4の近位側へと移動することがある。また、バスケット部4の遠位端が上側に向いている状態では異物35はバスケット部4の近位側へと移動しやすい。また、異物35がある空間が体液(たとえば胆汁等)により満たされている場合、バスケット部4を前方に移動させることによって、体液が異物35の移動に対する抵抗となって異物35をバスケット部4の近位側へと押し出すこともある。
このように、管路内でバスケット部4を前方へ移動させる操作によって、バスケット部4の遠位側から近位側へと異物35が移動する。すなわち、管路内でバスケット部4を前方へ移動させる操作によって、バスケット部4の内部の異物35は、バスケット部4のバスケットワイヤ5が密である領域から疎である領域へと移動する。
続いて、操作者は、第二ポート23においてセンターワイヤ12の外周面に栓26を係合させて操作部20に対してセンターワイヤ12の位置を固定する。さらに、図4に示すように、操作者は、スライダ29を操作して操作ワイヤ10を後退させる。すると、センターワイヤ12の遠位端の位置は変化せずに、バスケット部4の近位端は操作ワイヤ10によって近位側へと移動するようにバスケット部4がセンターワイヤ12に対して相対移動する。これにより、バスケット部4は前後に引き延ばされた状態となり、異物35を収容可能な空間は、バスケット部4の引き延ばしに応じて漸次狭くなる。バスケット部4内の異物35はバスケット部4の近位側であって各バスケットワイヤ5が疎となっている領域にあるので、異物35を収容可能な空間の減少によって、バスケット部4の近位部分におけるバスケットワイヤ5の隙間からバスケット部4の外部へと異物35が排出される。
このように、本実施形態では、バスケットワイヤ5が密な領域からバスケットワイヤ5が疎の領域へと異物35を移動させることができ、さらにバスケットワイヤ5を前後方向に引き延ばすことでバスケット部4を径方向に縮小させ、これによりバスケット部4の近位部分においてバスケットワイヤ5が疎な部分から異物35を排出させることができる。その結果、本実施形態のバスケット型把持鉗子1は、バスケットワイヤ5で保持した異物35を容易に外すことができ、処置の効率を高めることができる。
次に、本実施形態のバスケット型把持鉗子1において異物35をバスケット部4から排出させる別の方法及びこの方法を用いた場合のバスケット型把持鉗子1の作用について説明する。
バスケット部4の内部においてバスケット部4の遠位部分に異物35が保持されて胆管等の管路から引き抜けない場合に、上記の使用方法においてバスケット部4を前方へと移動させることに代えて、図5に示すように、バスケット部4の近位部分の一部がシース2内に入り込む程度にバスケット部4を後退させる。このとき、バスケット部4の後退によりセンターワイヤ12も後退する。続いて、第二ポート23においてセンターワイヤ12の位置を固定し、センターワイヤ12が動かない状態で操作ワイヤ10を前方へと移動させる。図6に示すように、バスケット部4の遠位端の位置はセンターワイヤ12の遠位端の位置に留まろうとし、バスケット部4の近位端の位置は操作ワイヤ10によって前方へと移動する。これにより、バスケットワイヤ5における略紡錘状の形状が崩れ、バスケット部4の近位部分においてバスケットワイヤ5の隙間が開く。バスケット部4の近位部分において開いた隙間は、異物35が通過可能な内径の略円形の開口となる。この状態でバスケット型把持鉗子1の全体を前方へ移動させることにより、図7に示すように、バスケット部4内の異物35は、バスケットワイヤ5の変形により生じた開口を通じてバスケット部4の近位側へ向かって相対的に移動し、バスケット部4の外部へと排出される。
このように本実施形態のバスケット型把持鉗子1は、バスケット部4の遠位端の位置をセンターワイヤ12によって固定した状態でバスケット部4の近位端を近位側あるいは遠位側へと移動させることができるように構成されている。このため、本実施形態のバスケット型把持鉗子1は、バスケット部4の近位端を近位側へと移動させた場合にはバスケット部4を引き延ばし、逆にバスケット部4の近位端を遠位側へと移動させた場合にはバスケット部4の略紡錘状を崩すことができる。その結果、本実施形態のバスケット型把持鉗子1は、バスケット部4の内部の異物35をバスケット部4の近位側へ容易に排出することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上記の第1実施形態と同様の構成要素には第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図8は、本実施形態のバスケット型把持鉗子を示す部分断面図である。図9は、図8に符号Bで示された部分の拡大図である。
図8及び図9に示すように、本実施形態のバスケット型把持鉗子1Aは、第1実施形態で説明したセンターワイヤ12に代えて構成が異なるセンターワイヤ12Aを備えている。また、本実施形態では、第1実施形態で説明した操作部20には、第1実施形態で説明したセンターワイヤ12の近位側領域に代えて、シース2内において本実施形態のセンターワイヤ12Aに連結された規制ワイヤ39が配されている。
センターワイヤ12Aは、バスケット部4の遠位端に連結されバスケット部4の近位端近傍まで延びる本体ワイヤ36と、本体ワイヤ36の近位部分に固定された第一係止部37及び第二係止部38とを有する。第一係止部37と第二係止部38とは互いに離間して配置されている。
本体ワイヤ36の遠位端は、第1実施形態と同様にチップ部材9の近位端に固定されている。本体ワイヤ36の近位端は、シース2の遠位開口からシース2の内部に挿入されている。
第一係止部37は、本体ワイヤ36の近位端に固定されている。第一係止部37の外形寸法は、本体ワイヤ36の外径よりも大きい。第一係止部37は、規制ワイヤ39を用いて本体ワイヤ36を後方へ移動させるときに後述する規制部材40が当接することで規制ワイヤ39から操作力量を伝達するために設けられている。また、第一係止部37は、本体ワイヤ36と規制ワイヤ39との連結状態を維持する抜け止めとして機能している。
第二係止部38は、本体ワイヤ36の近位端から所定の距離だけ遠位側に離間した位置において本体ワイヤ36に固定されている。第二係止部38の外形寸法は、本体ワイヤ36の外径よりも大きい。第二係止部38は、規制ワイヤを用いて本体ワイヤ36を前方へ移動させるときに後述する規制部材40が当接することで規制ワイヤ39から操作力量を伝達するために設けられている。
第一係止部37と第二係止部38との間の距離は、バスケット部4がシース2内に収容された状態からバスケット部4が全開となるまでシース2の遠位開口から突出した状態になるのに必要な移動量以上の距離だけ離れている。第一係止部37と第二係止部38との間の距離は、バスケット部4の形状に応じて設定される。
規制ワイヤ39は、操作部20に設けられている。規制ワイヤ39の近位端の位置は、第1実施形態で説明した第二ポート23によって、栓26が規制ワイヤ39の外周面に当接したときに固定される。規制ワイヤ39の遠位端には、第一係止部37と第二係止部38との間に規制ワイヤ39の遠位端を連結するための規制部材40が固定されている。
規制部材40は、本体ワイヤ36が進退自在となる径の貫通孔を有し、この貫通孔に本体ワイヤ36が挿通された状態で、第一係止部37と第二係止部38との間に配されている。
本実施形態のバスケット型把持鉗子1Aの作用について説明する。図10から図17は、本実施形態のバスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。
図10に示すように、本実施形態において、バスケット部4がシース2内に収容された状態では、規制部材40は、第一係止部37から前方側へ離れた位置にあり、規制ワイヤ39は第二ポート23の栓26によって固定されている。
この状態で、体内にバスケット型把持鉗子1Aが挿入された後、操作者によって操作ワイヤ10が前方に移動されると、図11に示すように、バスケット部4はシース2の遠位開口から前方へと突出する。このとき、センターワイヤ12Aはバスケット部4とともに前進する。また、センターワイヤ12Aの本体ワイヤ36は規制部材40に対して進退自在であるので、本体ワイヤ36がバスケット部4とともに前方に移動する過程において、規制ワイヤ39は移動しないが、規制ワイヤ39の遠位端の規制部材40は本体ワイヤ36の移動の抵抗とならない。
規制部材40が第一係止部37に当接した状態(図11参照)で規制ワイヤ39の進退位置を固定することによってシース2に対する本体ワイヤ36の遠位側への移動が規制される。規制部材40が第二係止部38に当接した状態(図12参照)で規制ワイヤ39の進退位置を固定することによってシース2に対する本体ワイヤ36の近位側への移動が規制される。
本実施形態のバスケット型把持鉗子1Aにおいてバスケット部4の内部に異物35が収容されたときに、上記第1実施形態と同様にバスケット部4の遠位部分に異物35が保持された場合には、次に示す方法を用いてバスケット部4の遠位部分からバスケット部4の近位部分へと異物35を移動させて異物35をバスケット部4の外部へと排出する。
具体的には、第1実施形態で説明したようにバスケット部4を前後方向に引き延ばすためには、まず、図13に示すように規制ワイヤ39を前進させてセンターワイヤ12Aの第二係止部38に規制部材40が当接した状態で規制ワイヤ39を第二ポート23において固定する。続いて、図14に示すように操作ワイヤ10を後退させてバスケット部4の近位端を近位側へと移動させる。これにより、バスケット部4の遠位端の位置は本体ワイヤ36によって維持され、バスケット部4の近位端の位置は操作ワイヤ10によって近位側へと移動される。その結果、バスケット部4は操作ワイヤ10の近位側への移動に伴って引き延ばされる。これにより、バスケット部4の近位側の部分においてバスケットワイヤ5の隙間から異物35がバスケット部4の外部へ排出される。
また、第1実施形態で説明したようにバスケット部4の略紡錘状を崩して開口を生じさせるためには、まず、図15に示すように規制ワイヤ39を後退させてセンターワイヤ12Aの第一係止部37に規制部材40が当接した状態で規制ワイヤ39を第二ポート23において固定する。続いて、図16に示すように操作ワイヤ10を前進させてバスケット部4の近位端を遠位側へと移動させる。これにより、バスケット部4の遠位端の位置は本体ワイヤ36によって維持され、バスケット部4の近位端の位置は操作ワイヤ10によって遠位側へと移動される。その結果、図17に示すようにバスケット部4の略紡錘状は第1実施形態と同様に崩れ、第1実施形態と同様の略円形の開口がバスケット部4の近位側へ向かって生じる。これにより、バスケット部4の近位側の部分においてこの開口から異物35がバスケット部4の外部へ排出される。その後、規制ワイヤ39を固定していた第二ポート23の栓26を緩めて規制ワイヤ39の固定を解除し、規制ワイヤ39を前進させてセンターワイヤ12を前方へ移動させると、バスケット部4は元の形状に復元する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図18は、本実施形態のバスケット型把持鉗子を示す部分断面図である。
図18に示すように、本実施形態のバスケット型把持鉗子1Bは、第1実施形態で説明した本体部3に代えて、第1実施形態の本体部3とは構成が異なる本体部3Aを備える。
本体部3Aは、遠位端と近位端とを有しシース2に挿通された細長い部材である。本体部3は、バスケット部4と、バスケット部4に連結された操作ワイヤ10と、バスケット部4に固定されたセンターワイヤ12B(支持部材)とを備える。
また、本実施形態では、バスケット部4を構成するバスケットワイヤ5のうちの一本(図18に符号5aで示す)は、近位固定部材8には固定されておらず、第二操作ワイヤ10Aとして操作部20まで延びている。
また、本実施形態では、操作部20の第二ポート23には、第二操作ワイヤ10Aの近位部分が配されている。第二ポート23の栓26(図2参照)によって、本実施形態では第二操作ワイヤ10Aが操作部20に対して固定可能である。
センターワイヤ12Bは、その遠位端が第1実施形態と同様にチップ部材9の近位端に固定されており、その近位端が第1実施形態とは異なりシース2の内部に配されている。センターワイヤ12Bの近位端の位置は、バスケット部4がシース2の遠位開口から完全に露出した状態でもシース2内にある。
本実施形態のバスケット型把持鉗子1Bの作用について説明する。図19から図21は、本実施形態のバスケット型把持鉗子の使用方法を説明するための図である。
本実施形態のバスケット型把持鉗子1Bにおいては、第二ポート23の栓26が緩められていて第二操作ワイヤ10Aが操作部20に対して進退自在な状態では、バスケット部4における各バスケットワイヤ5は、操作ワイヤ10の進退に応じてすべて移動する(第1状態)。また、第二ポート23の栓26が閉められていて第二操作ワイヤ10Aが操作部20に対して進退不能な状態では、バスケット部4における各バスケットワイヤ5は、第二操作ワイヤ10Aに固定されていないもののみが操作ワイヤ10の進退に応じて移動する(第2状態)。
本実施形態のバスケット型把持鉗子1Bにおいてバスケット部4の内部に異物35があるときに、バスケット部4における遠位部分に異物35が保持されて管路からバスケット部4が抜けなくなった場合、第1実施形態で説明した方法と概ね同様の原理にてバスケット部4から異物35を排出させることができる。
すなわち、異物35がバスケット部4内で保持された状態で、第二ポート23によって、第二操作ワイヤ10Aを操作部20に対して固定する(図19参照)。その後、操作ワイヤ10を前方へと移動させてバスケット部4を前進させる。すると、図20に示すように、複数のバスケットワイヤ5のうち第二操作ワイヤ10Aに固定されたバスケットワイヤ5a以外は操作ワイヤ10によって前方へ押圧される。これにより、バスケット部4の略紡錘状の形状は崩れ、バスケット部4の近位側において異物35を排出可能な開口が生じる。この状態で本実施形態のバスケット型把持鉗子1Bを前方へ移動させることによって、図21に示すようにバスケット部4の近位部分において生じた開口を通じて異物35がバスケット部4の外部へと排出される。
なお、本実施形態では、複数のバスケットワイヤ5のうち1つ以上が、バスケットワイヤ5と別体をなす第二操作ワイヤ10Aに対してたとえば図22に示すように管状の第二近位固定部材8Aによって溶接やろう付けや接着などの手法により固定されていてもよい。バスケット部4を構成する複数のバスケットワイヤ5のうちの半数未満であれば、第二操作ワイヤ10Aに固定されていてよい。
また、本実施形態では、バスケットワイヤ5が第二操作ワイヤ10Aに固定される態様に代えて、バスケットワイヤ5を構成する線材を近位側に延ばして設けられることで第二操作ワイヤ10Aとして機能するようになっていてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述の各実施形態において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
(付記)
なお、本発明は、以下のように表現することもできる。
「 挿入部と、
対象物を収容するために前記挿入部の先端側に位置するバスケット部、このバスケット部は複数のバスケットワイヤから構成され、先端側は前記バスケットワイヤが密に配置された密部と、基端側は前記バスケットワイヤが疎に配置された疎部から構成される、と、
前記バスケット部の先端側に接続された支持部材、この支持部材は前記バスケット部内を経由して前記挿入部内に挿通される、と、
前記バスケットワイヤを進退操作するためのバスケットワイヤ操作部、この操作部は、バスケットワイヤ全部を同時に進退させる第1状態と、バスケットワイヤの半数以上を他のバスケットワイヤに対して相対移動させる第2状態を含む、と、
前記バスケット部内に収容された対象物を前記バスケット部外に排出させる排出機構、この排出機構は、前記バスケットワイヤの半数以上に対して他のバスケットワイヤを固定させる固定機構を含み、前記半数以上のバスケットワイヤの密部若しくは疎部の、他の操作ワイヤに対する相対移動により、前記バスケット部内の対象物に対して前記半数以上のバスケットワイヤを相対移動させて前記対象物を排出させる、
ことを特徴とする内視鏡用処置具。」
上記各実施形態によれば、バスケット内に保持した異物を容易に外すことができるバスケット型把持鉗子の提供を目的とする。
1,1A,1B バスケット型把持鉗子
2 シース
3 本体部
3A 本体部
4 バスケット部
5 バスケットワイヤ
5a バスケットワイヤ
6 固定部材
7 遠位固定部材
8 近位固定部材
8A 第二近位固定部材
9 チップ部材
10 操作ワイヤ
10A 第二操作ワイヤ
12,12A,12B センターワイヤ
20 操作部
21 操作本体
22 第一ポート
23 第二ポート
24 開口部
25 Oリング
26 栓
27 ねじ体
28 第三ポート
29 スライダ
30 シャフト
31 グリップ
32 排出機構
35 異物
36 本体ワイヤ
37 第一係止部
38 第二係止部
39 規制ワイヤ
40 規制部材

Claims (6)

  1. 挿入部と、
    螺旋状に復元する復元力を有する複数のバスケットワイヤと、
    前記挿入部の遠位部分から突没可能であり、前記複数のバスケットワイヤが互いに隙間を空けて螺旋状に延びており、前記複数のバスケットワイヤが疎に配置された近位領域と、前記複数のバスケットワイヤが前記近位領域よりも密に配置された遠位領域と、前記近位領域および前記遠位領域に囲まれた内部空間とを有するバスケット部と、
    前記バスケット部の近位端に接続され前記挿入部内に挿入された操作ワイヤと、
    前記バスケット部における前記隙間を通過し、前記操作ワイヤと略平行に延びた支持部材と、
    前記支持部材の遠位端に前記バスケット部の遠位端を固定する連結部材と、
    前記操作ワイヤおよび前記支持部材をそれぞれ進退操作するために前記挿入部の近位端部に配された操作部と、
    前記バスケット部の前記内部空間に収容された対象物を前記バスケット部の外へ排出させる排出機構と、
    を備え、
    前記排出機構は、
    前記操作部により前記支持部材に対して前記操作ワイヤを前記挿入部の長手軸に沿って相対的に後退させる第1の形態と、
    前記操作部により前記支持部材に対して前記操作ワイヤを前記挿入部の長手軸に沿って相対的に前進させる第2の形態とを有し、
    前記第1の形態および前記第2の形態において、
    前記バスケット部の内部空間に収容された前記対象物を前記バスケット部における前記隙間を介して外部に排出させる
    バスケット型把持鉗子。
  2. 請求項1に記載のバスケット型把持鉗子であって、
    前記排出機構における前記第1の形態は、
    前記複数のバスケットワイヤの前記復元力に抗して前記バスケット部の軸方向に前記バスケット部を引き延ばした状態であり、
    前記排出機構における前記第2の形態は、
    前記複数のバスケットワイヤの前記復元力に抗して前記バスケット部の前記近位領域における前記隙間が略円形になるように前記バスケット部を変形させた状態である
    バスケット型把持鉗子。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバスケット型把持鉗子であって、
    前記排出機構は、前記バスケット部の近位端を前記支持部材の遠位端に対し近接する方向に移動させることで、前記バスケット部の内部の前記対象物を、前記バスケット部の前記遠位領域から前記近位領域へと移動させる
    バスケット型把持鉗子。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のバスケット型把持鉗子であって、
    前記支持部材は、
    前記バスケット部の遠位端に連結され前記バスケット部の近位端近傍まで延びる本体ワイヤと、
    前記本体ワイヤの近位端に固定され前記本体ワイヤの外径よりも大きな外形寸法を有する第一係止部と、
    前記第一係止部よりも遠位側に前記第一係止部から離れた位置で前記本体ワイヤに固定され前記本体ワイヤの外径よりも大きな外形寸法を有する第二係止部と、
    を有し、
    前記操作部は、
    前記本体ワイヤが進退自在となる径の貫通孔を有し前記貫通孔に前記本体ワイヤが挿通された状態で前記第一係止部と前記第二係止部との間に配された規制部材と、
    前記規制部材に遠位端部が固定され前記挿入部の内部を通じて前記操作部まで延びる規制ワイヤと、
    を備え、
    前記規制部材が前記第二係止部に当接した状態で前記規制ワイヤの進退位置を固定することによって前記挿入部に対する前記本体ワイヤの近位側への移動が規制され、前記規制部材が前記第一係止部に当接した状態で前記規制ワイヤの進退位置を固定することによって前記挿入部に対する前記本体ワイヤの遠位側への移動が規制される
    バスケット型把持鉗子。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のバスケット型把持鉗子であって、
    前記バスケットワイヤは形状記憶合金からなる
    バスケット型把持鉗子。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のバスケット型把持鉗子であって
    前記バスケット部は、
    前記バスケットワイヤの遠位部分を束ねる結束部を備え、
    前記連結部材は、前記結束部の遠位側にワイヤにより連結され、
    前記支持部材は、前記結束部に対して前記バスケット部の中心線よりも外周方向へオフセットされた位置で前記バスケット部の内部を通過する
    バスケット型把持鉗子。
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