JP5868367B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いたプリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を用いた画像形成装置においては、電子写真感光体(感光体)と、これに作用するプロセス手段とを一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置の装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式がある。プロセス手段としては、帯電手段、現像手段、クリーニング手段、感光体を除電する除電手段、感光体上の転写残トナーを帯電させるトナー帯電手段などが挙げられる。
プロセスカートリッジ方式では、一般に、現像手段としての現像装置に収容された現像剤が無くなった時点でユーザーやサービスマンなどの操作者がプロセスカートリッジを交換することで、画像形成装置は再び画像を形成することができるようになる。
しかし、プロセスカートリッジは、定期的な交換時期に達せずに交換される場合がある。例えば、帯電手段としての帯電装置が備える帯電ローラが汚損などにより交換すべき状態になった場合、プロセスカートリッジのその他の構成要素はまだ十分に使用可能である場合が多い。このような場合にも、従来一般には、プロセスカートリッジの全体が交換されることが多いため、無駄が生じてしまうことがある。そこで、プロセスカートリッジとしての交換時期は同じでも、適宜、一部のプロセス手段を個別に交換可能にすることが望まれる。
特許文献1には、感光体、現像装置及びクリーニング装置を備えたユニットと、帯電装置を備えたユニットと、が個別に装置本体に対して交換可能な画像形成装置が記載されている。
また、特許文献2には、感光体、クリーニング装置、帯電装置及び現像装置が枠体に対してそれぞれ個別に交換可能に取り付けられたプロセスカートリッジが記載されている。
特開2003−15386号公報 特開2006−30929号公報
しかしながら、上述のように一部のプロセス手段を個別に交換可能とした場合、当該プロセス手段の取付不良が発生することがある。このような取付不良が発生すると、当該プロセス手段の感光体に対する相対位置がずれることで、当該プロセス手段が適正に作用しなくなってしまうことがある。また、当該プロセス手段を個別に交換する際に分離されるユニット間の電気接点を介して当該プロセス手段に電力が供給される場合には、当該プロセス手段側と給電部側との間の電気的接続の不良(接点不良)などが発生する可能性が高くなる。
例えば、プロセス手段としての帯電装置を個別に交換可能とした場合、上述のような取付不良が発生した場合、感光体が帯電させられないまま現像電圧が印加される状況となってしまう。その結果、所望の現像コントラスト電位以上の電位にて静電潜像が現像され、画像不良となる可能性がある。特に、2成分現像方式を採用している場合には、キャリアまで感光体に飛翔し、画像不良及び機械破損に繋がる可能性がある。
以上では、プロセス手段として帯電手段を個別に交換可能にした場合の課題を詳しく説明したが、例えば現像手段などの他のプロセス手段についても、その取付不良が発生した場合には相応の課題が生じ得る。
また、以上では、特に、プロセスカートリッジに対して一部のプロセス手段が個別に交換可能とされている場合の課題を詳しく説明した。しかし、一部のプロセス手段が個別に装置本体に対して交換可能とされている場合にも同様の課題が生じ得る。特に、装置本体に対して個別に交換可能な複数のユニットを有し、そのうちのあるユニットが備えるプロセス手段に、当該ユニットと他のユニットとの間の電気接点を介して電力が供給される場合には、上記同様の接点不良が発生しやすくなる。
したがって、本発明の目的は、交換可能なユニットの取付不良を検知して、画像不良などの不具合が発生することを抑制できる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、感光体と、前記感光体に接触して放電することによって前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電源と、前記帯電部材によって帯電された前記感光体の表面にトナー像を形成するトナー像形成部と、少なくとも前記感光体と前記帯電部材を含み画像形成装置本体に対して着脱可能なユニットと、前記帯電部材と前記感光体との間に流れる電流を検出する電流検出部と、操作者に情報を表示する表示部を有し、操作者が操作することによって画像形成装置に指示を行う操作部と、前記操作部からの指示に基づいて前記帯電部材と前記感光体との間で放電が開始される放電開始電圧よりも絶対値が大きい所定の試験電圧を前記帯電部材に印加し、前記試験電圧を印加したときに前記電流検出部によって電流を検出するモードを実行する制御部と、を有し、前記帯電部材は前記ユニットに対して着脱可能であり、前記制御部は前記モードにおいて前記帯電部材と前記感光体との間で放電が開始される放電開始電圧よりも絶対値が大きい複数の所定の試験電圧を印加し、前記複数の所定の試験電圧を印加したときに前記電流検出部によってそれぞれ検出された複数の電流値の変化状態を用いて前記表示部にエラー表示を行うか否かを決定することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、交換可能なユニットの取付不良を検知して、画像不良などの不具合が発生することを抑制できる。
画像形成装置の模式的な断面図である。 帯電装置の模式図である。 帯電装置の電圧印加系のブロック回路図である。 プロセスカートリッジの模式的な断面図である。 プロセスカートリッジの斜視図である。 帯電ユニット及びクリーニングユニットの斜視図である。 帯電ユニットとクリーニングユニットの分解斜視図である。 帯電ローラの感光体に対する配置関係を説明するための側面図である。 帯電ユニット及びクリーニングユニットの一端部の斜視図である。 帯電ユニットとクリーニングユニットの一端部の分解斜視図である。 クリーニングユニットの一端側の正面図である。 操作パネルの平面図である。 取付状態検知制御を実施する際の操作者側の作業のフロー図である。 取付状態検知制御を実施する際の制御部の処理のフロー図である。 帯電ローラに印加するDC電圧と流入電流との関係を示すグラフ図である。 取付状態検知制御における取付不良の判断処理のフロー図である。 帯電ローラにAC電圧を印加して取得される帯電ローラの1周分の流入電流の分布を示すグラフ図である。 帯電ローラに印加するAC電圧と流入電流との関係を示すグラフ図である。 取付状態検知制御における取付不良の判断処理の他の例のフロー図である。 本発明の他の態様を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置100は、中間転写方式を用いたタンデム型のフルカラー画像形成装置である。
本実施例の画像形成装置100は、複数の画像形成部として第1、第2、第3、第4の画像形成部(ステーション)SY、SM、SC、SKを有する。各画像形成部SY、SM、SC、SKは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。本実施例では、各画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素について総括的に説明する。
画像形成部Sは、像担持体としてのドラム型(円筒形)の感光体(感光ドラム)1を有する。感光体1は、画像形成装置100の装置本体110に設けられた駆動手段としての駆動モータ(図示せず)によって、図中矢印R1方向に回転駆動される。感光体1の周囲には、感光体1の回転方向に沿って順に、次の各手段が配置されている。まず、帯電手段としての帯電装置2が配置されている。次に、露光手段としての露光装置3が配置されている。次に、現像手段としての現像装置4が配置されている。次に、一次転写手段としてのローラ状の一次転写部材である一次転写ローラ6が配置されている。次に、除電手段としての除電ランプ9が配置されている。次に、クリーニング手段としてのクリーニング装置5が配置されている。
また、各画像形成部SY、SM、SC、SKの各感光体1Y、1M、1C、1Kに対向するように中間転写体としての無端状のベルトで形成された中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラ(支持ローラ)に所定の張力をもって張架されている。中間転写ベルト7は、上記複数の張架ローラのうち一つである駆動ローラが回転駆動されることで、図中矢印R2方向に回転(周回移動)する。中間転写ベルト7の内周面側において、各感光体1と対向する位置に、上述の各一次転写ローラ6が配置されている。一次転写ローラ6は、中間転写ベルト7を介して感光体1に向けて付勢されており、中間転写ベルト7と感光体1とが接触(圧接)する一次転写部(一次転写ニップ)N1を形成している。また、中間転写ベルト7の外周面側において、上記複数の張架ローラのうちの一つである二次転写対向ローラと対向する位置に、二次転写手段としてのローラ状の二次転写部材である二次転写ローラ8が配置されている。二次転写ローラ8は、中間転写ベルト7を介して上記二次転写対向ローラに向けて付勢されており、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8とが接触(圧接)する二次転写部(二次転写ニップ)N2を形成している。
さらに、画像形成装置100には、記録材格納装置10、定着装置13などが設けられている。
画像形成時には、回転する感光体1の表面が帯電装置2によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に略一様に帯電させられる。帯電した感光体1の表面は、露光装置3によって画像情報に応じたレーザ光によって走査露光され、該感光体1の表面に画像情報に応じた静電潜像(静電像)が形成される。感光体1上に形成された静電像は、現像装置4によってトナーを用いてトナー像として現像(顕像化)される。そして、感光体1上に形成されたトナー像は、一次転写部Nにおいて、一次転写ローラ6の作用により回転する中間転写ベルト7上に静電的に転写(一次転写)される。本実施例では、一次転写動作時に、一次転写ローラ6には、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性(本実施例では正極性)のDC電圧である一次転写バイアス(一次転写電圧)(例えば+1500V)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のような動作が第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて行われて、各色のトナーが中間転写ベルト7上に順次に重ね合わせるようにして転写される。
一方、記録材Pが、記録材格納部としてのカセット10などから搬送手段としての搬送ローラ11などによって二次転写部N2に搬送される。中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は、二次転写部N2において、二次転写ローラ8の作用により記録材P上に静電的に転写(二次転写)される。二次転写動作時に、二次転写ローラ8には、現像時のトナーの帯電極性とは逆極性のDC電圧である所定の二次転写バイアス(二次転写電圧)が印加される。その後、記録材Pは、中間転写ベルト7から分離されて、定着装置13に搬送される。この記録材Pは、定着装置13によって加熱及び加圧され、その上のトナー像が溶融、固化することで出力画像として定着される。トナー像が定着された記録材Pは、成果物として装置本体110の外部へと排出される。なお、トナー像を中間転写ベルト7に転写した後の感光体1は、除電ランプ9によって光が照射されて除電された後に、その表面に残留しているトナー(一次転写残トナー)がクリーニング装置5によって除去されて回収される。また、トナー像を記録材Pに二次転写した後の中間転写ベルト7は、その表面に残留しているトナー(二次転写残トナー)が中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置12によって除去されて回収される。
本実施例では、感光体1と、これに作用するプロセス手段としての帯電装置2、現像装置4及びクリーニング装置5と、は一体的にカートリッジ化されて、装置本体110に対して着脱可能なプロセスカートリッジ200を構成している。プロセスカートリッジ200についての詳細は後述する。
2.画像形成装置の各部の構成
2−1.感光体
本実施例では、感光体1は、負帯電特性のOPC(有機光半導体)で形成された感光層を有する。また、この感光体1の直径は30mm、長手方向(回転軸線方向)の長さは370mmである。この感光体1は、約350mm/secのプロセススピード(周速度)で図中矢印R1方向に回転駆動される。また、この感光体1は、一般的な有機感光体の層構造を有する。具体的には、この感光体1は、導電性基体であるアルミニウム製シリンダーの上に、下引き層、注入阻止層、電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層が形成されて構成されている。
2−2.帯電装置
図2は、本実施例における帯電装置2の模式図である。本実施例では、帯電装置2は、感光体1の外周面(表面)に接触又は近接して配置されて感光体1を帯電させる帯電部材としての帯電ローラ21を有する。この帯電ローラ21は、芯金(支持部材)21aの外周に、下層21b、中間層21c、表層21dを順次積層した3層構成を有する。芯金21aは、直径6mmのステンレス製の丸棒である。下層21bは、カーボンを分散した発泡EPDM(エチレンープロピレンージエンゴム)で形成した電子導電層であり、比重は0.5g/cm3、体積抵抗率は107〜109Ω・cm、層厚は約3.5mmである。中間層21cは、カーボンを分散したNBR(ニトリルゴム)で形成されており、体積抵抗率は102〜105Ω・cmであり、層厚は約500μmである。表層21dは、フッ素化合物のアルコール可溶性ナイロン樹脂に、酸化錫、カーボンを分散して形成したイオン導電層であり、体積抵抗率は107〜1010Ω・cm、表面粗さ(JIS規格10点平均表面粗さRz)は1.5μm、層厚は約5μmである。本実施例では、帯電ローラ21の長手方向(回転軸線方向)の長さは330mm、直径は14mmである。
また、帯電装置2は、帯電ローラ21の芯金21aの長手方向の両端部をそれぞれ回転自在に保持する軸受け部材22を有する。また、帯電装置2は、帯電ローラ21の長手方向の両端部の各軸受け22を介して帯電ローラ21を感光体1に向かって付勢(押圧)する付勢手段としての押圧バネ23を有する。帯電ローラ21は、押圧バネ23によって、感光体1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接されている。そして、帯電ローラ21は、感光体1の回転に従動して図中矢印R3方向に回転する。感光体1と帯電ローラ21との圧接部が帯電ニップNcである。また、本実施例では、帯電装置2は、帯電ローラ21を清掃する清掃手段としての帯電ローラ清掃部材24を有する。帯電ローラ清掃部材24としては、帯電ローラ21に接触して配置されるローラ状又は固定型のブラシ部材、ローラ状又は固定型のスポンジ部材、あるいはシート状部材などを用いることができる。
帯電ローラ21は、被帯電体である感光体1の表面に接触すると共に、装置本体110に設けられた帯電電源(高圧電源)120から所定の帯電バイアス(帯電電圧)を印加される。そして、帯電ローラ21と感光体1の表面との間の微小な空隙で発生する放電により、感光体1の表面が帯電させられる。この帯電処理が行われる微小な空隙は、感光体1の表面の移動方向において帯電ニップNcの上流側、下流側の楔形(感光体1の回転軸線に沿って見た形状)の空間のうち一方又は両方である。なお、帯電部材が被帯電体である感光体に近接して配置されている場合は、最近接部も放電領域として帯電処理が行われる。
本実施例では、帯電動作時に、帯電ローラ21には、帯電電源120から、帯電バイアスとして、直流電圧(DC電圧)と交流電圧(AC電圧)とが重畳された振動電圧が印加される。具体的には、一例として、−850VのDC電圧と、ピーク間電圧1900Vpp、周波数2.5kHzのAC電圧と、が重畳された振動電圧が印加される。これによって、感光体1は略一様に帯電電位(暗部電位)−800Vに帯電させられる。
図3は、本実施例における帯電ローラ21に対する帯電バイアス印加系の概略回路図である。帯電ローラ21に対する電圧印加手段である帯電電源120は、直流電圧発生部(DC電源)S1と、交流電圧発生部(AC電源)S2と、を有する。DC電圧は、トランスT1を含むDC電源S1から定電圧出力される。DC電源S1において、DC高圧制御回路(比較器)121は、抵抗R1を介してDC電圧を電圧検出回路122で検出し、その出力情報に基づいてDC電圧出力を安定させる。制御回路駆動信号入力部123は、トランスT1に駆動信号を入力する。また、AC電圧は、トランスT2を含むAC電源S2から定電流出力される。AC高圧制御回路124は、コンデンサC2を介して交流電流(AC電流)を電流検出回路125で検出し、その出力情報に基づいて増幅回路126のゲインを制御する。また、DC電源S1の出力とAC電源S2の出力とが、抵抗R3を介して重畳される。こうして、帯電電源120から、所定のDC電圧と所定のピーク間電圧及び周波数のAC電圧とが重畳された振動電圧(帯電バイアスVdc+Vac)が、芯金21aを介して帯電ローラ21に印加される。
また、感光体1を介して帯電ローラ21に流れる直流電流値(DC電流値)及び交流電流値(AC電流値)を測定する検出手段(電流検出部)としての電流値測定回路(以下、単に「測定回路」ともいう。)130が、帯電電源120と帯電ローラ21とに接続されている。測定回路130から、装置本体110に設けられた制御手段としての制御部140に、測定した電流値の情報が入力される。この電流値の情報は、制御部140による後述する取付状態検知制御に用いられる。
なお、本実施例では、制御部140は、記録材Pに画像を形成して出力する画像形成動作を含む、画像形成装置100の各部の動作を総合的に制御するものである。制御部140は、演算機能、記憶機能を備え、プログラムされ得る、通常のコンピュータ制御装置で構成することができる。
2−3.露光装置
本実施例では、露光装置3は、半導体レーザ光源と、ポリゴンミラー光学系と、を用いたレーザービーム走査露光装置である。帯電装置2によって帯電させられた感光体1の表面の画像部の電位は、露光装置3によって露光されることにより約−300Vに変化する。
2−4.現像装置
本実施例では、現像装置4は、現像剤として二成分現像剤を用いる。現像装置4は、現像容器41を有しており、現像容器41内に二成分現像剤が収容されている。二成分現像剤は、主に非磁性トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)との混合物である。本実施例では、トナーとキャリアとを重量比で約8:92の割合で混合した、トナー濃度(TD比)8%の二成分現像剤が用いられる。
現像装置4は、感光体1に対向する現像容器41の開口部に位置して、現像剤担持体としての現像スリーブ42を有する。現像スリーブ42は、感光体1との最近接距離を200μmに保持した状態で感光体1に対向して配置される。感光体1と現像スリーブ42との対向部が現像部(トナー像形成部)となる。現像スリーブ42は、その表面の移動方向が現像部において感光体1の表面の移動方向と順方向になるように、装置本体110に設けられた駆動手段としての駆動モータ(図示せず)によって回転駆動される。現像スリーブ42の中空部には、磁界発生手段としてのマグネットローラ43が配置されている。マグネットローラ43の磁力により、二成分現像剤が現像スリーブ42の表面に担持される。現像スリーブ42の表面に担持された現像剤の層は、現像剤規制手段としての現像ブレード44により所定の厚さに規制される。そして、この二成分現像剤は、現像スリーブ42の回転に伴って現像部に搬送され、マグネットローラ43の磁力によって感光体1の表面に近接又は接触する磁気ブラシを形成する。また、現像スリーブ42には、装置本体110に設けられた現像電源(図示せず)から、所定の現像バイアス(現像電圧)が印加される。本実施例では、現像動作時に、現像スリーブ42には、現像バイアスとして、DC電圧とAC電圧とが重畳された振動電圧が印加される。具体的には、感光体1の帯電電位(暗部電位)が−800Vの場合、−620VのDC電圧と、ピーク間電圧1300Vpp、周波数10kHzのAC電圧と、が重畳された振動電圧が印加される。
現像スリーブ42に印加される現像バイアスによって形成される電界によって、感光体1上の静電像の画像部に二成分現像剤中のトナーが選択的に付着させられる。これにより、感光体1上の静電像がトナー像として現像される。感光体1上に形成されたトナーの帯電量は約40μC/gである。現像部を通過した現像スリーブ42上の現像剤は、現像スリーブ42の回転に伴って現像容器41内の現像剤溜り部に戻される。
2−5.クリーニング装置
本実施例では、クリーニング装置5は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード51と、廃トナー容器52と、を有する。クリーニングブレード51は、感光体1の表面に当接されている。クリーニング装置5は、回転する感光体1の表面からクリーニングブレード51によって一次転写残トナーを掻き取って、廃トナー容器52内に回収する。クリーニング装置5は、クリーニングブレード51を備えたブレードクリーニング方式のものに限定されるものではなく、クリーニング部材としてファーブラシなどを有するものであってもよい。
3.プロセスカートリッジ
図4は、本実施例におけるプロセスカートリッジの模式的な断面図である。本実施例では、プロセスカートリッジ200は、クリーニングユニット201と、帯電ユニット202と、現像ユニット203と、が一体的に結合されて構成されている。クリーニングユニット201は、感光体1と、クリーニング装置5と、が支持枠体としてのクリーニング枠体211によってまとめられて構成されている。帯電ユニット202は、帯電装置2が支持枠体としての帯電枠体221によってまとめられて構成されている。また、現像ユニット203は、現像装置4が支持枠体としての現像枠体231によってまとめられて構成されている。そして、本実施例では、プロセスカートリッジ200が装置本体110に対して一体的に着脱可能とされていると共に、少なくとも帯電ユニット202が、プロセスカートリッジ200に対して個別に着脱可能とされている。特に、本実施例では、詳しくは後述するように、帯電ユニット202は、クリーニングユニット201に対して取り外し可能に結合される。また、本実施例では、現像ユニット203もまた、クリーニングユニット201に対して取り外し可能に結合される。
プロセスカートリッジ200は、装置本体110内に挿入され、装置本体110の所定位置に設けられた装着手段としての装着部111に対して所定の要領で装着される。また、反対に、プロセスカートリッジ200は、装置本体110の装着部111から取り外されて、装置本体110内から抜き取られる。
このように、プロセスカートリッジ200を装置本体220に対して着脱自在な構成とすることにより、メンテナンスや消耗品の交換を行いやすくして、製品の性能の維持を容易とすることが可能となる。すなわち、画像形成装置100を長時間使用していると各種部品が消耗して画像品質を低下させてしまうことがある。しかし、ユーザーやサービスマンなどの操作者が寿命に達したプロセスカートリッジ200を取り外して新品のプロセスカートリッジ200と交換することで、メンテナンスや消耗品の交換を容易に行って、画像形成装置100の規定の機能を維持できる。
また、帯電ユニット202をプロセスカートリッジ200に対して個別に着脱自在な構成とすることにより、例えば帯電ローラ21が汚損などにより交換すべき状態になった場合に、適宜、帯電ユニット202のみを個別に交換することができる。これにより、まだ十分使用可能なプロセスカートリッジ200のその他の要素を無駄にすることなく、画像形成装置100の規定の機能を維持できる。
図5は、本実施例におけるプロセスカートリッジ200の外観を示す斜視図である。図5では、クリーニングユニット202の外観が手前側に表わされている。図6は本実施例におけるプロセスカートリッジ200のうちクリーニングユニット201及び帯電ユニット202の斜視図であり、図7はその分解斜視図である。図6ではクリーニングユニット202の感光体1が手前側に表わされており、図7ではクリーニングユニット201の外観が手前側に表わされている。
本実施例では、図5に示すように、現像ユニット203は、クリーニングユニット201に対して嵌め合わされて、さらに結合アーム232によって一体的に結合される。
また、本実施例では、図6及び図7に示すように、帯電ユニット202は、帯電ローラ21、帯電ローラ清掃部材24などの帯電装置2の各要素が帯電枠体221に保持された状態で、クリーニングユニット201に対し着脱可能とされている。
更に説明すると、帯電ユニット202の帯電枠体221には、第1、第2位置決め穴222a、222bが形成されている。第1位置決め穴222aは丸穴、第位置決め穴222bは長穴になっている。一方、クリーニングユニット201のクリーニング枠体211には、第1、第2位置決め突起212a、212bが形成されている。また、帯電枠体221には、固定用穴(ネジ穴)223a〜223gが形成されており、クリーニング枠体211には、固定用穴(ネジ穴)213a〜213gが形成されている。帯電ユニット202は、上記第1、第2位置決め穴222a、222b、第1、第2位置決め突起212a、212bを基準にして、クリーニングユニット201に嵌め合わされる。そして、上記ネジ穴223a〜223g、213a〜213gを通して、固定手段としてのネジ(図示せず)によって、帯電ユニット202はクリーニングユニット201に対して固定される。図7中の破線矢印は、帯電ユニット202とプロセスカートリッジ201とを接合したときの対応する部位を示す。
なお、帯電ユニット202は、帯電ローラ21の長手方向(回転軸線方向)の少なくとも3箇所以上でクリーニングユニット201により保持されることが好ましい。本実施例では、帯電ユニット202は、帯電ローラ21の長手方向の7箇所において、ネジを用いてクリーニングユニット201に固定される。これにより、感光体1と帯電ローラ21との、より均一な圧力分布による密接状態を保持することができる。したがって、感光体1の表面電位をより良好に均一化することが可能となる。
また、本実施例では、図8に示すように、クリーニングユニット201と帯電ユニット202とを結合した際に、帯電ローラ21の感光体1に対する押圧方向に見て、帯電ローラ21の回転軸線方向と感光体1の回転軸線方向とが交差角θで交差する構成とする。すなわち、本実施例では、帯電ローラ21の回転軸線方向と感光体1の回転軸線方向とは平行に配置されていない。これにより、感光体1の表面電位を更に良好に均一化することが可能となる。図8中の実線が帯電ローラ21の芯金21aの長手基線(回転軸線)、破線が感光体1の長手基線(回転軸線)を示す。本実施例では、上記交差角θは3°とした。これにより、帯電ローラ21による感光体1の表面電位の収束性を向上させることができる。ただし、本発明は、上記交差角を設ける構成に限定されるものではなく、感光体1の回転軸線方向と帯電ローラ21の回転軸線方向とは略平行であってもよい。また、上記交差角を設ける場合についても、その角度は本実施例の角度以上であっても本実施例の角度以下であってもよい。通常、上記交差角θは10°以下にすることが好ましい。
4.給電構成
次に、本実施例におけるプロセスカートリッジ200への給電構成について説明する。本実施例では、特に、プロセスカートリッジ200に設けられた感光体1に作用するプロセス手段としての帯電装置2への給電構成について説明する。
図9は、本実施例におけるプロセスカートリッジ200のうちクリーニングユニット201及び帯電ユニット202の長手方向の一方の端部(図7における右側に対応)の近傍の拡大斜視図である。図10は、同端部近傍の拡大分解斜視図である。図9では、クリーニングユニット201の長手方向の端部には、端部カバー214が取り付けられている状態が示されているが、図10では、この端部カバー214が取り外された状態が示されている。
図9に示すように、クリーニングユニット201のクリーニング枠体211には、端部カバー214から露出するようにして、カートリッジ本体間接点部215が設けられている。このカートリッジ本体間接点部215は、プロセスカートリッジ200が装置本体110に装着された際に、装置本体110に設けられた本体側接点部112(図4)と接触して電気的に接続される。また、本体側接点部112には、装置本体110に設けられた帯電電源120が電気的に接続されている。カートリッジ本体間接点部215は、本体側接点部112を介して、装置本体110に設けられた帯電電源120より印加された帯電バイアスを受ける。
図10に示すように、クリーニングユニット201のクリーニング枠体211には、帯電ユニット202の帯電枠体221との接合部の一部である第1接点挟持部211aに位置して、第1ユニット間接点部216が設けられている。また、クリーニングユニット201のクリーニング枠体211には、一端部がカートリッジ本体間接点部215と結合され、他端部が第1ユニット間接点部216と結合された、第1リード部217が設けられている。本実施例では、カートリッジ本体間接点部215と一体的に形成された電極部材が、第1リード部217として第1接点挟持部211aまで延伸されて、第1ユニット間接点部216に結合されている。
一方、図10に示すように、帯電ユニット202の帯電枠体221には、クリーニングユニット201のクリーニング枠体211との接合部の一部である第2接点挟持部221aに位置して、第2ユニット間接点部224が設けられている。また、帯電ユニット202の帯電枠体221には、帯電ローラ21の芯金21aに接触するように、印加接点部225が設けられている。印加接点部225は、帯電ローラ21が回転しても芯金21aに対して所定の圧接状態を維持して常時帯電バイアスを印加できるように構成されている。また、帯電ユニット202の帯電枠体221には、一端部が第2ユニット間接点部224と結合され、他端部が印加接点部225と結合された第2リード部226が設けられている。本実施例では、第2ユニット間接点部224と一体的に形成された電極部材が、第2リード部226として第2接点挟持部221aから帯電ローラ21の芯金21aの端部近傍まで延伸されて、印加接点部225に結合されている。
そして、上述のようにして帯電ユニット202をクリーニングユニット201に結合することによって、第1ユニット間接点部216と第2ユニット間接点部224とが接触して、電気的に接続される。このとき、本実施例では、第1ユニット間接点部216と第2ユニット間接点部224とは、第1接点挟持部211aと第2接点挟持部221aとによって挟持される。これにより、接点不良が発生し難くされている。
5.新品検知手段
本実施例では、クリーニングユニット201には、プロセスカートリッジ200が新品か使用済かを判別するための新品検知手段が設けられている。図11は、クリーニングユニット201の長手方向に見た正面図である。本実施例では、図11の手前側(図7における左側に対応)のクリーニングユニット201の側面に、新品検知手段としての新品検知回路204が設けられている。新品検知回路204は、ICチップと、内蔵ヒューズと、を有する。新品検知回路204は、プロセスカートリッジ200が装置本体110に装着された際に、装置本体110側に設けられた本体側検知回路接点(図示せず)と接触して電気的に接続される。そして、装置本体110の電源がONとされた際に、上記本体側検知回路接点を介して通電されることにより上記ヒューズが切断される。上記ヒューズが切断されたプロセスカートリッジ200は、それ以降装置本体110に対して着脱動作が繰り返されても、常に使用済と判断される。この新品検知回路204によるプロセスカートリッジ200が新品か使用済みかを示す情報は、例えば後述する取付状態検知制御の実施の要否を判別する材料の一つとして用いることができる。
なお、新品検知手段はクリーニングユニット201に設けることに限定されるものではない。例えば、クリーニングユニット201に加えて、帯電ユニット202に対しても同様の新品検知手段を設けることができる。これにより、帯電ユニット202が新品か使用済みかの判断及び帯電ユニット202の着脱動作の確認などが可能となり、例えば後述する取付状態検知制御の実施の要否を判別する材料の一つとして用いることができる。例えば、帯電ユニット202に設けられた新品検知手段が帯電ユニット202が新品であることを示す場合に、後述する取付状態検知制御を実施するようにすることができる。
6.取付状態検知制御
次に、本実施例における帯電ユニット202のクリーニングユニット201に対する取付状態(組付け状態)を検知する取付状態検知制御について説明する。
6−1.操作者側の処理
図12は、本実施例の画像形成装置100の装置本体110に設けられた操作部としての操作パネル(操作部)113を示す。操作パネル113は、表示画面113aと、メカニカルキー入力部113bと、を有する。表示画面113aは、タッチパネル式のディスプレイとして構成されており、情報の表示部として機能すると共に、表示されたソフトキーにより情報を入力する入力部としても機能する。本実施例では、制御部140に取付状態検知制御を実行させる信号を入力するための入力手段(選択手段)として、装置本体110に設けられた操作パネル113上の実行ボタン114が設けられている。
まず、図13を参照して、取付状態検知制御を実施する際のユーザーやサービスマンなどの操作者側の作業の流れについて説明する。
S101:操作者は、プロセスカートリッジ200の交換の準備のために装置本体110の主電源をOFFにする。
S102:操作者は、プロセスカートリッジ200の交換かそれ以外のパーツ(本実施例では帯電ユニット202)の交換かを判断する。
S103:操作者は、プロセスカートリッジ200の交換を実施する。
S104:操作者は、新品のプロセスカートリッジ200に交換したか判断し、交換した場合(Yes)はS108、交換していない場合(No)はS105に移行する。
S105:操作者は、帯電ユニット202のみを交換したか判断し、交換した場合(Yes)はS106、交換していない場合(No)はS108に移行する。
S106:操作者は、装置本体110の主電源をONにする。
S107:操作者は、操作パネル113上の実行ボタン114を押す(触れる)などして操作することによって、取付状態検知制御を実施させる。
S108:操作者は、取付状態検知制御は不要であるため通常作業に移行する。
6−2.画像形成装置側の処理
次に、図14を参照して、取付状態検知制御(検出モード)を実施する際の装置本体110側の処理の流れについて説明する。この処理は、装置本体110に設けられた制御部140によって実行される。
S201:制御部140は、操作者により操作パネル113上の実行ボタン114が操作されたことを確認する。
S202:制御部140は、新品検知回路204によりプロセスカートリッジ200の状態を検知する。
S203:制御部140は、新品のプロセスカートリッジ200に交換されたか判断し、交換された場合(Yes)はS207、交換されていない場合(No)はS204に移行する。このとき、制御部140は、新品検知回路204のヒューズが、非断線状態であるならばプロセスカートリッジ200は新品であると判断し、断線状態であるならば使用済であると判断する。
S204:制御部140は、取付状態検知制御を実施する際の条件(設定)で高圧(試験電圧)を帯電装置2に印加する。
S205:制御部140は、測定回路130の検出結果に基づき、現在装置本体110に装着されているプロセスカートリッジ200において帯電ユニット202のクリーニングユニット201に対する取付不良が生じていないか判断する。取付不良が生じていると判断した場合(Yes)はS206、生じていないと判断した場合(No)はS207に移行する。
S206:制御部140は、操作パネル113上に取付不良が発生している旨の警告表示(エラー表示)を行い、操作者に対して交換したパーツ(本実施例では、帯電ユニット202)の取付状態の再調査を促す。
S207:制御部107は、取付不良は生じていないので、そのまま通常制御に移行する。
取付状態検知制御は、操作者がパーツ(本実施例では帯電ユニット202)を交換した場合に実施される制御であり、通常の画像形成中などには実行されない制御である。すなわち、取付状態検知制御は、ユニットの交換が行われた直後(次に画像形成が行われる前)などの非画像形成時に実施される。また、本実施例では、制御部140は、新品検知回路204によりプロセスカートリッジ200が新品であることが検知された場合には、取付状態検知制御の処理を実行しないようにする。
なお、操作者により実行ボタン114が操作された場合には取付状態検知制御を実行するものとして、S202、S203の処理は省略してもよい。
7.高圧条件及び判断手法
次に、取付状態検知制御における高圧条件及び取付不良の判断手法について説明する。
本実施例では、取付状態検知制御において帯電ローラ21に印加する高圧の条件が通常の画像形成時とは異なる。すなわち、本実施例では、画像形成時には、接触帯電方式における帯電ローラ21への電圧の印加方式としてDC電圧とAC電圧とを重畳するAC帯電方式を採用している。AC帯電方式では、帯電バイアスとして、必要とされる感光体1の表面電位に相当するDC成分に、DC電圧を印加した場合の放電開始電圧Vthの2倍以上のピーク間電圧値のAC成分が重畳された振動電圧が、帯電ローラ21に印加される。本実施例では、画像形成時には、帯電バイアスとして、23℃50%環境において、−850VのDC電圧と、ピーク間電圧1900Vpp、周波数2.5kHzのAC電圧と、が重畳された振動電圧が、帯電ローラ21に印加される。これに対して、本実施例では、取付状態検知制御においては、DC電圧のみが帯電ローラ21に印加される。
一般的な空隙における放電開始電圧を考えると、パッシェンの法則に基づき下記式1が適用される。
Figure 0005868367
上記式1において、Vgは空隙間における電圧、Zは空隙距離である。
上記式1に対して感光体1の比誘電率を考慮した場合、下記式2が適用される。
Figure 0005868367
上記式2において、VthはDC電圧を印加した場合の放電開始電圧、εrは感光体1の比誘電率、dは本実施例では帯電ローラ21と感光体1との間の距離である。本実施例では、εrが2.5F/m、dが35μmであり、放電開始電圧Vthが728Vとなる。
本実施例では、この放電開始電圧Vthを利用して、取付不良が発生しているか否かを判別する。図15は、取付不良が発生していない場合(正常時)と取付不良が発生している場合(取付不良発生時)において、帯電ローラ21に対してDC電圧を印加した場合の、印加したDC電圧値と検出された流入電流値との関係を示している。横軸がDC電圧値、縦軸が流入電流値であり、実線が正常時、破線が取付不良発生時の関係を示している。
ここで、取付不良が発生している場合としては、次の2つの態様が挙げられる。まず、帯電ローラ21と感光体1との間の距離が所定値(組立称呼値)に対して離れている場合がある(接触不良)。また、帯電ユニット202とクリーニングユニット201との間における電極間、すなわち、第1ユニット間接点部216と第2ユニット間接点部224との間の距離が所定値(組立称呼値)に対して離れている場合がある(接点不良)。そして、これらの場合には、正常時よりも高い電圧を印加しなければ、放電開始電圧に達しない。例えば、本実施例では、帯電ローラ21に−900VのDC電圧を印加した場合、正常時には約−30μAの流入電流が検出される。これに対して、取付不良発生時には、放電には至らないため0μAが検出される。
この挙動を比較することにより、取付不良が発生しているか否かを判断することができる。本実施例では、取付状態検知制御において、正常時にDC電圧を印加した場合の放電開始電圧Vth以上(絶対値)のDC電圧を帯電ローラ21に印加する。また、このときの流入電流値を測定回路130により検出する。そして、検出された流入電流値を、制御部140に予め記憶されている、正常時にそのDC電圧値を印加した場合の流入電流値に相当する所定値(閾値)と比較する。そして、検出された流入電流値が閾値より小さい場合に、取付不良が発生していると判断する。
図16は、図14のS205における制御部140の処理をより詳しく示す。つまり、制御部140は、図14のS204において、上記放電開始電圧Vth以上の所定のDC電圧を帯電電源120から帯電ローラ21に対して出力させ、測定回路130により流入電流値を検出させる。そして、制御部140は、図16のS301において、流入電流値の検出結果と上記閾値とを比較し、検出された流入電流値が閾値より小さい場合(Yes)には図14のS206、閾値以上の場合(No)には図14のS207へ進む。
なお、取付不良が発生しているか否かを判断する手法は、上記本実施例のものに限定されるものではない。予め求められている正常時のDC電圧値と流入電流値との関係に基づく情報(当該関係に対して取付不良が発生していると判断できる差分を示す情報を含む)と、検出値と、を比較することに基づいて取付不良が発生しているか否かを判断するようにすればよい。典型的には、上述のように、帯電ローラ21に対して放電開始電圧前後の高圧を印加し、このときの流入電流を測定回路130により検出し、制御部140に予め記憶されている正常時のDC電圧値に対する流入電流値の関係性と比較する。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、第2ユニット(帯電ユニット)202が第1ユニット(クリーニングユニット)201に対して着脱可能とされているプロセスカートリッジ200が着脱可能である。クリーニングユニット201には第1電気接点(第1ユニット間接点部)216が設けられ、帯電ユニット202にはその第1電気接点216と電気的に接続される第2電気接点(第2ユニット間接点部)224が設けられている。また、画像形成装置100は、第1電気接点216及び第2電気接点224を介して帯電装置2に電圧を印加する電源120と、電源120から帯電装置2に電圧を印加した際に流れる電流を検出する検出手段(測定回路)130と、を有している。さらに、画像形成装置100は、検出手段130の検出結果に基づいて第2ユニット202の第1ユニット201に対する取付状態に係る情報を取得する処理を実行する制御手段(制御部)140を有している。特に、本実施例では、制御部140は、帯電装置2に所定の直流電圧を印加した際に測定回路130により検出された電流が所定値より小さい場合に、取付状態が不良であることに対応する所定の情報を報知するための処理を実行する。このとき、上記所定の直流電圧は、取付状態が正常であるときに帯電装置2に直流電圧を印加した場合の放電開始電圧以上の値の直流電圧とすることが好ましい。ここで、取付状態は、典型的には、帯電装置2の感光体1に対する相対位置の状態及び/又は第2電気接点224の第1電気接点216に対する相対位置の状態である。
以上、本実施例によれば、プロセスカートリッジ200に対して交換可能な帯電ユニット202の取付不良を検知して、画像不良などの不具合が発生することを抑制できる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。したがって、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一の符合を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、取付状態検知制御において、画像形成時とは異なる高圧条件として、AC電圧のみを帯電ローラ21に印加する。このようにAC電圧を用いる場合、以下に説明するような2つの判断基準により取付不良が発生しているか否かを判断することが好ましい。
前述のように、取付不良が発生している場合としては、次の2つの態様が挙げられる。すなわち、帯電ローラ21と感光体1との間の距離が組立称呼値に対して離れている場合(接触不良)と、帯電ユニット202とクリーニングユニット201との間における電極間の距離が組立称呼値に対して離れている場合(接点不良)とである。
例えば、帯電ローラ21と感光体1との間において接触不良が発生している場合、取付状態検知制御においてAC電圧を印加すると、帯電ローラ21が全て感光体1と接触していない場合を除き、感光体1に流入電流が流れる。そこで、本実施例では、取付状態検知制御において、AC電圧を印加している際の帯電ローラ21の1周分の流入電流値(AC総電流量)の分布を測定回路130により検出する。また、本実施例では、帯電ローラ21の周方向の各位置で検出された流入電流値を、最小値を基準として相対値化する。そして、基準に対する最大値が所定値(閾値)より大きい場合、取付不良が生じていると判断する。すなわち、帯電ローラ21の感光体1に対する密接状態のムラを、帯電ローラ21の1周にわたり検出される流入電流値のムラとして検出することができる。本実施例では、十分に均一な帯電性が得られることなどを基準に予め求められた上記閾値は1.03である。例えば、図17は、ピーク間電圧1000VppのAC電圧を印加した場合の、帯電ローラ21の1周分の流入電流値(AC総電流量)を最小値に対して相対値化して示す。横軸が帯電ローラ21の周長、縦軸が上記相対値である。図17の実線で示すように相対値が閾値(本実施例では1.03)より大きくなる流入電流値の分布が検出された場合に、取付不良が発生していると判断することができる。なお、このときに印加するAC電圧(ピーク間電圧)は、接触状態のムラを流入電流値の分布から良好に検出するために、本実施例のように放電開始点(DC電圧を印加した場合の放電開始電圧の2倍)より小さい値とすることが好ましい。
また、帯電ユニット202とクリーニングユニット201との間における電極間で接点不良が発生している場合は、帯電ローラ21に高圧が印加されないため、上記流入電流値の分布を検出できない。本実施例では、このような場合を想定し、取付状態検知制御において、放電開始点(DC電圧を印加した場合の放電開始電圧の2倍)以上のAC電圧(ピーク間電圧)を印加した際のAC電圧値と検出される流入電流値との関係から取付不良を判断する。例えば、図18は、ピーク間電圧500Vppから1500VppまでのAC電圧をピーク間電圧100Vpp刻みで変化させて印加した場合のAC電圧値(ピーク間電圧値)と流入電流値との関係を示す。横軸がAC電圧値、縦軸が流入電流値(AC総電流量)である。図18に示すように、正常時には、DC電圧を印加した場合の放電開始電圧Vthの2倍以上のAC電圧値で放電が開始されるのに対して、取付不良発生時には、放電が開始されない。そこで、放電開始電圧Vthの2倍以上のAC電圧値の傾きを検出して、正常時の傾きに相当する所定値(閾値)と比較する。そして、検出された傾きが閾値より小さい場合に、取付不良が発生していると判断することができる。
図19は、図14のS205における制御部140の処理をより詳しく示す。つまり、制御部140は、図14のS204において、放電開始点より小さい値のAC電圧を帯電電源120から帯電ローラ21に対して出力させ、測定回路130により帯電ローラ21の少なくとも1周にわたる流入電流値を検出させる。また、制御部140は、図14のS204において、放電開始点以上のAC電圧を所定の刻み幅で変化させながら帯電電源120から帯電ローラ21に対して出力させ、測定回路130により流入電流値を検出させる。その後、制御部140は、図19のS401において、上記放電開始点より小さい値のAC電圧を印加した場合における、帯電ローラ21の1周分の流入電流値の最小値を基準とした相対値の分布を求める。そして、制御部140は、図19のS402において、求められた分布における最大値と閾値とを比較して、閾値より大きい最大値がある場合(Yes)には図14のS206、無い場合(No)には図19のS403へ進む。その後、制御部140は、図19のS403において、上記放電開始点以上のAC電圧を印加した場合における、AC電圧値と流入電流値との関係の傾きを求める。そして、制御部140は、図19のS404において、求められた傾きと所定値(閾値)とを比較して、閾値より小さい場合(Yes)には図14のS206、閾値以上の場合(No)には図14のS207へ進む。
なお、本実施例では、AC電圧を印加する場合に上記2つの判断基準を併用して取付不良が発生しているか否かを判断する。これにより、上記2つの取付不良の態様のいずれが生じた場合にもこれを検知することができる。しかし、例えばいずれかの態様の取付不良が発生しやすい(又は発生し難い)場合などに、所望により、上記2つの判断基準のうちいずれかを用いるようにしてもよい。
また、本実施例では、上記放電開始点以上のAC電圧を印加した場合のAC電圧値(ピーク間電圧値)と流入電流値との関係の傾きから取付不良が発生しているかを判断したが、判断手法はこれに限定されるものではない。例えば、放電開始点以上の所定のAC電圧を印加した場合の正常時の流入電流値に対応する閾値と、検出された当該所定のAC電圧を印加した場合の流入電流値とを比較して、閾値より小さい場合には取付不良が発生していると判断することができる。予め求められている正常時のAC電圧値と流入電流値との関係に基づく情報(当該関係に対して取付不良が発生していると判断できる差分を示す情報を含む)と、検出値と、を比較することに基づいて取付不良が発生しているか否かを判断するようにすればよい。
このように、本実施例では、制御部140は、帯電装置2に所定の交流電圧を印加して、測定回路130により電流値の分布を取得する。そして、制御部140は、その取得された電流値の分布において、基準に対し大きい電流値がある場合に、取付状態が不良であることに対応する所定の情報を報知するための処理を実行する。このとき、上記所定の交流電圧は、取付状態が正常であるときに帯電装置2に直流電圧を印加した場合の放電開始電圧の2倍より小さいピーク間電圧値の交流電圧とすることが好ましい。また、本実施例では、制御部140は、次のような場合にも、取付状態が不良であることに対応する所定の情報を報知するための処理を実行する。すなわち、帯電装置2に所定の交流電圧を印加した際に測定回路130により検出された電流が所定値より小さい場合である。又は、複数の異なる値の所定の交流電圧を印加して測定回路130により取得された交流電圧値と電流値との関係の傾きが所定値より小さい場合である。このとき、所定の交流電圧は、取付状態が正常であるときに帯電装置2に直流電圧を印加した場合の放電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧値の交流電圧とすることが好ましい。
以上、本実施例の構成によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
その他の実施例
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、プロセスカートリッジに対して一部のプロセス手段が個別に交換可能とされている場合について説明したが、これに限定されるものではない。一部のプロセス手段が個別に装置本体に対して交換可能とされている場合にも、本発明を同様に適用することができる。特に、装置本体に対して個別に交換可能な複数のユニットを有し、そのうちのあるユニットが備えるプロセス手段に、当該ユニットと他のユニットとの間の電気接点を介して電力が供給される場合に有効である。
図20(a)は、クリーニングユニット201及び現像ユニット203が結合されたユニット(プロセスカートリッジ)200と、帯電ユニット202とが、それぞれ別個に装置本体110に対して着脱可能とされている場合を模式的に示す。例えば、帯電ユニット202は、装置本体110に設けられた支持部材150によって、プロセスカートリッジ200に対して設置(取付、組付け)及び解除(離間)が可能な構成とすることができる。帯電ユニット202の帯電ローラ21には、プロセスカートリッジ200に設けられた第1電気接点216と、帯電ユニット202に設けられた第2電気接点224と、を介して、電源120から帯電バイアスが印加されるようになっている。この場合、帯電ユニット202をプロセスカートリッジ200とは別個に交換した際に、帯電ユニット202のプロセスカートリッジ200に対する取付不良が生じる可能性がある。そこで、上述の実施例と同様の取付状態検知制御により、その取付不良が発生しているか否かを判断することができる。すなわち、この場合、上述の実施例と同様に、制御部140が、測定回路130の検出結果に基づいて第2ユニット(帯電ユニット)202の第1ユニット(プロセスカートリッジ)200に対する取付状態に係る情報を取得する処理を実行することができる。
図20(b)は、帯電ユニット202(帯電装置2)が、個別に装置本体110に対して着脱可能とされている場合を模式的に示す。帯電ユニット202の帯電ローラ21には、装置本体110に設けられた第1電気接点112と、帯電ユニット202に設けられた第2電気接点224と、を介して、電源120から帯電バイアスが印加されるようになっている。この場合、帯電ユニット202を装置本体110に対して個別に交換した際に、帯電ユニット202の装置本体110に対する取付不良が生じる可能性がある。そこで、上述の実施例と同様の取付状態検知制御により、その取付不良が発生しているか否かを判断することができる。すなわち、この場合、制御部140が、測定回路130の検出結果に基づいて帯電ユニット202の装置本体110に対する取付状態に係る情報を取得する処理を実行することができる。
また、上述の実施例では、プロセス手段として帯電手段を個別に交換可能にした場合について説明したが、これに限定されるものではない。現像手段などの他のプロセス手段についても、本発明を同様に適用することができる。ユニットの交換が行われた直後などの非画像形成時に、典型的には画像形成時とは異なる高圧条件で取付状態検知制御を実施することで、任意のプロセス手段について上述の実施例と同様の手法で取付不良が発生しているか否かを判断することができる。例えば、上述の実施例における帯電ユニット202の代わりに、現像ユニット203のクリーニングユニット201に対する取付状態を検知するようにしてもよい。この場合、プロセス手段としての現像装置4を有効に機能させるために必要な高圧が、クリーニングユニット201と現像ユニット203との間の電気接点を経由して印加される。このような場合でも、上述の実施例と同様の取付状態検知制御を実施することによって、その電気接点における接点不良などを検知することが可能となる。
また、帯電ローラなどの帯電部材は、被帯電体である感光体の表面に必ずしも接触している必要はない。帯電部材と感光体との間にパッシェンの法則による放電可能領域が保証されれば、例えば数10μmの空隙(ギャップ、間隙)を有して非接触に近接配置されていてもよい。ここでは、帯電部材を被帯電体に接触又は近接させて、微小な空隙で発生する放電により被帯電体を帯電させる方式を接触、又は近接帯電方式又は単に接触帯電方式と呼ぶ。
1 感光体
2 帯電装置
4 現像装置
5 クリーニング装置
100 画像形成装置
110 装置本体
113 操作パネル
120 帯電電源
130 電流値測定回路
140 制御部
200 プロセスカートリッジ
201 クリーニングユニット
202 帯電ユニット
204 新品検知回路
216 第1ユニット間接点部
224 第2ユニット間接点部

Claims (5)

  1. 感光体と、
    前記感光体に接触して放電することによって前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材に電圧を印加する電源と、
    前記帯電部材によって帯電された前記感光体の表面にトナー像を形成するトナー像形成部と、
    少なくとも前記感光体と前記帯電部材を含み画像形成装置本体に対して着脱可能なユニットと、
    前記帯電部材と前記感光体との間に流れる電流を検出する電流検出部と、
    操作者に情報を表示する表示部を有し、操作者が操作することによって画像形成装置に指示を行う操作部と、
    前記操作部からの指示に基づいて前記帯電部材と前記感光体との間で放電が開始される放電開始電圧よりも絶対値が大きい所定の試験電圧を前記帯電部材に印加し、前記試験電圧を印加したときに前記電流検出部によって電流を検出するモードを実行する制御部と、
    を有し、
    前記帯電部材は前記ユニットに対して着脱可能であり、
    前記制御部は前記モードにおいて前記帯電部材と前記感光体との間で放電が開始される放電開始電圧よりも絶対値が大きい複数の所定の試験電圧を印加し、前記複数の所定の試験電圧を印加したときに前記電流検出部によってそれぞれ検出された複数の電流値の変化状態を用いて前記表示部にエラー表示を行うか否かを決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の所定の試験電圧値と検出された前記複数の電流値とを用いて算出される変化率が所定値よりも小さいときにエラー表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の所定の試験電圧はそれぞれピーク間電圧が異なる複数の交流電圧であり、前記電流検出部が検出する前記複数の電流値は複数の交流電流値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電部材は前記感光体に接触した状態で回転可能であり、前記制御部は前記モードにおいて更に前記帯電部材の周方向における異なる複数の部分が前記感光体に接触しているときにそれぞれ交流電圧を印加し、交流電圧のピーク間電圧は前記帯電部材と前記感光体との間で放電が開始される放電開始電圧よりも小さい値であり、交流電圧を印加したときに前記電流検出部によってそれぞれ検出された交流電流に基づいて前記表示部にエラー表示を行うか否かを決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記ユニットが交換されたときには前記モードの実行を行なわず、前記画像形成装置本体に装着されている前記ユニットに対して前記帯電部材が交換されたときには前記モードを実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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