JP5867371B2 - 光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物 - Google Patents

光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5867371B2
JP5867371B2 JP2012252863A JP2012252863A JP5867371B2 JP 5867371 B2 JP5867371 B2 JP 5867371B2 JP 2012252863 A JP2012252863 A JP 2012252863A JP 2012252863 A JP2012252863 A JP 2012252863A JP 5867371 B2 JP5867371 B2 JP 5867371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane resin
polyisocyanate
mass
functional groups
forming composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012252863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013136731A (ja
Inventor
雄次 中島
雄次 中島
哲平 小柳
哲平 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP2012252863A priority Critical patent/JP5867371B2/ja
Publication of JP2013136731A publication Critical patent/JP2013136731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5867371B2 publication Critical patent/JP5867371B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

本発明は透明性、密着性、耐熱性、耐加水分解性に優れ、環境変化による光学特性の変化が小さい、接着剤または粘着剤として使用される光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物に関する。特に、高温高湿環境下から取り出した際に樹脂の白化が起こらない光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物に関する。本発明の形成性組成物によって得られるポリウレタン樹脂は、液晶表示装置、タッチパネルの部材など、光学用途に利用することができる。
液晶表示装置(以下LCDという)やタッチパネルは一般に、多層のパネルまたはフィルムから構成され、これらの貼り合わせには、その優れた光学特性のため、アクリル樹脂から成る粘着剤が広く使用されている。アクリル粘着剤は、主に一旦テープ状に加工したものを貼り合わせに使用する場合が多く、光学用粘着テープ(以下OCAテープという)として広く知られている。このような用途では、衝撃吸収等を目的としてパネル間の層を厚くする場合もあり、OCAテープには厚膜化が求められていた。
アクリル樹脂は一般に分子量が大きく、常温では流動性がないことから、作業性向上のため適当な流動性を付与するには、樹脂を有機溶剤で希釈する必要がある。この場合、塗布後に溶剤が揮発して肉やせするため、粘着層の厚膜化が困難であった。
特許文献1、特許文献2には、OCAテープによる貼り合わせではなく、活性エネルギー線硬化性樹脂を基材間に充填後、紫外線照射により硬化させる手法が提案されている。
特許文献3には、加熱硬化型無溶剤ポリウレタン形成性組成物の粘着シートとしての利用について述べられている。
これらは一般に有機溶剤を使用しないため、溶剤型アクリル樹脂より厚膜化が可能であることが知られている。しかし、一般に紫外線照射による硬化では、表層から内部層にかけて到達する紫外線量が徐々に低下するため、硬化ムラが発生することから、やはり厚膜化には限界があった。一方ポリウレタン樹脂は厚膜化が可能であるが、高温高湿環境下から取り出した際に樹脂が白化するという問題が起こり易く、透明性の求められる光学用途では使用が困難であった。
特開2005−055641 特開2009−186963 特開2011−074333
本発明の目的は、粘着層の厚膜化を図り、それに伴う高温高湿環境下から取り出した際の樹脂の白化といった不具合を防ぎ、透明性、密着性、耐熱性、耐加水分解性、光学特性が求められる用途において使用可能なポリウレタン樹脂形成性組成物を提供することである。
本発明者らは、これらの目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を持つポリイソシアネートとポリオールを組み合わせることで、前述の一連の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 変性ポリイソシアネート(A)と、ポリオール(B)から成るポリウレタン樹脂形成性組成物(C)であって、変性ポリイソシアネート(A)が、脂肪族および/または脂環族NCO官能基を有するポリイソシアネート(a1)と、1分子あたり1個以上の末端活性水素官能基と、平均で6個以上のエチレンオキシドユニットを有するポリエーテル化合物(a2)を反応させて得られる変性ポリイソシアネートであって、(a2)のエチレンオキシド含有量が、(C)に対して1〜20質量%となるよう調製され、ポリオール(B)が少なくとも液状ポリカーボネートジオールを含有することを特徴とする、接着剤、または粘着剤として使用される光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
(2) ポリイソシアネート(a1)がヘキサメチレンジイソシアネートおよび/またはイソホロンジイソシアネート、および/またはこれらを変性して得られる、イソシアヌレート結合、アロファネート結合、ウレタン結合のいずれか1種以上を含有するポリイソシアネートであり、変性ポリイソシアネート(A)の1分子あたりの平均NCO官能基数が2.0以上であることを特徴とする、(1)に記載のポリウレタン樹脂形成性組成物。
(3) 液状ポリカーボネートジオールが、ジオール構成成分として3−メチル−1,5−ペンタンジオールまたは、1,5−ペンタンジオールを含み、ポリオール(B)の1分子あたりの平均OH官能基数が2.0〜2.5であることを特徴とする、(1)に記載のポリウレタン樹脂形成性組成物。
(4) 基材間に(1)〜(3)のいずれかに記載のポリウレタン樹脂を有する積層体、または粘着シート。
本発明のポリウレタン樹脂形成性組成物によれば、透明性、密着性、耐熱性、耐加水分解性、光学特性に優れ、湿熱環境下から取り出し後の白化が抑制されたポリウレタン樹脂が得られる。
変性ポリイソシアネート(A)とポリオール(B)から成る。
本発明の要点は、エチレンオキシド(以下EOという)ユニットをポリウレタン樹脂へ導入することにより、湿熱環境下から取り出し後の白化を抑制できることである。
湿熱環境下から取り出し後の白化抑制(以下耐湿熱白化性という)のためには、一定量以上のEOユニットがウレタン樹脂へ組み込まれなければならない。例えば、EOユニットを持つポリエーテル化合物を、液状ポリカーボネートポリオール(B)へブレンドする形態では、本発明において好ましい形態であるOH基過剰のポリウレタン樹脂システムにおいて、ポリウレタン樹脂への導入効率が低下する(ポリエーテル化合物が樹脂に取り込まれず未反応の状態で存在する)。つまり、必要以上のポリエーテル化合物を使用することとなり、不用な物性低下を招くこととなる。よって、EOユニットを有するポリエーテル化合物が、予め変性ポリイソシアネート(A)に組み込まれていることが重要である。
本発明におけるポリイソシアネート(a1)は、ジイソシアネートモノマー、および/またはジイソシアネートモノマーを出発物質として得られるポリイソシアネートから成る。ジイソシアネートモノマーは耐黄変性の点から、脂肪族および/または脂環族ジイソシアネートが好ましい。芳香族ジイソシアネートの単独での使用や併用は、得られるポリウレタン樹脂が経時で黄変するため、光学部材用として好ましくない。
脂肪族/または脂環族ジイソシアネートの具体例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2−メチル−ペンタン−1,5−ジイソシアネート、3−メチル−ペンタン−1,5−ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリオキシエチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシレンジイソシアネート等が挙げられる。これら脂肪族および/または脂環族ジイソシアネートは、単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明では、得られる粘着剤において、物性や耐久性、実用性の観点から、ヘキサメチレンジイソシアネートかイソホロンジイソシアネートが好ましく、特にヘキサメチレンジイソシアネートが好ましい。
<変性ポリイソシアネート(A)の製造方法>
以下にポリイソシアネートの具体的な製造方法について述べる。変性ポリイソシアネート(A)はジイソシアネートを出発原料として製造することができる。例えばウレタン化反応、イソシアヌレート化反応、アロファネート化反応等を行った後、未反応のジイソシアネートモノマーを除去したものに、ポリエーテル化合物(a2)を反応させる方法や、ジイソシアネートとポリエーテル化合物(a2)を反応させた後、イソシアヌレート化反応、アロファネート化反応を行い、未反応のジイソシアネートモノマーを除去する方法等が挙げられる。未反応のジイソシアネートは必ずしも除去する必要はないが、臭気、毒性といった点から、除去することが好ましい。
変性ポリイソシアネート(A)を得るためのウレタン化反応の時間は、触媒の有無、イソシアネートの種類により異なるが、一般には10時間以内、好ましくは1〜5時間で十分である。反応温度は40〜120℃、好ましくは60〜100℃である。
ウレタン化反応の際、公知のウレタン化触媒を用いることができる。具体的には、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート等の有機金属化合物や、トリエチレンジアミンやトリエチルアミン等の有機アミンやその塩を選択して用いる。これらの触媒は、単独または2種以上併用して用いることができる。
変性ポリイソシアネート(A)を得るためのイソシアヌレート化反応で使用されるイソシアヌレート化触媒としては、公知の触媒から適宜選択して用いることができ、例えば、カルボン酸の金属塩、テトラアルキルアンモニウム塩を用いることができる。
カルボン酸の金属塩を構成する金属としては、例えばアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム、バリウム等)、その他の典型金属(亜鉛、スズ、鉛等)が挙げられる。
テトラアルキルアンモニウム塩としては、例えばテトラメチルアンモニウムのオクチル酸塩等が挙げられる。
これらの触媒は単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、イソシアヌレート化触媒の使用量は、ジイソシアネートとポリオールの合計質量に対して0.0001〜0.01質量%が好ましく、0.0005〜0.003質量%がより好ましい。下限値未満の場合には、イソシアヌレート化反応が進行せず、所望のポリイソシアネートが得られないか、長い反応時間を要することになる。また、上限値を超える場合には、急激な発熱による反応の暴走、プレポリマーの着色、不用な粘度の上昇を招く恐れがある。
ここで、イソシアヌレート化反応の反応温度は40〜80℃、好ましくは50〜70℃で反応を行う。反応温度が低すぎる場合には、イソシアヌレート化反応が進行せず、所望のポリイソシアネートが得られないか、長い反応時間を要することになる。また、反応温度が高すぎる場合には、高分子体が多く生成し、プレポリマーの着色、不用な粘度の上昇を招く恐れがある。
ポリイソシアネート(A)を得るためのアロファネート化反応で使用されるアロファネート化触媒としては、公知の触媒から適宜選択して用いることができ、例えば、カルボン酸の金属塩を用いることができる。
カルボン酸の金属塩を構成する金属としては、典型金属(亜鉛、スズ、鉛等)、遷移金属(マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、ジルコニウム等)などが挙げられる。
これらのカルボン酸金属塩は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、アロファネート化触媒の使用量は、ジイソシアネートとポリオールの合計質量に対して0.001〜0.1質量%が好ましく、0.005〜0.03質量%がより好ましい。下限値未満の場合には、アロファネート化反応が進行せず、所望のポリイソシアネートが得られないか、長い反応時間を要することになる。また、上限値を超える場合には、分子量の高いアロファネート基含有ポリイソシアネートやヌレート基含有ポリイソシアネートの副生成物が多くなり、粘度の上昇や純度の低下を招く恐れがある。
ここで、アロファネート化反応の反応温度は70〜150℃、好ましくは90〜130℃で反応を行う。反応温度が低すぎる場合には、所望のポリイソシアネートが得られないか、長い反応時間を要することになる。また、反応温度が高すぎる場合には、分子量の高いアロファネート基含有ポリイソシアネートの副生成物が多くなり、不用な粘度の上昇を招く恐れがある。
イソシアヌレートまたはアロファネート化反応後、触媒毒を添加してイソシアヌレートまたはアロファネート化反応を停止させる。触媒毒の添加時期は、イソシアヌレート化反応であれば、所望のNCO含有量に到達後、速やかな添加が好ましい。アロファネート化反応であれば、特に限定されないが、副反応の進行を抑制するためにも、反応終了後、速やかな添加が好ましい。
ここで、触媒毒としては、リン酸、塩酸等の無機酸、スルホン酸基、スルファミン酸基等を有する有機酸およびこれらのエステル類、アシルハライド等公知の化合物が使用される。これらの触媒毒は、単独または2種以上併用することがでる。
触媒毒の添加量は、触媒毒や触媒の種類によって異なるが、触媒の0.5〜10当量となるのが好ましく、0.8〜5.0当量が特に好ましい。触媒毒が少ない場合には、得られるポリイソシアネートが経時でNCO含量低下、増粘、着色するなど貯蔵安定性が悪化する。多すぎる場合は、ポリイソシアネートが着色する場合がある。
精製工程では、反応混合物中に存在している遊離の未反応のジイソシアネートモノマーを、例えば、10〜100Paの高真空下での120〜140℃における薄膜蒸留により、1.0質量%以下の残留含有率まで除去することが好ましい。上限値を超える場合、臭気や貯蔵安定性の低下を招く恐れがある。
本発明におけるポリエーテル化合物(a2)は、1分子あたり平均で6個以上のEOユニットを含有するものが必須である。平均EOユニット数が下限値未満のものは、大量に導入しても耐湿熱白化性の改善効果が不十分である。ポリエーテル化合物としては例えば、アルコ−ル類、フェノ−ル類、アミン類のアルキレンオキシド付加物が挙げられる。
アルキレンオキシドはEO、プロピレンオキシド(以下POという)、テトラヒドロフラン(以下THFという)等を任意に組み合わせて使用できる。ただし、EO以外のアルキレンオキシドを併用した場合、得られるポリウレタン樹脂の耐白化性を向上させるために、ポリエーテル化合物(a2)の導入量を増やす必要があり、耐熱性の悪化につながるため、EOを単独で用いることが好ましい。ポリエーテル化合物(a2)の1分子あたりの平均末端活性水素官能基数は1〜3、好ましくは1〜2である。官能基数が高すぎると、変性ポリイソシアネート(A)の不用な官能基数増加を招き、粘着力低下の原因となる。
上記アルコ−ル類としては、例えば1価アルコ−ル類、2価アルコール類(エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等)、3価アルコ−ル類(グリセリン、トリメチロ−ルプロパン)およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。上記フェノ−ル類としては、例えば、ハイドロキノン、ビスフェノ−ル類(ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ルF等)、フェノ−ル化合物のホルマリン低縮合物(ノボラック樹脂、レゾ−ルの中間体)およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
これらのアルキレンオキシド付加物であるポリエーテル化合物(a2)は2種以上を併用しても良い。
ポリエーテル化合物(a2)のEOユニットは、ポリウレタン樹脂形成性組成物(C)に対して1〜20質量%含有することが必須である。1%未満では十分な耐湿熱白化性が得られず、20%を超えると十分な耐熱性が得られない。
ポリイソシアネート(a1)とポリエーテル化合物(a2)から成る変性ポリイソシアネート(A)の1分子あたりの平均NCO官能基数は、2.0以上であることが好ましい。平均NCO官能基数が下限値未満の場合、架橋密度の不足により、得られるポリウレタン樹脂の耐熱性が低下する。
ポリオール(B)は液状ポリカーボネートジオール(以下液状PCDという)を必須成分として含有する。なお本発明でいう液状とは、示差走査熱量測定(DSC測定)により融点を持たないと判定されたものである。
<DSC:融点の測定>
・測定器:DSC6200R(セイコーインスツルメンツ社製)
・サンプルパン:アルミニウム
・条件:窒素気流下
・測定温度:−20〜40℃
・昇温速度:1℃/分
実使用温度、例えば0℃〜35℃で固体のポリカーボネートジオールを使用した場合、得られるポリウレタン樹脂は特に低温域において結晶化(白化)することがあり、透明性の低下、透過光の散乱の原因となるため、光学用部材としての性能を著しく低下させる。
液状PCDは、ジアルキルカーボネートとジオールを反応させる公知の方法により得ることができる。
ジアルキルカーボネートとしては、ジアルキルカーボネート(ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等)、ジアリールカーボネート(ジフェニルカーボネート等)、アルキレンカーボネート(エチレンカーボネート等)などが使用される。ジアルキルカーボネートとジオールを反応させる場合には、後述のエステル交換触媒を、ジオールに対して0.001〜0.1重量%、特に0.001〜0.01重量%で、単独又は複数で使用することが好ましい。
ジオールとしては、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−ドデカンジオール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2’−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパンなどが挙げられるが、好ましくは、炭素数が4〜9の脂環族または脂環族ジオールであり、例えば、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ぺンタンジオール、2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,7−ぺンタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール及びこれらのジオールの中から1種類又は2種類以上選んで用いることができる。好ましくは1,6−ヘキサンジオールと3−メチルと1,5−ペンタンジオールから成るコポリカーボネートジオールまたは、1,6−ヘキサンジオールと1,5−ペンタンジオールから成るコポリカーボネートジオールである。
液状PCDの数平均分子量の範囲は用途により異なるが、通常300〜5,000であり、好ましくは500〜2,000である。
ポリオール(B)は液状PCDの他に、物性を損なわない範囲で多官能ポリオールを含有して良い。多官能ポリオールの例としてはトリメチロールプロパンやグリセリン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。多官能ポリオールを含有しない場合は、官能基数不足による架橋密度の低下を防ぐため、ポリイソシアネート(A)の1分子あたりの平均NCO官能基数を、例えば2.1以上にすると良い。多官能ポリオールを含有する場合のポリオール(B)の1分子あたりの平均OH官能基数は2.0〜3.0であることが好ましく、さらに好ましくは2.0〜2.5である。官能基数が下限値未満の場合は得られるポリウレタン樹脂の耐熱性が低下する。上限値を超える場合は得られるポリウレタン樹脂の粘着力が低下する。液状PCDと多官能ポリオールの平均OH官能基数は式(1)より求めることができる。

平均OH官能基数={2×(X)+多官能ポリオール官能基数×(Y)}
/{(X)+(Y)} ・・・(1)
液状PCDの質量比/液状PCDの数平均分子量 ・・・・・・(X)
多官能ポリオールの質量比/多官能ポリオールの分子量 ・・・(Y)
ポリオール成分とポリイソシアネート成分の反応比、すなわちOH/NCOモル比は、特に限定されるものではないが、通常1.0〜3.0が好ましい。さらに好ましくはが1.1〜2.5であり、良好な粘着性を有するポリウレタン樹脂が得られる。下限値未満では粘着力不足や、未反応のNCO基がウレタン結合形成以外の副反応を起こし、経時での物性変化が起こる等の不具合を生じることがある。上限値を超えると、未反応ポリオールがポリウレタン樹脂中に多く残存し、物性低下やポリウレタン樹脂からの染み出し、溶出等の不具合を生じることがある。また粘着シートとして使用する場合には、前記要因から基材への粘着剤移行(糊残り)が生じることがある。
本発明におけるポリウレタン形成性組成物から成る粘着剤は、粘着力が0.1N/cm以上であることが好ましい。ここでいう粘着力とは以下の条件で測定した場合の単位幅あたりの剥離強度をいう。
粘着剤担持体:25μm厚ポリエチレンテレフタレートフィルム
粘着層厚み:100〜300μm
剥離角度:180度
引っ張り速度:300mm/分
単位:N/cm
本発明において変性ポリイソシアネート(A)とポリオール(B)を反応させ、ポリウレタン樹脂成形物を得る行程において、ウレタン化触媒を使用することができる。ウレタン化触媒としては、既知のアミン化合物(例えばトリエチレンジアミン)や、有機金属化合物(例えばジブチル錫ジラウレート)や4級アンモニウム塩などが挙げられるが、得られるポリウレタン樹脂の着色の観点から、有機金属化合物を用いることが好ましい。
本発明によって得られたポリウレタン樹脂形成性組成物には、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、加水分解抑制剤、潤滑剤、可塑剤、充填材、帯電防止剤、分散剤、触媒、貯蔵安定剤等の添加剤を適宜配合することができる。
<ポリウレタン樹脂成形物の製造方法>
本発明により得ることのできるポリウレタン樹脂形成物は、一例として以下のようにして製造される。
前記のポリイソシアネート(A)とポリオール(B)を2液混合ウレタン注型機の別々のタンクへ投入し脱泡および保温を行った後、ミキサー部で2液を所定の比率で混合する。注型機から吐出される混合液を50〜150℃に温調した金型へ注入し、脱型可能なグリーン強度が得られたら硬化物を金型から取り出す。一般的には、5〜60分程度で脱型する場合が多い。必要に応じて2次硬化を行った後、光学部品として更に加工され、機器へ組み込まれる場合が多い。
金型を用いずにシートを成型する方法としては、注型機から吐出される混合液をPETフィルムなどの剥離フィルム上に連続的に流しながら広げ、樹脂が硬化する前にもう片方の面に剥離フィルムを被せ、ローラやブレードなどにより厚みを均一にした後、50〜150℃に加熱した硬化炉を通過させ、ロールで巻き取る方法が挙げられる。
本発明について、実施例および比較例により、更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定して解釈されるものではない。
<合成例1>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、NCO含有量:49.9質量%、以下HDIという)を995g、フェノールを1.0g、1,3−ブタンジオール(ダイセル化学工業社製、以下1,3−BGという)を5g仕込み、窒素気流下、80℃でウレタン化反応を2時間行った。その後、反応液を60℃に保ち、オクチル酸カリウム(東京化成工業社製)の20%ジエチレングリコール(アデカ社製)溶液を0.5g添加し、イソシアヌレート化反応を2時間行った。NCO含有量が39.5質量%に達した後、2−エチルヘキシルアシッドホスフェート(城北化学工業社製、以下JP−508という)を0.3g添加し、停止反応を行った。この反応液を130℃×0.04kPaで薄膜蒸留することで未反応のHDIを除去し、精製したポリイソシアネート(以下PIという)1を37.1質量%の収率で得た。PI−1は透明な粘性液体で、NCO含有量が21.8質量%、GPC数平均分子量は680、式(2)に基づく平均官能基数は3.5、遊離HDI含有量は0.2質量%であった。平均NCO官能基数は式(2)から算出した。

平均NCO官能基数=NCO含有量×GPC数平均分子量
/(100×42)・・・・・(2)

<GPC:官能基数の測定>
・測定器:HLC−8220(東ソー社製)
・カラム:TSKguardcolumn HXL−L(東ソー社製)
粒径=6μm、サイズ=6mmID×30cm×4本
・キャリア:テトラヒドロフラン(THF)
・検出器:視差屈折
・サンプル:0.5%THF溶液
・検量線:ポリスチレン
<合成例2>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート(エボニックデグサジャパン社製、NCO含有量:37.8質量%、以下IPDIという)を880g、1,3−BGを120g仕込み、窒素気流下、90℃でウレタン化反応を5時間行い、NCO含有量が22.1質量%に達した後、反応を終了した。この反応液を130℃×0.04kPaで薄膜蒸留することで未反応のIPDIを除去し、精製したPI−2を65.0質量%の収率で得た。PI−2は透明な粘性液体で、NCO含有量が13.6質量%、GPC数平均分子量は620、式(2)に基づく平均NCO官能基数は2.0であった。遊離IPDI含有量は0.2質量%であった。
<合成例3>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、IPDIを810g、PEG−300(三洋化成工業社製ポリオキシエチレングリコール、平均EOユニット数6、末端OH官能基数2、数平均分子量330)を190g仕込み、窒素気流下、90℃でウレタン化反応を5時間行い、NCO含有量が25.8質量%に達した後、反応を終了した。この反応液を130℃×0.04kPaで薄膜蒸留することで未反応のIPDIを除去し、精製したPI−3を42.6質量%の収率で得た。PI−3は透明な粘性液体で、NCO含有量が9.6質量%、GPC数平均分子量が880、式(2)に基づく平均NCO官能基数は2.0、式(3)に基づくEO含有量は35.7質量%であった。遊離IPDI含有量は0.2質量%であった。


EO含有量(%)=10×{ポリエーテルの仕込量(g)/収率(%)}
×{44×ポリエーテルの平均EOユニット数/ポリエーテルの数平均分子量}
・・・・(3)
<合成例4>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、IPDIを850g、ヘキサエチレングリコール(和光純薬工業社製、平均EOユニット数5、末端OH官能基数2、分子量280)を150g仕込み、窒素気流下、90℃でウレタン化反応を5時間行い、NCO含有量が27.6質量%に達した後、反応を終了した。この反応液を130℃×0.04kPaで薄膜蒸留することで未反応のIPDIを除去し、精製したPI−4を39.5質量%の収率で得た。PI−4は透明な粘性液体で、NCO含有量が12.0質量%、GPC数平均分子量が700、式(2)に基づく平均NCO官能基数は2.0、式(3)に基づくEO含有量は29.8質量%であった。遊離IPDI含有量は0.2質量%であった。
<合成例5>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、HDIを780g、レオコンGE1000(ライオン社製ポリオキシエチレングリセリルエーテル、平均EOユニット数21、末端OH官能基数3、数平均分子量1000)を220g仕込み、窒素気流下、80℃でウレタン化反応を5時間行いNCO含有量が36.2質量%に達した後、反応を終了した。この反応液を130℃×0.04kPaで薄膜蒸留することで未反応のHDIを除去し、精製したPI−5を32.6質量%の収率で得た。PI−5は透明な粘性液体で、NCO含有量が7.8質量%、GPC数平均分子量が1670、式(2)に基づく平均NCO官能基数は3.1、式(3)に基づくEO含有量は62.4%であった。遊離HDI含有量は0.2質量%であった。
<合成例6>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、HDIを850g、PEG−400(三洋化成工業社製ポリオキシエチレングリコール、平均EOユニット数8、末端OH官能基数2、数平均分子量410)を150g仕込み、窒素気流下、80℃でウレタン化反応を2時間行った。その後、オクチル酸ジルコニール(第一稀元素化学工業社製、オクチル酸ジルコニウム)を0.10g添加し、110℃でアロファネート化反応を2時間行った。NCO含有量が36.1質量%に達した後、JP−508を0.11g添加し、停止反応を行い、反応液を室温に冷却した。この反応液を130℃×0.04kPaで薄膜蒸留することで未反応のHDIを除去し、精製したPI−6を38.4質量%の収率で得た。PI−6は透明な粘性液体で、NCO含有量が14.0質量%であり、GPC数平均分子量が1450、式(2)に基づく平均NCO官能基数は4.8、式(3)に基づくEO含有量は43.1質量%であった。遊離HDI含有量は0.2質量%であった。
<合成例7>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−1を700g、PEG−1000(三洋化成工業社製ポリオキシエチレングリコール、平均EOユニット数21、末端OH官能基数2、分子量1000)を300g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−7を得た。PI−7は透明な粘性液体で、NCO含有量が12.7質量%、GPC数平均分子量が1350、式(2)に基づく平均NCO官能基数は4.1、式(4)に基づくEO含有量は27.7質量%であった。

EO含有量(%)={ポリエーテルの仕込量(g)/10}
×{44×ポリエーテルの平均EOユニット数/ポリエーテルの数平均分子量}
・・・・(4)
<合成例8>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−1を900g、PEG−1000を100g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−8を得た。PI−8は透明な粘性液体で、NCO含有量が18.8質量%、GPC数平均分子量が810、式(2)に基づく平均NCO官能基数は3.6、式(4)に基づくEO含有量は9.2質量%であった。
<合成例9>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−1を900g、MPG−081(日本乳化剤社製ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、平均EOユニット数15、末端OH官能基数1、数平均分子量690)を100g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−9を得た。PI−9は透明の粘性液体で、NCO含有量が19.0質量%、GPC数平均分子量が750、式(2)に基づく平均NCO官能基数は3.4、式(4)に基づくEO含有量は9.5質量%であった。
<合成例10>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−1を700g、メトキシPEG−400(東邦化学工業社製ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、平均EOユニット数8、末端OH官能基数1、数平均分子量390)を300g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−10を得た。PI−10は透明の粘性液体で、NCO含有量が12.1質量%、GPC数平均分子量が960、式(2)に基づく平均NCO官能基数は2.8、式(4)に基づくEO含有量は27.5質量%であった。
<合成例11>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−1を700g、ポリセリンDC−1800E(日油社製EO/THFランダム共重合体、平均EOユニット数20、末端OH官能基数2、数平均分子量1800)を300g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−11を得た。PI−11は透明の粘性液体で、NCO含有量が13.8質量%、GPC数平均分子量が1150、式(2)に基づく平均NCO官能基数は3.8、式(4)に基づくEO含有量は27.5質量%であった。
<合成例12>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−1を950g、PEG−1000を50g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−12を得た。PI−12は透明の粘性液体で、NCO含有量が20.5質量%、GPC数平均分子量が740、式(2)に基づく平均NCO官能基数は3.5、式(5)に基づくEO含有量は4.6質量%であった。
<合成例13>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−1を700g、PPG−1000(三洋化成工業社製ポリプロピレングリコール、EOユニット数0、末端OH官能基数2、数平均分子量1000)を300g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−13を得た。PI−13は透明の粘性液体で、NCO含有量が12.7質量%、GPC数平均分子量が1350、式(2)に基づく平均NCO官能基数は4.1であった。
<合成例14>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−2を800g、PEG−1000を200g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−14を得た。PI−14は透明の粘性液体で、NCO含有量が9.2質量%、GPC数平均分子量が910、式(2)に基づく平均NCO官能基数は2.0、式(4)に基づくEO含有量は18.5質量%であった。
<合成例15>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−2を850g、レオコンGE1000を150g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−15を得た。PI−15は透明の粘性液体で、NCO含有量が9.6質量%、GPC数平均分子量が930、式(2)に基づく平均NCO官能基数は2.1、式(4)に基づくEO含有量は13.9質量%であった。
<合成例16>
攪拌機、温度計、冷却管を備えた容量1000ミリリットルの四つ口フラスコに、PI−2を900g、MPG−081を100g仕込み、95℃でウレタン化反応を10時間行い、PI−16を得た。PI−16は透明の粘性液体で、NCO含有量が11.6質量%、GPC数平均分子量が680、式(2)に基づく平均NCO官能基数は1.9、式(4)に基づくEO含有量は9.4質量%であった。
Figure 0005867371
Figure 0005867371
<サンプルの作製1>
表3、表4(実施例1〜16)並びに表5、表6(比較例1〜14)に示す各々の処方に基づいて、40℃に温調したポリイソシアネートと60℃に温調したポリオール、触媒としてジオクチル錫ジラウレート(以下DOTDLという)とを混合して、ポリウレタン樹脂形成性組成物を得た。該組成物を5mmHgの減圧下で十分に脱泡した後、予め80℃に加温された76mm×26mm×1mm(厚み)のスライドガラス(松浪硝子工業社製、S1126)2枚に、200μmのスペーサーを介して挟み込み、80℃雰囲気下で1時間硬化させた。さらに25℃、50%RH環境下で7日間養生し、評価試験用サンプルを得た。
<サンプルの作製2>
表3、表4(実施例1〜16)並びに表5、表6(比較例1〜14)に示す各々の処方に基づいて、40℃に温調したポリイソシアネートと60℃に温調したポリオール、DOTDLとを混合して、ポリウレタン樹脂形成性組成物を得た。該組成物を5mmHgの減圧下で十分に脱泡した後、予め80℃に加温された、表面を易接着処理した125μm厚ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラー125XU46H、以下易接着PET−125という)2枚に、200μmのスペーサーを介して挟み込み、80℃雰囲気下で1時間硬化させた。さらに25℃、50%RH環境下で7日間養生し、評価試験用サンプルを得た。
<サンプルの作製3>
表3、表4(実施例1〜16)並びに表5、表6(比較例1〜14)に示す各々の処方に基づいて、40℃に温調したポリイソシアネートと60℃に温調したポリオール、DOTDLとを混合して、ポリウレタン樹脂形成性組成物を得た。該組成物を5mmHgの減圧下で十分に脱泡した後、予め80℃に加温された、表面を離型処理した75μm厚ポリエチレンテレフタレートフィルム(リンテック社製、PET75GS、以下離型PET−75という)と25μm厚ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製、東洋紡エステルフィルムE5007、以下PET−25という)に、200μmのスペーサーを介して挟み込み、80℃雰囲気下で1時間硬化させた。さらに25℃、50%RH環境下で7日間養生し、評価試験用サンプルを得た。
Figure 0005867371
Figure 0005867371
Figure 0005867371
Figure 0005867371
表1〜表6における各原料の詳細は以下の通り。
<PCDL−1000>
1,6−ヘキサンジオール(以下HGという)、3−メチル1,5−ペンタンジオール(以下MPDという)、ジエチルカーボネート(以下DECという)から得られるPCD(HG/MPD=5/5質量比)、数平均分子量=1,000、DSC測定で融点なし
<PCDL−500>
HG、MPD、DECから得られるPCD(HG/MPD=5/5質量比)、数平均分子量=500、DSC測定における融点なし
<PCDL−2000>
HG、MPD、DECから得られるPCD(HG/MPD=5/5質量比)、数平均分子量=2,000、DSC測定における融点なし
<PCDLL−1000>
HG、1,5−ペンタンジオール(以下PnGという)、DECから得られるPCD(HG/PnG=5/5質量比)、数平均分子量=1,000、DSC測定における融点なし
<PCD−1000>
HG、DECから得られるPCD、数平均分子量=1,000、DSC測定における融点=41℃
<TMP>
トリメチロールプロパン(三菱ガス化学社製)
<PESL−1000>
MPDとアジピン酸から得られる液状ポリエステルポリオール、末端OH官能基数=2、数平均分子量=1,000
<PCL−L212AL>
ダイセル化学工業社製液状ポリカプロラクトンポリオール、ε−カプロラクトン重合体、末端OH官能基数=2、数平均分子量=1,200
<PTG−L1000>
保土谷化学工業社性液状ポリテトラメチレングリコール、THF重合体、末端OH官能基数=2、数平均分子量=1,000
<プロノン#104>
日油社製ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコール(ブロックコポリマー)、EOとPOの共重合体(平均EOユニット数15)、末端OH官能基数=2、数平均分子量=1,700
上記表3、表4に示すように、実施例1〜実施例16に係るポリウレタン樹脂形成性組成物は、優れた透明性、耐湿熱白化性を有し、粘着力、接着信頼性,耐熱性などの諸特性に優れるものであった。
これに対して、上記表5、表6に示すように、比較例1〜比較例6は耐湿熱白化性に劣るものであった。比較例8は透明性に劣るものであった。比較例7、比較例11〜比較例14は耐熱性に劣るものであった。比較例9、10は耐加水分解性に劣るものであった。
<評価試験>
(1)全光線透過率
サンプルの作製1に従い実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14で得られた試験片について、JIS K7361に準じて、全光線透過率を測定した。
<評価基準>
92%以上 :○合格(非常に良好)
90%以上92%未満 :△合格
90%未満 :×不合格
試験装置:NDH−2000(日本電色工業社製)
(2)ヘイズ
サンプルの作製1に従い実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14で得られた試験片について、JIS K7136に準じてヘイズを測定した。
試験装置:NDH−2000(日本電色工業社製)
<評価基準>
0.4未満 :○合格(非常に良好)
0.4以上1.0未満 :△合格
1.0以上 :×不合格
(3)耐湿熱白化性
サンプルの作製2に従い、実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14の処方に基づき得られたシートを25mm×50mmのサイズにカットし、試験サンプルを60℃、95%RH環境下に48時間静置した後、25℃、50%RHの環境下に取り出し、30分後のヘイズを測定した。
<評価基準>
次式から試験前、試験後のヘイズ差を求め、以下の通り評価した。
△ヘイズ(%)=試験後のヘイズ(%)− 試験前のヘイズ(%)
0.4未満 :○合格(非常に良好)
0.4以上1.0未満 :△合格
1.0以上 :×不合格
(4)粘着力
サンプルの作製3に従い、実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14の処方に基づき得られたシートを、25mm×200mmのサイズにカットし、剥離PET−75を剥がし、ガラス板にJIS Z0237に準じてロール圧着し30分後、引っ張り試験機にて剥離強度(180度ピール、引っ張り速度300mm/分; 単位 N/cm)を測定した。
試験装置:テンシロン UTA−500(エー・アンド・デイ社製)
<評価基準>
0.5以上 :○合格(非常に良好)
0.1以上0.5未満 :△合格
0.1未満 :×不合格
(5)基材への移行
サンプルの作製3に従い、実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14の処方に基づき得られたシートを、25mm×50mmサイズにカットし、剥離PET−75を剥がし、ガラス板にJIS Z0237に準じたロールを用いて圧着した。それぞれのサンプルを25℃、50%RHの環境下に48時間静置した後、基材から剥離した。
<評価基準>
基材への粘着剤残りが目視で確認できない :○合格(非常に良好)
基材への粘着剤残りが目視で僅かに確認できる :△合格
基材への粘着剤残りが目視で明らかであり、跡を指で触ると付着する
:×不合格
(6)接着信頼性
サンプルの作製3に従い、実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14の処方に基づき得られたシートを、60mm×60mmサイズにカットし、剥離PET−75を剥がし、ガラス板、ポリエチレンテレフタレート板、ポリカーボネート板に、JIS Z0237に準じてロール圧着した。それぞれのサンプルを85℃、85%RHの環境下に500時間静置し、取り出し後に試験片の密着具合を目視にて観察した。
<評価基準>
目視で浮き、剥がれが認められない :○合格(非常に良好)
目視で端部に浮き、剥がれがごく僅かに認められる :△合格
目視で接着面全体に顕著な浮き、剥がれが認められる:×不合格
(7)耐熱性
サンプルの作製3に従い、実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14の処方に基づき得られたシートを、強制循環式空気加熱老化試験機に入れ、120℃設定で1000時間静置した。取り出し後、25mm×200mmのサイズにカットし、25℃、50%RH環境下で24時間静置した後、剥離PET−75を剥がし、ガラス板に、JIS Z0237に準じてロール圧着し30分後、引っ張り試験機にて剥離強度(180度ピール、引っ張り速度300mm/分; 単位 N/cm)を測定した。(4)粘着力評価で得られた数値にする変化率を求めることで評価を行った。




<評価基準>
剥離強度変化率(%)=100×耐熱試験後剥離強度/耐熱試験前剥離強度
剥離強度変化率 −15〜+15% :○合格(非常に良好)
剥離強度変化率 −30〜−15%、+15〜+30% :△合格
剥離強度変化率 −30%、+30%を超える :×不合格
(8)耐加水分解性
サンプルの作製2に従い、実施例1〜実施例16、及び比較例1〜比較例14の処方に基づき得られたシートを25mm×50mmのサイズにカットし、試験サンプルを85℃、85%RH環境下に500時間静置した。取り出し後、70℃で24時間乾燥し、外観を目視で観察した。
<評価基準>
外観変化なし :○合格
ウレタン樹脂部分が液状化 :×不合格
本発明の形成性組成物によって得られるポリウレタン樹脂は、透明性、粘着性、耐熱性、耐加水分解性に優れ、環境変化による光学特性の変化が小さく、厚膜化が可能であり、光学部材用接着剤、粘着剤として好適である。液晶表示装置、タッチパネルの部材など、光学用途に利用することができる。

Claims (4)

  1. 変性ポリイソシアネート(A)と、ポリオール(B)から成るポリウレタン樹脂形成性組成物(C)であって、変性ポリイソシアネート(A)が、脂肪族および/または脂環族NCO官能基を有するポリイソシアネート(a1)と、1分子あたり1個以上の末端活性水素官能基と、平均で6個以上のエチレンオキシドユニットを有するポリエーテル化合物(a2)を反応させて得られる変性ポリイソシアネートであって、(a2)のエチレンオキシド含有量が、(C)に対して1〜20質量%となるよう調製され、ポリオール(B)が少なくとも液状ポリカーボネートジオールを含有することを特徴とする、接着剤、または粘着剤として使用される光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
  2. ポリイソシアネート(a1)がヘキサメチレンジイソシアネートおよび/またはイソホロンジイソシアネート、および/またはこれらを変性して得られる、イソシアヌレート結合、アロファネート結合、ウレタン結合のいずれか1種以上を含有するポリイソシアネートであり、変性ポリイソシアネート(A)の1分子あたりの平均NCO官能基数が2.0以上であることを特徴とする、請求項1に記載の光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
  3. 液状ポリカーボネートジオールが、ジオール構成成分として3−メチル−1,5−ペンタンジオールまたは、1,5−ペンタンジオールを含み、ポリオール(B)の1分子あたりの平均OH官能基数が2.0〜2.5であることを特徴とする、請求項1に記載の光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
  4. 基材間に請求項1〜3のいずれかに記載のポリウレタン樹脂を有する積層体または粘着シート。
JP2012252863A 2011-12-01 2012-11-19 光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物 Active JP5867371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252863A JP5867371B2 (ja) 2011-12-01 2012-11-19 光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011263932 2011-12-01
JP2011263932 2011-12-01
JP2012252863A JP5867371B2 (ja) 2011-12-01 2012-11-19 光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013136731A JP2013136731A (ja) 2013-07-11
JP5867371B2 true JP5867371B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=48912716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252863A Active JP5867371B2 (ja) 2011-12-01 2012-11-19 光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5867371B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020512435A (ja) * 2017-02-28 2020-04-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 耐薬品性を有するポリウレタン接着剤

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6360046B2 (ja) * 2013-05-24 2018-07-18 ニチバン株式会社 ポリウレタン系粘着剤シートの製造方法及び熱解離結合含有ポリウレタン
WO2016024426A1 (ja) * 2014-08-13 2016-02-18 旭化成ケミカルズ株式会社 ポリカーボネートジオール
JP5983904B1 (ja) * 2014-10-21 2016-09-06 Dic株式会社 粘着テープ、その製造方法、物品及び携帯電子端末
EP3239202B1 (en) * 2014-12-26 2022-08-31 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Polyisocyanate composition and method for producing the same, blocked polyisocyanate composition and method for producing the same, resin composition and hardened material
US10266639B2 (en) 2015-02-04 2019-04-23 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Polyisocyanate composition, method for producing the same, coating composition, aqueous coating composition, and coated substrate
KR101999583B1 (ko) 2015-05-08 2019-07-12 반도 카가쿠 가부시키가이샤 광학투명점착시트, 광학투명점착시트의 제조방법, 적층체, 및 터치패널을 갖는 표시장치
JP5987135B1 (ja) * 2015-05-08 2016-09-07 バンドー化学株式会社 光学透明粘着シート、光学透明粘着シートの製造方法、積層体、及び、タッチパネル付き表示装置
CN109306257B (zh) * 2015-09-17 2021-06-15 东洋油墨Sc控股株式会社 氨基甲酸酯粘接剂、粘接片以及显示器
EP3357985B1 (en) * 2015-09-29 2023-02-01 Bando Chemical Industries, Ltd. Optically transparent pressure-sensitive adhesive sheet, laminate, process for producing laminate, and display device with touch panel
CN108292178B (zh) 2015-11-26 2022-03-22 阪东化学株式会社 光学透明粘着片、光学透明粘着片的制造方法、层叠体、及带有触摸屏的显示装置
US20190039363A1 (en) * 2016-02-02 2019-02-07 Bando Chemical Industries, Ltd. Optical transparent adhesive sheet, optical transparent adhesive sheet production method, laminate, and touch panel-equipped display device
JP2017193656A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 Dic株式会社 粘着テープ、その製造方法、物品及び携帯電子端末
CN109923188A (zh) * 2016-09-06 2019-06-21 阪东化学株式会社 光学透明粘着片、光学透明粘着片的制造方法、层叠体、带触摸屏的显示装置以及光学透明粘着片的贴合方法
JP6702122B2 (ja) * 2016-09-29 2020-05-27 東洋インキScホールディングス株式会社 感圧式接着剤、感圧式接着フィルムおよび光学積層体
TW201835278A (zh) * 2017-01-31 2018-10-01 日商阪東化學股份有限公司 光學透明黏著片、光學透明黏著片的製造方法、積層體及貼合結構物
JP6371922B1 (ja) * 2017-03-28 2018-08-08 バンドー化学株式会社 光学透明粘着シート、光学透明粘着シートの製造方法、積層体、及び、貼り合わせ構造物
WO2018179608A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 バンドー化学株式会社 光学透明粘着シート、光学透明粘着シートの製造方法、積層体、及び、貼り合わせ構造物
JP2020019868A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 バンドー化学株式会社 光学透明粘着シート、光学透明粘着シートの製造方法、積層体、及び、貼り合わせ構造物
JP7141346B2 (ja) * 2019-02-06 2022-09-22 バンドー化学株式会社 貼り合わせ構造物
WO2021172404A1 (ja) * 2020-02-27 2021-09-02 株式会社トクヤマ 光学物品用プライマー組成物、および積層体
EP4349878A1 (en) * 2022-10-05 2024-04-10 Arkema France A two-component polyurethane for polycarbonate bonding

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2577934B1 (fr) * 1985-02-26 1988-01-08 Saint Gobain Vitrage Couche adhesive a base de polyurethane et son utilisation dans les vitrages feuilletes
DE3942681A1 (de) * 1989-12-22 1991-06-27 Henkel Kgaa Haushaltskleber auf polyurethanbasis
JP2001294839A (ja) * 2000-04-17 2001-10-23 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ラミネート接着剤用ポリイソシアネート硬化剤及びそれを用いたラミネート接着剤
JP5317019B2 (ja) * 2009-10-02 2013-10-16 日本ポリウレタン工業株式会社 低硬度ポリウレタンエラストマー形成性組成物及び粘着シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020512435A (ja) * 2017-02-28 2020-04-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 耐薬品性を有するポリウレタン接着剤
JP7101183B2 (ja) 2017-02-28 2022-07-14 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 耐薬品性を有するポリウレタン接着剤
US11629273B2 (en) 2017-02-28 2023-04-18 3M Innovative Properties Company Polyurethane adhesive with chemical resistant

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013136731A (ja) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5867371B2 (ja) 光学部材用ポリウレタン樹脂形成性組成物
JP4770370B2 (ja) ウレタン樹脂の製造方法および粘着剤
JP5194801B2 (ja) ウレタン樹脂の製造方法および粘着剤
KR101429578B1 (ko) 수지 조성물, 2액형 라미네이트용 접착제, 적층 필름 및 태양 전지의 백 시트
JP5628870B2 (ja) 表面保護フィルム
JP6129681B2 (ja) ポリカーボネートジオール、熱可塑性ポリウレタン、コーティング組成物及び塗膜
CN110872483B (zh) 活性能量线固化型粘合剂组合物、固化物及粘合片
JP5961474B2 (ja) 表面保護フィルム
JP6447083B2 (ja) 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト樹脂組成物、接着剤及び積層体
JP2013018856A (ja) 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物及びそれを用いて得られた粘着フィルム
JP5975775B2 (ja) 粘着剤
CN109306257B (zh) 氨基甲酸酯粘接剂、粘接片以及显示器
JP6270513B2 (ja) フルオレン骨格を有するポリウレタン樹脂
JP6123145B2 (ja) 粘着剤および粘着シート
JP2013245312A (ja) 接着剤用組成物
JP4893058B2 (ja) ウレタン樹脂の製造方法および粘着剤
JP6329457B2 (ja) コポリカーボネートジオール、熱可塑性ポリウレタン、コーティング組成物及び塗膜
JP6314378B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
CN111819262B (zh) 固化性粘接剂组合物、使用了此组合物的粘接片、含有此粘接片的层叠体及其制造方法
JP2019077750A (ja) シリコーン吸着フィルム
JP7306014B2 (ja) 硬化性接着剤組成物、及びそれを用いた接着シート、その接着シートを含む積層体及びその製造方法
JP7453606B2 (ja) 接着シートを含む積層体の製造方法
JP2009001707A (ja) ポリエステル樹脂及び感圧式接着剤組成物
JP2009120820A (ja) 電子部品用粘着シート
JP6288544B2 (ja) 硬化性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140910

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20141029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5867371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151