JP5864369B2 - サーマルヘッド、およびサーマルプリンタ - Google Patents

サーマルヘッド、およびサーマルプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、サーマルヘッド、およびサーマルプリンタに関する。
従来から、発熱部を有した基体と、基体に対向配置された対向面を有しかつ発熱部において発生した熱を放熱するための放熱体と、を備えたサーマルヘッドが知られている。このようなサーマルヘッドは、例えば、放熱体の対向面に接着部材が配置されており、当該接着部材によって、基体と放熱体とが接着されている(例えば、特許文献1参照)。また、放熱体は、対向面に隣接する側面に窪み部を有する。この窪み部には、例えば、記録媒体の位置決めを行うための部材が配置される。
特開平7−323592号公報
しかしながら、上記従来のサーマルヘッドでは、放熱体の側面に窪み部を有しているため、平面視して、窪み部下の領域に配置された接着部材の平面視幅は、他の領域に配置された接着部材の平面視幅よりも小さくなる可能性があった。窪み下の領域に配置された接着部材の平面視幅が、他の領域の配置された接着部材の平面視幅よりも小さくなると、窪み部下の領域に配置された接着部材に応力が集中し、当該領域を起点として、基体と放熱体とが剥がれてしまう可能性があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、基体と放熱体とが剥がれてしまう可能性を低減することができるサーマルヘッド、およびサーマルプリンタに関する。
本発明のサーマルヘッドにおける一態様は、基体と、前記基体上に設けられた複数の発熱部と、前記基体に対向する対向面および該対向面に隣接する側面を有する放熱体と、前記放熱体の前記側面側の前記対向面上に配置され、前記基体と前記放熱体とを接着する第1接着部材と、を備え、前記発熱部は、前記側面側における前記放熱体の前記対向面上に列状に設けられており、前記放熱体は、平面視して、前記側面の一部が窪んだ第1窪み部を有しており、平面視して、前記第1接着部材の外縁部は、前記第1窪み部を避けるように第1凹部を有しており、前記第1凹部が形成された位置に対して、前記第1凹部が凹んでいる方向に突出した凸部を有している。
本発明のサーマルプリンタにおける一態様は、本発明に係るサーマルヘッドと、前記発熱部上に記録媒体を搬送する搬送機構と、前記発熱部上に記録媒体を押圧するためのプラテンローラと、を備える。
本発明のサーマルヘッド、およびサーマルプリンタは、基体と放熱体とが剥がれてしまう可能性を低減することができる、という効果を奏する。
本実施形態に係るサーマルヘッドの概略構成を示す平面図である。 図1中に示したI−I線断面図である。 本実施形態に係る放熱体の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る放熱体の概略構成を示す平面図である。 本実施形態に係るサーマルプリンタの概略構成を示す図である。 変形例1に係るサーマルヘッドの概略構成を示す平面図である。 図6中に示したII−II線断面図である。 変形例1に係る放熱体の概略構成を示す斜視図である。 変形例1に係る放熱体の概略構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材を簡略化して示したものである。したがって、本発明に係るサーマルヘッド、およびサーマルプリンタは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るサーマルヘッドX1は、ヘッド基体1、配線基板3、および放熱体5を備えている。なお、図1では、配線基板3の図示は省略し、配線基板3が配置される領域を点線で示す。
ヘッド基体1は、記録媒体に印字あるいは印画を行う役割を有する。ヘッド基体1は、基体11、蓄熱層12、抵抗層13、発熱部14、第1導体層15、第2導体層16、第3導体層17、駆動素子18、第1保護層19、および第2保護層20を有する。
基体11は、蓄熱層12、抵抗層13、第1導体層15、第2導体層16、および第3導体層17を支持する役割を有する。基体11は、第1主面11A、第1主面11Aの反対側に位置する第2主面11B、第1主面11Aと第2主面11Bとの間に位置する第1端面11C、および第1端面11Cの反対側に位置する第2端面11Dを有している。基体11の構成材料としては、例えば、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料、あるいは単結晶シリコン等の半導体材料が挙げられる。
蓄熱層12は、発熱部14で発生する熱の一部を一時的に蓄積することで、サーマルヘッドX1の熱応答特性を高める役割を有する。蓄熱層12は、基板11の第1主面11A上に設けられている。蓄熱層12の一部は、凸形状をなしている。蓄熱層12の構成材料としては、例えば、ガラス材料が挙げられる。なお、ガラス材料は、熱伝導性が低いことが好ましい。蓄熱層12の形成方法としては、例えば、ガラス粉末に、任意の有機溶剤を混合して得た所定のガラスペーストを、従来周知のスクリーン印刷等によって基体11の第1主面11A上に塗布し、これを焼成する。
抵抗層13は、基体11の第1主面11A上に設けられている。具体的には、抵抗層13は、蓄熱層12と、第1導体層15、第2導体層16および第3導体層17との間に介在しており、平面視して、第1導体層15、第2導体層16および第3導体層17と略同一形状に形成されている。また、抵抗層13は、第2導体層16と第3導体層17との間から露出した露出部13aを複数有している。露出部13aは、蓄熱層12の凸形状をなしている部位上に位置している。
抵抗層13の構成材料としては、例えば、TaN系、TaSiO系、TaSiNO系、TiSiO系、TiSiCO系またはNbSiO系等の電気抵抗の比較的高い材料が挙げられる。また、抵抗層13は、例えば、スパッタリング法等の薄膜形成技術によって基体11上に形成され、フォトリソグラフィー技術あるいはエッチング技術等によって所定の
形状に加工される。
発熱部14は、列状に配置された複数の露出部13aからなり、発熱によって記録媒体に所定の印字あるいは印画を行う役割を有する。複数の露出部13aは、第2導体層16および第3導体層17に電気的に接続されている。このため、第2導体層16と第3導体層17との間に所定の電圧が印加されることによって、選択的に発熱することができる。なお、図2では、発熱部14は露出部13aが24箇所に配置されて構成される例について図示したが、これは、説明の便宜上簡略化して記載したものであり、これに限らない。例えば、発熱部14は、露出部13aが600dpi〜2400dpi(dot per
inch)等の密度で配置されてもよい。
第1導体層15は、配線基板3と駆動素子18とを電気的に接続する役割を有する。第1導体層15は、基体11の第1主面11A上に位置している。第1導体層15は、一端が駆動素子18に電気的に接続されており、他端が基体11の第2端面11D側に位置している。また、第1導体層15の他端は、導電性接続部材31を介して、配線基板3の配線3aに電気的に接続されている。
第2導体層16は、駆動素子18と発熱部14に含まれる露出部13aとを電気的に接続する役割を有する。第2導体層16は、基体11の第1主面11A上に位置している。第2導体層16は、一端が駆動素子18に電気的に接続されており、他端が発熱部14に含まれる露出部13aに電気的に接続されている。
第3導体層17は、配線基板3の配線3aと発熱部14に含まれる露出部13aとを電気的に接続する役割を有する。第3導体層17は、接続部17a、帯状部17b、および延在部17cを有する。接続部17aは、露出部13aを挟んで第2導体層16の他端とは反対側に位置し、露出部13aに電気的に接続されている。帯状部17bは、接続部17aに接続されており、基体11の第1主面11Aの長辺に沿って帯状に位置している。延在部17cは、帯状部17bに接続されている。延在部17cは、基体11の第1主面11Aの短辺に沿って位置しており、一端が第1導体層15の他端に並んで位置している。また、延在部17cの一端は、導電性接続部材31を介して、配線基板3の配線3aに電気的に接続されている。
なお、サーマルヘッドX1では、延在部17cは、基体11の第1主面11A上にのみ位置しているが、これに限らない。延在部17cは、基体11の第1端面11C上、第2主面11B上、および第2端面11D上を介して、第1主面11A上に設けられていてもよい。
第1導体層15、第2導体層16、および第3導体層17の構成材料としては、例えば、アルミニウム、金、銀、または銅のうち、いずれか一種の金属またはこれらの合金が挙げられる。第1導体層15、第2導体層16、および第3導体層17は、例えば、スパッタリング法等の薄膜形成技術によって形成され、フォトリソグラフィー技術あるいはエッチング技術等によって所定の形状に加工される。
駆動素子18は、発熱部14の通電状態を制御する役割を有する。駆動素子18は、複数の露出部13aを複数の群に分け、各群に対応して、基体11の第1主面11A上に設けられている。駆動素子18は、図示しない半田等の導電材料を介して、第1導体層15の一端に電気的に接続されている。また、駆動素子18は、図示しない半田等の導電材料を介して、第2導体層16の一端に電気的に接続されている。なお、サーマルヘッドX1では、駆動素子18は、基体11の第1主面11A上に設けられているが、これに限らない。駆動素子18は、基体11の第2主面11B上に設けられていてもよいし、配線基板
3上に設けられていてもよい。
第1保護層19は、水分の吸湿による腐食あるいは機械的衝撃による摩耗から、第1導体層15および第2導体層16を保護する役割を有する。第1保護層19は、基体11の第1主面11A上に設けられている。第1保護層19は、第1導体層15の一端および他端を露出して、第1導体層15を被覆している。また、第1保護層19は、第2導体層16の一端および他端を露出して、第2導体層16を被覆している。第1保護層19の構成材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、あるいはフッ素樹脂等の樹脂材料が挙げられる。第1保護層19の形成方法としては、例えば、スクリーン印刷法等の厚膜形成技術が挙げられる。
第2保護層20は、水分の吸湿による腐食あるいは記録媒体との接触による摩耗から、発熱部14、第2導体層16、および第3導体層17を保護する役割を有する。第2保護層20は、基体11の第1主面11A上に設けられている。第2保護層20は、発熱部14、第2導体層16の他端、接続部17a、および帯状部17bを被覆している。第1保護層19の構成材料としては、例えば、SiC系、SiN系、SiO系、あるいはSiON系の材料が挙げられる。第2保護層20の形成方法としては、例えば、スパッタリング法、蒸着法等の薄膜成形技術、あるいはスクリーン印刷法等の厚膜成形技術が挙げられる。
配線基板3は、発熱部14あるいは駆動素子18に対して電力を供給する役割を有する。配線基板3は、配線3a、および配線3aの一部を露出して配線3aの残部を被覆する被覆層3bを有する。被覆層3bから露出した配線3aの一部は、導電性接続部材31を介して、第1導体層15の他端および第3導体層17の延在部17cに電気的に接続されている。配線基板3としては、例えば、フレキシブルプリント配線基板を用いることができる。
次に、図1および図2に加えて、図3および図4を参照しながら、放熱体5について説明する。なお、図3は、放熱体5の概略構成を示す斜視図である。図4は、放熱体5の概略構成を示す平面図である。
放熱体5は、発熱部14で発生した熱のうち、印字あるいは印画に寄与しない熱の一部を放熱する役割を有する。放熱体5は、基体11の第2主面11Bと対向する対向面5A、および対向面5Aに隣接する側面5Bを有している。また、放熱体5は、対向面5Aから配線基板3が位置する方向に延出した延出部5aを有しており、当該延出部5a上に配線基板3が配置されている。放熱体5の構成材料としては、例えば、銅またはアルミニウム等の金属材料が挙げられる。
放熱体5は、第1窪み部51、および溝部52を有している。
第1窪み部51は、例えば、印字あるいは印画を行う際に、記録媒体の位置決め用部材が配置される部位である。第1窪み部51は、平面視して、放熱体5の側面5Bの一部が窪むように当該側面5Bに設けられている。なお、サーマルヘッドX1では、側面5Bは、放熱体5の複数の側面のうち、基体11の第1端面11C側に位置する側面である。また、サーマルヘッドX1では、平面視して第1窪み部51の外縁が曲線状であるが、これに限らない。第1窪み部51は、平面視して三角形状あるいは矩形状等であってもよい。また、第1窪み部51は、複数あってもよい。
溝部52は、第1接着部材53を介して、基体11と放熱体5とを接着する際に、第1接着部材53の一部を逃す役割を有する。溝部52は、平面視して、側面5Bに沿うよう
に、対向面5Aに設けられている。また、溝部52は、第1溝部52aおよび第2溝部52bを有する。溝部52は、例えば、エンドミル加工によって形成される。
第1接着部材53は、基体11と放熱体5とを接着する役割、および、発熱部14において発生した熱を放熱体5へ放熱する役割を有する。第1接着部材53は、放熱体5の対向面5A上に設けられている。第1接着部材53は、第1溝部52aおよび第2溝部52bよりも面5B側に位置している。第1接着部材の一部は、第1溝部52aおよび第2
溝部52bに入り込んでいる。第1接着部材53の構成材料としては、例えば、シリコン系接着材料、あるいはエポキシ系接着材料が挙げられる。
第1接着部材53の外縁部は、凸部53bおよび第1凹部53aを有している。
第1凹部53aは、平面視して、第1窪み部51に対応して位置している。具体的には、第1接着部材53は、平面視して、端面5Bに沿うよう対向面5A上に設けられており、第1凹部53aは、第1窪み部51の外縁に沿うように凹んでいる。なお、サーマルヘッドX1では、第1凹部53aは、第1窪み部51の外縁と略同一の形状であるが、これに限らない。第1凹部53aは、平面視して、第1窪み部51を避けるように位置していればよい。
凸部53bは、平面視して、第1凹部53aの反対側に位置しており、第1凹部53aが凹んでいる方向に突出している。具体的には、凸部53bは、領域A1において、第1凹部53aの反対側に位置する第1接着部材53の外縁部を指す。なお、領域A1とは、平面視して側面5Bに垂直な方向における第1窪み部51下の領域である。また、サーマルヘッドX1では、第1接着部材53のうち凸部53bよって囲まれる部位は、平面視して矩形状であるが、これに限らず、台形状あるいは円弧状等であってもよい。
ここで、平面視して、第1窪み部に対応して第1凹部が設けられている場合、第1窪み部下の領域に配置された第1接着部材の平面視幅は、他の領域に配置された第1接着部材の平面視幅よりも小さくなる可能性があった。このため、第1窪み部下の領域に配置された第1接着部材において、熱あるいは押圧による応力が集中し、基体と放熱体とが剥がれてしまう可能性があった。
これに対して、サーマルヘッドX1では、平面視して、第1接着部材53の外縁部は、第1窪み部51に対応して第1凹部53aを有しており、第1凹部53aの反対側において凸部53bを有している。このため、領域A1に配置された第1接着部材53の平面視幅L3が、他の領域に配置された第1接着部材53の平面視幅L1およびL2よりも小さくなる可能性を低減することができる。そのため、領域A1に配置された第1接着部材53において、熱あるいは押圧による応力が集中する可能性を低減することができる。そのため、基体11と放熱体5とが剥がれてしまう可能性を低減することができる。
また、領域A1に配置された第1接着部材53の平面視幅L3が、他の領域に配置された第1接着部材53の平面視幅L1およびL2よりも小さくなる可能性を低減することができるので、ヘッド基体1のうち領域A1上に位置する部位において、放熱性が低下してしまう可能性を低減することができる。このため、印画品位を向上させることができる。
なお、サーマルヘッドX1では、放熱体5は、第1溝部52aおよび第2溝部52bを有しており、第1接着部材53の一部は、第1溝部52aおよび第2溝部52bに入り込んでいる。また、第2溝部52bは、凸部53bを挟んで第1溝部52aの反対側に位置している。このため、領域A1以外の領域に配置された第1接着部材53の平面視幅L1およびL2が大きくなる可能性を低減することができる。そのため、領域A1に配置され
た第1接着部材53の平面視幅L3が、他の領域に配置された第1接着部材53の平面視幅L1およびL2よりも小さくなる可能性をより低減することができる。
また、領域A1に配置された第1接着部材53の平面視幅L3は、他の領域に配置された第1接着部材53の平面視幅L1およびL2に略等しいことが好ましい。平面視幅L3が平面視幅L1およびL2に略等しいと、第1接着部材53の一部に応力が集中する可能性をより低減することができる。
また、平面視して、凸部53bは、曲線状であることが好ましい。凸部53bが曲線状であると、凸部53bにおいて応力が集中する可能性を低減することができる。
また、サーマルヘッドX1では、基体11は、第1端面11Cに第2窪み部11aを有している。第2窪み部11aは、平面視して、第1窪み部51が位置する領域に位置している。このため、第1窪み部51および第2窪み部11aにおいて、記録媒体の位置決め用部材を配置することができる。そのため、記録媒体に印字あるいは印画を行う際に、当該位置決め用部材を基体11の第1主面11Aよりも上方に突出させることによって、記録媒体の端部を当該位置決め用部材に付き当てて、記録媒体の位置決めを行うことができる。
第2接着部材54は、基体11と放熱体5とを接着する役割を有する。第2接着部材54は、溝部52を挟んで、第1接着部材53と並んで設けられている。また、第2接着部材54の外縁部は、凸部53bに対応して第2凹部54aを有している。第2凹部54aは、凸部53bが突出している方向に凹んでいる。具体的には、第2凹部54aは、領域A1に位置する第2接着部材54の外縁部のうち、凸部53bに近い側に位置する外縁部を指す。このように、第2接着部材54の外縁部は、第2凹部54aを有しているため、第1接着部材53および第2接着部材54を介して、基体11と放熱体5とを接着する際に、凸部53bと第2接着部材54とが接してしまう可能性を低減することができる。なお、第2凹部54aはなくともよい。なお、サーマルヘッドX1では、第2接着部材54は、第1接着部材53による基体11と放熱体5との接着を補助する目的で設けられている。このため、第2接着部材54の構成材料としては、例えば、第1接着部材53よりも熱伝導率の低い両面テープ等が挙げられる。
次に、サーマルヘッドX1の動作原理について説明する。
駆動素子18に接続される複数の第1導体層15のうち一部の第1導体層15は、配線3aを介して、図示しない外部の電源装置のマイナス端子に電気的に接続される。また、第3導体層17の延在部17cは、配線3aを介して、電源装置のプラス端子に電気的に接続される。このため、駆動素子18内のスイッチング素子がオン状態のとき、発熱部14に対して、電源装置のプラス端子およびマイナス端子から電圧が供給される。このように、発熱部14に対して電圧が供給されることによって、発熱部14が発熱する。ここで、上記の一部の第1導体層15以外の第1導体層15は、配線3aを介して、図示しない外部の制御装置に電気的に接続される。このため、駆動素子18は、制御装置から送信された電気信号によって、駆動素子18内のスイッチング素子のオン・オフ状態を制御することができる。このように、駆動素子18内のスイッチング素子のオン・オフ状態を制御することによって、発熱部14に含まれる複数の露出部13aを選択的に発熱し、記録媒体に印字を行うことができる。
以上のように、サーマルヘッドX1では、基体11と放熱体5とが剥がれてしまう可能性を低減することができる。
次に、サーマルヘッドX1を備えたサーマルプリンタY1について、図5を参照しつつ説明する。なお、図5は、サーマルプリンタY1の概略構成を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係るサーマルプリンタY1は、上述のサーマルヘッドX1、搬送機構100、プラテンローラ200、電源装置300、および制御装置400を備えている。
サーマルヘッドX1は、図示しない筐体の取り付部に取り付けられている。なお、このサーマルヘッドX1は、発熱部14の露出部13aの配列方向が、記録媒体Pの搬送方向Sに直交する方向に沿うようにして、取り付部に取り付けられている。
搬送機構100は、搬送方向Sに記録媒体Pを搬送する役割を有する。搬送機構100は、複数の搬送ローラ101を有している。搬送ローラ101は、例えば、ステンレス等の金属からなる円柱状の軸体を、ブタジエンゴム等からなる弾性部材により被覆して構成することができる。なお、記録媒体Pが受像紙やカード等の場合は、記録媒体Pとともにインクフィルムを搬送するように構成することができる。
プラテンローラ200は、記録媒体Pを発熱部14上に押圧する役割を有する。プラテンローラ200は、発熱部14の露出部13aの配列方向に沿って設けられている。プラテンローラ200は、記録媒体Pを発熱部14上に押圧した状態で回転可能となるように配置されている。プラテンローラ200の構成部材としては、搬送ローラ101と同様のものが挙げられる。
電源装置300は、発熱部14を発熱させるための電力を発熱部14に供給する役割、および、駆動素子18を動作させるための電力を駆動素子18に供給する役割を有する。電源装置300は、配線基板3の配線3aに電気的に接続されている。
制御装置400は、発熱部14の露出部13aを選択的に発熱させるために、駆動素子18の動作を制御する制御信号を駆動素子18に供給する役割を有する。制御装置400は、配線基板3の配線3aに電気的に接続されている。
このように、サーマルプリンタY1は、搬送機構100によって記録媒体PをサーマルヘッドX1の発熱部14上に搬送しつつ、電源装置300および制御装置400によって発熱部14の露出部13aを選択的に発熱させることで、記録媒体Pに所定の印字あるいは印画を行うことができる。
以上のように、サーマルヘッドプリンタY1では、サーマルヘッドX1を備えているため、基体11と放熱体5とが剥がれてしまう可能性を低減することができる。
なお、上述した実施形態は、本発明の実施形態の一具体例を示したものであり、種々の変形が可能である。以下、主な変形例を示す。
[変形例1]
図6は、変形例1に係るサーマルヘッドX2の概略構成を示す平面図である。図7は、図6に示したII−II線断面図である。図8は、サーマルヘッドX2が備える放熱体7の概略構成を示す斜視図である。図9は、サーマルヘッドX2が備える放熱体7の概略構成を示す平面図である。なお、図6〜9において、図1〜4と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明は省略する。
図6〜図9に示すように、サーマルヘッドX2では、サーマルヘッドX1が備える放熱
体5の代わりに、放熱体7を備えている。
放熱体7は、第1窪み部71および溝部72を有している。第1窪み部71は、放熱体7の側面7Bの一部が窪むように当該側面7Bに設けられている。また、溝部72は、対向面7Aに設けられている。溝部72は、第1溝部72a、第2溝部72b、第3溝部72c、および第4溝部72dを有している。第2溝部72bは、第1接着部材73の凸部73bを挟んで第1溝部72aの反対側に位置している。第4溝部72dは、第1窪み部71を挟んで第3溝部72cの反対側に位置している。
ここで、第1接着部材73は、第1溝部72aと第3溝部72cとの間の領域から、第2溝部72bと第4溝部72dとの間の領域に亘って位置している。そのため、第1溝部72aと第3溝部72cとの間の領域に位置する第1接着部材73の平面視幅D1と、第2溝部72bと第4溝部72dとの間の領域に位置する第1接着部材73の平面視幅D2が異なってしまう可能性を低減することができる。このため、第1接着部材73の一部に応力が集中してしまう可能性を低減することができる。そのため、基体11と放熱体7とが剥がれてしまう可能性をより低減することができる。
なお、変形例1における「第1溝部72aと第3溝部72cとの間の領域に位置する第1接着部材73の平面視幅D1」とは、第1溝部72aと第3溝部72cとの間の領域に位置する第1接着部材73の最小の平面視幅を指す。また、変形例1における「第2溝部72bと第4溝部72dとの間の領域に位置する第1接着部材73の平面視幅D2」とは、第2溝部72bと第4溝部72dとの間の領域に位置する第1接着部材73の最小の平面視幅を指す。
また、凸部73bから第2凹部73aまでの第1接着部材73の平面視幅D3は、第1溝部72aと第3溝部72cとの間に位置する第1接着部材73の平面視幅D1、および第2溝部72bと第4溝部72dとの間に位置する第1接着部材73の平面視幅D2に略等しいことが好ましい。D3が、D1およびD2に略等しいと、第1接着部材73の一部に応力が集中してしまう可能性をより低減することができる。そのため、基体11と放熱体7とが剥がれてしまう可能性をより低減することができる。また、D3が、D1およびD2に略等しいと、ヘッド基体1の一部において放熱性が低下する可能性を低減することができる。このため、印画品位を向上することができる。
なお、変形例1における「凸部73bから第2凹部73aまでの第1接着部材73の平面視幅D3」とは、凸部73bから第2凹部73aまでの最小の平面視幅を指す。
[変形例2]
本発明は、上記の実施形態および変形例1に限定されるものではなく、サーマルヘッドX1およびX2は、適宜組み合わせてもよい。また、本実施形態では、サーマルヘッドX1を備えたサーマルプリンタY1について説明したが、これに限らず、サーマルヘッドX1に代えて、サーマルヘッドX2を採用してもよい。
X1,X2 サーマルヘッド
Y1 サーマルプリンタ
1 ヘッド基体
5,7 放熱体
5A,7A 放熱体の対向面
5B,7B 放熱体の側面
11 基体
11a 第2窪み部
14 発熱部
51,71 第1窪み部
52,72 溝部
52a,72a 第1溝部
52b,72b 第2溝部
53,73 第1接着部材
53a,73a 第1凹部
53b,73b 凸部
54,74 第2接着部材
54a,74a 第2凹部
72c 第3溝部
72d 第4溝部

Claims (7)

  1. 基体と、
    前記基体上に設けられた複数の発熱部と、
    前記基体に対向する対向面および該対向面に隣接する側面を有する放熱体と、
    前記放熱体の前記側面側の前記対向面上に配置され、前記基体と前記放熱体とを接着する第1接着部材と、を備え、
    前記発熱部は、前記側面側における前記放熱体の前記対向面上に列状に設けられており、
    前記放熱体は、平面視して、前記側面の一部が窪んだ第1窪み部を有しており、
    平面視して、
    前記第1接着部材の外縁部は、前記第1窪み部を避けるように第1凹部を有しており、前記第1凹部が形成された位置に対して、前記発熱部の配列方向と直交する方向に突出した凸部を有している、サーマルヘッド。
  2. 前記放熱体は、前記対向面に前記第1接着部材の一部が入り込んだ溝部を有しており、
    前記溝部は、第1溝部、および前記凸部を挟んで前記第1溝部の反対側に位置する第2溝部を有しており、
    平面視して、
    前記第1接着部材は、前記第1溝部と前記側面との間の領域から、前記第2溝部と前記側面との間の領域に亘って位置している、請求項1に記載のサーマルヘッド。
  3. 前記溝部は、第3溝部、および前第1窪み部を挟んで前記第3溝部の反対側に位置する第4溝部を有しており、
    前記第1接着部材は、前記第1溝部と前記第3溝部との間の領域から、前記第2溝部と前記第4溝部との間の領域に亘って位置している、請求項2に記載のサーマルヘッド。
  4. 前記凸部から前記第1凹部までの前記第1接着部材の平面視幅、前記第1溝部と前記第3溝部との間に位置する前記第1接着部材の平面視幅、および前記第2溝部と前記第4溝部との間に位置する前記第1接着部材の平面視幅が等しい、請求項3に記載のサーマルヘッド。
  5. 前記基体と前記放熱体とを接着しており、前記放熱体の前記対向面上に配置されており、前記第1接着部材と並んで設けられた第2接着部材をさらに備え、
    平面視して、
    前記第2接着部材の外縁部は、前記第1接着部材の前記凸部に対応して第2凹部を有している、請求項1〜4に記載のサーマルヘッド。
  6. 前記基体は、平面視して、前記第1窪み部が位置する領域に第2窪み部を有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のサーマルヘッドと、
    前記発熱部上に記録媒体を搬送する搬送機構と、
    前記発熱部上に記録媒体を押圧するためのプラテンローラと、を備えたサーマルプリンタ。
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