JP6105392B2 - サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ - Google Patents

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本発明は、サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタに関する。
従来、ファクシミリあるいはビデオプリンタ等の印画デバイスとして、種々のサーマルヘッドが提案されている。このようなサーマルヘッドは、例えば、基板と、基板上に設けられた電気抵抗層と、電気抵抗層に向けて一方側から延びる櫛歯状の延伸部を有する共通電極と、電気抵抗層に向けて他方側から延伸部の間に延びる一端部を有する個別電極とを備え、延伸部が幅狭部を有している。これにより、電気抵抗層に生じた熱の逃げを抑えることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−240641号公報
しかしながら、上述のサーマルヘッドでは、延伸部に熱伝導した熱を有効に利用することができていない。
本発明の一実施形態に係るサーマルヘッドは、基板と、該基板上に設けられ、基部および該基部上に設けられた頂部を有する電気抵抗層と、該電気抵抗層に向けて一方側から延びる櫛歯状の延伸部を有し、該延伸部の一部が該電気抵抗層上に配置された共通電極と、前記電気抵抗層に向けて他方側から前記延伸部の間に延びる一端部を有し、該一端部の一部が前記電気抵抗層上に配置された個別電極とを備えている。また、前記共通電極の前記延伸部および前記個別電極の前記一端部のうち少なくとも一方が幅狭部を有している。また、幅狭部は、前記電気抵抗層の前記頂部上に配置されている。また、前記共通電極および前記個別電極の少なくとも一方が、幅広部を備えている。
また、本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタは、上記に記載のサーマルヘッドと、前記共通電極と前記個別電極とで挟持された前記電気抵抗層上に記録媒体を搬送する搬送機構と、前記共通電極と前記個別電極とで挟持された前記電気抵抗層上に、記録媒体を押圧するプラテンローラとを備える。
本発明によれば、延伸部に熱伝導した熱を有効に利用することができる。
本発明のサーマルヘッドの一実施形態を示す平面図である。 (a)は図1に示すI−I線断面図、(b)は図1に示すII−II線断面図である。 (a)は図1に示すサーマルヘッドの拡大平面図、(b)は図3(a)に示すIII−III線断面図、(c)は図3(a)に示すIV−IV線断面図である。 図1に示すサーマルヘッドの変形例を示し、(b)は図3(b)に対応する断面図、(c)は図3(c)に対応する断面図である。 本発明のサーマルプリンタの一実施形態の概略構成を示す図である。 本発明のサーマルヘッドの他の実施形態を示し、(a)は拡大平面図、(b)は図5(a)に示すV−V線断面図、(c)は図5(a)に示すVI−VI線断面図である。 本発明のさらに他の実施形態を示し(a)は平面図、(b)は幅広部を拡大して示す拡大平面図である。 本発明のさらに他の実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は(a)の変形例を示す平面図である。
<第1の実施形態>
以下、サーマルヘッドX1について図1〜3を参照して説明する。なお、図3において、保護層25の図示は省略して示している。
サーマルヘッドX1は、放熱体1と、放熱体1上に配置されたヘッド基体3と、ヘッド基体3に接続されたフレキシブルプリント配線板5(以下、FPC5という)とを備えている。なお、図1では、FPC5の図示を省略し、FPC5が配置される領域を一点鎖線で示している。
放熱体1は、板状に形成されており、平面視して長方形状をなしている。放熱体1は、例えば、銅、鉄またはアルミニウム等の金属材料で形成されており、ヘッド基体3の発熱部9で発生した熱のうち、印画に寄与しない熱を放熱する機能を有している。また、放熱体1の上面には、両面テープあるいは接着剤等(不図示)によってヘッド基体3が接着されている。
ヘッド基体3は、平面視して、板状に形成されており、ヘッド基体3の基板7上にサーマルヘッドX1を構成する各部材が設けられている。ヘッド基体3は、外部より供給された電気信号に従い、記録媒体(不図示)に印字を行う機能を有する。
FPC5は、ヘッド基体3と電気的に接続されており、絶縁性の樹脂層の内部に、パターニングされたプリント配線が複数設けられており、ヘッド基体3に電流および電気信号を供給する機能を有した配線基板である。プリント配線は、一端部が樹脂層から露出しており、他端部がコネクタ31と電気的に接続されている。
FPC5のプリント配線は、導電性接合材23を介してヘッド基体3のIC−FPC接続電極21と接続されている。それにより、ヘッド基体3とFPC5とが電気的に接続されている。導電性接合材23は、半田材料あるいは電気絶縁性の樹脂中に導電性粒子が混入された異方性導電材料(ACF)を例示することができる。
FPC5と放熱体1との間には、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂またはガラスエポキシ樹脂等の樹脂からなる補強板(不図示)を設けてもよい。また、FPC5の全域にわたり補強板を接続してもよい。補強板は、FPC5の下面に両面テープあるいは接着剤等によって接着されることにより、FPC5を補強することができる。
以下、ヘッド基体3を構成する各部材について説明する。
基板7は、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料、あるいは単結晶シリコン等の半導体材料等によって形成されている。基板7は、平面視して、矩形状をなしており、一方の長辺7aと、他方の長辺7bと、一方の短辺7cと、他方の短辺7dとを有している。
基板7の上面には、蓄熱層13が全面にわたって形成されている。蓄熱層13は、熱伝導性の低いガラスで形成されており、発熱部9で発生する熱の一部を一時的に蓄積するこ
とで、発熱部9の温度を上昇させるのに要する時間を短くすることができ、サーマルヘッドX1の熱応答特性を高めるように機能する。蓄熱層13は、例えば、ガラス粉末に適当な有機溶剤を混合して得た所定のガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷等によって基板7の上面に塗布し、これを焼成することで形成される。
なお、蓄熱層13は、基板7の上面の全域にわたり形成された下地部13と、複数の発熱部9の配列方向(以下、配列方向と称する場合がある)に沿って帯状に延び、断面が略半楕円形状をなしている隆起部(不図示)とにより構成してもよい。その場合、隆起部は、印画する記録媒体を、発熱部9上に形成された保護層25に良好に押し当てるように機能する。また、蓄熱層13として隆起部のみ形成してもよい。
電気抵抗層15は、蓄熱層13の上面に設けられており、基板7の一方の長辺7aから離間した状態で、一方の長辺7aに沿って帯状に設けられている。電気抵抗層15の上面には、共通電極17の延伸部17cおよび個別電極19の一端部19aが配置されており、共通電極17の延伸部17cおよび個別電極19の一端部19aに挟持される領域が、複数の発熱部9として機能する。複数の発熱部9は、説明の便宜上、図1で簡略化して記載しているが、例えば、600dpi〜2400dpi(dot per inch)等の密度で配置される。
電気抵抗層15は、図3(b),(c)に示すように、蓄熱層13の上面に形成された基部15aと、基部15aの上面に形成された頂部15bとを有している。基部15aおよび頂部15bは、断面視して、台形状をなしており、基部15aの上面と、頂部15bの下面とが一致している。そのため、電気抵抗層15は、断面視して、台形状をなしている。基部15aは、断面視して、台形の底辺の縁となる縁部15a1を有している。頂部15bは、断面視して、台形の上辺の縁となる頂点15b1を有している。そのため、平面視して、縁部15a1は頂部15bよりも外側に位置している。なお、頂部15bは、電気抵抗層15の上面から10〜30%の領域を示している。
電気抵抗層15は、例えば、酸化ルテニウムを導電成分とする厚膜抵抗ペーストを印刷および焼成することにより形成される。電気抵抗層15の幅である、縁部15a1の幅は、例えば、80〜110μmとすることができ、頂部15bの幅である、頂点15b1の幅は、例えば、10〜30μmとすることができる。なお、基部15aを印刷した後に、頂部15bを印刷して、基部15aおよび頂部15bを焼成して電気抵抗層15を形成してもよい。
図1,2に示すように、電気抵抗層15の上面には、共通電極17の延伸部17c、複数の個別電極19の一端部19aが設けられている。また、蓄熱層13の上面には、共通電極17、複数の個別電極19および複数のIC−FPC接続電極21が設けられている。これらの共通電極17、個別電極19およびIC−FPC接続電極21は、導電性を有する材料で形成されており、例えば、アルミニウム、金、銀および銅のうちのいずれか一種の金属またはこれらの合金によって形成されている。
共通電極17は、基板7の一方の長辺に沿って延びる主配線部17aと、基板7の一方の短辺7cおよび他方の短辺7dのそれぞれに沿って延びる2つの副配線部17bと、主配線部17aから電気抵抗層15に向かって個別に延びる複数の延伸部17cと、厚電極部17dとを有している。
複数の延伸部17cは、主配線部17aから電気抵抗層15に向けて延びるように設けられており、平面視して、櫛歯状をなしている。電気抵抗層15上には、共通電極17の主配線部17aの一部、副配線部17bの一部、および延伸部17cが配置されている。
共通電極17は、一端部が複数の発熱部9と接続され、他端部がFPC5に接続されることにより、FPC5と各発熱部9との間を電気的に接続している。
厚電極部17dは、基板7の一方の長辺7aに沿って配置されており、共通電極17の他の部位に比べて厚みが厚い構成を有している。そのため、厚電極部17dは、電気抵抗が低い構成となり、共通電極17の電極機能を強化することができる。厚電極部17dの厚さは、例えば0.7〜2.0μmとすることができ、共通電極17の他の部位の厚さは0.05〜1.0μmとすることができる。
複数の個別電極19は、一端部19aが発熱部9に接続され、他端部19bが駆動IC11に接続されることにより、各発熱部9と駆動IC11との間を電気的に接続している。個別電極19の一端部19aは、電気抵抗層15上に配置されており、一端部19a以外の部位は蓄熱層13上に配置されている。また、個別電極19は、複数の発熱部9を複数の群に分け、各群の発熱部9を、各群に対応して設けられた駆動IC11に電気的に接続している。
複数のIC−FPC接続電極21は、一端部が駆動IC11に接続され、他端部がFPC5に接続されることにより、駆動IC11とFPC5との間を電気的に接続している。各駆動IC11に接続された複数のIC−FPC接続電極21は、異なる機能を有する複数の配線で構成されている。具体的には、IC電源配線と、グランド電極配線と、IC制御配線とで構成されている。
駆動IC11は、図1に示すように、複数の発熱部9の各群に対応して配置されているとともに、個別電極19の他端部とIC−FPC接続電極21の一端部とに接続されている。駆動IC11は、各発熱部9の通電状態を制御する機能を有している。駆動ICとしては、内部に複数のスイッチング素子を有する切替部材を用いればよい。
上記の共通電極17、個別電極19およびIC−FPC接続電極21は、例えば、厚電極部17dを印刷および焼成することにより設けた後に、各々を構成する材料層を、電気抵抗層15が形成された蓄熱層13上に、例えばスパッタリング法等の従来周知の薄膜成形技術によって順次積層した後、積層体を従来周知のフォトエッチング等を用いて所定のパターンに加工することにより形成される。なお、厚電極部17dは必ずしも設けなくともよい。また、共通電極17、個別電極19およびIC−FPC接続電極21は、同じ工程によって同時に形成することができる。
図1,2に示すように、基板7の上面に形成された蓄熱層13上には、発熱部9、共通電極17の一部および個別電極19の一部を被覆する保護層25が形成されている。なお、図1では、説明の便宜上、保護層25の形成領域を一点鎖線で示している。
保護層25は、発熱部9、共通電極17および個別電極19の被覆した領域を、大気中に含まれている水分等の付着による腐食、あるいは印画する記録媒体との接触による摩耗から保護するためのものである。保護層25は、SiN、SiO、SiON、SiC、あるいはダイヤモンドライクカーボン等を用いて形成することができ、保護層25を単層で構成してもよいし、これらの層を積層して構成してもよい。このような保護層25はスパッタリング法等の薄膜形成技術あるいはスクリーン印刷等の厚膜形成技術を用いて作製することができる。
また、図1,2に示すように、基板7の上面に形成された蓄熱層13上には、共通電極17、個別電極19およびIC−FPC接続電極21を部分的に被覆する被覆層27が設けられている。なお、図1では、説明の便宜上、被覆層27の形成領域を一点鎖線で示し
ている。
被覆層27は、共通電極17、個別電極19およびIC−FPC接続電極21の被覆した領域を、大気との接触による酸化、あるいは大気中に含まれている水分等の付着による腐食から保護するためのものである。なお、被覆層27は、共通電極17および個別電極19の保護をより確実にするため、図2に示すように保護層25の端部に重なるようにして形成されている。被覆層27は、例えば、エポキシ樹脂、あるいはポリイミド樹脂等の樹脂材料をスクリーン印刷法等の厚膜形成技術を用いて形成することができる。
被覆層27は、駆動IC11と接続される個別電極19、およびIC−FPC接続電極21を露出させるための開口部(不図示)が形成されており、開口部を介してこれらの配線が駆動IC11に接続されている。また、駆動IC11は、個別電極19およびIC−FPC接続電極21に接続された状態で、駆動IC11の保護、および駆動IC11とこれらの配線との接続部の保護のため、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の樹脂からなる被覆部材29によって被覆されることで封止されている。
図3に示すように、共通電極17の延伸部17cは、他の部位よりも幅の狭い幅狭部2を有しており、個別電極19の一端部19aも、他の部位よりも幅の狭い幅狭部4を有している。本実施形態では、幅狭部2,4は、いずれも電気抵抗層15の頂部15b上に設けられている。すなわち、幅部2,4はいずれも頂点15b1上に設けられている。
幅狭部2は、共通電極17の延伸部17cの他の部位よりも幅が狭く構成されている。幅狭部2の幅は、例えば、10〜30μmとすることができ、延伸部17cの他の部位の幅は、30〜60μmとすることができる。同様に、幅狭部4は、個別電極19の一端部19aの他の部位よりも幅が狭く構成されている。幅狭部4の他の部位の幅は、例えば、10〜30μmとすることができ、一端部19aの幅は、例えば、60〜100μmとすることができる。
ここで、延伸部17cおよび一端部19aは熱伝導率が高いため、発熱部9に生じた熱が、発熱部9から延伸部17cおよび一端部19aに伝熱されることとなるが、延伸部17cおよび一端部19aは、幅狭部2,4を有するため、幅狭部2よりも発熱部9から遠い共通電極17、および幅狭部4よりも発熱部9から遠い個別電極19に伝熱される可能性を低減することができる。そのため、延伸部17cの先端から幅狭部2までの部位、および、一端部19aの先端から幅狭部4までの部位の温度は、他の部位に比べて温度が高い構成となっている。
また、記録媒体(不図示)は、共通電極17側から搬送されて、頂部15bに接触した後に、個別電極19側に搬送されている。図3(a)においては、記録媒体は、紙面の右側より搬送され、頂部15b上に配置された一端部19a、発熱部9、および頂部15b上に配置された延伸部17cの順に接触することになる。
サーマルヘッドX1は、幅狭部2,4が、電気抵抗層15の頂部15b上に設けられていることにより、記録媒体と接触する頂部15b上に位置する延伸部17cおよび一端部19aの温度を高めることができる。それにより、発熱部9に搬送される記録媒体を、頂部15b上に位置する一端部19aにより、予備加熱することができ、記録媒体にしわが生じる可能性を低減することができる。また、発熱部9に搬送された記録媒体を、頂部15b上に位置する延伸部17cにより加熱することができ、記録媒体が急激に冷やされ、スティッキングが生じる可能性を低減することができる。
このように、幅狭部2,4が、頂点15b1上に配置されているため、保護層(不図示
)を介して接触する延伸部17cおよび一端部19aの温度を高めることができ、発熱部9から延伸部17cおよび一端部19aに伝熱した熱を有効に利用することができる。そのため、サーマルヘッドX1の熱効率を向上させることができる。
さらにまた、延伸部17cおよび一端部19aは、電気抵抗層15上に配置されているため、延伸部17cおよび一端部19aと記録媒体との距離を短くすることができる。そのため、延伸部17cおよび一端部19aが電気抵抗層15の下方に配置された場合に比べて、記録媒体に効率よく熱を与えることができる。
また、延伸部17cの幅狭部2が、頂点15b1上に配置されているため、記録媒体とサーマルヘッドX1とが剥離し始める際の接触している面積を小さくすることができる。そのため、記録媒体とサーマルヘッドX1とを効率よく剥離させることができる。
また、サーマルヘッドX1は、延伸部17cの先端が電気抵抗層15上に配置されており、一端部19aの先端が電気抵抗層15上に配置されている。言い換えると、平面視して、延伸部17cの先端および一端部19aの先端が、電気抵抗層15の縁部15a1内に配置されており、平面視して、延伸部17cの先端および一端部19aの先端が、電気抵抗層15から突出していない。
そのため、延伸部17cの先端から幅狭部2までの部位、および一端部19aの先端から幅狭部4までの部位が電気抵抗層15上に配置されることとなる。そのため、発熱部9から延伸部17cおよび一端部19aに伝熱された熱が、電気抵抗層15から、蓄熱層13および基板7を介して放熱される可能性を低減することができ、サーマルヘッドX1の熱効率をさらに向上させることができる。
なお、共通電極17の延伸部17cと、個別電極19の一端部19aにそれぞれ幅狭部2,4を設けた例を示したが、共通電極17の延伸部17cのみに幅狭部2を設けてもよいし、個別電極19の一端部19aのみに幅狭部4を設けてもよい。
図4を用いて、サーマルヘッドX1の変形例であるサーマルヘッドX2について説明する。
サーマルヘッドX2は、幅狭部2を構成する延伸部17cの厚みW1(以下、厚みW1と称する)が、共通電極17の他の部位の厚みW2(以下、厚みW2と称する)よりも小さい構成となっている。また、幅狭部4を構成する一端部19の厚みW4(以下、厚みW4と称する)が、個別電極19の他の部位の厚みW5(以下、厚みW5と称する)よりも小さい構成となっている。
このように、厚みW1が厚みW2よりも小さい構成であることから、発熱部9からの放熱を幅狭部2によりさらに抑えることができる。また、厚みW4が厚みW5よりも小さい構成であることから、発熱部9からの放熱を幅狭部4によりさらに抑えることができる。
厚みW1は、厚みW2よりも例えば、0.05〜2.0μm小さくすることが好ましく、厚みW4は、厚みW5よりも0.05〜2.0μm小さくすることが好ましい。例えば、厚みW1は1.0μm、厚みW2は1.5μm、厚みW4は1.0μm、厚みW5は1.5μmとすることができる。厚みW1および厚みW4を、厚みW2およびW5より小さくするためには、例えば、共通電極17および個別電極19の幅狭部2,4となる部位をエッチングすることにより形成することができる。
なお、サーマルヘッドX2において、厚みW1を厚みW2よりも小さい構成とするとと
もに、厚みW4を厚みW5よりも小さい構成としたが、厚みW1を厚みW2よりも小さい構成のみとしてもよく、厚みW4を厚みW5よりも小さい構成のみとしてもよい。
次に、サーマルプリンタZ1について、図5を参照しつつ説明する。
図5に示すように、本実施形態のサーマルプリンタZ1は、上述のサーマルヘッドX1と、搬送機構40と、プラテンローラ50と、電源装置60と、制御装置70とを備えている。サーマルヘッドX1は、サーマルプリンタZ1の筐体(不図示)に設けられた取付部材80の取付面80aに取り付けられている。なお、サーマルヘッドX1は、発熱部9の配列方向が、後述する記録媒体Pの搬送方向Sに直交する方向である主走査方向に沿うようにして、取付部材80に取り付けられている。
搬送機構40は、駆動部(不図示)と、搬送ローラ43,45,47,49とを有している。搬送機構40は、感熱紙、インクが転写される受像紙等の記録媒体Pを図5の矢印S方向に搬送して、サーマルヘッドX1の複数の発熱部9上に位置する保護層25上に搬送するためのものである。駆動部は、搬送ローラ43,45,47,49を駆動させる機能を有しており、例えば、モータを用いることができる。搬送ローラ43,45,47,49は、例えば、ステンレス等の金属からなる円柱状の軸体43a,45a,47a,49aを、ブタジエンゴム等からなる弾性部材43b,45b,47b,49bにより被覆して構成することができる。なお、図示しないが、記録媒体Pがインクが転写される受像紙等の場合は、記録媒体PとサーマルヘッドX1の発熱部9との間に、記録媒体Pとともにインクフィルムを搬送する。
プラテンローラ50は、記録媒体PをサーマルヘッドX1の発熱部9上に位置する保護膜25上に押圧する機能を有する。プラテンローラ50は、記録媒体Pの搬送方向Sに直交する方向に沿って延びるように配置され、記録媒体Pを発熱部9上に押圧した状態で回転可能となるように両端部が支持固定されている。プラテンローラ50は、例えば、ステンレス等の金属からなる円柱状の軸体50aを、ブタジエンゴム等からなる弾性部材50bにより被覆して構成することができる。
電源装置60は、上記のようにサーマルヘッドX1の発熱部9を発熱させるための電流および駆動IC11を動作させるための電流を供給する機能を有している。制御装置70は、上記のようにサーマルヘッドX1の発熱部9を選択的に発熱させるために、駆動IC11の動作を制御する制御信号を駆動IC11に供給する機能を有している。
サーマルプリンタZ1は、図5に示すように、プラテンローラ50によって記録媒体PをサーマルヘッドX1の発熱部9上に押圧しつつ、搬送機構40によって記録媒体Pを発熱部9上に搬送しながら、電源装置60および制御装置70によって発熱部9を選択的に発熱させることにより、記録媒体Pに所定の印画を行う。なお、記録媒体Pが受像紙等の場合は、記録媒体Pとともに搬送されるインクフィルム(不図示)のインクを記録媒体Pに熱転写することによって、記録媒体Pへの印画を行う。
<第2の実施形態>
図6を用いてサーマルヘッドX3について説明する。サーマルヘッドX3は、延伸部17cおよび一端部19aが、幅広部6,8を備える点で、サーマルヘッドX1と異なりその他の点は同様である。なお、サーマルヘッドX1と同一の部材については同一の番号を付している。
延伸部17cは幅広部6を備えており、一端部19aは幅広部8を備えている。幅広部6は、平面視して、電気抵抗層15の縁部15a1上に設けられている。同様に、幅広部
8は、平面視して、電気抵抗層15の縁部15a1上に設けられている。
幅広部6の幅は、例えば、80〜110μmとすることができ、幅広部8の幅は、例えば、80〜110μmとすることができる。
ここで、電気抵抗層15、共通電極17および個別電極19上に保護層25を形成した場合に、共通電極17および個別電極19によって生じる、蓄熱層13との段差に起因して、縁部15a1上に位置する保護層25にステップカバレッジが悪くなる可能性がある。
しかしながら、サーマルヘッドX3は、延伸部17cは幅広部6を備えており、一端部19aは幅広部8を備えていることから、隣り合う延伸部17c間、および隣り合う一端部19aの幅を小さくすることができる。そのため、共通電極17および個別電極19によって生じる、蓄熱層13との段差を小さくすることができる。それにより、保護層25にステップカバレッジを良好にすることができる。
また、サーマルヘッドX3は、幅広部6を構成する延伸部17cの厚みW3(以下、厚みW3と称する)が、厚みW2よりも大きい。また、幅広部8を構成する一端部19aの厚みW6が、厚みW5よりも大きい。そのため、縁15a1上に位置する保護層25に生じている段差を小さくすることができ、さらにステップカバレッジが悪くなる可能性を低減することができる。
厚みW3は、厚みW2よりも例えば、0.05〜2.0μm大きくすることが好ましく、厚みW6は、厚みW5よりも0.05〜2.0μm大きくすることが好ましい。例えば、厚みW2は1.5μm、厚みW3は2.0μm、厚みW5は1.5μm、厚みW6は2.0μmとすることができる。厚みW3および厚みW6を、厚みW2およびW5より大きくするためには、例えば、共通電極17および個別電極19の幅広部6,8となる以外の部位をエッチングすることにより形成することができる。
さらに、幅広部6,8は、延伸部17cおよび一端部19aの延びる方向にテーパ形状をなしていることが好ましい。テーパ形状をなすことで、隣り合う延伸部17c、および隣り合う一端部19aの段差を徐々に変化させることができ、さらに、ステップカバレッジを良好にすることができる。
<第3の実施形態>
図7を用いてサーマルヘッドX4について説明する。サーマルヘッドX4は、幅広部6,8の形状がサーマルヘッドX3とは異なっており、その他の構成は同一のため説明を省略する。
サーマルヘッドX4は、共通電極17の延伸部17cが幅広部6を有しており、個別電極19の一端部19aが幅広部8を有している。幅広部6,8のすべての領域は、電気抵抗層15上に配置されている。
図7(b)に示すように、幅広部6,8は、平面視して、正三角形状をなしており、斜辺6a,8aと縁6b,8bとにより構成されている。幅広部6,8の縁6b,8bは、基部15aの縁部15a1に配置されている。そのため、幅広部6,8の全域は、電気抵抗層15上に配置されることとなる。
共通電極17および個別電極1は、熱伝導性がよく、発熱部9にて発生した熱の一部は、共通電極17の延伸部17cおよび個別電極19の一端部19aに伝熱している。そして、発熱部9から伝わった熱は、延伸部17cおよび一端部19aに設けられた幅広部6,8に伝わることとなる。これは、幅広部6,8は、他の部位に比べて面積が大きいため、他の部位に比べて熱容量が大きいことに起因している。
そのため、幅広部6,8よりも発熱部9から遠い位置にある共通電極17および個別電極19に熱が伝わることを抑え、発熱部9の熱が放熱することを抑えることができる。
また、幅広部6,8は、すべての部位が電気抵抗層15上に設けられている。そのため、幅広部6,8に伝わった熱は、基板7に逃げることなく下方に設けられた電気抵抗層15に熱伝導することとなる。そして、電気抵抗層15に伝わった熱は、電気抵抗層15の下方に設けられた蓄熱層13に熱伝導し、蓄熱層13にて蓄熱されることとなる。その結果、発熱部9の熱が放熱する可能性を低減することができ、熱応答特性の向上したサーマルヘッドX4とすることができる。
幅広部6,8は、斜辺6a,8aと、縁6b,8bとにより構成されており、斜辺6a,8aは、発熱部9からの距離が遠くなるにつれて互いに遠ざかるように配置されている。そのため、共通電極17、個別電極19、および発熱部9を覆うように保護層25を塗布した場合に、保護層25が、斜辺6a,8aに沿って流れることとなり、隣り合う共通電極17の間、および隣り合う個別電極19の間に流れこむ。その結果、隣り合う共通電極17同士の間、および隣り合う個別電極19同士の間に保護層25を配置することができる。
なお、幅広部6,8が、基部15aの上に設けられた例を示したがこれに限定されるものではない。例えば、幅広部6,8を頂部15b上に設けてもよい。具体的には、発熱部9から幅狭部2,4との間に幅広部6,8を設けてもよい。この場合においても、共通電極17の主配線部17aおよび個別電極19の他端部(不図示)に放熱する可能性を低減することができる。また、幅広部6,8の斜辺6a,8aを、記録媒体を搬送する際にガイドして利用することができ、記録媒体にしわが生じる可能性を低減することができる。
<第4の実施形態>
図8を用いてサーマルヘッドX5およびその変形例であるサーマルヘッドX6について説明する。
サーマルヘッドX5は、発熱部9が、第1発熱部9aと第2発熱部9bとを備えている。また、第2発熱部9bの配列方向における長さLb1(以下、長さLb1と称する場合がある)は、第1発熱部9aの、配列方向における長さ(以下、長さLaと称する場合がある)よりも長くなっている。
発熱部9は、図1に示すように、配列方向に複数配列されている。そして、第1発熱部9aが所定の数だけ連続した群として配置されており、第1発熱部9aの群同士の間に第2発熱部9bが配置されている。言い換えると、第1発熱部9aの群と、隣り合うように配置された1つの第2発熱部9bとが、繰り返し配置され、発熱部9を形成している。
第1幅広部10aは、第1発熱部9aを形成する共通電極17の延伸部17cに形成されている。また、第1幅広部12aは、第1発熱部9aを形成する個別電極19の一端部19aに形成されている。
第2幅広部10bは、第2発熱部9bを形成する共通電極17の延伸部17cに形成されている。また、第2幅広部12bは、第2発熱部9bを形成する個別電極19の一端部19aに形成されている。
第2発熱部9bの長さLb1が、第1発熱部9aの長さLaよりも長いことにより、第2発熱部9bの電気抵抗値が、第1発熱部9aの電気抵抗値よりも高いこととなる。そのため、第2発熱部9bの印画濃度が、第1発熱部9aの印画濃度よりも薄くなる可能性がある。
これに対して、サーマルヘッドX5は、第2幅広部10b,12bの面積が、第1幅広部10a,12aの面積よりも大きい構成を有している。そのため、第2幅広部10b,12bが蓄熱する蓄熱量が、第1幅広部10a,12aが蓄熱する蓄熱量に比べて多いこととなる。
それにより、第2発熱部9bの近傍に配置された蓄熱層13にこの熱を蓄熱することができ、第2発熱部9bの印画濃度を濃くすることができる。その結果、配列方向において印画濃度にばらつきが少ないサーマルヘッドX5を提供することができる。
また、第2幅広部10bと個別電極19の一端部19aとの長さLb2(以下、長さLb2と称する場合がある)は、第2発熱部9bの長さLb1よりも長いことが好ましい。また、第2幅広部12bと共通電極17の延伸部17cとの長さLb3(以下、長さLb3と称する場合がある)は、第2発熱部9bの長さLb1よりも長いことが好ましい。それにより、第2発熱部9bに電流を流れやすくすることができる。
また、第2幅広部10b,12bの面積は、第2発熱部9bの長さLb1が、第1発熱部9aの長さLaの1.01〜1.25倍のとき、第2幅広部10b,12bの面積が、第1幅広部10a,12aの面積の1.05〜1.25倍であることが好ましい。
なお、第1幅広部10a,10bの面積は、第1幅広部10a,10bに対して垂直な方向から見たときの面積を示す。第2幅広部10b,12bの面積についても同様である。
図8(b)を用いて、サーマルヘッドX5の変形例であるサーマルヘッドX6について説明する。なお、第1発熱部9aおよび第1幅広部10aについては、サーマルヘッドX5と同様のため、説明を省略する。
サーマルヘッドX6は、発熱部9が、第1発熱部9aと第3発熱部9cとを備えている。また、第3発熱部9cの配列方向における長さLc1(以下、長さLc1と称する場合がある)は、第1発熱部9aの長さLaよりも短くなっている。
発熱部9は、図1に示すように、配列方向に複数配列されている。そして、第1発熱部9aが所定の数だけ連続した群として配置されており、第1発熱部9aの群同士の間に第3発熱部9cが配置されている。言い換えると、第1発熱部9aの群と、隣り合うように配置された1つの第3発熱部9cとが、繰り返し配置され、発熱部9を形成している。
第3幅広部10cは、第3発熱部9cを形成する共通電極17の延伸部17cに形成されている。また、第2幅広部12cは、第3発熱部9cを形成する個別電極19の一端部19aに形成されている。
第3発熱部9cの長さLc1が、第1発熱部9aの長さLaよりも短いことにより、第3発熱部9cの電気抵抗値が、第1発熱部9aの電気抵抗値よりも低いこととなる。そのため、第3発熱部9cの印画濃度が、第1発熱部9aの印画濃度よりも濃くなる可能性がある。
これに対して、サーマルヘッドX6は、第3幅広部10c,12cの面積が、第1幅広部10a,12aの面積よりも小さい構成を有している。そのため、第3幅広部10c,12cが蓄熱する蓄熱量が、第1幅広部10a,12aが蓄熱する蓄熱量に比べて少ないこととなる。それにより、第3発熱部9cの近傍に配置された蓄熱層13に蓄熱される熱量を少なくすることができ、第3発熱部9cの印画濃度を薄くすることができる。その結果、配列方向において印画濃度にばらつきが少ないサーマルヘッドX6を提供することができる。
第3幅広部10cと個別電極19の一端部19aとの長さLc2(以下、長さLc2と称する場合がある)は、第3発熱部9cの長さLc1よりも長いことが好ましい。また、第3幅広部12cと共通電極17の延伸部17cとの長さLc3(以下、長さLc3と称する場合がある)は、第3発熱部9cの長さLc1よりも長いことが好ましい。それにより、第3発熱部9cに電流を流れやすくすることができる。
なお、第3幅広部10c,12cの面積は、第3発熱部9cの長さLc1が、第1発熱部9aの長さLaの0.95〜0.99倍のとき、第3幅広部10c,12cの面積が、第1幅広部10a,12aの面積の0.75〜0.95倍であることが好ましい。
このように、サーマルヘッドX5,X6においては、第2幅広部10b,12b、または第3幅広部10c,12cを備え、第2幅広部10b,12b、または第3幅広部10c,12cの面積を適宜変更することにより、発熱部9の配列方向における長さの違いに起因する、発熱部9の印画濃度にむらが生じる可能性を低減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、第1の実施形態であるサーマルヘッドX1を用いたサーマルプリンタZ1を示したが、これに限定されるものではなく、サーマルヘッドX2,X3〜X6をサーマルプリンタZ1に用いてもよい。また、複数の実施形態であるサーマルヘッドX1〜X6を組み合わせてもよい。
電気抵抗層15を厚膜形成した例を示したが、電気抵抗層15をスパッタリング等の薄膜形成技術により形成してもよい。
また、発熱部9を基板7の主面上に形成した例を示したが、発熱部9を基板7の端面に形成する端面型サーマルヘッドにおいても、本発明を実施することができる。
なお、配線基板としてFPC5を用いた例を示したが、可堯性のあるFPC5でなく、硬質な配線基板を用いてもよい。硬質なプリント配線基板としては、ガラスエポキシ基板あるいはポリイミド基板等の樹脂により形成された基板を例示することができる。
また、FPC5を設けずにコネクタ31をヘッド基体3に直接電気的に接続してもよい。その場合、コネクタ31のコネクタピン(不図示)と、ヘッド基体3のIC−FPC接続電極21とを導電性接合材23を介して電気的に接続すればよい。
X1〜X6 サーマルヘッド
Z1 サーマルプリンタ
1 放熱体
2 幅狭部(共通電極側)
3 ヘッド基体
4 幅狭部(個別電極側)
5 フレキシブルプリント配線板
6 幅広部(共通電極側)
7 基板
8 幅広部(個別電極側)
9 発熱部
11 駆動IC
13 蓄熱層
15 電気抵抗層
15a 基部
15b 頂部
17 共通電極
19 個別電極
21 IC−FPC接続電極
23 接合材
25 保護層
27 被覆層
29 被覆部材

Claims (10)

  1. 基板と、
    該基板上に設けられ、基部および該基部上に設けられた頂部を有する電気抵抗層と、
    該電気抵抗層に向けて一方側から延びる櫛歯状の延伸部を有し、該延伸部の一部が該電気抵抗層上に配置された共通電極と、
    前記電気抵抗層に向けて他方側から前記延伸部の間に延びる一端部を有し、該一端部の一部が前記電気抵抗層上に配置された個別電極と、を備え、
    前記共通電極の前記延伸部および前記個別電極の前記一端部のうち少なくとも一方が幅狭部を有しており、
    該幅狭部は、前記電気抵抗層の前記頂部上に配置されており、
    前記共通電極および前記個別電極の少なくとも一方が、幅広部を備えていることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記共通電極の前記延伸部が前記幅狭部を有しており、
    該幅狭部を構成する前記共通電極の厚みが、前記共通電極の前記延伸部における他の部位の厚みよりも小さい、請求項1に記載のサーマルヘッド。
  3. 前記個別電極の前記一端部が前記幅狭部を有しており、
    該幅狭部を構成する前記個別電極の厚みが、前記個別電極の前記一端部における他の部位の厚みよりも小さい、請求項1または2に記載のサーマルヘッド。
  4. 前記共通電極および前記個別電極上に設けられた保護層をさらに備え、
    平面視して、前記電気抵抗層の前記基部が前記頂部よりも外側に位置する縁部を有しており、
    前記幅広部が前記縁部上に設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  5. 前記共通電極の前記延伸部が前記幅広部を有しており、
    該幅部を構成する前記共通電極の厚みが、前記共通電極の前記延伸部における他の部位の厚みよりも大きい、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  6. 前記個別電極の前記一端部が前記幅広部を有しており、
    該幅広部を構成する前記個別電極の厚みが、前記個別電極の前記一端部における他の部
    位の厚みよりも大きい、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  7. 前記共通電極の前記延伸部と前記個別電極の前記一端部との間に位置する前記電気抵抗層により形成された発熱部を複数有しており、
    複数の該発熱部は、複数の該発熱部の配列方向における長さの等しい第1発熱部と、該第1発熱部よりも前記配列方向における長さの長い第2発熱部と、を備え、
    前記幅広部は、前記電気抵抗層上に設けられ、前記第1発熱部を形成する前記延伸部または前記一端部に設けられた第1幅広部と、前記第2発熱部を形成する前記延伸部または前記一端部に設けられた第2幅広部と、を備え、
    該第2幅広部の面積が、前記1幅広部の面積よりも大きい、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  8. 前記共通電極の前記延伸部と前記個別電極の前記一端部との間に位置する前記電気抵抗層により形成された発熱部を複数有しており、
    複数の該発熱部は、複数の該発熱部の配列方向における長さの等しい第1発熱部と、該第1発熱部よりも前記配列方向における長さの短い第3発熱部と、を備え、
    前記幅広部は、前記電気抵抗層上に設けられ、前記第1発熱部を形成する前記延伸部または前記一端部に設けられた第1幅広部と、前記第3発熱部を形成する前記延伸部または前記一端部に設けられた第3幅広部と、を備え、
    該第3幅広部の面積が、前記1幅広部の面積よりも小さい、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  9. 平面視して、前記延伸部の先端および前記一端部の先端が、前記電気抵抗層から突出していない、請求項1乃至のいずれか一項に記載のサーマルヘッド。
  10. 請求項1乃至のうちいずれか一項に記載のサーマルヘッドと、
    前記共通電極の前記延伸部と前記個別電極の前記一端部との間に位置する前記電気抵抗層により形成された発熱部上に記録媒体を搬送する搬送機構と、
    前記発熱部上に、記録媒体を押圧するプラテンローラとを、備えることを特徴とするサーマルプリンタ。
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